JPH10306165A - ラミネートフィルム用樹脂組成物およびラミネート用アクリル樹脂フィルム - Google Patents

ラミネートフィルム用樹脂組成物およびラミネート用アクリル樹脂フィルム

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JPH10306165A
JPH10306165A JP11730897A JP11730897A JPH10306165A JP H10306165 A JPH10306165 A JP H10306165A JP 11730897 A JP11730897 A JP 11730897A JP 11730897 A JP11730897 A JP 11730897A JP H10306165 A JPH10306165 A JP H10306165A
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JP
Japan
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weight
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film
polymer
acrylic resin
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Withdrawn
Application number
JP11730897A
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English (en)
Inventor
Yukio Kitaike
幸雄 北池
Hiroki Hatakeyama
宏毅 畠山
Kazuaki Hayashida
和明 林田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製膜性や表面外観を損なうことなく、優れた
艶消し性、抗菌性能、帯電防止性能を有するラミネート
用アクリル樹脂フイルム及びその為の樹脂組成物。 【解決手段】 アクリル系樹脂100重量部に対して、
抗菌剤が0.1〜40重量部、帯電防止剤が0.2〜10
重量部、可塑剤が1〜20重量部、艶消し剤が1〜20
重量部含有されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材へのラミネー
ト後に、良好な艶消し性を示し、抗菌性能、帯電防止性
能を有するラミネート用アクリル樹脂フイルム及びその
為の樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ラミネートフィルムは、樹脂、木材、鋼
板等に張り合わせ基材表面に新たな性能を付与するもの
である。ラミネート用フィルムにはその用途に応じて種
々の素材が知られているが、アクリル樹脂から得られる
ラミネート用フィルムは、良好な耐候性、意匠性を有し
ており壁紙、建材、塗装代替用途をはじめ多岐に使用さ
れている。ラミネート用アクリル樹脂フイルムには耐候
性、意匠性以外に種々の性能が付与されたものが知られ
ている。代表的なものとして、ラミネート後の艶消し性
を改善したもの、帯電防止性を付与したもの、抗菌性を
付与したものが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】艶消し外観が好まれる
用途では、ラミネートフィルム自体の艶消し性よりラミ
ネート後の艶消し外観が重要となることが多い。さら
に、台所や浴室、トイレまたは洗面台などの水回りで使
用されるラミネートフィルムでは、カビなどが発生しや
すい。また、病院などではかなりの細菌が存在してお
り、細菌による院内感染が問題となっている。床材やカ
ーテン類などばかりでなく、例えば壁紙等についても抗
菌性が必要である。アクリル樹脂は優れた電気絶縁性を
有しているが、静電気を帯電蓄積し易く、乾燥期には埃
等が非常に付着しやすくなり問題となる。特にラミネー
トフィルムの場合、外観や耐汚染性等が重要となる場合
が多いので、静電気による埃の付着は嫌われる。ラミネ
ート用アクリル樹脂フィルムでは上記の各問題を解決す
るための手段が種々提案されている。例えば、艶消し性
に優れたものとしては、特開平6−73199号公報に
開示されている。また、抗菌性に優れたものとしては、
特開平5−309795号公報や特開平7−68655
号公報に開示されている。また、帯電防止性能を高めた
ものとしては、特公平7−35458号公報に開示され
ている。しかしながら、上記諸性能を全て満たすものは
これまで得られておらず、市場からの要求を満たすラミ
ネート用アクリル樹脂フィルムは存在しかった。本発明
は前記課題を解決するためになされたもので、製膜性や
表面外観を損なうことなく、優れた艶消し性、抗菌性
能、帯電防止性能を有するラミネート用アクリル樹脂フ
イルム及びその為の樹脂組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ラミネー
ト用のアクリル樹脂フィルムに要求されるラミネート後
の艶消し性、抗菌性、帯電防止性の全てを満たすために
必要な組成物を得る方法を検討した結果、本発明に到達
した。本発明のラミネートフイルム用樹脂組成物は、ア
クリル系樹脂100重量部に対して、抗菌剤が0.1〜
40重量部、帯電防止剤が0.2〜10重量部、可塑剤
が1〜20重量部、艶消し剤が1〜20重量部含有され
ていることを特徴とするものである。この際、アクリル
系樹脂としては、下記(a)熱可塑性重合体を0.1〜
20重量%と、(b)ゴム含有重合体を5〜99.9重
量%含有するアクリル系重合体であることが望ましい。 (a)熱可塑性重合体:メタクリル酸メチルを50〜1
00重量%と、これと共重合可能な他のビニル単量体の
少なくとも1種を0〜50重量%とからなり、還元粘度
(重合体0.1gをクロロホルム100mlに溶解し、
25℃で測定)が0.1L/gを越える熱可塑性重合
体。 (b)ゴム含有重合体:アクリル酸アルキルエステル5
0〜99.9重量%と、これと共重合可能な他のビニル
単量体0〜40重量%と、共重合性の架橋性単量体0.
