JPH10314794A - スケール防止剤 - Google Patents
スケール防止剤Info
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- JPH10314794A JPH10314794A JP14591097A JP14591097A JPH10314794A JP H10314794 A JPH10314794 A JP H10314794A JP 14591097 A JP14591097 A JP 14591097A JP 14591097 A JP14591097 A JP 14591097A JP H10314794 A JPH10314794 A JP H10314794A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ボイラー、冷却水系などで生成する各種スケー
ルの付着防止に有効なスケール防止剤を提供する。 【解決手段】2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエー
テル単位5〜30モル%、スルホン酸基を有するモノマ
ー単位10〜35モル%及びアクリル酸単位又はメタア
クリル酸単位60〜85モル%を有するコポリマー又は
その塩を含有することを特徴とするスケール防止剤。
ルの付着防止に有効なスケール防止剤を提供する。 【解決手段】2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエー
テル単位5〜30モル%、スルホン酸基を有するモノマ
ー単位10〜35モル%及びアクリル酸単位又はメタア
クリル酸単位60〜85モル%を有するコポリマー又は
その塩を含有することを特徴とするスケール防止剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケール防止剤に
関する。さらに詳しくは、本発明は、ボイラー、冷却水
系などのスケール防止剤に関する。
関する。さらに詳しくは、本発明は、ボイラー、冷却水
系などのスケール防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却水系、ボイラー水系などの水と接触
する伝熱面や配管内では、スケール障害が発生する。特
に、開放循環式冷却水系において、省資源、省エネルギ
ーの立場から、冷却水の系外への排棄(ブロー)を少な
くして高濃縮運転を行う場合、溶解する塩類が濃縮され
て、伝熱面が腐食しやすくなるとともに、難溶性の塩と
なってスケール化する。生成したスケールは、熱効率の
低下、配管の閉塞など、ボイラーや熱交換器の運転に重
大な障害を引き起こす。生成するスケール種としては、
炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、
リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、リン酸亜鉛、水酸化亜鉛、
塩基性炭酸亜鉛などがある。カルシウム系やマグネシウ
ム系スケールに対しては、マレイン酸、アクリル酸、イ
タコン酸などを重合したカルボキシル基を有するポリマ
ーがスケール防止剤として有効であり、さらにカルボキ
シル基を有するモノマーと、ビニルスルホン酸、アリル
スルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アリロキシ−1−プ
ロパンスルホン酸などのスルホン酸基を有するモノマー
を対象水質に応じて組み合わせたコポリマーが、スケー
ル防止剤として一般的に使用されている。また、シリカ
系スケールに対しては、アクリルアミド系、四級アンモ
ニウム塩系や、ポリエチレングリコールを用いるスケー
ル防止剤などが提案されており、スケール種に応じてポ
リマーが使い分けられている。冷却水系において使用さ
れる水は、通常、工業用水、水道水などであるため、水
中にはさまざまなイオン種が存在する。したがって、特
に高濃縮運転を行う場合には、全てのスケール種に効果
的に対応できるスケール防止剤が必要であるが、現在は
まだこのようなスケール防止剤は開発されていない。特
に、シリカ系スケールの付着防止に有効なポリマーが存
在しないのが現状である。特公平5−57040号公報
には、アクリルアミド系ポリマーとアクリル酸系ポリマ
ーとを含むスケール防止剤が、シリカ系スケールに対す
る防止効果の優れたスケール防止剤として提案されてい
る。しかし、このスケール防止剤は、水中のシリカ濃度
が低い場合にはスケール防止効果を有するものの、シリ
カ濃度が高い場合には効果が不十分である。
する伝熱面や配管内では、スケール障害が発生する。特
に、開放循環式冷却水系において、省資源、省エネルギ
ーの立場から、冷却水の系外への排棄(ブロー)を少な
くして高濃縮運転を行う場合、溶解する塩類が濃縮され
て、伝熱面が腐食しやすくなるとともに、難溶性の塩と
なってスケール化する。生成したスケールは、熱効率の
