JPH10314303A - 空気圧制御式点滴装置 - Google Patents

空気圧制御式点滴装置

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JPH10314303A
JPH10314303A JP9115697A JP11569797A JPH10314303A JP H10314303 A JPH10314303 A JP H10314303A JP 9115697 A JP9115697 A JP 9115697A JP 11569797 A JP11569797 A JP 11569797A JP H10314303 A JPH10314303 A JP H10314303A
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pressure
air
chamber
bag
pressure control
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JP9115697A
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English (en)
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Chuzan Chin
仲 山 沈
Shunryo Chin
俊 良 沈
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の姿勢や行動を何ら規制すること無く、
また人体の血圧に対抗するに充分な圧力を得るために重
力を利用すること無く点滴が安全に行えるような空気圧
制御式点滴装置を提供する。 【解決手段】 点滴バッグ10を2重構造とし、その内
バッグ11と外バッグ13の間の空間12が与圧され、
かつその圧力が最適値となるように圧力制御部30によ
り制御する。そしてその空気圧制御により点滴に必要な
圧力を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴装置に関し、
特に、点滴スタンドを使用することなく点滴することが
できる小型で簡便な空気圧制御式点滴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体内の血液は、心臓の拍動により排出
され、血管を経て全身を循環するが、血管には血圧が生
じる。この血圧は、人体への点滴を阻害する。薬液が貯
溜された輸液瓶や点滴バッグあるいは輸液バッグ(以
下、点滴バッグと称す)が、患者に差し込まれたカニュ
ラ針より低い位置ならば、薬液は血管内に流入しない。
よって、医師は、図6に示すような点滴スタンド1に点
滴バッグ2等を吊り下げ、薬液供給ホース3の先端に取
り付けられたカニュラ針4bの位置を点滴バッグ2より
低位とし、これにより血圧に対抗して静脈へ薬液を注入
している。なお、図中、「5」は薬液溜り、「6」は点
滴速度調節部材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな点滴装置は、薬液注入中、患者を長時間動かないよ
うに横たえねばならないという不具合がある。また、患
者が診察やトイレに行くときのように、離れた所へ移動
する場合には、点滴バッグ等を血圧に対抗するために常
に高位に保持していなければ、点滴が行なわれないか、
あるいはカニュラ針を通って薬液中に血液が入り込む、
逆流現象が生じるという不具合もある。
【0004】本発明の目的は、点滴バッグの位置如何に
拘らずに確実に点滴を行なうことができ、しかも、小型
で、簡便に持ち運びも可能な空気圧制御式点滴装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明に係る空気圧制御式点滴装置
は、内部に所定の薬液が貯溜された点滴バッグにカニュ
ラ針を差し込み、当該点滴バッグ内の薬液を外部に取り
出し、薬液供給ホース及びカニュラ針を介して患者に投
薬する点滴装置において、前記点滴バッグを、薬液が貯
溜された変形可能な内バッグと、当該内バッグの外周を
取り囲むように設けられた外バッグと、当該内バッグと
外バッグとの間に空間が生じるように両バッグの一部を
