JPH10314300A - 中空糸膜型人工肺 - Google Patents

中空糸膜型人工肺

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JPH10314300A
JPH10314300A JP14321497A JP14321497A JPH10314300A JP H10314300 A JPH10314300 A JP H10314300A JP 14321497 A JP14321497 A JP 14321497A JP 14321497 A JP14321497 A JP 14321497A JP H10314300 A JPH10314300 A JP H10314300A
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JP
Japan
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hollow fiber
fiber membrane
blood
blood chamber
membrane bundle
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JP14321497A
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English (en)
Inventor
Masanari Naraoka
巨業 奈良岡
Kazuhiko Takeuchi
和彦 竹内
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液外部還流型の人工肺において、血液の偏
流の形成が少なく、十分なガス交換効率を有し、かつ圧
力損失も低いものを提供する。 【解決手段】 中空糸膜型人工肺1は、内部に血液流通
部7cを形成する筒状中空糸膜束2と、中空糸膜束2を
収納するハウジング3と、中空糸膜束2の両端部をハウ
ジングに固定する隔壁5,6と、ガス流入口11および
ガス流出口12とを有する。人工肺内1は、筒状中空糸
膜束2の外周面と筒状ハウジング本体33の内面間に形
成された血液室7を備える。血液室7は、第1の血液室
7aおよび第2の血液室7bに区画され、かつ、2つの
血液室7a,7bは、一方の血液室より他方の血液室に
血液が中空糸膜に接触することなく流通しないように区
画されている。ハウジング本体33は、側面に第1の血
液室と連通する血液流入口8、第2の血液室7bと連通
する血液流出口9を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体外血液循環にお
いて、血液中の二酸化炭素を除去し、血液中に酸素を添
加するための中空糸膜型人工肺に関する。
【0002】
【従来の技術】人工肺としては、膜型人工肺が一般的と
なってきた。膜型人工肺は主に中空糸膜を用い、その中
空糸膜を介して血液のガス交換を行うものである。人工
肺への血液の流入方式として、中空糸膜の内側に血液を
流し、中空糸膜の外側にガスを流す内部還流方式と、逆
に血液を中空糸膜外側へ流し、ガスを中空糸膜の内側へ
流す外部還流方式とがある。前者は血液を循環する際の
圧力損失が大きい事が知られている。これに対し後者は
圧力損失で前者より有利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年遠心式のポンプや
拍動流ポンプが普及してきており、これらのポンプにて
体外循環が行えるためには、人工肺の圧力損失は小さい
事が望ましい。しかし、外部還流方式の人工肺では、血
液が流れる流路が自由に取れるため、血液の偏流が生じ
易い。また、中空糸膜の充填率を高くし、ガス交換効率
や血液の偏流の改善を図ろうとすると、圧力損失が増加
する。現在では、支持コア上に中空糸を一本または複数
本を直接あるいは中空糸を一定間隔に配列したシートを
巻き回してなる人工肺がある。このタイプの中空糸膜束
を有する人工肺では、血液は、中空糸膜束の内側から血
液が流入し中空糸膜束を通過し、中空糸膜束の外側に流
れた後人工肺より流出するタイプのもの、また、逆に、
中空糸膜束の外側から血液が流入し中空糸膜束を通過
し、中空糸膜束の内側に流れた後人工肺より流出するタ
イプのものがある。しかし、いずれの方法でも、血液の
偏流、具体的には、人工肺内部に部分的な血液滞留部位
もしくは流れの緩慢な部位が形成されやすい。そこで、
本発明の目的は、血液外部還流型の人工肺において、血
液の偏流の形成が少なく、十分なガス交換効率を有し、
かつ圧力損失も低い中空糸膜型人工肺を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、多数のガス交換用中空糸膜からなり、内部に血液流
通部を形成する筒状中空糸膜束と、該筒状中空糸膜束を
収納するハウジングと、前記中空糸膜の両端が開口した
状態で、前記筒状中空糸膜束の両端部を前記ハウジング
に固定する2つの隔壁と、前記中空糸膜内部と連通する
ガス流入口およびガス流出口とを有する中空糸膜型人工
肺であって、前記ハウジングは、筒状ハウジング本体を
有し、前記人工肺内は、前記筒状中空糸膜束の外周面と
該筒状ハウジング本体の内面間に形成された血液室を備
え、かつ、該血液室は、第1の血液室および第2の血液
室に区画されているとともに、第1の血液室と第2の血
液室は、一方の血液室より他方の血液室に血液が前記中
空糸膜に接触することなく流通しないように区画されて
おり、そして、前記筒状ハウジング本体は、側面に前記
第1の血液室または前記第2の血液室の一方と連通する
血液流入口および前記第1の血液室または前記第2の血
液室の他方と連通する血液流出口を有する中空糸膜型人
工肺である。
【0005】そして、前記人工肺は、例えば、前記第1
の血液室と前記第2の血液室が、実質的に前記筒状中空
糸膜束の内部に形成された血液流通部を介して連通する
ものとさせる区画壁を備えている。また、前記中空糸膜
型人工肺は、例えば、前記一方の隔壁より前記他方の隔
壁まで延びる2つの区画壁を備え、該2つの区画壁によ
り、前記筒状の血液室を軸方向に縦に2つに区画するも
のである。また、前記区画壁は、例えば、前記筒状ハウ
ジング本体の軸方向の中央部付近に形成された環状区画
壁であり、該環状区画壁により、前記血液室は、一方の
隔壁側となる第1の血液室と、他方の隔壁側となる第2
の血液室とに区画されているものである。
【0006】また、前記ハウジングは、例えば、前記中
空糸膜束にほぼ液密に密着する区画部材もしくは内壁部
分を有し、該区画部材もしくは内壁部分により、前記血
液室は、第1の血液室および第2の血液室に区画されて
いるものである。さらに、前記中空糸膜束にほぼ液密に
密着する区画部材もしくは内壁部分は、例えば、前記一
方の隔壁より前記他方の隔壁まで延びるように2つ形成
されており、該2つの区画部材もしくは内壁部分によ
り、前記筒状の血液室が軸方向に縦に2つに区画されて
いるものである。また、前記中空糸膜束にほぼ液密に密
着する区画部材もしくは内壁部分は、例えば、前記筒状
ハウジング本体の軸方向の中央部付近に環状に形成され
ており、該環状の区画部材もしくは密着内壁部分によ
り、前記血液室は、一方の隔壁側となる第1の血液室
と、他方の隔壁側となる第2の血液室とに区画されてい
るものである。そして、前記区画壁、前記中空糸膜束に
ほぼ液密に密着する区画部材もしくは内壁部分が、前記
中空糸膜束の外側面を被覆する面積は、中空糸膜束の外
側面の面積の5〜20%であることが好ましい。
【0007】そして、前記ハウジングは、側面に血液流
通用開口を有する内側筒状部材を有するとともに、前記
中空糸膜束は、該内側筒状部材の外面に巻き付けられて
おり、該内側筒状部材は、前記隔壁により、前記筒状ハ
ウジング本体に固定されていることが好ましい。さら
