JPH10315998A - 車両用操舵制御装置 - Google Patents
車両用操舵制御装置Info
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- JPH10315998A JPH10315998A JP12421597A JP12421597A JPH10315998A JP H10315998 A JPH10315998 A JP H10315998A JP 12421597 A JP12421597 A JP 12421597A JP 12421597 A JP12421597 A JP 12421597A JP H10315998 A JPH10315998 A JP H10315998A
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- vehicle
- wheel
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- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両転舵における安定性を確保しつつ、車両
の操縦性の向上が図れる車両用操舵制御装置を提供する
こと。 【解決手段】 ハンドル21の操舵量に応じて車輪3の
転舵量を制御する車両用操舵制御装置において、ハンド
ル21の操舵量を検出する操舵センサ24と、車両の速
度を検出する車速センサ51と、ハンドル21の操舵量
に対する車輪3の転舵量を車両のヨーレイトゲインがほ
ぼ一定となるように可変制御すると共に、車輪3の転舵
により車両が横加速度限界を超えるときにハンドル21
の操舵荷重を増加させるECU4とを備えている。
の操縦性の向上が図れる車両用操舵制御装置を提供する
こと。 【解決手段】 ハンドル21の操舵量に応じて車輪3の
転舵量を制御する車両用操舵制御装置において、ハンド
ル21の操舵量を検出する操舵センサ24と、車両の速
度を検出する車速センサ51と、ハンドル21の操舵量
に対する車輪3の転舵量を車両のヨーレイトゲインがほ
ぼ一定となるように可変制御すると共に、車輪3の転舵
により車両が横加速度限界を超えるときにハンドル21
の操舵荷重を増加させるECU4とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の操舵制御
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両を安定して走行させるには、車両の
ヨーレイト(ヨー角速度)及び横加速度が限界を超えな
いようにすることが重要である。このような車両の走行
安定性と共に車両の操縦性の向上を図るものとして、特
開平6−144270号公報に記載される操舵装置が知
られている。この操舵装置は、ステアリング回転軸の操
作角信号および車速センサの車速信号に基づきステアリ
ングギヤ比(転舵比:ハンドル角と実舵角との比)を演
算し、車速が小さいときには車両の横加速度が一定とな
るようにステアリングギヤ比を設定し、車速が大きいと
きには車両のヨーレイトが一定となるようにステアリン
グギヤ比を設定するものである。そして、このようなス
テアリングギヤ比の設定により、高速時には車両の安定
性を確保し、低速時には車両の俊敏性を向上しようとす
るものである。
ヨーレイト(ヨー角速度)及び横加速度が限界を超えな
いようにすることが重要である。このような車両の走行
安定性と共に車両の操縦性の向上を図るものとして、特
開平6−144270号公報に記載される操舵装置が知
られている。この操舵装置は、ステアリング回転軸の操
作角信号および車速センサの車速信号に基づきステアリ
ングギヤ比(転舵比:ハンドル角と実舵角との比)を演
算し、車速が小さいときには車両の横加速度が一定とな
るようにステアリングギヤ比を設定し、車速が大きいと
きには車両のヨーレイトが一定となるようにステアリン
グギヤ比を設定するものである。そして、このようなス
テアリングギヤ比の設定により、高速時には車両の安定
性を確保し、低速時には車両の俊敏性を向上しようとす
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
操舵装置にあっては、車両の走行安定性を確保しようと
すると操舵範囲が制限されるという問題点がある。すな
わち、車両の転舵角と車速との関係では、一般に、低速
での車両走行時には転舵により横加速度限界よりも先に
ヨーレイト限界に達し、高速での車両走行時には転舵に
よりヨーレイト限界よりも先に横加速度限界に達する。
ところが、前述の操舵装置では、低速走行時に横加速
度、高速走行時にヨーレイトを基準にステアリングギヤ
比を制御しているため、このような制御を通じて車両走
行時の安定性を確保しようとすれば、ヨーレイト限界及
び横加速度限界の一方に余裕があるにもかかわらず、操
舵範囲が制限されることになる。
操舵装置にあっては、車両の走行安定性を確保しようと
すると操舵範囲が制限されるという問題点がある。すな
わち、車両の転舵角と車速との関係では、一般に、低速
での車両走行時には転舵により横加速度限界よりも先に
ヨーレイト限界に達し、高速での車両走行時には転舵に
よりヨーレイト限界よりも先に横加速度限界に達する。
ところが、前述の操舵装置では、低速走行時に横加速
度、高速走行時にヨーレイトを基準にステアリングギヤ
比を制御しているため、このような制御を通じて車両走
行時の安定性を確保しようとすれば、ヨーレイト限界及
び横加速度限界の一方に余裕があるにもかかわらず、操
舵範囲が制限されることになる。
【0004】また、前述の操舵装置では、ステアリング
ギヤ比を可変して車両の操舵安定性を確保しようとして
いるが、現実の車両の挙動に影響を与えるのはステアリ
ングギヤ比でなく実転舵角(車輪の転舵角)であるた
め、ステアリングギヤ比のみを車速に応じて可変しても
必ずしも車両の走行安定性が確保されるわけではない。
ギヤ比を可変して車両の操舵安定性を確保しようとして
いるが、現実の車両の挙動に影響を与えるのはステアリ
ングギヤ比でなく実転舵角(車輪の転舵角)であるた
め、ステアリングギヤ比のみを車速に応じて可変しても
必ずしも車両の走行安定性が確保されるわけではない。
【0005】そこで本発明は、以上のような問題点を解
決するためになされたものであって、車両転舵における
安定性を確実に確保すると共に、車両の操縦性の向上が
図れる車両用操舵制御装置を提供することを目的とす
