JPH10310072A - 電動式パワーステアリングシステム - Google Patents

電動式パワーステアリングシステム

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JPH10310072A
JPH10310072A JP11932297A JP11932297A JPH10310072A JP H10310072 A JPH10310072 A JP H10310072A JP 11932297 A JP11932297 A JP 11932297A JP 11932297 A JP11932297 A JP 11932297A JP H10310072 A JPH10310072 A JP H10310072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角度センサを使用しないで操舵のフィーリン
グを改善することができる電動式パワーステアリングシ
ステムを提供する。 【解決手段】 操舵トルクを検出するトルクセンサ20
の出力と車速センサ30の出力とにより決まる基本アシ
スト電流指令値T1に、第1の微分器24により決まる
操舵トルク微分指令値T2を足しこんだモータ駆動指令
値によりアシストモータ40を駆動して、操舵トルクに
アシストトルクを付加するシステムにおいて、アシスト
モータ40の回転速度を検出してコギング周波数を算定
するコギング周波数算定手段52と、求められた周波数
にその中心周波数を一致させ該中心周波数における脈動
トルクを検出する中心周波数可変式バンドパスフィルタ
53と、これの出力を微分して位相を進める第2の微分
器54とを備え、第2の微分器54の出力に応じた補償
電流指令値をモータ駆動指令値に足しこむようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のステアリ
ングホイールを操作したとき、その操舵トルクにアシス
トトルクを付加して操作性を良くする電動式パワーステ
アリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車における電動式パワーステアリン
グシステムは、ステアリングホイールの操舵トルクを検
出するトルクセンサの出力と、自動車の車速を検出する
車速センサの出力とからアシスト電流指令値を決定し、
これに操舵トルク微分指令値を足しこんでモータ駆動指
令値を得、ドライブ回路を介してアシストモータを駆動
し操舵トルクにアシストトルクを付加してステアリング
ホイールの操作性を向上させている。
【0003】然しながら、アシストモータは、ロータの
回転角によりトルクが脈動するいわゆるコギングトルク
を発生する。このコギングトルクは、ステアリングシャ
フトを介してステアリングホイールに伝達され、運転者
の手に振動として伝わるので、操舵時のフィーリングが
悪くなるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この操舵時のフィーリ
ングを改善するものとして、特開平2−193768号
に開示された電動パワーステアリング装置が知られてい
る。この発明は、ロータの回転角に応じて発生するコギ
ングトルクを打ち消すためモータに付加する補償電流指
令値を予め算定しておく。そして、角度センサによりロ
ータの回転角を検出し、回転角に応じた補償電流指令値
をアシストモータに供給して、トルクの平滑化を図り、
操舵時のフィーリングを改善するものである。然しなが
ら、角度センサは高価であり、コスト高になるので、角
度センサを使用しないでフィーリングを改善するものが
要望されていた。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、角度センサを使用しないで操舵のフ
ィーリングを改善することができる電動式パワーステア
リングシステムを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に請求項1の発明が採った手段は、実施例で使用する符
号を付して説明すると、ステアリングホイール10の操
舵トルクを検出するトルクセンサ20の出力と車速を検
出する車速センサ30の出力とにより決定される基本ア
シスト電流指令値T1に、第1の微分器24により決定
される操舵トルク微分指令値T2を足しこんでモータ駆
動指令値を得、このモータ駆動指令値により決定される
モータ駆動電流によりアシストモータ40を駆動して、
操舵トルクにアシストトルクを付加しステアリングホイ
ール10の操作性を向上させる電動式パワーステアリン
グシステムにおいて、前記アシストモータ40の回転速
度を検出して該アシストモータのコギング周波数を算定
するコギング周波数算定手段52と、このコギング周波
数算定手段52で求められた周波数にその中心周波数を
一致させるように動作し前記操舵トルクセンサ20の出
