JPH10313488A - 多数の遠距離通信ネットワークのためのユーザー認証方法およびシステム - Google Patents

多数の遠距離通信ネットワークのためのユーザー認証方法およびシステム

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JPH10313488A
JPH10313488A JP10089028A JP8902898A JPH10313488A JP H10313488 A JPH10313488 A JP H10313488A JP 10089028 A JP10089028 A JP 10089028A JP 8902898 A JP8902898 A JP 8902898A JP H10313488 A JPH10313488 A JP H10313488A
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Thomas Goerke
トーマス・ゲールケ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声チャンネル通信が、ディジタルPLMN
のような1つの遠距離通信ネットワークを通して行うこ
とが可能となり、かつディジタルパケットデータ通信
が、衛星ネットワークのような他のネットワークを通し
て行うことが可能となること。 【解決手段】 衛星遠距離通信システムにより供給され
た、パケットデータ通信ネットワークのための、音声チ
ャンネルユーザー端末UT1の認証は、ユーザー端末と
関連したSIMカード26からのデータ、およびユーザ
ー端末UT1との音声チャンネル通信用に用いる従来の
GSMネットワーク9に関連した認証センターAuC内
に保持された、対応する認証データを用いて達成され
る。認証データは、GSMネットワーク9から衛星パケ
ットデータネットワークへ通信され、ネットワーク管理
局NASS35内で認証が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つ以上の遠距離
通信ネットワークのための移動(mobile)ユーザー端末
の認証(authenticating)に関し、かつ移動電話送受話
器(handsets)のような移動ユーザー端末へ遠距離通信
サービスエリア(coverage)を供給するための衛星遠距
離通信ネットワークに対する、特有の、しかし限定的で
はないアプリケーションを有している。
【0002】
【従来の技術】地上の移動遠距離通信システムはよく知
られており、多くの様々な規格によって動作する様々な
システムが発展してきた。これらの公共の地上モバイル
ネットワーク(public land mobile networks:PLM
Ns)は、アナログあるいはディジタル規格によって動
作することができる。欧州、日本を除く極東およびその
他の国では、ディジタルのグローバルシステムモバイル
(Global System Mobile:GSM)ネットワークが一般
的になっているのに対し、米国では、先進式移動電話シ
ステム(Advanced Mobile Phone System:AMPS)と
ディジタル式米国移動電話システム(Digital American
Mobile Phone System:DAMPS)とが用いられてお
り、さらに日本では、簡易型携帯電話システム(Person
al Handiphone System:PHS)とディジタルセルラー
方式(Personal Digital Cellular:PDC)ネットワ
ークとが用いられている。より最近では、一般移動遠距
離通信システム(Universal Mobile Telecommunication
s System:UMTS)が提案されている。これらのネッ
トワークは全てセルラー電話方式であり、地上に基地局
を置く(land-based)ものである。
【0003】例えば、GSMシステムについて考える
と、モバイルネットワークの個々のセル(cell)は、一
連の、地理的に離間した、地上基地送受信機局(base t
ransceiver stations:BTSs)により供給されてお
り、該BTSsは、基地局切替センター(base switchi
ng centres:BSCs)を通してモバイル切替センター
(mobile switching centre:MSC)と連結されてお
り、該MSCは、ネットワークから従来の公共切替電話
ネットワーク(public switched telephone network:
PSTN)に対してゲートウェイを供給することが可能
である。前記ネットワークは、システムへの加入者およ
びそのユーザー端末についての情報を格納するホーム位
置レジスタ(home location register:HLR)を含
む。ユーザー端末がスイッチオンされるときに、該ユー
ザー端末はHLRに登録し、それから認証の手続きが行
われる。各々の移動ユーザー端末は、加入者識別モジュ
ール(subscriber identification module:SIM)と
して知られるスマートカードを供給され、該スマートカ
ードは、加入者を識別するために、2つの独自な識別項
目を格納している。第1の項目は、国際モバイル加入者
識別子(international mobile subscriber identity:
IMSI)から構成され、第2の項目は、GSMの明細
書中でKiとして言及された秘密パラメータから構成さ
れる。認証センター(authentication centre:Au
C)は、HLRと関連しており、ネットワークの各加入
者のためのIMSIおよびKiに対応するデータを含
む。ユーザー端末がスイッチオンされるときおよびその
他のときに、IMSIはユーザー端末からHLRへ送信
され、それにより、HLRはユーザーを認証するために
AuCへ照会する。IMSIは、AuCのメモリ中で照
合され、対応するKiの値が検索される。さらに、乱数
RANDもAuC内で発生される。該乱数RANDとK
iの値は、符号付きの結果(signed result)SRES
を発生させるために、GSM明細書中でA3として言及
されるアルゴリズムへの入力データとして適用される。
AuCはさらに、GSM明細書中でA8として言及さ
れ、秘密鍵(secret key)Kcを発生させるアルゴリズ
ムも含み、該秘密鍵Kcは、ユーザー端末と地上に基地
局を置くネットワークとの間で空中送信されたデータの
暗号化/暗号解読のために用いられる。実際には、前記
アルゴリズムA3/A8は、うち32ビットがSRES
を構成し、残り64ビットがKcを構成するような96
ビット出力を生成させる単一のアルゴリズムにより構成
されてもよい。RAND、SRESおよびKcから構成
される3つ組の信号は、AuCからHLRを通してMS
Cへ供給され、該MSCは、認証手続きにおいて照合局
として作用する。
【0004】そして、個々のRANDの値は、MSCか
らネットワークを通ってユーザー端末へ送信される。ユ
ーザー端末のSIMは、受信された乱数RANDの値と
SIM内に格納されたKiの値とから、対応するSRE
S’およびKcの値をユーザー端末で発生させるよう
に、局所的に格納されたアルゴリズムA3/A8を有し
ている。
【0005】SRES’の値は、ネットワークを通して
MSCへ返信され、当初に発生されたSRESの値と比