る。
決するためになされたものであって、車両転舵における
安定性を確実に確保すると共に、車両の操縦性の向上が
図れる車両用操舵制御装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の車両用操舵制御装置は、ハンドルの
操舵量に応じて車輪の転舵量を制御する車両用操舵制御
装置において、ハンドルの操舵量を検出する操舵量検出
手段と、車両の速度を検出する車速検出手段と、車両の
速度変化に対して車両のヨーレイトゲインがほぼ一定と
なるようにハンドルの操舵量に対する車輪の転舵量を可
変する伝達比可変手段と、車輪の転舵により車両が横加
速度限界を超えるときにハンドルの操舵反力を増大させ
る操舵反力制御手段とを備えたことを特徴とする。
るために、本発明の車両用操舵制御装置は、ハンドルの
操舵量に応じて車輪の転舵量を制御する車両用操舵制御
装置において、ハンドルの操舵量を検出する操舵量検出
手段と、車両の速度を検出する車速検出手段と、車両の
速度変化に対して車両のヨーレイトゲインがほぼ一定と
なるようにハンドルの操舵量に対する車輪の転舵量を可
変する伝達比可変手段と、車輪の転舵により車両が横加
速度限界を超えるときにハンドルの操舵反力を増大させ
る操舵反力制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の車両用操舵制御装置は、前
述の伝達比可変手段が、据え切り時及び極低速走行時に
はハンドルの操舵量に対する車輪の転舵量を一定とする
と共に、据え切り時及び極低速走行時以外のときにはハ
ンドルの操舵量に対する車輪の転舵量を車両のヨーレイ
トゲインが一定となるように可変することを特徴とす
る。
述の伝達比可変手段が、据え切り時及び極低速走行時に
はハンドルの操舵量に対する車輪の転舵量を一定とする
と共に、据え切り時及び極低速走行時以外のときにはハ
ンドルの操舵量に対する車輪の転舵量を車両のヨーレイ
トゲインが一定となるように可変することを特徴とす
る。
【0008】これらの発明によれば、ハンドル操作に対
する車輪の転舵量が一定のヨーレイトゲインを維持する
ように制御され、高速走行時におけるハンドル操作に対
する車輪転舵の伝達比が大きく変化することがない。こ
のため、運転者はハンドル操作が容易に行える。また、
車輪が転舵することにより車両が横加速度限界を超えて
しまうときにハンドルの操舵反力が増大化するため、運
転者はハンドル操作を通じて車両状態を確実に認識する
ことができる。また、車両の横加速度限界を超える領域
でもハンドル操作が可能である。
する車輪の転舵量が一定のヨーレイトゲインを維持する
ように制御され、高速走行時におけるハンドル操作に対
する車輪転舵の伝達比が大きく変化することがない。こ
のため、運転者はハンドル操作が容易に行える。また、
車輪が転舵することにより車両が横加速度限界を超えて
しまうときにハンドルの操舵反力が増大化するため、運
転者はハンドル操作を通じて車両状態を確実に認識する
ことができる。また、車両の横加速度限界を超える領域
でもハンドル操作が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の種々の実施形態について説明する。尚、各図において
同一要素には同一符号を付して説明を省略する。また、
図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致していな
い。
の種々の実施形態について説明する。尚、各図において
同一要素には同一符号を付して説明を省略する。また、
図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致していな
い。
【0010】(第一実施形態)図1に本実施形態に係る
車両用操舵制御装置の構成概要図を示す。図1におい
て、操舵制御装置1は、ハンドル21の操舵量を電気的
信号に変換してタイロッドなどの転舵機構に伝達させる
ステアバイワイヤ式のものである。ハンドル21の操作
時にそのハンドル21に反力を与える反力アクチュエー
タ22が設けられている。反力アクチュエータ22は、
例えば、電動モータ及びギヤ機構などにより構成され
る。この反力アクチュエータ22は、ステアリングシャ
フト23を介してハンドル21と機械的に連結されてお
り、ハンドル21の操作状態に応じてハンドル21へ操
舵反力を与える。
車両用操舵制御装置の構成概要図を示す。図1におい
て、操舵制御装置1は、ハンドル21の操舵量を電気的
信号に変換してタイロッドなどの転舵機構に伝達させる
ステアバイワイヤ式のものである。ハンドル21の操作
時にそのハンドル21に反力を与える反力アクチュエー
タ22が設けられている。反力アクチュエータ22は、
例えば、電動モータ及びギヤ機構などにより構成され
る。この反力アクチュエータ22は、ステアリングシャ
フト23を介してハンドル21と機械的に連結されてお
り、ハンドル21の操作状態に応じてハンドル21へ操
舵反力を与える。
【0011】また、図1のように、ステアリングシャフ
ト23には、ハンドル21の操舵角θ(操舵位置)を検
出する操舵位置センサ24が設けられている。操舵位置
センサ24は、ハンドル21の操舵角θに応じた操舵信
号をECU4に出力する。ECU4は、操舵制御装置1
全体の制御を行う制御ユニットであり、反力アクチュエ
ータ22及び転舵用アクチュエータ25へ駆動信号を出
力する。転舵用アクチュエータ25はECU4からの駆
動信号を受けて作動し、リレーロッド26、タイロッド
27、ナックルアーム28を介して車輪4を転舵する。
このように、操舵制御装置1によれば、ハンドル21の
操作に応じてECU4を介して転舵用アクチュエータ2
5が作動し車輪3、3の転舵が行われる。
ト23には、ハンドル21の操舵角θ(操舵位置)を検
出する操舵位置センサ24が設けられている。操舵位置
センサ24は、ハンドル21の操舵角θに応じた操舵信
号をECU4に出力する。ECU4は、操舵制御装置1
全体の制御を行う制御ユニットであり、反力アクチュエ
ータ22及び転舵用アクチュエータ25へ駆動信号を出
力する。転舵用アクチュエータ25はECU4からの駆
動信号を受けて作動し、リレーロッド26、タイロッド
27、ナックルアーム28を介して車輪4を転舵する。
このように、操舵制御装置1によれば、ハンドル21の
操作に応じてECU4を介して転舵用アクチュエータ2
5が作動し車輪3、3の転舵が行われる。
【0012】操舵制御装置1には車速センサ51、転舵
