JPH10307175A - Nmrスペクトロメータ用プローブヘッド - Google Patents

Nmrスペクトロメータ用プローブヘッド

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JPH10307175A
JPH10307175A JP8353920A JP35392096A JPH10307175A JP H10307175 A JPH10307175 A JP H10307175A JP 8353920 A JP8353920 A JP 8353920A JP 35392096 A JP35392096 A JP 35392096A JP H10307175 A JPH10307175 A JP H10307175A
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preamplifier
additional
probe head
receiving coil
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ロエク ヴァルター
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次プロトン信号のみならず二次信号に対し
ても同様に向上した性能を示す、低温受信コイルへの使
用に適したプローブヘッドを提供する。 【解決手段】 超伝導NMR磁石クライオスタットの室
温孔に使用され略室温の試料を検査するための核磁気共
鳴(NMR)プローブヘッドであって、高周波(RF)
受信コイルと、該受信コイルに接続された受信コイル前
置増幅器と、少なくとも1つの追加のコイルと、前記高
周波受信コイル、受信コイル前置増幅器及び少なくとも
1つの追加のコイルに接続されて、該高周波受信コイ
ル、前置増幅器及び追加のコイルを低温に維持するため
の低温化手段とを備える。少なくとも1つの追加の前置
増幅器(13)が前記追加のコイル(9)及び前記低温
化手段(16)に接続され、該低温化手段(16)は前
記追加の前置増幅器(13)を低温に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超伝導NMR磁石ク
ライオスタットの室温孔に使用する核磁気共鳴(NM
R)プローブヘッドに関し、特に、高周波(RF)受信
コイルと、該受信コイルに接続された受信コイル前置増
幅器と、少なくとも1つの追加のコイルと、前記高周波
受信コイル、受信コイル前置増幅器及び少なくとも1つ
の追加のコイルに接続されて該高周波受信コイル、前置
増幅器及び追加のコイルを低温に維持するための低温化
手段とを備えた略室温の試料を検査するためのプローブ
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の低温プローブヘッドの構成は D
E 40 13 111 C2 により当該分野では公知である。DE 40
13 111 C2 は、室温の試料を有し、該試料から核磁気
信号を検出するための冷却された高周波受信コイルを有
するNMRスペクトロメータに使用する高周波受信器の
構成を開示している。高周波受信コイルを冷却する手段
は、冷却したプレートとの熱伝導接触によって作用し、
そのために高周波受信コイルは真空中の試料の周囲に配
置される。DE 40 13 111 C2 は、高周波コイル信号の受
信に適した半導体前置増幅器またはミキサーをヘリウム
リターンガスで冷却するという有利な実施例を開示して
いる。DE 40 13 111 C2 の構成の目的は、低温冷却手段
の使用によって生じる充填比(fill factor)の妥協(c
ompromise)を最小にすると共に、良好な冷却作用を維
持しながらプローブヘッド内の冷却液の流れに関連して
生じる振動を減少させることによって、低温での信号対
雑音比(SN比)の向上を達成する高周波受信メカニズ
ムを生成することである。前置増幅器をさらに冷却する
ことによって、受信装置全体のSN比を向上させること
ができる。
【0003】さらに DE 40 13 111 C2 では、第1の受
信コイルの外側で且つその近傍に配置された第2の送信
コイルをヘリウムと同程度の温度に冷却して、該外側に
位置する暖かい高周波送信コイルと該内側に位置する冷
却された受信コイルとの間の放射カップリングによって
