JPH10305126A - 衝撃吸収フェンス - Google Patents
衝撃吸収フェンスInfo
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- JPH10305126A JPH10305126A JP13042297A JP13042297A JPH10305126A JP H10305126 A JPH10305126 A JP H10305126A JP 13042297 A JP13042297 A JP 13042297A JP 13042297 A JP13042297 A JP 13042297A JP H10305126 A JPH10305126 A JP H10305126A
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- Japan
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- cushioning material
- shock absorbing
- buffer material
- fence
- collision
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 野球場や柔道場などの競技施設の側壁面に周
設して用いられる衝撃吸収マットであって、鉛直方向か
らの衝突のみならず斜め方向からの衝突に対しても安全
性を追求した衝撃吸収フェンスを提供すること。 【解決手段】 緩衝材を防水シートで被覆した衝撃吸収
フェンスにおいて、厚み方向に少なくとも3層以上の緩
衝材を積層してなり、中間緩衝材は表側緩衝材、裏側緩
衝材より柔らかくすると共に、防水シートの表面の摩擦
係数が0.5以下であることを特徴とする。
設して用いられる衝撃吸収マットであって、鉛直方向か
らの衝突のみならず斜め方向からの衝突に対しても安全
性を追求した衝撃吸収フェンスを提供すること。 【解決手段】 緩衝材を防水シートで被覆した衝撃吸収
フェンスにおいて、厚み方向に少なくとも3層以上の緩
衝材を積層してなり、中間緩衝材は表側緩衝材、裏側緩
衝材より柔らかくすると共に、防水シートの表面の摩擦
係数が0.5以下であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】野球場や武道場などの競技施
設の側壁面に周設して用いられる衝撃吸収マットであっ
て、鉛直方向からの衝突のみならず斜め方向からの衝突
に対しても安全性を追求した衝撃吸収フェンスに関す
る。
設の側壁面に周設して用いられる衝撃吸収マットであっ
て、鉛直方向からの衝突のみならず斜め方向からの衝突
に対しても安全性を追求した衝撃吸収フェンスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】野球場や武道場などの競技施設におい
て、側壁に競技者が衝突して打撲や骨折等の事故が発生
していた。特に、頭部から衝突した際には頭蓋骨や頸椎
に損傷をきたし、場合によっては重大な事故に発展する
可能性がある。そこで従来より、そのような衝突時の衝
撃を緩和し事故を防止するために、合成樹脂製の発泡体
を緩衝材に用い、それを保護する目的で前記緩衝材層を
摩擦係数が約1.0の合成樹脂製シート、ラバーシート
若しくは帆布等のシートで被覆してなる衝撃吸収フェン
スが使用されている。
て、側壁に競技者が衝突して打撲や骨折等の事故が発生
していた。特に、頭部から衝突した際には頭蓋骨や頸椎
に損傷をきたし、場合によっては重大な事故に発展する
可能性がある。そこで従来より、そのような衝突時の衝
撃を緩和し事故を防止するために、合成樹脂製の発泡体
を緩衝材に用い、それを保護する目的で前記緩衝材層を
摩擦係数が約1.0の合成樹脂製シート、ラバーシート
若しくは帆布等のシートで被覆してなる衝撃吸収フェン
スが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、衝撃吸収フェン