センサ52が設けられ、車速センサ51は、車両の速度
を検出するものであり、検出した車速情報を電気的な信
号、即ち車速信号としてECU4に出力する。また、転
舵センサ52は、車輪3の転舵量を検出するものであ
り、検出した転舵角情報を電気的な信号、即ち転舵信号
としてECU4に出力する。
センサ52が設けられ、車速センサ51は、車両の速度
を検出するものであり、検出した車速情報を電気的な信
号、即ち車速信号としてECU4に出力する。また、転
舵センサ52は、車輪3の転舵量を検出するものであ
り、検出した転舵角情報を電気的な信号、即ち転舵信号
としてECU4に出力する。
【0013】また、ECU4は、操舵制御装置1の伝達
比可変手段として機能する。すなわち、ECU4は、ハ
ンドル21の操舵量に対する車輪3の転舵量を車両のヨ
ーレイトゲインがほぼ一定となるように可変する機能を
有している。例えば、ECU4は、車速及びハンドル操
舵角などの情報に基づき転舵用アクチュエータ25に駆
動信号を出力し、車速センサ51が検出する車速をV、
ヨーレイトゲイン((ヨーレイトγ)/(ハンドル操舵
角θ))をKr、スタビリティファクタをA、車両のホ
イールベースをLとした場合に、次の式(1)に示す伝
達比Zh((ハンドル21の操舵角θ)/(車輪3の転
舵角ηh))により、ハンドル21の操舵角θに対して
車輪3が転舵角ηhで転舵されるように転舵用アクチュ
エータ25を駆動制御する。
比可変手段として機能する。すなわち、ECU4は、ハ
ンドル21の操舵量に対する車輪3の転舵量を車両のヨ
ーレイトゲインがほぼ一定となるように可変する機能を
有している。例えば、ECU4は、車速及びハンドル操
舵角などの情報に基づき転舵用アクチュエータ25に駆
動信号を出力し、車速センサ51が検出する車速をV、
ヨーレイトゲイン((ヨーレイトγ)/(ハンドル操舵
角θ))をKr、スタビリティファクタをA、車両のホ
イールベースをLとした場合に、次の式(1)に示す伝
達比Zh((ハンドル21の操舵角θ)/(車輪3の転
舵角ηh))により、ハンドル21の操舵角θに対して
車輪3が転舵角ηhで転舵されるように転舵用アクチュ
エータ25を駆動制御する。
【0014】
【数1】
【0015】つまり、この場合、ハンドル21の操舵角
θに対する車輪3の転舵角ηhの伝達比Zhは、ECU
4から転舵用アクチュエータ25への駆動信号及び転舵
用アクチュエータ25内におけるギヤ比などにより式
(1)となるように設定される。 この式(1)に基づ
いて伝達比Zhが設定され車両のヨーレイトゲインが一
定となるように制御される場合、車速Vと伝達比Zhと
の関係は、図2に示す(図中の実線)のようになる。す
なわち、車両が低速領域では車速Vの増加に対し伝達比
Zhの変化が大きいが、高速領域では車速Vの増加に対
し伝達比Zhがあまり変化しない。また、図2におい
て、据え切り領域及び極低速領域においては伝達比Zh
が一定値以下にならないように下限が設けられ、これら
の速度領域でハンドル操作が過敏にならないようになっ
ている。なお、この据え切り領域及び極低速領域におい
ても、式(1)に基づき車両のヨーレイトゲインが一定
となるように伝達比を制御してもよく、この場合には、
車両の速度変化にかかわらず車両のヨーレイトゲインが
一定となるように伝達比が可変されることになる。
θに対する車輪3の転舵角ηhの伝達比Zhは、ECU
4から転舵用アクチュエータ25への駆動信号及び転舵
用アクチュエータ25内におけるギヤ比などにより式
(1)となるように設定される。 この式(1)に基づ
いて伝達比Zhが設定され車両のヨーレイトゲインが一
定となるように制御される場合、車速Vと伝達比Zhと
の関係は、図2に示す(図中の実線)のようになる。す
なわち、車両が低速領域では車速Vの増加に対し伝達比
Zhの変化が大きいが、高速領域では車速Vの増加に対
し伝達比Zhがあまり変化しない。また、図2におい
て、据え切り領域及び極低速領域においては伝達比Zh
が一定値以下にならないように下限が設けられ、これら
の速度領域でハンドル操作が過敏にならないようになっ
ている。なお、この据え切り領域及び極低速領域におい
ても、式(1)に基づき車両のヨーレイトゲインが一定
となるように伝達比を制御してもよく、この場合には、
車両の速度変化にかかわらず車両のヨーレイトゲインが
一定となるように伝達比が可変されることになる。
【0016】図2における破線は、横加速度ゲインを一
定としたときの車速V−伝達比Zmとの関係を示したも
のである。伝達比Zmは、横加速度ゲイン((横加速度
α)/(ハンドル操舵角θ))をKaとした場合、次の
式(2)で示される。
定としたときの車速V−伝達比Zmとの関係を示したも
のである。伝達比Zmは、横加速度ゲイン((横加速度
α)/(ハンドル操舵角θ))をKaとした場合、次の
式(2)で示される。
【0017】
【数2】
【0018】この横加速度ゲイン一定として伝達比Zm
を設定した場合に比べ、ヨーレイトゲイン一定として伝
達比Zhを設定した場合には高速走行での伝達比変化が
小さいことが分かる。
を設定した場合に比べ、ヨーレイトゲイン一定として伝
達比Zhを設定した場合には高速走行での伝達比変化が
小さいことが分かる。
【0019】一方、ECU4は、操舵制御装置1の操舵
反力制御手段として機能する。すなわち、ECU4は、
車輪3の転舵により車両が横加速度限界を超えるときに
ハンドル21の操舵反力を増大させる機能を有してい
る。
反力制御手段として機能する。すなわち、ECU4は、
車輪3の転舵により車両が横加速度限界を超えるときに
ハンドル21の操舵反力を増大させる機能を有してい
る。
【0020】例えば、式(1)において、伝達比Zhに
(ハンドル操舵角θ)/(車輪3の転舵角ηh)を代入
して転舵角ηhについて解き、車両が安定走行できる最
大のヨーレイト(ヨーレイト限界値)をγxとすると、
車速Vと限界転舵角ηxとの関係は次の式(3)とな
る。
(ハンドル操舵角θ)/(車輪3の転舵角ηh)を代入
して転舵角ηhについて解き、車両が安定走行できる最
大のヨーレイト(ヨーレイト限界値)をγxとすると、
車速Vと限界転舵角ηxとの関係は次の式(3)とな
る。
【0021】
【数3】
【0022】また、式(2)において、伝達比Zmに
(ハンドル操舵角θ)/(車輪3の転舵角ηm)を代入
して転舵角ηmについて解き、車両が安定走行できる最
大の横加速度(横加速度限界値)をαyとすると、車速
