JPH10306016A - 水性マニキュア及びその製造方法 - Google Patents

水性マニキュア及びその製造方法

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JPH10306016A
JPH10306016A JP11685797A JP11685797A JPH10306016A JP H10306016 A JPH10306016 A JP H10306016A JP 11685797 A JP11685797 A JP 11685797A JP 11685797 A JP11685797 A JP 11685797A JP H10306016 A JPH10306016 A JP H10306016A
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晃子 須田
Soichi Muroi
宗一 室井
Tadashi Gomi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢、密着性、耐擦傷性、触感及び耐水性に
優れた水性マニキュア剤を提供することにある。 【解決手段】 自己乳化可能なビニル系ポリマー及びセ
ルロース誘導体を含む水性乳化液を含有することを特徴
とする水性マニキュア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性マニキュアに
関し、更に詳細には、従来のマニキュアに用いられてい
る、低沸点の有機溶媒を含まず、光沢、密着性、耐擦傷
性、触感及び耐水性等に優れた水性マニキュアに関す
る。なお、本発明におけるマニキュアには、ネイルエナ
メル、ネイルエナメルベースコート及びネイルエナメル
オーバーコート等が含まれる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ネイル
エナメル、ネイルエナメルベースコート及びネイルエナ
メルオーバーコート等のマニキュアは、手足の爪に塗布
することにより手足の爪を保護したり、手足の爪に光沢
を付与したり、彩色することによる美麗な装飾等を目的
に利用される。上記マニキュアとしては、現在、ニトロ
セルロースやアルキッド樹脂等をフィルム形成材とする
有機溶媒溶液型が主流をなしている。上記有機溶媒溶液
型のマニキュアは乾燥速度が速く且つネイル塗膜性能に
優れるが、有機溶媒を使用しているため、引火及び燃焼
の危険性が高く、また、爪からの吸収及び蒸発ガス吸引
による人体への悪影響を及ぼす等の問題点がある。これ
らの重大な問題は、全て媒体を有機溶媒から水に変更す
ることにより解決できると考えられ、この考えに基づ
き、近年においては、有機溶媒を使用しない様々な水性
マニキュアが提案されている。このような水性マニキュ
アとして、例えば、特開昭54−28836号公報及び
特公昭55−43445号公報には、アクリル系ポリマ
ーエマルションをベースとするマニキュアが、特開昭5
6−131513号公報及び特開昭57−56410号
公報には、アクリル系ポリマーのマイクロエマルション
をベースとするマニキュアが開示されている。
【0003】上記公報に開示された水性マニキュアには
有機溶媒が含有されていないため、上述したような爪か
らの吸収及び蒸発ガス吸引による人体への悪影響の問題
は解決される。しかしながら、上記公報に開示された水
性マニキュアには、乳化剤や水溶性ポリマーを用いた乳
化重合により製造されたポリマーエマルションが使用さ
れているため、水性マニキュアとしての特徴を失わない
程度の少量の成膜助剤の使用では、使用に十分に耐え得
る程の傷付きにくく硬いフィルムを付与することが困難
であった。また、上記公報に開示された水性マニキュア
で得られるフィルムは耐水性に劣るため、日常生活での
使用中にすぐに剥がれてしまうという欠点があり、十分
に実用に耐えるものとは言えない。上記問題を解決する
ため、特開平4−103513号公報には、ガラス転移
温度の差が10℃以上である2種以上のアクリル系ポリ
マーエマルションを混合使用した水性マニキュアが提案
されている。この水性マニキュアは、単なるアクリル系
ポリマーエマルションを利用した水性マニキュアに比べ
ると、光沢、密着性、耐水性及び塗膜強度についてはあ
る程度改良されるが、更なる塗膜性能の改良された水性
マニキュアが望まれている。従って、本発明の目的は、
光沢、密着性、耐擦傷性、触感及び耐水性に優れた水性
マニキュアを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、水性マニキュアとして、特定のポリマーとセ
ルロース誘導体を含む水性乳化液を用いることにより、