一体的に連結する接続部とから形成し、持ち運び可能な
空圧供給源からの圧力空気を、前記内バッグより薬液が
所定量ずつ流出するように圧力制御部により制御しつつ
前記空間内に導入するようにしたことを特徴とする。
【0006】このようにすれば、点滴バッグの位置如何
に拘らずに確実に点滴を行なうことができ、しかも、小
型で、簡便に持ち運びも可能となる。
【0007】請求項2に記載の発明では、前記圧力制御
部は、ほぼ円筒状のケースの内部に、軸方向中央に設け
られた隔壁により仕切られた第1シリンダ部と第2シリ
ンダ部とを有するとともに当該隔壁に小孔を開設するこ
とにより両シリンダ部を連通し、前記第1シリンダ部に
は第1圧力制御部を、第2シリンダ部には第2圧力制御
部を設け、前記第1圧力制御部は、第1ばね部材により
常時前記隔壁に向かうように弾撥され、第1シリンダ部
内に摺動自在に設けられた第1ピストンと、この第1ピ
ストンの前記隔壁側先端部内に形成された第1チャンバ
と、前記入口部からの空気を前記第1シリンダ部まで導
くように前記ケース内に形成された第1通路と、前記第
1ピストンの所定位置に開設され前記第1通路と第1チ
ャンバと連通する第1通孔と、前記第1ばね部材のばね
力を前記ケースの外部から制御し、前記第1通路と第1
通孔との連通状態を制御する第1ねじ機構とを有し、前
記第2圧力制御部は、第2ばね部材により常時前記隔壁
に向かうように弾撥され、第2シリンダ部内に摺動自在
に設けられた第2ピストンと、この第2ピストンの前記
隔壁側先端部内に形成された第2チャンバと、この第2
チャンバ内に設けられ、当該第2ピストンの摺動により
前記隔壁に開設された小孔の開度を制御し得るように突
出された突部と、前記第2ピストンの所定位置に前記第
2チャンバと連通するように開設された第2通孔と、当
該第2通孔から流出した前記第2チャンバ内の空気を出
口部に導くように前記ケース内に形成された前記第2通
路と、前記第2ばね部材のばね力を前記ケースの外部か
ら制御し、前記突部による小孔の開度と、前記第2通路
と第2通孔との連通状態を制御する第2ねじ機構とを有
し、前記第1及び第2ねじ機構を制御することにより、
前記入口部から前記出口部に導かれる空気圧を多段制御
するようにしたことを特徴とする。
【0008】このようにすれば、第1及び第2ねじ機構
を制御することにより第1圧力制御部と第2圧力制御部
の各ピストンの加圧状態が調節され、第1ピストンによ
り第1通路と第1通孔の連通状態を制御することにより
空圧供給源からの圧力空気を第1段階制御し、第2ピス
トンにより突部と隔壁の小孔の連通状態及び第2通路と
第2通孔の連通状態を制御することにより第2段階制御
し、これら制御により供給用空気の圧力が所定圧となる
ように限定的に制御することができ、恰も点滴バッグを
所定位置に吊した場合と同様の定圧による薬液の安定し
た排出が可能となる。
【0009】また、両圧力制御部を1つのケース内に設
けたので、全体構成が簡単になり、コンパクトで持ち運
びが容易なものとなる。
【0010】請求項3に記載の発明では、前記圧力制御
部は、接続部に、空間内の空気を排出する排出口が設け
られ、当該排出口に、前記空間内の空気圧が所定値以上
となると開放する安全弁部を有することを特徴とする。
【0011】このようにすれば、圧力制御中にバッグの
空間が高圧となっても、自動的にあるいは手元操作によ
り簡単にこれを減圧でき、常に点滴の速度を正常な状態
としたり、あるいは調節することもできる。
【0012】請求項4に記載の発明では、前記空圧供給
源は、出口をボール弁が閉塞する密閉容器により構成
し、当該密閉容器を前記ケースの入口部に取り付ける
と、前記ケースの入口部に設けられた作動桿によりボー
ル弁が前記密閉容器の閉塞を解くようにしたことを特徴
とする。
【0013】このようにすれば、空圧供給源を交換する
場合に簡単に脱着できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に
係る空気圧制御式点滴装置を示す概略一部断面図、図2
は同実施の形態の要部拡大図、図3は同実施の形態の供
給圧制御部を示す分解斜視図、図4は同供給圧制御部の
空圧供給状態を示す断面図、図5は同供給圧制御部の空
圧停止状態を示す断面図である。なお、図6に示す部材
と共通する部材には同一符号を付している。
