JPH10310885A - 金属の腐蝕抑制剤としてのアミノ基含有チオール類の使用 - Google Patents

金属の腐蝕抑制剤としてのアミノ基含有チオール類の使用

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JPH10310885A
JPH10310885A JP9748298A JP9748298A JPH10310885A JP H10310885 A JPH10310885 A JP H10310885A JP 9748298 A JP9748298 A JP 9748298A JP 9748298 A JP9748298 A JP 9748298A JP H10310885 A JPH10310885 A JP H10310885A
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adduct
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JP9748298A
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Tsunemasa Ueno
恒正 上野
Takashi Tomita
高史 冨田
Daniel Bernard
ベルナール ダニエル
Tong Eak Pou
イーク ポウ トング
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Arkema France SA
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Elf Atochem SA
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
    • C23F11/10Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
    • C23F11/16Sulfur-containing compounds
    • C23F11/161Mercaptans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K8/00Compositions for drilling of boreholes or wells; Compositions for treating boreholes or wells, e.g. for completion or for remedial operations
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G75/00Inhibiting corrosion or fouling in apparatus for treatment or conversion of hydrocarbon oils, in general
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  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い腐蝕抑制効率を有する腐蝕抑制剤を提供
する。 【解決手段】 式(Ia)のチオール類及び式(Ib)
のチオール類から選ばれるモノ−またはポリ−チオー
ル、または脂肪族アミン類、式(VI)のアミドアミン
類及び式(VII)のイミダゾリン類からなる群より選
ばれる少なくとも一のアミノ基またはイミノ基を有する
少なくとも一の化合物に式(IV)の少なくとも一の化
合物を式(V)を付加した付加物を金属の腐蝕抑制剤と
しての使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属の腐蝕抑制
剤、金属の腐蝕防止用組成物および金属の腐蝕防止方法
に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、石油
生産、輸送、貯蔵及び石油精製等の石油工業における金
属の腐蝕抑制剤、金属の腐蝕防止用組成物および金属の
腐蝕防止方法に関するものであり、特に、石油生産、輸
送、貯蔵及び石油精製等の石油工業における炭酸ガスお
よび/または硫化水素ガスによる炭素鋼の腐蝕を抑制す
る腐蝕抑制剤、腐蝕防止用組成物および腐蝕防止方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、金属を腐蝕から保護する手段は、
主に、アミン、第四級アンモニウム誘導体、アミドアミ
ン及びイミダゾリン等の、含窒素有機化合物を基礎とす
る、またはリン酸エステルを基礎とする腐蝕抑制剤を使
用することによってなされている。
【0003】さらに、硫黄元素を加えると、含窒素有機
化合物の腐蝕抑制効率が向上することが知られている
(DE−A−3 437 936号公報)。また、含硫
黄有機化合物や含窒素有機化合物の混合物は有効な腐蝕
抑制剤として例示された(US−A−5,368,77
4号公報;US−A−4,295,979号公報;及び
US−A−4,446,056号公報)。さらに、分子
中に硫黄及び窒素の双方を含む化合物もまた腐蝕抑制剤
として報告されている:すなわち、US−A−4,63
3,019号公報には、下記式の化合物が腐蝕抑制剤と
して開示される:
【0004】
【化9】
【0005】ただし、R1 は炭素元素数が1〜18のア
ルキル、シクロアルキル、またはヒドロキシアルキル基
を表し;R3 は炭素元素数が1〜4のアルキル基を表
し;およびR5 は炭素元素数が1〜18のアルキル基を
表す。さらには、モブサム−ザズエムエム(Movsum-Zad
z, M.M.) ;マメドフ エフエヌ(Mamedov F.N.);サル
タノバ エヌアール(Sultanova, N.R.) ;ザファロバ
エヌブイ(Dzhafarova N.V.) は、コロズ ザッシュ ネ
フテガゾフ プロム−スティ(Korroz. Zashch. Neftega
zov. Prom-sti.) (1980年)、(10)、8〜10
において、下記化合物を腐蝕抑制剤として報告してい
る:
【0006】
【化10】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、公知
の化合物に比べて高い腐蝕抑制効率を発揮する金属の腐
蝕抑制剤、保護用組成物および保護方法を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高い腐蝕
抑制効率を有する金属の腐蝕抑制剤について鋭意検討を
行ったところ、公知の化合物に比べて高い腐蝕抑制効率
を有する新規な化合物群、特に、金属の腐蝕が促進され
るpH6以下の酸性条件下でも高い腐蝕抑制効率を発揮
し、石油生産、輸送、貯蔵及び石油精製等の石油工業に
使用され、さらに炭酸ガスおよび/または硫化水素ガス
による炭素鋼の腐蝕を有効に抑制する金属の腐蝕抑制剤
を発見した。上記知見に基づいて、本発明を完成するに
至った。
【0009】すなわち、上記諸目的は、下記(ア)〜
(ネ)によって達成される。
【0010】(ア)以下(i)及び(ii)からなる群
より選ばれるモノ−またはポリ−チオール: (i) 下記式(Ia)のチオール類:
【0011】
【化11】
【0012】ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
それぞれ独立して、水素原子、炭素原子数が1〜10の
アルキル基または芳香族基を表し、この際、置換基R1
およびR3 、またはR2 およびR4 は相互に結合して双
方の炭素原子により炭化水素環を形成してもよく;R5
は、炭素原子数が8〜30の直鎖または枝分れ鎖のアル
キルまたはアルケニル基を表し;およびR6 は、炭素原
子数が1〜30の直鎖若しくは枝分れ鎖のアルキル基、
または炭素原子数が2〜30の直鎖若しくは枝分れ鎖の
アルケニル基、または−(CR12 −CR3 4
S)n −H基を表し;m及びnは、それぞれ、同一また
は異なってもよい、1〜10の整数を表しかつ同一また
は異なる、−CR1 2 −CR3 4 −S−鎖のm及び
nの合計数(m+n)は20以下である;および (ii) 下記式(Ib)のチオール類:
【0013】
【化12】
【0014】ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
上記定義と同様であり;R'5は、炭素原子数が7〜29
の直鎖または枝分れ鎖のアルキルまたはアルケニル基を
表し;およびAは、−CO−側がR'5に結合する下記基
(II);または
【0015】
【化13】
【0016】炭素原子側がR'5に結合する下記基(II
I)を表し:
【0017】
【化14】
