JPH10311565A - 建築物における輻射冷暖房システム - Google Patents
建築物における輻射冷暖房システムInfo
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- JPH10311565A JPH10311565A JP9119391A JP11939197A JPH10311565A JP H10311565 A JPH10311565 A JP H10311565A JP 9119391 A JP9119391 A JP 9119391A JP 11939197 A JP11939197 A JP 11939197A JP H10311565 A JPH10311565 A JP H10311565A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の輻射冷暖房システムでは、輻射による冷
暖房に加えて空調空気を室内に供給する構成であるた
め、空気を冷暖房の熱媒体とする場合の欠点である、
a.温度分布の均一化が難しい、b.空調空気による埃
やダニの巻上げを生じる、c.冷暖房の風が直接に肌に
当たる等の課題がある。 【解決手段】そこで本発明では、建築物の構造体に構成
された中空部5により空気通路7を構成し、この空気通
路7に空調機3の空調空気を循環供給する構成とすると
共に、空気通路を構成する構造体の少なくとも一部の面
を室1への輻射伝熱面として利用する輻射冷暖房システ
ムを提案する。輻射伝熱面として利用する構造体は、室
の天井、床、壁等とすることができ、また輻射伝熱面
は、構造体の片面、両面のいずれでも良い。
暖房に加えて空調空気を室内に供給する構成であるた
め、空気を冷暖房の熱媒体とする場合の欠点である、
a.温度分布の均一化が難しい、b.空調空気による埃
やダニの巻上げを生じる、c.冷暖房の風が直接に肌に
当たる等の課題がある。 【解決手段】そこで本発明では、建築物の構造体に構成
された中空部5により空気通路7を構成し、この空気通
路7に空調機3の空調空気を循環供給する構成とすると
共に、空気通路を構成する構造体の少なくとも一部の面
を室1への輻射伝熱面として利用する輻射冷暖房システ
ムを提案する。輻射伝熱面として利用する構造体は、室
の天井、床、壁等とすることができ、また輻射伝熱面
は、構造体の片面、両面のいずれでも良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における輻
射冷暖房システムに関するものである。
射冷暖房システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物における冷暖房システムの一つと
して、室の床又は天井を輻射伝熱面として利用するもの
がある。一例として特開平8−296872号公報に記
載のものは、室の床を輻射伝熱面として利用するもので
ある。即ち、このシステムでは、図23に示すように、
床パネルaを支柱bにより間隔をおいて床スラブc上に
支持して空間部dを構成すると共に、床スラブc上に断
熱材eを設置して、空間部dを空調空気通路として構成
している。室の一側に設置した空調機fからの空調空気
は、その吐出側からダクトgを介して空調空気通路dに
流入し、この空調空気通路dを流れて空調空気還流口h
から室内に流入し、室内の上部を通って空調機fの吸入
側に還流する構成である。この際、床パネルaは空調空
気通路dを流れる空調空気により加熱又は冷却されて、
室内の輻射冷暖房に利用される。
して、室の床又は天井を輻射伝熱面として利用するもの
がある。一例として特開平8−296872号公報に記
載のものは、室の床を輻射伝熱面として利用するもので
ある。即ち、このシステムでは、図23に示すように、
床パネルaを支柱bにより間隔をおいて床スラブc上に
支持して空間部dを構成すると共に、床スラブc上に断
熱材eを設置して、空間部dを空調空気通路として構成
している。室の一側に設置した空調機fからの空調空気
は、その吐出側からダクトgを介して空調空気通路dに
流入し、この空調空気通路dを流れて空調空気還流口h
から室内に流入し、室内の上部を通って空調機fの吸入
側に還流する構成である。この際、床パネルaは空調空
気通路dを流れる空調空気により加熱又は冷却されて、
室内の輻射冷暖房に利用される。
【0003】また他の例として特開平8−178372
号公報に記載のものは、室の天井を輻射伝熱面として利
用するものである。即ち、このシステムでは、図24に
示すように、冷温水器iに連なる冷温水パイプjと通気
孔kを有する輻射パネルlを天井スラブmの下側に間隔
をおいて設置し、冷温水器iからの冷温水を冷温水パイ
プjに流して輻射パネルlを冷却又は加熱して輻射冷暖
房に供すると同時に、冷温水パイプjから冷温水器iに
還流する冷温水を熱交換器nに導き、この熱交換器nに
おいて熱交換した外気を、天井スラブmと輻射パネルl
間に構成されるチャンバーを空調空気通路oとして通
し、通気孔kから室内に流出させて冷暖房に供するもの
である。
号公報に記載のものは、室の天井を輻射伝熱面として利
用するものである。即ち、このシステムでは、図24に
示すように、冷温水器iに連なる冷温水パイプjと通気
孔kを有する輻射パネルlを天井スラブmの下側に間隔
をおいて設置し、冷温水器iからの冷温水を冷温水パイ
プjに流して輻射パネルlを冷却又は加熱して輻射冷暖
房に供すると同時に、冷温水パイプjから冷温水器iに
還流する冷温水を熱交換器nに導き、この熱交換器nに
おいて熱交換した外気を、天井スラブmと輻射パネルl
間に構成されるチャンバーを空調空気通路oとして通
し、通気孔kから室内に流出させて冷暖房に供するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の冷暖房システム
では、次のような課題がある。 (1).輻射伝熱面は、床又は天井のいずれか一方にの
み構成するので、輻射効率を高めるにも限界があり、床
にのみ構成するものでは、その上に物が置かれると輻射
効率が低下してしまう。 (2).両者共に、輻射による冷暖房に加えて空調空気
を室内に供給する構成であるため、空気を冷暖房の熱媒
体とする場合の欠点である、a.温度分布の均一化が難
しい、b.空調空気による埃やダニの巻上げを生じる、
c.冷暖房の風が直接に肌に当たる等の課題がある。 (3).前者では、輻射冷暖房のために床パネルを加熱
又は冷却する空調空気を室内に流すため、空調空気の温
度は室内の環境を保持する温度として設定しなければな
らず、輻射伝熱効果を高めるために空調空気の温度を上
