JPH10305778A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH10305778A
JPH10305778A JP9161903A JP16190397A JPH10305778A JP H10305778 A JPH10305778 A JP H10305778A JP 9161903 A JP9161903 A JP 9161903A JP 16190397 A JP16190397 A JP 16190397A JP H10305778 A JPH10305778 A JP H10305778A
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spring
input shaft
shaft
receiving ring
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Katsuhiro Suzuki
勝博 鈴木
Shinichi Hagihira
慎一 萩平
Yoshiyuki Tsukada
欣行 塚田
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Kayaba Industry Co Ltd
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    • B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06—Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06—Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中立状態での入力軸と出力軸の相対位置を決
める軸のセンタリングと、プリセット力付与機構のセン
タリングとを簡単に両立させること。 【解決手段】 トーションバーで連結された入力軸4と
出力軸2との相対回転量に応じたアシスト力を付与し、
しかも出力軸2と一体に回転するバネ収納室9を設け、
バネ収納室内で入力軸4の両側を挟むように配置した一
対のバネ部材13のバネ力でプリセット力を発揮させる構
成にしたパワーステアリング装置において、出力軸2ま
たは出力軸2と一体に回転する部材とは別部材であるバ
ネ受けリング25を設け、バネ受けリング25にバネ収納室
9と少なくとも1個の挿入孔とを設け、挿入孔に対して
バネ受けリング25と出力軸2または出力軸2と一体に回
転する部材とを位置決め固定するための固定部材26を挿
入配置するとともに、固定部材26と挿入孔との間に、固
定位置の微調整を可能とする微調整手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トーションバー
を用いたパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トーションバーを用いたパワーステアリ
ング装置では、ステアリングホイールの手応えの要因と
して、トーションバーの捩じれ抵抗が挙げられる。とこ
ろが、ステアリングホイールの中立時には、トーション
バーの捩じれ抵抗がほとんどないため、その中立剛性が
弱くなり、車両の直進走行時の安定性が悪くなってしま
う。そこで、プリセット力を付与して中立剛性を得よう
とする装置は、いろいろ提案されている。例えば、以下
に示すような装置が考えられている。
【0003】図9〜図12に、このパワーステアリング
装置を示す。この装置では、パワーシリンダ1内に図示
してないピストンを組み込み、このピストンに出力軸2
を貫通させている。そして、このピストンと出力軸2と
を、図示しないボールナットを介して連係している。ま
た、このピストンには、図示しないセクタギヤをかみ合
わせ、ピストンの移動にともなってこのセクタギヤが回
動するようにしている。そして、セクタギヤが回動する
と、それに連係した操舵輪が転舵されるもので、いわゆ
るインテグラルタイプのパワーステアリング装置であ
る。
【0004】上記パワーシリンダ1には、バルブケース
3を固定している。そして、このバルブケース3で、上
記出力軸2の基端を回転自在に支持している。この出力
軸2は、その内部を中空にするとともに、上記基端側に
は、入力軸4の先端を回転自在に挿入している。これら