Vと限界転舵角ηyとの関係は次の式(4)となる。横
加速度限界値αyについては、車両の重心位置及びホイ
ールトレッドなどにより定められる。
(ハンドル操舵角θ)/(車輪3の転舵角ηm)を代入
して転舵角ηmについて解き、車両が安定走行できる最
大の横加速度(横加速度限界値)をαyとすると、車速
Vと限界転舵角ηyとの関係は次の式(4)となる。横
加速度限界値αyについては、車両の重心位置及びホイ
ールトレッドなどにより定められる。
【0023】
【数4】
【0024】そして、これらの式(3)、(4)に基づ
く車速−転舵角の関係を図3に示す。図3中の実線は、
車両のヨーレイト限界に達する車速Vと転舵角ηxとの
関係を示しており、この実線より転舵角が大きくなると
(図3では実線より右上の領域)、走行安定性が低下す
る。また、図3中の破線は車両の横加速度の限界を示し
ており、この破線より転舵角が大きくなると(図3では
破線より右上の領域)、走行安定性が低下することにな
る。
く車速−転舵角の関係を図3に示す。図3中の実線は、
車両のヨーレイト限界に達する車速Vと転舵角ηxとの
関係を示しており、この実線より転舵角が大きくなると
(図3では実線より右上の領域)、走行安定性が低下す
る。また、図3中の破線は車両の横加速度の限界を示し
ており、この破線より転舵角が大きくなると(図3では
破線より右上の領域)、走行安定性が低下することにな
る。
【0025】この図3において、一般に、車両走行時の
車速がある程度大きくなると、車輪3の転舵により、車
両のヨーレイト限界より先に横加速度限界に達すること
が分かる。そして、車輪3の転舵が車両のヨーレイトゲ
イン一定となるように制御される場合、車輪3の転舵角
が横加速度限界転舵角ηyを超えてしまうことがあり得
る(図3中の斜線領域)。この場合、横加速度に関して
車両の走行安定性が確保できないことになる。そこで、
ECU4は、車速センサ51から入力される車速信号及
び転舵センサ52から入力される転舵信号に基づいて、
車両が横加速度限界値αyを超えていないか否かを判断
し、横加速度限界値αyを超えて車輪3が転舵されると
きには反力アクチュエータ22にハンドル21の操舵荷
重を大きくするように駆動信号を出力する。
車速がある程度大きくなると、車輪3の転舵により、車
両のヨーレイト限界より先に横加速度限界に達すること
が分かる。そして、車輪3の転舵が車両のヨーレイトゲ
イン一定となるように制御される場合、車輪3の転舵角
が横加速度限界転舵角ηyを超えてしまうことがあり得
る(図3中の斜線領域)。この場合、横加速度に関して
車両の走行安定性が確保できないことになる。そこで、
ECU4は、車速センサ51から入力される車速信号及
び転舵センサ52から入力される転舵信号に基づいて、
車両が横加速度限界値αyを超えていないか否かを判断
し、横加速度限界値αyを超えて車輪3が転舵されると
きには反力アクチュエータ22にハンドル21の操舵荷
重を大きくするように駆動信号を出力する。
【0026】その結果、車両がある車速で走行している
際のハンドル21の操舵角θとハンドル21を操舵する
ための操舵荷重との関係は、例えば、図4に示すように
なる。図4において、ハンドル21の操舵角θを中立の
状態(車両直進状態)から徐々に大きくしていくと操舵
荷重がそれに比例して増加してゆき、車輪3が限界転舵
角ηy(車両の横加速度限界値αy)を超える操舵角θ
yの時点で操舵荷重の増加比率が大きくなる。このた
め、運転者は、ハンドル操作を通じて車両の状態を確実
に認識することが可能となる。
際のハンドル21の操舵角θとハンドル21を操舵する
ための操舵荷重との関係は、例えば、図4に示すように
なる。図4において、ハンドル21の操舵角θを中立の
状態(車両直進状態)から徐々に大きくしていくと操舵
荷重がそれに比例して増加してゆき、車輪3が限界転舵
角ηy(車両の横加速度限界値αy)を超える操舵角θ
yの時点で操舵荷重の増加比率が大きくなる。このた
め、運転者は、ハンドル操作を通じて車両の状態を確実
に認識することが可能となる。
【0027】次に、操舵制御装置1の動作について説明
する。
する。
【0028】図1において、車両の走行時に運転者がハ
ンドル21を操作すると、操舵位置センサ24がそのハ
ンドル21の操舵量に応じた操舵信号を出力し、この操
舵信号がECU4に入力される。操舵信号を受けたEC
U4は、操舵信号に対応した駆動信号を転舵用アクチュ
エータ25及び反力アクチュエータ22にそれぞれ出力
する。このため、それらの駆動信号に応じて、反力アク
チュエータ22及び転舵用アクチュエータ25が作動
し、反力アクチュエータ22によりステアリングシャフ
ト23を通じてハンドル21に操舵反力が与えられ、転
舵用アクチュエータ25によりタイロッド27及びナッ
クルアーム28などを通じて車輪3が転舵される。
ンドル21を操作すると、操舵位置センサ24がそのハ
ンドル21の操舵量に応じた操舵信号を出力し、この操
舵信号がECU4に入力される。操舵信号を受けたEC
U4は、操舵信号に対応した駆動信号を転舵用アクチュ
エータ25及び反力アクチュエータ22にそれぞれ出力
する。このため、それらの駆動信号に応じて、反力アク
チュエータ22及び転舵用アクチュエータ25が作動
し、反力アクチュエータ22によりステアリングシャフ
ト23を通じてハンドル21に操舵反力が与えられ、転
舵用アクチュエータ25によりタイロッド27及びナッ
クルアーム28などを通じて車輪3が転舵される。
【0029】このとき、ハンドル21の操舵角θと車輪
3の転舵角ηとの関係は、前述の式(1)に示す伝達比
Zhとなるように制御され、図2に示すように車速Vに
応じて伝達比(図2中の実線)が変化して、車速Vの大
小にかかわらず車両のヨーレイトゲインが一定とされ
る。このため、運転者は、車両走行においてハンドル操
作が容易に行える。例えば、ハンドル操作と車輪転舵と
の伝達比がヨーレイトゲイン一定として設定されると、
図2に示すように、横加速度ゲイン一定に設定されると
き(図2中の破線)に比べ、高速領域での伝達比変化が
小さくなる。従って、高速走行時に車輪3を転舵するた
めのハンドル21の操舵量が低速走行時に比べて非常に
大きくなることがなく、違和感なくハンドル操作が行え
る。
3の転舵角ηとの関係は、前述の式(1)に示す伝達比
Zhとなるように制御され、図2に示すように車速Vに
応じて伝達比(図2中の実線)が変化して、車速Vの大
小にかかわらず車両のヨーレイトゲインが一定とされ