上記目的を達成し得ることを知見した。本発明は、上記
知見に基づいてなされたもので、自己乳化可能なビニル
系ポリマー及びセルロース誘導体を含む水性乳化液を含
有することを特徴とする水性マニキュアを提供するもの
である。また、本発明は、自己乳化可能なビニル系ポリ
マー及びセルロース誘導体を含有する有機溶媒溶液を水
に分散し、次いで上記有機溶媒を除去することを特徴と
する水性マニキュアの製造方法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、先ず本発明の水性マニキュ
アについて詳述する。本発明の水性マニキュアは、自己
乳化可能なビニル系ポリマー及びセルロース誘導体を含
む水性乳化液を含有する。尚、本明細書において、「自
己乳化可能」とは、乳化剤の不存在下においても乳化す
ることができることをいう。また、本明細書において、
「水性」とは、ポリマーが水に分散していることをい
う。上記水性乳化液に含まれる自己乳化可能なビニル系
ポリマーとしては、乳化に寄与する強親水性側鎖をもた
ないビニル系モノマー(以下、「非官能性モノマー」と
言う)と乳化に寄与する強親水性側鎖をもつビニル系モ
ノマー(以下、「官能性モノマー」と言う)との共重合
によって得られるポリマーを用いることが好ましい。上
記非官能性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリ
ル酸エステル(アクリレート)、ビニルエステル及びビ
ニルエーテル等が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸
エステルとしては、例えば、アルキル基の炭素数が1〜
12(好ましくは1〜8)の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルが好ましく、具体的には、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート及
びオクチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上記
ビニルエステルとしては、例えば、炭素数2〜14(好
ましくは3〜12)のカルボン酸のビニルエステルが好
ましく、具体的には、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル及びバーサチック酸ビニル等が挙
げられる。上記ビニルエーテルとしては、例えば、アル
キル基の炭素数が1〜12(好ましくは1〜8)のアル
キルビニルエーテルが好ましく、具体的には、メチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニル
エーテル及びブチルビニルエーテル等が挙げられる。ま
た、その他の非官能性モノマーとしては、例えば、スチ
レン、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、マレイン酸ジブチル及びマレイ
ン酸ジオクチル等が挙げられる。上記自己乳化可能なビ
ニル系ポリマーを得るために、上記非官能性モノマーを
単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0006】上記官能性モノマーとしては、アニオン性
官能性モノマー、ノニオン性官能性モノマー及びカチオ
ン性官能性モノマーの何れをも使用することができる。
上記アニオン性官能性モノマーとしては、分子内にカル
ボキシル基又はスルホン酸基を有するモノマー又はその
塩を用いることができる。上記分子内にカルボキシル基
を有するモノマーとしては、例えば、炭素数3〜12
(好ましくは3〜8)の不飽和カルボン酸又はその塩が
好ましく、具体的には、(メタ)アクリル酸、フマル
酸、マレイン酸及びイタコン酸及びそれらの塩等が挙げ
られる。上記分子内にスルホン酸基を有するモノマーと
しては、炭素数3〜12(好ましくは3〜8)の不飽和
スルホン酸又はその塩が好ましく、具体的には、スチレ
ンスルホン酸、アリルスルホン酸、スルホプロピルアク
リレート及びスルホプロピルメタクリレート及びそれら
の塩等が挙げられる。上記カチオン性官能性モノマーと
しては、例えば、分子内にビニル基を含有するモノマー
が好ましく、具体的には、N,N′−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N′−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン及び
N,N′−ジメチルアミノメチルスチレン等が挙げられ
る。また、上記ノニオン性官能性モノマーとしては、例
えば、アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレンオキシ
