JPH103099A - 光スイッチ - Google Patents
光スイッチInfo
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- JPH103099A JPH103099A JP9018465A JP1846597A JPH103099A JP H103099 A JPH103099 A JP H103099A JP 9018465 A JP9018465 A JP 9018465A JP 1846597 A JP1846597 A JP 1846597A JP H103099 A JPH103099 A JP H103099A
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- medium
- switch
- spin
- pulses
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y20/00—Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/015—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on semiconductor elements having potential barriers, e.g. having a PN or PIN junction
- G02F1/017—Structures with periodic or quasi periodic potential variation, e.g. superlattices, quantum wells
- G02F1/01716—Optically controlled superlattice or quantum well devices
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/35—Non-linear optics
- G02F1/3515—All-optical modulation, gating, switching, e.g. control of a light beam by another light beam
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- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】周期的量子井戸構造を有する光スイッチング媒
体(1)を有する全光スイッチを提供する。 【解決手段】第1の方向に円偏光された光放射の第1の
パルス(CP1)をスイッチング媒体に入射して予め定
めたスピンの電子を生成することにより、第1のスピン
状態条件を生成する。ついで、第1のパルスと逆方向に
円偏光された光放射の第2のパルス(CP2)をスイッ
チング媒体に入射して、異なるスピンの電荷キャリアを
生成することにより、第2の、異なるスピン状態を生成
する。スイッチング媒体のスピン状態はプローブ放射
(P)を用いて検出する。プローブ放射の偏光方向は光
媒体のスピン状態条件に応じて回転する。本スイッチ
は、スピン状態の緩和時間より充分速いレートで、2つ
のスピン状態条件間で動作しうる。位相感応検出器、パ
ルス列相関器、光データ電送システムの実施例を開示す
る。
体(1)を有する全光スイッチを提供する。 【解決手段】第1の方向に円偏光された光放射の第1の
パルス(CP1)をスイッチング媒体に入射して予め定
めたスピンの電子を生成することにより、第1のスピン
状態条件を生成する。ついで、第1のパルスと逆方向に
円偏光された光放射の第2のパルス(CP2)をスイッ
チング媒体に入射して、異なるスピンの電荷キャリアを
生成することにより、第2の、異なるスピン状態を生成
する。スイッチング媒体のスピン状態はプローブ放射
(P)を用いて検出する。プローブ放射の偏光方向は光
媒体のスピン状態条件に応じて回転する。本スイッチ
は、スピン状態の緩和時間より充分速いレートで、2つ
のスピン状態条件間で動作しうる。位相感応検出器、パ
ルス列相関器、光データ電送システムの実施例を開示す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高速スイッチン
グ速度で動作可能な光スイッチに関する。
グ速度で動作可能な光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
のフェムト秒レーザ・光信号処理技術の進歩により、超
高速光パルスの生成が可能になり、今日では100fs
より小さいパルス幅が通常的に得られる。しかし、光ス
イッチとしては、利用可能な光パルスと同等の速さで動
作可能かつ小さいスイッチングエネルギーのみを要する
スイッチング媒体を設けることが困難である。
のフェムト秒レーザ・光信号処理技術の進歩により、超
高速光パルスの生成が可能になり、今日では100fs
より小さいパルス幅が通常的に得られる。しかし、光ス
イッチとしては、利用可能な光パルスと同等の速さで動
作可能かつ小さいスイッチングエネルギーのみを要する
スイッチング媒体を設けることが困難である。
【0003】我々の欧州特許出願EP95303550.8[Art.
54(4) EPC]では、第1および第2のコヒーレントパルス
を用いて、光学媒体を異なる励起状態に切り替えること
により、その光学的伝播特性を変える光スイッチを開示
している。
54(4) EPC]では、第1および第2のコヒーレントパルス
を用いて、光学媒体を異なる励起状態に切り替えること
により、その光学的伝播特性を変える光スイッチを開示
している。
【0004】光励起されたキャリアのスピン特性を利用
する、別の手法としては、Y. Nishikawa等によるAppl.
Phys. Lett., 66,839 (1995)の"All-optical picosecon
d switching of a quantum well etalon using spin-po
larisation relaxation"に記載されたものがある。この
技術では、円偏光された光パルスをスイッチング媒体に
入射して、光励起により、それぞれ異なるスピン状態を
有する電子と正孔の対を生成する。正孔は比較的早く消
失する(decays)のに対し、電子スピン状態はこれより幾
分長い時間、数ピコ秒余り、長らえる。このスイッチン
グ媒体は、量子井戸の周期的な構造からなる。この生成
されたスピン状態は、平面偏光された光プローブ放射の
パルス(a pulse of plane polarised optical probe ra
diation)で検出される。この偏光面は、高められた電子
スピン状態の発生期間中、回転することが分かってい
る。よって、プローブパルスの偏光面を検出することに
より光スイッチの出力が得られる。リセットのために
は、当該スピン状態スイッチは量子井戸構造内の自然ス
ピン緩和(natural spin relaxation)に頼る。この自然
スピン緩和は、達成可能なスイッチング動作速度を制限
する。この速度を向上させるには、高められた電荷キャ
リアスピン状態が誘起されている量子井戸に隣接して光
学的に非能動的な量子井戸を設け、これによって当該キ
ャリアをその非能動的な量子井戸へ通り抜けさせること
が提案されている。しかし、これは現実には、スイッチ
ング特性を良好に制御することができない。
する、別の手法としては、Y. Nishikawa等によるAppl.
Phys. Lett., 66,839 (1995)の"All-optical picosecon
d switching of a quantum well etalon using spin-po
larisation relaxation"に記載されたものがある。この
技術では、円偏光された光パルスをスイッチング媒体に
入射して、光励起により、それぞれ異なるスピン状態を
有する電子と正孔の対を生成する。正孔は比較的早く消
失する(decays)のに対し、電子スピン状態はこれより幾
分長い時間、数ピコ秒余り、長らえる。このスイッチン
グ媒体は、量子井戸の周期的な構造からなる。この生成
されたスピン状態は、平面偏光された光プローブ放射の
パルス(a pulse of plane polarised optical probe ra
diation)で検出される。この偏光面は、高められた電子
スピン状態の発生期間中、回転することが分かってい
る。よって、プローブパルスの偏光面を検出することに
より光スイッチの出力が得られる。リセットのために
は、当該スピン状態スイッチは量子井戸構造内の自然ス
ピン緩和(natural spin relaxation)に頼る。この自然
スピン緩和は、達成可能なスイッチング動作速度を制限
する。この速度を向上させるには、高められた電荷キャ
リアスピン状態が誘起されている量子井戸に隣接して光
学的に非能動的な量子井戸を設け、これによって当該キ
ャリアをその非能動的な量子井戸へ通り抜けさせること
が提案されている。しかし、これは現実には、スイッチ
ング特性を良好に制御することができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、光スピンスイ
ッチを、2つの異なるスピン状態の間で積極的に切り替
えるものである。
ッチを、2つの異なるスピン状態の間で積極的に切り替
えるものである。
【0006】本発明によれば、光スイッチング媒体と、
第1の電荷キャリアスピン状態条件を生成するように、
