JPH10317488A - 鉄筋コンクリート部材用の筒状鉄筋継手と継手工法 - Google Patents

鉄筋コンクリート部材用の筒状鉄筋継手と継手工法

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JPH10317488A
JPH10317488A JP13334697A JP13334697A JPH10317488A JP H10317488 A JPH10317488 A JP H10317488A JP 13334697 A JP13334697 A JP 13334697A JP 13334697 A JP13334697 A JP 13334697A JP H10317488 A JPH10317488 A JP H10317488A
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JP
Japan
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joint
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rebar
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JP13334697A
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English (en)
Inventor
Kichi Nakatsuka
佶 中塚
Yoshihisa Hayashi
芳尚 林
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Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリート部材同士を迅速かつ能率的
に接合することができる鉄筋コンクリート部材用の筒状
鉄筋継手を提供する。 【解決手段】 複数の添鉄筋4と、これらの添鉄筋4の
外周を取り囲むように垂直に配置して連結される包囲鉄
筋5とにより所定の大きさの間隙を形成してなる鉄筋コ
ンクリート部材用の筒状鉄筋継手3。添鉄筋4同士の間
隔と包囲鉄筋5同士の間隔は、継手部に充填されるコン
クリートの骨材の最大粒径よりも大きい。包囲鉄筋5で
囲まれる添鉄筋4の断面積の総和は、包囲鉄筋5で囲ま
れる主鉄筋1の断面積の総和よりも大きい。主鉄筋1に
破断強度に相当する引張力が加わったとき、包囲鉄筋5
に加わる応力がその包囲鉄筋の降伏点未満になるよう包
囲鉄筋の材質と直径を定める。添鉄筋5の長さは、主鉄
筋1の直径の18倍以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱や梁などの鉄筋
コンクリート部材の対向する端部から突出する主鉄筋同
士を、上記端部間の空間へのコンクリートの充填と同時
に連結する鉄筋コンクリート部材用の筒状鉄筋継手およ
び継手工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、梁などの鉄筋コンクリート部材の
端部から突出する主鉄筋同士を連結する方法として、例
えば図7に示すような手法が知られている。図7(A)
は、スリーブ式継手といわれるもので、鉄筋コンクリー
ト部材51,52の端部51a,52aから突出する対向す
る一対の主鉄筋53a,54a;53b,54bの突き合わせ
部を、スリーブ55a;55bに挿入し、このスリーブ5
5a,55b内にシリカフィルムを混入した高強度モルタ
ル56を充填して固化させ、次いで両端部51a,52a
間の空間にコンクリート57を打設する手法である。一
方、図7(B)は、重ね継手といわれるもので、鉄筋コン