スは緩衝材の厚さを増してより速い速度の頭部衝突に対
応できるようにしていた。一般的に衝撃吸収フェンスに
対しての頭部衝突方向は、衝撃吸収フェンスに対しほぼ
垂直に衝突する垂直衝突と斜めに衝突する斜め衝突に分
けられる。垂直衝突に対しては緩衝材の厚さを増すだけ
でより速い速度での安全性を高めることができたが、斜
め衝突に対しては何も考慮されていなかった。そこで、
本発明は頭部の垂直衝突だけでなく、斜め衝突も考慮し
た衝撃吸収フェンスの提供を目的とする。
スは緩衝材の厚さを増してより速い速度の頭部衝突に対
応できるようにしていた。一般的に衝撃吸収フェンスに
対しての頭部衝突方向は、衝撃吸収フェンスに対しほぼ
垂直に衝突する垂直衝突と斜めに衝突する斜め衝突に分
けられる。垂直衝突に対しては緩衝材の厚さを増すだけ
でより速い速度での安全性を高めることができたが、斜
め衝突に対しては何も考慮されていなかった。そこで、
本発明は頭部の垂直衝突だけでなく、斜め衝突も考慮し
た衝撃吸収フェンスの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る衝撃吸収フ
ェンスは上記課題に鑑み、垂直衝突のみでなく斜め衝突
に対しても十分な安全性を確保するために発明されたも
のである。論文“衝撃時に人体(特に脳)おこる障害と
その防止に関する研究”(佐野圭司他2名―日本自動車
研究所人間工学研究委員会衝突障害分科会(昭和44年
度補助事業報告書))“によると、垂直衝突において人
間の頭部がフェンスから受ける衝撃は、フェンス面から
頭部に向かって垂直方向に直線加速度として伝播し、頭
部頭蓋内の脳組織に損傷に関係することが判明してい
る。
ェンスは上記課題に鑑み、垂直衝突のみでなく斜め衝突
に対しても十分な安全性を確保するために発明されたも
のである。論文“衝撃時に人体(特に脳)おこる障害と
その防止に関する研究”(佐野圭司他2名―日本自動車
研究所人間工学研究委員会衝突障害分科会(昭和44年
度補助事業報告書))“によると、垂直衝突において人
間の頭部がフェンスから受ける衝撃は、フェンス面から
頭部に向かって垂直方向に直線加速度として伝播し、頭
部頭蓋内の脳組織に損傷に関係することが判明してい
る。
【0005】更に、頭部頭蓋内の脳組織に損傷をきたす
要因として、衝突時の衝撃力の作用時間が大きく関与し
ていることも判明している。即ち、前記加速度と衝撃力
の作用時間との積がある一定値を越えた場合、脳細胞に
障害を生じることも判明している。これらの要因は、前
記作用時間が短い場合には耐えられる加速度は大きい
が、作用時間が長くなると耐えられる加速度は小さくな
る関係にある。よって、垂直衝突を緩和するためには作
用時間を長くするとともに加速度を小さくすることが有
効であることがわかる。そのため、用いられる緩衝材は
柔らかく、しかも厚いほうが有効であるといえる。
要因として、衝突時の衝撃力の作用時間が大きく関与し
ていることも判明している。即ち、前記加速度と衝撃力
の作用時間との積がある一定値を越えた場合、脳細胞に
障害を生じることも判明している。これらの要因は、前
記作用時間が短い場合には耐えられる加速度は大きい
が、作用時間が長くなると耐えられる加速度は小さくな
る関係にある。よって、垂直衝突を緩和するためには作
用時間を長くするとともに加速度を小さくすることが有
効であることがわかる。そのため、用いられる緩衝材は
柔らかく、しかも厚いほうが有効であるといえる。
【0006】一方、斜め衝突においては、論文“運動中
の頭部衝突に関する力学モデル(第2報;スポーツフェ
ンスへの垂直衝突と斜め衝突)小林一敏ら2名―スポー
ツ産業学研究、Vol.6、No2(1996)、1〜
8)”では、人間の頭部がフェンスから受ける衝撃は、
衝突方向の衝撃力の垂直方向分力である衝撃力と、頭部
がフェンスから受ける摩擦力によって生じる頭部重心回
りの回転の衝撃力に分解できる。垂直方向の衝撃力につ
いては、前記垂直衝突と同様であるが、回転の衝撃力に
