JPH10314171A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH10314171A
JPH10314171A JP12583097A JP12583097A JPH10314171A JP H10314171 A JPH10314171 A JP H10314171A JP 12583097 A JP12583097 A JP 12583097A JP 12583097 A JP12583097 A JP 12583097A JP H10314171 A JPH10314171 A JP H10314171A
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JP
Japan
Prior art keywords
frequency
frequency analysis
diagnostic apparatus
pass filter
data used
Prior art date
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Application number
JP12583097A
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English (en)
Inventor
Takanobu Uchibori
孝信 内堀
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、MTIフィルタの過渡応答の
影響を効率よく回避できる超音波診断装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明は、パルス繰り返し周波数に従って
超音波パルスを繰り返し被検体に送受信し、この送受信
により収集されたエコー信号から移動体の反射成分に関
するドップラ信号を検波し、このドップラ信号からMT
Iフィルタ29により高周波の血流成分を取り出し、こ
の血流成分を自己相関器30で周波数解析にかけて血流
情報を取得する超音波診断装置において、MTIフィル
タ29から出力されるデータ列の中の自己相関器30で
周波数解析に使用するデータ個数を、パルス繰り返し周
波数に対するハイパスフィルタのカットオフ周波数の比
に基づいて自己相関器コントローラ40で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波のドップラ
効果を利用して被検体内の血流情報を求め、これを表示
して診断に供するようにした超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波の医学的な応用としては種々の装
置があるが、その主流は超音波パルス反射法を用いて生
体の軟部組織の断層像を超音波診断装置である。この超
音波診断装置は無侵襲検査法で、組織の断層像を表示す
るものであり、X線診断装置、X線CT装置、MRIお
よび核医学診断装置などの他の診断装置に比べて、リア
ルタイム表示が可能、装置が小型で安価、X線などの被
曝がなく安全性が高などの独自の特徴を有している。
【0003】このため心臓、腹部、乳腺、泌尿器、およ
び産婦人科などでその活用範囲は広い。特に、超音波プ
ローブを体表から割り当てるだけの簡単な操作で心臓の
拍動や胎児の動きの様子がリアルタイム表示で得られ、
かつ安全性が高いため繰り返して検査が行えるほか、ベ
ッドサイドへ移動していっての検査も容易に行えるなど
簡便である。
【0004】さらに、超音波診断では血流の空間的な様
子を画像化できる超音波パルスドップラ法が一般化しつ
つある。この超音波パルスドップラ法は、パルス反射法
と併用して用いられることが多く、この併用によって1
つの超音波プローブで血流画像と断層像(白黒Bモード
像)とを重ね合わせて表示できるようになっている。
【0005】この超音波パルスドップラ法で血流速度を
測定する原理は次の通りである。被検体である生体内を
流れている血流に対して超音波パルスを送波すると、こ
の超音波ビームの中心周波数fc は流動する血球によっ
て散乱されドップラ偏移を受けて周波数fd だけ変化す
る。このため受信周波数freceive は、 freceive =fc +fd となる。これらのfc ,fd は次式のような関係で与え
られる。 fd =((2・V・ cosθ)/c)・fc なお、Vは血流速度、θは超音波ビームと血流とのなす
角度、cは音速である。この関係式から分かるように、
ドップラ偏移周波数fd が分かれば、血流速度Vを求め