前記スイッチング媒体に第1の偏光特性の光放射の第1
のパルスを入射する手段と、第2の電荷キャリア状態条
件を生成するように、前記スイッチング媒体に異なる偏
光特性の光放射の第2のパルスを入射する手段と、前記
媒体のスピン状態条件を検出するために前記媒体に光プ
ローブ放射を入射するプローブ放射源とを備える光スイ
ッチが提供される。
第1の電荷キャリアスピン状態条件を生成するように、
前記スイッチング媒体に第1の偏光特性の光放射の第1
のパルスを入射する手段と、第2の電荷キャリア状態条
件を生成するように、前記スイッチング媒体に異なる偏
光特性の光放射の第2のパルスを入射する手段と、前記
媒体のスピン状態条件を検出するために前記媒体に光プ
ローブ放射を入射するプローブ放射源とを備える光スイ
ッチが提供される。
【0007】前記第1のパルスは時間と共に第1の方向
に回転する偏光を有し、第2のパルスはこれと異なる第
2の方向に回転する偏光を有してもよい。この第1およ
び第2のパルスは、円偏光されたものであってもよい。
に回転する偏光を有し、第2のパルスはこれと異なる第
2の方向に回転する偏光を有してもよい。この第1およ
び第2のパルスは、円偏光されたものであってもよい。
【0008】本スイッチは、前記スイッチング媒体を通
過した後の前記プローブ放射の偏光特性に応じて、当該
媒体のスピン状態を検出する検出手段を有してもよい。
過した後の前記プローブ放射の偏光特性に応じて、当該
媒体のスピン状態を検出する検出手段を有してもよい。
【0009】前記プローブ放射をパルスとし、かつ平面
偏光とすることにより、その偏光方向の変化が、スイッ
チング媒体のスピン状態の関数となるようにしてもよ
い。
偏光とすることにより、その偏光方向の変化が、スイッ
チング媒体のスピン状態の関数となるようにしてもよ
い。
【0010】前記第1および第2のパルスの列ならびに
前記パルス放射を前記媒体に入射し、ついで、スイッチ
を動作させて、前記検出手段が、当該パルス列の反復周
波数および相対位相の関数としての出力を生成するよう
にしてもよい。よって、本スイッチは、前記検出手段の
出力を用いて、第1および第2のパルスの位相に対する
プローブパルスの位相を制御する位相感応検出器として
用いることができる。
前記パルス放射を前記媒体に入射し、ついで、スイッチ
を動作させて、前記検出手段が、当該パルス列の反復周
波数および相対位相の関数としての出力を生成するよう
にしてもよい。よって、本スイッチは、前記検出手段の
出力を用いて、第1および第2のパルスの位相に対する
プローブパルスの位相を制御する位相感応検出器として
用いることができる。
【0011】前記スイッチング媒体に磁界を印加し、こ
れによって、第1のパルスにより誘起された電荷キャリ
アスピンを、第2のパルスにより誘起された電荷キャリ
アスピンと整列するように歳差運動(precess)させても
よい。これは、パルス列間の相関(correlation)の程度
を求めるのに用いることができる。すなわち、磁界強度
を時間と共に変化させて検出器の出力にピークを生成さ
せ、これにより、このピークの磁界強度をパルス列相関
の尺度とすることができる。
れによって、第1のパルスにより誘起された電荷キャリ
アスピンを、第2のパルスにより誘起された電荷キャリ
アスピンと整列するように歳差運動(precess)させても
よい。これは、パルス列間の相関(correlation)の程度
を求めるのに用いることができる。すなわち、磁界強度
を時間と共に変化させて検出器の出力にピークを生成さ
せ、これにより、このピークの磁界強度をパルス列相関
の尺度とすることができる。
【0012】前記検出手段は、第1および第2のパルス
の間の時間遅延の関数としての出力を発生するように動
作する。これは、また、スイッチング媒体内で生じる、
スピン状態の時間積分(an integral of the spin state
with time)と考えることができる。本例において使用
されるプローブ放射は、第1および第2のパルスのパル
ス幅より相当に長いパルス幅を有する。このプローブ放
射は、例えばレーザー源からの連続的な放射により構成
される。
の間の時間遅延の関数としての出力を発生するように動
作する。これは、また、スイッチング媒体内で生じる、
スピン状態の時間積分(an integral of the spin state
with time)と考えることができる。本例において使用
されるプローブ放射は、第1および第2のパルスのパル
ス幅より相当に長いパルス幅を有する。このプローブ放
射は、例えばレーザー源からの連続的な放射により構成
される。
【0013】このような構成は、データ符号化手段によ
って第1および第2のパルス間の遅延量を制御すること
によりデータを符号化するデータ伝送に利用することが
できる。
って第1および第2のパルス間の遅延量を制御すること
によりデータを符号化するデータ伝送に利用することが
できる。
【0014】スイッチのスピン状態条件間のコントラス
トを増大するためには、スイッチング媒体を光学的共鳴
空洞内に内在させてもよい。本スイッチング媒体は量子
井戸構造を有する。この量子井戸構造は、第1のスピン
状態条件にある電荷キャリアのための第1の井戸と、こ
の第1の井戸から分離された第2の井戸とを有する。電
荷キャリアは、第1の井戸から障壁手段を通り抜けるこ
とができ、これによって、第1の井戸内における長寿命
の電荷キャリアの生成が回避される。
トを増大するためには、スイッチング媒体を光学的共鳴
空洞内に内在させてもよい。本スイッチング媒体は量子
井戸構造を有する。この量子井戸構造は、第1のスピン
状態条件にある電荷キャリアのための第1の井戸と、こ
の第1の井戸から分離された第2の井戸とを有する。電
荷キャリアは、第1の井戸から障壁手段を通り抜けるこ
とができ、これによって、第1の井戸内における長寿命
の電荷キャリアの生成が回避される。
【0015】この量子井戸構造は、GaAsおよびAl
GaAs材料の層の周期的構造により構成できる。ただ
し、後述する詳細な例から分かるように、他の材料系を
用いることもできる。
GaAs材料の層の周期的構造により構成できる。ただ
し、後述する詳細な例から分かるように、他の材料系を
用いることもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をよりよく理解する
ために、添付図面を参照して、例示により本発明の実施
の形態を説明する。図1において、スイッチデバイス
は、制御パルス源2からの制御パルスが経路3を介して
入射される、半導体量子井戸構造としての光スイッチン
グ媒体1からなる。制御パルスは、光スイッチング媒体
内の電荷キャリアのスピン状態を切り替える。この媒体
のスピン状態は、経路5に沿って媒体1内に入射される
プローブ放射源4からのプローブパルスPにより検出さ
れる。プローブ放射源4からのプローブパルスは、光ス
イッチング媒体1へ通過するとき、平面偏光されて偏光
ビーム分離器6を通過する。後に詳述するように、プロ
ーブパルスの偏光面は光スイッチング媒体のスピン状態
に依存して回転する。その結果、媒体1から反射したプ
ローブパルスは、偏光面の回転量に応じた振幅でビーム
分離器により反射され、経路7に沿って検出器8へ達す
る。検出器8は、半導体媒体によりプローブパルスの偏
光面の回転の程度に応じた振幅の電気信号を生成する。
検出器8の出力は電気増幅器9へ導かれ、ライン10に
出力信号を生成する。
ために、添付図面を参照して、例示により本発明の実施
の形態を説明する。図1において、スイッチデバイス
は、制御パルス源2からの制御パルスが経路3を介して
入射される、半導体量子井戸構造としての光スイッチン
グ媒体1からなる。制御パルスは、光スイッチング媒体
内の電荷キャリアのスピン状態を切り替える。この媒体
のスピン状態は、経路5に沿って媒体1内に入射される
プローブ放射源4からのプローブパルスPにより検出さ
れる。プローブ放射源4からのプローブパルスは、光ス
イッチング媒体1へ通過するとき、平面偏光されて偏光
ビーム分離器6を通過する。後に詳述するように、プロ
ーブパルスの偏光面は光スイッチング媒体のスピン状態
に依存して回転する。その結果、媒体1から反射したプ
ローブパルスは、偏光面の回転量に応じた振幅でビーム
分離器により反射され、経路7に沿って検出器8へ達す
る。検出器8は、半導体媒体によりプローブパルスの偏
光面の回転の程度に応じた振幅の電気信号を生成する。
検出器8の出力は電気増幅器9へ導かれ、ライン10に
出力信号を生成する。
【0017】制御パルス源2は、遅延量Tだけ時間的に
分離された第1および第2の光パルスCP1,CP2を
生成する。制御パルスCP1,CP2は逆方向に円偏光
される。この例では、パルスCP1は右手円偏光され
(rcp)、第2の制御パルスCP2は左手円偏光され
る(lcp)。後に詳述するように、第1の制御パルス
CP1が光スイッチング媒体を第1のスピン状態へ切り
替え、その後、第2のパルスCP2が媒体1を第2の、
異なるスピン状態へ切り替える。
分離された第1および第2の光パルスCP1,CP2を
生成する。制御パルスCP1,CP2は逆方向に円偏光
される。この例では、パルスCP1は右手円偏光され
(rcp)、第2の制御パルスCP2は左手円偏光され
る(lcp)。後に詳述するように、第1の制御パルス
CP1が光スイッチング媒体を第1のスピン状態へ切り
替え、その後、第2のパルスCP2が媒体1を第2の、
異なるスピン状態へ切り替える。
【0018】光スイッチング媒体1は、本実施の形態で
