JPH10314742A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JPH10314742A
JPH10314742A JP9124374A JP12437497A JPH10314742A JP H10314742 A JPH10314742 A JP H10314742A JP 9124374 A JP9124374 A JP 9124374A JP 12437497 A JP12437497 A JP 12437497A JP H10314742 A JPH10314742 A JP H10314742A
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弘之 野口
Kozo Hayashi
浩三 林
Akira Shimizu
亮 清水
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豊 裏谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気化学的水質測定器の検水溶液室内に気泡
が滞留して水質の計測が不能になることを防ぐことがで
きる電解水生成装置を提供する。 【解決手段】 水を電気分解することによりアルカリ性
水と酸性水を生成し、この生成されたアルカリ性と酸性
の電解水を各別に流出させる電解槽2と、電解槽2で生
成された電解水の水質を電気化学的に測定する電気化学
的水質測定器20とを具備して形成される電解水生成装
置に関する。電気化学的水質測定器20の電解水を通し
て水質を測定する検水溶液室19に流入口30と流出口
31を設け、流入口30と流出口31との間の水路が検
水溶液室19内で対角上に位置すると共に流入口30が
流出口31より下側に位置するように流入口30と流出
口31を配置する。流入口30から検水溶液室19に流
入した気泡は水の流れに従って流出口31から流出し、
気泡が検水溶液室19内に滞留することがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続してアルカリ
性水と酸性水を電解生成する電解槽と、水道原水やその
浄水、あるいは電解槽で生成されたアルカリ性や酸性の
電解水などの水質を電気化学的に測定する水質測定器と
を設けて形成される電解水生成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電解槽2と電気化学的水質測定器20と
を設けた電解水生成装置1として、図12に示す構造の
ものが本出願人から提供されている。図12に示す電解
水生成装置1は電解槽2、浄水装置3、電解質(電解促
進剤)供給装置4などから構成されるいわゆるアルカリ
イオン整水器であり、電解槽2は隔膜5により、電極6
が配置された電極室7と、電極8が配置された電極室9
とに槽内部を区画して形成してある。
【0003】そして水道水が一般に使用される原水は、
まず浄水装置3を通して浄化される。浄水装置3は原水
に含まれる有機物、無機物あるいは次亜塩素酸などの臭
気成分を除去するものであり、通常、抗菌活性炭フィル
タ及び中空糸膜などのマイクロフィルターにて構成され
ている。次に、浄水装置3から流出した浄水は、電極室
9に連通した流入路11と、電極室7に連通した流入路
10とに分流されて電解槽2に流入される。このように
電解槽2の電極室7に流入される水には、電極室7の上
流において接続された電解質供給装置4から電解を促進
する電解質が連続的に供給されるようになっている。電
解質としては乳酸カルシウムまたはグリセロリン酸カル
シウムなどのカルシウム塩が使用される。
【0004】上記のように電解槽2に水を連続的に流し
ながら、電極6に陽極の電解電圧を印加すると共に電極
8に陰極の電解電圧を印加して電気分解することによっ
て、電極室9にアルカリ性水(いわゆるアルカリイオン
水)が、電極室7に酸性水(いわゆる酸性イオン水)が
生成される。このように生成されたアルカリ性水は流出
路12から、酸性水は流出路13から別々の流路を通っ
て吐出される。
【0005】尚、電解質供給装置4から電解質が陰極の
