JPH10314826A - 高温鋼板の冷却方法 - Google Patents
高温鋼板の冷却方法Info
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Abstract
鋼板の進行方向に向けて冷却水を流し鋼板を冷却する方
式において、この方式が有する鋼板の板幅方向に均一な
冷却能を維持しつつ、鋼板を均一に温度むらが生ずるこ
となく冷却することができ、且つ、冷却能力を広範囲に
わたって制御する。 【解決手段】 テーブルロール2上を移送される高温の
鋼板1を、その上下面に設けられたノズルから噴射され
る冷却水により冷却するに際し、少なくとも鋼板1の上
面に対する冷却を、鋼板の板幅方向に設けられたスリッ
ト状ノズル4によって行い、スリット状ノズル4から噴
射される冷却水が鋼板1に衝突する位置を変え、鋼板の
冷却面積を変化させることによって、鋼板1に対する冷
却能力を制御する。
Description
高温鋼板特に厚鋼板の冷却方法に関するものである。
間圧延直後の高温の鋼板を、オンラインで制御冷却する
オンライン制御冷却法が行われている。この方法によれ
ば、鋼板に高強度および高靱性が付与されるほか、合金
元素の低減および省熱処理などによるコスト低減効果が
得られる。
温鋼板の温度分布、板形状、表面性状等は、必ずしも均
一ではないので、冷却中に鋼板面内に冷却むらが発生し
やすく、その結果、冷却後の鋼板に、変形、残留応力、
材質の不均一等が生じ、品質不良や操業上のトラブルを
招いていた。
の冷却現象について、以下に説明する。一般に、高温の
鋼板を水冷すると、冷却中の鋼板の表面温度に応じて、
3つの冷却形態即ち沸騰現象が生ずる。図5は冷却条件
を一定にした場合の、鋼板表面温度と熱流束との関係を
示した図である。図5に示すように、高温の鋼板を冷却
すると、まず、鋼板表面と冷却水との間に蒸気膜が存在
する膜沸騰状態になる。この膜沸騰状態の領域(以下、
膜沸騰領域という)においては、鋼板の表面温度が非常
に高いために、冷却水は鋼板の表面に到達する前に蒸発
し、直接鋼板に接触することがなく、そして、鋼板と冷
却水との間には常に蒸気膜が存在するために、熱流束が
小さく、冷却能が低い。
と、膜沸騰状態から遷移沸騰状態に移行する。遷移沸騰
状態の領域(以下、遷移沸騰領域という)においては、
鋼板表面を覆っていた蒸気膜が安定して存在し得なくな
り、局所的に崩壊して、冷却水と鋼板表面とが直接接触
するようになり、熱流束は急激に増大する。このとき、
蒸気膜の崩壊により冷却水が鋼板と直接接触する面が均
一でないと、温度むらの発生原因になる。このような温
度むらが発生するのは、蒸気膜が崩壊して冷却水が直接
鋼板に接触した部分は低温となるのに対し、蒸気膜が存
在する部分は相対的に高温になるからである。
らわかるように、遷移沸騰領域の場合、低温部分は熱流
束が大きいために冷却が促進されるのに対し、高温部分
は、低温部分に比べて熱流束が小さいために、冷却が遅
れる結果、両者の温度差が拡大する。鋼板の冷却中に生
ずる温度むらは、ほとんどこの領域で発生している。
面には蒸気膜が全く存在しなくなり、鋼板のほぼ全表面
が冷却水と接触した状態すなわち核沸騰状態になる。こ
の核沸騰状態の領域(以下、核沸騰領域という)では、
鋼板のほぼ全表面が冷却水と接触しているために、遷移
沸騰領域で発生するような温度むらは生じにくい。
いては、鋼板の温度が低下すると共に熱流束が減少する
ために、仮に、冷却前の鋼板に温度むらがあったとして
も、遷移沸騰領域とは逆に、高温部と低温部との温度差
は低下し、鋼板の温度むらは減少する。
生ずる温度むらの発生を防止するために、従来から数多
くの均一冷却法が提案されている。中でも、鋼板の板幅
方向に設けられたスリット状のノズルから、鋼板の進行
方向に向けて冷却水を流し鋼板を冷却する方式は、高い
冷却能と共に、幅方向に均一な冷却能分布が得られるの
で、ローラークエンチのほか、オンライン冷却設備にも
適用されている。
な冷却水流が、スリット状ノズルから比較的高圧且つ大
流量で吐出されるので、鋼板全面に蒸気膜を発生させ
ず、不安定な遷移沸騰領域を回避し、速やかに核沸騰領
域に移行させることができる。
鋼板の表面温度は100℃程度になり、冷却速度は、鋼
板内部から熱量が表面に伝わる速度で決まる熱伝導律速
になるために、冷却水の水量をそれ以上増やしても冷却
速度は増加しない。逆に、冷却速度を下げるために、冷
却水の水量を絞ると、鋼板全面にわたり均一に蒸気膜を
破ることができなくなって、局所的に蒸気膜の残る部分
