JPH10321065A - 超電導線材の製造方法 - Google Patents
超電導線材の製造方法Info
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- JPH10321065A JPH10321065A JP9133619A JP13361997A JPH10321065A JP H10321065 A JPH10321065 A JP H10321065A JP 9133619 A JP9133619 A JP 9133619A JP 13361997 A JP13361997 A JP 13361997A JP H10321065 A JPH10321065 A JP H10321065A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 臨界電流密度の高い超電導線材の製造方法を
提供する。 【解決手段】 原料テープ5を熱処理して超電導線材を
製造する方法において、20kPa以下の引張応力が原
料テープ5に加えられた状態で原料テープ5を熱処理す
る。
提供する。 【解決手段】 原料テープ5を熱処理して超電導線材を
製造する方法において、20kPa以下の引張応力が原
料テープ5に加えられた状態で原料テープ5を熱処理す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超電導線材の製
造方法に関し、特に、酸化物セラミックスにより構成さ
れる超電導線材の製造方法に関するものである。
造方法に関し、特に、酸化物セラミックスにより構成さ
れる超電導線材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】超電
導線材のうち、酸化物超電導線材は臨界温度が比較的高
いため、実用化に向けて研究、開発が進められている。
酸化物超電導線材を製造するには、まず、酸化物超電導
体の原料を十分に混合する。次に、この原料を銀のシー
スに入れ、シースを伸線加工することにより極細線を形
成する。極細線を銀のシースに複数本入れて銀のシース
を圧延加工することにより原料テープを形成する。
導線材のうち、酸化物超電導線材は臨界温度が比較的高
いため、実用化に向けて研究、開発が進められている。
酸化物超電導線材を製造するには、まず、酸化物超電導
体の原料を十分に混合する。次に、この原料を銀のシー
スに入れ、シースを伸線加工することにより極細線を形
成する。極細線を銀のシースに複数本入れて銀のシース
を圧延加工することにより原料テープを形成する。
【0003】図9は、従来の超電導線材の製造方法の一
工程を示す図である。図9を参照して、上述の工程で製
造した原料テープ104と、ガラス繊維などからなる離
型テープ103とを負荷を加えて巻軸102に巻くこと
により巻線101を形成する。この巻線101の巻軸1
02を水平方向に保った状態で熱処理することにより原
料テープ104中の超電導体の原料を反応させて、超電
導線を形成する。
工程を示す図である。図9を参照して、上述の工程で製
造した原料テープ104と、ガラス繊維などからなる離
型テープ103とを負荷を加えて巻軸102に巻くこと
により巻線101を形成する。この巻線101の巻軸1
02を水平方向に保った状態で熱処理することにより原
料テープ104中の超電導体の原料を反応させて、超電
導線を形成する。
【0004】以上に示した従来の超電導線材の製造方法
においては、巻線の頂部104a、すなわち原料テープ
の巻線の部分のうち一番高いところに位置する部分で超
電導物質が生成しにくくなり超電導線材全体として臨界
電流密度が低くなるという問題があった。
においては、巻線の頂部104a、すなわち原料テープ
の巻線の部分のうち一番高いところに位置する部分で超
電導物質が生成しにくくなり超電導線材全体として臨界
電流密度が低くなるという問題があった。
【0005】そこで、この発明は、上述のような問題を
解決するためになされたものであり、臨界電流密度の高
い超電導線材の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
解決するためになされたものであり、臨界電流密度の高
い超電導線材の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは巻線の頂部
104aにおいて超電導線材が生成しにくい原因を検討