較される。これらが同じ場合、ユーザー端末は認証され
るが、そうでなければユーザー端末のHLRへの登録は
阻止される。
【0006】その後、ユーザー端末が認証されると、M
SCは、GSM明細書中でA5として言及される暗号化
/暗号解読のアルゴリズムを用いて、ネットワークを通
して送信されたデータの暗号化/暗号解読を開始する。
該A5は、その入力として、秘密鍵Kcとネットワーク
を通して送信されたデータのフレーム番号とを用いる。
ユーザー端末のSIMは、局所的に格納されたアルゴリ
ズムA8のコピーを用いて、それ自身の秘密鍵Kcの値
を発生させる。それにより、ユーザー端末での局所的な
Kcの値は、局所的に保持されたアルゴリズムA5のコ
ピーを用いて、送信されたデータを暗号化/暗号解読す
るために用いることができる。
【0007】GSMで用いられる認証手続きには、ユー
ザー端末とBTSとの間の空中インタフェースで、乱数
のみが送信されるという利点があり、このことは、不正
登録の危険性を最小限にする。
【0008】認証手続きおよびその後に続くデータの暗
号化/暗号解読のさらなる詳細については、"The GSM S
ystem for Mobile Communications"(M.Mouly & M-B.Pa
utet, Cell & Sys.1992 pp 477-492)を参照のこと。
【0009】ユーザー端末が、地理的に異なる場所の、
異なるGSMネットワークへ移動する場合、ユーザー端
末は、訪問先のネットワークのビジター位置レジスタ
(visitor location register:VLR)に登録し、該
VLRは、請求書作成発送その他の目的のために、ホー
ム・ネットワークであるHLRと通信する。DAMP
S,PHS,およびPDCネットワークも、類似した位
置レジスタを含んでいる。
【0010】従来のアナログPLMNsは、ディジタル
パケットデータのサービスをサポートしてきたが、これ
を用いて移動ユーザー端末とファクシミリやEメールの
メッセージの送受信が可能である。例えば、AMPSネ
ットワークは、セルラー・ディジタル・パケット・デー
タ(Cellular Digital Packet Data:CDPD)プロト
コルをサポートすることができ、該プロトコルによりデ
ータパケットを音声送信の切れ目の間に送信することが
可能になる。CDPDシステムのより詳細な説明につい
ては、"Cellular Digital Packet Data"(M.Streethara
n and R.Kumar,Artech House Publishers, 1996(ISBN-
0-89006-709-0))を参照のこと。しかしながら、DA
MPSやGSMのような、現行のディジタルPLMNs
は、そのようなディジタルパケットデータサービスをサ
ポートしていないという不利を被っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】移動ユーザー端末と、
PSTNsやPLMNsのような従来の地上ネットワー
クとの間で、衛星通信リンクを用いる移動遠距離通信シ
ステムが提案されてきた。IRIDIUM(商標)衛星
セルラーシステムとして知られる1つのネットワーク
が、欧州特許出願公開第0365885号公報および米
国特許第5,394,561号明細書(Motorola)に開
示されているが、これは、いわゆる低軌道周回(low ea
rth orbit:LEO)衛星の立体配座(constellation)
を利用しており、これらの衛星は、780kmの軌道半
径を有している。電話の送受話器のような移動ユーザー
端末は、空高く軌道を描く衛星へのリンクを確立してお
り、通話は、該衛星から前記立体配座中の他の衛星へ送
信され、それから通常は、従来の地上に基地局を置くネ
ットワークと接続されている地上局へ送信され得る。
【0012】いわゆる中軌道周回(medium earth orbi
t:MEO)衛星の立体配座を利用する他の計画が、1
0,000〜20,000kmの範囲の軌道半径で提案
されている。これについては、Walker J.G."Satellite
Patterns for Continuous Multiple Whole Earth Cover
age"(Royal Aircraft Establishment, pp 119-122(19
77))を参照のこと。さらに、例えば、英国特許出願公
開第2,295,296号公報で説明されているICO
(商標)衛星セルラーシステム、および欧州特許出願公
開第0,510,789号公報で説明されているODY
SSEY(商標)衛星セルラーシステムを参照のこと。
これらのシステムでは、衛星通信リンクは、隣接する衛
星間での通信を許可しておらず、その代わりに、移動送
受話器のような移動ユーザー端末からの信号は、最初に
衛星に送信され、それから地上局あるいは衛星アクセス
ノード(satellite access node:SAN)へ送信さ
れ、従来の地上に基地局を置く電話ネットワークへ接続
される。これには、システムの多くの構成要素が、GS
Mのような既知のディジタル地上セルラー技術と互換性
があるという利点がある。さらに、LEOネットワーク
の場合よりも簡素な衛星通信技術を用いることも可能で
ある。
【0013】衛星通信ネットワークにおいて、地上局
は、軌道を描いて回る衛星と通信するために、世界中の
様々な場所に設置されている。ICO(商標)システム
その他において、ビジター位置レジスタは、各々の衛星
地上局と関連しており、該各々の衛星地上局は、特定の
地上局を利用している個々のユーザー端末の記録を保持
する。衛星通信ネットワークは、Eメール、ファック
ス、および他のデータの送信を可能にするために、ディ
ジタルの衛星パケットデータネットワーク(satellite
packet data network:SPDN)を供給すべきである
という提案がなされている。例えば、ICO(商標)シ
ステムは、そのようなパケットデータネットワークをサ
ポートするように設計されている。
【0014】世界のある地域では、従来の地上PLMN
および衛星ネットワークにより供給されたサービスエリ
アは、共通地域では重なり合うことになる。個々の移動
端末はPLMNおよび衛星ネットワークの双方で動作可
能であるべきであるという提案がなされている。ユーザ
ー端末は、ユーザーにネットワークを選択させることを
可能にするスイッチを含んでもよく、あるいはまた、例
えば、信号の強度に基づいて自動選択がなされてもよ
い。普通は、従来の地上ネットワークが、費用や信号強
度の理由で好まれることが予想される。しかしながら、
あるPLMNにとっては、あるサービスをユーザー端末
のために衛星ネットワークを通して供給し、他のサービ
スをPLMNを通して供給できれば都合がよい。例え
ば、GSMなどのような、ディジタルの地上に基地局を
置くネットワークは、現行ではディジタルパケットデー
タサービスをサポートしていないので、衛星ネットワー
クによりデータ送信用に供給されたディジタルパケット
データのネットワークを用いるために、衛星ネットワー
クをPLMNの拡張として用いれば便利である。
【0015】本発明は、例えば、音声チャンネル通信
が、ディジタルPLMNのような1つの遠距離通信ネッ
トワークを通して行うことが可能となり、かつディジタ
