JPH10318261A - 軸受用給脂時期判別制御装置 - Google Patents

軸受用給脂時期判別制御装置

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Publication number
JPH10318261A
JPH10318261A JP9145739A JP14573997A JPH10318261A JP H10318261 A JPH10318261 A JP H10318261A JP 9145739 A JP9145739 A JP 9145739A JP 14573997 A JP14573997 A JP 14573997A JP H10318261 A JPH10318261 A JP H10318261A
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JP
Japan
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bearing
sliding state
connecting pin
lubrication
boss member
Prior art date
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Application number
JP9145739A
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English (en)
Inventor
Hideki Akita
秀樹 秋田
Kazuyoshi Hatano
和好 波多野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各軸受部毎に連結ピン等の摺動状態を検出
し、各軸受部毎の潤滑状態を個別に自動検出すると共
に、潤滑油が不足傾向になったか否かを早期に判別でき
るようにする。 【解決手段】 軸受装置1のボス部材2に弾性波センサ
7を取付ける。連結ピン5がブッシュ3を介してボス部
材2に対し相対回転するときの振動を弾性波センサ7で
検出する。そして、弾性波センサ7からの検出信号を周
波数フィルタ8、増幅器9および基準値設定器10から
なる信号処理装置12で信号処理する。潤滑油不足の発
生時には信号処理装置12から異常判定信号を出力し、
報知装置13を自動的に作動させることによって、軸受
装置1に潤滑油Gを給脂すべきことを報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ルまたは油圧クレーン等の作業機に好適に用いられる軸
受用給脂時期判別制御装置に関し、特に、ピン結合部等
の軸受部で潤滑油が不足傾向になったか否かを早期に判
別できるようにした軸受用給脂時期判別制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の作業機にあっ
ては、ブーム、アームおよびバケット等からなる作業装
置を備え、この作業装置のブーム、アームおよびバケッ
トはそれぞれ軸受部(ピン結合部)を介して互いに回動
可能にピン結合されている。
【0003】ここで、この種の従来技術による軸受部
は、ブームやアーム等の先端側に設けられたボス部材
と、このボス部材内に嵌合固着され内周側がピン挿通穴
となった筒状のブッシュと、前記ボス部材を相手方部材
に連結するため前記ブッシュのピン挿通穴を介して前記
ボス部材内に挿通された連結ピンとからなり、この連結
ピンとブッシュとの間にはグリース等の潤滑油を供給す
るようにしている。
【0004】ところで、油圧ショベル等の作業装置にあ
っては、土砂等の掘削作業を行うため軸受部に大きな外
力が付加されることが多く、軸受部の連結ピンとブッシ
ュとの間では外力の影響により高熱が発生してしまう。
そして、連結ピンとブッシュとの間に供給したグリース
等の潤滑油は、このときの発熱により熱劣化したり、粘
度が低下することによって外部に漏洩し易くなる。
【0005】このため、従来技術にあっては、例えば油
圧ショベルの稼働時間が一定の時間に達する毎に、手動
または自動給脂装置等を用いてグリース等の潤滑油を定
期的に供給し、前記軸受部の連結ピンとブッシュとの間
を潤滑状態に保持するメンテナンス作業を行うようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述した従来
技術では、例えば油圧ショベルのブーム、アームおよび
