JPH10316519A - 植物病害防除剤 - Google Patents
植物病害防除剤Info
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- JPH10316519A JPH10316519A JP9122546A JP12254697A JPH10316519A JP H10316519 A JPH10316519 A JP H10316519A JP 9122546 A JP9122546 A JP 9122546A JP 12254697 A JP12254697 A JP 12254697A JP H10316519 A JPH10316519 A JP H10316519A
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Abstract
る増殖阻止作用を有する植物病害防除剤を提供する。 【解決手段】 クロストリジウム・ブチリカムに属し、
フザリウム・オキシスポルムを含む植物病害糸状菌とシ
ュードモナス・チコリを含む植物病害細菌に対して抗菌
作用を示す微生物を有効成分として含有する植物病害防
除剤。
Description
関するものである。より詳しくは、本発明は、植物の病
害に対して使用される嫌気性菌を用いた植物病害防除剤
に関するものである。
わず、植物は種々の病気にかかる。この病気の原因に
は、土壌条件、気象条件あるいは機械的な害による(非
伝染性の)ものもあるが、とりわけ細菌や糸状菌(か
び)による伝染性の病害は、伝染性であるため、最悪の
場合作物が全く収穫できなくなることもあるので、防除
対象として重要である。このような植物病害としては、
糸状菌によるもの、例えば、フザリウム・オキシスポル
ム(Fusarium oxysporum)によるサツマイモ、トマト、ウ
リ、キャベツ、ダイコン、イチゴ、ホウレンソウ、カー
ネーション、アスター、シクラメン、マーガレットやア
ルファルファ等の萎ちょう性の病害、バーティシリウム
・ダーリエ(Verticillium dahliae)によるナス、イチ
ゴ、キク、トマト、オクラ、フキ、スイカ、メロン、キ
ュウリ、トウガラシやジャガイモ等の半身萎ちょう病や
ハクサイの黄化病、リゾクトニア・ソラニー(Rhizocton
ia solani)によるアマ、ウルシ、エンドウ、キャベツ、
ソバ、タバコ(腰折病)、タマネギ、ダリア、ツナソ、
テンサイ、トウガラシ、トマト、ナス、ニンジン、ワ
タ、ダイズ、キュウリ、ダイコン、コムギ、ネギ、ハ
ゼ、ホウレンソウ、マクワウリ、ミツバ、ユウガオやワ
タ(腰折病)等の苗立枯病、ローゼリニア・ネカトリッ
クス(Rosellinia necatrix) によるナシ、ミカン、チ
ャ、クワ、リンゴやモミなどの34科60種にわたる植
物の白紋羽病及びヘリコバシディウム・モンパ(Helicob
asidium mompa)によるサツマイモ、クワ、リンゴ、アス
パラガスやアルファルファ等のイネ科を除く50科11
9種の植物の紫紋羽病、および細菌によるもの、例え
ば、シュードモナス・チコリ(Pseudomonas cichorii)に
よるレタス等の軟腐病、エルウィニア・カロトボーラ(E
rwinia carotovora)によるハクサイ、キャベツ、ジャガ
イモ、タマネギやコンニャク等をはじめとする各種野菜
類及びアイリス、アヤメやシクラメン等の各種花き植物
などの多科多種にわたる植物の軟腐病及びキサントモナ
ス・カンペストリス・ピーブイ カンペストリス(Xanth
omonas campestris pv. campestris) によるキャベツの
黒腐れ病など、様々な植物病害菌による様々な病害があ
る。
を用いた防除に関しては、糸状菌の他にバシラス属(Bac
illus)、シュードモナス属(Pseudomonas) 、アグロバク
テリウム属(Agrobacterium) の菌や乳酸菌などの好気性
菌が拮抗微生物として主に用いられてきている。このよ
うな菌を用いて病害防除作用を発揮させるとすれば、ま
ずその病害菌に対して拮抗作用を有していなければなら
ず、また、菌自体を植物病害防除剤に用いるのであれ
ば、その目的とする場所で充分増殖し、その目的とする
機能を発揮できる条件を整えなくてはならない。
好気的な雰囲気であるが、好気性菌の増殖後や土壌下部
あるいは個々の土壌団粒の中心部などは嫌気的な雰囲気
であるので、嫌気性菌も多数存在する。また、土壌中の
酸素は、植物の根や土壌中の微生物が1日に消費する程
度の量しか存在せず、遮蔽などの条件下で土壌面からの
酸素を遮断してしまうと土壌中の酸素はすぐに消費され
て、嫌気的な状態になってしまう。したがって、好気性
菌のみを用いて植物病害菌を完全に防除するのは、酸素
の存在する浅い層位の土壌や土壌間隙の多い好気条件の
土壌では良好に適用できるが、重粘土壌や深い層位の土
壌等の嫌気条件の土壌では病害を好気性菌だけで防除す