【0018】但し、x及びyは、それぞれ独立して、0
または1〜10の整数を表しかつx及びyの合計は1〜
10(1≦x+y≦10)であり;q、r、o及びp
は、−CR1 2 −CR3 4 −S−鎖の平均数であ
り、0であってもよく、各−CR1 2 −CR3 4
S−鎖は同一であってもあるいは異なるものであっても
よく、xが1より大きい際にはrは異なっていてもよ
く、yが1より大きい際にはpは異なっていてもよく、
さらにAが基(II)である場合のq+Σr+o+Σp
またはAが基(III)である場合のq+Σrは0より
大きく30以下である;または下記式(IV)の少なく
とも一の化合物:
【0019】
【化15】
【0020】ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
上記定義と同様であるの以下(a)〜(c)からなる群
より選ばれる、少なくとも一のアミノ基またはイミノ基
を有する少なくとも一の化合物への付加物: (a) 下記式(V)の脂肪族アミン類:
【0021】
【化16】
【0022】ただし、R5 は、上記定義と同様であり;
R"6は、水素原子または炭素原子数が1〜30の直鎖若
しくは枝分れ鎖のアルキル基、または炭素原子数が2〜
30の直鎖若しくは枝分れ鎖のアルケニル基を表す; (b) 下記式(VI)のアミドアミン類:
【0023】
【化17】
【0024】ただし、R7 は、R'5と同様の意味を有
し;x及びyは、上記定義と同様であり;および (c) 下記式(VII)のイミダゾリン類:
【0025】
【化18】
【0026】ただし、R8 は、R'5と同様の意味を有
し;およびzは、0または1〜10の整数を表す;の金
属の腐蝕抑制剤としての使用。
【0027】(イ)上記金属の腐蝕抑制剤がpH6以
下、好ましくはpH4以下、より好ましくはpH2以下
の酸性条件下で使用される、前記(ア)に記載の使用。
【0028】(ウ)石油生産、輸送、貯蔵及び石油精製
等の石油工業における使用を目的とする、前記(ア)ま
たは(イ)に記載の使用。
【0029】(エ)石油工業における炭酸ガスおよび/
または硫化水素ガスによる炭素鋼の腐蝕を抑制すること
を目的とする、前記(ウ)に記載の使用。
【0030】(オ)式(Ia)において、m及びnの合
計数(m+n)が10以下である、前記(ア)〜(エ)
のいずれかに記載の使用。
【0031】(カ)式(Ib)において、Aが基(I
I)である場合のq+Σr+o+ΣpまたはAが基(I
II)である場合のq+Σrが0.5〜10である、前
記(ア)〜(オ)のいずれかに記載の使用。
【0032】(キ)R1 、R2 、R3 およびR4 は、そ
れぞれ独立して、水素原子、炭素原子数が1〜8のアル
キル基またはフェニル基を表し、R1 およびR3 、また
はR2 およびR4 は相互に結合してアルキレン鎖を形成
してもよい、前記(ア)〜(カ)のいずれかに記載の使
用。
【0033】(ク)式(Ia)において、R5 がヤシ油
脂肪酸鎖(copra chain) 及びオレイン酸鎖(oleic chai
n) 等の第一級複合脂肪アミン(primary complex fatty
amine) の残基を表し、R6 が−(CR1 2 −CR3
4 −S)n −H基を表し、得られるジチオールが混合
物の形態である;またはR5 及びR6 が第二級複合脂肪
アミン(secondary complex fatty amine) の残基を表
し、得られるモノチオールが混合物の形態である、前記
(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)、(オ)または(キ)
に記載の使用。
【0034】(ケ)式(Ib)において、R'5が複合脂
肪酸のアミドの残基を表し、得られるモノ−またはポリ
−チオールは混合物の形態である、前記(ア)〜(キ)
のいずれかに記載の使用。
【0035】(コ)上記付加物がアミドアミンの製造及
びポリアミンのイミダゾリンへの部分閉環の際の脂肪酸
とポリアミンとの脱水縮合反応の生成物から構成される
化合物(VI)及び化合物(VII)の混合物への少な
くとも一の式(IV)の化合物の付加物である、前記
(ア)〜(エ)のいずれかに記載の使用。
【0036】(サ)式(IV)の化合物がエチレンスル
フィド、プロピレンスルフィド、1,2−ジメチルチイ
ラン、2,2−ジメチルチイラン、n−オクチルチイラ
ン、シクロヘキセンスルフィド、スチレンスルフィド及
び1,2−ジフェニルチイランからなる群より選ばれ
る、前記(ア)〜(エ)のいずれかに記載の使用。
【0037】(シ)式(V)のアミンがデシルアミン、
ウンデシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミ
ン、セチルアミン、ステアリルアミン、ヤシ油から得ら
れる脂肪酸由来の第一級アミン類、オレイン酸由来の第
一級アミン類、大豆油から得られる脂肪酸由来の第一級
アミン類、ジデシルアミン、ジウンデシルアミン、ジラ
ウリルアミン、ジミリスチルアミン、ジセチルアミン、
ジステアリルアミン、ヤシ油から得られる脂肪酸由来の
第二級アミン類、オレイン酸由来の第二級アミン類及び
大豆油から得られる脂肪酸由来の第二級アミン類から選
ばれる、前記(ア)〜(エ)のいずれかに記載の使用。
【0038】(ス)式(VI)のアミドアミンが以下か
ら選ばれる、前記(ア)〜(エ)のいずれかに記載の使
用:ラウリン酸のエチレンジアミンとのモノアミド;ラ
ウリン酸のジエチレントリアミンとのアミド;ラウリン
酸のトリエチレンテトラミンとのアミド;ラウリン酸の
テトラエチレンペンタミンとのアミド;ならびにステア
リン酸、オレイン酸、ヤシ油由来の脂肪酸及び大豆油由
来の脂肪酸による上記アミドの類似体。
【0039】(セ)式(VII)のイミダゾリンが以下
から選ばれる、前記(ア)〜(エ)のいずれかに記載の
使用:2−ウンデシルイミダゾリン;1−(2−アミノ
エチル)−2−ウンデシルイミダゾリン;1−[N−
(2−アミノエチル)−2−アミノエチル]−2−ウン
デシルイミダゾリン;2−ヘプタデシルイミダゾリン;
1−(2−アミノエチル)−2−ヘプタデシルイミダゾ
リン;1−[N−(2−アミノエチル)−2−アミノエ
チル]−2−ヘプタデシルイミダゾリン;および以下の
脱水及び閉環によって製造されるイミダゾリン:ラウリ
ン酸のテトラエチレンペンタミンとのアミド;ステアリ
ン酸のテトラエチレンペンタミンとのアミド;オレイン
酸のエチレンジアミンとのモノアミド;オレイン酸のジ
エチレントリアミンとのアミド;オレイン酸のトリエチ
レンテトラミンとのアミド;オレイン酸のテトラエチレ
ンペンタミンとのアミド;ヤシ油由来の脂肪酸のトリエ
チレンテトラミンとのアミド;ヤシ油由来の脂肪酸のテ
トラエチレンペンタミンとのアミド;大豆油由来の脂肪
酸のエチレンジアミンとのモノアミド;大豆油由来の脂
肪酸のジエチレントリアミンとのアミド;大豆油由来の
脂肪酸のトリエチレンテトラミンとのアミド;大豆油由
来の脂肪酸のテトラエチレンペンタミンとのアミド。
【0040】(ソ)付加物において、式(IV)の化合
物を予め(a)1モルに対して1〜20モル;および
(b)または(c)1モルに対して0.5〜30モルの
割合で添加した、前記(ア)〜(エ)のいずれかに記載
の使用。
【0041】(タ)上記付加物が1モルのラウリルアミ
ンに対する2モルのエチレンスルフィドの付加物であ
る、前記(ア)〜(エ)のいずれかに記載の使用。
【0042】(チ)上記付加物が1モルの2−アミノエ
チルドデカナミドに対する約2〜3モルのエチレンスル
フィドの付加物である、前記(ア)〜(エ)のいずれか
に記載の使用。
【0043】(ツ)油相から構成される腐蝕液中で使用
される際には、少なくとも一の有機溶剤における前記
(ア)〜(チ)のいずれかに記載の少なくとも一のモノ
−若しくはポリ−チオールおよび/または少なくとも一
の付加物の溶液から構成されまたは上記溶液を含み、水
相から構成されるまたは水相及び油相から構成される腐
蝕液中で使用される際には、さらに少なくとも一の界面
活性剤を含む、腐蝕に対する金属の、特に石油工業にお
ける炭酸ガスおよび/または硫化水素ガスによる腐蝕に
対する炭素鋼の保護用組成物。
【0044】(テ)以下から構成されまたは以下を含み
かつ(A)及び(B)の合計は100重量部である、油
相から構成される腐蝕液中で使用される、前記(ツ)に
記載の組成物: (A)20〜50重量部の前記(ア)〜(チ)のいずれ
かに記載の少なくとも一のモノ−若しくはポリ−チオー
ルおよび/または少なくとも一の付加物;および (B)50〜80重量のメタノール、エタノール、n−
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t
−ブタノール、ヘプタノール、2−エチルヘキサノール