バケット間等、複数の軸受部に対して一定の給脂時間に
達する毎に同時並行的にに潤滑油を給脂するようにして
いるから、下記の如き不具合が生じている。
【0007】即ち、土砂等の掘削作業時にあっては、例
えばブーム側の軸受部とバケット側の軸受部とでは互い
に異なる外力の影響を受けるために、各軸受部毎に発熱
量が相違し、潤滑油の漏洩量や消費量に違いが生じるこ
とになる。しかし、各軸受部毎に給脂時期を識別するに
は、作動時における異音の発生状態を各軸受部毎に検査
したり、各軸受部をそれぞれ分解して目視による検査を
行ったりする必要があり、多大な労力と時間を費やすこ
とになる。
【0008】このため、従来技術では、各軸受部が潤滑
油不足に達する前に予め余裕をもって給脂時期を設定す
るようにしており、実際には各軸受部に余分な潤滑油が
メンテナンス時等に供給されることになって、グリース
等の潤滑油を無駄に消費させるという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は各軸受部毎に連結ピン等の摺動
状態を検出することにより、各軸受部毎の潤滑状態を個
別に自動検出でき、潤滑油が不足傾向になったか否かを
早期に判別できるようにした軸受用給脂時期判別制御装
置を提供することを目的としている。
【0010】また、本発明の他の目的は、各軸受部毎に
給脂時期を自動判別することより、給脂時期に達した軸
受部に対してグリース等の潤滑油を自動的に供給でき、
各軸受部を長期に亘って潤滑状態に保持できるようにし
た軸受用給脂時期判別制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、ボス部材を相手方部材に連
結ピンを介して回動可能に連結し少なくとも前記連結ピ
ンの周囲に潤滑油が給脂される軸受部と、この軸受部に
取付けられ前記ボス部材と連結ピンとの間の摺動状態を
検出する摺動状態検出手段と、この摺動状態検出手段か
らの検出信号に基づき前記ボス部材と連結ピンとの摺動
状態が正常であるか異常であるかを判定する摺動状態判
定手段と、この摺動状態判定手段によって異常判定を行
ったときに、前記軸受部が給脂時期に達したことを報知
する報知手段とからなる構成を採用している。
【0012】上記構成によれば、摺動状態検出手段から
の検出信号に基づいて軸受部のボス部材と連結ピンとの
摺動状態が正常であるか異常であるかを、摺動状態判定
手段により自動判定することができ、異常と判定したと
きには報知手段を作動させることによって、前記軸受部
が給脂時期に達したことをオペレータ等に即座に報知で
きる。
【0013】また、請求項2の発明は、ボス部材を相手
方部材に連結ピンを介して回動可能に連結し少なくとも
前記連結ピンの周囲に潤滑油が給脂される軸受部と、こ
の軸受部に取付けられ前記ボス部材と連結ピンとの間の
摺動状態を検出する摺動状態検出手段と、この摺動状態
検出手段からの検出信号に基づき前記ボス部材と連結ピ
ンとの摺動状態が正常であるか異常であるかを判定する
摺動状態判定手段と、この摺動状態判定手段によって正
常と判定したときには停止状態に保持され、異常判定時
には前記軸受部に対して潤滑油を自動給脂する自動給脂
手段とからなる構成を採用している。
【0014】これにより、摺動状態判定手段が正常判定
を出力する間は自動給脂手段を停止状態に保持すること
ができ、異常判定を出力したときには自動給脂手段を作
動させることによって軸受部に対し潤滑油を自動的に給
脂できる。
【0015】さらに、請求項3の発明では、前記軸受部
のボス部材内に内周側がピン挿通穴となった筒状のブッ
シュを設け、前記摺動状態検出手段は該ブッシュに対し
て前記連結ピンが相対回転するときの摺動状態を検出
し、前記連結ピンとブッシュとの間の潤滑状態を電気信
号として出力する構成としている。
【0016】これにより、軸受部のボス部材内でブッシ
ュを介して連結ピンを相対回転させている間、連結ピン
とブッシュとが潤滑状態に保持されている限りは、前記
連結ピンがボス部材に対して円滑な相対回転を続けるよ
うになるから、例えばボス部材の振動は小さく抑えら
れ、摺動状態検出手段から出力される電気信号の振幅も
小さくなる。一方、連結ピンとブッシュとの間で潤滑油
が不足傾向になってくると、前記連結ピンがボス部材に
対して摩擦接触するようになるから、例えばボス部材の
振動はこれによって大きくなり、摺動状態検出手段から
出力される電気信号の振幅は大となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