るのは困難な場合が多いのが現状である。
還元層の部分も嫌気状態にあり、また、畑土壌において
も水に飽和された直径3mm以上の土壌団粒の中心部に
は酸素がないといわれている。さらに、その他の土壌中
でも、好気性菌が増殖した後は一般的に嫌気的な状態に
なり、嫌気性菌の増殖が盛んになってくる。
必ずしも好気的な状態にあるわけではなく、従来のよう
な好気性菌を中心とする植物病害防除剤のみによっては
予防できないことも多々ある。
に含まれる微生物は、必ずしも人に対する毒性などが知
られておらず、使用する人間に対しての安全性の面で問
題が残っている。
は、植物病害を有効に防除できる植物病害防除剤を提供
することを目的とするものである。
用を持つ安全性の高い嫌気性菌により、植物病害菌によ
る病害を有効にかつ安全に防除することを目的とするも
のである。
スポルム(Fusarium oxysporum)を含む植物病害糸状菌及
びシュードモナス・チコリ(Pseudomonas cichorii)を含
む植物病害細菌の感染による植物病害に対して有効にか
つ安全に防除することを目的とするものである。
して、本発明者らは、好気性菌では生育できない地中深
くの根圏叢などで生育できる嫌気性菌を用いることによ
り、その効果を発揮できることを発見し、この知見に基
づいて、本発明を完成するに至った。
ら(8)によって達成される。
stridium butyricum) に属しかつ植物病害糸状菌及び植
物病害細菌に対して抗菌作用を示す微生物の培養物を有
効成分として含有する植物病害防除剤。
オキシスポルム(Fusarium oxysporum)である、前記
(1)に記載の植物病害防除剤。
・チコリ(Pseudomonas cichorii)である、前記(1)ま
たは(2)に記載の植物病害防除剤。
チリカム・ミヤイリ 588(Clostridium butyricum M
IYAIRI 588) 、クロストリジウム・ブチリカム・NIP
1020(Clostridium butyricum NIP1020) 、クロスト
リジウム・ブチリカム・NIP1021(Clostridium b
utyricum NIP1021) 、クロストリジウム・ブチリカム・
ATCC860(Clostridium butyricum ATCC860) また
はクロストリジウム・ブチリカム・ATCC19398
(Clostridium butyricum ATCC19398) である、前記
(1)から(3)のいずれかに記載の植物病害防除剤。
チリカム・ミヤイリ 588(Clostridium butyricum M
IYAIRI 588) である、前記(4)に記載の植物病害防除
剤。
記載の微生物の培養物を担体と混合してなる植物病害防
除剤。
記載の微生物の培養物を他の微生物と混合してなる植物
病害防除剤。
(7)に記載の植物病害防除剤。
リウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)などの植
物病害糸状菌及びシュードモナス・チコリ(Pseudomonas
cichorii)などの植物病害細菌に対して抗菌作用を示す
嫌気性菌であるクロストリジウム・ブチリカム(Clostr
idium butyricum )に属する微生物の培養物を有効成分
として含有することを特徴とするものである。
る微生物は、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridi
um butyricum) に属し、フザリウム・オキシスポルム(F
usarium oxysporum)などの植物病害糸状菌及びシュード
モナス・チコリ(Pseudomonascichorii)などの植物病害
細菌に対して抗菌作用を示す微生物であれば、特に制限
されないが、具体的には、クロストリジウム・ブチリカ
ム・ミヤイリ 588(Clostridium butyricum MIYAIRI
588) 、クロストリジウム・ブチリカム・NIP102
0(Clostridium butyricum NIP1020) (受託番号:FE
RM BP−5794)、クロストリジウム・ブチリカ
ム・NIP1021(Clostridium butyricum NIP1021)
(受託番号:FERM BP−5795)、クロストリ
ジウム・ブチリカム・ATCC860(Clostridium but
yricum ATCC860) 及びクロストリジウム・ブチリカム・
ATCC19398(Clostridium butyricum ATCC1939
8)などが挙げられる。これらのうち、好ましくはクロス
トリジウム・ブチリカム・ミヤイリ 588(Clostridi
um butyricum MIYAIRI 588) (以下、単に「588株」
と称する)が使用され、本菌は微工研条寄第2789号
(FERM BP−2789)の受託番号で通商産業省
