JPH10319236A - 偏光フィルム - Google Patents
偏光フィルムInfo
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- JPH10319236A JPH10319236A JP6640598A JP6640598A JPH10319236A JP H10319236 A JPH10319236 A JP H10319236A JP 6640598 A JP6640598 A JP 6640598A JP 6640598 A JP6640598 A JP 6640598A JP H10319236 A JPH10319236 A JP H10319236A
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Abstract
ールを材料に用いて得られたポリビニレン構造を有する
ポリビニルアルコール誘導体からなり、2色性比が20
以上である偏光フィルム。 【効果】 本発明の偏光フィルムは、可視光線スペクト
ルの範囲における偏光性能に優れており、高温高湿下に
長期間放置した場合の耐久性に優れている。本発明の偏
光フィルムは、LCDナビゲーションシステムあるいは
LCDテレビなどの温度や湿度変化が大きい車載LCD
用の偏光板用として有効である。
Description
有するポリビニルアルコール誘導体からなる偏光フィル
ムに関する。
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶
ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。L
CDの適用分野としては、初期の頃の電卓およびウォッ
チ等の小型機器などのほかに、ラップトップパソコン、
ワープロ、液晶カラープロジェクター、車載用ナビゲー
ションシステム、液晶テレビおよび屋内外の計測機器な
どがある。LCDは、低温〜高温、低湿度〜高湿度の幅
広い条件で使用されている。したがって、耐湿熱性等の
耐久性および偏光性能に優れた偏光板が求められてい
る。
PVAと略記する。)フィルムを用いて得られた偏光フ
ィルムの両面を三酢酸セルロースなどの支持板を貼り合
わせた構成をしている。偏光フィルムとしては、PVA
フィルムをヨウ素などで染色したヨウ素系偏光フィル
ム、PVAフィルムを二色性染料などにより染色した染
料系偏光フィルム、PVAフィルムを脱水反応させて得
られたポリビニレン構造を有するPVA誘導体からなる
偏光フィルムが知られている(米国特許2,173,3
04号)。
ムは、偏光性能は高いが、耐久性が低いという問題があ
った。また、ポリビニレン構造を有するポリビニルアル
コール誘導体からなる偏光フィルムは、耐久性は優れて
いるが、偏光性能が低いという問題があった。
性および偏光性能に優れた偏光フィルムを提供すること
にある。
に鋭意検討した結果、重合度2000以上のポリビニル
アルコールを材料に用いて得られたポリビニレン構造を
有するポリビニルアルコール誘導体からなり、2色性比
が20以上である偏光フィルムを見出し、本発明を完成
させるに至った。
する。本発明の偏光フィルムの材料に用いられるPVA
の重合度は、2000以上であり、2800以上が好ま
しく、3000以上がより好ましく、3500以上が特
に好ましい。重合度の増加により、耐久性と偏光性能が
向上する。重合度の上限としては、製膜性の点から、3
0000が好ましい。PVAの重合度はJIS−K−6
726に準じて測定される。
性の点から、90モル%以上が好ましく、98モル%以
上がより好ましく、99モル%以上がより好ましく、9
9.5モル%以上が特に好ましい。
り、25以上が好ましく、30以上が特に好ましい。2
色比を向上させる方法としては、低酸素雰囲気下で、脱
水促進剤を含有させた高重合度のPVAフィルムを高い
延伸倍率で乾熱延伸する方法が好ましい。
(波長:380〜780nm)の範囲における最大吸収
波長は、500nm以上が好ましく、520nm以上が
より好ましく、540nm以上が特に好ましい。最大吸
収波長の上限は、650nmが好ましく、620nmが
より好ましい。材料に使用するPVAの重合度が大きく
なるほど、最大吸収波長は高波長側に移動する傾向があ
る。最大吸収波長が上記の範囲である場合には、ポリビ
ニレン構造を形成する共役二重結合のビニレン単位の数
が15〜30個程度と考えられる。
のビニルエステル系モノマーをラジカル重合して得られ
たポリビニルエステル系重合体をアルカリ触媒または酸
触媒を用いてケン化する方法が挙げられる。
ては、バルク重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等が