生じる熱損失を減少させる可能性を述べている。このよ
うにして、内側の受信コイルを使用する際のヘリウムの
必要性が減少され、外側の送信コイルは冷却により内側
のコイルに対して追加の放射シールドの機能を本質的に
果たす。
【0004】「ザ・ジャーナル・オブ・マグネティック
・レゾナンス60(The Journal ofMagnetic Resonance
60)」397-404頁(1984年)には、受信コイ
ルとその前置増幅器の双方がクライオスタットに囲繞さ
れ、液体ヘリウムで冷却される冷却NMRプローブヘッ
ドが開示されている。この先行技術では試料の温度は室
温である。この配置によれば、もともと主に受信コイル
の抵抗及び暖かさによって生じる雑音を、コイルを極低
温に冷却することによりかなり減少させることができ、
感度の大幅な向上が達成される。この向上は一般に、コ
イル性能にマッチするよう設計された前置増幅器の性能
によっては制限されない。この先行技術では、45MH
zで計測した炭素ー13スペクトルは、同一の磁界強さ
で従来のプローブを凌ぐ向上した感度を示す。一般に、
この先行技術の構成によると2.5倍から4倍の向上が
達成される。この向上は大きいが、ヘリウム温度で予想
されるコイルのみの理論的雑音の減少による25倍とい
う理論的向上よりは大幅に小さい。
【0005】「ザ・ジャーナル・オブ・マグネティック
・レゾナンス84(The Journal ofMagnetic Resonance
84)」376-378頁(1989年)には、高分解能
NMR用の改良された極低温に冷却されたプローブヘッ
ドが開示されている。この先行技術によれば、著者ら
は、浴クライオスタットではなく連続流クライオスタッ
トによってNMRコイルを液体ヘリウム温度まで冷却す
る。その結果、プローブヘッドのサイズが縮小して、従
来のプローブと同様の大きさになる。このようにして、
プローブヘッドの充填比は向上し、原則的に理論的最高
値に近い結果を達成することができる。この先行技術に
おいて、前置増幅器は液体ヘリウム温度までは冷却され
ず、液体ヘリウムクライオスタットの外部に配置され、
液体窒素浴中で冷却される。
【0006】雑誌「超伝導ニュース(Superconductivit
y News)」第7巻、第18号、1995年、2頁には、
ブルカー・インスツルメンツ・インコーポレーテッド
(Bruker Instruments Incorporated)(アメリカ合衆
国、マサチューセッツ州、ビレリカ)が1995年にマ
サチューセッツ州、ボストンのENC会議で行った発表
を報告しており、これによれば、ロックを含む、5mm1
Hのプローブを備え、高分解能試料に対して20゜K以
下で作動する極低温プローブヘッドが紹介されている。
試料自体は室温の液体である。報告された装置は、15
MHz54mmの磁石の標準孔に嵌入する集積回路から
なる冷却された前置増幅器を有することを特徴とし、ま
た、SN比は約3倍の向上を示す。
【0007】「ザNMRニューズレター(The NMR News
letter)」カリフォルニア州パロアルト、編集長ビー・
エル・シャピロ博士、1995年3月20日号には、ヴ
ァリアン・アソシエーツINC.(Varian Associates
INC.)が、流体ヘリウムを使用して25゜Kまで冷却し
たコイルを利用した超伝導高分解能プローブヘッドであ
って、従来のプローブヘッドで達成したSN比の約3倍
の向上を達成したプローブヘッドを報告している。液体
窒素温度まで冷却された前置増幅器が、検出信号を増幅
するために高周波受信コイルに接続される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】先行技術の低温プロー
ブヘッドの上述した特徴及び特性に鑑みて、本発明の目
的は、一次プロトン信号のみならず二次信号に対しても
同様に向上した性能を示す、低温受信コイルへの使用に
適したプローブヘッドを提供することである。
【0009】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するために本発
明は、超伝導NMR磁石クライオスタットの室温孔に使
用され略室温の試料を検査するための核磁気共鳴(NM
R)プローブヘッドであって、高周波(RF)受信コイ
ルと、該受信コイルに接続された受信コイル前置増幅器
