JPH10306332A - 成形体の製造方法 - Google Patents
成形体の製造方法Info
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- JPH10306332A JPH10306332A JP11162297A JP11162297A JPH10306332A JP H10306332 A JPH10306332 A JP H10306332A JP 11162297 A JP11162297 A JP 11162297A JP 11162297 A JP11162297 A JP 11162297A JP H10306332 A JPH10306332 A JP H10306332A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 形状が単純でない成形体をニアネットで製造
する方法の提供。 【解決手段】 強化材とバインダを液体中に分散させた
スラリー1中に通気性面2を有する成形型3を浸漬させ
る工程と、一定時間吸引後、成形型3をスラリー1液面
から引上げつつ吸引を行い、厚さが異なる吸着層4bを
形成する成形体4の製造方法。成形型3の通気性面2に
軸と直交する方向の面2bを形成しておけば、スリーブ
に鍔のついた成形体を製造できる。
する方法の提供。 【解決手段】 強化材とバインダを液体中に分散させた
スラリー1中に通気性面2を有する成形型3を浸漬させ
る工程と、一定時間吸引後、成形型3をスラリー1液面
から引上げつつ吸引を行い、厚さが異なる吸着層4bを
形成する成形体4の製造方法。成形型3の通気性面2に
軸と直交する方向の面2bを形成しておけば、スリーブ
に鍔のついた成形体を製造できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属基複合材料
(MMC、メタルマトリックスコンパウンド)製造用の
多孔質成形体の製造方法に関する。
(MMC、メタルマトリックスコンパウンド)製造用の
多孔質成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミック、金属、金属間化合物など
の、無機繊維、ウィスカ、粒子をアルミ、マグネ等の軽
合金の中に複合化した金属基複合材料を製造する方法と
しては、液相法が一般的である。すなわち、あらかじめ
無機繊維、ウィスカ、粒子などで多孔質な成形体を製作
し、これを金型の中に配置して軽合金の溶湯を注ぎ、そ
の溶湯を加圧して成形体の空隙に軽合金を充満させて金
属基複合材料とする方法である。この多孔質成形体の製
造方法としては、従来、特開昭62−116738号公
報に開示されているように、一般に、強化材(上記のセ
ラミック、金属、金属間化合物などの、無機繊維、ウィ
スカ、粒子)と、成形体の形状を保持するためのバイン
ダを水の中に分散させたスラリーの中に、金網などの細
かいメッシュを取り付けた金型を浸漬し、金型の内側か
らスラリーを吸引することにより、金型表面のメッシュ
部分に強化材とバインダを付着させる、いわゆる吸引成
形が用いられている。
の、無機繊維、ウィスカ、粒子をアルミ、マグネ等の軽
合金の中に複合化した金属基複合材料を製造する方法と
しては、液相法が一般的である。すなわち、あらかじめ
無機繊維、ウィスカ、粒子などで多孔質な成形体を製作
し、これを金型の中に配置して軽合金の溶湯を注ぎ、そ
の溶湯を加圧して成形体の空隙に軽合金を充満させて金
属基複合材料とする方法である。この多孔質成形体の製
造方法としては、従来、特開昭62−116738号公
報に開示されているように、一般に、強化材(上記のセ
ラミック、金属、金属間化合物などの、無機繊維、ウィ
スカ、粒子)と、成形体の形状を保持するためのバイン
ダを水の中に分散させたスラリーの中に、金網などの細
かいメッシュを取り付けた金型を浸漬し、金型の内側か
らスラリーを吸引することにより、金型表面のメッシュ
部分に強化材とバインダを付着させる、いわゆる吸引成
形が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸引成形法は
外径と内径が平行な円筒状のような単純な形状のもので
は問題なく製造できるが、外径と内径の傾きが異なる場
合(したがって、肉圧が軸方向に変化する場合)や形状
が複雑な場合(たとえば、フランジ付き形状の場合な
ど)は、肉厚に成形し成形後切削加工を施して最終形状
とするという方法をとっていたので、原料歩留りが悪い
という問題があった。本発明の課題は、外径と内径の傾
きが異なる成形体やフランジ付き成形体など、外径と内