力から該中心周波数における脈動トルクを検出する中心
周波数可変式バンドパスフィルタ53と、この中心周波
数可変式バンドパスフィルタ53の出力を微分して位相
を進める第2の微分器54とを備え、この第2の微分器
54の出力に応じた補償電流指令値を前記モータ駆動指
令値に足しこむようにしたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、前記コギング周波数に
おける補償電流指令値は、コギング周波数テーブル56
によにりコギング周波数に応じて変化されるところに特
徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、前記コギング周波数に
おける中心周波数可変式バンドパスフィルタ53の出力
は、2分割され、一方は第2の微分器54により微分さ
れてT31、他方T30に合流するようにしたところに特徴
を有する。
【0009】請求項4の発明は、前記コギング周波数に
おける補償電流指令値は、車速テーブル57により車速
に応じて変化させるようにしたところに特徴を有する。
【0010】請求項5の発明は、前記コギング周波数に
おける補償電流指令値は、アシスト電流テーブル58に
よりアシストモータの電流に応じて変化させるようにし
たところに特徴を有する。
【0011】尚、操舵性に軽快感を付与することは、操
舵トルクを微分する第1の微分器24のゲインを高める
ことにより達成できるが、この結果、ステアリングハン
ドルの操舵が軽すぎるという問題が発生する。しかし、
本願発明においては、独立した中心周波数可変式バンド
パスフィルタ53を設けて、コギングトルクを平滑化し
たので、ハンドルのフイーリングを良好にするととも
に、適切な操舵特性を得ることができる。本発明は、第
1の微分器24からの操舵トルク微分指令値T2により
操舵の軽快感を希望のフィーリングに設定でき、また、
第2の微分器54からの補償電流指令値T3によりコギ
ングをそれぞれ独立して希望のフィーリングに設定する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き、図1〜図4を参照しつつ説明する。まず、図2にお
いて、ステアリングホイール10を操作すると、その操
舵トルクはギヤーケース11の入力軸11aに伝達さ
れ、出力軸11bの下端のピニオンを介してラック12
を駆動する。このラック12は操舵リンク13を介して
車輪14の方向を変える。
【0013】一方、ギヤーケース11に取付けられたト
ルクセンサ20が操舵トルクを検出し、車速センサ30
が自動車の速度を検出し、その電気信号が電気制御装置
(以下ECU50と云う)に入力される。ECU50
は、図1に示すトルクセンサ20の出力と車速センサ3
0及びアシスト車速テーブル23から基本アシスト電流
指令値T1が決められる。また、操舵トルクを微分する
第1の微分器24と車速センサ30及び操舵トルク微分
車速テーブル25から操舵トルク微分指令値T2が決め
られる。さらに、操舵トルクを後述する中心周波数可変
式バンドパスフィルタ53及び第2の微分器54を通過
させて補償電流指令値T3が決められる。モータ駆動指
令値は、これらの指令値T1,T2,T3が加算されたも
ので、電流制御手段22を介してモータ駆動電流がアシ
ストモータ40に供給されて駆動される。
【0014】このアシストモータ40のトルクは、電磁
クラッチ15を介してギヤーケース16の入力軸16a
に伝達され、出力軸16bの下端のピニオンを介してラ
ック12を駆動する。このラック12は、ステアリング
ホイール10の出力軸11bとともに、アシストモータ
40の出力軸16bにより駆動されるので、ステアリン
グホイール10の操作性が著しく改善されるのである。
【0015】モータ回転速度検出手段51は、アシスト
モータ40の電流値及び端子電圧値からアシストモータ
40の回転数を推定演算して、コギング周波数算出手段
52に入力する。アシストモータ40は、内部のロータ
と界磁の関係(吸引力、反発力)に起因して回転角によ
りモータ軸トルクが周期的に変化するいわゆるコギング
トルクを発生する。尚、モータ回転速度検出手段51
は、一般にモータロータの慣性補償制御やシステムの粘
性、フレクション補償制御を行うために用いられている
ものであり、本発明にあっては、このモータ回転速度検
出手段51をそのまま利用できるという利点がある。
【0016】ここで、 コギング周波数をF(HZ) モータ回転速度をN(rpm) モータコギング係数(モータが1回転することにより発
生するコギングの山または谷の数)をKm と表示すれば、コギング周波数は次式で求められる。 F=N・Km/60 即ち、コギング周波数はモータの回転速度により変化す
る。
【0017】中心周波数可変式バンドパスフイルタ53
(以下単にバンドパスフイルタ53と云う)に入力され
るトルクには、コギング周波数における成分の他に操舵