電極室9に供給されると、電極室9から吐出されるアル
カリ性水に電解質が混入するので、電極室7に流入する
水にのみ電解質供給装置4から電解質が添加されるよう
にしてある。特に電解質として乳酸カルシウムを用いた
場合には、乳酸イオンが前駆体となって揮発性の有機塩
素化合物等が生成される可能性があるため、主として飲
用等に使用されるアルカリ性水に乳酸イオンの混入を避
ける必要がある。このため、電解質を添加した水を陽極
の電極室7に流入させることによって、陰極の電極室9
のアルカリ性水にはカルシウムイオンのみが添加され、
乳酸イオンは電極室7の酸性水とともに排出されるよう
にしてある。ここで、アルカリ性水を生成する際に同時
に生成される酸性水には乳酸イオンが添加されてアスト
リンゼント効果を有するので、アストリンゼントの目的
に利用される。
【0006】上記のようにして電解槽2で電気分解して
得られたアルカリ性や酸性の電解水の水質は、電気分解
のために供給した電気量に応じてpH値がファラデーの
法則に従うため、従来では、電気分解に要した電気量か
ら逆算して推定されていた。しかし、電解槽2で生成さ
れた電解水の水質は、電気分解のために供給した電気量
の他に、電解槽2への水の通水流量、電解槽2での水の
滞留時間、電解槽2への水の流入流量と電解槽2の容積
の比などにも依存する。例えば電解槽2での水の滞留時
間が長ければ長い程、電解効率が上がり、電解効率が1
00%に満たない場合(一般には連続通水式の電解水生
成装置では電解効率は10%程度である)、電解された
水と未電解の水との存在比率により生成された電解水の
水質が変わることになる。また水に含まれている溶存成
分、特に各種のイオン種や、炭酸水素イオンなどの緩衝
性を有する溶存ガスなどによっても、電解後の水質が影
響を受ける。
【0007】このように、電解水生成装置で得られる電
解水の水質は、電解槽2内での印加電圧は勿論、電解槽
2に流入する水の量や原水水質等によっても大きな影響
を受けるものであり、電気分解に要した電気量から逆算
した推定値では水質を把握することができない。そこ
で、図12のように、電解槽2で生成されたアルカリ性
水や酸性水の流出路12,13に電気化学的水質測定器
20を設け、電解水の水質を直接、正しく測定すること
が行なわれている。
【0008】ここで、電解槽2から流出する電解水は数
cm/sec〜数10cm/sec程度の流速があり、
電解水をリアルタイムで連続的に測定するには、測定に
要する時間がタイムラグにならない測定原理で水質の計
測を行なう必要があるが、電気化学的測定原理を利用し
た電気化学的水質測定器20は、作用電極(検知電極)
を通過する検水溶液に直接接触して水質測定を行なうこ
とが可能であり、従って、電解水生成装置1における水
質測定手段としては電気化学的測定器20が最も適して
おり、このような電気化学的水質測定器20を用いてp
H、酸化還元電位、各種イオン濃度を測定するようにし
ている。例えば、実開昭56−172391号公報に記
載されている電解水生成装置には、電気化学的水質測定
器としてpHセンサを設け、生成された電解水のpH値
を表示するようにしてある。また、特開平5−6478
5号公報に記載されている電解水生成装置では、電気化
学的水質測定器としてpHセンサを設け、pHセンサの
出力信号に基いて、目標設定pH値に対するその偏差p
Hに対応した電解電圧や流量を増減させるフイードバッ
ク制御を行うようにしている。
【0009】上記のような電気化学的測定原理を利用し
た水質測定器は、作用電極(検知電極)と比較電極で構
成される電極を具備して形成されるものであり、水質変
化による作用電極と比較電極の間の電位差あるいは電流
変化を検知することによって、水質を測定するようにし
たものであり、電気化学的水質測定器20の構造の概略
を図9〜図11に示す。
【0010】図9はpHセンサ、図10は酸化還元電位
センサを示すものであり、電気化学的水質測定器20の
本体部は、飽和もしくは3.3M(mol/L)の塩化
カリウム溶液等の内部溶液16を封入する封入部18
と、電解水が通水される検水溶液室19とで形成してあ
る。封入部18と検水溶液室19との間に液絡部保持部
材24が設けてあり、液絡部保持部材24にアルミナ系