る。このため、運転者は、車両走行においてハンドル操
作が容易に行える。例えば、ハンドル操作と車輪転舵と
の伝達比がヨーレイトゲイン一定として設定されると、
図2に示すように、横加速度ゲイン一定に設定されると
き(図2中の破線)に比べ、高速領域での伝達比変化が
小さくなる。従って、高速走行時に車輪3を転舵するた
めのハンドル21の操舵量が低速走行時に比べて非常に
大きくなることがなく、違和感なくハンドル操作が行え
る。
【0030】一般に、高速走行時にはハンドル21を頻
繁に操舵することはないため、運転者は高速走行時の伝
達比を実感する機会が少なく、その伝達比の変化に慣れ
ることが難しい。つまり、高速領域ではできるだけ伝達
比の変化を小さくした方が運転しやすくなる。また、ハ
ンドル操作と車輪転舵との伝達比がヨーレイトゲイン一
定として設定される場合、ハンドル21を保舵しながら
車両の加速又は減速を行っても、ヨーレイトが一定とな
るように車両は走行する。このため、その際にハンドル
21を車両の旋回する方向に合わせて操舵する必要がな
く極めて運転しやすい。このように、ハンドルの操舵量
に対する車輪の転舵量を車両のヨーレイトゲインがほぼ
一定となるように変化することにより、車両の操作性の
向上が図れることになる。
繁に操舵することはないため、運転者は高速走行時の伝
達比を実感する機会が少なく、その伝達比の変化に慣れ
ることが難しい。つまり、高速領域ではできるだけ伝達
比の変化を小さくした方が運転しやすくなる。また、ハ
ンドル操作と車輪転舵との伝達比がヨーレイトゲイン一
定として設定される場合、ハンドル21を保舵しながら
車両の加速又は減速を行っても、ヨーレイトが一定とな
るように車両は走行する。このため、その際にハンドル
21を車両の旋回する方向に合わせて操舵する必要がな
く極めて運転しやすい。このように、ハンドルの操舵量
に対する車輪の転舵量を車両のヨーレイトゲインがほぼ
一定となるように変化することにより、車両の操作性の
向上が図れることになる。
【0031】一方、図1において、車両の走行時に運転
者がハンドル21を切った際に車輪3の転舵角が車両の
横加速度限界を超えた場合には、転舵センサ52から出
力される転舵信号及び車速センサ51から出力される車
速信号に基づき、ECU4が車両の横加速度限界を超え
ていることを検出する。このとき、ECU4から操舵反
力の増加比率を増大させる駆動信号を反力アクチュエー
タ22へ出力する。この駆動信号を受けて反力アクチュ
エータ22は、図4に示すようにハンドル21の操舵荷
重の増加比率を増大させる。その結果、横加速度限界を
超える時点でハンドル21の操舵荷重が大きくなるた
め、運転者は、ハンドル21を通じて車両が横加速度限
界を超えていることを容易に認識できる。
者がハンドル21を切った際に車輪3の転舵角が車両の
横加速度限界を超えた場合には、転舵センサ52から出
力される転舵信号及び車速センサ51から出力される車
速信号に基づき、ECU4が車両の横加速度限界を超え
ていることを検出する。このとき、ECU4から操舵反
力の増加比率を増大させる駆動信号を反力アクチュエー
タ22へ出力する。この駆動信号を受けて反力アクチュ
エータ22は、図4に示すようにハンドル21の操舵荷
重の増加比率を増大させる。その結果、横加速度限界を
超える時点でハンドル21の操舵荷重が大きくなるた
め、運転者は、ハンドル21を通じて車両が横加速度限
界を超えていることを容易に認識できる。
【0032】また、横加速度限界を超えた領域(図3に
おける斜線部分)を使用して車輪3を転舵することが可
能である。
おける斜線部分)を使用して車輪3を転舵することが可
能である。
【0033】以上のように、本実施形態に係る操舵制御
装置1によれば、ハンドル21の操作角θに対する車輪
3の転舵角ηを車両のヨーレイトゲインがほぼ一定とな
るように可変され、その車輪の転舵により車両が横加速
度限界を超えるときにハンドル21の操舵反力が増加さ
れる。このため、通常の走行時においては、車両がヨー
レイト限界を超えることなく、非常に運転しやすいもの
となる。また、横加速度限界を超えると、運転者がハン
ドル操作を通じて容易に車両の状態を確実に認識するこ
とができる。更に、横加速度限界を超えてハンドル21
を操舵することができる。従って、車両の状態を運転者
に認識させつつ、その運転者の操縦意思に従い車両を走
行させることができる。
装置1によれば、ハンドル21の操作角θに対する車輪
3の転舵角ηを車両のヨーレイトゲインがほぼ一定とな
るように可変され、その車輪の転舵により車両が横加速
度限界を超えるときにハンドル21の操舵反力が増加さ
れる。このため、通常の走行時においては、車両がヨー
レイト限界を超えることなく、非常に運転しやすいもの
となる。また、横加速度限界を超えると、運転者がハン
ドル操作を通じて容易に車両の状態を確実に認識するこ
とができる。更に、横加速度限界を超えてハンドル21
を操舵することができる。従って、車両の状態を運転者
に認識させつつ、その運転者の操縦意思に従い車両を走
行させることができる。
【0034】(第二実施形態)次に第二実施形態に係る
車両用操舵制御装置について説明する。
車両用操舵制御装置について説明する。
【0035】図5に本実施形態に係る操舵制御装置1a
を示す。図5において、操舵制御装置1aは、ラックバ
ー31にアシスト力を与える電気式パワーステアリング
システムに用いられるものである。このパワーステアリ
ングシステムはハンドル21に連結されるステアリング
シャフト23に設けられたピニオン30がラックバー3
1に噛合しており、ハンドル21の操舵力が機械的に転
舵力として伝達される。その一方、ハンドル21の操舵
力T1がトルクセンサ29により検出される。そのトル
クセンサ29の出力信号を受けて、ECU4がアシスト
用アクチュエータ32にハンドル21の操舵トルクに応
じた駆動信号を出力する。そして、駆動信号に応じてア
シスト用アクチュエータ32が駆動してラックバー31
を移動させ、タイロッド27及びナックルアーム28を
介して車輪3の転舵が行われる。
を示す。図5において、操舵制御装置1aは、ラックバ
ー31にアシスト力を与える電気式パワーステアリング
システムに用いられるものである。このパワーステアリ
ングシステムはハンドル21に連結されるステアリング
シャフト23に設けられたピニオン30がラックバー3
1に噛合しており、ハンドル21の操舵力が機械的に転
舵力として伝達される。その一方、ハンドル21の操舵