挙げられる。重合度が4000以上のPVAを得るため
には、バルク重合や乳化重合が好ましい。重合触媒とし
ては、アゾ系触媒、過酸化物系触媒、レドックス系触媒
等が挙げられる。
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビ
ニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、トリ
フルオロ酢酸ビニルおよびバーサティック酸ビニルなど
が挙げられる。これらの中でも、酢酸ビニルが好まし
い。
なコモノマーを共重合してもよい。コモノマーとして
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等
のオレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
オクタデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸
およびその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロ
ピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチ
ル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタ
デシル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミド、
N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミ
ド、N, N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸および
その塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよび
その塩またはその4級塩、N−メチロールアクリルアミ
ドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体;メタク
リルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチル
メタクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスルホン
酸およびその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルア
ミンおよびその塩またはその4級塩、N−メチロールメ
タクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド
誘導体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニル
エーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニ
ルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニ
ルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエー
テル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニ
トリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル;酢酸アリ
ル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸およびそ
の塩またはそのエステル、ビニルトリメトキシシラン等
のビニルシリル化合物、酢酸イソプロペニル等が挙げら
れる。
ブチルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、トリ
メチルシリルビニルエーテルなどのポリビニルエーテル
系重合体を加水分解する方法でもよい。
2000以上のPVAを製膜して得られたPVAフィル
ムを材料に用いる。PVAフィルムの製膜方法として
は、樹脂フィルム、乾燥ドラムあるいは乾燥ベルトの上
にPVA溶液を流延するキャスト法あるいはダイキャス
ト法が挙げられる。PVAの溶剤としては、水、有機溶
剤あるいは水と有機溶剤の混合液が挙げられる。有機溶
剤としては、ジメチルスルホキシド、フェノール、メタ
ノール、エタノールなどが挙げられる。PVA溶液に
は、必要に応じて、可塑剤、界面活性剤、二色性染料、
無機塩類等を添加することができる。PVAフィルム
は、必要に応じて熱処理をしてもよい。PVAフィルム
の厚みは、5〜500μmが好ましく、30〜200μ
