JPH10317105A - 高強度鋼,蒸気タービン長翼及び蒸気タービン - Google Patents
高強度鋼,蒸気タービン長翼及び蒸気タービンInfo
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- JPH10317105A JPH10317105A JP12930097A JP12930097A JPH10317105A JP H10317105 A JPH10317105 A JP H10317105A JP 12930097 A JP12930097 A JP 12930097A JP 12930097 A JP12930097 A JP 12930097A JP H10317105 A JPH10317105 A JP H10317105A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、フェライト系鋼の使用による
蒸気温度600〜660℃の高温化を可能にし、高熱効
率でコンパクトな蒸気タービン及びそれに用いる高強度
鋼、更にそれを用いた蒸気タービン長翼及びその製造法
を提供する。 【解決手段】本発明は蒸気温度600〜660℃に好適
なC0.10〜0.24%,Si0.25%以下,Mn0.9
0%以下,Cr8〜13%,Ni2〜4%,Mo1.5
%を超え3.0% 以下,Nb及びTaの一1又は二2の
合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.10
%を含有する高強度鋼、それを用いた蒸気タービン長
翼、その蒸気タービンにある。
蒸気温度600〜660℃の高温化を可能にし、高熱効
率でコンパクトな蒸気タービン及びそれに用いる高強度
鋼、更にそれを用いた蒸気タービン長翼及びその製造法
を提供する。 【解決手段】本発明は蒸気温度600〜660℃に好適
なC0.10〜0.24%,Si0.25%以下,Mn0.9
0%以下,Cr8〜13%,Ni2〜4%,Mo1.5
%を超え3.0% 以下,Nb及びTaの一1又は二2の
合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.10
%を含有する高強度鋼、それを用いた蒸気タービン長
翼、その蒸気タービンにある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な高強度鋼とそ
のタービン長翼及びその長翼を用いた新規な蒸気タービ
ンに関する。
のタービン長翼及びその長翼を用いた新規な蒸気タービ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、蒸気タービン用翼には12Cr−
Mo−Ni−V−N鋼が使用されている。
Mo−Ni−V−N鋼が使用されている。
【0003】近年、省エネルギーの観点からガタービン
の熱効率の向上が、省スペースの観点から機器のコンパ
クト化が望まれている。
の熱効率の向上が、省スペースの観点から機器のコンパ
クト化が望まれている。
【0004】熱効率を向上及び機器のコンパクト化には
蒸気タービン翼の長翼化が有効な手段である。そのため
に低圧蒸気タービン最終段の翼長は年々上昇の傾向にあ
る。これに伴って、蒸気タービンの翼の使用条件も厳し
くなり、これまでの12Cr−Mo−Ni−V−N鋼で
は強度不足で、より強度の高い材料が必要である。長翼
材の強度としては、機械的特性の基本である、強張強さ
が要求される。
蒸気タービン翼の長翼化が有効な手段である。そのため
に低圧蒸気タービン最終段の翼長は年々上昇の傾向にあ
る。これに伴って、蒸気タービンの翼の使用条件も厳し
くなり、これまでの12Cr−Mo−Ni−V−N鋼で
は強度不足で、より強度の高い材料が必要である。長翼
材の強度としては、機械的特性の基本である、強張強さ
が要求される。
【0005】また、破壊に対する安全性確保の観点か
ら、ある程度の靭性も要求される。
ら、ある程度の靭性も要求される。
【0006】引張強さが従来の12Cr−Mo−Ni−
V−N鋼(マルテンサイト系鋼)より高い構造材料とし
て、Ni基合金及びCo基合金が一般に知られている
が、熱間加工性,切削性及び振動減衰特性が劣るので、
翼材としては望ましくない。
V−N鋼(マルテンサイト系鋼)より高い構造材料とし
て、Ni基合金及びCo基合金が一般に知られている
が、熱間加工性,切削性及び振動減衰特性が劣るので、
翼材としては望ましくない。
【0007】蒸気タービン用動翼材として、特開昭56−
13466 号公報,特開昭56−35754 号公報,特開平5−311
347 号公報に12%Cr系マルテンサイト鋼を用いるこ
とが開示されている。
13466 号公報,特開昭56−35754 号公報,特開平5−311
347 号公報に12%Cr系マルテンサイト鋼を用いるこ
とが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、近年の低圧
蒸気タービン翼の長大化に対処するために、これらの従
来材より引張強さ及び靭性を高めたものである。
蒸気タービン翼の長大化に対処するために、これらの従
来材より引張強さ及び靭性を高めたものである。
【0009】本発明の目的は引張強さの高いマルテンサ
イト系鋼とそれを用いた蒸気タービン長翼とその製造法
及び熱効率の高い蒸気タービンと火力発電プラントを提
供することにある。
イト系鋼とそれを用いた蒸気タービン長翼とその製造法
及び熱効率の高い蒸気タービンと火力発電プラントを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来合金
鋼より高強度・高靭性化を図るために、各元素の最適添
加量を検討した結果、これまで高強度12Cr系合金鋼
に対し、必須元素と考えられていたVを添加せずに、N
b(又はTa)を適量添加することにより、強度と靭性
を一段と高められることを見いだし、本発明に至ったも
のである。
鋼より高強度・高靭性化を図るために、各元素の最適添
加量を検討した結果、これまで高強度12Cr系合金鋼
に対し、必須元素と考えられていたVを添加せずに、N
b(又はTa)を適量添加することにより、強度と靭性
を一段と高められることを見いだし、本発明に至ったも
のである。
【0011】すなわち本発明は重量比で、C0.10〜
0.24%,Si0.25% 以下,Mn0.90%以下,
Cr8.0〜13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.
5%を超え3.0% 以下,Nb及びTaの1種又は2種
の合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.1
0%を含有し、残部がFe及び不可避不純物からなるこ
とを特徴とする高強度・高靭性鋼にある。本発明鋼にお
いては、Vを0.01%以上0.05%未満にしておかな
ければならない。
0.24%,Si0.25% 以下,Mn0.90%以下,
Cr8.0〜13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.
5%を超え3.0% 以下,Nb及びTaの1種又は2種
の合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.1
0%を含有し、残部がFe及び不可避不純物からなるこ
とを特徴とする高強度・高靭性鋼にある。本発明鋼にお
いては、Vを0.01%以上0.05%未満にしておかな
ければならない。
【0012】本発明は、重量比で、C0.10〜0.24
%,Si0.25%以下,Mn0.1〜0.50% ,Cr
8.0〜13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.0〜
3.0%,Nb及びTaの1種又は2種の合計量が0.0
4〜0.24%、及びN0.02〜0.10%を含有し、前記
C+Nb量が0.21〜0.40%又は(Mn/Ni)比
が0.1 以下であり、残部がFe及び不可避不純物から
なることを特徴とする高強度鋼にあり、更にこれに前述
と同様にVを含むものである。
%,Si0.25%以下,Mn0.1〜0.50% ,Cr
8.0〜13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.0〜
3.0%,Nb及びTaの1種又は2種の合計量が0.0
4〜0.24%、及びN0.02〜0.10%を含有し、前記
C+Nb量が0.21〜0.40%又は(Mn/Ni)比
が0.1 以下であり、残部がFe及び不可避不純物から
なることを特徴とする高強度鋼にあり、更にこれに前述
と同様にVを含むものである。
【0013】本発明は、重量比で、C0.15〜0.24
%,Si0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜
13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5〜3.0
%,V0.05〜0.20%,Nb及びTaの1種又は2
種の合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.
10%を含有し、前記(C/V)比が0.75〜5 であ
り、残部がFe及び不可避不純物からなることを特徴と
する高強度鋼にある。
%,Si0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜
13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5〜3.0
%,V0.05〜0.20%,Nb及びTaの1種又は2
種の合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.
10%を含有し、前記(C/V)比が0.75〜5 であ
り、残部がFe及び不可避不純物からなることを特徴と
する高強度鋼にある。
【0014】本発明は上記の組成からなり、全焼戻しマ
ルテンサイト組織を有することを特徴とする、蒸気ター
ビン長翼にある。この蒸気タービン長翼は、高速回転に
よる高い遠心応力と振動応力に耐えるため引張強さが高
いと同時に、高サイクル疲労強度が高かけねばならな
い。そのために、翼材の金属組織は、有害なδフェライ
トが存在すると、疲労強度を著しく低下させるので、全
焼戻しマルテンサイト組織でなければならない。
ルテンサイト組織を有することを特徴とする、蒸気ター
ビン長翼にある。この蒸気タービン長翼は、高速回転に
よる高い遠心応力と振動応力に耐えるため引張強さが高
いと同時に、高サイクル疲労強度が高かけねばならな
い。そのために、翼材の金属組織は、有害なδフェライ
トが存在すると、疲労強度を著しく低下させるので、全
焼戻しマルテンサイト組織でなければならない。
【0015】本発明は、重量比で、C0.15%を超え
0.24%以下,Si0.25%以下,Mn0.90%以
下,Cr8.0〜13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo
1.0〜3.0%,Nb及びTaの1種又は2種の合計量
が0.04〜0.24% 、及びN0.02〜0.10%を
含有し、残部がFe及び不可避不純物からなり、全焼戻
しマルテンサイト組織を有することを特徴とする蒸気タ
ービン長翼にあり、更に前述と同様にVを含むものであ
る。
0.24%以下,Si0.25%以下,Mn0.90%以
下,Cr8.0〜13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo
1.0〜3.0%,Nb及びTaの1種又は2種の合計量
が0.04〜0.24% 、及びN0.02〜0.10%を
含有し、残部がFe及び不可避不純物からなり、全焼戻
しマルテンサイト組織を有することを特徴とする蒸気タ
ービン長翼にあり、更に前述と同様にVを含むものであ
る。
【0016】本発明鋼は次式で計算されるCr当量が1
0以下になるように成分調整され、δフェライト相を実
質的に含まないようにすることが必要である。
0以下になるように成分調整され、δフェライト相を実
質的に含まないようにすることが必要である。
【0017】Cr当量=−40C−2Mn−4Ni−2
Co−30N+6Si+Cr+4Mo+11V+5Nb
+2.5Ta 〔各元素は合金中の含有量(重量%)で計算される〕 上記の高い遠心応力に耐えるため、長翼材の引張強さは
120kgf/mm2 以上、好ましくは128.5kgf/mm2
以上にすると共に、脆性破壊に対する信頼性確保の観点
から衝撃値を7kgf−m/cm2以上にすることが好まし
い。
Co−30N+6Si+Cr+4Mo+11V+5Nb
+2.5Ta 〔各元素は合金中の含有量(重量%)で計算される〕 上記の高い遠心応力に耐えるため、長翼材の引張強さは
120kgf/mm2 以上、好ましくは128.5kgf/mm2
以上にすると共に、脆性破壊に対する信頼性確保の観点
から衝撃値を7kgf−m/cm2以上にすることが好まし
い。
【0018】また、本発明は、均質で高強度の蒸気ター
ビン長翼材を得るために、調質熱処理として、Cr8.
0〜13.0重量%を含むマルテンサイト系鋼からなる
合金を溶解・鍛造後の鋼に、1000℃〜1100℃で
好ましくは0.5〜3 時間保持後室温まで急冷する焼入
れを施し、次に、550℃〜570℃で好ましくは1〜
6時間保持後室温まで冷却する一次焼戻しを施し、更
に、560℃〜590℃で好ましくは1〜6時間保持後
室温まで冷却する二次焼戻しを各々2回以上の焼戻し熱
処理を施すものである。
ビン長翼材を得るために、調質熱処理として、Cr8.
0〜13.0重量%を含むマルテンサイト系鋼からなる
合金を溶解・鍛造後の鋼に、1000℃〜1100℃で
好ましくは0.5〜3 時間保持後室温まで急冷する焼入
れを施し、次に、550℃〜570℃で好ましくは1〜
6時間保持後室温まで冷却する一次焼戻しを施し、更
に、560℃〜590℃で好ましくは1〜6時間保持後
室温まで冷却する二次焼戻しを各々2回以上の焼戻し熱
処理を施すものである。
【0019】本発明は、低圧タービン最終段翼長を83
8mm(33″)以上、好ましくは1016mm(40″)
以上にした3600rpm 蒸気タービン及び低圧タービン
最終段翼長を1016mm(40″)以上、好ましくは1
092mm(43″)以上にした3000rpm 蒸気タービ
ンにし、従来タービンより高効率及びコンパクト化し
た。
8mm(33″)以上、好ましくは1016mm(40″)
以上にした3600rpm 蒸気タービン及び低圧タービン
最終段翼長を1016mm(40″)以上、好ましくは1
092mm(43″)以上にした3000rpm 蒸気タービ
ンにし、従来タービンより高効率及びコンパクト化し
た。
【0020】(1)本発明における低圧蒸気タービンの
最終段ブレードに用いる12%Cr系マルテンサイト鋼
の成分範囲限定理由について説明する。
最終段ブレードに用いる12%Cr系マルテンサイト鋼
の成分範囲限定理由について説明する。
【0021】Cは高い引張強さを得るために最低0.1
0% 必要であり、あまりCを多くすると、靭性を低下
させるので0.24% 以下にしなければならない。特
に、0.12〜0.22% が、より0.14〜0.20%又は
0.15% を超えるのが好ましい。
0% 必要であり、あまりCを多くすると、靭性を低下
させるので0.24% 以下にしなければならない。特
に、0.12〜0.22% が、より0.14〜0.20%又は
0.15% を超えるのが好ましい。
【0022】Siは脱酸剤、Mnは脱硫酸・脱酸剤で鋼
の溶解の際に添加するものであり、少量でも効果があ
る。Siはδフェライト生成元素であり、多量の添加
は、疲労及び靭性を低下させる有害なδフェライト生成
の原因になるので、0.25% 以下にしなければならな
い。なお、カーボン真空脱酸法及びエレクトロスラグ溶
解法などによればSi添加の必要がなく、Si無添加が
よい。特に、0.10% 以下、より0.05% 以下が好
ましい。
の溶解の際に添加するものであり、少量でも効果があ
る。Siはδフェライト生成元素であり、多量の添加
は、疲労及び靭性を低下させる有害なδフェライト生成
の原因になるので、0.25% 以下にしなければならな
い。なお、カーボン真空脱酸法及びエレクトロスラグ溶
解法などによればSi添加の必要がなく、Si無添加が
よい。特に、0.10% 以下、より0.05% 以下が好
ましい。
【0023】多量のMnは靭性を低下させるので、0.
9% 以下にすべきである。特に、Mnは脱酸剤として
有効なので、靭性向上の点から0.4% 以下、より0.
2%以下が好ましい。また、0.1% 以上加えることが
好ましい。
9% 以下にすべきである。特に、Mnは脱酸剤として
有効なので、靭性向上の点から0.4% 以下、より0.
2%以下が好ましい。また、0.1% 以上加えることが
好ましい。
【0024】Crは耐食性と引張強さを高めるが、13
%以上添加するとδフェライト組織生成の原因になる。
8%より少ないと耐食性及び引張強さが不十分なので、
Crは8〜13%に決定された。特に強度の点から1
0.5〜12.5%が、より11〜12%好ましい。
%以上添加するとδフェライト組織生成の原因になる。
8%より少ないと耐食性及び引張強さが不十分なので、
Crは8〜13%に決定された。特に強度の点から1
0.5〜12.5%が、より11〜12%好ましい。
【0025】Moは固溶強化及び析出強化作用によって
引張強さを高める効果がある。Moは引張強さ向上効果
があるが、3%以上になるとδフェライト生成原因にな
るので1.5を超え3.0%以下に限定された。特に、
1.8〜2.7%がより2.0〜2.5% が好ましい。な
お、W及びCoもMoと同じ様な効果がある。
引張強さを高める効果がある。Moは引張強さ向上効果
があるが、3%以上になるとδフェライト生成原因にな
るので1.5を超え3.0%以下に限定された。特に、
1.8〜2.7%がより2.0〜2.5% が好ましい。な
お、W及びCoもMoと同じ様な効果がある。
【0026】Vはこれまで大抵の場合高強度12Cr鋼
に対して添加されていたが、高い靭性を得るためには
0.20% 以下とすること、又は特定の組成に対して添
加しない方がより好ましい。添加しない場合に対して
0.05% 未満にするのが好ましく、下限値を0.01
% とするのが好ましい。また、特定の組成に対して0.2
0%まで添加することができるが、その添加量は0.05
%以上、好ましくは0.05〜0.20%、より好ましく
は0.07〜0.15%である。
に対して添加されていたが、高い靭性を得るためには
0.20% 以下とすること、又は特定の組成に対して添
加しない方がより好ましい。添加しない場合に対して
0.05% 未満にするのが好ましく、下限値を0.01
% とするのが好ましい。また、特定の組成に対して0.2
0%まで添加することができるが、その添加量は0.05
%以上、好ましくは0.05〜0.20%、より好ましく
は0.07〜0.15%である。
【0027】Nbは炭化物を析出し引張強さを高めると
同時に靭性向上効果がある。Nb0.04% 以下ではそ
の効果が不十分であり、Nb0.24% 以上では有害な
δフェライト生成の原因となる。特に、Nbは0.06
〜0.20%、より0.10〜0.18% が好ましい。N
bの代わりにTaを全く同様に添加でき、複合添加する
こともできる。
同時に靭性向上効果がある。Nb0.04% 以下ではそ
の効果が不十分であり、Nb0.24% 以上では有害な
δフェライト生成の原因となる。特に、Nbは0.06
〜0.20%、より0.10〜0.18% が好ましい。N
bの代わりにTaを全く同様に添加でき、複合添加する
こともできる。
【0028】Niは低温靭性を高めると共に、δフェラ
イト生成の防止効果がある。この効果は、Ni2.0%
以下では不十分である。4%を超える添加では、マルテ
ンサイト変態終止温度が低くなり過ぎて、均一な全マル
テンサイト組織が得られない。特に、2.1%以上で、
より2.3〜3.6%が好ましい。更に好ましくは2.4
〜3.2%である。
イト生成の防止効果がある。この効果は、Ni2.0%
以下では不十分である。4%を超える添加では、マルテ
ンサイト変態終止温度が低くなり過ぎて、均一な全マル
テンサイト組織が得られない。特に、2.1%以上で、
より2.3〜3.6%が好ましい。更に好ましくは2.4
〜3.2%である。
【0029】Nは引張強さの向上及びδフェライトの生
成防止に効果があるが0.02% 未満ではその効果が十
分でなく、0.1%を超えると靭性を低下させる。特
に、0.04〜0.08%、より0.06〜0.08%の範
囲で優れた特性が得られる。また、強度と靭性のバラン
スから、N/C比を0.20〜0.75にするのが好まし
い。
成防止に効果があるが0.02% 未満ではその効果が十
分でなく、0.1%を超えると靭性を低下させる。特
に、0.04〜0.08%、より0.06〜0.08%の範
囲で優れた特性が得られる。また、強度と靭性のバラン
スから、N/C比を0.20〜0.75にするのが好まし
い。
【0030】Si,P及びSの低減は、引張強さを損な
わず、低温靭性を高める効果があり、極力低減すること
が望ましい。低温靭性向上の点からSi0.1% 以下、
P0.015% 以下,S0.015% 以下が好ましい。
特に、Si0.05% 以下,P0.010%以下,S0.
010%以下が好ましい。Sb,Sn及びAsの低減
も、低温靭性を高める効果があり、極理低減することが
望ましいが、現状製鋼技術レベルの点から、Sb0.0
015% 以下,Sn0.01% 以下、及びAs0.02
% 以下に限定した。特に、Sb0.001,Sn0.0
05及びAs0.01%以下が望ましい。また、本発明にお
いては、Mn/Ni比を0.15 以下、より0.11 以
下更に0.10 以下にするのが好ましい。
わず、低温靭性を高める効果があり、極力低減すること
が望ましい。低温靭性向上の点からSi0.1% 以下、
P0.015% 以下,S0.015% 以下が好ましい。
特に、Si0.05% 以下,P0.010%以下,S0.
010%以下が好ましい。Sb,Sn及びAsの低減
も、低温靭性を高める効果があり、極理低減することが
望ましいが、現状製鋼技術レベルの点から、Sb0.0
015% 以下,Sn0.01% 以下、及びAs0.02
% 以下に限定した。特に、Sb0.001,Sn0.0
05及びAs0.01%以下が望ましい。また、本発明にお
いては、Mn/Ni比を0.15 以下、より0.11 以
下更に0.10 以下にするのが好ましい。
【0031】更に、強度及び靭性改善を目的に、必要に
応じて、Co≦10%,Cu≦3%,W≦1.5%,T
i≦0.5%,Zr≦0.1%及び希土類元素≦0.2%
を添加してもよい。
応じて、Co≦10%,Cu≦3%,W≦1.5%,T
i≦0.5%,Zr≦0.1%及び希土類元素≦0.2%
を添加してもよい。
【0032】上述の組成において、C+Nb/Ta量を
0.21〜0.40%又は10C+Mo量を3.0〜5.0
%とするのが好ましい。
0.21〜0.40%又は10C+Mo量を3.0〜5.0
%とするのが好ましい。
【0033】この蒸気タービン長翼は、高速回転による
高い遠心応力と振動応力に耐えるため引張強さが高いと
同時に、高サイクル疲労強度が高くなければならない。
そのために、翼材の金属組織は、有害なδフェライトが
存在すると、疲労強度を著しく低下させるので、前述し
た式で計算されるCr当量が10以下になるように成分
調整され、δフェライト相を実質的に含まないようにす
る全焼戻しマルテンサイト組織とするものである。
高い遠心応力と振動応力に耐えるため引張強さが高いと
同時に、高サイクル疲労強度が高くなければならない。
そのために、翼材の金属組織は、有害なδフェライトが
存在すると、疲労強度を著しく低下させるので、前述し
た式で計算されるCr当量が10以下になるように成分
調整され、δフェライト相を実質的に含まないようにす
る全焼戻しマルテンサイト組織とするものである。
【0034】また均質で高強度の蒸気タービン長翼材を
得るために、調質熱処理として、溶解・鍛造後に、10
00℃〜1100℃で好ましくは0.5 〜3時間加熱保
持後室温まで急冷する焼入れを行い、次に、550℃〜
570℃で好ましくは1〜6時間加熱保持後室温まで冷
却する一次焼戻し後、560℃〜680℃で好ましくは
1〜6時間加熱保持後室温まで冷却する二次焼戻しを各
々2回以上の焼戻し熱処理が施される。
得るために、調質熱処理として、溶解・鍛造後に、10
00℃〜1100℃で好ましくは0.5 〜3時間加熱保
持後室温まで急冷する焼入れを行い、次に、550℃〜
570℃で好ましくは1〜6時間加熱保持後室温まで冷
却する一次焼戻し後、560℃〜680℃で好ましくは
1〜6時間加熱保持後室温まで冷却する二次焼戻しを各
々2回以上の焼戻し熱処理が施される。
【0035】(2)本発明は、以下の蒸気タービン及び
それを用いた発電プラントに対し適用される。
それを用いた発電プラントに対し適用される。
【0036】本発明に係る高圧,中圧及び高中圧一体蒸
気タービン用ロータシャフトは、ロータジャーナル部及
び低温域部が重量比でC0.06〜0.14%,Si0.
5%以下,Mn2%以下,Cr7〜12%,Ni0.1
〜1.0%,V0.05〜0.35%,Nb又はTa0.01
〜0.20%又はTa及びNbを合計量で0.01〜
0.20%,N0.005〜0.1%,Mo及びWの1種
又は2種を3.5%以下,B無添加又は0.015% 以
下好ましくは0.005% 以下、より好ましくは0.0
03% 以下及びCo1〜10%を含むマルテンサイト
鋼からなり、ロータ胴部が重量比でC0.06 〜0.1
4%,Si0.1%以下,Mn1%以下,Cr8〜12
%,Ni0.1〜1.0%,V0.05〜0.35%,Nb
又はTa0.01〜0.20%又はTa及びNbを合計量で
0.01〜0.20%,N0.005〜0.035%,Mo
及びWの1種又は2種を3.5% 以下,B0.005〜
0.03%及びCo1〜10%を含むマルテンサイト鋼から
なり、前記胴部が前記ジャーナル部より高温強度が高い
か又はジャーナル部の溶接性が胴部より高い合金組成を
有する。
気タービン用ロータシャフトは、ロータジャーナル部及
び低温域部が重量比でC0.06〜0.14%,Si0.
5%以下,Mn2%以下,Cr7〜12%,Ni0.1
〜1.0%,V0.05〜0.35%,Nb又はTa0.01
〜0.20%又はTa及びNbを合計量で0.01〜
0.20%,N0.005〜0.1%,Mo及びWの1種
又は2種を3.5%以下,B無添加又は0.015% 以
下好ましくは0.005% 以下、より好ましくは0.0
03% 以下及びCo1〜10%を含むマルテンサイト
鋼からなり、ロータ胴部が重量比でC0.06 〜0.1
4%,Si0.1%以下,Mn1%以下,Cr8〜12
%,Ni0.1〜1.0%,V0.05〜0.35%,Nb
又はTa0.01〜0.20%又はTa及びNbを合計量で
0.01〜0.20%,N0.005〜0.035%,Mo
及びWの1種又は2種を3.5% 以下,B0.005〜
0.03%及びCo1〜10%を含むマルテンサイト鋼から
なり、前記胴部が前記ジャーナル部より高温強度が高い
か又はジャーナル部の溶接性が胴部より高い合金組成を
有する。
【0037】本発明は、高圧タービン,中圧タービン及
び低圧タービン又は高中圧タービン及び低圧タービンを
備えた蒸気タービン発電プラントにおいて、前記高圧タ
ービン及び中圧タービン又は高中圧タービンは初段動翼
への水蒸気入口温度が610〜660℃、前記低圧ター
ビンは初段動翼への水蒸気入口温度が380〜475
℃、前記高圧タービン及び中圧タービンの前記水蒸気入
口温度にさらされるロータシャフト又は、該ロータシャ
フトと動翼,静翼及び内部ケーシングの少なくとも1つ
とが重量でCr8〜13%及びNb又はTa0.01〜
0.20%を含有する高強度マルテンサイト鋼よりな
り、前記ロータシャフトの軸受部分が胴部より低強度又
は溶接が高いマルテンサイト鋼によって構成される。
び低圧タービン又は高中圧タービン及び低圧タービンを
備えた蒸気タービン発電プラントにおいて、前記高圧タ
ービン及び中圧タービン又は高中圧タービンは初段動翼
への水蒸気入口温度が610〜660℃、前記低圧ター
ビンは初段動翼への水蒸気入口温度が380〜475
℃、前記高圧タービン及び中圧タービンの前記水蒸気入
口温度にさらされるロータシャフト又は、該ロータシャ
フトと動翼,静翼及び内部ケーシングの少なくとも1つ
とが重量でCr8〜13%及びNb又はTa0.01〜
0.20%を含有する高強度マルテンサイト鋼よりな
り、前記ロータシャフトの軸受部分が胴部より低強度又
は溶接が高いマルテンサイト鋼によって構成される。
【0038】本発明は、ロータシャフトと、該ロータシ
ャフトに植設された動翼と、該動翼への水蒸気の流入を
案内する静翼及び該静翼を保持する内部ケーシングを有
し、前記水蒸気の前記動翼の初段に流入する温度が60
0〜660℃及び圧力が250kg/cm2 以上又は150〜
200kg/cm2 である高圧,中圧又は高中圧タービンよ
りなる蒸気タービンであって、前記ロータシャフト又は
該ロータシャフトと動翼及び静翼の少なくとも初段とが
前記動翼の初段への流入蒸気温度に対応した温度での1
05 時間クリープ破断強度が10kgf/mm2 以上である
重量でCr9〜13%及びNbとTaの1種又は2種を
合計量で0.01〜0.20%を含有する全焼戻しマルテ
ンサイト組織を有する高強度マルテンサイト鋼からな
り、前記内部ケーシングが前記蒸気温度に対応した温度
での105 時間クリープ破断強度が10kgf/mm2 以上
であるCr8〜13重量%を含有するマルテンサイト鋳
鋼からなり、具体的には、前記ロータシャフトは重量
で、C0.05〜0.20%,Si0.15%以下,Mn
0.03〜1.5%,Cr9.5〜13%,Ni0.05〜
1.0% ,V0.05〜0.35%,Nb又はTa0.0
1〜0.20%又はTa及びNbを合計量で0.01〜
0.20%,N0.005〜0.06%,Mo及びWの1
種又は2種を3.5% 以下,Co1〜10%,B0.0
005〜0.03%を含み、又はNb0.01〜0.20
%及びMo0.5%を超え1.0%未満を含み、78%以
上のFeを有する高強度マルテンサイト鋼からなり、前
記ロータシャフトの軸受部分が胴部より低強度又は溶接
性が高いマルテンサイト鋼からなる。
ャフトに植設された動翼と、該動翼への水蒸気の流入を
案内する静翼及び該静翼を保持する内部ケーシングを有
し、前記水蒸気の前記動翼の初段に流入する温度が60
0〜660℃及び圧力が250kg/cm2 以上又は150〜
200kg/cm2 である高圧,中圧又は高中圧タービンよ
りなる蒸気タービンであって、前記ロータシャフト又は
該ロータシャフトと動翼及び静翼の少なくとも初段とが
前記動翼の初段への流入蒸気温度に対応した温度での1
05 時間クリープ破断強度が10kgf/mm2 以上である
重量でCr9〜13%及びNbとTaの1種又は2種を
合計量で0.01〜0.20%を含有する全焼戻しマルテ
ンサイト組織を有する高強度マルテンサイト鋼からな
り、前記内部ケーシングが前記蒸気温度に対応した温度
での105 時間クリープ破断強度が10kgf/mm2 以上
であるCr8〜13重量%を含有するマルテンサイト鋳
鋼からなり、具体的には、前記ロータシャフトは重量
で、C0.05〜0.20%,Si0.15%以下,Mn
0.03〜1.5%,Cr9.5〜13%,Ni0.05〜
1.0% ,V0.05〜0.35%,Nb又はTa0.0
1〜0.20%又はTa及びNbを合計量で0.01〜
0.20%,N0.005〜0.06%,Mo及びWの1
種又は2種を3.5% 以下,Co1〜10%,B0.0
005〜0.03%を含み、又はNb0.01〜0.20
%及びMo0.5%を超え1.0%未満を含み、78%以
上のFeを有する高強度マルテンサイト鋼からなり、前
記ロータシャフトの軸受部分が胴部より低強度又は溶接
性が高いマルテンサイト鋼からなる。
【0039】本発明は、高圧タービンと中圧タービン及
び低圧タービンと低圧タービン、又は高圧タービンと低
圧タービン及び中圧タービンと低圧タービンとが連結さ
れ、又は高中圧一体型蒸気タービンと1台又はタンデム
に2台の低圧タービンとが連結された蒸気タービン発電
プラントにおいて、前記高圧タービン及び中圧タービン
又は高中圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温度が6
00〜660℃(好ましくは600〜620℃,620
〜630℃,630〜640℃)の範囲に対し、前記低
圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温度が350〜4
00℃の範囲に対し、前記高圧タービン及び中圧タービ
ン又は高中圧タービンの前記水蒸気入口温度にさらされ
るロータシャフト又はロータシャフトと、動翼と静翼の
少なくとも初段及び内部ケーシングの少なくとも1つが
重量でCr8〜13%及びNbとTaを1種又は2種を
合計で0.01〜0.20%を含有する高強度マルテンサ
イト鋼によって構成され、かつ前記低圧タービンの最終
段動翼の〔翼長さ(インチ)×回転数(rpm)〕の値が125,
000 以上であるマルテンサイト鋼からなる。
び低圧タービンと低圧タービン、又は高圧タービンと低
圧タービン及び中圧タービンと低圧タービンとが連結さ
れ、又は高中圧一体型蒸気タービンと1台又はタンデム
に2台の低圧タービンとが連結された蒸気タービン発電
プラントにおいて、前記高圧タービン及び中圧タービン
又は高中圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温度が6
00〜660℃(好ましくは600〜620℃,620
〜630℃,630〜640℃)の範囲に対し、前記低
圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温度が350〜4
00℃の範囲に対し、前記高圧タービン及び中圧タービ
ン又は高中圧タービンの前記水蒸気入口温度にさらされ
るロータシャフト又はロータシャフトと、動翼と静翼の
少なくとも初段及び内部ケーシングの少なくとも1つが
重量でCr8〜13%及びNbとTaを1種又は2種を
合計で0.01〜0.20%を含有する高強度マルテンサ
イト鋼によって構成され、かつ前記低圧タービンの最終
段動翼の〔翼長さ(インチ)×回転数(rpm)〕の値が125,
000 以上であるマルテンサイト鋼からなる。
【0040】さらに、本発明は、ロータシャフトと、該
ロータシャフトに植設された動翼と、該動翼への水蒸気
の流入を案内する静翼及び該静翼を保持する内部ケーシ
ングを有し、前記水蒸気の前記動翼の初段に流入する温
度が600〜660℃及び圧力が250kgf/cm2以上
(好ましくは246〜316kgf/cm2)又は170〜
200kgf/cm2 である蒸気タービンであって、前記ロ
ータシャフト又はロータシャフトと動翼及び静翼の少な
くとも初段とが各蒸気温度(好ましくは610℃,62
5℃,640℃,650℃,660℃)に対応した温度
での105 時間クリープ破断強度が10kgf/mm2以上
(好ましくは17kgf/mm2以上)であるCr9.5〜1
3重量%(好ましくは10.5〜11.5重量%)を含有
する全焼戻しマルテンサイト組織を有する前述の高強度
マルテンサイト鋼からなり、前記内部ケーシングが前記
各蒸気温度に対応した温度での105 時間クリープ破断
強度が10kgf/mm2以上(好ましくは10.5kgf/mm
2 以上)であるCr8〜9.5重量%を含有するマルテ
ンサイト鋳鋼からなることを特徴とする蒸気タービン又
は高圧側タービンより出た蒸気を加熱し、高圧側入口温
度と同等以上に加熱して中圧側タービンに送る高中圧一
体型蒸気タービンにある。
ロータシャフトに植設された動翼と、該動翼への水蒸気
の流入を案内する静翼及び該静翼を保持する内部ケーシ
ングを有し、前記水蒸気の前記動翼の初段に流入する温
度が600〜660℃及び圧力が250kgf/cm2以上
(好ましくは246〜316kgf/cm2)又は170〜
200kgf/cm2 である蒸気タービンであって、前記ロ
ータシャフト又はロータシャフトと動翼及び静翼の少な
くとも初段とが各蒸気温度(好ましくは610℃,62
5℃,640℃,650℃,660℃)に対応した温度
での105 時間クリープ破断強度が10kgf/mm2以上
(好ましくは17kgf/mm2以上)であるCr9.5〜1
3重量%(好ましくは10.5〜11.5重量%)を含有
する全焼戻しマルテンサイト組織を有する前述の高強度
マルテンサイト鋼からなり、前記内部ケーシングが前記
各蒸気温度に対応した温度での105 時間クリープ破断
強度が10kgf/mm2以上(好ましくは10.5kgf/mm
2 以上)であるCr8〜9.5重量%を含有するマルテ
ンサイト鋳鋼からなることを特徴とする蒸気タービン又
は高圧側タービンより出た蒸気を加熱し、高圧側入口温
度と同等以上に加熱して中圧側タービンに送る高中圧一
体型蒸気タービンにある。
【0041】高圧タービン及び中圧タービン又は高中圧
一体型蒸気タービンにおいて、前記ロータシャフト又は
前記動翼及び静翼の少なくとも初段が重量で、C0.0
5〜0.20%,Si0.15%以下,Mn0.05 〜
1.5%,Cr9.5〜13%,Ni0.05〜1.0%,
V0.05〜0.35%,NbとTaの1種又は2種を合
計量で0.01〜0.20%,N0.01〜0.1%,Mo
及びWの1種又は2種を3.5% 以下,Co1〜10
%,B0.0005〜0.03%を含み、78%以上のF
eを有する高強度マルテンサイト鋼からなり、620〜
640℃の蒸気温度に対応するのが好ましく、前記内部
ケーシングは重量でC0.06〜0.16%,Si0.5
% 以下,Mn1%以下,Ni0.2〜1.0%,Cr8
〜12%,V0.05〜0.35%,Nb0.01〜0.1
5%,N0.01〜0.8%,Mo1%以下,W1〜4
%,B0.0005〜0.003%を含み、85%以上の
Feを有する高強度マルテンサイト鋼からなるのが好ま
しい。
一体型蒸気タービンにおいて、前記ロータシャフト又は
前記動翼及び静翼の少なくとも初段が重量で、C0.0
5〜0.20%,Si0.15%以下,Mn0.05 〜
1.5%,Cr9.5〜13%,Ni0.05〜1.0%,
V0.05〜0.35%,NbとTaの1種又は2種を合
計量で0.01〜0.20%,N0.01〜0.1%,Mo
及びWの1種又は2種を3.5% 以下,Co1〜10
%,B0.0005〜0.03%を含み、78%以上のF
eを有する高強度マルテンサイト鋼からなり、620〜
640℃の蒸気温度に対応するのが好ましく、前記内部
ケーシングは重量でC0.06〜0.16%,Si0.5
% 以下,Mn1%以下,Ni0.2〜1.0%,Cr8
〜12%,V0.05〜0.35%,Nb0.01〜0.1
5%,N0.01〜0.8%,Mo1%以下,W1〜4
%,B0.0005〜0.003%を含み、85%以上の
Feを有する高強度マルテンサイト鋼からなるのが好ま
しい。
【0042】本発明に係る高圧蒸気タービンにおいて、
前記動翼は9段以上、好ましくは10段以上有し、初段
が複流であり、前記ロータシャフトは軸受中心間距離
(L)が5000mm以上(好ましくは5100〜6500
mm)及び前記静翼が設けられた部分での最小直径(D)
が660mm以上(好ましくは680〜740mm)であ
り、前記(L/D)が6.8〜9.9(好ましくは7.9
〜8.7)であるCr9〜13重量%を含有する高強度
マルテンサイト鋼からなるのが好ましい。
前記動翼は9段以上、好ましくは10段以上有し、初段
が複流であり、前記ロータシャフトは軸受中心間距離
(L)が5000mm以上(好ましくは5100〜6500
mm)及び前記静翼が設けられた部分での最小直径(D)
が660mm以上(好ましくは680〜740mm)であ
り、前記(L/D)が6.8〜9.9(好ましくは7.9
〜8.7)であるCr9〜13重量%を含有する高強度
マルテンサイト鋼からなるのが好ましい。
【0043】本発明に係る中圧蒸気タービンにおいて、
前記動翼は左右対称に各6段以上を有し、前記ロータシ
ャフト中心部に初段が植設された複流構造であり、前記
ロータシャフトは軸受中心間距離(L)が5000mm以
上(好ましくは5100〜6500mm)及び前記静翼が
設けられた部分での最小直径(D)が630mm以上(好
ましくは650〜710mm)であり、前記(L/D)が
7.0〜9.2(好ましくは7.8〜8.3)であるCr9
〜13重量%を含有する高強度マルテンサイト鋼からな
るのが好ましい。
前記動翼は左右対称に各6段以上を有し、前記ロータシ
ャフト中心部に初段が植設された複流構造であり、前記
ロータシャフトは軸受中心間距離(L)が5000mm以
上(好ましくは5100〜6500mm)及び前記静翼が
設けられた部分での最小直径(D)が630mm以上(好
ましくは650〜710mm)であり、前記(L/D)が
7.0〜9.2(好ましくは7.8〜8.3)であるCr9
〜13重量%を含有する高強度マルテンサイト鋼からな
るのが好ましい。
【0044】高圧タービンと中圧タービンとを別々に有
する低圧蒸気タービンにおいて、前記動翼は左右対称に
各6段以上有し、前記ロータシャフト中心部に初段が植
設された複流構造であり、前記ロータシャフトは軸受中
心間距離(L)が6500mm以上(好ましくは6600
〜7100mm)及び前記静翼が設けられた部分での最小
直径(D)が750mm以上(好ましくは760〜900
mm)であり、前記(L/D)が7.8〜10.2(好まし
くは8.0〜8.6)であるNi3.25〜4.25重量%
を含有するNi−Cr−Mo−V低合金鋼からなり、最
終段動翼は〔翼長さ(インチ)×回転数(rpm)〕の値が1
18,800以上、より好ましくは125,000 以上である12%
Cr系高強度マルテンサイト鋼からなるのが好ましい。
する低圧蒸気タービンにおいて、前記動翼は左右対称に
各6段以上有し、前記ロータシャフト中心部に初段が植
設された複流構造であり、前記ロータシャフトは軸受中
心間距離(L)が6500mm以上(好ましくは6600
〜7100mm)及び前記静翼が設けられた部分での最小
直径(D)が750mm以上(好ましくは760〜900
mm)であり、前記(L/D)が7.8〜10.2(好まし
くは8.0〜8.6)であるNi3.25〜4.25重量%
を含有するNi−Cr−Mo−V低合金鋼からなり、最
終段動翼は〔翼長さ(インチ)×回転数(rpm)〕の値が1
18,800以上、より好ましくは125,000 以上である12%
Cr系高強度マルテンサイト鋼からなるのが好ましい。
【0045】さらに、本発明は、高圧タービンと中圧タ
ービン及び低圧タービンと低圧タービン、又は高圧ター
ビンと低圧タービン及び中圧タービンと低圧タービンと
が連結され、又は高中圧タービンと1台又はタンデムに
2台の低圧タービンとが連結した蒸気タービン発電プラ
ントにおいて、前記高圧タービン及び中圧タービン又は
高中圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温度が600
〜660℃,前記低圧タービンは初段動翼への水蒸気入
口温度が350〜400℃であり、前記高圧タービンの
ロータシャフトの初段動翼植設部及び前記初段動翼のメ
タル温度が前記高圧タービンの初段動翼への水蒸気入口
温度より40℃以上(好ましくは水蒸気温度より20〜
35℃低くし)下まわらないようにし、前記中圧タービ
ンのロータシャフトの初段動翼植設部及び初段動翼のメ
タル温度が前記中圧タービンの初段動翼への水蒸気入口
温度より75℃以上(好ましくは水蒸気温度より50〜
70℃低くし)下まわらないようにし、前記高圧タービ
ン及び中圧タービンのロータシャフトと少なくとも初段
動翼がCr9.5〜13 重量%を含有する前述のマルテ
ンサイト鋼からなり、前記低圧タービンの最終段動翼が
〔翼長さ(インチ)×回転数(rpm)〕の値が118,800以上、
より好ましくは125,000 以上である12%Cr系高強度
マルテンサイト鋼からなるのが好ましい。
ービン及び低圧タービンと低圧タービン、又は高圧ター
ビンと低圧タービン及び中圧タービンと低圧タービンと
が連結され、又は高中圧タービンと1台又はタンデムに
2台の低圧タービンとが連結した蒸気タービン発電プラ
ントにおいて、前記高圧タービン及び中圧タービン又は
高中圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温度が600
〜660℃,前記低圧タービンは初段動翼への水蒸気入
口温度が350〜400℃であり、前記高圧タービンの
ロータシャフトの初段動翼植設部及び前記初段動翼のメ
タル温度が前記高圧タービンの初段動翼への水蒸気入口
温度より40℃以上(好ましくは水蒸気温度より20〜
35℃低くし)下まわらないようにし、前記中圧タービ
ンのロータシャフトの初段動翼植設部及び初段動翼のメ
タル温度が前記中圧タービンの初段動翼への水蒸気入口
温度より75℃以上(好ましくは水蒸気温度より50〜
70℃低くし)下まわらないようにし、前記高圧タービ
ン及び中圧タービンのロータシャフトと少なくとも初段
動翼がCr9.5〜13 重量%を含有する前述のマルテ
ンサイト鋼からなり、前記低圧タービンの最終段動翼が
〔翼長さ(インチ)×回転数(rpm)〕の値が118,800以上、
より好ましくは125,000 以上である12%Cr系高強度
マルテンサイト鋼からなるのが好ましい。
【0046】さらに、本発明は、石炭燃焼ボイラと、該
ボイラによって得られた水蒸気によって駆動する蒸気タ
ービンと、該蒸気タービンによって駆動する単機又は2
台以上、好ましくは2台で1000MW以上の発電出力
を有する発電機を備えた石炭燃焼火力発電プラントにお
いて、前記蒸気タービンは高圧タービンと中圧タービン
及び低圧タービンと低圧タービン、又は高圧タービンと
低圧タービン及び中圧タービンと低圧タービンとが連結
され、又は高中圧タービンと1台又はタンデムに2台の
低圧タービンとが連結し、前記高圧タービン及び中圧タ
ービン又は高中圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温
度が600〜660℃及び前記低圧タービンは初段動翼
への水蒸気入口温度が350〜400℃であり、前記ボ
イラの過熱器によって前記高圧タービンの初段動翼への
水蒸気入口温度より3℃以上(好ましくは3〜10℃、
より好ましくは3〜7℃)高い温度に加熱した水蒸気を
前記高圧タービンの初段動翼に流入し、前記高圧タービ
ンを出た水蒸気を前記ボイラの再熱器によって前記中圧
タービンの初段動翼への水蒸気入口温度より2℃以上
(好ましくは2〜10℃、より好ましくは2〜5℃)高
い温度に加熱して前記中圧タービンの初段動翼に流入
し、前記中圧タービンより出た水蒸気を好ましくは前記
ボイラの節炭器によって前記低圧タービンの初段動翼へ
の水蒸気入口温度より3℃以上(好ましくは3〜10
℃、より好ましくは3〜6℃)高い温度に加熱して前記
低圧タービンの初段動翼に流入させるとともに、前記低
圧タービンの最終段動翼が〔翼長さ(インチ)×回転数
(rpm)〕の値が118,800 以上、より好ましくは125,000
以上である12%Cr系高強度マルテンサイト鋼からな
るのが好ましい。
ボイラによって得られた水蒸気によって駆動する蒸気タ
ービンと、該蒸気タービンによって駆動する単機又は2
台以上、好ましくは2台で1000MW以上の発電出力
を有する発電機を備えた石炭燃焼火力発電プラントにお
いて、前記蒸気タービンは高圧タービンと中圧タービン
及び低圧タービンと低圧タービン、又は高圧タービンと
低圧タービン及び中圧タービンと低圧タービンとが連結
され、又は高中圧タービンと1台又はタンデムに2台の
低圧タービンとが連結し、前記高圧タービン及び中圧タ
ービン又は高中圧タービンは初段動翼への水蒸気入口温
度が600〜660℃及び前記低圧タービンは初段動翼
への水蒸気入口温度が350〜400℃であり、前記ボ
イラの過熱器によって前記高圧タービンの初段動翼への
水蒸気入口温度より3℃以上(好ましくは3〜10℃、
より好ましくは3〜7℃)高い温度に加熱した水蒸気を
前記高圧タービンの初段動翼に流入し、前記高圧タービ
ンを出た水蒸気を前記ボイラの再熱器によって前記中圧
タービンの初段動翼への水蒸気入口温度より2℃以上
(好ましくは2〜10℃、より好ましくは2〜5℃)高
い温度に加熱して前記中圧タービンの初段動翼に流入
し、前記中圧タービンより出た水蒸気を好ましくは前記
ボイラの節炭器によって前記低圧タービンの初段動翼へ
の水蒸気入口温度より3℃以上(好ましくは3〜10
℃、より好ましくは3〜6℃)高い温度に加熱して前記
低圧タービンの初段動翼に流入させるとともに、前記低
圧タービンの最終段動翼が〔翼長さ(インチ)×回転数
(rpm)〕の値が118,800 以上、より好ましくは125,000
以上である12%Cr系高強度マルテンサイト鋼からな
るのが好ましい。
【0047】さらに、本発明に係る低圧蒸気タービン
は、前記初段動翼への水蒸気入口温度が350〜400
℃(好ましくは360〜380℃)であり、前記ロータ
シャフトは重量で、C0.2〜0.3%,Si0.05%
以下,Mn0.1%以下,Ni3.25〜4.25%,C
r1.25〜2.25%,Mo0.07〜0.20%,V
0.07〜0.2%及びFe92.5% 以上である低合金
鋼からなるのが好ましい。
は、前記初段動翼への水蒸気入口温度が350〜400
℃(好ましくは360〜380℃)であり、前記ロータ
シャフトは重量で、C0.2〜0.3%,Si0.05%
以下,Mn0.1%以下,Ni3.25〜4.25%,C
r1.25〜2.25%,Mo0.07〜0.20%,V
0.07〜0.2%及びFe92.5% 以上である低合金
鋼からなるのが好ましい。
【0048】前述の高圧蒸気タービンにおいて、前記動
翼は7段以上(好ましくは9〜12段)及び翼部長さが
前記水蒸気流の上流側から下流側で25〜180mm有
し、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径は前
記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込み部
の軸方向の幅は前記下流側が上流側に比べ3段階以上
(好ましくは4〜7段階)段階的に大きく、前記翼部長
さに対する比率が0.2〜1.6(好ましくは0.30〜
1.30、より好ましくは0.65〜0.95)で前記上
流側から下流側に従って小さくなっていることが好まし
い。
翼は7段以上(好ましくは9〜12段)及び翼部長さが
前記水蒸気流の上流側から下流側で25〜180mm有
し、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径は前
記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込み部
の軸方向の幅は前記下流側が上流側に比べ3段階以上
(好ましくは4〜7段階)段階的に大きく、前記翼部長
さに対する比率が0.2〜1.6(好ましくは0.30〜
1.30、より好ましくは0.65〜0.95)で前記上
流側から下流側に従って小さくなっていることが好まし
い。
【0049】更に、上述の高圧蒸気タービンにおいて、
本発明は前記動翼は7段以上(好ましくは9段以上)及
び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で25〜
180mm有し、隣り合う各段の前記翼部長さの比は2.3
以下で、該比率が徐々に下流側で大きく、前記翼部長さ
は前記下流側が上流側に比べて大きくなっていることが
好ましい。
本発明は前記動翼は7段以上(好ましくは9段以上)及
び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で25〜
180mm有し、隣り合う各段の前記翼部長さの比は2.3
以下で、該比率が徐々に下流側で大きく、前記翼部長さ
は前記下流側が上流側に比べて大きくなっていることが
好ましい。
【0050】更に、上述の高圧蒸気タービンにおいて、
本発明は前記動翼は7段以上(好ましくは9段以上)及
び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で25〜
180mm有し、前記ロータシャフトの前記静翼部に対応す
る部分の軸方向の幅は前記下流側が上流側に比べ2段階
以上(好ましくは2〜4段階)段階的に小さく、前記動
翼の下流側翼部長さに対する比率が4.5 以下の範囲で
前記下流側になるに従って段階的に前記比率が小さくな
っていることが好ましい。
本発明は前記動翼は7段以上(好ましくは9段以上)及
び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で25〜
180mm有し、前記ロータシャフトの前記静翼部に対応す
る部分の軸方向の幅は前記下流側が上流側に比べ2段階
以上(好ましくは2〜4段階)段階的に小さく、前記動
翼の下流側翼部長さに対する比率が4.5 以下の範囲で
前記下流側になるに従って段階的に前記比率が小さくな
っていることが好ましい。
【0051】前述の中圧蒸気タービンにおいて、前記動
翼は左右対称に6段以上(好ましくは6〜9段)有する
複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流
側で60〜300mm有し、前記ロータシャフトの前記動
翼の植込み部直径は前記静翼に対応する部分の直径より
大きく、前記植込み部の軸方向の幅は前記下流側が上流
側に比べ2段階以上(好ましくは2〜6段階)で段階的
に大きくなっており、前記翼部長さに対する比率が0.
35〜0.80(好ましくは0.5〜0.7)で前記上流
側から下流側に従って小さくなっているのが好ましい。
翼は左右対称に6段以上(好ましくは6〜9段)有する
複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流
側で60〜300mm有し、前記ロータシャフトの前記動
翼の植込み部直径は前記静翼に対応する部分の直径より
大きく、前記植込み部の軸方向の幅は前記下流側が上流
側に比べ2段階以上(好ましくは2〜6段階)で段階的
に大きくなっており、前記翼部長さに対する比率が0.
35〜0.80(好ましくは0.5〜0.7)で前記上流
側から下流側に従って小さくなっているのが好ましい。
【0052】更に、本発明は前述の中圧蒸気タービンに
おいて、前記動翼は左右対称に6段以上有する複流構造
及び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で60
〜300mm有し、隣り合う前記翼部長さは前記下流側が
上流側に比べて大きくなっており、その比は1.3以下
(好ましくは1.1〜1.2)で徐々に前記下流側で大き
くなっているのが好ましい。
おいて、前記動翼は左右対称に6段以上有する複流構造
及び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で60
〜300mm有し、隣り合う前記翼部長さは前記下流側が
上流側に比べて大きくなっており、その比は1.3以下
(好ましくは1.1〜1.2)で徐々に前記下流側で大き
くなっているのが好ましい。
【0053】更に、本発明は前述の中圧蒸気タービンに
おいて、前記動翼は左右対称に6段以上有する複流構造
及び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で60
〜300mm有し、前記ロータシャフトの前記静翼部に対
応する部分の軸方向幅は前記下流側が上流側に比べ2段
階以上(好ましくは3〜6段階)で段階的に小さくなっ
ており、前記動翼の下流側翼部長さに対する比率が0.
80〜2.50(好ましくは1.0〜2.0)の範囲で前
記下流側になるに従って段階的に前記比率が小さくなっ
ているのが好ましい。
おいて、前記動翼は左右対称に6段以上有する複流構造
及び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側で60
〜300mm有し、前記ロータシャフトの前記静翼部に対
応する部分の軸方向幅は前記下流側が上流側に比べ2段
階以上(好ましくは3〜6段階)で段階的に小さくなっ
ており、前記動翼の下流側翼部長さに対する比率が0.
80〜2.50(好ましくは1.0〜2.0)の範囲で前
記下流側になるに従って段階的に前記比率が小さくなっ
ているのが好ましい。
【0054】本発明は前述の高圧タービン及び中圧ター
ビンとを別々に設けられた発電プラントでの低圧蒸気タ
ービンにおいて、前記動翼は左右対称に各6段以上(好
ましくは8〜10段)有する複流構造及び翼部長さが前
記水蒸気流の上流側から下流側に従って80〜1300
mm有し、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径
は前記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込
み部の軸方向の幅は前記下流側が上流側に比べ好ましく
は3段階以上(より好ましくは4〜7段階)で段階的に
大きくなっており、前記翼部長さに対する比率が0.2
〜0.7(好ましくは0.3〜0.55)で前記上流側か
ら下流側に従って小さくなっているのが好ましい。
ビンとを別々に設けられた発電プラントでの低圧蒸気タ
ービンにおいて、前記動翼は左右対称に各6段以上(好
ましくは8〜10段)有する複流構造及び翼部長さが前
記水蒸気流の上流側から下流側に従って80〜1300
mm有し、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径
は前記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込
み部の軸方向の幅は前記下流側が上流側に比べ好ましく
は3段階以上(より好ましくは4〜7段階)で段階的に
大きくなっており、前記翼部長さに対する比率が0.2
〜0.7(好ましくは0.3〜0.55)で前記上流側か
ら下流側に従って小さくなっているのが好ましい。
【0055】更に、本発明は前述の高圧タービンと中圧
タービンを別々に有する場合の低圧蒸気タービンにおい
て、前記動翼は左右対称に各6段以上有する複流構造及
び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側に従って
80〜1300mm有し、隣り合う各段の前記翼部長さは
前記下流側が上流側に比べて大きくなっており、その比
は1.2〜1.8(好ましくは1.4〜1.6)の範囲で徐
々に前記下流側で前記比率が大きくなっているのが好ま
しい。
タービンを別々に有する場合の低圧蒸気タービンにおい
て、前記動翼は左右対称に各6段以上有する複流構造及
び翼部長さが前記水蒸気流の上流側から下流側に従って
80〜1300mm有し、隣り合う各段の前記翼部長さは
前記下流側が上流側に比べて大きくなっており、その比
は1.2〜1.8(好ましくは1.4〜1.6)の範囲で徐
々に前記下流側で前記比率が大きくなっているのが好ま
しい。
【0056】更に、本発明は前述の低圧蒸気タービンに
おいて、前記動翼は左右対称に各6段以上、好ましくは
8段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流の
上流側から下流側に従って80〜1300mm有し、前記
ロータシャフトの前記静翼部に対応する部分の軸方向の
幅は前記下流側が上流側に比べ好ましくは3段階以上
(より好ましくは4〜7段階)で段階的に大きくなって
おり、前記動翼の隣り合う下流側翼部長さに対する比率
が0.2〜1.4(好ましくは0.25〜1.25特に0.
5〜0.9)の範囲で前記下流側になるに従って段階的
に前記比率が小さくなっているのが好ましい。
おいて、前記動翼は左右対称に各6段以上、好ましくは
8段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流の
上流側から下流側に従って80〜1300mm有し、前記
ロータシャフトの前記静翼部に対応する部分の軸方向の
幅は前記下流側が上流側に比べ好ましくは3段階以上
(より好ましくは4〜7段階)で段階的に大きくなって
おり、前記動翼の隣り合う下流側翼部長さに対する比率
が0.2〜1.4(好ましくは0.25〜1.25特に0.
5〜0.9)の範囲で前記下流側になるに従って段階的
に前記比率が小さくなっているのが好ましい。
【0057】前述の高圧蒸気タービンにおいて、前記動
翼は7段以上、好ましくは9段以上有し、前記ロータシ
ャフトは前記静翼に対応する部分の直径が前記動翼植込
み部に対応する部分の直径より小さく、前記静翼に対応
する前記直径の軸方向の幅は前記水蒸気流の上流側が下
流側に比較して2段階以上(好ましくは2〜4段階)で
段階的に大きくなっており、前記動翼の最終段とその手
前との間の幅は前記動翼の2段目と3段目との間の幅の
0.75〜0.95倍(好ましくは0.8〜0.9倍より好
ましくは0.82〜0.88)であり、前記ロータシャフ
トの前記動翼部植込み部軸方向の幅は前記水蒸気流の下
流側が上流側に比較して3段階以上(好ましくは4〜7
段階)で段階的に大きくなっており、前記動翼の最終段
の軸方向の幅は前記2段目の軸方向の幅に対して1〜2
倍(好ましくは1.4〜1.7倍)であるのが好ましい。
翼は7段以上、好ましくは9段以上有し、前記ロータシ
ャフトは前記静翼に対応する部分の直径が前記動翼植込
み部に対応する部分の直径より小さく、前記静翼に対応
する前記直径の軸方向の幅は前記水蒸気流の上流側が下
流側に比較して2段階以上(好ましくは2〜4段階)で
段階的に大きくなっており、前記動翼の最終段とその手
前との間の幅は前記動翼の2段目と3段目との間の幅の
0.75〜0.95倍(好ましくは0.8〜0.9倍より好
ましくは0.82〜0.88)であり、前記ロータシャフ
トの前記動翼部植込み部軸方向の幅は前記水蒸気流の下
流側が上流側に比較して3段階以上(好ましくは4〜7
段階)で段階的に大きくなっており、前記動翼の最終段
の軸方向の幅は前記2段目の軸方向の幅に対して1〜2
倍(好ましくは1.4〜1.7倍)であるのが好ましい。
【0058】前述の中圧蒸気タービンにおいて、前記動
翼は6段以上有し、前記ロータシャフトは前記静翼に対
応する部分の直径が前記動翼植込み部に対応する部分の
直径より小さく、前記静翼に対応する前記直径の軸方向
の幅は前記水蒸気流の上流側が下流側に比較して好まし
くは2段階以上(より好ましくは3〜6段階)で段階的
に大きくなっており、前記動翼の最終段とその手前との
間の幅は前記動翼の初段と2段目との間の幅の0.5〜
0.9倍(好ましくは0.65〜0.75倍)であり、前
記ロータシャフトの前記動翼部植込み部軸方向の幅は前
記水蒸気流の下流側が上流側に比較して好ましくは2段
階以上(好ましくは3〜6段階)で段階的に大きくなっ
ており、前記動翼の最終段の軸方向の幅は前記初段の軸
方向の幅に対して0.8〜2倍(好ましくは1.2〜1.5
倍)であるのが好ましい。
翼は6段以上有し、前記ロータシャフトは前記静翼に対
応する部分の直径が前記動翼植込み部に対応する部分の
直径より小さく、前記静翼に対応する前記直径の軸方向
の幅は前記水蒸気流の上流側が下流側に比較して好まし
くは2段階以上(より好ましくは3〜6段階)で段階的
に大きくなっており、前記動翼の最終段とその手前との
間の幅は前記動翼の初段と2段目との間の幅の0.5〜
0.9倍(好ましくは0.65〜0.75倍)であり、前
記ロータシャフトの前記動翼部植込み部軸方向の幅は前
記水蒸気流の下流側が上流側に比較して好ましくは2段
階以上(好ましくは3〜6段階)で段階的に大きくなっ
ており、前記動翼の最終段の軸方向の幅は前記初段の軸
方向の幅に対して0.8〜2倍(好ましくは1.2〜1.5
倍)であるのが好ましい。
【0059】前述の低圧蒸気タービンにおいて、前記動
翼は左右対称に8段以上する複流構造を有し、前記ロー
タシャフトは前記静翼に対応する部分の直径が前記動翼
植込み部に対応する部分の直径より小さく、前記静翼に
対応する前記直径の軸方向の幅は前記水蒸気流の上流側
が下流側に比較して好ましくは3段階以上(より好まし
くは4〜7段階)で段階的に大きくなっており、前記動
翼の最終段とその手前との間の幅は前記動翼の初段と2
段目との間の幅の1.5〜3.0倍(好ましくは2.0〜
2.7倍)であり、前記ロータシャフトの前記動翼部植
込み部軸方向の幅は前記水蒸気流の下流側が上流側に比
較して好ましくは3段階以上(より好ましくは4〜7段
階)で段階的に大きくなっており、前記動翼の最終段の
軸方向の幅は前記初段の軸方向の幅に対して5〜8倍
(好ましくは6.2〜7.0倍)であるのが好ましい。
翼は左右対称に8段以上する複流構造を有し、前記ロー
タシャフトは前記静翼に対応する部分の直径が前記動翼
植込み部に対応する部分の直径より小さく、前記静翼に
対応する前記直径の軸方向の幅は前記水蒸気流の上流側
が下流側に比較して好ましくは3段階以上(より好まし
くは4〜7段階)で段階的に大きくなっており、前記動
翼の最終段とその手前との間の幅は前記動翼の初段と2
段目との間の幅の1.5〜3.0倍(好ましくは2.0〜
2.7倍)であり、前記ロータシャフトの前記動翼部植
込み部軸方向の幅は前記水蒸気流の下流側が上流側に比
較して好ましくは3段階以上(より好ましくは4〜7段
階)で段階的に大きくなっており、前記動翼の最終段の
軸方向の幅は前記初段の軸方向の幅に対して5〜8倍
(好ましくは6.2〜7.0倍)であるのが好ましい。
【0060】以上の高圧,中圧又は高中圧一体型タービ
ン及び低圧タービンの構造は610〜660℃の各使用
蒸気温度のいずれの温度に対しても同様の構造とできる
ものである。
ン及び低圧タービンの構造は610〜660℃の各使用
蒸気温度のいずれの温度に対しても同様の構造とできる
ものである。
【0061】本発明のロータ材においては、全焼戻しマ
ルテンサイト組織として、高い高温強度と低温靭性並び
に高い疲労強度を得るために、次式で計算されるCr当
量を4〜8に成分調整することが好ましい。
ルテンサイト組織として、高い高温強度と低温靭性並び
に高い疲労強度を得るために、次式で計算されるCr当
量を4〜8に成分調整することが好ましい。
【0062】本発明の高中圧一体型蒸気タービンは、高
圧側前記動翼は7段以上好ましくは8段以上及び中圧側
前記動翼は5段以上好ましくは6段以上有し、前記ロー
タシャフトは軸受中心間距離(L)が6000mm以上(好
ましくは6100〜7000mm)及び前記静翼が設けら
れた部分での最小直径(D)が660mm以上(好ましく
は620〜760mm)であり、前記(L/D)が8.0
〜11.3(好ましくは9.0〜10.0)である前述の
Cr9〜13重量%を含有する高強度マルテンサイト鋼
からなるのが好ましい。
圧側前記動翼は7段以上好ましくは8段以上及び中圧側
前記動翼は5段以上好ましくは6段以上有し、前記ロー
タシャフトは軸受中心間距離(L)が6000mm以上(好
ましくは6100〜7000mm)及び前記静翼が設けら
れた部分での最小直径(D)が660mm以上(好ましく
は620〜760mm)であり、前記(L/D)が8.0
〜11.3(好ましくは9.0〜10.0)である前述の
Cr9〜13重量%を含有する高強度マルテンサイト鋼
からなるのが好ましい。
【0063】本発明の高中圧一体型タービンに対する低
圧蒸気タービンは以下の要件を有する。
圧蒸気タービンは以下の要件を有する。
【0064】低圧蒸気タービンにおいて、前記動翼は左
右対称に各5段以上、好ましくは6段以上を有し、前記
ロータシャフト中心部に初段が植設された複流構造であ
り、前記ロータシャフトは軸受中心間距離(L)が65
00mm以上(好ましくは6600〜7500mm)及び前記静
翼が設けられた部分での最小直径(D)が750mm以上
(好ましくは760〜900mm)であり、前記(L/D)
が7.2〜10.0(好ましくは8.0〜9.0)であるN
i3.25〜4.25重量%を含有するNi−Cr−Mo
−V低合金鋼からなり、最終段動翼は〔翼長さ(インチ)
×回転数(rpm)〕の値が118,800 以上、より好ましくは1
25,000 以上である12%Cr系高強度マルテンサイト
鋼からなるのが好ましい。
右対称に各5段以上、好ましくは6段以上を有し、前記
ロータシャフト中心部に初段が植設された複流構造であ
り、前記ロータシャフトは軸受中心間距離(L)が65
00mm以上(好ましくは6600〜7500mm)及び前記静
翼が設けられた部分での最小直径(D)が750mm以上
(好ましくは760〜900mm)であり、前記(L/D)
が7.2〜10.0(好ましくは8.0〜9.0)であるN
i3.25〜4.25重量%を含有するNi−Cr−Mo
−V低合金鋼からなり、最終段動翼は〔翼長さ(インチ)
×回転数(rpm)〕の値が118,800 以上、より好ましくは1
25,000 以上である12%Cr系高強度マルテンサイト
鋼からなるのが好ましい。
【0065】前記ロータシャフトは前記静翼部分の直径
(D)が750〜1300mm,軸受中心間距離(L)が
前記Dの5.0〜9.5倍であり、重量で、C0.2〜0.
3%,Si0.05% 以下,Mn0.1%以下,Ni3.
0〜4.5%,Cr1.25〜2.25%,Mo0.07〜
0.20%,V0.07〜0.2%及びFe92.5%以上
である低合金鋼からなる。
(D)が750〜1300mm,軸受中心間距離(L)が
前記Dの5.0〜9.5倍であり、重量で、C0.2〜0.
3%,Si0.05% 以下,Mn0.1%以下,Ni3.
0〜4.5%,Cr1.25〜2.25%,Mo0.07〜
0.20%,V0.07〜0.2%及びFe92.5%以上
である低合金鋼からなる。
【0066】前記動翼は左右対称に各5段以上好ましく
は6段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流
の上流側から下流側に従って80〜1300mmの範囲内
にあり、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径
は前記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込
み部の軸方向付根部の幅は末広がりに前記翼部植込み部
の幅より大きく、前記下流側から上流側に従って段階的
に小さくなっており、前記翼部長さに対する比率が0.
25〜0.80である。
は6段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流
の上流側から下流側に従って80〜1300mmの範囲内
にあり、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径
は前記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込
み部の軸方向付根部の幅は末広がりに前記翼部植込み部
の幅より大きく、前記下流側から上流側に従って段階的
に小さくなっており、前記翼部長さに対する比率が0.
25〜0.80である。
【0067】前記動翼は左右対称に各5段以上好ましく
は6段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流
の上流側から下流側に従って80〜1300mmの範囲内
にあり、隣り合う各段の前記翼部長さは前記下流側が上
流側に比べて大きくなっており、その比は1.2〜1.7
の範囲で、前記下流側で前記翼部長さが徐々に大きくな
っている。
は6段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流
の上流側から下流側に従って80〜1300mmの範囲内
にあり、隣り合う各段の前記翼部長さは前記下流側が上
流側に比べて大きくなっており、その比は1.2〜1.7
の範囲で、前記下流側で前記翼部長さが徐々に大きくな
っている。
【0068】前記動翼は左右対称に各5段以上好ましく
は6段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流
の上流側から下流側に従って大きくなり、80〜130
0mmの範囲内にあり、前記ロータシャフトの前記動翼の
植込み部付根部の軸方向の幅は少なくとも3段階で前記
下流側が上流側に比べ大きくなっており、末広がりに前
記翼部植込み部の幅より大きくなっている。
は6段以上有する複流構造及び翼部長さが前記水蒸気流
の上流側から下流側に従って大きくなり、80〜130
0mmの範囲内にあり、前記ロータシャフトの前記動翼の
植込み部付根部の軸方向の幅は少なくとも3段階で前記
下流側が上流側に比べ大きくなっており、末広がりに前
記翼部植込み部の幅より大きくなっている。
【0069】本発明における高中圧一体型蒸気タービン
は以下の構成を有する。
は以下の構成を有する。
【0070】高圧側の前記動翼は7段以上及び翼部長さ
が前記水蒸気流の上流側から下流側で40〜200mm有
し、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径は前
記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込み部
の軸方向付根部の幅は前記上流側が下流側に比べ段階的
に大きく、前記翼部長さに対する比率が0.20〜 1.
60 、好ましくは0.25〜1.30で前記上流側から
下流側に従って大きくなっており、中圧側の前記動翼は
左右対称に5段以上有し、翼部長さが前記水蒸気流の上
流側から下流側で100〜350mm有し、前記ロータシ
ャフトの前記動翼の植込み部直径は前記静翼に対応する
部分の直径より大きく、前記植込み部付根部の軸方向の
幅は最終段を除き前記下流側が上流側に比べ大きくなっ
ており、前記翼部長さに対する比率が0.35〜0.8
0、好ましくは0.40〜0.75で前記上流側から下流
側に従って小さくなっている。
が前記水蒸気流の上流側から下流側で40〜200mm有
し、前記ロータシャフトの前記動翼の植込み部直径は前
記静翼に対応する部分の直径より大きく、前記植込み部
の軸方向付根部の幅は前記上流側が下流側に比べ段階的
に大きく、前記翼部長さに対する比率が0.20〜 1.
60 、好ましくは0.25〜1.30で前記上流側から
下流側に従って大きくなっており、中圧側の前記動翼は
左右対称に5段以上有し、翼部長さが前記水蒸気流の上
流側から下流側で100〜350mm有し、前記ロータシ
ャフトの前記動翼の植込み部直径は前記静翼に対応する
部分の直径より大きく、前記植込み部付根部の軸方向の
幅は最終段を除き前記下流側が上流側に比べ大きくなっ
ており、前記翼部長さに対する比率が0.35〜0.8
0、好ましくは0.40〜0.75で前記上流側から下流
側に従って小さくなっている。
【0071】前記動翼は7段以上及び翼部長さが前記水
蒸気流の上流側から下流側で25〜200mm有し、隣り
合う各段の前記翼部長さの比は1.05〜1.35で、前
記翼部長さは前記下流側が上流側に比べて徐々に大きく
なっており、中圧部前記動翼は5段以上有し、翼部長さ
が前記水蒸気流の上流側から下流側で100〜350mm
有し、隣り合う前記翼部長さは前記下流側が上流側に比
べて大きくなっており、その比は1.10〜1.30で徐
々に前記下流側で大きくなっている。
蒸気流の上流側から下流側で25〜200mm有し、隣り
合う各段の前記翼部長さの比は1.05〜1.35で、前
記翼部長さは前記下流側が上流側に比べて徐々に大きく
なっており、中圧部前記動翼は5段以上有し、翼部長さ
が前記水蒸気流の上流側から下流側で100〜350mm
有し、隣り合う前記翼部長さは前記下流側が上流側に比
べて大きくなっており、その比は1.10〜1.30で徐
々に前記下流側で大きくなっている。
【0072】高圧側の前記動翼は6段以上、好ましくは
7段以上有し、前記ロータシャフトは前記静翼に対応す
る部分の直径が前記動翼植込み部に対応する部分の直径
より小さく、前記動翼の植込み部付根部の軸方向の幅は
初段部が最も大きく、前記水蒸気流の上流側から下流側
に従って2段以上、好ましくは3段階以上で段階的に大
きくなっており、中圧側の前記動翼は5段以上有し、前
記ロータシャフトは前記静翼に対応する部分の直径が前
記動翼植込み部に対応する部分の直径より小さく、前記
動翼の植込み部付根部の軸方向の幅は前記水蒸気流の上
流側が下流側に比較して好ましくは4段階以上で段階的
に異なっており、前記動翼の初段は2段より、最終段が
他の段より大きく、初段及び2段目は末広がりになって
いる。
7段以上有し、前記ロータシャフトは前記静翼に対応す
る部分の直径が前記動翼植込み部に対応する部分の直径
より小さく、前記動翼の植込み部付根部の軸方向の幅は
初段部が最も大きく、前記水蒸気流の上流側から下流側
に従って2段以上、好ましくは3段階以上で段階的に大
きくなっており、中圧側の前記動翼は5段以上有し、前
記ロータシャフトは前記静翼に対応する部分の直径が前
記動翼植込み部に対応する部分の直径より小さく、前記
動翼の植込み部付根部の軸方向の幅は前記水蒸気流の上
流側が下流側に比較して好ましくは4段階以上で段階的
に異なっており、前記動翼の初段は2段より、最終段が
他の段より大きく、初段及び2段目は末広がりになって
いる。
【0073】本発明に係る低圧タービン最終段翼部長さ
は838mm(33″)以上、好ましくは914mm(3
6″)以上、より好ましくは965mm(38″)以上に
した3600rpm 蒸気タービン及び低圧タービン最終段
翼長を1016mm(40″)以上、好ましくは1092
mm(43″)以上、より好ましくは1168mm(46″)以
上にした3000rpm蒸気タービンにし、〔翼部長さ(イ
ンチ)×回転数(rpm)〕の値を118,800以上、好ましくは1
25,000以上、より好ましくは138,000 以上としたもので
ある。
は838mm(33″)以上、好ましくは914mm(3
6″)以上、より好ましくは965mm(38″)以上に
した3600rpm 蒸気タービン及び低圧タービン最終段
翼長を1016mm(40″)以上、好ましくは1092
mm(43″)以上、より好ましくは1168mm(46″)以
上にした3000rpm蒸気タービンにし、〔翼部長さ(イ
ンチ)×回転数(rpm)〕の値を118,800以上、好ましくは1
25,000以上、より好ましくは138,000 以上としたもので
ある。
【0074】また本発明の耐熱鋳鋼からなるケーシング
材においては、95%以上の焼戻しマルテンサイト(δ
フェライト5%以下)組織となるように合金組成を調整
して高い高温調度と低温靭性並びに高い疲労強度を得る
ために、次式の各元素の含有量を重量%として計算され
るCr当量を4〜10に成分調整することが好ましい。
材においては、95%以上の焼戻しマルテンサイト(δ
フェライト5%以下)組織となるように合金組成を調整
して高い高温調度と低温靭性並びに高い疲労強度を得る
ために、次式の各元素の含有量を重量%として計算され
るCr当量を4〜10に成分調整することが好ましい。
【0075】Cr当量=Cr+6Si+4Mo+1.5
W+11V+5Nb−40C−30N−30B−2Mn
−4Ni−2Co+2.5Ta 本発明の12Cr耐熱鋼においては、特に621℃以上
の蒸気中で使用される場合には、625℃,105hク
リープ破断強度10kgf/mm2以上,室温衝撃吸収エネ
ルギー1kgf−m以上にすることが好ましい。
W+11V+5Nb−40C−30N−30B−2Mn
−4Ni−2Co+2.5Ta 本発明の12Cr耐熱鋼においては、特に621℃以上
の蒸気中で使用される場合には、625℃,105hク
リープ破断強度10kgf/mm2以上,室温衝撃吸収エネ
ルギー1kgf−m以上にすることが好ましい。
【0076】(3)本発明における600〜660℃蒸
気タービンの高圧と中圧又は高中圧一体型のロータ,ブ
レード,ノズル,内部ケーシング締付ボルト及び中圧部
初段ダイヤフラムを構成するフェライト系耐熱鋼の組成
の限定理由について説明する。Cは焼入れ性を確保し、
焼戻し熱処理過程で炭化物を析出させて高温強度を高め
るのに不可欠の元素であり、また高い引張強さを得るた
めにも0.05% 以上必要な元素であるが、0.20%
を超えると高温に長時間さらされた場合に金属組織が不
安定になり長時間クリープ破断強度を低下させるので、
0.05 〜0.20%に限定される。望ましくは0.08〜
0.13%であり、特に0.09〜0.12%が好まし
い。
気タービンの高圧と中圧又は高中圧一体型のロータ,ブ
レード,ノズル,内部ケーシング締付ボルト及び中圧部
初段ダイヤフラムを構成するフェライト系耐熱鋼の組成
の限定理由について説明する。Cは焼入れ性を確保し、
焼戻し熱処理過程で炭化物を析出させて高温強度を高め
るのに不可欠の元素であり、また高い引張強さを得るた
めにも0.05% 以上必要な元素であるが、0.20%
を超えると高温に長時間さらされた場合に金属組織が不
安定になり長時間クリープ破断強度を低下させるので、
0.05 〜0.20%に限定される。望ましくは0.08〜
0.13%であり、特に0.09〜0.12%が好まし
い。
【0077】Mnは脱酸剤等のために添加するものであ
り、少量の添加でその効果は達成され、1.5% を超え
る多量の添加はクリープ破断強度を低下させるので好ま
しくない。特に0.03〜0.20%又は0.3〜0.7%
が好ましく、多い方に対しては0.35〜0.65%がよ
り好ましい。Mnの少ない方が高強度が得られる。ま
た、Mn量の多い方は加工性がよい。
り、少量の添加でその効果は達成され、1.5% を超え
る多量の添加はクリープ破断強度を低下させるので好ま
しくない。特に0.03〜0.20%又は0.3〜0.7%
が好ましく、多い方に対しては0.35〜0.65%がよ
り好ましい。Mnの少ない方が高強度が得られる。ま
た、Mn量の多い方は加工性がよい。
【0078】Siも脱酸剤として添加するものである
が、真空C脱酸法などの製鋼技術によれば、Si脱酸は
不要である。Siを低くすることにより有害なδフェラ
イト組織生成防止と結晶粒界偏析等による靭性低下を防
止する効果がある。したがって、添加する場合には0.
15%以下に抑える必要があり、望ましくは0.07%
以下であり、特に0.04% 未満が好ましい。
が、真空C脱酸法などの製鋼技術によれば、Si脱酸は
不要である。Siを低くすることにより有害なδフェラ
イト組織生成防止と結晶粒界偏析等による靭性低下を防
止する効果がある。したがって、添加する場合には0.
15%以下に抑える必要があり、望ましくは0.07%
以下であり、特に0.04% 未満が好ましい。
【0079】Niは靭性を高め、かつ、δフェライトの
生成を防止するのに非常に有効な元素であるが、0.0
5%未満ではその効果が十分でなく、1.0%を超える
添加はクリープ破断強度を低下させるので好ましくな
い。特に0.2〜0.7%、より0.4〜0.65%が好ま
しい。
生成を防止するのに非常に有効な元素であるが、0.0
5%未満ではその効果が十分でなく、1.0%を超える
添加はクリープ破断強度を低下させるので好ましくな
い。特に0.2〜0.7%、より0.4〜0.65%が好ま
しい。
【0080】Crは高温強度及び高温耐酸化を高めるの
に不可欠の元素であり、最低9%必要であるが、13%
を超えると有害なδフェライト組織を生成し高温強度及
び靭性を低下させるので、9〜12%に限定される。特
に10〜12%、より10.8〜11.8%が好ましい。
に不可欠の元素であり、最低9%必要であるが、13%
を超えると有害なδフェライト組織を生成し高温強度及
び靭性を低下させるので、9〜12%に限定される。特
に10〜12%、より10.8〜11.8%が好ましい。
【0081】Mo添加は、高温強度向上のために行われ
る。Taを含む場合には3.5% 以下、好ましくは1%
以下、Nbを含む場合には、0.5 %未満では十分な靭
性及び疲労強度が得られず、0.5%を超え3.5%以
下、好ましくは1.0% 未満含有される。特に0.55
〜0.85%が好ましい。
る。Taを含む場合には3.5% 以下、好ましくは1%
以下、Nbを含む場合には、0.5 %未満では十分な靭
性及び疲労強度が得られず、0.5%を超え3.5%以
下、好ましくは1.0% 未満含有される。特に0.55
〜0.85%が好ましい。
【0082】Wは高温での炭化物の凝集粗大化を抑制
し、またマトリックスを固溶強化するので、620℃以
上の高温長時間強度を顕著に高める効果がある。620
℃以下では1〜1.5%、630℃以下では1.6〜2.
0%、640℃以下では2.1〜2.5%、650℃以下
では2.6〜3.0%、660℃以下では3.1 〜3.5
%とするのが好ましい。またWが3.5 %を超えるとδ
フェライトを生成して靭性が低くなるので、3.5%以
下、好ましくは1〜3.5%に限定される。特に好まし
くは1〜3%、より1.5〜3.0%が好ましく、より
2.0〜2.7%が好ましい。
し、またマトリックスを固溶強化するので、620℃以
上の高温長時間強度を顕著に高める効果がある。620
℃以下では1〜1.5%、630℃以下では1.6〜2.
0%、640℃以下では2.1〜2.5%、650℃以下
では2.6〜3.0%、660℃以下では3.1 〜3.5
%とするのが好ましい。またWが3.5 %を超えるとδ
フェライトを生成して靭性が低くなるので、3.5%以
下、好ましくは1〜3.5%に限定される。特に好まし
くは1〜3%、より1.5〜3.0%が好ましく、より
2.0〜2.7%が好ましい。
【0083】Vは、Vの炭窒化物を析出してクリープ破
断強度を高める効果があるが、0.05%未満ではその効果
が不十分で0.35% を超えるとδフェライトを生成し
て疲労強度を低下させる。特に0.10〜0.25%が好
ましく、より0.15〜0.23%が好ましい。
断強度を高める効果があるが、0.05%未満ではその効果
が不十分で0.35% を超えるとδフェライトを生成し
て疲労強度を低下させる。特に0.10〜0.25%が好
ましく、より0.15〜0.23%が好ましい。
【0084】Nb及びTaは単独又は複合で添加され、
NbC,TaC炭化物を析出し、高温強度を高めるのに
非常に効果的な元素であるが、あまり多量に添加する
と、特に大型鋼塊では粗大な共晶NbC,TaC炭化物
が生じ、かえって強度を低下させたり、疲労強度を低下
させるδフェライトを析出させる原因になるので単独又
は複合で0.20 %以下に抑える必要がある。また0.
01% 未満では効果が不十分である。特に0.02〜
0.15%が、より0.04〜0.10%が好ましい。C
oは本発明を従来の発明から区別して特徴づける重要な
元素である。本発明においては、Co添加により高温強
度が著しく改善されるとともに、靭性も高める。これ
は、Wとの相互作用によると考えられ、Wを1%以上含
む本発明合金において特徴的な現象である。このような
Coの効果を実現するために、本発明合金におけるCo
の下限は1.0% であるが、過度に添加してもより大き
な効果が得られないだけでなく、延性が低下するので、
上限は10%になる。望ましくは600〜620℃に対
しては1〜3%、630℃に対しては3.5〜4.5%、
640℃に対しては5〜6%、650℃に対しては6.
5〜7.5%、660℃に対しては8〜9%が望まし
い。
NbC,TaC炭化物を析出し、高温強度を高めるのに
非常に効果的な元素であるが、あまり多量に添加する
と、特に大型鋼塊では粗大な共晶NbC,TaC炭化物
が生じ、かえって強度を低下させたり、疲労強度を低下
させるδフェライトを析出させる原因になるので単独又
は複合で0.20 %以下に抑える必要がある。また0.
01% 未満では効果が不十分である。特に0.02〜
0.15%が、より0.04〜0.10%が好ましい。C
oは本発明を従来の発明から区別して特徴づける重要な
元素である。本発明においては、Co添加により高温強
度が著しく改善されるとともに、靭性も高める。これ
は、Wとの相互作用によると考えられ、Wを1%以上含
む本発明合金において特徴的な現象である。このような
Coの効果を実現するために、本発明合金におけるCo
の下限は1.0% であるが、過度に添加してもより大き
な効果が得られないだけでなく、延性が低下するので、
上限は10%になる。望ましくは600〜620℃に対
しては1〜3%、630℃に対しては3.5〜4.5%、
640℃に対しては5〜6%、650℃に対しては6.
5〜7.5%、660℃に対しては8〜9%が望まし
い。
【0085】Nも本発明を従来の発明から区別して特徴
づける重要な元素である。Nはクリープ破断強度の改善
及びδフェライト組織の生成防止に効果があるが0.0
1 %以下ではその効果が十分でなく0.05% を超え
ると靭性を低下させると共に、クリープ破断強度も低下
させる。特に0.01〜0.03%が、より0.015〜
0.025%が好ましい。
づける重要な元素である。Nはクリープ破断強度の改善
及びδフェライト組織の生成防止に効果があるが0.0
1 %以下ではその効果が十分でなく0.05% を超え
ると靭性を低下させると共に、クリープ破断強度も低下
させる。特に0.01〜0.03%が、より0.015〜
0.025%が好ましい。
【0086】Bは粒界強度作用とM23C6炭化物中に固
溶し、M23C6型炭化物の凝集粗大化を妨げる作用によ
り高温強度を高める効果があり、0.001 %を越える
添加が有効であるが、0.03%を越えると溶接性や鍛
造性を害するので、0.001〜0.03%に制限され
る。望ましくは0.001〜0.01%、又は0.01〜
0.02%が好ましい。
溶し、M23C6型炭化物の凝集粗大化を妨げる作用によ
り高温強度を高める効果があり、0.001 %を越える
添加が有効であるが、0.03%を越えると溶接性や鍛
造性を害するので、0.001〜0.03%に制限され
る。望ましくは0.001〜0.01%、又は0.01〜
0.02%が好ましい。
【0087】Ti及びZrの添加は、靭性を高める効果
があり、Ti0.1% 以下及びZr0.1%以下の単独
または複合添加で十分な効果が得られる。
があり、Ti0.1% 以下及びZr0.1%以下の単独
または複合添加で十分な効果が得られる。
【0088】本発明に係る耐熱鋼はLa,Ce等の稀土
類元素、Ca,Mg及びYを単独又は複合で0.001
〜0.03%を含むことができる。これらの元素は特に
強力な脱酸となり、また脱硫作用を有し、靭性の向上を
図ることができる。好ましくは0.003〜0.010%
である。
類元素、Ca,Mg及びYを単独又は複合で0.001
〜0.03%を含むことができる。これらの元素は特に
強力な脱酸となり、また脱硫作用を有し、靭性の向上を
図ることができる。好ましくは0.003〜0.010%
である。
【0089】本発明におけるロータシャフト及び動翼と
静翼の少なくとも一方の初段は620〜630℃の蒸気温
度に対してはC0.09〜0.20%,Si0.15 %以
下,Mn0.05〜1.0%,Cr9.5〜12.5%,N
i0.1〜1.0%,V0.05〜0.30% ,N0.01
〜0.06%,Nb又はTa0.02〜0.08%又はT
aとNbの合計量0.02〜0.08%,Mo及びWの1
種又は2種を3.5%以下、好ましくは前者が1.0%以
下及び後者が2〜3.5%が好ましい。更に、Co2〜
4.5%,B0.001〜0.030%,77% 以上のF
eを有する全焼戻しマルテンサイト組織を有する鋼によ
って構成されるものが好ましい。また、635〜660
℃の蒸気温度に対しては前述のCo量を5〜8%とし、
78%以上のFeを有する全焼戻しマルテンサイト組織
を有する鋼によって構成されるのが好ましい。特に、両
者の温度に対してMn量を0.03〜0.2%及びB量を
0.001〜0.01%と少なくすることによって高強度
が得られる。
静翼の少なくとも一方の初段は620〜630℃の蒸気温
度に対してはC0.09〜0.20%,Si0.15 %以
下,Mn0.05〜1.0%,Cr9.5〜12.5%,N
i0.1〜1.0%,V0.05〜0.30% ,N0.01
〜0.06%,Nb又はTa0.02〜0.08%又はT
aとNbの合計量0.02〜0.08%,Mo及びWの1
種又は2種を3.5%以下、好ましくは前者が1.0%以
下及び後者が2〜3.5%が好ましい。更に、Co2〜
4.5%,B0.001〜0.030%,77% 以上のF
eを有する全焼戻しマルテンサイト組織を有する鋼によ
って構成されるものが好ましい。また、635〜660
℃の蒸気温度に対しては前述のCo量を5〜8%とし、
78%以上のFeを有する全焼戻しマルテンサイト組織
を有する鋼によって構成されるのが好ましい。特に、両
者の温度に対してMn量を0.03〜0.2%及びB量を
0.001〜0.01%と少なくすることによって高強度
が得られる。
【0090】後述の式によって求められるCr当量をロ
ータシャフトに対しては4〜10.5、特に6.5〜9.5が
好ましく、他のものも同様である。
ータシャフトに対しては4〜10.5、特に6.5〜9.5が
好ましく、他のものも同様である。
【0091】本発明の蒸気タービンの高圧と中圧のロー
タ材は、δフェライト組織が混在すると、疲労強度及び
靭性が低くなるので、組織は均一な焼戻しマルテンサイ
ト組織が好ましい。焼戻しマルテンサイト組織を得るた
めに、前述の式で計算されるCr当量を、成分調整によ
り10以下にしなければならない。Cr当量をあまり低
くするとクリープ破断強度が低下してしまうので、4以
上にしなければならない。特に、Cr当量5〜8が好ま
しい。
タ材は、δフェライト組織が混在すると、疲労強度及び
靭性が低くなるので、組織は均一な焼戻しマルテンサイ
ト組織が好ましい。焼戻しマルテンサイト組織を得るた
めに、前述の式で計算されるCr当量を、成分調整によ
り10以下にしなければならない。Cr当量をあまり低
くするとクリープ破断強度が低下してしまうので、4以
上にしなければならない。特に、Cr当量5〜8が好ま
しい。
【0092】本発明のロータは、目標組成とする合金原
料を電気炉で溶解し、カーボン真空脱酸し、金型鋳型に
鋳込み、鍛伸して電極棒を作製する。この電極棒をエレ
クトロスラグ再溶解し、ロータ形状に鍛伸して成型す
る。この鍛伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以
下の温度で行わなければならない。またこの鍛鋼を焼鈍
熱処理後、1000〜1100℃に加熱し急冷する焼入
れ処理,550〜650℃及び670〜770℃の順序
で2回焼戻しを行うことにより、620℃以上の蒸気中
で使用可能な蒸気タービンロータが製造できる。
料を電気炉で溶解し、カーボン真空脱酸し、金型鋳型に
鋳込み、鍛伸して電極棒を作製する。この電極棒をエレ
クトロスラグ再溶解し、ロータ形状に鍛伸して成型す
る。この鍛伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以
下の温度で行わなければならない。またこの鍛鋼を焼鈍
熱処理後、1000〜1100℃に加熱し急冷する焼入
れ処理,550〜650℃及び670〜770℃の順序
で2回焼戻しを行うことにより、620℃以上の蒸気中
で使用可能な蒸気タービンロータが製造できる。
【0093】本発明におけるブレード,ノズル,内部ケ
ーシング締付ボルト,中圧部初段ダイヤフラムは真空溶
解によって溶解され、真空下で金型に鋳造され、インゴ
ットが製造される。インゴットは前述と同様の温度で所
定形状に熱間鍛造され、1050〜1150℃で加熱後水冷
又は油焼入れされ、次いで700〜800℃で焼戻し処
理が施され、切削加工によって所望の形状のブレードと
なる。真空溶解は10-1〜10-4mmHg下で行われる。特
に、本発明における耐熱鋼は高圧部及び中圧部のブレー
ド及びノズルの全段に用いることができるが、特に、両
者の初段には必要なものである。
ーシング締付ボルト,中圧部初段ダイヤフラムは真空溶
解によって溶解され、真空下で金型に鋳造され、インゴ
ットが製造される。インゴットは前述と同様の温度で所
定形状に熱間鍛造され、1050〜1150℃で加熱後水冷
又は油焼入れされ、次いで700〜800℃で焼戻し処
理が施され、切削加工によって所望の形状のブレードと
なる。真空溶解は10-1〜10-4mmHg下で行われる。特
に、本発明における耐熱鋼は高圧部及び中圧部のブレー
ド及びノズルの全段に用いることができるが、特に、両
者の初段には必要なものである。
【0094】(4)本発明における12重量%Cr系マ
ルテンサイト鋼からなる蒸気タービンロータシャフトは
そのジャーナル部を形成する母材表面に軸受特性の高い
肉盛溶接層を形成することが好ましく、鋼からなる溶接
材を用いて好ましくは3層〜10層の前記肉盛溶接層を
形成し、初層から2層目〜4層目のいずれかまでの前記
溶接材のCr量を順次低下させるとともに、4層目以降
を同じCr量を有する鋼からなる溶接材を用いて溶接
し、前記初層の溶接に用いられる溶接材のCr量を前記
母材のCr量より2〜6重量%程度少なくし、4層目以
降の溶接層のCr量を0.5〜3重量%(好ましくは1〜
2.5重量%)とするものである。
ルテンサイト鋼からなる蒸気タービンロータシャフトは
そのジャーナル部を形成する母材表面に軸受特性の高い
肉盛溶接層を形成することが好ましく、鋼からなる溶接
材を用いて好ましくは3層〜10層の前記肉盛溶接層を
形成し、初層から2層目〜4層目のいずれかまでの前記
溶接材のCr量を順次低下させるとともに、4層目以降
を同じCr量を有する鋼からなる溶接材を用いて溶接
し、前記初層の溶接に用いられる溶接材のCr量を前記
母材のCr量より2〜6重量%程度少なくし、4層目以
降の溶接層のCr量を0.5〜3重量%(好ましくは1〜
2.5重量%)とするものである。
【0095】本発明においては、ジャーナル部の軸受特
性の改善には肉盛溶接が最も安全性が高い点で好まし
い。また、Cr量1〜3%を有する低合金鋼からなるス
リーブの焼ばめ,はめ込みとする構造とすることもでき
る。
性の改善には肉盛溶接が最も安全性が高い点で好まし
い。また、Cr量1〜3%を有する低合金鋼からなるス
リーブの焼ばめ,はめ込みとする構造とすることもでき
る。
【0096】溶接層数を多くして徐々にCr量を下げる
のに3層以上が好ましく、10層以上溶接してもそれ以
上の効果は得られない。一例として最終仕上げで約18
mmの厚さが要求される。このような厚さを形成するには
切削による最終仕上げ代を除いても少なくとも5層の肉
盛溶接層が好ましい。3層目以降は主に焼戻しマルテン
サイト組織を有し、炭化物が析出していることが好まし
い。特に、4層目以降の溶接層の組成として重量で、C
0.01〜0.1%,Si0.3〜1%,Mn0.3〜1.5
%,Cr0.5〜3%,Mo0.1〜1.5%を含み残部
Feからなるものが好ましい。
のに3層以上が好ましく、10層以上溶接してもそれ以
上の効果は得られない。一例として最終仕上げで約18
mmの厚さが要求される。このような厚さを形成するには
切削による最終仕上げ代を除いても少なくとも5層の肉
盛溶接層が好ましい。3層目以降は主に焼戻しマルテン
サイト組織を有し、炭化物が析出していることが好まし
い。特に、4層目以降の溶接層の組成として重量で、C
0.01〜0.1%,Si0.3〜1%,Mn0.3〜1.5
%,Cr0.5〜3%,Mo0.1〜1.5%を含み残部
Feからなるものが好ましい。
【0097】(5)本発明の高圧タービン,中圧タービ
ン及び高中圧タービンの内部ケーシング加減弁弁箱,組
合せ再熱弁弁箱,主蒸気リード管,主蒸気入口管,再熱
入口管,高圧タービンノズルボックス,中圧タービン初
段ダイヤフラム,高圧タービン主蒸気入口フランジ,エ
ルボ,主蒸気止め弁を構成するフェライト系耐熱鋼の組
成の限定理由について説明する。
ン及び高中圧タービンの内部ケーシング加減弁弁箱,組
合せ再熱弁弁箱,主蒸気リード管,主蒸気入口管,再熱
入口管,高圧タービンノズルボックス,中圧タービン初
段ダイヤフラム,高圧タービン主蒸気入口フランジ,エ
ルボ,主蒸気止め弁を構成するフェライト系耐熱鋼の組
成の限定理由について説明する。
【0098】フェライト系耐熱鋳鋼ケーシング材におい
ては、特にNi/W比を0.25 〜0.75に調整する
ことにより、621℃,250kgf/cm2以上の超々臨
界圧タービン高圧及び中圧内部ケーシング並びに主蒸気
止め弁及び加減弁ケーシングに要求される、625℃,
105h クリープ破断強度9kgf/mm2 以上,室温衝撃
吸収エネルギー1kgf−m以上の耐熱鋳鋼ケーシング材
が得られる。
ては、特にNi/W比を0.25 〜0.75に調整する
ことにより、621℃,250kgf/cm2以上の超々臨
界圧タービン高圧及び中圧内部ケーシング並びに主蒸気
止め弁及び加減弁ケーシングに要求される、625℃,
105h クリープ破断強度9kgf/mm2 以上,室温衝撃
吸収エネルギー1kgf−m以上の耐熱鋳鋼ケーシング材
が得られる。
【0099】本発明フェライト系耐熱鋳鋼ケーシング材
においては、高い高温強度と低温靭性並びに高い疲労強
度を得るために、前述の式で計算されるCr当量を4〜
10に成分調整することが好ましい。
においては、高い高温強度と低温靭性並びに高い疲労強
度を得るために、前述の式で計算されるCr当量を4〜
10に成分調整することが好ましい。
【0100】本発明の12Cr耐熱鋼においては、62
1℃以上の蒸気中で使用されるので、625℃,105
hクリープ破断強度9kgf/mm2以上,室温衝撃吸収エ
ネルギー1kgf−m以上にしなければならない。更に、
より高い信頼性を確保するためには、625℃,105
h クリープ破断強度10kgf/mm2 以上,室温衝撃吸
収エネルギー2kgf−m以上であることが好ましい。
1℃以上の蒸気中で使用されるので、625℃,105
hクリープ破断強度9kgf/mm2以上,室温衝撃吸収エ
ネルギー1kgf−m以上にしなければならない。更に、
より高い信頼性を確保するためには、625℃,105
h クリープ破断強度10kgf/mm2 以上,室温衝撃吸
収エネルギー2kgf−m以上であることが好ましい。
【0101】Cは高い引張強さを得るために0.06%
以上必要な元素であるが、0.16%を超えると高温に
長時間さらされた場合に金属組織が不安定になり長時間
クリープ破断強度を低下させるので、0.06 〜0.1
6%に限定される。特に0.09〜0.14%が好まし
い。
以上必要な元素であるが、0.16%を超えると高温に
長時間さらされた場合に金属組織が不安定になり長時間
クリープ破断強度を低下させるので、0.06 〜0.1
6%に限定される。特に0.09〜0.14%が好まし
い。
【0102】Nはクリープ破断強度の改善及びδフェラ
イト組織の生成防止に効果があるが、0.01%未満で
はその効果が十分でなく、0.1%を超えても顕著な効
果はなく、逆に靭性を低下させると共に、クリープ破断
強度も低下させる。特に0.02〜0.06%が好ましい。
イト組織の生成防止に効果があるが、0.01%未満で
はその効果が十分でなく、0.1%を超えても顕著な効
果はなく、逆に靭性を低下させると共に、クリープ破断
強度も低下させる。特に0.02〜0.06%が好ましい。
【0103】Mnは脱酸剤として添加するものであり、
少量の添加でその効果は達成され、1%を超える多量の
添加はクリープ破断強度を低下させ、特に0.4〜0.7
%が好ましい。
少量の添加でその効果は達成され、1%を超える多量の
添加はクリープ破断強度を低下させ、特に0.4〜0.7
%が好ましい。
【0104】Siも脱酸剤として添加するものである
が、真空C脱酸法などの製鋼技術によれば、Si脱酸は
不要である。またSiを低くすることにより有害なδフ
ェライト組織生成防止効果がある。したがって、添加す
る場合には0.5 %以下に抑える必要があり、特に0.
1〜0.4%が好ましい。
が、真空C脱酸法などの製鋼技術によれば、Si脱酸は
不要である。またSiを低くすることにより有害なδフ
ェライト組織生成防止効果がある。したがって、添加す
る場合には0.5 %以下に抑える必要があり、特に0.
1〜0.4%が好ましい。
【0105】Vはクリープ破断強度を高める効果がある
が、0.05 %未満ではその効果が不十分で0.35 %
を超えるとδフェライトを生成して疲労強度を低下させ
る。特に、0.15〜0.25%が好ましい。
が、0.05 %未満ではその効果が不十分で0.35 %
を超えるとδフェライトを生成して疲労強度を低下させ
る。特に、0.15〜0.25%が好ましい。
【0106】Nbは高温強度を高めるのに非常に効果的
な元素であるが、あまり多量に添加すると、特に大型鋼
塊では粗大な共晶Nb炭化物が生じ、かえって強度を低
下させたり、疲労強度を低下させるδフェライトを析出
させる原因になるので0.15%以下に抑える必要がある。
また0.01% 未満のNbでは効果が不十分である。特
に大型鋼塊の場合は0.02〜0.1%が、より0.04
〜0.08%が好ましい。
な元素であるが、あまり多量に添加すると、特に大型鋼
塊では粗大な共晶Nb炭化物が生じ、かえって強度を低
下させたり、疲労強度を低下させるδフェライトを析出
させる原因になるので0.15%以下に抑える必要がある。
また0.01% 未満のNbでは効果が不十分である。特
に大型鋼塊の場合は0.02〜0.1%が、より0.04
〜0.08%が好ましい。
【0107】Niは靭性を高め、かつ、δフェライトの
生成を防止するのに非常に有効な元素であるが、0.2
%未満ではその効果が十分でなく、1.0%を超える添
加はクリープ破断強度を低下させるので好ましくない。
特に0.4〜0.8%が好ましい。
生成を防止するのに非常に有効な元素であるが、0.2
%未満ではその効果が十分でなく、1.0%を超える添
加はクリープ破断強度を低下させるので好ましくない。
特に0.4〜0.8%が好ましい。
【0108】Crは高強度及び高温酸化を改善する効果
がある。12%を超えると有害なδフェライト組織生成
の原因となり、8%より少ないと高温高圧蒸気に対する
耐酸化性が不十分となる。またCr添加は、クリープ破
断強度を高める効果があるが、過剰の添加は有害なδフ
ェライト組織生成及び靭性低下の原因となる。特に8.
0〜10%、より8.5〜9.5%が好ましい。
がある。12%を超えると有害なδフェライト組織生成
の原因となり、8%より少ないと高温高圧蒸気に対する
耐酸化性が不十分となる。またCr添加は、クリープ破
断強度を高める効果があるが、過剰の添加は有害なδフ
ェライト組織生成及び靭性低下の原因となる。特に8.
0〜10%、より8.5〜9.5%が好ましい。
【0109】Wは高温長時間強度を顕著に高める効果が
ある。1%より少ないWでは、620〜660℃で使用す
る耐熱鋼としては効果が不十分である。またWが4%を
超えると靭性が低くなる。620℃では1.0〜1.5
%、630℃では1.6〜2.0%、640℃では2.1
〜2.5%、650℃に対しては2.6〜3.0%、66
0℃では3.1〜3.5%が好ましい。
ある。1%より少ないWでは、620〜660℃で使用す
る耐熱鋼としては効果が不十分である。またWが4%を
超えると靭性が低くなる。620℃では1.0〜1.5
%、630℃では1.6〜2.0%、640℃では2.1
〜2.5%、650℃に対しては2.6〜3.0%、66
0℃では3.1〜3.5%が好ましい。
【0110】WとNiとは互いに相関性があり、Ni/
W比を0.25〜0.75とすることにより強度と靭性と
もに高いものが得られる。
W比を0.25〜0.75とすることにより強度と靭性と
もに高いものが得られる。
【0111】Mo添加は、高温強度向上のために行われ
る。しかし、本発明鋳鋼の様に1%を超えるWを含む場
合には、1.5 %以上のMo添加は靭性及び疲労強度を
低下させるので、1.5 %以下がよく、特に0.4〜0.
8%、より0.55〜0.70%が好ましい。
る。しかし、本発明鋳鋼の様に1%を超えるWを含む場
合には、1.5 %以上のMo添加は靭性及び疲労強度を
低下させるので、1.5 %以下がよく、特に0.4〜0.
8%、より0.55〜0.70%が好ましい。
【0112】Ta,Ti及びZrの添加は、靭性を高め
る効果があり、Ta0.15%以下,Ti0.1%以下及
びZr0.1%以下の単独または複合添加で十分な効果
が得られる。Taを0.1 %以上添加した場合には、N
bの添加を省略することができる。
る効果があり、Ta0.15%以下,Ti0.1%以下及
びZr0.1%以下の単独または複合添加で十分な効果
が得られる。Taを0.1 %以上添加した場合には、N
bの添加を省略することができる。
【0113】本発明の耐熱鋳鋼ケーシング材は、δフェ
ライト組織が混在すると、疲労強度及び靭性が低くなる
ので、組織は均一な焼戻しマルテンサイト組織が好まし
い。焼戻しマルテンサイト組織を得るために、前述の式
で計算されるCr当量を、成分調整により10以下にし
なければならない。Cr当量をあまり低くするとクリー
プ破断強度が低下してしまうので、4以上にしなければ
ならない。特に、Cr当量6〜9が好ましい。
ライト組織が混在すると、疲労強度及び靭性が低くなる
ので、組織は均一な焼戻しマルテンサイト組織が好まし
い。焼戻しマルテンサイト組織を得るために、前述の式
で計算されるCr当量を、成分調整により10以下にし
なければならない。Cr当量をあまり低くするとクリー
プ破断強度が低下してしまうので、4以上にしなければ
ならない。特に、Cr当量6〜9が好ましい。
【0114】B添加は高温(620℃以上)クリープ破
断強度を著しく高める。B含有量が0.003%を超え
ると、溶接性が悪くなるため、上限は0.003%に制限さ
れる。特に、大型ケーシングのB含有量の上限は0.0
028%、更に0.0005〜0.0025%が好まし
く、特に0.001〜0.002%が好ましい。
断強度を著しく高める。B含有量が0.003%を超え
ると、溶接性が悪くなるため、上限は0.003%に制限さ
れる。特に、大型ケーシングのB含有量の上限は0.0
028%、更に0.0005〜0.0025%が好まし
く、特に0.001〜0.002%が好ましい。
【0115】ケーシングは、620℃以上の高圧蒸気を
カバーしているので、内圧による高応力が作用する。そ
の為、クリープ破壊防止の観点から、10kgf/mm2 以
上の105 hクリープ破断強度が要求される。また、起
動時には、メタル温度が低い時に熱応力が作用するの
で、脆性破壊防止の観点から、1kgf−m以上の室温衝
撃吸収エネルギーが要求される。より高温度側に対して
はCoを10%以下含有させることにより強化が図れ
る。特に、620に対しては1〜2%、630℃に対し
ては2.5〜3.5%、640℃に対しては4〜5%、6
50℃に対しては5.5〜6.5%、660℃に対しては
7〜8%が好ましい。600〜620℃では無添加でも
よい。
カバーしているので、内圧による高応力が作用する。そ
の為、クリープ破壊防止の観点から、10kgf/mm2 以
上の105 hクリープ破断強度が要求される。また、起
動時には、メタル温度が低い時に熱応力が作用するの
で、脆性破壊防止の観点から、1kgf−m以上の室温衝
撃吸収エネルギーが要求される。より高温度側に対して
はCoを10%以下含有させることにより強化が図れ
る。特に、620に対しては1〜2%、630℃に対し
ては2.5〜3.5%、640℃に対しては4〜5%、6
50℃に対しては5.5〜6.5%、660℃に対しては
7〜8%が好ましい。600〜620℃では無添加でも
よい。
【0116】欠陥の少ないケーシングを作製するには、
鋳塊重量50トン前後と大型になるので、高度な製造技
術が要求される。本発明フェライト系耐熱鋳鋼ケーシン
グ材は、目標組成とする合金原料を電気炉で溶解し、と
りべ精錬後、砂型鋳型に鋳込み成形することにより健全
なものが作製できる。鋳込み前に、十分な精錬及び脱酸
を行うことにより、引け巣等の鋳造欠陥の少ないものに
できる。
鋳塊重量50トン前後と大型になるので、高度な製造技
術が要求される。本発明フェライト系耐熱鋳鋼ケーシン
グ材は、目標組成とする合金原料を電気炉で溶解し、と
りべ精錬後、砂型鋳型に鋳込み成形することにより健全
なものが作製できる。鋳込み前に、十分な精錬及び脱酸
を行うことにより、引け巣等の鋳造欠陥の少ないものに
できる。
【0117】また、前記の鋳鋼を1000〜1150℃
で焼鈍熱処理後、1000〜1100℃に加熱し急冷する焼
準熱処理,550〜750℃及び670〜770℃の順
序で2回焼戻しを行うことにより、621℃以上の蒸気
中で使用可能な蒸気タービンケーシングが製造できる。
焼鈍及び焼準温度は、1000℃以下では炭窒化物を十
分固溶させることができず、あまり高くすると結晶粒粗
大化の原因になる。また、2回焼戻しは、残留オーステ
ナイトを完全に分解させ、均一な焼戻しマルテンサイト
組織にすることができる。上記の製法で作製することに
より、10kgf/mm2以上の625℃,105hクリープ
破断強度と1kgf−m以上の室温衝撃吸収エネルギーが
得られ、620℃以上の蒸気中で使用可能な蒸気タービ
ンケーシングにできる。
で焼鈍熱処理後、1000〜1100℃に加熱し急冷する焼
準熱処理,550〜750℃及び670〜770℃の順
序で2回焼戻しを行うことにより、621℃以上の蒸気
中で使用可能な蒸気タービンケーシングが製造できる。
焼鈍及び焼準温度は、1000℃以下では炭窒化物を十
分固溶させることができず、あまり高くすると結晶粒粗
大化の原因になる。また、2回焼戻しは、残留オーステ
ナイトを完全に分解させ、均一な焼戻しマルテンサイト
組織にすることができる。上記の製法で作製することに
より、10kgf/mm2以上の625℃,105hクリープ
破断強度と1kgf−m以上の室温衝撃吸収エネルギーが
得られ、620℃以上の蒸気中で使用可能な蒸気タービ
ンケーシングにできる。
【0118】Oは0.015%を越えると高温強度及び
靭性値を低下させるので、0.015%以下が好まし
く、特に0.010%以下が好ましい。
靭性値を低下させるので、0.015%以下が好まし
く、特に0.010%以下が好ましい。
【0119】本発明におけるケーシングは前述のCr当
量とし、δフェライト量が5%以下にするのが好まし
く、より0%がよい。
量とし、δフェライト量が5%以下にするのが好まし
く、より0%がよい。
【0120】内部ケーシングを鋳鋼によって製造する他
は鍛鋼によって製造するのが好ましい。
は鍛鋼によって製造するのが好ましい。
【0121】(6)その他 (イ)低圧蒸気タービンロータシャフトは重量で、C
0.2〜0.3%,Si0.1% 以下,Mn0.2%以
下,Ni3.2〜4.0%,Cr1.25〜2.25%,M
o0.1〜0.6%,V0.05〜0.25%を有する全焼
戻しベーナイト組織を有する低合金鋼が好ましく、前述
の高圧,中圧ロータシャフトと同様の製法によって製造
されるのが好ましい。特に、Si量は0.05%以下,
Mn0.1%以下の他P,S,As,Sb,Sn等の不
純物を極力低めた原料を用い、総量0.025% 以下と
するように用いられる原材料の不純物の少ないものを使
用するスーパークリーン化した製造とするのが好まし
い。P,S各0.010%以下,Sn,As0.005%
以下,Sb0.001%以下が好ましい。
0.2〜0.3%,Si0.1% 以下,Mn0.2%以
下,Ni3.2〜4.0%,Cr1.25〜2.25%,M
o0.1〜0.6%,V0.05〜0.25%を有する全焼
戻しベーナイト組織を有する低合金鋼が好ましく、前述
の高圧,中圧ロータシャフトと同様の製法によって製造
されるのが好ましい。特に、Si量は0.05%以下,
Mn0.1%以下の他P,S,As,Sb,Sn等の不
純物を極力低めた原料を用い、総量0.025% 以下と
するように用いられる原材料の不純物の少ないものを使
用するスーパークリーン化した製造とするのが好まし
い。P,S各0.010%以下,Sn,As0.005%
以下,Sb0.001%以下が好ましい。
【0122】(ロ)低圧タービン用ブレードの最終段以
外及びノズルは、C0.05〜0.2%,Si0.1〜0.
5%,Mn0.2〜1.0%,Cr10〜13%,Mo0.
04〜0.2%を有する全焼戻しマルテンサイト鋼が好
ましい。
外及びノズルは、C0.05〜0.2%,Si0.1〜0.
5%,Mn0.2〜1.0%,Cr10〜13%,Mo0.
04〜0.2%を有する全焼戻しマルテンサイト鋼が好
ましい。
【0123】(ハ)低圧タービン用内部及び外部ケーシ
ングともにC0.2〜0.3%,Si0.3〜0.7%,M
n1%以下を有する炭素鋳鋼が好ましい。
ングともにC0.2〜0.3%,Si0.3〜0.7%,M
n1%以下を有する炭素鋳鋼が好ましい。
【0124】(ニ)主蒸気止め弁ケーシング及び蒸気加
減弁ケーシングはC0.1〜0.2%,Si0.1〜0.4
%,Mn0.2〜1.0%,Cr8.5〜10.5%,Mo
0.3〜1.0%,W1.0〜3.0%,V0.1〜0.3
%,Nb0.03 〜0.1%,N0.03〜0.08%,
B0.0005〜0.003%を含む全焼戻しマルテンサ
イト鋼が好ましい。
減弁ケーシングはC0.1〜0.2%,Si0.1〜0.4
%,Mn0.2〜1.0%,Cr8.5〜10.5%,Mo
0.3〜1.0%,W1.0〜3.0%,V0.1〜0.3
%,Nb0.03 〜0.1%,N0.03〜0.08%,
B0.0005〜0.003%を含む全焼戻しマルテンサ
イト鋼が好ましい。
【0125】(ホ)低圧タービンの最終段動翼として1
2%Cr鋼のほかTi合金が用いられ、特に40インチ
を超える長さに対してはAl5〜8重量%及びV3〜6
重量%を有するTi合金が用いられる。特に、43イン
チにおいてはAl5.5〜 6.5% ,V3.5〜4.5
%とし、46インチではAl4〜7%,V4〜7%及び
Sn1〜3%を有する高強度材がよい。
2%Cr鋼のほかTi合金が用いられ、特に40インチ
を超える長さに対してはAl5〜8重量%及びV3〜6
重量%を有するTi合金が用いられる。特に、43イン
チにおいてはAl5.5〜 6.5% ,V3.5〜4.5
%とし、46インチではAl4〜7%,V4〜7%及び
Sn1〜3%を有する高強度材がよい。
【0126】(ヘ)高圧タービン,中圧タービン及び高
中圧タービン用外部ケーシングにはC0.10〜0.20
%,Si0.05〜0.6%,Mn0.1〜1.0%,Ni
0.1〜0.5%,Cr1〜2.5%,Mo0.5〜1.5
%,V0.1〜0.35%を含み、好ましくはAl0.0
25%以下,B0.0005〜0.004% 及びTi0.0
5〜0.2% の少なくとも一方を含み、全焼戻しベーナ
イト組織を有する鋳鋼によって製造するのが好ましい。
特に、C0.10〜0.18% ,Si0.20〜0.60%,
Mn0.20〜0.50%,Ni0.1〜0.5%,Cr
1.0〜1.5%,Mo0.9〜1.2%,V0.2〜0.3
%,Al0.001〜0.005%,Ti0.045〜0.10
% 及びB0.0005〜0.0020%を含む鋳鋼が好
ましい。より好ましくはTi/Al比が0.5〜10で
ある。
中圧タービン用外部ケーシングにはC0.10〜0.20
%,Si0.05〜0.6%,Mn0.1〜1.0%,Ni
0.1〜0.5%,Cr1〜2.5%,Mo0.5〜1.5
%,V0.1〜0.35%を含み、好ましくはAl0.0
25%以下,B0.0005〜0.004% 及びTi0.0
5〜0.2% の少なくとも一方を含み、全焼戻しベーナ
イト組織を有する鋳鋼によって製造するのが好ましい。
特に、C0.10〜0.18% ,Si0.20〜0.60%,
Mn0.20〜0.50%,Ni0.1〜0.5%,Cr
1.0〜1.5%,Mo0.9〜1.2%,V0.2〜0.3
%,Al0.001〜0.005%,Ti0.045〜0.10
% 及びB0.0005〜0.0020%を含む鋳鋼が好
ましい。より好ましくはTi/Al比が0.5〜10で
ある。
【0127】(ト)蒸気温度625〜650℃における
高圧,中圧,高中圧タービン(高圧側と中圧側)の初段
ブレードとして重量で、C0.03〜0.20%(好まし
くは0.03〜0.15%),Cr12〜20%,Mo9
〜20%(好ましくは12〜20%),Co12%以下
(好ましくは5〜12%),Al0.5〜1.5%,Ti
1〜3%,Fe5%以下,Si0.3%以下,Mn0.2
%以下,B0.003〜0.015%の他,Mg0.1%以
下,希土類元素0.5%以下,Zr0.5%以下の1種以
上を含むNi基合金が用いられる。以下については0%
も含む。鍛造後、溶体化処理され、700〜870℃で
時効処理される。
高圧,中圧,高中圧タービン(高圧側と中圧側)の初段
ブレードとして重量で、C0.03〜0.20%(好まし
くは0.03〜0.15%),Cr12〜20%,Mo9
〜20%(好ましくは12〜20%),Co12%以下
(好ましくは5〜12%),Al0.5〜1.5%,Ti
1〜3%,Fe5%以下,Si0.3%以下,Mn0.2
%以下,B0.003〜0.015%の他,Mg0.1%以
下,希土類元素0.5%以下,Zr0.5%以下の1種以
上を含むNi基合金が用いられる。以下については0%
も含む。鍛造後、溶体化処理され、700〜870℃で
時効処理される。
【0128】
〔実施例1〕表1に示す組成(重量%)の試料をそれぞ
れ150kg溶解し、1150℃に加熱し鍛造して素材と
した。試料No.1は、1000℃で1h加熱後油焼入れ
により室温まで冷却し、次いで、570℃に加熱し2h
保持後室温まで空冷した。試料No.2は、1050℃で
1h加熱後油焼入れにより室温まで冷却し、次いで、5
70℃に加熱し2h保持後室温まで空冷した。試料No.
3〜No.6は、1050℃で1h加熱後油焼入れにより室温
まで冷却し、次いで、560℃に加熱し2h保持後室温
まで空冷し(1次焼戻し)、更に570℃に加熱し2h
保持後室温まで炉冷した(2次焼も戻し)。
れ150kg溶解し、1150℃に加熱し鍛造して素材と
した。試料No.1は、1000℃で1h加熱後油焼入れ
により室温まで冷却し、次いで、570℃に加熱し2h
保持後室温まで空冷した。試料No.2は、1050℃で
1h加熱後油焼入れにより室温まで冷却し、次いで、5
70℃に加熱し2h保持後室温まで空冷した。試料No.