力T1がトルクセンサ29により検出される。そのトル
クセンサ29の出力信号を受けて、ECU4がアシスト
用アクチュエータ32にハンドル21の操舵トルクに応
じた駆動信号を出力する。そして、駆動信号に応じてア
シスト用アクチュエータ32が駆動してラックバー31
を移動させ、タイロッド27及びナックルアーム28を
介して車輪3の転舵が行われる。
【0036】図5に示すように、操舵制御装置1aはス
テアリングシャフト23の途中に配される伝達比可変機
構61を備えている。伝達比可変機構61は、ECU4
の駆動信号に基づいてステアリングシャフト23のハン
ドル21側とラックバー31側の回転量を可変するもの
であり、例えば、変速機、ギヤ比可変モータ、差動モー
タなどにより構成される。この伝達比可変機構61及び
ECU4が操舵制御装置1aの伝達比可変手段として機
能する。すなわち、ECU4は、ハンドル21の操舵量
に対する車輪3の転舵量を車両のヨーレイトゲインがほ
ぼ一定となるように伝達比可変機構61に駆動信号を出
力し、その信号を受けて伝達比可変機構61がステアリ
ングシャフト23のハンドル21側とラックバー31側
の回転速度を適宜可変する。この場合の伝達比は、前述
の式(1)に示す伝達比Zhとなるように制御される。
テアリングシャフト23の途中に配される伝達比可変機
構61を備えている。伝達比可変機構61は、ECU4
の駆動信号に基づいてステアリングシャフト23のハン
ドル21側とラックバー31側の回転量を可変するもの
であり、例えば、変速機、ギヤ比可変モータ、差動モー
タなどにより構成される。この伝達比可変機構61及び
ECU4が操舵制御装置1aの伝達比可変手段として機
能する。すなわち、ECU4は、ハンドル21の操舵量
に対する車輪3の転舵量を車両のヨーレイトゲインがほ
ぼ一定となるように伝達比可変機構61に駆動信号を出
力し、その信号を受けて伝達比可変機構61がステアリ
ングシャフト23のハンドル21側とラックバー31側
の回転速度を適宜可変する。この場合の伝達比は、前述
の式(1)に示す伝達比Zhとなるように制御される。
【0037】一方、ECU4は、操舵制御装置1aの操
舵反力制御手段として機能する。すなわち、ECU4
は、車輪3の転舵により車両が横加速度限界を超えると
きにハンドル21の操舵反力を増大させる機能を有して
いる。例えば、ECU4は、車速センサ51から入力さ
れる車速信号及び転舵センサ52から入力される転舵信
号に基づいて、車両が横加速度限界値αyを超えていな
いか否かを判断し、横加速度限界値αxを超えて車輪3
が転舵されるときには転舵用アクチュエータ25にハン
ドル21の操舵荷重を大きくするように駆動信号を出力
する。その結果、車両がある車速で走行している際のハ
ンドル21の操舵角θとハンドル21を操舵するための
操舵荷重との関係は、例えば、図4に示すようになる。
すなわち、ハンドル21の操舵角θを中立の状態(車両
直進状態)から徐々に大きくしていくと操舵荷重がそれ
に比例して増加し、車輪3が限界転舵角ηy(車両の横
加速度限界値αy)を超える操舵角θyの時点で操舵荷
重の増加比率が大きくなる。
舵反力制御手段として機能する。すなわち、ECU4
は、車輪3の転舵により車両が横加速度限界を超えると
きにハンドル21の操舵反力を増大させる機能を有して
いる。例えば、ECU4は、車速センサ51から入力さ
れる車速信号及び転舵センサ52から入力される転舵信
号に基づいて、車両が横加速度限界値αyを超えていな
いか否かを判断し、横加速度限界値αxを超えて車輪3
が転舵されるときには転舵用アクチュエータ25にハン
ドル21の操舵荷重を大きくするように駆動信号を出力
する。その結果、車両がある車速で走行している際のハ
ンドル21の操舵角θとハンドル21を操舵するための
操舵荷重との関係は、例えば、図4に示すようになる。
すなわち、ハンドル21の操舵角θを中立の状態(車両
直進状態)から徐々に大きくしていくと操舵荷重がそれ
に比例して増加し、車輪3が限界転舵角ηy(車両の横
加速度限界値αy)を超える操舵角θyの時点で操舵荷
重の増加比率が大きくなる。
【0038】このような電気式パワーステアリングシス
テムの用いられる操舵制御装置1aにおいても、前述の
第一実施形態に係る操舵制御装置1と同様な作用効果が
得られる。すなわち、ハンドル21の操作角θに対する
車輪3の転舵角を車両のヨーレイトゲインがほぼ一定と
なるように可変され、その車輪の転舵により車両が横加
速度限界を超えるときにハンドル21の操舵反力が増大
される。このため、通常の走行時においては、車両がヨ
ーレイト限界を超えることなく、運転しやすいものとな
る。また、横加速度限界を超えると、運転者がハンドル
操作を通じて容易に車両の状態を確実に認識することが
できる。更に、横加速度限界を超えてハンドル21を操
舵することができる。従って、車両の状態を運転者に認
識させつつ、その運転者の操縦意思に従い車両を走行さ
せることができる。
テムの用いられる操舵制御装置1aにおいても、前述の
第一実施形態に係る操舵制御装置1と同様な作用効果が
得られる。すなわち、ハンドル21の操作角θに対する
車輪3の転舵角を車両のヨーレイトゲインがほぼ一定と
なるように可変され、その車輪の転舵により車両が横加
速度限界を超えるときにハンドル21の操舵反力が増大
される。このため、通常の走行時においては、車両がヨ
ーレイト限界を超えることなく、運転しやすいものとな
る。また、横加速度限界を超えると、運転者がハンドル
操作を通じて容易に車両の状態を確実に認識することが
できる。更に、横加速度限界を超えてハンドル21を操
舵することができる。従って、車両の状態を運転者に認
識させつつ、その運転者の操縦意思に従い車両を走行さ
せることができる。
【0039】(第三実施形態)次に第三実施形態に係る
車両用操舵制御装置について説明する。
車両用操舵制御装置について説明する。
【0040】図6に本実施形態に係る操舵制御装置1b
を示す。図6において、操舵制御装置1bは、ラックバ
ー31にアシスト力を与える油圧式パワーステアリング
システムに用いられるものである。このパワーステアリ
ングシステムはハンドル21に連結されるステアリング
シャフト23に設けられたピニオン30がラックバー3
1に噛合しており、ハンドル21の操舵力が機械的に転
舵力として伝達される。その一方、ポンプを備えた油圧
回路が設置されており、ハンドル21の操舵力の一部が
油圧回路を介してラックバー31のアシスト力に変換さ
