JPH10320110A - 光学式マウスパッド - Google Patents

光学式マウスパッド

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JPH10320110A
JPH10320110A JP9147270A JP14727097A JPH10320110A JP H10320110 A JPH10320110 A JP H10320110A JP 9147270 A JP9147270 A JP 9147270A JP 14727097 A JP14727097 A JP 14727097A JP H10320110 A JPH10320110 A JP H10320110A
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layer
pattern
light
mouse pad
colored
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JP9147270A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kato
高明 加藤
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Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学式マウスパッドの外観を自由にデザイン
することのできる方法及びパッド構造を実現することに
あり、パッドに楽しい絵、図柄などを描いて、暖かい、
楽しい印象を与えるための技術を提供する。 【解決手段】 透明な表面フィルム26の裏面上には、
所定の模様を構成するように異なる色調の着色印刷部6
3A,63B,63C,63D,63Eを含む印刷層6
3が印刷されている。印刷層63の構成する模様は、マ
ウスパッドの表面側から見た場合に、絵柄などの模様が
形成されている。印刷層63を構成する複数の着色印刷
部63A,63B,63C,63D,63Eは、種々の
色調の着色インクを用いることができるが、その光学的
特徴としては、いずれも、可視領域においては光透過率
が低く、近赤外領域では光透過率が高いものが選定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式マウスパッド
に係り、特に、光学式マウスパッドのデザイン上の自由
度を確保するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータなどへの座標入
力装置として種々の光学式マウスシステムが用いられて
いる。光学式マウスシステムは、一般的に、LEDなど
の発光素子と、フォトダイオードなどの受光素子を備え
た光学式マウスと、この光学式マウスによって座標の検
出を可能にするように構成された座標パターンを備えた
光学式マウスパッドとから構成される。
【0003】たとえば、特公平1−39128号公報に
記載されている光学式マウスにおいては、ストライプ状
の平行細線からなるX座標を規定するX軸ラインパター
ンと、同様にY座標を規定するY軸ラインパターンとを
厚さ方向に隔てて形成した光学式マウスパッドを用い、
光学式マウスのX座標検出光学系の焦点をX軸ラインパ
ターンの位置に合わせ、Y座標検出光学系の焦点をY軸
ラインパターンの位置に合わせることによって、X座標
とY座標とを混同なく、簡素な検出系で確実に検出でき
るように構成されている。
【0004】図7には、上記公報の技術を用いて製造し
た光学式マウスパッドの断面構造を示す。このマウスパ
ッド1は、透明な基材10を備えている。この基材10
は、たとえば、ガラスやアクリル樹脂のような高剛性の
板材で、厚さ5mm、幅210mm、長さ300mm程
度の略A列4判サイズに形成されている。基材10の表
面(マウスパッドの通常の設置状態における上面をい
う。以下同様。)11には、厚さ20〜30μm程度の
透明接着剤層22を介して、透明な上面フィルム23が
接着されている。上面フィルム23の表面上には複数の
平行なストライプ状のパターン部にパターニングされて
成る、アルミニウム薄膜等からなるX軸ラインパターン
21が形成されている。このX軸ラインパターン21の
各パターン部は、図の紙面と直交する方向に伸びてい
る。
【0005】また、基材10の裏面(マウスパッドの通
常の設置状態における下面をいう。以下同様。)12に