ルパケットデータ通信が、衛星ネットワークのような他
のネットワークを通して行うことが可能となるように、
1つ以上のネットワークでの動作のための、ユーザー端
末の認証に関連する。
【0016】
【課題を解決するための手段】概して、本発明は、ユー
ザー端末での通信のために共通地域にサービスエリアを
供給している第1または第2のモバイルネットワークで
使用するための、移動ユーザー端末の認証方法を提供す
る。この方法では、ユーザー端末が予め設定された認証
手続きに従って動作可能であり、該認証手続きは、ユー
ザー端末内に保持された個々の識別コードと、遠隔の認
証センターに保持された対応する識別コードとを利用し
ている。この方法は、ユーザー端末内に格納された識別
コードに対応する認証データを検索するために、選択さ
れた1つのネットワークを通して認証センターにアクセ
スすることと、認証センターから検索された認証データ
とユーザー端末からのデータとを用いて、選択されたネ
ットワークに対するユーザー端末の認証を行うこととか
らなっている。
【0017】第1のネットワークが、音声信号のような
第1のモードでの信号の送信をサポートし、第2のネッ
トワークが、ディジタルパケットデータ信号のような第
2のモードでの信号の送信をサポートすることも可能で
ある。
【0018】さらに本発明は、遠距離通信システムも提
供しており、該遠距離通信システムは、ユーザー端末内
に保持された個々の識別コードを利用する、予め設定さ
れた認証手続きに従って動作可能な移動ユーザー端末で
の通信のために、共通地域にサービスエリアを供給して
いる第1および第2のモバイルネットワークと、ユーザ
ー端末内に格納された識別コードに対応する認証データ
を含む認証センターと、識別コードに対応する認証デー
タを検索するために、識別コードに対応するユーザー端
末からのデータを、第1ネットワークまたは第2ネット
ワークのいずれかから前記認証センターへ送信する手段
と、認証センターから検索された認証データとユーザー
端末からのデータとを用いて、選択されたネットワーク
のためにユーザー端末の認証を行う手段とを含んでい
る。
【0019】さらに本発明は、第1モバイルネットワー
クでのユーザー端末通信を認証する方法も提供してい
る。この方法では、ユーザー端末は、第1ネットワーク
と重なり合うサービスエリアを供給する第2モバイルネ
ットワークで動作可能であり、かつユーザー端末のため
に予め設定された認証手続きを用いる。該認証手続き
は、ユーザー端末内に保持された個々の識別コードと、
第2ネットワークの記憶位置に保持された対応する識別
コードとを利用する。前記方法は、第2ネットワークの
前記記憶位置に保持された識別コードに対応する認証デ
ータを検索するために、第1ネットワークから第2ネッ
トワークにアクセスすることと、第2ネットワークから
検索された認証データと移動端末からのデータとを用い
て、第1ネットワークにおけるユーザー端末の認証を行
うこととからなっている。
【0020】第1ネットワークは衛星遠距離通信ネット
ワークから構成され、第2ネットワークはPLMNから
構成されてもよい。
【0021】本発明は、ディジタルパケットデータネッ
トワークを通しての通信を認証するために、音声ネット
ワーク用の認証手続きを利用してもよい。
【0022】より具体的には、本発明は、ディジタルパ
ケットデータネットワークを用いた使用のために、移動
ユーザー端末を認証する方法を含み、そこでは、ユーザ
ー端末は、モバイルネットワークを用いた音声チャンネ
ル通信用に動作可能であり、該モバイルネットワーク
は、音声チャンネルのために予め設定された認証手続き
を用い、該手続きは、移動端末内に保持された個々の識
別コードと、音声チャンネルを供給するネットワークの
記憶位置に保持された対応する識別コードとを利用す
る。前記方法は、音声チャンネルを供給するモバイルネ
ットワークの前記記憶位置に格納された識別コードに対
応する認証データを検索するために、ディジタルパケッ
トデータネットワークから、音声チャンネルを供給する
モバイルネットワークにアクセスすることと、モバイル
ネットワークから検索された認証データと移動端末から
のデータとを用いて、ディジタルパケットデータネット
ワークでユーザー端末の認証を行うこととからなってい
る。
【0023】ディジタルパケットデータネットワーク
は、移動ユーザー端末に対し、衛星通信リンクを利用し
てもよく、さらに音声チャンネルは、例えば、GSMネ
ットワークのような、地上に基地局を置く公共のモバイ
ルネットワークにより供給してもよい。
【0024】本発明による方法は、ユーザー端末に保持
された識別コードに対応する識別データを、端末からデ
ィジタルパケットデータネットワークへ送信すること
と、認証データをディジタルパケットデータネットワー
クから音声ネットワーク内の認証センターへ送信するこ
とと、識別データに応じて認証センターから認証データ
を引き出すことと、認証データに対応するデータを求め
て、移動端末に呼びかけることと、端末がディジタルパ
ケットデータネットワーク上で使用可能か否かを決定す
るために、呼びかけに応じて端末から引き出されたデー
タを認証データと比較することとを含んでいてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明がより完全に理解されるた
めに、添付図面を参照した例により、この実施形態につ
いて以下に説明する。図1は、局所的な、地上に基地局
を置く移動遠距離通信システムとともに、本発明による
衛星遠距離通信システムを示す概略図である。図2は、
SAN1近傍の衛星ネットワークおよびそれに関連した
地上セルラー式ネットワークのより詳細なブロック図で
あり、相互間の作用を示すためのものである。図3は、
衛星ネットワーク内での相互通信を示す概略的なブロッ
ク図である。図4は、移動ユーザー端末の概略図であ
る。図5は、図4で示した端末の回路の概略的なブロッ
ク図である。図6は、図4、図5で示したSIMカード
の概略的なブロック図である。図7は、GSM,PLM
N9の認証に関連したデータの流れの概略図である。図
8は、SPDNのための認証手続きの第1の実施形態の
概略図である。図9は、SPDNのための認証手続きの
第2の実施形態の概略図である。図10は、SPDNの
ための認証手続きの第3の実施形態の概略図である。図
11は、認証手続きのための、ネットワーク内の様々な
構成要素間でのデータ送信を概略的に示している。
【0026】* 衛星ネットワーク 図1を参照すると、衛星移動遠距離通信システムの概略
的なブロック図が、概してICO(商標)に対応して示
されている。移動電話送受話器の形式の移動ユーザー端
末UT1は、地上に基地局を置く衛星アクセスノードS
AN1を用いて、地球軌道衛星3aを経由した通信経路
1,2の無線チャンネルを通して通信可能である。図1
に概略的に示されているように、SAN1には、軌道衛
星を追跡できるアンテナ4が供給されている。
【0027】多数の衛星アクセスノードSANS1,
2,3は、共に接続されてバックボーンネットワーク5
を形成しており、該バックボーンネットワーク5は、多
数のゲートウェイGW1,2,3を通して、従来の地上
に基地局を置く電話ネットワークと接続されている。例
えば、ゲートウェイGW1について考えると、GW1
は、地上に基地局を置く公共切替電話ネットワーク(P