ることができるのである。
【0006】このドップラ偏移周波数fd を計測するた
めには、図3に示すように、超音波プローブ1から被検
体に対して、まず、Aの方向に超音波パルスを例えば2
0回繰り返し送受信する。これが終わると今度はBの方
向に同じように超音波パルスを20回繰り返し送受信す
る。以下同様にZの方向まで順番に20回ずつ送受信を
繰り返していく。
【0007】1回の送受信で得られるエコー信号から直
交位相検波によってドップラ信号を取り出し、この取り
出したドップラ信号を例えば5mm間隔に相当するサンプ
リング周波数でディジタル信号に変換する。そして、同
じサンプル点に関する20個のデータを時間軸に沿って
並べ、このデータ列からMTIフィルタ(ハイパスフィ
ルタ)により低周波のクラッタ成分を除去し、高周波の
血流成分を抽出する。このクラッタ成分(低周波成分)
を除去したデータ列を自己相関器により周波数解析する
ことにより、ドップラ偏移周波数fd を求める。
【0008】ところで、図4(a),(b)に示すよう
に、MTIフィルタにはデータ列の初期段階に過渡応答
が見られる。この過渡応答の影響を避けるため、MTI
フィルタから出力される20個分のデータ列の全てを対
象に自己相関器で周波数解析にかけるのではなく、図4
(c)に示すように、初期段階を除く後方の例えば14
個分のデータ列を使って周波数解析を行っているのが通
常である。
【0009】しかしながら、図4(d),(e)に示す
ように、実際にはMTIフィルタの過渡応答が弱く表れ
る(過渡応答期間が短い)場合も、過渡応答が強く表れ
る(過渡応答期間が短い)場合も、自己相関器で周波数
解析に使用するデータの個数は、一律に14個に固定し
ていた。
【0010】このため、過渡応答期間が短い場合には、
過渡応答の影響を受けていない又は十分少ないデータま
で廃棄することになるので、周波数解析の精度が不必要
に低下されてしまうという結果を招いている。逆に、過
渡応答期間が長い場合には、過渡応答の影響が残ってい
るデータまで周波数解析に使用してしまうため、これに
よる誤差が生じてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、MT
Iフィルタの過渡応答の影響を効率よく回避できる超音
波診断装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルス繰り返
し周波数に従って超音波パルスを繰り返し被検体に送受
信し、この送受信により収集されたエコー信号から移動
体の反射成分に関するドップラ信号を検波し、このドッ
プラ信号からハイパスフィルタにより高周波成分を取り
出し、この高周波成分を周波数解析にかけて前記移動体
の移動情報を取得する超音波診断装置において、前記ハ
イパスフィルタから出力されるデータ列の中の前記周波
数解析に使用するデータ個数を、前記パルス繰り返し周
波数に対する前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数
の比に基づいて変化させることを特徴とする。
【0013】また、本発明は、超音波パルスを繰り返し
被検体に送受信し、この送受信により収集されたエコー
信号から移動体の反射成分に関するドップラ信号を検波
し、このドップラ信号からハイパスフィルタにより高周
波成分を取り出し、この高周波成分を周波数解析にかけ
て前記移動体の移動情報を取得する超音波診断装置にお
いて、前記ハイパスフィルタから出力されるデータ列の
中の前記周波数解析に使用するデータ個数を、前記ハイ
パスフィルタの過渡応答に基づいて変化させることを特
徴とする。
【0014】さらに本発明は、超音波パルスを繰り返し
被検体に送受信し、この送受信により収集されたエコー
信号から移動体の反射成分に関するドップラ信号を検波
し、このドップラ信号からハイパスフィルタにより高周
波成分を取り出し、この高周波成分を周波数解析にかけ
て前記移動体の移動情報を取得する超音波診断装置にお
いて、前記ハイパスフィルタから出力されるデータ列の
中の前記周波数解析に使用するデータ個数が可変である
ことを特徴とする。
【0015】(作用)パルス繰り返し周波数に対するハ
イパスフィルタのカットオフ周波数の比に、ハイパスフ
ィルタの過渡応答の程度(長短)は依存しており、従っ
て本発明のようにハイパスフィルタから出力されるデー
タ列の中の周波数解析に使用するデータ個数を、パルス
繰り返し周波数に対するハイパスフィルタのカットオフ
周波数の比に基づいて変化させることにより、過渡応答
の影響を受けていない又は十分少ないデータまで廃棄す
