JPH10309806A - インク供給ユニット及びこれを備えたインクジェットプリンター - Google Patents

インク供給ユニット及びこれを備えたインクジェットプリンター

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JPH10309806A
JPH10309806A JP9121959A JP12195997A JPH10309806A JP H10309806 A JPH10309806 A JP H10309806A JP 9121959 A JP9121959 A JP 9121959A JP 12195997 A JP12195997 A JP 12195997A JP H10309806 A JPH10309806 A JP H10309806A
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JP
Japan
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ink
ink supply
valve member
supply unit
port
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JP9121959A
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Inventor
Kenji Oshima
賢司 大島
Kohei Suyama
宏平 須山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高速印字が可能で、頻繁にインクタン
クを交換する必要がなくランニングコストの安いインク
供給ユニット及びこれを備えたインクジェットプリンタ
を提供する。 【解決手段】 印字ヘッドにインクを供給するためにキ
ャリッジに搭載されたインクタンク1と、このインクタ
ンク1に補充用のインクを供給するために所定の待機位
置に固定配置されたインク補充容器22とを備え、イン
クタンク1への補充時にキャリッジがインク補充容器2
2に整合する位置に停止したとき、インク補充容器22
の下部に設けたインク供給口23とインクタンク1の上
部に設けたインク受け入れ口4とが連通連結される流路
構成とし、インク補充容器22からインクタンク1への
インクの補充を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種画像形成装置
のプリンターに組み込まれるインク供給ユニット及びこ
れを備えたインクジェットプリンターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オンデマンド方式のインクジェッ
トプリンターは、記録時の静寂性や低コストでカラー印
字が可能といった点から、家庭用、オフィス用コンピュ
ータの出力用プリンターとして広く利用されるようにな
り、特に最近では高速化に対する要求が高まっている。
【0003】図8は従来のインクジェットプリンターに
使用されているインクタンクの構成例を示す分解斜視図
である。
【0004】同図8において、47はインク吸収体、4
8はインク吸収体47を収納保持するインク保持容器、
49はインク保持容器48の外面に装着する印字ヘッ
ド、50はインク吸収体47に備えるフィルター、51
は大気連通口、52はこれらのフィルター50及び大気
連通口51に整合するインク供給口である。
【0005】インク吸収体47は、ポリエーテルポリオ
ールとトルエンジイソシアネート、シリコン及び第3級
アミン等を混合発泡させ、発泡後に爆発法により除膜処
理を施した連通状のエーテル系の発泡ウレタンよりな
り、毛細管力によりインクを吸収保持する。そして、こ
のインク吸収体47は、任意の体積分だけ圧縮加工さ
れ、インク保持容器48内にほぼ隙間が無い状態で挿入
保持されている。
【0006】インク保持容器48には、印字時に記録媒
体上を往復移動するキャリッジ上に、印字時に印字ヘッ
ド49が記録媒体と平行になるよう装着される。この印
字ヘッド49は、印字信号に対応してインクを選択的に
記録媒体へ吐出し、記録媒体上にドットのマトリックス