と、少なくとも1つの追加のコイルと、前記高周波受信
コイル、受信コイル前置増幅器及び少なくとも1つの追
加のコイルに接続されて、該高周波受信コイル、前置増
幅器及び追加のコイルを低温に維持するための低温化手
段とを備えたプローブヘッドにおいて、少なくとも1つ
の追加の前置増幅器(13)が前記追加のコイル(9)
及び前記低温化手段(16)に接続され、該低温化手段
(16)は前記追加の前置増幅器(13)を低温に維持
することを特徴とするプローブヘッドを提供する。
【0010】NMR検出装置のSN比は、主にNMR受
信コイルの感度及び温度によって、次に前置増幅器の雑
音指数(または雑音温度)によって、最後に検出装置の
その他の構成部品のノイズによって決定される。ここで
使用される「雑音レベル」という用語は周波数領域にお
ける雑音レベルを指す。極低温に冷却されていない受信
コイルは通常、冷却されていない前置増幅器よりも雑音
レベルが高いため、受信コイルが検出装置全体のSN比
を規定し、前置増幅器を極低温まで冷却する必要はな
い。しかし、受信コイルを極低温まで冷却すると、その
雑音レベルは低下して、前置増幅器の雑音レベルが検出
装置全体のSN比を規定する。本発明によれば、検出装
置全体のSN比は、主となる受信コイル及び追加のコイ
ルに電気的に接続された前置増幅器用に低温冷却手段を
設けることによって向上する。
【0011】この向上した性能によって、追加のコイル
の当初意図した目的の性能が向上するのはもとより、該
追加のコイルの汎用性および用途を大幅に広げることが
可能となる。先行技術、特に DE 40 13 111 に関連する
先行技術と比較して、追加のコイルの冷却を内側の高感
度コイルに対して放射シールドを設けるために行うだけ
でなく、本発明の冷却された追加のコイル前置増幅器と
協働して、追加の受信装置の全体的SN比を向上するた
めにも利用し、このようにして従来不可能であった用途
にも使用することが可能になった。
【0012】特に好ましい実施例によれば、追加の前置
増幅器はロック信号を前置増幅するように構成される。
この構成は、ロック信号の雑音が大幅に減少して静磁場
がより安定化し、及び/または必要なロック物質を減少
することができるという利点を有する。
【0013】別の実施例によれば、低温化手段は、受信
コイル及び追加のコイルを冷却するための液体ヘリウム
手段と、受信コイル前置増幅器及び追加のコイル前置増
幅器を冷却するための液体窒素手段及び/または蒸発ヘ
リウムガス手段とを備える。この構成は、極めて低い温
度を利用して受信コイル及び追加のコイルによる実質的
な雑音寄与率を減少することができる一方、液体窒素及
び/または蒸発ヘリウムガスを使用する安価でより簡単
な冷却手段を前置増幅器の雑音を減少するために利用す
ることができるという利点を有する。このようにして液
体ヘリウムの使用量が減少して、SN比を実質的に犠牲
にすることなく前置増幅器への向上したアクセスが保証
される。
【0014】本発明の1つの実施例によれば、前記液体
窒素手段及び/または蒸発ヘリウムガス手段はコイルフ
ィルタ及び/または送信/受信スイッチを冷却するよう
に構成される。この構成は、他の装置構成部品から装置
への雑音寄与率をさらに低減するという利点を有する。
【0015】さらに特に好ましい実施例によれば、複数
の追加の前置増幅器が設けられ、該各追加の前置増幅器
は特定の共鳴周波数を有するNMR信号を前置増幅す
る。この構成は、従来の専用プローブヘッドのSN比に
比肩する、またはこれを凌ぐ、向上したSN比を示す単
一のプローブヘッド内に複数の信号チャネルを同時に設
けることができるという利点を有する。これによって、
プローブヘッドを交換することなく、種々の周波数で異
なる核スピンについての追加の実験を行うことができ
る。
【0016】従って、1つの追加のコイルを複数の追加
の前置増幅器に同時にまたは連続して接続しマッチング
させることができ、これらの追加の前置増幅器を追加の
核スピンの一つ以上の適切な共鳴周波数に応答させるよ
うに追加のコイルと共に同調させることができる。この
ようにして、追加のコイルを複数の異なる核スピンの測
定に最適且つ可変な方法で使用することができる。
【0017】追加のコイルが試料からさらに遠い位置に
あり従って受信コイルに比較して感度が低いという事実