ることに起因して周波数解析の精度が不必要に低下され
てしまったり、逆に、過渡応答の影響が残っているデー
タまで周波数解析に使用して誤差を招いてしまったりと
いう問題を解決して、ハイパスフィルタの過渡応答の影
響を効率よく回避することができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よる超音波診断装置を好ましい実施形態により説明す
る。図1に本実施形態に係る超音波診断装置の構成を示
す。この装置は、超音波プローブ11と、電子走査アナ
ログ部12と、検波器18と、コンソール20と、直交
位相検波回路23と、MTI演算部27と、表示ユニッ
ト45と、自己相関器コントローラ40とから構成され
る。
【0017】超音波プローブ11は、電気信号を扱う電
子走査アナログ部12らと、超音波に振幅変調や周波数
変調をかけて内部情報を付与する被検体側との間を媒介
するために、配列された複数の微小圧電素子を先端部分
に有している。このプローブ11の形態としては、セク
タ対応、リニア対応、コンベックス対応等の中から任意
に選択される。
【0018】電子走査アナログ部12は、超音波プロー
ブ11から超音波を送信するための送信部と、超音波エ
コーを超音波プローブ11を介して受信する受信部とか
ら構成される。送信部は、レートパルス発生器19と、
受信部と共用されるディレーライン16と、パルサ14
と、発振器15とから構成されている。
【0019】レートパルス発生器19は、レート周波数
とも呼ばれるパルス繰り返し周波数(PRF)でレート
パルスを出力する。このパルス繰り返し周波数(PR
F)は、オペレータによりコンソール20を介して入力
されるコマンドに従って、例えば3〜12kHzの間で
500Hzのステップで任意に変更できるようになって
いる。
【0020】このレートパルスは、ディレーライン16
で超音波の指向性を決めるために適当な遅延を受けて、
トリガパルスとしてパルサ14に与えられる。このトリ
ガパルスに同期してパルサ14からプローブ11の圧電
素子に個別又は近隣グループ単位で、発振器15の基準
周波数(fc )と同じ高周波の信号パルスが印可され
る。
【0021】プローブ11の圧電素子は、この信号パル
スを受けて振動する。これにより基準周波数(fc )を
中心周波数とする超音波パルスが、パルス繰り返し周波
数(PRF)で周期的に発生され、被検体に送信され
る。
【0022】この超音波は生体内を伝播し、その途中に
ある音響インピーダンスの不連続面で次々と反射する。
この反射によるエコーはプローブ11に返ってきて、圧
電素子を振動する。これにより、圧電素子それぞれから
微弱な電気信号が発生する。
【0023】この電気信号は、受信部に取り込まれる。
受信部は、プリアンプ13と、ディレーライン16と、
加算器17とから構成される。プローブ11からの電気
信号はまずプリアンプ13で増幅され、ディレーライン
16で例えば送信時とは逆の適当な遅延を受けた後、加
算器17で加算される。これにより受信指向性を持った
1つのエコー信号が取得される。このエコー信号は、検
波器18と直交位相検波回路23とにそれぞれ送り込ま
れる。
【0024】検波器18は、検波回路の他に、対数増幅
器とアナログ・デジタル・コンバータとを有している。
検波回路は、エコー信号を検波して反射成分を取り出
す。この反射成分を対数増幅器で対数増幅して、さらに
アナログ・デジタル・コンバータでディジタル信号に変
換することにより、断層組織を表すBモード画像信号を
得る。このBモード画像信号は、表示ユニット45に送
られ、白黒ディジタル・スキャン・コンバータ(DS
C)34と、マルチプレクサ(MUX)37と、ディジ
タル・アナログ・コンバータ(D/A)38とを順に介
してカラーディスプレイ39に濃淡(白黒)で表示され
る。
【0025】直交位相検波回路23は、ミキサ24と、
90゜移相器25と、ローパスフィルタ26とから構成
される。ミキサ24とローパスフィルタ26は、血流の
方向(プローブ11に近づく方向と、遠ざかる方向)を
区別するために、それぞれaとbの2系統用意されてい
る。2つのミキサ24にはそれぞれ発振器15からの基
準周波数(fc )と、90゜移相器25を通って90゜
移相された基準信号が供給され、それぞれ加算器17か
らのエコー信号と掛け合わされる。この掛け合わせによ
り、周波数成分(2fc +fd )が検出され、このうち
の高周波成分(2fc )をローパスフィルタ26で除去
する。この直交位相検波により、ドップラ偏移周波数成
分(fd )だけを有するドップラ信号が得られる。
【0026】MTI演算部27は、アナログ・デジタル