した。その結果、以下のようなことがわかった。
104aにおいて超電導線材が生成しにくい原因を検討
した。その結果、以下のようなことがわかった。
【0007】巻線の頂部104aでは原料テープを巻く
ときの張力と原料テープ104自体の重量が引張応力と
して働く。すなわち、巻線の頂部104aでは原料テー
プ104にかかる引張応力が最大となる。このように大
きな引張応力が原料テープにかかった状態で原料テープ
を熱処理をすると結晶粒の成長や結晶粒界の接合といっ
た超電導特性に重要な影響を与える反応が十分に行なわ
れなくなる。その結果、巻線の頂部では超電導体の生成
が抑制され、超電導線材の臨界電流密度が低くなる。
ときの張力と原料テープ104自体の重量が引張応力と
して働く。すなわち、巻線の頂部104aでは原料テー
プ104にかかる引張応力が最大となる。このように大
きな引張応力が原料テープにかかった状態で原料テープ
を熱処理をすると結晶粒の成長や結晶粒界の接合といっ
た超電導特性に重要な影響を与える反応が十分に行なわ
れなくなる。その結果、巻線の頂部では超電導体の生成
が抑制され、超電導線材の臨界電流密度が低くなる。
【0008】さらに詳細に検討したところ、原料テープ
にかかる引張応力が20kPaを超えた状態で原料テー
プを熱処理すると超電導線材の臨界電流密度が大きく低
下することがわかった。
にかかる引張応力が20kPaを超えた状態で原料テー
プを熱処理すると超電導線材の臨界電流密度が大きく低
下することがわかった。
【0009】そこで、この発明の1つの局面に従った超
電導線材の製造方法は、原料テープを熱処理して超電導
線材を製造する方法において、20kPa以下の引張応
力が原料テープに加えられた状態で原料テープが熱処理
されることを特徴とするものである。
電導線材の製造方法は、原料テープを熱処理して超電導
線材を製造する方法において、20kPa以下の引張応
力が原料テープに加えられた状態で原料テープが熱処理
されることを特徴とするものである。
【0010】このような方法に従えば、原料テープに大
きな引張応力がかかっていない状態で熱処理を行なうの
で、超電導物質が生成しやすくなる。その結果、臨界電
流密度の高い超電導線材を製造することができる。
きな引張応力がかかっていない状態で熱処理を行なうの
で、超電導物質が生成しやすくなる。その結果、臨界電
流密度の高い超電導線材を製造することができる。
【0011】また、原料テープは、銀を含むシース材に
ビスマスと鉛とストロンチウムとカルシウムと銅を充填
したものであることが好ましい。この場合、熱処理によ
りビスマス系の超電導線材が生成するため超電導線材の
臨界電流密度を高い状態で維持することができる。
ビスマスと鉛とストロンチウムとカルシウムと銅を充填
したものであることが好ましい。この場合、熱処理によ
りビスマス系の超電導線材が生成するため超電導線材の
臨界電流密度を高い状態で維持することができる。
【0012】また、原料テープは20kPa以下の引張
応力で、かつ、巻軸の延びる方向が鉛直方向であるよう
に巻かれて熱処理されることが好ましい。このような方
法に従えば、巻軸の延びる方向が鉛直方向であるから原
料テープ自体の重量は原料テープの引張応力とはならな
いため、原料テープに加わる引張応力は20kPa以下
となる。したがって、この状態で原料テープを熱処理す
ることにより容易に臨界電流密度の高い超電導線材を製
造することができる。
応力で、かつ、巻軸の延びる方向が鉛直方向であるよう
に巻かれて熱処理されることが好ましい。このような方
法に従えば、巻軸の延びる方向が鉛直方向であるから原
料テープ自体の重量は原料テープの引張応力とはならな
いため、原料テープに加わる引張応力は20kPa以下
となる。したがって、この状態で原料テープを熱処理す
ることにより容易に臨界電流密度の高い超電導線材を製
造することができる。
【0013】さらに、原料テープはパンケーキコイル状
に巻かれることが好ましい。この場合、さらに長尺の超
電導線材を製造することができる。
に巻かれることが好ましい。この場合、さらに長尺の超
電導線材を製造することができる。
【0014】また、パンケーキ状に巻かれた原料テープ
は巻芯を備えた平板上に形成されることが好ましい。こ
の場合、平板上にパンケーキ状に原料テープを巻合わせ
ることにより、原料テープに引張応力がほとんど生じな
くなる。
は巻芯を備えた平板上に形成されることが好ましい。こ