セラミックスなどの多孔質材で形成される液絡部(塩
橋)22を保持させてある。尚、内部溶液16には塩化
カリウムの安定な溶出及び結晶化防止のためにカルボキ
シメチルセルロースやヒドロキシエチルセルロースなど
のセルロース系増粘剤を添加することもある。比較電極
部21の電極としては銀/塩化銀電極が通常使用され、
比較電極部21は内部溶液16に浸漬してある。また検
知用作用電極部28a,28bとしては、図9のpHセ
ンサでは内部電極26aをガラス感応膜27内に封入し
たものとして形成してあり、また図10の酸化還元電位
センサでは白金又は金などの不反応性金属電極26bを
用い、白金線等のリード線44を被覆した熱収縮テフロ
ンチューブ又はガラスなどの絶縁被覆部29の先端にこ
の電極26bを取り付けたものとして形成してある。こ
の作用電極部28a,28bはその下部を液絡部保持部
材24を通して検水溶液室19内に臨ませてある。
【0011】また図11は図9のpHセンサと図10の
酸化還元電位センサとを一体化させた構造のものであ
り、比較電極21をpHセンサと酸化還元電位センサと
で共通して用い、pHと酸化還元電位の両方を測定する
ことができるようにしたタイプのものである。図9乃至
図11において15は内部溶液補充口、30は流入口、
31は流出口であり、検水である電解水は流入口30か
ら検水溶液室19に入り、流出口31から流出するよう
に検水溶液室19内を流れるようになっている。そして
内部溶液16に浸漬される比較電極部21と検水溶液室
19内において電解質と接触する作用電極部28a,2
8bとの間で発生した起電力は、増幅アンプで形成され
る増幅部14によって適宜の増幅率で増幅され、相当の
電圧として出力されるようにしてあり、A/D変換され
た後に制御部に入力されるようになっている。pHセン
サや酸化還元電位センサの場合には、起電力の値に応じ
て0〜5Vの電圧に増幅して出力するようにしてあるの
が一般的である。増幅部14は電気化学的水質測定器2
0と一体化されている場合が多く、増幅部14を起動さ
せるための電圧は電解水生成装置1から供給されるよう
になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構造の電気化学的水質測定装置20を設けた電解水生成
装置1には次のような3つの問題があった。まず第1の
問題を説明する。すなわち、電解槽2で水が電気分解さ
れると、電極8が陰極の電極室9では 2H2 O+2e- →2OH- +H2 電極6が陽極の電極室7では 2H2 O→4H+ +O2 +4e- 2Cl- →Cl2 +2e- の反応が起こり、アルカリ性水と酸性水が生成されると
同時に、水素や酸素、塩素も発生し、水素や酸素はガス
成分として電解水に含まれる。
【0013】そしてこのようなガス成分の気泡を同伴し
た電解水を電気化学的水質測定装置20の検水溶液室1
9に通して計測する際に、特に検水溶液室19を通過す
る流量が少ないときには、ガス成分(水路に滞留してい
た気泡を含む)が気泡として検水溶液室19内に滞留す
るおそれがある。この気泡の滞留は、検水溶液室19内
のうち流入口30よりも流出口31と反対側寄りの部分
(図9〜図11にイ矢印で示す部分)において発生し易
い。そしてこのように気泡が検水溶液室19内に滞留す
ると、比較電極部21を内部溶液16を介して検水であ
る検水溶液室19内の電解水と電気的に導通させる塩橋
の役割を果たす液絡部22が気泡の層で覆われて断線状
態になり、計測が不能になるおそれがあるという問題が
生じるものであった。
【0014】次に第2の問題を説明すると、電気化学的
水質測定装置20の検水溶液室19を通過する検水の流
量が多い場合には、検水溶液室19内の内圧が上昇し、
液絡部22に検水溶液室19側から水圧が作用して液絡
部22に検水が浸入し、この結果、液絡部22の抵抗値
が上昇して不斉電位が発生し、電気化学的水質測定装置
20による水質の測定精度が影響を受けるおそれがある
という問題があった。
【0015】さらに第3の問題を説明する。電気化学的
水質測定器20が電解水のpH値を測定する図9や図1
1のタイプの場合、検知用作用電極部28bとして内部
