JPH10318946A - エネルギー分散型x線分析装置 - Google Patents
エネルギー分散型x線分析装置Info
- Publication number
- JPH10318946A JPH10318946A JP9125508A JP12550897A JPH10318946A JP H10318946 A JPH10318946 A JP H10318946A JP 9125508 A JP9125508 A JP 9125508A JP 12550897 A JP12550897 A JP 12550897A JP H10318946 A JPH10318946 A JP H10318946A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- time constant
- peak
- sample
- ray
- peak interval
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measurement Of Radiation (AREA)
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Abstract
分散型X線分析装置を提供する。 【解決手段】この発明のX線分析装置は、検量線式定量
分析法が指定されると、ピーク間隔求出部17により試
料中の含有量測定対象の元素と試料中の他の含有元素の
間での最短ピーク間隔が求出されるとともに、時定数選
択部18により含有量測定対象の元素の注目ピークが分
離できる最低限度の分解能に見合った時定数が選択され
た後、整形回路10の時定数が時定数設定部11により
時定数選択部18で選ばれた時定数に設定される。必要
以上に長い時定数に設定されないので、X線検出信号の
取り込み率は十分なものとなり、正確な含有量を短時間
で測定することができる。
Description
から放出される特性X線を半導体(X線)検出器で検出
し試料の元素分析をおこなうエネルギー分散型X線分析
装置に係り、特に分析時間の短縮を図るための技術に関
する。
置は、一次X線の照射によって励起された試料から放出
される特性X線が半導体X線検出器により検出された
後、波形整形回路等を経てX線検出信号としてマルチチ
ャンネルアナライザに入力されて波高に応じた弁別処理
が行われることによりエネルギースペクトルが得られる
とともに、得られたエネルギースペクトルに基づくデー
タ処理により試料の元素分析がおこなわれる構成となっ
ている。
力される信号は、プリアンプ(前置増幅器)で一定程度
増幅された後、さらに比例増幅器で増幅されるのである
が、通常、波形整形回路が比例増幅回路に含まれてい
て、波形整形回路で特性X線のエネルギー値に応じた波
高を持つ適当な形のパルスに整形されて、マルチチャン
ネルアナライザへX線検出信号として送出される。マル
チチャンネルアナライザは、このX線検出信号をその波
高に応じて弁別・計算し、波高分布図(エネルギースペ
クトル)を得る。このエネルギースペクトルには、試料
中に含まれる元素から放出される特性X線のエネルギー
値に対応する位置に各元素固有のピークが現れる。そし
て、ピーク分離などのデータ処理により、これらのピー
クの位置(エネルギー)、強度を求め、それら試料の元
素分析が行われる。通常は含有元素が未知の試料を測定
するので、データ処理を行いやすくするために、なるべ
く高分解能が得られるような測定条件が望ましい。しか
し、実際には次に述べる測定時間の問題を考慮し、実用
的な測定時間で、かつ十分な分解能を与えるような条件
が選ばれる。
来のX線分析装置の場合には、高分解能を得ようとする
と分析時間が長くなるという問題がある。以下にその理
由を説明する。すなわち、高い分解能を得るために、半
導体X線検出器から出力される信号に重畳するノイズを
低くするには、波形整形回路の時定数をなるべく長くす
る必要がある。しかし、波形整形回路の時定数を長くす
ると、隣接するパルスが干渉し合って見掛け上ひとつの
パルスとなる、いわゆるパイルアップ現象が生じる確率
が高くなる。このように干渉したパルスは、通常、パイ
ルアップ除去回路により計数の対象から除外される。そ
の結果、マルチチャンネルアナライザへのX線検出信号
の取り込み率が低下する。
による誤差を抑える必要性から、一定数以上のX線検出
信号をマルチチャンネルアナライザに取り込まれなけれ
ばならないという事情がある。そのため、上述のように
X線検出信号の取り込み率が低下した場合、その分、X
線測定時間を長くして必要個数のX線検出信号を取り込
むことになって、分析時間が長くなってしまう。なお、
通常、一次X線を増加すれば、X線検出信号も比例して
増加するはずであるが、波形整形回路の時定数が長い場
合にはパイルアップ現象の発生回数が増加して、除去さ
れるパルスの数が増加するので、X線検出信号の取り込
み量は増加せず、必ずしも分析時間の短縮にはつながら
ない。
析結果を短時間で得ることのできるエネルギー分散型X
線分析装置を提供することを課題とする。
め、請求項1の発明に係るエネルギー分散型X線分析装