の場合、平板上にパンケーキ状に原料テープを巻合わせ
ることにより、原料テープに引張応力がほとんど生じな
くなる。
【0015】さらに、パンケーキ状に巻かれた原料テー
プは2枚以上の平板上に形成されることが好ましい。こ
の場合、一連の原料テープを複数の平板にまたがって巻
付けることにより、長い超電導線材を製造することがで
きる。
プは2枚以上の平板上に形成されることが好ましい。こ
の場合、一連の原料テープを複数の平板にまたがって巻
付けることにより、長い超電導線材を製造することがで
きる。
【0016】
(実施の形態1)以下この発明の実施の形態1に従った
超電導線材の製造方法について説明する。まず、Bi2
O3 、PbO、SrCO3 、CaCO3 、CuO粉末を
混合する。この混合粉末を熱処理した後さらに粉砕して
粉末を形成する。この粉末を銀パイプに充填して銀パイ
プに伸線加工を施し、得られた線材を束ねてさらに銀パ
イプに嵌合する。次に、この銀パイプに伸線加工および
圧延加工を施して原料テープとする。
超電導線材の製造方法について説明する。まず、Bi2
O3 、PbO、SrCO3 、CaCO3 、CuO粉末を
混合する。この混合粉末を熱処理した後さらに粉砕して
粉末を形成する。この粉末を銀パイプに充填して銀パイ
プに伸線加工を施し、得られた線材を束ねてさらに銀パ
イプに嵌合する。次に、この銀パイプに伸線加工および
圧延加工を施して原料テープとする。
【0017】図1はこの発明の実施の形態1に従った超
電導線材の製造方法を説明するための側面図である。図
1を参照して、ステンレス製の固定クランプ10に上述
の工程で製造した原料テープ5が懸架される。原料テー
プ5のうち、一番大きな引張応力が加わる部分、すなわ
ち、原料テープ5と固定クランプ10との接する部分5
aで、原料テープ5にかかる引張応力を20kPa以下
とするため、原料テープ5の密度を9g/cm3 とする
と、原料テープ5の長さ(L)を22cm以下としなけ
ればならない。
電導線材の製造方法を説明するための側面図である。図
1を参照して、ステンレス製の固定クランプ10に上述
の工程で製造した原料テープ5が懸架される。原料テー
プ5のうち、一番大きな引張応力が加わる部分、すなわ
ち、原料テープ5と固定クランプ10との接する部分5
aで、原料テープ5にかかる引張応力を20kPa以下
とするため、原料テープ5の密度を9g/cm3 とする
と、原料テープ5の長さ(L)を22cm以下としなけ
ればならない。
【0018】このような状態で、原料テープ5を温度8
40℃以上で熱処理すれば、原料テープ5のどの部分に
も20kPaを超える引張応力がかからないため、熱処
理中に超電導物質の結晶粒が成長し、さらにその結晶粒
界が接合することになり臨界電流密度の高い超電導線材
を製造することができる。
40℃以上で熱処理すれば、原料テープ5のどの部分に
も20kPaを超える引張応力がかからないため、熱処
理中に超電導物質の結晶粒が成長し、さらにその結晶粒
界が接合することになり臨界電流密度の高い超電導線材
を製造することができる。
【0019】(実施の形態2)実施の形態2でも、ま
ず、実施の形態1と同様に原料テープを製造する。次
に、巻枠を準備する。
ず、実施の形態1と同様に原料テープを製造する。次
に、巻枠を準備する。
【0020】図2は、この発明の実施の形態2に従った
超電導線材の製造方法で用いる巻枠を示す斜視図であ
る。図2を参照して、巻枠1は平板2と巻芯3とを備え
る。平板2はステンレスからなり直径φ500mm、厚
さが8mmの円柱形状である。平板2の中央部に貫通孔
が設けられており、貫通孔に差込まれるように巻芯3が
設けられている。巻芯3はステンレスからなり、直径φ
300mm、厚さ10mmの円筒体である。巻芯3の中
央部に貫通孔が設けられている。この巻枠1に原料テー
プが巻かれる。
超電導線材の製造方法で用いる巻枠を示す斜視図であ
る。図2を参照して、巻枠1は平板2と巻芯3とを備え
る。平板2はステンレスからなり直径φ500mm、厚
さが8mmの円柱形状である。平板2の中央部に貫通孔
が設けられており、貫通孔に差込まれるように巻芯3が
設けられている。巻芯3はステンレスからなり、直径φ
300mm、厚さ10mmの円筒体である。巻芯3の中
央部に貫通孔が設けられている。この巻枠1に原料テー
プが巻かれる。
【0021】図3は、図2で示す巻枠1に巻かれた原料
テープは離型テープを示す斜視図である。図3を参照し