電極26aをガラス感応膜27内に封入したものが使用
されている。このように形成される電気化学的水質測定
器20を組み込んだ電解水生成装置1にあって、電解水
生成装置1に通水していないときには電気化学的水質測
定器20の検水溶液室19内に水が存在しない状態にな
り、この未通水の状態で長時間放置されると、作用電極
部28bのガラス感応膜27の表面が乾燥する。そして
このように作用電極部28bのガラス感応膜27の表面
が乾燥すると、次回に電解水生成装置1に通水して電気
化学的水質測定器20で電解水の水質を測定しようとす
るときに、測定の応答性が遅くなるという問題があっ
た。
【0016】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、電気化学的水質測定器の検水溶液室内に気泡が滞
留して水質の計測が不能になることを未然に防ぐことが
できる電解水生成装置を提供することを目的とするもの
であり、加えて、電気化学的水質測定器の検水溶液室の
内圧が上昇して水質の測定精度が影響を受けることを未
然に防ぐことができ、また未通水状態で長時間放置され
ても電極部のガラス感応膜の表面が乾燥状態になること
を未然に防ぐことができる電解水生成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、水を電気分解
することによりアルカリ性水と酸性水を生成し、この生
成されたアルカリ性と酸性の電解水を各別に流出させる
電解槽と、電解槽の下流側に配設され、電解槽で生成さ
れた電解水の少なくとも一方の水質を電気化学的に測定
する電気化学的水質測定器とを具備して形成される電解
水生成装置において、電気化学的水質測定器の電解水を
通して水質を測定する検水溶液室に流入口と流出口を設
け、流入口と流出口との間の水路が検水溶液室内で対角
上に位置すると共に流入口が流出口より下側に位置する
ように流入口と流出口を配置して成ることを特徴とする
ものである。
【0018】また請求項2の発明は、電気化学的水質測
定器の検水溶液室に設けられる流入口の開口面積を流出
口の開口面積よりも小さく形成して成ることを特徴とす
るものである。また請求項3の発明は、電気化学的水質
測定器の検水溶液室に流入口を、検水溶液室の底部より
も上側位置において設けて成ることを特徴とするもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は電解水生成装置1の一例を示すものであ
り、電解槽2、浄水装置3、電解質供給装置4、水路切
換弁32、及び電気化学的水質測定器20等をハウジン
グ33に納めたものとして構成されている。浄水装置3
は抗菌活性炭からなる濾過材34と中空糸膜からなる濾
過材35とを備えたものであり、この2種類の濾過材3
4,35はそれぞれ単一のカートリッジに納めてあっ
て、カートリッジごと交換することができるようにして
ある。
【0020】電解槽2内は、電極6が設置された電極室
7と、電極8が設置された電極室9とに隔膜5で区画さ
れており、底部側に流入路10,11を、上部側に流出
路12,13を備えている。これら流出路12,13
は、水路切換弁32を介して吐出管36,37に接続さ
れている。ここにおいて、流入路10と流出路13は一
方の電極6を囲む隔膜5内の電極室7に連通し、流入路
11と流出路12は他方の電極8を囲む電極室9に連通
しているのであるが、流入路10は流入路11よりも細
くされていて、電極室7側に流れ込む流量が電極室9側
に流れ込む流量より1:3乃至1:4位の比率で少なく
なるように調整されている。また上記水路切換弁32
は、流出路12と吐出管36とを連通させる時、流出路
13と吐出管37とを連通させ、流出路12と吐出管3
7とを連通させる時、流出路13と吐出管36とを連通
させるように電磁ロータリー弁もしくはモータ式切換弁
で構成されている。
【0021】また、水道蛇口42に接続した切り替えレ
バーユニット43と浄水装置3の間にはサーミスタ39
と定流量弁41が接続され、また、浄水装置3と電解槽
2の間には流量検知センサ38と電磁弁40とが配置さ
れており、電磁弁40と上記流入路10、11を個別に