及びシクロヘキサノール等のアルコール類、ジ−または
トリ−エチレングリコールやポリプロピレングリコール
等のグリコールモノ−またはジ−エーテル類、ホワイト
スピリット、重油、ケロシン及びナフサ等の石油留分か
ら好ましくは選ばれる少なくとも一の有機溶剤。
【0045】(ト)以下から構成されまたは以下を含み
かつ(A)、(B)及び(C)の合計は100重量部で
ある、水相から構成されるまたは水相及び油相から構成
される腐蝕液中で使用される、前記(ツ)に記載の組成
物: (A)20〜40重量部の前記(ア)〜(チ)のいずれ
かに記載の少なくとも一のモノ−若しくはポリ−チオー
ルおよび/または少なくとも一の付加物; (B)40〜20重量の好ましくはグリコールエーテル
類、より好ましくはブチルグリコールから選ばれる少な
くとも一の有機溶剤;および (C)20〜40重量部の脂肪鎖を有するアミノ酸及び
脂肪アミンのオキシエチレン化誘導体から好ましくは選
ばれる少なくとも一の界面活性剤。
【0046】(ナ)金属を前記(ツ)〜(ト)のいずれ
かに記載の組成物で室温から180℃の温度で、好まし
くは120℃で、処理することからなる、腐蝕に対する
金属の、特に石油工業における炭酸ガスおよび/または
硫化水素ガスによる腐蝕に対する炭素鋼の保護方法。
【0047】(ニ)組成物が、液体の全容積に対して1
0〜20ppmの配合率で計量ポンプ(dosing pump) を
用いて、腐蝕液中に連続して注入される、前記(ナ)に
記載の方法。
【0048】(ヌ)組成物が、100〜1000ppm
の割合で2時間保護フィルムを形成するのに使用され、
該フィルムは5ppmオーダーのかなり少ない量で維持
されてもよい、前記(ナ)に記載の方法。
【0049】(ネ)組成物の注入量がプラグとしてのウ
ェル中に注入される液体に対して2〜20%の範囲内で
あるように、「スクィーズ」処理(squeeze treatment)
を行う、前記(ナ)に記載の方法。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳細に説明する。
【0051】本発明の一概念によると、以下(i)及び
(ii)からなる群より選ばれるモノ−またはポリ−チ
オール: (i) 下記式(Ia)のチオール類:
【0052】
【化19】
【0053】ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
それぞれ独立して、水素原子、炭素原子数が1〜10の
アルキル基または芳香族基を表し、この際、置換基R1
およびR3 、またはR2 およびR4 は相互に結合して双
方の炭素原子により炭化水素環を形成してもよく;R5
は、炭素原子数が8〜30の直鎖または枝分れ鎖のアル
キルまたはアルケニル基を表し;およびR6 は、炭素原
子数が1〜30の直鎖若しくは枝分れ鎖のアルキル基、
または炭素原子数が2〜30の直鎖若しくは枝分れ鎖の
アルケニル基、または−(CR12 −CR3 4
S)n −H基を表し;m及びnは、それぞれ、同一また
は異なってもよい、1〜10の整数を表しかつ同一また
は異なる、−CR1 2 −CR3 4 −S−鎖のm及び
nの合計数(m+n)は20以下である;および (ii) 下記式(Ib)のチオール類:
【0054】
【化20】
【0055】ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
上記定義と同様であり;R'5は、炭素原子数が7〜29
の直鎖または枝分れ鎖のアルキルまたはアルケニル基を
表し;およびAは、−CO−側がR'5に結合する下記基
(II);または
【0056】
【化21】
【0057】炭素原子側がR'5に結合する下記基(II
I)を表し:
【0058】
【化22】
【0059】但し、x及びyは、それぞれ独立して、0
または1〜10の整数を表しかつx及びyの合計は1〜
10(1≦x+y≦10)であり;q、r、o及びp
は、−CR1 2 −CR3 4 −S−鎖の平均数であ
り、0であってもよく、各−CR1 2 −CR3 4
S−鎖は同一であってもあるいは異なるものであっても
よく、xが1より大きい際にはrは異なっていてもよ
く、yが1より大きい際にはpは異なっていてもよく、
さらにAが基(II)である場合のq+Σr+o+Σp
またはAが基(III)である場合のq+Σrは0より
大きく30以下である;または下記式(IV)の少なく
とも一の化合物:
【0060】
【化23】
【0061】ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
上記定義と同様であるの以下(a)〜(c)からなる群
より選ばれる、少なくとも一のアミノ基またはイミノ基
を有する少なくとも一の化合物への付加物: (a) 下記式(V)の脂肪族アミン類:
【0062】
【化24】
【0063】ただし、R5 は、上記定義と同様であり;
R"6は、水素原子または炭素原子数が1〜30の直鎖若
しくは枝分れ鎖のアルキル基、または炭素原子数が2〜
30の直鎖若しくは枝分れ鎖のアルケニル基を表す; (b) 下記式(VI)のアミドアミン類:
【0064】
【化25】
【0065】ただし、R7 は、R'5と同様の意味を有
し;x及びyは、上記定義と同様であり;および (c) 下記式(VII)のイミダゾリン類:
【0066】
【化26】
【0067】ただし、R8 は、R'5と同様の意味を有
し;およびzは、0または1〜10の整数を表す;を金
属の腐蝕抑制剤として使用することが提供される。
【0068】上記式(Ia)において、R1 、R2 、R
3 およびR4 は、それぞれ独立して、水素原子、炭素原
子数が1〜10のアルキル基または芳香族基、好ましく
は炭素原子数が1〜8のアルキル基またはフェニル基を
表し、この際、置換基R1 およびR3 、またはR2 およ
びR4 は相互に結合して、双方の炭素原子により炭化水
素環、好ましくはアルキレン基を形成してもよ。また、
5 は、炭素原子数が8〜20の直鎖または枝分れ鎖の
アルキルまたはアルケニル基、好ましくはヤシ油脂肪酸
鎖(copra chain) 及びオレイン酸鎖(oleic chain) 等の
第一級複合脂肪アミン(primary complex fatty amine)
の残基を表し;およびR6 は、炭素原子数が1〜30の
直鎖若しくは枝分れ鎖のアルキル基、または炭素原子数
が2〜30の直鎖若しくは枝分れ鎖のアルケニル基、ま
たは−(CR1 2 −CR3 4−S)n −H基、好ま
しくは−(CR1 2 −CR3 4 −S)n −H基を表
し、この際、得られるジチオールが混合物の形態である
ことが好ましい。または別の好ましい態様によると、R
5 及びR6 は同時に第二級複合脂肪アミン(secondary c
omplex fatty amine) (例えば、ヤシ油脂肪酸鎖(copra
chain) )の残基を表し、この際、得られるモノチオー
ルが混合物の形態である。
【0069】また、上記式(Ib)において、R1 、R
2 、R3 およびR4 は、上記式(Ia)における定義と
同様である。また、R'5は、炭素原子数が7〜29の直
鎖または枝分れ鎖のアルキルまたはアルケニル基を表
し、好ましくは、複合脂肪酸のアミドの残基を表し、こ
の際、得られるモノ−またはポリ−チオールは混合物の
形態である。
【0070】本発明による付加物は、アミドアミンの製
造及びポリアミンのイミダゾリンへの部分閉環の際の脂
肪酸とポリアミンとの脱水縮合反応の生成物から構成さ
れる化合物(VI)及び化合物(VII)の混合物への
少なくとも一の式(IV)の化合物の付加物であっても
よい。
【0071】式(IV)の化合物は、好ましくは、エチ
レンスルフィド、プロピレンスルフィド、1,2−ジメ
チルチイラン、2,2−ジメチルチイラン、n−オクチ
ルチイラン、シクロヘキセンスルフィド、スチレンスル
フィド及び1,2−ジフェニルチイランからなる群より
選ばれる。
【0072】式(V)のアミンは、例えば、デシルアミ
ン、ウンデシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルア
ミン、セチルアミン、ステアリルアミン、ヤシ油から得
られる脂肪酸由来の第一級アミン類、オレイン酸由来の
第一級アミン類、大豆油から得られる脂肪酸由来の第一
級アミン類、ジデシルアミン、ジウンデシルアミン、ジ
ラウリルアミン、ジミリスチルアミン、ジセチルアミ
ン、ジステアリルアミン、ヤシ油から得られる脂肪酸由
来の第二級アミン類、オレイン酸由来の第二級アミン類
及び大豆油から得られる脂肪酸由来の第二級アミン類か
ら選ばれる。
【0073】式(VI)のアミドアミンは、好ましく
は、以下から選ばれる:ラウリン酸のエチレンジアミン
とのモノアミド;ラウリン酸のジエチレントリアミンと