置は、励起された試料から放出されるX線を検出する半
導体X線検出器と、半導体X線検出器から出力される信
号をパルス波に整形する波形整形回路と、この波形整形
回路を経て入力されるX線検出信号のエネルギースペク
トル(パルス波高頻度分布図)を得るマルチチャンネル
アナライザを備えているとともに、マルチチャンネルア
ナライザで得られたエネルギースペクトルに基づくデー
タ処理により試料の元素分析をおこなうデータ処理手段
を備えているエネルギー分散型X線分析装置において、
元素分析の分析手法を指定する分析手法指定手段を備え
ているとともに、分析手法指定手段により指定された分
析手法に応じて波形整形回路の時定数を設定する時定数
設定手段を備えている。
のエネルギー分散型X線分析装置において、分析手法指
定手段は分析手法として少なくとも検量線法の指定がお
こなえるよう構成され、時定数設定手段は検量線法が指
定された場合にさらに複数の時定数の中から選択された
時定数が設定できるよう構成されているとともに、前記
検量線法が適用される全元素のそれぞれについてエネル
ギースペクトルでの各ピークの位置(エネルギー値)を
示すピーク位置データと、前記複数の時定数のそれぞれ
についてエネルギー値と分離可能な最小ピーク間隔の対
応関係を示す最小ピーク間隔データとを保持しているデ
ータ保持手段と、ピーク位置データに基づき試料中の含
有量測定対象の元素(目的元素)のピークと試料中の他
の含有元素のピークとの間隔のうち最も短い最短ピーク
間隔を求出するピーク間隔求出手段と、ピーク間隔求出
手段により求出された最短ピーク間隔と最小ピーク間隔
データを照らし合わせて必要なピーク分離が可能となる
時定数のうち最も短い時定数を波形整形回路の設定時定
数として選択する時定数選択手段を備えている。
分析装置(以下、適宜「X線分析装置」と略記)により
試料の元素分析をおこなう際の作用について説明する。
請求項1のX線分析装置による元素分析の場合、先ず分
析手法指定手段で元素分析の分析手法が指定されると、
時定数設定手段により指定された分析手法に応じて波形
整形回路の時定数が自動的に設定される。次に、一次X
線あるいは電子ビームなどの照射により励起された試料
から放出されるX線が半導体X線検出器で検出された
後、波形整形回路も経てX線検出信号としてマルチチャ
ンネルアナライザへ次々入力される。マルチチャンネル
アナライザではX線検出信号が波高に応じて弁別処理さ
れ、エネルギースペクトルが得られる。そして、エネル
ギースペクトルが得られると、データ処理手段が、指定
された分析手法に従って、エネルギースペクトルに出現
したピークのエネルギー値から元素を特定(定性分析)
したり、ピークの面積を求出し、それに基づいて元素の
含有量を求出(定量分析)したりして元素分析が進めら
れる。
により設定される波形整形回路の時定数は、事実上、指
定された分析手法を適切に実行するのに最低限必要な分
解能に見合った極力短い時定数に自動的に設定され、波
形整形回路の時定数が必要以上に長く設定されることは
ないので、マルチチャンネルアナライザにおけるX線検
出信号の取り込み率が必要以上に低下してしまうような
ことはなくなる。
手法指定手段により検量線法が指定された場合、〔必要
に応じて定量分析対象である今回試料(未知試料)の含
有元素の指定も行われ〕、ピーク間隔求出手段により、
今回試料の含有元素の中の含有量測定対象の元素におけ
る(含有量測定用の)注目ピークと、試料中の他の元素
のピークとの間隔のうち最も短い最短ピーク間隔が求出
される。次に、時定数選択手段により、最短ピーク間隔
と、検量線法用として用意されている複数の時定数のそ
れぞれについてエネルギー値と分離可能な最小ピーク間
隔の対応関係を示す最小ピーク間隔データが照らし合わ
され、必要なピーク分離が可能となる時定数のうち最も
短い時定数が波形整形回路の設定時定数として選択され
る。そして、波形整形回路の時定数が時定数設定手段に
より直ちに選択された時定数に設定された後、検量線法
の通常の手順に従って標準試料および未知試料のエネル
ギースペクトルが得られる。そしてデータ処理手段によ
り、標準試料の測定結果から検量線が作成され、この検
量線を用いて未知試料中の定量測定対象の元素の含有量
が求められる。
場合、波形整形回路の時定数は、今回試料を構成する限
られた元素同士の間の最短ピーク間隔に見合った最小限
必要な長さの時定数に自動的に設定され、必要以上に長
い時定数が設定されることはなく、マルチチャンネルア
ナライザにおけるX線検出信号の取り込み率は十分に確
保される。
を参照しながら説明する。図1は実施例に係る蛍光X線
分析装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例装
置における波形整形回路および時定数設定部の構成を示
す部分ブロック図である。実施例の蛍光X線分析装置
は、図1に示すように、一次X線による試料SMの励起
と試料SMから放出される特性X線の検出をおこなう測
定本体部SAと、測定本体部SAから送出される信号を
処理するとともに測定本体部SA等に対する必要な制御
をおこなう制御処理部SBとからなる。以下、各部の構