入力軸4と出力軸2とは、トーションバー5を介して連
結している。つまり、トーションバー5の一端を入力軸
4内に挿入し、その挿入部分を貫通するピン6で固定し
ている。また、トーションバー5の他端も、図示しない
ピンによって出力軸2に固定している。このようにした
入力軸4と出力軸2とは、トーションバー5をねじりな
がら相対回転することになる。
【0005】出力軸2内に挿入した入力軸4の外周面に
は、ロータリースプール7を一体に形成している。ま
た、このロータリースプール7に対向する出力軸4の内
周面を、ロータリースリーブ8としている。そして、こ
れらロータリースプール7とロータリースリーブ8とを
相対回転自在に嵌合して、ステアリングバルブvを構成
している。いま、入力軸4と出力軸2とが相対回転する
と、その回転方向に応じてステアリングバルブvが切換
わり、パワーシリンダ1内に区画された一方の圧力室に
作動油を供給し、また、他方の圧力室の作動油をタンク
に排出することになる。したがって、ピストンが移動し
て、セクタギヤを回動させることになり、それに連係す
る車輪にアシスト力を付与する。
【0006】このようにしたパワーステアリング装置
で、出力軸2の端部にバネ収納室9を形成し、シール部
材10によってステアリングバルブvから遮断してい
る。バネ収納室9は、図10に示すように、出力軸2の
端部をくり抜いて形成した壁面12、12と、壁面1
9、19で囲まれたほぼ正方形のものである。このバネ
収納室9には、入力軸4を挿入し、この入力軸4を挟む
ように一対のバネ部材13を設け、バネ部材13と入力
軸4との間には、ボールあるいはローラー21を介在さ
せている。上記入力軸4の外周面には、対向する位置
に、一対の第1支持溝17を形成している。そして、こ
れら第1支持溝17を、バネ収納室9の壁面12にそれ
ぞれ対向させ、入力軸4と出力軸2とが相対回転してい
ない中立状態で、図10の状態を保っている。
【0007】上記バネ部材13は、図12に示すよう
に、平坦部14と、この平坦部14の両端に形成した凸
部15と、これら凸部15に連続する斜面部16とを備
えた板バネからなる。そして、平坦部14の中央には、
V溝あるいはU溝等からなる第2支持溝20を形成して
いる。また、両斜面部16の先端には、この先端を湾曲
させた形状とした掛け止め部18を形成している。な
お、上記凸部15は、第1、第2支持溝17、20から
外れたボールあるいはローラー21が、バネ部材13と
入力軸4との間から脱落しないようにストッパの役割を
果たす。
【0008】上記バネ部材13は、フリーの状態の時に
は、両側の掛け止め部18、18間の距離が、バネ収納
室9の壁面19、19間距離よりも長くなっている。そ
のため、図9に示すように、このバネ部材13をバネ収
納室9に収納すると、その掛け止め部18が、バネ収納
室9のコーナー部分で、壁面12とこれら壁面12に直
角な壁面19とに圧接して掛け止められる。そして、入
力軸4と出力軸2とが相対回転していない中立状態で、
これら第1支持溝17を、上記バネ部材13の第2支持
溝20に対向させるが、このようにバネ部材13を掛け
止めた状態では、第1支持溝17と第2支持溝20との
間の距離が、その間にボールあるいはローラー21を介
在させた時よりも、小さくなるようになっている。そこ
で、この第1、第2支持溝17、20間に、ボールある
いはローラー21を介在させると、入力軸4の中心に向
かうバネ力が発生し、このバネ力がイニシャル荷重とし
て発生するようにしている。また、第1、第2支持溝1
7、20は、ボールあるいはローラー21をしっかりと
保持するのではなく、いずれも浅く形成され、ただ支え
ているだけである。
【0009】次に、このパワーステアリング装置の作用
を説明する。いま、ステアリングホイールを中立位置に
保っていれば、入力軸4と出力軸2とが、図10に示す
中立状態にある。そして、入力軸4には、バネ部材13
のイニシャル荷重が入力軸4を挟む方向に作用し、ボー
ルあるいはローラー21を介してプリセット力として作
用している。したがって、中立剛性を高めることがで
き、直進走行時の安定性を得ることができる。
【0010】この状態から、ステアリングホイールを切
り、例えば、入力軸4が出力軸2に対して矢印k方向に
回転したとする。このとき、図11に示すように、ボー
ルあるいはローラー21が、バネ部材13をたわませな
がら支持溝17、20の端部を越え、入力軸2の円周部