のアミド;ラウリン酸のトリエチレンテトラミンとのア
ミド;ラウリン酸のテトラエチレンペンタミンとのアミ
ド;ならびにステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油由来の
脂肪酸及び大豆油由来の脂肪酸による該アミドの類似
体。
【0074】式(VII)のイミダゾリンは、好ましく
は、以下から選ばれる:2−ウンデシルイミダゾリン;
1−(2−アミノエチル)−2−ウンデシルイミダゾリ
ン;1−[N−(2−アミノエチル)−2−アミノエチ
ル]−2−ウンデシルイミダゾリン;2−ヘプタデシル
イミダゾリン;1−(2−アミノエチル)−2−ヘプタ
デシルイミダゾリン;1−[N−(2−アミノエチル)
−2−アミノエチル]−2−ヘプタデシルイミダゾリ
ン;および以下の脱水及び閉環によって製造されるイミ
ダゾリン:ラウリン酸のテトラエチレンペンタミンとの
アミド;ステアリン酸のテトラエチレンペンタミンとの
アミド;オレイン酸のエチレンジアミンとのモノアミ
ド;オレイン酸のジエチレントリアミンとのアミド;オ
レイン酸のトリエチレンテトラミンとのアミド;オレイ
ン酸のテトラエチレンペンタミンとのアミド;ヤシ油由
来の脂肪酸のトリエチレンテトラミンとのアミド;ヤシ
油由来の脂肪酸のテトラエチレンペンタミンとのアミ
ド;大豆油由来の脂肪酸のエチレンジアミンとのモノア
ミド;大豆油由来の脂肪酸のジエチレントリアミンとの
アミド;大豆油由来の脂肪酸のトリエチレンテトラミン
とのアミド;大豆油由来の脂肪酸のテトラエチレンペン
タミンとのアミド。
【0075】本発明による付加物において、式(IV)
の化合物は、予め(a)1モルに対して1〜20モル;
および(b)または(c)1モルに対して0.5〜30
モルの割合で添加されることが好ましい。
【0076】本発明の生成物を得るための付加反応は、
通常、反応の条件下で不活性である有機溶剤中で行われ
る:しかしながら、この際、溶剤は使用されなくてもよ
い。本発明において使用できる有機溶剤の具体例として
は、ベンゼン、トルエン及びキシレン等の芳香族化合
物;ジエチルエーテル、エチルイソブチルエーテル、テ
トラヒドロフラン及びジオキサン等のエーテル系化合
物;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、ヘプ
タノール、2−エチルヘキサノール及びシクロヘキサノ
ール等のアルコール系化合物;アセトニトリル及びベン
ゾニトリル等のニトリル系化合物;N,N−ジメチルホ
ルムアミド及びN−メチルピロリドン等のアミド系化合
物、ならびにジメチルスルホキシドなどが挙げられる。
【0077】反応温度は、特に制限されないが、通常、
10〜200℃、好ましくは、50〜120℃である。
【0078】本発明において特に好ましく使用される付
加物としては、下記が挙げられる:1モルのラウリルア
ミンに対する2モルのエチレンスルフィドの付加物;お
よび1モルの2−アミノエチルドデカナミドに対する約
2〜3モルのエチレンスルフィドの付加物。
【0079】本発明の他の概念によると、油相から構成
される腐蝕液中で使用される際には、少なくとも一の有
機溶剤における本発明による少なくとも一のモノ−若し
くはポリ−チオールおよび/または少なくとも一の付加
物の溶液から構成されまたは上記溶液を含み、水相から
構成されるまたは水相及び油相から構成される腐蝕液中
で使用される際には、さらに少なくとも一の界面活性剤
を含む、腐蝕に対する金属の、特に石油工業における炭
酸ガスおよび/または硫化水素ガスによる腐蝕に対する
炭素鋼の保護用組成物が提供される。
【0080】本発明の組成物が、油相から構成される腐
蝕液中で使用される際には、以下から構成されまたは以
下を含みかつ(A)及び(B)の合計は100重量部で
あることが好ましい: (A)20〜50重量部の本発明による少なくとも一の
モノ−若しくはポリ−チオールおよび/または少なくと
も一の付加物;および (B)50〜80重量のメタノール、エタノール、n−
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t
−ブタノール、ヘプタノール、2−エチルヘキサノール
及びシクロヘキサノール等のアルコール類、ジ−または
トリ−エチレングリコールやポリプロピレングリコール
等のグリコールモノ−またはジ−エーテル類、ホワイト
スピリット、重油、ケロシン及びナフサ等の石油留分か
ら好ましくは選ばれる少なくとも一の有機溶剤。
【0081】本発明の組成物が、水相から構成されるま
たは水相及び油相から構成される腐蝕液中で使用される
際には、以下から構成されまたは以下を含みかつ
(A)、(B)及び(C)の合計は100重量部である
ことが好ましい: (A)20〜40重量部の本発明による少なくとも一の
モノ−若しくはポリ−チオールおよび/または少なくと
も一の付加物; (B)40〜20重量の好ましくはグリコールエーテル
類、より好ましくはブチルグリコールから選ばれる少な
くとも一の有機溶剤;および (C)20〜40重量部の脂肪鎖を有するアミノ酸及び
脂肪アミン(タロー(tallow)またはヤシ油(copra) 由
来)のオキシエチレン化(2〜20単位)誘導体から好
ましくは選ばれる少なくとも一の界面活性剤。
【0082】本発明のさらなる他の概念によると、金属
を本発明の組成物で室温から180℃の温度で、好まし
くは120℃で処理することからなる、腐蝕に対する金
属の、特に石油工業における炭酸ガスおよび/または硫
化水素ガスによる腐蝕に対する炭素鋼の保護方法が提供
される。
【0083】
【実施例】以下、本発明の参考例及び実施例にさらに具
体的に説明するが、下記参考例及び実施例は本発明の概
念を何等制限するものではない。下記参考例A〜Tにお
いて、本発明の化合物または生成物A〜Tの調製方法
を、それぞれ、記載する。また、下記略称が使用され
る。
【0084】 ES :エチレンスルフィド DMF :N,N−ジメチルホルムアミド AEDAM:2−アミノエチルドデカナミド AEOAM:2−アミノエチルオクタデカナミド 1モルのアミン(a)(参考例A〜H及びS〜T)のま
たはアミドアミン(b)(参考例I〜L)のまたはアミ
ドアミン(b)及びイミダゾリン(c)の混合物(参考
例M〜R)のESの平均付加モル数は、 1H−NMR分
析を基礎にして算出した。
【0085】参考例A〜Hでは、式 R5 NH2 の第一
級アミン(a)1モルに対してm+nモルのESを付加
することによって得られる、下記式の化合物の調製を説
明する:
【0086】
【化27】
【0087】参考例A :R5 =n−C1225及びm+nの平均数=2 撹拌装置、温度計、還流冷却器および滴下ロートを備え
た三つ口フラスコに、ラウリルアミン30.0g(16
2ミリモル)およびジオキサン49.5gを入れ、10
7℃に昇温し還流させた。この温度を維持された上記で
得られた反応混合物に、ES 19.5g(324ミリ
モル)を4時間かけて滴下した。滴下終了後、混合化合
物を同温度にて4時間反応し続けた。反応終了後、得ら
れた反応溶液を蒸留して、溶剤を蒸発留去することによ
り、無色透明の液体48.2gを得た(収率97%)。
【0088】参考例B :R5 =n−C1225及びm+nの平均数=5 撹拌装置、温度計、還流冷却器および滴下ロートを備え
た三つ口フラスコに、参考例Aとほぼ同様の手法で得ら
れたラウリルアミンのES付加体(平均ES付加数:
2.3)30.0g(92ミリモル)、アセトニトリル
25.0gおよびジオキサン5.0gを入れ、78℃に
昇温した。この温度を維持された上記で得られた反応混
合物に、ES 16.6g(276ミリモル)を40分
かけて滴下した。滴下終了後、混合化合物を同温度にて
3.5時間反応し続けた。反応終了後、得られた反応液
を室温に戻し、濾過することにより溶剤に不溶な白色固
体4.8gを除いた。濾液を蒸留して、溶剤を留去する
ことにより、淡黄色の鑞状の生成物40.5gを得た
(収率87%)。
【0089】参考例C:R5 =n−C1837及びm+n
の平均数=2.3 反応原料として、ステアリルアミン30.8g(111
ミリモル)およびES25.4g(423ミリモル)を
用い、溶剤としてジオキサン44.7gを用いた以外、
参考例Aと同様にして反応を行なうことにより、白色鑞
状の生成物44.0gを得た(収率78%)。
【0090】参考例D:R5 =n−C1837及びm+n
の平均数=4.85 より多くのESを用いて参考例Cと同様にして操作する
ことにより、m+nの平均数が4.85である生成物D
を得た。
【0091】参考例E:R5 =ヤシ油脂肪酸鎖(coprah
chain)及びm+nの平均数=2 反応原料として、ヤシ油由来の脂肪族第一級アミン(非
水系滴定による全アミン4.98ミリ当量/g)25.