で構成した絵や文字を形成する。インクの吐出方法とし
ては、インク中に配設したヒーターの加熱によりインク
中に所望のサイズの気泡を形成し、その圧力によりイン
ク液滴を記録媒体へ吐出する方法や、ピエゾ素子の変動
による体積変化でインクを吐出させる方法がよく知られ
ている。
【0007】フィルター50は、印字ヘッド49の直上
部に位置し、インク供給口52に超音波溶着等でかしめ
られている。フィルター50付近のインク吸収体47
は、局部的に圧縮されるため他の部分より毛細管力が強
くなり、保持されたインクはフィルター50近傍に集ま
りやすくなる。また、フィルター50は、インク吸収体
47に保持されたインクが印字ヘッド49へ供給される
ときに、ゴミや気泡等による印字ヘッド49のインク吐
出口の目詰まりを防止する。
【0008】更に、大気連通口51は、インク保持容器
48内と大気を連通させることによって、インク容積の
減少に伴う急激な圧力変化を防止する。
【0009】しかし、このような構成のインクタンクで
は、印字ヘッド49とインク保持容器48が一体である
ため、インク保持容器48内のインクが消費されてしま
うと、印字ヘッド49がまだ使用可能であるにもかかわ
らず、この印字ヘッド49も含めて新しいインクタンク
と交換しなければならない。したがって、インクタンク
の中でも比較的高価な部材である印字ヘッド49を無駄
にしてしまう。
【0010】これに対して、図9に示すように、印字ヘ
ッド49とインク保持容器48とを分離可能にするた
め、インクタンク部53と印字ヘッド部54とに分離で
きるようにしたヘッド分離型インクタンクが既に提案さ
れている。
【0011】図示の例では、インクタンク部53は、イ
ンク吸収体47を内包したインク保持容器48と、イン
ク保持容器48内へ大気を導入するための大気連通口5
1と、印字ヘッド部54と係合させるためにインク保持
容器48の側面に形成された突起55と、印字ヘッド部
54のインク供給口52へインクを供給するためのイン
ク供給穴56とを備えている。
【0012】また、印字ヘッド部54は、印字ヘッド保
持部材57に接着固定された印字ヘッド49、この印字
ヘッド49へインクを供給するためのインク供給口5
2、及びこのインク供給口52の直上部に配置され超音
波溶着等でかしめられたフィルター50から構成されて
いる。
【0013】印字ヘッド部54内にインクタンク部53
が挿入されたときにインクタンク部53を係合保持する
ため、インクタンク部53の突起55に対応した位置の
印字ヘッド保持部材57には係合穴58が設けられてい
る。インクタンク部53と印字ヘッド部54が一体に係
合するとき、インク供給口52とフィルター50は、イ
ンクタンク部53のインク供給穴56を通してインク吸
収体47を圧縮押圧する。
【0014】なお、印字ヘッド部54とインクタンク部
53のキャリッジ上への搭載は、印字ヘッド部54をキ
ャリッジへ搭載した後にインクタンク部53を印字ヘッ
ド部54へ一体化するか、印字ヘッド部54とインクタ
ンク部53を予め一体にしてキャリッジ上に搭載する要
領で行えばよい。
【0015】このようなヘッド分離型インクタンクであ
れば、インクタンク部53と印字ヘッド部54とを別々
に別けてしまうことができるので、インク吸収体47内
のインクが消費されてしまったときでも、インクタンク
部53のみを交換すればよく、印字ヘッド部54を無駄
に捨てることなくより経済的である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した構成のヘッド分離型インクタンクでは、一度のイ
ンクタンク交換で、所定の印字寿命を達成するためのイ
ンクを含有するインクタンクがヘッドと一体でキャリッ
ジ上に搭載されるため、プリンターに搭載されるインク
の全重量がキャリッジに加わるためキャリッジが重くな
る。その結果、印字速度を上げることが非常に困難とな
る。
【0017】また、キャリッジの大型化が必要となり、
装置全体が大型となって高価なものとなる。このため、
多量のインクをプリンターに搭載することが困難であ
り、頻繁にインクタンクを交換しなければならなず、ユ
ーザーの手間が増えると共に、ランニングコストが高く
なる。
