JPH103123A - 幕体の昇降装置 - Google Patents

幕体の昇降装置

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JPH103123A
JPH103123A JP8177500A JP17750096A JPH103123A JP H103123 A JPH103123 A JP H103123A JP 8177500 A JP8177500 A JP 8177500A JP 17750096 A JP17750096 A JP 17750096A JP H103123 A JPH103123 A JP H103123A
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JP
Japan
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curtain
pipe
support member
wire
shaft
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JP8177500A
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English (en)
Inventor
Toru Kondo
亨 近藤
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SOUSOU KK
Original Assignee
SOUSOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幕体の巻上げおよび巻降しを安全にかつ短時
間で行ない得ることを図る。 【解決手段】 巻上げ用のワイヤ16,16が所要数巻
回された支持部材12の中央に、軸受具30を介してシ
ャフト28が回転可能に挿通配設されている。該シャフ
ト28の両端部には、前記支持部材12の本体部をなす
パイプ14およびシャフト28に対してローラ46,4
6が回転可能に取付けられている。ローラ46,46に
は、前記幕体12を吊り下げる固定部18に一端部が固
定されると共に、他端部がモータ等の巻取り手段22に
連繋されたワイヤ26,26が巻掛けられている。支持
部材12を昇降させるに際しては、パイプ14に配設し
たワイヤ16,16とローラ46,46に巻掛けられて
いる一対のワイヤ26,26とを前記巻取り手段22で
巻取りあるいは巻外す。これにより幕体12を安全に巻
上げおよび巻降しし得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は幕体の昇降装置に
関し、更に詳細には、映写用として使用される幕体を収
納するために巻き上げる装置において、幕体の支持部分
と巻き上げ部分とを別の構成とすることにより、幕体の
落下を防止すると共に安全に巻き上げ得るよう構成した
幕体の昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映写用として幕体が広く一般に使用され
ている。この幕体10は、図10に示すように、全体を
黒色にコーティングした黒布11に、ビニールをコーテ
ィングした白布13が貼着されたものであって、該幕体
10の下端部には、その幅寸法よりも所要長さだけ長尺
に成形された支持部材12が配設されている。この支持
部材12は、スチール等を材質するパイプ14を本体部
としたものであって、その両端部には、図11に示す如
く、該支持部材12よりも若干大きい直径寸法に設定さ
れたフランジ15が取付けられている。この支持部材1
2の両端部が幕体10の左右両端部から所要長さだけ突
出する部分には、幕体10の昇降動に使用されるワイヤ
16,16が夫々配設されている。すなわち該ワイヤ1
6,16は、幕体10の荷重に充分耐え得る強度を有し
た材質からなるものであり、その一端部が支持部材12
を構成する前記パイプ14の周面部における所要位置に
固定され、該支持部材12に対して幕体10の巻き上げ
に必要な長さ分だけ巻回された後、幕体10に沿って上
方に案内されている。
【0003】幕体10の上方には支持棚18が水平に設
けられており、この支持棚18が支持部材12の両端部
の上方に位置する個所には、案内ローラ(以下 「第1ロ
ーラ」と云う)20,20が夫々配設されると共に、該支
持棚18の上面に例えばモータ等の駆動源(以下 「モー
タ」という)22が設置されている。また同じく支持棚1
8の上面には、幕体10を挟んで該モータ22と対峙す
る位置に別の案内ローラ(以下 「第2ローラ」と云う)2
4が配設されている。従って、幕体10の両端部から上
方に案内された前記各ワイヤ16,16は、前記第1ロ
ーラ20,20の一側面から巻き掛けられ、第2ローラ
24の外側(幕体10から離間している側面)から夫々巻
き掛けられた後にモータ22に連接される。なお各ワイ
ヤ16,16が第2ローラ24に巻き掛けられた位置か
らモータ22に連接される位置には、図に示すように、
ヨリモドシ25が接続されている。このヨリモドシ25
によってワイヤ16,16に不要の撚りが掛かるのを防
止し得るようになっている。
【0004】前記幕体10を収納する際には、前記モー
タ22を介して支持部材12の両端部に巻回された状態
のワイヤ16,16を上方に引上げる。これに伴い該ワ
イヤ16,16が巻き戻されて支持部材12が回転しな
がら上昇することにより、図10(b)に示す如く、幕体
10が該支持部材12に巻き取られることとなる。また
幕体10を使用する際は、モータ22を逆回転させるこ
とで当該ワイヤ16,16および支持部材12を介して
幕体10が降下される。なお幕体10の昇降動において
は、左右の各ワイヤ16,16が支持部材12に対して
同期的に巻き掛けおよび巻き戻しされるため、該支持部
材12が水平状態を保持されつつ上下動し得るよう構成
されている。また幕体10を下げた状態では、支持部材
12が該幕体10を垂直に保持するための錘としても機
能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、幕体
10の下端部に配設した支持部材12に対し、前記ワイ
ヤ16,16を巻き掛けあるいは巻き戻しすることで幕
体10が昇降される。このワイヤ16,16自体は、支
持部材12の両端部に配設された前記フランジ15によ
って該支持部材12から容易にズリ落ちないよう構成さ
れている。しかしながら、幕体10の直下に例えばピア
