JPH1030663A - ディスクロータ - Google Patents
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- JPH1030663A JPH1030663A JP8318738A JP31873896A JPH1030663A JP H1030663 A JPH1030663 A JP H1030663A JP 8318738 A JP8318738 A JP 8318738A JP 31873896 A JP31873896 A JP 31873896A JP H1030663 A JPH1030663 A JP H1030663A
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Abstract
動によるディスクロータの共振を防止するために、ディ
スクロー夕の形状変更を行うことなく、ディスクロー夕
の固有振動数をパッド等のディスクブレーキ構成部品の
自励振動数からずらすこと。 【解決手段】片状黒鉛鋳鉄組織中の黒鉛長さによってデ
ィスクロータの固有振動数が設定された片状黒鉛鋳鉄製
のディスクロータ。
Description
発生する「鳴き」を防止するディスクロータに関するも
のであり、特に、パッド等のディスクプレーキ構成部品
(以下、パッド等の構成部品という)の自励振動による
ディスクロータの共振を防止するために、ディスクロー
タの固有振動数をパッド等の構成部品の自励振動数から
ずらして「鳴き」を防止することができ、かつ減衰能及
び熱拡散性に優れたものに関する。
ッドとが摩擦係合すると、ディスクブレーキを構成する
パッド等の構成部品が自励振動を起こしてディスクロー
タを振動させ、パッド等の構成部品の自励振動数がディ
スクロータの固有振動数と一致した場合は、ディスクロ
ータが共振して「鳴き」を発生させる。
タの固有振動数をパッド等の構成部品の自励振動数から
ずらすことが行われている。これらの方法として、ディ
スクロータの制動面に孔や溝を設けること(例えば、実
開昭54−108880号公報)、ディスクロータの外
周に金属製の環状部材を嵌入すること(例えば、特開昭
56−164236号公報)、又はディスクロータのフ
ィンの円周方向の幅を幅広に形成すること(特開昭59
−126124号公報)などが実施されている。また、
特開昭58−57529号公報には、ディスクロータの
周縁圧接部の振動減衰能を高くする一方、中央取付部の
強度を周縁圧接部に比べて高くすることを目的として、
周縁圧接部と中央取付部とで鋳鉄溶湯の冷却速度を変え
ることにより、ディスクロータの周縁圧接部の黒鉛を片
状黒鉛とし、中央取付部の黒鉛を微細黒鉛にしたディス
クロータが提案されている。
8880号公報、特開昭56−164236号公報及び
特開昭59−126124号公報に開示された各方法
は、ディスクロータの形状変更により「鳴き」防止を行
うため、ディスクロータの生産性、強度上等に問題点を
有している。また、上記特開昭58−57529号公報
に開示された事項からは、ディスクロータの固有振動数
を所定値に設定するための具体的手段及び指針を得るこ
とができない。従って、この公報に開示された発明によ
って、固有振動数を所定値に設定するためには、多くの
ディスクロータを試作し、固有振動数の測定試験を多数
回繰り返すことが必要とされるという問題点がある。
異なった方法により、鳴きの防止を行うことを第1の課
題とする。特に本発明は、ディスクロータの固有振動数
の変更、制御を、ディスクロータの材料(材質、組織)
の制御によって行うことを課題とする。本発明の更なる
課題は、全体の開示から明らかとなろう。
ータの形状変更を行うことなく、ディスクロータの固有
振動数をずらすために種々実験、考察を行い、本発明に
至ったものであり、本発明は、鋳鉄は一般に炭素当量
(CE値=C重量%+1/3Si重量%)が増加する
と、減衰能の高い片状黒鉛が晶出し、かつ黒鉛結晶の長
さが大きくなるに従って減衰能及び熱拡散が高くなるこ
とに着目してなされたものである。なお、本発明におい
て、“黒鉛の長さ”とは、枝分かれがある場合も含めて
最大の長さを指し、“黒鉛長さの平均値”とは1mm2
内で黒鉛長さが30μm以上の結晶を測定し平均をとっ
た値である。
タの固有振動数は低くなる方向に移動し、黒鉛長さが短
かくなるに従ってディスクロータの固有振動数は高くな
る方向に移動する。好ましくは、製造時に炭素当量を調
整して黒鉛長さを伸縮させ、ディスクロー夕の固有振動
数をパッド等の構成部品の自励振動数からずれるように
移動させ、ディスクロータがパッド等構成部品の自励振
動と共振しないようにする。そのため以下の種々の視点
に従い、黒鉛長さを調整する。
片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであって、片状黒鉛鋳
鉄組織中の黒鉛長さによって前記ディスクロータの固有
振動数が設定されたことを特徴とする。
有する第1の視点記載のディスクロータ同士において、
前記黒鉛長さの平均値の差に前記固有振動数の差が比例
することを特徴とする。従って、この視点によれば、第
1及び第2のディスクロータの黒鉛長さの平均値と、第