1〜10重量%とからなる単量体混合物を重合して得ら
れる弾性共重合体100重合部の存在下で、メタクリル
酸エステル50〜100重量%と、これと共重合可能な
他のビニル単量体0〜50重量%とからなる単量体また
はその混合物10〜2000重量部を重合させることに
より得られるゴム含有重合体。さらに、そのアクリル系
樹脂が、下記(c)熱可塑性重合体を94.9重量%以
下含有するアクリル系重合体であることが望ましい。 (c)熱可塑性重合体:炭素数1〜4のアルキル基を有
するメタクリル酸エステルを50〜99.9重量%と、
アクリル酸エステルを0.1〜50重量%と、これらと
共重合可能な他のビニル単量体の少なくとも1種を0〜
49.9重量%とからなり、還元粘度(重合体0.1gを
クロロホルム100mlに溶解し、25℃で測定)が
0.1L/g以下である熱可塑性重合体。本発明のラミ
ネート用アクリル樹脂フィルムは、これらのラミネート
フィルム用樹脂組成物からなることを特徴とするもので
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いるベースとなるアク
リル系樹脂は特に限定されないが、例えば特公昭62−
19309号公報、同63−20459号公報、特開昭
63−77963号公報などにある多層構造重合体が例
として挙げられる。
【0006】種々のアクリル系樹脂の中でも、下記
(a)熱可塑性重合体を0.1〜20重量%と、下記
(b)ゴム含有重合体を5〜99.9重量%含有するア
クリル系重合体が特に好ましい。このアクリル系重合体
成分中の熱可塑性重合体(a)は、メタクリル酸メチル
を50〜100重量%と、これと共重合可能な他のビニ
ル単量体の少なくとも1種を0〜50重量%とからな
り、還元粘度(重合体0.1gをクロロホルム100m
lに溶解し、25℃で測定)が0.1L/gを越える重
合体であり、フィルム成形性に対し重要な役割を示す成
分である。熱可塑性重合体(a)の還元粘度は重要であ
り、還元粘度が0.1L/g以下であれば、厚み精度の
良好なフィルムとならない。還元粘度は好ましくは0.
1L/gを越えて2L/g以下、より好ましくは、0.
2〜1.2L/gである。熱可塑性重合体(a)におい
て、メタクリル酸メチルと共に重合可能なビニル単量体
としては、例えば、アクリル酸アルキルエステル、メタ
クリル酸アルキルエステル、芳香族ビニル化合物、ビニ
ルシアン化合物を挙げることができる。そのようなアク
リル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数
が2〜10のものが好ましく、例えば、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オ
クチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等が挙げられ
る。メタクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル
基の炭素数が2〜4のものが良く、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸ターシャリブチル等が挙げられる。芳
香族ビニル化合物としては、スチレン、α−置換スチレ
ン、核置換スチレン及びその誘導体、例えば、α−メチ
ルスチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン等が挙げ
られる。ビニルシアン化合物としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等が挙げられる。重合開始剤と
しては、通常の過硫酸塩などの無機開始剤または有機過
酸化物、アゾ化合物等を単独で用いるか、あるいはこれ
らの化合物と、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩、
第一金属塩、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレ
ート等をとを組合わせて、レドックス系開始剤として用
いることもできる。開始剤として好ましい過硫酸塩とし
ては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウム等が挙げられ、有機過酸化物としては、t−ブ
チルハイドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシ
ド、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等が挙げられ
る。共重合体の分子量および分子量分布は、加工性付与
効果に対して重要な要素であり、目的に応じて適当な連
鎖移動剤を使用することができる。熱可塑性重合体
(a)の製造は乳化重合法によることが好ましく、通常
の乳化重合法、後処理法により、粉末状で回収すること
ができる。この熱可塑性重合体(a)の配合量が、0.