が発生し、鋼板に温度むらが発生する原因になる。
方向に向けて冷却水を流し鋼板を冷却する方式の優れた
特徴である、板幅方向および長手方向に均一な冷却能を
発揮させるためには、一定圧力および一定流量以上の冷
却水が必要になり、それ以下では、安定した、むらのな
い冷却を行うことはできない。
て鋼板を冷却した際の、冷却水吐出流速と鋼板の冷却能
及び冷却後の鋼板の温度むらとの関係を示す。図6から
明らかなように、冷却能は、低流速の領域では流速の増
加と共に増大するが、ある流速以上になると、ほほぼ一
定になる。一方、温度むらについてみると、低流速の領
域では温度むらが大きく、その後ある流速に近づくと、
温度むらは急激に減少し、その後はほぼ一定になる。
次のように説明される。即ち、流速が遅く、冷却能が増
加する領域は、部分的に蒸気膜が発生している遷移沸騰
領域であり、流速が増加するに従って蒸気膜の面積が減
少し、冷却水が鋼板と直接接触する面積が増加するため
に、冷却能が増大する。
分と、冷却水が直接鋼板と接触している部分とが混在し
ている。ただし、各々の位置は、鋼板の表面状態などに
よって決まるために一定ではなく、制御することはでき
ない。蒸気膜の存在する部分は、熱流束が低いために高
温となるのに対し、冷却水が直接鋼板に接触している部
分は、熱流束が高いために低温となる結果、温度むらが
発生する。流速が増加するに従って、蒸気膜の領域が狭
くなるために、冷却能は増大するが、温度むらはほとん
ど減少しない。
能がほぼ一定になるのは、鋼板全面が直接冷却水に接触
し、核沸騰領域に達したためで、それ以上水量を増加さ
せても、鋼板内部から鋼板表面に熱が伝達する速度、即
ち鋼板の熱伝導率で律速されているために、冷却能はほ
とんど増加しない。この領域では、鋼板全面が直接冷却
水に接触し、ほぼ均一な冷却がなされるために、温度む
らは急激に減少する。
冷却速度を制御するために冷却水の流速を変化させると
温度むらの発生を避けることができず、一方、温度むら
の発生を抑えるために冷却水の流速を上げると、冷却能
力を制御することができない。
は、オフラインのローラークエンチ設備などの急冷焼き
入れ装置や、直接焼き入れ装置(DQ)の第1冷却ゾー
ンにおける冷却方式として、鋼板を900℃程度の高温
から高冷却速度で200℃以下に冷却する場合に限られ
ており、冷却速度を広い範囲で制御し、500℃程度で
冷却を停止する必要のある制御冷却設備には従来適用す
ることができなかった。
生を抑制する手段について、例えば特開昭61−264
137号公報には、スリットジェット冷却方式におい
て、水量を150〜200m3/hm 、吐出圧力を1.5〜
2Kg/cm2、スリットノズル角度を15〜25°に限定す
ることによって、蒸気膜を均一に除去し、安定した冷却
に移行させる方法(以下、先行技術という)が開示され
ている。
ット冷却方式において、蒸気膜を均一に除去し、安定し
た冷却に移行させるのに必要な水量、水圧を限定したも
のであって、均一冷却性を維持すると共に冷却能力を制
限することは困難である。
を解決するためになされたものであって、板幅方向に設
けられたスリット状ノズルから鋼板の進行方向に向けて
冷却水を流し鋼板を冷却する方式において、この方式が
有する、鋼板の板幅方向に均一な冷却能力を維持しつ
つ、同時に冷却能力を広範囲にわって制御し得る、均一
冷却性に優れ、しかも、制御圧延と直接焼き入れの両処
理が可能な鋼板の冷却方法を提供することにある。
は、上下に1対の拘束ロールが一定ピッチで複数組設け
られているテーブルロール上を移送される高温の鋼板
を、前記複数組の拘束ロール間に、前記鋼板の上下面に
向けて設けられたノズルから噴射される冷却水によって
冷却する、高温鋼板の冷却方法において、少なくとも前
記鋼板の上面に対する冷却を、前記鋼板の上面に向けそ
の板幅方向に設けられたスリット状ノズルによって行
い、そして、前記スリット状ノズルから噴射された冷却
水が、前記鋼板に衝突する位置を変え、前記鋼板の冷却
面積を変化させることによって、前記鋼板に対する冷却
能力を制御することに特徴を有するものである。
ノズルから噴射された冷却水が前記鋼板に衝突する位置
を、前記スリット状ノズルと前記鋼板との間の距離を変
化させることによって制御し、また、請求項3に記載の
発明は、前記スリット状ノズルから噴射された冷却水が
前記鋼板に衝突する位置を、前記スリット状ノズルから
の冷却水の噴射角度を変化させることによって制御する
ことに特徴を有するものである。
び下面に対する冷却を、前記鋼板の上面および下面の各