は、図2に詳細に示した多層量子井戸構造により構成さ
れる。これは、GaAs材料の基板11を有し、この上
にAlGaAsおよびGaAsの層が分子ビームエピタ
キシー(MBE)または他の適当な技法により形成さ
れ、周期的井戸構造が形成される。この例では、GaA
sおよびAlGaAs材料の層12,13から5つのG
aAs量子井戸が成長された。この例では、GaAs量
子井戸の厚さは25nmである。
は、図2に詳細に示した多層量子井戸構造により構成さ
れる。これは、GaAs材料の基板11を有し、この上
にAlGaAsおよびGaAsの層が分子ビームエピタ
キシー(MBE)または他の適当な技法により形成さ
れ、周期的井戸構造が形成される。この例では、GaA
sおよびAlGaAs材料の層12,13から5つのG
aAs量子井戸が成長された。この例では、GaAs量
子井戸の厚さは25nmである。
【0019】光媒体に対する制御パルスCP1,CP2
の効果は、図3のスピンエネルギー図から理解できる。
右手円偏光パルスCP1は、矢印14に示すように、価
電子バンドに正孔を残しながら、電子を伝導バンド内の
エネルギーレベルE1へ押し上げる励起を生成する。エ
ネルギー状態E1の電子は−1/2のスピンを有し、対
応する正孔は−3/2のスピンを有する。正孔のスピン
は比較的早く+3/2状態へ散乱するが、スピン状態−
1/2の電子は数ピコ秒のオーダーのスピン寿命を有す
る。よって、第1の制御パルスCP1に応答して、光媒
体1は、エネルギーE1およびスピン−1/2の電子を
有する第1のスピン状態へ励起される。本発明によれ
ば、この媒体は、第1のパルスと逆の円偏光の第2の制
御パルスCP2により第2のスピン状態へ切り替えるこ
とができることが分かった。図3において、パルスCP
2は、スピン+1/2を有するエネルギーE1へ電子を
押し上げるとともにスピン+3/2の正孔を価電子バン
ド内に形成する遷移15を生成する。第1および第2の
パルスCP1,CP2の間の時間遅延量はエネルギーE
1の電子の緩和時間τより短い。その結果、パルスCP
1,CP2により生成されたスピン−1/2および+1
/2の電子を組み合わせた効果は全体として0のスピン
状態となる。よって、光スイッチング媒体は、まずパル
スCP1により+1/2の第1のスピン状態へ切り替え
られ、ついで、当該エネルギー状態の緩和時間τより短
い時間後にパルスCP2により総スピン0の第2の状態
へ切り替えられる。
の効果は、図3のスピンエネルギー図から理解できる。
右手円偏光パルスCP1は、矢印14に示すように、価
電子バンドに正孔を残しながら、電子を伝導バンド内の
エネルギーレベルE1へ押し上げる励起を生成する。エ
ネルギー状態E1の電子は−1/2のスピンを有し、対
応する正孔は−3/2のスピンを有する。正孔のスピン
は比較的早く+3/2状態へ散乱するが、スピン状態−
1/2の電子は数ピコ秒のオーダーのスピン寿命を有す
る。よって、第1の制御パルスCP1に応答して、光媒
体1は、エネルギーE1およびスピン−1/2の電子を
有する第1のスピン状態へ励起される。本発明によれ
ば、この媒体は、第1のパルスと逆の円偏光の第2の制
御パルスCP2により第2のスピン状態へ切り替えるこ
とができることが分かった。図3において、パルスCP
2は、スピン+1/2を有するエネルギーE1へ電子を
押し上げるとともにスピン+3/2の正孔を価電子バン
ド内に形成する遷移15を生成する。第1および第2の
パルスCP1,CP2の間の時間遅延量はエネルギーE
1の電子の緩和時間τより短い。その結果、パルスCP
1,CP2により生成されたスピン−1/2および+1
/2の電子を組み合わせた効果は全体として0のスピン
状態となる。よって、光スイッチング媒体は、まずパル
スCP1により+1/2の第1のスピン状態へ切り替え
られ、ついで、当該エネルギー状態の緩和時間τより短
い時間後にパルスCP2により総スピン0の第2の状態
へ切り替えられる。
【0020】光スイッチング媒体のスピン状態は、プロ
ーブ放射源4(図1)からのプローブパルスの偏光を制
御する。図4を参照するに、プローブパルスPは、16
に示すように、平面偏光されており、これは、平面偏光
がベクトルC1,C2で示すような逆方向の2つの円偏
光から構成されていると考えることができる。両円偏光
は、図3に示したようなスピン状態で結合する。スピン
+3/2の正孔とスピン+1/2の電子の間の遷移14
は、主として左円偏光された光に対して光学的な非線形
性を誘起する。同様に、図3の遷移15は、主として右
円偏光された光に対して非線形性をもたらす。よって、
本光スイッチング媒体がパルスCP1に応答して第1の
スピン状態条件にあるとき、プローブパルスPの円成分
C2は媒体に吸収されて図5の状態をもたらす。すなわ
ち、円偏光成分C2の振幅はC2’へ低減される。2つ
の円偏光C1,C2のベクトル和P’を図5(b)に示
す。よって、第1および第2のパルスCP1,CP2の
発生の間にプローブパルスをスイッチング媒体へ入射す
ると、その偏光ベクトルが図4(a)の状態から図5
(b)の状態へ、ある角度だけ回転する。
ーブ放射源4(図1)からのプローブパルスの偏光を制
御する。図4を参照するに、プローブパルスPは、16
に示すように、平面偏光されており、これは、平面偏光
がベクトルC1,C2で示すような逆方向の2つの円偏
光から構成されていると考えることができる。両円偏光
は、図3に示したようなスピン状態で結合する。スピン
+3/2の正孔とスピン+1/2の電子の間の遷移14
は、主として左円偏光された光に対して光学的な非線形
性を誘起する。同様に、図3の遷移15は、主として右
円偏光された光に対して非線形性をもたらす。よって、
本光スイッチング媒体がパルスCP1に応答して第1の
スピン状態条件にあるとき、プローブパルスPの円成分
C2は媒体に吸収されて図5の状態をもたらす。すなわ
ち、円偏光成分C2の振幅はC2’へ低減される。2つ
の円偏光C1,C2のベクトル和P’を図5(b)に示
す。よって、第1および第2のパルスCP1,CP2の
発生の間にプローブパルスをスイッチング媒体へ入射す
ると、その偏光ベクトルが図4(a)の状態から図5
(b)の状態へ、ある角度だけ回転する。
【0021】パルスP’は偏光ビーム分離器6へ再反射
され、偏光の回転により生成された直交成分が経路7を
経由して検出器8へ入射される。よって、検出器8によ
り生成された電気信号の振幅は偏光ベクトルの回転角度
の関数となり、光媒体のスピン状態の関数となる。
され、偏光の回転により生成された直交成分が経路7を
経由して検出器8へ入射される。よって、検出器8によ
り生成された電気信号の振幅は偏光ベクトルの回転角度
の関数となり、光媒体のスピン状態の関数となる。
【0022】第2の制御パルスCP2の発生後にプロー
ブパルスPが媒体1へ入射されたとき、第2のスピン状
態条件では、2つの遷移14および15の電子スピンが
相殺するという事実により、プローブパルスの偏光面の
回転はない。よって、反射されたプローブパルスの偏光
ベクトルP’は、入射プローブパルスのベクトルPと一
致したままである。その結果、偏光ビーム分離器6は経
路7上の光をほとんど反射せず、よって、検出器8は出
力を発生しない。図6は、第1および第2の制御パルス
CP1,CP2の間の遅延量Tの異なる値についての時
間の関数としての、プローブパルスにより測定されたス
ピンのグラフである。単一の制御パルスCP1(CP2
なし)の効果を軌跡17に示す。時刻t=0において光
媒体のスピン状態は比較的高いレベルへ切り替えられ、
ここから4ピコ秒以上かけて比較的ゆっくり消滅する。
軌跡18aは、〜2.2psの遅延量Tが与えられた場
合の第2の制御パルスCP2の効果を示す。軌跡18b
〜dは、これより逐次短い遅延時間Tの効果を示す。最
も短い切替時間は実線の軌跡18eで示す。この場合、
媒体は200fsのオーダーの時間で第1のスピン状態
から第2の(実質0の)スピン状態へ切り替えられた。
このスイッチングは、4kの温度で5つの25nmGa
As量子井戸からなる試料について実行された。制御パ
ルスの波長は810nmであり、プローブパルスの波長
も810nmであった。プローブパルスの幅は80fs
であり、これは、本デバイスの進行するスピン状態を辿
るために、時間的にスキャンされた。上記説明した例で
はGaAs材料系を用いたが、このスキーム(scheme)
は、優先的な(preferential)スピン励起が可能なバン
ドギャップエネルギー関係のスピン選択規則を有する任
意の半導体、特に亜鉛化合半導体結晶構造、に対して有
効である。特に、これはAlGaAs,InGaAs
P,GaN,InSbおよび同様のIII-VおよびII-VI合
金を含む。必須ではないが、コントラスト比およびスピ
ン散乱時間に関するデバイス性能を最適化するにはヘテ
ロ構造が好ましい。本発明の上記説明した例のスイッチ
ングエネルギーは5nJcm-2(これは、前述した従来
のデバイスに比べて極端に低い)であることが分かっ
た。
ブパルスPが媒体1へ入射されたとき、第2のスピン状
態条件では、2つの遷移14および15の電子スピンが
相殺するという事実により、プローブパルスの偏光面の
回転はない。よって、反射されたプローブパルスの偏光
ベクトルP’は、入射プローブパルスのベクトルPと一
致したままである。その結果、偏光ビーム分離器6は経
路7上の光をほとんど反射せず、よって、検出器8は出
力を発生しない。図6は、第1および第2の制御パルス
CP1,CP2の間の遅延量Tの異なる値についての時