ド鎖長の異なる各種ポリエチレングリコールメタクリレ
ート及びアクリレート等が挙げられる。上記自己乳化可
能なビニル系ポリマーを得るために、上記官能性モノマ
ーを単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0007】上記非官能性モノマーと上記官能性モノマ
ーとの共重合によって得られるビニル系ポリマーは自己
乳化可能なのものである。上記ポリマーの自己乳化可能
性は、官能性モノマーの共重合率によって支配される。
しかし、自己乳化可能性は、官能性モノマーの自己乳化
能、非官能性モノマーの疎水性レベル及び得られるポリ
マーの分子量等によって影響を受けるので、必要とする
共重合率を一律に規定することは困難であるが、大まか
な目安としては、官能性モノマーのモル共重合率は好ま
しくは1〜30%、更に好ましくは3〜10%の範囲で
ある。官能性モノマーのモル共重合率が30%を超える
と、マニキュア塗膜の耐水性が低下する場合があるの
で、上記範囲内とするのが好ましい。また、上記自己乳
化可能なビニル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、好
ましくは、−10〜70℃であり、更に好ましくは5〜
60℃である。上記自己乳化可能なビニル系ポリマーに
セルロース誘導体を添加するとガラス転移温度は上昇
し、可塑剤を添加するとガラス転移温度は低下する。本
発明の水性マニキュアのガラス転移温度は、上記自己乳
化可能なビニル系ポリマーのガラス転移温度と、添加さ
れるセルロース誘導体及び可塑剤等の添加量によってコ
ントロールすることができるが、自己乳化可能なビニル
系ポリマーのガラス転移温度が上記範囲より低いと、得
られる水性マニキュアの耐擦傷性及び触感が低下する場
合があり、またガラス転移温度が上記範囲を超えると、
得られる水性マニキュアの密着性及び光沢が低下する場
合があるので、上記範囲内であることが好ましい。なお
共重合ビニル系ポリマーのガラス転移温度(°K)は、
次式で定められる。 1/Tg=w1/Tg1 +w2/Tg2 +w3/Tg3 +─── w1, w2, w3───:各組成成分モノマーの重量分率 Tg1, Tg2, Tg3 ───:各成分モノマーからの単独重合
体のガラス転移温度
【0008】上記自己乳化可能なビニル系ポリマーは、
通常の溶液重合により製造することができる。高い比率
で親水性の官能性モノマーを含み、かつポリマーは有機
溶媒溶液で得られることが望ましいからである。上記有
機溶媒としては、後に溶媒を除去する場合の容易性を考
慮し、その沸点が120℃以下のものが適当である。沸
点が120℃以下の有機溶媒としては、例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン、エチルアルコール、プロピル
アルコール、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル及び酢酸
プロピル等が挙げられる。本発明においては、自己乳化
可能なビニル系ポリマーを単独で用いてもよいが、2種
以上のビニル系ポリマーを組み合わせて用いてもよい。
【0009】上記水性乳化液に含まれるセルロース誘導
体としては、セルロースのジエステル又はトリエステル
誘導体等のセルロースのエステル化物等を用いることが
好ましい。また、上記セルロース誘導体としては、上述
した有機溶媒に可溶性のものが好ましく、そのようなセ
ルロース誘導体としては、例えば、アセチルセルロー
ス、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪
酸セルロース、ニトロセルロース、硝酸酢酸セルロー
ス、硫酸セルロース及びリン酸セルロース等が挙げられ
るが、中でも入手が容易な点で、量産されているニトロ
セルロース、アセチルセルロース及び酢酸酪酸セルロー
スを用いることが好ましい。また、本発明においては、
上記セルロース誘導体を単独で用いてもよく2種以上を
組み合わせて用いてもよい。また、上記セルロース誘導
体としては、重量平均分子量が10,000〜200,
000のものが好ましく、20,000〜100,00
0のものが更に好ましい。重量平均分子量が上記範囲未
満であると、マニキュア塗膜の機械的強度の改良効果が
小さい場合があり、また、上記範囲を超えると、得られ
るマニキュアの粘度が高くなり扱いにくくなる場合があ
るので、上記範囲内とすることが好ましい。また、上記
セルロース誘導体は、上記自己乳化可能なビニル系ポリ
マー100重量部に対して10〜200重量部含有され
ていることが好ましく、20〜100重量部含有されて