1のディスクロータの固有振動数が分かれば、第2のデ
ィスクロータの固有振動数が実際にその固有振動数を測
定することなく把握されることとなる。
ィスクロータにおいて、FC150相当の片状黒鉛鋳鉄
であって、前記黒鉛長さの平均値が220μm以上とさ
れ、減衰能10.0×10-3(Q-1)以上、熱拡散率
0.14cm2/秒以上を有することを特徴とする。
片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであって、片状黒鉛鋳
鉄組織中の黒鉛長さ及び前記ディスクロータの固定振動
数を測定し、該測定した固定振動数と所望の固定振動数
の差に応じて原料組成中の炭素当量を調製し前記黒鉛長
さを設定することにより、前記ディスクロータの固定振
動数を変化させて所定の固有振動数が設定されたことを
特徴とする。
製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ所定の固有振
動数を有する片状黒鉛鋳鉄のディスクロータにおいて、
該固有振動数の増減を黒鉛長さの長短によって制御する
ことを特徴とする。
製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ1000Hz
付近に固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳
鉄製のディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量
が下記式によって制御されることを特徴とする。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=A(定数)×黒鉛長
さの変化量(△μm) A(定数)=−0.34〜−0.39Hz/μm
第6の視点記載のディスクロータにおいて、A(定数)
=−0.34〜一0.39Hz/μmに代えて、A(定
数)=−0.35Hz/μmとしたことを特徴とする。
製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ2000Hz
付近に固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳
鉄製のディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量
が下記式によって制御されることを特徴とする。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=B(定数)×黒鉛長
さの変化量(△μm) B(定数)=−1.9〜−2.2Hz/μm
の視点において、B(定数)=−1.9〜−2.2Hz
/μmに代えて、B(定数)=−1.98Hz/μmと
したことを特徴とする。
製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ4000Hz
付近に固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳
鉄製のディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量
が下記式によって制御されることを特徴とする。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=C(定数)×黒鉛長
さの変化量(△μm) C(定数)=−3.2〜−3.3Hz/μm
第10の視点のディスクロータにおいて、C(定数)=
−3.2〜−3.3Hz/μmに代えて、C(定数)=
−3.25Hz/μmとしたことを特徴とする。
上下限の値のみでなくその間の任意の数値を包含するも
のである。
る。本発明の実施形態として、通例ねずみ鋳鉄の片状黒
鉛の長さを制御する。製造時の黒鉛長さの制御は、溶解
や注湯時における炭素当量及び溶湯処理の調整等によっ
て行われる。なお、オーステンパ処理によってさらに付
加的な減衰能の増大が達成される。オーステンパ処理
は、黒鉛相(粒子)を囲む基地を(特にフェライト)格
子歪の高いものにすることにより減衰能を増大させる。
基地組織はオーステンパ処理により、ベイナイトとされ
ることにより、高減衰能を発揮する。なお、約400℃
以上ではベイナイト組織が変化する可能性があるので、
好ましくは約400℃未満で使用するブレーキにオース
テンパ処理したディスクロータを適用する。
は、好ましくはFC150相当の片状黒鉛鋳鉄から形成
され、下記の様なものが使用される。化学成分は、重量
%で、C:3.55〜3.70%、Si:1.8〜2.
2%、Mn:0.5〜1.2%、P:0.4%以下、
S:0.15%以下、Fe:実質残部、炭素当量:4.
4%以下であり、不純物として、Cr:0.1%以下、
Cu:0.2%以下、Mo:0.1%以下、好ましくは
0.02%以下、Sn:0.03%以下、Sb:0.0
5%以下を適宜含有することができる。
あると共に、平均黒鉛長さは220〜290μmとさ
れ、引張強さは150MPa以上、好ましくは175M
Pa以上、さらに好ましくは約210MPaに達する。
減衰能10.0×10-3(Q-1)以上、熱拡散率は0.