間の関数としての、プローブパルスにより測定されたス
ピンのグラフである。単一の制御パルスCP1(CP2
なし)の効果を軌跡17に示す。時刻t=0において光
媒体のスピン状態は比較的高いレベルへ切り替えられ、
ここから4ピコ秒以上かけて比較的ゆっくり消滅する。
軌跡18aは、〜2.2psの遅延量Tが与えられた場
合の第2の制御パルスCP2の効果を示す。軌跡18b
〜dは、これより逐次短い遅延時間Tの効果を示す。最
も短い切替時間は実線の軌跡18eで示す。この場合、
媒体は200fsのオーダーの時間で第1のスピン状態
から第2の(実質0の)スピン状態へ切り替えられた。
このスイッチングは、4kの温度で5つの25nmGa
As量子井戸からなる試料について実行された。制御パ
ルスの波長は810nmであり、プローブパルスの波長
も810nmであった。プローブパルスの幅は80fs
であり、これは、本デバイスの進行するスピン状態を辿
るために、時間的にスキャンされた。上記説明した例で
はGaAs材料系を用いたが、このスキーム(scheme)
は、優先的な(preferential)スピン励起が可能なバン
ドギャップエネルギー関係のスピン選択規則を有する任
意の半導体、特に亜鉛化合半導体結晶構造、に対して有
効である。特に、これはAlGaAs,InGaAs
P,GaN,InSbおよび同様のIII-VおよびII-VI合
金を含む。必須ではないが、コントラスト比およびスピ
ン散乱時間に関するデバイス性能を最適化するにはヘテ
ロ構造が好ましい。本発明の上記説明した例のスイッチ
ングエネルギーは5nJcm-2(これは、前述した従来
のデバイスに比べて極端に低い)であることが分かっ
た。
【0023】図7に、光媒体のスピン状態を検出するた
めの別の構成を示す。偏光ビーム分離器を用いる代わり
に、ウォラストン(Wollaston)プリズムを用いてプロー
ブパルス偏光を2つの直交成分に分離する。この構成
は、最初、2つの直交する偏光方向に、ほぼ等しい振幅
の出力20a,20bを生成するように、ウォラストン
プリズムが設定される。この等しい振幅の成分は検出器
21a,21bにより検出され、比較器22への電気入
力となる。反射されたパルスP’が入力パルスPの偏光
方向を維持するとき、検出器21a,21bの出力はバ
ランスして、比較器22のライン23には出力が発生し
ない。しかし、光媒体1のスピン状態がパルスベクトル
P’を回転させるとき、検出器21a,21bの出力は
アンバランスとなり、ライン23上に信号が発生する。
めの別の構成を示す。偏光ビーム分離器を用いる代わり
に、ウォラストン(Wollaston)プリズムを用いてプロー
ブパルス偏光を2つの直交成分に分離する。この構成
は、最初、2つの直交する偏光方向に、ほぼ等しい振幅
の出力20a,20bを生成するように、ウォラストン
プリズムが設定される。この等しい振幅の成分は検出器
21a,21bにより検出され、比較器22への電気入
力となる。反射されたパルスP’が入力パルスPの偏光
方向を維持するとき、検出器21a,21bの出力はバ
ランスして、比較器22のライン23には出力が発生し
ない。しかし、光媒体1のスピン状態がパルスベクトル
P’を回転させるとき、検出器21a,21bの出力は
アンバランスとなり、ライン23上に信号が発生する。
【0024】図1および図7に示した例において、プロ
ーブパルスPは光媒体1により反射される。しかし、図
8に示したように、プローブパルスが当該媒体を通過す
るようにして、必要ならば、検出に先立ってプローブパ
ルスは2個以上の光媒体をインターロゲート(interroga
te)することができる。
ーブパルスPは光媒体1により反射される。しかし、図
8に示したように、プローブパルスが当該媒体を通過す
るようにして、必要ならば、検出に先立ってプローブパ
ルスは2個以上の光媒体をインターロゲート(interroga
te)することができる。
【0025】図9は、単一の入力光パルスから、逆の円
偏光の第1および第2の制御パルスCP1,CP2を生
成するための装置の一例を示す。モード固定ダイオード
レーザ、またはTiドープ・サファイア(Ti-doped sapp
hire)のようなモード固定ソリッドステートレーザなど
のフェムト秒レーザ24は、典型的には100fs〜1
psの幅を有する本デバイスに用いられる半導体のバン
ドギャップに適する波長の平面偏光パルスを生成する。
このパルスはパルスダブラー25に導かれる。レーザ2
4からのパルスは2分の1波長(λ/2)板26を通っ
て偏光ビーム分離器27へ入射される。この偏光ビーム
分離器27は、それぞれ経路28a,28bを通る第1
および第2の分離パルスを生成する。これらの分離パル
スは互いに90゜の関係で平面偏光される。λ/2板2
6の効果は、入力パルスの偏光面を45゜回転させて、
2つの分離パルスの振幅がほぼ等しくなるようにするも
のである。経路28a,28bは第2のビーム分離器2
9まで伸びる。このビーム分離器29は、当該分離パル
スを4分の1波長板30を通る共通の光出力経路3へ向
ける働きをする。経路28aは、経路28bより長く、
分離パルス間の時間遅延量Tを調整するために矢印31
の方向に移動可能な可動ミラー構造M1,M2を有す
る。時間遅延量TはL/cに対応することが理解されよ
う。ここに、Lは経路長の差であり、cは光の速度であ
る。経路28b上を通過する第1の分離パルスは4分の
1波長板30に達し、左円偏光されてパルスCP1とな
る。第2の分離パルスは、経路28aを経由して、経路
長Lの調整により選定された時間遅延量Tで到達する。
第1および第2の分離パルスの偏光方向には90゜の差
があることから、4分の1波長板30は正円偏光の第2
の分離パルスを生成し、これが第2の制御パルスCP2
となる。図9に示した構成は多くの個別部品を有する
が、この構成は1個の半導体チップ内に集積化すること
ができることが理解されよう。この集積化構成における
時間遅延量は固定でよく、あるいは、経路28aおよび
/または28bの屈折率を電気的に変えることにより調
整することもできる。
偏光の第1および第2の制御パルスCP1,CP2を生
成するための装置の一例を示す。モード固定ダイオード
レーザ、またはTiドープ・サファイア(Ti-doped sapp
hire)のようなモード固定ソリッドステートレーザなど
のフェムト秒レーザ24は、典型的には100fs〜1
psの幅を有する本デバイスに用いられる半導体のバン
ドギャップに適する波長の平面偏光パルスを生成する。
このパルスはパルスダブラー25に導かれる。レーザ2
4からのパルスは2分の1波長(λ/2)板26を通っ
て偏光ビーム分離器27へ入射される。この偏光ビーム
分離器27は、それぞれ経路28a,28bを通る第1
および第2の分離パルスを生成する。これらの分離パル
スは互いに90゜の関係で平面偏光される。λ/2板2
6の効果は、入力パルスの偏光面を45゜回転させて、
2つの分離パルスの振幅がほぼ等しくなるようにするも
のである。経路28a,28bは第2のビーム分離器2
9まで伸びる。このビーム分離器29は、当該分離パル
スを4分の1波長板30を通る共通の光出力経路3へ向
ける働きをする。経路28aは、経路28bより長く、
分離パルス間の時間遅延量Tを調整するために矢印31
の方向に移動可能な可動ミラー構造M1,M2を有す
る。時間遅延量TはL/cに対応することが理解されよ
う。ここに、Lは経路長の差であり、cは光の速度であ
る。経路28b上を通過する第1の分離パルスは4分の
1波長板30に達し、左円偏光されてパルスCP1とな
る。第2の分離パルスは、経路28aを経由して、経路
長Lの調整により選定された時間遅延量Tで到達する。
第1および第2の分離パルスの偏光方向には90゜の差
があることから、4分の1波長板30は正円偏光の第2
の分離パルスを生成し、これが第2の制御パルスCP2
となる。図9に示した構成は多くの個別部品を有する
が、この構成は1個の半導体チップ内に集積化すること
ができることが理解されよう。この集積化構成における
時間遅延量は固定でよく、あるいは、経路28aおよび
/または28bの屈折率を電気的に変えることにより調
整することもできる。
【0026】本デバイスが高パルス反復周期で動作する
ためには、光スイッチング媒体内における電荷キャリア
の大量蓄積を防止する機構を設けることが望ましい。こ
の機構を設けない場合には、バンドエッジにおける電子
正孔状態が充満され、観測されるスピンスイッチングが
劣化する。図10は、この目的のために構成された光ス
イッチング媒体の一例を示す。この構造は、図2に示し
たものと同様であるが、その井戸の幅が異なる。第1の
比較的狭い井戸は、AlGaAs層32,33間に配置
されたGaAs層31により構成される。AlGaAs
層32,33は、GaAs材料の第2および第3井戸3
4,35に対するトンネル障壁として機能する。第2お
よび第3の井戸34,35の幅は第1の井戸31より広
い。前述したスピン遷移が井戸31内で生じ、その結果
得られる電荷キャリアは離調された(de-tuned)広い井戸
34,35へ通り抜けることにより井戸31内のキャリ
ア蓄積を防止することができる。図11は、図10の構
造に関連した種々のエネルギーレベルおよびトンネリン
グ経路を示す。入射パルスCP1,CP2は、エネルギ
ーレベルE0,E1間の電荷キャリアの遷移を惹起し、
その際、図3で説明した関連するスピンを伴う。これは
井戸31内で起こる。パルスCP1,CP2の波長は井
戸31の幅に合わせて調整される。レベルE0,E1に
おいて井戸31に蓄積する電荷キャリアは、その緩和時