径が平行な円筒形に比べて形状が複雑な形状の成形体
を、ニアネットで(ニアネットとは、最終形状に近く、
ほとんど加工を加えなくてよい状態に、の意味)成形す
る製造方法を提供することにある。
外径と内径が平行な円筒状のような単純な形状のもので
は問題なく製造できるが、外径と内径の傾きが異なる場
合(したがって、肉圧が軸方向に変化する場合)や形状
が複雑な場合(たとえば、フランジ付き形状の場合な
ど)は、肉厚に成形し成形後切削加工を施して最終形状
とするという方法をとっていたので、原料歩留りが悪い
という問題があった。本発明の課題は、外径と内径の傾
きが異なる成形体やフランジ付き成形体など、外径と内
径が平行な円筒形に比べて形状が複雑な形状の成形体
を、ニアネットで(ニアネットとは、最終形状に近く、
ほとんど加工を加えなくてよい状態に、の意味)成形す
る製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明は、つぎの通りである。 (1) 強化材を液体中に分散させたスラリー中に、表
面の少なくとも一部に通気性面を有する成形型を浸漬さ
せる工程と、所定時間吸引を行って通気性面に強化材の
層を所定厚さ形成する工程と、その後、成形型をスラリ
ーから引き上げつつ吸引を行って前記強化材の層の上に
さらに位置によって厚さが変化する強化材の層を形成す
る工程と、からなる成形体の製造方法。 (2) 前記通気性面が成形型の軸方向に延びている成
形型を用いて成形体を製造する(1)記載の成形体の製
造方法。 (3) 前記通気性面が成形型の軸方向に延びている部
分と少なくとも成形型の軸方向と直交する部分とを有す
る成形型を用いて成形体を製造する(1)記載の成形体
の製造方法。
明は、つぎの通りである。 (1) 強化材を液体中に分散させたスラリー中に、表
面の少なくとも一部に通気性面を有する成形型を浸漬さ
せる工程と、所定時間吸引を行って通気性面に強化材の
層を所定厚さ形成する工程と、その後、成形型をスラリ
ーから引き上げつつ吸引を行って前記強化材の層の上に
さらに位置によって厚さが変化する強化材の層を形成す
る工程と、からなる成形体の製造方法。 (2) 前記通気性面が成形型の軸方向に延びている成
形型を用いて成形体を製造する(1)記載の成形体の製
造方法。 (3) 前記通気性面が成形型の軸方向に延びている部
分と少なくとも成形型の軸方向と直交する部分とを有す
る成形型を用いて成形体を製造する(1)記載の成形体
の製造方法。
【0005】上記(1)の製造方法では、成形型をスラ
リーから引き上げつつ吸引を行う工程を有するので、そ
の工程で成形される成形体は引き上げ方向(成形体の軸
方向)に成形体の厚さが変化し、内径面と外径面が平行
でない部分を有する成形体を製造することができる。な
お、繊維のみでは成形体強度が不十分な場合は、スラリ
ー中にバインダーを含ませることが望ましい。上記
(2)の製造方法では、通気性面が軸方向に延びている
ので、内径がテーパ、外径がストレート、または内径が
ストレート、外径がテーパのスリーブ状成形体を製造す
ることができる。また、引き上げ速度の調節の仕方によ
っては、直線的ばかりでなく曲線的に肉厚を変化させる
ことができる。上記(3)の製造方法では、通気性面が
軸方向に延びている部分とそれと直交する部分とを有す
るので、内径がテーパ、外径がストレートまたは内径が
ストレート、外径がテーパのスリーブで一端にフランジ
を有する成形体を製造することができる。
リーから引き上げつつ吸引を行う工程を有するので、そ
の工程で成形される成形体は引き上げ方向(成形体の軸
方向)に成形体の厚さが変化し、内径面と外径面が平行
でない部分を有する成形体を製造することができる。な
お、繊維のみでは成形体強度が不十分な場合は、スラリ
ー中にバインダーを含ませることが望ましい。上記
(2)の製造方法では、通気性面が軸方向に延びている
ので、内径がテーパ、外径がストレート、または内径が
ストレート、外径がテーパのスリーブ状成形体を製造す
ることができる。また、引き上げ速度の調節の仕方によ
っては、直線的ばかりでなく曲線的に肉厚を変化させる
ことができる。上記(3)の製造方法では、通気性面が
軸方向に延びている部分とそれと直交する部分とを有す
るので、内径がテーパ、外径がストレートまたは内径が
ストレート、外径がテーパのスリーブで一端にフランジ
を有する成形体を製造することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例の成形
体の製造方法を示し、図2は本発明の第2実施例の成形