て、巻枠1には、離型テープ4と原料テープ5が互いに
重なるように巻軸6を中心として巻付けられる。離型テ
ープ4は原料テープ5同士が接触することを防止するた
めに用いられるものであり、たとえばアルミナ繊維かガ
ラス繊維により構成される。原料テープ5は図1で示す
原料テープ5と同一の構造であるが図1で示すものより
も長さが長い。離型テープ4と原料テープ5を巻枠1に
巻付ける際には、引張応力を20kPa以下として巻付
ける。
テープは離型テープを示す斜視図である。図3を参照し
て、巻枠1には、離型テープ4と原料テープ5が互いに
重なるように巻軸6を中心として巻付けられる。離型テ
ープ4は原料テープ5同士が接触することを防止するた
めに用いられるものであり、たとえばアルミナ繊維かガ
ラス繊維により構成される。原料テープ5は図1で示す
原料テープ5と同一の構造であるが図1で示すものより
も長さが長い。離型テープ4と原料テープ5を巻枠1に
巻付ける際には、引張応力を20kPa以下として巻付
ける。
【0022】図4は、この発明の実施の形態2に従って
製造された超電導線材を示す斜視図である。図4を参照
して、巻枠1に巻付けられた原料テープ5を、巻軸6の
延びる方向を鉛直方向として温度845℃で80時間熱
処理すれば超電導線材7を製造できる。
製造された超電導線材を示す斜視図である。図4を参照
して、巻枠1に巻付けられた原料テープ5を、巻軸6の
延びる方向を鉛直方向として温度845℃で80時間熱
処理すれば超電導線材7を製造できる。
【0023】このような製造方法では、原料テープ5
を、巻軸6の延びる方向を鉛直方向として熱処理するの
で、原料テープ5に働く重力は原料テープ5を長さ方向
に引張る応力とならないため、この熱処理中には原料テ
ープ5には20kPaを超える引張応力が働かない。そ
のため、超電導物質が生成するような固相反応が起き、
臨界電流密度の高い超電導線材7を製造することができ
る。
を、巻軸6の延びる方向を鉛直方向として熱処理するの
で、原料テープ5に働く重力は原料テープ5を長さ方向
に引張る応力とならないため、この熱処理中には原料テ
ープ5には20kPaを超える引張応力が働かない。そ
のため、超電導物質が生成するような固相反応が起き、
臨界電流密度の高い超電導線材7を製造することができ
る。
【0024】原料テープ5の熱処理中においては、原料
テープ5が伸びるので原料テープ5に何らかの応力がか
かることが考えられる。しかし、原料テープ5が伸びれ
ば原料テープ5には圧縮応力がかかるだけであり、超電
導物質の生成を阻害する要因となる引張応力はかからな
い。さらに、熱処理後に温度を低下させる際には超電導
線が収縮するため超電導線に20kPaを超える引張応
力が印加される可能性があるが、この際には既に熱処理
が終了しているため、この引張応力は超電導線材の臨界
電流密度を下げる要因とはならない。
テープ5が伸びるので原料テープ5に何らかの応力がか
かることが考えられる。しかし、原料テープ5が伸びれ
ば原料テープ5には圧縮応力がかかるだけであり、超電
導物質の生成を阻害する要因となる引張応力はかからな
い。さらに、熱処理後に温度を低下させる際には超電導
線が収縮するため超電導線に20kPaを超える引張応
力が印加される可能性があるが、この際には既に熱処理
が終了しているため、この引張応力は超電導線材の臨界
電流密度を下げる要因とはならない。
【0025】(実施の形態3)実施の形態3に従った製
造方法でも、まず、実施の形態1と同様に原料テープを
製造する。次に、巻枠を準備する。
造方法でも、まず、実施の形態1と同様に原料テープを
製造する。次に、巻枠を準備する。
【0026】図5は、この発明の実施の形態3に従った
超電導線材の製造方法で用いる巻枠を示す斜視図であ
る。図5を参照して、巻枠11は、平板12、13と、
巻芯14と、渡り部15とを備える。平板12はステン
レスからなり、直径φ500mm、厚さ8mmの円柱形
状である。平板12には貫通孔が設けられている。この
貫通孔に直径φ300mm、高さ100mmの巻芯14
が差込まれている。平板13はステンレスからなり、直
径φ500mm、厚さ8mmの円柱形状である。平板1
3の中央部に貫通孔が設けられており、この貫通孔に巻
芯14が差込まれている。巻芯14に沿って螺旋状の渡
り部15が平板12から平板13へ連なるように設けら
れている。この巻枠11に原料テープが巻かれる。