分に乗り上げることになる。そして、入力軸4と出力軸
2とがさらに相対回転すると、ボールあるいはローラー
21は、バネ部材13をたわませたまま、バネ部材13
の平坦部14と入力軸4の円周部分との間を、矢印m方
向に転動しながら移動することになる。したがって、こ
のときの操舵反力は、トーションバー5の捩じれ抵抗
と、バネ部材13のバネ力とを合成したものとなる。
【0011】ただし、入力軸4と出力軸2とが所定量だ
け相対回転したとき、ボールあるいはローラー21はバ
ネ部材13の凸部15に当接する。したがって、ボール
あるいはローラー21が、バネ部材13の平坦部14と
入力軸4の外周面との間から脱落してしまうことはな
い。なお、入力軸4と出力軸2とが相対回転すると、前
述したように、ステアリングバルブvが切換わり、パワ
ーシリンダ1の作動油を制御して、アシスト力を付与す
ることになる。そして、アシスト力の付与により、車輪
が目標値まで転舵されると、入力軸4と出力軸2とが中
立状態に復帰するが、このとき、ボールあるいはローラ
ー21も転動しながら支持溝17、20の位置に復帰
し、図10の中立状態に戻る。
【0012】また、このようなプリセット付与機構は、
上記のような油圧式のパワーステアリング装置だけでな
く、例えば、図13に示す電動式パワーステアリング装
置にも設けることができる。この装置は、ハウジング4
1内に組み込んだ入力軸4と出力軸2の相対回転量に応
じて、図示しない電動モータによって、アシスト力を付
与するようにしている。そして、上記相対回転量の大き
さを入力トルクの向きや大きさとして検出して、電動モ
ータに信号を送るようにしている。入力軸4と出力軸2
とが相対回転すると、出力軸2および入力軸4の外周に
設けたスライダ38が軸方向に移動し、この移動量によ
ってトルクセンサ37が入力トルクを検出する機構にな
っている。上記スライダ38は、出力軸2にネジ部39
で結合され、入力軸4にスプライン40で結合されてい
る。したがって、スライダ38は、入力軸4に対して回
転方向の移動が規制され、軸方向への移動のみが許容さ
れる。
【0013】そのため、入力軸4が出力軸2に対して相
対回転すると、スライダ38が軸方向に移動する。そし
て、出力軸2の端部に形成したバネ収納室9内で、入力
軸4を挟むように設置したバネ部材13によって、プリ
セット力を付与する構成は、図9の装置と同様である。
以上述べたパワーステアリング装置では、プリセット力
を付与して中立剛性を高め、車両の直進走行時の安定性
を得ることができる。そして、このプリセット力を付与
するため、入力軸4の両側にバネ部材13を配置したの
で、プリセット力のバランスを保つことができる。した
がって、中立剛性がステアリングホイールを切った方向
によって異なることもない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような装置では、
出力軸2の端部をくり抜いてバネ収納室9を形成してい
るため、出力軸2とバネ収納室9とが一体に移動する。
そこで、ステアリングバルブvの油圧の中立状態での出
力軸2と入力軸4との相対位置を合わせる軸のセンタリ
ングを行なうと、プリセット力付与機構であるバネ部材
13と入力軸4との相対位置も決められてしまう。この
ため、ステアリングバルブvの中立位置に応じて、入出
力軸4、2相対位置を決める軸のセンタリングを行った
時に、バネ収納室9内が、必ず図10に示すようになっ
ていなければならない。つまり、油圧センタリングを行
ったときには、自動的にプリセット力付与機構のセンタ
リングも終了していなければならない。
【0015】しかし、このように、一方のセンタリング
だけを行って、軸のセンタリングとプリセット力のセン
タリングを両立させることは難しい。実際には、軸のセ
ンタリングつまり油圧センタリングを優先させるので、
プリセット力のバランスが崩れることがある。ステアリ
ングバルブvは中立状態なのに、バネ部材13と入力軸
4との位置関係がずれて、例えば、初めから図11のよ
うな状態になっていると、中立剛性の左右のバランスが
崩れてしまう。上記の方法で、軸のセンタリングとプリ
セット力のセンタリングを両立させるためには、例え
ば、各部品の寸法や、バネ収納室9の内部寸法、壁面の
平坦性、バネ部材13の支持溝20や、入力軸4の支持
溝17などの加工精度や、組み付け精度を厳しく管理し
なければならない。このことは、当然、製造コストアッ