成を具体的に説明する。
導入される試料室1を備えており、試料SMがセットさ
れるステージ(試料台)2が試料室1の内に設けられて
いるとともに、試料SMに一次X線を照射するX線管3
と一次X線で励起された試料SMから放出される特性X
線を検出する半導体X線検出器4およびX線検出器4の
出力を一定程度まで増幅するプリアンプ(前置増幅器)
5が試料室1の近傍に設置されている。X線管3の照射
動作は、通常、制御処理部SB側からコントロールされ
る。また、半導体X線検出器4としては、Li補償型の
Si(Li)X線検出器などが用いられる。そして、X
線検出器4はプリアンプ5と共に魔法瓶式容器(デュワ
ー)6に入っている液体窒素で常に冷却されて極低温状
態に維持されている。
られてくる信号を整形・増幅する比例増幅器7と、比例
増幅器7のアナログ出力信号をディジタル化し、その波
高値をマルチチャンネルアナライザ(MCA)9へ送出
するAD変換器8と、AD変換器8から次々に送出され
る波高情報をその大きさに応じて弁別処理しエネルギー
スペクトル(パルス波高頻度分布図)を得るMCA9と
が直列に続くかたちで設けられている。そして、実施例
の蛍光X線分析装置の場合、比例増幅器7に適当なパル
ス波形に整形する波形整形回路10と波形整形回路10
の時定数を設定する時定数設定部11が配設されてい
る。
る時定数設定部11は、図2に示すように、n個の帰還
インピーダンスZ1〜Znと1個の切替えスイッチ11
aからなり、切替えスイッチ11aによりn個の帰還イ
ンピーダンスZ1〜Znの中のひとつが波形整形回路1
0と並列に接続されることで波形整形回路10の時定数
が時定数τ1〜τnのうちのひとつに設定されるよう構
成されている。時定数τ1〜τnの中のいずれの時定数
を選択して設定するかは、指定される分析手法や分析対
象の元素の種類などに応じて選択されるが、詳しくは後
述する。なお、時定数τ1は最長時間であり、順に時間
が短くなって時定数τnが最短時間である。
れた信号は、波形整形回路10の整形機能も加わって、
特性X線のエネルギー値(ピーク位置)に比例した波高
を持つ適当な形のパルスに増幅・整形されて出力され
る。このとき入力信号に重畳していたノイズが除去され
る。AD変換器8は比例増幅器7から送り込まれて来た
パルス信号を波高に応じた大きさのディジタル信号(例
えば10ビットのディジタル信号)に変換しX線検出信
号としてMCA9へ送出する。MCA9では、AD変換
器8のビット数(異なる大きさのディジタル信号の数)
に対応してチャンネル数(例えば10ビットのディジタ
ル信号の場合は1024チャンネル)が予め準備されて
いて、次々と送り込まれてくるX線検出信号は(ディジ
タル信号の)大きさに応じて各チャンネル毎に弁別され
るとともに、各チャンネルへ入ってくる単位時間当たり
のX線検出信号の数(頻度)が計数される。
ルギー値)を横軸とし、各チャンネルでの計数結果を縦
軸として対応付けされたエネルギースペクトルが得られ
ることになる。例えば、図3に示すように、5つのピー
クPK1〜PK5が各エネルギー値(ピーク位置)E1
〜E5に出ているエネクギースペクトルが得られること
になる。もちろん、各エネルギー値E1〜E5は元素の
特性X線のエネルギー値と対応している。
れたエネルギースペクトルに基づくデータ処理により試
料の元素分析をおこなうデータ処理部12や、分析の際
の分析手法の指定や元素の指定をおこなうための操作部
(分析手法指定手段)13、エネルギースペクトルや元
素分析結果を表示する表示器30、装置全体の動作をコ
ントロールするための制御プログラムを記憶する制御プ
ログラム記憶部14などを備えている。また、データ処
理部12には制御プログラムに従って必要な指令信号の
送出や必要な演算などを実行する中央処理部(CPU)
15が設けられている。
分析手法としては、例えば、検量線法や、いわゆるFP
法と通称されるファンダメンタル・パラメータ式定量分
析法(FP式定量分析法)などが挙げられる。前者の検
量線法は、従来から知られているとおり、未知試料(例
えば含有量未知のステンレス試料)とほぼ同一組成で元
素含有量がそれぞれ若干異なる標準試料(例えば含有量
既知のステンレス試料)が複数個ある時に、未知試料の
特定の元素(目的元素)の含有量を測るような場合に有
効である。具体的には、例えば、各標準試料についての
エネルギースペクトルを得て、データ処理部12で目的
元素の注目ピーク(通常は各元素のKαピークまたはL
αピーク)のピーク面積と含有量との関係を測定し検量
線を得るとともに、未知試料についてのエネルギースペ
クトルを得て、データ処理部12で目的元素の注目ピー
クのピーク面積を求めて検量線に当てはめることによ
り、未知試料における目的元素の含有量を求めることに
なる。
れているとおり、標準試料に当たるものは無く、未知試
料(例えば含有量未知の鉱物試料)だけがあり、各元素
それぞれの含有量を測るような場合に有効である。具体
的には、未知試料のエネルギースペクトルを、事実上、
全元素の注目ピークが全てデータ処理により分離できる
ようにして得た後、各注目ピークの強度をデータ処理に