速度等に起因する種々の周波数における成分が含まれて
いる。バンドパスフイルタ53(以下単にバンドパスフ
イルタ53と云う)は、中心周波数を図3に示すF0,
F1,F2のように変化させて絶えずこのコギング周波数
算定手段52で求められた周波数Fに一致させるように
動作して、コギング周波数成分だけを抽出し第2の微分
器54へ送ることができる。そして、これを第2の微分
器54に入力すると、第2の微分器54は脈動トルクの
位相を進め、さらに必要に応じて増幅し、コギングトル
クを打ち消すための補償電流指令値T3をモータ駆動指
令値(T1+T2)に足しこむ。
【0018】つぎに、上記第1の実施例の作用について
説明する。まず、バンドパスフイルタ53が接続されて
いない状態において、ステアリングホイール10を操作
すると、トルクセンサ20が操舵トルクを検出し、車速
センサ30が自動車の速度を検出し、これらから決めら
れたモータ駆動指令値(T1+T2)に基づいてアシスト
モータ40が駆動され、アシストトルクTaが操舵トル
クに付加される。このアシストトルクは中心値Taの上
下に脈動している[図4の(a)]。
【0019】ところで、アシストトルクがその中心値T
aよりも大なるコギングトルクの山においては、その
分、操舵トルクは小となり、中心値Taよりも小なるコ
ギングトルクの谷においては、操舵トルクは大となっ
て、操舵トルクも脈動する。即ち、トルクセンサ20の
出力は、コギングトルクの脈動波形を反転(位相角は−
180度)したものとなる。また、機械的ながたや操舵
トルク検出用のトーションバーのねじれなどが作用し
て、位相角はさらに遅れθを生じる[図4の(b)]。
【0020】一方、モータ回転速度検出手段51からア
シストモータ40の回転数が推定演算され、コギング周
波数算出手段52によりコギング周波数Fが算出される
と、バンドパスフイルタ53に入力される。そして、ト
ルクセンサ20の出力がバンドパスフイルタ53を通過
すると、算定されたコギング周波数Fにおける脈動トル
クが抽出される[図4の(c)]。
【0021】この脈動する操舵トルク信号を第2の微分
器54により微分することにより通常操舵の信号成分
(周波数)がカットされて、コギング周波数Fにおける
コギングトルク成分のみが抽出される。また、位相角θ
が進められ[図4の(d)]、さらに必要に応じて増幅
器55により増幅された補償電流指令値T3がモータ駆
動指令値(T1+T2)に足し込まれる。これにより、コ
ギングトルクが打ち消されて[図4の(e)]、トルク
は平滑となりステアリングホイール10のフィーリング
が良好になる。
【0022】上記第1の実施例によれば、アシストモー
タ40のコギングトルクに起因して、操舵トルクも脈動
する点に着目して、トルクセンサ20の出力からコギン
グ周波数Fにおける脈動トルクを抽出し、このコギング
トルクを打ち消す補償電流指令値T3をモータ駆動指令
値に足し込むようにしたので、高価な角度センサを使用
しなくても、ステアリングホイール10のフィーリング
を良好に改善できるという優れた効果を奏するものであ
る。
【0023】図5は、本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例との相違は、第2の微分器54の出力
をコギング周波数に応じて変化させるコギング周波数テ
ーブル56を有する点にある。一般に、トルクセンサ2
0の出力を第2の微分器54により微分すると、周波数
が高くなる程ゲインは大きくなる傾向がある。しかし、
第2の実施例においては、コギング周波数テーブル56
によりこの傾向を補償することができるという効果を奏
するものである。
【0024】尚、コギング周波数が高くなればコギング
トルクが減少する傾向がある。第2の実施例において
は、高い周波数におけるゲインを下げることにより、操
舵トルク周波数がコギング周波数と一致した場合でも、
第2の微分器54からの補償電流指令値T3が過度に増
大することを防止している。
【0025】図6は、本発明の第3の実施例を示すもの
で、第2の実施例との相違は、バンドパスフイルタ53
の出力を2分割し、一方は第2の微分器54により微分
した出力T31を他方T30に合流させて位相角を調整する
ものである。この第3の実施例によれば、T31とT30と
の相関により、ギヤのバックラッシュやトーションバー
のねじれ等による位相遅れを随時補償できるという効果
を奏する。
【0026】図7は、本発明の第4の実施例を示すもの
で、第3の実施例との相違は、車速に応じて補償電流指
令値を変化させる車速テーブル57を有している点にあ
る。一般に高車速ではアシスト力が小さくなりコギング
トルも小さくなるので車速に応じた補償電流にすること
ができる。また、第4の実施例によれば、車速が大とな
り、操舵トルクの周波数とコギング周波数が一致したと
き、アシストトルクが相対的に大きくなって発生する違