STN)6と接続されており、該PSTN6は、従来の
電話機7への接続を可能にする。ゲートウェイGW1
は、さらに公共切替データネットワーク(PSDN)8
と公共のローカルモバイルネットワーク(PLMN)9
とに接続されている。各々のゲートウェイGW1,2,
3は、GSMネットワークで用いられている型式の、商
業的に入手できるモバイル切替センター(MSC)で構
成されてもよい。
【0028】図1に示されるように、送受話器UT1
は、従来の地上に基地局を置くモバイルネットワークP
LMN9で通信することもでき、該PLMN9は、ユー
ザー端末UT1との同時送受信方式のリンク11を確立
する送受信機局10を含むように概略的に示されてい
る。この例では、PLMN9は、GSMネットワークで
ある。GSMのより完全な理解のためには、欧州遠距離
通信標準協会(European Telecommunications Standard
Institute:ETSI)により発行されている、様々な
GSM勧告(GSM Recommendations)を参照のこと。さ
らに、より容易に理解できる概要として、前出の"The G
SM System for Mobile Communications"(M.Mouly & M-
B.Pautet)を参照のこと。
【0029】衛星ネットワークは、世界的なサービスエ
リアを供給するように設計されており、衛星3a、3b
は、衛星の立体配座の一部を形成しているが、該衛星
は、いくつかの軌道に配置されてもよい。1つの例で
は、地表の大部分のサービスエリアを供給するように示
され得る、5つの衛星を2つの軌道に配置したものが使
用される。そこでは10度の衛星の仰角に対し、1つの
衛星が全ての時間に移動送受話器によってアクセスで
き、2つの衛星が少なくとも80%の時間にアクセスで
き、それにより、システムの多様性を供給している。さ
らに冗長性(redundancy)や多様性を供給するために、
さらに遠くの衛星が立体配座内に含まれてもよい。
【0030】衛星は、通常はMEO立体配座内に、例え
ば10,355kmの軌道半径で配置されるが、本発明
は、特定の軌道半径に制限されるものではない。この実
施形態では、衛星3a,3bは共通の軌道内に示され、
これらの衛星は、各SANのアンテナ配列により追跡さ
れる。通常は、各SANは、立体配座内の個々の衛星を
追跡するために5つのアンテナを含む。SANは、切れ
目のないサービスエリアを供給するために、地上の至る
所に間隔を置いて配置されている。示した例では、SA
N1を欧州に設置し、SAN2をアフリカに設置し、S
AN3を米国に設置し、その他のSANを他の地域に設
置してもよい。図1では、SAN2が、衛星3bを経由
してユーザー端末UT2と通信しているのが示されてい
る。衛星ネットワークのさらなる詳細については、英国
特許出願公開第2,295,296号公報を参照のこ
と。
【0031】衛星3a,3bは、非静止軌道内にあり、
概してヒューズ(Hughes)HS601のような従来の衛
星で構成されており、また英国特許出願公開第2,28
8,913号公報に開示された特徴を含んでもよい。衛
星3a、3bはそれぞれ、衛星下方の地上の電波受信可
能域を覆っているビームの配列を発生させるために配置
されており、各々のビームは、英国特許出願公開第2,
293,725号公報に開示されているような、多数の
異なった周波数チャンネルやタイムスロットを含んでい
る。こうしてこれらのビームは、隣接するセルラーエリ
アを供給し、該セルラーエリアは、従来の地上に基地局
を置く移動電話ネットワークのセルに対応している。前
記衛星は、衛星制御センター(satellite control cent
re:SSC)12と、追跡遠隔測定および制御局(trac
king telemetry and control station:TT&C)13
とによって制御され、該SSC12およびTT&C13
は、バックボーンネットワーク5と連結されているディ
ジタルネットワーク15を通して、ネットワーク管理セ
ンター14と接続されている。SSC12およびTT&
C13は、衛星3a,3bの動作を制御するが、それ
は、例えば、NMC14によって送信されるように、送
信パワーレベルやトランスポンダーの入力チューニング
を設定するためである。衛星3a,3bのための遠隔測
定の信号は、TT&C13により受信され、SSC12
により処理され、これらの衛星が正常に機能することを
確実にしている。
【0032】電話通話の間、送受話器UT1,2は、ダ
ウンリンクチャンネルおよびアップリンクチャンネルで
構成される、完全同時送受信方式のチャンネルを経由し
て、衛星3a,3bにより通信する。前記チャンネル
は、通話開始の際に割り当てられた周波数上にTDMA
タイムスロットを含む。衛星リンクは、音声通信に用い
ることが可能であり、さらに、例えば、ユーザー端末と
SANとの間でのファクシミリ、テキストメッセージ、
Eメール、あるいはその他のパケットデータ送信用には
2.4−64kbpsの範囲のデータレートで、衛星デ
ィジタルパケットデータ通信に用いることも可能であ
る。このように、衛星ネットワークは、衛星ディジタル
パケットネットワーク(satellite digital packet net
work:SPDN)をサポートしている。
【0033】図2を参照すると、SAN1および局所的
なPLMN9の構成が、より詳細に示されている。SA
N1は、衛星追跡のために、5台の皿形アンテナ4に連
結されている地上局LES1からなっており、該LES
1は、増幅器、マルチプレクサ、デマルチプレクサ、お
よび符復号器(codecs)を有する送受信機回路を含んで
いる。移動衛星切替センターMSSC1は、LES1と
衛星ビジター位置レジスタVLRSAT1とに連結されて
いる。MSSC1は、通信信号(音声およびパケットデ
ータ)を、バックボーンネットワーク5とLES1とに
連結させて、バックボーンネットワーク5および衛星3
aを経由した同時送受信式の通信リンク1,2を通し
て、個々の電話通話を移動ユーザー端末UT1へ確立す
ることを可能にする。MSSC1は、アンテナ4から入
ってくる通信信号上のアドレスに応じて、信号をそれら
の目的地まで適切に送信する。
【0034】VLRSAT1は、各々の加入者の記録、す
なわち信号通信のためにSAN1を利用している各々の
ユーザー端末UTのIMSIを保持する。
【0035】さらに、SPDN周囲のパケットデータ信
号の流れを制御するために、各SANには、図2のSA
N1について示されるように、移動データ中継局MD−
ISが設けられている。衛星ネットワーク内のディジタ
ルパケットデータの全体的な流れは、ネットワーク管理
者(administrator)NASSにより制御されており、
該NASSは、図1に示されるように、NMC14に都
合よく設置されてもよい。
【0036】MSSC1は、ゲートウェイGW1に接続
されており、図1に示されたPSDN8およびPSTN
6とともに、PLMN9に対しても出力接続を供給して
いる。こうして、通常はパケットデータがPSDN8と
やりとりされ、音声信号がPLMN9あるいはPSTN
6とやりとりされることになる。登録加入者の記録を保
持するために、全てのSANが、それぞれのVLRSAT
と類似した構造になっていることが分かる。