体の製造方法を示し、図3は本発明の第3実施例の成形
体の製造方法を示し、図4は本発明の第4実施例の成形
体の製造方法を示す。本発明の全実施例にわたって共通
する部分には本発明の全実施例にわたって同じ符号が付
してある。
体の製造方法を示し、図2は本発明の第2実施例の成形
体の製造方法を示し、図3は本発明の第3実施例の成形
体の製造方法を示し、図4は本発明の第4実施例の成形
体の製造方法を示す。本発明の全実施例にわたって共通
する部分には本発明の全実施例にわたって同じ符号が付
してある。
【0007】まず、本発明の全実施例にわたって共通す
る部分を、たとえば図1を参照して、説明する。本発明
の何れの実施例の成形体4の製造方法も、(1)強化材
とバインダを液体中に分散させたスラリー1中に、表面
の少なくとも一部に通気性面2を有する成形型3を浸漬
させる工程と、(2)所定時間吸引を行って通気性面2
に強化材とバインダの層4aを所定厚さ形成する工程
と、(3)その後、成形型をスラリーから引き上げつつ
吸引を行って前記強化材とバインダの層4aの上にさら
に位置によって厚さが変化する強化材とバインダの層4
bを形成する工程と、を有する。
る部分を、たとえば図1を参照して、説明する。本発明
の何れの実施例の成形体4の製造方法も、(1)強化材
とバインダを液体中に分散させたスラリー1中に、表面
の少なくとも一部に通気性面2を有する成形型3を浸漬
させる工程と、(2)所定時間吸引を行って通気性面2
に強化材とバインダの層4aを所定厚さ形成する工程
と、(3)その後、成形型をスラリーから引き上げつつ
吸引を行って前記強化材とバインダの層4aの上にさら
に位置によって厚さが変化する強化材とバインダの層4
bを形成する工程と、を有する。
【0008】強化材は、セラミック、金属、金属間化合
物などの、無機繊維、ウィスカ、粒子からなる。セラミ
ックは、たとえば、アルミナ短繊維(ICI社製、商品
名サフィル、アルミナ95%、シリカ5%含有のも
の)、あるいはアルミナ・シリカ短繊維(イソライト工
業株式会社製、商品名アルシロン、アルミナ50%、シ
リカ50%含有)などを用いることができる。金属は、
ステンレス繊維、金属シリコン粉末、ニッケル粉末など
を用いることができる。金属間化合物は鉄・モリブデン
間化合物などを用いることができる。バインダは、無機
質のバインダと、有機材バインダと、その両者を混合し
たもの、の何れかを液体(たとえば、水)でといたもの
である。無機質のバインダはコロイダルシリカ、アルミ
ナゾルなどであり、有機材バインダはカチオン化澱粉な
どである。カチオン化澱粉は成形体焼成時に消失する。
スラリー1は、液(たとえば、水)1リットルに対し約
5グラムの強化材を加えたもので、強化材とバインダが
均一に分散された状態を維持するために、回転羽根など
の攪拌機5で常時攪拌されている。
物などの、無機繊維、ウィスカ、粒子からなる。セラミ
ックは、たとえば、アルミナ短繊維(ICI社製、商品
名サフィル、アルミナ95%、シリカ5%含有のも
の)、あるいはアルミナ・シリカ短繊維(イソライト工
業株式会社製、商品名アルシロン、アルミナ50%、シ
リカ50%含有)などを用いることができる。金属は、
ステンレス繊維、金属シリコン粉末、ニッケル粉末など
を用いることができる。金属間化合物は鉄・モリブデン
間化合物などを用いることができる。バインダは、無機
質のバインダと、有機材バインダと、その両者を混合し
たもの、の何れかを液体(たとえば、水)でといたもの
である。無機質のバインダはコロイダルシリカ、アルミ
ナゾルなどであり、有機材バインダはカチオン化澱粉な
どである。カチオン化澱粉は成形体焼成時に消失する。
スラリー1は、液(たとえば、水)1リットルに対し約
5グラムの強化材を加えたもので、強化材とバインダが
均一に分散された状態を維持するために、回転羽根など
の攪拌機5で常時攪拌されている。
【0009】スラリー1中に浸漬される成形型3は、表
面の一部に通気性面2を有し、この通気性面2は、形状
を保ちかつ通気性を有するために、パンチングメタルの
上に目の細かい金網などのメッシュ材を少なくとも1重
巻いたものから構成されている。成形型3のうち通気性
面2でない部分は、孔のない金属板(たとえば、ステン
レス板)から構成されている。成形型3は空洞型で型内
は吸引され、型外からスラリーを液ごと型内に吸引し、
スラリーが通気性面2を通るときに、繊維状または粒子
状の強化材とバインダーがメッシュでろ過されて通気性
面2の外面に付着堆積し、層4a、4bを形成可能にな
っている。
面の一部に通気性面2を有し、この通気性面2は、形状