mがより好ましい。
フィルムの予備膨潤処理、ポリビニレン構造を生成させ
る脱水処理、一軸延伸処理(一軸延伸中に、脱水処理が
同時に行われる場合が多い。)、ホウ素化合物などによ
る固定処理、乾燥処理などがある。さらに必要に応じて
熱処理をしてもよい。各々の処理工程の順序や回数には
制限はない。
させる脱水処理としては、脱水促進剤を含有させたPV
Aフィルムを延伸する方法や延伸したPVAフィルムに
脱水促進剤を含有させて加熱する方法が挙げられる。P
VAフィルムに脱水促進剤を含有させる方法としては、
脱水促進剤を含有する水溶液にPVAフィルムを浸漬す
る方法、気体状の脱水促進剤の雰囲気下にPVAフィル
ムを置く方法、脱水促進剤を含有するPVA溶液を用い
て製膜する方法が挙げられる。脱水促進剤としては、塩
酸、硫酸などのプロトン酸、塩化第二錫、臭化第二錫な
どのハロゲン化第二錫が挙げられる。脱水促進剤の添加
量は、PVAに対して0.001〜10重量%が好まし
い。脱水促進剤の量が上記の範囲より少ないと偏光性能
が発現しにくい。一方、脱水促進剤の量が上記の範囲よ
り多いと効率的な脱水が難しくなる。脱水促進剤の添加
時期としては、フィルム製膜時、一軸延伸の前、脱水処
理の前が挙げられる。なお、脱水促進剤はPVAフィル
ムの製膜原液に添加する場合には、製膜時の乾燥温度が
高すぎるとPVAが熱酸化される恐れがあるので注意を
要する。
延伸、温水中での延伸、吸水させた状態での空気中での
延伸が挙げられる。乾熱延伸時の延伸温度としては10
0℃以上が好ましく、120℃以上がより好ましく、1
40℃以上が特に好ましい。延伸温度の上限としては2
50℃が好ましく、230℃が好ましく、220℃がよ
り好ましい。なお、延伸温度は、延伸中の延伸状態に応
じて変化させてもよい。また、乾熱延伸は、PVAの酸
化による着色が生じる恐れがあるため、窒素雰囲気下や
真空中などの低酸素雰囲気下で行うことが好ましい。乾
熱延伸中に、PVAフィルムは偏光性能を有する着色フ
ィルムに変化する。湿式延伸時の延伸温度は20℃以上
が好ましく、40℃以上がより好ましく、50℃以上が
特に好ましい。延伸温度の上限としては90℃が好まし
く、80℃がより好ましい。なお、湿式延伸のみでは、
ポリビニレン構造が生成しにくいため、別途、加熱処理
が必要となる。延伸温度が低い場合には、高い倍率での
延伸が難しくなり、偏光性能が向上しにくい。一方、延
伸温度が高い場合には、延伸中にフィルムの切断が生じ
やすい。なお、延伸を二回以上に分けて行う場合には、
それぞれ延伸の方法を変更してもよい。延伸倍率として
は、4倍以上が好ましく、5倍以上がより好ましい。延
伸倍率が大きくなるにつれて、最大吸収波長が高波長側
に移動し、光学特性が向上する。延伸倍率の上限は、均
一な延伸性の点から、10倍が好ましく、9倍がより好
ましい。
生成)が不十分な場合には、さらに脱水促進剤を添加し
た後、フィルムを加熱することにより脱水処理を行う。
脱水処理の温度としては、90〜180℃が好ましく、
130〜170℃がより好ましい。PVAからの脱水量
としては、PVAフィルムの厚さが30〜100μmの
場合には、PVAフィルムに対して1〜5重量%が好ま
しい。PVAからの脱水量が少ないと可視光線の吸収量
が低下し、十分な偏光性能が発現しない。一方、脱水量
が多すぎると可視光線の吸収量が過度となり、適度に透
明な偏光フィルムが得られにくく、分子間の架橋反応が
生じて共役二重結合の数が減少したり、フィルムが脆化
する。
合には、高い温度に放置した場合に偏光性能が変化する
恐れがあるため、水、弱アルカリ水溶液、含水メタノー
ル、食塩水などの無機物水溶液に浸漬して脱水促進剤を
除去した方がよい。
後、通常1〜6重量%のホウ素化合物(例:ホウ酸)を
含有する固定処理浴に浸漬するのが好ましい。この固定
処理は要求される耐水性のレベルに応じて行えばよい。
固定処理浴の温度は20〜70℃が好ましい。固定処理
浴から取り出した後の乾燥温度は、30〜80℃が好適
である。フィルムを乾燥した後、さらに50〜150℃
で熱処理をしてもよい。
0μmが好ましく、10〜100μmがより好ましい。
本発明の偏光フィルムは、更に十分な耐水性を得るため
には、その両面あるいは片面に、透明でかつ機械的強度
を有する保護フィルムを貼り合わせて偏光板としてもよ
い。保護フィルムとしては、通常セルロースアセテート
系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィ
ルム等が使用される。
るが、本発明は実施例により何ら制限されない。なお、
実施例中の「%」および「部」は特に断りのない限り、
それぞれ「重量%」および「重量部」を意味する。偏光
フィルム中のポリビニレン構造は、紫外可視分光スペク