より求め、その強度からFP法によって試料中の各元素
それぞれの含有量を求めることになる。
2には指定可能な各種分析手法の実行に必要なデータを
予め記憶保持しておくためのデータ保持部16や、ピー
ク間隔求出部17および時定数選択部18が設けられて
いる。さらにデータ保持部16は、ピーク位置データメ
モリ19、ピーク波形データメモリ20、最小ピーク間
隔データメモリ21および定量分析関連データメモリ2
2を具備する。
法が適用される可能性のある全元素のそれぞれについて
エネルギースペクトルでの各ピークの位置(エネルギー
値)を示すピーク位置データが格納されている。具体的
には、図4に示すように、元素名,元素番号,エネルギ
ー値,特性X線名が格納されている。ピーク波形データ
メモリ20には、同一元素の特性X線のピーク比率(例
えば、Fe元素のKαのピークとFe元素のKβのピー
クの比率)などがピーク波形データとして格納されてい
る。最小ピーク間隔データメモリ21には、波形整形回
路10で設定される各時定数τ1〜τnのそれぞれにつ
いてエネルギー値と分離可能な最小ピーク間隔の対応関
係を示す最小ピーク間隔データが格納されてきる。定量
分析関連データメモリ22には検量線法用の標準試料の
測定データや検量線データなどが格納されている。
検量線法の場合に用いられるデータであるが、また本発
明に特徴的なデータであるので、より具体的に説明す
る。すなわち、図5に示すように、各時定数τ1〜τn
をパラメータとして、エネルギー値(ピーク位置)を横
軸とし、分離可能な最小ピーク間隔を縦軸とした対応関
係が、テーブル形式または数式のかたちで最小ピーク間
隔データメモリ21に格納されている。
選択部18について説明する。検量線法の場合には、含
有量測定対象の元素の注目ピークが試料中の他の含有元
素のピークから分離できればよい。試料に含まれない元
素は考慮する必要がない。この検量線法の場合、未知試
料と言えども、含有元素の種類だけは全て分かっている
ので、ピーク間隔求出部17は、含有量測定対象の元素
の注目ピークと試料中の他の含有元素のピークとの間隔
をピーク位置データを参照して求出するとともに、その
中の最も短い最短ピーク間隔を選びだす。以下、注目ピ
ークはエネルギー値Ei,最短ピーク間隔diとして説
明する。
隔diが求出されると、今度は時定数選択部18によっ
て、図5に示すように、最短ピーク間隔diと最小ピー
ク間隔データの照合が行われて、エネルギー値Eiでの
最小ピーク間隔が、最短ピーク間隔di以下となる時定
数の中で最も短い時定数τiが選択される。時定数選択
部18による選択結果は、直ちに時定数設定部11に送
られるとともに、時定数設定部11では切替えスイッチ
11aが帰還インピーダンスZiを波形整形回路10に
並列接続し、波形整形回路10を時定数τiに設定す
る。なお、これらピーク間隔求出部17や時定数選択部
18は制御プログラムやマイクロコンピュータなどで構
成されているものである。
指定された場合、時定数設定部11により、予め定めら
れた時定数(例えば、比較的長い時定数τ2 )が自動的
に設定される構成になっている。FP式定量分析法の場
合、X線信号の取り込み率をある程度犠牲にしても、高
い分解能(すなわち、データ処理(ピーク分離)を行う
に十分な分解能)が求められるので、通常、長い時定数
が設定される。
り元素分析を実行する時の装置動作を、波形整形回路の
時定数設定の流れを示すフローチャートを参照しながら
説明する。先ずオペレータによって次の操作が行われ
る。操作部13から分析手法(本実施例では、検量線法
かFP式定量分析法のいずれか一方)が指定される。F
P式定量分析法が指定されると、できるだけ分解能を高
めるために、予め定められた比較的長い時定数が設定さ
れる。続いて、含有量測定対象の未知の試料MSを試料
室1のステージ2の上にセットして、未知試料MSの定
性・定量分析を行う。
部13から試料MSの含有元素の種類が全て入力され
る。今、試料MS中の含有量測定対象の元素A,試料M
S中の他の含有元素B,Cであったとする。そして、分
析動作開始(スタート)の指示が、やはり操作部13か
ら指示される。
ク位置データメモリ19から元素A〜Cの各ピーク位置
データが引き出され、エネルギー値Eiにある元素Aの
Kαピーク(注目ピーク)と元素B,Cの各ピークとの
間隔がそれぞれ求出されてから、その中の最も短い最短
ピーク間隔diが選び出される。
数選択部18により、図5に示すように、最短ピーク間
隔diと最小ピーク間隔データの照合により、エネルギ
ー値Eiでの最小ピーク間隔が最短ピーク間隔di以下
となる時定数の中で最も短い時定数τiが選択された
後、選択結果は時定数設定部11に送られる。ここで、
エネルギー値Eiでの最小ピーク間隔が最短ピーク間隔
di以下となる時定数の中で最も短い時定数τiを選択
する理由は、必要な分解能を与える時定数の中で、最も
短いものがパイルアップを起こす確率が小さく、取り込
み率を大きくすることができるからである。時定数の選
択結果を受けた時定数設定部11では切替えスイッチ1
1aにより帰還インピーダンスZiが波形整形回路10
