JPH10318504A - 大容量微粉固体燃料燃焼装置 - Google Patents

大容量微粉固体燃料燃焼装置

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JPH10318504A
JPH10318504A JP12682797A JP12682797A JPH10318504A JP H10318504 A JPH10318504 A JP H10318504A JP 12682797 A JP12682797 A JP 12682797A JP 12682797 A JP12682797 A JP 12682797A JP H10318504 A JPH10318504 A JP H10318504A
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JP
Japan
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flame stabilizer
flame
flow path
burner
stabilizer
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Application number
JP12682797A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Imada
典幸 今田
Kunio Okiura
邦夫 沖浦
Shinichiro Nomura
伸一郎 野村
Noriyuki Oyatsu
紀之 大谷津
Akira Baba
彰 馬場
Hidehisa Yoshizako
秀久 吉廻
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量で微粉炭を燃焼するバーナであって、
バーナ近傍に安定した火炎を保持し、NOx特性及び未
燃分特性に優れたバーナを提供する。 【解決手段】 環状断面の第1流路と、第1流路により
周囲を囲まれた第2流路と、第1流路の外周壁先端に略
末広がり状に形成されたリングからなる外周保炎器とを
有し、第1流路を高濃度で微粉炭を含む固気二相流を炉
内に供給するバーナ部とし、第2流路を低い濃度で微粉
炭を含む固気二相流を炉内に供給するバーナ部としたバ
ーナにおいて、第1流路の内周壁先端にこの第1流路側
に張り出すリングからなる内周保炎器を設け、外周保炎
器と内周保炎器と間にリングからなる中間保炎器を設
け、そして外周保炎器、中間保炎器および内周保炎器を
つなぐ保炎板を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラなどに使用
する大容量微粉固体燃料燃焼装置に係り、特に微粉炭に
代表される微粉固体燃料を燃焼するバーナの大容量化に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の燃料事情の変化により、火力発電
用大型ボイラを始めとする事業用ボイラにおいては、石
炭を主燃料とする石炭専焼ボイラが増加している。石炭
専焼ボイラでは、主として分級機が内蔵されている石炭
微粉砕機(以下ミルと称す)を用いて、粉砕、分級され
た微粉炭を燃焼器すなわちバーナに直接供給する燃焼シ
ステムが採用されている。
【0003】従来の微粉炭用バーナの一例を図12に示
す(特開昭63−320号公報)。従来の微粉炭用バー
ナは、主として、微粉炭を一次空気で搬送して燃料とし
て炉内に供給する微粉炭供給管8と、この微粉炭供給管
8の周りに形成され炉内に二次空気22を送りこむ二次
流路と、さらに二次流路の周りに形成され炉内に三次空
気21を送りこむ三次流路とから構成されている。そし
て微粉炭供給管8には、その内壁にベンチュリ26が、
ベンチュリ26の下流には芯軸3に摺動可能なプラグ2
8がそれぞれ設けられ、さらにプラグ28の下流には微
粉炭を管壁内面寄りで濃度が高くなるよう、管中心寄り
で濃度が低くなるように燃料を分離し、微粉炭濃度の高
い濃厚燃料を燃焼させる濃厚バーナ部1と微粉炭濃度の
低い希薄燃料を燃焼させる希薄バーナ部2とを備えた内