昇又は低下させるには自ずと限界がある。 (4).前者では、二重床構造であるため、階高が高く
なったり、空調機の吐出側から空調空気通路に空調空気
を送るためのダクトを設置するために、床スラブの一部
を下げることが必要となったりする。 (5).後者では、構造体とは別に輻射パネルを設置す
る必要があるため、天井裏高が大きくなる他、冷暖房の
熱媒体は、空気と冷温水の併用となるため設備費が高く
なる。 そこで、本発明は、以上の課題を解決することを目的と
するものである。
では、次のような課題がある。 (1).輻射伝熱面は、床又は天井のいずれか一方にの
み構成するので、輻射効率を高めるにも限界があり、床
にのみ構成するものでは、その上に物が置かれると輻射
効率が低下してしまう。 (2).両者共に、輻射による冷暖房に加えて空調空気
を室内に供給する構成であるため、空気を冷暖房の熱媒
体とする場合の欠点である、a.温度分布の均一化が難
しい、b.空調空気による埃やダニの巻上げを生じる、
c.冷暖房の風が直接に肌に当たる等の課題がある。 (3).前者では、輻射冷暖房のために床パネルを加熱
又は冷却する空調空気を室内に流すため、空調空気の温
度は室内の環境を保持する温度として設定しなければな
らず、輻射伝熱効果を高めるために空調空気の温度を上
昇又は低下させるには自ずと限界がある。 (4).前者では、二重床構造であるため、階高が高く
なったり、空調機の吐出側から空調空気通路に空調空気
を送るためのダクトを設置するために、床スラブの一部
を下げることが必要となったりする。 (5).後者では、構造体とは別に輻射パネルを設置す
る必要があるため、天井裏高が大きくなる他、冷暖房の
熱媒体は、空気と冷温水の併用となるため設備費が高く
なる。 そこで、本発明は、以上の課題を解決することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、建築物の構造体に構成された中空部
により空気通路を構成し、この空気通路に空調機の空調
空気を循環供給する構成とすると共に、空気通路を構成
する構造体の少なくとも一部の面を室への輻射伝熱面と
して利用する輻射冷暖房システムを提案する。
ために本発明では、建築物の構造体に構成された中空部
により空気通路を構成し、この空気通路に空調機の空調
空気を循環供給する構成とすると共に、空気通路を構成
する構造体の少なくとも一部の面を室への輻射伝熱面と
して利用する輻射冷暖房システムを提案する。
【0006】そして本発明では、上記構成において、輻
射伝熱面を有する構造体は、室の天井を構成する構造
体、室の床を構成する構造体、室の壁を構成する構造体
の少なくとも一つとすることを提案する。
射伝熱面を有する構造体は、室の天井を構成する構造
体、室の床を構成する構造体、室の壁を構成する構造体
の少なくとも一つとすることを提案する。
【0007】また本発明では、上記構成において、構造
体の両面を輻射伝熱面として利用したり、又は、構造体
の一方の片面に断熱材を設置して、他方の片面のみを輻
射伝熱面として利用することを提案する。
体の両面を輻射伝熱面として利用したり、又は、構造体
の一方の片面に断熱材を設置して、他方の片面のみを輻
射伝熱面として利用することを提案する。
【0008】更に本発明では、隣接する中空部を連通部
により連通させて直列の空気通路を構成したり、又は、
隣接する中空部を連通部により連通させて並列の空気通
路を構成したり、又は、中空部を区画板により区画する
ことにより、中空部内に直列の空気通路を構成すること
を提案する。
により連通させて直列の空気通路を構成したり、又は、
隣接する中空部を連通部により連通させて並列の空気通
路を構成したり、又は、中空部を区画板により区画する
ことにより、中空部内に直列の空気通路を構成すること
を提案する。
【0009】以上の本発明では、空調機の空調空気は、
建築物の構造体に構成された中空部により構成した空気
通路に循環供給され、室内は通過しない。そして空気通
路を循環する空調空気は、それを構成する構造体を加熱
又は冷却させ、その少なくとも一部の面の輻射伝熱面か
ら室に輻射冷暖房を行うことができる。
建築物の構造体に構成された中空部により構成した空気
通路に循環供給され、室内は通過しない。そして空気通
路を循環する空調空気は、それを構成する構造体を加熱
又は冷却させ、その少なくとも一部の面の輻射伝熱面か
ら室に輻射冷暖房を行うことができる。
【0010】隣接する中空部を連通部により連通させて
直列又は並列の空気通路を構成したり、中空部を区画板
により区画して、中空部内に直列の空気通路を構成する
ことにより、空気通路の長さを適宜に調節することがで
きる等、設計上の自由度を高くすることができる。
直列又は並列の空気通路を構成したり、中空部を区画板
により区画して、中空部内に直列の空気通路を構成する
ことにより、空気通路の長さを適宜に調節することがで
きる等、設計上の自由度を高くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1〜図3は本発明の輻射冷暖房シス
テムの第1の実施の形態を示すもので、図1は建物の、
ある階の部分を示す縦断面図であり、図2は図1のA−
A線断面図、図3は図2のB−B線断面図である。符号
1は居室、2は居室1に隣接した格納室であり、格納室
2内に空調機3を格納している。これらの室1,2の天
井Cと床Fは中空スラブ4により構成されており、中空
スラブ4には室1,2の方向に向いた中空部5が多数並
列に設けられている。これらの中空部5は、格納室2と
は反対側の中空スラブ4の端部側において、隣接した一
対毎に連通口6により連通しており、従って一対の中空
部5a,5bは格納室2側の一端側から他端側に至り、
折り返して一端側に還る直列の空気通路7を構成してい
る。一方、格納室2の天井Cの中空スラブ4の下側に
は、中空部5の軸方向と直交する方向に一対のダクト8
a,8bを設置しており、夫々のダクト8a,8bは配
管9a,9bを介して空調機3の吐出側と吸込側に接続
している。そして夫々のダクト8a,8bは連通口10
a,10bを介して直列の空気通路7を構成する夫々の
中空部5a,5bに連通させている。
照して説明する。図1〜図3は本発明の輻射冷暖房シス
テムの第1の実施の形態を示すもので、図1は建物の、
ある階の部分を示す縦断面図であり、図2は図1のA−
A線断面図、図3は図2のB−B線断面図である。符号
1は居室、2は居室1に隣接した格納室であり、格納室
2内に空調機3を格納している。これらの室1,2の天
井Cと床Fは中空スラブ4により構成されており、中空
