JPH1032055A - 過電圧保護装置 - Google Patents

過電圧保護装置

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JPH1032055A
JPH1032055A JP18374596A JP18374596A JPH1032055A JP H1032055 A JPH1032055 A JP H1032055A JP 18374596 A JP18374596 A JP 18374596A JP 18374596 A JP18374596 A JP 18374596A JP H1032055 A JPH1032055 A JP H1032055A
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JP18374596A
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Yoshimasa Hiruma
義昌 比留間
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GOU SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンセントに装着されるプラグに過電圧を吸
収するシリコン2方向性2端子サイリスタを内蔵した過
電圧保護装置であって、その組立構造の簡易化と量産性
の向上を図る。 【解決手段】 プラグ(10)の主体をなすプラグ本体
(11)の中間部に凹部(11d)を形成し、一端をプラグ
部(11a)、他端をケーブルの保持部(11c)またはコ
ンセント部(41)とする。そして凹部に配設される一対
の電極配線体(12)の中間部にシリコン2方向性2端子
サイリスタ(20)の端子を接触させて該サイリスタを凹
部に収納し、凹部を閉塞する蓋体(13)にてこれらを固
定保持した後、前記各電極配線体の接点接続部(12b)
に電極チップ(14)を嵌合させてコンセントとの接触部
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導雷等に起因し
て通信回線を介して加わる過電圧から、各種通信機器や
データ処理装置等を簡易にして効果的に保護することの
できる過電圧保護装置に係り、特にその組立構造の簡易
化を図った量産性に優れた構造の過電圧保護装置に関す
る。
【0002】
【関連する背景技術】近時、通信回線を介する情報通信
技術の発達が目覚ましく、例えば公衆電話回線を介して
複数のパーソナル・コンピュータ間で情報交換するネッ
トワーク・サービスも広く普及してきた。この種の通信
回線(例えば公衆電話回線)は、保安器を介して事業所
や家庭内に引き込まれ、屋内配線を通してパーソナル・
コンピュータ等のデータ処理装置に接続される。特に最
近ではモジュラー・タイプのコネクタ(モジュラー・プ
ラグとモジュラー・コンセント)が広く普及し、データ
処理装置から延ばされた信号ケーブルのモジュラー・プ
ラグを、屋内配線に連結された上記モジュラー・コンセ
ントに装着するだけで簡単にデータ処理装置(電話機や
ファクシミリ装置、データ通信用モデム等も同様)を通
信回線に接続し得るようになってきた。
【0003】ところで公衆電話回線等の通信回線は都市
空間のみならず複数の都市間に跨って縦横に、しかも広
範囲に敷設されている。この為、往々にして雷の発生地
域において上記通信回線に誘導雷による過大な電圧が加
わり、これに起因して通信回線に過大電流(サージ電
流)が流れることがある。このような誘導雷に起因する
サージ電圧は、通信回線に接続されたデータ処理装置等
の損傷やデータ破壊の要因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来では、例え
ば事業所や家庭における通信回線の引き込み口に設けら
れる保安器に過電圧保護回路を組み込んで上記サージ電
圧を吸収するようにし、データ処理装置を保護するよう
な工夫が施されている。この過電圧保護回路は、一般的
には上記通信回線をなす一対の通信線路(信号線)間
に、例えば避雷管(ガスチューブ・アレスタ)や酸化亜
鉛バリスタ等のサージ保護素子を介装して構成される。
尚、上記ガスチューブ・アレスタと酸化亜鉛バリスタと
を2段に亘って介装することも行われ、更にはその後段
にダイオード・ブリッジ回路を挿入する場合もある(多