と並列接続され、波形整形回路10の時定数が時定数τ
iに設定される。そして、検量線作成のために、含有量
既知の複数の標準試料SMを試料室1のステージ2の上
に順にセットし、それぞれについて測定を行う。
が試料SMに照射されるのに伴って、励起された試料S
Mから放出される特性X線がX線検出器4で検出される
とともに、MCA9でエネルギースペクトルが得られ
る。このように各標準試料それぞれのエネルギースペク
トルが得られると、中央処理部15により元素AのKα
ピークの面積が求出される。そして、含有量−強度の関
係式(検量線データ)が作成され、データメモリ22に
格納される。この時、例えば元素AのKαピークと元素
Aの(例えば)Kβピークとが分離されていない場合
は、1つのピークとして処理することができる。すなわ
ち、検量線作成時と未知試料の測定時とで、同一のエネ
ルギー領域をそのピーク領域とすればよく、必ずしも分
離されている必要はない。したがって、最短ピーク間隔
diを選び出す場合、元素AのKαピーク以外の元素A
の他のピークは考慮しなくてもよい。
得られた元素AのKαピークの面積が、中央処理部15
で定量分析関連データメモリ22に格納されている検量
線データと照らし合わされて、元素Aの含有量が確定
し、表示器30に分析結果が表示されると、元素分析は
終了する。
量分析の場合、波形整形回路の時定数は、試料SMを構
成する限られた元素同士の間の最短ピーク間隔diに見
合った最小限必要な長さの時定数に自動的に設定され、
必要以上に長い時定数が設定されることはないので、元
素分析を短時間で終えることができる。
はなく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例のX線分析装置は、一次X線で試料を励起
するX線励起型のX線分析装置であったが、電子ビーム
(電子流)で試料を励起する電子励起型のX線分析装置
が変形例として挙げられる。変形例の電子励起型X線分
析装置の場合、FP式定量分析法に相当する分析手法
は、ZAF式定量分析法と呼ばれるものになる。
iを選び出す場合、元素AのKαピーク以外の元素Aの
他のピークは考慮しなくてもよい構成であったが、他の
ピークに加え元素AのKαピーク以外の元素Aのピーク
も考慮する構成のものも、変形例として挙げられる。
定数を離散的に設定するように構成したが、波形整形回
路の時定数を連続的に設定できる構成のものが、変形例
として挙げられる。
分析装置によれば、X線検出器から得られる信号の波形
を整える波形整形回路の時定数が、事実上、指定された
分析手法を適切に実行するのに最低限必要な分解能に見
合った極力短い時定数に自動的に設定され、波形整形回
路の時定数が必要以上に長くなることが回避される構成
となっているので、マルチチャンネルアナライザにおけ
るX線検出信号の取り込み率が必要以上に低下してしま
うことはなくなり、適切な分析結果を短時間で得ること
ができるようになる。
析装置によれば、整形回路の時定数は、試料を構成する
限られた元素同士の間の最短ピーク間隔に見合った最小
限必要な長さの時定数に自動的に設定され、必要以上に
長い時定数が設定されることはなくなるので、X線検出
信号の取り込み率が十分に確保される結果、試料中の含
有量測定対象の元素の正確な含有量を短時間で測定する
ことができる。
ロック図である。
示す部分ブロック図である。
すグラフである。
内容を示す模式図である。
説明用のグラフである。
示すフローチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 励起された試料から放出されるX線を検
出する半導体X線検出器と、半導体X線検出器から出力
される信号をパルス波に整形する波形整形回路と、この
波形整形回路を経て入力されるX線検出信号のエネルギ
ースペクトル(パルス波高頻度分布図)を得るマルチチ
ャンネルアナライザを備えているとともに、マルチチャ
ンネルアナライザで得られたエネルギースペクトルに基
づくデータ処理により試料の元素分析をおこなうデータ
処理手段を備えているエネルギー分散型X線分析装置に
おいて、元素分析の分析手法を指定する分析手法指定手
段を備えているとともに、分析手法指定手段により指定
された分析手法に応じて波形整形回路の時定数を設定す
る時定数設定手段を備えていることを特徴とするエネル
ギー分散型X線分析装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエネルギー分散型X線
分析装置において、分析手法指定手段は分析手法として
少なくとも検量線法の指定が行えるよう構成され、時定
数設定手段は検量線法が指定された場合にさらに複数の
時定数の中から選択された時定数が設定できるよう構成
されているとともに、前記検量線法が適用される全元素
のそれぞれについてエネルギースペクトルでの各ピーク
の位置(エネルギー値)を示すピーク位置データと、前
記複数の時定数のそれぞれについてエネルギー値と分離
可能な最小ピーク間隔の対応関係を示す最小ピーク間隔
データとを保持しているデータ保持手段と、ピーク位置
データに基づき試料中の含有量測定対象の元素(目的元