【0018】本発明において解決すべき課題は、小型で
高速印字が可能であってしかも頻繁にインクタンクを交
換する必要がなくランニングコストの安いインク供給ユ
ニットを提供しこれをインクジェットプリンターに有効
利用できるようにすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のインク供給ユニ
ットは、印字ヘッドにインクを供給するためにキャリッ
ジに搭載されたインクタンクと、このインクタンクに補
充用のインクを供給するために所定の待機位置に固定配
置されたインク補充容器とを備えるインク供給ユニット
であって、インクタンクへの補充時にキャリッジがイン
ク補充容器に整合する位置に停止したとき、インク補充
容器の下部に設けたインク供給口とインクタンクの上部
に設けたインク受け入れ口とが連通連結される流路構成
を持つことを特徴とする。
【0020】そして、本発明のインクジェットプリンタ
ーは、以上の構成を持つインク供給ユニットを備えてい
ることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、小型で高速印字が可能
で、頻繁にインクタンクを交換する必要がなくランニン
グコストの安いインクジェットプリンターを実現するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、印字ヘ
ッドにインクを供給するためにキャリッジに搭載された
インクタンクと、このインクタンクに補充用のインクを
供給するために所定の待機位置に固定配置されたインク
補充容器とを備えるインク供給ユニットであって、イン
クタンクへの補充時にキャリッジがインク補充容器に整
合する位置に停止したとき、インク補充容器の下部に設
けたインク供給口とインクタンクの上部に設けたインク
受け入れ口とが連通連結される流路構成を持つものであ
り、キャリッジに搭載されるインクタンクの小型化及び
軽量化とプリンターに搭載されるインクの大容量化を可
能とするという作用を有する。
【0023】請求項2に記載の発明は、インク受け入れ
口及びインク供給口のそれぞれの内部流路に弁部材を備
え、これらのインク受け入れ口とインク供給口とが互い
に非連通のとき、それぞれの弁部材は内部流路を閉塞可
能としたものであり、インク中の揮発性分の蒸発による
インクの成分変動や乾燥及びインクタンク中へのゴミ等
の混入を防止するという作用を有する。
【0024】請求項3に記載の発明は、インク補充容器
の内部に、このインク補充容器に封入されたインクを加
圧する加圧手段を備えたものであり、インク補充容器か
らインクタンクへ短時間で速やかにインクを供給して補
充できるという作用を有する。
【0025】請求項4に記載の発明は、インク受け入れ
口及びインク供給口に備える弁部材は、それぞれインク
タンク及びインク補充容器の内部側から外部側に向く方
向に弾性付勢されて閉弁位置に拘束可能としたものであ
り、インクタンクとインク補充容器の連結時にはインク
受け入れ口およびインク供給口を開放しインクの補充を
可能とするという作用を有する。
【0026】請求項5に記載の発明は、インク受け入れ
口及びインク供給口のそれぞれの弁部材は、閉弁時に弁
座側との間をシールするパッキンを備えたものであり、
このパッキンのシール圧によってインク受け入れ口及び
インク供給口の気密性を高めるという作用を有する。
【0027】請求項6に記載の発明は、インク供給口の
弁部材またはインク受け入れ口の弁部材の少なくともい
ずれか一方に外部に突き出る突起を設け、インクタンク
がそのインク補充位置に移動してインク補充容器と整合
したとき、突起による弁部材どうしの干渉によってこれ
らの弁部材を開弁位置に駆動可能とするとともにインク
供給口とインク受け入れ口を連通させ、インクタンクが
そのインク補充位置から外れて突起による弁部材どうし
の干渉が解除されたとき、弁部材はそれぞれ閉弁位置に
復帰可能としたものであり、インクタンクとインク補充
容器の連結及びその解除に連動してインクの補充及び停
止を可能とするという作用を有する。
【0028】請求項7に記載の発明は、インク供給口の
弁部材に付帯する弾性手段の付勢力を、インク受け入れ
口の弁部材に付帯する弾性手段の付勢力よりも大きくし