ついては以下のように考えられる。
の頭部衝突に関する力学モデル(第2報;スポーツフェ
ンスへの垂直衝突と斜め衝突)小林一敏ら2名―スポー
ツ産業学研究、Vol.6、No2(1996)、1〜
8)”では、人間の頭部がフェンスから受ける衝撃は、
衝突方向の衝撃力の垂直方向分力である衝撃力と、頭部
がフェンスから受ける摩擦力によって生じる頭部重心回
りの回転の衝撃力に分解できる。垂直方向の衝撃力につ
いては、前記垂直衝突と同様であるが、回転の衝撃力に
ついては以下のように考えられる。
【0007】頭部が衝突直後から作用時間内にわたり摩
擦力を受けると、頭部に回転運動が起こり、頭部頭蓋内
の脳は各部分で異なった速度・加速度で運動するため、
脳の各部位に剪断歪みが起こり、この剪断歪みが脳の障
害の原因となる。この場合、脳への障害を軽減するため
には作用時間を短くすると共に、フェンス表面と頭部と
の摩擦力を小さくすることが有利であることがわかる。
そのため、作用時間を短くするためには、用いられる緩
衝材に適度な弾性を持たせて頭部の緩衝材への沈み込み
を抑制してやることが適当であり、更にフェンスの表面
の摩擦係数が小さいものが有効であるといえる。
擦力を受けると、頭部に回転運動が起こり、頭部頭蓋内
の脳は各部分で異なった速度・加速度で運動するため、
脳の各部位に剪断歪みが起こり、この剪断歪みが脳の障
害の原因となる。この場合、脳への障害を軽減するため
には作用時間を短くすると共に、フェンス表面と頭部と
の摩擦力を小さくすることが有利であることがわかる。
そのため、作用時間を短くするためには、用いられる緩
衝材に適度な弾性を持たせて頭部の緩衝材への沈み込み
を抑制してやることが適当であり、更にフェンスの表面
の摩擦係数が小さいものが有効であるといえる。
【0008】このように、垂直衝突に対しては緩衝材は
厚く柔らかいほうが有効である一方斜め衝突に対して
は、緩衝材は適度な弾性を有し、且つ表面の摩擦係数が
小さいものが有効である。
厚く柔らかいほうが有効である一方斜め衝突に対して
は、緩衝材は適度な弾性を有し、且つ表面の摩擦係数が
小さいものが有効である。
【0009】本発明にかかわる衝撃吸収フェンスは、緩
衝材を防水シートで被覆した衝撃吸収マットにおいて、
斜め衝突時の表面摩擦力を低減させる目的で防水シート
の表面の摩擦係数が0.5以下にしたことを特徴とする
衝撃吸収フェンスである。更に、緩衝材を防水シートで
被覆した衝撃吸収フェンスにおいて、垂直衝突の衝撃緩
和と斜め衝突時の沈み込み防止を両立させるため、厚み
方向に3層の緩衝材を積層してなり、中央の緩衝材は両
側の緩衝材より柔らかくしたことを特徴とする衝撃吸収
フェンスである。
衝材を防水シートで被覆した衝撃吸収マットにおいて、
斜め衝突時の表面摩擦力を低減させる目的で防水シート
の表面の摩擦係数が0.5以下にしたことを特徴とする
衝撃吸収フェンスである。更に、緩衝材を防水シートで
被覆した衝撃吸収フェンスにおいて、垂直衝突の衝撃緩
和と斜め衝突時の沈み込み防止を両立させるため、厚み
方向に3層の緩衝材を積層してなり、中央の緩衝材は両
側の緩衝材より柔らかくしたことを特徴とする衝撃吸収
フェンスである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。図1に示すように、本発明に係る防護フェ
ンスは、硬度の異なる3種類の緩衝材、表側緩衝材、中
間緩衝材及び裏側緩衝材を積層一体化し、防水シートで
被覆し、更に防水シートの表面側を摩擦低減用の塗料で
塗装した構造からなる。また、前記防水シートの上端部
及び下端部を延設して取り付け部とし、該取り付け部を
フェンスとフラットバーとではさみ込んでビスでフェン
スに螺着可能な構造とする。
て説明する。図1に示すように、本発明に係る防護フェ
ンスは、硬度の異なる3種類の緩衝材、表側緩衝材、中
間緩衝材及び裏側緩衝材を積層一体化し、防水シートで
被覆し、更に防水シートの表面側を摩擦低減用の塗料で
塗装した構造からなる。また、前記防水シートの上端部