は、厚さ20〜30μm程度の透明接着剤層32を介し
て、下面フィルム33が貼着されている。この下面フィ
ルム33の表面上には、アルミニウム薄膜を全面的に形
成してなる反射層35と、この反射層35の表面上に複
数の平行なストライプ状のパターン部にパターニングさ
れて成る黒色印刷層36とが積層されている。これらの
反射層35と黒色印刷層36とが一体になって構成され
た、反射層35における黒色印刷層36の被覆していな
い部分がストライプ状のパターン部を有するY軸ライン
パターン31となっている。このY軸ラインパターン3
1の各パターン部は、図の紙面と平行な方向(図示左右
方向)に伸びている。なお、下面フィルム33の裏面に
は、複数の滑り止め部材34が貼着されている。
【0006】上面フィルム23の表面には、透明接着剤
27を介して、薄い青色に染められたポリエステルフィ
ルムから成る着色フィルム25が貼着されている。この
着色フィルム25の表面上には、ハードコート膜24が
形成されている。このハードコート膜24は、たとえ
ば、酸化シリコン層、オルガノポリシロキサン系の原液
を塗布して加熱硬化処理を施すことによって形成された
ガラス質の硬質皮膜、光硬化性アクリル樹脂の硬化皮膜
などである。
【0007】上記のような光学式マウスパッドにおいて
は、光学式マウスのLEDから発せられる光(通常、近
赤外光が用いられる。)がX軸ラインパターン21、Y
軸ラインパターン31に照射され、それぞれのラインパ
ターンに合焦させられた検出光学系によって、光学マウ
スの移動とともに交差するX方向とY方向のラインパタ
ーンの数がそれぞれカウントされて、X,Y方向への光
学マウスの移動量が検出される。ここで、Y軸ラインパ
ターン31の検出光に対する光反射率は90%程度であ
るが、Y方向の移動量の検出に際して、上方に形成され
たX軸ラインパターン21の影による影響(誤検出な
ど)を低減するために、X軸ラインパターン21は、検
出光の反射率が50%程度になるように調整して形成さ
れている。
【0008】また、上記のマウスパッドにおいては、表
面側から見た場合に、X軸ラインパターン21及びY軸
ラインパターン31が格子状の反射ラインとして視認さ
れることから、幻惑されたり、外光の映り込みが発生す
るなど外観が好ましくないため、青色の着色フィルム2
5を貼着している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の光学
式マウスパッドにおいては、ラインパターンに起因する
パッドのぎらつきなどを防止するために、薄い青色の着
色フィルム25を設けていることから全体として青い色
に見えるが、ラインパターンの格子状の模様はそのまま
透けた状態で視認される。ラインパターンの格子模様が
見えることは必ずしも外観を悪化させるものでもない
が、一般的には外観を冷たい、人工的な印象を与えるも
のにしてしまうという問題点がある。
【0010】また、ラインパターンの格子模様を視認し
にくくするには着色フィルム25の色調を濃くすればよ
いが、着色フィルム25を濃色にすると、検出光もまた
着色フィルムによって遮られてしまうため、光学式マウ
スによるラインパターンの検出が困難になる。このた
め、着色フィルムの濃度も限定されてしまい、マウスパ
ッドのデザイン上の自由度が限定されてしまうという問
題点がある。
【0011】そこで本発明は上記各問題点を解決するも
のであり、その課題は、光学式マウスパッドの外観を自
由にデザインすることのできる方法及びパッド構造を実
現することにあり、パッドに楽しい絵、図柄などを描い
て、暖かい、楽しい印象を与えるための技術を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、透光性の基板の内部に少なく
とも一の平面方向の座標を表面側から光学的に検知可能
な座標パターンを有する光学式マウスパッドにおいて、
前記基板の表面と前記座標パターンとの間に、前記基板
の表面側から視認可能な着色模様を構成する着色層を備
え、前記着色層は、前記座標パターンを光学的に検知す
るための検出光に対して高い透過率を示すとともに、可
視領域の少なくとも一部の領域において所定の色調を呈
するための光学特性を備えていることを特徴とする光学
式マウスパッドである。
【0013】この手段によれば、座標パターンの表面側
に着色模様を構成する着色層が形成され、この着色層
は、検出光に対して高い透過率を示すとともに可視領域