を保ちかつ通気性を有するために、パンチングメタルの
上に目の細かい金網などのメッシュ材を少なくとも1重
巻いたものから構成されている。成形型3のうち通気性
面2でない部分は、孔のない金属板(たとえば、ステン
レス板)から構成されている。成形型3は空洞型で型内
は吸引され、型外からスラリーを液ごと型内に吸引し、
スラリーが通気性面2を通るときに、繊維状または粒子
状の強化材とバインダーがメッシュでろ過されて通気性
面2の外面に付着堆積し、層4a、4bを形成可能にな
っている。
【0010】吸引は、一定時間吸引して成形型3の通気
性面2に全域にわってほぼ均一に一定の厚さの層4aを
形成する工程と、その後吸引したまま成形型3をスラリ
ーから少しづつ引き上げることにより位置によって厚さ
の異なる層4bを形成する工程と、からなる。この場
合、引上げ速度を制御することにより、任意の層厚4b
とすることができ、これによって、たとえば、内径テー
パ、外径ストレート、または内径ストレート、外径テー
パの面を形成することができる。通常の場合、成形体成
形後、成形体から成形型を脱型するので、内径をテーパ
にすると好都合である。この時、スラリー1の液面も、
吸引によって低下するので、成形型3の引上げ速度は、
スラリー1の液面の下降速度も考慮されて決定されなけ
ればならない。
性面2に全域にわってほぼ均一に一定の厚さの層4aを
形成する工程と、その後吸引したまま成形型3をスラリ
ーから少しづつ引き上げることにより位置によって厚さ
の異なる層4bを形成する工程と、からなる。この場
合、引上げ速度を制御することにより、任意の層厚4b
とすることができ、これによって、たとえば、内径テー
パ、外径ストレート、または内径ストレート、外径テー
パの面を形成することができる。通常の場合、成形体成
形後、成形体から成形型を脱型するので、内径をテーパ
にすると好都合である。この時、スラリー1の液面も、
吸引によって低下するので、成形型3の引上げ速度は、
スラリー1の液面の下降速度も考慮されて決定されなけ
ればならない。
【0011】完全に引き上げられた成形型3は、さら
に、層4(層4aと層4bの和)の脱水のため、さらに
一定時間吸引する。これにより得られた成形体4となる
層4は、まだ若干水分を含んでいて柔らかいため、この
段階で脱型(メッシュをもつ成形型3と層4とを分離)
すると、層4の形状がくずれてしまうため、成形型3か
ら外さない状態で層4を乾燥(たとえば、120℃×1
hr)し、乾燥後に脱型する。その後、バインダの結合
力を十分出すために、層4をさらに高温で焼成(たとえ
ば、400〜1300℃×30min〜1hr)して、
成形体4を得る。この成形体4は多孔質であり、内径と
外径とが平行でないスリーブ、フランジをもつスリーブ
など、単純でない形状をもっている。その後、必要に応
じて、少量の切削加工を加え、最終形状の成形体4とす
る。たとえば、内径テーパ、外径ストレートのスリーブ
状成形体4の場合、切削加工時に内径をストレートに加
工し、厚さ約3〜4mmの成形体4としてもよい。ある
いは、用途によっては、内径テーパのまま加工せず使用
してもより。
に、層4(層4aと層4bの和)の脱水のため、さらに
一定時間吸引する。これにより得られた成形体4となる
層4は、まだ若干水分を含んでいて柔らかいため、この
段階で脱型(メッシュをもつ成形型3と層4とを分離)
すると、層4の形状がくずれてしまうため、成形型3か
ら外さない状態で層4を乾燥(たとえば、120℃×1
hr)し、乾燥後に脱型する。その後、バインダの結合
力を十分出すために、層4をさらに高温で焼成(たとえ
ば、400〜1300℃×30min〜1hr)して、
成形体4を得る。この成形体4は多孔質であり、内径と
外径とが平行でないスリーブ、フランジをもつスリーブ
など、単純でない形状をもっている。その後、必要に応
じて、少量の切削加工を加え、最終形状の成形体4とす
る。たとえば、内径テーパ、外径ストレートのスリーブ
状成形体4の場合、切削加工時に内径をストレートに加
工し、厚さ約3〜4mmの成形体4としてもよい。ある
いは、用途によっては、内径テーパのまま加工せず使用
してもより。
【0012】成形体4は金属基複合材料(MMC)の液
相法による製造に利用される。すなわち、多孔質の成形
体4を金型の中に設置して、アルミニウム、マグネシウ
ムなどの軽合金の溶湯を注ぎ、成形体の中に溶湯を含浸
させて、MMCを得る。このスリーブは内燃機関のアル
ミシリンダブロックのシリンダライナーとして利用で
き、鋳鉄ライナーにかわって用いることにより、シリン
ダブロックの軽量化をはかることができる。また、シリ