による感度の低下は、追加のコイル及び前置増幅器を冷
却すると共に、前置増幅器を追加のコイルの近傍に配置
することにより補償することができる。
【0018】この後者の実施例の更なる改良によれば、
前記追加の前置増幅器は2H,13C,15P及び/または1
5N信号を前置増幅するように構成される。この改良
は、ロックに使用される重水素信号またはNMRの使用
に際し頻繁に使われる炭素13、燐31または窒素15
からの信号を、従来の専用プローブヘッドのSN比に相
当する、またはこれを凌ぐ、向上したSN比で、本発明
のプローブヘッド構成を使用して測定することができる
という利点を有する。このようにして、これらの追加の
核の測定を、プローブヘッドを交換する必要なく実施で
き、より良い品質結果をもたらすことができる。
【0019】本発明の別の実施例によれば、積層モジュ
ールが受信コイル前置増幅器及び追加のコイル前置増幅
器を積層するために設けられる。この構成は、効果的な
方法で容易に冷却できる前置増幅器のコンパクトな構成
が達成されるという利点を有する。
【0020】この実施例の改良によれば、前記積層モジ
ュールは受信コイル前置増幅器及び追加のコイル前置増
幅器との熱接触が良好な銅またはアルミニウムブロック
を備える。この構成は、極低温液体の冷却能力を効果的
に利用するようにして前置増幅器の良好な熱接触及び冷
却が保証されるという利点を有する。
【0021】本発明の好ましい実施例によれば、前記受
信コイル及び/または前記少なくとも1つの追加のコイ
ルは送信コイルとしても機能し、さらに、前記受信コイ
ル及び/または前記追加のコイルを前記受信コイル前置
増幅器及び/または前記追加のコイル前置増幅器から切
り離すと共に、前記受信コイルを送信器に、及び/また
は前記追加のコイルを追加のコイル送信器に接続するた
めの送信スイッチ手段が設けられる。
【0022】これにより、試料の近傍にあり、従って最
高性能を発揮するための良好な条件を有するコイルを使
用して、受信モードで最適なSN比が得られるばかりで
なく、送信モードで最高度の効果を得ることができる。
【0023】本発明の更に別の実施例によれば、プロー
ブヘッドは2つのコイル、即ち、適当な幾何学的配置に
よって互いにデカップリングされた受信コイル及び追加
のコイルを有し、該受信コイルは該追加のコイルに対し
て直角の位置にある。これにより、信号カップリングを
約40dB低下させることができる。この構成は、双方
のコイルが相互に強く干渉することなく互いに近接した
波長に同調させることができるという利点を有する。双
方のコイルは受信及び送信に使用することができる。
【0024】本発明によれば、受信コイル及び追加のコ
イルは複数の波長に同調させることができ、複数の前置
増幅器に接続することができる。この種の構成は受信コ
イル、追加のコイル、またはその双方に適用して多数の
構成が可能である。受信コイルに適用可能な構成として
は、このコイルを1H信号及び2H信号の双方に同調させ
ると共に、2つの前置増幅器に恒久的に接続することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
をさらに詳細に述べる。上述の特徴及び下記に詳述する
特徴は、記載された対応する組合せでのみ使用されるの
ではなく、本発明の範囲から逸脱せずに他の組合せで或
いは個々に使用することができる。
【0026】図1に、本発明のNMRプローブヘッド1
の第1の実施例を示す。プローブヘッド1は、1H送信
器2からプロトン核スピンを励起するための高周波励起
信号を受信する。この1H送信器2によって発生される
高周波信号は、1H送信フィルタ3に供給され、一体型
のプローブヘッド1内への送信に適するべく処理され
る。1H送信フィルタ3からの信号はプローブヘッド1
に入ると1H送信/受信スイッチ4に入る。1H送信/受
信スイッチ4は、1H送信器2からの信号をプローブヘ
ッド1に送信するときに送信モード(位置A)に切り換
えられる。
【0027】信号は1H送信/受信スイッチ4を通った
後、1Hコイルフィルタ5により1Hコイル6に同調・マ
ッチングされる。1Hコイル6は、真空をアイソレータ
として使用するコイル6及び9から断熱された室温であ
る図1に示していない試料30を囲繞している。1H送
信器2、1H送信フィルタ3、1H送信/受信スイッチ