スラブ4には室1,2の方向に向いた中空部5が多数並
列に設けられている。これらの中空部5は、格納室2と
は反対側の中空スラブ4の端部側において、隣接した一
対毎に連通口6により連通しており、従って一対の中空
部5a,5bは格納室2側の一端側から他端側に至り、
折り返して一端側に還る直列の空気通路7を構成してい
る。一方、格納室2の天井Cの中空スラブ4の下側に
は、中空部5の軸方向と直交する方向に一対のダクト8
a,8bを設置しており、夫々のダクト8a,8bは配
管9a,9bを介して空調機3の吐出側と吸込側に接続
している。そして夫々のダクト8a,8bは連通口10
a,10bを介して直列の空気通路7を構成する夫々の
中空部5a,5bに連通させている。
【0012】以上の構成において、空調機3を運転する
と、空調空気は吐出側の配管9aからダクト8aに至
り、ダクト8aから連通口10aを経て中空部5aの一
端側に流入する。次いで空調空気は、中空部5aを流れ
て他端側に至り、連通口6を通って中空部5bの他端側
に流入し、中空部5bを他端側から一端側に流れる。次
いで空調空気は、連通口10bを経てダクト8bに流入
し、配管9bを介して空調機3の吸込側に還流する。こ
のように本発明では、循環する空調空気は居室内を通ら
ない。
と、空調空気は吐出側の配管9aからダクト8aに至
り、ダクト8aから連通口10aを経て中空部5aの一
端側に流入する。次いで空調空気は、中空部5aを流れ
て他端側に至り、連通口6を通って中空部5bの他端側
に流入し、中空部5bを他端側から一端側に流れる。次
いで空調空気は、連通口10bを経てダクト8bに流入
し、配管9bを介して空調機3の吸込側に還流する。こ
のように本発明では、循環する空調空気は居室内を通ら
ない。
【0013】以上の循環において、空調空気は中空部5
a,5bを通る際に中空スラブ4を加熱又は冷却し、図
1に示すように、中空スラブ4の上面と下面の双方を輻
射伝熱面として輻射冷暖房が行われる。中空スラブ4の
下面側は居室1の天井に対応し、また上面側は上階の居
室の床に対応するので、上記の構成を各階に施すことに
より、各階の居室1は床と天井を構成する中空スラブ4
の各面を輻射伝熱面として輻射冷暖房を行うことができ
る。
a,5bを通る際に中空スラブ4を加熱又は冷却し、図
1に示すように、中空スラブ4の上面と下面の双方を輻
射伝熱面として輻射冷暖房が行われる。中空スラブ4の
下面側は居室1の天井に対応し、また上面側は上階の居
室の床に対応するので、上記の構成を各階に施すことに
より、各階の居室1は床と天井を構成する中空スラブ4
の各面を輻射伝熱面として輻射冷暖房を行うことができ
る。
【0014】上記の実施の形態では中空スラブ4の両面
を輻射伝熱面としているが、他の実施の形態、即ち、第
2の実施の形態として、いずれかの片面のみを輻射伝熱
面とすることができる。この場合は、図4に示すよう
に、中空スラブ4の輻射伝熱面とする面とは反対の面に
断熱材11を設置することにより、この面からの不要な
輻射放熱を防ぐことができる。このような構成とするこ
とにより、各居室1においては、床側又は天井側のいず
れかの側から輻射冷暖房を行うことができる。
を輻射伝熱面としているが、他の実施の形態、即ち、第
2の実施の形態として、いずれかの片面のみを輻射伝熱
面とすることができる。この場合は、図4に示すよう
に、中空スラブ4の輻射伝熱面とする面とは反対の面に
断熱材11を設置することにより、この面からの不要な
輻射放熱を防ぐことができる。このような構成とするこ
とにより、各居室1においては、床側又は天井側のいず
れかの側から輻射冷暖房を行うことができる。
【0015】また他の実施の形態、即ち、第3の実施の
形態として、図5に示すものでは、空調機3に熱交換部
12を構成し、外気を熱交換部12において、空調に適
する温度に加熱又は冷却した後に居室1内に供給すると
共に居室1内の空気を適所から外部に排出することがで
きる。
形態として、図5に示すものでは、空調機3に熱交換部
12を構成し、外気を熱交換部12において、空調に適
する温度に加熱又は冷却した後に居室1内に供給すると
共に居室1内の空気を適所から外部に排出することがで
きる。
【0016】次に図6、図7は、本発明の輻射冷暖房シ
ステムの第4の実施の形態を示すもので、図6は図1と
同様に、建物の、ある階の部分を示す縦断面図であり、
図7は平面図である。尚、図6は図7のC−C線断面図
である。符号1は居室であり、13は廊下である。天井
Cと床F及び壁Wは、いずれも中空スラブ4により構成
されており、中空スラブ4には、中空部5が多数並列に
設けられている。天井Cと床Fの中空スラブ4の中空部
5は図1と同様に図6中の左右方向に向いており、また
壁Wの中空スラブ4の中空部5は、上記天井Cと床Fの
中空スラブ4の中空部5と平行に向いており、従って図
7中の左右方向に向いている。図6に示すように、天井
Cと床Fの中空スラブ4の中空部5は、廊下13とは反
対側の中空スラブ4の端部側において、隣接した一対毎
に連通口6により連通しており、従って夫々一対の中空
部5(一対の中空部の図示は省略しているが、概ね図2
と同様な構成である。)は、図1と同様に廊下13側の
一端側から他端側に至り、折り返して一端側に還る直列
の空気通路7を構成している。そして図6に示すよう
に、廊下13の天井Cの中空スラブ4の下側には、中空
部5の軸方向と直交する方向に一対のダクト8a,8b
を設置しており、夫々のダクト8a,8bは配管等(図
示省略)を介して空調機(図示省略)の吐出側と吸込側
に接続している。そして夫々のダクト8a,8bは連通
口10a,10bを介して直列の空気通路7を構成する
夫々の中空部5に連通させている。同様に図7に示すよ
うに、壁Wの中空スラブ4の中空部5は、廊下13とは
反対側の中空スラブ4の端部側において、隣接した一対
毎に連通口6により連通しており、従って夫々一対の中
空部5は、廊下13側の一端側から他端側に至り、折り
返して一端側に還る直列の空気通路7を構成している。
そして居室1の外側で、廊下13側の壁Wの中空スラブ
4には、中空部5の軸方向と直交する上下方向に一対の
ダクト8a,8bを設置しており、夫々のダクト8a,
8bは配管等(図示省略)を介して空調機(図示省略)
の吐出側と吸込側に接続している。そして夫々のダクト
8a,8bは連通口10a,10bを介して直列の空気
通路7を構成する夫々の中空部5に連通させている。
ステムの第4の実施の形態を示すもので、図6は図1と
同様に、建物の、ある階の部分を示す縦断面図であり、
図7は平面図である。尚、図6は図7のC−C線断面図