た関係とし、インク供給口とインク受け入れ口とが連通
状態に設定されるとき、インク受け入れ口側の弁部材が
インク供給口側よりも先行して開弁位置に駆動され、且
つインク供給口と受け入れ口とが連通状態から解除され
るとき、インク供給口側の弁部材がインク受け入れ口側
よも先行して閉弁位置に駆動される構成としたものであ
り、インク補充の動作の開始時及び終了時の両方でイン
クの飛散の防止及びインク補充の動作終了時における弁
部材へのインクの残留を防止するという作用を有する。
【0029】請求項8に記載の発明は、弁部材が撥水性
の材料より構成されたものであり、インク補充の動作終
了時における弁部材上へのインクの残留を防止するとい
う作用を有する。
【0030】請求項9に記載の発明は、以上の各構成を
持つインク供給ユニットを備えたインクジェットプリン
ターであり、キャリッジを小型化及び軽量化できると共
に多量のインクをプリンターに搭載可能とするという作
用を有する。
【0031】以下、本発明の実施の形態について図を用
いて説明する。図1は本発明の実施の形態におけるイン
ク供給ユニットのインクタンクの斜視図、図2はインク
タンクが装填されたヘッドブロックをキャリッジに搭載
した状態の構成を示す断面図である。
【0032】図1において、1はインクタンク、2はヘ
ッドブロック、3はキャリッジである。インクタンク1
は、ポリカーボネート等のプラスティックでできてお
り、ヘッドブロック2内に着脱自在に装填されている。
なお、カラーインクジェットプリンターにおいては、ブ
ラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインクが
用いられるため、それぞれの色のインク用の計4つのイ
ンクタンク1が横並びでヘッドブロック2内に装填され
る。
【0033】4は後述のインク補充容器からインクを受
け入れるためのインク受け入れ口であり、このインク受
け入れ口4の内部にはインクタンク弁部材6および気密
性を高めるためのパッキン5との組合せによる弁が収納
されている。インクタンク弁部材6はプラスティックを
素材とするもので、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等
の撥水性の高い材料を用いると、インクの供給をよりス
ムーズにできると共に、インク補充終了時にインクタン
ク弁部材6表面へインクが付着し残留することによる弁
の目詰まりや気密性の低下を防止できるので好ましい。
また、パッキン5はEPDM等の弾性部材でできたOリ
ングを用いることができ、インク受け入れ口4の下部に
固定されている。
【0034】インクタンク弁部材6は、通常時では、押
さえバネ7により背部から押圧されてパッキン5と密着
していてインク受け入れ口4は密閉された状態にあり、
インク補充容器からインクを補充する場合にのみインク
タンク弁部材6が押し下げられてインク受け入れ口4が
開放される。そして、インクタンク弁部材6にはパッキ
ン5に密着する部分より下側に、インクタンク弁部材6
が押し下げられてインクが補充されるときにインクをイ
ンク室8に導入するための切り欠き部9を設けるとも
に、インクの流れを良くし且つインク補充終了時におけ
るインクの残留を防止するために周囲に傾斜がつけられ
ている。
【0035】インク室8は、仕切り板10を設けてその
下部を互いに連通させた二つの空間に仕切られたもの
で、インク受け入れ口4と反対側の空間の下部にはヘッ
ドブロック2へインクを供給するための開口部11を設
けている。この開口部11の外周部は、ヘッドブロック
2に形成されたEPDM等の弾性素材のOリング12と
密着している。また、空間内部には毛細管力によりイン
クを吸収保持するためのインク吸収体13がインクタン
ク室8の外壁と仕切り板10に挟まれてほぼ隙間の無い
状態で挿入保持されている。
【0036】ここで、インク吸収体13としては、種々
公知のスポンジ材料等を用いることができ、ポリエーテ
ルポリオールとトルエンジイソシアネートおよびシリコ
ン、第3級アミン等を混合発泡させ、爆発法により除膜
処理を施した連通状のエーテル系の発泡ウレタン等が好
適に用いられる。インクが補充された直後の状態におい
ては、インク吸収体13はインク14で満たされてお