超電導線材の製造方法で用いる巻枠を示す斜視図であ
る。図5を参照して、巻枠11は、平板12、13と、
巻芯14と、渡り部15とを備える。平板12はステン
レスからなり、直径φ500mm、厚さ8mmの円柱形
状である。平板12には貫通孔が設けられている。この
貫通孔に直径φ300mm、高さ100mmの巻芯14
が差込まれている。平板13はステンレスからなり、直
径φ500mm、厚さ8mmの円柱形状である。平板1
3の中央部に貫通孔が設けられており、この貫通孔に巻
芯14が差込まれている。巻芯14に沿って螺旋状の渡
り部15が平板12から平板13へ連なるように設けら
れている。この巻枠11に原料テープが巻かれる。
【0027】図6は、図5で示す巻枠に巻かれた原料テ
ープと離型テープを示す斜視図である。図6を参照し
て、平板12の上に位置する巻芯14に離型テープ4と
原料テープ5が互いに重なるように、かつ巻芯14から
遠ざかるように巻かれる。平板12上に巻かれた離型テ
ープ4と原料テープ5のうち、一番外側に位置する離型
テープ4と原料テープ5が渡り部15を介して図中の下
部へ延びる。この離型テープ4と原料テープ5は平板1
3上でも巻芯14から遠ざかる方向へ巻かれる。離型テ
ープ4と原料テープ5とを巻く際には、引張応力は20
kPa以下である。
ープと離型テープを示す斜視図である。図6を参照し
て、平板12の上に位置する巻芯14に離型テープ4と
原料テープ5が互いに重なるように、かつ巻芯14から
遠ざかるように巻かれる。平板12上に巻かれた離型テ
ープ4と原料テープ5のうち、一番外側に位置する離型
テープ4と原料テープ5が渡り部15を介して図中の下
部へ延びる。この離型テープ4と原料テープ5は平板1
3上でも巻芯14から遠ざかる方向へ巻かれる。離型テ
ープ4と原料テープ5とを巻く際には、引張応力は20
kPa以下である。
【0028】このように巻枠11にパンケーキコイル状
に巻かれた原料テープ5を、巻芯14の延びる方向、す
なわち巻軸19の延びる方向を鉛直方向とし、温度84
5℃で60時間熱処理する。
に巻かれた原料テープ5を、巻芯14の延びる方向、す
なわち巻軸19の延びる方向を鉛直方向とし、温度84
5℃で60時間熱処理する。
【0029】図7は、この発明の実施の形態3に従って
製造された超電導線材を示す斜視図である。図7を参照
して、上述の条件で原料テープ5を熱処理すれば、原料
テープ5内の超電導物質の原料が固相反応することによ
り、超電導線材23を製造することができる。
製造された超電導線材を示す斜視図である。図7を参照
して、上述の条件で原料テープ5を熱処理すれば、原料
テープ5内の超電導物質の原料が固相反応することによ
り、超電導線材23を製造することができる。
【0030】このような超電導線材の製造方法において
は、平板12、13上で巻かれた原料テープ5に働く重
力は原料テープ5を長さ方向に引張応力とならないの
で、、原料テープ5には20kPaを超える引張応力が
印加されないため、実施の形態2で示した超電導線材の
製造方法と同様の効果を得ることができる。なお、渡り
部分15に位置する原料テープ5では、原料テープ5に
加わる重力の一部が引張応力として原料テープ5に働く
が、この引張応力は十分に小さい値であるため、ほとん
ど問題とならない。
は、平板12、13上で巻かれた原料テープ5に働く重
力は原料テープ5を長さ方向に引張応力とならないの
で、、原料テープ5には20kPaを超える引張応力が
印加されないため、実施の形態2で示した超電導線材の
製造方法と同様の効果を得ることができる。なお、渡り
部分15に位置する原料テープ5では、原料テープ5に
加わる重力の一部が引張応力として原料テープ5に働く
が、この引張応力は十分に小さい値であるため、ほとん
ど問題とならない。
【0031】また、原料テープをパンケーキコイル状に
巻くため、実施の形態2よりもさらに長尺の超電導線材
を製造することができる。
巻くため、実施の形態2よりもさらに長尺の超電導線材
を製造することができる。
【0032】尚平板12、13を3枚以上とすることも
可能である。
可能である。
【0033】
【実施例】 (実施例1)Bi2 O3 、PbO、SrCO3 、CaC
O3 、CuOの重量比が0.35:0.056:0.2
3:0.16:0.19の粉末を調製した。この粉末を
温度800℃で12時間熱処理し、さらに温度850℃
で6時間熱処理して焼結体を形成した。この焼結体を粉