14cm2/秒以上を得るためには、特にFC150相
当の片状黒鉛鋳鉄であって、平均黒鉛長さ220μm以
上のものが好ましい。
好ましくは、12×10-3(Q-1)、さらに14×10
-3(Q-1)以上に達する。熱拡散率は0.14cm2/
秒以上あり、ブレーキ制動時の1000〜4000Hz
の鳴き及び高温時の偏摩耗によるプレ−キ振動を低減で
きる。
片状黒鉛ねずみ鋳鉄の場合について、化学成分について
詳説する。 (1)C量の上限値3.70%、Siの上限値2.2
%、炭素当量の上限値4.4%を超えると、引張強さが
150MPa以上にならない。 (2)C量の下限値3.55%、Siの下限値1.8%
未満では、減衰能10.0×10-3(Q-1)以上及び熱
拡散率0.14cm2/秒以上を満足できない。 (3)Mnは、0.5%未満では引張強さ150MPa
以上を満足できず、1.2%を超えると、被削性を悪化
する。 (4)Pは、0.4%を超えるとステダイトを多く析出
し、被削性を悪化すると共に、ディスクロータの動摩擦
係数を低下させる。 (5)Sは、0.15%を超えると、健全な片状黒鉛鋳
鉄が得られにくい。 (6)不純物Cr、Mo、Sn、Sbは、それぞれその
上限値を超えると、熱拡散率を低下させ、不純物Cuは
その上限値を超えると、ディスクロータの動摩擦係数を
低下させる。
ータの固有振動数の調整は下記のように行うことができ
る。すなわち、ディスクロータの形状をFEM(Fini
teElement Method)により、ディスクロータの強度、冷
却性、制動能力、及び固有振動数等を考慮して設計す
る。なお、ロータ形状の設計において、考慮すべき要素
が多々あるため、最初から固有振動数を十分に考慮して
固有振動数が正確に所定値になるように設計を行うこと
は現実的に困難である。前記設計に基づきディスクロ
ータを試作する。試作したディスクロータの黒鉛長さ
及び固有振動数を測定する(サンプリングを行う)。
ディスクロータを搭載する実際のシステムにおいて、共
振が発生するかどうか検査する。共振が発生した場
合、共振が起こらないようなディスクロータの固有振動
数を目標値として定める。固有振動数の変化量と黒鉛
長さの変化量との関係式から、目標とする黒鉛長さを求
める。なお、この関係式が求められていない場合は、黒
鉛長さを変えたディスクロータを複数試作し、それらの
固有振動数をサンプリングして、この関係式の比例定数
を決定する。成分調整及び/又は溶湯処理の変更によ
り、前記目標とする黒鉛長さを有する組織をもったディ
スクロータを作製する。
明する。ねずみ鋳鉄の戻し材及び鋼くずを主体とする溶
解原材料を目標化学成分によりその配合を調製し、溶湯
溶製には50kg高周波誘導炉を用い、Fe−75%S
i系を0.1〜0.2%取鍋内で接種して、FC150
相当の片状黒鉛鋳鉄からなる本実施例のディスクロータ
を作製した。その化学成分、引張強さ、黒鉛面積率、平
均黒鉛長さを表1に示し、固有振動数、減衰能、熱拡散
率を表2に示す。表1〜2において、ディスクロー夕N
o.1〜9は本実施例のディスクロータであり、ディス
クロータNo.10〜13はFC200相当の片状黒鉛
鋳鉄からなるディスクロータであって、FC150相当
の片状黒鉛鋳鉄からなるディスクロー夕No.1〜9に
対しての比較例である。
万能試験機を用い、組織観察は切断面を鏡面研磨したサ
ンプルを光学顕微鏡及び画像処理装置を用いて観察して
黒鉛面積率及び平均黒鉛長さを測定した。平均黒鉛長さ
は1mm2内で黒鉛長さが30μm以上のものを測定し
平均値をとった。減衰能測定は、横振動法により自由端
の振動を測定して行った。詳しくは、減衰試験片をバイ
スに挟み、その先端付近を電磁加振機で加振し、加振停
止後、減衰波形を採取した。振動のサンプリングは加速
度ピックアップを用いた。得られた減衰波形から、加振
停止直前の振幅A0及び初期振幅の1/3になるn山目
の振幅Anを測定し、下記の式“Q-1=−1/π×1/
n×ln(An/A0)”より減衰能Q-1を求めた。
ソリッド型、No.4〜9はベンチレーテッド型であ
り、比較例のディスクロー夕No.10〜11はソリッ
ド型、No.12〜13はベンチレーテッド型である。
本実施例のディスクロータNo.1〜3は同形状であ
り、同様にディスクロータNo.4〜6も同形状であ
り、さらにディスクロータNo.7〜9も同形状である
が、ディスクロータNo.1〜3とディスクロータN
o.4〜6とディスクロータNo.7〜9とはそれぞれ
形状が異なる。比較例のディスクロータNo.10〜1
1は本実施例のディスクロータNo.1〜3と同形状で
あり、比較例のディスクロータNo.12〜13は本発
明のディスクロータNo.4〜6と同形状であるが、デ
ィスクロータNo.10〜11(ソリッド型)とディス