間の満了前に障壁32,33を通り抜けて井戸34,3
5へ達し、井戸34,35において再結合することがで
きる。このようにして、井戸31内の電荷密度が低減
し、これによってプローブパルスPで検出されたスピン
スイッチングのコントラスト比を改善することができ
る。なお、このプローブパルスPは井戸31内の遷移の
みを検出するように調整されている。この構成により、
本スイッチデバイスは、1THzを超えるパルス反復レ
ートで高信頼性をもって動作することが可能になる。
ためには、光スイッチング媒体内における電荷キャリア
の大量蓄積を防止する機構を設けることが望ましい。こ
の機構を設けない場合には、バンドエッジにおける電子
正孔状態が充満され、観測されるスピンスイッチングが
劣化する。図10は、この目的のために構成された光ス
イッチング媒体の一例を示す。この構造は、図2に示し
たものと同様であるが、その井戸の幅が異なる。第1の
比較的狭い井戸は、AlGaAs層32,33間に配置
されたGaAs層31により構成される。AlGaAs
層32,33は、GaAs材料の第2および第3井戸3
4,35に対するトンネル障壁として機能する。第2お
よび第3の井戸34,35の幅は第1の井戸31より広
い。前述したスピン遷移が井戸31内で生じ、その結果
得られる電荷キャリアは離調された(de-tuned)広い井戸
34,35へ通り抜けることにより井戸31内のキャリ
ア蓄積を防止することができる。図11は、図10の構
造に関連した種々のエネルギーレベルおよびトンネリン
グ経路を示す。入射パルスCP1,CP2は、エネルギ
ーレベルE0,E1間の電荷キャリアの遷移を惹起し、
その際、図3で説明した関連するスピンを伴う。これは
井戸31内で起こる。パルスCP1,CP2の波長は井
戸31の幅に合わせて調整される。レベルE0,E1に
おいて井戸31に蓄積する電荷キャリアは、その緩和時
間の満了前に障壁32,33を通り抜けて井戸34,3
5へ達し、井戸34,35において再結合することがで
きる。このようにして、井戸31内の電荷密度が低減
し、これによってプローブパルスPで検出されたスピン
スイッチングのコントラスト比を改善することができ
る。なお、このプローブパルスPは井戸31内の遷移の
みを検出するように調整されている。この構成により、
本スイッチデバイスは、1THzを超えるパルス反復レ
ートで高信頼性をもって動作することが可能になる。
【0027】制御パルスとプローブパルスが光スイッチ
ング媒体を複数回通過する場合には、スピンスイッチン
グ振幅を増幅することができる。図12において、36
で総称的に示した量子井戸構造は、半導体材料の交互の
層で形成された誘電体ミラー37,38の間に挟まれ
る。この例では、当該交互の層は、AlGaAsおよび
AlAs材料により形成され、制御パルスおよびプロー
ブ放射に関してλ/2の実効波長だけ離隔されている。
C. Wiesbuch等による"Observation of Coupled Exciton
-Photon Mode Splitting in a Semiconductor Quantum
Microcavity", Phys. Rev. Lett. 69, 3314 (1992)を参
照されたい。このような光学的空洞を用いることによ
り、この空洞のフィネス(finesse)により導入される
遅延(これはスイッチング速度を低下させる)と、スイ
ッチング振幅の改善との間に妥協を見いだす必要があ
る。〜10のフィネスFを有する光学的空洞を用いるこ
とにより、スイッチング速度を大きく低下させることな
く、Fの増幅率が実現可能であることが判明した。
ング媒体を複数回通過する場合には、スピンスイッチン
グ振幅を増幅することができる。図12において、36
で総称的に示した量子井戸構造は、半導体材料の交互の
層で形成された誘電体ミラー37,38の間に挟まれ
る。この例では、当該交互の層は、AlGaAsおよび
AlAs材料により形成され、制御パルスおよびプロー
ブ放射に関してλ/2の実効波長だけ離隔されている。
C. Wiesbuch等による"Observation of Coupled Exciton
-Photon Mode Splitting in a Semiconductor Quantum
Microcavity", Phys. Rev. Lett. 69, 3314 (1992)を参
照されたい。このような光学的空洞を用いることによ
り、この空洞のフィネス(finesse)により導入される
遅延(これはスイッチング速度を低下させる)と、スイ
ッチング振幅の改善との間に妥協を見いだす必要があ
る。〜10のフィネスFを有する光学的空洞を用いるこ
とにより、スイッチング速度を大きく低下させることな
く、Fの増幅率が実現可能であることが判明した。
【0028】量子井戸の平面に平行な軸方向の磁界を印
加することにより、付加的な結合を誘起することができ
る。この磁界は、下記のラーモア(Larmor)周波数で与
えられるレートで磁界軸周りに、電子スピンを歳差運動
させる。
加することにより、付加的な結合を誘起することができ
る。この磁界は、下記のラーモア(Larmor)周波数で与
えられるレートで磁界軸周りに、電子スピンを歳差運動
させる。
【0029】ΩL=ge・μB・B/h この周波数は磁界強度に比例する。A. P. Heberle, W.
W. RuhleおよびK. Ploogによる"Quantum beats of elec
tron Larmor Precession in GaAs Wells", Phys.Rev. L
ett., 72 3887 (1994)を参照されたい。これは、1つの
円偏光のパルス列が時間遅延して逆の円偏光のパルス列
に結合(couple)することができるということを意味す
る。よって、図13において、右円偏光されたパルス列
CP1a,CP1b,CP1cと左円偏光されたパルス
列CP2a,CP2b,CP2cは、光スイッチング媒
体1へ入射される。この媒体1は、コイルCまたは他の
手段により生成された、矢印39により示す磁界Bが印
加されている。図14において、パルスCP1aにより
誘起された電荷キャリアスピンは最初矢印40で示す方
向に誘起されている。しかし、時間とともに、このスピ
ン方向は、磁界Bの軸39の周りに矢印41の方向に歳
差運動し位置42に達する。よって、逆のスピン方向の
電荷キャリアを誘起するパルスCP2aは、パルスCP
1aから移動したスピンとの組合せで、総残余スピン(n
et residual spin)が得られる。同様の効果は、パルス
対CP1b,CP2bおよびCP1c,CP2cにより
得られる。検出用のプローブパルス(P1,P
2...)は、ビーム分離器43により第2のパルス列
(CP2a,CP2b...)から得られ、ミラー45
を含む経路44上で部分的に遅延され、偏光ビーム分離
器46により選択されて経路5上の試料へ入射される。
その後、プローブパルスは、CP1,CP2のような1
対のrcpおよびlcpパルスの印加後、光スイッチン
グ媒体内に残っている総合スピン(total spin)を積分(i
ntegrate)する。磁界がない場合には、総スピン(netspi
n)は0となる。
W. RuhleおよびK. Ploogによる"Quantum beats of elec
tron Larmor Precession in GaAs Wells", Phys.Rev. L
ett., 72 3887 (1994)を参照されたい。これは、1つの
円偏光のパルス列が時間遅延して逆の円偏光のパルス列
に結合(couple)することができるということを意味す
る。よって、図13において、右円偏光されたパルス列
CP1a,CP1b,CP1cと左円偏光されたパルス
列CP2a,CP2b,CP2cは、光スイッチング媒
体1へ入射される。この媒体1は、コイルCまたは他の
手段により生成された、矢印39により示す磁界Bが印
加されている。図14において、パルスCP1aにより
誘起された電荷キャリアスピンは最初矢印40で示す方
向に誘起されている。しかし、時間とともに、このスピ
ン方向は、磁界Bの軸39の周りに矢印41の方向に歳
差運動し位置42に達する。よって、逆のスピン方向の
電荷キャリアを誘起するパルスCP2aは、パルスCP
1aから移動したスピンとの組合せで、総残余スピン(n
et residual spin)が得られる。同様の効果は、パルス
対CP1b,CP2bおよびCP1c,CP2cにより
得られる。検出用のプローブパルス(P1,P
2...)は、ビーム分離器43により第2のパルス列
(CP2a,CP2b...)から得られ、ミラー45
を含む経路44上で部分的に遅延され、偏光ビーム分離
器46により選択されて経路5上の試料へ入射される。
その後、プローブパルスは、CP1,CP2のような1
対のrcpおよびlcpパルスの印加後、光スイッチン
グ媒体内に残っている総合スピン(total spin)を積分(i
ntegrate)する。磁界がない場合には、総スピン(netspi
n)は0となる。
【0030】図15に示したような磁界の下では、スピ
ンは非0となる。図15(a)において、印加磁界が小
さい条件下では、光スイッチング媒体に印加される第1
のパルスCP1は、時点t1で第1の全体スピン状態(o
verall spin state)を生成する。ついで、このスピン
は、弱い磁界のために少量だけ歳差運動する。時点t2
で、逆の円偏光パルスCP2が印加される。これによっ
て、不完全ではあるが全体スピン状態を低減する。プロ