4、1Hコイルフィルタ5及び1Hコイル6は試料30中
のプロトンを励起するように構成されている。試料30
中の緩和プロトンスピンから生じる核磁気共鳴信号は1
Hコイル6によって検出され、再び1Hコイルフィルタ
5を通って1H送信/受信スイッチ4に入る。受信モー
ド(位置B)では、1H送信/受信スイッチ4は、1Hコ
イルフィルタ5からの信号を1H前置増幅器フィルタ7
に送るように切り換えられる。1H前置増幅器フィルタ
7は、フィルタリング及びインピーダンス整合のために
使用され、信号を最適化された方法で1H前置増幅器8
に送信する。
【0028】図1の1Hコイル6を2Hコイル9が囲繞す
る。この2Hコイル9は、ロッキングをモニターするた
めの重水素信号を検出すると共に、安定したNMRスペ
クトルを達成するために磁場を安定化するために用い
る。2Hコイル9によって検出された信号は、2Hコイル
フィルタ10及び2H送信/受信スイッチ11を介し
て、2H前置増幅器フィルタ12に、最終的に2H前置増
幅器13に送られる。受信モードでは2H送信/受信ス
イッチ11は位置Bにあり、2Hコイルフィルタ10か
らの2H信号を2H前置増幅器フィルタ12に送るように
設定される。送信モードでは、2H送信/受信スイッチ
11は位置Aにあり、2H送信器14からの信号を受け
入れるために2H送信フィルタ15側に切り換えられ
る。このモードでは2H送信器14から生じる2H励起信
号は、2H送信/受信スイッチ11によって2Hコイル9
に送られ試料領域内の2Hロック物質を励起する。
【0029】図2は、図1に類似した本発明の実施例を
示す。図2における参照符号は図1と同一であり、同一
要素に対応している。しかし図2の実施例には追加の要
素がある。この実施例は複数のコイルフィルタ10、1
0’、10”を備える。追加のコイルフィルタ10’
は、15Nの周波数に対応する共鳴周波数を検出して通過
させるように構成された15Nコイルフィルタであっても
よい。15Nコイルフィルタ10’を通過した15N信号
は、15N送信/受信スイッチ11’を通って供給され
る。検出モードでは、15N送信/受信スイッチ11’
は、15Nコイルフィルタ10’を通過した15Nからの検
出信号を15N前置増幅器フィルタ12’に送信するよう
に設定される。15N前置増幅器フィルタ12’は、該15
N信号に対応する周波数を通過して15N前置増幅器1
3’に送るように同調される。
【0030】同様に、図2は13Cに使用することができ
る追加のチャネルをも示す。13Cコイルフィルタ10”
は、試料30からの13C信号を通過して、適切に同調さ
れた13C送信/受信スイッチ11”を介して13C前置増
幅器フィルタ12”に送るように構成される。斯く送ら
れた13C信号は13C前置増幅器13”に供給される。
【0031】図2の実施例においては、単一の追加のコ
イル9が、励起及び試料30からの信号受信のために設
けられている。励起モードまたは送信モードでは、15N
励起高周波(RF)が15N送信器14’内に発生され、15
N送信/受信スイッチ11’に入る前に15N送信フィル
タ15’に供給される。送信モードでは、15N送信/受
信スイッチ11’は、15N送信器14’からの15N信号
を15Nコイルフィルタ10’に送るように設定される。
【0032】図2の実施例はまた、13C信号用の追加の
チャネルをも備え、13C信号は13C送信器14”内で発
生され、13C送信フィルタ15”を通り、追加の送信/
受信コイル9へのアクセスを得る前に13C送信/受信ス
イッチ11”を介して13Cコイルフィルタ10”に送ら
れる。
【0033】図3(a)は、本発明のプローブヘッド2
1の一部を切断した断面図である。図3(a)のプロー
ブヘッド21は上側プローブヘッド部22及び下側プロ
ーブヘッド部23を有する。プローブヘッド21を超伝
導磁石20が囲繞する。液体窒素(LN2)槽24が下
側プローブヘッド部23内に配置される。液体窒素槽2
4と熱接触して積層モジュール25が設けられ、該積層
モジュール25は銅プレート26及び銅ブロック27を
備える。銅プレート26及び銅ブロック27は、1H前
置増幅器28、2H前置増幅器28’及び13C前置増幅
器28”との熱接触を良好にするために用いられる。
【0034】図3(b)は、図3(a)に示したC−C
に沿って切断した断面を示す平面図である。図3(b)