れる。そして、ハンドル21の操舵力と油圧シリンダ6
2のアシスト力によりラックバー31が移動し、タイロ
ッド27及びナックルアーム28などを介して車輪3の
転舵が行われる。
を示す。図6において、操舵制御装置1bは、ラックバ
ー31にアシスト力を与える油圧式パワーステアリング
システムに用いられるものである。このパワーステアリ
ングシステムはハンドル21に連結されるステアリング
シャフト23に設けられたピニオン30がラックバー3
1に噛合しており、ハンドル21の操舵力が機械的に転
舵力として伝達される。その一方、ポンプを備えた油圧
回路が設置されており、ハンドル21の操舵力の一部が
油圧回路を介してラックバー31のアシスト力に変換さ
れる。そして、ハンドル21の操舵力と油圧シリンダ6
2のアシスト力によりラックバー31が移動し、タイロ
ッド27及びナックルアーム28などを介して車輪3の
転舵が行われる。
【0041】図6に示すように、操舵制御装置1aは油
圧シリンダ62に対して圧油を給排制御する油圧調整弁
63がステアリングシャフト23に設けられている。こ
の油圧調整弁63には、ECU4からの出力信号に応じ
て反力油圧を調整する油圧反力機構を備えるものであ
り、この油圧反力機構によりアシスト力を変化させ、ハ
ンドル21の操舵反力が制御される。このため、ECU
4及び油圧調整弁63が操舵制御装置1bの操舵反力制
御手段として機能する。例えば、ECU4は、車速セン
サ51から入力される車速信号及び転舵センサ52から
入力される転舵信号に基づいて、車両が横加速度限界値
αyを超えていないか否かを判断し、横加速度限界値α
yを超えて車輪3が転舵されるときには油圧調整弁63
にハンドル21の操舵荷重を大きくさせるべく、操舵反
力を増大させるように駆動信号を出力する。その結果、
車両がある車速で走行している際のハンドル21の操舵
角θとハンドル21を操舵するための操舵荷重との関係
は、例えば、図4に示すようになる。すなわち、ハンド
ル21の操舵角θを中立の状態(車両直進状態)から徐
々に大きくしていくと操舵荷重がそれに比例して増加し
てゆき、車輪3が限界転舵角ηy(車両の横加速度限界
値αy)を超える操舵角θyの時点で操舵荷重の増加比
率が大きくなる。
圧シリンダ62に対して圧油を給排制御する油圧調整弁
63がステアリングシャフト23に設けられている。こ
の油圧調整弁63には、ECU4からの出力信号に応じ
て反力油圧を調整する油圧反力機構を備えるものであ
り、この油圧反力機構によりアシスト力を変化させ、ハ
ンドル21の操舵反力が制御される。このため、ECU
4及び油圧調整弁63が操舵制御装置1bの操舵反力制
御手段として機能する。例えば、ECU4は、車速セン
サ51から入力される車速信号及び転舵センサ52から
入力される転舵信号に基づいて、車両が横加速度限界値
αyを超えていないか否かを判断し、横加速度限界値α
yを超えて車輪3が転舵されるときには油圧調整弁63
にハンドル21の操舵荷重を大きくさせるべく、操舵反
力を増大させるように駆動信号を出力する。その結果、
車両がある車速で走行している際のハンドル21の操舵
角θとハンドル21を操舵するための操舵荷重との関係
は、例えば、図4に示すようになる。すなわち、ハンド
ル21の操舵角θを中立の状態(車両直進状態)から徐
々に大きくしていくと操舵荷重がそれに比例して増加し
てゆき、車輪3が限界転舵角ηy(車両の横加速度限界
値αy)を超える操舵角θyの時点で操舵荷重の増加比
率が大きくなる。
【0042】このような油圧式パワーステアリングシス
テムの用いられる操舵制御装置1bにおいても、前述の
第一実施形態に係る操舵制御装置1又は第二実施形態に
係る操舵制御装置1bと同様な作用効果が得られる。す
なわち、ハンドル21の操作角θに対する車輪3の転舵
角を車両のヨーレイトゲインがほぼ一定となるように可
変され、その車輪の転舵により車両が横加速度限界を超
えるときにハンドル21の操舵反力が増大される。この
ため、通常の走行時においては、車両がヨーレイト限界
を超えることなく、非常に運転しやすいものとなる。ま
た、横加速度限界を超えると、運転者がハンドル操作を
通じて容易に車両の状態を確実に認識することができ
る。更に、横加速度限界を超えてハンドル21を操舵す
ることができる。従って、車両の状態を運転者に認識さ
せつつ、その運転者の操縦意思に従い車両を走行させる
ことができる。
テムの用いられる操舵制御装置1bにおいても、前述の
第一実施形態に係る操舵制御装置1又は第二実施形態に
係る操舵制御装置1bと同様な作用効果が得られる。す
なわち、ハンドル21の操作角θに対する車輪3の転舵
角を車両のヨーレイトゲインがほぼ一定となるように可
変され、その車輪の転舵により車両が横加速度限界を超
えるときにハンドル21の操舵反力が増大される。この
ため、通常の走行時においては、車両がヨーレイト限界
を超えることなく、非常に運転しやすいものとなる。ま
た、横加速度限界を超えると、運転者がハンドル操作を
通じて容易に車両の状態を確実に認識することができ
る。更に、横加速度限界を超えてハンドル21を操舵す
ることができる。従って、車両の状態を運転者に認識さ
せつつ、その運転者の操縦意思に従い車両を走行させる
ことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果が得られる。
のような効果が得られる。
【0044】車両の状態を運転者に認識させつつ、その
運転者の操縦意思に従い車両を走行させることができ、
車両の走行安全性と操縦性の両立が図れる。
運転者の操縦意思に従い車両を走行させることができ、
車両の走行安全性と操縦性の両立が図れる。
【図1】車両用操舵制御装置の説明図である。
【図2】車両用操舵制御装置における車速と伝達比との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図3】車両用操舵制御装置における車速と転舵角との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図4】車両用操舵制御装置におけるハンドル操舵角と
操舵荷重との関係を示す図である。
操舵荷重との関係を示す図である。
【図5】第二実施形態に係る車両用操舵制御装置の説明
図である。
図である。
【図6】第三実施形態に係る車両用操舵制御装置の説明
図である。
図である。
1…操舵制御装置、21…ハンドル、24…操舵セン
サ、3…車輪、4…ECU、51…車速センサ