及び下端部を延設して取り付け部とし、該取り付け部を
フェンスとフラットバーとではさみ込んでビスでフェン
スに螺着可能な構造とする。
【0011】本発明に係る緩衝材は、それぞれ以下の形
態で実施される。表側緩衝材は、斜め衝突に対し頭部の
緩衝材への沈み込みを抑制させるために適度な弾性を有
することが必要である。そのため、エチレン酢酸ビニル
共重合体(以下、EVAという。)からなる発泡体であ
って、硬度はJIS(C)硬度で56〜60程度が好適
である。また、表側緩衝材の厚みは、好ましくは10〜
15mm程度が好適である。
態で実施される。表側緩衝材は、斜め衝突に対し頭部の
緩衝材への沈み込みを抑制させるために適度な弾性を有
することが必要である。そのため、エチレン酢酸ビニル
共重合体(以下、EVAという。)からなる発泡体であ
って、硬度はJIS(C)硬度で56〜60程度が好適
である。また、表側緩衝材の厚みは、好ましくは10〜
15mm程度が好適である。
【0012】中間緩衝材は、垂直衝突の衝撃力及び斜め
衝突の衝撃力の垂直方向成分を十分に吸収し得るよう柔
軟性を有することが必要である。そのため、ポリウレタ
ン(以下、PUという。)からなる発泡体であって、硬
度はJIS(C)硬度では5〜7程度が好適である。ま
た、中間緩衝材の厚みは10〜15mm程度が好適であ
る。
衝突の衝撃力の垂直方向成分を十分に吸収し得るよう柔
軟性を有することが必要である。そのため、ポリウレタ
ン(以下、PUという。)からなる発泡体であって、硬
度はJIS(C)硬度では5〜7程度が好適である。ま
た、中間緩衝材の厚みは10〜15mm程度が好適であ
る。
【0013】更に、裏側緩衝材は、垂直方向に強い衝撃
力がかかった時に、いわゆる底付現象を防止して安全性
を高める目的で、中間緩衝材よりも比較的固いものを用
いる必要がある。そのため、ポリエチレン(以下、PE
という。)からなる発泡体であって、硬度はJIS
(C)硬度で18〜22程度のものが好適である。ま
た、裏側緩衝材の厚みは20〜25mm程度が好適であ
る。なお、上記では表側緩衝材にEVA、裏側緩衝材に
PEを用いたが、その逆の表側緩衝材にPE裏側緩衝材
にEVAの構成にしても良い。
力がかかった時に、いわゆる底付現象を防止して安全性
を高める目的で、中間緩衝材よりも比較的固いものを用
いる必要がある。そのため、ポリエチレン(以下、PE
という。)からなる発泡体であって、硬度はJIS
(C)硬度で18〜22程度のものが好適である。ま
た、裏側緩衝材の厚みは20〜25mm程度が好適であ
る。なお、上記では表側緩衝材にEVA、裏側緩衝材に
PEを用いたが、その逆の表側緩衝材にPE裏側緩衝材
にEVAの構成にしても良い。
【0014】各緩衝材の積層方法は以下の通りである。
表側緩衝材、中間緩衝材及び裏側緩衝材とは、それぞれ
従来から用いられている特殊ゴムを主成分とした半粘着
剤を用いて固着する。
表側緩衝材、中間緩衝材及び裏側緩衝材とは、それぞれ
従来から用いられている特殊ゴムを主成分とした半粘着
剤を用いて固着する。
【0015】本発明に係る防水シートは、屋外で設置さ
れる場合には前記緩衝材の雨水の吸水や、選手の衝突に
よるちぎれ等の破損を防止するとともに、表面の摩擦力
を減少させて、斜め衝突の際に発生する回転の衝撃力を
低減させる目的を有する。そのため、耐候性、耐オゾン
性、耐屈曲性及び伸縮性に優れたシートで、主にエチレ
ンプロピレンゴム(以下、EPDMという。)等の表面
平滑なゴムシートが用いられる。
れる場合には前記緩衝材の雨水の吸水や、選手の衝突に
よるちぎれ等の破損を防止するとともに、表面の摩擦力
を減少させて、斜め衝突の際に発生する回転の衝撃力を
低減させる目的を有する。そのため、耐候性、耐オゾン
性、耐屈曲性及び伸縮性に優れたシートで、主にエチレ
ンプロピレンゴム(以下、EPDMという。)等の表面
平滑なゴムシートが用いられる。
【0016】更に防水シートの表面の摩擦係数を低減さ
せる目的で、シリコン系又はフッ素系の塗料で塗装する
ことが好ましい。この場合、塗装後の防水シートの表面