に、前記中空糸膜束は、前記中空糸膜が、1本あるいは
複数本同時に、且つすべての中空糸膜が実質的に一定の
間隔となるように前記内側筒状部材に巻きつけられるこ
とにより形成されたものであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】そこで、本発明の中空糸膜型人工
肺について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の
中空糸膜型人工肺の一実施例を示す断面図であり、図2
は、図1のA−A線断面図であり、図3は、図1のB−
B線断面図である。本発明の中空糸膜型人工肺1は、多
数のガス交換用中空糸膜からなり、内部に血液流通部7
cを形成する筒状中空糸膜束2と、筒状中空糸膜束2を
収納するハウジング3と、中空糸膜の両端が開口した状
態で、筒状中空糸膜束2の両端部をハウジングに固定す
る2つの隔壁5,6と、中空糸膜内部と連通するガス流
入口11およびガス流出口12とを有する。そして、ハ
ウジング3は、筒状ハウジング本体33を有し、人工肺
内1は、筒状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本
体33の内面間に形成された血液室7を備える。血液室
7は、第1の血液室7aおよび第2の血液室7bに区画
されているとともに、第1の血液室7aと第2の血液室
7bは、一方の血液室より他方の血液室に血液が中空糸
膜に接触することなく流通しないように区画されてい
る。そして、筒状ハウジング本体33は、側面に第1の
血液室7aまたは第2の血液室7bの一方と連通する血
液流入口8および第1の血液室7aまたは第2の血液室
7bの他方と連通する血液流出口9を有している。
【0009】図1および図2に示す実施例の中空糸膜型
人工肺1では、ハウジング3は、筒状ハウジング本体3
3と、この筒状ハウジング本体33内に収納され、側面
に多数の血液流通用開口32を有し、内部に血液流通部
7cを形成する内側筒状部材31と、この内側筒状部材
31内に収納された内筒体35を備える。
【0010】この実施例の中空糸膜型人工肺1では、血
液室7は血液室7を第1の血液室7aおよび第2の血液
室7bに区画され、かつ、第1の血液室7aおよび第2
の血液室7bを筒状中空糸膜束2の内部に形成された血
液流通部7cを介して連通させるための区画壁4a,4
bを備えている。そして、筒状中空糸膜束2は、内側筒
状部材31の外面に巻き付けられている。つまり、内側
筒状部材31が筒状中空糸膜束2のコアとなっている。
【0011】内筒体35、中空糸膜束2が外面に巻き付
けられた内側筒状部材31、さらに、筒状ハウジング本
体33は、それぞれがほぼ同心的に配置されている。そ
して、中空糸膜束2が外面に巻き付けられた内側筒状部
材31の一端(上端)および筒状ハウジング本体33の
一端(上端)および内筒体35の一端(上端)は、第1
の隔壁5により、それらの同心的位置関係が維持される
とともに、内側筒状部材内部および筒状ハウジング本体
33と中空糸膜の外面との間により形成される空間が外
部と連通しないように、同様に、内筒体35の一端(先
端)部において内部空間および外部空間が外部と連通し
ないように液密状態となっている。
【0012】また、内筒体35、中空糸膜束2が外面に
巻き付けられた内側筒状部材31の他端(下端)および
筒状ハウジング本体33の他端(下端)は、第2の隔壁
6により、それらの同心的位置関係が維持されるととも
に、内筒体35と内側筒状部材31の内部に形成される
空間および筒状ハウジング本体33と中空糸膜の外面と
の間により形成される空間が外部と連通しないように、
同様に、内筒体35の他端(下端)部において内部空間
および外部空間が外部と連通しないように液密状態とな
っている。隔壁5,6は、ポリウレタン、シリコーンゴ
ムなどの接着性を有する弾性材料であるポッティング剤
で形成されている。
【0013】そして、この実施例の人工肺内1では、筒
状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本体33の内
面間に形成された筒状空間となっている血液室7は、2
つの区画壁4a,4bにより、第1の血液室7aと第2
の血液室7bに区画されていいる。そして、筒状ハウジ
ング本体33の側面には、第1の血液室7aと連通する
血液流入口8と、第2の血液室7bと連通する血液流出
口9を有している。この区画壁4a,4bは、ポリウレ
タン、シリコーンゴムなどの接着性かつ弾性を有する材
料からなり、いわゆるポッティング剤により形成されて
いる。区画壁4a,4bを形成するポッティング剤は、
区画壁4a,4bに接触する部分の中空糸膜束内に侵入
している。このため、区画壁4a,4bにより、中空糸
膜束も2つに区分されている。これにより、第1の血液
室7aと第2の血液室7bは、筒状中空糸膜束2の内部
に形成された血液流通部7cを介してのみ連通する。ま
た、この実施例の人工肺1では、内筒体35を備えるこ
とにより、筒状中空糸膜束2の内部(内側筒状部材31
と内筒体35との間)に形成される血液流通部7cも実
質的に筒状空間となっている。
【0014】なお、この実施例の人工肺では、筒状中空
糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本体33の内面間に
形成された筒状空間となっている血液室7は、ハウジン
グ本体の軸方向に縦割りしたように2つに区分されて、
第1の血液室7aが血液流入側血液室を形成し、第2の
血液室7bが血液流出側血液室を形成している。そし
て、血液流入口8は、第1の血液室7a(血液流入側血
液室)の上部と連通するようにハウジング本体33の側
面の上部に設けられており、血液流出口9は、第2の血
液室7b(血液流出側血液室)の下部と連通するように
ハウジング本体33の側面の下部に設けられている。
【0015】2つの区画壁4a,4bは、図2および図
3に示すように、筒状中空糸膜束2の中心に対して向か
い合う位置に形成されており、さらに、中空糸膜束の軸
方向に平行に延びている。2つの区画壁4a,4b同士
も、平行となっている。このため、筒状中空糸膜束2の
外周面と筒状ハウジング本体33の内面間に形成された
筒状空間となっている血液室7は、2つの区画壁4a,
4bにより軸方向に縦に2つに、ほぼ等分に(半割する
ように)2つに区画されている。なお、区画形態は、こ
のような等分のものに限定されるものではなく、例え
ば、図7に示すように、血液流入側である第1の血液室
7aが狭く、第2の血液室7b側が広くなるようにして
もよく、この逆でもよい。筒状中空糸膜束2の外周面の
面積を100としたとき、第1の血液室7a側となる筒
状中空糸膜束2の外周面の面積と第2の血液室7b側と
なる筒状中空糸膜束2の外周面の面積の比は、30:7
0〜70:30程度が好適である。
【0016】また、区画壁4a,4bの幅は、狭い方が
好ましいが、あまり狭いと、血液の短絡の原因となるの
で、20〜90mm、好ましくは、20〜50mm程度
が好適であり、別な表現を用いれば、区画壁4a,4b
が、筒状中空糸膜束2の外側面を被覆する面積は、筒状
中空糸膜束2の外側面の面積の5〜20%程度が好適で
ある。この形態の2つの区画壁4a,4bは、平行にか
つほぼ向かいあうように形成されており、区画壁4a,
4bは、ハウジングの軸に対して平行であることが好ま
しいが、螺旋状に形成してもよい。
【0017】また、この人工肺では、図2および図4に
示すように、2つの区画壁4a,4bが形成される部分
に対応する内側筒状部材31の側面には、軸方向にのび
る開口非形成部31aが設けられている。このため、区
画壁4a,4bを形成するポッティング剤が内側筒状部
材31の内部、言い換えれば、筒状中空糸膜束2の内部
に形成された血液流通部7cに流入することがない。ま
た、筒状ハウジング本体33の一端には、ガス流入口1