軸受用給脂時期判別制御装置を油圧ショベルの軸受部等
に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0018】ここで、図1ないし図3は本発明の第1の
実施例を示している。図中、1は軸受部を構成する軸受
装置で、この軸受装置1は、例えばアーム(図示せず)
の先端側に設けられる筒状のボス部材2と、ボス部材2
内に嵌合固着された筒状のブッシュ3,3と、ボス部材
2の左,右両側に配設された相手方部材としての一対の
ブラケット4,4と、各ブラケット4をボス部材2に対
して相対回転可能に連結した連結ピン5とから構成され
ている。
【0019】ここで、各ブラケット4はバケット(図示
せず)等に一体に設けられ、前記ブームの先端側でバケ
ットを回動させるときに、連結ピン5はボス部材2内で
各ブッシュ3を介して回動(摺動)変位するようにな
る。また、ボス部材2には給脂穴2Aが形成され、給脂
穴2Aにはグリースニップル6が螺着されている。そし
て、グリースニップル6にはグリースガン等の手動式給
脂装置(図示せず)を用いてグリース等の潤滑油Gが供
給され、この潤滑油Gはボス部材2と連結ピン5との間
に収容されることにより、各ブッシュ3と連結ピン5と
の間に徐々に補給される。
【0020】7はボス部材2の外周側に設けた摺動状態
検出手段としての弾性波センサで、この弾性波センサ7
は、例えば圧電素子、磁気抵抗素子または半導体等を用
いた振動検出器により構成され、ボス部材2に螺着等の
手段で着脱可能に取付けられている。そして、弾性波セ
ンサ7は、連結ピン5が各ブッシュ3を介してボス部材
2に対し相対回転するときに、各ブッシュ3と連結ピン
5との間の摺動により生じる振動をボス部材2を介して
検出すると共に、例えば各ブッシュ3と連結ピン5との
間で潤滑油Gが不足傾向となったときの振動変化を検出
し、このときの検出信号を電気信号として後述の信号処
理装置12に出力するものである。
【0021】8は弾性波センサ7からの検出信号を濾波
する周波数フィルタで、この周波数フィルタ8はハイパ
スフィルタ等からなり、前記検出信号中に含まれる高周
波域の成分(信号)のみを取出し、これ以外の周波数成
分が後述の増幅器9に出力されるのを禁止させる構成と
なっている。この場合、土砂等の掘削作業時にバケット
やアームには掘削反力等による振動が伝わり、この振動
はボス部材2を介して弾性波センサ7で検出される。
【0022】そこで、周波数フィルタ8は掘削反力等の
振動に起因した検出信号を濾波し、前記連結ピン5が各
ブッシュ3に対して摺動(回動)変位するときの振動
(例えば100kHz 以上の不可聴域の振動)のみを交
流波形の信号として取出すものである。
【0023】9は周波数フィルタ8の次段に設けられた
増幅器で、この増幅器9は周波数フィルタ8を通過した
検出信号を増幅することにより、図3に示す特性線fの
如き交流波形の信号を後述の比較器11に出力する。1
0はROMまたはRAM等からなる基準値設定器で、こ
の基準値設定器10は予め決められた振幅レベルの基準
幅Bと基準時間TO とを更新可能に記憶し、後述する比
較器11の比較演算時に基準幅Bと基準時間TO とを比
較器11に出力するものである。
【0024】11は基準値設定器10からの基準幅Bと
基準時間TO に対して増幅器9からの信号(特性線f)
を比較演算する比較器で、この比較器11は周波数フィ
ルタ8、増幅器9および基準値設定器10と共に摺動状
態判定手段としての信号処理装置12を構成している。
そして、信号処理装置12はマイクロコンピュータ等か
らなり、その記憶回路(図示せず)内には図2に示す給
脂時期判定処理用のプログラム等が格納されている。
【0025】さらに、13は信号処理装置12の出力側
に接続された報知手段としての報知装置で、この報知装
置13はLED等の表示ランプ、液晶表示器または警報
ブザー等によって構成される。そして、軸受装置1の各
ブッシュ3と連結ピン5との間で潤滑油不足が発生した
ときに、信号処理装置12から異常判定信号が出力され
ることにより報知装置13は作動され、軸受装置1に潤
滑油Gを給脂すべきことを油圧ショベルのオペレータ等
に報知するものである。
【0026】本実施例による油圧ショベルの給脂時期判
別制御装置は上述の如き構成を有するもので、次に、信
号処理装置12による給脂時期判定処理について図2お
よび図3を参照して説明する。
【0027】まず、処理動作がスタートすると、弾性波