である。符号1は居室であり、13は廊下である。天井
Cと床F及び壁Wは、いずれも中空スラブ4により構成
されており、中空スラブ4には、中空部5が多数並列に
設けられている。天井Cと床Fの中空スラブ4の中空部
5は図1と同様に図6中の左右方向に向いており、また
壁Wの中空スラブ4の中空部5は、上記天井Cと床Fの
中空スラブ4の中空部5と平行に向いており、従って図
7中の左右方向に向いている。図6に示すように、天井
Cと床Fの中空スラブ4の中空部5は、廊下13とは反
対側の中空スラブ4の端部側において、隣接した一対毎
に連通口6により連通しており、従って夫々一対の中空
部5(一対の中空部の図示は省略しているが、概ね図2
と同様な構成である。)は、図1と同様に廊下13側の
一端側から他端側に至り、折り返して一端側に還る直列
の空気通路7を構成している。そして図6に示すよう
に、廊下13の天井Cの中空スラブ4の下側には、中空
部5の軸方向と直交する方向に一対のダクト8a,8b
を設置しており、夫々のダクト8a,8bは配管等(図
示省略)を介して空調機(図示省略)の吐出側と吸込側
に接続している。そして夫々のダクト8a,8bは連通
口10a,10bを介して直列の空気通路7を構成する
夫々の中空部5に連通させている。同様に図7に示すよ
うに、壁Wの中空スラブ4の中空部5は、廊下13とは
反対側の中空スラブ4の端部側において、隣接した一対
毎に連通口6により連通しており、従って夫々一対の中
空部5は、廊下13側の一端側から他端側に至り、折り
返して一端側に還る直列の空気通路7を構成している。
そして居室1の外側で、廊下13側の壁Wの中空スラブ
4には、中空部5の軸方向と直交する上下方向に一対の
ダクト8a,8bを設置しており、夫々のダクト8a,
8bは配管等(図示省略)を介して空調機(図示省略)
の吐出側と吸込側に接続している。そして夫々のダクト
8a,8bは連通口10a,10bを介して直列の空気
通路7を構成する夫々の中空部5に連通させている。
【0017】以上の構成において、適所に設置されてい
る空調機(図示省略)を運転すると、空調空気は、第1
の実施の形態と同様な動作により、ダクト8a,8bを
介して居室1に対しての天井側の中空スラブ4の一対の
中空部5に循環供給され、従って中空スラブ4を加熱又
は冷却し、図6に示すように、中空スラブ4の上面と下
面の双方を輻射伝熱面として輻射冷暖房が行われる。中
空スラブ4の下面側は居室1の天井に対応し、また上面
側は上階の居室の床に対応するので、上記の構成を各階
に施すことにより、各階の居室1は床と天井を構成する
中空スラブ4の各面を輻射伝熱面として輻射冷暖房を行
うことができる。
る空調機(図示省略)を運転すると、空調空気は、第1
の実施の形態と同様な動作により、ダクト8a,8bを
介して居室1に対しての天井側の中空スラブ4の一対の
中空部5に循環供給され、従って中空スラブ4を加熱又
は冷却し、図6に示すように、中空スラブ4の上面と下
面の双方を輻射伝熱面として輻射冷暖房が行われる。中
空スラブ4の下面側は居室1の天井に対応し、また上面
側は上階の居室の床に対応するので、上記の構成を各階
に施すことにより、各階の居室1は床と天井を構成する
中空スラブ4の各面を輻射伝熱面として輻射冷暖房を行
うことができる。
【0018】同時に、この実施の形態では、空調空気
は、ダクト8a,8bを介して、居室1の壁Wを構成す
る中空スラブ4の一対の中空部5により構成される空気
通路7に循環供給され、この中空スラブ4を加熱又は冷
却することにより、図7に示すように中空スラブ4の両
面を輻射伝熱面として輻射冷暖房が行われる。
は、ダクト8a,8bを介して、居室1の壁Wを構成す
る中空スラブ4の一対の中空部5により構成される空気
通路7に循環供給され、この中空スラブ4を加熱又は冷
却することにより、図7に示すように中空スラブ4の両
面を輻射伝熱面として輻射冷暖房が行われる。
【0019】このように第4の実施の形態では、前述の
実施の形態と同様に、空気通路7に循環供給する空調空
気を居室1内に通すことなく、天井C、床Fと共に、壁
Wを構成する中空スラブ4の両面を輻射伝熱面として輻
射冷暖房を行うことができる。
実施の形態と同様に、空気通路7に循環供給する空調空
気を居室1内に通すことなく、天井C、床Fと共に、壁
Wを構成する中空スラブ4の両面を輻射伝熱面として輻
射冷暖房を行うことができる。
【0020】この第4の実施の形態においても、上記第
2、第3の実施の形態を適用することができるし、また
天井C、床Fの中空スラブ4による輻射冷暖房と、壁W
を構成する中空スラブ4による輻射冷暖房は、常に同時
に動作させる構成とする他、夫々独立して動作可能に構
成することもできる。また第4の実施の形態では、壁W
の中空スラブ4の中空部5は、天井Cと床Fの中空スラ
ブ4の中空部5と平行に向いているが、図8に示すよう
にそれらと直交する方向に向いた構成とすることもで
き、この場合には、循環供給用のダクト(図示省略)は
天井Cと床Fの中空スラブ4の中空部5と平行に向くこ
とになる。
2、第3の実施の形態を適用することができるし、また
天井C、床Fの中空スラブ4による輻射冷暖房と、壁W
を構成する中空スラブ4による輻射冷暖房は、常に同時
に動作させる構成とする他、夫々独立して動作可能に構
成することもできる。また第4の実施の形態では、壁W
の中空スラブ4の中空部5は、天井Cと床Fの中空スラ
ブ4の中空部5と平行に向いているが、図8に示すよう
にそれらと直交する方向に向いた構成とすることもで
き、この場合には、循環供給用のダクト(図示省略)は
天井Cと床Fの中空スラブ4の中空部5と平行に向くこ
とになる。
【0021】次に本発明において空気通路として動作さ
せる、建築物の構造体4に構成される中空部5の具体例
を説明する。まず図9〜図15は、建築物の床F(又は
天井C)を構成する構造体の中空部の構成例を示すもの
である。図9は、建築物の構造体としての床スラブ10
1が、梁102により離隔した上側スラブ101aと下
側スラブ101bとから形成されている2重スラブ構造
において、この上、下スラブ101a,101b間を中
空部5として利用するもので、梁102は図示のものと
は異なり下側に突出しているものも含む。図10は建築
物の構造体としての床スラブにボイドスラブ103を使
用している場合に、そのボイド部104自体を中空部5
として利用するもので、ボイド部104の形状は適宜で
ある。図11は鉄骨造の建築物に適用した例で、鉄骨梁
105の上部に設置したコンクリートスラブ106の上
側に支柱107を取り付けたコンクリートパネル108
等の比熱の高い材料製のパネルを載置して空気が流通可