【0037】図3を参照すると、衛星ネットワークは、
各移動ユーザー端末UTに関連する記録を含む衛星ホー
ム位置レジスタ(HLRSAT)としてこの文中で言及さ
れるデータベース17も含んでいる。前記記録は、端末
の識別子、すなわちそのIMSIと、該UTの現在の状
態、すなわち、以下により詳細に説明されるように、”
局所的(local)”モードで動作しているのか、”全体
的(global)”モードで動作しているのかということ
と、該UTの地理的な位置と、請求書記録その他のデー
タを単一の地点において収集することができるように、
該UTが登録されているホームMSSCと、これにより
該UTが衛星経由で通信している現在動作中のSANと
を含んでいる。HLRSAT17は、図1に示されている
NMC14に設置されてもよく、あるいは、SAN1,
2,3などの間で分布されていてもよい。
【0038】図1を参照すると、UT1は次の2つの別
個の状態のうちの1つに登録されてもよい。2つの別個
の状態は、UTが1つの局所的エリアあるいは衛星ネッ
トワークの一部を通してのみ通信することを許容され
る”局所的”状態と、UTが広範囲での使用を提供する
ように、衛星モバイルネットワークのあらゆる部分を通
って通信する資格が与えられる”全体的”状態である。
【0039】* GSMネットワーク(PLMN9) 再び図2を参照すると、GSMモバイルネットワーク9
は、多数の地上に基地局を置く送受信機局BTS1,
2,3などを含み、該BTSは、それ自体よく知られて
いる方法で、セルラー式ネットワークをサポートするた
めに、地理的に離間されている。通常は、GSMネット
ワークは、国および州上に重なるサービスエリアを有し
ており、それゆえ衛星ネットワークの広範囲なサービス
エリアと重なり合っている。BTS1は、接続されたア
ンテナ10とともに示されており、地上通信線によって
基地局切替センターBSC1へ接続されており、さらに
複数のBTSが、それ自体よく知られている方法で、B
SC1と接続されていることが分かる。BSC1は、モ
バイル切替センターMSC1と接続されており、該MS
C1は、通話をモバイルネットワークの範囲内で、さら
にゲートウェイGMSC1を通って配線18を介して従
来のPSTNへ、あるいはさらに、配線19を介してゲ
ートウェイGW1を通り、衛星ネットワークへ送信する
ことが可能である。このように、音声チャンネル通話
は、GSMネットワークを通してUT1とやりとりでき
る。しかしながら、GSMネットワークは、ユーザー端
末UT1とのディジタルパケットデータ送受信をサポー
トしていない。
【0040】地上に基地局を置くGSMネットワーク9
用のホーム位置レジスタHLRは、GMSC1と連結さ
れて供給されている。HLRは、従来の方法では、ネッ
トワークを用いた使用のために登録されたユーザー端末
のIMSIの記録と、該IMSIに関連した加入者の詳
細とを、請求書作成発送の目的で保持する。さらにPL
MN9は、ビジター位置レジスタVLRも含んでおり、
該VLRは、他のGSMネットワークから移動してき
て、一時的にネットワークに登録された加入者の記録を
保持する。例えば、PLMN9が英国に置かれた場合、
例えばドイツなどの他国のGSMネットワークからの加
入者は、英国に滞在中、一時的な基盤(basis)上に局
所的に登録されてもよい。電話の使用情報は、従来の方
法でVLRからPSTN6を経由してドイツのネットワ
ークへ、請求書作成発送の目的で中継される。
【0041】認証センターAuCはHLRと連結されて
いる。AuCは、Kiのデータベースと乱数発生器とを
含んでおり、該データベースは、GSM勧告に従うアル
ゴリズムA3/A8とともに、個々の加入者のIMSI
と独自に関連している。この格納データは、後程より詳
細に説明するように、端末UT1のようなユーザー端末
を認証するために用いられる。
【0042】* 移動ユーザー端末 図4および図5を参照すると、移動ユーザー端末UT1
は、局所的地上セルラー電話ネットワークおよび衛星ネ
ットワークの両方で動作するように設計されている。し
たがって、図2に示されている例では、移動送受話器U
T1は、地上に基地局を置くGSMプロトコルか、衛星
ネットワークプロトコルのいずれかに従って動作するこ
とが可能になる。図4に示されているように、ユーザー
端末UT1は、デュアルモード動作が可能な移動送受話
器から構成されている。これには、地上に基地局を置く
セルラー式ネットワーク9を用いた使用のための従来の
GSM回路が、衛星ネットワークを用いた使用のための
類似した回路構成部分とともに含まれている。送受話器
は、マイクロフォン20、スピーカ21、バッテリー2
2、キーパッド23、アンテナ24、および衛星リンク
経由で、ディジタルパケットデータネットワークを通し
て端末に送信されたメッセージを表示するために、他の
構成部品に混じって使用され得るディスプレイ25で構
成される。さらに、手で持てる装置UT1は、加入者識
別モジュール(SIM)スマートカード26も含む。送
受話器UT1の回路構成は、ブロック図形式で図5に示
されている。SIMカード26は、通常はマイクロプロ
セッサである制御装置28に連結されたSIMカード読
取機27内に受け入れられる。マイクロフォン20とス
ピーカ21は、符復号器29に連結され、該符復号器2
9は、アンテナ24に接続された従来の無線インタフェ
ース30に連結されており、これにより、それ自体よく
知られた方法で、通信信号を送受信する。
【0043】図6に示されるように、SIMカード26
は、メモリーM1を含み、該メモリーM1は、SIMに
特有な識別関数Ki、およびGSM勧告によるアルゴリ
ズムA3/A8およびA5とともに、個々のIMSIを
格納する。
【0044】* ネットワーク選択 前述したように、ネットワークは、多数の様々な方法
で、信号強度のような要因によって自動的に、または手
動式のいずれかで選択され得る。この例では、ネットワ
ークは、キーパッド23上のキーを用いて手動式に選択
される。
【0045】衛星ネットワークを選択するためにキーパ
ッド23が操作されると、制御装置28は、符復号器2
9と無線インタフェース30とを、衛星ネットワークに
適した周波数、プロトコル、および送信周波数に合わせ
て構成するように動作する。音声送信チャンネルは、衛
星ネットワーク用に選択することが可能である。さら
に、ディジタルパケットデータサービスは、例えば、米
国のAMPSネットワークでこれまでに用いられている
CDPDプロトコルに従うSPDNを通して選択するこ
とが可能である。こうして、衛星ネットワークが選択さ
れると、音声チャンネルとパケットデータ通信の両方
が、同時送受信方式リンク1,2を通して衛星3aを経
由して行われる。
【0046】PLMN9(GSMネットワーク)が選択
されると、制御装置28は、同時送受信方式リンク11
を通して、地上に基地局を置くGSMネットワーク音声
チャンネルに適した周波数で動作するように、無線イン
タフェース30を設定する。しかしながらGSMネット
ワークは、それ自体でディジタルパケットデータサービ
スをサポートすることはできない。
【0047】* ネットワーク相互作用 再び図2を参照すると、衛星ネットワークは、ICO
(商標)システムから構成されてもよく、該ICO(商
標)システムは、従来のGSMネットワーク9あるいは