工業技術院生命工学工業研究所に寄託されている。
ばは、その微生物を培養した培養液、該培養液を遠心分
離や瀘過等により得られる微生物を含む残渣および該残
渣の乾燥物を含む。
培養方法によって行われるが、その一実施態様を、58
8株を用いた場合について、下記に述べる。588株
を、1.0(w/v)%ペプトン、1.0(w/v)%
酵母エキス、1.0(w/v)%コーンスターチ及び
0.2(w/v)%沈降炭酸カルシウムからなる培地に
104 〜107 個/ml、好ましくは105 〜106 個
/mlになるように接種し、30〜40℃で12〜72
時間、静置培養する。次に、この培養液を、遠心分離
(2,000〜8,000g×10〜30分)または瀘
過により、588株の残渣を得る。さらに、この残渣を
0〜60℃で、1〜20時間、風乾等による乾燥処理ま
たは減圧乾燥処理することにより残渣の乾燥物を得る。
上記した各過程において、目的とする微生物の培養物を
目的とする微生物の培養液、残渣および残渣の乾燥物と
して得る。
培養物単独からなるものであってもまたは上記微生物の
培養物を他の微生物の培養物と混合してなるものであっ
てもよい。本発明の植物病害防除剤が微生物の培養物と
他の微生物の培養物との混合物からなる際の他の微生物
としては、一般的に用いられる非病原性のものが使用で
きるが、その具体例としては、バシラス・サブチリス(B
acillus subtilis) 、バシラス・チューリゲンシス(Bac
illus thuringiensis)やバシラス・セレウス(Bacillus
cereus) 等のバシラス属(Bacillus)、シュードモナス・
フローレッセンス(Pseudomonas fluorescens) 、シュー
ドモナス・グラジオリー(Pseudomonas gladioli)、シュ
ードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia) 、シュー
ドモナス・グルマエ(Pseudomonas glumae)、シュードモ
ナス・アベナエ(Pseudomonas avenae)等のシュードモナ
ス属(Pseudomonas) 、アグロバクテリウム・ラジオバク
ター(Agrobacterium radiobacter) 等のアグロバクテリ
ウム属(Agrobacterium) 、エンテロバクター・アグロメ
ランス(Enterobacter aglomerans) 等のエンテロバクタ
ー属(Enterobacter)、キサントモナス属(Xanthomonas)
、パスツリア属(Pasteuria) 、乳酸菌類(ラクトバシ
ラス属(Lactobacillus) )などの細菌、およびグリオク
ラデウム属(Gliocladium) 、トリコデルマ属(Trichoder
ma) 、アスペルギルス属(Aspergillus) 、ペニシリウム
属(Penicillium) 、リゾープス属(Rhizopus)、フザリウ
ム属(Fusarium)などの糸状菌、酵母(例えば、サッカロ
マイセス属(Saccharomyces) やカンジダ属(Candida)
)、スポリデスミウム属(Sporidesmium)及びVA菌根
菌などの微生物が挙げられる。これらのうち、特に酵母
が好ましく使用される。本発明において、他の微生物の
培養物は、上記他の微生物の培養物を単独で使用しても
あるいは上記他の微生物の培養物を組み合わせて使用し
てもよい。
る際の他の微生物の培養は、使用する微生物の種類によ
って異なり、公知の培養法方法によって行われる。
養に使用される培地は、使用する菌株の種類等によって
も異なるが、使用する微生物が資化しうる炭素源、適量
の窒素源、無機塩及びビタミン類などのその他の栄養素
を含有し、本発明による微生物または他の微生物が増殖
可能である培地であれば、合成培地または天然培地のい
ずれであってもよい。
れる炭素源の例としては、使用する菌株が資化できる炭
素源であれば、特に制限されない。炭素源としては、必
ずしも糖に制限されないが、菌株の増殖等を考慮する
と、使用する菌株が利用できる糖または糖を含むものが
好ましく使用される。具体的には、セロビオース、グル
コース、フルクトース、ガラクトース、ラクトース、マ
ルトース、マンノース、メリビオース、ラフィノース、
サリシン、スターチ、シュクロース、トレハロース、キ
シロース、デキストリン及び糖蜜等が挙げられる。これ
らのうち、スターチ、グルコース、フルクトース、シュ
クロース、糖蜜及びラクトースなどが好ましく使用され
る。上記した炭素源は、使用する微生物の資化性を考慮
して、1種または2種以上選択して使用してもよい。こ
の際、炭素源の添加濃度は、使用する菌株や炭素源の種
類及び使用する培地の組成等によっても異なるが、通
常、0.5〜5.0(w/v)%、好ましくは1〜3
(w/v)%である。
る窒素源としては、一般的に微生物の培養に使用される
