JPH10320721A - 磁気抵抗効果ヘッド - Google Patents
磁気抵抗効果ヘッドInfo
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- JPH10320721A JPH10320721A JP10068917A JP6891798A JPH10320721A JP H10320721 A JPH10320721 A JP H10320721A JP 10068917 A JP10068917 A JP 10068917A JP 6891798 A JP6891798 A JP 6891798A JP H10320721 A JPH10320721 A JP H10320721A
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- JP
- Japan
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- magnetic
- yoke
- layer
- film
- magnetic yoke
- Prior art date
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- Hall/Mr Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高感度かつ媒体/ヘッドの接触走行に適した
ヨーク型磁気抵抗効果ヘッドを提供する。 【解決手段】 記録媒体対向面で記録媒体からの信号磁
界を導くための磁気ギャップ(12)を規定する磁気ヨ
ーク(111、112)と、記録媒体対向面から離れた
位置で磁気ヨークと磁気的に結合した巨大磁気抵抗効果
エレメント(131、132)と、巨大磁気抵抗効果エ
レメントの膜面垂直方向にセンス電流を供給する手段
(141、142)とを有する磁気抵抗効果ヘッド。
ヨーク型磁気抵抗効果ヘッドを提供する。 【解決手段】 記録媒体対向面で記録媒体からの信号磁
界を導くための磁気ギャップ(12)を規定する磁気ヨ
ーク(111、112)と、記録媒体対向面から離れた
位置で磁気ヨークと磁気的に結合した巨大磁気抵抗効果
エレメント(131、132)と、巨大磁気抵抗効果エ
レメントの膜面垂直方向にセンス電流を供給する手段
(141、142)とを有する磁気抵抗効果ヘッド。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヨーク型磁気抵抗効
果ヘッドに関する。
果ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクドライブ(HDD)など
の磁気記録装置では、1インチ平方当たり10Gビット
以上の超高密度記録が目標になってきている。記録密度
を向上するには、記録媒体の記録トラック幅を狭くして
トラック密度を向上し、かつ記録トラック方向の線記録
密度を向上しなければならない。トラック幅の狭い媒体
からの読み出しには高感度な再生ヘッドが必要となる。
このため、異方性磁気抵抗効果を利用した従来の磁気ヘ
ッドよりも、非常に大きな抵抗変化率が得られる、巨大
磁気抵抗効果を利用した磁気ヘッドが有望である。ま
た、線記録密度の高い記録媒体からの読み出しには、接
触動作または疑似接触動作が可能になるようにヘッドと
記録媒体との間隔を狭めるとともに、再生ギャップ長を
狭めることも重要になる。
の磁気記録装置では、1インチ平方当たり10Gビット
以上の超高密度記録が目標になってきている。記録密度
を向上するには、記録媒体の記録トラック幅を狭くして
トラック密度を向上し、かつ記録トラック方向の線記録
密度を向上しなければならない。トラック幅の狭い媒体
からの読み出しには高感度な再生ヘッドが必要となる。
このため、異方性磁気抵抗効果を利用した従来の磁気ヘ
ッドよりも、非常に大きな抵抗変化率が得られる、巨大
磁気抵抗効果を利用した磁気ヘッドが有望である。ま
た、線記録密度の高い記録媒体からの読み出しには、接
触動作または疑似接触動作が可能になるようにヘッドと
記録媒体との間隔を狭めるとともに、再生ギャップ長を
狭めることも重要になる。
【0003】従来、ヘッド基板の記録媒体との対向面
(ABS面)側に磁気抵抗効果エレメント(MRエレメ
ント)を配置し、その両側に磁気シールドを設けた構造
のシールド型MRヘッドが知られている。しかし、MR
エレメントは、センス電流が流されるため、媒体と接触
すると電気的に不安定な状態になり、最悪の場合にはヘ
ッドが電気的に破壊する。また、媒体との接触により発
生する熱のために、MRエレメントの温度が上昇してヘ
ッド動作が不安定になることもある。さらに、磁気シー
ルド間にMRエレメントを配置する構造では、狭ギャッ
プ化が困難である。
(ABS面)側に磁気抵抗効果エレメント(MRエレメ
ント)を配置し、その両側に磁気シールドを設けた構造
のシールド型MRヘッドが知られている。しかし、MR
エレメントは、センス電流が流されるため、媒体と接触
すると電気的に不安定な状態になり、最悪の場合にはヘ
ッドが電気的に破壊する。また、媒体との接触により発
生する熱のために、MRエレメントの温度が上昇してヘ
ッド動作が不安定になることもある。さらに、磁気シー
ルド間にMRエレメントを配置する構造では、狭ギャッ
プ化が困難である。
【0004】これらの問題点を解消する目的で、ヨーク
型MRヘッドが提案されている(たとえば IEEE Trans.
Magn., Vol. MAG-26(1990) 2406)。ヨーク型MRヘッ
ドは、ヘッド基板のABS面で磁気ギャップを規定する
ように形成された磁気ヨークと、磁気ヨークと電気的に
絶縁して形成された2つのMRエレメントを有する。M
Rエレメントには、その膜面に沿ってセンス電流が流さ
れる。このような構造では、磁気ヨークとMRエレメン
トとが絶縁されているので、磁気ヨークが記録媒体に接
触してもMRエレメントへの悪影響がない。また、磁気
ヨークで規定される磁気ギャップ内にMRエレメントや
電極を設ける必要がないので、狭ギャップ化が比較的容
易である。
型MRヘッドが提案されている(たとえば IEEE Trans.
Magn., Vol. MAG-26(1990) 2406)。ヨーク型MRヘッ
ドは、ヘッド基板のABS面で磁気ギャップを規定する
ように形成された磁気ヨークと、磁気ヨークと電気的に
絶縁して形成された2つのMRエレメントを有する。M
Rエレメントには、その膜面に沿ってセンス電流が流さ
れる。このような構造では、磁気ヨークとMRエレメン
トとが絶縁されているので、磁気ヨークが記録媒体に接
触してもMRエレメントへの悪影響がない。また、磁気
ヨークで規定される磁気ギャップ内にMRエレメントや
電極を設ける必要がないので、狭ギャップ化が比較的容
易である。
【0005】一方、この構造では、MRエレメントをA
BS面から後退させると再生感度が大幅に減少するた
め、十分な再生感度を得るためにMRエレメントをでき
る限り媒体側に近付ける必要がある。しかし、スピンバ
ルブのように金属積層膜からなるGMRエレメントを媒
体に近付けて配置しようとすると、磁気ヨークとの電気
的絶縁の確保や、電極の形成が極めて困難になる。
BS面から後退させると再生感度が大幅に減少するた
め、十分な再生感度を得るためにMRエレメントをでき
る限り媒体側に近付ける必要がある。しかし、スピンバ
ルブのように金属積層膜からなるGMRエレメントを媒
体に近付けて配置しようとすると、磁気ヨークとの電気
的絶縁の確保や、電極の形成が極めて困難になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度で、媒体/ヘッドの接触動作に適したヨーク型磁気抵
抗効果ヘッドを提供することにある。
度で、媒体/ヘッドの接触動作に適したヨーク型磁気抵
抗効果ヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気抵抗効果ヘ
ッドは、記録媒体対向面で記録媒体からの信号磁界を導
くための磁気ギャップを規定する磁気ヨークと、記録媒
体対向面から離れた位置で磁気ヨークと磁気的に結合し
た巨大磁気抵抗効果エレメント(GMRエレメント)
と、巨大磁気抵抗効果エレメントの膜面に垂直な方向に
センス電流を供給する手段とを有する。
ッドは、記録媒体対向面で記録媒体からの信号磁界を導
くための磁気ギャップを規定する磁気ヨークと、記録媒
体対向面から離れた位置で磁気ヨークと磁気的に結合し
た巨大磁気抵抗効果エレメント(GMRエレメント)
と、巨大磁気抵抗効果エレメントの膜面に垂直な方向に
センス電流を供給する手段とを有する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。