の摩擦係数が0.5以下であれば、通常のスポーツ中に
選手が斜めに衝突する際の回転による衝撃を効果的に低
減させることができる。
せる目的で、シリコン系又はフッ素系の塗料で塗装する
ことが好ましい。この場合、塗装後の防水シートの表面
の摩擦係数が0.5以下であれば、通常のスポーツ中に
選手が斜めに衝突する際の回転による衝撃を効果的に低
減させることができる。
【0017】ここで、摩擦係数を0.5以下にした理由
は以下のとおりである。衝突時の衝撃が人間の頭部に与
える影響について発表された論文、“運動中の頭部衝突
に関する力学モデル(第2報;スポーツフェンスへの垂
直衝突と斜め衝突)小林一敏ら2名―スポーツ産業学研
究、Vol.6、No2(1996)、1〜8))”に
よると、一般的な人間が走った場合の最高速度を7.0
m/sと仮定して、頭部が衝撃吸収フェンスに垂直に衝
突した場合に数3、数4で表せられる頭部粘弾性モデル
と数1、数2で表せられる衝撃吸収フェンスモデルとの
衝突時の運動方程式を連成させ、任意の衝突速度に対し
て頭部に加わる最大直線加速度、衝撃作用時間を計算す
る。
は以下のとおりである。衝突時の衝撃が人間の頭部に与
える影響について発表された論文、“運動中の頭部衝突
に関する力学モデル(第2報;スポーツフェンスへの垂
直衝突と斜め衝突)小林一敏ら2名―スポーツ産業学研
究、Vol.6、No2(1996)、1〜8))”に
よると、一般的な人間が走った場合の最高速度を7.0
m/sと仮定して、頭部が衝撃吸収フェンスに垂直に衝
突した場合に数3、数4で表せられる頭部粘弾性モデル
と数1、数2で表せられる衝撃吸収フェンスモデルとの
衝突時の運動方程式を連成させ、任意の衝突速度に対し
て頭部に加わる最大直線加速度、衝撃作用時間を計算す
る。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】
【数3】
【0021】
【数4】
【0022】次に頭部に直線加速度が加わる場合の脳障
害発生の限界は、直線加速度と衝撃作用時間との積が数
5で表せられるある一定の数値で示され、数1〜数4に
よって算出された結果と任意の衝突速度での数5の限界
曲線を図示すると図2のようになる。
害発生の限界は、直線加速度と衝撃作用時間との積が数
5で表せられるある一定の数値で示され、数1〜数4に
よって算出された結果と任意の衝突速度での数5の限界
曲線を図示すると図2のようになる。
【0023】
【数5】
【0024】図2中の黒点が各衝突速度でのシミュレー
ションの結果である。即ち、黒点と数5の曲線が重なる
時の速度がその衝撃吸収フェンスの衝突安全限界速度で
あり、それ以上の速度では脳障害の危険性がある。今回
発明の衝撃吸収フェンスの衝突安全限界速度は7.77
m/sである。
ションの結果である。即ち、黒点と数5の曲線が重なる
時の速度がその衝撃吸収フェンスの衝突安全限界速度で
あり、それ以上の速度では脳障害の危険性がある。今回
発明の衝撃吸収フェンスの衝突安全限界速度は7.77
m/sである。
【0025】次に斜め衝突の場合について述べる。図3
に示すように頭部が入射角度φ、入射速度Vで衝突した
場合、斜め衝突における運動方程式は数6で示される。
に示すように頭部が入射角度φ、入射速度Vで衝突した
場合、斜め衝突における運動方程式は数6で示される。
【0026】
【数6】
【0027】この場合、衝撃吸収フェンスの緩衝材は防
水シートで覆われているので衝撃吸収フェンスの平行方
向の変形は垂直方向に比べて無視できると考えられる。
故に、図4に示すように頭部に加わる衝撃力Fは鉛直衝
撃力Fvと摩擦力Fhの合力で表せられる。ここで鉛直
衝撃力Fvは、入射速度Vの鉛直成分Vsinφで衝撃
吸収フェンスに対して垂直衝突したときの計算結果で摩
擦力Fhは鉛直衝撃力Fvと摩擦係数μの積で求められ
る。ここで、距離dは数7によって求められる頭部重心
から衝撃力が加わる作用線上までの距離(偏心距離)
で、Iは頭部重心回りの慣性モーメントを示す。