ノや机等があるにも拘らず、これらに気づかない状態で
操作者が不用意に幕体10を降下させた場合、幕体10
の支持部材12がこの障害物と干渉してバランスを失う
ことになる。またこの状態から更に幕体10を降下し続
けた際には、前記ワイヤ16,16が支持部材12から
緩んでしまうが、バランスを失っている支持部材12が
不意に前記障害物から落下した場合には、ワイヤ16,
16が緩んでいる分だけ一気に落下し、その衝撃で該ワ
イヤ16,16が支持部材12から外れたりあるいは切
断されることにより重大な人身事故を引き起こす危惧が
ある。
【0006】また幕体10を収納する際には、前述した
ように、前記ワイヤ16,16の引上げに伴って支持部
材12を回転させるよう構成されているが、この支持部
材12が該幕体10の下端部に位置しているため、幕体
10に操作者以外の人が不用意に近づいた場合、その衣
服等の一部が回転する支持部材12に巻き込まれると云
った危惧も指摘される。この点に関して現実には、過去
に重大な人身事故が発生するに至っている。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、既設の
幕体の巻き上げ装置の一部に付加することにより、幕体
の巻き上げおよび巻き降しを安全にかつ短時間で行ない
得る幕体の昇降装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、主として映写用
に使用される幕体と、該幕体の幅寸法よりも所要長さだ
け長尺に成形されたパイプを本体部とし、該パイプを幕
体の裏面に配設した支持部材と、該支持部材の両端部が
前記幕体の左右両端部から所要長さだけ夫々突出する部
分に一端部が固定され、前記パイプの周面部に所要数巻
回された後に、その他端部が巻き上げ用の駆動源に連接
されたワイヤとから構成され、前記駆動源を介して前記
支持部材の両端部近傍に巻回されている前記ワイヤを上
方に引上げ、これによって前記パイプを回転させつつ支
持部材を上昇させることにより、該パイプに前記幕体を
巻き掛けると共に、前記駆動源を逆方向に付勢すること
により、前記ワイヤをパイプに巻回させつつ幕体を下降
させるようにした幕体の昇降装置であって、前記パイプ
の軸芯に沿った位置に、該パイプの両端部から所要長さ
だけ夫々突出するシャフトを、該パイプの内部に配設し
た軸受具を介して回転可能に軸支すると共に、前記シャ
フトが前記支持部材の両端部から突出した位置に、該シ
ャフトに対してローラを回転可能に挿通配置し、更に前
記ローラの上方から、パイプの周面部に巻回した前記ワ
イヤとは別のワイヤを巻き掛け、その一端部を所要位置
に固定すると共に他端部を前記駆動源に連接しておき、
前記駆動源を介して、前記ローラに巻き掛けられた別の
ワイヤの一方を引張することにより、前記シャフトに対
して自由回転する該ローラに支持された状態で前記支持
部材が上方に持ち上げられると共に、同じく前記駆動源
を介してパイプに巻回されている前記ワイヤを、前記別
のワイヤと同時に上方に引張することで、前記シャフト
に対して回転自在に構成される前記支持部材のパイプを
回転させ、これによって前記幕体を該支持部材に巻き掛
けつつ上昇させるよう構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明に係る幕体の昇降装置
につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら
以下説明する。なお従来技術で説明した部材と同一の部
材については、同じ符号で示し、その詳細な説明は省略
する。
【0010】この幕体の昇降装置は、図1に示すよう
に、前記幕体10に配設された支持部材12と、該幕体
10の両端部から所要長さだけ突出した部分に複数巻回
させた前記ワイヤ(以下 「第1ワイヤ」という)16,16
および後述する別のワイヤ26,26とから主に構成さ
れている。このうち支持部材12は、前述したように中
空のパイプ14を本体部とするものであって、図5に示
す如く、幕体10の裏面中央に配設された所要幅の布材
27を該パイプ14の外周面に巻付けることによって設
けられる。またパイプ14の軸心に沿った位置には、該
パイプ14の両端部から所要長さだけ夫々突出するシャ
フト28が、パイプ14の内部に配設した軸受具30を
介して回転可能に軸支されている。このシャフト28
は、例えばパイプ14の長さよりも若干長尺に寸法設定
されたものである。また軸受具30は、図2および図3
に示す如く、パイプ14の内側面に収納し得る寸法に設
定された一対の半円形フランジ32,32と、該フラン
ジ32,32が取付けられる支持体34とから基本的に
構成されている。
【0011】前記軸受具30を構成する前記フランジ3
2,32は、その半径方向の中心部に、シャフト28の
径よりも若干大きい半径に寸法設定された半円状の切欠
32aが設けられると共に、該フランジ32,32の周
縁部分には、フランジ32,32の板面と直交する方向
に沿って所要幅の鍔部32bが形成されている。この鍔
部32bには、後述する如く、その所定位置にリベット
穴33が設けられている。また同じく軸受具30を構成
する前記支持体34は、フランジ32,32の半径寸法
よりも若干小さい径寸法に設定された円形の板材部34
aに対し、その中心軸を整列させた円筒形状のボス部3
4bを所要高さで突出成形した部材である。この板材部
34aの中心位置には、図2に示す如く、シャフト28
の挿通を許容する大きさに設定された連通孔34cが穿
設されると共に、ボス部34bの内部に軸受36が同軸
的に嵌合されている。
【0012】前記軸受36は一般的なラジアル軸受であ
って、内径寸法が前記シャフト28の外径寸法に一致し
たものが使用される。従って前記一対のフランジ32,
32は、図3に示すように、支持体34に設けられた前
記連通孔34cを挟むように前記切欠32aを対向配置
され、この状態において該支持体34に当接される。し
かる後、この対向する端部から直交する方向に夫々同一
距離だけ離間して設けられた挿通孔32cにボルト等の
止着部材38を挿通させると共に、該挿通孔32cと対
応して前記板材部34aに設けられたネジ孔に該止着部
材38を螺入させることにより、前記フランジ32,3
2が板材部34aに支持固定されるようになっている。
【0013】なおフランジ32,32に設けられた前記
挿通孔32cは、図に示す如く、半径方向に沿って長孔
に成形されている。このため前記軸受具30を支持部材