能な中空部5を構成したものである。このような支柱1
07を取り付けたコンクリートパネル108の構成は、
RC造の建築物の場合にも適用することができる。図1
2はRC造の建築物に適用した例で、この例では、逆梁
式の床スラブ109の梁110の上側に床仕上材として
のコンクリートパネル111等の比熱の高い材料製のパ
ネルを設置して空気が流通可能な中空部5を構成したも
のである。図13はRC造の建築物に適用した例で、床
スラブ112の下側に、梁113により床スラブ112
から距離をおいてコンクリートパネル114又はその他
の比熱の高い材料製の板体を支持して中空部5を構成し
ている。また図14は、図11と同様に鉄骨造の建築物
に適用した他例で、図11とは異なり、鉄骨梁115の
上側に設置したコンクリートスラブ116の下方におい
て、鉄骨梁115間にコンクリートパネル117又はそ
の他の比熱の高い材料製の板材を支持して中空部5を構
成している。以上の構成では、中空部5を構成する床F
の上面と下面を輻射伝熱面とすることができる。一方、
図15は図13のコンクリートパネル114に代えて断
熱材のパネル118を支持して中空部5を構成したもの
で、この場合には、輻射伝熱面は床Fの上面のみとな
る。以上の例をまとめると、これらは建築物の構造体と
しての床スラブ自体が中空部5を有するものであった
り、床スラブに、コンクリートパネルや比熱の高い材料
性の板材等を取付支持して中空部5を構成するものであ
る。このように構造体に付加する板材等は、後述する壁
部分の例にも共通するように、コンクリートや石等の比
熱が高く、伝熱性も良好な材料を利用すれば、この面か
らの輻射伝熱が可能であるが、この他、軽量コンクリー
トや軽量気泡コンクリート等の断熱効果の高い材料を利
用すれば、この面からの輻射伝熱を防止するように構成
することもできる。またこれらを組み合せて中空部5を
構成できることも勿論である。
せる、建築物の構造体4に構成される中空部5の具体例
を説明する。まず図9〜図15は、建築物の床F(又は
天井C)を構成する構造体の中空部の構成例を示すもの
である。図9は、建築物の構造体としての床スラブ10
1が、梁102により離隔した上側スラブ101aと下
側スラブ101bとから形成されている2重スラブ構造
において、この上、下スラブ101a,101b間を中
空部5として利用するもので、梁102は図示のものと
は異なり下側に突出しているものも含む。図10は建築
物の構造体としての床スラブにボイドスラブ103を使
用している場合に、そのボイド部104自体を中空部5
として利用するもので、ボイド部104の形状は適宜で
ある。図11は鉄骨造の建築物に適用した例で、鉄骨梁
105の上部に設置したコンクリートスラブ106の上
側に支柱107を取り付けたコンクリートパネル108
等の比熱の高い材料製のパネルを載置して空気が流通可
能な中空部5を構成したものである。このような支柱1
07を取り付けたコンクリートパネル108の構成は、
RC造の建築物の場合にも適用することができる。図1
2はRC造の建築物に適用した例で、この例では、逆梁
式の床スラブ109の梁110の上側に床仕上材として
のコンクリートパネル111等の比熱の高い材料製のパ
ネルを設置して空気が流通可能な中空部5を構成したも
のである。図13はRC造の建築物に適用した例で、床
スラブ112の下側に、梁113により床スラブ112
から距離をおいてコンクリートパネル114又はその他
の比熱の高い材料製の板体を支持して中空部5を構成し
ている。また図14は、図11と同様に鉄骨造の建築物
に適用した他例で、図11とは異なり、鉄骨梁115の
上側に設置したコンクリートスラブ116の下方におい
て、鉄骨梁115間にコンクリートパネル117又はそ
の他の比熱の高い材料製の板材を支持して中空部5を構
成している。以上の構成では、中空部5を構成する床F
の上面と下面を輻射伝熱面とすることができる。一方、
図15は図13のコンクリートパネル114に代えて断
熱材のパネル118を支持して中空部5を構成したもの
で、この場合には、輻射伝熱面は床Fの上面のみとな
る。以上の例をまとめると、これらは建築物の構造体と
しての床スラブ自体が中空部5を有するものであった
り、床スラブに、コンクリートパネルや比熱の高い材料
性の板材等を取付支持して中空部5を構成するものであ
る。このように構造体に付加する板材等は、後述する壁
部分の例にも共通するように、コンクリートや石等の比
熱が高く、伝熱性も良好な材料を利用すれば、この面か
らの輻射伝熱が可能であるが、この他、軽量コンクリー
トや軽量気泡コンクリート等の断熱効果の高い材料を利
用すれば、この面からの輻射伝熱を防止するように構成
することもできる。またこれらを組み合せて中空部5を
構成できることも勿論である。
【0022】次に図16〜図19は、建築物の壁Wを構
成する構造体の中空部の構成例を示すものである。ま
ず、図16は、建築物の構造体としての壁Wが間隔を隔
てて一体化された壁部119と壁部120で構成されて
いる場合、これ自体に形成されている空間を中空部5と
して利用するものである。また図17は、壁Wがボイド
壁の場合に、そのボイド部121を中空部5として利用
するものである。図18はRC造の建築物に適用した例
で、壁部122の一方に間隔をおいて壁部123を構成
し、柱124の間において、これらの壁部122,12
3間に形成される空間を上記中空部5として利用するも
ので、壁部122はコンクリート又は適宜の比熱の高い
材料の板材で構成し、また壁部123は適宜の比熱の高
い材料の板材で構成している。また図19は鉄骨造の建
築物に適用した例で、鉄骨柱125により、壁部126
と壁部127を間隔をおいて支持し、それらの間に形成
される空間を上記中空部5として利用するもので、図1
8の場合と同様に、壁部126はコンクリート又は適宜
の比熱の高い材料の板材で構成し、また壁127は適宜
の比熱の高い材料の板材で構成する。壁Wに中空部5を
構成する以上の例においても、床Wの場合と同様に、壁
Wの両側の面を輻射伝熱面とする他、断熱材を設置する
ことにより、輻射伝熱面を所望の一面側のみとすること
ができる。
成する構造体の中空部の構成例を示すものである。ま
ず、図16は、建築物の構造体としての壁Wが間隔を隔
てて一体化された壁部119と壁部120で構成されて
いる場合、これ自体に形成されている空間を中空部5と
して利用するものである。また図17は、壁Wがボイド
壁の場合に、そのボイド部121を中空部5として利用
するものである。図18はRC造の建築物に適用した例