接続する配管のうち、流入路10に至る管の途中に電解
質供給装置4(カルシウム剤添加筒)が配置されてい
る。電磁弁40は排水口44につながっており、電解水
生成装置1への通水が停止されたことを流量検知センサ
38によって検知されると一定時間後に電磁弁40が開
いて、電解槽2内やその他の配管系内の残留水を排出口
44から排出するようにしてある。前記の吐出管37の
途中には、電気化学的水質測定器20が配置されてい
る。この電気化学的水質測定器20については後で詳述
する。
【0022】次に水道水から電解水を生成させるときの
水の流れについて説明する。水道蛇口42に接続した切
り替えレバーユニット43を、浄水装置3側に水が流れ
るように切り換えると、浄水装置3及び電解質供給装置
4を通して流入路10、11から電解槽2内に水が導入
され、電気分解されるわけであるが、電解槽2内の電解
電圧の印加は通水が流量検知センサ38により検知され
た場合に開始されるようにしてある。
【0023】そして、アルカリ性水を得たい旨の指示が
なされているならば、電解槽2の電極6が陽極に、電極
8が陰極となるように電解電圧が印加され、電極室9で
アルカリ性水が、電極室7で酸性水が生成され、流出路
12側にアルカリ性水が、流出路13側に酸性水が得ら
れる。このとき水路切換弁32は流出路12と吐出管3
7とを連通させると共に流出路13と吐出管36とを連
通させる状態に設定されており、アルカリ性水が吐出管
37側に吐出されて飲用等に利用され、酸性水は吐出管
36側に吐出される。
【0024】また酸性水が得たい旨の指示がなされてい
るときは、指示された酸性水の電解度合に応じて次の2
つの水の流れとなる。先ず、弱酸性水の場合には、電解
槽2内の電極6が陰極に、電極8が陽極になるように電
解電圧が印加され、電極室7でアルカリ性水が、電極室
9で酸性水が生成され、流出路13側にアルカリ性水
が、流出路12側に弱酸性水が得られる。このとき、水
路切換弁32は上記と状態と同じに設定されており、弱
酸性水が吐出管37に吐出されてアストリンゼント水等
として利用され、アルカリ性水は吐出管36側に吐出さ
れる。
【0025】強酸性イオン水の場合は、電解槽2内の電
極6が陽極に、電極8が陰極となるように電解電圧が印
加され、電極室7で酸性水が、電極室9でアルカリ性水
が生成され、流出路12側にアルカリ性水が、流出路1
3側に強酸性水が得られる。この時、水路切替弁32は
流出路12と吐出管36とを連通させると共に流出路1
3と吐出管37とを連通させる状態に切り替えられてお
り、強酸性水が吐出管37に吐出されて殺菌等に利用さ
れ、アルカリ性水は吐出管36側に吐出される。このよ
うに、強酸性水を吐出管37から吐出させる場合に、電
極6を陽極として電極室7で酸性水を生成させるのは、
前述のように、電極室7側への流入路10を電極室9側
の流入路11より絞って水の流入量を少なくしているた
めに、電極室7内で強酸性水を得ることが容易となって
いるためである。
【0026】上記のように電解槽2で生成されて吐出管
37より吐出される電解水は、電解槽2と吐出管37と
の間に配置される電気化学的水質測定器20によって水
質が測定される。電気化学的水質測定器20の一例とし
て、電解水のpHと酸化還元電位の両方を測定するタイ
プのものを図8に示す(既述の図11のものと同様な構
成を有する)。この電気化学的水質測定器20は電位差
検出方式の電気化学センサであり、図8ではpHと酸化
還元電位を測定するタイプのもので説明するが、各種イ
オン濃度や溶存ガスなどの水中溶存成分を測定するもの
も同様である。電気化学的水質測定器20の下部内に
は、封入部18と検水溶液室19とを仕切るように液絡
部保持部材24が設けてあり、液絡部保持部材24にア
ルミナ系セラミックスなどの多孔質材で形成される液絡
部(塩橋)22を保持させてある。封入部18には飽和
もしくは3.3M(mol/L)の塩化カリウム(KC
l)溶液等の内部溶液16が封入してあり、この内部溶
液16にはKClの安定な溶出のために溶液粘度が40
00cps以上(通常は10000cps程度が好まし
い)となるようにカルボキシメチルセルロースやヒドロ
キシエチルセルロースなどのセルロース系増粘剤が添加