る。
【0009】本発明において、記録媒体対向面で記録媒
体からの信号磁界を導くための磁気ギャップを規定する
磁気ヨークは単層の磁性膜で構成してもよい。この場
合、磁性膜としては、NiFe;CoZrNbなどの非
晶質膜;FeTaN、FeHfCなどの微結晶膜;Fe
AlSiなどの軟磁性膜を用いることができる。ただ
し、磁気ヨークは、厚さ0.01〜0.5μmの磁性層
と、Ta,Cr,AlNなどからなる厚さ1〜50nm
の非磁性層とを交互に積層し、少なくとも2層の磁性層
を含む積層構造を有するものが好ましい。このような積
層構造を有する磁気ヨークは、磁区制御が容易でありバ
ルクハウゼンノイズを効果的に抑制できる。
体からの信号磁界を導くための磁気ギャップを規定する
磁気ヨークは単層の磁性膜で構成してもよい。この場
合、磁性膜としては、NiFe;CoZrNbなどの非
晶質膜;FeTaN、FeHfCなどの微結晶膜;Fe
AlSiなどの軟磁性膜を用いることができる。ただ
し、磁気ヨークは、厚さ0.01〜0.5μmの磁性層
と、Ta,Cr,AlNなどからなる厚さ1〜50nm
の非磁性層とを交互に積層し、少なくとも2層の磁性層
を含む積層構造を有するものが好ましい。このような積
層構造を有する磁気ヨークは、磁区制御が容易でありバ
ルクハウゼンノイズを効果的に抑制できる。
【0010】本発明において、GMRエレメントは、磁
界検出層(または領域)と磁化固着層(または領域)を
有し、スピン依存散乱に基づく抵抗変化を利用する。具
体的には、以下のような構造を有するGMRエレメント
を用いることが好ましい。好適なGMRエレメントの一
例は、厚さ1〜200nmの強磁性層(磁界検出層また
はフリー層)と、絶縁体または半導体からなる厚さ1〜
50nmの高抵抗の非磁性層と、厚さ1〜200nmの
磁化が固着された強磁性層(磁化固着層またはピン層)
との積層構造を有する。好適なGMRエレメントの他の
例は、半導体または絶縁体からなる高抵抗の非磁性マト
リックス中にCo、Fe、Niまたはこれらの合金から
なる磁性粒子を分散させたグラニュラー磁性膜を有す
る。グラニュラー磁性膜では、一方の表面に近い領域が
領域が磁界検出領域、他方の表面に近い領域が磁化固着
領域となる。
界検出層(または領域)と磁化固着層(または領域)を
有し、スピン依存散乱に基づく抵抗変化を利用する。具
体的には、以下のような構造を有するGMRエレメント
を用いることが好ましい。好適なGMRエレメントの一
例は、厚さ1〜200nmの強磁性層(磁界検出層また
はフリー層)と、絶縁体または半導体からなる厚さ1〜
50nmの高抵抗の非磁性層と、厚さ1〜200nmの
磁化が固着された強磁性層(磁化固着層またはピン層)
との積層構造を有する。好適なGMRエレメントの他の
例は、半導体または絶縁体からなる高抵抗の非磁性マト
リックス中にCo、Fe、Niまたはこれらの合金から
なる磁性粒子を分散させたグラニュラー磁性膜を有す
る。グラニュラー磁性膜では、一方の表面に近い領域が
領域が磁界検出領域、他方の表面に近い領域が磁化固着
領域となる。
【0011】強磁性層(ピン層)の磁化を固着するに
は、例えばIr22Mn78、CrMn、NiMnなどの反
強磁性層を積層した構造にする。このような積層構成の
具体例としては、Fe/Al2 O3 /Fe/IrMn、
Co/Al2 O3 /Co/IrMn、Co/CoO/C
o/IrMn、Co90Fe10/Al2 O3 /Co90Fe
10/IrMn、Fe/Si/Fe/CrMnなどが挙げ
られる。なお、ピン層としてCoPtなどの硬質磁性膜
を用い、反強磁性層を省略してもよい。
は、例えばIr22Mn78、CrMn、NiMnなどの反
強磁性層を積層した構造にする。このような積層構成の
具体例としては、Fe/Al2 O3 /Fe/IrMn、
Co/Al2 O3 /Co/IrMn、Co/CoO/C
o/IrMn、Co90Fe10/Al2 O3 /Co90Fe
10/IrMn、Fe/Si/Fe/CrMnなどが挙げ
られる。なお、ピン層としてCoPtなどの硬質磁性膜
を用い、反強磁性層を省略してもよい。
【0012】上記のような構造を有するGMRエレメン
トは高抵抗である。本発明では、センス電流をGMRエ
レメントの膜面に垂直な方向に供給するので、高抵抗の
GMRエレメントを用いれば比較的大きな抵抗が得ら
れ、大きな再生出力が期待できる。
トは高抵抗である。本発明では、センス電流をGMRエ
レメントの膜面に垂直な方向に供給するので、高抵抗の
GMRエレメントを用いれば比較的大きな抵抗が得ら
れ、大きな再生出力が期待できる。
【0013】一方、GMRエレメントとしては、スピン
バルブのような、強磁性層(フリー層)、金属非磁性層
および強磁性層(ピン層)を積層したものも知られてい
る。しかし、すべての層が金属からなるGMRエレメン
トでは、膜面に垂直な方向にセンス電流を流すと、抵抗
が著しく低下する。このため、抵抗変化率が大きくても
微小な再生出力しか得られない。
バルブのような、強磁性層(フリー層)、金属非磁性層
および強磁性層(ピン層)を積層したものも知られてい
る。しかし、すべての層が金属からなるGMRエレメン
トでは、膜面に垂直な方向にセンス電流を流すと、抵抗
が著しく低下する。このため、抵抗変化率が大きくても
微小な再生出力しか得られない。
【0014】フリー層、高抵抗非磁性層およびピン層を
積層した構造を有するGMRエレメントは、磁気ヨーク
上に直接フリー層を設けて交換結合させてもよいし、磁
気ヨーク上に絶縁層を挟んでフリー層を設けて静磁結合
させてもよい。なお、磁気ヨーク上に高抵抗非磁性層お
よびピン層を積層した構造にして、磁気ヨークにフリー
層としての機能を持たせてもよい。ピン層の磁化の方向
は、磁気ヨークがGMRエレメントと磁気的に結合して
いる位置において、磁気ヨークへ流入した信号磁界の方
向と概ね平行または反平行となるように固着することが
好ましい。このGMRエレメントでは、信号磁界により
磁気ヨークの磁化が回転すると、フリー層の磁化も磁気
ヨークの磁化の方向に回転する。この結果、磁気ヨーク
の磁化方向の変動に応じて、フリー層とピン層の磁化の
なす角度が変化してスピン依存散乱に伴う抵抗変化を生
じる。
積層した構造を有するGMRエレメントは、磁気ヨーク
上に直接フリー層を設けて交換結合させてもよいし、磁
気ヨーク上に絶縁層を挟んでフリー層を設けて静磁結合
させてもよい。なお、磁気ヨーク上に高抵抗非磁性層お
よびピン層を積層した構造にして、磁気ヨークにフリー
層としての機能を持たせてもよい。ピン層の磁化の方向
は、磁気ヨークがGMRエレメントと磁気的に結合して
いる位置において、磁気ヨークへ流入した信号磁界の方
向と概ね平行または反平行となるように固着することが
好ましい。このGMRエレメントでは、信号磁界により
磁気ヨークの磁化が回転すると、フリー層の磁化も磁気
ヨークの磁化の方向に回転する。この結果、磁気ヨーク
の磁化方向の変動に応じて、フリー層とピン層の磁化の
なす角度が変化してスピン依存散乱に伴う抵抗変化を生
じる。
【0015】グラニュラー磁性膜を有するGMRエレメ
ントは、たとえば磁気ヨーク上にグラニュラー磁性膜を
設けて磁気的に結合させ、グラニュラー磁性膜上に磁化
固着膜(ピン層)および反強磁性層を形成する。グラニ
ュラー磁性膜のピン層の近傍の領域(磁化固着領域)に
ある磁性粒子の磁化は、交換結合により概ねピン層の磁
化の方向に向く。一方、グラニュラー磁性膜の磁気ヨー
クの近傍の領域(磁界検出領域)にある磁性粒子は、磁
気ヨークと交換結合を起こす。このGMRエレメントで
は、信号磁界により磁気ヨークの磁化が回転すると、磁
気ヨーク近傍のグラニュラー磁性膜中の磁性粒子の磁化
も磁気ヨークの磁化の方向に回転する。この結果、磁気
ヨークの磁化方向の変動に応じて、グラニュラー磁性膜
の厚み方向に沿って隣接する磁性粒子間の磁化のなす角
度が変化し、スピン依存散乱に伴う抵抗変化を生じる。
ントは、たとえば磁気ヨーク上にグラニュラー磁性膜を
設けて磁気的に結合させ、グラニュラー磁性膜上に磁化
固着膜(ピン層)および反強磁性層を形成する。グラニ
ュラー磁性膜のピン層の近傍の領域(磁化固着領域)に
ある磁性粒子の磁化は、交換結合により概ねピン層の磁
化の方向に向く。一方、グラニュラー磁性膜の磁気ヨー
クの近傍の領域(磁界検出領域)にある磁性粒子は、磁
気ヨークと交換結合を起こす。このGMRエレメントで
は、信号磁界により磁気ヨークの磁化が回転すると、磁
気ヨーク近傍のグラニュラー磁性膜中の磁性粒子の磁化
も磁気ヨークの磁化の方向に回転する。この結果、磁気
ヨークの磁化方向の変動に応じて、グラニュラー磁性膜