部濃縮器27が設置され、さらに微粉炭供給管8の先端
開口の外周、言い換えれば、濃厚バーナ部1の先端外周
に凡そ末広がりのフランジからなる外周保炎器17が設
置されている。また二次流路に二次エアレジスタ13
が、三次流路には三次エアレジスタ14がそれぞれ設置
されている。
【0004】燃料である石炭はミルで粉砕され微粉炭と
なり、搬送用空気(一次空気)とともに微粉炭供給管8
を通り炉内に投入される。このとき、微粉炭供給管8の
先端に取り付けた外周保炎器17の後流に微粉炭が低速
で循環する循環流25が形成される。この循環域の微粉
炭は炉内の高温ガスからの輻射熱を受け、着火する。こ
のように、外周保炎器17により安定した火炎が保持で
きる構造となっている。一方、燃焼用空気の二次空気2
2及び三次空気21はそれぞれ二次エアレジスタ13及
び三次エアレジスタ14により旋回流となり、ボイラ炉
内へ投入される。一次空気と微粉炭の混合物を、二次及
び三次空気と分離することで、炉内ではバーナ近傍に還
元ゾーンができ、NOxの発生が抑制できる。
【0005】また、バーナの燃料供給管8のC/A濃度
(微粉炭と空気の量の比)が低くなる低負荷で運転する
際には、プラグ28を炉内側に移動させる。プラグ28
を炉内側に移動させることにより、微粉炭は慣性により
一次流路中の外周側に集まるので、外側のバーナ(濃厚
バーナ部1)の微粉炭濃度が高くなる。このように低負
荷においてバーナ全体のC/A濃度が低くなっても、濃
縮器によって局所的にC/A濃度を高くすることができ
るので、安定な火炎を形成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、事業用ボイラの
大型化が進んでおり、出力1000MWの石炭焚ボイラ
が実用化されている。さらに1500MW級のボイラの
計画も進められている。ボイラを大容量化する方法の一
つとして、バーナの本数を増すことが考えられるが、そ
のためには、燃料配管や空気配管等の本数が増えるの
で、製作コストが高くなる。
【0007】ボイラを大容量化するもう一つの方法とし
て、バーナを大容量化する方法がある。微粉炭用バーナ
を大型化した際、容量増加に伴い微粉炭バーナの直径が
大きくなり、微粉炭流の厚みが増す。このため、外周保
炎器17で保炎し微粉炭流に着火している主火炎が、微
粉炭流の内側まで伝播できなくなる。そのため、内側を
通過した微粉炭が着火せずに炉内に噴出されることとな
り、たとえ火炎が安定に着火していても、未燃分が多く
なるという問題が生じる。バーナ部で発生した未燃分を
燃焼するためには火炉を大きくする必要があり、ボイラ
の製作コストが高くなる。
【0008】また、未着火の微粉炭がバーナの中心部を
通過するために、バーナ中心部の酸素消費が遅れ、還元
炎が著しく小さくなり、還元炎そのものの温度が低下
し、微粉炭の加熱による燃料中のN分の放出割合が少な
くなるために、NOx生成量が増すこととなる。
【0009】本発明の目的は、バーナ近傍に安定した火
炎を保持し、NOx特性及び未燃分特性に優れた大容量
微粉固体燃料燃焼装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明の第1の大容量微粉固体燃料燃焼装置は、
環状断面の第1流路と、この第1流路により周囲を囲ま
れた第2流路と、第1流路の外周壁先端にリングからな
る外周保炎器とを有し、第1流路および第2流路を通じ
て微粉状固体燃料と搬送用気体からなる固気二相流を炉
内に供給する従来の燃焼装置に加えて、第1流路の内周
壁先端にこの第1流路側に張り出すリングからなる内周
保炎器を設け、かつ外周保炎器と内周保炎器とをつなぐ
保炎部材を設け、さらに外周保炎器と内周保炎器との間
にリングからなる少なくとも1つの中間保炎器を保炎部
材とつないで設けたことを特徴とする。
【0011】そして、第1流路は微粉状固体燃料の濃度
の高い固気二相流を炉内に供給する濃厚バーナ部とし、
第2流路は微粉状固体燃料の濃度の低い固気二相流を炉
内に供給する希薄濃厚バーナ部として機能させるのがよ
い。また内周保炎器を外周保炎器より固気二相流の上流
側に設けることが好ましい。また、中間保炎器および内
周保炎器を順次に外周保炎器より固気二相流の上流側に