クロータNo.12〜13(ベンチレーテッド型)とは
それぞれ形状が異なる。
ド型の形状をそれぞれ示す。ディスクロータはソリッド
型(No.1〜3、比較例No.10〜11)の場合、
外径φ269×内径φ183×厚さ10mmである(図
1参照)。第1のベンチレーテッド型の場合(No.4
〜6、比較例No.12〜13)と、第2のベンチレー
テッド型の場合の寸法は、図2に記載した通りである。
なお、ソリッド型、第1及び第2のベンチレーテッド型
の中心穴径はいずれもφ63mmである。
6、No.7〜9、No.10〜1ll、No.12〜
13のそれぞれのディスクロータ群において、黒鉛長さ
(長さ方向)の平均値に対する固有振動数の変化率〔1
000Hz付近の変化率:A(定数)、2000Hz付
近の変化率:B(定数)、4000Hz付近の変化率:
C(定数)〕を求め、表3に示す。なお、黒鉛長さの平
均値の変化量に対する固有振動数の変化量の比を示すも
のである上記定数は回帰分析を行って求めた。
量に対し固有振動数の変化量は一次に比例することが分
かった。また、比例定数は固有振動数の領域(100
0、2000、4000Hz等)に応じて、それぞれ相
違することが分かった。さらに、ソリッド型又はベン
チレーテッド型といった形状の違いによる剛性の相違に
拘わらず、略同一の引張り強さを持つ材質からなるディ
スクロータ同士の場合、それらの比例定数は略同一であ
ることが分かった。すなわち、固有振動数は剛性の関数
であるため、剛性に関係する振動面肉厚の変化によって
固有振動が大きく変化する。ソリッド型とベンチレーテ
ッド型とは図1及び図2に示したように形状が異なるた
め、それらの固有振動数は相違するが、黒鉛長さの平均
値の変化量と固有振動数の変化量との関係において、略
同一の引張り強さを持つ材質からなる両型は同一の傾向
を示すことが分かった。
固有振動数を所定値に制御することができ、剛性の相違
に拘わらず同様の引張り強さを有するディスクロータ群
(同士)において、所定の固有振動数の近傍における黒
鉛長さの平均値の変化量と固有振動数の変化量との数値
的関係を示す比例定数は互いに略同一であることが分か
った。従って、成分調製及び/又は溶湯処理により黒鉛
長さを所定値分調整することによって、所定値の固有振
動数を得ることができるから、ある形状において共振が
発生した場合、共振を解消するためにディスクロータの
形状(設計)変更をすることなく、黒鉛長さの制御によ
ってディスクロータの固有振動数を所定目標値に微調整
することにより、共振が解消できる。また、黒鉛長さの
平均値の変化量に対する固有振動数の変化量の関係が具
体的な数式で与えられるから、成分調整及び/又は溶湯
処理(例えば、熱処理)によって形成すべき黒鉛長さが
明確にされ、固有振動数を所定値(所定範囲)に容易に
設定できる(納めることができる)こととなる。
ディスクロータにおいて、黒鉛長さ(μm)の平均値の
変化量に対する固有振動数の変化量の比は、1000H
z付近の固有振動数では−0.34〜−0.39Hz/
μmであり、好ましくは−0.35Hz/μmであり、
2000Hz付近の固有振動数では−1.9〜−2.2
Hz/μmであり、好ましくは−1.98Hz/μmで
あり、4000Hz付近の固有振動数では−3.2〜−
3.3Hz/μmであり、好ましくは−3.25Hz/
μmである。
らなるディスクロータNo.1〜9は、CE値4.2重
量%以上、黒鉛面積率13.5%以上、平均黒鉛長さ2
40μm以上、減衰能12×10-3(Q-1)以上、熱拡
散率0.14cm2/秒を有し、比較例のFC200相
当の材質からなるディスクロータNo.10〜13と比
べて、減衰能及び熱拡散率が良好である。
ディスクロータの固有振動数を変動させ、ディスクロー
タの固有振動数をパッド等の構成部品の自励振動数から
ずらすことができるので、ディスクロータの形状変更を
行わずに「鳴き」防止が可能である(第1、4及び5の
視点)。また、本発明のディスクロータ、特にFC15
0相当、平均黒鉛長さ220μm以上の材質からなるデ
ィスクロータは、熱拡散が良好であり、制動面上にヒー
トスポットが発生しないので、制動面の偏摩耗によるデ
ィスクロータの振動が起きず、良好な減衰能と相まって
「鳴き」を有効に阻止できると共に、走行安定性が高め
られる(特に第3の視点)。
有振動数の変化量と黒鉛長さの変化量とは比例関係にあ
ることが分かり(第2の視点)、さらに、この比例関係
を現す式における比例定数の数値が得られたことにより
(第6〜11の視点)、黒鉛長さの平均値の変化量に応
じた固有振動数の変化量が数値でもって特定できるた
め、所望の固定振動数を有するディスクロータを容易に
作製することができる(第2、及び6〜11の視点)。