素)のピークと試料中の他の含有元素のピークとの間隔
のうち最も短い最短ピーク間隔を求出するピーク間隔求
出手段と、ピーク間隔求出手段により求出された最短ピ
ーク間隔と最小ピーク間隔データを照らし合わせて必要
なピーク分離が可能となる時定数のうち最も短い時定数
を波形整形回路の設定時定数として選択する時定数選択
手段を備えているエネルギー分散型X線分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9125508A JPH10318946A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | エネルギー分散型x線分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9125508A JPH10318946A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | エネルギー分散型x線分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10318946A true JPH10318946A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=14911873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9125508A Pending JPH10318946A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | エネルギー分散型x線分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10318946A (ja) |
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002357571A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | Rigaku Industrial Co | 波長分散型蛍光x線分析装置 |
| JP2008023331A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | General Electric Co <Ge> | イメージング・システム用の適応型データ取得 |
| JP4796254B2 (ja) * | 1999-09-29 | 2011-10-19 | ジョーダン・バレー・セミコンダクターズ・リミテッド | X線アレイ検出器 |
| WO2012039130A1 (ja) * | 2010-09-22 | 2012-03-29 | 株式会社インーアンドエム | X線分析方法,x線分析装置及びそのプログラム |
| JP2012179759A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Dainippon Printing Co Ltd | セキュリティ媒体の真贋判定方法、およびセキュリティ媒体の製造方法 |
| JP2013015475A (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-24 | Shimadzu Corp | X線検出器 |
| JP2015021957A (ja) * | 2013-07-24 | 2015-02-02 | 株式会社島津製作所 | X線分析用信号処理装置 |
| WO2015079535A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 株式会社島津製作所 | X線分析装置およびx線分析方法 |
| JP2015121510A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射線計測装置およびそれを用いた燃料デブリ有無の推定方法 |
| JP2015141158A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射線計測装置及びそれを用いた燃料デブリの有無及び位置測定装置並びに燃料デブリの有無及び位置測定方法 |
| US9268036B2 (en) | 2013-09-25 | 2016-02-23 | Jeol Ltd. | Radiation detector and sample analyzer |
| WO2016043013A1 (ja) * | 2014-09-18 | 2016-03-24 | 株式会社リガク | X線分析装置 |
| JP2016125922A (ja) * | 2015-01-06 | 2016-07-11 | 株式会社島津製作所 | X線分析装置 |
| CN108369284A (zh) * | 2015-11-12 | 2018-08-03 | 棱镜传感器公司 | 采用具有时间偏移深度段的边缘上检测器的高分辨率计算机断层摄影 |