・コンバータ(A/D)28と、MTIフィルタ29
と、自己相関器30と、平均速度演算部31と、分散演
算部32と、パワー演算部33とから構成される。アナ
ログ・デジタル・コンバータ28とMTIフィルタ29
も、ミキサ24とローパスフィルタ26と同様に、それ
ぞれaとbの2系統用意されている。
【0027】ところでドップラ偏移周波数(fd )を計
測するためには、図3を参照して説明した通り、超音波
プローブ11から被検体に対して、まず、Aの方向に超
音波パルスを例えば20回繰り返し送受信する。これが
終わると今度はBの方向に同じように超音波パルスを2
0回繰り返し送受信する。以下同様にZの方向まで順番
に20回ずつ送受信を繰り返していく。
【0028】1回の送受信で得られるエコー信号から直
交位相検波によってドップラ信号を取り出し、この取り
出したドップラ信号を例えば5mm間隔に相当するサンプ
リング周波数でサンプリングし、そして量子化してか
ら、リアルタイムなハイパスフィルタとして動作するM
TIフィルタ29に送り込む。
【0029】そして、MTIフィルタ29で、同じサン
プル点に関する20個のデータを時間軸に沿って並べ、
このデータ列から心臓壁等の比較的速度の遅い低周波成
分(クラッタ成分)を除去し、そして血球等の比較的速
度の速い高周波成分(血流成分)だけを抽出する。
【0030】このMTIフィルタ29は、IIR型又は
FIR型のディジタルフィルタであり、オペレータによ
りコンソール20を介して入力されるコマンドに従っ
て、係数列のパターンを変えて、カットオフ周波数(f
cut )を任意に変更できるようになっている。
【0031】MTIフィルタ29を通過した血流成分
(高周波成分)を有するデータ列を、自己相関器30に
より周波数解析することにより、ドップラ偏移周波数
(fd )が計算される。このドップラ偏移周波数(fd
)は、血流の平均速度、速度の分散、主に血流量を反
映しているパワーを計算するために平均速度演算部3
1、分散演算部32、パワー演算部33にそれぞれ供給
される。これら平均速度、分散、パワー信号は、表示ユ
ニット45に送られ、カラーディジタル・スキャン・コ
ンバータ(DSC)35と、カラー情報変換ユニット3
6と、マルチプレクサ37と、ディジタル・アナログ・
コンバータ38とを順に介してカラーディスプレイ39
にカラーで表示される。
【0032】次に本実施例の特徴的な部分である自己相
関器コントローラ40について説明する。図4を参照し
て説明した通り、MTIフィルタ29の出力にはデータ
列の初期段階に過渡応答が見られる。この過渡応答の影
響を避けるため、MTIフィルタ29から出力される同
じサンプル点に関する20個分のデータ列の全てを対象
に自己相関器30で周波数解析にかけるのではなく、過
渡応答を示す初期段階を除く、後方部分の幾つかのデー
タを使って周波数解析を行っている。
【0033】従来では、実際にはMTIフィルタ29の
過渡応答が弱く表れる(過渡応答期間が短い)場合も、
過渡応答が強く表れる(過渡応答期間が短い)場合も、
自己相関器29で周波数解析に使用するデータの個数
は、一律に例えば14個に固定していたため、過渡応答
の影響を受けていない又は十分少ないデータまで廃棄す
ることになって、周波数解析の精度が不必要に低下され
てしまったり、また逆に過渡応答の影響が残っているデ
ータまで周波数解析に使用してしまって誤差が生じてし
まうという不具合が生じていた。
【0034】これに対して本実施例では、自己相関器コ
ントローラ40により、過渡応答の程度(出力が比較的
安定するまでの期間長)に従って、自己相関器30で自
己相関演算に使用するデータの個数(又は除去されるデ
ータ数)を適当に調整することにより、上述のような不
具合を解決しようとするものである。
【0035】自己相関器コントローラ40では、過渡応
答の程度を、パルス繰り返し周波数(PRF)に対する
MTIフィルタ29のカットオフ周波数(fcut )の比
(fcut /PRF)により推定している。
【0036】図2に自己相関器コントローラ40の制御
によって、自己相関器30で周波数解析に使用するデー
タ個数を変化させている様子を示している。この制御は
例えば次のように行われる。
【0037】まず、図2(a)に示すように、パルス繰
り返し周波数(PRF)に対するMTIフィルタ29の
カットオフ周波数(fcut )の比(fcut /PRF)
が、所定の下限値(RATIOlow )から上限値(RA
TIOhigh)までの標準的範囲に含まれるとき、MTI
フィルタ29から出力される同じサンプル点に関する2