水シートで覆われているので衝撃吸収フェンスの平行方
向の変形は垂直方向に比べて無視できると考えられる。
故に、図4に示すように頭部に加わる衝撃力Fは鉛直衝
撃力Fvと摩擦力Fhの合力で表せられる。ここで鉛直
衝撃力Fvは、入射速度Vの鉛直成分Vsinφで衝撃
吸収フェンスに対して垂直衝突したときの計算結果で摩
擦力Fhは鉛直衝撃力Fvと摩擦係数μの積で求められ
る。ここで、距離dは数7によって求められる頭部重心
から衝撃力が加わる作用線上までの距離(偏心距離)
で、Iは頭部重心回りの慣性モーメントを示す。
【0028】
【数7】
【0029】更に、数6より頭部に加わる角加速度を算
出し、その結果と脳振とうの起こる角加速度と衝撃作用
時間の関係式、数8から脳振とうの起こる衝撃作用時間
を求めた。
出し、その結果と脳振とうの起こる角加速度と衝撃作用
時間の関係式、数8から脳振とうの起こる衝撃作用時間
を求めた。
【0030】
【数8】
【0031】この場合、垂直衝突時における衝突安全限
界速度以下の速度7m/sでの衝撃作用時間との大小比
較を行い、垂直衝突時の衝撃作用時間が小さければ垂直
衝突、斜め衝突に対しても安全であることがいえる。本
発明の衝撃吸収フェンスに対して衝突速度7m/sでの
加速度は63G、作用時間は11.5msであるので、
垂直速度成分を7m/sとして、摩擦係数μを変化させ
て脳振とうの起こる衝撃作用時間を求めると摩擦係数μ
が0.5の時は11.6ms、0.6の時は10.6m
sであるからμが0.5と0.6の間で脳振とうの起こ
る衝撃作用時間と垂直衝突時の作用時間の大小が逆転し
た。よって、本発明に係る衝撃吸収フェンスの表面の摩
擦係数μを0.5以下とした。さらに衝突角度が小さく
なるほど入射速度は大きくなるので、頭部に対して最低
でも7m/sまでは安全であることが言える。
界速度以下の速度7m/sでの衝撃作用時間との大小比
較を行い、垂直衝突時の衝撃作用時間が小さければ垂直
衝突、斜め衝突に対しても安全であることがいえる。本
発明の衝撃吸収フェンスに対して衝突速度7m/sでの
加速度は63G、作用時間は11.5msであるので、
垂直速度成分を7m/sとして、摩擦係数μを変化させ
て脳振とうの起こる衝撃作用時間を求めると摩擦係数μ
が0.5の時は11.6ms、0.6の時は10.6m
sであるからμが0.5と0.6の間で脳振とうの起こ
る衝撃作用時間と垂直衝突時の作用時間の大小が逆転し
た。よって、本発明に係る衝撃吸収フェンスの表面の摩
擦係数μを0.5以下とした。さらに衝突角度が小さく
なるほど入射速度は大きくなるので、頭部に対して最低
でも7m/sまでは安全であることが言える。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は本発明の緩衝吸収フェンス(9)の断面図
である。本発明の緩衝吸収フェンス(9)は、中間緩衝
材(4)を中心に2つの表側緩衝材(3)、裏側緩衝材
(5)で接着し、挟み込んだ3層の緩衝材をコンクリー
トなどのフェンス(6)に接着する。さらに緩衝材を仕
上げ塗料(1)で塗装された防水シート(2)で覆い、
フラットバー(7)とビス(8)でフェンス(6)にし
っかりと固定する。
する。図1は本発明の緩衝吸収フェンス(9)の断面図
である。本発明の緩衝吸収フェンス(9)は、中間緩衝
材(4)を中心に2つの表側緩衝材(3)、裏側緩衝材
(5)で接着し、挟み込んだ3層の緩衝材をコンクリー
トなどのフェンス(6)に接着する。さらに緩衝材を仕
上げ塗料(1)で塗装された防水シート(2)で覆い、
フラットバー(7)とビス(8)でフェンス(6)にし
っかりと固定する。
【0033】仕上げ塗料(1)は、シリコンをブレンド
した溶剤系塗料やフッ素系塗料など特に限定されるもの
ではないが、乾燥時の表面の摩擦係数μが0.5以下で
ある塗料である。本実施例では、表側緩衝材(3)をE
VA発泡体で、中間緩衝材(4)を軟質のエ−テル系ポ
リウレタン発泡体で、裏側緩衝材(5)をPEの発泡体