段防護)。
【0005】しかしながらガスチューブ・アレスタや酸
化亜鉛バリスタの特性は、繰り返し印加されるインパル
ス電流によって経時的変化する。しかもこの種の過電圧
保護回路が組み込まれた保安器の保守・点検は、専用資
格を有する工事士に委ねられており、ユーザが勝手に保
守・改良することはできない。またデータ処理装置側に
上述した過電圧保護回路が組み込まれていることも極め
て希である。従って誘導雷に起因するサージ電圧がデー
タ処理装置に悪影響を及ぼす虞があることを知りつつ
も、ユーザ側においては何ら対処することができないの
が実情である。
【0006】そこで本発明者らは先に特願平8−114
971号にて、コンセントに着脱自在に装着されるプラ
グ本体に、上記コンセントを介して外部から加わる過電
圧を吸収するシリコン2方向性2端子サイリスタを内蔵
した構造の過電圧保護装置を提唱した。本発明はこのよ
うなシリコン2方向性2端子サイリスタをプラグ本体に
内蔵した構造の過電圧保護装置に係り、特にその組立構
造の簡易化を図った量産性に優れた構造の過電圧保護装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る過電圧保護装置は、コンセントに着脱
自在に装着されて該コンセントと電気的に接続されるプ
ラグと、このプラグに内蔵されて前記コンセントを介し
て外部から加わる過電圧を吸収するシリコン2方向性2
端子サイリスタとからなるものであって、特に請求項1
に記載の発明は、前記プラグを、(a1) 一端側を前記コ
ンセントに装着可能なプラグ部、他端側をリード線の保
持部とし、且つその中間部に前記シリコン2方向性2端
子サイリスタを収納する凹部を形成したプラグ本体と、
(b1) 一端を前記保持部に保持されるリード線との電気
的接続部、他端を前記プラグ部に延接された接点接続部
とし、前記凹部の底部に沿って配設されてその中間部を
前記シリコン2方向性2端子サイリスタの端子部との接
触部位とした一対の電極配線体と、(c) 前記凹部に収
納されて前記端子部を前記各電極配線体の接触部位にそ
れぞれ接触させたシリコン2方向性2端子サイリスタを
固定保持して前記凹部を閉塞する蓋体と、(d) 前記各
電極配線体の前記プラグ部に延接された接点接続部にそ
れぞれ嵌合させて設けられ、前記プラグ本体に固定保持
されて前記コンセントの電極との接続接点をなす電極チ
ップとにより構成したことを特徴としている。
【0008】また請求項2に記載の発明は、前記プラグ
を、(a2) 一端側を前記コンセントに装着可能なプラグ
部、他端側を別のプラグが装着されるコンセント部とす
る中継用アダプタ構造をなし、且つその中間部に前記シ
リコン2方向性2端子サイリスタを収納する凹部を形成
したプラグ本体と、(b2) 一端を前記コンセント部にお
ける電極、他端を前記プラグ部に延設された接点接続部
とし、前記凹部の底部に沿って配設されてその中間部を
前記シリコン2方向性2端子サイリスタの端子部との接
触部位とした一対の電極配線体と、(c) 前記凹部に収
納されて前記端子部を前記各電極配線体の接触部位にそ
れぞれ接触させたシリコン2方向性2端子サイリスタを
固定保持して前記凹部を閉塞する蓋体と、(d) 前記各
電極配線体の前記プラグ部に延接された接点接続部にそ
れぞれ嵌合させて設けられ、前記プラグ本体に固定保持
されて前記コンセントの電極との接続接点をなす電極チ
ップとにより構成したことを特徴としている。
【0009】つまり本発明は、シリコン2方向性2端子
サイリスタを内蔵するプラグの構造を、その中間部に凹
部を形成したプラグ本体と、このプラグ本体の凹部に配
設される一対の電極配線体と、シリコン2方向性2端子
サイリスタを固定保持して前記凹部を閉塞する蓋体と、
前記各電極配線体の接点接続部に嵌合させて設けられる
電極チップとにより構成することで、請求項1に記載の
ようにリード線の端部に装着されるプラグ体を構成する
場合であっても、或いは請求項2に記載のように中継用
アダプタ構造をなす場合であっても、その組立構造の簡
易化を図ったことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る過電圧保護装置について説明する。図1
は過電圧保護装置を構成したモジュラー・プラグの概略
構成を示す断面図であり、図2はその組立構造を示す分
解斜視図である。図において10はモジュラー型のプラ