他の地上に基地局を置くセルラー式ネットワークを通し
ては利用不可能な、強化されたサービスを供給すること
ができる。この例では、GSMネットワーク9は、それ
自体でPDNをサポートできない。それゆえ、ある環境
においては、PLMN9の拡張として衛星ネットワーク
を用いて、それにより地上に基地局を置くモバイルネッ
トワーク9から衛星ネットワークを通して通話を送信
し、衛星ネットワークを通して追加の利用可能なサービ
スを利用することが望ましい。相互作用機能装置31
は、この目的のために供給され、衛星とセルラー方式の
地上に基地局を置くネットワーク間でのサービス設備の
完全な制御を可能にしており、これにより、衛星ネット
ワークを用いることで、Eメールおよびその他のパケッ
トデータサービスを、GSMネットワークによりサポー
トすることを可能にしている。
【0048】* 認証手続き 前述したように、ユーザー端末UT1がスイッチオンさ
れたとき、通信目的のために用いられるべきネットワー
クに登録する必要があり、認証手続きが、ユーザー端末
の正当性を決定するために行われる必要がある。GSM
ネットワーク(PLMN9)に対しては、従来のGSM
登録および認証手続きが行われるが、これについては、
この後図7および図11を参照してより詳細に説明す
る。
【0049】本発明によれば、この従来のGSM登録手
続きが、衛星パケットデータネットワークSPDNを用
いた使用のために、ユーザー端末の認証を供給するよう
に適応されることも可能である、ということが評価され
てきており、そこで、SPDN経由で認証手続きがどの
ように用いられるかについての3つの例を、図8、図
9、および図10を参照し、図11と結びつけて説明す
る。まず最初にGSM登録と認証手続きについて、図7
を参照して説明する。
【0050】1.GSMネットワーク(PLMN9) 前述したように、ユーザー端末UT1は、SIMスマー
トカードを含んでおり、該SIMカードは、唯一のIM
SI、唯一の識別関数KiおよびGSM暗号化アルゴリ
ズムA5を、GSM勧告に応じて格納している(図
6)。登録および認証手続きは、IMSIをGSM認証
センターAuCへ送信することと、照合局35において
SIMからのデータを認証センターAuCからのデータ
と比較することとを含む。従来のGSM認証手続きで
は、照合局35はGSMネットワーク内に配置されてお
り、またMSC1に配置されていてもよい。
【0051】図7は、GSMネットワークの種々の構成
要素とユーザー端末UT1との間のデータの流れを示し
ている。認証手続きのステップは、図11に述べられて
いる。
【0052】第1のステップS1では、IMSIは、B
TS1、BSC1およびMSC1を経由してUT1から
HLRへ送信され、そこから認証センターAuCへ送信
される。前述したように、認証センターAuCは、GS
Mネットワーク上での使用にあてはまる各々のIMSI
と関連した識別関数Kiのコピーを含む。
【0053】ステップS2では、IMSIはAuCのメ
モリー内で照合され、対応するKiの値が検索される。
さらに、乱数発生器(図示せず)を用いて、乱数RAN
DがAuC内で発生される。乱数RANDおよびKiの
値は、AuC内で、符号付き結果SRESを発生させる
ために、GSMアルゴリズムへの入力として適用され
る。さらに、AuCは、秘密鍵Kcを発生させるGSM
アルゴリズムA8も含み、該秘密鍵Kcは、ユーザー端
末と地上に基地局を置くネットワークとの間で空中送信
されたデータの暗号化/暗号解読のために用いられる。
実際には、アルゴリズムA3/A8は、うち32ビット
がSRESを構成し、残り64ビットがKcを構成する
ような96ビット出力を生成させる単一のアルゴリズム
で構成してもよい。
【0054】ステップS3では、RAND、SRESお
よびKcからなる3つ組の信号が、認証センターAuC
からHLRを通してMSCへ供給され、該MSCは、認
証手続きにおいて照合局35として機能する。実際に
は、例えば通話中に、すぐ後の認証における使用のため
に、n個の3つ組信号がMSCへ供給されるが、ここで
は説明を簡潔にするために、3つ組が1つだけの処理に
ついて考えることにする。
【0055】ステップS4では、個々のRANDの値
が、MSCからネットワークを通ってユーザー端末へ送
信される。ユーザー端末UT1のSIMは、アルゴリズ
ムA3/A8を格納しており、これにより、ステップS
5において、受信された乱数値RANDおよびSIM内
に格納されたKiの値から、対応するSRES’の値が
ユーザー端末UT1で発生する。
【0056】SRES’の値は、ステップS6におい
て、ネットワークを通ってMSCへ返信され、ステップ
S7において、当初に発生されたSRESの値と比較さ
れる。これらが同じ場合、ユーザー端末は認証される
が、そうでなければユーザー端末のHLRへの登録は阻
止される。
【0057】認証が成功した場合、MSCは、GSM明
細書中でA5として言及されたアルゴリズムを用いてネ
ットワークを通して送信されたデータの暗号化/暗号解
読を開始し、該A5は、その入力として、秘密鍵Kc、
およびネットワークを通して送信されたデータのフレー
ム番号とを用いる。暗号化および暗号解読は、実際には
BSCあるいはBTSにおいて行われる。ユーザー端末
UT1のSIMは、局所的に格納されたアルゴリズムA
8のコピーを用いて、それ自身の秘密鍵Kcの値を発生
する。こうして、ユーザー端末UT1におけるKcの局
所的な値は、局所的に保持されたアルゴリズムA5のコ
ピーを用いて、データを暗号化/暗号解読するために用
いられ得る。
【0058】本質的な乱数のみが、空中インタフェース
を通して送信されるが、該乱数どうしは互いに無関係で
あり、複製や認証されていない使用の危険性を最小限に
するということが分かる。
【0059】本発明によれば、以下に説明するように、
この一般的な技術は、SPDNを認証するために用いる
ことも可能であるということが、評価されてきている。
【0060】2.衛星ディジタルパケットネットワーク
の認証 2.1 第1の実施形態 図8および図11を参照して、以下にSPDNの認証の
ためのデータの流れを説明する。認証手続きは、SIM
からのIMSI、およびGSMネットワークPLMN9
のAuC内に保持された、Kiの格納された値を利用す
る。手続きのステップは、概して図11に示されたもの
と同様であるが、この場合、照合局35がNASSから
構成されている。
【0061】ステップS1では、SPDNを用いた使用
のためにユーザー端末UT1を認証すべく、IMSI
は、衛星3aとMD−IS1(SAN1と関連してい
る)を経由し、NASS(NMC14と関連している)
を経由し、そしてGW1(図1)を経由して、PLMN
9へ送信されるが、さらにIMSIは、図8に概略的に
示されているように、HLRおよびAuCへ送信され
る。それから、図7を参照して説明されているように、
ステップS2では、IMSIはAuCのメモリー内で照
合され、正当であれば、対応するKiの値がメモリーか
ら引き出される。さらに、個々のRANDの値が発生さ
れ、アルゴリズムA3/A8がRANDおよびKiに対
して動作し、SRESとKcとを生成させる。
【0062】そしてステップS3では、SRES、K
c、およびRANDの3つ組は、AuCから照合局3
5、すなわちNASSへ送信される。