の厚み方向に沿って隣接する磁性粒子間の磁化のなす角
度が変化し、スピン依存散乱に伴う抵抗変化を生じる。
【0016】本発明では、GMRエレメント上に電極を
設け、センス電流をGMRエレメントの膜面に垂直な方
向に供給し、さらに磁気ヨークを通して流す。このよう
な構成では、磁気ヨークを接地電位に設定することがで
きるので、磁気ヨークが媒体に接触しても安定な再生を
実現できる。
設け、センス電流をGMRエレメントの膜面に垂直な方
向に供給し、さらに磁気ヨークを通して流す。このよう
な構成では、磁気ヨークを接地電位に設定することがで
きるので、磁気ヨークが媒体に接触しても安定な再生を
実現できる。
【0017】本発明の磁気抵抗効果ヘッドは、磁気ヨー
クの厚み方向が概ねトラック方向に一致する構造、また
は磁気ヨークの厚み方向が概ねトラック幅方向に一致す
る構造のいずれでもよい。
クの厚み方向が概ねトラック方向に一致する構造、また
は磁気ヨークの厚み方向が概ねトラック幅方向に一致す
る構造のいずれでもよい。
【0018】磁気ヨークの厚み方向が概ねトラック方向
に一致するMRヘッドは、より具体的には以下のような
構造を有する。ヘッドの中央部において、厚さ0.01
〜0.1μmの磁気ヨーク上に、媒体対向面から離れた
位置で、この磁気ヨークと磁気的に結合したGMRエレ
メントが形成される。この中央部の磁気ヨークおよびG
MRエレメントの上下に、2つの磁気ギャップ膜が形成
される。さらに、磁気ギャップ膜の上下に、厚さ0.5
〜3μmの2つの磁気ヨークが形成される。実際には、
ヘッド基板上に、トラック方向に沿って、外側の磁気ヨ
ーク膜、磁気ギャップ膜、中央の磁気ヨーク膜、GMR
エレメント、磁気ギャップ膜、および外側の磁気ヨーク
膜が積層される。外側の2つの磁気ヨークは、GMRエ
レメントが磁気的に結合する中央部の磁気ヨークを包む
込んだ状態になり、外部からのノイズ磁界に対する磁気
シールドとしても機能する。上記のように、GMRエレ
メントと結合する磁気ヨークは、外側の磁気ヨークに比
べて薄くすることが好ましい。中央部の磁気ヨークを薄
くすると、その内部での信号磁束密度が高くなり、この
磁気ヨークに結合するGMRエレメントの磁化回転を有
効に起こさせることができ、高感度な再生を実現でき
る。また、磁気ギャップ膜の上下に磁気ヨークを設けて
いるので、磁気ギャップ膜の厚さを薄くすることによ
り、容易にギャップを狭くすることができる。
に一致するMRヘッドは、より具体的には以下のような
構造を有する。ヘッドの中央部において、厚さ0.01
〜0.1μmの磁気ヨーク上に、媒体対向面から離れた
位置で、この磁気ヨークと磁気的に結合したGMRエレ
メントが形成される。この中央部の磁気ヨークおよびG
MRエレメントの上下に、2つの磁気ギャップ膜が形成
される。さらに、磁気ギャップ膜の上下に、厚さ0.5
〜3μmの2つの磁気ヨークが形成される。実際には、
ヘッド基板上に、トラック方向に沿って、外側の磁気ヨ
ーク膜、磁気ギャップ膜、中央の磁気ヨーク膜、GMR
エレメント、磁気ギャップ膜、および外側の磁気ヨーク
膜が積層される。外側の2つの磁気ヨークは、GMRエ
レメントが磁気的に結合する中央部の磁気ヨークを包む
込んだ状態になり、外部からのノイズ磁界に対する磁気
シールドとしても機能する。上記のように、GMRエレ
メントと結合する磁気ヨークは、外側の磁気ヨークに比
べて薄くすることが好ましい。中央部の磁気ヨークを薄
くすると、その内部での信号磁束密度が高くなり、この
磁気ヨークに結合するGMRエレメントの磁化回転を有
効に起こさせることができ、高感度な再生を実現でき
る。また、磁気ギャップ膜の上下に磁気ヨークを設けて
いるので、磁気ギャップ膜の厚さを薄くすることによ
り、容易にギャップを狭くすることができる。
【0019】磁気ヨークの厚み方向が概ねトラック幅方
向に一致するMRヘッドでは、磁気ギャップの左右に2
つの磁気ヨークが平面的に配置される。この構造では、
磁気ヨークの厚さを再生トラック幅より薄くすることが
できるので、狭いトラック幅に対応するMRヘッドを容
易に形成できる。
向に一致するMRヘッドでは、磁気ギャップの左右に2
つの磁気ヨークが平面的に配置される。この構造では、
磁気ヨークの厚さを再生トラック幅より薄くすることが
できるので、狭いトラック幅に対応するMRヘッドを容
易に形成できる。
【0020】本発明においては、2組のGMRエレメン
トを用い、磁気ヨークに流入する信号磁界の方向が互い
に逆方向になる2つの位置において、それぞれのGMR
エレメントを磁気ヨークと磁気的に結合させることが好
ましい。
トを用い、磁気ヨークに流入する信号磁界の方向が互い
に逆方向になる2つの位置において、それぞれのGMR
エレメントを磁気ヨークと磁気的に結合させることが好
ましい。
【0021】2組のGMRエレメントの磁化固着層(ピ
ン層)の磁化方向を互いに逆方向にする場合について説
明する。この構成では、2組のGMRエレメントに互い
に逆方向の信号磁界が加わったときには、抵抗変化が重
畳され、大きな再生出力が得られる。一方、2組のGM
Rエレメントに外部から同方向のノイズ磁界が加わった
ときには、抵抗変化が相殺され、ノイズ磁界は検出され
ない。したがって、S/N比の良好な再生が可能にな
る。
ン層)の磁化方向を互いに逆方向にする場合について説
明する。この構成では、2組のGMRエレメントに互い
に逆方向の信号磁界が加わったときには、抵抗変化が重
畳され、大きな再生出力が得られる。一方、2組のGM
Rエレメントに外部から同方向のノイズ磁界が加わった
ときには、抵抗変化が相殺され、ノイズ磁界は検出され
ない。したがって、S/N比の良好な再生が可能にな
る。
【0022】2組のGMRエレメントの磁化固着層(ピ
ン層)の磁化方向を同方向にする場合について説明す
る。この場合、2組のGMRエレメントの出力端に差動
アンプを設けて、一方のGMRエレメントの出力の符号
のみを反転させ、他方のGMRエレメントの出力と加算
する。この構成でも、2組のGMRエレメントに互いに
逆方向の信号磁界が加わったときには、差動アンプ回路
により抵抗変化が重畳され、大きな再生出力が得られ
る。一方、2組のGMRエレメントに外部から同方向の
ノイズ磁界が加わったときには、差動アンプ回路により
抵抗変化が相殺され、ノイズ磁界は検出されない。した
がって、S/N比の良好な再生が可能になる。
ン層)の磁化方向を同方向にする場合について説明す
る。この場合、2組のGMRエレメントの出力端に差動
アンプを設けて、一方のGMRエレメントの出力の符号
のみを反転させ、他方のGMRエレメントの出力と加算
する。この構成でも、2組のGMRエレメントに互いに
逆方向の信号磁界が加わったときには、差動アンプ回路
により抵抗変化が重畳され、大きな再生出力が得られ
る。一方、2組のGMRエレメントに外部から同方向の
ノイズ磁界が加わったときには、差動アンプ回路により
抵抗変化が相殺され、ノイズ磁界は検出されない。した
がって、S/N比の良好な再生が可能になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0024】実施例1 図1に本実施例における磁気抵抗効果ヘッドをABS側
からの見た斜視図を示す。このMRヘッドでは、磁気ヨ
ークの厚み方向がトラック幅方向に概ね一致している。
からの見た斜視図を示す。このMRヘッドでは、磁気ヨ
ークの厚み方向がトラック幅方向に概ね一致している。
【0025】基板10主面上に1対のフロントヨーク1
11、112が磁気ギャップ12を規定するように形成
されている。これらのフロントヨーク111、112
は、強磁性層113、非磁性層114および強磁性層1
15からなる積層構造を有する。このような積層構造と
することにより、フロントヨークを微細化しても反磁界
の増大を抑制でき、フロントヨーク内で磁区が生じにく
くなりバルクハウゼンノイズを抑制できる。フロントヨ
ーク111、112を構成する強磁性層113、115
には、図1の矢印に示すように、概ね記録媒体の記録ト
ラック方向(図中のx方向)に沿って磁気異方性が付与
されている。このような磁気異方性を導入すると、フロ
ントヨークに媒体磁界を効率的に導入することができ
る。フロントヨーク111、112の厚さ(y方向)は
サブミクロンオーダーの記録トラック幅またはそれ以下
に調整されている。ABS面から後退した位置で、それ
ぞれのフロントヨーク111、112と磁気的に結合す
るGMRエレメント131、132が形成されている。
これらのGMRエレメント131、132は、フリー層
133/非磁性層134/ピン層135/保護膜(図1
では省略)からなる積層構造を有する。GMRエレメン
ト131、132よりもさらにABS面から後退した位