1を備えるガス流入用部材41が固定されており、同様
に、筒状ハウジング本体33の他端には、ガス流出口1
2を有するガス流出部材42が固定されている。
【0018】この人工肺では、血液流入口8から流入し
た血液は、第1の血液室7a内に流入し、第1の血液室
7a内に露出している部分の筒状中空糸膜束2の外側面
より筒状中空糸膜束2内に侵入し、筒状中空糸膜束2を
通過し、内側筒状部材31の開口を通って、血液流通部
7cに流入する。この際血液は、ある程度ガス交換され
る。そして、血液流入部より、内側筒状部材31の開口
32を通って、第2の血液室7b側となっている中空糸
膜束の内側面側より膜束内に侵入し、筒状中空糸膜束2
を通過し、第2の血液室7bに流入する。この際、再
び、血液はガス交換される。そして、第2の血液室7b
に流入した血液は、血液流出口9より流出する。
【0019】筒状ハウジング本体33としては、円筒
体、多角筒、断面が楕円状のものなどが使用できる。好
ましくは円筒体である。また、筒状ハウジング本体33
の内径は、30〜150mm程度が好適であり、長さ
(有効長)は、30〜750mm程度が好適である。
【0020】また、内側筒状部材31としては、円筒
体、多角筒、断面が楕円状のものなどが使用できる。好
ましくは円筒体である。また、内側筒状部材31の内径
は、20〜100mm程度が好適であり、長さ(有効
長)は、15〜765mm程度が好適である。そして、
内側筒状部材31は、側面に多数の血液流通用開口32
を備えている。開口32は、筒状部材の必要強度を保持
する限り、総面積が大きいことが好ましい。さらに、開
口32の形状は、丸、多角形、楕円形などでもよいが、
図4に示すような、長円形状のものが好適である。ま
た、内側筒状部材31には、2つの区画壁4a,4bが
形成される部分に対応する内側筒状部材31の側面に
は、軸方向にのびる2つの開口非形成部31aが設けら
れている。内筒体35としては、円筒体、多角筒、断面
が楕円状のものなどが使用できる。好ましくは円筒体で
ある。また、内筒体35の内径は、10〜40mm程度
が好適である。そして、内側筒状部材31の外面には、
筒状中空糸膜束2が巻き付けられている。なお、中空糸
膜束2の外径は、30〜144mmが好適であり、充填
率としては、45〜75%が好適である。
【0021】ガス交換用中空糸膜としては、多孔質膜が
使用される。多孔質中空糸膜としては、内径100〜1
000μm、肉厚は5〜200μm、好ましくは10〜
100μm、空孔率は20〜80%、好ましくは30〜
60%、また細孔径は0.01〜5μm、好ましくは
0.01〜1μmのものが好ましく使用できる。また、
多孔質膜に使用される材質としては、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、
ポリテトラフルオロエチレン、セルロースアセテート等
の疎水性高分子材料が用いられる。好ましくは、ポリオ
レフィン系樹脂であり、特に好ましくは、ポリプロピレ
ンであり、延伸法または固液相分離法により壁に微細孔
が形成されたものがより好ましい。なお、中空糸膜束2
の厚さは、5mm〜25mmであることが好ましい。
【0022】そして、筒状中空糸膜束2は、例えば、内
側筒状部材31に中空糸膜を巻き付けること、具体的に
は、内側筒状部材31をコアとして、中空糸膜ボビンを
形成させ、形成された中空糸膜ボビンの両端を、隔壁に
よる固定の後、コアである内側筒状部材31とともに切
断することにより、形成することができる。なお、この
切断により、中空糸膜は、隔壁の外面において開口す
る。特に、中空糸膜は、1本あるいは複数本同時に、実
質的に平行で且つ隣り合う中空糸膜が実質的に一定の間
隔となるように内側筒状部材31に巻きつけられること
が好ましい。これにより、血液の偏流がより抑制でき
る。また、中空糸膜は、隣り合う中空糸膜との距離が、
30μm〜200μmが好ましく、特に、好ましくは5
0μm〜180μmである。
【0023】また、筒状ハウジング本体33、内側筒状
部材31、内筒体35の形成材料としては、ポリオレフ
ィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、エス
テル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、
スチレン系樹脂(例えば、ポリスチレン、MS樹脂、M
BS樹脂)、ポリカーボネートなどが使用できる。
【0024】次に、図5および図6に示す実施例の中空
糸膜型人工肺50について説明する。この中空糸膜型人
工肺50と、図1に示し上述した実施例の人工肺1と基
本構成は、同じであり、相違は、区画壁の形成形態とこ
れに起因する第1の血液室7aおよび第2の血液室7b
の形態の相違のみである。この実施例の人工肺50で
は、区画壁55は、筒状中空糸膜束2の軸方向の中央付
近に形成された環状体である。人工肺50では、環状区
画壁55により、筒状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウ
ジング本体33の内面間に形成された筒状空間となって
いる血液室7は、一方の隔壁5側となる第1の血液室7
aと、他方の隔壁6側となる第2の血液室7bとに区画
されている。つまり、血液室7は、ハウジングの軸方向
に対して、上下に2つに区画されている。環状区画壁5
5は、図5に示すように、筒状ハウジング本体33の中
心軸と直交することが好ましいが、中心軸に対して所定
角度傾斜するように斜めに形成してもよい。
【0025】そして、この実施例では、上方となる第1
の血液室7aが血液流入側血液室を形成し、第2の血液
室7bが血液流出側血液室を形成している。そして、血
液流入口8は、第1の血液室7a(血液流入側血液室)
の上部と連通するようにハウジング本体の側面の上部に
設けられており、血液流出口9は、第2の血液室7b
(血液流出側血液室)の下部と連通するようにハウジン
グ本体の側面の下部に設けられている。
【0026】そして、この実施例では、環状区画壁55
により、血液室7は、ほぼ等分に2つに画されている
が、区画形態は、このような等分のものに限定されるも
のではなく、例えば、血液流入側である第1の血液室7
aが狭く、第2の血液室7b側が広くなるようにしても
よく、また、この逆でもよい。筒状中空糸膜束2の外周
面の面積を100としたとき、第1の血液室7a側とな
る筒状中空糸膜束2の外周面の面積と第2の血液室7b
側となる筒状中空糸膜束2の外周面の面積の比は、3
0:70〜70:30程度が好適である。
【0027】また、環状区画壁55の幅は、狭い方が好
ましいが、あまり狭いと、血液の短絡の原因となるの
で、20〜90mm、好ましくは、20〜50mm程度
が好適であり、別な表現を用いれば、環状区画壁55
が、筒状中空糸膜束2の外側面を被覆する面積は、筒状
中空糸膜束2の外側面の面積の5〜20%程度が好適で
ある。
【0028】また、この人工肺50でも、図5および図
6に示すように、区画壁55が形成される部分に対応す
る内側筒状部材51の側面には、所定の幅を有し環状に
形成された開口非形成部51aが設けられている。この
ため、区画壁55を形成するポッティング剤が内側筒状
部材51の内部、言い換えれば、筒状中空糸膜束2の内
部に形成された血液流通部7cに流入することがない。
【0029】この人工肺50では、血液流入口8から流
入した血液は、第1の血液室7a内に流入し、第1の血
液室7a内に露出している部分の筒状中空糸膜束2の外
側面より筒状中空糸膜束2内に侵入し、筒状中空糸膜束
2を通過し、内側筒状部材51の開口52を通って、第
1の血液室7a側の血液流通部7cに流入した血液は下
方に流下し、第2の血液室7b側の血液流入部に流入す
る。そして、第2の血液室7b側の血液流入部に流入し
た血液は、第2の血液室7b側の内側筒状部材51の開