0個分のデータ列の中の後方部分の例えば14個のデー
タを使って周波数解析を行うように、自己相関器コント
ローラ40から自己相関器30に制御が行われる。
【0038】次に、図2(b)に示すように、パルス繰
り返し周波数(PRF)に対するMTIフィルタ29の
カットオフ周波数(fcut )の比(fcut /PRF)
が、所定の下限値(RATIOlow )より低いとき、過
渡応答期間が長いものとして、図2(a)の場合より少
ないMTIフィルタ29から出力される同じサンプル点
に関する20個分のデータ列の中の後方部分の例えば1
0個のデータを使って周波数解析を行うように、自己相
関器コントローラ40から自己相関器30に制御が行わ
れる。
【0039】そして、図2(c)に示すように、パルス
繰り返し周波数(PRF)に対するMTIフィルタ29
のカットオフ周波数(fcut )の比(fcut /PRF)
が、所定の上限値(RATIOhigh)より高いとき、過
渡応答期間が短いものとして、図2(a)の場合より多
いMTIフィルタ29から出力される同じサンプル点に
関する20個分のデータ列の中の後方部分の例えば17
個のデータを使って周波数解析を行うように、自己相関
器コントローラ40から自己相関器30に制御が行われ
る。
【0040】以上のように本実施形態では、MTIフィ
ルタ29から出力されるデータ列の中の自己相関器30
で周波数解析に使用するデータ個数を、パルス繰り返し
周波数(PRF)に対するMTIフィルタ29のカット
オフ周波数の比に基づいて適当に変化させることによ
り、過渡応答の影響を受けていない又は十分少ないデー
タまで廃棄することに起因して周波数解析の精度が不必
要に低下されてしまったり、逆に、過渡応答の影響が残
っているデータまで周波数解析に使用して誤差を招いて
しまったりという問題を解決して、ハイパスフィルタの
過渡応答の影響を効率よく回避することができるように
なる。
【0041】本発明は、上述してきたような実施形態に
限定されることなく、種々変形して実施可能であること
は言うまでもない。例えば、上記実施形態では自己相関
器30で自己相関関数を求めるために使用するデータの
個数(除去されるデータ数)をパルス繰り返し周波数と
MT1フィルタのカットオフ周波数との比からのみで決
定したが、MTIフィルタ29に入力されるデータの数
もその考慮に入れても良い。
【0042】
【発明の効果】パルス繰り返し周波数に対するハイパス
フィルタのカットオフ周波数の比に、ハイパスフィルタ
の過渡応答の程度(長短)は依存しており、従って本発
明のようにハイパスフィルタから出力されるデータ列の
中の周波数解析に使用するデータ個数を、パルス繰り返
し周波数に対するハイパスフィルタのカットオフ周波数
の比に基づいて変化させることにより、過渡応答の影響
を受けていない又は十分少ないデータまで廃棄すること
に起因して周波数解析の精度が不必要に低下されてしま
ったり、逆に、過渡応答の影響が残っているデータまで
周波数解析に使用して誤差を招いてしまったりという問
題を解決して、ハイパスフィルタの過渡応答の影響を効
率よく回避することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波診断装置の構
成を示すブロック図。
【図2】図1の自己相関器コントローラの制御による周
波数解析に使用するデータ個数の変化を示す図。
【図3】セクタスキャンの説明図。
【図4】従来の周波数解析に使用するデータ個数を示す
図。
【符号の説明】
11…超音波プローブ、 12…電子走査アナログ部、 13…プリアンプ、 14…パルサ、 15…発振器、 16…ディレーライン、 17…加算器、 18…検波器、 19…レートパルス発生器、 20…コンソール、 23…直交位相検波回路、 24…ミキサ、 25…90゜移相器、 26…ローパスフィルタ、 27…MTI演算部、 28…アナログ・ディジタル・コンバータ、 29…MTIフィルタ(ハイパスフィルタ)、 30…自己相関器、 31…平均速度演算部、 32…分散演算部、 33…パワー演算部、 34…白黒ディジタル・スキャン・コンバータ、 35…カラーディジタル・スキャン・コンバータ、 36…カラー情報変換ユニット、 37…マルチプレクサ、 38…ディジタル・アナログ・コンバータ、 39…カラーディスプレイ、 40…自己相関器コントローラ、 45…表示ユニット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス繰り返し周波数に従って超音波パ
    ルスを繰り返し被検体に送受信し、この送受信により収