低下、配管の閉塞など、ボイラーや熱交換器の運転に重
大な障害を引き起こす。生成するスケール種としては、
炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、
リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、リン酸亜鉛、水酸化亜鉛、
塩基性炭酸亜鉛などがある。カルシウム系やマグネシウ
ム系スケールに対しては、マレイン酸、アクリル酸、イ
タコン酸などを重合したカルボキシル基を有するポリマ
ーがスケール防止剤として有効であり、さらにカルボキ
シル基を有するモノマーと、ビニルスルホン酸、アリル
スルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アリロキシ−1−プ
ロパンスルホン酸などのスルホン酸基を有するモノマー
を対象水質に応じて組み合わせたコポリマーが、スケー
ル防止剤として一般的に使用されている。また、シリカ
系スケールに対しては、アクリルアミド系、四級アンモ
ニウム塩系や、ポリエチレングリコールを用いるスケー
ル防止剤などが提案されており、スケール種に応じてポ
リマーが使い分けられている。冷却水系において使用さ
れる水は、通常、工業用水、水道水などであるため、水
中にはさまざまなイオン種が存在する。したがって、特
に高濃縮運転を行う場合には、全てのスケール種に効果
的に対応できるスケール防止剤が必要であるが、現在は
まだこのようなスケール防止剤は開発されていない。特
に、シリカ系スケールの付着防止に有効なポリマーが存
在しないのが現状である。特公平5−57040号公報
には、アクリルアミド系ポリマーとアクリル酸系ポリマ
ーとを含むスケール防止剤が、シリカ系スケールに対す
る防止効果の優れたスケール防止剤として提案されてい
る。しかし、このスケール防止剤は、水中のシリカ濃度
が低い場合にはスケール防止効果を有するものの、シリ
カ濃度が高い場合には効果が不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボイラー、
冷却水系などで生成する各種スケールの付着防止に有効
なスケール防止剤を提供することを目的としてなされた
ものである。
冷却水系などで生成する各種スケールの付着防止に有効
なスケール防止剤を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2,3−ジヒド
ロキシプロピルアリルエーテル単位、スルホン酸基を有
するモノマー単位及びアクリル酸又はメタクリル酸単位
をそれぞれ特定の割合で有するコポリマー又はその塩
が、優れたスケール防止効果を有することを見いだし、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエ
ーテル単位5〜30モル%、スルホン酸基を有するモノ
マー単位10〜35モル%及びアクリル酸単位又はメタ
アクリル酸単位60〜85モル%を有するコポリマー又
はその塩を含有することを特徴とするスケール防止剤を
提供するものである。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2,3−ジヒド
ロキシプロピルアリルエーテル単位、スルホン酸基を有
するモノマー単位及びアクリル酸又はメタクリル酸単位
をそれぞれ特定の割合で有するコポリマー又はその塩
が、優れたスケール防止効果を有することを見いだし、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエ
ーテル単位5〜30モル%、スルホン酸基を有するモノ
マー単位10〜35モル%及びアクリル酸単位又はメタ
アクリル酸単位60〜85モル%を有するコポリマー又
はその塩を含有することを特徴とするスケール防止剤を
提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のスケール防止剤は、2,
3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位5〜30
モル%、スルホン酸基を有するモノマー単位10〜35
モル%及びアクリル酸又はメタクリル酸単位60〜85
モル%を有するコポリマー又はその塩を含有する。2,
3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位は、式
[1]で表されるモノマー単位である。
3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位5〜30
モル%、スルホン酸基を有するモノマー単位10〜35
モル%及びアクリル酸又はメタクリル酸単位60〜85
モル%を有するコポリマー又はその塩を含有する。2,
3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位は、式