ーブパルスP1は、パルスCP2より若干遅れた時点t
3に到達し、総スピンSが観測される。図15(b)
に、高磁界が印加された場合の対応する結果を示す。高
磁界によれば、時点t1で第1のパルスCP1により誘
起されたスピンの高速な歳差運動が起こり、その結果、
時点t2で最初のスピン方向へ戻り、第2のパルスCP
2により生成されたスピンにより相殺される。よって、
時点t3でプローブ放射のパルスPは総スピン0を観測
する。磁界強度を時間とともに走査し、検出器出力が0
になったときにその磁界強度がパルス間の相関時間の尺
度となることが理解されよう。
ンは非0となる。図15(a)において、印加磁界が小
さい条件下では、光スイッチング媒体に印加される第1
のパルスCP1は、時点t1で第1の全体スピン状態(o
verall spin state)を生成する。ついで、このスピン
は、弱い磁界のために少量だけ歳差運動する。時点t2
で、逆の円偏光パルスCP2が印加される。これによっ
て、不完全ではあるが全体スピン状態を低減する。プロ
ーブパルスP1は、パルスCP2より若干遅れた時点t
3に到達し、総スピンSが観測される。図15(b)
に、高磁界が印加された場合の対応する結果を示す。高
磁界によれば、時点t1で第1のパルスCP1により誘
起されたスピンの高速な歳差運動が起こり、その結果、
時点t2で最初のスピン方向へ戻り、第2のパルスCP
2により生成されたスピンにより相殺される。よって、
時点t3でプローブ放射のパルスPは総スピン0を観測
する。磁界強度を時間とともに走査し、検出器出力が0
になったときにその磁界強度がパルス間の相関時間の尺
度となることが理解されよう。
【0031】この光学的相関は、スピン歳差運動位相に
対する位相感応検出に用いることができる。入力信号I
(t)により誘起された総スピン(ここにI(t)の正
および負の振幅はそれぞれ左および右円偏光光に対応す
る)は次のように表わされる。
対する位相感応検出に用いることができる。入力信号I
(t)により誘起された総スピン(ここにI(t)の正
および負の振幅はそれぞれ左および右円偏光光に対応す
る)は次のように表わされる。
【0032】
【数1】
【0033】ここに、τはスピン緩和時間である。した
がって、スピン歳差運動(spin precession)は、積分時
間τを有する位相感応検出器として機能する。この検出
器の有利な特徴は、ωのより高次の偶数高調波(even ha
rmonics)に対する応答がないことである。この位相感応
検出器は、また、光信号の同期化のための位相ロックル
ープ構成にも用いることができる。
がって、スピン歳差運動(spin precession)は、積分時
間τを有する位相感応検出器として機能する。この検出
器の有利な特徴は、ωのより高次の偶数高調波(even ha
rmonics)に対する応答がないことである。この位相感応
検出器は、また、光信号の同期化のための位相ロックル
ープ構成にも用いることができる。
【0034】図16により、磁界が無くても動作する他
の位相感応検出器について以下説明する。図16(a)
において、逆の円偏光の第1および第2の制御パルスC
P1a,CP1b等;CP2a,CP2b等の規則的な
パルスは光スイッチング媒体に印加され、その結果、図
16(b)に示すように、スピン状態が比較的高いレベ
ルと低いレベルの間で周期的に切り替えられる。図16
(c)では、プローブパルスP1,P2,P3が、図1
6(b)に示したスピン波形に対して3つの異なる位相
φで示されている。図では相対位相φ=0、φ=π/
2、およびφ=πを示す。検出器すなわち検出器8(図
1)の対応する応答を図16(d)に示す。位相差φ=
0ではプローブパルスは正の総スピンを検出し、その結
果、検出器は正の出力を発生することが理解されよう。
φ=π/2では、検出器出力は部分的に正かつ部分的に
負となり、実効的には出力0となる。φ=πについて
は、負の総スピンが検出され、負の出力が発生される。
したがって、検出器の出力は、位相感応検出に用いるこ
とができる電圧レベルにより構成されることが理解され
よう。よって、検出器の出力を用いてプローブパルスの
位相を変化させ、これにより、プローブパルスを制御パ
ルスCP1,CP2と同期させた状態を維持する。
の位相感応検出器について以下説明する。図16(a)
において、逆の円偏光の第1および第2の制御パルスC
P1a,CP1b等;CP2a,CP2b等の規則的な
パルスは光スイッチング媒体に印加され、その結果、図
16(b)に示すように、スピン状態が比較的高いレベ
ルと低いレベルの間で周期的に切り替えられる。図16
(c)では、プローブパルスP1,P2,P3が、図1
6(b)に示したスピン波形に対して3つの異なる位相
φで示されている。図では相対位相φ=0、φ=π/
2、およびφ=πを示す。検出器すなわち検出器8(図
1)の対応する応答を図16(d)に示す。位相差φ=
0ではプローブパルスは正の総スピンを検出し、その結
果、検出器は正の出力を発生することが理解されよう。
φ=π/2では、検出器出力は部分的に正かつ部分的に
負となり、実効的には出力0となる。φ=πについて
は、負の総スピンが検出され、負の出力が発生される。
したがって、検出器の出力は、位相感応検出に用いるこ
とができる電圧レベルにより構成されることが理解され
よう。よって、検出器の出力を用いてプローブパルスの
位相を変化させ、これにより、プローブパルスを制御パ
ルスCP1,CP2と同期させた状態を維持する。
【0035】図16(e)は、制御パルスCP1,CP
2と異なる周波数のプローブパルス列を示す。これに対
応する応答を図16(f)に示す。プローブパルスが制
御パルスCP1,CP2の周波数の倍数である周波数成
分を含まない場合、平均応答は0である。よって、検出
器の出力を用いて、制御パルスの周波数に対してロック
し、プローブパルスを制御パルスの位相に合わせて維持
することができる。
2と異なる周波数のプローブパルス列を示す。これに対
応する応答を図16(f)に示す。プローブパルスが制
御パルスCP1,CP2の周波数の倍数である周波数成
分を含まない場合、平均応答は0である。よって、検出
器の出力を用いて、制御パルスの周波数に対してロック
し、プローブパルスを制御パルスの位相に合わせて維持
することができる。
【0036】本発明の他の用途は、時間−電圧変換器と
しての用途である。より長いプローブパルスを用いれば
(制限的な場合、連続波プローブレーザビームを含
む)、積分した総合スピン密度(integrated total spin
density)が測定される。双励起子による成分(biexcit
onic contributions)(前記Heberle等参照)からの超
高速初期変化(ultrafast initial transient)は、両パ
ルスに寄与し、相殺する。よってプローブ放射により測
定される総スピンΔSは次式で与えられる。
しての用途である。より長いプローブパルスを用いれば
(制限的な場合、連続波プローブレーザビームを含
む)、積分した総合スピン密度(integrated total spin
density)が測定される。双励起子による成分(biexcit
onic contributions)(前記Heberle等参照)からの超
高速初期変化(ultrafast initial transient)は、両パ
ルスに寄与し、相殺する。よってプローブ放射により測
定される総スピンΔSは次式で与えられる。
【0037】
【数2】
【0038】ここに、T=L/cは測定すべき2つの制
御パルス間の時間であり、τはスピン緩和時間(直線近
似を維持するためには測定対象の時間よりかなり大きい
必要がある)であり、Nは1秒当たりのパルスの個数で
あり、Aはパルス当たりの校正スピン振幅である。この
(電子的にまたは光学的に)検出されたプローブ信号
は、パルス間の遅延時間の尺度として利用できる。
御パルス間の時間であり、τはスピン緩和時間(直線近
似を維持するためには測定対象の時間よりかなり大きい
必要がある)であり、Nは1秒当たりのパルスの個数で
あり、Aはパルス当たりの校正スピン振幅である。この
(電子的にまたは光学的に)検出されたプローブ信号
は、パルス間の遅延時間の尺度として利用できる。
【0039】この原理は、2つのパルス間の遅延時間の
ようなデータを符号化するために利用できる。図17に
おいて、模式的に示したモードロックリングレーザ(mod
e locked ring laser)47は、光学的共振リング48
と、電光スイッチ・偏光変換器49とを有し、入力電気
データに応答して、光ファイバのような光学的経路50
上をリモート検出器51へ伝送される連続的な右手およ
び左手円偏光パルスCP1,CP2を生成する。リモー
ト検出器51は、光スイッチング媒体1とレーザ52と
を有する。レーザ52は、プローブ放射53の連続(c
w)ビームを生成する。このプローブ放射は、図7で前
述した方法で、Wollastonプリズム19とその関連した
検出器21a,21bへ入射される。データ符号化につ
いて図18に示す。連続的な数値は連続的な時間フレー
ムTfごとに伝送される。各回のフレームは逆の円偏光
の1対のパルスCP1,CP2を含む。両パルス間の遅
延は当該時間フレームのデータの数値を表わす。各時間
フレームTfに対して、検出器47では、スイッチング
媒体1のスピン状態がまず第1のパルスCP1により第
1のスピン状態へ切り替えられ、ついで、パルスCP2
により第2のスピン状態に切り替えられる。両パルスの
遅延は、データの数値の関数である。プローブ放射の偏