の少なくとも一部の領域において所定の色調を呈するた
めの光学特性を備えていることにより、光学式マウスに
よる座標検出に支障を与えることなく、マウスパッドを
表面側から見た場合に、着色層による所定の着色模様を
視認することができるようになるため、光学式マウスパ
ッドのデザイン上の自由度を向上させることができる。
【0014】また、透光性の基板の内部に少なくとも一
の平面方向の座標を表面側から光学的に検知可能な座標
パターンを有する光学式マウスパッドにおいて、前記基
板の表面と前記座標パターンとの間に、前記基板の表面
側から視認可能に印刷された着色層を備え、前記着色層
は、前記座標パターンを光学的に検知するための検出光
に対して高い透過率を示すとともに、可視領域の少なく
とも一部の領域において所定の色調を呈するための光学
特性を備えていることを特徴とする光学式マウスパッド
である。
【0015】この手段によれば、座標パターンの表面側
に印刷された着色層が形成され、この着色層は、検出光
に対して高い透過率を示すとともに可視領域の少なくと
も一部の領域において所定の色調を呈するための光学特
性を備えていることにより、光学式マウスによる座標検
出に支障を与えることなく、マウスパッドを表面側から
見た場合に、着色層による所定の着色状態を視認するこ
とができるようになるため、光学式マウスパッドのデザ
イン上の自由度を向上させることができる。
【0016】特に、印刷によって着色層を形成すること
により、安価に、しかも、任意の模様、図柄、絵柄など
を自由に形成することができる。
【0017】なお、上記の所定の色調を呈するための光
学特性を備えているとは、可視領域内の波長域において
不均一な吸収特性又は反射特性を備えているために、視
覚上所定の色調を呈するようになっていることを言う。
ただし、この光学特性は着色層の平面上に均一である必
要はなく、むしろ、着色模様を構成する場合には着色層
の光学特性が平面方向に異なるように構成されている。
【0018】上記の2つの手段においては、前記着色層
は、前記基板の内部に形成されていることが好ましい。
【0019】この手段によれば、基板の内部に着色層が
形成されていることにより、摩耗などによって着色層が
消失する恐れがないとともに、露出していることによる
変質や変色を防止できる。
【0020】なお、着色層を基板の内部に形成する方法
或いは構造としては、2つの透光性材料の間に挟み込む
ものが好ましい。特に、2つの透光性材料のうち一方の
透光性材料の貼り合わせ面上に予め着色層を形成した
後、2つの透光性材料を透光性接着剤などにより接着す
ることが望ましい。
【0021】また、前記基板には第1透光性層と第2透
光性層との貼り合わせ構造を設け、前記第1透光性層と
前記第2透光性層との貼り合わせ面間に前記着色層及び
前記座標パターンの双方を形成することが好ましい。
【0022】この手段によれば、第1透光性層と第2透
光性層との貼り合わせ面上に座標パターンと着色層の双
方を形成しているため、基板内への座標パターンと着色
層とを内包させる工程を一度で完了させることができ、
製造効率を高めることができる。
【0023】なお、特に、第1透光性層の貼り合わせ面
上に着色層を形成し、第2透光性層の貼り合わせ面上に
座標パターンを形成することが好ましい。それぞれの貼
り合わせ面上における形成工程を別個に実施することが
できるとともに、着色層、座標パターンの双方を、他の
層やパターンの形成されていない面(たとえば平坦面)
上に形成することができるからである。
【0024】さらに、前記座標パターンの裏面側若しく
は前記座標パターンの非形成領域に明色層を有すること
が望ましい。
【0025】この手段によれば、着色層として白色層な
どの明色層を形成すると、明色層により広い波長範囲に
亘って光透過率が低くなるために、座標検出が妨げられ
ることが多いが、座標パターンの裏面側若しくは座標パ
ターンの非形成領域に明色層を形成することにより、座
標パターンの検出を妨げることなく着色層の背景を白色
化させることが可能となり、座標パターンを目立たなく
させることができるとともに、マウスパッドの色調とし
て明色を加えることができ、しかも、着色層の色調を全
体的に明るくすることができる。
【0026】なお、前記座標パターンは、より表面側に
形成され、前記検出光に対する反射性を備えた平行細線
からなる第1ラインパターンと、より裏面側に形成さ
れ、前記検出光に対して前記第1ラインパターンよりも