[1]で表されるモノマー単位である。
【化1】 コポリマー中に2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエ
ーテル単位を導入するためには、例えば、式[2]で表
される2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテルを
共重合することができ、あるいは式[3]で表されるア
リルグリシジルエーテルを共重合したのち、コポリマー
中のオキシラン環を水と反応して開環することができ
る。
ーテル単位を導入するためには、例えば、式[2]で表
される2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテルを
共重合することができ、あるいは式[3]で表されるア
リルグリシジルエーテルを共重合したのち、コポリマー
中のオキシラン環を水と反応して開環することができ
る。
【化2】
【0006】コポリマー中にスルホン酸基を有するモノ
マー単位を導入するためには、スルホン酸を有するモノ
マー、例えば、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン
酸、アリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アリロキ
シ−1−プロパンスルホン酸、イソブレンスルホン酸な
どのモノマー又はその塩を共重合することができる。コ
ポリマー中にアクリル酸単位又はメタクリル酸単位を導
入する方法には特に制限はなく、例えば、アクリル酸若
しくはメタクリル酸又はそれらの塩を共重合することが
でき、あるいは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリルアミド、メタクリルアミドなどのアク
リル酸又はメタクリル酸誘導体を共重合したのち、コポ
リマーを加水分解してアクリル酸単位又はメタクリル酸
単位とすることができる。
マー単位を導入するためには、スルホン酸を有するモノ
マー、例えば、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン
酸、アリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アリロキ
シ−1−プロパンスルホン酸、イソブレンスルホン酸な
どのモノマー又はその塩を共重合することができる。コ
ポリマー中にアクリル酸単位又はメタクリル酸単位を導
入する方法には特に制限はなく、例えば、アクリル酸若
しくはメタクリル酸又はそれらの塩を共重合することが
でき、あるいは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリルアミド、メタクリルアミドなどのアク
リル酸又はメタクリル酸誘導体を共重合したのち、コポ
リマーを加水分解してアクリル酸単位又はメタクリル酸
単位とすることができる。
【0007】本発明のスケール防止剤において、コポリ
マー中の2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル
単位の2個の隣接する水酸基がシリカの水酸基と水素結
合し、スルホン酸基がスケールの分散効果を有し、アク
リル酸単位又はメタクリル酸単位のカルボキシル基がカ
ルシウムイオンやマグネシウムイオンなどのカチオンを
吸着し、これらの効果が相乗的に作用して、優れたスケ
ール防止効果が発現するものと考えられる。本発明のス
ケール防止剤に用いるコポリマー中のモノマー単位の割
合は、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単
位が5〜30モル%であり、スルホン酸基を有するモノ
マー単位が10〜35モル%であり、アクリル酸又はメ
タクリル酸単位が60〜85モル%である。それぞれの
モノマー単位の割合が、上記の範囲を外れて少なくなる
と、それぞれのモノマー単位の果たすべき役割を果たす
ことが困難になるので、スケール防止効果が十分に得ら
れなくなるおそれがある。また、それぞれのモノマー単
位の割合が、上記の範囲を超えて多くなると、必然的に
他のモノマー単位の割合が少なくなり、当該モノマー単
位の果たすべき役割を果たすことが困難になるので、ス
ケール防止効果が十分に得られなくなるおそれがある。
マー中の2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル
単位の2個の隣接する水酸基がシリカの水酸基と水素結
合し、スルホン酸基がスケールの分散効果を有し、アク
リル酸単位又はメタクリル酸単位のカルボキシル基がカ
ルシウムイオンやマグネシウムイオンなどのカチオンを
吸着し、これらの効果が相乗的に作用して、優れたスケ
ール防止効果が発現するものと考えられる。本発明のス
ケール防止剤に用いるコポリマー中のモノマー単位の割
合は、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単