1重量%未満であると、成形性の優れず、20重量%を
超えると、粘度が高くなり過ぎてかえって成形性が悪化
する。
【0007】ゴム含有重合体(b)は、アクリル酸アル
キルエステルをゴム主成分として含む多層構造を有する
グラフト共重合体であり、樹脂組成物に優れた耐衝撃
性、伸度を付与する作用を有し、さらに良好な艶消し性
発現に有効な成分である。ゴム含有重合体(b)は、ア
クリル酸アルキルエステル50〜99.9重量%と、共
重合可能な他のビニル単量体0〜40重量%と、共重合
性の架橋性単量体0.1〜10重量%とからなる単量体
混合物を重合させて得られた弾性共重合体100重量部
の存在下で、メタクリル酸エステル50〜100重量%
と、これと共重合可能なビニル系単量体0〜50重量%
からなる単量体またはその混合物10〜2000重量部
を少なくとも1段階以上で重合させることにより得られ
るものである。ここで用いられるアクリル酸アルキルエ
ステルとしては、アルキル基の炭素数が1〜8のものが
良く、そのうちアクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル等が好ましい。弾性共重合体を得るに際し
ては、40重量%以下の共重合可能な他のビニル単量体
を共重合させることができる。ここで用いるビニル単量
体としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル等のメタクリル酸アル
キルエステル、スチレン、アクリルニトリルなどが好ま
しい。さらに共重合性の架橋性単量体を使用する。用い
る架橋性単量体としては特に限られるものではないが、
好ましくは、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメ
タクリル酸ブタンジオール、アクリル酸アリル、メタク
リル酸アリル、フタル酸ジアリル、トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベンゼ
ン、マレイン酸ジアリル、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、アリルシンナメート等が挙げられる。こ
れらは単独または組み合わせて用いることができる。弾
性共重合体にグラフトされる単量体としては、メタクリ
ル酸アルキルエステル50重量%以上が使用され、具体
的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
メタクリル酸シクロヘキシル等が挙げられる。さらに共
重合可能な他のビニル単量体50重量%以下が使用で
き、特に限定されないが具体的には、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル等の
アクリル酸アルキルエステル、スチレン、アクリルニト
リルなどが挙げられる。グラフトさせる単量体混合物は
弾性共重合体100重量部に対し10〜2000重量
部、好ましくは20〜200重量部が使用され、少なく
とも1段以上で重合することができる。このゴム含有重
合体(b)は、通常の乳化重合で得られる。なお、重合
時に連鎖移動剤、その他の重合助剤等を使用してもよ
い。連鎖移動剤は公知のものが使用できるが好ましくは
メルカプタン類である。このゴム含有重合体(b)の配
合量が5重量%未満であると、フィルム伸度が十分でな
い。
【0008】さらに、この熱可塑性重合体(a)とゴム
含有重合体(b)とからなるアクリル系重合体には、熱
可塑性重合体(c)が含有されていることが好ましい。
熱可塑性重合体(c)は、炭素数1〜4のアルキル基を
有するメタクリル酸エステル50〜99重量%と、アク
リル酸エステル1〜50重量%と、これらと共重合可能
な他のビニル単量体の少なくとも1種を0〜50重量%
とからなり、還元粘度(重合体0.1gをクロロホルム
100mlに溶解し、25℃で測定)が0.1L/g以
下である重合体である。熱可塑性重合体(c)で使用さ
れるメタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が使用
できるが、メタクリル酸メチルが最も好ましい。このメ
タクリル酸エステルが50重量%未満であると、フィル