寄せて設けることが好ましい。
【0012】ところで、従来より公知である微粉炭用バ
ーナの外周保炎器に加えて、内周保炎器を設置すること
で、内周保炎器後流で着火する固体燃料としての微粉炭
が増加し、主流の微粉炭への着火エネルギ(熱量、温
度)が増加する。しかし、これだけではバーナの大型化
により内周保炎器と外周保炎器との間に未着火の低温か
つ高濃度の微粉炭が流れている場合、炉内の高温燃焼火
炎からの輻射熱及び外周保炎器による着火熱エネルギが
届きにくくなる。そのために、バーナ内部の微粉炭を着
火するのに必要な熱エネルギーが不足し、着火にいたら
ない場合がある。そこで、内周保炎器後流の循環域の微
粉炭に熱エネルギーを供給するために、内周保炎器と外
周保炎器とを橋渡しする保炎部材としての保炎板を設け
る。
【0013】この保炎板の設置により、保炎板後流にも
微粉炭が低速で循環する循環域が形成される。この循環
域は外周保炎器及び内周保炎器により形成された循環域
とつながっているので、外周保炎器後流の循環域で着
火、保炎されている高温ガスが直接循環域内の微粉炭に
熱エネルギーを伝えるので、全ての保炎板後流部の微粉
炭が着火し、安定に火炎保持する。
【0014】また内周保炎器と外周保炎器との間に中間
保炎器を設ければ、中間保炎器後流に微粉炭が低速で循
環する循環域が形成され、この循環域に外周保炎器後流
の循環域で保炎されている高温ガスの熱エネルギーを伝
えるので、微粉炭が着火し、安定に火炎を保持すること
ができ、従って、バーナをより大容量化することが可能
になる。
【0015】このように、内周保炎器、及びこの内周保
炎器と外周保炎器とをつなぐ保炎板および中間保炎器を
設置することで、着火に必要なエネルギーを濃厚流体の
内外から供給することができ、大容量化しても広域負荷
にわたり、低未燃分かつ低NOx燃焼が可能な微粉固体
燃料燃焼装置が提供できる。
【0016】また内周保炎器、中間保炎器を外周保炎器
よりバーナの上流側に設置することにより、微粉炭の着
火が早められ、一次空気中の酸素の消費が早くなり、そ
のため、還元域が広くなり、NOxがより低減されるこ
とになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態で
ある大容量微粉固体燃料燃焼装置にかかる広域負荷型微
粉炭大容量バーナの断面図、図2は図1のA−A矢視図
である。このバーナは、燃焼装置として、図11により
従来の技術の項で説明した濃縮器内蔵型のバーナを大容
量化したもので、後に詳述するバーナ先端の保炎部分を
除いて図11に示すのと同様の要素から構成されてい
る。
【0018】このバーナには、微粉固体燃料である微粉
炭を搬送用空気に乗せて、固気二相流として炉内に送り
込む微粉炭供給管8が設置されている。微粉炭供給管8
はその内部に内部濃縮器27が設置してあり、内部濃縮
器27で微粉炭の濃度を高めて、分離した濃縮流を濃厚
バーナ部1に、一方、微粉炭の濃度が低下した希薄流を
希薄バーナ部2に送るように構成されている。濃厚バー
ナ部1と希薄バーナ部2はそれぞれ流路断面が環状で、
濃厚バーナ部1の流路の内側に希薄バーナ部2の流路が
設けられた2重構造となっている。そして、濃厚バーナ
部1の外周壁(微粉炭供給管8の管壁でもある)先端に
凡そ末広がりでリング状に設置した外周保炎器17が設
置されており、この他に保炎のために、濃厚バーナ部1
の内周壁先端で濃厚バーナ部1の流路側に張り出すリン
グ状の内周保炎器23を、また外周保炎器17と内周保
炎器23との間にリング状の中間保炎器32を設け、さ
らに各保炎器17,32,23を半径方向につなぐ保炎
板24を設けている。
【0019】外周保炎器17と中間保炎器32との間
隔、及び中間保炎器32と内部保炎器23との間隔(流
出孔の幅という)は、以下に示す実験結果に基づき決め
た。図3は、微粉炭が流出する流出孔の幅Dを変えて、
バーナの後流でサンプリングした灰中未燃分を測定した
結果を示す。この流出孔の幅Dがある値A以上になると
未燃分の量が増加し始めることが分かる。そこで流出孔
の幅Dがある値A以下になるように中間保炎器32を設
置した。図3に示す微粉炭が流出する流出孔の幅Dと未