グであり、20はプラグ10に内蔵されたシリコン2方
向性2端子サイリスタである。
【0011】プラグ10は、以下に説明するようにその
主体部をなすプラグ本体11と、このプラグ本体11に
組み付けられる電極配線体12、蓋体13、および電極
チップ14とからなり、その内部に前記シリコン2方向
性2端子サイリスタ20を組み込んで一体化される構造
をなす。先ず、フラグ10の主体部をなすプラグ本体1
1の構造について説明すると、例えばポリカーボネート
を素材とする合成樹脂製のプラグ本体11は、全体的に
は概略直方体形状をなし、その一端側をFCC規格に準
拠した形状のモジュラー型のプラグ部11aとしてい
る。このプラグ部11aは、これと対をなすモジュラー
・コンセント(図示せず)に対して着脱自在に装着され
るものである。
【0012】またプラグ本体11の上面側には、その前
端をヒンジ部としたレバー11bが一体に設けられてい
る。このレバー11bは、上記ヒンジ部を介して下方
(本体部上面側)に弾性変位されたとき、その途中部位
の両側に突出形成した肩部(図示せず)に妨げられるこ
となしに該プラグ10(前記プラグ部11a)のモジュ
ラー・コンセントへの着脱を許容する。またレバー11
bは、モジュラー・コンセントに装着された状態で上方
に弾性復帰したとき、モジュラー・コンセントの上部空
間壁面に形成された凹部に前記肩部を係合させて、その
取り外しを阻止する役割を果たす。
【0013】一方、前記プラグ本体11の他端側は、リ
ード線30を保持する為の保持部11cを構成してい
る。この保持部11cは、リード線30の端部が挿入さ
れる開口部と、この開口部に挿入されたリード線30の
外被31を剥離した心線32をプラグ本体11の内側に
挿通する心線挿通孔とを備えたもので、開口部の壁面の
一部をなす圧着部の塑性変形により、該開口部に挿入さ
れたリード線30を圧着保持する構造を有する。
【0014】しかして上述した如く一端(前方)側にプ
ラグ部11aを、また他端(後方)側に保持部11cを
形成したプラグ本体11の中間部には、下面側に開口し
て前記シリコン2方向性2端子サイリスタ20を収納す
る為の凹部11dが形成されている。この凹部11d内
には、その底面に沿って電極配線体12が配設された
後、前記シリコン2方向性2端子サイリスタ20が収納
される。そしてこの凹部11d内に収納されたシリコン
2方向性2端子サイリスタ20を覆って、その開口部に
蓋体13が嵌め込まれて接合一体化され、該蓋体13に
て前記サイリスタ20が凹部11d内に保持固定される
ようになっている。
【0015】ここで前記電極配線体12について説明す
ると、一対の電極配線体12はそれぞれ導電性金属板か
らなり、全体的には前記プラグ本体11の前記保持部1
1c側からプラグ部11aに掛けて前記凹部11dの内
壁・底面に沿って配設されるようにコ字状に折曲形成さ
れた形状を有する。この電極配線体12の、前記プラグ
本体11の保持部11c側に位置付けられる鈎状の一端
側は、凹部11dの奥部に向けてU字状に折り返し形成
されており、前記保持部11cに保持されるリード線3
0との電気的接続部12aを構成している。特にこの電
極配線体12の電気的接続部12aをなす先端部にはY
字状の切り込み(スリット)が設けられており、該電極
配線体12を凹部11d内に嵌め込んだ際、予め前記心
線挿通孔を挿通して凹部11d内に配設された前記リー
ド線30の心線32を、上記切り込みにて両側から挟み
込むようになっている。このような構造の電気的接続部
12aにより、電極配線体12の凹部11d内への嵌め
込み時に、該電気的接続部12aと上記心線32との電
気的接続が完了するようになっている。
【0016】一方、電極配線体12のプラグ部11a側
に延ばされた鈎状の他端側は、所定長さに亘って折り返
し形成されている。そしてその折り返し部位は、後述す
るように電極チップ14を装着するためのバネ性を有す
る接点接続部12bとして設定されている。また前記一
対の電極配線体12の前記凹部11dの底面に沿って配
設される中間部は、それぞれ外側に向けて幅広形成され
ており、前記シリコン2方向性2端子サイリスタ20の
端子部21との接触部位12cとして設定されている。
【0017】しかして上述した構成の電極配線体12
は、例えばプラグ部11aの前面側下方部位からその底
面部に亘って形成された複数条のコンタクト溝に沿って