12のパイプ14に挿入させる際に、該パイプ14の内
径寸法に合わせてフランジ32,32の離間幅を予め調
節し得るようになっている。また前記鍔部32bに設け
たリベット穴33は、該挿通孔32cの延在方向が鍔部
32bと交差する位置に設けられている。すなわちこの
位置は、図3に示すように、軸受具30をパイプ14に
挿入配置した際にそのフランジ32,32が、該パイプ
14の内側面と当接する部分であって、この内側面と当
接した鍔部32bのリベット穴33に対し、これと対応
してパイプ14に形成された穿設孔40を介してリベッ
ト42を挿入することにより軸受具30がパイプ14に
固着されるようになっている。
【0014】更にパイプ14の両端部(図では一端部の
み示す)には、前記軸受具30と同一構成の軸受具30
が、その鍔部32bの開放端部をパイプ14の開放端面
に整列させた状態で取付けられる。この軸受具30が配
設された位置と対応した位置には、図2に示す如く、内
径寸法をパイプ14の外径に一致させた環状部材44が
嵌合される。該環状部材44の周面部には、軸受具30
の前記鍔部32bに設けられたリベット穴33と対応す
る位置に穿設孔44aが設けられており、この穿設孔4
4aおよびパイプ14に形成された穿設孔40を介して
前記リベット42が挿入されることにより、環状部材4
4および軸受具30がパイプ内部に取付けられる。そし
て前記シャフト28を、前記各軸受具30に配設された
軸受36の内径部分に挿通嵌合させることで、該シャフ
ト28がパイプ14に対して回動可能に配設される。な
お環状部材44における周面部の幅寸法は、軸受具30
を構成する前記フランジ32,32に成形された鍔部3
2bと略同一に設定されている。また環状部材の開放端
部がパイプ14の開放端面と整列する部分には、パイプ
14の延在方向と直交する方向に所要幅のリング部材4
4bが一体的に取付けられている。
【0015】前記シャフト28がパイプ14の両端部か
ら所要長さだけ夫々突出した位置には、図2に示すよう
に、該シャフト28に対してローラ(以下 「主ローラ」と
いう)46が回転可能に軸支されている。この主ローラ
46はその周面部全体に断面台形状の溝部46aが凹設
された所謂プーリであって、主ローラ46の外径がパイ
プ14の外径寸法よりも若干大きく設定されると共に、
回転中心部にシャフト28の径よりも若干大きい径寸法
に設定された連通孔46bが穿設されている。また主ロ
ーラ46の一端部には、回転中心部と軸心を一致させた
位置に所要高さのボス部46bが突出成形されており、
この部分に前記軸受具30と同様の軸受36が嵌合され
ている。そして該軸受36の内径部分にシャフト28が
挿通されることにより、当該主ローラ46がシャフト2
8に対して回転可能に配設される。なお主ローラ46の
回転中心部には前記連通孔46bを中心にして所要直径
の凹部46cが設けられており、該凹部46cに、前記
の軸受具30と同一の構成に係る別の軸受具30が介在
するようになっている。この軸受具30は、軸受36が
嵌合されているボス部34bの端面を主ローラ46の凹
部端面に近接した状態で配設されており、シャフト28
に対して回転可能に構成されている。
【0016】更に前記主ローラ46の溝部46aには、
図4に示すように、パイプ14に巻回された前記第1ワ
イヤ16,16とは別のワイヤ(以下 「第2ワイヤ」とい
う)26,26が、該主ローラ46の上方から巻き掛けら
れている。第2ワイヤ26,26は、第1ワイヤ16,1
6と同様に幕体10の荷重に充分耐え得る強度を有した
材質からなるものであって、図1に示す如く、その一端
部が幕体10を支持する前記支持棚18に固定されてい
る。また第2ワイヤ26,26の他端部は、支持棚18
に配設された前記第1ローラ20,20に巻き掛けられ
た後、支持棚18に配設された前記第2ローラ24に巻
き掛けられ、更に前記ヨリモドシ25を介して前記モー
タ22に連設されている。なお第2ワイヤ26,26お
よび前記第1ワイヤ16,16が巻き掛けられる第1ロ
ーラ20,20と第2ローラ24は、図5に示すよう
に、幕体10を挟んだ前後方向に夫々2基づつ並設され
ている。従って該第2ワイヤ26,26と第1ワイヤ1
6,16は、各ローラ20,24に対して夫々独立に巻き
掛けられ、相互に干渉しないよう構成されている。また
駆動源としては、前記モータ22の他に例えばスライド
シリンダやラックアンドピニオンで構成してもよい。
【0017】前記主ローラ46の外側面には、所要厚み
の板体からなるカバー48が配設される。すなわち該カ
バー48は、図6に示すように、上半部が矩形状を呈す
ると共に、下半部が主ローラ46の径よりも若干大きめ
の径寸法を有した円形状に成形された板体であって、下
半部の中心位置には、前記シャフト28の挿通を許容す
る孔48aが穿設されている。この孔48aにシャフト
28を挿通した後、該カバー48の側面から突出するシ
ャフト28の端部に割りピン(図示せず)を挿通すること
によって、カバー48がシャフト28から脱落しないよ
う構成される。更にこの部分に対しては、シャフト端部
を保護するためのキャップ50が、例えばボルト等の止
着部材を介してカバー48に螺入固定されている。また
上半部の上端面には、主ローラ46の上方に位置してカ
バー体52が配設される。このカバー体52は、上半部
と同一幅に寸法設定された板体を、図2に示す如く、断
面逆L字状に屈曲成形したものであって、その短手部位
の開放端部が、該上半部の延在方向に対して直交する位
置に固着されている。更に短手部位の長さは、主ローラ
46の厚み寸法と略同一に設定されると共に、長手部位
は、パイプ14の開放端部に配設された軸受具30の前
記鍔部32bの上端面と近接する位置まで延在されてい
る。
【0018】前記カバー体52とカバー48との間で画
成される部分には、図4に示すように、前記主ローラ4
6よりも充分小さい径寸法からなる一対のサブローラ5
4,54が、該主ローラ46の上方に所要間隔離間して
回転可能に軸支されている。また該カバー体52におけ
る短手部位の中央には、図6および図7に示す如く、サ
ブローラ54,54の離間幅よりも若干長い寸法の長孔
52aが、短手部位の延在方向に沿って開設されてい
る。従って主ローラ46に巻き掛けられた前記第2ワイ
ヤ26,26は、該サブローラ54,54の対向する内側
に巻き掛けられた後、この長孔52aを通って幕体10
の上方に引張されるようになっている。
【0019】
【実施例の作用】次に、実施例に係る幕体の昇降装置の