高い反射率を備え、前記第1ラインパターンの平行細線
に対して交差する平行細線を備えたパターン形状の第2
ラインパターンとを有することが好ましい。異なる方向
を規定する異なる高さに配置された第1ラインパターン
及び第2ラインパターンによって相互の干渉を抑制して
座標検出を行うことができるとともに、第1ラインパタ
ーンよりも第2ラインパターンの方が高い反射率を備え
ていることから、裏面側に形成された第2ラインパター
ンの検出に際して、第1ラインパターンの影による誤検
出を低減することができるからである。
【0027】この場合、特に、上記明色層を第2ライン
パターンの非形成領域に形成することが、座標検出を妨
げず、しかも、製造工程の煩雑さを回避する上で効果的
である。
【0028】なお、上記の検出光は、着色層の選定幅を
広げ、検出精度を高める上で可視領域外の波長域の光で
あることが好ましく、その中でも、高輝度で安価な光源
が選られることから、近赤外領域(特に850〜950
nmの波長域)の光であることが望ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る光学式マウスパッドの実施形態について説明す
る。図1は本発明に係る第1実施形態のマウスパッドの
断面構造を示すものである。ここで、基材10、X軸ラ
インパターン21、Y軸ラインパターン31(反射層3
5、黒色印刷層36)、透明接着剤層22,32、上面
フィルム23、下面フィルム33、ハードコート層24
は、それぞれ図7に示す従来の光学式マウスパッドと同
様のものであり、同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0030】この実施形態では、従来例における着色フ
ィルムの代わりに、透明なポリエステル樹脂からなる厚
さ約25μmの表面フィルム26を用いている。この表
面フィルム26の表面上には従来例と同様の約2μmの
厚さのハードコート層24が形成されている。表面フィ
ルム26の裏面上には、所定の模様を構成するように異
なる色調の着色印刷部63A,63B,63C,63
D,63Eを含む印刷層63が印刷されている。
【0031】印刷層63の構成する模様は、マウスパッ
ドの表面側から見た場合に、たとえば図5に示すように
見える平面パターンで形成されている。ここで、着色印
刷部63Aはヨットの帆を示し、薄い赤色であり、着色
印刷部63Bはヨットの船体を示し、黄色であり、着色
印刷部63Cはマストや帆の支持枠を示し、黒色であ
る。さらに、着色印刷部63Dは海を示し、濃い青色で
あり、着色印刷部63Eは空を示し、薄い青色である。
印刷方法としては、スクリーン印刷、その他の種々の印
刷法を用いることができる。
【0032】印刷層63を構成する複数の着色印刷部6
3A,63B,63C,63D,63Eは、種々の色調
の着色インクを用いることができるが、その光学的特徴
としては、図6に示すようにいずれも、可視領域におい
ては光透過率が低く、近赤外領域では光透過率が高いも
のが選定されている。
【0033】図6は、上記の選定された着色インクの中
から、Rは赤色、Gは緑色、Bは青色の着色インクを用
いて、約15μmの厚さのポリエステルフィルム上に1
〜3μm程度の厚さに印刷したものについて光透過率を
測定した結果を示すものである。これらの着色インクと
しては、たとえば、ULPスーパー(東洋インキ社製、
製品名)などの染料系インクが好ましい。染料によって
発色させたインクは、近赤外領域において高い透過率を
呈する場合が多いからである。ただし、顔料系インクで
あっても、組成やコーティング厚を薄くすることによっ
て、図6に示すものと類似の赤外線透過特性を得ること
が可能である。
【0034】これらの着色インクは、それぞれ、近赤外
領域において高い光透過率を示しており、また、可視領
域においては、それぞれの色調に応じて、所定の領域に
おいて光透過率が高く、他の領域において低くなってい
る。
【0035】図6にはまた、赤色、緑色、青色の各色の
着色インクを重ねて印刷した場合の光透過率を示す。こ
のように重ねると、可視領域においてはほとんど光透過
しなくなり、黒色を呈する一方、近赤外領域において
は、ラインパターンの検出に充分な光透過率が確保され
ている。このような着色インクを用いることによって、
完全な白色及び白色に近い明色を除くすべての色調を形
成することができる。濃度は、印刷層の厚さを変えるこ