窒素源が使用されるが、例えば、肉エキス、ポリペプト
ン、ペプトン、酵母エキスや味液等の大豆及び小麦の加
水分解物、大豆粉末、ミルクカゼイン、カザミノ酸、各
種アミノ酸、コーンスティープリカー、その他の動物、
植物及び微生物の加水分解物等の有機窒素化合物、およ
び硫酸アンモニウム等のアンモニウム塩が挙げられる。
これらの窒素源のうち、ペプトン、酵母エキス、肉エキ
ス、コーンスティープリカー、味液及びカザミノ酸など
が好ましく使用される。上記した窒素源は、使用する微
生物の生育等を考慮して、1種または2種以上選択して
使用してもよい。この際、窒素源の添加濃度は、使用す
る菌株や窒素源の種類及び使用する培地の組成等によっ
ても異なるが、通常、0.5〜4.0(w/v)%、好
ましくは2〜3(w/v)%である。
れる無機塩としては、通常当業者に公知の塩が使用さ
れ、例えば、マグネシウム、マンガン、カルシウム、ナ
トリウム、カリウム、モリブデン、ストロンチウム、ホ
ウ素、銅、鉄、錫及び亜鉛等のリン酸塩、塩酸塩、硫酸
塩、酪酸塩、プロピオン酸塩及び酢酸塩等から選ばれた
1種または2種以上を使用することができる。また、培
地中に、必要に応じて、消泡剤、植物油、界面活性剤、
血液及び血液成分、ビタミン類、抗生物質等の薬剤、植
物または動物ホルモン等の生理活性物質などを適宜添加
してもよい。
用される微生物の種類などによって異なるが、クロスト
リジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum) は偏性
嫌気性であるため、通気しない、または窒素若しくは炭
酸ガスを通気しながら、または培地中に還元剤を加える
ことにより酸化還元電位を下げるなどによって嫌気的条
件下で培養され、または好気性の微生物を使用する際に
は、撹拌や酸素を通気しながら、好気的条件下で培養を
行う。本発明における培養条件は、使用される菌株の生
育の範囲、培地の組成や培養法(静置または振盪培養
等)によって適宜選択され、当業者には既知であるが、
具体的には、本発明による微生物を使用する際には、培
養温度は、通常、30〜40℃、好ましくは35〜37
℃であり、培地のpHは、通常、5〜8、好ましくは6
〜7であり、本発明による他の微生物を使用する際に
は、培養温度は、通常、20〜40℃、好ましくは25
〜35℃であり、培地のpHは、通常、5〜8、好まし
くは6〜7である。
微生物の培養物を担体と混合してなるものであってもよ
い。本発明の植物病害防除剤が微生物の培養物と担体と
の混合物からなる際に使用される担体としては、担体と
して一般的に用いられるものが使用できる。具体的に
は、バーミキュライト、ゼオライト、珪藻土、タンカ
ル、タンカル原石、ケイカル、石灰岩、火山灰、赤土、
活性ケイ酸、金属酸化物、多孔質鉱物、ソフトセラミッ
クス、硫黄精密残渣、腐植土、動物質石灰、または魚か
す、干魚、魚節煮かす、肉かす粉末、肉骨粉、生骨粉、
蒸製骨粉、乾血(血粉)、ミミズ糞類、あるいは菜種油
かす、大豆油かす、ワタ実油カス、ラッカセイ油かす、
ヒマシ油かす、カボック油かす、アマニ油かす、ゴマか
す、米ぬか油かす、食品・醸造かす(醤油かす粉末、ア
ミノ酸副産肥料、発酵副産肥料)、堆肥、牛糞尿、豚糞
尿、鶏糞、人糞尿、緑肥、カニがら、シャコがら、貝殻
粉末、貝化石粉末、泥炭(ビート)類(泥炭加工物、ミ
ズゴケ、腐植酸質資材)、籾がら、おがくず、炭及びく
ん炭などが挙げられる。これらのうち、バーミキュライ
ト、ゼオライト、石灰岩、鶏糞及びおがくずが好ましく
使用される。上記担体は、固体のままの形態であっても
または液体の形態を有していてもよい。
よび/または他の微生物若しくは担体に加えて、必要に
応じて、木酢液、土壌消毒剤、抗生物質などの抗菌物
質、化学肥料及び発病抑止土壌などを含んでいてもよ
い。
物の培養物の存在量は、上記微生物の培養物を単独で使
用する際には、全植物病害防除剤構成成分に対して、2
〜80(w/w)%、好ましくは2〜30(w/w)%
である。また、上記微生物の培養物を他の微生物の培養
物と組み合わせて使用する際には、これらの合計の存在
量は、全植物病害防除剤構成成分に対して、2〜80
(w/w)%、好ましくは40〜60(w/w)%であ
り、他の微生物の培養物に対する微生物の培養物の混合
比(微生物の培養物の重量:他の微生物の培養物の重
量)は、1:5〜5:1、好ましくは1:2〜2:1で
ある。さらに、上記微生物の培養物を担体と組み合わせ
て使用する際には、これらの合計の存在量は、全植物病
害防除剤構成成分に対して、2〜80(w/w)%、好
ましくは2〜30(w/w)%であり、担体に対する微
生物の培養物の混合比(微生物の培養物の重量:担体の
重量)は、1:5〜5:1、好ましくは1:2〜2:1
である。
は、本発明による微生物の培養物および/または他の微
生物の培養物若しくは担体をそのままの形態で土壌に散