置において、両方のフロントヨーク111、112の上
面と接触して磁気的に結合するように厚いリアヨーク1
5が形成されている。リアヨーク15を厚くすることに
より、磁気回路の効率を向上できる。GMRエレメント
131、132上には、センス電流を通電するための電
極141,142が形成されている。リアヨーク15上
にも電極端子が形成され、この電極端子は接地されてい
る。リアヨーク15を接地すると、フロントヨーク11
1、112もほぼ接地電位となる。図示しないが、再生
部の上には記録部の磁極が積層して形成されている。な
お、リアヨーク15に記録コイルを施して記録再生一体
型の磁気ヘッドとしてもよい。
11、112が磁気ギャップ12を規定するように形成
されている。これらのフロントヨーク111、112
は、強磁性層113、非磁性層114および強磁性層1
15からなる積層構造を有する。このような積層構造と
することにより、フロントヨークを微細化しても反磁界
の増大を抑制でき、フロントヨーク内で磁区が生じにく
くなりバルクハウゼンノイズを抑制できる。フロントヨ
ーク111、112を構成する強磁性層113、115
には、図1の矢印に示すように、概ね記録媒体の記録ト
ラック方向(図中のx方向)に沿って磁気異方性が付与
されている。このような磁気異方性を導入すると、フロ
ントヨークに媒体磁界を効率的に導入することができ
る。フロントヨーク111、112の厚さ(y方向)は
サブミクロンオーダーの記録トラック幅またはそれ以下
に調整されている。ABS面から後退した位置で、それ
ぞれのフロントヨーク111、112と磁気的に結合す
るGMRエレメント131、132が形成されている。
これらのGMRエレメント131、132は、フリー層
133/非磁性層134/ピン層135/保護膜(図1
では省略)からなる積層構造を有する。GMRエレメン
ト131、132よりもさらにABS面から後退した位
置において、両方のフロントヨーク111、112の上
面と接触して磁気的に結合するように厚いリアヨーク1
5が形成されている。リアヨーク15を厚くすることに
より、磁気回路の効率を向上できる。GMRエレメント
131、132上には、センス電流を通電するための電
極141,142が形成されている。リアヨーク15上
にも電極端子が形成され、この電極端子は接地されてい
る。リアヨーク15を接地すると、フロントヨーク11
1、112もほぼ接地電位となる。図示しないが、再生
部の上には記録部の磁極が積層して形成されている。な
お、リアヨーク15に記録コイルを施して記録再生一体
型の磁気ヘッドとしてもよい。
【0026】この磁気抵抗効果ヘッドにおいて、センス
電流Iはそれぞれの電極からGMRエレメント、フロン
トヨーク、リアヨークを経て、接地電極端子へと流れる
(図1の破線参照)。このようにして、GMRエレメン
ト131、132の膜面に垂直な方向にセンス電流が供
給される。こうした構成により、フロントヨーク11
1、112を接地電位に設定することができるので、フ
ロントヨークが媒体と接触しても、GMRエレメントが
電気的に破壊することはない。
電流Iはそれぞれの電極からGMRエレメント、フロン
トヨーク、リアヨークを経て、接地電極端子へと流れる
(図1の破線参照)。このようにして、GMRエレメン
ト131、132の膜面に垂直な方向にセンス電流が供
給される。こうした構成により、フロントヨーク11
1、112を接地電位に設定することができるので、フ
ロントヨークが媒体と接触しても、GMRエレメントが
電気的に破壊することはない。
【0027】この磁気抵抗効果ヘッドでは、以下のよう
な原理で再生が行なわれる。ギャップ12から導入され
た媒体磁界Hsは、図1の破線で示すように、それぞれ
のフロントヨーク111、112において互いに約18
0°反対の方向に向く。これに対応して、2組のGMR
エレメント131、132のピン層135の磁化は、フ
ロントヨーク111、112のそれぞれの位置での媒体
磁界の方向(図中z方向)に沿うように、互いに180
°反対の方向に固着されている。2組のGMRエレメン
ト131、132のフリー層133はフロントヨーク1
11、112と磁気的に結合されており、フロントヨー
ク111、112とフリー層133の磁化方向は概ね同
方向になる。そして、媒体磁界によりフロントヨーク1
11、112の磁化が回転すると、その回転に合わせて
フリー層133の磁化も回転する。この結果、ピン層1
35とフリー層133との磁化のなす角度が変化してG
MRエレメント131、132の抵抗が変化し、信号が
検出される。
な原理で再生が行なわれる。ギャップ12から導入され
た媒体磁界Hsは、図1の破線で示すように、それぞれ
のフロントヨーク111、112において互いに約18
0°反対の方向に向く。これに対応して、2組のGMR
エレメント131、132のピン層135の磁化は、フ
ロントヨーク111、112のそれぞれの位置での媒体
磁界の方向(図中z方向)に沿うように、互いに180
°反対の方向に固着されている。2組のGMRエレメン
ト131、132のフリー層133はフロントヨーク1
11、112と磁気的に結合されており、フロントヨー
ク111、112とフリー層133の磁化方向は概ね同
方向になる。そして、媒体磁界によりフロントヨーク1
11、112の磁化が回転すると、その回転に合わせて
フリー層133の磁化も回転する。この結果、ピン層1
35とフリー層133との磁化のなす角度が変化してG
MRエレメント131、132の抵抗が変化し、信号が
検出される。
【0028】図1の磁気抵抗効果ヘッドでは、2組のG
MRエレメントを用いているので、以下に説明するよう
に大きな再生出力が得られる。すなわち、媒体磁界がフ
ロントヨーク111、112に流入すると、それぞれの
GMRエレメントが積層されている位置で、フロントヨ
ーク111、112の磁化は互いに逆方向に回転する。
それぞれのGMRエレメントのピン層135の磁化は、
互いに180°反対の方向に向いている。このため、い
ずれのGMRエレメントでも媒体磁界に対して抵抗変化
が増大(または減少)する。したがって、抵抗変化が重
畳されるので、大きな再生出力が得られる。一方、外部
からのノイズ磁界に対しては、両方のフロントヨーク1
11、112の磁化は同方向に回転する。しかし、それ
ぞれのGMRエレメントのピン層135の磁化は、互い
に180°反対の方向に向いている。このため、ノイズ
磁界に対して、一方のGMRエレメントでは抵抗変化が
増大し、他方のGMRエレメントでは抵抗変化が減少す
る。したがって、トータルではノイズ磁界は検出されな
い。
MRエレメントを用いているので、以下に説明するよう
に大きな再生出力が得られる。すなわち、媒体磁界がフ
ロントヨーク111、112に流入すると、それぞれの
GMRエレメントが積層されている位置で、フロントヨ
ーク111、112の磁化は互いに逆方向に回転する。
それぞれのGMRエレメントのピン層135の磁化は、
互いに180°反対の方向に向いている。このため、い
ずれのGMRエレメントでも媒体磁界に対して抵抗変化
が増大(または減少)する。したがって、抵抗変化が重
畳されるので、大きな再生出力が得られる。一方、外部
からのノイズ磁界に対しては、両方のフロントヨーク1
11、112の磁化は同方向に回転する。しかし、それ
ぞれのGMRエレメントのピン層135の磁化は、互い
に180°反対の方向に向いている。このため、ノイズ
磁界に対して、一方のGMRエレメントでは抵抗変化が
増大し、他方のGMRエレメントでは抵抗変化が減少す
る。したがって、トータルではノイズ磁界は検出されな
い。
【0029】以下、図1に示す磁気抵抗効果ヘッドの製
造方法について説明する。
造方法について説明する。
【0030】フロントヨークおよびギャップ膜は以下の
ようにして形成する。まず、フロントヨークを構成する
強磁性層、非磁性層および強磁性層を成膜する。この
際、磁界中成膜により、強磁性層に誘導磁気異方性を導
入する。強磁性層としては、NiFe合金、CoZrN
b合金などのCo系アモルファス、FeTaNなどの窒
化膜が用いられる。この積層膜をイオンミリング、反応
性イオンエッチング(RIE)、フォーカスドイオンビ
ーム(FIB)などの方法により所定形状にエッチング
加工してフロントヨークを形成する。次に、SiOxな
どの絶縁体をコリメーションスパッタなど指向性のある
方法により成膜してフロントヨーク間に埋め込み、ギャ
ップ膜を形成する。SiOxはギャップ以外の領域にも
成膜される。次いで、エッチバックまたは研磨により、
ギャップ膜およびフロントヨークをトラック幅以下の所
定厚みに平坦化する。こうした方法により、狭いトラッ