位が5〜30モル%であり、スルホン酸基を有するモノ
マー単位が10〜35モル%であり、アクリル酸又はメ
タクリル酸単位が60〜85モル%である。それぞれの
モノマー単位の割合が、上記の範囲を外れて少なくなる
と、それぞれのモノマー単位の果たすべき役割を果たす
ことが困難になるので、スケール防止効果が十分に得ら
れなくなるおそれがある。また、それぞれのモノマー単
位の割合が、上記の範囲を超えて多くなると、必然的に
他のモノマー単位の割合が少なくなり、当該モノマー単
位の果たすべき役割を果たすことが困難になるので、ス
ケール防止効果が十分に得られなくなるおそれがある。
【0008】本発明のスケール防止剤に用いるコポリマ
ーには、必要に応じて2,3−ジヒドロキシプロピルア
リルエーテル単位、スルホン酸基を有するモノマー単
位、アクリル酸単位又はメタクリル酸単位以外のモノマ
ー単位を導入することができる。このようなコポリマー
を得るために共重合することができるモノマーとして
は、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、N−メチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、メチルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、スチレン、アリルアルコー
ルなどのノニオン系モノマー、クロトン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸及びこれらのアルカリ金属
塩などのアニオン系モノマー、アリルアミン、ジメチル
アミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエ
チルアミノエチルメタクリレートなどの四級アンモニウ
ム塩又は三級塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロリ
ドなどのカチオン系モノマーなどを挙げることができ
る。本発明に用いるコポリマーを得るための共重合の方
法には特に制限はなく、例えば、アゾ系、過酸化物系な
どの水溶性重合開始剤を用い、モノマー濃度5〜50重
量%、重合温度50〜100℃で、通常の水溶液ラジカ
ル重合を行うことができる。また、水溶液ラジカル重合
のほかに、有機溶媒中の溶液重合、乳化重合、懸濁重合
や、さらに塊状重合なども行うことができる。必要に応
じて、分子量調節のために、メタノールやプロパノール
などのアルコール類を連鎖移動剤として添加することが
できる。
ーには、必要に応じて2,3−ジヒドロキシプロピルア
リルエーテル単位、スルホン酸基を有するモノマー単
位、アクリル酸単位又はメタクリル酸単位以外のモノマ
ー単位を導入することができる。このようなコポリマー
を得るために共重合することができるモノマーとして
は、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、N−メチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、メチルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、スチレン、アリルアルコー
ルなどのノニオン系モノマー、クロトン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸及びこれらのアルカリ金属
塩などのアニオン系モノマー、アリルアミン、ジメチル
アミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエ
チルアミノエチルメタクリレートなどの四級アンモニウ
ム塩又は三級塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロリ
ドなどのカチオン系モノマーなどを挙げることができ
る。本発明に用いるコポリマーを得るための共重合の方
法には特に制限はなく、例えば、アゾ系、過酸化物系な
どの水溶性重合開始剤を用い、モノマー濃度5〜50重
量%、重合温度50〜100℃で、通常の水溶液ラジカ
ル重合を行うことができる。また、水溶液ラジカル重合
のほかに、有機溶媒中の溶液重合、乳化重合、懸濁重合
や、さらに塊状重合なども行うことができる。必要に応
じて、分子量調節のために、メタノールやプロパノール
などのアルコール類を連鎖移動剤として添加することが
できる。
【0009】本発明のスケール防止剤に用いるコポリマ
ーは、分子量が2,000以上であることが好ましい。
分子量が2,000以上であれば、良好なスケール防止
効果を発揮することができる。コポリマーの分子量は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定す
ることができる。本発明のスケール防止剤は、適用する