で、それぞれ形成した。この場合、競技の特質に合わせ
て中間緩衝材(4)を半硬質のエーテル系ポリウレタン
発泡体とすることも可能である。また、表側緩衝材
(3)と中間緩衝材(4)、中間緩衝材(4)と裏側緩
衝材(5)を接着する接着剤は、特殊合成ゴムを主成分
とした半粘着剤などを用い、裏側緩衝材(5)とフェン
ス(6)との接着は、クロロプレン合成ゴムを主成分と
した接着剤が用いられる。
した溶剤系塗料やフッ素系塗料など特に限定されるもの
ではないが、乾燥時の表面の摩擦係数μが0.5以下で
ある塗料である。本実施例では、表側緩衝材(3)をE
VA発泡体で、中間緩衝材(4)を軟質のエ−テル系ポ
リウレタン発泡体で、裏側緩衝材(5)をPEの発泡体
で、それぞれ形成した。この場合、競技の特質に合わせ
て中間緩衝材(4)を半硬質のエーテル系ポリウレタン
発泡体とすることも可能である。また、表側緩衝材
(3)と中間緩衝材(4)、中間緩衝材(4)と裏側緩
衝材(5)を接着する接着剤は、特殊合成ゴムを主成分
とした半粘着剤などを用い、裏側緩衝材(5)とフェン
ス(6)との接着は、クロロプレン合成ゴムを主成分と
した接着剤が用いられる。
【0034】防水シート(2)は耐候性、耐オゾン性、
耐屈曲性、伸縮性に優れたシートで、主にEPDM等の
ゴムシートが用いられる。さらに、表側緩衝材(3)と
防水シート(2)との接着は、クロロプレーンと変性フ
ェノール樹脂を主成分とした接着剤が用いられる。
耐屈曲性、伸縮性に優れたシートで、主にEPDM等の
ゴムシートが用いられる。さらに、表側緩衝材(3)と
防水シート(2)との接着は、クロロプレーンと変性フ
ェノール樹脂を主成分とした接着剤が用いられる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、屋内、屋
外競技場などの施設で設置される衝撃吸収フェンスにお
いて、防水シート表面に適度な滑りがあり、緩衝材も適
度な厚さがあることにより、頭部の並進衝突だけでな
く、斜め衝突に対してもより安全な衝撃吸収フェンスが
得られた。
外競技場などの施設で設置される衝撃吸収フェンスにお
いて、防水シート表面に適度な滑りがあり、緩衝材も適
度な厚さがあることにより、頭部の並進衝突だけでな
く、斜め衝突に対してもより安全な衝撃吸収フェンスが
得られた。
【図1】図1は本発明の実施例に係わる衝撃吸収フェン
スの断面図である。
スの断面図である。
【図2】図2は本発明衝撃吸収フェンスへの垂直衝突シ
ミュレーション結果である。
ミュレーション結果である。
【図3】図3は頭部が衝撃吸収フェンスに斜め衝突する
時の図である。
時の図である。
【図4】図4は頭部が衝撃吸収フェンスに衝突した時の
頭部に加わる衝撃力の状態図である。
頭部に加わる衝撃力の状態図である。
【符号の説明】 1 仕上げ塗料 2 防水シート 3 表側緩衝材 4 中間緩衝材 5 裏側緩衝材 6 フェンス 7 フラットバー 8 ビス M0 脳質量 M1 頭蓋骨等の質量 K0 脳の係数 K1 頭蓋骨等の係数 K2 衝撃吸収フェンスの係数 C0 脳の粘性係数 C2F 頭蓋骨等の粘性係数 C2B 衝撃吸収フェンスの粘性係数 x0 脳の変位 x1 頭蓋骨等の変位 x2 衝撃吸収フェンスの変位 p 脳の定数 q1 頭蓋骨等の定数 q2 衝撃吸収フェンスの定数 P 限界圧力 ρ 脳密度 m 頭部総重量(M0 +M1 ) k 地面などの緩衝能 L 頭蓋長 G 最大直線加速度 R 頭部半径 θ 衝撃力Fと鉛直衝撃力FV のなす角度 ω 頭部に加わる角加速度 I 頭部重心回りの慣性モーメント d 偏心距離 tD 角加速度の作用時間 a 直線加速度 t 加速度の作用時間 μ 摩擦係数 V 入射速度 φ 入射角度
Claims (3)
- 【請求項1】 表側緩衝材、中間緩衝材、裏側緩衝材を
防水シートで被覆した衝撃吸収フェンスにおいて、防水
シートの表面の摩擦係数が0.5以下であることを特徴
とする衝撃吸収フェンス。 - 【請求項2】 緩衝材を防水シートで被覆した衝撃吸収
フェンスにおいて、厚み方向に少なくとも3層以上の緩