ク幅に対応するヨークを容易に形成できる。
ようにして形成する。まず、フロントヨークを構成する
強磁性層、非磁性層および強磁性層を成膜する。この
際、磁界中成膜により、強磁性層に誘導磁気異方性を導
入する。強磁性層としては、NiFe合金、CoZrN
b合金などのCo系アモルファス、FeTaNなどの窒
化膜が用いられる。この積層膜をイオンミリング、反応
性イオンエッチング(RIE)、フォーカスドイオンビ
ーム(FIB)などの方法により所定形状にエッチング
加工してフロントヨークを形成する。次に、SiOxな
どの絶縁体をコリメーションスパッタなど指向性のある
方法により成膜してフロントヨーク間に埋め込み、ギャ
ップ膜を形成する。SiOxはギャップ以外の領域にも
成膜される。次いで、エッチバックまたは研磨により、
ギャップ膜およびフロントヨークをトラック幅以下の所
定厚みに平坦化する。こうした方法により、狭いトラッ
ク幅に対応するヨークを容易に形成できる。
【0031】なお、ギャップ膜をスパッタなどにより形
成しRIEなどによりフロントヨークが形成される領域
を除去して加工し、フロントヨークを成膜して所定形状
に加工した後、平坦化してもよい。また、片側のフロン
トヨークを成膜して所定形状に加工し、ギャップ膜を成
膜して所定形状に加工し、さらに残りのフロントヨーク
を成膜して所定形状に加工した後、平坦化を行ってもよ
い。ただし、後者の方法ではギャップ面がトラック幅方
向に対して若干傾く。
成しRIEなどによりフロントヨークが形成される領域
を除去して加工し、フロントヨークを成膜して所定形状
に加工した後、平坦化してもよい。また、片側のフロン
トヨークを成膜して所定形状に加工し、ギャップ膜を成
膜して所定形状に加工し、さらに残りのフロントヨーク
を成膜して所定形状に加工した後、平坦化を行ってもよ
い。ただし、後者の方法ではギャップ面がトラック幅方
向に対して若干傾く。
【0032】GMRエレメントは、フリー層、非磁性
層、ピン層、保護膜をスパッタなどにより順次成膜した
後、イオンミリングなどの方法により所定形状にエッチ
ング加工して形成する。フリー層およびピン層として
は、Co、Ni、Fe単体またはこれらを主成分とする
合金が用いられる。例えば、CoFe、NiFe、F
e、NiFeCo、CoNi、Coなどが挙げられる。
非磁性層としては、Siなどの半導体、Al2 O3 など
の絶縁体、フリー層またはピン層を構成する磁性体の酸
化物が用いられる。保護膜としては、Ta、Ti、N
b、Moなどが用いられる。なお、フロントヨークをG
MRエレメントのフリー層として用いれば、フリー層を
独立に形成する必要はない。
層、ピン層、保護膜をスパッタなどにより順次成膜した
後、イオンミリングなどの方法により所定形状にエッチ
ング加工して形成する。フリー層およびピン層として
は、Co、Ni、Fe単体またはこれらを主成分とする
合金が用いられる。例えば、CoFe、NiFe、F
e、NiFeCo、CoNi、Coなどが挙げられる。
非磁性層としては、Siなどの半導体、Al2 O3 など
の絶縁体、フリー層またはピン層を構成する磁性体の酸
化物が用いられる。保護膜としては、Ta、Ti、N
b、Moなどが用いられる。なお、フロントヨークをG
MRエレメントのフリー層として用いれば、フリー層を
独立に形成する必要はない。
【0033】リアヨークは、リフトオフ、メッキなどの
方法により形成することが好ましい。これは、リアヨー
クを例えばイオンミリングで加工しようとすると、オー
バエッチングによりGMRエレメントにダメージが生じ
るおそれがあるためである。リアヨークとしては、Ni
Fe合金、アモルファス合金、FeまたはCoを主成分
とし窒素、炭素、酸素を含む微結晶膜などの軟磁性膜が
用いられる。
方法により形成することが好ましい。これは、リアヨー
クを例えばイオンミリングで加工しようとすると、オー
バエッチングによりGMRエレメントにダメージが生じ
るおそれがあるためである。リアヨークとしては、Ni
Fe合金、アモルファス合金、FeまたはCoを主成分
とし窒素、炭素、酸素を含む微結晶膜などの軟磁性膜が
用いられる。
【0034】GMRエレメントにセンス電流を通電する
ための電極、リアヨークに接続される接地電極端子は以
下にようにして形成する。まず、GRMエレメントおよ
びリアヨークを覆うようにSiOxなどの絶縁層を形成
する。この絶縁層のGMRエレメント上およびリアヨー
ク上の端子部にコンタクトホールを形成する。次に、T
a/Cu/Taなどの電極材料をスパッタしてコンタク
トホール内部に電極を埋め込む。この電極材料をイオン
ミリングなどの方法で所定形状に加工することにより電
極を形成する。なお、リアヨークはGMRエレメントを
形成する前に形成してもよい。
ための電極、リアヨークに接続される接地電極端子は以
下にようにして形成する。まず、GRMエレメントおよ
びリアヨークを覆うようにSiOxなどの絶縁層を形成
する。この絶縁層のGMRエレメント上およびリアヨー
ク上の端子部にコンタクトホールを形成する。次に、T
a/Cu/Taなどの電極材料をスパッタしてコンタク
トホール内部に電極を埋め込む。この電極材料をイオン
ミリングなどの方法で所定形状に加工することにより電
極を形成する。なお、リアヨークはGMRエレメントを
形成する前に形成してもよい。
【0035】以上では、1対のフロントヨーク上にそれ
ぞれGMRエレメントを形成した場合について説明した
が、どちらか一方のフロントヨーク上にのみGMRエレ
メントを形成してもよい。この場合、外部からのノイズ
磁界の流入を防ぐために、GMR/ヨーク部を磁気シー
ルドする必要がある。この磁気シールドの一部は再生部
の上に積層形成される記録部の磁極と兼用してもよい。
ぞれGMRエレメントを形成した場合について説明した
が、どちらか一方のフロントヨーク上にのみGMRエレ
メントを形成してもよい。この場合、外部からのノイズ
磁界の流入を防ぐために、GMR/ヨーク部を磁気シー
ルドする必要がある。この磁気シールドの一部は再生部
の上に積層形成される記録部の磁極と兼用してもよい。
【0036】実施例2 実施例1(図1)では2組のGMRエレメント131、
132のピン層の磁化の方向を互いに概ね逆方向に設定
したが、GMRエレメント131、132のピン層の磁
化の方向を概ね同方向に設定してもよい。この場合、図
2に示すように、2組のGMRエレメント131、13
2の出力端に差動アンプ16を設けて、一方のGMRエ
レメント132の出力の符号のみを反転させ、他方のG
MRエレメント131の出力と加算する。
132のピン層の磁化の方向を互いに概ね逆方向に設定
したが、GMRエレメント131、132のピン層の磁
化の方向を概ね同方向に設定してもよい。この場合、図
2に示すように、2組のGMRエレメント131、13
2の出力端に差動アンプ16を設けて、一方のGMRエ
レメント132の出力の符号のみを反転させ、他方のG
MRエレメント131の出力と加算する。
【0037】実施例1で説明したように、媒体磁界Hs
がフロントヨーク111、112に流入すると、それぞ
れのGMRエレメントが積層されている位置で、フロン
トヨーク111、112の磁化は逆方向に回転する。こ
こで、それぞれのGMRエレメント131、132のピ
ン層135の磁化が同方向に向いていると、それぞれの
GMRエレメントで抵抗変化の増大または減少が互いに
逆になる。このとき、差動アンプ16により一方のGM
Rエレメント132の出力の符号のみを反転させ、他方
のGMRエレメント131の出力と加算すれば、抵抗変
化が重畳されるので、大きな再生出力が得られる。一
方、外部からのノイズ磁界に対しては、2組のGMRエ
レメントにおける抵抗変化を相殺することができるの
で、ノイズ磁界は検出されない。したがって、高出力
で、S/N比の良好な再生が可能になる。
がフロントヨーク111、112に流入すると、それぞ
れのGMRエレメントが積層されている位置で、フロン
トヨーク111、112の磁化は逆方向に回転する。こ
こで、それぞれのGMRエレメント131、132のピ
ン層135の磁化が同方向に向いていると、それぞれの
GMRエレメントで抵抗変化の増大または減少が互いに
逆になる。このとき、差動アンプ16により一方のGM
Rエレメント132の出力の符号のみを反転させ、他方
のGMRエレメント131の出力と加算すれば、抵抗変
化が重畳されるので、大きな再生出力が得られる。一
方、外部からのノイズ磁界に対しては、2組のGMRエ
レメントにおける抵抗変化を相殺することができるの
で、ノイズ磁界は検出されない。したがって、高出力
で、S/N比の良好な再生が可能になる。
【0038】実施例3 図3に本実施例における磁気抵抗効果ヘッドの断面図を