トルを用いて可視光線吸収スペクトル(波長:380〜
780nm)の範囲における最大吸収波長を測定するこ
とにより確認した。偏光フィルムの透過度、偏光度およ
び二色性比は、日本電子機械工業会規格(EIAJ)L
D−201−1983に準拠し、分光光度計を用いてC
光源,2度視野にて測定して計算した。なお、偏光フィ
ルムは通常保護フィルムをラミネートした状態で使用さ
れるが、以下の実施例では、保護フィルムのない偏光フ
ィルム単独の状態で測定した。
9.9モル%)フィルムを20℃の硫酸水溶液(0.0
1規定)中に10分間浸漬した。20℃で30分間乾燥
した。190℃の窒素中で一軸方向に6.8倍に延伸し
た。次に、4%のホウ酸水溶液中に10分間浸漬し、塩
酸の除去と固定処理を同時に行った。最後に、40℃の
温風で乾燥することにより、厚さ20μmのポリビニレ
ン構造を有する偏光フィルムが得られた。偏光フィルム
の評価結果を表1に示す。
9.9モル%)フィルムを20℃の硫酸水溶液(0.0
1規定)中に10分間浸漬した。20℃で30分間乾燥
した。220℃の窒素中で一軸方向に6.5倍に延伸し
た。次に、蒸留水で洗浄した。最後に、40℃の温風で
乾燥することにより、厚さ18μmのポリビニレン構造
を有する偏光フィルムが得られた。偏光フィルムの評価
結果を表1に示す。
9.7モル%)フィルムを20℃の硫酸水溶液(0.1
規定)中に10分間浸漬した。20℃で30分間乾燥し
た。160℃の窒素中で一軸方向に5.2倍に延伸し
た。次に、蒸留水で洗浄した。最後に、40℃の温風で
乾燥することにより、厚さ24μmのポリビニレン構造
を有する偏光フィルムが得られた。偏光フィルムの評価
結果を表1に示す。
9.9モル%)フィルムを20℃の硫酸水溶液(0.5
規定)中に10分間浸漬した。20℃で30分間乾燥し
た。130℃の空気中で一軸方向に4.3倍に延伸し
た。次に、蒸留水で洗浄した。最後に、40℃の温風で
乾燥することにより、厚さ51μmのポリビニレン構造
を有する偏光フィルムが得られた。偏光フィルムの評価
結果を表1に示す。
9.7モル%)フィルムを30℃の染色水溶液(ヨウ素
0.2g/l、ヨウ化カリウム20g/l、ホウ酸40
g/l)中に3分間浸漬した。続いて、50℃のホウ酸
水溶液(40g/l)中で一軸方向に4倍に延伸し、3
0℃の処理水溶液(ヨウ化カリウム20g/l、ホウ酸
40g/l、塩化亜鉛10g/l)中に4分間浸漬し
た。最後に、40℃の温風で乾燥することにより、厚さ
16μmの(ポリビニレン構造を有していない)ヨウ素
系偏光フィルムが得られた。偏光フィルムの評価結果を
表1に示す。
クトルの範囲における偏光性能に優れており、高温高湿
下に長期間放置した場合の耐久性に優れている。本発明
の偏光フィルムは、LCDナビゲーションシステムある
いはLCDテレビなどの温度や湿度変化が大きい車載L
CD用の偏光板用として有効である。
Claims (3)
- 【請求項1】 重合度2000以上のポリビニルアルコ
ールを材料に用いて得られたポリビニレン構造を有する
ポリビニルアルコール誘導体からなり、2色性比が20
以上である偏光フィルム。 - 【請求項2】 可視光線吸収スペクトルの範囲における
最大吸収波長が500nm以上である請求項1記載の偏
光フィルム。 - 【請求項3】 ポリビニルアルコールがケン化度90モ
ル%以上である請求項1または2記載の偏光フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06640598A JP3730397B2 (ja) | 1997-03-19 | 1998-03-17 | 偏光フィルムの製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6584297 | 1997-03-19 | ||
| JP9-65842 | 1997-03-19 | ||
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Related Child Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2005086104A Division JP4060321B2 (ja) | 1997-03-19 | 2005-03-24 | 偏光フィルム |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-03-17 JP JP06640598A patent/JP3730397B2/ja not_active Expired - Lifetime
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