センサ7からの検出信号を周波数フィルタ8で濾波しつ
つ、これを増幅器9で増幅した状態で図3に例示する特
性線fの如き増幅後の信号として読込む(ステップ
1)。そして、ステップ2では特性線fの信号の振幅X
が基準幅B以上になったか否かを判定し、「NO」と判
定する間は軸受装置1での振動が比較的小さい状態にあ
ると判定できるから、例えば比較器11で図3中の特性
線hの如く判定信号を低レベルに設定し、ステップ1に
戻ってこれ以降の処理を続ける。
【0028】次に、ステップ2で「YES」と判定した
ときには特性線fの振幅Xが基準幅B以上となっている
ので、前記特性線hの判定信号を高レベルに設定する。
そして、この場合は軸受装置1での潤滑油不足により振
動が大きくなっている可能性があるから、ステップ3に
移って特性線fの振幅Xが基準幅B以上となる持続時間
TX ( X=1,2,…,i,i+1, …,n )を基準時間TO と比較す
る。そして、図3中に例示した特性線hの持続時間Ti
のように基準時間TO より小さいときには、例えばノイ
ズ等の影響で特性線fの振幅Xが基準幅B以上になった
として、ステップ3で「NO」と判定することにより、
ステップ1に戻ってこれ以降の処理を続ける。
【0029】一方、特性線fの振幅Xが基準幅B以上と
なる持続時間TX が、特性線hの持続時間Ti+1 の如く
基準時間TO 以上となったときにはステップ3で「YE
S」と判定し、軸受装置1での潤滑油不足により振動が
大きくなっているものと判断できるから、ステップ4に
移って潤滑油不足を報知するために報知装置13に異常
判定信号を出力し、報知装置13を作動させることによ
って、軸受装置1に潤滑油Gを給脂すべきことを油圧シ
ョベルのオペレータ等に報知する。
【0030】かくして、本実施例によれば、軸受装置1
のボス部材2に弾性波センサ7を取付け、連結ピン5が
各ブッシュ3を介してボス部材2に対し相対回転すると
きの振動を弾性波センサ7で検出すると共に、この検出
信号を周波数フィルタ8、増幅器9および基準値設定器
10からなる信号処理装置12で信号処理することによ
り、軸受装置1で潤滑油不足が発生しているか否かを自
動的に判別する構成としたから、潤滑油不足の発生時に
は信号処理装置12から異常判定信号を出力することに
より、報知装置13を自動的に作動させ、軸受装置1に
潤滑油Gを給脂すべきことを確実に報知することができ
る。
【0031】また、信号処理装置12には周波数フィル
タ8を設け、例えば土砂等の掘削作業時に掘削反力等に
よる振動がボス部材2に伝わる場合でも、掘削反力等の
振動に起因した検出信号を周波数フィルタ8によって濾
波する構成としたから、連結ピン5が各ブッシュ3に対
して相対回動するときの振動(例えば100kHz 以上
の不可聴域の振動)のみを交流波形の信号として取出し
つつ、これを周波数フィルタ8から増幅器9に向けて出
力でき、各ブッシュ3と連結ピン5との摺動または摩擦
状態を高精度に検出することができる。
【0032】従って、本実施例によれば、油圧ショベル
の作業装置に付設される複数の軸受装置1等に対しても
弾性波センサ7を取付けておくことにより、各軸受装置
1毎に各ブッシュ3と連結ピン5との間の摺動状態(潤
滑状態)を個別に自動検出でき、各軸受装置1毎に潤滑
油が不足傾向になったか否かを早期に判別することがで
きると共に、潤滑油が不足傾向になったときには報知装
置13を作動させてオペレータ等に即座に報知でき、該
当する軸受装置1に潤滑油Gを給脂すべきことを促すこ
とができる。
【0033】そして、弾性波センサ7を用いることによ
り潤滑油の不足傾向時に、軸受装置1の各ブッシュ3と
連結ピン5との間に生じるカジリ、焼付き等の異常摩耗
の前駆現象を早期に検出でき、本来必要な給脂タイミン
グで給脂作業を適切に行うことができる。また、各軸受
装置1が潤滑油不足に達する前に予め十分な余裕をもっ
て給脂時期を設定する必要がなくなるので、従来技術で
述べたように実際には必要のない余分な潤滑油Gの給脂
作業を省略でき、例えば予め決められた定期的な給脂作
業を省き、グリース等の潤滑油Gが無駄に消費されるよ
うな事態をなくすことができる。
【0034】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、潤滑油不足と判定した
ときに自動給脂手段を作動させることによって、グリー
ス等の潤滑油を自動的に給脂する構成としたことにあ
る。なお、本実施例では前述した図1等に示す第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0035】図中、21は自動給脂手段としての自動給