ンダブロック母材のアルミとの融合性が良いことからラ
イナー間距離を鋳鉄ライナーの場合よりも低減でき、そ
れによって内燃機関の全長の低減、重量低減をはかるこ
とができ、あるいは全長を変えないでボア径を拡大で
き、それによって機関出力の増大をはかることができ
る。
相法による製造に利用される。すなわち、多孔質の成形
体4を金型の中に設置して、アルミニウム、マグネシウ
ムなどの軽合金の溶湯を注ぎ、成形体の中に溶湯を含浸
させて、MMCを得る。このスリーブは内燃機関のアル
ミシリンダブロックのシリンダライナーとして利用で
き、鋳鉄ライナーにかわって用いることにより、シリン
ダブロックの軽量化をはかることができる。また、シリ
ンダブロック母材のアルミとの融合性が良いことからラ
イナー間距離を鋳鉄ライナーの場合よりも低減でき、そ
れによって内燃機関の全長の低減、重量低減をはかるこ
とができ、あるいは全長を変えないでボア径を拡大で
き、それによって機関出力の増大をはかることができ
る。
【0013】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を
説明する。本発明の第1実施例では、図1に示すよう
に、成形型3は雄型であり、その外周面に通気性面2を
有する。成形型3は、図1の工程Aに示すように、軸方
向を鉛直方向にしてスラリー1中に浸漬される。成形型
3の通気性面2の部分は、内径面が下端にいくにしたが
って縮径するテーパ面とされている。図1の工程Bに示
すように、通気性面2全体をスラリー中に浸漬した状態
で行われる第1の吸引段階で、通気性面2全体にわたっ
て、同じ厚さの層4aが形成される。たとえば、10〜
20秒間吸引を保持して5〜7mmの層厚を得る。つい
で、図1の工程Cに示すように、通気性面2をスラリー
から引上げつつ行われる第2の吸引段階で、下端ほど厚
さが厚くなる層4bが形成され、層4bは層4a上に形
成される。これによって外径ストレート、内径テーパ
の、水分を含むスリーブ状の層4を得る。たとえば、成
形型の高さが160mmの場合、20〜30秒かけて引
き上げる(速度で、0.5〜0.8cm/sec)。図
1の工程Dは完全引上げ状態を示す。その後、層4を乾
燥し、脱型して、焼成すると、図1の工程Eに示すよう
に、内径テーパ(下端が縮径)、外径ストレートの成形
体4を得る。なお、成形型3の通気性面2がストレート
形状であれば、内面がストレート、外面が下にいく程外
径が大きくなるテーパ形状の成形体4が得られる。
説明する。本発明の第1実施例では、図1に示すよう
に、成形型3は雄型であり、その外周面に通気性面2を
有する。成形型3は、図1の工程Aに示すように、軸方
向を鉛直方向にしてスラリー1中に浸漬される。成形型
3の通気性面2の部分は、内径面が下端にいくにしたが
って縮径するテーパ面とされている。図1の工程Bに示
すように、通気性面2全体をスラリー中に浸漬した状態
で行われる第1の吸引段階で、通気性面2全体にわたっ
て、同じ厚さの層4aが形成される。たとえば、10〜
20秒間吸引を保持して5〜7mmの層厚を得る。つい
で、図1の工程Cに示すように、通気性面2をスラリー
から引上げつつ行われる第2の吸引段階で、下端ほど厚
さが厚くなる層4bが形成され、層4bは層4a上に形
成される。これによって外径ストレート、内径テーパ
の、水分を含むスリーブ状の層4を得る。たとえば、成
形型の高さが160mmの場合、20〜30秒かけて引
き上げる(速度で、0.5〜0.8cm/sec)。図
1の工程Dは完全引上げ状態を示す。その後、層4を乾
燥し、脱型して、焼成すると、図1の工程Eに示すよう
に、内径テーパ(下端が縮径)、外径ストレートの成形
体4を得る。なお、成形型3の通気性面2がストレート
形状であれば、内面がストレート、外面が下にいく程外
径が大きくなるテーパ形状の成形体4が得られる。
【0014】本発明の第2実施例では、図2に示すよう
に、成形型3は雌型であり、その内周面に通気性面2を
有する。成形型3は、図2の工程Aに示すように、軸方
向を鉛直方向にしてスラリー1中に浸漬される。成形型
3の通気性面2の部分は、軸芯と平行に延びるストレー
ト面とされている。図2の工程Bに示すように、通気性
面2全体をスラリー中に浸漬した状態で行われる第1の
吸引段階で、通気性面2全体にわたって、同じ厚さの層
4aが形成される。ついで、図2の工程Cに示すよう
に、通気性面2をスラリーから引上げつつ行われる第2
の吸引段階で、下端ほど厚さが厚くなる層4bが形成さ
れ、層4bは層4a上に形成される。図2の工程Dは完
全引上げ状態を示す。その後、乾燥し、脱型して、焼成