クリート部材の両端部51a,52aから突出する一対の
主鉄筋53a,54a;53b,54bに、この主鉄筋の直径
の35倍程の長さの添鉄筋58a;58bを渡して結束線
59で連結し、次いで両端部51a,52a間の空間に繊
維を混入した高強度コンクリート60を打設する手法で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7(A)の
スリーブ式継手は、スリーブ55a,55b内への高強度
モルタル56の充填と、端部間空間へのコンクリート5
7の打設を別々に行なわなければならないため、鉄筋コ
ンクリート部材の接合に手間と時間がかかり、特に接合
箇所や主鉄筋が多い場合は施工能率が悪化するという問
題がある。また、図7(B)の重ね継手は、主鉄筋の連結
強度を十分な定着長で確保すべく長い添鉄筋58a,58
bが必要になるため、端部間の間隔が短い場合は、結束
に手間と困難が伴ったり、接合ができなくなるという問
題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、対向する端部か
ら突出する主鉄筋同士を端部空間へのコンクリートの充
填と同時に連結できるように構造を工夫することによっ
て、鉄筋コンクリート部材同士を端部間空間が狭い場合
も含めて迅速かつ能率的に接合することができる鉄筋コ
ンクリート部材用の筒状鉄筋継手とこれを用いた継手工
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の鉄筋コンクリート部材用の筒状鉄筋継手
は、複数の添鉄筋と、この添鉄筋の外周に連結されると
ともに、この添鉄筋を取り囲む包囲鉄筋とを備え、上記
添鉄筋および包囲鉄筋によって所定の大きさの間隙を形
成していることを特徴とする。請求項1の筒状鉄筋継手
は、複数の添鉄筋と,これらを取り囲んでこれらの外周
に連結される包囲鉄筋とからなる筒状の格子であり、所
定の大きさの間隙を形成している。従って、鉄筋コンク
リート部材の対向する端部から突出する主鉄筋の突き合
わせ部を、上記筒状鉄筋継手に挿入し、次いで両端部の
間の空間にコンクリートを打設すると、このコンクリー
ト中のモルタルや礫は、上記筒状の格子を通って筒状鉄
筋継手内を満たして、一体的に固化する。それ故、主鉄
筋同士は、筒状鉄筋継手の長さが短くても、上記モルタ
ルや砂礫よって互いに強固に定着,連結される。こうし
て、鉄筋コンクリート部材同士を接合するコンクリート
の打設で、同時に主鉄筋同士も強固に連結されるから、
端部間空間が狭い場合も含めて迅速で能率的な施工を行
なうことができる。
【0006】請求項2の筒状鉄筋継手は、上記添鉄筋同
士の間隔、包囲鉄筋同士の間隔および上記添鉄筋と包囲
鉄筋との間隔が、端部間空間に充填されるコンクリート
の骨材の最大粒径よりも大きいことを特徴とする。請求
項2の筒状鉄筋継手によれば、筒状の格子を通ってコン
クリート中の総ての粒径の骨材が筒状鉄筋筒状の内部を
満たす。従って、請求項1の作用,効果に加えて、上記
骨材により主鉄筋同士が一層強固に定着,連結されると
いう効果が得られる。
【0007】請求項3の鉄筋コンクリート部材の継手工
法は、鉄筋コンクリート部材の端部から突出する主鉄筋
に、請求項1または2に記載の筒状鉄筋継手を嵌め込
み、上記主鉄筋に、相手の主鉄筋または相手の鉄筋コン
クリート部材の端部から突出する主鉄筋を突き合わせた
後、上記筒状鉄筋継手を移動させて両主鉄筋に略均等に
またがらせ、次いで、上記両端部の間の空間にコンクリ
ートを充填すると同時に、上記筒状鉄筋継手内にコンク
リートを充填して、主鉄筋同士を上記両鉄筋コンクリー
ト部材と同時に連結することを特徴とする。請求項3の
継手工法において、上記コンクリート中のモルタルや礫
は、上記筒状鉄筋継手の筒状の格子を通って内部を満た