使用の実際につき説明する。前記幕体10は、図1に示
すように、その上下方向の略中央部に配設された前記支
持部材12が該幕体10の両端部から夫々所要長さだけ
突出する位置に、幕体10の上半部の巻き上げに必要な
長さ分だけ前記第1ワイヤ16,16が巻回されると共
に、前記第2ワイヤ26,26が主ローラ46に巻き掛
けられている。この状態から支持棚18に配設されたモ
ータ22を駆動することにより、主ローラ46に巻き掛
けられた第2ワイヤ26,26の一方が、前記第1ロー
ラ20,20および第2ローラ24を介してモータ22
に引張されると同時に、支持部材12のパイプ14に巻
回した第1ワイヤ16,16が上方に引張される。これ
によって支持部材12が、その内部に配設された前記シ
ャフト28に対して自由回転する主ローラ46に両端部
を支持された状態で上方に持ち上げられると共に、前記
軸受具30を介してシャフト28に支持されたパイプ1
4が回転されて、図8に示す如く、該支持部材12に幕
体10が前記布材27と共に巻き掛けられる。
【0020】そして前記モータ22を継続的に駆動する
ことにより、図9に示す如く、前記幕体10が前記パイ
プ14に巻き掛けられることになる。なお前述したよう
に、支持部材12が幕体10の略中央部分に配設されて
いる。このため該幕体10は、支持部材12から上半部
分がパイプ14によって巻き掛けられると同時に、該支
持部材12の下半部分が同じくパイプ14を介して巻き
掛けられる。従って幕体10の巻き上げ作業が、下端部
に取付けた支持部材12を幕体10の上端部にまで巻き
上げる場合の約半分の時間で終了することができる。
【0021】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明の幕体の昇
降装置では、幕体の巻き上げに供するワイヤを巻回した
支持部材の両端部にローラを回転可能に配設し、このロ
ーラに対して、前記幕体の巻き上げに供するワイヤとは
別のワイヤが巻き掛けられている。すなわち該昇降装置
を構成する支持部材は、そのパイプを回転させる部分と
該支持部材を支持する部分とが、前記ワイヤおよびこれ
とは別のワイヤによって夫々独立した構成となってい
る。しかも当該支持部材が前記幕体の裏面中央に配設さ
れている。このため幕体の下方に障害物が存在している
状態で幕体を昇降させた場合でも、支持部材と障害物と
の干渉が回避されると共に、これに起因した支持部材に
対する各ワイヤの緩みが発生しないために、該障害物と
の接触による支持部材の不用意な落下を防止し得る。ま
た支持部材の両端部は、前記各ワイヤによって二重に支
持されるので、各端部のワイヤのうち一方が切断した場
合でも、他方のワイヤによって支持されることになる。
更に支持部材を幕体の中央に配設したことによって該幕
体の昇降動時間が短縮される、等の有益な利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る幕体の昇降装置
を、幕体と共に示す正面図である。
【図2】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置におい
て、支持部材の端部に配設されたシャフトおよび主ロー
ラ等を示す要部縦断正面図である。
【図3】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置におい
て、支持部材の端部に配設されたシャフトおよび該シャ
フトの軸受具を示す要部縦断側面図である。
【図4】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置におい
て、支持部材に配設される主ローラおよび該主ローラに
巻き掛けられたワイヤを示す要部縦断側面図である。
【図5】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置を幕体と
共に示す側面図である。
【図6】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置を示す要
部斜視図である。
【図7】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置におい
て、支持部材の端部に配設されたカバーを主ローラと共
に示す要部平面図である。
【図8】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置におい
て、幕体を支持部材に巻き掛ける状態を示す側面図であ
る。
【図9】本発明の実施例に係る幕体の昇降装置におい
て、幕体を支持部材に巻き掛けた状態を示す側面図であ
る。
【図10】従来技術に係る幕体の昇降装置を示す正面図
および平面図である。
【図11】従来技術に係る幕体の昇降装置を示す要部斜
視図である。
【符号の説明】
10 幕体 12 支持部材 14 パイプ 16 第1ワイヤ 22 モータ(駆動源) 26 第2ワイヤ 28 シャフト 30 軸受具 46 主ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 幕体の昇降装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は幕体の昇降装置に
関し、更に詳細には、映写用として使用される幕体を
イプに巻付けたり巻外すことにより昇降させる装置にお
いて、幕体支持する部分と巻付けたり巻外す部分と
別の構成とすることにより、幕体の落下を防止すると共
に安全に巻上げ得るよう構成した幕体の昇降装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば学校等の施設で使用される映写用
の幕体は図11に示す如く、ビニールコーティング
した四角形の白布13に対し、該白布13の寸法に合わ
せて略中央部分が切抜き成形された黒布11(白布13
と同様に全体が黒色にコーティングされている)を貼着
して構成されており、この幕体10が、固定部としての
支持棚18に吊下げられるようになっている。また幕体
10の下端部には、その幅寸法よりも所要長さだけ長尺
設定された支持部材12が配設されている。この支持
部材12は、前記幕体10の下端部が固定されるスチー
ル等を材質とするパイプ14と、該パイプ14の両端部
夫々配設され、パイプ14よりも若干大きい直径寸法
に設定されたフランジ15とから構成される。前記幕体
10の左右両端部(幅方向両端部)から突出するパイプ1
4には、図12に示す如く、幕体10の昇降動に使用さ