位置決めされて前記プラグ本体11の凹部11d内に配
設される。この電極配線体12の凹部11d内への嵌め
込みは、前記保持部11cにリード線30を装着した状
態で行われ、前述したように該リード線30の心線32
との電気的接続を行いながら行われる。しかる後、前記
凹部11d内にシリコン2方向性2端子サイリスタ20
を収納し、その端子部21を前記電極配線体12の接触
部位12cに接触させ、電気的に接続する。これによっ
て一対の電極配線体12間を短絡するようにシリコン2
方向性2端子サイリスタ20が接続される。
【0018】この状態で前記シリコン2方向性2端子サ
イリスタ20を覆って前記凹部11dの開口部に前記蓋
体13を嵌合し、該蓋体13にてシリコン2方向性2端
子サイリスタ20を位置決めしながら、該蓋体13をプ
ラグ本体11に接合一体化する。尚、この蓋体13は、
凹部11dとの間に前記電気的接続部12aの配設空間
を形成すると共に、前記サイリスタ20を位置決めして
固定保持し、更にその反対側面に電極チップ14を配設
可能な空間を形成する階段形状を有している。このよう
な形状の蓋体13のプラグ本体11への固定一体化によ
り、前記シリコン2方向性2端子サイリスタ20が前記
電極配線体12側に押圧され、その端子部21と前記電
極配線体12の接触部位12cとの接触を安定に確保し
ながら、該サイリスタ20および前記電極配線体12が
前記凹部11d内にそれぞれ位置決めされて強固に保持
固定される。
【0019】しかる後、前記プラグ本体11のプラグ部
11aの下面側から、前記コンタクト溝に沿って電極チ
ップ14を挿入し、該電極チップ14を前記電極配線体
12の接点接続部12bに嵌合させる。この電極チップ
14は、コンセントの電極幅とほぼ同程度の厚みを有す
る凹字状の金属片からなり、その上端凹部14aを前記
電極配線体12の接点接続部12bを挟み込む嵌合部と
し、また底面コーナー部を円弧状とした下端部14bを
前記コンセントの電極との接続端面としたものである。
またこの電極チップ14の側部には、プラグ本体11と
の係合部14cが突出形成されており、上記上端凹部1
4aを接点接続部12bに嵌合させてプラグ部11aに
挿入したとき、上記係合部14cをプラグ部11aの内
壁等に形成した溝部に係合させて、その抜き出しが阻止
されるようになっている。つまり電極配線体12の接点
接続部12bに上端凹部14aを嵌合させて設けられる
電極チップ14は、同時に上記係合部14cをプラグ部
11aに係合させて、取り外し不能に保持固定されるよ
うになっている。
【0020】このような構造を有し、その内部にシリコ
ン2方向性2端子サイリスタ20を収納するプラグ10
によれば、保持部11cにリード線30を保持した状態
で凹部11dに電極配線体12を配設した後、該凹部1
1dにシリコン2方向性2端子サイリスタ20を組み込
み、このサイリスタ20を覆って蓋体13をプラグ本体
11に接合一体化し、その後、そのプラグ部11aに電
極チップ14を組み付けるだけで、簡単にその組み立て
と電気的な接続を完了することができる。しかも半田付
け等の処理を行うことなしに、機械的・構造的な接触・
噛み合い構造により、電極配線体12を介してリード線
30と電極チップ14、更にシリコン2方向性2端子サ
イリスタ20との間を電気的に確実に接続することがで
きる。
【0021】またプラグ本体11に対して電極配線体1
2や電極チップ14が前述したコンタクト溝を介して安
定に位置決めされる状態で、凹部11d内にサイリスタ
20が蓋体13により位置決め保持され、更にリード線
30が保持部11cと心線挿通孔とによって安定に位置
決め保持された状態でこれらの電気的接続がなされるの
で、構造的にも非常に強固なものとすることができる。
【0022】ところでプラグ10に内蔵されるシリコン
2方向性2端子サイリスタ20について簡単に説明する
と、該シリコン2方向性2端子サイリスタ20は、例え
ば図3(a)(b)に示すように面実装パッケージ化または
ボタンパッケージ化された形状を有する。前述した実施
形態では面実装パッケージ化したサイリスタ20を用い
た例を示している。尚、21はシリコン2方向性2端子
サイリスタ20の端子部21である。
【0023】このシリコン2方向性2端子サイリスタ2
0は、例えば図4(a)に示すような素子構造を有するプ
レーナ型5層構造(4層構造のものもある)の複合型サ