示す。この図は、トラック方向(x方向)および媒体面
に垂直な方向(z方向)に沿った断面を表している。こ
の磁気抵抗効果ヘッドでは、磁気ヨークの厚み方向とト
ラック方向とが概ね一致している。
示す。この図は、トラック方向(x方向)および媒体面
に垂直な方向(z方向)に沿った断面を表している。こ
の磁気抵抗効果ヘッドでは、磁気ヨークの厚み方向とト
ラック方向とが概ね一致している。
【0039】基板10にはNiFe、非晶質CoZrN
bなどからなる第1の磁気ヨーク211が形成されてい
る。この第1の磁気ヨーク211の一部はエッチング除
去されて絶縁体22が埋め込まれている。磁気ヨーク2
11のABS面側の部分および絶縁体22の上にはT
a、Crなどの非磁性の導電体からなる厚さ0.01〜
0.1μmの下部磁気ギャップ膜212が形成されてい
る。下部磁気ギャップ膜212および磁気ヨーク211
のABS面から後退した部分の上に厚さ0.01〜0.
2μmの第2の磁気ヨーク213が形成されている。こ
のようにABS面から後退した部分では、第1および第
2の磁気ヨーク211、213が直接接しているので、
磁気回路の効率を向上できる。第2の磁気ヨーク213
上(絶縁体22の上方に対応する位置)には、GMRエ
レメント23が形成されている。GMRエレメント23
はフリー層231/高抵抗の半導体または絶縁体からな
る非磁性層232/ピン層233/保護膜234の積層
体からなっている。このようにGMRエレメント23に
接する第2の磁気ヨーク213の下部には下部磁気ギャ
ップ膜212および絶縁体22が設けられているため、
媒体磁界をGMRエレメントに有効に導入することがで
きる。GMRエレメント23上には電極24が形成され
ている。GMRエレメント23および電極24ならびに
第2の磁気ヨーク213のABS面から後退した部分の
一部を覆うように、厚さ0.01〜0.1μmの上部磁
気ギャップ膜214が形成されている。この上部磁気ギ
ャップ膜214はGMRエレメント近傍では磁気的かつ
電気的な絶縁体であることが不可欠であるが、ABS面
近傍では導電体であってもよい。さらに、上部磁気ギャ
ップ膜214および第2の磁気ヨーク213のABS面
から後退した部分の一部を覆うように第3の磁気ヨーク
215が形成されている。図示しないが、再生部の上に
は記録部が積層して形成されている。
bなどからなる第1の磁気ヨーク211が形成されてい
る。この第1の磁気ヨーク211の一部はエッチング除
去されて絶縁体22が埋め込まれている。磁気ヨーク2
11のABS面側の部分および絶縁体22の上にはT
a、Crなどの非磁性の導電体からなる厚さ0.01〜
0.1μmの下部磁気ギャップ膜212が形成されてい
る。下部磁気ギャップ膜212および磁気ヨーク211
のABS面から後退した部分の上に厚さ0.01〜0.
2μmの第2の磁気ヨーク213が形成されている。こ
のようにABS面から後退した部分では、第1および第
2の磁気ヨーク211、213が直接接しているので、
磁気回路の効率を向上できる。第2の磁気ヨーク213
上(絶縁体22の上方に対応する位置)には、GMRエ
レメント23が形成されている。GMRエレメント23
はフリー層231/高抵抗の半導体または絶縁体からな
る非磁性層232/ピン層233/保護膜234の積層
体からなっている。このようにGMRエレメント23に
接する第2の磁気ヨーク213の下部には下部磁気ギャ
ップ膜212および絶縁体22が設けられているため、
媒体磁界をGMRエレメントに有効に導入することがで
きる。GMRエレメント23上には電極24が形成され
ている。GMRエレメント23および電極24ならびに
第2の磁気ヨーク213のABS面から後退した部分の
一部を覆うように、厚さ0.01〜0.1μmの上部磁
気ギャップ膜214が形成されている。この上部磁気ギ
ャップ膜214はGMRエレメント近傍では磁気的かつ
電気的な絶縁体であることが不可欠であるが、ABS面
近傍では導電体であってもよい。さらに、上部磁気ギャ
ップ膜214および第2の磁気ヨーク213のABS面
から後退した部分の一部を覆うように第3の磁気ヨーク
215が形成されている。図示しないが、再生部の上に
は記録部が積層して形成されている。
【0040】この磁気抵抗効果ヘッドにおいて、センス
電流は電極24からGMRエレメント23の膜面に垂直
な方向に供給され、接地電位に設定された第2の磁気ヨ
ーク213へ流れる。したがって、ヘッドが媒体と接触
しても、安定な再生を実現できる。この磁気抵抗効果ヘ
ッドにおいても、磁気ヨーク213から吸い上げられた
信号磁束は、磁気ヨーク211、215によって形成さ
れる磁気回路に流入し、磁気ヨーク213と接するGM
Rエレメントのフリー層231に効率よく伝搬されて再
生が行なわれる。また、上述したように下部磁気ギャッ
プ膜212、第2の磁気ヨーク213および上部磁気ギ
ャップ膜214の厚さを薄くすることにより、容易に狭
ギャップを形成することができる。
電流は電極24からGMRエレメント23の膜面に垂直
な方向に供給され、接地電位に設定された第2の磁気ヨ
ーク213へ流れる。したがって、ヘッドが媒体と接触
しても、安定な再生を実現できる。この磁気抵抗効果ヘ
ッドにおいても、磁気ヨーク213から吸い上げられた
信号磁束は、磁気ヨーク211、215によって形成さ
れる磁気回路に流入し、磁気ヨーク213と接するGM
Rエレメントのフリー層231に効率よく伝搬されて再
生が行なわれる。また、上述したように下部磁気ギャッ
プ膜212、第2の磁気ヨーク213および上部磁気ギ
ャップ膜214の厚さを薄くすることにより、容易に狭
ギャップを形成することができる。
【0041】なお、図3においても、磁気ヨーク213
をGMRエレメントのフリー層として用いれば、フリー
層を独立に形成する必要はない。
をGMRエレメントのフリー層として用いれば、フリー
層を独立に形成する必要はない。
【0042】実施例4 実施例1および2のGMRエレメントの構成を変化させ
た変形例について図4(A)および4(B)を参照して
説明する。図4(A)および4(B)は磁気ヨークおよ
びその上に形成されたグラニュラーGMRエレメントを
示す。
た変形例について図4(A)および4(B)を参照して
説明する。図4(A)および4(B)は磁気ヨークおよ
びその上に形成されたグラニュラーGMRエレメントを
示す。
【0043】図4に示すGMRエレメント31は、厚さ
1〜100nmのグラニュラー磁性膜32、厚さ1〜2
0nmの磁化が固着された強磁性層(ピン層)33、厚
さ3〜50nmの反強磁性層34、および厚さ1〜50
nmの保護膜(図示せず)を積層した構造を有する。こ
のGMRエレメント31は磁気ヨーク35上に磁気的に
結合するように積層される。なお、グラニュラー磁性膜
32と磁気ヨーク35との間の磁気的結合を安定させる
ために、強磁性層を挿入してもよい。上記のグラニュラ
ー磁性膜32は、非磁性マトリックス321中に平均粒
径20nm以下の磁性粒子322を分散させたものであ
る。非磁性マトリックス321は半導体または絶縁体か
らなる。磁性粒子322はCo、Fe、Niの単体また
はこれらの合金からなる。ピン層33はCo、Fe、C
oFe、NiFe、NiFeCoなどからなる。反強磁
性層34はIrMn,FeMn,CrMnなどからな
る。ピン層33の磁化は反強磁性膜34によって固着さ
れている。なお、ピン層33としてCoPtなどの硬質
磁性膜を用い、反強磁性層34を省略してもよい。図示
しない保護膜はTa、Zr、Tiなどの導電膜からな
る。
1〜100nmのグラニュラー磁性膜32、厚さ1〜2
0nmの磁化が固着された強磁性層(ピン層)33、厚
さ3〜50nmの反強磁性層34、および厚さ1〜50
nmの保護膜(図示せず)を積層した構造を有する。こ
のGMRエレメント31は磁気ヨーク35上に磁気的に
結合するように積層される。なお、グラニュラー磁性膜
32と磁気ヨーク35との間の磁気的結合を安定させる
ために、強磁性層を挿入してもよい。上記のグラニュラ
ー磁性膜32は、非磁性マトリックス321中に平均粒
径20nm以下の磁性粒子322を分散させたものであ
る。非磁性マトリックス321は半導体または絶縁体か
らなる。磁性粒子322はCo、Fe、Niの単体また
はこれらの合金からなる。ピン層33はCo、Fe、C
oFe、NiFe、NiFeCoなどからなる。反強磁
性層34はIrMn,FeMn,CrMnなどからな
る。ピン層33の磁化は反強磁性膜34によって固着さ
れている。なお、ピン層33としてCoPtなどの硬質
磁性膜を用い、反強磁性層34を省略してもよい。図示
しない保護膜はTa、Zr、Tiなどの導電膜からな
る。
【0044】グラニュラー磁性膜を構成する磁性粒子は