れるワイヤ16,16が夫々配設されている。すなわち
ワイヤ16,16は、幕体10の荷重に充分耐え得る強
度を有した材質からなるものであり、その一端部がパイ
プ14の周面部における所要位置に固定された状態で、
該パイプ14に対して幕体10の巻上げに必要な長さ分
だけ巻回されると共に、他端部は後述する巻取り手段と
してのモータ22に連繋されている。
【0003】前記幕体10が吊下げられる支持棚18
は、支持部材12における両端部の上方に臨む位置に、
第1ローラ20,20が夫々回転自在に配設されると共
に、該支持棚18にモータ22が設置されている。また
支持棚18には、幕体10を挟んで該モータ22と対峙
する位置に第2ローラ24が回転自在に配設されてい
る。そして、パイプ14の両端部から上方に案内され
記ワイヤ16,16は、対応する第1ローラ20,20
に巻掛けられると共に第2ローラ24に共通的に巻掛
られた後、その他端部がモータ22に連される。な
、各ワイヤ16が第2ローラ24に巻掛けられ位置
からモータ22に連されるまでの間の位置には、図に
示すようにヨリモドシ25が接続され、このヨリモドシ
25によってワイヤ16に不要の撚りが生ずるのを防止
し得るようになっている。
【0004】前記幕体10を巻上げる際には、前記モー
タ22を介してパイプ14の両端部に巻回された状態の
ワイヤ16,16を引上げるべく巻取る。これに伴い該
ワイヤ16,16がパイプ14から巻外されて該パイプ
14が回転しながら上昇することにより、図11(b)に
示す如く、パイプ14に一端が固定されている幕体10
パイプ14に巻付けられることとなる。また幕体10
を使用する際は、モータ22を逆回転させることでワ
ヤ16,16を巻外し、パイプ14を下降させることで
該パイプ14から幕体10が巻外されつつワイヤ16,
16が巻付けられる。なお幕体10の昇降動において
は、左右のワイヤ16,16が支持部材12に対して同
期的に巻付けおよび巻外しされて、該支持部材12が水
平状態を保持したまま上下動し得るよう構成されてい
る。また幕体10を降ろした状態では、支持部材12が
該幕体10を垂直に保持するための錘としても機能す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、幕体
10の下端部に配設した支持部材12に対し、前記ワイ
ヤ16,16を巻付けあるいは巻外しすることで幕体1
0が昇降される。このワイヤ16,16自体は、支持部
材12の両端部に配設された前記フランジ15によって
該支持部材12から容易にズリ落ちないよう構成されて
いる。しかしながら、幕体10の直下に例えばピアノや
机等の障害物があるにも拘らず、これらに気づかない状
態で操作者が不用意に幕体10を降ろした場合、幕体1
0の支持部材12がこの障害物に乗って下降しなくなる
ことがある。そして、この状態から更に幕体10を降ろ
続けた際に、前記ワイヤ16,16支持部材12
対する巻回状態が緩んでしまい、前記障害物に乗ってい
る支持部材12が不意に該障害物から落下した場合に
は、ワイヤ16,16が緩んでいる分だけ一気に落下
し、その衝撃で該ワイヤ16,16が支持部材12から
外れたりあるいはることにより重大な事故を引き
起こす危惧がある。
【0006】また幕体10を巻上げる際には、前述した
ように、前記ワイヤ16,16の引上げに伴って支持部
材12を回転させるよう構成されているが、この支持部
材12が該幕体10の下端部に位置しているため、幕体
10に操作者以外の人が不用意に近づいた場合、その衣
服等の一部が回転する支持部材12に巻込まれると云っ
た危惧も指摘される
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案さ
れたものであって、幕体の巻上げおよび巻降ろしを安
つ短時間で行ない得る幕体の昇降装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、固定部に吊下げ
られて映写用に使用される幕体の裏面に幅方向に平行に
延在するよう配設され、該幕体の幅寸法より所要長さだ
け長尺に設定されたパイプと、該パイプにおける前記幕
体の左右両端部から所要長さだけ突出する部分に一端部
夫々固定された状態で所要数巻回されると共に、その
他端部が前記固定部に配設された巻取り手段に夫々連繋
された一対のワイヤとから構成され、前記巻取り手段で
ワイヤを巻取ることにより、該ワイヤが巻外される前記
パイプ回転して前記幕体を巻付けつつ上昇すると共
に、前記巻取り手段からワイヤを巻外すことにより、前
記幕体から巻外される前記パイプが回転してワイヤを巻
回しつつ下降するようにした幕体の昇降装置において、
前記パイプの内部に同心的に挿通されて軸受具を介して
自由回転可能に軸支されると共に、該パイプの両端部か
ら所要長さだけ端部を突出させたシャフトと、前記シャ
フトにおけるパイプの両端部から突出する位置に回転可
能に配設された一対のローラと、前記ローラに夫々巻掛
けられ、一端部が前記固定部に固定されると共に、他端
部が前記巻取り手段に連繋された一対のワイヤとからな
り、前記パイプに配設したワイヤを前記巻取り手段で巻
取ったり巻外してパイプを昇降させるに際し、前記ロー
ラに巻掛けられている一対のワイヤを巻取り手段で併せ
て巻取ったり巻外すことにより、前記シャフトを水平状
態で昇降させるよう構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明に係る幕体の昇降装
置につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しなが
ら以下説明する。なお従来の技術で説明した部材と同
一の部材については、同じ符号で示し、その詳細な説明
は省略する。
【0010】図1に示す幕体の昇降装置は、前記幕体1
0に配設された支持部材12と、該幕体10の両端部か
ら所要長さだけ突出した部分に複数巻回させた前記第1
ワイヤ16,16および後述する別の第2ワイヤ26,2
6とから主に構成されている。支持部材12は、前述し
たように中空のパイプ14を本体部とするものであっ
て、図5に示す如く、幕体10の上下方向の略中央にお
ける裏面に配設された所要幅の布材27をパイプ14の
外周面に巻付けることによって取付けられている。また
パイプ14の内部には、該パイプ14の両端部から端部
所要長さだけ夫々突出した状態でシャフト28が同心
的に挿通されると共に、パイプ14の内部に配設した