いることが更に好ましい。含有量が10重量部未満であ
るとマニキュア塗膜の機械的強度の改良効果に乏しく、
200重量部を超えると、フィルム形成を可能にするた
めに必要とする成膜助剤及び/又は可塑剤の添加量が極
端に多くなり過ぎる場合があるので上記範囲内とするの
が好ましい。
【0010】上記セルロース誘導体を上記自己乳化可能
なビニル系ポリマーに添加するには、上記セルロース誘
導体を上記自己乳化可能なビニル系ポリマー溶液に直接
溶解してもよいし、上記セルロース誘導体の有機溶媒溶
液を上記自己乳化可能なビニル系ポリマー溶液に添加し
てもよい。また、上記自己乳化可能なビニル系ポリマー
の溶液重合の際に、上記セルロース誘導体を共存させて
もよい。このように、溶液重合の際に上記セルロース誘
導体を共存させると、重合の過程においてセルロース誘
導体の一部に自己乳化可能なビニル系モノマーがグラフ
ト重合してセルロース誘導体と自己乳化可能なビニル系
ポリマーとの相溶性が著しく向上する。本発明の水性マ
ニキュアは、その固形分濃度が20重量%以上であるこ
とが好ましく、30重量%以上であることが更に好まし
い。尚、本発明の水性マニキュアは、後述する本発明の
水性マニキュアの製造方法により製造することができ
る。
【0011】本発明の水性マニキュアには、マニキュア
に通常に用いられる可塑剤及び成膜助剤等を添加するこ
とができる。可塑剤は、ほぼ恒久的にポリマーを可塑化
するのに対して、成膜助剤はフィルム形成時にのみ可塑
剤として機能しフィルム形成後は速やかに系外に放出さ
れる。上記可塑剤としては、例えば、ジブチルフタレー
ト、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オク
チルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジイソノニ
ルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジブチルア
ジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジブチ
ルグリコールアジペート、ジブチルセバケート及びジ−
2−エチルヘキシルセバケート等が挙げられる。可塑剤
はほぼ恒久的にマニキュア塗膜にとどまってそれを可塑
化するので、その役割は基本的に共重合によってポリマ
ーのガラス転移温度を低下させる内部可塑化モノマーと
同じであるから、それとの共同作業によるガラス転移温
度の低下が重要であり、この点以外で添加量に規制を受
けることはないが、好ましくは上記自己乳化可能なビニ
ル系ポリマーとセルロース誘導体との合計量100重量
部に対して0〜150重量部である。一方、上記成膜助
剤としては、例えば、セロソルブ、セロソルブアセテー
ト、カルビトール、ブチルカルビトール、カルビトール
アセテート、ブチルカルビトールアセテート、ヘキシレ
ングリコール、ベンジルアルコール及びテキサノール等
が挙げられる。成膜助剤は可塑剤と異なり、フィルム形
成後速やかに系中から退散することが要求されているの
で、添加量の点で制限を受ける。上記成膜助剤の添加量
は、上記自己乳化可能なビニル系ポリマーとセルロース
誘導体との合計量100重量部に対して好ましくは0〜
50重量部であり、更に好ましくは5〜30重量部であ
る。上記可塑剤及び上記成膜助剤はこのような後添加法
によってもよいが、予め溶液重合時に共存させて溶媒と
しての役割を果たさせてもよく、又はポリマー溶液に添
加してもよい。後添加するよりも、予め溶液重合時に共
存させる方が、可塑剤および成膜助剤の利用価値が高く
なるし、これらの後添加による分散安定性破壊の懸念が
ない。
【0012】本発明の水性マニキュアは、そのままでも
用いることができるが、更に顔料を添加してエナメルと
して用いることができる。上記顔料としては、例えば、
赤色202号、赤色206号、赤色220号、赤色22
1号、橙色203号、青色201号及び黄色204号等
の有機顔料、赤色2号、赤色102号、緑色2号、青色
1号及び紫色1号等のレーキ顔料、黄酸化鉄、カーボン
ブラック、群青及び酸化チタン等の無機顔料が挙げられ
る。上記顔料の添加量としては、上記自己乳化可能なビ
ニル系ポリマーとセルロース誘導体との合計量100重
量部に対して3〜20重量部であることが好ましい。ま
た、本発明の水性マニキュアには、必要に応じて、更に
増粘剤、染料、防腐剤及び香料等の添加剤を配合するこ
とができる。
【0013】次に、本発明の水性マニキュアの製造方法
について説明する。本発明の水性マニキュアの製造方法
は、自己乳化可能なビニル系ポリマー及びセルロースを
含有する有機溶媒溶液を水に分散し、次いで上記有機溶
媒を除去することからなる。上記自己乳化可能なビニル