水系に、任意の濃度に調製した水溶液として添加するこ
とができる。通常は、適用する水中のコポリマーの濃度
が、1〜100mg/リットルになるように添加すること
が好ましい。本発明のスケール防止剤は、必要に応じて
他のスケール防止剤と併用することができる。併用する
スケール防止剤としては、例えば、ポリアクリル酸、ポ
リマレイン酸、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸とのコポリマー、N,N,N',
N'−テトラメチルエチレンジアミンとエピクロルヒド
リンとの反応生成物、N,N,N',N'−テトラメチルエ
チレンジアミンとジクロロエチルエーテルとの反応生成
物などを挙げることができる。本発明のスケール防止剤
は、必要に応じて、さらに有機ホスホン酸塩などの防食
剤、ヒドラジンなどの殺菌剤などと同じ溶液に混合して
添加することができ、あるいは、別々にこれらの薬品を
注入することもできる。
ーは、分子量が2,000以上であることが好ましい。
分子量が2,000以上であれば、良好なスケール防止
効果を発揮することができる。コポリマーの分子量は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定す
ることができる。本発明のスケール防止剤は、適用する
水系に、任意の濃度に調製した水溶液として添加するこ
とができる。通常は、適用する水中のコポリマーの濃度
が、1〜100mg/リットルになるように添加すること
が好ましい。本発明のスケール防止剤は、必要に応じて
他のスケール防止剤と併用することができる。併用する
スケール防止剤としては、例えば、ポリアクリル酸、ポ
リマレイン酸、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸とのコポリマー、N,N,N',
N'−テトラメチルエチレンジアミンとエピクロルヒド
リンとの反応生成物、N,N,N',N'−テトラメチルエ
チレンジアミンとジクロロエチルエーテルとの反応生成
物などを挙げることができる。本発明のスケール防止剤
は、必要に応じて、さらに有機ホスホン酸塩などの防食
剤、ヒドラジンなどの殺菌剤などと同じ溶液に混合して
添加することができ、あるいは、別々にこれらの薬品を
注入することもできる。
【0010】本発明のスケール防止剤を適用する場合の
水質条件及びボイラーや熱交換器の運転条件には特に制
限はなく、通常のボイラー、熱交換器の運転条件及び水
質に対して適用することができる。本発明のスケール防
止剤は、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カル
シウム、リン酸亜鉛、亜鉛水酸化物、ケイ酸マグネシウ
ム、シリカなど、ボイラー、冷却水系において生成し、
伝熱面や配管壁面に付着するスケールを効果的に防止す
ることができる。本発明のスケール防止剤が、スケール
の付着を抑制する詳細な作用機構は不明であるが、2,
3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位の2つの
隣接する水酸基とシリカの水酸基との水素結合による吸
着、アクリル酸単位又はメタクリル酸単位のカルボキシ
ル基のカルシウムイオン、マグネシウムイオンなどのカ
チオンへの吸着、それに加えてスルホン酸基を有するモ
ノマー単位のスルホン酸基によるスケールの分散効果が
複合したことにより、スケールの壁面への付着を効果的
に防止するものと考えられる。
水質条件及びボイラーや熱交換器の運転条件には特に制
限はなく、通常のボイラー、熱交換器の運転条件及び水
質に対して適用することができる。本発明のスケール防
止剤は、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カル
シウム、リン酸亜鉛、亜鉛水酸化物、ケイ酸マグネシウ
ム、シリカなど、ボイラー、冷却水系において生成し、
伝熱面や配管壁面に付着するスケールを効果的に防止す
ることができる。本発明のスケール防止剤が、スケール
の付着を抑制する詳細な作用機構は不明であるが、2,
3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位の2つの
隣接する水酸基とシリカの水酸基との水素結合による吸
着、アクリル酸単位又はメタクリル酸単位のカルボキシ
ル基のカルシウムイオン、マグネシウムイオンなどのカ
チオンへの吸着、それに加えてスルホン酸基を有するモ
ノマー単位のスルホン酸基によるスケールの分散効果が
複合したことにより、スケールの壁面への付着を効果的
に防止するものと考えられる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。実施例及び比較例に使用したポ
リマーを第1表に示す。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。実施例及び比較例に使用したポ