数の軸受具30を介して回転可能に軸支されている
【0011】前記軸受具30は、図2および図3に示す
如く、パイプ14の内に収納し得る寸法に設定された
一対の半円形フランジ32,32と、該フランジ32,3
2が取付けられる支持体34とから基本的に構成されて
いる。軸受具30を構成するフランジ32は、その半
径方向の中心部に、シャフト28の径よりも若干大きい
半径に寸法設定された半円状の切欠32aが形成される
と共に、該フランジ32の周縁部分には、フランジ3
板面と直交する方向に沿って所要幅の鍔部32bが形
成されている。この鍔部32bには、後述する如く、そ
の所定位置にリベット穴33が設けられている。また軸
受具30を構成する支持体34は、フランジ32,32
の半径寸法よりも若干小さい径寸法に設定された円形の
板材部34aに対し、その中心軸を整列させた円筒形状
のボス部34bを所要さで突出成形した部材である。
この板材部34aの中心位置には、図2に示す如く、シ
ャフト28の挿通を許容する大きさに設定された連通孔
34cが穿設されると共に、ボス部34bの内部に軸受
36が同軸的に嵌合されている。なお、軸受36は一般
的なラジアル軸受であって、内径寸法が前記シャフト2
8の外径寸法に一致したものが使用される。
【0012】記一対のフランジ32,32は、図3に
示すように、支持体34に設けられた前記連通孔34c
を挟むように前記切欠32aを対向配置した状態で、
支持体34の板材部34aに当接される。しかる後、
フランジ32,32の対向する端部から直交する方向に
夫々同一距離だけ離間して設けられた挿通孔32cに
挿通したボルト等の止着部材38を、該挿通孔32cと
対応して板材部34aに設けられたネジ孔に螺入させる
ことにより、フランジ32,32が板材部34aに支持
固定されるようになっている。
【0013】なおフランジ32に設けられた前記挿通孔
32cは、図に示す如く、半径方向に沿長孔となっ
いる。これにより、前記軸受具30を支持部材12のパ
イプ14に挿入させる際に、該パイプ14の内径寸法に
合わせてフランジ32,32の離間幅を予め調節し得
。また前記鍔部32bに設けたリベット穴33は、挿
通孔32cの延在方向が鍔部32bと交差する位置に設
けられている。すなわちこの位置は、図3に示すよう
に、軸受具30をパイプ14に挿入配置した際にそのフ
ランジ32,32が、該パイプ14の内周面と当接する
部分であって、この内周面と当接した鍔部32bのリベ
ット穴33に対し、これと対応してパイプ14に形成さ
れた穿設孔40を介してリベット42を挿入することに
より軸受具30がパイプ14に固着されるようになって
いる。
【0014】前記パイプ14の両端部(図では一端部
のみ示す)には、前記軸受具30と同一構成の軸受具3
0が、その鍔部32bの開放端部をパイプ14の開放端
面に整列させた状態で取付けられている。この軸受具3
0が配設された位置と対応した位置には、図2に示す如
く、内径寸法をパイプ14の外径に一致させた環状部材
44が嵌合される。該環状部材44の周面部には、軸受
具30の前記鍔部32bに設けられたリベット穴33と
対応する位置に穿設孔44aが設けられており、この穿
設孔44aおよびパイプ14に形成された穿設孔40を
介して前記リベット42が挿入されることにより、環状
部材44および軸受具30がパイプ14に取付けられ
る。そして前記シャフト28を、各軸受具30に配設さ
れた軸受36の内径部分に挿通嵌合させることで、該シ
ャフト28がパイプ14に対して自由可能に軸支
れる。なお環状部材44における周面部の幅寸法は、軸
受具30を構成する前記フランジ32,32に成形され
た鍔部32bと略同一に設定されている。また環状部材
の開放端部がパイプ14の開放端面と整列する部分に
は、パイプ14の延在方向と直交する方向に所要幅のリ
ング部材44bが一体的に取付けられている。
【0015】前記シャフト28がパイプ14の両端部か
ら所要長さだけ夫々突出した位置には、図2に示すよう
に、該シャフト28に対して主ローラ46が回転可能に
軸支されている。この主ローラ46はその周面部全体に
断面台形状の溝部46aが凹設された所謂プーリであっ
て、主ローラ46の外径がパイプ14の外径寸法よりも
若干大きく設定されると共に、回転中心部にシャフト2
8の径よりも若干大きい径寸法に設定された連通孔46
bが穿設されている。また主ローラ46の一端部には、
回転中心部と軸心を一致させた位置に所要さのボス部
46が突出成形されており、この部分に前記軸受具3
0と同様の軸受36が嵌合されている。そして該軸受3
6の内径部分にシャフト28が挿通されることにより、
当該主ローラ46がシャフト28に対して回転可能に配
設される。なお主ローラ46の回転中心部には前記連通
孔46bを中心にして所要直径の凹部46が設けられ
ており、該凹部46に、前記の軸受具30と同一の構
成に係る別の軸受具30が介在するようになっている。
この軸受具30は、軸受36が嵌合されているボス部3
4bの端面を主ローラ46の凹部端面に近接した状態で
配設されており、シャフト28に対して回転可能に構成
されている。
【0016】更に、前記各主ローラ46の溝部46aに
は、図4に示すように、パイプ14に巻回された前記第
1ワイヤ16とは別の第2ワイヤ26が、該主ローラ4
6の上方から巻掛けられている。第2ワイヤ26は、第
1ワイヤ16と同様に幕体10の荷重に充分耐え得る強
度を有した材質からなるものであって、図1に示す如
く、その一端部が幕体10を支持する前記支持棚18に
固定されている。また第2ワイヤ26,26の他端部
は、支持棚18に配設された前記第1ローラ20,20
巻掛けられた後、支持棚18に配設された前記第2ロ
ーラ24に共通的に巻掛けられ、更に前記ヨリモドシ2
5を介して前記モータ22に連されている。なお第2
ワイヤ26,26および前記第1ワイヤ16,16が巻掛
けられる第1ローラ20,20と第2ローラ24は、図
5に示すように、幕体10を挟んだ前後方向に夫々2基
づつ並設されている。従って第2ワイヤ26,26と第
1ワイヤ16,16は、各ローラ20,24に対して夫々
独立に巻掛けられ、相互に干渉しないよう構成されてい
る。また巻取り手段としては、前記モータ22の他に例
えばスライドシリンダやラックアンドピニオンを採用す
ることもできる。
【0017】前記主ローラ46の外側面には、所要厚み
の板体からなるカバー48が配設される。すなわち該カ
バー48は、図6に示すように、上半部が矩形状を呈す
ると共に、下半部が主ローラ46の径よりも若干大きめ