プにつながる。
【0016】また、図13の電動式パワーステアリング
装置でも、スライダ38の軸方向の位置がトルクセンサ
35のゼロ点と合うように、出力軸2と入力軸4との相
対位置を合わせて、その位置でトーションバー5が捩じ
れないように固定しなければならない。この場合にも、
出力軸2と入力軸4との相対位置を合わせる軸のセンタ
リングを行なうと、プリセット力付与機構であるバネ部
材13と入力軸4との相対位置も決められてしまう。し
たがって、軸のセンタリングとプリセット力のセンタリ
ングを両立させるためには、やはり、各部品の寸法や、
バネ収納室9の内部寸法、壁面の平坦性、バネ部材13
の支持溝20や、入力軸4の支持溝17などの加工精度
や、組み付け精度を厳しく管理しなければならなず、上
記油圧式パワーステアリング装置の例と、同様の問題が
発生する。そこで、この発明は、中立状態での入力軸と
出力軸の相対位置を決める軸のセンタリングと、プリセ
ット力付与機構のセンタリングとを簡単に両立させるこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明のパワーステ
アリング装置は、入力軸と出力軸とを連結するトーショ
ンバーを備え、このトーションバーをねじりながら入力
軸と出力軸とを相対回転させ、この相対回転量に応じた
アシスト力を付与する構成にし、しかも上記出力軸と一
体に回転するバネ収納室を設け、このバネ収納室に入力
軸を挿入し、この入力軸の両側を挟むように配置した一
対のバネ部材を入力軸に圧接させて、そのバネ力でプリ
セット力を発揮させる構成にしたパワーステアリング装
置を前提とする。そして、出力軸または出力軸と一体に
回転する部材とは別部材であるバネ受けリングを設け、
このバネ受けリングにバネ収納室と少なくとも1個の挿
入孔とを設け、この挿入孔に対してバネ受けリングと出
力軸または出力軸と一体に回転する部材とを位置決め固
定するための固定部材を挿入配置するとともに、この固
定部材と挿入孔との間に、バネ受けリングを出力軸また
は出力軸と一体に回転する部材に対して位置の微調整を
可能とする微調整手段を設けたことを特徴とする。
【0018】このように、バネ収納室を形成するバネ受
けリングを、出力軸または出力軸と一体に回転する部材
とは、別部材としている。そして、このバネ受けリング
を出力軸または出力軸と一体に回転する部材に固定する
際に、バネ受けリングの位置を微調整して、プリセット
力付与機構のセンタリングを行うことができる。第2の
発明は、第1の発明を前提とし、1個の挿入孔には、こ
の挿入孔に固定部材を挿入した状態で、バネ受けリング
の位置が直径方向にのみ移動できる遊びを微調整手段と
して設けたことを特徴とする。直径方向のみに移動でき
る遊びを設けた1個の挿入孔は、回転方向の移動が規制
される。これにより、他の挿入孔に全方向に移動できる
遊びを設けても、バネ受けリング全体の、回転方向の自
由度が小さくなる。これにより、がたつきが大きくなり
過ぎず、位置決めがやり易い。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図3に示す第1実施例は、
入力軸4にトーションバー5を介して連結した出力軸2
の大径部2aに、バネ受けリング25を固定したもので
ある。図1のパワーステアリング装置は、出力軸2とロ
ータリースリーブ8とを別々にした点が従来例と異な
る。また、上記大径部2aをバルブケース3の段部3a
に挿入して、筒部材22によって固定している。この筒
部材22は、パワーシリンダ1側からバルブケース3の
段部3aにネジ込んで固定するものである。ただし、入
力軸4と出力軸2とを相対回転させることによって、ス
テアリングバルブvを切り換え、アシスト力を付与する
構成は従来例と同じである。そこで、同様に作用する部
材には、同じ符号を付けて説明する。
【0020】図2、図3に示すように、バネ収納室9
は、平坦な壁面12、12と、固定部材であるピン23
とボルト26を挿入する挿入孔を形成する部分が、内側
に入り込んだ壁面29とで囲まれた空間を形成してい
る。このバネ収納室9の中央には、入力軸4を挿入して
いる。また、図12に示した従来と同様の一対のバネ部
材13、13を、壁面12に対向して設置している。そ
して、このバネ部材13と入力軸4の外周との間に、ボ
ールあるいはローラー21を介在させている。また、入
力軸4の外周には、中立位置において上記バネ部材1