系ポリマー、セルロース誘導体及び有機溶媒としては、
上述した本発明の水性マニキュアに用いられるものと同
様のものが用いられる。また、それぞれの成分の配合割
合等は、本発明の水性マニキュアと同様であってもよ
い。また、上述した本発明の水性マニキュアに用いられ
る顔料及び添加剤を添加することができ、この場合の配
合割合も上述した通りであり、その他の水性マニキュア
について説明したことは、本発明の水性マニキュアの製
造方法に適用される。
【0014】本発明の水性マニキュアの製造方法におい
ては、自己乳化可能なビニル系ポリマー及びセルロース
を含有する有機溶媒溶液を分散して乳化させる。この
際、マニキュア塗膜の耐水性を損なわない程度に、補助
的に界面活性剤を添加することは一向に差し支えない。
上記自己乳化可能なビニル系ポリマー及び上記セルロー
ス誘導体を乳化させる際に、上記自己乳化可能なビニル
系ポリマー溶液がノニオン性であればそのまま乳化可能
であるが、イオン性の場合には中和による解離を必要と
する。アニオン性の場合には、アルカリによる中和が行
なわれる。この中和に用いられるアルカリとしては、例
えば、アンモニア、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウ
ム等の無機アルカリ、及びジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、ジメチルアミン及びジエチルアミン等
の有機アルカリが挙げられる。また、カチオン性の場合
は酸による中和が行われる。この中和に用いられる酸と
しては、例えば、塩酸、硫酸及びリン酸等の無機酸、及
び酢酸、プロピオン酸及び乳酸等の有機酸が挙げられ
る。上記中和に用いられるアルカリ又は酸としては、マ
ニキュア塗膜形成後、中和剤が蒸発揮散することで耐水
性が向上するので、揮発しやすいものを用いることが好
ましい。上記中和に用いられるアルカリ又は酸の使用量
は官能基の当量以下であることが好ましい。これを超え
て使用ことに意味はなく、また、この使用量が少ないほ
ど臭いの問題が小さくなるので好ましい。一般に、官能
基濃度が高くなるほど、少ない中和剤の添加での乳化が
可能になる。添加は直接ポリマー溶液に添加してもよ
く、分散媒である水に添加してもよい。アルカリ又は酸
を水中に乳化分散した後、乳化液から有機溶媒を減圧下
に除去する。ポリマー濃度が低い場合には、さらに水も
除去して、ポリマー濃度を少なくとも20重量%になる
ようにすることが好ましく、少なくとも30重量%とな
るようにすることが更に好ましい。この操作において注
意すべきはpHの変化である。酸又はアルカリの残存量
が中和当量を大きく割り込むと、分散安定性に問題を生
ずるので、もしこのような事態に陥る危険性が生じた場
合には、酸またはアルカリを添加してpHを調節する必
要がある。また、上記有機溶媒を除去する方法に特に制
限はなく、例えば、減圧除去又はスチームストリッピン
グ等により実施することができる。
【0015】また、本発明の水性マニキュアの製造方法
において、顔料を含有させる場合には、自己乳化可能な
ビニル系ポリマー及びセルロースを含有する有機溶媒溶
液に顔料を添加し、分散した後乳化してもよく、また、
自己乳化可能なビニル系ポリマー及びセルロースを含有
する有機溶媒溶液を分散し、乳化した後に添加してもよ
い。また、上記顔料としては、上述した本発明の水性マ
ニキュアに用いられるものを用いることができる。顔料
を添加するには、顔料の水性乳化液を水性マニキュアに
添加することによって実施でき、また、乳化分散する際
に予め顔料を添加しておいてもよい。前者の場合には、
水溶性の分散剤及び湿潤剤の添加が必要であるが、乳化
分散する際に顔料を添加しておく場合には、このような
添加剤の添加は必要でない。
【0016】
【実施例】本発明を、以下の実施例を用いて具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下の説明において、特に示さない限り、
部は重量部を意味する。実施例1 メチルメタクリレート60部、ブチルアクリレート30
部、メタクリル酸10部及びメチルエチルケトン120
部を、攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計及び窒
素ガス導入管を有する反応器に仕込み、窒素ガスを導入
しながら反応器を加熱し、反応器内の温度を70℃に維
持した。次いで、アゾビスイソブチロニトリル2部をメ
チルエチルケトン30部に溶解した溶液の1/2量を反
応器に添加して重合を開始させた。2時間反応させた
後、残りのアゾビスイソブチロニトリル溶液を添加し、
更に3時間重合反応を続け、自己乳化可能なビニル系ポ