布しても、本発明による微生物の培養物および/または
他の微生物の培養物若しくは担体を水または適当な溶媒
に分散させて散布する液剤の形態を有していても、本発
明による微生物の培養物および/または他の微生物の培
養物若しくは担体を粘土鉱物の担体、界面活性剤や固着
剤などと混合、粉砕して微粉末として使用前に大量の水
と混合して懸濁液として散布する水和剤の形態を有して
いても、本発明による微生物の培養物および/または他
の微生物の培養物若しくは担体を粘土鉱物または炭酸石
灰等と混合、粉砕した微粉末として散布する粉剤の形態
を有していても、または本発明による微生物の培養物お
よび/または他の微生物の培養物若しくは担体を粘土鉱
物の担体と混合、粉砕し、補助剤としてデンプン等の固
結剤、安定剤および界面活性剤を加えて粒状に成型した
粒剤の形態など、公知の形態を有する。
は、防除すべき病原菌の種類や病原菌による土壌の病害
度合いなどによって異なるが、通常、本発明による微生
物換算で、0.1〜2kg/m2 、好ましくは0.3〜
1kg/m2 である。
リジウム・ブチリカム(Clostridiumbutyricum) は、生
菌剤、飼料添加物、さらには、食品として広く市販され
ており、人や家畜などの哺乳動物に長期間にわたって投
与して全く副作用を認めず、高い安全性が保証されてい
る。したがって、このクロストリジウム・ブチリカム(C
lostridium butyricum) の培養物を有効成分として含む
本発明の植物病害防除剤は、高い安全性を有するもので
ある。
に具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
%、塩化ナトリウム0.5%、L−システイン塩酸塩・
一水和物0.03%、グルコース0.5%、寒天1.5
%]の中心部に表1に示されるクロストリジウム・ブチ
リカム(Clostridium butyricum) をそれぞれ塗抹し、3
7℃で48〜96時間、嫌気性グローブボックス中で嫌
気培養をした。また、上記培養とは別に、表1に示され
る被験病原菌を上記と同様の肉エキス寒天培地にそれぞ
れ塗抹し、25〜28℃で48〜120時間、静置培養
した。次に、このようにして培養された被験菌の懸濁液
を105 〜106 個/mlの濃度で、40〜50℃に保
温された0.8%寒天含有の肉エキス培地に加えたもの
を作製し、上記で嫌気培養されたクロストリジウム・ブ
チリカム(Clostridium butyricum) の寒天培地上に重層
した。さらに、この重層培地を25〜28℃で24〜9
6時間、好気培養を行ない、阻止帯の有無とその大きさ
を観察し、各種クロストリジウム・ブチリカム(Clostri
dium butyricum) の抗菌活性を測定した。結果を下記表
1に示す。なお、表1において、M588はクロストリ
ジウム・ブチリカム・ミヤイリ 588(Clostridium b
utyricum MIYAIRI 588) 株を、NIP1020はクロス
トリジウム・ブチリカム・NIP1020(Clostridium
butyricum NIP1020) 株を、NIP1021はクロスト
リジウム・ブチリカム・NIP1021(Clostridium b
utyricum NIP1021) 株を、ATCC860はクロストリ
ジウム・ブチリカム・ATCC860(Clostridium but
yricum ATCC860) 株を、およびATCC19398はク
ロストリジウム・ブチリカム・ATCC19398(Clo
stridium butyricum ATCC19398) をそれぞれ表わす。
生物は、各種の植物病害糸状菌及び植物病害細菌に対し
て植物病害防除効果を発揮することが分かった。また、
使用した微生物のうち、特に588株が様々な植物病害
菌に対して顕著な植物病害防除効果を発揮することも示
された。
除剤は、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium b
utyricum) に属しかつ植物病害糸状菌及び植物病害細菌
に対して抗菌作用を示す微生物の培養物を有効成分とし
て含有することを特徴とするものである。したがって、
本発明によれば、嫌気条件下でも各種の植物病害糸状菌
及び植物病害細菌、特にフザリウム・オキシスポルム(F
usarium oxysporum)及びシュードモナス・チコリ(Pseud
omonas cichorii)に対して、増殖阻止作用を有する、花
きや果樹の植物病害を有効に予防及び治療する植物病害
防除剤が得られ、さらに、従来の好気性菌を中心とした
微生物資材としての植物病害防除剤では効果の及ばない
重粘土壌や深い層位の土壌においての病原菌による病害
に対する植物病害防除効果が期待できる。
リジウム・ブチリカム(Clostridiumbutyricum) に属す
る微生物は、人、家畜・家禽及び水産動物に対して有用