イリスタで、等価的には図4(b)に示すように2つのサ
イリスタを逆向きに並列接続した複合素子からなり、基
本的には図5に示すようなV-I特性を有する。即ち、
このサイリスタ20は、印加電圧Vが低いときには接合
J2を逆バイアスに保ってオフ状態を維持し(領域
A)、印加電圧Vが接合J2の降伏電圧VBに近付くとア
バランシェ降伏を生じ、ブレークオーバー電圧VBOを越
えた電圧が加わったときにP1層の直下に電流i2を生起
する(領域B)。するとこの電流i2によって生じる電
圧降下(i2×R2)が接合J2に加わり、その電圧降下
が接合J2の拡散電位VB1に達した時点でP1層からN2
層へのキャリア注入が始まって電流i1が流れる(領域
C)。この結果、電流依存性を持つN2-P3-N4層から
なるトランジスタの電流増幅率α1と、P1-N2-P3層か
らなるトランジスタの電流増幅率α2との和が[1]とな
ってサイリスタ20がオン状態となる。そしてオン状態
となったサイリスタ20は、PN接合ダイオードの順方
向電圧降下VFに準じたオン電圧VTを生起することにな
る(領域D)。このような作用がサイリスタ20に加わ
る電圧の極性に応じてそれぞれ生じ、従って図5に示す
ように両極性(両方向)対称のV-I特性を示すことに
なる。
【0024】従ってこのような特性を有するシリコン2
方向性2端子サイリスタ20を上述した如く内蔵したプ
ラグによれば、図6に示すように所定の負荷RLを有す
る信号ラインに接続された被保護回路(データ処理装
置)の前段(プラグによるライン接続部)にサイリスタ
20を介装したことになる。すると図7にその動作特性
を示すように前記ラインに所定の電圧VBが加わった平
常動作時には、これによってサイリスタ20が導通する
ことがないので、ライン電流iLはそのまま被保護回路
に供給される。ところが誘導雷等に起因する過大なサー
ジ電圧Vsurgeが前記ラインに加わると、その電圧がブ
レークオーバー電圧VBOを越えた時点でサイリスタ20
が瞬時に導通し、そのサージ電流isurgeがサイリスタ
20を介してバイパスされる。このときサイリスタ20
の両端にはそのオン電圧VTのみが生じ、従って前記被
保護回路に上記の過大なサージ電圧Vsurgeが加わるこ
とがなくなる。そしてサージ電流isurgeが徐々に減少
し、サイリスタ20の保持電流IH以下になった時点で
該サイリスタ20がオフ状態となるので、前述した平常
動作時の動作モードに移行することになる。
【0025】従って前述した如くシリコン2方向性2端
子サイリスタ20をモジュラー・プラグ10に内蔵した
本装置によれば、誘導雷に起因する通信回線からのサー
ジ電圧Vsurgeが加わっても、シリコン2方向性2端子
サイリスタ20の瞬時の導通によって該サージ電圧Vsu
rgeに依存するサージ電流Isurgeが速やかにバイパスさ
れ、信号ケーブル30に加わる電圧は、サイリスタ20
の両端電圧(オン電圧VT)に保持される。この結果、上
記サージ電圧Vsurgeをモジュラー・プラグ10にて遮
断し、モジュラー・プラグ10から信号ケーブル30を
介して接続されたデータ処理装置を上記サージ電圧Vsu
rgeから効果的に保護することが可能となる。
【0026】特に上述した構成によれば、ユーザ側にお
いて自由に取り扱いが可能なモジュラー・プラグ10に
おいて、通信回線を介して加わるサージ電圧Vsurgeの
伝播を阻止することができるので、仮に保安器にガスチ
ューブ・アレスタや酸化亜鉛バリスタ等からなる過電圧
保護回路が組み込まれてないような場合、或いはその特
性が劣化しているような場合であっても、ユーザ側にお
いて簡易にして効果的に上記サージ電圧Vsurgeに対す
る防護策を講じることが可能となる。つまり工事士等の
専用資格を持たないユーザであっても、誘導雷に起因す
るサージ電圧Vsurgeからデータ処理装置を効果的に防
護することができ、自衛手段として有効に機能させるこ
とが可能となる。
【0027】尚、特定の信号線間に加わるサージ電圧V
surgeから被保護装置を防護する場合には、図8(a)に
示すようにその線間に上記サイリスタ20を介装するよ
うにすれば良く、また上記各信号線と接地ラインとの間
に加わるサージ電圧Vsurgeから被保護装置を防護する
場合には、図8(b)に示すようにその線間に2つのシリ
コン2方向性2端子サイリスタ20をカスケードに介装
し、その中間接続点を接地するようにすれば良い。