リマーの溶液を得た。このようにして得られた自己乳化
可能なビニル系ポリマーのガラス転移温度は44℃であ
った。次いで、分子量80,000のニトロセルロース
(HIG1/2、旭化成工業(株)製)をメチルエチル
ケトンにニトロセルロースの濃度が25重量%になるよ
うに溶解した。次いで、該ニトロセルロース溶液を、上
記ニトロセルロースの量が、上記自己乳化可能なビニル
系ポリマー100部に対して50部となるように上記自
己乳化可能なビニル系ポリマー溶液に添加して分散し、
混合溶液とした。次いで、該混合溶液100部に対し
て、33部の1%アンモニア水を加え、カルボキシル基
の約75%を中和し、次いで67部の水を添加して、ビ
ニル系ポリマー/ニトロセルロースのメチルエチルケト
ン溶液を乳化した後、減圧下にメチルエチルケトンを除
去し、次いで固形分濃度が35重量%となるように水を
除去し、ビニル系ポリマー/ニトロセルロース水性乳化
液(水性マニキュア)とした。
【0017】上述のようにして得られた水性乳化液を下
記の配合組成でエナメル化して水性マニキュアとした。 上述の乳化液(固形分35重量%) 100部 赤色分散顔料(リオファスト、固形分33%、 東洋インキ製造(株)製) 11部 フタル酸ジブチル 7部 ブチルセロソルブ 10部 2.5%ヒドロキシエチルセルロース水溶液 (HECダイセルSP900、ダイセル化学工業(株)製) 8部 このようにして得られた水性マニキュアについて、下記
〔水性マニキュアの評価基準〕に従って、それぞれ評価
を行った。その結果を〔表1〕に示す。
【0018】〔水性マニキュアの評価基準〕 (1) 硬度測定 実施例1で得られた水性マニキュアをネイルエナメル筆
を用いてガラス板に均一に塗布し(塗布量:60g/m
2 )、温度25℃、湿度60%の条件下で1週間乾燥し
た後、微小硬度計(型式MVKC−C、明石製作所
(株)製)を用いて硬度を測定した。 (2) 密着性 疑似爪材料として、厚さ5mm、大きさ25×40mmのナ
イロン66板を、その表面をマニキュア用サンドペーパ
ーで平滑に研磨して用いた。温度25℃、相対湿度60
%の条件下において、実施例1で得られた水性マニキュ
アをネイルエナメル筆で通常の使用に供する厚さに塗布
し、マニキュア塗膜とした。塗布してて30分後にミク
ロスパチュラを用いてマニキュア塗膜をナイロン板から
剥がした。密着性を下記評価基準に従って評価した。 ○:マニキュア塗膜に傷は付くが剥がれない。 △:マニキュア塗膜に傷が付き、傷のまわりがわずかに
剥がれる。 ×:マニキュア塗膜に傷が付き、傷のまわりが大きく剥
がれる。 (3) 耐擦傷性 (2) と同様に、実施例1で得られた水性マニキュアをナ
イロン板に塗布し、マニキュア塗膜とした。塗布して3
0分後に、40番手木綿ブロードでマニキュア塗膜の表
面を50回擦って、傷の付き具合を肉視観察した。耐擦
傷性を下記評価基準に従って評価した。 ○:マニキュア塗膜に傷が付かず、光沢の低下も認めら
れない。 △:マニキュア塗膜にわずかな傷が認められるが、大幅
な光沢の低下は起こらない。 ×:マニキュア塗膜に多数の傷が付き、大幅な光沢の低
下が認められる。
【0019】(4) 耐水性 (2) と同様に、実施例1で得られた水性マニキュアをナ
イロン板に塗布し、マニキュア塗膜とした。塗布して1
時間後に、35℃の水に1時間浸漬し、膨潤、白化、軟
化及び剥がれを総合して、下記評価基準に従って耐水性
を評価した。 ○:膨張、白化、軟化及び剥がれが認められない。 △:膨張、白化及び軟化は認められるが、剥がれは起こ
らない。 ×:膨張、白化、軟化及び剥がれが起こる。 (5) 乾燥性 5名の女性パネラーの指爪に、ネイルエナメル筆を用い
て、実施例1で得られた水性マニキュアを通常使用する
厚さで塗布し、指触乾燥時間を測定し、下記評価基準で
評価を行った。評価に際しては5名のパネラーの平均値
を用いた。 ○:指触乾燥時間が3分未満である。 △:指触乾燥時間が3分以上6分未満である。 ×:指触乾燥時間が6分以上である。 (6) 光沢 5名の女性パネラーの指爪に、ネイルエナメル筆を用い
て、実施例1で得られた水性マニキュアを通常使用する
厚さで塗布し、30分間乾燥させた後、肉視観察で光沢
を評価し、従来から用いられている有機溶媒溶液型の市
販マニキュア塗膜を対比試料として、下記評価基準で評
価を行った。評価に際しては5名のパネラーの平均値を
用いた。 ○:光沢が、市販マニキュア塗膜と同等の水準である。 △:光沢が、市販マニキュア塗膜よりもやや劣る。 ×:光沢が、市販マニキュア塗膜より大きく劣る。
【0020】(7) 触感 5名の女性パネラーの指爪に、ネイルエナメル筆を用い
て、実施例1で得られた水性マニキュアを通常使用する
厚さで塗布し、1時間乾燥させた後、爪を他の指の腹で