り、さらにインク受け入れ口4下部の空間にもインク1
4が蓄えられた状態にある。15はインク室8内の空気
を外部に連通させるための微少な連通口である。
【0037】ヘッドブロック2はポリカーボネート等の
プラスティック製であり、ヒンジ部16において開閉自
在にキャリッジ3に保持されたカバー17によって着脱
自在にキャリッジ3に装着されたもので、下面にはイン
クを吐出させるための印字ヘッド18を設けている。こ
の印字ヘッド18は、自身を駆動するためにその近傍に
設けられたIC(図示せず)の温度上昇を防止するた
め、アルミニウム等の金属で形成された放熱板19の上
に接着保持されたものである。
【0038】なお、前述のようにカラーインクジェット
プリンターでは4色のインクが用いられるため、ヘッド
ブロック2にはそれぞれの色用の印字ヘッド18が並ん
で形成されている。そして、各印字ヘッド18の背部に
は、インクタンク1の開口部11から印字ヘッド18へ
インクを供給するためのインク導入路20を設け、さら
にこのインク導入路20の上部には、インクタンク1内
のインク14から印字ヘッド18側へゴミや気泡が入り
込むのを防止するためのフィルター21を超音波溶着等
で固定している。
【0039】図3は本発明の実施の形態におけるインク
供給ユニットのインク補充容器の斜視図であり、図4は
本発明の実施の形態におけるインク供給ユニットのイン
ク補充容器の側面断面図、図5は本発明の実施の形態に
おけるインク供給ユニットのインク補充容器の正面断面
図である。
【0040】これらの図において、22はポリカーボネ
ート等のプラスティック製のインク補充容器本体、23
はインクタンク1のインク受け入れ口4へ補充用のイン
クを供給するためにインク補充容器本体22の底部に設
けたインク供給口である。
【0041】25は補充用インク24をその内部に封入
したインクパックであり、このインクパック25はポリ
プロピレン等のプラスチックフィルムに空気バリア性の
高いアルミ蒸着フィルム等を多層にラミネートしたフイ
ルムを素材としたものである。また、インクパック25
は、下部に設けられた円形の開口部の周囲を、インク供
給口23を形成した筒状の外部キャップ部材26と、こ
れに同軸上に接合した内部キャップ部材27との間に挟
み込まれて接着されている。なお、これらの外部キャッ
プ部材26および内部キャップ部材27はポリプロピレ
ン等のプラスチックにより形成されたものである。
【0042】インク供給口23の内部には、インク補充
容器弁部材28,パッキン29,押さえバネ30によ
り、インクタンク1と同様の構成の弁が下向きに臨む配
置として設けられている。なお、インク補充容器弁部材
28及びパッキン29の材料および構成はインクタンク
1に備えるものと同じである。そして、インクタンク1
の場合と同様に、通常時では、インク補充容器弁部材2
8は押さえバネ30により背部より押圧されて外部キャ
ップ部材26の内側に固定されたパッキン29と密着
し、インク供給口23は密閉されている。また、インク
タンク1へインクを補充するときのみ、インク補充容器
弁部材28が押し上げられてインク供給口23が開放さ
れ、インクパック25内の補充用インク24が排出され
る。なお、インクタンク1の押さえバネ7のバネ圧は、
押さえバネ30のバネ圧よりも低いものとする。
【0043】インク補充容器弁部材28のパッキン29
との密着部より上側には、インクタンク1のインクタン
ク弁部材6と同様に、インク補充容器弁部材28が押し
上げられてインクが補充されるときにインク24を排出
するための切り欠き部31を設ける。また、インクの流
れを良くするとともにインク補充終了時におけるインク
の残留を防止するために周囲に傾斜がつけられている。
そして、インクタンク1の場合と同様に、インク補充容
器弁部材28にフッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等の撥
水性の高い材料を用いると、インクの供給をよりスムー
ズにできると共に、インク補充終了時にインク補充容器
弁部材28表面へインクが付着し残留することを防止で
きるので、好ましい。
【0044】更に、32はプラスティックや金属製の薄