3、13の第2支持溝20に対向する第1支持溝17を
形成している。このようなプリセット力付与機構の、バ
ネ力によるプリセット力を付与する作用は、従来と同じ
なので、ここでは説明を省略する。
【0021】そして、このバネ受けリング25は、図
1、2に示すように、ピン23とボルト26によって、
出力軸2の大径部2aに固定されている。ただし、この
ピン23は、バネ受けリング25を貫通して、ロータリ
ースリーブ8に形成した切り欠きにも挿入され、ロータ
リースリーブ8と出力軸2とを連係させる機能を合わせ
持っている。また、図3に示すように、上記ピン23の
挿入孔であるピン孔27と、ボルト26の挿入孔である
ボルト孔28は、長孔にしている。ピン孔27は、バネ
受けリング25の半径方向に長い長孔で、ピン23に対
して、上下方向にのみ遊びy1を持っている。一方、ボ
ルト孔28は、ピン孔27に対して直角となる横方向に
長い長孔で、横方向にも上下方向にも遊びx1、y2を持
っているが、上下方向の遊びy2は、僅かなものにして
いる。
【0022】次に、このようなバネ受けリング25を取
り付ける手順を説明する。まず、バルブケース3に組み
付ける前の状態で、出力軸2の大径部2aに固定された
ピン23をバネ受けリング25のピン孔27に挿入す
る。そして、ボルト26によって、バネ受けリング25
を出力軸2の大径部2aに仮止めする。このとき、出力
軸2内には、トーションバー5と入力軸4とを挿入して
いる。トーションバー5の一端は出力軸2に固定する
が、他端は、入力軸4に対してフリーな状態にしてい
る。そして、バネ収納室9内には、図2に示すように、
バネ部材13を装着し、このバネ部材13と入力軸4と
の間に、ボールあるいはローラ21を設置する。この状
態で、バネ受けリング25は、上下、左右および、回転
方向に動けるようになっている。
【0023】その後、ロータリースリーブ8をピン23
を介して、出力軸2に組み付け、スナップリング36で
止める(図1参照)。このように、入出力軸4、2と、
トーションバー5と、ステアリングバルブvだけを組み
つけて一体化した部品を軸のセンタリング治具の中に組
み付ける。この軸のセンタリング治具とは、上記一体化
した部品の組み立て状態を維持しながら、ステアリング
バルブvの中立位置調整を行うことができる治具のこと
である。この治具に上記一体化した部品を挿入した状態
で、入力軸4と出力軸2を相対回転させ、ステアリング
バルブvの中立が出たところで、トーションバー5の孔
加工を行い、ピン6を圧入する。これで、トーションバ
ー5が捩じれていない状態で入力軸4と結合され、軸の
センタリングが終了する。
【0024】次に、軸のセンタリング治具から上記一体
化した部品を取り外し、スリーブ8を出力軸2から一旦
外す。そして、今度は、プリセット力付与機構のセンタ
リングを行う。今、ピン孔27と、ボルト孔28に遊び
があるので、バネ受けリング25は、出力軸2に対し
て、移動することができる。そこで、ピン23を支点と
して、バネ受けリング25を上下、左右、および回転方
向に移動させながら、第2支持溝20と第1支持溝17
との間で、ボールあるいはローラ21が落ち着く位置を
探す。この位置が、プリセット付与機構のセンタとな
る。ここで、バネ受けリング25をボルト26で、出力
軸2に固定する。
【0025】その後、改めてロータリースリーブ8を出
力軸2に固定する。このとき、入力軸4およびロータリ
ースプール7と出力軸2との相対関係は、先の軸のセン
タリングによって決まっている。また、出力軸2とロー
タリースリーブ8との位置関係は、ピン23によって決
まり、この関係はロータリースリーブ8を付け直して
も、変わらない。このため、ロータリースリーブ8を付
け直しても、ロータリースリーブ8とロータリースプー
ル7との関係も変わらず、つまり、軸のセンタリングが
狂うことはない。そして、この状態に組み付けて一体化
した部品を、バルブケース3に組み込み、筒部材22に
よって固定する。最後に、パワーシリンダ1に組み込
み、シリンダー側の中立を調整して固定する。このよう
に、バルブの中立位置に合った軸のセンタリングと、プ
リセット力付与機構のセンタリングとを別々に行って、
両方のセンタリングを両立させることができる。
【0026】なお、この第1実施例では、ピン孔27の
遊びy1を上下方向だけに設けているので、ピン孔27
は回転方向には移動することができない。このように、