口52を通って、第2の血液室7b側の中空糸膜束2の
内側面側より膜束内に侵入し、筒状中空糸膜束2を通過
し、第2の血液室7bに流入する。そして、第2の血液
室7bに流入した血液は、血液流出口9より流出する。
【0030】内側筒状部材51としては、円筒体、多角
筒、断面が楕円状のものなどが使用できる。好ましくは
円筒体である。また、内側筒状部材51の内径は、20
〜100mm程度が好適であり、長さ(有効長)は、1
5〜765mm程度が好適である。そして、内側筒状部
材51は、側面に多数の血液流通用開口52を備えてい
る。開口52は、筒状部材の必要強度を保持する限り、
総面積が大きいことが好ましい。さらに、開口52の形
状は、丸、多角形、楕円形などでもよいが、長円形状の
ものが好適である。また、内側筒状部材51には、上述
したように区画壁55が形成される部分に対応する内側
筒状部材51の側面には、環状の開口非形成部51aが
設けられている。そして、内側筒状部材51の外面に
は、筒状中空糸膜束2が巻き付けられている。ガス交換
用中空糸膜としては、上述したものが好適である。
【0031】また、上述した実施例の人工肺では、筒状
中空糸膜束2の形状を安定させるために、中空糸膜束2
を形成するときにコアとして用いた内側筒状部材51を
そのまま利用しているが、内側筒状部材51は必ずしも
設けなくてもよい。つまり、中空糸膜束形成後に、内側
筒状部材51を取り外し、筒状中空糸膜束2のみとした
ものを用いてもよい。
【0032】次に、図8、図9および図10に示す実施
例の中空糸膜型人工肺について説明する。図8は、本発
明の中空糸膜型人工肺60の他の実施例を示す断面図で
あり、図9は、図8のD−D線断面図であり、図9は、
図8のE−E線断面図である。この実施例の中空糸膜型
人工肺60においても、図1ないし図3に示し説明した
中空糸膜型人工肺1と同様に、ハウジング3は、筒状ハ
ウジング本体33と、この筒状ハウジング本体33内に
収納され、側面に多数の血液流通用開口32を有し、内
部に血液流通部7cを形成する内側筒状部材31と、こ
の内側筒状部材31内に収納された内筒体35を備え
る。
【0033】この実施例の中空糸膜型人工肺60では、
図9および図10に示すように、ハウジングは、筒状中
空糸膜束2の外側面にほぼ液密に密着する区画部材64
a,64bを有し、この区画部材64a,64bによ
り、血液室7は、第1の血液室7aおよび第2の血液室
7bに区画されている。
【0034】この実施例の人工肺60の基本構成は、図
1ないし図3に示し説明した中空糸膜型人工肺1と同じ
であり、相違は、中空糸膜型人工肺1の区画壁4a,4
bの代わりに、区画部材64a,64bが設けられてい
る点のみである。このため、共通する部分には同じ符号
を付し、その説明は、上述のものを参照する。この実施
例の人工肺60では、筒状中空糸膜束2の外周面と筒状
ハウジング本体33の内面間に形成された筒状空間とな
っている血液室7は、2つの区画部材64a,64bに
より、第1の血液室7aと第2の血液室7bに区画され
ていいる。そして、筒状ハウジング本体33の側面に
は、第1の血液室7aと連通する血液流入口8と、第2
の血液室7bと連通する血液流出口9を有している。
【0035】筒状ハウジング本体33の内面に、軸方向
に延びる2つの区画部材64a,64bが固定されてい
る。この区画部材64a,64bは、例えば、ウレタン
ゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴムなどの合成ゴ
ム、ラテックスゴムなどの天然ゴム、軟質塩化ビニー
ル、オレフィン系エラストマー、アミド系エラストマ
ー、スチレン系エラストマーなどのエラストマーなどの
弾性材料、エポキシ樹脂などの接着性材料、さらには、
例えば、接着性ウレタンゴム、接着性シリコーンゴム
(RTVシリコーンゴム、LTVシリコーンゴム)など
のような接着性を有する弾性材料により形成されてい
る。
【0036】また、区画部材64a,64bは、筒状ハ
ウジング本体33と別部材により形成したものに限られ
ず、筒状ハウジング本体33に、区画部材64a,64
bを二色成形することにより一体に形成したもの、もし
くは、あらかじめ形成した弾性部材を金型に挿入して筒
状ハウジング本体33を形成するいわゆるインサート成
形により一体に作成されたものであってもよい。上記二
色成形およびインサート成形を用いてハウジングの一部
に区画部材64a,64bを形成する場合には、ハウジ
ング本体の形成材料と区画部材形成材料とが接着性を有
することが好ましい。
【0037】二色成形法を用いる場合としては、例え
ば、ハウジング本体をポリオレフィン(ポリエチレン、
ポリプロピレン)で形成した場合に区画部材の形成材料
としては、ポリオレフィンエラストマー(ポリエチレン
エラストマー、ポリプロピレンエラストマー)が、ハウ
ジング本体をエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテ
レフタレート)で形成した場合に区画部材の形成材料と
しては、ポリエステルエラストマーが、ハウジング本体
をスチレン系樹脂(例えば、ポリスチレン、MS樹脂、
MBS樹脂)で形成した場合の区画部材の形成材料とし
ては、スチレン系エラストマー(例えば、スチレン−ブ
タジエン−スチレンコポリマー、スチレン−イソプレン
−スチレンコポリマー、スチレン−エチレンブチレン−
スチレンコポリマー)が、使用できる。
【0038】区画部材64a,64bは、弾性を有し、
かつその先端部は、図10に示すように、筒状中空糸膜
束の外側面に密着可能な形状となっている。このため、
区画部材は、筒状中空糸膜束2の外側面にほぼ液密に密
着している。2つの区画部材64a,64bにより、血
液室7は、第1の血液室7aおよび第2の血液室7bに
区画されているとともに、第1の血液室と第2の血液室
は、一方の血液室より他方の血液室に血液が中空糸膜に
接触することなく流通しないように区画されている。つ
まり、血液室7は、中空糸膜に接触することなく、第1
の血液室7aから第2の血液室7b(もしくは第2の血
液室から第1の血液室)に短絡して流れる血液流が形成
されないように、区画部材64a,64bにより、区分
されている。なお、この人工肺60では、筒状中空糸膜
束2の内部は、区分されていないので、血液流通部7c
に流入することなく、第1の血液室より、区画部材64
a,64bの内側に位置する筒状中空糸膜束2の内部を
通り、第2の血液室に血液が若干流入する可能性もあ
る。しかし、この血液量は、極わずかであり、かつ、血
液は、少なくとも中空糸膜には接触しガス交換が行われ
るので特に問題はない。
【0039】また、区画部材64a,64bは、図9に
示すように、両端が筒状ハウジング本体33の端部まで
延びておらず、若干ハウジング本体の両端より内側の位
置にて終わっている。このため、隔壁5,6を形成する
ポッティング剤が筒状ハウジング本体33の端部と筒状
中空糸膜束の端部間に流入可能となっている。このた
め、筒状ハウジング本体33に筒状中空糸膜束2が確実
に固定される。さらに、筒状ハウジング本体33内に筒
状中空糸膜束2(内側筒状部材31を備える)を収納さ
せる際には、筒状ハウジング本体33を治具にて把持
し、血液流入口8が設けられている側面と血液流出口9
が設けられている側面間を押圧し、区画部材64a,6
4b間を離間させた後、筒状中空糸膜束2を挿入し、上
記押圧を解除することにより、収納させることができ
る。
【0040】なお、この実施例の人工肺60において
も、筒状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本体3
3の内面間に形成された筒状空間となっている血液室7
は、ハウジング本体の軸方向に縦割りしたように2つに
区分されており、第1の血液室7aが血液流入側血液室
を形成し、第2の血液室7bが血液流出側血液室を形成