脂装置で、この自動給脂装置21は後述する給脂制御装
置38および自動給脂機構22からなり、この自動給脂
機構22は図5に示す後述のグリース容器23、グリー
スポンプ24、切換弁29,32および分配弁35等に
よって構成されるものである。
【0036】23はグリース等の潤滑油Gを収容した油
タンクとしてのグリース容器で、このグリース容器23
は図5に示すように、予め一定量の潤滑油Gが充填さ
れ、油圧ショベルの上部旋回体(図示せず)等に交換可
能に配設されている。そして、グリース容器23は内部
のグリース残量が少なくなったとき等に、予め一定量の
潤滑油Gが充填された別のグリース容器23とオペレー
タにより交換されるものである。
【0037】24はグリース容器23上に設けられたポ
ンプとしてのグリースポンプで、このグリースポンプ2
4は、シリンダ24Aと、該シリンダ24A内に摺動可
能に挿嵌された駆動ピストン24Bおよびポンプピスト
ン24C等とからなり、このポンプピストン24Cはシ
リンダ24A内にポンプ室24Dを画成している。そし
て、ポンプ室24Dは吸込管25を介してグリース容器
23内に接続され、吸込管25の途中にはグリース容器
23内の潤滑油Gがポンプ室24D側に向けて流通する
のを許し、逆向きの流れを阻止する吸込用のチェック弁
26が設けられている。
【0038】また、グリースポンプ24のポンプ室24
Dには吐出管27が接続され、この吐出管27の途中に
は、ポンプ室24Dからの潤滑油Gが後述の切換弁32
側に向けて流通するのを許し、逆向きの流れを阻止する
吐出用のチェック弁28が設けられている。そして、グ
リースポンプ24は後述する油圧ポンプ30からの圧油
で駆動されることにより、ポンプピストン24Cでポン
プ室24Dを拡縮させる。これにより、グリース容器2
3内の潤滑油Gは吸込管25を介してポンプ室24Dに
吸込まれ、ポンプ室24D内の潤滑油Gは吐出管27を
介して後述の分配弁35側に向けて吐出される。
【0039】29は油圧源となる油圧ポンプ30、タン
ク31とグリースポンプ24との間に配設されたポンプ
駆動用の切換弁を示し、この切換弁29は例えば4ポー
ト2位置の電磁式方向切換弁により構成され、給脂制御
装置38からの制御信号により吐出位置(イ)と吸込位
置(ロ)とに切換制御される。そして、切換弁29は吐
出位置(イ)と吸込位置(ロ)とに繰返し切換えられる
ことによって、グリースポンプ24の駆動ピストン24
Bを上,下に摺動変位(駆動)させるものである。
【0040】32は吐出管27と給脂配管33との間に
配設された給脂用の切換弁で、この切換弁32は例えば
3ポート2位置の電磁式方向切換弁により構成され、還
流位置(ハ)から給脂位置(ニ)に切換えられたときに
吐出管27を給脂配管33に連通させることにより、分
配弁35に向けて潤滑油Gが供給されるのを許すもので
ある。また、切換弁32は還流位置(ハ)に復帰したと
きに給脂配管33を戻し管34を介してグリース容器2
3に連通させ、分配弁35に向けた潤滑油Gの供給を停
止させると共に、給脂配管33側の一部の潤滑油Gが戻
し管34を介してグリース容器23に還流されるのを許
す構成となっている。
【0041】35はグリースポンプ24に吐出管27お
よび給脂配管33等を介して接続された分配弁で、この
分配弁35は流入側が給脂配管33に接続され、流出側
が図4に示すように給脂配管36等を介して軸受装置1
のグリースニップル6に接続されている。そして、分配
弁35は給脂配管33側から供給される潤滑油Gの圧力
(吐出圧)により予め決められた給脂サイクルをもって
駆動され、例えば図4に示す軸受装置1側に給脂配管3
6等を介して潤滑油Gを自動的に供給する構成となって
いる。
【0042】37はグリースポンプ24による潤滑油G
の吐出圧を検出する圧力検出手段としての圧力スイッチ
で、この圧力スイッチ37はチェック弁28と切換弁3
2との間に位置して吐出管27の途中に設けられ、常時
は開成状態に保持される。そして、吐出管27内の圧力
が予め決められた設定圧以上まで上昇したときに圧力ス
イッチ37は閉成し、これにより1回の給脂サイクルが
完了したものとして、グリースポンプ24の作動を停止
させるための検出信号を給脂制御装置38に出力するも
のである。
【0043】さらに、38はマイクロコンピュータ等に
よって構成された給脂制御装置で、この給脂制御装置3
8は入力側が信号処理装置12および圧力スイッチ37