【0015】図1において、本実施の形態発明の空気圧
制御式点滴装置は、概して内部に所定の薬液Mが貯溜さ
れた点滴バッグ10と、この点滴バッグ10に圧力空気
を供給する空圧供給源20と、この空圧供給源20から
の圧力空気を制御して流す圧力制御部30とを有してい
る。
【0016】前記点滴バッグ10は、例えば、ポリエチ
レン、塩化ビニール等のような変形可能な材料から構成
され、内部に所定の薬液Mが貯溜された内バッグ11
と、当該内バッグ11との間に空間12を介して外周を
取り囲むように設けられ、かつ前記内バッグ11と同様
の材質で形成された外バッグ13と、これら両バッグ1
1,12の端部を一体的に連結し、両バッグ11,13
間の空間12を保持する接続部14とから構成されてい
る。
【0017】この端部の接続部14は、図2に示すよう
に、両バッグ11,13間の空間12を保持する封止栓
15を有し、この封止栓15には、薬液供給ホース3の
一端に取り付けられたカニュラ針4aが貫通されるが、
ここには、薬液供給ホース3の先端を確実に保持するた
めのホース保持部16も設けられている。なお、この薬
液供給ホース3の他端には、患者の腕等に差し込むため
のカニュラ針4bが取り付けられている。
【0018】また、この端部の接続部14の近傍には、
後述する安全弁部70と、空圧供給源20からの圧力空
気を両バッグ11,13間の空間12に導入する空気ホ
ース17の先端が連結されるホース連結部18が形成さ
れている。
【0019】この空圧供給源20は、図4,5に一部が
示されているが、搬送可能な空気ボンベのような高圧空
気が封止された密閉容器21の出口22をボール弁23
により閉塞したものである。そして、密閉容器21内に
は、通孔24が開設された仕切壁25が設けられ、この
仕切壁25とボール弁23との間には、通孔24が開設
されたガイド筒体25a内にコイルばね26が設けら
れ、不使用時は密閉容器21内の高圧空気が漏れ出さな
いようにしている。
【0020】当該密閉容器21を後述のケース31の入
口部32に取り付けると、当該入口部32に設けられた
作動桿33によりボール弁23が変位され、密閉容器2
1の閉塞を解くようにしている。
【0021】なお、この密閉容器21内に貯蔵する空気
量は、点滴バッグ10からすべての薬液Mを流出させる
に要する量以上のものとすることが好ましい。
【0022】前記圧力制御部30は、中央に球状部31
aが形成されたほぼ円筒状のケース31を有し、ケース
31の球状部31aの上部には、前記空圧供給源20が
連結される入口部32が設けられ、このケース31の軸
線方向には、第1シリンダ部34aと第2シリンダ部3
4bが同軸的に形成されている。
【0023】この第1シリンダ部34aには、入口部3
2からの空気を所定圧にして流下させる第1圧力制御部
35が、第2シリンダ部34bには、当該第1圧力制御
部35からの空気を所定圧にして流下させる第2圧力制
御部36が設けられている。
【0024】また、この球状部31aの下部には、点滴
バッグ10の空間12に調圧空気を供給する出口部37
が設けられ、この出口部37に連結された空気ホース1
7により調圧空気を両バッグ11,13間の空間12に
導入する。なお、この出口部37の外周面には、凹凸部
37aが形成され、これによりホース17の脱落を防止
している。
【0025】前記圧力制御部30についてさらに詳述す
る。前記第1シリンダ部34aと第2シリンダ部34b
とは、軸方向中央に設けられた隔壁38により仕切ら
れ、この第1シリンダ部34aには、内部に前記第1圧
力制御部35の第1ピストン40が摺動可能に設けられ
ている。
【0026】この第1ピストン40は、中央に仕切壁4
0aが設けられ、かつこの仕切壁40aの前方に前方リ
ング部40bが、後方に後方リング部40cが設けられ
た断面H字状したものであり、前方リング部40b内に
は、第1チャンバ41が形成され、後方リング部40c
内には、第1ばね部材42が設けられている。
【0027】この第1ばね部材42は、前記仕切壁40
aと、前記第1シリンダ部34b内で摺動し得るように
設けられたばね支持部材43との間に介装され、第1ピ
ストン40を常時内方、つまり前記隔壁38に向かうよ
うに弾撥している。
【0028】また、この第1シリンダ部34aの後端に