の径寸法を有した円形状に成形された板体であって、下
半部の中心位置には、前記シャフト28の挿通を許容す
る孔48aが穿設されている。この孔48aにシャフト
28を挿通した後、該カバー48の側面から突出する
シャフト28の端部に割りピン(図示せず)を挿通するこ
とによって、カバー48がシャフト28から脱落しない
よう構成される。更にこの部分に対しては、シャフト端
部を保護するためのキャップ50が、例えばボルト等の
止着部材を介してカバー48に固定されている。また
バー48の上半部の上端面には、主ローラ46の上方に
位置するカバー体52が配設される。このカバー体52
は、上半部と同一幅に寸法設定された板体を、図2に示
す如く、断面逆L字状に屈曲成形したものであって、そ
の短手部位の開放端部が、該上半部の延在方向に対して
直交する位置に固着されている。更に短手部位の長さ
は、主ローラ46の厚み寸法と略同一に設定されると共
に、長手部位は、パイプ14の開放端部に配設された
記環状部材44のリング部材44bの外周端と近接する
位置まで延在されている。
【0018】前記カバー体52とカバー48との間
成される部分には、図4に示すように、前記主ローラ4
6よりも充分小さい径寸法からなる一対のサブローラ5
4,54が、該主ローラ46の上方に所要間隔離間して
回転可能に軸支されている。またカバー体52における
短手部位の中央には、図6および図7に示す如く、サブ
ローラ54,54の離間幅よりも若干長い寸法の長孔5
2aが、短手部位の延在方向に沿って開設されている。
従って主ローラ46に巻掛けられた前記第2ワイヤ2
サブローラ54,54の対向する内側に巻掛けら
れた後、長孔52aを通って幕体10の上方に案内され
るようになっている。
【0019】なお図8は、幕体の昇降装置の別実施例を
示すものであって、該昇降装置は、図に示すように、前
記主ローラ46の凹部46dが形成される部分に、前記
軸受け36がその側面を主ローラ46の側面に整列させ
た状態で取付けられる。すなわち主ローラ46は、前記
ボス部46cが省略され、主ローラ46の回転中心に所
要直径で形成された前記連通孔46bに軸受36が嵌合
配置されている。またパイプ14の開放端部に配設され
る前記環状部材44には、その側面が該パイプ14の内
径部分に臨む位置に、ボルト等の止着部材38を介して
前記支持体34が止着される。この支持体34の中心位
置には、図に示すように、前記と同様の軸受け36が、
前記主ローラ46に配設した軸受36と軸心を整列させ
た位置に取付けられており、この軸受36の中心部に前
記シャフト28が挿通されて回転し得るよう構成されて
いる。
【0020】更に主ローラ46の外側面において、前記
カバー48を挟んで配設された前記支持体34およびキ
ャップ50の部分は、図に示すように、該カバー48の
外側に配設された該キャップ50のみの構成とすること
ができる。この場合のキャップ50には、前述した各軸
受36に軸心を整列させた位置でもって軸受36が嵌合
配置され、その回転中心に前記シャフト28が挿通配置
されている。このキャップ50は、カバー48に対して
ボルト等の止着部材を介して取付けられている。なお前
記シャフト28は、前記パイプ14の軸心部全域に亘っ
て配設される必要はなく、例えば図に示す如く、該パイ
プ14の内径部分の所要位置において直径方向に配設し
た前記支持体34と、パイプ14の開放端部に主ローラ
46を挟んで配置した前記支持部34およびキャップ5
0との間にのみ介在させるようにしてもよい。またシャ
フト28の両端部に近接した位置には、周方向に沿って
断面半円弧状に成形された溝28aが凹設されており、
この溝28aにリングピン56が嵌合される。これによ
って該シャフト28の両端部が軸受36から抜けるのを
防止するよう構成されている。
【0021】
【実施例の作用】次に、実施例に係る幕体の昇降装置の
使用の実際につき説明する。前記幕体10は、図1に示
すように、その上下方向の略中央部に配設された前記支
持部材12が該幕体10の両端部から夫々所要長さだけ
突出する位置に、幕体10の上半部の巻上げに必要な長
さ分だけ前記第1ワイヤ16,16が巻回されると共
に、前記第2ワイヤ26,26が主ローラ46,46
けられている。この状態から支持棚18に配設された
モータ22を駆動することにより、主ローラ46,46
巻掛けられた第2ワイヤ26,26が、前記第1ロー
ラ20,20および第2ローラ24を介してモータ22
巻取られると同時に、支持部材12のパイプ14に巻
回した第1ワイヤ16,16も巻取られる。これによっ
て支持部材12が、その内部に配設された前記シャフト
28に対して自由回転する主ローラ46に両端部を支持
された状態で上方に持上げられると共に、前記軸受具3
0を介してシャフト28に支持されたパイプ14が回転
されて、図に示す如く、該支持部材12に幕体10が
前記布材27と共に巻付けられる。
【0022】そして前記モータ22を継続的に駆動する
ことにより、図10に示す如く、前記幕体10が前記パ
イプ14に巻付けられることになる。なお前述したよう
に、支持部材12が幕体10の上下方向の略中央部分に
配設されている。このため幕体10は、支持部材12か
ら上半部分がパイプ14に巻付けられると同時に、該支
持部材12の下半部分が同じくパイプ14に巻付けられ
る。従って幕体10の巻上げ作業が、下端部に取付けた
支持部材12を幕体10の上端部にまで巻上げる場合の
約半分の時間で終了することができる。
【0023】次に、前記モータ22を逆方向に駆動して
両ワイヤ16,26を巻外すことにより、前記幕体10
がパイプ14から巻外れると共に第1ワイヤ16,16
が該パイプ14に巻回される。また第2ワイヤ26,2
6により前記主ローラ46,46を介してシャフト28
が水平状態で下降される。この場合において、支持部材
12が幕体10の裏面中央に配設されているため、幕体
10の下方に障害物が存在している状態で幕体10を降
ろした場合でも、支持部材12と障害物との干渉が回避
されると共に、これに起因した支持部材12に対する各
第1ワイヤ16の緩みが発生しないために、該障害物と
の接触による支持部材12の不用意な落下を防止し得
る。また支持部材12の両端部は、前記第2ワイヤ2
6,26によって支持されるので、仮に第1ワイヤ16
が破断した場合でも、第2ワイヤ26によって支持部材
12を支持することができる。
【0024】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明の幕体の昇