等に接続され、出力側が切換弁29,32等に接続され
ている。そして、給脂制御装置38はROM、RAM等
からなる記憶部(図示せず)内に給脂制御用プログラム
等を格納し、ポンプ駆動制御処理を含む自動給脂制御処
理等を行うようになっている。
【0044】本実施例による給脂時期判別制御装置に適
用する自動給脂装置21は上述の如き構成を有するもの
で、次に、その作動について説明する。
【0045】まず、信号処理装置12の比較器11等に
より軸受装置1側の潤滑状態が良好であるとする正常判
定信号を出力する間、給脂制御装置38は自動給脂機構
22に停止信号を出力し、切換弁29を吐出位置(イ)
と吸込位置(ロ)とのいずれかに停止させると共に、切
換弁32を還流位置(ハ)に保持させる。これにより分
配弁35は作動が停止され、給脂配管36等を介した軸
受装置1への給脂作業は停止されたままとなる。
【0046】次に、信号処理装置12により軸受装置1
側で潤滑油不足が発生したとして異常判定信号を出力し
たときには、給脂制御装置38が自動給脂機構22に作
動制御信号を出力し、切換弁29を吐出位置(イ)と吸
込位置(ロ)とに繰返し切換える。
【0047】これにより、グリースポンプ24の駆動ピ
ストン24Bは油圧ポンプ30からの圧油で上,下に摺
動変位(駆動)され、ポンプピストン24Cでポンプ室
24Dを拡縮させる。そして、グリースポンプ24によ
りグリース容器23内の潤滑油Gを吸込管25を介して
ポンプ室24Dに吸込みつつ、ポンプ室24D内の潤滑
油Gを吐出管27を介して切換弁32側に向けて吐出さ
せる。
【0048】また、この状態で給脂制御装置38は切換
弁32を還流位置(ハ)から給脂位置(ニ)に切換える
ことにより、吐出管27を給脂配管33に連通させ、グ
リースポンプ24から吐出された潤滑油Gを分配弁35
側に向けて流通させる。そして、分配弁35はこの潤滑
油Gの圧力で作動されることにより給脂サイクルを実行
し、潤滑油不足と判定された軸受装置1に対し給脂配管
36等を介して潤滑油Gを自動的に給脂する。
【0049】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、信号処理装置12側
で潤滑油不足と判定したときに自動給脂装置21を自動
的に作動させることができ、給脂時期に達した軸受装置
1に対してグリース等の潤滑油Gを迅速に自動供給でき
ると共に、各軸受装置1に対して適正なタイミングで自
動給脂を行うことができ、それぞれの軸受装置1を長期
に亘って潤滑状態に保持し、油圧ショベル等の作業性や
信頼性を確実に向上できる。
【0050】なお、前記各実施例では、軸受装置1のボ
ス部材2に弾性波センサ7を取付けることにより、ブッ
シュ3と連結ピン5との間の摺動時に発生する振動を検
出するものとして述べたが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば超音波センサを用いて軸受部の摺動状態
を検出してもよく、力センサ(圧力センサ)または歪セ
ンサ等を用いて摺動状態検出手段を構成するようにして
もよいものである。
【0051】そして、摺動状態検出手段として超音波セ
ンサを用いる場合には、例えばボス部材2側からブッシ
ュ3を介して連結ピン5の外周面に向け超音波を発信さ
せ、これが連結ピン5の外周面等で反射されるときの反
射波から、ブッシュ3と連結ピン5との間の摺動面形状
を検出でき、これによってブッシュ3と連結ピン5との
間で油膜切れに起因したカジリや焼付き等の異常摩耗の
前駆現象が発生しているか否かを早期に知ることができ
る。
【0052】また、力センサまたは歪センサを用いて摺
動状態検出手段を構成するようにした場合には、この力
センサまたは歪センサを連結ピン等に埋込むように取付
け、この連結ピンに付加される力または歪みを測定す
る。そして、カジリや焼付き等の異常摩耗が生じたとき
には、これにより摩擦係数が上り、連結ピンに対する捩
れ等の力が急増するから、この捩れ力を随時測定するこ
とにより、異常摩耗現象の時期を推測する。
【0053】さらに、前記各実施例では、軸受用給脂時
期判別制御装置を油圧ショベルに適用する場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧ク
レーンの軸受部等、種々の機械類の軸受部(ピン結合
部)や給脂が必要とされる部位等にも適用できるもので
ある。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、軸受部に取付けた摺動状態検出手段