【0028】ところで上述した実施形態は、信号ケーブ
ル30に装着されるモジュラー・プラグ10に直接的に
シリコン2方向性2端子サイリスタ20を内蔵した構造
のものであったが、これをモジュラー・プラグとモジュ
ラー・コンセントとの間に介在される中継用アダプタ構
造として実現することもできる。図9および図10はモ
ジュラ型の中継用アダプタ40,50として実現される
過電圧防護装置の構造例を示す概略構成図である。
【0029】これらの中継用アダプタ40,50が特徴
としているところは、前述した図1に示すモジュラー・
プラグ10に比較して、信号ケーブル30の保持部11
cに代えて、他のモジュラー・プラグが着脱可能に装着
されるモジュラー・コンセント部41,51を備え、電
極配線体12の一端部がそのまま上記モジュラー・コン
セント部41,51にまで延ばされて、該コンセント部
41,51における電極42,52として形成されている
点にある。尚、凹部11dや蓋体13等は、基本的には
前述した構造と同様に構成される。
【0030】即ち、図9に示す構造の中継用アダプタ4
0は、そのモジュラー・コンセント部41の向きをプラ
グ部11aと同じ向きに形成したものである。そしてそ
の電極配線体12のコンセント部41に延びる一端側を
下方に大きく折曲し、該コンセント部41の底面に沿っ
てその開口部側に延ばした後、先端部をフ字状に上方に
折り曲げてバネ性を有する電極42としたものである。
【0031】これに対して図10に示す構造の中継用ア
ダプタ50は、そのモジュラー・コンセント部51の向
きをプラグ部11aと逆向き、つまり上下にひっくり返
して形成したものである。そしてその電極配線体12の
コンセント部41に延びる一端側については、凹部11
dの底面と同一面として形成されたコンセント部41の
底面に沿って直線状にその開口部側まで延ばした後、先
端部をフ字状に下方に折り曲げてバネ性を有する電極5
2としたものである。
【0032】尚、一端をコンセント部41,51の電極
42,52とした上記形状の電極配線体12の前記凹部
11dへの組み込みは、コンセント部41,51の開口
部側から凹部11dに向けて該電極配線体12を挿入す
ることによってなされる。そして凹部11dに電極配線
体12を組み込んだ後、該凹部11dにシリコン2方向
性2端子サイリスタ20を収納し、その上に蓋体13を
被せて接合一体化し、その後、前記電極チップ14を装
着することによりその組み立てがなされる。
【0033】かくしてこのような構造の中継用アダプタ
40,50によれば、これをモジュラー・プラグとモジ
ュラー・コンセントとの間に装着するだけで、この中継
用アダプタ40,50に内蔵されたサイリスタ20によ
り、通信回線から加わる誘導雷に起因するサージ電圧V
surgeを効果的に吸収することが可能となる。つまりデ
ータ処理装置の通信用信号ライン、特にモジュラー・コ
ンセントとモジュラー・プラグとの接続部に中継用アダ
プタ40,50を介装するだけで、簡易にして効果的に
データ処理装置をサージ電圧Vsurgeから効果的に防護
することが可能となる。
【0034】しかも上述した構造の中継用アダプタ4
0,50によれば、電極配線板12をの一端部をそのま
まコンセント部41,51の電極42,52としているの
で、その全体構造の簡易化と構成部品点数の削減を図る
ことができる等の効果も奏せられる。尚、本発明は上述
した各実施態様に限定されるものではない。例えばモジ
ュラー型のコネクタのみならず、他のコネクタ構造にも
同様に適用可能である。更にはコネクタにおける接続端
子数についても特に限定されず、3本以上の接続端子
(信号線)を有する場合には、サージ電圧Vsurgeが加
わる虞のある接続端子間に前述したサイリスタ20を介
装するようにすれば良い。この場合、サイリスタ20と
の接続が不要な電極配線体については、その中間部を幅
広形成しないようにし、サイリスタ20の端子21と接
触しないようにすれば良い。また中継用アダプタ40,
50として本装置を実現する場合、その外観形状等はF
CC規格に準拠しながらその仕様に応じて定めれば良い
ものである。要するに本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る過電圧
防護装置は、コンセントに着脱自在に装着されて該コン
セントと電気的に接続されるプラグに、前記コンセント
を介して外部から加わる過電圧を吸収するシリコン2方