一方のピン孔27の自由度を小さくしているので、セン
タ位置が決め易い。例えば、ピン孔27と、ボルト孔2
8の両方ともが、全方向に遊びを持っている場合には、
バネ受けリング25の動く自由度が大きくなり過ぎて、
かえってセンタリングがし難く、調整時間がかかってし
まうこともある。同様の理由により、ボルト孔28の遊
びも、必要以上に大きくし過ぎない方が好ましい。
【0027】図4、図5に示す第2実施例は、固定部材
として、2本のボルトを用い、バネ受けリング25を出
力軸2に固定する実施例である。出力軸2の大径部2a
には、図4のように左右のボルト30、31によって、
バネ受けリング25を固定している。これらのボルト3
0と31の挿入孔であるボルト孔32、33は、図5に
示すように長孔にしている。ボルト孔32は、左右方
向、つまり直径方向にのみ、遊びx2を持っている。ま
た、ボルト孔33は、ボルト孔32に対して直角になる
縦に長い長孔であるが、上下方向の遊びy3と、左右方
向の遊びx3とを持っている。したがって、このボルト
孔33は、ボルト31に対して、上下、左右、および回
転方向に移動の自由度を持っている。
【0028】なお、ピン孔34は、ピン23の径に対し
て大きなばか孔となっている。このため、スリーブ8と
出力軸2とを連係する際には、ピン23が、ピン孔34
を単に貫通するだけで、バネ受けリング25の位置決め
には、関与しない。このようなバネ受けリング25を、
第1実施例と同様に組み付けて、軸のセンタリングと、
プリセット力付与機構のセンタリングとを両立させるこ
とができる。また、この第2実施例でも、一方のボルト
孔33の遊びx3を、直径方向のみに設けて、回転方向
の自由度をなくしているので、センタリングし易くなっ
ている。
【0029】上記第1、第2実施例では、出力軸2の端
部に直接バネ受けリング25を固定しているが、このバ
ネ受けリング25を、出力軸2と一体に回転する他の部
材に固定してもかまわない。例えば、図6に示す第3実
施例のラックアンドピニオンタイプのパワーステアリン
グ装置では、操舵ロッド24に連係する出力軸2に、ピ
ン35を介してロータリースリーブ8を連結している。
そして、出力軸2ではなく、それと一体に回転する部材
であるロータリースリーブ8にバネ受けリング25を固
定している。ただし、そこに入力軸4を位置させ、バネ
部材13によってプリセット力を付与することは同じで
ある。あるいは、図7の第4実施例では、ロータリース
リーブ8を一体に形成した出力軸2の大径端部に、バネ
受けリング25を固定している。この第4実施例は、従
来例の出力軸2の先端を、バネ受けリング25に置き換
えたものである。
【0030】また、上記のようなバネ受けリング25を
設けて構成するプリセット力付与機構は、電動パワース
テアリング装置にも取り付けることができる。例えば、
図8の第5実施例は、電動式パワーステアリング装置の
出力軸2の端部に図2、図3に示すバネ受けリング25
を設けて、プリセット力付与機構を構成した装置であ
る。図3に示すバネ受けリング25を、出力軸2の端部
に固定したピン23と、ボルト26とによって固定し、
図2、図8に示すようにしている。そして、出力軸2に
直接バネ収納室を形成せずに、バネ受けリング25を取
り付けるようにした点が、図13に示す従来例の電動式
パワーステアリング装置と異なるが、その他の構成や、
プリセット力付与機構の特性は、図13の従来例と同様
なので、その説明は省略する。ただし、この第5実施例
では、バネ部材13を、図13に示す装置のバネ部材1
3の位置より、入力軸4の周りに90度ずらした位置に
設置しているので、図8の断面図には、バネ部材13が
現われない。
【0031】次に、この第5実施例において、軸および
プリセット力付与機構のセンタリングをする方法を説明
する。まず、ハウジング41に組み付ける前の状態で、
出力軸2の端部に固定されたピン23をバネ受けリング
25のピン孔27に挿入する。そして、ボルト孔28に
挿入したボルト26によって、バネ受けリング25を出
力軸2に仮止めする(図2、図8参照)。このとき、出
力軸2内には、トーションバー5と入力軸4とを挿入し
ている。トーションバー5の一端は出力軸2に固定する
が、他端は入力軸4に対してフリーな状態にしている。
【0032】そして、バネ収納室9内には、図2に示す
ように、バネ部材13を装着し、このバネ部材13と入