燃分の量との関係は、使用する燃料の性状やC/A濃度
によって、破線a、bで示すように変化する。すなわ
ち、流出孔の幅Dは使用する燃料やC/A濃度によって
変える必要がある。
【0020】以下に第1の実施の形態の大容量広域負荷
型微粉炭バーナの各部の作用について説明する。燃料で
ある微粉炭は一次空気によって、微粉炭供給管8内を搬
送され、内部濃縮器27で濃厚流と希薄流に分離され
る。濃厚流は濃厚バーナ部1より炉内に噴出される。こ
のとき、外周保炎器17の後流には微粉炭が低速で循環
する循環域25が形成される(図6参照)。この循環域
25の微粉炭は炉内の高温ガスからの輻射熱を受けるた
めに着火し、火炎を形成する。また保炎板24の後流に
も循環域が形成される。保炎板24と外周保炎器17と
はつながっているので、外周保炎器17後流の火炎が保
炎板24後流の循環域に伝播する。さらに、同様にし
て、保炎板24を介してつながる中間保炎器32および
内周保炎器23それぞれの後流に形成される循環域にも
火炎が形成されることとなる。内周保炎器23と中間保
炎器32と保炎板24を設置したことで大容量化しても
濃厚バーナ部1の全域に火炎が形成できるようになり、
未着火で炉内に噴出される微粉炭の量を大幅に低減する
ことができた。
【0021】また、炉内においてバーナ近傍で高温還元
炎が形成でき、二次空気22及び三次空気21を濃厚バ
ーナ部1の周囲から多段に投入することで低NOx化も
同様に実現できた。
【0022】さらに、内周保炎器23を濃厚バーナ部1
と希薄バーナ部2の境に設け、希薄バーナ部2より噴出
した空気を循環域に取り込むこととなる。そのために、
炉内においてバーナ近傍で希薄バーナ部2中の酸素が消
費されて還元域が広くなり、低NOx化に効果がある。
【0023】本発明による大容量バーナのNOxおよび
未燃分特性の一例を図4および図5に示す。図4におい
て、破線は従来の濃縮器付きバーナの未燃分及びNOx
特性を示し、実線は従来の濃縮器付きバーナを、その構
造のまま大容量化したバーナの上記各特性を示す。従来
のバーナでは内部濃縮器27の効果により、低負荷域に
おいても未燃分が低く、また、NOxを低く抑えた燃焼
が行われていることが分かる。このバーナを従来構造の
まま大容量化した場合、バーナ負荷が低くなったときに
未燃分の放出量が多くなる。これは、大容量化により濃
厚流が厚くなり、濃厚流の外側に設けた外周保炎器17
後流の高温ガスによる輻射熱が濃厚流の内側まで届きに
くくなるためで、濃厚流の内側を通過した微粉炭が未着
火のまま、炉内に放出されることとなり、未燃分が増大
したと考えられる。また、未着火の微粉炭が通過するた
めに、バーナ中心部の酸素消費が遅れて、NOx生成量
が増大している。
【0024】図5において、破線は従来構造のまま大容
量化したバーナの未燃分及びNOx特性を示し、実線は
図1、図2に示す本発明にかかる構造により大容量化し
たバーナのそれらの特性を示す。従来構造と本発明によ
るバーナの未燃分及びNOx特性を比較すると、本発明
によるバーナの方が負荷を下げても未燃分の増大は少な
く、NOxの発生量もわずかであることが分かる。この
ように本発明の構造、即ち内周保炎器23、中間保炎器
32および保炎板24を設けることにより、大容量化し
てもNOx及び未燃分を低く抑制できるバーナを実現で
きる。
【0025】図6は内周保炎器23、中間保炎器32を
外周保炎器17よりバーナの上流側に設置した燃焼装置
を示す。図1では内周保炎器23と中間保炎器32と外
周保炎器17とは同一平面に設置しているが、低NOx
化の観点からすれば、図6に示すように少なくとも内周
保炎器23を外周保炎器17よりバーナの上流側に設置
することが望ましい。内周保炎器23をバーナの上流側
に設置することによって、微粉炭の着火が早められ、一
次空気中の酸素の消費が早くなる。そのため、還元域が
広くなり、NOxをより低減できる効果がある。
【0026】このような効果を実現するために、本発明
になる外周保炎器17と内周保炎器23とをつなぐ保炎
板24を設置し、さらに中間保炎器32を設置する。す
なわち、保炎板24と中間保炎器32がない場合、内周
保炎器23は外周保炎器17の上流側にあるので、外周