    集されたエコー信号から移動体の反射成分に関するドッ
    プラ信号を検波し、このドップラ信号からハイパスフィ
    ルタにより高周波成分を取り出し、この高周波成分を周
    波数解析にかけて前記移動体の移動情報を取得する超音
    波診断装置において、前記ハイパスフィルタから出力さ
    れるデータ列の中の前記周波数解析に使用するデータ個
    数を、前記パルス繰り返し周波数に対する前記ハイパス
    フィルタのカットオフ周波数の比に基づいて変化させる
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記比が所定値より大きいときの前記周
    波数解析に使用するデータ個数を、前記比が前記所定値
    より小さいときの前記周波数解析に使用するデータ個数
    よりも少なくすることを特徴とする請求項1記載の超音
    波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記比が所定値より小さいときの前記周
    波数解析に使用するデータ個数を、前記比が前記所定値
    より大きいときの前記周波数解析に使用するデータ個数
    よりも多くすることを特徴とする請求項1記載の超音波
    診断装置。
  4. 【請求項4】 前記比が基準範囲に含まれるとき、前記
    周波数解析に使用するデータ個数を基準個数に設定し、
    前記比が前記基準範囲を超過するとき、前記周波数解析
    に使用するデータ個数を前記基準個数よりも少なくし、
    前記比が前記基準範囲を下回るとき、前記周波数解析に
    使用するデータ個数を前記基準個数よりも多くすること
    を特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 超音波パルスを繰り返し被検体に送受信
    し、この送受信により収集されたエコー信号から移動体
    の反射成分に関するドップラ信号を検波し、このドップ
    ラ信号からハイパスフィルタにより高周波成分を取り出
    し、この高周波成分を周波数解析にかけて前記移動体の
    移動情報を取得する超音波診断装置において、前記ハイ
    パスフィルタから出力されるデータ列の中の前記周波数
    解析に使用するデータ個数を、前記ハイパスフィルタの
    過渡応答に基づいて変化させることを特徴とする超音波
    診断装置。
  6. 【請求項6】 超音波パルスを繰り返し被検体に送受信
    し、この送受信により収集されたエコー信号から移動体
    の反射成分に関するドップラ信号を検波し、このドップ
    ラ信号からハイパスフィルタにより高周波成分を取り出
    し、この高周波成分を周波数解析にかけて前記移動体の
    移動情報を取得する超音波診断装置において、前記ハイ
    パスフィルタから出力されるデータ列の中の前記周波数
    解析に使用するデータ個数が可変であることを特徴とす
    る超音波診断装置。
JP12583097A 1997-05-15 1997-05-15 超音波診断装置 Pending JPH10314171A (ja)

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JP12583097A JPH10314171A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 超音波診断装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018121807A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社日立製作所 超音波振動子を用いた送受信方法、超音波探触子および超音波診断装置
JP2019528895A (ja) * 2016-09-16 2019-10-17 アンスティチュ ナショナル ドゥ ラ サンテ エ ドゥ ラ ルシェルシュ メディカル 血液を伴う試料をイメージングするための方法および関連装置

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JP2018121807A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社日立製作所 超音波振動子を用いた送受信方法、超音波探触子および超音波診断装置

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