降装置では、幕体の巻上げに供するワイヤを巻回した
イプに回転自在に挿通したシャフトの両端部にローラを
回転可能に配設し、このローラに対して、幕体の巻上
に供するワイヤとは別のワイヤを巻掛るよう構成し
た。すなわち昇降装置ではパイプを回転させる部分と
パイプを支持する部分とが、夫々別のワイヤによっ
立し構成されている。しかも当該パイプを幕体の
裏面における上下方向の略中央に配設したので、幕体の
下方に障害物が存在している状態で幕体を降ろす場合で
も、パイプと障害物との干渉が回避されると共に、これ
に起因したパイプに対する各ワイヤの緩みが発生しない
ために、該障害物との接触によるパイプの不用意な落下
を防止し得る。またパイプの両端部は、前記各ワイヤに
よって二重に支持されるので、各端部のワイヤのうち一
方が断した場合でも、他方のワイヤによって支持され
て落下を防止し得る。更に、パイプを幕体の中央に配設
したことによって該幕体の昇降動に要する時間が短縮
される、等の有益な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る幕体の昇降装置を
幕体と共に示す正面図である。
【図2】実施例に係る幕体の昇降装置において、支持部
材の端部に配設されたシャフトおよび主ローラ等を示す
要部縦断正面図である。
【図3】実施例に係る幕体の昇降装置において、支持部
材の端部に配設されたシャフトおよび該シャフトの軸受
具を示す要部縦断側面図である。
【図4】実施例に係る幕体の昇降装置において、支持部
材に配設される主ローラおよび該主ローラに巻掛けられ
たワイヤを示す要部縦断側面図である。
【図5】実施例に係る幕体の昇降装置を幕体を降ろした
状態で示す側面図である。
【図6】実施例に係る幕体の昇降装置を示す要部斜視図
である。
【図7】実施例に係る幕体の昇降装置において、支持部
材の端部に配設されたカバーを主ローラと共に示す要部
平面図である。
【図8】実施例に係る幕体の昇降装置の別実施例を示す
要部縦断正面図である。
【図9】実施例に係る幕体の昇降装置において、幕体を
支持部材に巻付ける初期の状態を示す側面図である。
【図10】実施例に係る幕体の昇降装置において、幕体
を支持部材に巻付けた状態を示す側面図である。
【図11】従来技術に係る幕体の昇降装置を示す正面図
および平面図である。
【図12】従来技術に係る幕体の昇降装置を示す要部斜
視図である。
【符号の説明】 10 幕体 14 パイプ 16 第1ワイヤ18 支持棚(固定部) 22 モータ(巻取り手段) 26 第2ワイヤ 28 シャフト 30 軸受具 46 主ローラ48 カバー(板体) 54 サブローラ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】追加
【補正内容】
【図12】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として映写用に使用される幕体(10)
    と、該幕体(10)の幅寸法よりも所要長さだけ長尺に成形
    されたパイプ(14)を本体部とし、該パイプ(14)を幕体(1
    0)の裏面に配設した支持部材(12)と、該支持部材(12)の
    両端部が前記幕体(10)の左右両端部から所要長さだけ夫
    々突出する部分に一端部が固定され、前記パイプ(14)の
    周面部に所要数巻回された後に、その他端部が巻き上げ
    用の駆動源(22)に連接されたワイヤ(16)とから構成さ
    れ、前記駆動源(22)を介して前記支持部材(12)の両端部
    近傍に巻回されている前記ワイヤ(16)を上方に引上げ、
    これによって前記パイプ(14)を回転させつつ支持部材(1
    2)を上昇させることにより、該パイプ(14)に前記幕体(1
    0)を巻き掛けると共に、前記駆動源(22)を逆方向に付勢
    することにより、前記ワイヤ(16)をパイプ(14)に巻回さ
    せつつ幕体(10)を下降させるようにした幕体の昇降装置
    であって、 前記パイプ(14)の軸芯に沿った位置に、該パイプ(14)の
    両端部から所要長さだけ夫々突出するシャフト(28)を、
    該パイプ(14)の内部に配設した軸受具(30)を介して回転
    可能に軸支すると共に、 前記シャフト(28)が前記支持部材(12)の両端部から突出
    した位置に、該シャフト(28)に対してローラ(46,46)を
    回転可能に挿通配置し、 更に前記ローラ(46,46)の上方から、パイプ(14)の周面
    部に巻回した前記ワイヤ(16)とは別のワイヤ(26)を巻き
    掛け、その一端部を所要位置に固定すると共に他端部を
    前記駆動源(22)に連接しておき、 前記駆動源(22)を介して、前記ローラ(46,46)に巻き掛
    けられた別のワイヤ(26)の一方を引張することにより、
    前記シャフト(28)に対して自由回転する該ローラ(46,4
    6)に支持された状態で前記支持部材(12)が上方に持ち上
    げられると共に、同じく前記駆動源(22)を介してパイプ
    (14)に巻回されている前記ワイヤ(16)を、前記別のワイ
    ヤ(26)と同時に上方に引張することで、シャフト(28)に
    対して回転自在に構成される前記支持部材(12)のパイプ
    (14)を回転させ、これによって前記幕体(10)を該支持部
    材(12)に巻き掛けつつ上昇させるよう構成したことを特
    徴とする幕体の昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラ(46,46)の外側面から所要長
    さだけ外方に突出した前記シャフト(28)に、該ローラ(4
    6,46)の側面部を被い得る大きさに寸法設定された板体
    (48)を軸支すると共に、該板体(48)の周縁部から所要長
    さだけ延在させた部分にローラ(46,46)よりも充分小さ
    い径に設定されたサブローラ(54,54)を対向配置させる
    よう構成した請求項1記載の幕体の昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材(12)が幕体(10)における上
    下方向の中央部に配設された請求項1または2記載の幕
    体の昇降装置。
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