は、第1ねじ機構N1 が設けられている。この第1ねじ
機構N1 は、第1シリンダ部34aの後端に螺着された
第1キャップ44に第1調整ボルト45が螺合されたも
のであり、この第1調整ボルト45の先端は、前記ばね
支持部材43に当接されている。
【0029】したがって、第1調整ボルト45を第1キ
ャップ44に対して回動して進退すれば、空気圧力とバ
ランスするばね圧を調節することができることになる。
これにより、第1ピストン40の位置、つまり当該第1
ピストン40の軸方向ほぼ中央部外周面に形成されたリ
ング溝部46の位置も調節され、リング溝部46に開設
された第1通孔48を介して、球状部31aに形成され
た第1通路49と第1チャンバ41とを連通したり遮断
することにより、第1チャンバ41に流入する空気圧が
制御される。
【0030】ここに、第1通路49は、球状部31a内
を斜めに傾斜して設けられ、第1ピストン40が最前端
に位置する場合に、第1通孔48が第1通路49の出口
部分と完全に一致し、最大流量の空気が第1チャンバ4
1に導入されるようになっており、前記第1ばね部材4
2と第1調整ボルト45とにより設定される圧力以上の
空気が流入すると、第1ピストン40により第1通孔4
8と第1通路49との連通が遮断される。この結果、ケ
ース31の外部からねじ機構N1 を操作するのみで、空
圧供給源20からの空気の圧力を制御することができ
る。
【0031】また、第2シリンダ部34bには、内部に
前記第2圧力制御部36の第2ピストン50が摺動可能
に設けられている。
【0032】この第2ピストン50は、中央に仕切壁5
0aが設けられ、かつこの仕切壁50aの前方に前方リ
ング部50bが、後方に後方リング部50cが設けられ
た断面H字状したものである。
【0033】そして、前方リング部50b内には、第2
チャンバ51が形成され、この第2チャンバ51内に
は、仕切壁50aから前記隔壁38に開設された小孔3
8aに向かって円錐状突部52が突出され、当該小孔3
8aの開度を制御し得るようになっている。
【0034】前記後方リング部50c内には、第2ばね
部材54が設けられているが、この第2ばね部材54
は、前記仕切壁50aと、前記第2シリンダ部34b内
で摺動し得るように設けられたばね支持部材53との間
に介装され、第2ピストン50を常時内方、つまり前記
隔壁38に向かうように弾撥している。
【0035】したがって、円錐状突部52の最前端位置
は、前記前方リング部50bが隔壁38に当接すること
により規制されることになるが、当該円錐状突部52
は、前方リング部50bの先端より僅かに突出してお
り、第2ばね部材54のばね力とのバランスにより隔壁
38の小孔38aの口径を小さくしたり大きくし、ここ
を流れる空気の圧力を制御する。
【0036】また、この第2シリンダ部34bの後端に
は、第2ねじ機構N2 が設けられている。この第2ねじ
機構N2 は、第2シリンダ部34bの後端に螺着された
第2キャップ55に第2調整ボルト56が螺合されたも
のであり、この第2調整ボルト56の先端は、前記ばね
支持部材53に当接されている。
【0037】したがって、第2調整ボルト56を第2キ
ャップ55に対して回動して進退すれば、第2ばね部材
54のばね力を調節でき、これにより、第2シリンダ部
34b内での第2ピストン50の空気圧に対するバラン
ス位置が制御され、第2ピストン50の軸方向ほぼ中央
部外周面に形成されたリング溝部57の位置も調節さ
れ、このリング溝部57に開設された第2通孔58を介
して、球状部31aに形成された第2通路59と第2チ
ャンバ51が連通したり、遮断することにより、第2チ
ャンバ51から流出する空気圧が制御される。
【0038】ここに、第2通路59は、球状部31a内
を斜めに傾斜して設けられ、第2ピストン50が最前端
よりわずかに後方に位置する場合に、第2通孔59が第
2通路59の出口部分と完全に一致し、最大流量の空気
が第2チャンバ51から流出されるようになっている。
この結果、ケース31の外部からねじ第2機構N2 を操
作するのみで、第1チャンバ41からの空気の圧力を制
御することができる。
【0039】前記接続部14の近傍には、図2に示すよ
うに、両バッグ11,13間の空間12に導入された空
気を外部に排出する安全弁部70が設けられている。こ