で、壁部122の一方に間隔をおいて壁部123を構成
し、柱124の間において、これらの壁部122,12
3間に形成される空間を上記中空部5として利用するも
ので、壁部122はコンクリート又は適宜の比熱の高い
材料の板材で構成し、また壁部123は適宜の比熱の高
い材料の板材で構成している。また図19は鉄骨造の建
築物に適用した例で、鉄骨柱125により、壁部126
と壁部127を間隔をおいて支持し、それらの間に形成
される空間を上記中空部5として利用するもので、図1
8の場合と同様に、壁部126はコンクリート又は適宜
の比熱の高い材料の板材で構成し、また壁127は適宜
の比熱の高い材料の板材で構成する。壁Wに中空部5を
構成する以上の例においても、床Wの場合と同様に、壁
Wの両側の面を輻射伝熱面とする他、断熱材を設置する
ことにより、輻射伝熱面を所望の一面側のみとすること
ができる。
【0023】本発明において、中空部5による空気通路
7を構成する建築物の構造体の部分は、以上に述べた床
F(又は天井C)、壁Wの部分の他、柱や梁、或いは基
礎等の適宜の部分に構成することができ、その部分が、
居室等の室内の輻射冷暖房に寄与するものであれば、そ
の部分に輻射伝熱面を構成すれば良いし、その部分が、
室内の輻射冷暖房に寄与しない場合には、その部分に断
熱材を設置して放熱を防止することにより、空調空気の
循環経路を構成する配管要素として利用することができ
る。即ち、本発明では、上述した実施の形態に示すよう
に、空気通路7を構成する構造体の殆どの個所の面を室
への輻射伝熱面として利用する構成とする他、空気通路
7を構成する構造体の一部の面を室への輻射伝熱面とし
て利用することができるのである。
7を構成する建築物の構造体の部分は、以上に述べた床
F(又は天井C)、壁Wの部分の他、柱や梁、或いは基
礎等の適宜の部分に構成することができ、その部分が、
居室等の室内の輻射冷暖房に寄与するものであれば、そ
の部分に輻射伝熱面を構成すれば良いし、その部分が、
室内の輻射冷暖房に寄与しない場合には、その部分に断
熱材を設置して放熱を防止することにより、空調空気の
循環経路を構成する配管要素として利用することができ
る。即ち、本発明では、上述した実施の形態に示すよう
に、空気通路7を構成する構造体の殆どの個所の面を室
への輻射伝熱面として利用する構成とする他、空気通路
7を構成する構造体の一部の面を室への輻射伝熱面とし
て利用することができるのである。
【0024】本発明において、中空部5により構成する
空気通路7は、隣接する中空部を連通部により連通させ
て直列又は並列の空気通路を構成したり、中空部を区画
板により区画して、中空部内に直列の空気通路を構成す
ることにより、空気通路の長さを適宜に調節することが
でき、この空気通路の調節により、空調空気と構造体と
の熱交換の割合を調節することができる。即ち、まず図
20は床部分に構成した隣接する中空部5a,5bを、
梁128に連通口129を設けて直列の空気通路7を構
成した場合の1例と、ひとつの中空部5に縦方向の区画
板130を設けて区画することにより、中空部5内に直
列の空気通路7を構成した場合の2例を示すものであ
る。この図ではこれらの3例を便宜上同一の図面内に表
しているが、これら例は単独でまたは組み合せて構成す
るものである。尚、図において(a)は(b)のA−A線
断面図である。
空気通路7は、隣接する中空部を連通部により連通させ
て直列又は並列の空気通路を構成したり、中空部を区画
板により区画して、中空部内に直列の空気通路を構成す
ることにより、空気通路の長さを適宜に調節することが
でき、この空気通路の調節により、空調空気と構造体と
の熱交換の割合を調節することができる。即ち、まず図
20は床部分に構成した隣接する中空部5a,5bを、
梁128に連通口129を設けて直列の空気通路7を構
成した場合の1例と、ひとつの中空部5に縦方向の区画
板130を設けて区画することにより、中空部5内に直
列の空気通路7を構成した場合の2例を示すものであ
る。この図ではこれらの3例を便宜上同一の図面内に表
しているが、これら例は単独でまたは組み合せて構成す
るものである。尚、図において(a)は(b)のA−A線
断面図である。
【0025】次に図21は図13の構成の床F部分に構
成した中空部5に横方向の一つの区画板131を設けて
区画することにより、中空部5内に、空気流が1回反転
する直列の空気通路7を構成した他例を示すもので、
(b)は(a)のB−B線断面図である。この他、区画板は
互い違いに複数設置することにより、中空部5内に空気
流が複数回反転する空気通路7を構成することもでき
る。以上の各構成において、上述したように直列の空気
通路7を設けることにより、図示のように、夫々の空気
通路7の両端部を、構造体の一方側に構成することがで
きるようになり、これらに接続する配管系の構成を合理
化することができると共に、このような直列の空気通路
7は、空気通路7の距離を長くするので、空調空気と空
気通路7を構成する構造体との熱交換の距離を長くする
ことができる。このようなことから、配管系の構成や、
熱交換距離の設定等、設計上の自由度が高くなる。この
ように直列の空気通路7を構成する中空部5は、この例
の床部分の外、上述した各部分のいずれに構成すること
もできる。
成した中空部5に横方向の一つの区画板131を設けて
区画することにより、中空部5内に、空気流が1回反転
する直列の空気通路7を構成した他例を示すもので、
(b)は(a)のB−B線断面図である。この他、区画板は
互い違いに複数設置することにより、中空部5内に空気
流が複数回反転する空気通路7を構成することもでき
る。以上の各構成において、上述したように直列の空気
通路7を設けることにより、図示のように、夫々の空気
通路7の両端部を、構造体の一方側に構成することがで
きるようになり、これらに接続する配管系の構成を合理
化することができると共に、このような直列の空気通路
7は、空気通路7の距離を長くするので、空調空気と空
気通路7を構成する構造体との熱交換の距離を長くする
ことができる。このようなことから、配管系の構成や、
熱交換距離の設定等、設計上の自由度が高くなる。この
ように直列の空気通路7を構成する中空部5は、この例
の床部分の外、上述した各部分のいずれに構成すること
もできる。
【0026】一方、以上の実施の形態では、隣接する中
空部5の連通は、それらの間に連通口6を形成して行っ
ているが、図22に示す実施の形態では、隣接した複数
の中空部5a,5bの連通を外部に設置した連結ダクト
132により行っており、このような連通の構成も適宜
である。尚、図22は、図9の構成に対応するものであ