している。そして、血液流入口8は、第1の血液室7a
(血液流入側血液室)の上部と連通するようにハウジン
グ本体33の側面の上部に設けられており、血液流出口
9は、第2の血液室7b(血液流出側血液室)の下部と
連通するようにハウジング本体33の側面の下部に設け
られている。
【0041】2つの区画部材64a,64bは、図9お
よび図10に示すように、筒状中空糸膜束2の中心に対
して向かい合う位置に形成されており、さらに、中空糸
膜束の軸方向に平行に延びている。2つの区画部材64
a,64b同士も、平行となっている。このため、筒状
中空糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本体33の内面
間に形成された筒状空間となっている血液室7は、2つ
の区画部材64a,64bにより軸方向に縦に2つに、
ほぼ等分に(半割するように)2つに区画されている。
なお、区画形態は、このような等分のものに限定される
ものではなく、例えば、図7に示したものと同様に、血
液流入側である第1の血液室7aが狭く、第2の血液室
7b側が広くなるようにしてもよく、この逆でもよい。
筒状中空糸膜束2の外周面の面積を100としたとき、
第1の血液室7a側となる筒状中空糸膜束2の外周面の
面積と第2の血液室7b側となる筒状中空糸膜束2の外
周面の面積の比は、30:70〜70:30程度が好適
である。
【0042】また、区画部材64a,64bが筒状中空
糸膜束2に密着する幅(区画部材の筒状中空糸膜束との
接触部の幅)は、狭い方が好ましいが、あまり狭いと、
血液の短絡の原因となるので、20〜90mm、好まし
くは、20〜50mm程度が好適であり、別な表現を用
いれば、区画部材64a,64bが、筒状中空糸膜束2
の外側面を被覆する面積は、筒状中空糸膜束2の外側面
の面積の5〜20%程度が好適である。また、この形態
の2つの区画部材64a,64bは、平行にかつほぼ向
かいあうように形成されており、区画部材64a,64
bは、ハウジングの軸に対して平行であることが好まし
いが、螺旋状に形成してもよい。
【0043】また、この人工肺60においても、図9お
よび図10に示すように、2つの区画部材64a,64
bが位置する部分に対応する内側筒状部材31の側面に
は、軸方向にのびる開口非形成部31aが設けられてい
る。このため、筒状中空糸膜束2を内側筒状部材31の
開口非形成部31aと区画部材64a,64bにより、
圧縮できるので、区画部材の筒状中空糸膜束2への密着
がより確実となる。
【0044】この人工肺60においても、ほとんどの血
液は、血液流入口8から流入した血液は、第1の血液室
7a内に流入し、第1の血液室7a内に露出している部
分の筒状中空糸膜束2の外側面より筒状中空糸膜束2内
に侵入し、筒状中空糸膜束2を通過し、内側筒状部材3
1の開口を通って、血液流通部7cに流入する。この際
血液は、ある程度ガス交換される。そして、血液流入部
より、内側筒状部材31の開口32を通って、第2の血
液室7b側となっている中空糸膜束の内側面側より膜束
内に侵入し、筒状中空糸膜束2を通過し、第2の血液室
7bに流入する。この際、再び、血液はガス交換され
る。そして、第2の血液室7bに流入した血液は、血液
流出口9より流出する。
【0045】次に、図11、図12および図13に示す
実施例の中空糸膜型人工肺について説明する。図11
は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施例を示す断面
図であり、図12は、図11のF−F線断面図であり、
図13は、図11のG−G線断面図である。この実施例
の中空糸膜型人工肺70においても、図1ないし図3に
示し説明した中空糸膜型人工肺1と同様に、ハウジング
3は、筒状ハウジング本体73と、この筒状ハウジング
本体73内に収納され、側面に多数の血液流通用開口3
2を有し、内部に血液流通部7cを形成する内側筒状部
材31と、この内側筒状部材31内に収納された内筒体
35を備える。
【0046】そして、この実施例の中空糸膜型人工肺7
0では、ハウジングは、筒状中空糸膜束2の外側面にほ
ぼ液密に密着する内壁部分73a,73bを有し、この
内壁部分73a,73bにより、血液室7は、第1の血
液室7aおよび第2の血液室7bに区画されている。
【0047】この実施例の人工肺70の基本構成は、図
1ないし図3に示し説明した中空糸膜型人工肺1と同じ
であり、相違は、中空糸膜型人工肺1の区画壁4a,4
bの代わりに、筒状中空糸膜束2の外側面にほぼ液密に
密着する内壁部分73a,73bが設けられている点の
みである。このため、共通する部分には同じ符号を付
し、その説明は、上述のものを参照する。この実施例の
人工肺70では、筒状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウ
ジング本体73の内面間に形成された血液室7は、2つ
の筒状中空糸膜束2の外側面にほぼ液密に密着する内壁
部分73a,73bにより、第1の血液室7aと第2の
血液室7bに区画されていいる。そして、筒状ハウジン
グ本体73の側面には、第1の血液室7aと連通する血
液流入口8と、第2の血液室7bと連通する血液流出口
9を有している。
【0048】筒状ハウジング本体73の一端には、ガス
流入口11を備えるガス流入用部材41が固定されてお
り、同様に、筒状ハウジング本体73の他端には、ガス
流出口12を有するガス流出部材42が固定されてい
る。筒状ハウジング本体73としては、断面が略楕円形
となるものが用いられている。このため、筒状ハウジン
グ本体73における最も距離が近い部分の内壁面が、2
つの筒状中空糸膜束2の外側面にほぼ液密に密着する内
壁部分73a,73bを形成している。なお、筒状ハウ
ジング本体73としては、このような断面が略楕円形の
ものが好適であるが、向かい合い他の部分に比べて近接
する部分を有すればよく、断面が多角形状のものであっ
てもよい。また、筒状中空糸膜束2の外側面にほぼ液密
に密着する内壁部分73a,73bは、筒状中空糸膜束
2の外側面との密着を向上させるために、筒状中空糸膜
束2の外側面形状に対応して湾曲していてもよい。筒状
ハウジング本体73は、好ましくは上述した略楕円筒体
であり、断面における最短距離は、29〜144mm程
度が、最長距離は、31〜76mm程度が、また、長さ
(有効長)は、30〜750mm程度が好適である。
【0049】ハウジング本体73は、若干の弾性もしく
は撓み可能であり、内壁部分73a,73b部分は、少
なくとも、図13に示すように、筒状中空糸膜束の外側
面に密着可能な形状となっている。筒状ハウジング本体
73、内側筒状部材31、内筒体35の形成材料として
は、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン)、エステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレ
フタレート)、スチレン系樹脂(例えば、ポリスチレ
ン、MS樹脂、MBS樹脂)、ポリカーボネートなどが
使用できる。
【0050】そして、2つの内壁部分73a,73bに
より、血液室7は、第1の血液室7aおよび第2の血液
室7bに区画されているとともに、第1の血液室と第2
の血液室は、一方の血液室より他方の血液室に血液が中
空糸膜に接触することなく流通しないように区画されて
いる。つまり、血液室7は、中空糸膜に接触することな
く、第1の血液室7aから第2の血液室7b(もしくは
第2の血液室から第1の血液室)に短絡して流れる血液
流が形成されないように、内壁部分73a,73bによ
り、区分されている。なお、この人工肺70では、筒状
中空糸膜束2の内部は、区分されていないので、血液流
通部7cに流入することなく、第1の血液室より、内壁
部分73a,73bの内側に位置する筒状中空糸膜束2