ム成形時の成形性が悪く、またフィルムの透明性も低下
する。アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等が使用でき
る。アクリル酸エステルは0.1〜50重量%の範囲で
使用され、好ましくは0.5〜40重量%の範囲であ
る。共重合可能な他のビニル単量体としては公知の単量
体が使用でき、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α
メチルスチレン、ハロゲン化スチレン等の芳香族ビニル
化合物、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸及び共
重合可能なカルボン酸とそのエステル類のうちアルキル
基の炭素数が1〜4のメタクリル酸アルキルエステルを
除いたもの、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピル
マレイミド等のマレイミド化合物、塩化ビニル、臭化ビ
ニル等のハロゲン化ビニル、酢酸ビニル等のビニルエス
テル類、アクリロニトリル等が挙げられる。還元粘度
は、0.1L/gを超えると、流動性が悪化する。熱可
塑性重合体(c)の製造方法は、特に限定されないが、
通常の懸濁重合、乳化重合、塊状重合等の方法で重合で
きる。なお、重合時に連鎖移動剤、その他の重合助剤な
どを使用してもよい。連鎖移動剤は公知のものが使用で
きるが好ましくはメルカプタン類である。この熱可塑性
重合体(c)が添加されていることにより、フィルム状
に成形する場合、薄物の成形性が向上するので好まし
い。
【0009】本発明で用いられる抗菌剤は公知のものが
使用可能であるが、熱安定性、着色性、製膜性の点で無
機系抗菌剤が好ましい。無機系抗菌剤の中でも以下に挙
げるものが特に好ましい。酸化亜鉛系化合物の(株)タ
イショーテクノス製「ビオサイド3000D」、塩化セ
チルピリジニウムをリン酸カルシウムに固定化したラサ
工業(株)製「ラサップQC2500」、銀をリン酸カ
ルシウムに固定化した(株)サンギ製「アパサイダーA
W」、リン酸ジルコニウム−銀からなる東亜合成(株)
製「ノバロンAGT330」、亜鉛とマグネシウムから
成る朋友システム(株)「シーバイオZ0100」が好
ましい。抗菌剤の添加量はアクリル系樹脂100重量部
に対して0.1〜40重量部である。0.1重量部以下で
は抗菌性が不十分で、40重量部を越えると製膜性が悪
化する。抗菌性、製膜性、経済性の観点から更に好まし
い範囲は0.5〜10重量部である。
【0010】本発明で使用される帯電防止剤は公知のも
のが使用可能である。その中でも、熱安定性、着色性、
透明性、製膜性、帯電防止性の観点からグリセリン脂肪
酸モノ又はジエステル、或いはアルキルベンゼンスルホ
ネートを使用することが好ましい。帯電防止剤の添加量
は0.2〜10重量部の範囲であるが、0.2重量部以下
では帯電防止性が発現せず、10重量部を越えると製膜
性が悪化したりフィルムの透明性、耐温水白化性が損な
われる。好ましい使用範囲は1〜5重量部の範囲であ
る。
【0011】本発明で使用される可塑剤は公知のものが
使用可能である。可塑化効果、フィルム外観、帯電防止
助剤としての働き、経済性の観点からポリアルキレング
リコールが好ましく、その中でも特にポリエチレングリ
コールが好ましい。可塑剤の添加量は1〜20重量部の
範囲である。1重量部以下では基材へラミネート後の艶
消し性が十分でない。20重量部を越えると乾燥時にペ
レットが極度のブロッキングを起こし製膜が困難とな
る。たとえ、製膜できたとしても透明性、耐熱性が不良
となる。好ましい使用範囲は5〜15重量部の範囲であ
る。
【0012】本発明で使用される艶消し剤は公知のもの
が使用可能である。好ましくは、マイカ、タルク等の無
機系艶消し剤、有機系では粒子径が1〜20μ程度の架
橋粒子、特公昭61−052275号公報で使用されて
いる有機系の半架橋構造を有する艶消し剤が挙げられ
る。艶消し剤の添加量は1〜20重量部の範囲である
が、1重量部以下では基材へラミネート後の艶消し性が
十分でなく、20重量部を越える添加量では製膜性、外
観が悪化する上に、艶消し効果は大きく変わらない。艶