すると、図2の工程Eに示すように、内径テーパ(下端
が縮径)、外径ストレートの成形体4を得る。本実施例
の場合も、通気性面2を下方ほど内径の大きいテーパと
することで、内径ストレート、外径テーパ(下端の外径
が大)とすることが可能である。
に、成形型3は雌型であり、その内周面に通気性面2を
有する。成形型3は、図2の工程Aに示すように、軸方
向を鉛直方向にしてスラリー1中に浸漬される。成形型
3の通気性面2の部分は、軸芯と平行に延びるストレー
ト面とされている。図2の工程Bに示すように、通気性
面2全体をスラリー中に浸漬した状態で行われる第1の
吸引段階で、通気性面2全体にわたって、同じ厚さの層
4aが形成される。ついで、図2の工程Cに示すよう
に、通気性面2をスラリーから引上げつつ行われる第2
の吸引段階で、下端ほど厚さが厚くなる層4bが形成さ
れ、層4bは層4a上に形成される。図2の工程Dは完
全引上げ状態を示す。その後、乾燥し、脱型して、焼成
すると、図2の工程Eに示すように、内径テーパ(下端
が縮径)、外径ストレートの成形体4を得る。本実施例
の場合も、通気性面2を下方ほど内径の大きいテーパと
することで、内径ストレート、外径テーパ(下端の外径
が大)とすることが可能である。
【0015】本発明の第3実施例では、図3に示すよう
に、成形型3は雄型であり、その外表面に成形型の軸方
向に延びる部分2aとそれと直交する方向に延びる部分
2bとからなる通気性面2を有する。成形型3は、図1
の工程Aに示すように、軸方向を鉛直方向にしてスラリ
ー1中に浸漬される。成形型3の通気性面2の部分2a
は、内径面が下端にいくにしたがって縮径するテーパ面
とされている。図3の工程Bに示すように、通気性面2
全体をスラリー中に浸漬した状態で行われる第1の吸引
段階で、通気性面2全体にわたって、同じ厚さの層4a
が形成される。ついで、図3の工程Cに示すように、通
気性面2をスラリーから引上げつつ行われる第2の吸引
段階で、下端ほど厚さが厚くなる層4bが形成され、層
4bは層4a上に形成される。これによって外径ストレ
ート、内径テーパ、フランジ(鍔)付きの、水分を含む
スリーブ状の層4を得る。図3の工程Dは完全引上げ状
態を示す。その後、層4を乾燥し、脱型して、焼成する
と、図3の工程Eに示すように、内径テーパ(下端が縮
径)、外径ストレート、上端にフランジ(鍔)付きの成
形体4を得る。図示例ではフランジは半径方向外側に延
びるものを示したが、半径方向内側に延びるものであっ
てもよい。本実施例では、フランジを形成する通気性面
は、軸方向に延びる部分2aと、それと直交する部分2
bの2面であるが、さらに図5に示すような、部分2b
の外周にあり部分2aと対向する軸方向に延びる部分2
cを設けてもよい。この場合、3方向に吸引面があるこ
とにより、とくにフランジ部の形状バラツキがなくな
る。
に、成形型3は雄型であり、その外表面に成形型の軸方
向に延びる部分2aとそれと直交する方向に延びる部分
2bとからなる通気性面2を有する。成形型3は、図1
の工程Aに示すように、軸方向を鉛直方向にしてスラリ
ー1中に浸漬される。成形型3の通気性面2の部分2a
は、内径面が下端にいくにしたがって縮径するテーパ面
とされている。図3の工程Bに示すように、通気性面2
全体をスラリー中に浸漬した状態で行われる第1の吸引
段階で、通気性面2全体にわたって、同じ厚さの層4a
が形成される。ついで、図3の工程Cに示すように、通
気性面2をスラリーから引上げつつ行われる第2の吸引
段階で、下端ほど厚さが厚くなる層4bが形成され、層
4bは層4a上に形成される。これによって外径ストレ
ート、内径テーパ、フランジ(鍔)付きの、水分を含む
スリーブ状の層4を得る。図3の工程Dは完全引上げ状
態を示す。その後、層4を乾燥し、脱型して、焼成する
と、図3の工程Eに示すように、内径テーパ(下端が縮
径)、外径ストレート、上端にフランジ(鍔)付きの成
形体4を得る。図示例ではフランジは半径方向外側に延
びるものを示したが、半径方向内側に延びるものであっ
てもよい。本実施例では、フランジを形成する通気性面
は、軸方向に延びる部分2aと、それと直交する部分2
bの2面であるが、さらに図5に示すような、部分2b
の外周にあり部分2aと対向する軸方向に延びる部分2
cを設けてもよい。この場合、3方向に吸引面があるこ
とにより、とくにフランジ部の形状バラツキがなくな
る。
【0016】本発明の第4実施例では、図4に示すよう
に、成形型3は雌型であり、その内表面に成形型の軸方
向に延びる部分2aとそれと直交方向に延びる部分2b