の断面において、上側プローブヘッドケーシング22は
下側プローブヘッド輪郭23及び積層モジュール25と
同様に目で見ることができる。積層モジュール25は、
図3(a)及び3(b)の実施例においてプローブヘッ
ド21の側方位置に配置される。
【0035】冷却される前置増幅器の構成の具体的な実
施例を図4に示す。この実施例において銅製支持プレー
ト40は前置増幅器41の基体の役割を果たす。
【0036】前置増幅器41は、両面に銅コーティング
43を施されたプリント回路45上に取り付けられた電
子構成部品44を備える。プリント回路45の下側コー
ティング43は銅製支持プレート40にはんだ付けされ
て、これら2つの物体間に良好な熱接触42を生じせし
めるようにされている。
【0037】支持プレート40は極低温まで冷却され、
前置増幅器は支持プレート40との熱接触が良好である
ため、前置増幅器も極低温度に達する。
【0038】図5は、下側プローブヘッド部23に組み
込まれた本発明の低温化手段16を示す。図5の実施例
において、低温化手段16は、受信コイル6及び追加の
コイル9を含む領域に接続された液体ヘリウム手段18
を有する。液体ヘリウム手段18は、受信コイル6及び
追加のコイル9を液体ヘリウムの温度に近い温度にまで
冷却するようにされている。こうすることにより、液体
ヘリウムは蒸発してヘリウムガスになり、コイルフィル
タ5、10、10’及び10”を冷却するために使用さ
れる。
【0039】低温化手段16はさらに、液体窒素槽24
に接続された液体窒素手段19を有し、液体窒素槽24
は銅プレート26を介して前置増幅器8、13、13’
及び13”を含む積層モジュール25に熱接続されてい
る。このようにして、これらの前置増幅器を液体窒素の
温度に近い温度にまで冷却する。
【0040】この実施例においては液体ヘリウム手段1
8はコイル6及び9に接続され、液体窒素手段19は前
置増幅器8、13、13’及び13”に接続されるが、
他の実施例も可能であり、例えば、液体ヘリウム手段1
8を前置増幅器8、13、13’、13”の一つ以上に
も接続したり、プローブヘッド21に発生するかまたは
液体ヘリウム手段18から来る蒸発ヘリウムガスを前置
増幅器8、13、13’及び13”の一つ以上を介して
流れるようにしてこれらを冷却することが可能である。
【0041】液体ヘリウム手段18によるコイル6及び
9の冷却は、当該分野で公知なようにフロースルー(fl
ow-through)冷却によって、またはヘリウム槽またはそ
れに接触する冷却部材に熱接触することによって行うよ
うにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプローブヘッドの第1の実施例の概略
ブロック図である。
【図2】本発明のプローブヘッドの第2の実施例の概略
ブロック図である。
【図3】(a)本発明のプローブヘッドの断面図であ
る。(b)図3(a)のC−Cに沿って切断した平面図
である。
【図4】本発明の銅製支持部と前置増幅器プリント回路
基板の拡大断面図である。
【図5】本発明の冷却機能を概略的に示す本発明のプロ
ーブヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1 プローブヘッド 2 1H送信器 3 1H送信フィルタ 4 1H送信/受信スイッチ 5 1Hコイルフィルタ 6 1Hコイル 7 1H前置増幅器フィルタ 8 1H前置増幅器 9 2Hコイル 10 2Hコイルフィルタ 10’ 15Nコイルフィルタ 10” 13Cコイルフィルタ 11 2H送信/受信スイッチ 11’ 15N送信/受信スイッチ 11” 13C送信/受信スイッチ 12 2H前置増幅器フィルタ 12’ 15N前置増幅器フィルタ 12” 13C前置増幅器フィルタ 13 2H前置増幅器 13’ 15N前置増幅器 13” 13C前置増幅器 14 2H送信器 14’ 15N送信器 14” 13C送信器 15 2H送信フィルタ 15’ 15N送信フィルタ 15” 13C送信フィルタ 16 低温化手段 18 液体ヘリウム手段 19 液体窒素手段及び/または蒸発ヘリウムガス手段 20 超伝導磁石 21 プローブヘッド 22 上側プローブヘッド部 23 下側プローブヘッド部 24 液体窒素槽 25 積層モジュール 26 銅プレート 27 銅ブロック 28 1H前置増幅器 28’ 2H前置増幅器 28” 13C前置増幅器 30 試料 40 銅製支持プレート 41 前置増幅器 42 熱接触 43 銅コーティング 44 電子部品 45 プリント回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超伝導NMR磁石クライオスタットの室