| JP2020148689A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 株式会社堀場製作所 | 検出装置及びスペクトル生成装置 |
| US10914844B2 (en) | 2017-09-29 | 2021-02-09 | Rigaku Corporation | Signal processing device for X-ray analysis and adjustment method for a signal processing device for X-ray analysis |
| US10996349B2 (en) | 2018-11-27 | 2021-05-04 | Rigaku Corporation | X-ray signal processor and x-ray spectrometer |
| US12105035B2 (en) | 2021-08-24 | 2024-10-01 | Rigaku Corporation | X-ray spectrometer and pulse height prediction program |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP9125508A patent/JPH10318946A/ja active Pending
Cited By (22)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4796254B2 (ja) * | 1999-09-29 | 2011-10-19 | ジョーダン・バレー・セミコンダクターズ・リミテッド | X線アレイ検出器 |
| JP2002357571A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | Rigaku Industrial Co | 波長分散型蛍光x線分析装置 |
| JP2008023331A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | General Electric Co <Ge> | イメージング・システム用の適応型データ取得 |
| WO2012039130A1 (ja) * | 2010-09-22 | 2012-03-29 | 株式会社インーアンドエム | X線分析方法,x線分析装置及びそのプログラム |
| JP2012068084A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | E & M:Kk | X線分析方法,x線分析装置及びそのプログラム |
| JP2012179759A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Dainippon Printing Co Ltd | セキュリティ媒体の真贋判定方法、およびセキュリティ媒体の製造方法 |
| JP2013015475A (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-24 | Shimadzu Corp | X線検出器 |
| JP2015021957A (ja) * | 2013-07-24 | 2015-02-02 | 株式会社島津製作所 | X線分析用信号処理装置 |
| US9268036B2 (en) | 2013-09-25 | 2016-02-23 | Jeol Ltd. | Radiation detector and sample analyzer |
| WO2015079535A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 株式会社島津製作所 | X線分析装置およびx線分析方法 |
| JP2015121510A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射線計測装置およびそれを用いた燃料デブリ有無の推定方法 |
| JP2015141158A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 放射線計測装置及びそれを用いた燃料デブリの有無及び位置測定装置並びに燃料デブリの有無及び位置測定方法 |
| WO2016043013A1 (ja) * | 2014-09-18 | 2016-03-24 | 株式会社リガク | X線分析装置 |
| JP2016061688A (ja) * | 2014-09-18 | 2016-04-25 | 株式会社リガク | X線分析装置 |
| CN106716115A (zh) * | 2014-09-18 | 2017-05-24 | 株式会社理学 | X射线分析装置 |
| US9778214B2 (en) | 2014-09-18 | 2017-10-03 | Rigaku Corporation | X-ray analyzing apparatus |
| JP2016125922A (ja) * | 2015-01-06 | 2016-07-11 | 株式会社島津製作所 | X線分析装置 |