板を素材とした押さえ板であり、この押さえ板32はイ
ンクタンク本体の一方の側面との間に配置されたバネ3
3の付勢力によって、インクパック25の側面を押圧し
ている。このようにインクパック25中の補充用インク
24を押さえ板32によって加圧することで、インクの
補充を速やかにしかも高速で行うことができる。なお、
前記のように、カラーインクジェットプリンターにおい
ては、4色のインクが用いられるため、通常4つのイン
ク補充容器22がプリンターに搭載される。
【0045】図6はインクタンク1及びインク補充容器
22のインク供給ユニットを用いたカラーインクジェッ
トプリンターの構成例を示す斜視図である。
【0046】図6において、34はプリンターのフレー
ム、35は紙等の記録媒体であり、この記録媒体35
は、ピックアップローラー36を用いてプラテン37の
後方から前方へ給紙され、フィードローラー38により
プラテン37上に固定される。インクタンク1を内包し
たヘッドブロック2を搭載したキャリッジ3は、印字面
に平行に配置されたキャリッジガイド39およびキャリ
ッジシャフト40に支持されており、プーリー41とド
ライブプーリー42に連結されたタイミングベルト43
に係合され、記録媒体35の送り方向に対し左右方向に
往復移動する。タイミングベルト43はドライブプーリ
ー42を介して駆動モーター44に駆動伝達され、駆動
モーター44の正逆回転に連動して回転駆動制御され
る。また、画像記録信号は、キャリッジ3の移動にタイ
ミングを計って印字ヘッド18に送られ,記録媒体35
上の所定の位置でインク滴を吐出させて記録する。
【0047】インク補充容器22は、インク供給口23
を手前側の下部に露出させた状態としてホルダー45に
着脱自在に保持されている。このホルダー45は、フレ
ーム34と側板46とによって上下方向に回転自在に保
持され、ステッピングモーターと回転連動したカムギヤ
(いずれも図示せず)により保持部を支点として上下に
移動可能とする。通常、ホルダー45は、キャリッジ3
がホルダー45の下部に位置した場合でも、インク補充
容器22とインクタンク1とが接触・干渉しないような
所定の位置に保持されている。
【0048】以上の構成において、インクの補充動作
を、インク受け入れ口4およびインク供給口23の状態
を示す図7を用いて詳細に説明する。
【0049】インクタンク1中のインク残量が少なくな
り補充が必要な時期になると、まずキャリッジ3がホル
ダー45の下部の所定の位置に移動する。このとき、イ
ンクタンク1のインク受け入れ口4は、インク補充容器
22のインク供給口23の直下に位置するが、インクタ
ンク1のインク受け入れ口4とインク補充容器22のイ
ンク供給口23は図7の(a)のような状態にあり、イ
ンクタンク弁部材6とインク補充容器弁部材28は接触
していない。
【0050】続いて、ホルダー45がカムギヤの回転に
より回転下降し、インクタンク弁部材6の先端部とイン
ク補充容器弁部材28の先端部が接触する。さらにホル
ダー45が下降すると、インクタンク弁部材6の押さえ
バネ7のバネ圧がインク補充容器弁部材28の押さえバ
ネ30のバネ圧よりも高いため、インクタンク弁部材6
がインク受け入れ口4中で下降し、図7(b)のように
インク受け入れ口4が開放状態となる。
【0051】インクタンク弁部材6が最下点まで下降す
ると、続いてインク補充容器弁部材28がインク供給口
23中で上昇し、図7(c)のようにインク供給口が開
放され、インクパック25内の加圧された状態にある補
充用インク24が、インク供給口23からインク受け入
れ口4へ流入する。このとき、補充用インク24はイン
ク補充容器弁部材28の外周部からインクタンク弁部材
6の外周部を伝わって速やかに流入するため、周囲に飛
散することがない。
【0052】予め設定された所定量のインクを補充する
のに必要な時間が経過すると、ホルダー45がカムギヤ
の回転により回転上昇し、インク補充容器弁部材28が
インク供給口23中で下降し、図7(b)のようにイン
ク供給口23が再び閉鎖される。この時点では、前述の
バネ圧の差によりインク受け入れ口4は開放されたまま
であり、インク供給口23閉鎖後にインク補充容器弁部
材28およびインクタンク弁部材6上にあるインクはイ