衝材を積層してなり、中間緩衝材は表側緩衝材、裏側緩
衝材より柔らかくした請求項1記載の衝撃吸収フェン
ス。 - 【請求項3】 衝撃吸収フェンスにおいて、防水シート
の表面に摩擦係数の低い仕上げ塗料を塗布した請求項1
又は2記載の衝撃吸収フェンス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13042297A JPH10305126A (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 衝撃吸収フェンス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13042297A JPH10305126A (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 衝撃吸収フェンス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10305126A true JPH10305126A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=15033877
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13042297A Pending JPH10305126A (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 衝撃吸収フェンス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10305126A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000073059A1 (en) * | 1999-05-31 | 2000-12-07 | Kim Seon Nam | Apparatus for buffering defense wall |
| WO2005108711A1 (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-17 | Yooi Lee | 緩衝部材 |
| JP2007159747A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Inoac Corp | スケートリンク用防護マット |
| KR101278537B1 (ko) * | 2013-04-01 | 2013-06-25 | 주식회사 씨에이이테크놀러지 | 경기장용 안전펜스 |
| JP2014158550A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Hidemi Ino | 衝撃吸収用防護パット |
| KR102760640B1 (ko) * | 2023-10-19 | 2025-02-03 | (주)예원 | 경정장 선수보호 방호벽. |
| KR102909623B1 (ko) * | 2025-06-05 | 2026-01-07 | 문종서 | 친환경 준불연 벽 쿠션 |
-
1997
- 1997-05-02 JP JP13042297A patent/JPH10305126A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040405 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
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|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060525 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061116 |