リマーを第1表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】スケール付着速度は、次の方法により求め
た。すなわち、伝熱面積が約0.25m2の熱交換器を有
する保有水量0.45m3の開放循環式冷却水系に、厚木
市水に純水及び塩類を加えた水を循環水及び補給水とし
て加え、一定の水質になるようにコントロールしながら
30日間運転した。熱交換器チューブは、材質がSUS
304で、外径が19mmのものを使用した。循環水入口
温度は45℃、循環水出口温度は75℃、循環水流速は
0.5m/秒である。スケール防止剤の所定量を水系に
添加し、30日後に熱交換器チューブに付着したスケー
ルを採取し、105℃で乾燥したのち秤量して、スケー
ルの付着速度を(mg/cm2/30日)単位で求めた。ま
た、同様に採取、乾燥したスケールを600℃で灰化し
たものの酸不溶解分を秤量して、シリカスケールの付着
速度を(mg/cm2/30日)単位で求めた。 実施例1〜4、比較例1〜4 pH9.0、カルシウム硬度100mg/リットル、Mアル
カリ度150mg/リットル、シリカ160mg/リット
ル、マグネシウム硬度160mg/リットルの水質を有す
る水に、ポリマーA−1〜A−4、B−1〜B−4を所
定量添加して試験を実施した。結果を第2表に示す。
た。すなわち、伝熱面積が約0.25m2の熱交換器を有
する保有水量0.45m3の開放循環式冷却水系に、厚木
市水に純水及び塩類を加えた水を循環水及び補給水とし
て加え、一定の水質になるようにコントロールしながら
30日間運転した。熱交換器チューブは、材質がSUS
304で、外径が19mmのものを使用した。循環水入口
温度は45℃、循環水出口温度は75℃、循環水流速は
0.5m/秒である。スケール防止剤の所定量を水系に
添加し、30日後に熱交換器チューブに付着したスケー
ルを採取し、105℃で乾燥したのち秤量して、スケー
ルの付着速度を(mg/cm2/30日)単位で求めた。ま
た、同様に採取、乾燥したスケールを600℃で灰化し
たものの酸不溶解分を秤量して、シリカスケールの付着
速度を(mg/cm2/30日)単位で求めた。 実施例1〜4、比較例1〜4 pH9.0、カルシウム硬度100mg/リットル、Mアル
カリ度150mg/リットル、シリカ160mg/リット
ル、マグネシウム硬度160mg/リットルの水質を有す
る水に、ポリマーA−1〜A−4、B−1〜B−4を所
定量添加して試験を実施した。結果を第2表に示す。
【0014】
【表2】
【0015】第2表に見られるように、2,3−ジヒド
ロキシプロピルアリルエーテル単位5〜30モル%、ス
ルホン酸基を有するモノマー単位10〜35モル%及び
アクリル酸単位60〜85モル%を有するポリマーA−
1〜A−4を添加した実施例1〜4においては、スケー
ル付着速度がすべて10mg/cm2/30日以下であり、
優れたスケール防止効果が発現している。これに対し
て、従来のスケール防止剤であるポリマレイン酸を添加
した比較例1、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエ
ーテル単位を有しないポリマーB−2を添加した比較例
2、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位
が少ないポリマーB−3を添加した比較例3及びアクリ
ル酸単位が少ないポリマーB−4を添加した比較例4に
おいては、スケール付着速度が大きく、良好なスケール
防止効果は認められない。 実施例5〜8、比較例5〜8 pH9.0、カルシウム硬度500mg/リットル、Mアル
カリ度500mg/リットル、シリカ200mg/リット
ル、マグネシウム硬度200mg/リットルの水質を有す
る水に、ポリマーA−1〜A−4、B−1〜B−4を所
定量添加して試験を実施した。結果を第3表に示す。
ロキシプロピルアリルエーテル単位5〜30モル%、ス
ルホン酸基を有するモノマー単位10〜35モル%及び
アクリル酸単位60〜85モル%を有するポリマーA−
1〜A−4を添加した実施例1〜4においては、スケー
ル付着速度がすべて10mg/cm2/30日以下であり、
優れたスケール防止効果が発現している。これに対し
て、従来のスケール防止剤であるポリマレイン酸を添加
した比較例1、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエ
ーテル単位を有しないポリマーB−2を添加した比較例
2、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル単位
が少ないポリマーB−3を添加した比較例3及びアクリ
ル酸単位が少ないポリマーB−4を添加した比較例4に
おいては、スケール付着速度が大きく、良好なスケール
防止効果は認められない。 実施例5〜8、比較例5〜8 pH9.0、カルシウム硬度500mg/リットル、Mアル