し、一体的に固化する。それ故、主鉄筋同士は、筒状鉄
筋継手の長さが短くても、上記モルタルや礫よって互い
に強固に定着,連結される。こうして、鉄筋コンクリー
ト部材同士を接合するコンクリートの打設で、同時に主
鉄筋同士も強固に連結されるから、端部間空間が狭い場
合も含めて迅速で能率的な施工を行なうことができる。
【0008】請求項4の継手工法は、上記筒状鉄筋継手
の包囲鉄筋で一囲みされる上記添鉄筋の断面積の総和
が、上記包囲鉄筋で一囲みされる上記主鉄筋の断面積の
総和よりも大きい。従って、添鉄筋による上述の主鉄筋
同士の強固な定着,連結に加えて、1つの筒状鉄筋継手
について、添鉄筋の全引張許容荷重を主鉄筋の全引張許
容荷重よりも容易に大きくすることができるので、添鉄
筋とコンクリートを介する主鉄筋同士の連結を一層強固
かつ確実にすることができる。
【0009】請求項5の継手工法は、上記筒状鉄筋継手
の包囲鉄筋が、上記主鉄筋にその破断強度または降伏強
度に相当する引張力が加わったとき、上記包囲鉄筋に加
わる応力がその包囲鉄筋の降伏点未満になるような断面
径を有している。主鉄筋がその破断強度または降伏強度
に相当する力で引張られると、この力は筒状鉄筋継手内
のコンクリートを介して包囲鉄筋にフープ応力として作
用するが、このフープ応力は、包囲鉄筋の断面径により
包囲鉄筋の降伏点未満に抑えられる。従って、主鉄筋に
上述引張力が加わっても、包囲鉄筋が降伏して破断する
ことはないので、添鉄筋とコンクリートを介する主鉄筋
同士の上述の強固な定着,連結が最後まで発揮される。
【0010】請求項6の継手工法では、上記筒状鉄筋継
手の包囲鉄筋が、複数の上記主鉄筋を取り囲んでいる。
従って、この継手工法によれば、各主鉄筋を夫々の筒状
鉄筋継手で連結する必要がなく、複数の主鉄筋を一括し
て1つの筒状鉄筋継手で連結できるので、特に鉄筋コン
クリート部材の接合箇所あるいは連結すべき主鉄筋が多
い場合に、施工を著しく容易化,能率化することができ
る。
【0011】請求項7の継手工法では、上記筒状鉄筋継
手の添鉄筋の長さが、上記主鉄筋の直径の18倍以上で
ある。この継手工法では、添鉄筋の長さつまり定着長さ
が十分に長いから、添鉄筋とコンクリートを介する主鉄
筋同士の強固な定着,連結が行われるので、一体化され
た鉄筋コンクリート部材の主鉄筋の両端を引張る引張試
験の結果、継手部のコンクリート,添鉄筋,包囲鉄筋でな
く、鉄筋コンクリート部材側の主鉄筋で破壊が生じるこ
とが確かめられた。つまり、100%の継手効率が得られ
るのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1(A),(B)は、図示しない
柱や梁などの鉄筋コンクリート部材の対向する端部から
突出した一対の主鉄筋1,2に嵌め込まれた筒状鉄筋継
手3の一例を示す夫々側面図,横断面図である。この筒
状鉄筋継手3は、主鉄筋1,2の回りに平行に等間隔に
配置される4つの添鉄筋4と、この添鉄筋4を取り囲ん
でその外周に長手方向に等間隔をあけて点溶接または結
束線で連結される複数の包囲鉄筋5とからなり、所定の
大きさの間隙を形成している。
【0013】上記包囲鉄筋5同士の間隔d1および添鉄筋
4同士の間隔d2は、上記鉄筋コンクリート部材の筒状鉄
筋継手3を含む継手部空間に充填される後述するコンク
リートの骨材が総て通り抜けるように、上記骨材の最大
粒径(例えば20mm)よりも大きくなっている。また、包
囲鉄筋5で囲まれる添鉄筋4の断面積の総和は、図1
(B)から分かるように、上記包囲鉄筋5で囲まれる主鉄
筋1,2の断面積の総和よりも大きくなっていて、材質
が同じである限り添鉄筋が主鉄筋よりも大きな引張荷重
に耐え得るようにしている。さらに、筒状鉄筋継手3の
全長,つまり添鉄筋4の長さLは、主鉄筋1,2の直径D
の18倍にしている。これは、添鉄筋4と後に充填され