力軸4との間に、ボールあるいはローラ21を設置す
る。この状態で、バネ受けリング25は、上下、左右お
よび、回転方向に動けるようにしている。その後、スラ
イダ38をスプライン40に結合し、ネジ部39にかみ
合わせてから、出力軸2に対して、入力軸4を回転させ
る。このとき、スライダ38が、ネジ部39に沿って回
転しながら、軸方向出力軸2側へ移動するので、スライ
ダ38は、出力軸2の外周に組み付けられる。このよう
に、入出力軸4、2、トーションバー5、および、スラ
イダ38だけを組みつけて一体化した部品を軸の別に用
意したセンタリング治具の中に組み込む。
【0033】この軸のセンタリング治具とは、入出力軸
4、2の相対回転量に応じてトルクを検出するトルクセ
ンサのゼロ点位置に、スライダ38の中立位置を合わせ
る治具のことである。そして、上記一体化した部品の組
み立て状態を維持しながら、スライダ38の位置を調整
することができる。この治具に上記一体化した部品を挿
入した状態で、入力軸4と出力軸2を相対回転させると
スライダ38は、軸方向に移動する。こうして、スライ
ダ38の中立位置を決めたところで、トーションバー5
の他端に孔加工を行い、図示しないピンで入力軸4と結
合する。これで、トーションバー5が捩じれていない状
態で入力軸4と結合され、軸のセンタリングが終了す
る。
【0034】次に、軸のセンタリング治具から上記一体
化した部品を取り外す。そして、出力軸2の一端を上記
とは別の出力軸固定治具で固定してから、スライダ38
を出力軸2から一旦外す。スライダ38を出力軸2から
外すために、スライダ38を出力軸2に組み付けた時と
反対方向に回転させる。スライダ38は、ネジ部39に
沿って回転しながら入力軸4側に移動して、出力軸2か
ら外れる。このように、スライダ38を回転させると、
入力軸4も回転し、トーションバー5は捩じれる。そし
て、スライダ38を外すと、トーションバー5の捩じれ
が戻り、入力軸4も元の中立状態(図8)に戻る。この
状態で、今度は、プリセット力付与機構のセンタリング
を行う。つまり、バネ受けリング25の位置の微調整を
行ってから、バネ受けリング25をボルト26で、出力
軸2に固定する。このバネ受けリング25の位置の微調
整、つまり、プリセット力付与機構のセンタリング方法
は、第1実施例と同様なので、詳細は省略する。
【0035】その後、以下の手順により、スライダ38
を出力軸2に再結合して、軸の中立位置に戻す。まず、
スライダ38を取り外した状態まで、トーションバー5
を捩じり、スライダ38を出力軸2のネジ部39に螺合
させ、スライダ38が出力軸2方向に移動するように、
スライダ38をネジ部39に沿って回転させる。このと
きのスライダ38および入力軸4の回転方向は、出力軸
2からスライダ38をはずしたときと反対方向である。
したがって、スライダ38が出力軸2側に移動するのに
ともなって、トーションバー5の捩じれが戻ることにな
る。そして、トーションバー5の捩じれがなくなるまで
入力軸4を回転させれば、スライダ38も先に合わせた
軸のセンタリング位置に戻る。このようにして、軸およ
びプリセット力付与機構のセンタリングが終了し、上記
一体化した部品を、ハウジング41に組み込んで完成す
る。
【0036】上記第1〜第5実施例では、バネ収納室9
を平坦な壁面12と、バネの掛け止め部18を支える壁
面29とを備えた形状にしたが、このような形状に限ら
ず、円形等その他の形状であってもよい。そして、バネ
部材13の掛け止め部18も、バネ収納室9の形状に合
わせて変更すればよい。さらに、バネ部材13も図12
のような板バネでなくても良いし、入力軸4とバネ部材
13との間に、ボールあるいはローラ21を介在させな
くても良い。つまり、中立状態において、バネ部材が入
力軸の外周を両側から挟むようにして、左右均等な中立
剛性を付与する構成となっていれば、かまわない。
【0037】ただし、第1〜第5実施例のように、バネ
部材によって、ボールあるいはローラーを介して入力軸
を押圧するようにすると、入力軸4と出力軸2とが相対
回転するとき、ボールあるいはローラー21が、バネ部
材13と入力軸4の外周面との間を転動しながら移動す
るので、そのときのフリクションを小さくすることがで
きる。したがって、ステアリングホイールの入力トルク
と、両軸2、4の相対回転量との特性を滑らかにするこ
とができる。さらに、ボールあるいはローラ21の径を