とによって調整できる。
【0036】このようにして形成した表面フィルム26
の印刷面と、予めアルミニウムの蒸着、フォトリソグラ
フィなどの方法によってX軸ラインパターン21を表面
上に形成した上面フィルム23の表面とを、ドライラミ
ネーション法によって、厚さ2〜3μm程度の透明接着
剤27を介して相互に接着する。そして、このように接
着された表面フィルム26及び上面フィルム23を、基
材10の表面11上に透明接着剤層22を介して接着す
る。
【0037】同様に、基材10の裏面12と、反射層3
5及び黒色印刷層36を形成した下面フィルム33の表
面とを透明接着剤層32を介して接着する。
【0038】本実施形態においては、光学式マウスのL
EDの発光波長は850〜950nm(近赤外光)の領
域である。これは、LEDにおいて最も高い発光輝度が
安価に得られる波長帯であるからである。ここで、上述
のように、印刷層63は、近赤外領域においては光透過
率が高く、可視領域において光透過率の低い領域を有す
る着色印刷部63A,63B,63C,63D,63E
で構成される。このため、マウスパッドの外観は、印刷
層63によって主として決定される一方、光学式マウス
によるラインパターンの検出には支障が出ない。
【0039】また、印刷層63によって構成された模
様、図柄、絵柄などは、マウスパッドの表面上ではな
く、表面フィルム26と上面フィルム23との間に形成
されているため、使用によって摩耗して消えることがな
い。
【0040】印刷層63は、X軸ラインパターン21及
びY軸ラインパターン31よりも表面側に配置されてい
るため、ラインパターンが視認しにくくなるとともに模
様、図柄、絵柄などが遮られることもないので、マウス
パッドの外観を向上させることができる。
【0041】なお、印刷層63は、表面フィルム26の
裏面上に印刷されるため、通常の絵柄などとは逆の形状
に印刷成形される。
【0042】本実施形態では、特に、印刷層63が表面
フィルム26の裏面上に印刷され、X軸ラインパターン
21の形成された上面フィルム23の表面に対して接着
されるため、製造工程数の増加を抑制することができ
る。また、印刷層63とX軸ラインパターン21とを対
向させて、透明接着剤27によって接着させているた
め、印刷層63とX軸ラインパターン21による凹凸の
発生を同時に回避することができる。
【0043】ここで、印刷層63の背景は、X軸ライン
パターン21(光反射率50%程度である。)、Y軸ラ
インパターン31(反射層35によって光反射率は90
%程度になっている。)、及び黒色印刷層36(黒色イ
ンクによって印刷されている。)が格子状に形成された
ものとなっている。
【0044】上記の印刷層63においては、近赤外領域
における光透過率の高い明色のインクを入手することが
困難であるため、図柄、絵柄、模様などに明色部分を形
成することが難しいという問題点がある。明色は、可視
領域についてはもちろんのこと、可視領域外においても
広い波長領域で光透過率が低くなっていることが多いか
らである。もっとも、完全な白色に近い明色でさえなけ
れば、やや白色化した色調を呈するとともに近赤外領域
に高い光透過率を備えた着色インクを形成し、これによ
って明るいデザインを形成することは可能である。
【0045】図柄などの中に白色などの明色を入れたい
場合には、黒色印刷層36の代わりに、白色印刷層を形
成し、印刷層63の背景を白色化することによって、マ
ウスパッドのデザインに実質的に白色を加えることがで
きる。この白色印刷層による白色は、X軸ラインパター
ン21やY軸ラインパターン31の形成領域において見
ることはできないが、それでも印刷層63の全体の色調
を白色化し、明るくすることができる。
【0046】黒色印刷層36の代わりに白色印刷層を形
成した場合、光学式マウスによるラインパターンの検出
に困難が発生することも考えられる。しかし、本実施形
態においては、X軸ラインパターン21と白色印刷層と
は上下に離れており、光学式マウスにおいてX方向検出
光学系とY方向検出光学系とは別個の光学系でそれぞれ
異なる深度に焦点を合わせるように構成されているた
め、X軸ラインパターンの検出に困難が生ずることはな
い。一方、Y軸ラインパターン31においては、光反射
率を90%以上としているため、白色印刷層との光反射
率の差を充分に確保することができ、充分な検出精度を
保持することができる。
【0047】なお、白色印刷層の代わりに、完全な白色