光面は、連続したパルスCP1,CP2により2つの異
なる値の間で切り替えられ、これによって、ライン23
上に、各時間フレームごとに伝送されるデータの値に応
じた幅を有する電気的出力パルスを生成する。この伝送
スキームは、伝送される光パルスの個数を変える従来の
データ列と比べて、伝送される平均光電力が一定である
という利点を有する。よって、従来のシステムと異な
り、光学的システムの過熱効果が低レベルに維持され、
かつ、いかなる場合も一定であり、これによって、光パ
ルスによる過熱の結果として生じうる非線形性を回避す
ることができる。長い光ファイバにわたってデータを伝
送するためには、各時間フレームTfごとに、直交する
直線偏光のパルスを偏光保存ファイバに沿って送信し、
これらのパルスをファイバ端で円偏光に変換することが
望ましい。
ようなデータを符号化するために利用できる。図17に
おいて、模式的に示したモードロックリングレーザ(mod
e locked ring laser)47は、光学的共振リング48
と、電光スイッチ・偏光変換器49とを有し、入力電気
データに応答して、光ファイバのような光学的経路50
上をリモート検出器51へ伝送される連続的な右手およ
び左手円偏光パルスCP1,CP2を生成する。リモー
ト検出器51は、光スイッチング媒体1とレーザ52と
を有する。レーザ52は、プローブ放射53の連続(c
w)ビームを生成する。このプローブ放射は、図7で前
述した方法で、Wollastonプリズム19とその関連した
検出器21a,21bへ入射される。データ符号化につ
いて図18に示す。連続的な数値は連続的な時間フレー
ムTfごとに伝送される。各回のフレームは逆の円偏光
の1対のパルスCP1,CP2を含む。両パルス間の遅
延は当該時間フレームのデータの数値を表わす。各時間
フレームTfに対して、検出器47では、スイッチング
媒体1のスピン状態がまず第1のパルスCP1により第
1のスピン状態へ切り替えられ、ついで、パルスCP2
により第2のスピン状態に切り替えられる。両パルスの
遅延は、データの数値の関数である。プローブ放射の偏
光面は、連続したパルスCP1,CP2により2つの異
なる値の間で切り替えられ、これによって、ライン23
上に、各時間フレームごとに伝送されるデータの値に応
じた幅を有する電気的出力パルスを生成する。この伝送
スキームは、伝送される光パルスの個数を変える従来の
データ列と比べて、伝送される平均光電力が一定である
という利点を有する。よって、従来のシステムと異な
り、光学的システムの過熱効果が低レベルに維持され、
かつ、いかなる場合も一定であり、これによって、光パ
ルスによる過熱の結果として生じうる非線形性を回避す
ることができる。長い光ファイバにわたってデータを伝
送するためには、各時間フレームTfごとに、直交する
直線偏光のパルスを偏光保存ファイバに沿って送信し、
これらのパルスをファイバ端で円偏光に変換することが
望ましい。
【0040】図1で説明した本発明によるスイッチデバ
イスは優秀なオンオフコントラスト比を有する。なぜな
ら、オフ状態で伝送される光の強度が偏光ビーム分離器
6の偏光比(これは10-6でありうる)により制限され
るからである。
イスは優秀なオンオフコントラスト比を有する。なぜな
ら、オフ状態で伝送される光の強度が偏光ビーム分離器
6の偏光比(これは10-6でありうる)により制限され
るからである。
【0041】本発明の請求の範囲に記載された発明の範
囲内で多くの変形・変更が可能である。例えば、逆の円
偏光の第1および第2のパルスを用いる代わりに、直線
偏光された直交制御パルスを、これに対して45゜ずれ
たプローブパルスとともに用いて、スピン状態のコヒー
レントな重畳から生じる、誘起された直線複屈折(linea
r birefringence)を検出するようにしてもよい。R. E.
Worsley等による"Transient Linear Birefringence in
GaAs Quantum Wells: Magnetic Field Dependence of C
oherent Exciton Spin Dynamics", Phys. Rev. Lett. 7
6, 3224 (1996)を参照されたい。
囲内で多くの変形・変更が可能である。例えば、逆の円
偏光の第1および第2のパルスを用いる代わりに、直線
偏光された直交制御パルスを、これに対して45゜ずれ
たプローブパルスとともに用いて、スピン状態のコヒー
レントな重畳から生じる、誘起された直線複屈折(linea
r birefringence)を検出するようにしてもよい。R. E.
Worsley等による"Transient Linear Birefringence in
GaAs Quantum Wells: Magnetic Field Dependence of C
oherent Exciton Spin Dynamics", Phys. Rev. Lett. 7
6, 3224 (1996)を参照されたい。
【0042】以上から理解されるように、本発明による
スイッチは、1.3μmおよび1.5μmの波長帯の適
切に設計されたInGaAsPデバイスを有する光ファ
イバ通信システムに用いることができる。このスイッチ
は、電子デバイス間の光学的相互接続および光学的計算
処理に利用することもできる。
スイッチは、1.3μmおよび1.5μmの波長帯の適
切に設計されたInGaAsPデバイスを有する光ファ
イバ通信システムに用いることができる。このスイッチ
は、電子デバイス間の光学的相互接続および光学的計算
処理に利用することもできる。
【図1】 本発明による光スイッチの概略図である。
【図2】 図1に示した光スイッチング媒体の概略断面
図である。
図である。
【図3】 光スイッチング媒体内に誘起される光学的遷
移のエネルギースピン図である。
移のエネルギースピン図である。
【図4】 平面偏光されたプローブパルスは逆方向に円
偏光された2つのパルスとして考えることができるとい
うことを示す概略ベクトル図である。
偏光された2つのパルスとして考えることができるとい
うことを示す概略ベクトル図である。
【図5】 プローブパルスの偏光について光スイッチン
グ媒体の第1のスピン状態条件の効果を説明するための
図である。
グ媒体の第1のスピン状態条件の効果を説明するための
図である。
【図6】 第1および第2の制御パルス間の異なる遅延
量に応じた時間の関数としてのトータルキャリアスピン
のグラフである。
量に応じた時間の関数としてのトータルキャリアスピン
のグラフである。
【図7】 検出器の他の構成を示す図である。
【図8】 プローブパルスが光スイッチング媒体を通過
する構造を説明するための図である。
する構造を説明するための図である。
【図9】 図1に示した制御パルス源の概略図である。
【図10】 非対称井戸構造を有する光スイッチング媒
体の概略断面図である。
体の概略断面図である。
【図11】 図10に示した井戸のエネルギー図であ
る。
る。
【図12】 光学的マイクロ空洞内に配置された量子井
戸を示す図である。
戸を示す図である。
【図13】 量子井戸に平行に磁界を印加することによ
りパルス列の相互相関(cross correlation)に用いられ
る電子スピンの歳差運動を生成するスイッチの変形例の
概略図である。
りパルス列の相互相関(cross correlation)に用いられ
る電子スピンの歳差運動を生成するスイッチの変形例の
概略図である。
【図14】 電子スピン歳差運動の概略ベクトル図であ
る。
る。
【図15】 弱い磁界の中で、第1および第2の右およ
び左に円偏光されたパルスに応じた、時間の関数として
の光スイッチング媒体のスピン状態のグラフ(a)、お
よび強い磁界の中での(a)に相当するグラフ(b)で
ある。
び左に円偏光されたパルスに応じた、時間の関数として
の光スイッチング媒体のスピン状態のグラフ(a)、お
よび強い磁界の中での(a)に相当するグラフ(b)で
ある。
【図16】 本発明によるスイッチを用いた位相感応検
出器の動作を説明するための種々の波形図である。
出器の動作を説明するための種々の波形図である。
【図17】 本発明によるスイッチを用いた光学的デー
タ伝送システムの概略図である。
タ伝送システムの概略図である。
【図18】 図17の装置において送信されるデータを
符号化するために用いられる光パルス構造の説明図であ
る。
符号化するために用いられる光パルス構造の説明図であ
る。
1…光スイッチング媒体(半導体デバイス)、2…制御
パルス源、4…プローブ放射源、6…偏光ビーム分離
器、8…検出器、9…電気増幅器。
パルス源、4…プローブ放射源、6…偏光ビーム分離
器、8…検出器、9…電気増幅器。
フロントページの続き (72)発明者 アルバート ピー ヘバール イギリス国、ケンブリッジ シー・ビー・ 3 0エイチ・イー、マディングレー ロ ード(番地なし)、キャベンディッシュ ラボラトリー、ヒタチ ケンブリッジ ラ ボラトリー、ヒタチ ヨーロッパ リミテ ッド内
Claims (20)
- 【請求項1】光スイッチング媒体(1)と、 第1の電荷キャリアスピン状態条件を生成するように、
第1の偏光特性の光放射の第1のパルス(CP1)を前
記スイッチング媒体へ入射する手段(2)と、 第2の電荷キャリアスピン状態条件を生成するように、
異なる偏光特性の光放射の第2のパルス(CP2)を前
記スイッチング媒体へ入射する手段と、 前記媒体のスピン状態条件を決定するために光プローブ
放射を前記媒体へ入射するプローブ放射源(4)と、 を備える光スイッチ。 - 【請求項2】請求項1記載のスイッチにおいて、前記第