菌として投与されおり、人や動・植物への影響について
は極めて高い安全性が保証されている微生物であるた
め、本発明の植物病害防除剤は植物病害を有効に防除で
きかつ高い安全性を有するものである。
トリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum) に属
する微生物は嫌気性菌とはいえ、好気的条件下でも芽胞
を形成し死滅することなく生存できるため、本発明の植
物病害防除剤は嫌気的条件下ではもちろんのこと、好気
的条件下でも有効に植物病害を防除できる。
Claims (8)
- 【請求項1】 クロストリジウム・ブチリカム(Clostri
dium butyricum) に属しかつ植物病害糸状菌及び植物病
害細菌に対して抗菌作用を示す微生物の培養物を有効成
分として含有する植物病害防除剤。 - 【請求項2】 該植物病害糸状菌がフザリウム・オキシ
スポルム(Fusariumoxysporum)である、請求項1に記載
の植物病害防除剤。 - 【請求項3】 該植物病害細菌がシュードモナス・チコ
リ(Pseudomonas cichorii)である、請求項1または2に
記載の植物病害防除剤。 - 【請求項4】 該微生物がクロストリジウム・ブチリカ
ム・ミヤイリ 588(Clostridium butyricum MIYAIRI
588) 、クロストリジウム・ブチリカム・NIP102
0(Clostridium butyricum NIP1020) 、クロストリジウ
ム・ブチリカム・NIP1021(Clostridium butyric
um NIP1021) 、クロストリジウム・ブチリカム・ATC
C860(Clostridium butyricum ATCC860) またはクロ
ストリジウム・ブチリカム・ATCC19398(Clost
ridium butyricum ATCC19398)である、請求項1〜3の
いずれかに記載の植物病害防除剤。 - 【請求項5】 該微生物がクロストリジウム・ブチリカ
ム・ミヤイリ 588(Clostridium butyricum MIYAIRI
588) である、請求項4に記載の植物病害防除剤。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の微生物
の培養物を担体と混合してなる植物病害防除剤。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の微生物
の培養物を他の微生物と混合してなる植物病害防除剤。 - 【請求項8】 該他の微生物が酵母である、請求項7に
記載の植物病害防除剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9122546A JPH10316519A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 植物病害防除剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9122546A JPH10316519A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 植物病害防除剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10316519A true JPH10316519A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14838558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9122546A Pending JPH10316519A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 植物病害防除剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10316519A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104623705A (zh) * | 2015-01-19 | 2015-05-20 | 南京师范大学 | 一种香蕉枯萎病土传病原菌的快速灭菌方法 |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP9122546A patent/JPH10316519A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104623705A (zh) * | 2015-01-19 | 2015-05-20 | 南京师范大学 | 一种香蕉枯萎病土传病原菌的快速灭菌方法 |
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