    温孔に使用され略室温の試料を検査するための核磁気共
    鳴(NMR)プローブヘッドであって、高周波(RF)
    受信コイルと、該受信コイルに接続された受信コイル前
    置増幅器と、少なくとも1つの追加のコイルと、前記高
    周波受信コイル、受信コイル前置増幅器及び少なくとも
    1つの追加のコイルに接続されて、該高周波受信コイ
    ル、前置増幅器及び追加のコイルを低温に維持するため
    の低温化手段とを備えたプローブヘッドにおいて、 少なくとも1つの追加の前置増幅器(13)が前記追加
    のコイル(9)及び前記低温化手段(16)に接続さ
    れ、該低温化手段(16)は前記追加の前置増幅器(1
    3)を低温に維持することを特徴とするプローブヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記追加の前置増幅器(13)はロック
    信号を増幅することを特徴とする請求項1記載のプロー
    ブヘッド。
  3. 【請求項3】 前記低温化手段(16)は前記受信コイ
    ル(6)及び前記追加のコイル(9)を冷却するための
    液体ヘリウム手段(18)と、前記受信コイル前置増幅
    器(8)及び前記追加のコイル前置増幅器(13)を冷
    却するための液体窒素手段及び/または蒸発ヘリウムガ
    ス手段(19)とを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のプローブヘッド。
  4. 【請求項4】 前記液体窒素手段及び/または蒸発ヘリ
    ウムガス手段(19)はコイルフィルタ(5、10)及
    び/または送信/受信スイッチ(4、11)を冷却する
    ことを特徴とする請求項3記載のプローブヘッド。
  5. 【請求項5】 複数の追加の前置増幅器(13、1
    3’、13”)が設けられ、該各追加の前置増幅器(1
    3、13’、13”)は特定の共鳴周波数を有するNM
    R信号を前置増幅することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載のプローブヘッド。
  6. 【請求項6】 前記追加の前置増幅器(13、13’、
    13”)は2H、13C、31P及び/または15N信号を前
    置増幅することを特徴とする請求項5記載のプローブヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 さらに、前記受信コイル前置増幅器
    (8)及び前記少なくとも1つの追加のコイル前置増幅
    器(13)を積層するための積層モジュール(25)を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載のプローブヘッド。
  8. 【請求項8】 前記積層モジュール(25)は前記受信
    コイル前置増幅器(8)及び前記追加のコイル前置増幅
    器(13)との熱接触が良好な銅ブロック(27)を備
    えたことを特徴とする請求項7記載のプローブヘッド。
  9. 【請求項9】 前記受信コイル(6)及び/または前記
    少なくとも1つの追加のコイル(9)は送信コイルとし
    ても機能し、さらに、前記受信コイル(6)及び/また
    は前記追加のコイル(9)を前記受信コイル前置増幅器
    (8)及び/または前記追加のコイル前置増幅器(1
    3)から切り離すと共に、前記受信コイル(6)を送信
    器(2)に、及び/または前記追加のコイル(9)を追
    加のコイル送信器(14)に接続するための送信スイッ
    チ手段(4、11)を備えたことを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれか1項に記載のプローブヘッド。
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