サ、3…車輪、4…ECU、51…車速センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 ハンドルの操舵量に応じて車輪の転舵量
を制御する車両用操舵制御装置において、 ハンドルの操舵量を検出する操舵量検出手段と、 車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記車両の速度変化に対して前記車両のヨーレイトゲイ
ンがほぼ一定となるように、前記ハンドルの操舵量に対
する前記車輪の転舵量を可変する伝達比可変手段と、 前記車輪の転舵により前記車両が横加速度限界を超える
ときに前記ハンドルの操舵反力を増大させる操舵反力制
御手段と、を備えた車両用操舵制御装置。 - 【請求項2】 前記伝達比可変手段は、据え切り時及び
極低速走行時には前記ハンドルの操舵量に対する前記車
輪の転舵量を一定とすると共に、前記据え切り時及び極
低速走行時以外のときには前記ハンドルの操舵量に対す
る前記車輪の転舵量を前記車両のヨーレイトゲインが一
定となるように可変することを特徴とする請求項1に記
載の車両用操舵制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12421597A JPH10315998A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 車両用操舵制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12421597A JPH10315998A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 車両用操舵制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10315998A true JPH10315998A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14879854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12421597A Pending JPH10315998A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 車両用操舵制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10315998A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001114120A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Koyo Seiko Co Ltd | 車両用操舵装置 |
| JP2002160652A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-06-04 | Caterpillar Inc | 操舵抵抗力装置 |
| WO2003091085A1 (en) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Method and device for controlling maneuverability of vehicle |
| JP2006224903A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Honda Motor Co Ltd | 車両用操舵装置 |
| JP2007112235A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Toyota Motor Corp | 車輌用操舵制御装置 |
| JP2007313961A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Toyota Motor Corp | 車両の操舵装置 |
| US7325644B2 (en) | 2002-10-11 | 2008-02-05 | Jtekt Corporation | Steering control device |
| JP2009280045A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Honda Motor Co Ltd | 操舵装置 |
| JP2010228485A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Honda Motor Co Ltd | 車両挙動制御装置 |
| JP2012245809A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Jtekt Corp | 車両用操舵装置及び荷役車両 |
| CN114248834A (zh) * | 2020-09-24 | 2022-03-29 | 株式会社捷太格特 | 转向控制装置 |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP12421597A patent/JPH10315998A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2010228485A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Honda Motor Co Ltd | 車両挙動制御装置 |
| JP2012245809A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Jtekt Corp | 車両用操舵装置及び荷役車両 |
| CN114248834A (zh) * | 2020-09-24 | 2022-03-29 | 株式会社捷太格特 | 转向控制装置 |
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Legal Events
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| A02 | Decision of refusal |
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