とからなる通気性面2を有する。成形型3は、図4の工
程Aに示すように、軸方向を鉛直方向にしてスラリー1
中に浸漬される。成形型3の通気性面2の部分2aは、
軸芯と平行に延びるストレート面とされている。図4の
工程Bに示すように、通気性面2全体をスラリー中に浸
漬した状態で行われる第1の吸引段階で、通気性面2全
体にわたって、同じ厚さの層4aが形成される。つい
で、図4の工程Cに示すように、通気性面2をスラリー
から引上げつつ行われる第2の吸引段階で、下端ほど厚
さが厚くなる層4bが形成され、層4bは層4a上に形
成される。図4の工程Dは完全引上げ状態を示す。その
後、乾燥し、脱型して、焼成すると、図4の工程Eに示
すように、内径テーパ(下端が縮径)、外径ストレー
ト、上端にフランジ(鍔)付きの成形体4を得る。図示
例ではフランジは半径方向外側に延びるものを示した
が、半径方向内側に延びるものであってもよい。
に、成形型3は雌型であり、その内表面に成形型の軸方
向に延びる部分2aとそれと直交方向に延びる部分2b
とからなる通気性面2を有する。成形型3は、図4の工
程Aに示すように、軸方向を鉛直方向にしてスラリー1
中に浸漬される。成形型3の通気性面2の部分2aは、
軸芯と平行に延びるストレート面とされている。図4の
工程Bに示すように、通気性面2全体をスラリー中に浸
漬した状態で行われる第1の吸引段階で、通気性面2全
体にわたって、同じ厚さの層4aが形成される。つい
で、図4の工程Cに示すように、通気性面2をスラリー
から引上げつつ行われる第2の吸引段階で、下端ほど厚
さが厚くなる層4bが形成され、層4bは層4a上に形
成される。図4の工程Dは完全引上げ状態を示す。その
後、乾燥し、脱型して、焼成すると、図4の工程Eに示
すように、内径テーパ(下端が縮径)、外径ストレー
ト、上端にフランジ(鍔)付きの成形体4を得る。図示
例ではフランジは半径方向外側に延びるものを示した
が、半径方向内側に延びるものであってもよい。
【0017】上記では、外径がストレートまたは鍔付き
ストレート、内径がテーパの場合の例を説明したが、成
形型を引き上げている途中で一時的に止め液面と同じ速
度で下降させ、しかる後に、再度引き上げることによ
り、雄型では、外径が段付き形状の成形体を製造するこ
とが可能である。また、上記では、成形型の引き上げ速
度を選定することにより成形体の厚さを変えるようにし
たが、成形型の引上げ速度を選定するとともに吸引圧力
を変化させても成形体の厚さを変えてもよい。
ストレート、内径がテーパの場合の例を説明したが、成
形型を引き上げている途中で一時的に止め液面と同じ速
度で下降させ、しかる後に、再度引き上げることによ
り、雄型では、外径が段付き形状の成形体を製造するこ
とが可能である。また、上記では、成形型の引き上げ速
度を選定することにより成形体の厚さを変えるようにし
たが、成形型の引上げ速度を選定するとともに吸引圧力
を変化させても成形体の厚さを変えてもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1の成形体の製造方法によれば、
成形型をスラリーから引き上げつつ吸引を行う工程を有
するので、その工程で成形される成形体は引き上げ方向
(成形体の軸方向)に成形体の厚さが変化し、内径面と
外径面が平行でない部分を有する成形体を製造すること
ができる。請求項2の成形体の製造方法によれば、通気
性面が軸方向に延びているので、内径がテーパ、外径が
ストレート、または内径がストレート、外径がテーパの
スリーブ状成形体を製造することができる。さらに、引
き上げ速度を変化させることにより、肉厚が曲線的に変
化する成形体を製造することができる。請求項3の成形
体の製造方法によれば、通気性面が軸方向に延びている
部分とそれと直交する部分とを有するので、内径がテー
パ、外径がストレート、または内径がストレート、外径
がテーパのスリーブで一端にフランジを有する成形体を
製造することができる。
成形型をスラリーから引き上げつつ吸引を行う工程を有
するので、その工程で成形される成形体は引き上げ方向
(成形体の軸方向)に成形体の厚さが変化し、内径面と
外径面が平行でない部分を有する成形体を製造すること
ができる。請求項2の成形体の製造方法によれば、通気
性面が軸方向に延びているので、内径がテーパ、外径が
ストレート、または内径がストレート、外径がテーパの
スリーブ状成形体を製造することができる。さらに、引
き上げ速度を変化させることにより、肉厚が曲線的に変
化する成形体を製造することができる。請求項3の成形
体の製造方法によれば、通気性面が軸方向に延びている