り、(b)は(a)のD−D線断面図である。
空部5の連通は、それらの間に連通口6を形成して行っ
ているが、図22に示す実施の形態では、隣接した複数
の中空部5a,5bの連通を外部に設置した連結ダクト
132により行っており、このような連通の構成も適宜
である。尚、図22は、図9の構成に対応するものであ
り、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のとおり、空調機からの空
調空気を、建築物の構造体に構成された中空部により構
成した空気通路に循環供給して、その構造体の少なくと
も一部において輻射冷暖房を行い、この空気通路に循環
供給する空調空気は、室内を通さないので以下に示すよ
うな効果がある。 (1).室内に供給された空調空気を熱媒体としない輻
射冷暖房であるので、温度分布が均一である。 (2).直接に冷暖房の風が肌に当たらないため、暖冷
房感が良好である。 (3).空調空気による室内の埃やダニ等の巻上げを生
じないので衛生的で、病院等の空調にも最適である。 (4).室内の空気が空気通路に入り込まないので、空
気通路に雑菌等が繁殖することを防止して、常に汚染の
ない状態としておくことができる。 (5).輻射伝熱面は、床又は天井のいずれか一方にの
みだけでなく、両方に構成することもできるので、この
場合には、輻射効率を高めることができ、床にのみ構成
するもののように、その上に物が置かれて輻射効率が低
下してしまうことがなくなる。 (6).輻射冷暖房のために空気通路に流す空調空気の
温度は室内の環境を保持する温度として設定する必要は
ないので、輻射伝熱効果を高めるために、その温度を適
宜上昇又は低下させることができる。
調空気を、建築物の構造体に構成された中空部により構
成した空気通路に循環供給して、その構造体の少なくと
も一部において輻射冷暖房を行い、この空気通路に循環
供給する空調空気は、室内を通さないので以下に示すよ
うな効果がある。 (1).室内に供給された空調空気を熱媒体としない輻
射冷暖房であるので、温度分布が均一である。 (2).直接に冷暖房の風が肌に当たらないため、暖冷
房感が良好である。 (3).空調空気による室内の埃やダニ等の巻上げを生
じないので衛生的で、病院等の空調にも最適である。 (4).室内の空気が空気通路に入り込まないので、空
気通路に雑菌等が繁殖することを防止して、常に汚染の
ない状態としておくことができる。 (5).輻射伝熱面は、床又は天井のいずれか一方にの
みだけでなく、両方に構成することもできるので、この
場合には、輻射効率を高めることができ、床にのみ構成
するもののように、その上に物が置かれて輻射効率が低
下してしまうことがなくなる。 (6).輻射冷暖房のために空気通路に流す空調空気の
温度は室内の環境を保持する温度として設定する必要は
ないので、輻射伝熱効果を高めるために、その温度を適
宜上昇又は低下させることができる。
【図1】 本発明の輻射冷暖房システムの第1の実施の
形態の構成及び動作を示す縦断面図である。
形態の構成及び動作を示す縦断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図2のB−B線断面図である。
【図4】 本発明の輻射冷暖房システムの第2の実施の
形態の構成及び動作を示す要部断面図である。
形態の構成及び動作を示す要部断面図である。
【図5】 本発明の輻射冷暖房システムの第3の実施の
形態の構成及び動作を示す要部断面図である。
形態の構成及び動作を示す要部断面図である。
【図6】 本発明の輻射冷暖房システムの第4の実施の
形態の構成及び動作を示す縦断面図である。
形態の構成及び動作を示す縦断面図である。
【図7】 図6の平面図である。
【図8】 本発明の輻射冷暖房システムの第5の実施の
形態の構成及び動作を示す平面図である。
形態の構成及び動作を示す平面図である。
【図9】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中空
部の具体例を示す要部断面図である。
部の具体例を示す要部断面図である。
【図10】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図11】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図12】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図13】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図14】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図15】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図16】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図17】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図18】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図19】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の具体例を示す要部断面図である。
空部の具体例を示す要部断面図である。
【図20】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部に直列の空気通路を構成した例を示す説明図で、
(a)は(b)のA−A線断面図である。
空部に直列の空気通路を構成した例を示す説明図で、
(a)は(b)のA−A線断面図である。
【図21】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部に直列の空気通路を構成した例を示す説明図で、
(b)は(a)のB−B線断面図である。
空部に直列の空気通路を構成した例を示す説明図で、
(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図22】 本発明の輻射冷暖房システムに利用する中
空部の隣接したものを連通させた一例を示す要部断面図
である。
空部の隣接したものを連通させた一例を示す要部断面図
である。
【図23】 従来の輻射冷暖房システムの一例を概念的
に示す説明図である。
に示す説明図である。
【図24】 従来の輻射冷暖房システムの他例を概念的
に示す説明図である。