ンク室8内に流入する。さらにホルダー45が上昇する
と、続いてインクタンク弁部材6がインク受け入れ口4
中で上昇し、図7(a)のようにインク受け入れ口4が
再び閉鎖され、インク補充動作が完了する。
【0053】ここで、前述のようにインクタンク弁部材
6およびインク補充容器弁部材28をフッ素樹脂やポリ
アセタール樹脂等の撥水性の高い材料で製作すれば、イ
ンクの供給をよりスムーズにできると共に、インク補充
終了時にインクタンク弁部材6およびインク補充容器弁
部材28の表面へのインクの付着残留による弁の目詰ま
りや気密性の低下を防止できる。
【0054】以上のような構成により、キャリッジの小
型化軽量化とプリンターに搭載するインクの大容量化を
両立させることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、小型で高速印字が可能
で、頻繁にインクタンクを交換する必要がなくランニン
グコストの安いインクジェットプリンターを実現するこ
とができる。
【0056】請求項2の発明によれば、インク中の揮発
性分の蒸発によるインクの成分変動や乾燥及びインクタ
ンク中へのゴミ等の混入が防止され、印字ヘッドの良好
な作動と確実な印字が可能となる。
【0057】請求項3の発明によれば、インク補充容器
からインクタンクへ短時間で速やかにインクを供給して
補充できるので、補充時間の短縮が図れ稼働率の向上が
図れる。
【0058】請求項4の発明によれば、インクタンクと
インク補充容器の連結時にはインク受け入れ口及びイン
ク供給口を開放しインクの補充が可能なので、インクタ
ンクの移動の動作と補充時の結合動作を一体で行わせる
ことができ、構成部材を削減することができる。
【0059】請求項5の発明によれば、パッキンのシー
ル圧によってインク受け入れ口及びインク供給口の気密
性を高めるのでインクの漏出や品質の劣化が防止され
る。
【0060】請求項6の発明によれば、インクタンクと
インク補充容器の連結及びその解除に連動してインクの
補充及び停止が可能なので、構成部材の削減と補充時間
の短縮が図れる。
【0061】請求項7の発明によれば、インク補充の動
作の開始時及び終了時の両方でインクの飛散の防止及び
インク補充の動作終了時における弁部材へのインクの残
留が防止され、弁部材の確実な作動が維持される。
【0062】請求項8の発明によれば、インク補充の動
作終了時における弁部材上へのインクの残留が防止され
るので、弁部材のより一層確実な作動が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるインク供給ユニッ
トのインクタンクの斜視図
【図2】インクタンクが装填されたヘッドブロックをキ
ャリッジに搭載した状態の構成を示す断面図
【図3】本発明の実施の形態におけるインク供給ユニッ
トのインク補充容器の斜視図
【図4】本発明の実施の形態におけるインク供給ユニッ
トのインク補充容器の側面断面図
【図5】本発明の実施の形態におけるインク供給ユニッ
トのインク補充容器の正面断面図
【図6】インクタンク及びインク補充容器のインク供給
ユニットを用いたカラーインクジェットプリンターの構
成例を示す斜視図
【図7】インク受け入れ口およびインク供給口の状態を
示す図
【図8】従来のインクジェットプリンターに使用されて
いるインクタンクの構成例を示す分解斜視図
【図9】従来のヘッド分離型インクタンクの構成を示す
断面図
【符号の説明】
1 インクタンク 2 ヘッドブロック 3 キャリッジ 4 インク受け入れ口 5 パッキン 6 インクタンク弁部材 7 押さえバネ 8 インク室 9 切り欠き部 10 仕切り板 11 開口部 12 Oリング 13 インク吸収体 14 インク 15 連通口 16 ヒンジ部 17 カバー 18 印字ヘッド 19 放熱板 20 インク導入路 21 フィルター 22 インク補充容器本体 23 インク供給口 24 補充用インク 25 インクパック 26 外部キャップ部材 27 内部キャップ部材 28 インク補充容器弁部材 29 パッキン 30 押さえバネ 31 切り欠き部 32 押さえ板 33 バネ 34 フレーム 35 記録媒体 36 ピックアップローラー 37 プラテン 38 フィードローラー 39 キャリッジガイド 40 キャリッジシャフト 41 プーリー 42 ドライブプーリー 43 タイミングベルト 44 駆動モーター 45 ホルダー 46 側板 47 インク吸収体 48 インク保持容器 49 印字ヘッド 50 フィルター 51 大気連通口 52 インク供給口 53 インクタンク部 54 印字ヘッド部 55 突起 56 インク供給穴 57 印字ヘッド保持部材 58 係合穴