るコンクリートによる主鉄筋1,2同士の定着長さを十
分長くして、筒状鉄筋継手3を含むコンクリート継手の
破断が、継手部のコンクリートや筒状鉄筋継手3でな
く、鉄筋コンクリート部材側の主鉄筋1,2で起こるよ
うにするためである。
【0014】図1(C)は、図1(A)の複数の包囲鉄筋5
を螺旋状の1本の包囲鉄筋6で置き換えた筒状鉄筋継手
3'を示しており、図1(A)と同じ部材には同一番号を
付して説明を省略する。なお、上記筒状鉄筋継手3,3'
の各部材の具体的な寸法は、例えば主鉄筋1,2の直径
Dが35mm、添鉄筋4の直径が22mm、包囲鉄筋の内径が
110mm、包囲鉄筋の間隔d1および添鉄筋の間隔d2が20mm
以上である。
【0015】図2は、図1で述べた筒状鉄筋継手3の種
々の変形例を横断面で示している。図2(A)は、円形の
包囲鉄筋5に主鉄筋2と2本の添鉄筋4を周方向に等間
隔に内接させたもの、図2(B)は、円形の包囲鉄筋5に
4本の添鉄筋4を周方向に等間隔に内接させ,2本の添
鉄筋4に接して主鉄筋2をさらに内接させたものであ
る。また、図2(C)は、三角形の包囲鉄筋7の各頂点に
添鉄筋4を内接させ,中心に主鉄筋2を配したもの、図
2(D)は、三角形の包囲鉄筋7の2つの頂点に添鉄筋4
を,残りの頂点に主鉄筋2を夫々内接させたものであ
る。さらに、図2(E)は、正方形の包囲鉄筋8の各頂点
に添鉄筋4を内接させ,中心に主鉄筋2を配したもの、
図2(F)は、正方形の包囲鉄筋の3つの頂点に添鉄筋4
を,残りの頂点に主鉄筋2を夫々内接させたものであ
る。なお、図2のいずれの変形例でも、添鉄筋4同士の
間隔および包囲鉄筋5,7,8同士の間隔は、20mm以上
であり、添鉄筋4の断面積の総和は、主鉄筋2の断面積
よりも大きくなっている。
【0016】図3は、図1(C)の筒状鉄筋継手3'を用
いた本発明の鉄筋コンクリート部材の継手工法の一例を
示している。この継手工法は、図3(A)に示すように、
まずプレキャスト鉄筋コンクリートの梁52の端部から
突出する主鉄筋2a,2bに筒状鉄筋継手3',3'を嵌め込
み、相手のプレキャスト鉄筋コンクリートの梁51を矢
印Xの如く移動させて、この梁51の端部から突出する
主鉄筋1a,1bを上記主鉄筋2a,2bに突き合わせた後、
筒状鉄筋継手3';3'を矢印Yの如く移動させて両主鉄
筋1a,2a;1b,2bに均等にまたがらせてから、筒状鉄
筋継手3',3'を溶接または結束線によりどちらかの主
鉄筋に連結して図3(B)に示すような状態にする。次
に、図3(B)に示すように、両方の梁51,52の底面
および両側面に接して渡るように型枠10,11を設
け、続いて図3(C)に示すように、この型枠10,11
内にコンクリート60を充填して固化させ、養生後に型
枠10,11を除去する。なお、図3中の番号9は、主
鉄筋1a,2a,1b,2bを取り囲んでこれらの座屈および
膨出等を防止するフープ鉄筋である。
【0017】上述の継手工法で、コンクリート60に埋
め込まれる筒状鉄筋継手3'は、図1で述べたように包
囲鉄筋5同士および添鉄筋4同士の間隔d1,d2が、コン
クリート60の骨材の最大粒径よりも大きいので、総て
の粒径の骨材が筒状鉄筋継手3'の内部に入り込むこと
ができて、これらの付着力により対をなす主鉄筋1a,2
a;1b,2b同士が強固に定着され,連結される。従って、
図7(B)の従来例のような35D(D:主鉄筋の直径)も
の長い添鉄筋58aでなく、18Dの短い筒状鉄筋継手
3'で強固な梁継手が得られ、しかも継手部へのコンク
リート60の打設と同時に1工程で主鉄筋同士も強固に
連結されるから、継手部空間が狭い場合を含めて迅速で
能率的な施工を行なうことができる。
【0018】また、上述の継手工法では、螺旋状の包囲
鉄筋6で一囲みされる添鉄筋4の断面積の総和が、主鉄
筋2の断面積よりも大きく、また、添鉄筋4の長さL
が、主鉄筋1a,2a;1b,2bの直径Dの18倍と十分に
長いので、添鉄筋4が主鉄筋2よりも大きな引張荷重に
耐えるうえ、添鉄筋4とコンクリート60による主鉄筋
1a,2a;1b,2b同士の定着,連結が強固になる。従っ
て、上述の条件を満たす図1で具体的な寸法を示した筒
状鉄筋継手3'をもつコンクリート継手について引張試
験をした結果、このコンクリート継手は、継手部のコン
クリート60や筒状鉄筋継手3'の添鉄筋4や包囲鉄筋
6ではなく、鉄筋コンクリート部材51,52側の主鉄
筋1,2で破断が生じることが確かめられ、100%の継手
効率が得られることが明らかになった。
【0019】図4は、図3のプレキャスト鉄筋コンクリ
ート部材と異なり、現場打設の鉄筋コンクリート部材を
図1(C)の筒状鉄筋継手3'を用いて接合する継手工法
を示している。図4(A)は、下階の鉄筋コンクリートの
柱13の上に打設された鉄筋コンクリート床14の上に
鉄筋コンクリートの柱15を打設する例を示しており、
この継手工法では、まず鉄筋コンクリート床14から突
出する主鉄筋1a,1bに筒状鉄筋継手3',3'を嵌め込
み、組み上げられた柱用の主鉄筋2a,2bの下端を上記
主鉄筋1a,1bに突き合わせた後、筒状鉄筋継手3';3'
を上方へ移動させて両主鉄筋1a,2a;1b,2bに均等に
またがらせてから、筒状鉄筋継手3',3'を溶接または
結束線によりどちらかの主鉄筋に連結する。次に、組み
上げられた主鉄筋2a,2bを矩形に囲むように型枠12
を設けて、この型枠12内にコンクリート60を打設し
て、鉄筋コンクリートの床14と柱15を一体化すると
同時に主鉄筋2a,2bを連結する。
【0020】また、図4(B)は、鉄筋コンクリートの梁
を構築する例を示す平面図であり、この継手工法では、
左側の梁の主鉄筋1a,1bに筒状鉄筋継手3',3'を嵌め
込み、右側の梁の主鉄筋2a,2bを組んでからその端部
を上記主鉄筋1a,1bに突き合わせる。そして、筒状鉄
筋継手3';3'を右方へ移動させて両主鉄筋1a,2a;1
b,2bに均等にまたがらせてから、筒状鉄筋継手3',3'
を溶接または結束線によりどちらかの主鉄筋に連結す
る。次に、組み上げられた主鉄筋1a,1bおよび2a,2b
の底面および両側面を囲むように型枠11を設けて、こ
の型枠11内にコンクリート60を打設して、鉄筋コン
クリートの梁を構築すると同時に主鉄筋1a,1bと2a,
2bを連結する。なお、図4の鉄筋コンクリート部材の
継手工法でも、図3のプレキャスト鉄筋コンクリート部
材で述べたと同様の作用,効果が奏されるのはいうまで
もない。
【0021】図5は、コンクリート60に埋め込まれた
後の図1(A),(B)と同じ筒状鉄筋継手3の断面図であ
る。いま、コンクリート60と筒状鉄筋継手3を介して
定着,連結された一対の主鉄筋1,2に、この主鉄筋の耐
力に相当する引張力Puを加えると、この引張力Puは、
片側の主鉄筋1で考えると、主鉄筋1とコンクリート6
0間の付着剪断応力pxと,主鉄筋1から放射状にコンク
リート60に加わる圧縮応力pyとの合応力prによる力
と釣合い、上記圧縮応力pyは、包囲鉄筋5に生じるフ
ープ応力psと釣合う。従って、上記引張力Puは、付着
剪断応力pxと定着長Lの主鉄筋1の外周面積Sとの積
である付着力に等しく、継手の定着,連結はこの付着力
によるものだから、上記圧縮応力pyは、付着応力pxよ
りも常に小さく、最大でも図5(B)中の角度αが45°
のとき付着応力pxに等しくなる。そこで、圧縮応力が
最大の限界状態を考えると、py=px=Pu/Sとな
る。また、フープ応力psは、圧縮応力pyの関数で表さ
れることが分かっているので、上記Puを用いて求める
ことができる。
【0022】そこで、主鉄筋1にその耐力に相当する引
張力Puが加わったとき、包囲鉄筋5に生じるフープ応
力psがその包囲鉄筋の降伏点psy未満になるように、
包囲鉄筋5の材質と断面径を選んで、包囲鉄筋5が主鉄
筋1よりも先に破壊することがないようにしている。こ
のことが、既述の包囲鉄筋5で囲まれる添鉄筋4の断面
積の総和を主鉄筋1の断面積よりも大きくしたこと、お
よび添鉄筋4の長さを主鉄筋1の直径の18倍にしたこ
とと相俟って、添鉄筋4とコンクリート60を介する主
鉄筋1,2同士の定着,連結を一層強固かつ確実なものに
し、筒状鉄筋継手3をして100%の継手効率を発揮せし
めるのである。
【0023】図6は、本発明の筒状鉄筋継手の他の実施
の形態を示す側面図および横断面図であり、この筒状鉄
筋継手23は、継手部の上下に一対設けられ、図1で述
べた筒状鉄筋継手3と異なり、長方形で大きな6本の包
囲鉄筋25と、これらの包囲鉄筋25に内接し,かつ直
交して連結された10本の添鉄筋24からなり、包囲鉄
筋25は、4本の主鉄筋2aまたは2bを一括して囲んで
いる。
【0024】上記筒状鉄筋継手23を用いて、次のよう
に鉄筋コンクリート部材の継手工法が行なわれる。ま
ず、図6(A)のように配置した一対の筒状鉄筋継手2
3,23の対をなす各包囲鉄筋25に、梁外周を取り巻
く6つの矩形フープ鉄筋9を点溶接または結束線で取り
付けた後、これを4本ずつ対向する主鉄筋1a,2a;1b,
2bにこれらの隙間から挿入して、主鉄筋を近づけて突
き合わせ、次いで筒状鉄筋継手23を図6(A)の如く継
手中央部に位置させて点溶接または結束線で主鉄筋に連
結する。続いて、図3(B),(C)で述べたと同様に、継
手部の周囲に型枠を設け、この型枠内にコンクリートを
打設して、梁同士の接合と同時に上記一対の筒状鉄筋継
手23,23による主鉄筋1a,2a;1b,2b同士の連結を
行なう。なお、図6(A)で主鉄筋1a,2a;1b,2bの突
き合わせ部に見えている細径の部材は、背後の添鉄筋2
4である。
【0025】上記筒状鉄筋継手23による継手工法で
は、4本の主鉄筋を一括して1つの筒状鉄筋継手23で
連結できるので、特に鉄筋コンクリート部材の接合箇所
あるいは連結すべき主鉄筋が多い場合に、施工を著しく
容易化,能率化することができる。なお、図6(B)に破
線で示すように、フープ鉄筋9を、8本の主鉄筋を総て
1つで囲む上記実施の形態ものでなく、主鉄筋を6本ず
つ囲むものを2つのものとすれば、このフープ鉄筋が筒
状鉄筋継手23の包囲鉄筋25の拘束作用を増強するの
で、継手の強度を一層向上させることができる。また、
この例では、フープ鉄筋9の矩形を一対の筒状鉄筋継手
23に丁度重なるような寸法としたが、フープ鉄筋の矩
形寸法を一対の筒状鉄筋継手が通り抜ける程度に大きく
することもできる。こうすれば、フープ鉄筋と筒状鉄筋
継手23を独立に継手部にセットすることができ、施工
が容易になる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
請求項1に記載の鉄筋コンクリート部材用の筒状鉄筋継
手は、複数の添鉄筋と、この添鉄筋の外周に連結される
とともに、この添鉄筋を取り囲む包囲鉄筋とを備え、上
記添鉄筋および包囲鉄筋によって所定の大きさの間隙を
形成しているので、鉄筋コンクリート部材の対向する端
部から突出する主鉄筋の突き合わせ部に、上記筒状鉄筋
継手を外嵌して取り付け、次いで両端部の間の空間にコ
ンクリートを打設すると、コンクリート中のモルタルや
小径の礫が、筒状の格子を抜けて筒状鉄筋継手内を満た
すから、鉄筋コンクリート部材同士の接合と同時に主鉄
筋同士も強固に定着,連結でき、継手部が狭くとも迅速
で能率的な施工を行なうことができる。
【0027】請求項2の筒状鉄筋継手は、上記添鉄筋同
士の間隔、包囲鉄筋同士の間隔および上記添鉄筋と包囲