部分とそれと直交する部分とを有するので、内径がテー
パ、外径がストレート、または内径がストレート、外径
がテーパのスリーブで一端にフランジを有する成形体を
製造することができる。
【図1】本発明の第1実施例の成形体の製造方法の工程
順に示した断面図である。
順に示した断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の成形体の製造方法の工程
順に示した断面図である。
順に示した断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の成形体の製造方法の工程
順に示した断面図である。
順に示した断面図である。
【図4】本発明の第4実施例の成形体の製造方法の工程
順に示した断面図である。
順に示した断面図である。
【図5】本発明の製造対象の成形体がフランジをもち3
面に通気性面をもつ場合の成形型の断面図である。
面に通気性面をもつ場合の成形型の断面図である。
1 スラリー 2 通気性面 2a 軸方向に延びる部分 2b 軸方向と直交する方向に延びる部分 3 成形型 4 成形体 4a 層 4b 層 5 攪拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶川 義明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐野 達郎 愛知県宝飯郡音羽町大字萩字向山7番地 イソライト工業株式会社内 (72)発明者 樫本 和明 愛知県宝飯郡音羽町大字萩字向山7番地 イソライト工業株式会社内 (72)発明者 木下 康史 愛知県宝飯郡音羽町大字萩字向山7番地 イソライト工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 強化材を液体中に分散させたスラリー中
に、表面の少なくとも一部に通気性面を有する成形型を
浸漬させる工程と、 所定時間吸引を行って通気性面に強化材の層を所定厚さ
形成する工程と、 その後、成形型をスラリーから引き上げつつ吸引を行っ
て前記強化材の層の上にさらに位置によって厚さが変化
する強化材の層を形成する工程と、からなる成形体の製
造方法。 - 【請求項2】 前記通気性面が成形型の軸方向に延びて
いる成形型を用いて成形体を製造する請求項1記載の成
形体の製造方法。 - 【請求項3】 前記通気性面が成形型の軸方向に延びて
いる部分と少なくとも成形型の軸方向と直交する部分と
を有する成形型を用いて成形体を製造する請求項1記載
の成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11162297A JPH10306332A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11162297A JPH10306332A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 成形体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10306332A true JPH10306332A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=14565996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11162297A Pending JPH10306332A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10306332A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20070114490A (ko) * | 2006-05-29 | 2007-12-04 | 주식회사 포스코 | 수직소둔로 머플 하부의 국부변형 방지 구조 |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP11162297A patent/JPH10306332A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20070114490A (ko) * | 2006-05-29 | 2007-12-04 | 주식회사 포스코 | 수직소둔로 머플 하부의 국부변형 방지 구조 |
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