の安全弁部70は、前記バッグ10に形成された凹所7
1内にシールリング72を介してしっかりと嵌着された
金属製のハウジング73を有し、このハウジング73に
第3調整ボルト74が進退可能に螺合されている。
【0040】この第3調整ボルト74は、外部に突出し
た端部には円板状の作動部75が設けられ、先端には弁
部76が設けられ、ねじ作動する軸部75を回動するこ
とにより弁部76が空気排出口77の開度を調節しつ
つ、通孔80より排気するようになっている。なお、弁
部76が軸部75に対してスライドするように別体と
し、口金78との間に設けられたばね79により与圧さ
れるようにしてもよい。
【0041】このような安全弁部70により点滴バッグ
10を加圧する圧力の調節が可能となり、これにより空
間13内の空気圧を適切な値に保つことができる。もし
空気圧が設定された限度を越えたならば、弁部76が自
動的にを後退して過剰圧力を外部に排出することができ
る。
【0042】次に、作用を説明する。当初、第1ピスト
ン40は、第1ばね部材42のばね力により、図4に示
すように、最前端位置にある。これにより第1通路49
と第1チャンバ41とは、第1通孔48を介して連通
し、また、第2ピストン50も最前端位置となってい
る。
【0043】そして、空圧供給源20をケース31の入
口部32に取り付けると、作動桿33によりボール弁2
3がコイルばね26のばね力に抗して変位し、密閉容器
21の閉塞を解き、内部の高圧空気が出口22より流出
する。
【0044】この出口22より流出した高圧空気は、当
初、第1通路49を通り、第1通孔48を介して第1チ
ャンバ41に流入する。
【0045】しかし、当初の段階では、空気供給源20
である空気ボンベからの空気は、相当高圧であるため、
この高圧により第1ピストン40が第1ばね部材42の
ばね力に抗して直ちに後退する。したがって、高圧空気
は、僅かに第1チャンバ41に流入するが、第1通路4
9と第1チャンバ41との連通が遮断されるので、直ち
に第1チャンバ41への流入は阻止される。つまり、第
1チャンバ41への空気は、所定圧に限定された第1段
階の制御が行なわれたもののみが供給される。
【0046】また、第1チャンバ41に流入した空気
は、第2ばね部材54のばね力よりも高いと、円錐状突
部52は押され、小孔38aとの間に適切な隙間が作ら
れ、この隙間から第2チャンバ51内に入り、第2通孔
58を介して第2通路59より流出する。つまり、第2
チャンバ51からの空気は、所定圧に限定された第2段
階の制御が行なわれたもののみが流出される。
【0047】この空気は、出口部37よりホース17を
通り、内バッグ11と外バッグ13との間の空間12内
に流入し、その圧力により内バッグ11を加圧し、内部
の薬液Mを静脈の圧力に適した圧力で単位時間当たり所
定量ずつカニュラ針4aより薬液供給ホース3に流出さ
せ、血管に送り込む。
【0048】このようにして、第2チャンバ51内の空
気圧が低下すると、第1ばね部材42のばね力が第1チ
ャンバ41内の空気圧に打ち勝ち、第1ピストン40が
前進し、再度第1通路49と第1チャンバ41が、第1
通孔48を介して連通し、空圧供給源20からの空気が
第1チャンバ41内に導入される。
【0049】このようにして、空圧供給源20からの空
気圧を自動的に調圧しつつ供給し、点滴を行なうことに
なる。
【0050】この点滴中に、もし点滴バッグ10の空間
12内の空気圧が高くなった時は、点滴バッグ10の安
全弁部70が作動し、過度の空気圧が外部に排出され
る。これにより、常に適切な状態で薬液Mが患者に供給
することができる。
【0051】この結果、上述した空気圧制御式点滴装置
は、圧力差を得るためにスタンドに点滴バッグを吊るす
必要はなく、患者は自分のポケットに点滴装置を入れて
持ち歩くこともできるという優れた機能性を発揮するこ
とになる。
【0052】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の
技術的範囲に属するすべての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。例えば、空圧供給源20は、前記空気ボン
ベのみに限定されるものではなく、小型の電子作動式の
コンプレッサを使用することもできる。また、空圧供給