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字ヘッドにインクを供給するためにキャ
    リッジに搭載されたインクタンクと、このインクタンク
    に補充用のインクを供給するために所定の待機位置に固
    定配置されたインク補充容器とを備えるインク供給ユニ
    ットであって、インクタンクへの補充時にキャリッジが
    インク補充容器に整合する位置に停止したとき、インク
    補充容器の下部に設けたインク供給口とインクタンクの
    上部に設けたインク受け入れ口とが連通連結される流路
    構成を持つことを特徴とするインク供給ユニット。
  2. 【請求項2】インク受け入れ口及びインク供給口のそれ
    ぞれの内部流路に弁部材を備え、これらのインク受け入
    れ口とインク供給口とが互いに非連通のとき、それぞれ
    の弁部材は内部流路を閉塞可能としたことを特徴とする
    請求項1記載のインク供給ユニット。
  3. 【請求項3】インク補充容器の内部に、このインク補充
    容器に封入されたインクを加圧する加圧手段を備えてい
    ることを特徴とするする請求項1または2記載のインク
    供給ユニット。
  4. 【請求項4】インク受け入れ口及びインク供給口に備え
    る弁部材は、それぞれインクタンク及びインク補充容器
    の内部側から外部側に向く方向に弾性付勢されて閉弁位
    置に拘束可能としたことを特徴とする請求項2または3
    記載のインク供給ユニット。
  5. 【請求項5】インク受け入れ口及びインク供給口のそれ
    ぞれの弁部材は、閉弁時に弁座側との間をシールするパ
    ッキンを備えていることを特徴とする請求項2から4の
    いずれかに記載のインク供給ユニット。
  6. 【請求項6】インク供給口の弁部材またはインク受け入
    れ口の弁部材の少なくともいずれか一方に外部に突き出
    る突起を設け、インクタンクがそのインク補充位置に移
    動してインク補充容器と整合したとき、突起による弁部
    材どうしの干渉によってこれらの弁部材を開弁位置に駆
    動可能とするとともにインク供給口とインク受け入れ口
    を連通させ、インクタンクがそのインク補充位置から外
    れて突起による弁部材どうしの干渉が解除されたとき、
    弁部材はそれぞれ閉弁位置に復帰可能としたことを特徴
    とする請求項2から5のいずれかに記載のインク供給ユ
    ニット。
  7. 【請求項7】インク供給口の弁部材に付帯する弾性手段
    の付勢力を、インク受け入れ口の弁部材に付帯する弾性
    手段の付勢力よりも大きくした関係とし、インク供給口
    とインク受け入れ口とが連通状態に設定されるとき、イ
    ンク受け入れ口側の弁部材がインク供給口側よりも先行
    して開弁位置に駆動され、且つインク供給口と受け入れ
    口とが連通状態から解除されるとき、インク供給口側の
    弁部材がインク受け入れ口側よも先行して閉弁位置に駆
    動される構成としたことを特徴とする請求項2から6の
    いずれかに記載のインク供給ユニット。
  8. 【請求項8】弁部材が撥水性の材料より構成されている
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載のイ
    ンク供給ユニット。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかに記載のインク
    供給ユニットを備えていることを特徴とするインクジェ
    ットプリンター。
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