に示す説明図である。
1 居室 2 格納室 3 空調機 4 中空スラブ 5a,5b 中空部 6 連通口 7 空気通路 8a,8b ダクト 9a,9b 配管 10a,10b 連通口 11 断熱材 12 熱交換部 13 廊下 101 床スラブ 101a 上側スラブ 101b 下側スラブ 102 梁 103 ボイドスラブ 104 ボイド部 105 鉄骨梁 106 コンクリートスラブ 107 支柱 108 コンクリートパネル 109 床スラブ 110 梁 111 コンクリートパネル 112 床スラブ 113 梁 114 コンクリートパネル 115 鉄骨梁 116 コンクリートスラブ 117 コンクリートパネル 118 断熱材のパネル 119 壁部 120 壁部 121 ボイド部 122 壁部 123 壁部 124 柱 125 鉄骨柱 126 壁部 127 壁部 128 梁 129 連通口 130 区画板 131 区画板 123 壁部 124 柱 125 鉄骨柱 126 壁部 127 壁部 128 梁 129 連通口 130 区画板 131 区画板 132 連結ダクト
Claims (9)
- 【請求項1】 建築物の構造体に構成された中空部によ
り空気通路を構成し、この空気通路に空調機の空調空気
を循環供給する構成とすると共に、空気通路を構成する
構造体の少なくとも一部の面を室への輻射伝熱面として
利用することを特徴とする建築物における輻射冷暖房シ
ステム - 【請求項2】 輻射伝熱面を有する構造体は、室の天井
を構成する構造体であることを特徴とする請求項1記載
の建築物における輻射冷暖房システム - 【請求項3】 輻射伝熱面を有する構造体は、室の床を
構成する構造体であることを特徴とする請求項1記載の
建築物における輻射冷暖房システム - 【請求項4】 輻射伝熱面を有する構造体は、室の壁を
構成する構造体であることを特徴とする請求項1記載の
建築物における輻射冷暖房システム - 【請求項5】 構造体の両面を輻射伝熱面として利用す
ることを特徴とする請求項1〜4までのいずれか1項に
記載の建築物における輻射冷暖房システム - 【請求項6】 構造体の一方の片面に断熱材を設置し
て、他方の片面のみを輻射伝熱面として利用することを
特徴とする請求項1〜4までのいずれか1項に記載の建
築物における輻射冷暖房システム - 【請求項7】 隣接する中空部を連通部により連通させ
て直列の空気通路を構成することを特徴とする請求項1
〜6までのいずれか1項記載の建築物における輻射冷暖
房システム - 【請求項8】 隣接する中空部を連通部により連通させ
て並列の空気通路を構成することを特徴とする請求項1
〜6までのいずれか1項記載の建築物における輻射冷暖
房システム - 【請求項9】 中空部を区画板により区画することによ
り、中空部内に直列の空気通路を構成することを特徴と
する請求項1〜6までのいずれか1項記載の建築物にお
ける輻射冷暖房システム
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9119391A JPH10311565A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 建築物における輻射冷暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9119391A JPH10311565A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 建築物における輻射冷暖房システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10311565A true JPH10311565A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14760351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9119391A Pending JPH10311565A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 建築物における輻射冷暖房システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10311565A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006132281A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Nippon Aaku Kaihatsu Kk | 建築物の水管構造 |
| JP2009216339A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Toyota Motor Corp | 建物の空調設備及びそれを備えた建物 |
| JP2009222294A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Shinryo Corp | 輻射冷暖房システム |
| JP2014081087A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-08 | Fujita Corp | 放射空調システム |
-
1997
- 1997-05-09 JP JP9119391A patent/JPH10311565A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006132281A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Nippon Aaku Kaihatsu Kk | 建築物の水管構造 |
| JP2009216339A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Toyota Motor Corp | 建物の空調設備及びそれを備えた建物 |
| JP2009222294A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Shinryo Corp | 輻射冷暖房システム |
| JP2014081087A (ja) * | 2012-10-12 | 2014-05-08 | Fujita Corp | 放射空調システム |
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