保炎器17で保炎されている火炎が逆流して内周保炎器
23に伝播することはない。しかし、内周保炎器23と
外周保炎器17とをつなぐ保炎板24を設置することに
より外周保炎器17で保炎されている火炎が保炎板24
を伝って内周保炎器に伝播することができ、内周保炎器
23に火炎が形成できる。しかしながら、大容量化した
場合には、外周保炎器17から内周保炎器23側へ保炎
板24を伝って火炎の伝播が、伝播長さがなるために、
十分行えない。このため、外周保炎器17と内周保炎器
23をつなぐ保炎板24上に中間保炎器32を設けるこ
とにより、中間保炎器32の後流側に着火領域を安定し
て形成すると共に内周保炎器への火炎の伝播も安定して
行うことができる。したがって、より上流側で微粉炭が
着火されるようになり、一次空気中の酸素の消費が早く
なる。そのため、還元域が広くなり、NOxの発生を低
減できる。
【0027】(本発明の他の実施の形態)図7は微粉炭
流路の内側から空気を流入する構造のバーナを大容量化
した例である。このバーナにおいては、濃厚バーナ部1
の外周壁先端に設けられた外周保炎器17のほかに、濃
厚バーナ部1の内周壁先端で内周保炎器23と、各保炎
器17,23を半径方向につなぐ保炎板24と、中間保
炎器32とを設けている。このように軸心部から空気を
供給する構造のバーナにおいても、前記第1の実施の形
態のバーナと同様に燃料の未燃分の減少およびNOx低
減の効果がある。
【0028】図8は長方形の孔から微粉炭を噴出する構
造のバーナを大容量化した例であり、濃厚バーナ部1の
長方形孔の上辺に設けた外周保炎器17に加えて、濃厚
バーナ部1の下辺に内周保炎器23を設け、さらに各穴
保炎器17,23をつなぐ保炎板24と、中間保炎器3
2を設けている。このような構造においても本発明は第
1の実施の形態のバーナと同様な効果がある。
【0029】以上は濃縮器付きの微粉炭バーナに本発明
を適用した例であるが、濃縮器のないバーナにおいても
大容量化に際し、本発明は有効である。濃縮器を用いな
いタイプの微粉炭燃焼装置の従来例を図13に示す(特
開昭60−171307号公報)。このバーナを大容量
化した際、微粉炭流の厚さが増し、主火炎が微粉炭流の
内側まで伝播されなくなるという同様の問題が生じる。
このタイプのバーナに本発明を適用した例を図9に示
す。図4に示した結果に基づき内周保炎器23及び中間
保炎器32を設置することで微粉炭流の内側に未着火の
微粉炭流が生じることが無くなり、未燃分及びNOxの
発生量を低く抑えることができる。
【0030】図10は図1及び図2に示したバーナをさ
らに大容量化した場合を示す。微粉炭流路の幅を図3に
より求められたA以下にするために、中間保炎器32を
2つ設けている。
【0031】図11は中間保炎器32を用いる代わり
に、外周保炎器17と内周保炎器23との橋渡しをする
保炎板24の数を増した例である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度の微粉固体燃料
を燃焼する濃厚バーナ部に、従来からある外周保炎器に
加えて、外周保炎器に保炎部材を介してつながる内周保
炎器を、さらに外周保炎器と内周保炎器の間に中間保炎
器を設けたので、外周保炎器で維持されている高温ガス
のエネルギーが保炎部材を介して中間保炎器、内周保炎
器に伝えられて保炎領域が拡大し、微粉固体燃料の着
火、燃焼を容易にし、したがってバーナを大容量化して
も未燃分及びNOxの発生を低く押さえることができ、
広域負荷燃焼が可能となる。そのため、従来より安価に
ボイラの大容量化が実現できるようになる。
【0033】また、本発明のバーナは着火性に優れてい
るので、難燃性の石炭を燃焼させる場合においても有効
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である大容量微粉固
体燃料燃焼装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】バーナにおける微粉炭流路の幅と未燃分との関
係を示す図である。
【図4】従来の燃焼装置および該装置を単純拡大した燃
焼装置それぞれの未燃分およびNOx特性を示す図であ