【0063】ステップS4では、個々のRANDの値
は、ネットワークを通って、衛星3a経由でユーザー端
末UT1へ返信され、そこで、ステップS5では、対応
するSRES’の値が図7を参照して前述したように発
生される。ステップS6では、PLMN9のHLRから
以前に受信された3つ組中のSRESの値と比較するた
めに、発生したSRES’の値が、衛星3aおよびMD
−IS1を経由してNASSへ返信される。
【0064】ステップS7では、SRESおよびSRE
S’の値が比較され、それらが同一であれば、ユーザー
端末はSPDNを用いた使用のために認証される。
【0065】こうして、図7および図8を参照して説明
された手続きは、ユーザー端末をPLMN9かSPDN
のいずれかのために選択的に認証されることを可能に
し、それにより、ユーザー端末は、GSMネットワー
ク、すなわちPLMN9上の音声通信用および衛星3a
を経由したネットワークSPDNを通したパケットデー
タ通信のために用いられ得る。
【0066】認証手続きは、送信中、例えば、システム
がある通信セルから他のセルへ渡され、かつ他の(n−
1)個の3つ組がこの目的のために使用され得るとき
に、繰り返されてもよいということが分かる。
【0067】2.2 第2の実施形態 図9を参照すると、SRESとSRES’の照合(ステ
ップS7)が、図2に示された相互作用機能装置(inte
rworking function unit)IWFで行われるように、図
8に示された認証手続きが変更可能である。したがっ
て、IWFは、照合局35として機能する。図9は、こ
の実施形態での使用のためのデータの流れを示す。SR
ESの値および対応するSRES’の値は、図8を参照
して説明された(ステップS1−S6)のと同様の方法
で生成されるが、信号値の比較(ステップS7)はIW
Fで行われる。
【0068】2.3 第3の実施形態 照合局35の機能は、適切なSAN(図2)内のMSS
C1においても行われ得る。図10を参照すると、認証
手続きのための対応するデータの流れが示されている。
SRESの値および対応するSRES’の値は、前述し
たのと同様に生成され、比較のためにMSSC1へ送ら
れ、それにより、ユーザー端末UT1をSPDNを用い
た使用のために認証する。
【0069】音声とパケットデータ双方の通信が、リン
ク1,2によって衛星ネットワークを通して完全に行わ
れ、かつPLMN9が選択されていない場合には、端末
は、図1に示されたHLRSATと接続された認証センタ
ー(図示せず)によって認証される。
【0070】他の多くの修正が、本発明の範囲内に入
る。例えば、PLMN9は、日本でのPHS,PDC、
あるいはある欧州の国々でのDCS1800、あるいは
新たに提案されたUMTSなどの、多数の異なる規格お
よびプロトコル上で動作可能であることが分かる。
【0071】また、本発明は、ICO(商標)衛星ネッ
トワークに関連して説明されてきたけれども、他の衛星
ネットワークを、様々な立体配座および信号送信プロト
コルで用いることも可能である。
【0072】さらに、経路1,2上での信号通信がTD
MAアクセスプロトコルを用いるけれども、符号分割多
元接続(code division multiple access)(CDM
A)あるいは周波数分割多元接続(frequency division
multiple access)(FDMA)のような他のプロトコ
ルを用いることも可能である。
【0073】説明の便宜上、ユーザー端末UTを表すた
めに”移動(mobile)”という語を用いてきたが、この
語は、手に持てる、あるいは携帯用の端末に制限される
のではなく、例えば、船あるいは飛行機に、あるいは陸
上の車両に搭載される端末をも含んでいることは理解さ
れるべきである。さらに、ある端末UTを完全に、ある
いは少なくとも部分的に固定して、本発明を実施するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 局所的な、地上に基地局を置く移動遠距離通
信システムとともに、本発明による衛星遠距離通信シス
テムを示す概略図である。
【図2】 SAN1近傍の衛星ネットワークおよびそれ
に関連した地上セルラー式ネットワークのより詳細なブ
ロック図であり、相互間の作用を示すためのものであ
る。
【図3】 衛星ネットワーク内での相互通信を示す概略
的なブロック図である。
【図4】 移動ユーザー端末の概略図である。
【図5】 図4で示した端末の回路の概略的なブロック
図である。
【図6】 図4、図5で示したSIMカードの概略的な
ブロック図である。
【図7】 GSM,PLMN9の認証に関連したデータ
の流れの概略図である。
【図8】 SPDNのための認証手続きの第1の実施形
態の概略図である。
【図9】 SPDNのための認証手続きの第2の実施形
態の概略図である。
【図10】 SPDNのための認証手続きの第3の実施
形態の概略図である。
【図11】 認証手続きのための、ネットワーク内の様
々な構成要素間でのデータ送信を概略的に示している。
【符号の説明】
UT1,UT2 ユーザー端末 GW1,2,3 ゲートウェイ 1,2,11 同時送受信方式リンク 3a,3b 衛星 4 皿形アンテナ 5 バックボーンネットワーク 6 PSTN 7 電話機 8 PSDN 9 PLMN 10 アンテナ 12 SCC 13 TC&C 14 NMC 15 ディジタルネットワーク 17 データベース 18,19 配線 20 マイクロフォン 21 スピーカ 22 バッテリー 23 キーパッド 24 アンテナ 25 ディスプレイ 26 SIMスマートカード 27 SIMカード読取機 28 制御装置 29 符復号器 30 無線インタフェース 31 相互作用機能装置(IWF) 35 照合局 整理番号 F05017A1

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の地域にサービスエリアを供給して
    いる第1または第2のモバイルネットワークを用いた使
    用のために移動ユーザー端末を認証する方法であって、 前記ユーザー端末が、該ユーザー端末内に保持された個
    々の識別コードと、遠隔の認証センターに保持された対
    応する識別コードとを利用する予め設定された認証手続
    きに従って動作可能であり、 前記ユーザー端末内に格納された前記識別コードに対応
    する認証データを検索するために、前記ネットワークの
    うちの選択された1つを通して前記認証センターにアク
    セスすることと、 前記認証センターから検索された前記認証データと前記
    ユーザー端末からのデータとを用いて、前記選択された
    ネットワークのために前記ユーザー端末の認証を行うこ
    ととを含むことを特徴とする移動ユーザー端末の認証方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1ネットワークが、第1のモード
    において信号の送信をサポートし、前記第2ネットワー
    クが、第2のモードにおいて信号の送信をサポートする
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第1モードの信号が音声チャンネル信
    号を含み、前記第2モードでの信号がディジタルパケッ