鉄筋との間隔が、端部間空間に充填されるコンクリート
の骨材の最大粒径よりも大きいなっているので、コンク
リート中の総ての粒径の骨材が筒状の格子を抜けて筒状
鉄筋筒状の内部を満たすから、上記骨材の付着作用によ
り主鉄筋同士が一層強固に定着,連結される。
【0028】請求項3に記載の鉄筋コンクリート部材の
継手工法は、鉄筋コンクリート部材の端部から突出する
主鉄筋に、上記筒状鉄筋継手を嵌め込み、上記主鉄筋
に、相手の主鉄筋または相手の鉄筋コンクリート部材の
端部から突出する主鉄筋を突き合わせた後、上記筒状鉄
筋継手を移動させて両主鉄筋に略均等にまたがらせ、次
いで、上記両端部の間の空間にコンクリートを充填する
と同時に、上記筒状鉄筋継手内にコンクリートを充填し
て、主鉄筋同士を上記両鉄筋コンクリート部材と同時に
連結するので、コンクリート中のモルタルや小径の礫
が、筒状の格子を抜けて筒状鉄筋継手内を満たすから、
鉄筋コンクリート部材同士の接合と同時に主鉄筋同士も
強固に定着,連結でき、継手部が狭くとも迅速で能率的
な施工を行なうことができる。
【0029】請求項4の継手工法は、上記筒状鉄筋継手
の包囲鉄筋で一囲みされる上記添鉄筋の断面積の総和
が、上記包囲鉄筋で一囲みされる上記主鉄筋の断面積の
総和よりも大きいので、1つの筒状鉄筋継手について、
添鉄筋の全引張許容荷重を主鉄筋の全引張許容荷重より
も容易に大きくすることができ、添鉄筋とコンクリート
を介する主鉄筋同士の連結を一層強固かつ確実にするこ
とができる。
【0030】請求項5の継手工法は、上記筒状鉄筋継手
の包囲鉄筋が、上記主鉄筋にその破断強度または降伏強
度に相当する引張力が加わったとき、上記包囲鉄筋に加
わる応力がその包囲鉄筋の降伏点未満になるような断面
径を有しているので、主鉄筋に上述引張力が加わって
も、包囲鉄筋が降伏して破断することはないので、添鉄
筋とコンクリートを介する主鉄筋同士の上述の強固な定
着,連結が最後まで発揮される。
【0031】請求項6の継手工法では、上記筒状鉄筋継
手の包囲鉄筋が、複数の上記主鉄筋を取り囲んでいるの
で、各主鉄筋を夫々の筒状鉄筋継手で連結する必要がな
く、複数の主鉄筋を一括して1つの筒状鉄筋継手で連結
できるから、特に鉄筋コンクリート部材の接合箇所ある
いは連結すべき主鉄筋が多い場合に、施工を著しく容易
化,能率化することができる。
【0032】請求項7の継手工法では、上記筒状鉄筋継
手の添鉄筋の長さが、上記主鉄筋の直径の18倍以上で
あるので、添鉄筋とコンクリートを介する主鉄筋同士の
強固な定着,連結が行われて、一体化された鉄筋コンク
リート部材の主鉄筋の両端を引張る引張試験をした場
合、継手部のコンクリート,添鉄筋,包囲鉄筋でなく、主
鉄筋で破壊が生じ、100%の継手効率が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A),(B)は、本発明の筒状鉄筋継手の
一例を示す側面図,横断面図であり、図1(C)は、本発
明の筒状鉄筋継手の他の例を示す側面図である。
【図2】 本発明の筒状鉄筋継手の種々の変形例を示す
断面図である。
【図3】 図1(C)の筒状鉄筋継手を用いた本発明の鉄
筋コンクリート部材の継手工法の一例を示す図である。
【図4】 本発明の筒状鉄筋継手を用いた現場打設鉄筋
コンクリート部材の継手工法の一例を示す図である。
【図5】 本発明の鉄筋コンクリート部材の継手工法で
接合された継手部の包囲鉄筋に加わる応力の説明図であ
る。
【図6】 本発明の筒状鉄筋継手の他の例を示す側面
図,横断面図である。
【図7】 従来の鉄筋コンクリート部材のスリーブ継手
および重ね継手を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,2,2a,2b…主鉄筋、3,3'…筒状鉄筋継