1のパルス(CP1)は時間とともに第1の方向へ回転
する偏光を有し、前記第2のパルス(CP2)は時間と
ともに逆の第2の方向へ回転する偏光を有する光スイッ
チ。 - 【請求項3】請求項2記載のスイッチにおいて、前記第
1および第2のパルスは逆方向に円偏光されているスイ
ッチ。 - 【請求項4】先行する請求項のいずれかに記載のスイッ
チにおいて、前記スイッチング媒体を前記プローブ放射
が通過した後の前記プローブ放射の偏光特性に応じて前
記媒体のスピン状態を決定する検出手段(6,7,8;
19,20,22)を有するスイッチ。 - 【請求項5】請求項4記載のスイッチにおいて、前記プ
ローブ放射(P1)はパルス化されているスイッチ。 - 【請求項6】請求項4または5記載のスイッチにおい
て、前記プローブ放射(P1)は平面偏光され、その偏
光方向を前記スイッチング媒体のスピン状態の関数とし
て変化させるスイッチ。 - 【請求項7】先行する請求項のいずれかに記載のスイッ
チにおいて、前記第1のパルスにより誘起された電荷キ
ャリアスピンを前記第2のパルスにより誘起された電荷
キャリアスピンに一致させる方向に歳差運動させるため
に、前記スイッチング媒体へ磁界(B)を印加する手段
を有するスイッチ。 - 【請求項8】請求項7記載のスイッチにおいて、前記第
1および第2のパルス(CP1a,b,c,CP2a,
b,c)の列を前記媒体へ入射する手段と、パルス列間
の相関を求めるために印加磁界の強度を変える手段とを
有するスイッチ。 - 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載のスイッチ
において、前記第1および第2のパルスならびに前記プ
ローブ放射(CP1a,b;CP2a,b;P1,P
2)の列を前記媒体へ入射する手段を有し、前記スイッ
チは、前記検出手段が前記パルス列の相対位相の関数と
しての出力を生成するように動作するスイッチ。 - 【請求項10】請求項9記載のスイッチにおいて、前記
検出手段の出力に応じて、前記第1および第2のパルス
の位相に対する前記プローブパルスの位相を制御する手
段を有するスイッチ。 - 【請求項11】先行する請求項のいずれかに記載のスイ
ッチにおいて、前記検出手段は、第1および第2のパル
スの間の時間遅延量の関数としての出力(23)を生成
するよう動作するスイッチ。 - 【請求項12】請求項11記載のスイッチにおいて、前
記第1および第2のパルス間の遅延量を制御することに
よりデータを符号化する符号化手段を有するスイッチ。 - 【請求項13】先行するクレームのいずれかに記載のス
イッチにおいて、前記スイッチング媒体は光学的共振空
洞(37,38)内に配置されるスイッチ。 - 【請求項14】先行するクレームのいずれかに記載のス
イッチにおいて、前記スイッチング媒体は量子井戸構造
(12,13)を有するスイッチ。 - 【請求項15】請求項14に記載のスイッチにおいて、
前記量子井戸構造は、第1のスピン状態にある電荷キャ
リアのための第1の井戸(31)と、この第1の井戸か
ら電荷キャリアが通り抜けることができる障壁手段によ
り第1の井戸から分離された第2の井戸(34、35)
を有するスイッチ。 - 【請求項16】請求項15に記載のスイッチにおいて、
前記第1および第2のパルスはおのおの異なるスピンの
電子−正孔対を励起(stimulate)するスイッチ。 - 【請求項17】請求項14〜16のいずれかに記載のス
イッチにおいて、前記量子井戸構造はGaAsおよびA
lGaAs材料の層(11,12)の周期的構造を有す
るスイッチ。 - 【請求項18】前記第1および第2のパルスを生成する
手段は、実質的に直交した偏光方向を有する第1および
第2の分離パルスを平面偏光入力パルスから形成するビ
ーム分離手段(27)と、両分離パルスの一方を他方か
ら遅延させる遅延手段(M1,M2)と、両分離パルス
を共通の光出力経路へ入射する結合手段(28)と、両
分離パルスを逆の回転方向に円偏光させる円偏光手段と
を有するスイッチ。 - 【請求項19】請求項18に記載のスイッチにおいて、
前記円偏光手段(30)は、前記共通出力経路内に4分
の1波長板を有するスイッチ。 - 【請求項20】光スイッチング媒体のスイッチング方法
であって、第1の電荷キャリアスピン状態条件を生成す
るように第1の偏光特性の光放射の第1のパルスを前記
スイッチング媒体へ入射し、第2の電荷キャリアスピン
状態条件を生成するように異なる偏光特性の光放射の第
2のパルスを前記スイッチング媒体へ入射し、予め定め
た偏光状態の光プローブ放射を前記媒体へ入射し、前記
プローブ放射の偏光状態を監視することにより前記媒体
のスピン状態条件を決定するスイッチング方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GB96303692.6 | 1996-05-23 | ||
| EP19960303692 EP0809128B1 (en) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | Optical switch |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH103099A true JPH103099A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=8224951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9018465A Pending JPH103099A (ja) | 1996-05-23 | 1997-01-31 | 光スイッチ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0809128B1 (ja) |
| JP (1) | JPH103099A (ja) |
| DE (1) | DE69633499T2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014060229A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Univ Of Tokyo | 波動の誘起・伝播制御システム及び波動の誘起・伝播制御方法 |
| JP2015015340A (ja) * | 2013-07-04 | 2015-01-22 | 国立大学法人 東京大学 | スピン波の誘起・初期位相制御システム及び方法、スピン波の誘起・伝播制御システム及び方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1128203A1 (en) * | 2000-02-28 | 2001-08-29 | Hitachi Europe Limited | Optical switching apparatus |
| EP1128204A1 (en) * | 2000-02-28 | 2001-08-29 | Hitachi Europe Limited | Optical switching apparatus |
| GB2439595B (en) * | 2006-06-28 | 2008-11-05 | Toshiba Res Europ Ltd | A quantum memory device |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5151589A (en) * | 1989-12-15 | 1992-09-29 | Fujitsu Limited | Optical system using spin-dependent optical nonlinearity |
-
1996
- 1996-05-23 EP EP19960303692 patent/EP0809128B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-05-23 DE DE1996633499 patent/DE69633499T2/de not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-01-31 JP JP9018465A patent/JPH103099A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014060229A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Univ Of Tokyo | 波動の誘起・伝播制御システム及び波動の誘起・伝播制御方法 |
| JP2015015340A (ja) * | 2013-07-04 | 2015-01-22 | 国立大学法人 東京大学 | スピン波の誘起・初期位相制御システム及び方法、スピン波の誘起・伝播制御システム及び方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69633499D1 (de) | 2004-11-04 |
| EP0809128A1 (en) | 1997-11-26 |
| EP0809128B1 (en) | 2004-09-29 |
| DE69633499T2 (de) | 2005-09-22 |
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