々に向けその板幅方向に設けられたスリット状ノズルに
よって行い、そして、スリット状ノズルから噴射された
冷却水の、前記鋼板の上面および下面に対する衝突位置
の制御を同期させて行うことに特徴を有するものであ
り、そして、請求項5に記載の発明は、鋼板の上面およ
び下面に対する冷却を、核沸騰状態で行うことに特徴を
有するものである。
ット状ノズルから、冷却水を、鋼板の進行方向に一定流
速および一定流量以上で流し、冷却すれば、冷却水が鋼
板に接触している面を、常に核沸騰状態に維持すること
が可能になり、遷移沸騰領域で発生する冷却むらを抑制
し、均一に冷却することができる。ただし、このときの
冷却面での冷却能力は、鋼板の熱伝導律速になっている
ために、ほぼ一定であり、冷却能力を広範囲に制御する
ことは困難である。
ノズルから噴射された冷却水の、鋼板に対する衝突位置
を変え、その冷却面積を変化させることによって、冷却
ノズル単位で鋼板から奪う熱量即ち鋼板に対する冷却能
力が制御され、核沸騰状態とすることができる。
変化させ、その冷却面積を変えたときの、各冷却ブロッ
ク単位での全鋼板面積に対する冷却面積の比と冷却速度
との関係を示すグラフである。図1から、冷却水の鋼板
に対する衝突位置を変化させ、その冷却面積を変えるこ
とによって、各種板厚(t)の鋼板の冷却速度(1/2
tにおける温度変化)を制御し得ることがわかる。
る手段については特に限定されるものではないが、スリ
ット状ノズルと鋼板との間の距離を変えるか、または、
スリット状ノズルの角度即ち鋼板に対するスリット状ノ
ズルからの冷却水の噴射角度を変えることが好適であ
る。
リット状ノズルから鋼板の進行方向に吐出するので、ノ
ズルと鋼板との間の距離を変えることにより、冷却水が
鋼板に衝突する位置が変化し、冷却面積を制御すること
ができる。即ち、ノズルと鋼板との間の距離が離れるに
従って、スリット状ノズルから吐出した冷却水は、より
遠くに到達する結果、鋼板の冷却面積は減少する。
°、冷却水の吐出流速3m/sのときにおける、ノズル
と鋼板との間の距離と、鋼板の冷却面積との関係を示す
グラフである。図2から、ノズルと鋼板との間の距離が
大になるに従って鋼板の冷却面積は減少し、ノズルと鋼
板との間の距離によって冷却面積を制御し得ることがわ
かる。
度即ちノズルからの冷却水の噴射角度を変えることによ
っても、冷却水が鋼板に衝突する位置が変化し、冷却面
積を制御することができる。即ち、スリット状ノズルと
鋼板との角度を0°に近づけ、またはノズルを上向きに
すると、ノズルから一定流速で吐出した冷却水は、より
遠くに到達する結果、鋼板の冷却面積は減少する。
らの冷却水の衝突角度が大きくなり過ぎると、鋼板に衝
突した後の冷却水の鋼板進行方向の流速が低下する。従
って、ノズルと鋼板との間の距離およびノズルの傾斜角
度は、冷却水の吐出流速に応じて適正な値に設定するこ
とが必要である。
装置の一例を示す概略側面図である。この例において
は、複数個のテーブルロール2上を矢印X方向に連続的
に移送される高温の鋼板1の上面および下面に向け板幅
方向にスリット状ノズル4,4′が設けられており、こ
れによって1つの冷却ブロックが形成されている。3は
スリット状ノズル4に冷却水を供給するヘッダー管であ
る。
なり、各々の冷却ブロックは、隣接する冷却ブロックに
冷却水が進入しないように、鋼板1を挟みその上部にテ
ーブルロール2と対で水切りロール6が設けられ、この
ようなテーブルロール2と水切りロール6とからなる1
対の拘束ロールによって区切られている。
管3を共に昇降させるために昇降機構であって、昇降機
構7により、スリット状ノズル4から噴射された冷却水
が鋼板1に衝突する位置を変化させることができる。
ノズル4′から噴射される冷却水の鋼板上面および下面
に対する衝突位置が共に同じになるように、上部スリッ
トノズル4および下部スリットノズル4′の各々と鋼板
1との間の距離を調整し設定する。これは、鋼板1の上
下面の温度履歴を一致させ、冷却中の鋼板に生ずる変形
を防止するためである。
ノズル4′の傾斜角度は、例えば15°とし、ノズル
4、4′の各々と鋼板1との間の距離は、10〜400
mmの範囲で変化させることができるようになっている。
テーブルロール2によって、上述した制御冷却装置に搬
送される。なお、制御冷却装置に入る前に、予め、ホッ
トレベラー等によって鋼板の圧延歪みを除去してもよ
い。制御冷却装置に運ばれた鋼板1は、冷却ゾーンを通
過する間に、上部スリットノズル4および下部スリット
ノズル4′の各々から鋼板の上下面に向けて噴射された