0g(124ミリモル)およびES 28.4g(47
2ミリモル)を用い、溶剤としてジオキサン53.4g
を用いた以外、参考例Aと同様にして反応を行なうこと
により、若干白濁した液体38.9gを得た(収率73
%)。
【0092】参考例F:R5 =ヤシ油脂肪酸鎖(coprah
chain)及びm+nの平均数=4.6 より多くのESを用いて参考例Eと同様にして操作する
ことにより、上記生成物を得た。
【0093】参考例G:R5 =オレイン酸鎖(oleic cha
in) 及びm+nの平均数=1.9 反応原料として、オレイン酸由来の脂肪族第一級アミン
(非水系滴定による全アミン3.69ミリ当量/g)2
5.0g(92ミリモル)およびES 13.8g(2
30ミリモル)を用い、溶剤にジオキサン38.8gを
用いた以外、参考例Aと同様にして反応を行なうことに
より、赤褐色の液体36.3gを得た(収率94%)。
【0094】参考例H:R5 =オレイン酸鎖(oleic cha
in) 及びm+nの平均数=4.8 より多くのESを用いて参考例Gと同様にして操作する
ことにより、上記生成物を得た。
【0095】下記参考例I〜Lでは、下記式のアミドア
ミン(b)1モルに対してpモルのESを付加した付加
物の調製を説明する:
【0096】
【化28】
【0097】参考例I :R7 =n−C1123;pの平均数=2.7 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、AEDAM 60.0g
とジオキサン180gを入れ、窒素雰囲気を維持しなが
ら101℃に昇温した。この温度を維持したままで、こ
の溶液中へ、滴下ロートに入れたES 44.6g(A
EDAM/ES=1/3.0モル比)を7時間かけて滴
下した。滴下終了後、同温度で1.5時間反応し続け
た。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、濾過して少
量の不溶物(0.3g)を除いた。濾液を減圧蒸留して
溶剤を揮発留去し、淡黄色の鑞状の生成物98.8gを
得た(収率95%)。
【0098】参考例J :R7 =n−C1123;pの平均数=5.6 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた2
00mlの四つ口フラスコに、参考例Iで得られた生成
物38.0gとDMF 57gとジオキサン57gを入
れ、窒素雰囲気を維持しながら101℃に昇温した。こ
の温度を維持したままで、この溶液中へ、滴下ロートに
入れたES 16.9gを2.5時間かけて滴下した。
滴下終了後、反応を同温度で0.5時間行った。反応終
了後、反応液を室温まで冷却し、濾過して極少量の不溶
物を除いた。濾液を減圧蒸留して溶剤を揮発留去し、淡
黄色の鑞状の生成物54.6gを得た(収率99%)。
【0099】参考例K :R7 =n−C1735;pの平均数=2.7 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、AEOAM 80.0g
とジオキサン240gを入れ、窒素雰囲気を維持しなが
ら103℃に昇温した。この温度を維持したままで、こ
の溶液中へ、滴下ロートに入れたES 36.8g(A
EOAM/ES=1/2.5モル比)を4時間かけて滴
下した。滴下終了後、反応を同温度で7時間行った。反
応終了後、反応液を真空蒸留して溶剤を揮発留去した
後、約半量に濃縮すると、不溶物が析出するのでこれを
濾過によって除いた(21.5g)。濾液を減圧蒸留し
て溶剤を揮発留去し、淡黄色の鑞状の生成物94.0g
を得た(収率80%)。
【0100】参考例L :R7 =n−C1735;pの平均数=5.5 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた2
00mlの四つ口フラスコに、参考例Kで得られた生成
物40.0gとDMF 60gとジオキサン60gを入
れ、窒素雰囲気を維持しながら105℃に昇温した。こ
の温度を維持したままで、この溶液中へ、滴下ロートに
入れたES 14.7gを2時間かけて滴下した。滴下
終了後、同温度で0.5時間反応させた。反応終了後、
反応液を真空蒸留して溶剤を揮発留去し、淡黄色の鑞状
の生成物54.6gを得た(収率99%)。
【0101】下記参考例M〜Rでは、下記表1に示され
るような、脂肪酸とポリアミンとの縮合及び脱水によっ
て得られる生成物(d)へのESの付加物の調製を説明
する:
【0102】
【表1】
【0103】参考例M 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、生成物(d1)68.3
g(活性アミン水素当量339.1ミリ当量)とジオキ
サン273.3gを入れ、窒素雰囲気を維持しながら1
02℃に昇温した。この温度を維持したままで、この溶
液中へ、滴下ロートに入れたES 21.3g(等量)
を5時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で1.5
時間反応させた。反応終了後、反応液を室温にまで冷却
し、濾過して不溶物(12.1g)を除いた。濾液を真
空蒸留して溶剤を揮発留去し、淡黄色の鑞状の生成物7
7.5gを得た(収率86%)。
【0104】1H NMR分析から、生成物(d1)1
モル当りのESの平均付加モル数は0.7であり、得ら
れた生成物のイミダゾリンの含有量は74重量%である
ことが示された。
【0105】参考例N 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、生成物(d2)70.6
g(活性アミン水素当量756.1ミリ当量)とジオキ
サン280gを入れ、窒素雰囲気を維持しながら104
℃に昇温した。この温度を維持したままで、この溶液中
へ、滴下ロートに入れたES 45.4gを6時間かけ
て滴下した。滴下終了後、同温度で1時間反応させた。
反応終了後、反応液を室温に戻し、濾過して不溶物(3
2.3g)を除いた。濾液を真空蒸留して溶剤を揮発留
去し、黄色の鑞状の生成物83.2gを得た(収率72
%)。
【0106】1H NMR分析から、生成物(d2)1
モル当りのESの平均付加モル数は1.8であり、得ら
れた生成物のイミダゾリンの含有量は61重量%である
ことが示された。
【0107】参考例O 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、生成物(d3)65.0
g(活性アミン水素当量929.0ミリ当量)とジオキ
サン267.5gを入れ、窒素雰囲気を維持しながら1
02℃に昇温した。この温度を維持したままで、この溶
液中へ、滴下ロートに入れたES 55.9gを6時間
かけて滴下した。滴下終了後、同温度で0.5時間反応
させた。反応終了後、反応液を室温に戻し、濾過して不
溶物(28.6g)を除いた。濾液を真空蒸留して溶剤
を揮発留去し、黄色の濁った液状の生成物92.1gを
得た(収率76%)。
【0108】1H NMR分析から、生成物(d3)1
モル当りのESの平均付加モル数は2.5であり、得ら
れた生成物のイミダゾリンの含有量は26重量%である
ことが示された。
【0109】参考例P 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、生成物(d4)75.7
5g(活性アミン水素当量929.0ミリ当量)とジオ
キサン303.9gを入れ、窒素雰囲気を維持しながら
102℃に昇温した。この温度を維持したままで、この
溶液中へ、滴下ロートに入れたES 48.6gを5時
間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で0.5時間反
応させた。反応終了後、反応液を室温に戻し、濾過して
不溶物(36.4g)を除いた。濾液を真空蒸留して溶