してある。比較電極部21は電極を銀/塩化銀電極で形
成してあり、内部溶液16に浸漬してある。図8におい
て15は内部溶液補充口、30は検水溶液室19の下部
に設けた流入口、31は検水溶液室19の上部に設けた
流出口であり、検水である電解水は流入口30から検水
溶液室19の下部内に入り、上部の流出口31から流出
するように検水溶液室19内を流れるようになってい
る。
【0027】また作用電極部28bは、pHを測定する
ためのガラス感能膜27や半導体などによるpH測定用
電極であり、作用電極部28aは酸化還元電位を測定す
るための白金または金などによる酸化還元電位測定用の
不反応電極であり、いずれも下部が検水溶液室19内に
位置するように設置してある。尚、作用電極部28aに
は白金線のガラス封入などにより絶縁被覆部29を設け
てもよく、また白金線は熱収縮性テフロンチューブによ
り絶縁被覆して絶縁被覆部29を設けるようにしてもよ
い。
【0028】上記のように図9の電気化学的水質測定器
20では電極が検知用作用電極28a,28bと比較電
極21、及び液絡部22とで構成され、検水溶液室19
に通水される電解水の水質変化に伴う作用電極28a,
28bと比較電極21との間の電位差の変化を検出する
ものである。そしてこのように電気化学的水質測定器2
0で発生した起電力は、電気化学的水質測定器20の上
部に設けた増幅器(アンプ)で形成される増幅部14で
所定の増幅率で増幅されることによって、相当の電圧と
して換算されて出力され、さらにA/D変換回路等で形
成されるA/D変換部50でA/D変換された後に、制
御部51に入力されるようになっている。ここではpH
又は酸化還元電位の測定であれば、その値に応じて0〜
5Vの電圧を出力するように増幅率が設定されている。
尚、図8のものでは増幅部14の起動のための電圧とし
て±12Vを印加するものとしてある。
【0029】制御部51はマイクロコンピュータにて構
成された制御回路で形成してある。制御部51内にはA
/D変換部50を一体に組み込んであり、制御部51は
A/D変換部50を介して電気化学的水質測定器20の
増幅部14に接続するようにしてある。さらに制御部5
1には表示部52が接続してあり、制御部51に入力さ
れたpHや酸化還元電位のデータに基づいて、表示部5
2にpH値や酸化還元電位値が表示されるようになって
いる。また制御部51には既述の流量検知センサ38が
接続してある。ここで、制御部51は、電解槽2の電極
6,8に印加する電解電圧をPMW制御により制御する
ことができるように構成されているものであり、また電
解槽2で生成する電解水の目標pH値と、電気化学的水
質測定器20で測定される電解水のpH値との比較回路
を内蔵しており、電解水の実測pH値が目標pH値に一
致するように、電極6,8に印加する電解電圧のフィー
ドバック制御が行なわれるようにしてある。例えば、電
気化学的水質測定器20で測定される電解水のpH値の
変動が±0.1pH以内の状態が2秒間連続する状態ま
で追い込むようにフィードバック制御するようにしてあ
り、この状態になった時点を安定としている。
【0030】ここで、図2は電気化学的水質測定器20
の一例を拡大して示し、図3はその検水溶液室19をさ
らに拡大して示すものであるが、流入口30は検水溶液
室19の一方の端部の底面に開口させて設けてあり、流
出口31は検水溶液室19の他方の端部の上端部に開口
させて設けてある。電解槽2で生成された電解水は流入
口30から検水溶液室19内に流入し、検水溶液室19
内を流れる間に水質を測定された後に、流出口31から
流出するが、このように検水溶液室19の一方の端部に
流入口30を、他方の端部に流出口31を設け、流入口
30を流出口31より下側に位置させるようにすること
によって、流入口30から流出口31へと検水溶液室1
9内を流れる水路は検水溶液室19の一方の端部の下部
から他方の端部の上端部へと検水溶液室19内の対角上
に形成されることになり、図9〜図11にイ矢印で示す
ような気泡が滞留する流路バイパスとなる部分が生じ
ず、水とともに流入口30から検水溶液室19に流入し
た気泡は水の流れに従って流出口31から流出する。従