冷却水によって所定温度にまで冷却される。
4、4′の各々との間の距離を設定しておくことによっ
て、鋼板1に対する冷却面積が決められ、これによって
冷却速度(1/2tにおける温度変化)は所定値に制御
される。このとき、冷却面内において、全面にわたり核
沸騰状態が維持されるように、冷却水の流速、流量およ
び水圧が設定され、均一な冷却が施される。冷却停止温
度は、搬送速度によって制御される。
装置の他の例を示す概略側面図である。この例において
は、複数個のテーブルロール2上を矢印X方向に連続的
に移送される高温の鋼板1の上面に向け、板幅方向に設
けられたスリットノズル4と、鋼板1の下面に向け設け
られた複数個のスプレーノズル5とによって1つの冷却
ブロックが構成されている。3はスリットノズル4に冷
却水を供給するヘッダー管である。
3を共に回動させるための回動機構である。回動機構8
により、ヘッダー管3の中心部を回動軸9としてスリッ
ト状ノズル4を回動させ、その傾斜角度即ち鋼板に対す
るスリット状ノズルからの冷却水の噴射角度を例えば
(−45°)〜(+45°)の範囲で変えることによ
り、スリット状ノズル4から噴射された冷却水が鋼板1
に衝突する位置を変化させることができる。上記以外の
機構は、前述の図3に示した装置と同じである。
する。 〔実施例1〕 図3に示した装置を使用し、板厚15m
m、板幅3000mm、長さ10000mmの高温鋼板を、
本発明方法により、スリット状ノズルと鋼板との間の距
離を変えて冷却し、表1に示す本発明供試体No. 1〜6
を調製した。なお、冷却水の流速は4.0m/s であっ
た。比較のために、上記高温鋼板を、本発明の範囲外の
方法により、冷却水の流速を1.0〜4.0m/s の範囲
内で変化させて冷却し、表1に併せて示す比較用供試体
No. 7〜8を調製した。
較用供試体の各々の冷却後の温度むらを走査型放射温度
計で計測し、またその歪み量を調べ、表1に併せて示し
た。なお、歪み量は、鋼板の板厚方向の変形量の、板長
さに対する割合で示した。この値が低いほど歪み量は小
さく、平坦度が良好であることを意味する。
りスリット状ノズルと鋼板との間の距離を変えて冷却し
た本発明供試体においては、比較用供試体に比べて、冷
却後の鋼板の温度むらおよび歪み量が小さく、冷却均一
性が優れており、また、直接焼入れ処理および制御冷却
処理の両処理を施すことができた。これに対し、スリッ
ト状ノズルと鋼板との間の距離は一定とし、冷却水の流
速および流量を変化させて冷却速度を制御した比較用供
試体においては、温度むらが大きく発生し、冷却後の歪
み量も大きかった。
クが、板幅方向に設けたスリット状ノズルによる本発明
冷却方式によって鋼板を冷却したが、所望の効果が得ら
れれば、本発明の冷却方式の適用を、特定の冷却ブロッ
クのみに限定することもできる。 〔実施例2〕 図4に示した装置を使用し、板厚40m
m、板幅2000mm、長さ4000mmの高温鋼板を、本
発明方法により、その上面はスリット状ノズルによりそ
の角度を変えて冷却し、下面はスプレーノズルによりそ
の噴射するノズルを選択して冷却し、表2に示す本発明
供試体No. 9〜14を調製した。比較のために、上記高
温鋼板を、その上面はスリット状ノズルにより、下面は
スプレーノズルにより、何れも冷却水の流量により冷却
速度を制御して冷却し、比較用供試体No. 15、16を
調製した。
較用供試体の各々について、実施例1と同様に、冷却後
の温度むらを走査型放射温度計で計測し、またその歪み
量を調べ、表2に併せて示した。
りスリット状ノズルの角度を変えて冷却した本発明供試
体においては、比較用供試体に比べて、冷却後の鋼板の
温度むらおよび歪み量が小さく、冷却均一性が優れてお
り、また、直接焼入れ処理および制御冷却処理の両処理
を施すことができた。これに対し、スリット状ノズルの
角度を一定とし、冷却水の流量を変化させて冷却速度を
制御した比較用供試体においては、温度むらが大きく発
生し、冷却後の歪み量も大きかった。
れば、板幅方向に設けられたスリット状ノズルから鋼板
の進行方向に向けて冷却水を流し鋼板を冷却する方式に
おいて、この方式が有する、鋼板の板幅方向に均一な冷
却能力を維持しつつ、同時に冷却能力を広範囲にわって
制御することができ、これによって、従来は高冷却速
度、低停止温度のみが要求されるローラクエンチ設備な
どの焼入れ設備にしか適用し得なかった上記冷却方式
を、冷却速度可変、高停止温度の制御冷却設備にも適用
することが可能になり、制御冷却後の鋼板の歪みを低減
し得る等、多くの工業上有用な効果がもたらされる。