砕して得られた粉末を外径26mm、内径22mmの銀
パイプに充填した。この銀パイプに伸線加工を施し得ら
れた線材を61本束ねて外径26mm、内径22mmの
銀パイプに嵌合し、伸線加工および圧延加工を施して幅
3.8mm、厚さ0.25mm、長さ1.1cmの原料
テープを得た。原料テープ5を図1で示すように固定ク
ランプ10に懸架した。このとき、固定クランプ10と
接する部分5aにおいて原料テープ5にかかる引張応力
を計算すると1kPaであった。また、比較のため、同
じ長さの原料テープを水平面に置き、全く引張応力がか
からないようにした。これら2つの原料テープを温度8
45℃で80時間熱処理することにより超電導線材を製
造した。また、長さが6cm、11cm、22cm、5
5cm、110cm、220cm、550cm、110
0cmの原料テープ5をそれぞれ2本ずつ上述の工程に
従って準備した。これらの原料テープ5のうち、1本は
図1で示すように固定クランプ10に懸架した。炉の高
さよりも長い線材については、線材の下部を束ねた。ま
た、もう1本は水平面に置き、引張応力がかからないよ
うにした。固定クランプ10に懸架された原料テープ5
において、固定クランプ10と接する部分5aに働く引
張応力を計算すると、それぞれ5kPa、10kPa、
20kPa、50kPa、100kPa、200kP
a、500kPa、1000kPaであった。これらの
超電導線材を以下の条件で熱処理することにより超電導
線材を製造した。
O3 、CuOの重量比が0.35:0.056:0.2
3:0.16:0.19の粉末を調製した。この粉末を
温度800℃で12時間熱処理し、さらに温度850℃
で6時間熱処理して焼結体を形成した。この焼結体を粉
砕して得られた粉末を外径26mm、内径22mmの銀
パイプに充填した。この銀パイプに伸線加工を施し得ら
れた線材を61本束ねて外径26mm、内径22mmの
銀パイプに嵌合し、伸線加工および圧延加工を施して幅
3.8mm、厚さ0.25mm、長さ1.1cmの原料
テープを得た。原料テープ5を図1で示すように固定ク
ランプ10に懸架した。このとき、固定クランプ10と
接する部分5aにおいて原料テープ5にかかる引張応力
を計算すると1kPaであった。また、比較のため、同
じ長さの原料テープを水平面に置き、全く引張応力がか
からないようにした。これら2つの原料テープを温度8
45℃で80時間熱処理することにより超電導線材を製
造した。また、長さが6cm、11cm、22cm、5
5cm、110cm、220cm、550cm、110
0cmの原料テープ5をそれぞれ2本ずつ上述の工程に
従って準備した。これらの原料テープ5のうち、1本は
図1で示すように固定クランプ10に懸架した。炉の高
さよりも長い線材については、線材の下部を束ねた。ま
た、もう1本は水平面に置き、引張応力がかからないよ
うにした。固定クランプ10に懸架された原料テープ5
において、固定クランプ10と接する部分5aに働く引
張応力を計算すると、それぞれ5kPa、10kPa、
20kPa、50kPa、100kPa、200kP
a、500kPa、1000kPaであった。これらの
超電導線材を以下の条件で熱処理することにより超電導
線材を製造した。
【0034】 使用超電導線材 銀シースBi2223超電導平角線材 断面寸法 幅3.8(mm)×厚さ0.25(mm) 銀/超電導体積比 2.5 超電導伸線数 61本 熱処理温度 845℃ 熱処理時間 80時間 特性(Jc/Jco) 各条件での臨界電流密度を張力ゼロのときの臨界密度 で除した値 図8は、得られた超電導線材の特性を示すグラフであ
る。図8より20kPaを超える引張応力が加えられて
熱処理されたサンプルは超電導特性が低下している、す
なわち、臨界電流密度が低くなっていることがわかる。
これは、熱処理中に引張応力がかかることにより、超電
導物質を生成するための固相反応が十分に起こらなかっ
たためと考えられる。
る。図8より20kPaを超える引張応力が加えられて
熱処理されたサンプルは超電導特性が低下している、す
なわち、臨界電流密度が低くなっていることがわかる。
これは、熱処理中に引張応力がかかることにより、超電
導物質を生成するための固相反応が十分に起こらなかっ
たためと考えられる。
【0035】(実施例2)実施例1と同様の手順で長さ
400mの原料テープ5を製造した。この原料テープ5
と、ガラス繊維からなる離型テープ4とを20kPa以