外部磁界がほぼゼロのときにパラ磁性であってもよい
が、各磁性粒子間に弱い交換結合が働くように非磁性マ
トリックス中に分散させて強磁性とすることが望まし
い。このようなグラニュラー磁性膜は、非磁性マトリッ
クスと磁性粒子の2つのターゲットを同時スパッタする
ことにより形成できる。好ましいグラニュラー磁性膜と
してはCo/Al−Oなどが挙げられる。ピン層33
は、信号磁界が流入していないときの磁気ヨーク35の
磁化方向と概ね直交する方向(磁気ヨークに流入した信
号磁界と概ね平行または反平行な方向)に着磁すること
が好ましい。
外部磁界がほぼゼロのときにパラ磁性であってもよい
が、各磁性粒子間に弱い交換結合が働くように非磁性マ
トリックス中に分散させて強磁性とすることが望まし
い。このようなグラニュラー磁性膜は、非磁性マトリッ
クスと磁性粒子の2つのターゲットを同時スパッタする
ことにより形成できる。好ましいグラニュラー磁性膜と
してはCo/Al−Oなどが挙げられる。ピン層33
は、信号磁界が流入していないときの磁気ヨーク35の
磁化方向と概ね直交する方向(磁気ヨークに流入した信
号磁界と概ね平行または反平行な方向)に着磁すること
が好ましい。
【0045】磁気ヨーク35近傍の領域(磁界検出領
域)のグラニュラー磁性膜32中の磁性粒子の磁化は磁
気ヨーク35の磁化と同方向に揃いやすくなる。磁化固
着層33近傍の領域(磁化固着領域)のグラニュラー磁
性膜32中の磁性粒子の磁化は磁化固着層33の磁化方
向と同方向に揃いやすくなる。この結果、信号磁界がほ
ぼゼロのときには、磁気ヨーク35近傍のグラニュラー
磁性膜32中の磁性粒子の磁化と、磁化固着層33近傍
のグラニュラー磁性膜32中の磁性粒子の磁化は概ね直
交する。
域)のグラニュラー磁性膜32中の磁性粒子の磁化は磁
気ヨーク35の磁化と同方向に揃いやすくなる。磁化固
着層33近傍の領域(磁化固着領域)のグラニュラー磁
性膜32中の磁性粒子の磁化は磁化固着層33の磁化方
向と同方向に揃いやすくなる。この結果、信号磁界がほ
ぼゼロのときには、磁気ヨーク35近傍のグラニュラー
磁性膜32中の磁性粒子の磁化と、磁化固着層33近傍
のグラニュラー磁性膜32中の磁性粒子の磁化は概ね直
交する。
【0046】この状態で磁気ヨーク35に信号磁界Hs
が流入したときの、ピン層33近傍および磁気ヨーク3
5近傍の2つの領域でのグラニュラー磁性膜32中の磁
性粒子の磁化方向を考える。図4(A)のように、ピン
層33の磁化方向と同方向の信号磁界(正の信号磁界と
呼ぶ)が磁気ヨーク35に流入すると、2つの領域の磁
化方向は平行になる。逆に、図4(B)のように、ピン
層33の磁化方向と反対方向の信号磁界(負の信号磁界
と呼ぶ)が磁気ヨーク35に流入すると、2つの領域の
磁化方向は反平行になる。この結果、信号磁界に応じて
線形応答が得られ、歪みが少なくSN比の良好な再生信
号が得られる。
が流入したときの、ピン層33近傍および磁気ヨーク3
5近傍の2つの領域でのグラニュラー磁性膜32中の磁
性粒子の磁化方向を考える。図4(A)のように、ピン
層33の磁化方向と同方向の信号磁界(正の信号磁界と
呼ぶ)が磁気ヨーク35に流入すると、2つの領域の磁
化方向は平行になる。逆に、図4(B)のように、ピン
層33の磁化方向と反対方向の信号磁界(負の信号磁界
と呼ぶ)が磁気ヨーク35に流入すると、2つの領域の
磁化方向は反平行になる。この結果、信号磁界に応じて
線形応答が得られ、歪みが少なくSN比の良好な再生信
号が得られる。
【0047】実施例5 図5(A)および5(B)に本発明の別の実施例を示
す。図5(A)に示すように、基板10上に、媒体対向
面で磁気ギャップを規定する2組の磁気ヨーク411、
412が、厚み方向がトラック幅方向と一致するように
形成されている。磁気ヨーク411、412は、媒体対
向面から離れた位置で、GMRエレメント43と磁気的
に結合して、磁気回路を形成する。
す。図5(A)に示すように、基板10上に、媒体対向
面で磁気ギャップを規定する2組の磁気ヨーク411、
412が、厚み方向がトラック幅方向と一致するように
形成されている。磁気ヨーク411、412は、媒体対
向面から離れた位置で、GMRエレメント43と磁気的
に結合して、磁気回路を形成する。
【0048】図5(B)にGMRエレメント43と磁気
ヨークの詳細を示す。図5(B)は図5(A)の5B−
5B線に沿う断面を示す。磁気ヨーク411、412の
間には、Taなど磁気的絶縁体42が埋め込まれ、磁気
ギャップを形成している。これらの上に、フリー層43
1、非磁性層432、ピン層433、反強磁性層434
からなるGMRエレメント43が形成される。
ヨークの詳細を示す。図5(B)は図5(A)の5B−
5B線に沿う断面を示す。磁気ヨーク411、412の
間には、Taなど磁気的絶縁体42が埋め込まれ、磁気
ギャップを形成している。これらの上に、フリー層43
1、非磁性層432、ピン層433、反強磁性層434
からなるGMRエレメント43が形成される。
【0049】フリー層431は磁気的絶縁体42をまた
いで磁気ヨーク411、412上に接するように形成さ
れている。フリー層432上には非磁性層432が形成
されている。非磁性層432上には絶縁層44が設けら
れ、磁気ギャップに対応する部分がエッチングされて溝
が形成されている。ピン層433は、絶縁層44に形成
された溝に埋め込まれて、概ね磁気ギャップと等しい幅
に形成されている。ピン層433上に反強磁性層434
が形成されている。反強磁性層434および絶縁層44
上に電極45が形成されている。磁気ヨーク411、4
12は他方の電極として機能し、アース電位に設定され
ている。センス電流は電極45から、GMRエレメント
43の膜面に垂直な方向に流れ、アース電位の磁気ヨー
ク411、412へ流れる。GMRエレメント43の電
極部の抵抗を低減するために、磁気的絶縁体42は、電
気抵抗の小さい金属であることが好ましい。
いで磁気ヨーク411、412上に接するように形成さ
れている。フリー層432上には非磁性層432が形成
されている。非磁性層432上には絶縁層44が設けら
れ、磁気ギャップに対応する部分がエッチングされて溝
が形成されている。ピン層433は、絶縁層44に形成
された溝に埋め込まれて、概ね磁気ギャップと等しい幅
に形成されている。ピン層433上に反強磁性層434
が形成されている。反強磁性層434および絶縁層44
上に電極45が形成されている。磁気ヨーク411、4
12は他方の電極として機能し、アース電位に設定され
ている。センス電流は電極45から、GMRエレメント
43の膜面に垂直な方向に流れ、アース電位の磁気ヨー
ク411、412へ流れる。GMRエレメント43の電
極部の抵抗を低減するために、磁気的絶縁体42は、電
気抵抗の小さい金属であることが好ましい。
【0050】フリー層431にはz方向に磁化容易軸が
付与されており、信号磁界がゼロのときには、フリー層
431の磁化はz方向に向く。ピン層433の磁化は、
反強磁性膜434により、トラック方向(図中のx方
向)に固着されている。この方向は、信号磁界が磁気ヨ
ーク411、412を通してGMRエレメントのフリー
層431に流入する方向に平行または反平行である。し
たがって、ピン層433の磁化の方向と同方向の信号磁
界が加わると、GMRエレメントの抵抗は減少する。逆
に、ピン層433の磁化と反対方向の信号磁界が加わる
と、GMRエレメントの抵抗は増大する。この結果、信
号磁界を再生できる。
付与されており、信号磁界がゼロのときには、フリー層
431の磁化はz方向に向く。ピン層433の磁化は、
反強磁性膜434により、トラック方向(図中のx方
向)に固着されている。この方向は、信号磁界が磁気ヨ
ーク411、412を通してGMRエレメントのフリー
層431に流入する方向に平行または反平行である。し
たがって、ピン層433の磁化の方向と同方向の信号磁
界が加わると、GMRエレメントの抵抗は減少する。逆
に、ピン層433の磁化と反対方向の信号磁界が加わる
と、GMRエレメントの抵抗は増大する。この結果、信
号磁界を再生できる。
【0051】図5(B)では、磁気ヨーク411、41
2上に直接フリー層431が形成され、両者は交換結合
している。ただし、両者の間に電気的な絶縁層を挟ん
で、両者を静磁的に結合させ、フリー層431に電極を
接続してアース電位にしてもよい。この場合、磁気ヨー
ク411、412にはセンス電流が流れないので、極め
て安定な接触動作が可能になる。
2上に直接フリー層431が形成され、両者は交換結合
している。ただし、両者の間に電気的な絶縁層を挟ん
で、両者を静磁的に結合させ、フリー層431に電極を
接続してアース電位にしてもよい。この場合、磁気ヨー