源20、圧力制御部30等が故障したり、空圧供給源2
0内の空気がなくなったときは、血液が逆流する虞れが
あるので、このような事態の発生を防止するため、薬液
供給ホース3に逆止弁を設けてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れている発明は、点滴バッグの位置如何に拘らずに確実
に点滴を行なうことができ、しかも、小型で、簡便に持
ち運びも可能となる。
【0054】請求項2に記載の発明は、第1及び第2ね
じ機構を制御することにより空圧供給源からの圧力空気
を第1段階、第2段階の制御し、供給用空気の圧力を所
定圧に限定的に減圧し、定圧による安定した薬液の排出
が可能となり、また、両圧力制御部を1つのケース内に
設けたので、全体構成が簡単になり、コンパクトで持ち
運びが容易なものとなる。
【0055】請求項3に記載の発明は、圧力制御中にバ
ッグの空間が高圧となると、自動的にあるいは手元操作
により簡単に減圧でき、常に点滴の速度を正常な状態と
したり、あるいは調節することもできる。
【0056】請求項4に記載の発明は、交換する空圧供
給源を簡単に脱着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す概略一部断面図で
ある。
【図2】 同実施の形態の要部拡大図である。
【図3】 同実施の形態の供給圧制御部を示す分解斜視
図である。
【図4】 同供給圧制御部の空圧供給状態を示す断面図
である。
【図5】 同供給圧制御部の空圧停止状態を示す断面図
である。
【図6】 一般的な点滴装置を示す概略図である。
【符号の説明】
4a,4b…カニュラ針、 10…点滴バッグ、 11…内バッグ、 12…空間、 13…外バッグ、 14…接続部、 20…空圧供給源、 21…密閉容器、 22…出口、 23…ボール弁、 30…圧力制御部、 31…ケース、 32…入口部、 33…作動桿、 34a…第1シリンダ部、 34b…第2シリンダ部、 35…第1圧力制御部、 36…第2圧力制御部、 37…出口部、 38…隔壁、 38a…小孔、 40…第1ピストン、 41…第1チャンバ、 42…第1ばね部材、 46…第1通路、 47…第1通孔、 50…第2ピストン、 51…第2チャンバ、 52…突部、 54…第2ばね部材、 58…第2通孔、 59…第2通路、 70…安全弁部、 77…排出口、 M…薬液、 N1 …第1ねじ機構、 N2 …第2ねじ機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に所定の薬液(M)が貯溜された点滴
    バッグ(10)にカニュラ針(4a)を差し込み、当該点滴バッ
    グ(10)内の薬液(M)を外部に取り出し、薬液供給ホース
    (3)及びカニュラ針(4b)を介して患者に投薬する点滴装
    置において、 前記点滴バッグ(10)を、薬液(M)が貯溜された変形可能
    な内バッグ(11)と、当該内バッグ(11)の外周を取り囲む
    ように設けられた外バッグ(13)と、当該内バッグ(11)と
    外バッグ(13)との間に空間(12)が生じるように両バッグ
    (11,13) の一部を一体的に連結する接続部(14)とから形
    成し、持ち運び可能な空圧供給源(20)からの圧力空気
    を、前記内バッグ(11)より薬液(M)が所定量ずつ流出す
    るように圧力制御部(30)により制御しつつ前記空間(12)
    内に導入するようにしたことを特徴とする空気圧制御式
    点滴装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力制御部(30)は、ほぼ円筒状のケ
    ース(31)の内部に、軸方向中央に設けられた隔壁(38)に
    より仕切られた第1シリンダ部(34a)と第2シリンダ部
    (34b)とを有するとともに当該隔壁(38)に小孔(38a)を
    開設することにより両シリンダ部(34a,34b)を連通し、 前記第1シリンダ部(34a)には第1圧力制御部(35)を、
    第2シリンダ部(34b)には第2圧力制御部(36)を設け、 前記第1圧力制御部(35)は、第1ばね部材(42)により常
    時前記隔壁(38)に向かうように弾撥され、第1シリンダ