下の引張応力をかけて図3で示すように巻枠1に巻付け
た。巻軸6の延びる方向を鉛直方向とし、原料テープ5
を温度845℃で80時間熱処理することにより図4で
示す超電導線材7を製造した。この超電導線材7の臨界
電流密度を測定したところ2.2kA/cm2 であり、
良好な値となった。
400mの原料テープ5を製造した。この原料テープ5
と、ガラス繊維からなる離型テープ4とを20kPa以
下の引張応力をかけて図3で示すように巻枠1に巻付け
た。巻軸6の延びる方向を鉛直方向とし、原料テープ5
を温度845℃で80時間熱処理することにより図4で
示す超電導線材7を製造した。この超電導線材7の臨界
電流密度を測定したところ2.2kA/cm2 であり、
良好な値となった。
【0036】(実施例3)実施例1と同様の手順で長さ
800mの原料テープを準備した。この原料テープ5
と、ガラス繊維からなる離型テープ4とを図6で示すよ
うに20kPa以下の引張応力をかけて巻枠11に巻付
けた。巻軸19の延びる方向を鉛直方向として原料テー
プ5を温度845℃で80時間熱処理することにより超
電導線材23を製造した。超電導線材23の臨界電流密
度を測定したところ2.0kA/cm 2 となり、良好な
値を示した。
800mの原料テープを準備した。この原料テープ5
と、ガラス繊維からなる離型テープ4とを図6で示すよ
うに20kPa以下の引張応力をかけて巻枠11に巻付
けた。巻軸19の延びる方向を鉛直方向として原料テー
プ5を温度845℃で80時間熱処理することにより超
電導線材23を製造した。超電導線材23の臨界電流密
度を測定したところ2.0kA/cm 2 となり、良好な
値を示した。
【0037】今回開示された実施例および実施の形態は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の
範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含ま
れることが意図される。
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の
範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含ま
れることが意図される。
【図1】この発明の実施の形態1に従った超電導線材の
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態2に従った超電導線材の
製造方法で用いる巻枠を示す斜視図である。
製造方法で用いる巻枠を示す斜視図である。
【図3】図2で示す巻枠に巻付けられた離型テープと原
料テープを示す斜視図である。
料テープを示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態2に従って製造された超
電導線材を示す斜視図である。
電導線材を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態3で用いる巻枠を示す斜
視図である。
視図である。
【図6】図5で示す巻枠に巻付けられた離型テープと原
料テープを示す斜視図である。
料テープを示す斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態3に従って製造された超
電導線材を示す斜視図である。
電導線材を示す斜視図である。
【図8】この発明により得られた超電導線材の特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図9】従来の超電導線材の製造方法を示す図である。
5 原料テープ 7、23 超電導線材
Claims (6)
- 【請求項1】 原料テープを熱処理して超電導線材を製
造する方法において、20kPa以下の引張応力が前記
原料テープに加えられた状態で前記原料テープが熱処理
されることを特徴とする、超電導線材の製造方法。 - 【請求項2】 前記原料テープは、銀を含むシース材に
ビスマスと鉛とストロンチウムとカルシウムと銅とを充
填したものであることを特徴とする、請求項1に記載の
超電導線材の製造方法。 - 【請求項3】 前記原料テープは、20kPa以下の引
張応力で、かつ、巻軸の延びる方向が鉛直方向であるよ
うに巻かれて熱処理されることを特徴とする、請求項1
または2に記載の超電導線材の製造方法。 - 【請求項4】 前記原料テープは、パンケーキコイル状