剤を揮発留去し、黄色の濁った液状の生成物87.7g
を得た(収率71%)。
【0110】1H NMR分析から、生成物(d4)1
モル当りのESの平均付加モル数はは1.3であり、得
られた生成物のイミダゾリンの含有量は64重量%であ
ることが示された。
【0111】参考例Q 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、生成物(d5)71.6
g(活性アミン水素当量537.1ミリ当量)とジオキ
サン286.4gを入れ、窒素雰囲気を維持しながら1
04℃に昇温した。この温度を維持したままで、この溶
液中へ、滴下ロートに入れたES 48.4gを7時間
かけて滴下した。滴下終了後、同温度で1時間反応させ
た。反応終了後、反応液を室温に戻し、濾過して不溶物
(39g)を除いた。濾液を真空蒸留して溶剤を揮発留
去し、黄色の濁った液状の生成物79.8gを得た(収
率67%)。
【0112】1H NMR分析から、生成物(d5)1
モル当りのESの平均付加モル数はは1.2であり、得
られた生成物のイミダゾリンの含有量は68重量%であ
ることが示された。
【0113】参考例R 撹拌装置、温度計およびジムロート型冷却器を備えた5
00mlの四つ口フラスコに、生成物(d6)73.1
g(活性アミン水素当量862.5ミリ当量)とジオキ
サン291.4gを入れ、窒素雰囲気を維持しながら1
03℃に昇温した。この温度を維持したままで、この溶
液中へ、滴下ロートに入れたES 52.0gを5時間
かけて滴下した。滴下終了後、同温度で2時間反応させ
た。反応終了後、反応液を室温に戻し、濾過して不溶物
(40.5g)を除いた。濾液を真空蒸留して溶剤を揮
発留去し、黄色の濁った液状の生成物84.1gを得た
(収率67%)。
【0114】1H NMR分析から、生成物(d6)1
モル当りのESの平均付加モル数は1.8であり、得ら
れた生成物のイミダゾリンの含有量は74重量%である
ことが示された。
【0115】下記参考例S及びTでは、R5 =R"6=ヤ
シ油脂肪酸鎖である式 R5 "6Hの第二級アミン
(a)1モルに対してmモルのESを付加することによ
って得られる下記式の化合物の調製を説明する:
【0116】
【化29】
【0117】参考例S:mの平均数=1.7 反応原料として、参考例Aとほぼ同様の手法で得られた
ヤシ油由来の脂肪族第二級アミンのES付加体(平均E
S付加数=0.75)30.0(65ミリモル)および
ES7.8g(130ミリモル)を用い、溶剤としてジ
オキサン18.9gおよびDMF 18.9gを用いた
以外、参考例Aと同様にして反応を行なうことにより、
白濁した液体31.8gを得た(収率84%)。
【0118】参考例T:mの平均数=1 より少ないESを用いて参考例Sと同様にして操作する
ことにより、上記生成物を得た。
【0119】実施例1 化合物A〜Tの炭素鋼の腐蝕における腐蝕抑制効果を、
タフェルプロット(tafel plots) 「ストラクチャル エ
フェクト オブ クォタナリー アンモニウムグループ
オン インヒビション オン スチール(Structural
effect of quaternary ammonium group on inhibition
on steel) 」、ディー バーナード(D. Bernard)、エム
ハイム(M. Haim) 及びティーイー ポウ(T.E. Pou)、
プロシーディング オブ ザ シックスス ヨーロッピ
アン シンポジウム オン コロジオン インヒビター
ズ(Proceeding of the 6th European Symposium on Cor
rosion Inhibitors)(6SEIC)、アン ユニブ フ
ェララ、エヌエス、セズブイ、サプル エヌ8(Ann. Un
iv. Ferrara, N.S., Sez. V, Suppl. N.8)、頁149
7、1985年)の方法によって炭素鋼から作製された
試験片の瞬間腐蝕速度を測定することによって評価し
た。
【0120】試験は、ガス流入口、ガス流出口及びすり
合せによってセルに固定される以下の3個の電極を有す
る耐熱ガラス(パイレックス(Pyrex) )製の600ml
のセル内で行った:腐蝕液との接触面積が1cm2 であ
る、炭素鋼製の作用電極;飽和メル基準電極;および溶
液との接触面積が非常に広い白金対極。
【0121】セルに、500mlの腐蝕液を入れた。こ
の腐蝕液は、NaClの50g/リットル溶液及び0.
25g/リットルの酢酸から構成される。次に、対極及
び基準電極を入れた。溶液を1時間窒素で泡立てること
によって脱気し、溶液を、調べようとする腐蝕のタイプ
によって、CO2 またはH2 Sのいずれかでさらに1時
間泡立てることによって飽和させた。試験は、室温で行
った。
【0122】化合物A〜Tは、腐蝕液に添加されるま
で、イソプロピルアルコール中に溶解してまたは分散し
て使用した。
【0123】各試験を行うにあたって、試験化合物の溶
液または分散液を腐蝕液中で一定の濃度になるように入
れた。次に、測定電極を上記腐蝕液に浸漬する。腐蝕電
位を測定する。腐蝕電位が安定したら、下記パラメータ
ーに従って実験を開始する: 出発電位=基準電極の電位に関して−1000mV 最終電位=腐蝕電位に関して100mV 電位の掃引数=1mV/秒 腐蝕電流(icorr)を、陽極の及び陰極のタフェルプロ
ット(Tafel plot)(上記参考文献を参照)の交差によっ
て測定する。
【0124】化合物の腐蝕抑制率を示す保護率(%P)
は以下のとおりである: %P=(i0 corr−icorr/i0 corr)×100 ただし、i0 corrは、抑制剤なしの時の腐蝕電流を表
し;およびicorrは、一定量の抑制剤が存在する際の腐
蝕電流を表す。
【0125】1〜200ppmの濃度の様々な化合物で
得られた保護率(%P)を表2に示す。これらの結果か
ら、化合物A、E及びIが有効であることが示される。
【0126】
【表2】
【0127】実施例2 CO2 の代わりにH2 Sを使用する以外は、実施例1の
方法を繰り返した。
【0128】1〜200ppmの濃度の様々な化合物で
得られた保護率(%P)を表3に示す。これらの結果か
ら、化合物A、H及びIが有効であることが示される。
【0129】
【表3】
【0130】実施例3 化合物A及びIの鋼板の酸性条件下での腐蝕抑制効果
を、以下のようにして評価した。
【0131】まず、化合物A及びI、ならびに比較対照
としてのラウリルアミン(構造式C1225NH2 ;和光
純薬製)及びナイミーンL202[構造式 C1225
(C24 OH)2 ;日本油脂製]をそれぞれ100m
gずつ、5N HCl水溶液100gが予め入っている
ビーカーに添加した、次に、このビーカーを超音波洗浄
器(柴田科学器械工業株式会社製、SU−3TH型)の
中に入れ、20℃で5分間、超音波処理し、試料をHC
l水溶液中に均一に分散させることによって、試料液を
調製した。なお、この試料液のpHは、1以下であっ
た。
【0132】鋼板(JIS G 3141(SPCC〜
SB);冷間圧延鋼板 1.0×30×50mm)をア
セトン中に浸漬し、上記と同様の超音波処理を行い、ア
セトンでかけ洗いし、キムタオルで鋼板表面をよく拭い
て、鋼板の重量を秤量し、これを鋼板重量前(g)とす
る。次に、この鋼板を上記試料液を中に浸漬し、室温で
5時間放置した。所定時間経過後、鋼板を試料液から取
り出し、イオン交換水に漬け、上記と同様の超音波処理
を行った後、イオン交換水及びアセトンの順でかけ洗い
して、この際の鋼板の重量を秤量し、これを鋼板重量後
(g)とする。鋼板重量前(g)から鋼板重量後(g)
を引いた値を減少重量(g)[(鋼板重量前(g))−
(鋼板重量後(g))=減少重量(g)]とし、この減
少重量から下記式によって腐蝕防止率(%)を算出し
た。なお、試料を仕込まない際の減少重量(g)は0.