消し性、製膜性の観点から更に好ましい添加量は5〜1
5重量部である。
【0013】本発明のラミネートフイルム用樹脂組成物
には、これらの成分の他にも、本発明の特性を損なわな
い範囲内で、適宜、一般の配合剤、例えば安定剤、滑
剤、加工助剤、耐衝撃助剤、発泡剤、充填剤、着色剤、
紫外線吸収剤等を含むことができる。本発明で用いられ
るアクリル樹脂フイルムの製造法としては溶剤流延法
や、Tダイ法、インフレーション法などの溶融押出法、
カレンダー法などいずれの方法を用いても良いが、経済
性の点からTダイ法が好ましい。また、ラミネートされ
る基材としては、特に制限されるものではなく、例え
ば、塩化ビニル、ABS、ポリカーボネート、アクリル
樹脂等の各種の熱可塑性樹脂が挙げられ、熱融着により
ラミネートできる。また、熱融着できない樹脂や木材、
鋼板等の基材でも接着剤を使用してラミネートすること
は可能である。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。 [実施例1] (a)熱可塑性重合体の製造 反応容器に窒素置換したイオン交換水200重量部を仕
込み、乳化剤オレイン酸カリ1重量部、過硫酸カリ0.
3重量部を仕込んだ。続いてメタクリル酸メチル40重
量部、アクリル酸n−ブチル10重量部、n−オクチル
メルカプタン0.005重量部を仕込み、窒素雰囲気下
65℃にて3時間攪件し重合を完結させた。ひき続いて
メタクリル酸メチル48重量部、アクリル酸n−ブチル
2重量部からなる単量体混合物を2時間にわたり滴下し
て滴下終了後2時間保持を行い重合を完結させた。得ら
れたラテックスを0.25%硫酸水溶液に添加し、重合
体を酸析後脱水、水洗、乾燥し、粉体状で熱可塑性重合
体を回収した。得られた重合体の還元粘度ηsp/cを
三電子工業(株)製、AVL−2C自動粘度計を使用し
てクロロホルム100mlにサンプルを0.1g溶かし
たもので測定した。この熱可塑性重合体の還元粘度ηs
p/cは0.38L/gであった。
【0015】(b)ゴム含有重合体の製造 反応容器に下記の割合の原料を仕込み、窒素雰囲気下5
0℃で4時間攪拌を行いながら重合を完結させ、弾性体
ラテックスを得た。 アクリル酸ブチル 77重量部 スチレン 22.7重量部 メタクリル酸アリル 0.3重量部 ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 2.0重量部 脱イオン水 300重量部 過硫酸カリ 0.3重量部 燐酸二ナトリウム12水塩 0.5重量部 燐酸水素ナトリウム2水塩 0.3重量部 この弾性体ラテックス100重量部(固形分として)を
反応容器に取り、攪拌しながら充分窒素置換した後、8
0℃に昇温し、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシ
レート0.125重量部、脱イオン水2重量部からなる
水溶液を添加後、温度を80℃に保ちながらメタクリル
酸メチル60重量部、n−オクチルメルカプタン0.0
5重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.12
5重量部からなる混合物を2時間にわたり滴下後2時間
保持し重合を完結させた。得られた共重合体ラテックス
を塩析後脱水し、水洗、洗浄を行い粉体状のゴム含有重
合体を得た。
【0016】上記のごとくして得られた熱可塑性重合体
(a)を2重量部と、ゴム含有重合体(b)を50重量
部と、熱可塑性重合体(c)であるメタクリル酸メチル
/アクリル酸メチル共重合体(メタクリル酸メチル/ア
クリル酸メチル=90/10、ηsp/c=0.051
L/g)48重量部からなるアクリル系重合体100重
量部と、抗菌剤(ビオサイド3000D)2重量部と、
帯電防止剤(MOA215)3重量部と、可塑剤(PE
G20000)10重量部と、艶消し剤(M400H)
10重量部とをヘンシェルミキサーで混合した。次いで
40mmφのスクリュー型押出機(L/D=26)を用
いてシリンダー温度200〜260℃、ダイ温度250
℃で溶融混練し、ペレット化した。得られたペレットを
乾燥した後、Tダイを用いて押出成形し、50μのフィ