の内部を通り、第2の血液室に血液が若干流入する可能
性もある。しかし、この血液量は、極わずかであり、か
つ、血液は、少なくとも中空糸膜には接触しガス交換が
行われるので特に問題はない。
【0051】さらに、筒状ハウジング本体73内に筒状
中空糸膜束2(内側筒状部材31を備える)を収納させ
る際には、筒状ハウジング本体73を治具にて把持し、
血液流入口8が設けられている側面と血液流出口9が設
けられている側面間を押圧し、内壁部分73a,73b
間を離間させた後、筒状中空糸膜束2を挿入し、上記押
圧を解除することにより、収納させることができる。
【0052】なお、この実施例の人工肺70において
も、筒状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本体7
3の内面間に形成された血液室7は、ハウジング本体の
軸方向に縦割りしたように2つに区分されて、第1の血
液室7aが血液流入側血液室を形成し、第2の血液室7
bが血液流出側血液室を形成している。そして、血液流
入口8は、第1の血液室7a(血液流入側血液室)の上
部と連通するようにハウジング本体73の側面の上部に
設けられており、血液流出口9は、第2の血液室7b
(血液流出側血液室)の下部と連通するようにハウジン
グ本体73の側面の下部に設けられている。
【0053】2つの内壁部分73a,73bは、図12
および図13に示すように、筒状中空糸膜束2の中心に
対して向かい合う位置に形成されており、さらに、中空
糸膜束の軸方向に平行に延びている。2つの内壁部分7
3a,73b同士も、平行となっている。このため、筒
状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本体73の内
面間に形成された筒状空間となっている血液室7は、2
つの内壁部分73a,73bにより軸方向に縦に2つ
に、ほぼ等分に(半割するように)2つに区画されてい
る。なお、区画形態は、このような等分のものに限定さ
れるものではなく、例えば、図7に示したものと同様
に、血液流入側である第1の血液室7aが狭く、第2の
血液室7b側が広くなるようにしてもよく、この逆でも
よい。筒状中空糸膜束2の外周面の面積を100とした
とき、第1の血液室7a側となる筒状中空糸膜束2の外
周面の面積と第2の血液室7b側となる筒状中空糸膜束
2の外周面の面積の比は、30:70〜70:30程度
が好適である。また、内壁部分73a,73bが筒状中
空糸膜束2に密着する幅(内壁部分の筒状中空糸膜束と
の接触部の幅)は、狭い方が好ましいが、あまり狭い
と、血液の短絡の原因となるので、20〜90mm、好
ましくは、20〜50mm程度が好適であり、別な表現
を用いれば、内壁部分73a,73bが、筒状中空糸膜
束2の外側面を被覆する面積は、筒状中空糸膜束2の外
側面の面積の5〜20%程度が好適である。
【0054】また、この人工肺70においても、図9お
よび図10に示すように、2つの内壁部分73a,73
bが位置する部分に対応する内側筒状部材31の側面に
は、軸方向にのびる開口非形成部31aが設けられてい
る。このため、筒状中空糸膜束2を内側筒状部材31の
開口非形成部31aと内壁部分73a,73bにより、
圧縮できるので、区画部材の筒状中空糸膜束2の密着が
より確実となる。
【0055】この人工肺70においても、ほとんどの血
液は、血液流入口8から流入した血液は、第1の血液室
7a内に流入し、第1の血液室7a内に露出している部
分の筒状中空糸膜束2の外側面より筒状中空糸膜束2内
に侵入し、筒状中空糸膜束2を通過し、内側筒状部材3
1の開口を通って、血液流通部7cに流入する。この際
血液は、ある程度ガス交換される。そして、血液流入部
より、内側筒状部材31の開口32を通って、第2の血
液室7b側となっている中空糸膜束の内側面側より膜束
内に侵入し、筒状中空糸膜束2を通過し、第2の血液室
7bに流入する。この際、再び、血液はガス交換され
る。そして、第2の血液室7bに流入した血液は、血液
流出口9より流出する。
【0056】次に、図14および図15に示す実施例の
中空糸膜型人工肺80について説明する。図14は、本
発明の中空糸膜型人工肺の他の実施例を示す断面図であ
り、図15は、図14のH−H線断面図である。この中
空糸膜型人工肺80と、図5および図6に示し上述した
実施例の人工肺50と基本構成は、同じであり、相違
は、中空糸膜型人工肺50の区画壁55bの代わりに、
区画部材85が設けられている点のみである。このた
め、共通する部分には同じ符号を付し、その説明は、上
述のものを参照する。また、この中空糸膜型人工肺80
も、図1に示し上述した実施例の人工肺1と基本構成
は、同じであるので、共通する部分には同じ符号を付
し、その説明は、上述のものを参照する。
【0057】この実施例の人工肺80では、区画部材8
5は、筒状中空糸膜束2の軸方向の中央付近に形成され
た環状体である。人工肺80では、環状区画部材85に
より、筒状中空糸膜束2の外周面と筒状ハウジング本体
83の内面間に形成された筒状空間となっている血液室
7は、一方の隔壁5側となる第1の血液室7aと、他方
の隔壁6側となる第2の血液室7bとに区画されてい
る。つまり、血液室7は、ハウジングの軸方向に対し
て、上下に2つに区画されている。環状区画部材85
は、図5に示すように、筒状ハウジング本体83の中心
軸と直交することが好ましいが、中心軸に対して所定角
度傾斜するように斜めに形成してもよい。そして、この
実施例では、上方となる第1の血液室7aが血液流入側
血液室を形成し、第2の血液室7bが血液流出側血液室
を形成している。そして、血液流入口8は、第1の血液
室7a(血液流入側血液室)の上部と連通するようにハ
ウジング本体の側面の上部に設けられており、血液流出
口9は、第2の血液室7b(血液流出側血液室)の下部
と連通するようにハウジング本体の側面の下部に設けら
れている。
【0058】この環状区画部材85は、上述の図9の6
3a,63bと同様の材料が好適に使用できる。また、
環状区画部材85は、筒状ハウジング本体83と別部材
により形成したものに限られず、上述の図9の63a,
63bと同様、筒状ハウジング本体83に、環状区画部
材85を二色成形することにより一体に形成したもの、
もしくは、あらかじめ形成した弾性部材を金型に挿入し
て筒状ハウジング本体83を形成するいわゆるインサー
ト成形により一体に作成されたものであってもよい。
【0059】上記二色成形およびインサート成形を用い
てハウジングの一部に区画部材85を形成する場合に
は、ハウジング本体の形成材料と区画部材形成材料とが
接着性を有することが好ましい。二色成形法を用いる場
合のハウジング本体と区画部材の形成材料としては、上
述したものが使用できる。
【0060】環状区画部材85は、弾性を有し、かつそ
の先端部は、図14に示すように、筒状中空糸膜束の外
側面に密着可能な形状となっている。このため、区画部
材85は、筒状中空糸膜束2の外側面にほぼ液密に密着
している。環状区画部材85により、血液室7は、第1
の血液室7aおよび第2の血液室7bに区画されている
とともに、第1の血液室と第2の血液室は、一方の血液
室より他方の血液室に血液が中空糸膜に接触することな
く流通しないように区画されている。つまり、血液室7
は、中空糸膜に接触することなく、第1の血液室7aか
ら第2の血液室7b(もしくは第2の血液室から第1の
血液室)に短絡して流れる血液流が形成されないよう
に、環状区画部材85により、区分されている。なお、
この人工肺80では、筒状中空糸膜束2の内部は、区分
されていないので、血液流通部7cに流入することな
く、第1の血液室より、環状区画部材85の内側に位置
する筒状中空糸膜束2の内部を通り、第2の血液室に血
液が若干流入する可能性もある。しかし、この血液量
は、極わずかであり、かつ、少なくとも中空糸膜には接
触しているので、血液のガス交換は行われるので特に問