    部(34a)内に摺動自在に設けられた第1ピストン(40)
    と、この第1ピストン(40)の前記隔壁側先端部内に形成
    された第1チャンバ(41)と、前記入口部(32)からの空気
    を前記第1シリンダ部(34a)まで導くように前記ケース
    (31)内に形成された第1通路(49)と、前記第1ピストン
    (40)の所定位置に開設され前記第1通路(49)と第1チャ
    ンバ(41)と連通する第1通孔(48)と、前記第1ばね部材
    (42)のばね力を前記ケース(31)の外部から制御し、前記
    第1通路(49)と第1通孔(48)との連通状態を制御する第
    1ねじ機構(N1)とを有し、 前記第2圧力制御部(36)は、第2ばね部材(54)により常
    時前記隔壁(38)に向かうように弾撥され、第2シリンダ
    部(34b)内に摺動自在に設けられた第2ピストン(50)
    と、この第2ピストン(50)の前記隔壁側先端部内に形成
    された第2チャンバ(51)と、この第2チャンバ(51)内に
    設けられ、当該第2ピストン(50)の摺動により前記隔壁
    (38)に開設された小孔(38a)の開度を制御し得るように
    突出された突部(52)と、前記第2ピストン(50)の所定位
    置に前記第2チャンバ(51)と連通するように開設された
    第2通孔(58)と、当該第2通孔(58)から流出した前記第
    2チャンバ(51)内の空気を出口部(37)に導くように前記
    ケース(31)内に形成された前記第2通路(59)と、前記第
    2ばね部材(54)のばね力を前記ケース(31)の外部から制
    御し、前記突部(52)による小孔(38a)の開度と、第2通
    路(59)と第2通孔(58)との連通状態を制御する第2ねじ
    機構(N2)とを有し、 前記第1及び第2ねじ機構(N1,N2) を制御することによ
    り、前記入口部(32)から前記出口部(37)に導かれる空気
    圧を多段制御するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の空気圧制御式点滴装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力制御部(30)は、前記接続部(14)
    に、前記空間(12)内の空気を排出する排出口(77)が設け
    られ、当該排出口(77)に、前記空間(12)内の空気圧が所
    定値以上となると開放する安全弁部(70)を有することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の空気圧制御式点滴装
    置。
  4. 【請求項4】 前記空圧供給源(20)は、出口(22)をボー
    ル弁(23)が閉塞する密閉容器(21)により構成し、当該密
    閉容器(21)を前記ケース(31)の入口部(32)に取り付ける
    と、前記ケース(31)の入口部(32)に設けられた作動桿(3
    3)によりボール弁(23)が前記密閉容器(21)の閉塞を解く
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の空気圧制御式点滴装置。
JP9115697A 1997-05-06 1997-05-06 空気圧制御式点滴装置 Pending JPH10314303A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6276567B1 (en) 1999-03-29 2001-08-21 Hydrus, Inc. Pressurized fluid delivery apparatus
TWI680754B (zh) * 2019-01-31 2020-01-01 林忠信 雙層式醫療用液袋
CN113368337A (zh) * 2021-07-14 2021-09-10 中国人民解放军总医院海南医院 输化疗药的装置
CN120168774A (zh) * 2025-03-21 2025-06-20 北京大学第三医院(北京大学第三临床医学院) 一种压力自反馈式输液袋增压装置

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