る。
【図5】本発明の燃焼装置および従来構造を単純拡大し
た燃焼装置それぞれの未燃分および及びNOx特性を示
す。
【図6】内周保炎器を外周保炎器より上流側に設置した
燃焼装置を示す断面図である。
【図7】濃縮器付きで軸心部から二次空気を供給するバ
ーナに内周保炎器を適用した例を示す図である。
【図8】濃縮器付きで長方形の出口を有するバーナに内
周保炎器を適用した例を示す図である。
【図9】濃縮器のないタイプの微粉炭バーナに内周保炎
器、中間保炎器を適用した例を示す図である。
【図10】内周保炎器と2つの中間保炎器とを備えた微
粉炭バーナの正面図である。
【図11】外周保炎器と内周保炎器をつなぐ保炎板の数
を増やした微粉炭バーナの正面図である。
【図12】従来構造の濃縮器付き微粉炭バーナを示す。
【図13】濃縮器を用いないタイプの従来の微粉炭バー
ナを示す。
【符号の説明】
1 濃厚バーナ部 2 希薄バーナ部 3 重油起動バーナ 8 微粉炭供給管 13 二次エアレジスタ 14 三次エアレジスタ 17 外周保炎器 20 燃料配管 21 三次空気 22 二次空気 23 内周保炎器 24 保炎板 25 循環域 26 ベンチュリ 27 内部濃縮器 28 プラグ 30 サイクロン濃縮器 31 濃度調整駆動装置 32 中間保炎器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷津 紀之 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 馬場 彰 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 吉廻 秀久 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状断面の第1流路と、該第1流路によ
    り周囲を囲まれた第2流路と、第1流路の外周壁先端に
    リングからなる外周保炎器とを有し、第1流路および第
    2流路を通じて微粉状固体燃料と搬送用気体からなる固
    気二相流を炉内に供給する大容量微粉固体燃料燃焼装置
    において、第1流路の内周壁先端に該第1流路側に張り
    出すリングからなる内周保炎器を設け、かつ外周保炎器
    と内周保炎器とをつなぐ保炎部材を設け、さらに外周保
    炎器と内周保炎器との間にリングからなる少なくとも1
    つの中間保炎器を保炎部材とつないで設けたことを特徴
    とする大容量微粉固体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】 環状断面の第1流路と、該第1流路によ
    り周囲を囲まれた第2流路と、第1流路の外周壁先端に
    リングからなる外周保炎器とを有し、第1流路を微粉状
    固体燃料の濃度の高い固気二相流を炉内に供給する濃厚
    バーナ部とし、第2流路を微粉状固体燃料の濃度の低い
    固気二相流を炉内に供給する希薄バーナ部とする大容量
    微粉固体燃料燃焼装置において、第1流路の内周壁先端
    に該第1流路側に張り出すリングからなる内周保炎器を
    設け、かつ外周保炎器と内周保炎器とをつなぐ保炎部材
    を設け、さらに外周保炎器と内周保炎器との間にリング
    からなる少なくとも1つの中間保炎器を保炎部材とつな
    いで設けたことを特徴とする大容量微粉固体燃料燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】 前記内周保炎器を前記外周保炎器より固
    気二相流の上流側に設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の大容量微粉固体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記中間保炎器および前記内周保炎器を
    順次に前記外周保炎器より固気二相流の上流側に寄せて
    設けたことを特徴とする請求項41〜3記載の大容量微
    粉固体燃料燃焼装置。
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