3〜No.6は、1050℃で1h加熱後油焼入れにより室温
まで冷却し、次いで、560℃に加熱し2h保持後室温
まで空冷し(1次焼戻し)、更に570℃に加熱し2h
保持後室温まで炉冷した(2次焼も戻し)。
【0129】熱処理後素材から引張試験片および及びV
ノッチシャルピー衝撃試験片を採取し実験に供した。
ノッチシャルピー衝撃試験片を採取し実験に供した。
【0130】表1において、試番3及び4は本発明材で
あり、試番1,2,5及び5は比較材である。試番1及
び2は、現用の長翼材である。
あり、試番1,2,5及び5は比較材である。試番1及
び2は、現用の長翼材である。
【0131】表2はこれら試料の機械的性質を示す。本
発明材(試番2及び3)は、蒸気タービン用長翼材とし
て要求される引張強さ(≧120kgf/mm2又は≧12
8.5kgf/mm2)及び低温靭性(20℃Vノッチシャル
ピー衝撃値≧7kgf−m/cm2)を十分満足することが確
認された。
発明材(試番2及び3)は、蒸気タービン用長翼材とし
て要求される引張強さ(≧120kgf/mm2又は≧12
8.5kgf/mm2)及び低温靭性(20℃Vノッチシャル
ピー衝撃値≧7kgf−m/cm2)を十分満足することが確
認された。
【0132】これに対し、比較材試番1及び2は、蒸気
タービン用長翼に使用するには、引張強さが低い。比較
材試番5及び6は、靭性が低い。
タービン用長翼に使用するには、引張強さが低い。比較
材試番5及び6は、靭性が低い。
【0133】
【表1】
【0134】
【表2】
【0135】〔実施例2〕オイルショック後の燃料高騰
を契機に、蒸気条件の向上による熱効率向上を図るため
蒸気温度600℃〜649℃微粉炭直接燃焼ボイラ及び
蒸気タービンが要求される。このような、蒸気条件のボ
イラの一例を表3に示す。
を契機に、蒸気条件の向上による熱効率向上を図るため
蒸気温度600℃〜649℃微粉炭直接燃焼ボイラ及び
蒸気タービンが要求される。このような、蒸気条件のボ
イラの一例を表3に示す。
【0136】
【表3】
【0137】大容量化とともに微粉炭燃焼火炉が大型化
し、1050MW級で火炉幅31m,火炉奥行き16
m,1400MW級で火炉幅34m,火炉奥行き18m
となる。
し、1050MW級で火炉幅31m,火炉奥行き16
m,1400MW級で火炉幅34m,火炉奥行き18m
となる。
【0138】表4は蒸気温度625℃,1050MW蒸
気タービンの主な仕様である。本実施例は、クロスコン
パウンド型4流排気,低圧タービンにおける最終段翼長
が43インチであり、AはHP−IP及びLP2台で3
000r/min 、BはHP−LP及びIP−LPで各々
同じく3000r/min の回転数を有し、高温部におい
ては表に示す主な材料によって構成される。高圧部(H
P)の蒸気温度は625℃,250kgf/cm2 の圧力で
あり、中圧部(IP)の蒸気温度は625℃に再熱器に
よって加熱され、45〜65kgf/cm2 の圧力で運転さ
れる。低圧部(LP)は蒸気温度は400℃で入り、1
00℃以下,722mmHgの真空で復水器に送られる。
気タービンの主な仕様である。本実施例は、クロスコン
パウンド型4流排気,低圧タービンにおける最終段翼長
が43インチであり、AはHP−IP及びLP2台で3
000r/min 、BはHP−LP及びIP−LPで各々
同じく3000r/min の回転数を有し、高温部におい
ては表に示す主な材料によって構成される。高圧部(H
P)の蒸気温度は625℃,250kgf/cm2 の圧力で
あり、中圧部(IP)の蒸気温度は625℃に再熱器に
よって加熱され、45〜65kgf/cm2 の圧力で運転さ
れる。低圧部(LP)は蒸気温度は400℃で入り、1
00℃以下,722mmHgの真空で復水器に送られる。
【0139】
【表4】
【0140】図1は表4のタービン構成のAにおける高
圧及び中圧蒸気タービンの断面構成図である。高圧蒸気
タービンは高圧内部車室18とその外側の高圧外部車室
19内に高圧動翼16を植設した高圧車軸(高圧ロータ
シャフト)23が設けられる。前述の高温高圧の蒸気は
前述のボイラによって得られ、主蒸気管を通って、主蒸
気入口を構成するフランジ,エルボ25より主蒸気入口
28を通り、ノズルボックス38より初段複流の動翼に
導かれる。初段は複流であり、片側に他8段設けられ
る。これらの動翼に対応して各々静翼が設けられる。動
翼は鞍型ダブティル型式,ダブルティノン,初段翼長約
35mmである。車軸間の長さは約5.8m及び静翼部に
対応する部分で最も小さい部分の直径は約710mmであ
り、直径に対する長さの比は約8.2 である。
圧及び中圧蒸気タービンの断面構成図である。高圧蒸気
タービンは高圧内部車室18とその外側の高圧外部車室
19内に高圧動翼16を植設した高圧車軸(高圧ロータ
シャフト)23が設けられる。前述の高温高圧の蒸気は
前述のボイラによって得られ、主蒸気管を通って、主蒸
気入口を構成するフランジ,エルボ25より主蒸気入口
28を通り、ノズルボックス38より初段複流の動翼に
導かれる。初段は複流であり、片側に他8段設けられ
る。これらの動翼に対応して各々静翼が設けられる。動
翼は鞍型ダブティル型式,ダブルティノン,初段翼長約
35mmである。車軸間の長さは約5.8m及び静翼部に
対応する部分で最も小さい部分の直径は約710mmであ
り、直径に対する長さの比は約8.2 である。
【0141】ロータシャフトの初段と最終段の動翼植込
み部分の幅はほぼ等しく、2段目,3〜5段目,6段
目,7〜8段目の5段階で下流側に従って段階的に小さ
くなっており、2段目の植込み部の軸方向の幅は最終段
のそれに対して0.71 倍の大きさである。
み部分の幅はほぼ等しく、2段目,3〜5段目,6段
目,7〜8段目の5段階で下流側に従って段階的に小さ
くなっており、2段目の植込み部の軸方向の幅は最終段
のそれに対して0.71 倍の大きさである。
【0142】ロータシャフトの静翼に対応する部分は動
翼植込み部に対してロータシャフトの直径が小さくなっ
ている。その部分の軸方向の幅は2段目動翼と3段目動
翼との間の幅に対して最終段動翼とその手前の動翼との
間の幅まで段階的に小さくなっており、後者の幅は前者
の幅に対して0.86 倍と小さくなっている。2段目〜
6段目までと、6段目〜9段目までとの2段階で小さく
したものである。
翼植込み部に対してロータシャフトの直径が小さくなっ
ている。その部分の軸方向の幅は2段目動翼と3段目動
翼との間の幅に対して最終段動翼とその手前の動翼との
間の幅まで段階的に小さくなっており、後者の幅は前者
の幅に対して0.86 倍と小さくなっている。2段目〜
6段目までと、6段目〜9段目までとの2段階で小さく
したものである。
【0143】本実施例においては後述する表5に示す材
料を初段ブレード及びノズルを使用した他はいずれも
W,Co及びBを含まない12%Cr系鋼によって構成
したものである。本実施例における動翼の翼部の長さは
初段が35〜50mm、2段目から最終段になるに従って
各段で長くなっており、特に蒸気タービンの出力によっ
て2段から最終段までの長さが65〜180mmであり、
段数は9〜12段で、各段の翼部の長さは下流側が上流
側に対して隣り合う長さで1.10〜1.15の割合で長
くなっているとともに、下流側でその比率が徐々に大き
くなっている。
料を初段ブレード及びノズルを使用した他はいずれも
W,Co及びBを含まない12%Cr系鋼によって構成
したものである。本実施例における動翼の翼部の長さは
初段が35〜50mm、2段目から最終段になるに従って
各段で長くなっており、特に蒸気タービンの出力によっ
て2段から最終段までの長さが65〜180mmであり、
段数は9〜12段で、各段の翼部の長さは下流側が上流
側に対して隣り合う長さで1.10〜1.15の割合で長
くなっているとともに、下流側でその比率が徐々に大き
くなっている。
【0144】中圧蒸気タービンは高圧蒸気タービンより
排出された蒸気を再度625℃に再熱器によって加熱さ
れた蒸気によって高圧蒸気タービンと共に発電機を回転
させるもので、3000回/min の回転数によって回転
される。中圧タービンは高圧タービンと同様に中圧内部
車室21と外部車室22とを有し、中圧動翼17と対抗
して静翼が設けられる。動翼17は6段で2流となり、
中圧車軸(中圧ロータシャフト)の長手方向に対しほぼ
対称に左右に設けられる。軸受中心間距離は約5.8m
であり、初段翼長さ約100mm,最終段翼長さ約230
mmである。初段,2段のダブティルは逆クリ型である。
最終段動翼前の静翼に対応するロータシャフトの直径は
約630mmであり、その直径に対する軸受間距離の比は
約9.2 倍である。
排出された蒸気を再度625℃に再熱器によって加熱さ
れた蒸気によって高圧蒸気タービンと共に発電機を回転
させるもので、3000回/min の回転数によって回転
される。中圧タービンは高圧タービンと同様に中圧内部
車室21と外部車室22とを有し、中圧動翼17と対抗
して静翼が設けられる。動翼17は6段で2流となり、
中圧車軸(中圧ロータシャフト)の長手方向に対しほぼ
対称に左右に設けられる。軸受中心間距離は約5.8m
であり、初段翼長さ約100mm,最終段翼長さ約230
mmである。初段,2段のダブティルは逆クリ型である。
最終段動翼前の静翼に対応するロータシャフトの直径は
約630mmであり、その直径に対する軸受間距離の比は
約9.2 倍である。
【0145】本実施例の中圧蒸気タービンのロータシャ
フトは動翼植込み部の軸方向幅が初段から4段,5段及
び最終段に従って3段階で段階的に大きくなっており、
最終段での幅は初段に対して約1.4 倍と大きくなって
いる。
フトは動翼植込み部の軸方向幅が初段から4段,5段及
び最終段に従って3段階で段階的に大きくなっており、
最終段での幅は初段に対して約1.4 倍と大きくなって
いる。
【0146】また、本蒸気タービンのロータシャフトは
静翼部に対応した部分の直径が小さくなっており、その
幅は初段動翼,2〜3段及び最終段動翼側に従って4段
階で段階的に小さくなっており、前者に対する後者の軸
方向の幅が約0.75 倍と小さくなる。
静翼部に対応した部分の直径が小さくなっており、その
幅は初段動翼,2〜3段及び最終段動翼側に従って4段
階で段階的に小さくなっており、前者に対する後者の軸
方向の幅が約0.75 倍と小さくなる。
【0147】本実施例においては後述する表5に示す材
料を初段ブレード,ノズルに使用される他はW,Co及
びBを含まない12%Cr系鋼が用いられる。本実施例
における動翼の翼部の長さは初段から最終段になるに従
って各段で長くなっており、蒸気タービンの出力によっ
て初段から最終段までの長さが60〜300mmで、6〜
9段で、各段の翼部の長さは下流側が上流側に対して隣
り合う長さで1.1〜1.2の割合で長くなっている。
料を初段ブレード,ノズルに使用される他はW,Co及
びBを含まない12%Cr系鋼が用いられる。本実施例
における動翼の翼部の長さは初段から最終段になるに従
って各段で長くなっており、蒸気タービンの出力によっ
て初段から最終段までの長さが60〜300mmで、6〜
9段で、各段の翼部の長さは下流側が上流側に対して隣
り合う長さで1.1〜1.2の割合で長くなっている。
【0148】動翼の植込み部は静翼に対応する部分に比
較して直径が大きくなっており、その幅は動翼の翼部長
さの大きい程その植込み幅は大きくなっている。その幅
の動翼の翼部長さに対する比率は初段から最終段で0.
35〜0.8であり、初段から最終段になるに従って段
階的に小さくなっている。
較して直径が大きくなっており、その幅は動翼の翼部長
さの大きい程その植込み幅は大きくなっている。その幅
の動翼の翼部長さに対する比率は初段から最終段で0.
35〜0.8であり、初段から最終段になるに従って段
階的に小さくなっている。
【0149】図2は低圧タービンの断面図である。低圧
タービンは2基タンデムに結合され、ほぼ同じ構造を有
している。各々動翼41は左右に8段あり、左右ほぼ対
称になっており、また動翼に対応して静翼42が設けら
れる。最終段の動翼長さは43インチあり、表1のNo.
7の12%Cr鋼が使用され、図3に示すダブルティノ
ン,鞍型ダブティルを有し、ノズルボックス38は複流
型である。ロータシャフト44はNi3.75%,Cr
1.75%,Mo0.4%,V0.15%,C0.25%
,Si0.05%,Mn0.10%,残Feからなるス
ーパークリーン材の全焼戻しベーナイト組織を有する鍛
鋼が用いられる。最終段以外の動翼及び静翼にはいずれ
もMoを0.1 %含有する12%Cr鋼が用いられる。
内外部ケーシング材にはC0.25 %の鋳鋼が用いられ
る。本実施例における軸受43での中心間距離は750
0mmで、静翼部に対応するロータシャフトの直径は約12
80mm,動翼植込み部での直径は2275mmである。この
ロータシャフト直径に対する軸受中心間の距離は約5.
9 である。
タービンは2基タンデムに結合され、ほぼ同じ構造を有
している。各々動翼41は左右に8段あり、左右ほぼ対
称になっており、また動翼に対応して静翼42が設けら
れる。最終段の動翼長さは43インチあり、表1のNo.
7の12%Cr鋼が使用され、図3に示すダブルティノ
ン,鞍型ダブティルを有し、ノズルボックス38は複流
型である。ロータシャフト44はNi3.75%,Cr
1.75%,Mo0.4%,V0.15%,C0.25%
,Si0.05%,Mn0.10%,残Feからなるス
ーパークリーン材の全焼戻しベーナイト組織を有する鍛
鋼が用いられる。最終段以外の動翼及び静翼にはいずれ
もMoを0.1 %含有する12%Cr鋼が用いられる。
内外部ケーシング材にはC0.25 %の鋳鋼が用いられ
る。本実施例における軸受43での中心間距離は750
0mmで、静翼部に対応するロータシャフトの直径は約12
80mm,動翼植込み部での直径は2275mmである。この
ロータシャフト直径に対する軸受中心間の距離は約5.
9 である。
【0150】図3は本発明の12%Cr系マルテンサイ
ト鋼からなる翼部長さが1092mm(43″)である動
翼の斜視図である。51は高速蒸気が突き当たる翼部、
52はロータシャフトへの翼植込み部、53は翼の遠心
力を支えるためのピンを挿入する穴、54は蒸気中の水
滴によるエロージョンを防止するためのエロージョンシ
ールド(重量で、Cr28%,W4%,C1%を含有す
るCo基合金のステライト板を溶接で接合)、57はカ
バーである。本実施例においては全体一体の鍛造後に切
削加工によって形成されたものである。尚、カバー57
は機械的に一体に形成することもできる。エロージョン
シールドはCr25〜30%,W1〜7%及びC0.5
〜1.5%を含むCo基合金の圧延板が好ましい。
ト鋼からなる翼部長さが1092mm(43″)である動
翼の斜視図である。51は高速蒸気が突き当たる翼部、
52はロータシャフトへの翼植込み部、53は翼の遠心
力を支えるためのピンを挿入する穴、54は蒸気中の水
滴によるエロージョンを防止するためのエロージョンシ
ールド(重量で、Cr28%,W4%,C1%を含有す
るCo基合金のステライト板を溶接で接合)、57はカ
バーである。本実施例においては全体一体の鍛造後に切
削加工によって形成されたものである。尚、カバー57
は機械的に一体に形成することもできる。エロージョン
シールドはCr25〜30%,W1〜7%及びC0.5
〜1.5%を含むCo基合金の圧延板が好ましい。
【0151】43″長翼は、エレクトロスラグ再溶解法
により溶製し、鍛造熱・処理を行ったものである。鍛造
は850〜1150℃の温度範囲内で、熱処理は前述し
た実施例1と同じ条件で行った。表5はこの長翼材の化
学組成(重量%)を示す。残部はFeである。この長翼
の金属組織は全焼戻しマルテンサイト組織であった。
により溶製し、鍛造熱・処理を行ったものである。鍛造
は850〜1150℃の温度範囲内で、熱処理は前述し
た実施例1と同じ条件で行った。表5はこの長翼材の化
学組成(重量%)を示す。残部はFeである。この長翼
の金属組織は全焼戻しマルテンサイト組織であった。
【0152】
【表5】
【0153】表6は室温引張強さ,伸び率,絞り率及び
20℃Vノッチシャルピー衝撃値を示す。本43″長翼
の機械的性質は、要求される特性,引張強さ128.5k
gf/mm2以上,20℃Vノッチシャルピー衝撃値7kgf
−m/cm2以上を有し、十分満足することが確認され
た。
20℃Vノッチシャルピー衝撃値を示す。本43″長翼
の機械的性質は、要求される特性,引張強さ128.5k
gf/mm2以上,20℃Vノッチシャルピー衝撃値7kgf
−m/cm2以上を有し、十分満足することが確認され
た。
【0154】
【表6】
【0155】本実施例の低圧タービンは動翼植込み部の
軸方向の幅が初段〜3段,4段,5段,6〜7段及び8
段の4段階で徐々に大きくなっており、最終段の幅は初
段の幅に比べ約6.8 倍と大きくなっている。
軸方向の幅が初段〜3段,4段,5段,6〜7段及び8
段の4段階で徐々に大きくなっており、最終段の幅は初
段の幅に比べ約6.8 倍と大きくなっている。
【0156】また、静翼部に対応する部分の直径は小さ
くなっており、その部分の軸方向の幅は初段動翼側から
5段目,6段目及び7段目の3段階で徐々に大きくなっ
ており、最終段側の幅は初段と2段の間に対して約2.
5 倍大きくなっている。
くなっており、その部分の軸方向の幅は初段動翼側から
5段目,6段目及び7段目の3段階で徐々に大きくなっ
ており、最終段側の幅は初段と2段の間に対して約2.
5 倍大きくなっている。
【0157】本実施例における動翼は6段であり、その
翼部長さは初段の約3″から43″の最終段になるに従
って各段で長くなっており、蒸気タービンの出力によっ
て初段から最終段の長さが80〜1100mmで、8段又
は9段で、各段の翼部長さは下流側が上流側に対して隣
り合う長さで1.2〜1.8倍の割合で長くなっている。
翼部長さは初段の約3″から43″の最終段になるに従
って各段で長くなっており、蒸気タービンの出力によっ
て初段から最終段の長さが80〜1100mmで、8段又
は9段で、各段の翼部長さは下流側が上流側に対して隣
り合う長さで1.2〜1.8倍の割合で長くなっている。
【0158】動翼の植込み部は静翼に対応する部分に比
較して直径が大きくなっており、その幅は動翼の翼部長
さの大きい程その植込み幅は大きくなっている。その幅
の動翼の翼部長さに対する比率は初段から最終段で0.
15〜0.91であり、初段から最終段になるに従って
段階的に小さくなっている。
較して直径が大きくなっており、その幅は動翼の翼部長
さの大きい程その植込み幅は大きくなっている。その幅
の動翼の翼部長さに対する比率は初段から最終段で0.
15〜0.91であり、初段から最終段になるに従って
段階的に小さくなっている。
【0159】また、各静翼に対応する部分のロータシャ
フトの幅は初段と2段目との間から最終段とその手前と
の間までの各段で段階的に大きくなっている。その幅の
動翼の翼部長さに対する比率は0.25〜1.25で上流
側から下流側になるに従って小さくなっている。
フトの幅は初段と2段目との間から最終段とその手前と
の間までの各段で段階的に大きくなっている。その幅の
動翼の翼部長さに対する比率は0.25〜1.25で上流
側から下流側になるに従って小さくなっている。
【0160】本実施例の他、高圧蒸気タービン及び中圧
蒸気タービンへの蒸気入口温度610℃,2基の低圧蒸気
タービンへの蒸気入口温度385℃とする1000MW
級大容量発電プラントに対しても同様の構成とすること
ができる。
蒸気タービンへの蒸気入口温度610℃,2基の低圧蒸気
タービンへの蒸気入口温度385℃とする1000MW
級大容量発電プラントに対しても同様の構成とすること
ができる。
【0161】本実施例における高温高圧蒸気タービンプ
ラントは主として石炭専焼ボイラ,高圧タービン,中圧
タービン,低圧タービン2台,復水器,復水ポンプ,低
圧給水加熱器系統,脱気器,昇圧ポンプ,給水ポンプ,
高圧給水加熱器系統などより構成されている。すなわ
ち、ボイラで発生した超高温高圧蒸気は高圧タービンに
入り動力を発生させたのち再びボイラにて再熱されて中
圧タービンへ入り動力を発生させる。この中圧タービン
排気蒸気は、低圧タービンに入り動力を発生させた後、
復水器にて凝縮する。この凝縮液は復水ポンプにて低圧
給水加熱器系統,脱気器へ送られる。この脱気器にて脱
気された給水は昇圧ポンプ,給水ポンプにて高圧給水加
熱器へ送られ昇温された後、ボイラへ戻る。
ラントは主として石炭専焼ボイラ,高圧タービン,中圧
タービン,低圧タービン2台,復水器,復水ポンプ,低
圧給水加熱器系統,脱気器,昇圧ポンプ,給水ポンプ,
高圧給水加熱器系統などより構成されている。すなわ
ち、ボイラで発生した超高温高圧蒸気は高圧タービンに
入り動力を発生させたのち再びボイラにて再熱されて中
圧タービンへ入り動力を発生させる。この中圧タービン
排気蒸気は、低圧タービンに入り動力を発生させた後、
復水器にて凝縮する。この凝縮液は復水ポンプにて低圧
給水加熱器系統,脱気器へ送られる。この脱気器にて脱
気された給水は昇圧ポンプ,給水ポンプにて高圧給水加
熱器へ送られ昇温された後、ボイラへ戻る。
【0162】ここで、ボイラにおいて給水は節炭器,蒸
発器,過熱器を通って高温高圧の蒸気となる。また一
方、蒸気を加熱したボイラ燃焼ガスは節炭器を出た後、
空気加熱器に入り空気を加熱する。ここで、給水ポンプ
の駆動には中圧タービンからの抽気蒸気にて作動する給
水ポンプ駆動用タービンが用いられている。
発器,過熱器を通って高温高圧の蒸気となる。また一
方、蒸気を加熱したボイラ燃焼ガスは節炭器を出た後、
空気加熱器に入り空気を加熱する。ここで、給水ポンプ
の駆動には中圧タービンからの抽気蒸気にて作動する給
水ポンプ駆動用タービンが用いられている。
【0163】このように構成された高温高圧蒸気タービ
ンプラントにおいては、高圧給水加熱器系統63を出た
給水の温度が従来の火力プラントにおける給水温度より
もはるかに高くなっているため、必然的にボイラ内の節
炭器を出た燃焼ガスの温度も従来のボイラに比べてはる
かに高くなってくる。このため、このボイラ排ガスから
の熱回収をはかりガス温度を低下させないようにする。
ンプラントにおいては、高圧給水加熱器系統63を出た
給水の温度が従来の火力プラントにおける給水温度より
もはるかに高くなっているため、必然的にボイラ内の節
炭器を出た燃焼ガスの温度も従来のボイラに比べてはる
かに高くなってくる。このため、このボイラ排ガスから
の熱回収をはかりガス温度を低下させないようにする。
【0164】尚、本実施例に代えて同じ高圧タービン,
中圧タービン及び1基又は2基の低圧タービンをタンデ
ムに連結し、1台の発電機を回転させて発電するタンデ
ムコンパウンド型発電プラントとしても同様に構成する
ことができる。本実施例の如く、出力1050MW級の
発電機においてはその発電機シャフトとしてはより高強
度のものが用いられる。特に、C0.15〜0.30%,
Si0.1〜0.3%,Mn0.5%以下,Ni3.25〜
4.5%,Cr2.05〜3.0%,Mo0.25〜0.6
0%,V0.05〜0.20%を含有する全焼戻しベーナ
イト組織を有し、室温引張強さ93kgf/mm2以上、特
に100kgf/mm2以上,50%FATTが0℃以下、
特に−20℃以下とするものが好ましく、21.2KG
における磁化力が985AT/cm以下とするもの、不純
物としてのP,S,Sn,Sb,Asの総量を0.02
5%以下,Ni/Cr比を2.0以下とするものが好ま
しい。
中圧タービン及び1基又は2基の低圧タービンをタンデ
ムに連結し、1台の発電機を回転させて発電するタンデ
ムコンパウンド型発電プラントとしても同様に構成する
ことができる。本実施例の如く、出力1050MW級の
発電機においてはその発電機シャフトとしてはより高強
度のものが用いられる。特に、C0.15〜0.30%,
Si0.1〜0.3%,Mn0.5%以下,Ni3.25〜
4.5%,Cr2.05〜3.0%,Mo0.25〜0.6
0%,V0.05〜0.20%を含有する全焼戻しベーナ
イト組織を有し、室温引張強さ93kgf/mm2以上、特
に100kgf/mm2以上,50%FATTが0℃以下、
特に−20℃以下とするものが好ましく、21.2KG
における磁化力が985AT/cm以下とするもの、不純
物としてのP,S,Sn,Sb,Asの総量を0.02
5%以下,Ni/Cr比を2.0以下とするものが好ま
しい。
【0165】高圧タービンシャフトは多段側の初段ブレ
ード植設部を中心に9段のブレードが植設される構造で
ある。中圧タービンシャフトは多段ブレードが左右に各
6段ほぼ対称にブレード植設部が設けられ、ほぼ中心を
境にしたものである。低圧タービン用ロータシャフトは
図示されていないが、高圧,中圧,低圧タービンのいず
れのロータシャフトにおいても中心孔が設けられ、この
中心孔を通して超音波検査,目視検査及びけい光探傷に
よって欠陥の有無が検査される。また、外表面から超音
波検査により行うことができ、中心孔が無でもよい。
ード植設部を中心に9段のブレードが植設される構造で
ある。中圧タービンシャフトは多段ブレードが左右に各
6段ほぼ対称にブレード植設部が設けられ、ほぼ中心を
境にしたものである。低圧タービン用ロータシャフトは
図示されていないが、高圧,中圧,低圧タービンのいず
れのロータシャフトにおいても中心孔が設けられ、この
中心孔を通して超音波検査,目視検査及びけい光探傷に
よって欠陥の有無が検査される。また、外表面から超音
波検査により行うことができ、中心孔が無でもよい。
【0166】表7は本実施例の高圧タービン,中圧ター
ビン及び低圧タービンの主要部に用いた化学組成(重量
%)を示す。本実施例においては、高圧部及び中圧部の
高温部を全部フェライト系の結晶構造を有する熱膨張係
数約12×10-6/℃のものにしたので、熱膨張係数の
違いによる問題は全くなかった。
ビン及び低圧タービンの主要部に用いた化学組成(重量
%)を示す。本実施例においては、高圧部及び中圧部の
高温部を全部フェライト系の結晶構造を有する熱膨張係
数約12×10-6/℃のものにしたので、熱膨張係数の
違いによる問題は全くなかった。
【0167】高圧タービン及び中圧タービンのロータシ
ャフトは、表7に記載の耐熱鋳鋼を電気炉で30トン溶
解し、カーボン真空脱酸し、金型鋳型に鋳込み、鍛伸し
て電極棒を作製し、この電極棒として鋳鋼の上部から下
部に溶解するようにエレクトロスラグ再溶解し、ロータ
形状(直径1050mm,長さ3700mm)に鍛伸して成
型した。この鍛伸は、鍛造割れを防ぐために、1150
℃以下の温度で行った。またこの鍛鋼を焼鈍熱処理後、
1050℃に加熱し水噴霧冷却焼入れ処理,570℃及
び690℃で2回焼戻しを行い、図4及び図5に示す形
状に切削加工によって得たものである。本実施例におい
てはエレクトロスラグ鋼塊の上部側を初段翼側にし、下
部を最終段側にするようにした。
ャフトは、表7に記載の耐熱鋳鋼を電気炉で30トン溶
解し、カーボン真空脱酸し、金型鋳型に鋳込み、鍛伸し
て電極棒を作製し、この電極棒として鋳鋼の上部から下
部に溶解するようにエレクトロスラグ再溶解し、ロータ
形状(直径1050mm,長さ3700mm)に鍛伸して成
型した。この鍛伸は、鍛造割れを防ぐために、1150
℃以下の温度で行った。またこの鍛鋼を焼鈍熱処理後、
1050℃に加熱し水噴霧冷却焼入れ処理,570℃及
び690℃で2回焼戻しを行い、図4及び図5に示す形
状に切削加工によって得たものである。本実施例におい
てはエレクトロスラグ鋼塊の上部側を初段翼側にし、下
部を最終段側にするようにした。
【0168】高圧部及び中圧部のブレード及びノズル
は、同じく表7に記載の耐熱鋼を真空アーク溶解炉で溶
解し、ブレード及びノズル素材形状(幅150mm,高さ
50mm,長さ1000mm)に鍛伸して成型した。この鍛
伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温度で
行った。またこの鍛鋼を1050℃に加熱し油焼入れ処
理,690℃で焼戻しを行い、次いで所定形状に切削加
工したものである。
は、同じく表7に記載の耐熱鋼を真空アーク溶解炉で溶
解し、ブレード及びノズル素材形状(幅150mm,高さ
50mm,長さ1000mm)に鍛伸して成型した。この鍛
伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温度で
行った。またこの鍛鋼を1050℃に加熱し油焼入れ処
理,690℃で焼戻しを行い、次いで所定形状に切削加
工したものである。
【0169】高圧部及び中圧部の内部ケーシング,主蒸
気止め弁ケーシング及び蒸気加減弁ケーシングは、表7
に記載の耐熱鋳鋼を電気炉で溶解し、とりべ精錬後、砂
型鋳型に鋳込み作製した。鋳込み前に、十分な精錬及び
脱酸を行うことにより、引け巣等の鋳造欠陥のないもの
ができた。このケーシング材を用いた溶接性評価は、J
IS Z3158に準じて行った。予熱,パス間及び後
熱開始温度は200℃に、後熱処理は400℃×30分
にした。本発明材には溶接割れが認められず、溶接性が