4652gであった。
【0133】
【数1】
【0134】各試料の結果を下記表4に示す。
【0135】
【表4】
【0136】表4から、本発明による化合物A及びI
は、比較対照としてのラウリルアミン及びナイミーンL
202の腐蝕防止率がそれぞれ93.7%及び84.3
%であるのに対して、pH1以下というかなり強い酸性
条件下でも、99%近くという優れた腐蝕防止率を示す
ことが示される。
【0137】実施例4炭素鋼の保護用組成物の調製 下記配合を有する組成物を調製した。
【0138】
【表5】
【0139】油溶性であり、水分散性である、上記組成
物は、全液体容積に対して10〜20ppmの割合で、
計量ポンプ(dosing pump) を用いて、腐蝕液中に連続し
て注入できる。
【0140】また、上記組成物は、2時間、100〜1
000ppmの割合で保護フィルムを形成するのに使用
できる。このフィルムはさらに、かなり少ない量(5p
pmオーダー)で維持されうる。
【0141】「スクィーズ」処理("squeeze" treatmen
t) では、注入される組成物の量は、プラグとしてのウ
ェル中に注入される液体に対して2〜20%の範囲内で
ある。
【0142】
【発明の効果】上述したように、本発明は、式(Ia)
のチオール類及び式(Ib)のチオール類から選ばれる
モノ−若しくはポリ−チオール、または脂肪族アミン
類、式(VI)のアミドアミン類及び式(VII)のイ
ミダゾリン類からなる群より選ばれる少なくとも一のア
ミノ基またはイミノ基を有する少なくとも一の化合物に
式(IV)の少なくとも一の化合物を式(V)を付加し
た付加物を金属の腐蝕抑制剤として使用することを特徴
とするものである。
【0143】本発明による式(Ia)のチオール類及び
式(Ib)のチオール類から選ばれるモノ−若しくはポ
リ−チオール、または脂肪族アミン類、式(VI)のア
ミドアミン類及び式(VII)のイミダゾリン類からな
る群より選ばれる少なくとも一のアミノ基またはイミノ
基を有する少なくとも一の化合物に式(IV)の少なく
とも一の化合物を式(V)を付加した付加物は、高い腐
蝕抑制効率を発揮するため、高い腐蝕抑制効率を有する
金属の腐蝕抑制剤および保護用組成物が得られる。
【0144】また、本発明による式(Ia)のチオール
類及び式(Ib)のチオール類から選ばれるモノ−若し
くはポリ−チオール、または脂肪族アミン類、式(V
I)のアミドアミン類及び式(VII)のイミダゾリン
類からなる群より選ばれる少なくとも一のアミノ基また
はイミノ基を有する少なくとも一の化合物に式(IV)
の少なくとも一の化合物を式(V)を付加した付加物
は、pH6以下という一般的に金属の腐蝕が促進される
酸性条件下でも優れた腐蝕防止率を示す。したがって、
本発明による腐蝕抑制剤および保護用組成物は、pH6
以下の酸性条件下で高い腐蝕抑制効率を発揮する。
【0145】さらに、本発明による式(Ia)のチオー
ル類及び式(Ib)のチオール類から選ばれるモノ−若
しくはポリ−チオール、または脂肪族アミン類、式(V
I)のアミドアミン類及び式(VII)のイミダゾリン
類からなる群より選ばれる少なくとも一のアミノ基また
はイミノ基を有する少なくとも一の化合物に式(IV)
の少なくとも一の化合物を式(V)を付加した付加物
は、炭酸ガスおよび/または硫化水素ガスによる金属の
腐蝕を有効に抑制する。したがって、本発明による腐蝕
抑制剤および保護用組成物を使用することにより、高い
腐蝕抑制効率を発揮する、腐蝕に対する金属の、特に石
油生産、輸送、貯蔵及び石油精製等の石油工業における
炭酸ガスおよび/または硫化水素ガスによる腐蝕に対す
る炭素鋼の腐蝕抑制剤および保護用組成物が得られる。
【0146】さらにまた、本発明の組成物で金属を処理
することにより、腐蝕に対する金属を、特に石油工業に
おける炭酸ガスおよび/または硫化水素ガスによる腐蝕
に対する炭素鋼を、効率よく保護することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 高史 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 ダニエル ベルナール フランス国 92400 クールベヴォア リ ュ ピエール ブロソレット 11 (72)発明者 トング イーク ポウ フランス国 95800 クールディマンシェ チェミン デ ルオイスラー 1

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下(i)及び(ii)からなる群より
    選ばれるモノ−またはポリ−チオール: (i) 下記式(Ia)のチオール類: 【化1】 ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ独立
    して、水素原子、炭素原子数が1〜10のアルキル基ま
    たは芳香族基を表し、この際、置換基R1 およびR3
    またはR2 およびR4 は相互に結合して双方の炭素原子
    により炭化水素環を形成してもよく;R5 は、炭素原子
    数が8〜30の直鎖または枝分れ鎖のアルキルまたはア
    ルケニル基を表し;およびR6 は、炭素原子数が1〜3
    0の直鎖若しくは枝分れ鎖のアルキル基、または炭素原
    子数が2〜30の直鎖若しくは枝分れ鎖のアルケニル
    基、または−(CR12 −CR3 4 −S)n −H基
    を表し;m及びnは、それぞれ、同一または異なっても
    よい、1〜10の整数を表しかつ同一または異なる、−
    CR1 2 −CR3 4 −S−鎖のm及びnの合計数
    (m+n)は20以下である;および (ii) 下記式(Ib)のチオール類: 【化2】 ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、上記定義と同
    様であり;R'5は、炭素原子数が7〜29の直鎖または
    枝分れ鎖のアルキルまたはアルケニル基を表し;および
    Aは、−CO−側がR'5に結合する下記基(II);ま
    たは 【化3】 炭素原子側がR'5に結合する下記基(III)を表し: 【化4】 但し、x及びyは、それぞれ独立して、0または1〜1
    0の整数を表しかつx及びyの合計は1〜10(1≦x
    +y≦10)であり;q、r、o及びpは、−CR1
    2 −CR3 4 −S−鎖の平均数であり、0であっても
    よく、各−CR1 2 −CR3 4 −S−鎖は同一であ
    ってもあるいは異なるものであってもよく、xが1より
    大きい際にはrは異なっていてもよく、yが1より大き
    い際にはpは異なっていてもよく、さらにAが基(I
    I)である場合のq+Σr+o+ΣpまたはAが基(I
    II)である場合のq+Σrは0より大きく30以下で
    ある;または下記式(IV)の少なくとも一の化合物: 【化5】 ただし、R1 、R2 、R3 およびR4 は、上記定義と同
    様であるの以下(a)〜(c)からなる群より選ばれ
    る、少なくとも一のアミノ基またはイミノ基を有する少
    なくとも一の化合物への付加物: (a) 下記式(V)の脂肪族アミン類: 【化6】 ただし、R5 は、上記定義と同様であり;R"6は、水素
    原子または炭素原子数が1〜30の直鎖若しくは枝分れ
    鎖のアルキル基、または炭素原子数が2〜30の直鎖若
    しくは枝分れ鎖のアルケニル基を表す; (b) 下記式(VI)のアミドアミン類: 【化7】 ただし、R7 は、R'5と同様の意味を有し;x及びy
    は、上記定義と同様であり;および (c) 下記式(VII)のイミダゾリン類: 【化8】 ただし、R8 は、R'5と同様の意味を有し;およびz
    は、0または1〜10の整数を表す;の金属の腐蝕抑制
    剤としての使用。
  2. 【請求項2】 該金属の腐蝕抑制剤がpH6以下の酸性
    条件下で使用される請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 石油工業における使用を目的とする請求
    項1または2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 石油工業における炭酸ガスおよび/また
    は硫化水素ガスによる炭素鋼の腐蝕を抑制することを目
    的とする請求項3に記載の使用。
  5. 【請求項5】 式(Ia)において、m及びnの合計数