からの検出信号に基づき、摺動状態判定手段により軸受
部のボス部材と連結ピンとの摺動状態が正常であるか異
常であるかを自動判定し、異常と判定したときには報知
手段を作動させる構成としたから、各軸受部毎の潤滑状
態を個別に自動検出でき、潤滑油が不足傾向になったか
否かを早期に判別できると共に、軸受部が給脂時期に達
したときには、これをオペレータ等に即座に報知でき、
潤滑油を無駄に消費することなく、給脂作業の必要なと
きを高い信頼性をもって知らせることができる。
【0055】また、請求項2に記載の発明では、摺動状
態判定手段によって正常と判定したときには自動給脂手
段を停止状態に保持し、異常判定時には自動給脂手段を
作動させて軸受部に対し潤滑油を自動給脂する構成とし
たから、各軸受部毎に給脂時期を自動判別することよ
り、給脂時期に達した軸受部に対してグリース等の潤滑
油を自動的に供給でき、潤滑油を無駄に消費することな
く、各軸受部を長期に亘って潤滑状態に保持することが
できる。
【0056】さらに、請求項3に記載の発明では、軸受
部のボス部材内でブッシュを介して連結ピンを相対回転
させている間、連結ピンとブッシュとが潤滑状態に保持
されている否かを正確に知ることができ、連結ピンとブ
ッシュとの間で潤滑油が不足傾向になったときを、電気
信号として高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置およびそ
の給脂時期判別制御装置を示す全体構成図である。
【図2】図1中の信号処理装置による給脂時期判定処理
を示す流れ図である。
【図3】図1中の増幅器による増幅後の信号および比較
器による判定信号を示す特性線図である。
【図4】本発明の第2の実施例による軸受装置およびそ
の給脂時期判別制御装置等を示す全体構成図である。
【図5】図4中の軸受用給脂時期判別制御装置を示す回
路構成図である。
【符号の説明】
1 軸受装置(軸受部) 2 ボス部材 3 ブッシュ 4 ブラケット(相手方部材) 5 連結ピン 7 弾性波センサ(摺動状態検出手段) 8 周波数フィルタ 9 増幅器 10 基準値設定器 11 比較器 12 信号処理装置(摺動状態判定手段) 13 報知装置(報知手段) 21 自動給脂装置(自動給脂手段) 24 グリースポンプ 29 ポンプ駆動用の切換弁 30 油圧ポンプ 31 タンク 32 給脂用の切換弁 33,36 給脂配管 35 分配弁 28 給脂制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部材を相手方部材に連結ピンを介し
    て回動可能に連結し少なくとも前記連結ピンの周囲に潤
    滑油が給脂される軸受部と、この軸受部に取付けられ前
    記ボス部材と連結ピンとの間の摺動状態を検出する摺動
    状態検出手段と、この摺動状態検出手段からの検出信号
    に基づき前記ボス部材と連結ピンとの摺動状態が正常で
    あるか異常であるかを判定する摺動状態判定手段と、こ
    の摺動状態判定手段によって異常判定を行ったときに、
    前記軸受部が給脂時期に達したことを報知する報知手段
    とから構成してなる軸受用給脂時期判別制御装置。
  2. 【請求項2】 ボス部材を相手方部材に連結ピンを介し
    て回動可能に連結し少なくとも前記連結ピンの周囲に潤
    滑油が給脂される軸受部と、この軸受部に取付けられ前
    記ボス部材と連結ピンとの間の摺動状態を検出する摺動
    状態検出手段と、この摺動状態検出手段からの検出信号
    に基づき前記ボス部材と連結ピンとの摺動状態が正常で
    あるか異常であるかを判定する摺動状態判定手段と、こ
    の摺動状態判定手段によって正常と判定したときには停
    止状態に保持され、異常判定時には前記軸受部に対して
    潤滑油を自動給脂する自動給脂手段とから構成してなる
    軸受用給脂時期判別制御装置。
  3. 【請求項3】 前記軸受部のボス部材内には内周側がピ
    ン挿通穴となった筒状のブッシュを設け、前記摺動状態
    検出手段は該ブッシュに対して前記連結ピンが相対回転
    するときの摺動状態を検出し、前記連結ピンとブッシュ
    との間の潤滑状態を電気信号として出力する構成として
    なる請求項1または2に記載の軸受用給脂時期判別制御
    装置。
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