って、検水溶液室19を通過する流量が少ないときにも
気泡が検水溶液室19内に滞留することがなくなり、電
気的に導通させる塩橋の役割を果たす液絡部22が気泡
の層で覆われることを防ぐことができるものであり、気
泡の影響を受けることなく水質の測定を安定して行なう
ことができるものである。
【0031】また、図4は電気化学的水質測定器20の
一例を拡大して示し、図5はその検水溶液室19をさら
に拡大して示すものであるが、図2,図3の場合と同様
に、流入口30は検水溶液室19の一方の端部の底面
に、流出口31は検水溶液室19の他方の端部の上端部
にそれぞれ開口させて設けてあり、さらに、流入口30
の開口面積が流出口31の開口面積よりも小さくなるよ
うに、流入口30と流出口31を形成してある。
【0032】このものでは上記と同様に気泡が検水溶液
室19内に滞留することを防ぐことができるのは勿論、
検水溶液室19を通過する流量が多い場合でも、流入口
30の開口面積が流出口31の開口面積よりも小さいの
で、検水溶液室19の内圧が上昇することを防ぐことが
できる。従って液絡部22に検水溶液室19側から水圧
が作用して液絡部22に検水が浸入することを防止し
て、液絡部22の抵抗値が上昇して不斉電位が発生する
ことを防ぐことができ、水質の測定精度に影響が出ない
ようにすることができるものである。
【0033】さらに、図6は電気化学的水質測定器20
の一例を拡大して示し、図7はその検水溶液室19をさ
らに拡大して示すものであるが、図2,図3の場合と同
様に、流入口30は検水溶液室19の一方の端部に、流
出口31は検水溶液室19の他方の端部の上端部にそれ
ぞれ設けると共に、流入口30の開口が流出口31の開
口より下側に位置するようにしてあり、また図4,図5
の場合と同様に流入口30の開口面積が流出口31の開
口面積よりも小さくなるようにしてある。そしてこのも
のでは、流入口30を検水溶液室19内にその底面から
上方へ立ち上がるように形成してあり、流入口30の開
口30aが検水溶液室19の底部よりも上側に位置する
ようにしてある。流入口30の開口30aの位置は、流
出口31の開口より下側で且つ、検水溶液室19に設け
られたpHを測定するための作用電極部28bのガラス
感能膜27の下端部より上側になるように設定してあ
る。
【0034】このものでは上記と同様に気泡が検水溶液
室19内に滞留することを防ぐことができると共に検水
溶液室19の内圧が上昇することを防ぐことができるの
は勿論、電解水生成装置1への通水が停止されて電解水
生成装置1内の水が排出されてときでも、電気化学的水
質測定器20の検水溶液室19内には流入口30の開口
30aの高さ位置まで水が溜まっている(検水溶液室1
9内の水位を図7に鎖線で示す)。従って、この未通水
の状態で長時間放置されても、作用電極部28bのガラ
ス感応膜27は検水溶液室19内に滞留する水に浸漬さ
れており、ガラス感応膜27の表面が乾燥状態になるこ
とがなく、作用電極部28bのガラス感応膜27の表面
が乾燥した場合に生じる、次回に電解水生成装置1に通
水して電気化学的水質測定器20で電解水の水質を測定
しようとするときに測定の応答性が遅くなるという問題
が解消されるものである。
【0035】
【発明の効果】上記のように本発明は、水を電気分解す
ることによりアルカリ性水と酸性水を生成し、この生成
されたアルカリ性と酸性の電解水を各別に流出させる電
解槽と、電解槽の下流側に配設され、電解槽で生成され
た電解水の少なくとも一方の水質を電気化学的に測定す
る電気化学的水質測定器とを具備して形成される電解水
生成装置において、電気化学的水質測定器の電解水を通
して水質を測定する検水溶液室に流入口と流出口を設
け、流入口と流出口との間の水路が検水溶液室内で対角
上に位置すると共に流入口が流出口より下側に位置する
ように流入口と流出口を配置するようにしたので、水と
ともに流入口から検水溶液室に流入した気泡は水の流れ
に従って流出口から流出し、流量が少ないときにも気泡
が検水溶液室内に滞留することがなくなるものであり、
電気的に導通させる塩橋の役割を果たす液絡部が気泡の
層で覆われることを防ぐことができ、気泡の影響を受け
て水質の計測が不能になることを未然に防ぐことができ