ルムを得た。得られたフィルムについて、艶消し性、ラ
ミネート後の艶消し性、抗菌性、帯電防止性、製膜性、
表面外観について評価した。評価結果を表1に示す。
【0017】尚、各評価方法は下記の通りである。 〔艶消し性〕ASTM−D523に準拠して、光沢計
(村上色彩技術研究所製「GM−26D」)を使用して
60度表面光沢度の測定をした。 〔ラミネート後の艶消し性〕得られたフィルムをエンボ
ス付きラミネートロールを用い、厚み100μの軟質塩
化ビニル樹脂フィルムと150℃、30kg/cm2の条
件で熱ラミネーションを行い得られた積層体について上
記艶消し性の方法に従って測定した。 〔抗菌性〕まず、菌体としてEcherichia coli IF0 1273
4菌株を用いた。この菌株を各々トリプトソーヤブイヨ
ン培地に接種し、30℃で18時間振とう培養後、遠心
分離し、滅菌生理食塩水で3回洗浄後、100倍に希釈
し、菌懸濁液とした。マイヤーフラスコにリン酸緩衝溶
液(pH7.2)を10ml入れて滅菌し、上記菌懸濁
液0.1mL接種し培養液とした。上記で得られたアク
リルフイルムを切断して内表面積が5×10cmの袋を
作成した。培養したE.coli懸濁液を希釈し、0.1mL
を作成した袋に分注し、菌懸濁液が袋内に広がるように
した。これを滅菌したポリ袋に入れ、30℃で24〜4
8時間培養を行い、生菌数を混釈法で測定した。 〔帯電防止性〕帯電防止性はSHISHIDO ELECTROSTATIC、L
TD.製スタティクオネストメータS−5109を使用し
て、電荷半減期、初期帯電圧を測定して評価した。 〔製膜性、表面外観〕製膜時のフィルムについて、その
製膜状態と表面外観を目視評価した。
【0018】[実施例2〜8]抗菌剤の種類又は添加量
(重量部)を表1に示すように変更する以外は、実施例
1と同様の手順でフィルムを得た。得られたフィルムの
評価結果を表1にまとめた。 [実施例9〜12]帯電防止剤の種類又は/及び添加量
(重量部)を表1に示すように変更する以外は、実施例
1と同様の手順でフィルムを得た。得られたフィルムの
評価結果を表1にまとめた。 [実施例13〜15]可塑剤の種類又は添加量(重量
部)を表2に示すように変更する以外は、実施例1と同
様の手順でフィルムを得た。得られたフィルムの評価結
果を表2にまとめた。 [実施例16〜18]艶消し剤の種類又は添加量(重量
部)を表2に示すように変更する以外は、実施例1と同
様の手順でフィルムを得た。得られたフィルムの評価結
果を表2にまとめた。
【0019】[比較例1,2]抗菌剤の添加量(重量
部)を表1に示すように変更する以外は、実施例1と同
様の手順でフィルムを得た。得られたフィルムの評価結
果を表1にまとめた。比較例1に示すように、抗菌剤の
添加量が0.1重量部以下では十分な抗菌性は発現しな
かった。また、比較例2のように、40重量部を越える
と、フィルムに穴あきが発生し製膜性が悪化して良好な
フィルムが得られなかった。 [比較例3,4]帯電防止剤の添加量(重量部)を表1
に示すように変更する以外は、実施例1と同様の手順で
フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表1に
まとめた。比較例3に示すように、帯電防止剤の添加量
が0.2重量部以下では十分な帯電防止性性は発現しな
かった。また、比較例4に示すように、10重量部を越
えると、フィルム切れが多発し製膜性が悪化して、実用
には耐えることができなくなった。 [比較例5,6]可塑剤の添加量(重量部)を表2に示
すように変更する以外は、実施例1と同様の手順でフィ
ルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表2にまと
めた。比較例5に示すように、可塑剤の添加量が1重量
部以下では十分なラミネート後の艶消し性は発現しなか
った。また、比較例6に示すように、20重量部を越え
ると、ペレットのブロッキングのため乾燥が困難となり
実用には耐えることができなくなった。 [比較例7,8]艶消し剤の添加量(重量部)を表2に
示すように変更する以外は、実施例1と同様の手順でフ
ィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表2にま