軽く触り、その触感を下記評価基準で評価した。評価に
際しては5名のパネラーの平均値を用いた。 ○:市販マニキュア塗膜と同じつるつるした感じがし
た。 △:市販マニキュア塗膜にくらべてやや引っかかる感じ
がした。 ×:べたべたした感じがした。 (8) 持ちの良さ 5名の女性パネラーの指爪に、ネイルエナメル筆を用い
て、実施例1で得られた水性マニキュアを通常使用する
厚さで、午前10時に塗布した。1時間乾燥させた後、
通常の生活に供し、1日1回の洗髪を必須とし、3日間
使用に供した後、下記評価基準に従って評価を行った。 ○:使用前と変わらない外観を呈した。 △:1部のパネラーにつき、先端にわずかな剥がれが認
められた。 ×:程度の違いはあるものの、パネラー全員に剥がれが
認められた。
【0021】実施例2 メチルメタクリレートの使用量を50部、ブチルアクリ
レートの使用量を40部とし、メタクリル酸10部を
N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリレート10部
に代えた以外は実施例1と同様に操作を行い、自己乳化
可能なビニル系ポリマーの溶液を得た。このようにして
得られた自己乳化可能なビニル系ポリマーのガラス転移
温度は13℃であった。次いで、実施例1と同様に、上
記自己乳化可能なビニル系ポリマー溶液にニトロセルロ
ース溶液を添加して混合溶液とした。次いで、該混合用
液100部に対して、1.3重量%乳酸水溶液100部を
加え、実施例1と同様に乳化した後、減圧下にメチルエ
チルケトンを除去し、次いで固形分濃度が35重量%と
なるように水を除去して、ビニル系ポリマー/ニトロセ
ルロース水性乳化液(水性マニキュア)とした。上述の
ようにして得られた水性乳化液を下記の配合組成でエナ
メル化して水性マニキュアとした。 上述の乳化液(固形分35重量%) 100部 赤色分散顔料(EMレッドBH、固形分21%、 東洋インキ製造(株)製) 16部 フタル酸ジブチル 7部 ブチルセロソルブ 10部 2.5%ヒドロキシエチルセルロース水溶液 (HECダイセルSP900、ダイセル化学工業(株)製) 8部 このようにして得られた水性マニキュアについて、実施
例1と同様に評価を行った。その結果を〔表1〕に示
す。
【0022】実施例3 実施例1で得られた自己乳化可能なビニル系ポリマー溶
液に、実施例1で用いたニトロセルロース溶液を、上記
自己乳化可能なビニル系ポリマー100部に対してニト
ロセルロースの量が50部となるように添加して混合溶
液とした。該混合溶液に、該混合溶液100部に対し
て、赤色202号顔料3.2部及びフタル酸ジブチル6.6
部を加え、小型サンドグラインドミルにかけて顔料を十
分に分散させ顔料分散液とした。次いで、該顔料分散液
に、該顔料分散液と等量の0.5%アンモニア水を加え乳
化した。乳化後、乳化液中に含まれるメチルエチルケト
ンを除去し、次いで固形分濃度が38重量%となるよう
に水を除去し、ビニル系ポリマー/ニトロセルロース乳
化液(水性マニキュア)とした。次いで、該乳化液10
0部に対して、ブチルセロソルブ10部及び2.5%ヒド
ロキシエチルセルロース水溶液10部を加えてエナメル
化し水性マニキュアとした。このようにして得られた水
性マニキュアについて、実施例1と同様に評価を行っ
た。その結果を〔表1〕に示す。
【0023】比較例1 メチルメタクリレート及びメタクリル酸の使用量を、そ
れぞれ68部及び2部とした以外は実施例1と同様に操
作を行い、ビニル系ポリマーの溶液を得た。このように
して得られたビニル系ポリマーは自己乳化可能なもので
はなく、また、そのガラス転移温度は42℃であった。
次いで、実施例1と同様に操作を行い、ビニル系ポリマ
ー及びニトロセルロースの混合溶液を得た。次いで、該
混合溶液100部に対して4部のドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムを乳化剤として用い、溶液としての分
散濃度50%で、ホモミキサーを用いて乳化を行った。
乳化後、乳化液中に含まれるメチルエチルケトンを除去
し、次いで固形分濃度が35重量%となるように水を除
去し、ビニル系ポリマー/ニトロセルロース乳化液(水
性マニキュア)とした。次いで、実施例1と同様に操作
を行い上記乳化液をエナメル化し水性マニキュアとし
た。このようにして得られた水性マニキュアについて、
実施例1と同様に評価を行った。その結果を〔表1〕に
示す。比較例2 実施例1で得られたビニル系ポリマー溶液に、該ビニル
系ポリマー溶液100部に対して、33部の1%アンモ
ニア水を加え、実施例1と同様に操作を行い、乳化を行
い、次いで、実施例1と同様にエナメル化し水性マニキ
ュアとした。このようにして得られた水性マニキュアに