変えることによって、プリセット力を簡単に調整するこ
ともできる。
【0038】
【発明の効果】第1の発明のパワーステアリング装置
は、バネ収納室を、出力軸または出力軸と一体に回転す
る部材と、別部材としたバネ受けリング内に形成し、固
定部材によって、出力軸または出力軸と一体に回転する
部材に固定するようにした。そして、バネ受けリングに
設けた挿入孔に固定部材を挿入した状態で、バネ受けリ
ングの位置を微調整しながら、バネ受けリングの位置を
特定することができる。したがって、軸のセンタリング
が済んだ後、スプリング受けの位置を決めてから固定す
ることができ、プリセット力付与機構のセンタリングと
軸のセンタリングとを簡単に、両立させることができ
る。第2の発明は、固定部材の挿入孔のうちの1個に
は、固定部材を挿入した状態で、バネ受けリングの位置
が直径方向にのみ移動できる遊びを設けたため、回転方
向の移動の自由度がない。このため、固定部材を締め付
けない状態でも、バネ受けリングがやたらにがたつか
ず、センタリングがやり易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のパワーステアリング装置の断面図
である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1実施例のバネ受けリングの正面図である。
【図4】第2実施例のバネ受けリング部分の断面図で、
図2に相当する図である。
【図5】第2実施例のバネ受けリングの正面図である。
【図6】第3実施例のパワーステアリング装置を示す断
面図で、バネ受けリング25をロータリースリーブ8に
設けた例を示している。
【図7】第4実施例のパワーステアリング装置を示す断
面図で、バネ受けリング25を出力軸2の大径部に設け
た例を示している。
【図8】第5実施例の電動式パワーステアリング装置を
示す断面図で、バネ受けリング25を出力軸2端部に設
けた例を示している。
【図9】従来例の油圧式パワーステアリング装置を示す
断面図である。
【図10】図9のパワーステアリング装置のバネ収納室
9の断面図である。
【図11】図10で、入力軸4と出力軸2とが相対回転
したときの状態を示した断面図である。
【図12】バネ部材13としての板バネの斜視図であ
る。
【図13】別の従来例の電動式パワーステアリング装置
を示す断面図である。
【符号の説明】
2 出力軸 4 入力軸 5 トーションバー 9 バネ収納室 13 バネ部材 23 ピン 25 バネ受けリング 26 ボルト 27 ピン孔 28 ボルト孔 30 ボルト 31 ボルト 32 ボルト孔 33 ボルト孔 34 ピン孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と出力軸とを連結するトーション
    バーを備え、このトーションバーをねじりながら入力軸
    と出力軸とを相対回転させ、この相対回転量に応じたア
    シスト力を付与する構成にし、しかも上記出力軸と一体
    に回転するバネ収納室を設け、このバネ収納室に入力軸
    を挿入し、この入力軸の両側を挟むように配置した一対
    のバネ部材を入力軸に圧接させて、そのバネ力でプリセ
    ット力を発揮させる構成にしたパワーステアリング装置
    において、出力軸または出力軸と一体に回転する部材と
    は別部材であるバネ受けリングを設け、このバネ受けリ
    ングにバネ収納室と少なくとも1個の挿入孔とを設け、
    この挿入孔に対してバネ受けリングと出力軸または出力
    軸と一体に回転する部材とを位置決め固定するための固
    定部材を挿入配置するとともに、この固定部材と挿入孔
    との間に、バネ受けリングを出力軸または出力軸と一体
    に回転する部材に対して位置の微調整を可能とする微調
    整手段を設けたことを特徴とするパワーステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】 1個の挿入孔には、この挿入孔に固定部
    材を挿入した状態で、バネ受けリングの位置が直径方向
    にのみ移動できる遊びを微調整手段として設けたことを
    特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
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