| CN108369284A (zh) * | 2015-11-12 | 2018-08-03 | 棱镜传感器公司 | 采用具有时间偏移深度段的边缘上检测器的高分辨率计算机断层摄影 |
| US10914844B2 (en) | 2017-09-29 | 2021-02-09 | Rigaku Corporation | Signal processing device for X-ray analysis and adjustment method for a signal processing device for X-ray analysis |
| US10996349B2 (en) | 2018-11-27 | 2021-05-04 | Rigaku Corporation | X-ray signal processor and x-ray spectrometer |
| JP2020148689A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 株式会社堀場製作所 | 検出装置及びスペクトル生成装置 |
| US12105035B2 (en) | 2021-08-24 | 2024-10-01 | Rigaku Corporation | X-ray spectrometer and pulse height prediction program |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH10318946A (ja) | エネルギー分散型x線分析装置 | |
| CN105637352B (zh) | 荧光x射线分析方法及荧光x射线分析装置 | |
| JP2000329712A (ja) | 蛍光x線分析用データ処理装置 | |
| JPH06123718A (ja) | 螢光x線定性分析方法 | |
| US6006162A (en) | Autocalibrating multichannel analyzer and method for use | |
| CN101101269B (zh) | 能量分散型辐射探测系统和测量目标元素的含量的方法 | |
| JPH04294258A (ja) | 発光分光分析方法 | |
| US4016419A (en) | Non-dispersive X-ray fluorescence analyzer | |
| JP2002055171A (ja) | 放射線計測装置 | |
| US5428656A (en) | Apparatus and method for fluorescent x-ray analysis of light and heavy elements | |
| JP2000283933A (ja) | 蛍光x線分析装置 | |
| US4151412A (en) | Method and apparatus for automatic spectrum scanning in a proportional counter | |
| JPS5930213B2 (ja) | 機器分析方法 | |
| JPH0247542A (ja) | X線分光器を用いた定量分析方法 | |
| JP7444294B2 (ja) | 蛍光x線分析装置 | |
| JP6438865B2 (ja) | 蛍光x線分析装置、蛍光x線分析方法及びコンピュータプログラム | |
| US6584169B2 (en) | X-ray mapping analysis method | |
| JP4279983B2 (ja) | 蛍光x線分析装置 | |
| JP2522224B2 (ja) | 蛍光x線分析方法 | |
| JPH0752163B2 (ja) | 波長分散型x線分光器による簡易定量分析法 | |
| JP3389161B2 (ja) | 蛍光x線分析装置およびこれに使用する記録媒体 | |
| JPH01169378A (ja) | 部分放電測定装置のデータ収集装置 | |
| RU2006890C1 (ru) | Способ спектрометрических измерений и устройство для его осуществления | |
| JP2002181745A (ja) | 試料分析装置における定量分析方法 | |
| EP3968355A1 (en) | Method of control of a spectrometer |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040401 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050916 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050927 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051128 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060214 |