ついて、実施例1と同様に評価を行った。その結果を
〔表1〕に示す。
【0024】比較例3 メチルメタクリレート及びブチルメタクリレートの使用
量を、それぞれ50部及び48部とし、メタクリル酸1
0部に代えてN,N’−ジメチルアミノエチルメタクリ
レート2部を用いた以外は実施例1と同様に操作を行い
ビニル系ポリマー溶液を得た。このようにして得られた
ビニル系ポリマーは自己乳化可能なものではなく、また
そのガラス転移温度は15℃であった。次いで、実施例
1と同様に操作を行い、ビニル系ポリマー及びニトロセ
ルロースの混合溶液を得た。次いで、該混合溶液100
部に対して4部のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムを乳化剤として用い、溶液としての分散濃度50%
で、ホモミキサーを用いて乳化を行った。乳化後、乳化
液中に含まれるメチルエチルケトンを除去し、次いで固
形分濃度が35重量%となるように水を除去し、ビニル
系ポリマー/ニトロセルロース乳化液(水性マニキュ
ア)とした。次いで、実施例1と同様に操作を行い上記
乳化液をエナメル化し水性マニキュアとした。このよう
にして得られた水性マニキュアについて、実施例1と同
様に評価を行った。その結果を〔表1〕に示す。
【0025】
【表1】 実施例 比較例 1 2 3 1 2 3 硬度 11 8 11 10 4 12 密着性 ○ ○ ○ △ ○ × 耐擦傷性 ○ ○ ○ ○ × △ 耐水性 ○ ○ ○ × △ △ 乾燥性 ○ ○ ○ △ △ △ 光沢 ○ ○ ○ △ ○ △ 触感 ○ ○ ○ △ × △ 持ちの良さ ○ ○ ○ × △ △
【0026】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明の水性マニ
キュアは、自己乳化可能なビニル系ポリマー及びセルロ
ース誘導体を含む水性乳化液を含有するので、従来の水
性マニキュアに比べ、密着性、耐擦傷性、耐水性、乾燥
性及び触感に優れ、良好な光沢を得ることができ、持ち
の良いものとなる。また、本発明のマニキュアは、従来
の有機溶媒型のマニキュアに比べ有機溶媒の含有量が少
ないので、引火性がなく人体に悪影響をもたらさないも
のである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己乳化可能なビニル系ポリマー及びセ
    ルロース誘導体を含む水性乳化液を含有することを特徴
    とする水性マニキュア。
  2. 【請求項2】 上記自己乳化可能なビニル系ポリマー
    が、乳化に寄与する強親水性側鎖を有しないビニル系モ
    ノマーと乳化に寄与する強親水性側鎖を有するビニル系
    モノマーとの共重合により得られたものである、請求項
    1記載の水性マニキュア。
  3. 【請求項3】 上記自己乳化可能なビニル系ポリマーの
    ガラス転移温度が、−10〜70℃である、請求項1又
    は2記載の水性マニキュア。
  4. 【請求項4】 上記セルロース誘導体が、セルロースの
    エステル化物であり、且つ上記セルロース誘導体が上記
    自己乳化可能なビニル系ポリマー100重量部に対して
    10〜200重量部含有されている、請求項1〜3の何
    れか1項に記載の水性マニキュア。
  5. 【請求項5】 更に顔料を含有する、請求項1〜4の何
    れか1項に記載の水性マニキュア。
  6. 【請求項6】 自己乳化可能なビニル系ポリマー及びセ
    ルロース誘導体を含有する有機溶媒溶液を水に分散し、
    次いで上記有機溶媒を除去することを特徴とする水性マ
    ニキュアの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記自己乳化可能なビニル系ポリマー
    が、乳化に寄与する強親水性側鎖を有しないビニル系モ
    ノマーと乳化に寄与する強親水性側鎖を有するビニル系
    モノマーとの共重合により得られたものである、請求項
    6記載の水性マニキュアの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011071029A1 (ja) 2009-12-08 2011-06-16 株式会社スリーボンド 爪又は人工爪被覆用硬化性樹脂組成物
WO2016058958A1 (en) * 2014-10-13 2016-04-21 L'oreal Latex nail compositions having low amounts of photo-initiator

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