向性2端子サイリスタを内蔵したものであって、特に前
記プラグの主体部をなすプラグ本体を、一端側をプラグ
部、他端側をリード線の保持部または別のプラグが装着
されるコンセント部とし、且つ中間部に前記シリコン2
方向性2端子サイリスタを収納する凹部を形成した構造
としている。そして上記凹部に、前記サイリスタの端子
部との接触部位を形成した一対の電極配線体を配設する
ようにし、この電極配線体の一端を前記保持部に保持さ
れるリード線との電気的接続部またはコンセント部にお
ける電極、他端を前記プラグ部に延接された接点接続部
としている。
【0036】その上で前記凹部を閉塞する蓋体にて前記
凹部に収納したシリコン2方向性2端子サイリスタを固
定保持し、上記サイリスタの端子部を前記各電極配線体
の接触部位にそれぞれ接触させた後、前記各電極配線体
の接点接続部に電極チップをそれぞれ嵌合し、且つプラ
グ本体に固定保持する構造としている。従って本発明に
よれば、請求項1に記載のようにリード線の端部に装着
されるプラグ体を構成する場合であっても、或いは請求
項2に記載のように中継用アダプタ構造をなす場合であ
っても、その組立構造の簡易化を図ることができ、簡単
にその組み立てと電気的な接続を完了することができ
る。しかも半田付け等の処理を行うことなしに、機械的
・構造的な接触・噛み合い構造により、各部の電気的な
接続を確実なものとし、構造的にも非常に強固なものと
することができる等の実用上多大なる効果が奏せられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過電圧防護装置の一実施形態であ
るモジュラー・プラグへの応用例を示す断面構成図。
【図2】図1に示すモジュラー・プラグの組立構造を示
す分解斜視図。
【図3】本発明に係る過電圧防護装置に組み込まれるシ
リコン2方向性2端子サイリスタの外観形状を模式的に
示す図。
【図4】シリコン2方向性2端子サイリスタの素子構造
とその電気的等価回路の構成を示す図。
【図5】シリコン2方向性2端子サイリスタのV-I特
性を示す図。
【図6】シリコン2方向性2端子サイリスタによる過電
圧防護回路例を示す図。
【図7】図6に示す回路におけるシリコン2方向性2端
子サイリスタによる過電圧防護作用を示す動作特性図。
【図8】シリコン2方向性2端子サイリスタの基本的な
使用例を示す図。
【図9】本発明に係る過電圧防護装置の別の実施形態で
あるモジュラー型中継用アダプタへの応用例を示す断面
構成図。
【図10】本発明に係る過電圧防護装置の更に別の実施
形態であるモジュラー型中継用アダプタへの応用例を示
す断面構成図。
【符号の説明】
10 プラグ 11 プラグ本体 11a プラグ部 11c 保持部 11d 凹部 12 電極配線体 13 蓋体 14 電極チップ 20 シリコン2方向性2端子サイリスタ 30 信号ケーブル 40 モジュラー型の中継用アダプタ 50 モジュラー型の中継用アダプタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンセントに着脱自在に装着されて該コ
    ンセントと電気的に接続されるプラグと、このプラグに
    内蔵されて前記コンセントを介して外部から加わる過電
    圧を吸収するシリコン2方向性2端子サイリスタとから
    なり、 前記プラグは、一端側を前記コンセントに装着可能なプ
    ラグ部、他端側をリード線の保持部とし、且つその中間
    部に前記シリコン2方向性2端子サイリスタを収納する
    凹部を形成したプラグ本体と、 一端を前記保持部に保持されるリード線との電気的接続
    部、他端を前記プラグ部に延接された接点接続部とし、
    前記凹部の底部に沿って配設されてその中間部を前記シ
    リコン2方向性2端子サイリスタの端子部との接触部位
    とした一対の電極配線体と、 前記凹部に収納されて前記端子部を前記各電極配線体の
    接触部位にそれぞれ接触させたシリコン2方向性2端子
    サイリスタを固定保持して前記凹部を閉塞する蓋体と、 前記各電極配線体の接点接続部にそれぞれ嵌合させて設
    けられ、前記プラグ本体に固定保持されて前記コンセン
    トの電極との接続接点をなす電極チップとを具備したこ
    とを特徴とする過電圧保護装置。
  2. 【請求項2】 コンセントに着脱自在に装着されて該コ