リッド型のディスクロータの形状及び寸法を説明するた
めの斜視図である。
ンチレーテッド型のディスクロータの形状及び寸法を説
明するための斜視図である。
Claims (11)
- 【請求項1】片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであっ
て、片状黒鉛鋳鉄組織中の黒鉛長さによって前記ディス
クロータの固有振動数が設定されたことを特徴とするデ
ィスクロータ。 - 【請求項2】同等の引張り強さを有する前記ディスクロ
ータ同士において、前記黒鉛長さの平均値の差に前記固
有振動数の差が比例することを特徴とする請求項1記載
のディスクロータ。 - 【請求項3】FC150相当の片状黒鉛鋳鉄であって、
前記黒鉛長さの平均値が220μm以上とされ、減衰能
10.0×10-3(Q-1)以上、熱拡散率0.14cm
2/秒以上を有する請求項1記載のディスクロータ。 - 【請求項4】片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであっ
て、片状黒鉛鋳鉄組織中の黒鉛長さ及び前記ディスクロ
ータの固定振動数を測定し、該測定した固定振動数と所
望の固定振動数の差に応じて原料組成中の炭素当量を調
製し前記黒鉛長さを設定することにより、前記ディスク
ロータの固定振動数を変化させて所定の固有振動数が設
定されたことを特徴とするディスクロータ。 - 【請求項5】製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ
所定の固有振動数を有する片状黒鉛鋳鉄製のディスクロ
ータにおいて、該固有振動数の増減を黒鉛長さの伸縮に
よって制御することを特徴とするディスクロータ。 - 【請求項6】製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ
1000Hz付近に固有振動数を有するFC150相当
の片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータにおいて、該固有振
動数の変化量が下記式によって制御されることを特徴と
するディスクロータ。 (記) 該固有振動数の変化量(△Hz)=A(定数)×黒鉛長
さの変化量(△μm) A(定数)=−0.34〜−0.39Hz/μm - 【請求項7】請求項6記載のディスクロータにおいて、
A(定数)=−0.34〜−0.39Hz/μmに代え
て、A(定数)=−0.35Hz/μmとしたディスク
ロ−夕。 - 【請求項8】製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ
2000Hz付近に固有振動数を有するFC150相当
の片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータにおいて、該固有振
動数の変化量が下記式によって制御されることを特徴と
するディスクロー夕。 (記) 該固有振動数の変化量(△Hz)=B(定数)×黒鉛長
さの変化量(△μm) B(定数)=−1.9〜−2.2Hz/μm - 【請求項9】請求項8記載のディスクロータにおいて、
B(定数)=−1.9〜−2.2Hz/μmに代えて、
B(定数)=−1.98Hz/μmとしたディスクロー
タ。 - 【請求項10】製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、か
つ4000Hz付近に固有振動数を有するFC150相
当の片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータにおいて、該固有
振動数の変化量が下記式によって制御されることを特徴
とするディスクロータ。 (記) 該固有振動数の変化量(△Hz)=C(定数)×黒鉛長
さの変化量(△μm) C(定数)=−3.2〜−3.3Hz/μm - 【請求項11】請求項10記載のディスクロータにおい
て、C(定数)=3.2〜−3.3Hz/μmに代え
て、C(定数)=−3.25Hz/μmとしたディスク
ロータ。
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|
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| JP8-158774 | 1996-05-15 | ||
| JP31873896A JP3242011B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-11-14 | ディスクロータ |
Publications (2)
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