ある。
面積との関係を示す図である。
示す概略側面図である。
を示す概略側面図である。
流束との関係を示した沸騰曲線図である。
の鋼板の温度むらとの関係を示した図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 上下に1対の拘束ロールが一定ピッチで
複数組設けられているテーブルロール上を移送される高
温の鋼板を、前記複数組の拘束ロール間に、前記鋼板の
上下面に向けて設けられたノズルから噴射される冷却水
によって冷却する、高温鋼板の冷却方法において、 少なくとも前記鋼板の上面に対する冷却を、前記鋼板の
上面に向けその板幅方向に設けられたスリット状ノズル
によって行い、そして、前記スリット状ノズルから噴射
された冷却水が前記鋼板に衝突する位置を変え、前記鋼
板の冷却面積を変化させることによって、前記鋼板に対
する冷却能力を制御することを特徴とする、高温鋼板の
冷却方法。 - 【請求項2】 前記スリット状ノズルから噴射された冷
却水が前記鋼板に衝突する位置を、前記スリット状ノズ
ルと前記鋼板との間の距離を変化させることによって制
御する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記スリット状ノズルから噴射された冷
却水が前記鋼板に衝突する位置を、前記スリット状ノズ
ルからの冷却水の噴射角度を変化させることによって制
御する、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 前記鋼板の上面および下面に対する冷却
を、前記鋼板の上面および下面の各々に向けその板幅方
向に設けられたスリット状ノズルによって行い、そし
て、前記スリット状ノズルから噴射された冷却水の、前
記鋼板の上面および下面に対する前記衝突位置の制御を
同期させて行う、請求項1から3の何れか1つに記載の
方法。 - 【請求項5】 前記鋼板の上面および下面に対する冷却
を、核沸騰状態で行う、請求項1〜4の何れか1つに記
載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12747397A JP3800722B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 高温鋼板の冷却方法 |
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|---|---|---|---|
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10314826A true JPH10314826A (ja) | 1998-12-02 |
| JP3800722B2 JP3800722B2 (ja) | 2006-07-26 |
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| JP (1) | JP3800722B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101489425B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2015-02-03 | 주식회사 포스코 | 강판 열처리용 다단 급냉 장치 |
| CN110695099A (zh) * | 2019-10-18 | 2020-01-17 | 甘肃酒钢集团宏兴钢铁股份有限公司 | 带面材料冷却的细分控冷装置及控冷方法 |
| CN115386699A (zh) * | 2022-09-20 | 2022-11-25 | 东北大学 | 一种2~4mm的高强钢板辊式气淬装置 |
| CN116024414A (zh) * | 2023-03-09 | 2023-04-28 | 宝武集团鄂城钢铁有限公司 | 一种适合不同宽度钢板在线淬火板形控制的方法 |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12747397A patent/JP3800722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN115386699B (zh) * | 2022-09-20 | 2023-12-01 | 东北大学 | 一种2~4mm的高强钢板辊式气淬装置 |
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