題となることはない。
【0061】そして、この実施例では、環状区画部材8
5により、血液室7は、ほぼ等分に2つに画されている
が、区画形態は、このような等分のものに限定されるも
のではなく、例えば、血液流入側である第1の血液室7
aが狭く、第2の血液室7b側が広くなるようにしても
よく、この逆でもよい。筒状中空糸膜束2の外周面の面
積を100としたとき、第1の血液室7a側となる筒状
中空糸膜束2の外周面の面積と第2の血液室7b側とな
る筒状中空糸膜束2の外周面の面積の比は、30:70
〜70:30程度が好適である。
【0062】また、環状区画部材85の幅は、狭い方が
好ましいが、あまり狭いと、血液の短絡の原因となるの
で、20〜90mm、好ましくは、20〜50mm程度
が好適であり、別な表現を用いれば、環状区画部材85
が、筒状中空糸膜束2の外側面を被覆する面積は、筒状
中空糸膜束2の外側面の面積の5〜20%程度が好適で
ある。
【0063】また、この人工肺80でも、図5および図
6に示すように、区画部材85が形成される部分に対応
する内側筒状部材51の側面には、所定の幅を有し環状
に形成された開口非形成部51aが設けられている。こ
のため、筒状中空糸膜束2を内側筒状部材31の開口非
形成部31aと区画部材85により、圧縮できるので、
区画部材の筒状中空糸膜束2の密着がより確実となる。
【0064】この人工肺80においても、ほとんどの血
液は、血液流入口8から流入した血液は、第1の血液室
7a内に流入し、第1の血液室7a内に露出している部
分の筒状中空糸膜束2の外側面より筒状中空糸膜束2内
に侵入し、筒状中空糸膜束2を通過し、内側筒状部材3
1の開口を通って、血液流通部7cに流入する。この際
血液は、ある程度ガス交換される。そして、血液流入部
より、内側筒状部材31の開口32を通って、第2の血
液室7b側となっている中空糸膜束の内側面側より膜束
内に侵入し、筒状中空糸膜束2を通過し、第2の血液室
7bに流入する。この際、再び、血液はガス交換され
る。そして、第2の血液室7bに流入した血液は、血液
流出口9より流出する。
【0065】
【実施例】次に、本発明の中空糸膜型人工肺の具体的実
施例および比較例について説明する。 (実施例)内側筒状部材としては、外径が50mm、長
さが188mmで、側面に多数の開口を有し、かつ、図
4に示すように軸方向に延びる2つの開口非形成部51
aを有するものを用いた。この内側筒状部材に、内径1
95μm、外径295μm、空孔率約35%の多孔質ポリ
プロピレン中空糸膜を4本、中空糸膜間隔を50μmに
保って巻き回し、さらに次に隣接する中空糸膜との中空
糸膜間隔も以前に巻かれている中空糸膜間隔と同じとな
るようにし、隣り合う中空糸膜間隔が一定となるように
中空糸膜を巻き回し、中空糸膜ボビンを作成した。そし
て、中空糸巻ボビンの側面にほぼ向かい、かつ内側筒状
体の開口非形成部上となる位置に幅mmの2つの区画壁
をポッティング剤により形成した。そして、区画壁を形
成するポッティング剤が完全に固化する前に、筒状ハウ
ジング本体33内にこの中空糸膜ボビンを収納し、さら
に、中空糸ボビン内に、内筒体を収納し、両端をポッテ
ィング剤により固定した後切断した。そして、ガス流入
部材およびガス流出部材を取付け、図1、図2および図
3に示すような形態の筒状中空糸膜束を備え、膜面積が
2.1m2、血液充填量210mlの人工肺を作成し
た。
【0066】(比較例)なお、以下の様にして、比較例
の人工肺を作成した。内側筒状部材としては、外径が8
mm、長さが188mmのものを用いた。この内側筒状
部材に、内径195μm、外径295μm、空孔率約35
%の多孔質ポリプロピレン中空糸膜を4本中空糸膜間隔
を一定に保って巻き回し、さらに次に隣接する中空糸膜
との中空糸膜間隔も以前に巻かれている中空糸膜間隔と
同じとなるようにし、隣り合う中空糸膜間隔が一定とな
るように中空糸膜を巻き回し、中空糸膜ボビンを作成し
た。そして、外側筒状部材内にこの中空糸膜ボビンを収
納し、一端をポッティング剤により固定した後切断し、
さらに、中空糸膜ボビンの内部に内筒体を挿入した後、
他端をポッティング剤により固定し、内筒体を中心にし
て回転させながら、内筒体を切断することなく、固定さ
れた中空糸膜ボビンの他端を切断した。そして、ガス流
入部材およびガス流出部材を取付け、図16に示すよう
な形態の筒状中空糸膜束を備え、膜面積が2.1m2
血液充填量220mlの人工肺90を作成した。
【0067】(実験)上記のようにして作成した実施例
および比較例の人工肺について、牛血を用いて以下の実
験を行った。なお、牛血は、AMMI(Associa
tion for the Advance of M
edical instrumentation)で定
めるところの標準静脈血を用い、これに抗凝固剤を添加
したものを各人工肺に流量7L/minで還流した。そ
して、それぞれの人工肺について、血液流入口付近およ
び血液流出口付近で採血を行い、血液ガス分析装置にて
酸素ガス分圧、二酸化炭素分圧、pH等を求め、酸素移
動量、二酸化炭素移動量を求めた。また、血液流量7L
/minにおける圧力損失を測定した。結果は、以下に
示す表1の通りであった。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】本発明の中空糸膜型人工肺は、多数のガ
ス交換用中空糸膜からなり、内部に血液流通部を形成す
る筒状中空糸膜束と、該筒状中空糸膜束を収納するハウ
ジングと、前記中空糸膜の両端が開口した状態で、前記
筒状中空糸膜束の両端部を前記ハウジングに固定する2
つの隔壁と、前記中空糸膜内部と連通するガス流入口お
よびガス流出口とを有する中空糸膜型人工肺であって、
前記ハウジングは、筒状ハウジング本体を有し、前記人
工肺内は、前記筒状中空糸膜束の外周面と該筒状ハウジ
ング本体の内面間に形成された血液室を備え、かつ、該
血液室は、第1の血液室および第2の血液室に区画され
ているとともに、第1の血液室と第2の血液室は、一方
の血液室より他方の血液室に血液が前記中空糸膜に接触
することなく流通しないように区画されており、そし
て、前記筒状ハウジング本体は、側面に前記第1の血液
室または前記第2の血液室の一方と連通する血液流入口
および前記第1の血液室または前記第2の血液室の他方
と連通する血液流出口を有する。このため、本発明の人
工肺によれば、血液の偏流形成が少なく、十分なガス交
換効率を有し、かつ圧力損失も低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の中空糸膜型人工肺の一実施例
を示す断面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、図1のB−B線断面図である。
【図4】図4は、本発明の中空糸膜型人工肺に使用され
る内側筒状部材の一例を示す正面図である。
【図4】図4は、図3に示した内側筒状部材の縦断面図
である。
【図5】図5は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施
例を示す断面図である。
【図6】図6は、図5のC−C線断面図である。
【図7】図7は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施
例を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施
例を示す断面図である。
【図9】図9は、図8のD−D線断面図である。
【図10】図10は、図8のE−E線断面図である。
【図11】図11は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の
実施例を示す断面図である。
【図12】図12は、図11のF−F線断面図である。
【図13】図13は、図11のG−G線断面図である。