    (m+n)が10以下である、請求項1〜4のいずれか
    に記載の使用。
  6. 【請求項6】 式(Ib)において、Aが基(II)で
    ある場合のq+Σr+o+ΣpまたはAが基(III)
    である場合のq+Σrが0.5〜10である、請求項1
    〜5のいずれかに記載の使用。
  7. 【請求項7】 R1 、R2 、R3 およびR4 は、それぞ
    れ独立して、水素原子、炭素原子数が1〜8のアルキル
    基またはフェニル基を表し、R1 およびR3、またはR
    2 およびR4 は相互に結合してアルキレン鎖を形成して
    もよい、請求項1〜6のいずれかに記載の使用。
  8. 【請求項8】 式(Ia)において、R5 が第一級複合
    脂肪アミンの残基を表し、R6 が−(CR1 2 −CR
    3 4 −S)n −H基を表し、得られるジチオールが混
    合物の形態である;またはR5 及びR6 が第二級複合脂
    肪アミンの残基を表し、得られるモノチオールが混合物
    の形態である、請求項1、2、3、4、5または7に記
    載の使用。
  9. 【請求項9】 式(Ib)において、R'5が複合脂肪酸
    のアミドの残基を表し、得られるモノ−またはポリ−チ
    オールは混合物の形態である、請求項1〜7のいずれか
    に記載の使用。
  10. 【請求項10】 該付加物がアミドアミンの製造及びポ
    リアミンのイミダゾリンへの部分閉環の際の脂肪酸とポ
    リアミンとの脱水縮合反応の生成物から構成される化合
    物(VI)及び化合物(VII)の混合物への少なくと
    も一の式(IV)の化合物の付加物である、請求項1〜
    4のいずれかに記載の使用。
  11. 【請求項11】 式(IV)の化合物がエチレンスルフ
    ィド、プロピレンスルフィド、1,2−ジメチルチイラ
    ン、2,2−ジメチルチイラン、n−オクチルチイラ
    ン、シクロヘキセンスルフィド、スチレンスルフィド及
    び1,2−ジフェニルチイランからなる群より選ばれ
    る、請求項1〜4のいずれかに記載の使用。
  12. 【請求項12】 式(V)のアミンがデシルアミン、ウ
    ンデシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、
    セチルアミン、ステアリルアミン、ヤシ油から得られる
    脂肪酸由来の第一級アミン類、オレイン酸由来の第一級
    アミン類、大豆油から得られる脂肪酸由来の第一級アミ
    ン類、ジデシルアミン、ジウンデシルアミン、ジラウリ
    ルアミン、ジミリスチルアミン、ジセチルアミン、ジス
    テアリルアミン、ヤシ油から得られる脂肪酸由来の第二
    級アミン類、オレイン酸由来の第二級アミン類及び大豆
    油から得られる脂肪酸由来の第二級アミン類から選ばれ
    る、請求項1〜4のいずれかに記載の使用。
  13. 【請求項13】 式(VI)のアミドアミンが以下から
    選ばれる、請求項1〜4のいずれかに記載の使用:ラウ
    リン酸のエチレンジアミンとのモノアミド;ラウリン酸
    のジエチレントリアミンとのアミド;ラウリン酸のトリ
    エチレンテトラミンとのアミド;ラウリン酸のテトラエ
    チレンペンタミンとのアミド;ならびにステアリン酸、
    オレイン酸、ヤシ油由来の脂肪酸及び大豆油由来の脂肪
    酸による該アミドの類似体。
  14. 【請求項14】 式(VII)のイミダゾリンが以下か
    ら選ばれる、請求項1〜4のいずれかに記載の使用:2
    −ウンデシルイミダゾリン;1−(2−アミノエチル)
    −2−ウンデシルイミダゾリン;1−[N−(2−アミ
    ノエチル)−2−アミノエチル]−2−ウンデシルイミ
    ダゾリン;2−ヘプタデシルイミダゾリン;1−(2−
    アミノエチル)−2−ヘプタデシルイミダゾリン;1−
    [N−(2−アミノエチル)−2−アミノエチル]−2
    −ヘプタデシルイミダゾリン;および以下の脱水及び閉
    環によって製造されるイミダゾリン:ラウリン酸のテト
    ラエチレンペンタミンとのアミド;ステアリン酸のテト
    ラエチレンペンタミンとのアミド;オレイン酸のエチレ
    ンジアミンとのモノアミド;オレイン酸のジエチレント
    リアミンとのアミド;オレイン酸のトリエチレンテトラ
    ミンとのアミド;オレイン酸のテトラエチレンペンタミ
    ンとのアミド;ヤシ油由来の脂肪酸のトリエチレンテト
    ラミンとのアミド;ヤシ油由来の脂肪酸のテトラエチレ
    ンペンタミンとのアミド;大豆油由来の脂肪酸のエチレ
    ンジアミンとのモノアミド;大豆油由来の脂肪酸のジエ
    チレントリアミンとのアミド;大豆油由来の脂肪酸のト
    リエチレンテトラミンとのアミド;大豆油由来の脂肪酸
    のテトラエチレンペンタミンとのアミド。
  15. 【請求項15】 付加物において、式(IV)の化合物
    を予め(a)1モルに対して1〜20モル;および
    (b)または(c)1モルに対して0.5〜30モルの
    割合で添加した、請求項1〜4のいずれかに記載の使
    用。
  16. 【請求項16】 該付加物が1モルのラウリルアミンに
    対する2モルのエチレンスルフィドの付加物である、請
    求項1〜4のいずれかに記載の使用。
  17. 【請求項17】 該付加物が1モルの2−アミノエチル
    ドデカナミドに対する約2〜3モルのエチレンスルフィ
    ドの付加物である、請求項1〜4のいずれかに記載の使
    用。
  18. 【請求項18】 油相から構成される腐蝕液中で使用さ
    れる際には、少なくとも一の有機溶剤における請求項1
    〜17のいずれかに記載の少なくとも一のモノ−若しく
    はポリ−チオールおよび/または少なくとも一の付加物
    の溶液を含み、水相から構成されるまたは水相及び油相
    から構成される腐蝕液中で使用される際には、さらに少
    なくとも一の界面活性剤を含む、腐蝕に対する金属の保
    護用組成物。
  19. 【請求項19】 以下を含みかつ(A)及び(B)の合
    計は100重量部である、油相から構成される腐蝕液中
    で使用される、請求項18に記載の組成物: (A)20〜50重量部の請求項1〜17のいずれかに
    記載の少なくとも一のモノ−若しくはポリ−チオールお
    よび/または少なくとも一の付加物;および (B)50〜80重量の少なくとも一の有機溶剤。
  20. 【請求項20】 以下を含みかつ(A)、(B)及び
    (C)の合計は100重量部である、水相から構成され
    るまたは水相及び油相から構成される腐蝕液中で使用さ
    れる、請求項18に記載の組成物: (A)20〜40重量部の請求項1〜17のいずれかに
    記載の少なくとも一のモノ−若しくはポリ−チオールお
    よび/または少なくとも一の付加物; (B)40〜20重量の少なくとも一の有機溶剤;およ
    び (C)20〜40重量部の少なくとも一の界面活性剤。
  21. 【請求項21】 金属を請求項18〜20のいずれかに
    記載の組成物で室温から180℃の温度で処理すること
    からなる、腐蝕に対する金属の保護方法。
  22. 【請求項22】 組成物が、液体の全容積に対して10
    〜20ppmの配合率で計量ポンプを用いて、腐蝕液中
    に連続して注入される、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 組成物が、2時間100〜1000p
    pmの割合で保護フィルムを形成するのに使用され、該
    フィルムはかなり少ない量で維持されてもよい、請求項
    21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 組成物の注入量がプラグとしてのウェ
    ル中に注入される液体に対して2〜20%の範囲内であ
    るように、「スクィーズ」処理を行う、請求項21に記
    載の方法。
JP9748298A 1997-04-11 1998-04-09 金属の腐蝕抑制剤としてのアミノ基含有チオール類の使用 Pending JPH10310885A (ja)

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