    トデータ信号を含むことを特徴とする請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記第1ネットワークが衛星遠距離通信
    ネットワークであり、第2ネットワークがPLMNであ
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1モバイルネットワークを用いた使用
    のために移動ユーザー端末を認証する方法であって、 前記ユーザー端末が、前記第1ネットワークと共通の地
    域にサービスエリアを供給する第2ネットワークを用い
    て動作可能であり、かつ該ユーザー端末のために予め設
    定された認証手続きを使用し、 前記認証手続きは、前記ユーザー端末内に保持された個
    々の識別コードと、前記第2ネットワークの記憶位置に
    保持された対応する識別コードとを利用し、 前記第2ネットワーク内の前記記憶位置に保持された前
    記識別コードに対応する認証データを検索するために、
    前記第1ネットワークから前記第2ネットワークにアク
    セスすることと、 前記第2ネットワークから検索された前記認証データと
    前記移動端末からのデータとを用いて、前記第1ネット
    ワークにおける前記ユーザー端末の認証を行うこととを
    含むことを特徴とする移動ユーザー端末の認証方法。
  6. 【請求項6】 前記第1ネットワークは衛星遠距離通信
    ネットワークであり、前記第2ネットワークはPLMN
    であることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ディジタルパケットデータネットワーク
    を用いた使用のために移動ユーザー端末を認証する方法
    であって、 前記ユーザー端末が、音声チャンネルのための予め設定
    された認証手続きを用いるモバイルネットワークでの音
    声チャンネル通信用に動作可能であり、 前記認証手続きは、前記移動ユーザー端末内に保持され
    た個々の識別コードと、前記音声チャンネルを供給する
    ネットワーク内の記憶位置に保持された対応する識別コ
    ードとを利用しており、 前記音声チャンネルを供給する前記モバイルネットワー
    ク内の前記記憶位置に格納された前記識別コードに対応
    する認証データを検索するために、前記ディジタルパケ
    ットデータネットワークから、前記音声チャンネルを供
    給する前記モバイルネットワークにアクセスすること
    と、 前記モバイルネットワークから検索された前記認証デー
    タと前記移動端末からのデータとを用いて、前記ディジ
    タルパケットデータネットワーク内での前記ユーザー端
    末の認証を行うこととを含むことを特徴とする移動ユー
    ザー端末の認証方法。
  8. 【請求項8】 前記ディジタルパケットデータネットワ
    ークは、前記移動ユーザー端末への衛星通信リンクを利
    用し、前記音声チャンネルは、地上に基地局を置く公共
    モバイルネットワークにより供給されることを特徴とす
    る請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ユーザー端末に格納された前記識別
    コードに対応する識別データを、前記端末から前記ディ
    ジタルパケットデータネットワークへ送信することと、 前記認証データを前記ディジタルパケットデータネット
    ワークから前記音声ネットワーク内の認証センターへ送
    信することと、 前記識別データに応じて前記認証センターから前記認証
    データを引き出すことと、 認証データに対応するデータについて、前記移動端末に
    呼びかけることと、 前記端末が前記ディジタルパケットデータネットワーク
    上で使用可能か否かを決定するために、前記呼びかけに
    応じて前記端末から引き出されたデータを前記認証デー
    タと比較することとを含むことを特徴とする請求項7ま
    たは請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記認証データを前記ディジタルパケ
    ットデータネットワーク内の照合位置へ送信すること
    と、 前記照合位置において、前記呼びかけに応じて前記端末
    から引き出された前記データを、前記認証データと比較
    することとを含むことを特徴とする請求項9記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記移動端末は、前記個々の識別コー
    ドおよび個々の識別関数を格納し、さらに前記認証セン
    ターも前記識別コードおよび前記個々の識別関数を含む
    ことを特徴とする請求項9または請求項10記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 ユーザー端末内に保持された個々の識
    別コードを利用する、予め設定された認証手続きに従っ
    て動作可能な移動ユーザー端末との通信のために、共通
    の地域にサービスエリアを供給する第1および第2のモ
    バイルネットワークの少なくとも一部と、 前記ユーザー端末内に格納された前記識別コードに対応
    する認証データを含む認証センターと、 前記識別コードに対応する前記認証データを検索するた
    めに、前記第1ネットワークか前記第2ネットワークの
    いずれかから前記認証センターへ、前記識別コードに対
    応する前記ユーザー端末からのデータを送信する送信手
    段と、 前記認証センターから検索された前記認証データと前記
    ユーザー端末からのデータとを用いて、前記選択された
    ネットワークのために前記ユーザー端末の認証を行う認
    証手段とを含むことを特徴とする遠距離通信システム。
JP10089028A 1997-04-01 1998-04-01 多数の遠距離通信ネットワークのためのユーザー認証方法およびシステム Withdrawn JPH10313488A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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GB97302158.7 1997-04-01
EP97302158A EP0869692A1 (en) 1997-04-01 1997-04-01 User authentication across multiple telecommunications network

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JPH10313488A true JPH10313488A (ja) 1998-11-24

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JP10089028A Withdrawn JPH10313488A (ja) 1997-04-01 1998-04-01 多数の遠距離通信ネットワークのためのユーザー認証方法およびシステム

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