良好であった。
気止め弁ケーシング及び蒸気加減弁ケーシングは、表7
に記載の耐熱鋳鋼を電気炉で溶解し、とりべ精錬後、砂
型鋳型に鋳込み作製した。鋳込み前に、十分な精錬及び
脱酸を行うことにより、引け巣等の鋳造欠陥のないもの
ができた。このケーシング材を用いた溶接性評価は、J
IS Z3158に準じて行った。予熱,パス間及び後
熱開始温度は200℃に、後熱処理は400℃×30分
にした。本発明材には溶接割れが認められず、溶接性が
良好であった。
【0170】
【表7】
【0171】表8は、上述したフェライト系鋼製高温蒸
気タービン主要部材を切断調査した機械的性質及び熱処
理条件を示す。
気タービン主要部材を切断調査した機械的性質及び熱処
理条件を示す。
【0172】このロータシャフトの中心部を調査した結
果、高圧,中圧タービンロータに要求される特性(62
5℃,105h強度≧10kgf/mm2,20℃衝撃吸収エ
ネルギー≧1.5kgf−m)を十分満足することが確認さ
れた。これにより、620℃以上の蒸気中で使用可能な
蒸気タービンロータが製造できることが実証された。ま
たこのブレードの特性を調査した結果、高圧,中圧ター
ビンの初段ブレードに要求される特性(625℃,10
5h強度≧15kgf/mm2)を十分満足することが確認さ
れた。これにより、620℃以上の蒸気中で使用可能な
蒸気タービンブレードが製造できることが実証された。
果、高圧,中圧タービンロータに要求される特性(62
5℃,105h強度≧10kgf/mm2,20℃衝撃吸収エ
ネルギー≧1.5kgf−m)を十分満足することが確認さ
れた。これにより、620℃以上の蒸気中で使用可能な
蒸気タービンロータが製造できることが実証された。ま
たこのブレードの特性を調査した結果、高圧,中圧ター
ビンの初段ブレードに要求される特性(625℃,10
5h強度≧15kgf/mm2)を十分満足することが確認さ
れた。これにより、620℃以上の蒸気中で使用可能な
蒸気タービンブレードが製造できることが実証された。
【0173】さらにこのケーシングの特性を調査した結
果、高圧,中圧タービンケーシングに要求される特性
(625℃,105h強度≧10kgf/mm2,20℃衝撃
吸収エネルギー≧1kgf−m)を十分満足することと溶
接可能であることが確認された。これにより、620℃
以上の蒸気中で使用可能な蒸気タービンケーシングが製
造できることが実証された。
果、高圧,中圧タービンケーシングに要求される特性
(625℃,105h強度≧10kgf/mm2,20℃衝撃
吸収エネルギー≧1kgf−m)を十分満足することと溶
接可能であることが確認された。これにより、620℃
以上の蒸気中で使用可能な蒸気タービンケーシングが製
造できることが実証された。
【0174】
【表8】
【0175】本実施例においては、ロータシャフトのジ
ャーナル部にCr−Mo低合金鋼を肉盛溶接し、軸受特
性を改善させた。肉盛溶接は次の通りである。
ャーナル部にCr−Mo低合金鋼を肉盛溶接し、軸受特
性を改善させた。肉盛溶接は次の通りである。
【0176】供試溶接棒として被覆アーク溶接棒(直径
4.0φ)を用いた。その溶接棒を用いて溶接したもの
の溶着金属の化学組成(重量%)を表9に示す。この溶
着金属の組成は溶接材の組成とほぼ同じである。
4.0φ)を用いた。その溶接棒を用いて溶接したもの
の溶着金属の化学組成(重量%)を表9に示す。この溶
着金属の組成は溶接材の組成とほぼ同じである。
【0177】溶接条件は溶接電流170A,電圧24
V,速度26cm/min である。
V,速度26cm/min である。
【0178】
【表9】
【0179】肉盛溶接を上述の供試母材表面に表10に
示すごとく、各層ごとに使用溶接棒を組合せて、8層の
溶接を行った。各層の厚さは3〜4mmであり、全厚さは
約28mmであり、表面を約5mm研削した。
示すごとく、各層ごとに使用溶接棒を組合せて、8層の
溶接を行った。各層の厚さは3〜4mmであり、全厚さは
約28mmであり、表面を約5mm研削した。
【0180】溶接施工条件は、予熱,パス間,応力除去
焼鈍(SR)開始温度が250〜350℃及びSR処理
条件は630℃×36時間保持である。
焼鈍(SR)開始温度が250〜350℃及びSR処理
条件は630℃×36時間保持である。
【0181】
【表10】
【0182】溶接部の性能を確認するために板材に同様
に肉盛溶接し、160゜の側曲げ試験を行ったが、溶接
部に割れは認められなかった。
に肉盛溶接し、160゜の側曲げ試験を行ったが、溶接
部に割れは認められなかった。
【0183】更に、本発明における回転による軸受摺動
試験を行ったが、いずれも軸受に対する悪影響もなく、
耐酸化性に対しても優れたものであった。
試験を行ったが、いずれも軸受に対する悪影響もなく、
耐酸化性に対しても優れたものであった。
【0184】本実施例に代えて高圧蒸気タービン,中圧
蒸気タービン及び1基又は2基の低圧蒸気タービンをタ
ンデムに結合し、3600回転としたタンデム型発電プ
ラント及び表4のタービン構成Bにおいても本実施例の
高圧タービン,中圧タービン及び低圧タービンを同様に
組合せて構成できるものである。
蒸気タービン及び1基又は2基の低圧蒸気タービンをタ
ンデムに結合し、3600回転としたタンデム型発電プ
ラント及び表4のタービン構成Bにおいても本実施例の
高圧タービン,中圧タービン及び低圧タービンを同様に
組合せて構成できるものである。
【0185】〔実施例3〕表11は蒸気温度600℃,
600MW蒸気タービンの主な仕様である。本実施例
は、タンデムコンパウンドダブルフロー型,低圧タービ
ンにおける最終段翼長が43インチであり、HP・IP
一体型及びLP1台(C)又は2台(D)で3000r
/min の回転数を有し、高温部においては表に示す主な
材料によって構成される。高圧部(HP)の蒸気温度は
600℃,250kgf/cm2の圧力であり、中圧部(I
P)の蒸気温度は600℃に再熱器によって加熱され、
45〜65kgf/cm2 の圧力で運転される。低圧部(L
P)は蒸気温度は400℃で入り、100℃以下,72
2mmHgの真空で復水器に送られる。
600MW蒸気タービンの主な仕様である。本実施例
は、タンデムコンパウンドダブルフロー型,低圧タービ
ンにおける最終段翼長が43インチであり、HP・IP
一体型及びLP1台(C)又は2台(D)で3000r
/min の回転数を有し、高温部においては表に示す主な
材料によって構成される。高圧部(HP)の蒸気温度は
600℃,250kgf/cm2の圧力であり、中圧部(I
P)の蒸気温度は600℃に再熱器によって加熱され、
45〜65kgf/cm2 の圧力で運転される。低圧部(L
P)は蒸気温度は400℃で入り、100℃以下,72
2mmHgの真空で復水器に送られる。
【0186】
【表11】
【0187】図6は高圧中圧一体型蒸気タービンの断面
構成図及び図7はそのロータシャフトの断面図である。
高圧側蒸気タービンは内部車室18とその外側の外部車
室19内に高圧側動翼16を植設した高中圧車軸(高圧
ロータシャフト)23が設けられる。前述の高温高圧の
蒸気は前述のボイラによって得られ、主蒸気管を通っ
て、主蒸気入口を構成するフランジ,エルボ25より主
蒸気入口28を通り、ノズルボックス38より初段の動
翼に導かれる。動翼は図中左側の高圧側に8段及び(図
中右側約半分の)中圧側に6段設けられる。これらの動
翼に対応して各々静翼が設けられる。動翼は鞍型又はゲ
タ型,ダブティル型式,ダブルティノン,高圧側初段翼
長約40mm,中圧側初段翼長が100mmである。軸受4
3間の長さは約6.7 m及び静翼部に対応する部分で最
も小さい部分の直径は約740mmであり、直径に対する
長さの比は約9.0 である。
構成図及び図7はそのロータシャフトの断面図である。
高圧側蒸気タービンは内部車室18とその外側の外部車
室19内に高圧側動翼16を植設した高中圧車軸(高圧
ロータシャフト)23が設けられる。前述の高温高圧の
蒸気は前述のボイラによって得られ、主蒸気管を通っ
て、主蒸気入口を構成するフランジ,エルボ25より主
蒸気入口28を通り、ノズルボックス38より初段の動
翼に導かれる。動翼は図中左側の高圧側に8段及び(図
中右側約半分の)中圧側に6段設けられる。これらの動
翼に対応して各々静翼が設けられる。動翼は鞍型又はゲ
タ型,ダブティル型式,ダブルティノン,高圧側初段翼
長約40mm,中圧側初段翼長が100mmである。軸受4
3間の長さは約6.7 m及び静翼部に対応する部分で最
も小さい部分の直径は約740mmであり、直径に対する
長さの比は約9.0 である。
【0188】高圧側ロータシャフトの初段と最終段の動
翼植込み付根部分の幅は初段が最も広く、2段目〜7段
目がそれより小さく、初段の0.40〜0.56倍でいず
れも同等の大きさであり、最終段が初段と2〜7段目の
大きさの間にあり、初段の0.46〜0.62倍の大きさ
である。
翼植込み付根部分の幅は初段が最も広く、2段目〜7段
目がそれより小さく、初段の0.40〜0.56倍でいず
れも同等の大きさであり、最終段が初段と2〜7段目の
大きさの間にあり、初段の0.46〜0.62倍の大きさ
である。
【0189】高圧側においてはブレード及びノズルを表
7に示す12%Cr系鋼によって構成したものである。
本実施例における動翼の翼部の長さは初段が35〜50
mm、2段目から最終段になるに従って各段で長くなって
おり、特に蒸気タービンの出力によって2段から最終段
までの長さが50〜150mmの範囲内であり、段数は7
〜12段の範囲内にあり、各段の翼部の長さは下流側が
上流側に対して隣り合う長さで1.05〜1.35倍の範
囲内で長くなっているとともに、下流側でその比率が徐
々に大きくなっている。
7に示す12%Cr系鋼によって構成したものである。
本実施例における動翼の翼部の長さは初段が35〜50
mm、2段目から最終段になるに従って各段で長くなって
おり、特に蒸気タービンの出力によって2段から最終段
までの長さが50〜150mmの範囲内であり、段数は7
〜12段の範囲内にあり、各段の翼部の長さは下流側が
上流側に対して隣り合う長さで1.05〜1.35倍の範
囲内で長くなっているとともに、下流側でその比率が徐
々に大きくなっている。
【0190】中圧側蒸気タービンは高圧側蒸気タービン
より排出された蒸気を再度600℃に再熱器によって加
熱された蒸気によって高圧蒸気タービンと共に発電機を
回転させるもので、3000RPMの回転数によって回
転される。中圧側タービンは高圧側タービンと同様に内
部車室21と外部車室22とを有し、動翼17と対抗し
て静翼が設けられる。動翼17は6段である。初段翼長
さ約130mm,最終段翼長さ約260mmである。ダブテ
ィルは逆クリ型である。静翼に対応するロータシャフト
の直径は約740mmである。
より排出された蒸気を再度600℃に再熱器によって加
熱された蒸気によって高圧蒸気タービンと共に発電機を
回転させるもので、3000RPMの回転数によって回
転される。中圧側タービンは高圧側タービンと同様に内
部車室21と外部車室22とを有し、動翼17と対抗し
て静翼が設けられる。動翼17は6段である。初段翼長
さ約130mm,最終段翼長さ約260mmである。ダブテ
ィルは逆クリ型である。静翼に対応するロータシャフト
の直径は約740mmである。
【0191】中圧蒸気タービンのロータシャフトは動翼
植込み付根部の軸方向幅が初段が最も大きく、2段目が
それより小さく、3〜5段目が2段目より小さくいずれ
も同じで、最終段の幅は3〜5段目と2段目の間の大き
さで、初段の0.48〜0.64倍である。初段は2段目の
1.1〜1.5倍である。
植込み付根部の軸方向幅が初段が最も大きく、2段目が
それより小さく、3〜5段目が2段目より小さくいずれ
も同じで、最終段の幅は3〜5段目と2段目の間の大き
さで、初段の0.48〜0.64倍である。初段は2段目の
1.1〜1.5倍である。
【0192】中圧側においてはブレード及びノズルを表
7に示す12%Cr系鋼が用いられる。本実施例におけ
る動翼の翼部の長さは初段から最終段になるに従って各
段で長くなっており、蒸気タービンの出力によって初段
から最終段までの長さが90〜350mm、段数が6〜9
段の範囲内にあり、各段の翼部の長さは下流側が上流側
に対して隣り合う長さで1.10〜1.25の割合で長く
なっている。
7に示す12%Cr系鋼が用いられる。本実施例におけ
る動翼の翼部の長さは初段から最終段になるに従って各
段で長くなっており、蒸気タービンの出力によって初段
から最終段までの長さが90〜350mm、段数が6〜9
段の範囲内にあり、各段の翼部の長さは下流側が上流側
に対して隣り合う長さで1.10〜1.25の割合で長く
なっている。
【0193】動翼の植込み部は静翼に対応する部分に比
較して直径が大きくなっており、その幅は動翼の翼部長
さと位置に関係する。その幅の動翼の翼部長さに対する
比率は初段が最も大きく、1.35〜1.80倍,2段目
が0.88〜1.18倍,3〜6段目が最終段になるに従
って小さくなっており、0.40〜0.65倍である。図
8は低圧タービンの断面図及び図9はそのロータシャフ
トの断面図である。低圧タービンは1基で高中圧にタン
デムに結合される。動翼41は左右に6段あり、左右ほ
ぼ対称になっており、また動翼に対応して静翼42が設
けられる。最終段の動翼長さは43インチあり、実施例
1の表1及び実施例2の表5に示す12%Cr鋼が使用
される。ロータシャフト44はNi3.75%,Cr1.
75%,Mo0.4%,V0.15%,C0.25%,S
i0.05%,Mn0.10%,残Feからなるスーパー
クリーン材の全焼戻しベーナイト組織を有する鍛鋼が用
いられる。最終段とその前段以外の動翼及び静翼にはい
ずれもMoを0.1% 含有する12%Cr鋼が用いられ
る。内外部ケーシング材にはC0.25% の鋳鋼が用い
られる。本実施例における軸受43での中心間距離は7
000mmで、静翼部に対応するロータシャフトの直径は
約800mm,動翼植込み部での直径は各段同じである。
静翼部に対応するロータシャフト直径に対する軸受中心
間の距離は約8.8 である。
較して直径が大きくなっており、その幅は動翼の翼部長
さと位置に関係する。その幅の動翼の翼部長さに対する
比率は初段が最も大きく、1.35〜1.80倍,2段目
が0.88〜1.18倍,3〜6段目が最終段になるに従
って小さくなっており、0.40〜0.65倍である。図
8は低圧タービンの断面図及び図9はそのロータシャフ
トの断面図である。低圧タービンは1基で高中圧にタン
デムに結合される。動翼41は左右に6段あり、左右ほ
ぼ対称になっており、また動翼に対応して静翼42が設
けられる。最終段の動翼長さは43インチあり、実施例
1の表1及び実施例2の表5に示す12%Cr鋼が使用
される。ロータシャフト44はNi3.75%,Cr1.
75%,Mo0.4%,V0.15%,C0.25%,S
i0.05%,Mn0.10%,残Feからなるスーパー
クリーン材の全焼戻しベーナイト組織を有する鍛鋼が用
いられる。最終段とその前段以外の動翼及び静翼にはい
ずれもMoを0.1% 含有する12%Cr鋼が用いられ
る。内外部ケーシング材にはC0.25% の鋳鋼が用い
られる。本実施例における軸受43での中心間距離は7
000mmで、静翼部に対応するロータシャフトの直径は
約800mm,動翼植込み部での直径は各段同じである。
静翼部に対応するロータシャフト直径に対する軸受中心
間の距離は約8.8 である。
【0194】低圧タービンは動翼植込み付根部の軸方向
の幅が初段が最も小さく、下流側に従って2,3段が同
等、4段,5段が同等で4段階で徐々に大きくなってお
り、最終段の幅は初段の幅に比べ6.2〜7.0倍と大き
くなっている。2,3段は初段の1.15〜1.40倍、
4,5段が2,3段の2.2〜2.6倍、最終段が4,5
段の2.8〜3.2倍となっている。付根部の幅は末広が
りの延長線とロータシャフトの直径とを結ぶ点で示す。
の幅が初段が最も小さく、下流側に従って2,3段が同
等、4段,5段が同等で4段階で徐々に大きくなってお
り、最終段の幅は初段の幅に比べ6.2〜7.0倍と大き
くなっている。2,3段は初段の1.15〜1.40倍、
4,5段が2,3段の2.2〜2.6倍、最終段が4,5
段の2.8〜3.2倍となっている。付根部の幅は末広が
りの延長線とロータシャフトの直径とを結ぶ点で示す。
【0195】本実施例における動翼の翼部長さは初段の
4″から43″の最終段になるに従って各段で長くなっ
ており、蒸気タービンの出力によって初段から最終段の
長さが100〜1270mmの範囲内で、最大で8段で、
各段の翼部長さは下流側が上流側に対して隣り合う長さ
で1.2〜1.9倍の範囲内で長くなっている。
4″から43″の最終段になるに従って各段で長くなっ
ており、蒸気タービンの出力によって初段から最終段の
長さが100〜1270mmの範囲内で、最大で8段で、
各段の翼部長さは下流側が上流側に対して隣り合う長さ
で1.2〜1.9倍の範囲内で長くなっている。
【0196】動翼の植込み付根部は静翼に対応する部分
に比較して直径が大きく末広がりになっており、その幅
は動翼の翼部長さの大きい程その植込み幅は大きくなっ
ている。その幅の動翼の翼部長さに対する比率は初段か
ら最終段の前までが0.30〜1.5 であり、その比率
は初段から最終段の前になるに従って徐々に小さくなっ
ており、後段の比率はその1つ手前のものより0.15
〜0.40の範囲内で徐々に小さくなっている。最終段
は0.50〜0.65の比率である。
に比較して直径が大きく末広がりになっており、その幅
は動翼の翼部長さの大きい程その植込み幅は大きくなっ
ている。その幅の動翼の翼部長さに対する比率は初段か
ら最終段の前までが0.30〜1.5 であり、その比率
は初段から最終段の前になるに従って徐々に小さくなっ
ており、後段の比率はその1つ手前のものより0.15
〜0.40の範囲内で徐々に小さくなっている。最終段
は0.50〜0.65の比率である。
【0197】本実施例における最終段動翼は実施例1と
同じである。図11は本実施例におけるエロージョンシ
ールド(ステライト合金)54を電子ビーム溶接又はT
IG溶接によって接合した状態を示す断面と斜視図であ
る。図に示すようにエロージョンシールド54は表と裏
側との2個所で溶接される。
同じである。図11は本実施例におけるエロージョンシ
ールド(ステライト合金)54を電子ビーム溶接又はT
IG溶接によって接合した状態を示す断面と斜視図であ
る。図に示すようにエロージョンシールド54は表と裏
側との2個所で溶接される。
【0198】本実施例の他、高中圧蒸気タービンの蒸気
入口温度610℃以上,低圧蒸気タービンへの蒸気入口
温度約400℃及び出口温度が約60℃とする1000
MW級大容量発電プラントに対しても同様の構成とする
ことができる。
入口温度610℃以上,低圧蒸気タービンへの蒸気入口
温度約400℃及び出口温度が約60℃とする1000
MW級大容量発電プラントに対しても同様の構成とする
ことができる。
【0199】本実施例における高温高圧蒸気タービン発
電プラントは主としてボイラ,高中圧タービン,低圧タ
ービン,復水器,復水ポンプ,低圧給水加熱器系統,脱
気器,昇圧ポンプ,給水ポンプ,高圧給水加熱器系統な
どより構成される。すなわち、ボイラで発生した超高温
高圧蒸気は高圧側タービンに入り動力を発生させたのち
再びボイラにて再熱されて中圧側タービンへ入り動力を
発生させる。この高中圧タービン排気蒸気は、低圧ター
ビンに入り動力を発生させた後、復水器にて凝縮する。
この凝縮液は復水ポンプにて低圧給水加熱器系統,脱気
器へ送られる。この脱気器にて脱気された給水は昇圧ポ
ンプ,給水ポンプにて高圧給水加熱器へ送られ昇温され
た後、ボイラへ戻る。
電プラントは主としてボイラ,高中圧タービン,低圧タ
ービン,復水器,復水ポンプ,低圧給水加熱器系統,脱
気器,昇圧ポンプ,給水ポンプ,高圧給水加熱器系統な
どより構成される。すなわち、ボイラで発生した超高温
高圧蒸気は高圧側タービンに入り動力を発生させたのち
再びボイラにて再熱されて中圧側タービンへ入り動力を
発生させる。この高中圧タービン排気蒸気は、低圧ター
ビンに入り動力を発生させた後、復水器にて凝縮する。
この凝縮液は復水ポンプにて低圧給水加熱器系統,脱気
器へ送られる。この脱気器にて脱気された給水は昇圧ポ
ンプ,給水ポンプにて高圧給水加熱器へ送られ昇温され
た後、ボイラへ戻る。
【0200】ここで、ボイラにおいて給水は節炭器,蒸
発器,過熱器を通って高温高圧の蒸気となる。また一
方、蒸気を加熱したボイラ燃焼ガスは節炭器を出た後、
空気加熱器に入り空気を加熱する。ここで、給水ポンプ
の駆動には中圧タービンからの抽気蒸気にて作動する給
水ポンプ駆動用タービンが用いられている。
発器,過熱器を通って高温高圧の蒸気となる。また一
方、蒸気を加熱したボイラ燃焼ガスは節炭器を出た後、
空気加熱器に入り空気を加熱する。ここで、給水ポンプ
の駆動には中圧タービンからの抽気蒸気にて作動する給
水ポンプ駆動用タービンが用いられている。
【0201】このように構成された高温高圧蒸気タービ
ンプラントにおいては、高圧給水加熱器系統63を出た
給水の温度が従来の火力プラントにおける給水温度より
もはるかに高くなっているため、必然的にボイラ内の節
炭器を出た燃焼ガスの温度も従来のボイラに比べてはる
かに高くなってくる。このため、このボイラ排ガスから
の熱回収をはかりガス温度を低下させないようにする。
ンプラントにおいては、高圧給水加熱器系統63を出た
給水の温度が従来の火力プラントにおける給水温度より
もはるかに高くなっているため、必然的にボイラ内の節
炭器を出た燃焼ガスの温度も従来のボイラに比べてはる
かに高くなってくる。このため、このボイラ排ガスから
の熱回収をはかりガス温度を低下させないようにする。
【0202】尚、本実施例では高中圧タービン及び1基
の低圧タービンを1台の発電機タンデムに連結し発電す
るタンデムコンパウンドダブルフロー型発電プラントに
構成したものである。別の実施例として、表11のター
ビン構成(D)とし、2台の低圧タービンをタンデムに
連結し、出力1050MW級の発電においても本実施例
と同様に構成できるものである。その発電機シャフトと
してはより高強度のものが用いられる。特に、C0.1
5〜0.30%,Si0.1〜0.3%,Mn0.5%以
下,Ni3.25〜4.5%,Cr2.05〜3.0%,M
o0.25〜0.60%,V0.05〜0.20%を含有す
る全焼戻しベーナイト組織を有し、室温引張強さ93kg
f/mm2以上、特に100kgf/mm2以上,50%FAT
Tが0℃以下、特に−20℃以下とするものが好まし
く、21.2KG における磁化力が985AT/cm以下とする
もの、不純物としてのP,S,Sn,Sb,Asの総量
を0.025%以下,Ni/Cr比を2.0以下とするも
のが好ましい。
の低圧タービンを1台の発電機タンデムに連結し発電す
るタンデムコンパウンドダブルフロー型発電プラントに
構成したものである。別の実施例として、表11のター
ビン構成(D)とし、2台の低圧タービンをタンデムに
連結し、出力1050MW級の発電においても本実施例
と同様に構成できるものである。その発電機シャフトと
してはより高強度のものが用いられる。特に、C0.1
5〜0.30%,Si0.1〜0.3%,Mn0.5%以
下,Ni3.25〜4.5%,Cr2.05〜3.0%,M
o0.25〜0.60%,V0.05〜0.20%を含有す
る全焼戻しベーナイト組織を有し、室温引張強さ93kg
f/mm2以上、特に100kgf/mm2以上,50%FAT
Tが0℃以下、特に−20℃以下とするものが好まし
く、21.2KG における磁化力が985AT/cm以下とする
もの、不純物としてのP,S,Sn,Sb,Asの総量
を0.025%以下,Ni/Cr比を2.0以下とするも
のが好ましい。
【0203】前述の表7は本実施例の高中圧タービン及
び低圧タービンの主要部に用いた化学組成(重量%)を
示す。本実施例においては、高圧側及び中圧側とを一体
にした高温部を後述の実施例4のNo.9のマルテンサイ
ト鋼を使用した他は表7のものを用い、全部フェライト
系の結晶構造を有する熱膨張係数12×10-6/℃のも
のにしたので、熱膨張係数の違いによる問題は全くなか
った。
び低圧タービンの主要部に用いた化学組成(重量%)を
示す。本実施例においては、高圧側及び中圧側とを一体
にした高温部を後述の実施例4のNo.9のマルテンサイ
ト鋼を使用した他は表7のものを用い、全部フェライト
系の結晶構造を有する熱膨張係数12×10-6/℃のも
のにしたので、熱膨張係数の違いによる問題は全くなか
った。
【0204】高中圧部のロータシャフトは、表12のN
o.1に記載の耐熱鋳鋼を電気炉で30トン溶解し、カー
ボン真空脱酸し、金型鋳型に鋳込み、鍛伸して電極棒を
作製し、この電極棒として鋳鋼の上部から下部に溶解す
るようにエレクトロスラグ再溶解し、ロータ形状(直径
1450mm,長さ5000mm)に鍛伸して成型した。こ
の鍛伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温
度で行った。またこの鍛鋼を焼鈍熱処理後、1050℃
に加熱し水噴霧冷却焼入れ処理、570℃及び690℃
で2回焼戻しを行い、図7に示す形状に切削加工によっ
て得たものである。他の各部の材料及び製造条件は実施
例2と同様である。更に、軸受ジャーナル部45への肉
盛溶接も同様に行った。
o.1に記載の耐熱鋳鋼を電気炉で30トン溶解し、カー
ボン真空脱酸し、金型鋳型に鋳込み、鍛伸して電極棒を
作製し、この電極棒として鋳鋼の上部から下部に溶解す
るようにエレクトロスラグ再溶解し、ロータ形状(直径
1450mm,長さ5000mm)に鍛伸して成型した。こ
の鍛伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温
度で行った。またこの鍛鋼を焼鈍熱処理後、1050℃
に加熱し水噴霧冷却焼入れ処理、570℃及び690℃
で2回焼戻しを行い、図7に示す形状に切削加工によっ
て得たものである。他の各部の材料及び製造条件は実施
例2と同様である。更に、軸受ジャーナル部45への肉
盛溶接も同様に行った。
【0205】表12は本実施例における高圧,中圧又は
高中圧一体型ロータシャフトの組成を示すものである。
これらの組成の合金を真空溶解によって、10kgのイン
ゴットに鋳造し、30mm角に鍛造したものである。大型
蒸気タービンロータシャフトの場合には、その中心部を
模擬して1050℃×5時間保持後、中心部での冷却速
度100℃/h冷却の焼入れ,570℃×20時間の1
次焼戻しと690℃×20時間の2次焼戻し及びブレー
ドにおいては1100℃×1時間の焼入れ,750℃×
1時間の焼戻しを行って、680℃,17.5kgf/mm2
でクリープ破断試験及び衝撃試験を実施した。結果を表
13に示す。
高中圧一体型ロータシャフトの組成を示すものである。
これらの組成の合金を真空溶解によって、10kgのイン
ゴットに鋳造し、30mm角に鍛造したものである。大型
蒸気タービンロータシャフトの場合には、その中心部を
模擬して1050℃×5時間保持後、中心部での冷却速
度100℃/h冷却の焼入れ,570℃×20時間の1
次焼戻しと690℃×20時間の2次焼戻し及びブレー
ドにおいては1100℃×1時間の焼入れ,750℃×
1時間の焼戻しを行って、680℃,17.5kgf/mm2
でクリープ破断試験及び衝撃試験を実施した。結果を表
13に示す。
【0206】表12のNo.1〜No.9の本発明合金は、
620℃以上の蒸気条件に適用するのに好ましいもの
で、クリープ破断寿命が長いことがわかる。Co量が多
い程クリープ破断時間が向上するが、Coの多量の増加
は600〜660℃で加熱を受けると加熱脆化が生じる
傾向を有するので、強化と靭性の両方を高めるには620
〜630℃に対しては2〜5%,630〜660℃に対
しては5.5 〜8%が好ましい。Bは0.03% 以下が
優れた強度を示す。620〜630℃ではB量を0.0
01〜0.01%及びCo量を2〜4%、630〜66
0℃のより高温側ではB量を0.01〜0.03%とし、
Co量を5〜7.5% と高めることにより高強度が得ら
れる。
620℃以上の蒸気条件に適用するのに好ましいもの
で、クリープ破断寿命が長いことがわかる。Co量が多
い程クリープ破断時間が向上するが、Coの多量の増加
は600〜660℃で加熱を受けると加熱脆化が生じる
傾向を有するので、強化と靭性の両方を高めるには620
〜630℃に対しては2〜5%,630〜660℃に対
しては5.5 〜8%が好ましい。Bは0.03% 以下が
優れた強度を示す。620〜630℃ではB量を0.0
01〜0.01%及びCo量を2〜4%、630〜66
0℃のより高温側ではB量を0.01〜0.03%とし、
Co量を5〜7.5% と高めることにより高強度が得ら
れる。
【0207】Nは本願実施例における600℃を超える
温度では少ない方が強化され、N量の多いものに比べて
強度が高いことが明らかとなった。N量は0.01〜0.