カリ度500mg/リットル、シリカ200mg/リット
ル、マグネシウム硬度200mg/リットルの水質を有す
る水に、ポリマーA−1〜A−4、B−1〜B−4を所
定量添加して試験を実施した。結果を第3表に示す。
【0016】
【表3】
【0017】第3表に見られるように、2,3−ジヒド
ロキシプロピルアリルエーテル単位5〜30モル%、ス
ルホン酸基を有するモノマー単位10〜35モル%及び
アクリル酸単位60〜85モル%を有するポリマーA−
1〜A−4を添加した実施例5〜8においては、スケー
ル付着速度が小さく、優れたスケール防止効果が発現し
ている。これに対して、従来のスケール防止剤であるポ
リマレイン酸を添加した比較例5、2,3−ジヒドロキ
シプロピルアリルエーテル単位を有しないポリマーB−
2を添加した比較例6、2,3−ジヒドロキシプロピル
アリルエーテル単位が少ないポリマーB−3を添加した
比較例7及びアクリル酸単位が少ないポリマーB−4を
添加した比較例8においては、スケール付着速度が大き
く、良好なスケール防止効果は認められない。
ロキシプロピルアリルエーテル単位5〜30モル%、ス
ルホン酸基を有するモノマー単位10〜35モル%及び
アクリル酸単位60〜85モル%を有するポリマーA−
1〜A−4を添加した実施例5〜8においては、スケー
ル付着速度が小さく、優れたスケール防止効果が発現し
ている。これに対して、従来のスケール防止剤であるポ
リマレイン酸を添加した比較例5、2,3−ジヒドロキ
シプロピルアリルエーテル単位を有しないポリマーB−
2を添加した比較例6、2,3−ジヒドロキシプロピル
アリルエーテル単位が少ないポリマーB−3を添加した
比較例7及びアクリル酸単位が少ないポリマーB−4を
添加した比較例8においては、スケール付着速度が大き
く、良好なスケール防止効果は認められない。
【0018】
【発明の効果】本発明のスケール防止剤は、ボイラー水
系、冷却水系などにおいて、スケールの付着防止に優れ
た効果を有する。
系、冷却水系などにおいて、スケールの付着防止に優れ
た効果を有する。
フロントページの続き (72)発明者 臼井 麗 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエー
テル単位5〜30モル%、スルホン酸基を有するモノマ
ー単位10〜35モル%及びアクリル酸単位又はメタア
クリル酸単位60〜85モル%を有するコポリマー又は
その塩を含有することを特徴とするスケール防止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14591097A JPH10314794A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | スケール防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14591097A JPH10314794A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | スケール防止剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10314794A true JPH10314794A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15395907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14591097A Pending JPH10314794A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | スケール防止剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10314794A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115253694A (zh) * | 2022-07-31 | 2022-11-01 | 江苏富淼科技股份有限公司 | 一种膜阻垢剂和制备方法及其应用 |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP14591097A patent/JPH10314794A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115253694A (zh) * | 2022-07-31 | 2022-11-01 | 江苏富淼科技股份有限公司 | 一种膜阻垢剂和制备方法及其应用 |
| CN115253694B (zh) * | 2022-07-31 | 2024-02-02 | 江苏富淼科技股份有限公司 | 一种膜阻垢剂和制备方法及其应用 |
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