    ンセントと電気的に接続されるプラグと、このプラグに
    内蔵されて前記コンセントを介して外部から加わる過電
    圧を吸収するシリコン2方向性2端サイリスタとからな
    り、 前記プラグは、一端側を前記コンセントに装着可能なプ
    ラグ部、他端側を別のプラグが装着されるコンセント部
    とする中継用アダプタ構造をなし、且つその中間部に前
    記シリコン2方向性2端子サイリスタを収納する凹部を
    形成したプラグ本体と、 一端を前記コンセント部における電極、他端を前記プラ
    グ部に延設された接点接続部とし、前記凹部の底部に沿
    って配設されてその中間部を前記シリコン2方向性2端
    子サイリスタの端子部との接触部位とした一対の電極配
    線体と、 前記凹部に収納されて前記端子部を前記各電極配線体の
    接触部位にそれぞれ接触させたシリコン2方向性2端子
    サイリスタを固定保持して前記凹部を閉塞する蓋体と、 前記各電極配線体の接点接続部にそれぞれ嵌合させて設
    けられ、前記プラグ本体に固定保持されて前記コンセン
    トの電極との接続接点をなす電極チップとを具備したこ
    とを特徴とする過電圧保護装置。
JP18374596A 1996-05-09 1996-07-12 過電圧保護装置 Pending JPH1032055A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18374596A JPH1032055A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 過電圧保護装置
US08/848,314 US5846099A (en) 1996-05-09 1997-04-30 Connector device with overvoltage protection
TW086105819A TW338202B (en) 1996-05-09 1997-05-01 A joint with a counter-overpressure function
CA002204456A CA2204456A1 (en) 1996-05-09 1997-05-05 Connector device with overvoltage protection
EP97107453A EP0806815A3 (en) 1996-05-09 1997-05-06 Connector device with overvoltage protection
KR1019970017708A KR970077835A (ko) 1996-05-09 1997-05-08 과전압 보호 부착 커넥터(Connector) 장치

Applications Claiming Priority (1)

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JP18374596A JPH1032055A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 過電圧保護装置

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ID=16141243

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JP18374596A Pending JPH1032055A (ja) 1996-05-09 1996-07-12 過電圧保護装置

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JP (1) JPH1032055A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011228208A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 心線保護方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011228208A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 心線保護方法

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