ではないが、明度の高い明色層を形成してもよい。
【0048】図2は、本発明に係る第2実施形態の断面
構造を示すものである。この実施形態において、基材1
0、X軸ラインパターン21、Y軸ラインパターン31
(反射層35及び黒色印刷層36)、上面フィルム2
3、ハードコート層24、表面フィルム26、下面フィ
ルム33、透明接着剤層22,32、滑り止め部材34
は第1実施形態と同様である。
【0049】この実施形態においては、印刷層63を表
面フィルム26の表面上に印刷形成し、この上に透明樹
脂からなる平坦化層66を形成した後、ハードコート層
24をコーティングしている。ここで、ハードコート層
24を印刷層63上に直接に形成しても充分な平坦性が
得られる場合には、平坦化層66を省略してもかまわな
い。
【0050】この実施形態においても、印刷層63は、
第1実施形態と同様にラインパターン21,31よりも
表面側に配置されているため、上述と同様の効果を得る
ことができる。
【0051】図3は、本発明に係る第3実施形態の断面
構造を示すものである。この実施形態においても、基材
10、X軸ラインパターン21、Y軸ラインパターン3
1(反射層35及び黒色印刷層36)、上面フィルム2
3、ハードコート層24、表面フィルム26、下面フィ
ルム33、透明接着剤層22,32、滑り止め部材34
は第1実施形態と同様である。
【0052】この実施形態では、上面フィルム23の表
面上に形成されているX軸ラインパターン21の上に直
接に印刷層63を形成し、その後、ハードコート層24
を形成した表面フィルム26を透明接着剤27によって
接着している。
【0053】この実施形態においては、上面フィルム2
3上におけるX軸ラインパターン21の形成に引き続い
て印刷層63を印刷することができ、製造工程数の増加
を抑制できるるとともに、表面フィルム26の裏面上に
は何も形成されていないために、透明接着剤27の塗布
が容易になる。
【0054】この場合、印刷層63の表面上に、図2に
示す第2実施形態と同様に、直接若しくは平坦化層を介
してハードコート層24を形成し、表面フィルム26を
省略することも可能である。
【0055】図4は、本発明に係る第4実施形態の断面
構造を示すものである。この実施形態においても、基材
10、X軸ラインパターン21、Y軸ラインパターン3
1(反射層35及び黒色印刷層36)、上面フィルム2
3、ハードコート層24、表面フィルム26、下面フィ
ルム33、透明接着剤層22,32、滑り止め部材34
は第1実施形態と同様である。
【0056】この実施形態では、予め表面上に印刷層6
3を印刷形成した薄い透明フィルム64を形成してお
き、この透明フィルム64を、表面上にX軸ラインパタ
ーン21を形成した上面フィルム23と、表面上にハー
ドコート層24を形成した表面フィルム26との間に挟
み込んで製造している。
【0057】この実施形態によれば、印刷層63の形成
工程を、上面フィルム23にX軸ラインパターン21を
形成する工程、及び、表面フィルム26にハードコート
層24を形成する工程とは別個に行うことができるの
で、製造効率を向上させることができる。
【0058】以上説明した各実施形態においては、いず
れも、着色インクを用いた印刷によって、所定の図柄、
絵柄、模様などを備えた印刷層63を形成しているが、
同様の光学特性を示すものであれば、着色フィルムを挟
み込むことによって、同様のマウスパッドを形成するこ
ともできる。すなわち、光学式マウスの検出光に対して
は高い光透過率を示し、可視領域内に特定の色調を表す
ための光学特性を有するものであれば、着色フィルムに
おいても同様の効果を得ることができる。
【0059】このような着色フィルムは、たとえば、フ
ィルムを構成する基本的な透光性樹脂中に染料や顔料な
どの特定の光学特性を示す物質を混合することによって
容易に作成することができる。
【0060】また、上記実施形態では、光学式マウスの
検出光を近赤外領域の光としているが、検出光は可視領
域外であればいずれの領域の光でもよいことはもちろん
のこと、可視領域内の光であっても、形成した着色層が
高い光透過率を備えている波長領域の光でありさえすれ
ばよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、着
色層が、検出光に対して高い透過率を示すとともに可視
領域の少なくとも一部の領域において所定の色調を呈す
るための光学特性を備えていることにより、光学式マウ