【図14】図14は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の
実施例を示す断面図である。
【図15】図15は、図14のH−H線断面図である。
【図16】図16は、比較例の中空糸膜型人工肺を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 中空糸膜型人工肺 2 筒状中空糸膜束 3 ハウジング 4a,4b 区画壁 5,6 隔壁 50 中空糸膜型人工肺 55 環状区画壁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の中空糸膜型人工肺の一実施例
を示す断面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、図1のB−B線断面図である。
【図4】図4は、本発明の中空糸膜型人工肺に使用され
る内側筒状部材の一例を示す正面図である。
【図5】図5は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施
例を示す断面図である。
【図6】図6は、図5のC−C線断面図である。
【図7】図7は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施
例を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の実施
例を示す断面図である。
【図9】図9は、図8のD−D線断面図である。
【図10】図10は、図8のE−E線断面図である。
【図11】図11は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の
実施例を示す断面図である。
【図12】図12は、図11のF−F線断面図である。
【図13】図13は、図11のG−G線断面図である。
【図14】図14は、本発明の中空糸膜型人工肺の他の
実施例を示す断面図である。
【図15】図15は、図14のH−H線断面図である。
【図16】図16は、比較例の中空糸膜型人工肺を示す
断面図である。
【符号の説明】 1 中空糸膜型人工肺 2 筒状中空糸膜束 3 ハウジング 4a,4b 区画壁 5,6 隔壁 50 中空糸膜型人工肺 55 環状区画壁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のガス交換用中空糸膜からなり、内
    部に血液流通部を形成する筒状中空糸膜束と、該筒状中
    空糸膜束を収納するハウジングと、前記中空糸膜の両端
    が開口した状態で、前記筒状中空糸膜束の両端部を前記
    ハウジングに固定する2つの隔壁と、前記中空糸膜内部
    と連通するガス流入口およびガス流出口とを有する中空
    糸膜型人工肺であって、前記ハウジングは、筒状ハウジ
    ング本体を有し、前記人工肺内は、前記筒状中空糸膜束
    の外周面と該筒状ハウジング本体の内面間に形成された
    血液室を備え、かつ、該血液室は、第1の血液室および
    第2の血液室に区画されているとともに、第1の血液室
    と第2の血液室は、一方の血液室より他方の血液室に血
    液が前記中空糸膜に接触することなく流通しないように
    区画されており、そして、前記筒状ハウジング本体は、
    側面に前記第1の血液室または前記第2の血液室の一方
    と連通する血液流入口および前記第1の血液室または前
    記第2の血液室の他方と連通する血液流出口を有するこ
    とを特徴とする中空糸膜型人工肺。
  2. 【請求項2】 前記人工肺は、前記第1の血液室と前記
    第2の血液室が、実質的に前記筒状中空糸膜束の内部に
    形成された血液流通部を介して連通するものとさせる区
    画壁を備えている請求項1に記載の中空糸膜型人工肺。
  3. 【請求項3】 前記中空糸膜型人工肺は、前記一方の隔
    壁より前記他方の隔壁まで延びる2つの区画壁を備え、
    該2つの区画壁により、前記筒状の血液室を軸方向に縦
    に2つに区画するものである請求項1または2に記載の
    中空糸膜型人工肺。
  4. 【請求項4】 前記区画壁は、前記筒状ハウジング本体
    の軸方向の中央部付近に形成された環状区画壁であり、
    該環状区画壁により、前記血液室は、一方の隔壁側とな
    る第1の血液室と、他方の隔壁側となる第2の血液室と
    に区画されている請求項2に記載の中空糸膜型人工肺。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングは、前記中空糸膜束にほ
    ぼ液密に密着する区画部材もしくは内壁部分を有し、該
    区画部材もしくは内壁部分により、前記血液室は、第1
    の血液室および第2の血液室に区画されているものであ
    る請求項1に記載の中空糸膜型人工肺。
  6. 【請求項6】 前記中空糸膜束にほぼ液密に密着する区
    画部材もしくは内壁部分は、前記一方の隔壁より前記他
    方の隔壁まで延びるように2つ形成されており、該2つ
    の区画部材もしくは内壁部分により、前記筒状の血液室
    が軸方向に縦に2つに区画されている請求項5に記載の
    中空糸膜型人工肺。
  7. 【請求項7】 前記中空糸膜束にほぼ液密に密着する区
    画部材もしくは内壁部分は、前記筒状ハウジング本体の
    軸方向の中央部付近に環状に形成されており、該環状の
    区画部材もしくは内壁部分により、前記血液室は、一方
    の隔壁側となる第1の血液室と、他方の隔壁側となる第
    2の血液室とに区画されている請求項5に記載の中空糸
    膜型人工肺。
  8. 【請求項8】 前記区画壁、前記中空糸膜束にほぼ液密
    に密着する区画部材もしくは内壁部分が、前記中空糸膜
    束の外側面を被覆する面積は、中空糸膜束の外側面の面
    積の5〜20%である請求項2ないし7のいずれかに記
    載の中空糸膜型人工肺。
  9. 【請求項9】 前記ハウジングは、側面に血液流通用開
    口を有する内側筒状部材を有するとともに、前記中空糸
    膜束は、該内側筒状部材の外面に巻き付けられており、
    該内側筒状部材は、前記隔壁により、前記筒状ハウジン
    グ本体に固定されている請求項1ないし8のいずれかに
    記載の中空糸膜型人工肺。
  10. 【請求項10】 前記中空糸膜束は、前記中空糸膜が、
    1本あるいは複数本同時に、且つすべての中空糸膜が実
    質的に一定の間隔となるように前記内側筒状部材に巻き
    つけられることにより形成されたものである請求項1な
    いし9のいずれかに記載の中空糸膜型人工肺。
JP14321497A 1997-05-15 1997-05-15 中空糸膜型人工肺 Pending JPH10314300A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8162870B2 (en) 2006-01-27 2012-04-24 Jms Co., Ltd. Blood filter device and method of producing the same
CN105396187A (zh) * 2015-12-29 2016-03-16 中国科学院苏州生物医学工程技术研究所 一种体外膜氧合器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8162870B2 (en) 2006-01-27 2012-04-24 Jms Co., Ltd. Blood filter device and method of producing the same
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