手、4…添鉄筋、5,6,7,8…包囲鉄筋、9…フープ
鉄筋、10,11,12…型枠、21…突き合わせ溶接、
23…筒状鉄筋継手、24…添鉄筋、25…包囲鉄筋、
51,52…梁、60…コンクリート、Pu…引張力(耐
力)、ps…フープ応力。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の添鉄筋と、この添鉄筋の外周に連
    結されるとともに、この添鉄筋を取り囲む包囲鉄筋とを
    備え、上記添鉄筋および包囲鉄筋によって所定の大きさ
    の間隙を形成していることを特徴とする鉄筋コンクリー
    ト部材用の筒状鉄筋継手。
  2. 【請求項2】 上記添鉄筋同士の間隔、包囲鉄筋同士の
    間隔および上記添鉄筋と包囲鉄筋との間隔は、上記空間
    に充填されるコンクリートの骨材の最大粒径よりも大き
    いことを特徴とする請求項1に記載の筒状鉄筋継手。
  3. 【請求項3】 鉄筋コンクリート部材の端部から突出す
    る主鉄筋に、請求項1または2に記載の筒状鉄筋継手を
    嵌め込み、 上記主鉄筋に、相手の主鉄筋または相手の鉄筋コンクリ
    ート部材の端部から突出する主鉄筋を突き合わせた後、
    上記筒状鉄筋継手を移動させて両主鉄筋に略均等にまた
    がらせ、 次いで、上記両端部の間の空間にコンクリートを充填す
    ると同時に、上記筒状鉄筋継手内にコンクリートを充填
    して、主鉄筋同士を上記両鉄筋コンクリート部材と同時
    に連結することを特徴とする鉄筋コンクリート部材の継
    手工法。
  4. 【請求項4】 上記筒状鉄筋継手の包囲鉄筋で一囲みさ
    れる上記添鉄筋の断面積の総和は、上記包囲鉄筋で一囲
    みされる上記主鉄筋の断面積の総和よりも大きいことを
    特徴とする請求項3に記載の継手工法。
  5. 【請求項5】 上記筒状鉄筋継手の包囲鉄筋は、上記主
    鉄筋にその破断強度または降伏強度に相当する引張力が
    加わったとき、上記包囲鉄筋に加わる応力がその包囲鉄
    筋の降伏点未満になるような断面径を有することを特徴
    とする請求項3または4に記載の継手工法。
  6. 【請求項6】 上記筒状鉄筋継手の包囲鉄筋は、複数の
    上記主鉄筋を取り囲んでいることを特徴とする請求項3
    乃至5のいずれか1つに記載の継手工法。
  7. 【請求項7】 上記筒状鉄筋継手の添鉄筋の長さは、上
    記主鉄筋の直径の18倍以上であることを特徴とする請
    求項3乃至6のいずれか1つに記載の継手工法。
JP13334697A 1997-05-23 1997-05-23 鉄筋コンクリート部材用の筒状鉄筋継手と継手工法 Pending JPH10317488A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007177412A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Fuji Bolt Seisakusho:Kk コンクリートへの固着金物
JP2017203280A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 カイエー共和コンクリート株式会社 コンクリート部材接合構造と、コンクリート部材接合構造用のスパイラル筋
JP2021085144A (ja) * 2019-11-25 2021-06-03 ジャパンパイル株式会社 場所打ち杭のための鉄筋かご、及び、該鉄筋かごの連結体
JP2023123114A (ja) * 2022-02-24 2023-09-05 鹿島建設株式会社 継手構造及び継手施工方法

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