るものである。
【0036】また請求項2の発明は、電気化学的水質測
定器の検水溶液室に設けられる流入口の開口面積を流出
口の開口面積よりも小さく形成するようにしたので、検
水溶液室を通過する流量が多い場合でも検水溶液室の内
圧が上昇することを防ぐことができるものであり、液絡
部に検水溶液室側から水圧が作用して検水が浸入するこ
とを防止して、液絡部の抵抗値が上昇して不斉電位が発
生することを防ぐことができ、水質の測定精度が影響を
受けることを未然に防ぐことができるものである。
【0037】また請求項3の発明は、電気化学的水質測
定器の検水溶液室に流入口を、検水溶液室の底部よりも
上側位置において設けるようにしたので、通水を停止し
た状態でも検水溶液室内には流入口の高さ位置まで水が
溜まっており、この未通水の状態で長時間放置されて
も、作用電極部のガラス感応膜は滞留する水に浸漬され
て表面が乾燥状態になることを防ぐことができ、測定の
応答性が遅くなることを未然に防ぐことができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解水生成装置の一例の概略構成を示す断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例における電気化学的
水質測定器を示す概略斜視図である。
【図3】同上の電気化学的水質測定器の一部の拡大した
断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の一例における電気化
学的水質測定器を示す概略斜視図である。
【図5】同上の電気化学的水質測定器の一部の拡大した
断面図である。
【図6】本発明の実施の形態のさらに他の一例における
電気化学的水質測定器を示す概略斜視図である。
【図7】同上の電気化学的水質測定器の一部の拡大した
断面図である。
【図8】電気化学的水質測定器と制御系を示す図であ
る。
【図9】電気化学的水質測定器の一例を示す断面図であ
る。
【図10】電気化学的水質測定器の他例を示す断面図で
ある。
【図11】電気化学的水質測定器のさらに他例を示す断
面図である。
【図12】従来の電解水生成装置の一例を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
2 電解槽 19 検水溶液室 20 電気化学的水質測定装置 30 流入口 31 流出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 裏谷 豊 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を電気分解することによりアルカリ性
    水と酸性水を生成し、この生成されたアルカリ性と酸性
    の電解水を各別に流出させる電解槽と、電解槽の下流側
    に配設され、電解槽で生成された電解水の少なくとも一
    方の水質を電気化学的に測定する電気化学的水質測定器
    とを具備して形成される電解水生成装置において、電気
    化学的水質測定器の電解水を通して水質を測定する検水
    溶液室に流入口と流出口を設け、流入口と流出口との間
    の水路が検水溶液室内で対角上に位置すると共に流入口
    が流出口より下側に位置するように流入口と流出口を配
    置して成ることを特徴とする電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 電気化学的水質測定器の検水溶液室に設
    けられる流入口の開口面積を流出口の開口面積よりも小
    さく形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の電
    解水生成装置。
  3. 【請求項3】 電気化学的水質測定器の検水溶液室に流
    入口を、検水溶液室の底部よりも上側位置において設け
    て成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水
    生成装置。
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