ク411、412にはセンス電流が流れないので、極め
て安定な接触動作が可能になる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
感度かつ媒体/ヘッドの接触走行に適したヨーク型磁気
抵抗効果ヘッドを提供することができる。
感度かつ媒体/ヘッドの接触走行に適したヨーク型磁気
抵抗効果ヘッドを提供することができる。
【図1】実施例1における磁気抵抗効果ヘッドの斜視
図。
図。
【図2】実施例2の磁気抵抗効果ヘッドにおける差動ア
ンプを含む検出回路を示す図。
ンプを含む検出回路を示す図。
【図3】実施例3における磁気抵抗効果ヘッドの断面
図。
図。
【図4】実施例4の磁気抵抗効果ヘッドに関して、信号
磁界が一方向および逆方向に向いているときの、グラニ
ュラー磁性膜の磁化の方向を示す図。
磁界が一方向および逆方向に向いているときの、グラニ
ュラー磁性膜の磁化の方向を示す図。
【図5】実施例5における磁気抵抗効果ヘッドの斜視図
および断面図。
および断面図。
10…基板 111、112…フロントヨーク 12…磁気ギャップ 113…強磁性層 114…非磁性層 115…強磁性層 131、132…GMRエレメント 133…フリー層 134…非磁性層 135…ピン層 141、142…電極 15…リアヨーク 16…差動アンプ 211…第1の磁気ヨーク 22…絶縁体 212…下部磁気ギャップ 213…第2の磁気ヨーク 23…GMRエレメント 231…フリー層 232…非磁性層 233…ピン層 234…保護膜 24…電極 215…第3の磁気ヨーク 31…GMRエレメント 32…グラニュラー型の磁性膜 33…磁化固着膜 34…反強磁性膜 35…磁気ヨーク 411、412…磁気ヨーク 42…磁気ギャップ 43…GMRエレメント 431…フリー層 432…非磁性層 433…ピン層 434…反強磁性層 44…絶縁層 45…電極
Claims (7)
- 【請求項1】記録媒体対向面で記録媒体からの信号磁界
を導くための磁気ギャップを規定する磁気ヨークと、記
録媒体対向面から離れた位置で前記磁気ヨークと磁気的
に結合した巨大磁気抵抗効果エレメントと、巨大磁気抵
抗効果エレメントの膜面に垂直な方向にセンス電流を供
給する手段とを具備したことを特徴とする磁気抵抗効果
ヘッド。 - 【請求項2】巨大磁気抵抗効果エレメントが、非磁性マ
トリックス中に磁性粒子を分散させた構造のグラニュラ
ー磁性膜を有することを特徴とする請求項1記載の磁気
抵抗効果ヘッド。 - 【請求項3】巨大磁気抵抗効果膜は、磁界検出層、非磁
性層、および磁化固着層の積層構造を有することを特徴
とする請求項1記載の磁気抵抗効果ヘッド。 - 【請求項4】2組の巨大磁気抵抗効果エレメントを有
し、これらの巨大磁気抵抗効果エレメントは、磁気ヨー
クに導入された信号磁界の方向が互いに異なる2つの位
置において、磁気ヨークと磁気的に結合していることを
特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果ヘッド。 - 【請求項5】2組の巨大磁気抵抗効果エレメントにおけ
る固着された磁化の方向が、互いに概ね反対方向に向い
ていることを特徴とする請求項4記載の磁気抵抗効果ヘ
ッド。 - 【請求項6】2組の巨大磁気抵抗効果エレメントにおけ
る固着された磁化の方向が、互いに概ね同方向に向いて
いることを特徴とする請求項4記載の磁気抵抗効果ヘッ
ド。 - 【請求項7】センス電流が巨大磁気抵抗効果エレメント
から磁気ヨークを通して流れ、磁気ヨークが接地電位に
設定されていることを特徴とする請求項1記載の磁気抵
抗効果ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10068917A JPH10320721A (ja) | 1997-03-18 | 1998-03-18 | 磁気抵抗効果ヘッド |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6447497 | 1997-03-18 | ||
| JP9-64474 | 1997-03-18 | ||
| JP10068917A JPH10320721A (ja) | 1997-03-18 | 1998-03-18 | 磁気抵抗効果ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10320721A true JPH10320721A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=26405585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10068917A Pending JPH10320721A (ja) | 1997-03-18 | 1998-03-18 | 磁気抵抗効果ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10320721A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6671140B1 (en) | 1999-05-25 | 2003-12-30 | Nec Corporation | Magnetic head using a magnetoresistance effect based on ferromagnetic junction, and magnetic recording/reproducing apparatus using the same |
| US6717780B2 (en) | 2000-05-10 | 2004-04-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetoresistive device and/or multi-magnetoresistive device |
| KR100833923B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2008-05-30 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 자기저항 효과 소자 |
| KR101196795B1 (ko) | 2007-10-09 | 2012-11-05 | 삼성전자주식회사 | 수직구조의 전기장 센서, 그 제조방법, 및 저장장치 |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP10068917A patent/JPH10320721A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6671140B1 (en) | 1999-05-25 | 2003-12-30 | Nec Corporation | Magnetic head using a magnetoresistance effect based on ferromagnetic junction, and magnetic recording/reproducing apparatus using the same |
| US6717780B2 (en) | 2000-05-10 | 2004-04-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetoresistive device and/or multi-magnetoresistive device |
| KR100833923B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2008-05-30 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 자기저항 효과 소자 |
| KR101196795B1 (ko) | 2007-10-09 | 2012-11-05 | 삼성전자주식회사 | 수직구조의 전기장 센서, 그 제조방법, 및 저장장치 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041207 |
|
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|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060418 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060808 |