とめた。比較例7に示すように、艶消し剤の添加量が1
重量部以下では十分なラミネート後の艶消し性は発現し
なかった。また、比較例8に示すように、20重量部を
越えると、穴あきが発生し、製膜性が悪化して良好なフ
ィルムが得られなかった。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明により、製膜性や表面外観を損な
うことなく、ラミネート後の艶消し性、抗菌性、帯電防
止性に優れたラミネート用アクリル樹脂フイルムを得る
ことができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系樹脂100重量部に対して、
    抗菌剤が0.1〜40重量部、帯電防止剤が0.2〜10
    重量部、可塑剤が1〜20重量部、艶消し剤が1〜20
    重量部含有されていることを特徴とするラミネートフイ
    ルム用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記アクリル系樹脂が、下記(a)熱可
    塑性重合体を0.1〜20重量%と、(b)ゴム含有重
    合体を5〜99.9重量%含有するアクリル系重合体で
    あることを特徴とする請求項1記載のラミネートフィル
    ム用樹脂組成物。 (a)熱可塑性重合体:メタクリル酸メチルを50〜1
    00重量%と、これと共重合可能な他のビニル単量体の
    少なくとも1種を0〜50重量%とからなり、還元粘度
    (重合体0.1gをクロロホルム100mlに溶解し、
    25℃で測定)が0.1L/gを越える熱可塑性重合
    体。 (b)ゴム含有重合体:アクリル酸アルキルエステル5
    0〜99.9重量%と、これと共重合可能な他のビニル
    単量体0〜40重量%と、共重合性の架橋性単量体0.
    1〜10重量%とからなる単量体混合物を重合して得ら
    れる弾性共重合体100重合部の存在下で、メタクリル
    酸エステル50〜100重量%と、これと共重合可能な
    他のビニル単量体0〜50重量%とからなる単量体また
    はその混合物10〜2000重量部を重合させることに
    より得られるゴム含有重合体。
  3. 【請求項3】 前記アクリル系樹脂が、さらに下記
    (c)熱可塑性重合体を94.9重量%以下含有するア
    クリル系重合体であることを特徴とする請求項2記載の
    ラミネートフィルム用樹脂組成物。 (c)熱可塑性重合体:炭素数1〜4のアルキル基を有
    するメタクリル酸エステルを50〜99.9重量%と、
    アクリル酸エステルを0.1〜50重量%と、これらと
    共重合可能な他のビニル単量体の少なくとも1種を0〜
    49.9重量%とからなり、還元粘度(重合体0.1gを
    クロロホルム100mlに溶解し、25℃で測定)が
    0.1L/g以下である熱可塑性重合体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のラミネ
    ートフィルム用樹脂組成物からなることを特徴とするラ
    ミネート用アクリル樹脂フィルム。
JP11730897A 1997-05-07 1997-05-07 ラミネートフィルム用樹脂組成物およびラミネート用アクリル樹脂フィルム Withdrawn JPH10306165A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003026891A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Ube Cycon Ltd 熱可塑性樹脂組成物

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JP2003026891A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Ube Cycon Ltd 熱可塑性樹脂組成物

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