和感を防止することができる。
【0027】図8は、本発明の第5の実施例を示すもの
で、第3の実施例との相違は、アシストモータ40の電
流に応じて補償電流指令値を変化させるアシスト電流テ
ーブル58を有している点にある。この第5の実施例に
よれば、コギングトルクはアシストモータ40の電流が
大きくなるに対応して大きくなるが、モータ電流に応じ
た補償電流指令値を流すので、適切な補償を行うことが
でき、操舵時の違和感をなくすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明はステアリ
ングホイールの操舵トルクに、アシストモータを駆動し
てアシストトルクを付加した電動式パワーステアリング
システムにおいて、前記操舵トルクセンサの出力からコ
ギング周波数算出手段により算出したコギング周波数に
おける脈動トルクを抽出して、これを打ち消す補償電流
指令値をアシスト指令値に足しこむようにしたので、簡
単な構成により操舵性を著しく改善することができると
いう優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動式パワーステアリングシス
テムにおける第1の実施例の制御ブロック図である。
【図2】 第1の実施例のシステムを説明するブロック
図である。
【図3】 操舵トルクのコギング周波数の分布を示すグ
ラフである。
【図4】 各部におけるトルクの波形を示すグラフであ
る。
【図5】 本発明に係る電動式パワーステアリングシス
テムにおける第2の実施例の制御ブロック図である。
【図6】 本発明に係る電動式パワーステアリングシス
テムにおける第3の実施例の制御ブロック図である。
【図7】 本発明に係る電動式パワーステアリングシス
テムにおける第4の実施例の制御ブロック図である。
【図8】 本発明に係る電動式パワーステアリングシス
テムにおける第5の実施の制御ブロック図である。
【符号の説明】
10 ステアリングホイール 20 トルクセンサ 21 基本アシスト電流指令値 24 第1の微分器 30 車速センサ 40 アシストモータ 52 コギング周波数算定手段 53 中心周波数可変式バンドパスフィルタ 54 第2の微分器 56 コギング周波数テーブル 57 車速テーブル 58 アシスト電流テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵トルクを検
    出するトルクセンサの出力と車速を検出する車速センサ
    の出力とにより決定される基本アシスト電流指令値に、
    第1の微分器により決定される操舵トルク微分指令値を
    足しこんでモータ駆動指令値を得、このモータ駆動指令
    値により決定されるモータ駆動電流によりアシストモー
    タを駆動して操舵トルクにアシストトルクを付加しステ
    アリングホイールの操作性を向上させる電動式パワース
    テアリングシステムにおいて、 前記アシストモータの回転速度を検出して該アシストモ
    ータのコギング周波数を算定するコギング周波数算定手
    段と、 このコギング周波数算定手段で求められた周波数にその
    中心周波数を一致させるように動作し前記操舵トルクセ
    ンサの出力から該中心周波数における脈動トルクを検出
    する中心周波数可変式バンドパスフィルタと、 この中心周波数可変式バンドパスフィルタの出力を微分
    して位相を進める第2の微分器とを備え、 この第2の微分器の出力に応じた補償電流指令値を前記
    モータ駆動指令値に足しこむようにしたことを特徴とす
    る電動式パワーステアリングシステム。
  2. 【請求項2】 前記コギング周波数における補償電流指
    令値は、コギング周波数に応じて変化されることを特徴
    とする請求項1記載の電動式パワーステアリングシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記コギング周波数における中心周波数
    可変式バンドパスフィルタの出力は、2分割され、一方
    は第2の微分器により微分されて他方に合流するように
    したことを特徴とする請求項1または2記載の電動式パ
    ワーステアリングシステム。
  4. 【請求項4】 前記コギング周波数における補償電流指
    令値は、車速に応じて変化させるようにしたことを特徴
    とする請求項1,2または3記載の電動式パワーステア
    リングシステム。
  5. 【請求項5】 前記コギング周波数における補償電流指
    令値は、アシストモータの電流に応じて変化させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載
    の電動式パワーステアリングシステム。
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