スによる座標検出に支障を与えることなく、マウスパッ
ドを表面側から見た場合に、着色層による所定の着色状
態を視認することができるようになるため、光学式マウ
スパッドのデザイン上の自由度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式マウスパッドの第1実施形
態の構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る光学式マウスパッドの第2実施形
態の構造を示す断面図である。
【図3】本発明に係る光学式マウスパッドの第3実施形
態の構造を示す断面図である。
【図4】本発明に係る光学式マウスパッドの第4実施形
態の構造を示す断面図である。
【図5】第1実施形態の印刷層の平面パターンを示す概
略平面図である。
【図6】印刷層に用いる着色インクを用いて印刷したポ
リエステルフィルムの光学特性(光透過率と波長との関
係)を示すグラフである。
【図7】従来の光学式マウスパッドの構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 基材 21 X軸ラインパターン 22,32 透明接着剤層 23 上面フィルム 24 ハードコート層 26 表面フィルム 27 透明接着剤 31 Y軸ラインパターン 33 下面フィルム 35 反射層 36 黒色印刷層 63 印刷層 63A,63B,63C,63D,63E 着色印刷部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性の基板の内部に少なくとも一の平
    面方向の座標を表面側から光学的に検知可能な座標パタ
    ーンを有する光学式マウスパッドにおいて、前記基板の
    表面と前記座標パターンとの間に、前記基板の表面側か
    ら視認可能な着色模様を構成する着色層を備え、前記着
    色層は、前記座標パターンを光学的に検知するための検
    出光に対して高い透過率を示すとともに、可視領域の少
    なくとも一部の領域において所定の色調を呈するための
    光学特性を備えていることを特徴とする光学式マウスパ
    ッド。
  2. 【請求項2】 透光性の基板の内部に少なくとも一の平
    面方向の座標を表面側から光学的に検知可能な座標パタ
    ーンを有する光学式マウスパッドにおいて、前記基板の
    表面と前記座標パターンとの間に、前記基板の表面側か
    ら視認可能に印刷された着色層を備え、前記着色層は、
    前記座標パターンを光学的に検知するための検出光に対
    して高い透過率を示すとともに、可視領域の少なくとも
    一部の領域において所定の色調を呈するための光学特性
    を備えていることを特徴とする光学式マウスパッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記着
    色層は、前記基板の内部に形成されていることを特徴と
    する光学式マウスパッド。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記基
    板には第1透光性層と第2透光性層との貼り合わせ構造
    を設け、前記第1透光性層と前記第2透光性層との貼り
    合わせ面間に前記着色層及び前記座標パターンの双方を
    形成することを特徴とする光学式マウスパッド。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2において、前記座
    標パターンの裏面側若しくは前記座標パターンの非形成
    領域に明色層を有することを特徴とする光学式マウスパ
    ッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU734649B3 (en) * 1999-09-03 2001-06-21 Aaron O'connor A non-slip article
US6781572B2 (en) 2000-09-12 2004-08-24 Nec Corporation Optical pointing device, control method thereof and computer program product recording the same

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