04%が好ましい。真空溶解においてはNはほとんど含
有されないので、母合金によって添加したものである。
温度では少ない方が強化され、N量の多いものに比べて
強度が高いことが明らかとなった。N量は0.01〜0.
04%が好ましい。真空溶解においてはNはほとんど含
有されないので、母合金によって添加したものである。
【0208】No.8のMn量が0.09% と低いものは
同じCo量で比較して高い強度を示すことからも明らか
なように、より強化のためにはMn量を0.03〜0.2
0%とするのが好ましい。
同じCo量で比較して高い強度を示すことからも明らか
なように、より強化のためにはMn量を0.03〜0.2
0%とするのが好ましい。
【0209】
【表12】
【0210】
【表13】
【0211】〔実施例4〕実施例2及び3の高圧タービ
ン,中圧タービン及び高中圧タービンのロータを、表1
4に記載の胴部及び軸部で各々組成を変えて製造した実
施例を示すものである。いずれも各部に係る耐熱鋳鋼を
電気炉で30トン溶解し、カーボン真空脱酸し、金型鋳
型に鋳込み,鍛伸して電極棒を作製し、この電極棒を用
い、先ず軸受部をエレクトロスラグ溶解した後、直ちに
胴部についてエレクトロ再溶解し、更に軸受部をその上
にエレクトロスラグ再溶解し、ロータ形状(直径105
0mm,長さ3700mm)に鍛伸して成型した。この鍛伸
は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温度で行
った。またこの鍛鋼を焼鈍熱処理後、1050℃に加熱
し水噴霧冷却焼入れ処理,570℃及び690℃で2回
焼戻しを行い、図4,図5及び図7に示す形状に切削加
工によって得た。胴部と軸受部とは点線に示す位置で接
合したものである。図4に示すように高圧蒸気タービン
用ロータシャフトではブレードの下流側最終段とその手
前との間、図5に示す中圧蒸気タービン用ロータシャフ
ト及び図7の高中圧一体蒸気タービン用ロータシャフト
では下流側最終段とその手前との間で各々接合したもの
である。本実施例においてはエレクトロスラグ鋼塊の上
部側を胴部の初段翼側にし、下部を最終段側にするよう
にした。
ン,中圧タービン及び高中圧タービンのロータを、表1
4に記載の胴部及び軸部で各々組成を変えて製造した実
施例を示すものである。いずれも各部に係る耐熱鋳鋼を
電気炉で30トン溶解し、カーボン真空脱酸し、金型鋳
型に鋳込み,鍛伸して電極棒を作製し、この電極棒を用
い、先ず軸受部をエレクトロスラグ溶解した後、直ちに
胴部についてエレクトロ再溶解し、更に軸受部をその上
にエレクトロスラグ再溶解し、ロータ形状(直径105
0mm,長さ3700mm)に鍛伸して成型した。この鍛伸
は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温度で行
った。またこの鍛鋼を焼鈍熱処理後、1050℃に加熱
し水噴霧冷却焼入れ処理,570℃及び690℃で2回
焼戻しを行い、図4,図5及び図7に示す形状に切削加
工によって得た。胴部と軸受部とは点線に示す位置で接
合したものである。図4に示すように高圧蒸気タービン
用ロータシャフトではブレードの下流側最終段とその手
前との間、図5に示す中圧蒸気タービン用ロータシャフ
ト及び図7の高中圧一体蒸気タービン用ロータシャフト
では下流側最終段とその手前との間で各々接合したもの
である。本実施例においてはエレクトロスラグ鋼塊の上
部側を胴部の初段翼側にし、下部を最終段側にするよう
にした。
【0212】高圧部及び中圧部のブレード及びノズル
は、同じく表5に記載の耐熱鋼を真空アーク溶解炉で溶
解し、ブレード及びノズル素材形状(幅150mm,高さ
50mm,長さ1000mm)に鍛伸して成型した。この鍛
伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温度で
行った。またこの鍛鋼を1050℃に加熱し油焼入れ処
理し、690℃で焼戻しを行い、次いで所定形状に切削
加工したものである。
は、同じく表5に記載の耐熱鋼を真空アーク溶解炉で溶
解し、ブレード及びノズル素材形状(幅150mm,高さ
50mm,長さ1000mm)に鍛伸して成型した。この鍛
伸は、鍛造割れを防ぐために、1150℃以下の温度で
行った。またこの鍛鋼を1050℃に加熱し油焼入れ処
理し、690℃で焼戻しを行い、次いで所定形状に切削
加工したものである。
【0213】高圧,中圧及び高中圧一体型の高圧部及び
中圧部の内部ケーシング,主蒸気止め弁ケーシング及び
蒸気加減弁ケーシングは、表7に記載の耐熱鋳鋼を電気
炉で溶解し、とりべ精錬後、砂型鋳型に鋳込み作製し
た。鋳込み前に、十分な精錬及び脱酸を行うことによ
り、引け巣等の鋳造欠陥のないものができた。このケー
シング材を用いた溶接性評価は、JIS Z3158に
準じて行った。予熱,パス間及び後熱開始温度は200
℃に、後熱処理は400℃×30分にした。本発明材に
は溶接割れが認められず、溶接性が良好であった。
中圧部の内部ケーシング,主蒸気止め弁ケーシング及び
蒸気加減弁ケーシングは、表7に記載の耐熱鋳鋼を電気
炉で溶解し、とりべ精錬後、砂型鋳型に鋳込み作製し
た。鋳込み前に、十分な精錬及び脱酸を行うことによ
り、引け巣等の鋳造欠陥のないものができた。このケー
シング材を用いた溶接性評価は、JIS Z3158に
準じて行った。予熱,パス間及び後熱開始温度は200
℃に、後熱処理は400℃×30分にした。本発明材に
は溶接割れが認められず、溶接性が良好であった。
【0214】
【表14】
【0215】〔実施例5〕本実施例においては、高圧蒸
気タービン及び中圧蒸気タービン又は高中圧蒸気タービ
ンの蒸気温度を625℃に代えて649℃としたもので
あり、構造及び大きさを実施例2〜4とほぼ同じ設計で
得られるものである。これらの実施例1と変わるものは
この温度に直接接する高圧,中圧又は高中圧一体型蒸気
タービンのロータシャフト,初段動翼及び初段静翼と内
部ケーシングである。内部ケーシングを除くこれらの材
料としては前述の表9に示す材料のうちB量を0.02
〜 0.03% 及びCo量を5〜7%と高め、更に内部
ケーシング材としてはW量を2〜3%に高め、Coを3
%加えることにより、要求される強度が満足し、従来の
設計が使用できる大きなメリットがある。即ち、本実施
例においては高温にさらされる構造材料が全てフェライ
ト系鋼によって構成される点に従来の設計思想がそのま
ま使用できるのである。尚、2段目の動翼及び静翼の蒸
気入口温度は約610℃となるので、これらには実施例
2の初段に用いた材料を用いることが好ましい。
気タービン及び中圧蒸気タービン又は高中圧蒸気タービ
ンの蒸気温度を625℃に代えて649℃としたもので
あり、構造及び大きさを実施例2〜4とほぼ同じ設計で
得られるものである。これらの実施例1と変わるものは
この温度に直接接する高圧,中圧又は高中圧一体型蒸気
タービンのロータシャフト,初段動翼及び初段静翼と内
部ケーシングである。内部ケーシングを除くこれらの材
料としては前述の表9に示す材料のうちB量を0.02
〜 0.03% 及びCo量を5〜7%と高め、更に内部
ケーシング材としてはW量を2〜3%に高め、Coを3
%加えることにより、要求される強度が満足し、従来の
設計が使用できる大きなメリットがある。即ち、本実施
例においては高温にさらされる構造材料が全てフェライ
ト系鋼によって構成される点に従来の設計思想がそのま
ま使用できるのである。尚、2段目の動翼及び静翼の蒸
気入口温度は約610℃となるので、これらには実施例
2の初段に用いた材料を用いることが好ましい。
【0216】更に、低圧蒸気タービンの蒸気温度は実施
例2の約380℃に比べ若干高い約405℃となるが、
最終段動翼は前述の高強度12%Cr系マルテンサイト
鋼が用いられ、更にそのロータシャフト自身は実施例2
の材料が十分に高強度を有するので、同じくスーパーク
リーン材が用いられる。
例2の約380℃に比べ若干高い約405℃となるが、
最終段動翼は前述の高強度12%Cr系マルテンサイト
鋼が用いられ、更にそのロータシャフト自身は実施例2
の材料が十分に高強度を有するので、同じくスーパーク
リーン材が用いられる。
【0217】更に、本実施例におけるクロスコンパウン
ド型に対し、全部を直結したタンデム型で3600rpm
の回転数においても実施できるものである。
ド型に対し、全部を直結したタンデム型で3600rpm
の回転数においても実施できるものである。
【0218】
【発明の効果】本発明によれば、120kgf−m/mm2
以上の高い引張強さ及び7kgf−m/cm2 以上の高い衝
撃値を有するマルテンサイト系高強度鋼が得られ、60
0〜660℃級の超々臨界圧蒸気タービン用の低圧ター
ビンの最終段翼に用いることができ、極めて高い熱効率
とコンパクトな蒸気タービンが達成できる顕著な効果が
発揮される。
以上の高い引張強さ及び7kgf−m/cm2 以上の高い衝
撃値を有するマルテンサイト系高強度鋼が得られ、60
0〜660℃級の超々臨界圧蒸気タービン用の低圧ター
ビンの最終段翼に用いることができ、極めて高い熱効率
とコンパクトな蒸気タービンが達成できる顕著な効果が
発揮される。
【0219】従来、このような温度ではオーステナイト
系合金とせざるを得なく、そのため製造性の観点から健
全な大型ロータを製造することができなかったが、本発
明フェライト系耐熱鍛鋼によれば健全な大型ロータの製
造が可能である。
系合金とせざるを得なく、そのため製造性の観点から健
全な大型ロータを製造することができなかったが、本発
明フェライト系耐熱鍛鋼によれば健全な大型ロータの製
造が可能である。
【0220】また、本発明の全フェライト系鋼製高温蒸
気タービンは、熱膨張係数が大きいオーステナイト系合
金を使用していないので、タービンの急起動が容易にな
ると共に、熱疲労損傷を受け難いなどの利点がある。
気タービンは、熱膨張係数が大きいオーステナイト系合
金を使用していないので、タービンの急起動が容易にな
ると共に、熱疲労損傷を受け難いなどの利点がある。
【図1】本発明に係る高圧,中圧蒸気タービンの断面
図。
図。
【図2】本発明に係る低圧蒸気タービンの断面構造図。
【図3】本発明に係るタービン動翼の斜視図。
【図4】高圧蒸気タービン用ロータシャフトの断面図。
【図5】中圧蒸気タービン用ロータシャフトの断面図。
【図6】本発明に係る高中圧蒸気タービンの断面図。
【図7】本発明に係る高中圧蒸気タービン用ロータシャ
フトの断面図。
フトの断面図。
【図8】本発明に係る低圧蒸気タービンの断面図。
【図9】本発明に係る低圧蒸気タービン用ロータシャフ
トの断面図。
トの断面図。
【図10】本発明のタービン動翼の先端部斜視図。
1…第1軸受、2…第2軸受、3…第3軸受、4…第4
軸受、5…推力軸受、10…第1シャフトパッキン、1
1…第2シャフトパッキン、12…第3シャフトパッキ
ン、13…第4シャフトパッキン、14…高圧隔板、1
5…中圧隔板、16…高圧動翼、17…中圧動翼、18
…高圧内部車室、19…高圧外部車室、20…中圧内部
第1車室、21…中圧内部第2車室、22…中圧外部車
室、23…高圧車軸、24…中圧車軸、25…フラン
ジ,エルボ、26…前側軸受箱、27…ジャーナル部、
28…主蒸気入口、29…再熱蒸気入口、30…高圧蒸
気排気口、31…気筒連絡管、38…ノズルボックス
(高圧第1段)、39…推力軸受摩耗遮断装置、40…
暖機蒸気入口、41…動翼、42…静翼、43…軸受、
44…ロータシャフト、51…翼部、52…翼植込み
部、53…穴、54…エロージョンシールド、55…タ
イボス、56…溶接部、57…カバー。
軸受、5…推力軸受、10…第1シャフトパッキン、1
1…第2シャフトパッキン、12…第3シャフトパッキ
ン、13…第4シャフトパッキン、14…高圧隔板、1
5…中圧隔板、16…高圧動翼、17…中圧動翼、18
…高圧内部車室、19…高圧外部車室、20…中圧内部
第1車室、21…中圧内部第2車室、22…中圧外部車
室、23…高圧車軸、24…中圧車軸、25…フラン
ジ,エルボ、26…前側軸受箱、27…ジャーナル部、
28…主蒸気入口、29…再熱蒸気入口、30…高圧蒸
気排気口、31…気筒連絡管、38…ノズルボックス
(高圧第1段)、39…推力軸受摩耗遮断装置、40…
暖機蒸気入口、41…動翼、42…静翼、43…軸受、
44…ロータシャフト、51…翼部、52…翼植込み
部、53…穴、54…エロージョンシールド、55…タ
イボス、56…溶接部、57…カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01D 5/28 F01D 5/28 (72)発明者 漆谷 春雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (12)
- 【請求項1】重量比で、C0.10〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜13.
0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5%を超え3.0%
以下,Nb及びTaの1種又は2種の合計量が0.04
〜0.24%、及びN0.02〜0.10% を含有し、残
部がFe及び不可避不純物からなることを特徴とする高
強度鋼。 - 【請求項2】重量比で、C0.10〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜13.
0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5%を超え3.0%
以下,V0.01%以上0.05%未満,Nb及びTaの
1種又は2種の合計量が0.04〜0.24% 、及びN0.
02〜0.10%を含有し、残部がFe及び不可避不純
物からなることを特徴とする高強度鋼。 - 【請求項3】重量比で、C0.10〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.1〜0.50%,Cr8.0〜1
3.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.0〜3.0%,
Nb及びTaの1種又は2種の合計量が0.04〜0.2
4%、及びN0.02〜0.10%を含有し、前記C+N
b量が0.21〜0.40%又は(Mn/Ni)比が0.1
以下であり、残部がFe及び不可避不純物からなること
を特徴とする高強度鋼。 - 【請求項4】重量比で、C0.10〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.1〜0.5%,Cr8.0〜13.
0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.0〜3.0%,V
0.01%以上0.05%未満,Nb及びTaの1種又は
2種の合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.
10%を含有し、前記C+Nb量が0.21〜0.40%
又は(Mn/Ni)比が0.1 以下であり、残部がFe
及び不可避不純物からなることを特徴とする高強度鋼。 - 【請求項5】重量比で、C0.15〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜13.
0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5〜3.0%,V
0.05〜0.20% ,Nb及びTaの1種又は2種の
合計量が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.10
%を含有し、前記(C/V)比が0.75〜5 であり、
残部がFe及び不可避不純物からなることを特徴とする
高強度鋼。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の高強度鋼
からなり、全焼戻しマルテンサイト組織を有することを
特徴とする蒸気タービン長翼。 - 【請求項7】重量比で、C0.15%を超え0.24%以
下,Si0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜
13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.0〜3.0
%,Nb及びTaの1種又は2種の合計量が0.04〜
0.24%、及びN0.02〜0.10% を含有し、残部
がFe及び不可避不純物からなり、全焼戻しマルテンサ
イト組織を有することを特徴とする蒸気タービン長翼。 - 【請求項8】重量比で、C0.15%を超え0.24%以
下,Si0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜
13.0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.0〜3.0
%,V0.01%以上0.05%未満,Nb及びTaの1
種又は2種の合計量が0.04〜0.24% 、及びN0.
02〜0.10%を含有し、残部がFe及び不可避不純
物からなり、全焼戻しマルテンサイト組織を有すること
を特徴とする蒸気タービン長翼。 - 【請求項9】Cr8.0〜13.0重量%を含むマルテン
サイト系鋼からなる合金を溶解・鍛造後に、1000℃
〜1100℃で加熱保持後急冷する焼入を施し、次に、
550℃〜570℃で加熱保持後冷却する一次焼戻しを施
し、更に、該一次焼戻し温度より高い温度の560℃〜
590℃で加熱保持後冷却する二次焼戻しを各々2回以
上施すことを特徴とする蒸気タービン長翼の製造法。 - 【請求項10】重量比で、C0.10〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜13.
0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5〜3.0%,V
0.20%以下,Nb及びTaの1種又は2種の合計量
が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.10%を含
有するマルテンサイト系鋼の合金を溶解・鍛造後に、1
000℃〜1100℃で加熱保持後急冷する焼入れを施
し、次に、550℃〜570℃で加熱保持後冷却する一
次焼戻しを施し、更に、該一次焼戻し温度より高い温度
の560℃〜590℃で加熱保持後冷却する二次焼戻し
を各々2回以上施すことを特徴とする蒸気タービン長翼
の製造法。 - 【請求項11】重量比で、C0.10〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜13.
0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5〜3.0%,V
0.20%以下,Nb及びTaの1種又は2種の合計量
が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.10%を含
有し、全焼戻しマルテンサイト組織を有するマルテンサ
イト鋼からなり、室温の引張強さが120kgf/mm2 以
上,衝撃値が7kgf−m/cm2 以上であり、最終段翼長
が838mm以上であり、3600rpm で回転することを
特徴とする蒸気タービン。 - 【請求項12】重量比で、C0.10〜0.24%,Si
0.25%以下,Mn0.90%以下,Cr8.0〜13.
0%,Ni2.0〜4.0%,Mo1.5〜3.0%,V
0.20%以下,Nb及びTaの1種又は2種の合計量
が0.04〜0.24%、及びN0.02〜0.10%を含
有し、全焼戻しマルテンサイト組織を有するマルテンサ
イト鋼からなり、室温の引張強さが120kgf/mm2 以
上,衝撃値が7kgf−m/cm2 以上であり、最終段翼長
が1016mm以上であり、3000rpm で回転すること
を特徴とする蒸気タービン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12930097A JPH10317105A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 高強度鋼,蒸気タービン長翼及び蒸気タービン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12930097A JPH10317105A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 高強度鋼,蒸気タービン長翼及び蒸気タービン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10317105A true JPH10317105A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15006168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12930097A Pending JPH10317105A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 高強度鋼,蒸気タービン長翼及び蒸気タービン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10317105A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-05-20 JP JP12930097A patent/JPH10317105A/ja active Pending
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