に巻かれることを特徴とする、請求項3に記載の超電導
線材の製造方法。 - 【請求項5】 パンケーキコイル状に巻かれた前記原料
テープは、巻芯を備えた平板上に形成されることを特徴
とする、請求項4に記載の超電導線材の製造方法。 - 【請求項6】 パンケーキコイル状に巻かれた前記原料
テープは、2枚以上の平板上に形成されることを特徴と
する、請求項5に記載の超電導線材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9133619A JPH10321065A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 超電導線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9133619A JPH10321065A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 超電導線材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10321065A true JPH10321065A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15109062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9133619A Withdrawn JPH10321065A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 超電導線材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10321065A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001014961A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 保持具および処理済線材の製造方法 |
| EP1052707A3 (en) * | 1999-05-10 | 2005-03-23 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Manufacturing process of superconducting wire and retainer for heat treatment |
| JP2010267822A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Toshiba Corp | 超電導コイル装置 |
| JP2020150121A (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 東海旅客鉄道株式会社 | 超電導コイル及び超電導装置 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP9133619A patent/JPH10321065A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1052707A3 (en) * | 1999-05-10 | 2005-03-23 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Manufacturing process of superconducting wire and retainer for heat treatment |
| JP2001014961A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 保持具および処理済線材の製造方法 |
| JP2010267822A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Toshiba Corp | 超電導コイル装置 |
| JP2020150121A (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 東海旅客鉄道株式会社 | 超電導コイル及び超電導装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |