JPH10321200A - 有機電解液二次電池用シール剤、それを含む組成物、およびそれを用いた電池 - Google Patents

有機電解液二次電池用シール剤、それを含む組成物、およびそれを用いた電池

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JPH10321200A
JPH10321200A JP9150152A JP15015297A JPH10321200A JP H10321200 A JPH10321200 A JP H10321200A JP 9150152 A JP9150152 A JP 9150152A JP 15015297 A JP15015297 A JP 15015297A JP H10321200 A JPH10321200 A JP H10321200A
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JP
Japan
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sealant
rubber
battery
weight
organic electrolyte
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JP9150152A
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English (en)
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Koichiro Maeda
耕一郎 前田
Akihisa Yamamoto
陽久 山本
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量化が可能なリチウムイオン二次電池に
も安全に使用できるシール剤を提供する。 【解決手段】 ポリメチレンタイプの飽和主鎖を持つゴ
ムを主成分とする有機電解液電池用シール剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は有機電解液電池に用
いられる高温時の密閉性に特に優れたシール剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、二次電池として小型で軽量な上、
高出力、高エネルギー密度化が可能なリチウムイオン二
次電池(以下、単に電池ということがある)が急速に普
及しつつある。特に丸形あるいは角形のリチウムイオン
二次電池は、パソコンや携帯電話等の精密機器に内蔵さ
れているため、その性能と安全性に対する要求が高まっ
ている。ところでこの電池は、その発電要素が金属容器
に収納され密閉されたものである。発電要素とは、支持
電解質と有機系電解液溶媒とからなる電解液、正極用及
び負極用の活物質、セパレーターなどである。正極及び
負極活物質はリチウムイオンを吸蔵放出できる物質であ
るため、極度に水分を嫌う物質であり、また、電解液を
構成する支持電解質は、例えば、LiPF6、LiB
4、LiClO4などの水と反応して加水分解しやすい
化合物が用いられている。このため、電池内部にごく少
量の水分が浸入しても、電池性能が極度に低下する。更
に、有機電解液溶媒は、例えば、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート等の
可燃性有機溶媒が用いられているため、充放電による活
物質の体積変動で電池内部の圧力が上昇し電解液が電池
外部に漏液することがあり、発火の危険性がある。この
ため、リチウムイオン二次電池では電池内部への水の浸
入を完全に防止し、かつ電解液の液漏れを完全に防止す
る高い密閉性が要求されている。
【0003】また一方で、電池はその発電要素を金属容
器に密閉して収納するが、正極と負極の短絡を防止する
ために、正極端子と負極端子の間を絶縁する必要があ
る。通常、正−負極間の絶縁及び密閉のため、発電要素
を収納した金属容器の開口部に絶縁材料からなるガスケ
ットが使用されている。絶縁材料としては、樹脂性絶縁
ガスケットを使用することが知られており(特公昭57
−45028号公報など)、その樹脂材料としてはポリ
エチレン(特開昭59−205153号公報)、フッ素
樹脂(特開昭59−205152号公報)、弾性率が1
2,000〜18,000Kg/cm2のポリオレフィ
ン樹脂(特開平7−130141号公報)などが知られ
ている。
【0004】このような絶縁ガスケットによる密閉を更
に強化するため、絶縁ガスケットとシール剤とを併用す
ることも提案されている(特開昭55−030148号
公報、特開昭55−016352号公報、特開昭59−
112565号公報、特開平6−124694号公報な
ど)。このシール剤を絶縁ガスケット又は金属容器に塗
布し、絶縁ガスケットを装着することで、絶縁ガスケッ
トと金属容器との密閉性を高めている。このようなシー
ル剤としては、コールタール、アスファルト等のピッチ
系材料、ピッチ系材料にポリマーを改質剤として添加し
た材料(特開昭56−032671号公報、特開昭58
−010365号公報、特開昭59−091660号公
報、特開平6−124694号公報、特開平6−005
270号公報等)があり、このほか、ピッチ系材料以外
にポリオレフィン系接着剤(特開昭56−032672
号公報等)などの樹脂系シール剤が提案されている。ま
た、ゴム系のシール剤としては負極に金属リチウム等の
金属活物質を用いたコイン型のリチウム二次電池のシー
ル剤としてブチルゴム(特開昭55−030148号公
報、特開昭59−112565号公報等)が知られてい
るが、大容量化を目的に近年開発された炭素質物質、リ
チウムニトリド金属化合物あるいは金属酸化物のいずれ
かの活物質を含有する正極及び負極より成るコイン型よ
りはるかに大型の丸形や角形のリチウムイオン二次電池
の場合にも、ブチルゴムがシール剤として有効であるか
どうかは不明であった。また、特開平6−124694
号公報では、ピッチ、ゴム及びモンモリロン石群鉱物を
含むシール剤が提案されているが、電池はコイン型であ
り、またシール剤の主要成分はピッチであり、ゴムはピ
ッチ系シール剤の改質剤として用いられている。
【0005】近年、パソコンや携帯電話等で用いられる
丸形や角形のリチウムイオン二次電池は、通常、コイン
型電池より非常に大きく電池容量も大きくなっている。
このような大容量電池においては、従来以上に高い安全
性が要求されており、シール剤に対しては、万一電池が
異常に高温となったり、高圧になった場合においても、
電解液の漏液がなく、また外部からの水の浸入を防止で
きる性能が、強く望まれている。こうした性能は従来よ
り用いられているピッチ系シール剤や樹脂系シール剤で
は十分でなく、今後更に広く電化製品や自動車に搭載さ
れることが予想される大容量電池に用いられるシール剤
としては、高温での安定性や、有機溶媒や活物質への安
定性、また電解液の漏液などに係わる密閉性について、
より高いレベルが要求されることになる。このような炭
素質物質、リチウムニトリド金属化合物または金属酸化
物を正極や負極の活物質とした大容量化が可能な電池に
も使用できるシール剤の開発が求められているのが現状
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術のも
と、本発明者らは、炭素質物質、リチウムニトリド金属
化合物や金属酸化物を活物質とした大型のリチウムイオ
ン二次電池であっても安全性の高いシール剤を得るべく
鋭意検討した結果、ポリメチレンタイプの飽和主鎖を持
つゴムを主成分とするシール剤で封口部を密封すること
によって水分の浸入や電解液の漏液のない安全性に優れ
たリチウムイオン二次電池が得られることを見いだし、
本発明を完成するに到った。
【0007】
【発明を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、第一の発明として、ポリメチレンタイプの飽和主鎖
を持つゴムを主成分とする有機電解液電池用シール剤が
提供され、第二の発明として、ポリメチレンタイプの飽
和主鎖を持つゴムと沸点が常圧で50〜400℃の有機
液状物質とを含有するシール剤組成物が提供され、第三
の発明として発電要素を収納した金属容器の開口部に装
着された絶縁ガスケットと金属容器との間、及び/又は
絶縁ガスケットと封口体との間に当該シール剤層が設け
られている有機電解液電池が提供される。以下に、本発
明を詳述する。
【0008】
【発明の実施の態様】
1.シール剤 本発明のシール剤はリチウムイオン二次電池用のシール
剤であり、ある種のゴムを含有する。
【0009】(飽和主鎖を持つゴム)本発明のシール剤
に使用されるゴムは、ポリメチレンタイプの飽和主鎖を
もつゴムであり、ASTM D 1418−94で指定
されたMクラスに分類されるゴムである。以下、本発明
において使用されるポリメチレンタイプの飽和主鎖を持
つゴムを、Mクラスのゴムと言うことがあり、またゴム
の略号はすべてASTM D 1418−94の表記に
従った。このようなMクラスのゴムの具体例としては、
ACM、AEM、ANMなどのようなアクリレート系ゴ
ム;CM、CSMなどのような塩素化ポリエチレン系ゴ
ム;EPDM、EPMなどのようなエチレンとプロピレ
ンを含むモノマーの共重合ゴム;SEBM、SEPMな
どのようなスチレンを含有するブロック三元系ゴム;F
EPM、FFKM、FKMなどのようなフッ素ゴム;そ
の他EVMなどが具体例としてあげられる。もちろん、
これらのMクラスのゴムは本発明のシール剤として単独
で用いても、混合比を目的に応じて適宜設定して2種類
以上を混合して用いてもよい。いかに、具体的にこれら
のゴムを説明する。
【0010】本発明で用いるアクリレート系ゴムとして
は、エチルアクリレート又はその他のアクリレートと加
硫させるためのモノマー少量との共重合体であるAC
M、エチルアクリレート又はその他のアクリレートとエ
チレンとの共重合体であるAEM、エチルアクリレート
又はその他のアクリレートとアクリロニトリルとの共重
合体であるANMなどが例示される。上記のアクリレー
トとしては、アルキル基が炭素数1〜8個のアルキルア
クリレート、炭素数1〜4個のアルコキシ基を有する炭
素数1〜8のアルキルアクリレート、及び炭素数2〜5
個のアルキレン基を有する炭素数1〜8のアルキルアク
リレートよりなる群から選択された少なくとも1種類の
アクリレート単量体が好ましく、ゴムの合成に際して、
このアクリレート単量体の使用割合は通常20重量%以
上、好ましくは40重量%以上、より好ましくは60重
量%以上である。
【0011】このようなアクリレート系ゴムの100℃
で測定されたムーニー粘度は、10〜150であること
が好ましく、より好ましくは20〜80である。また、
ガラス転移温度(示差走査熱量系により測定;Tg)
は、好ましくは10〜−60℃、より好ましくは0〜−
40℃である。
【0012】本発明で用いる塩素化ポリエチレン系ゴム
としては、塩素化ポリエチレン(CM)及びクロルスル
ホン化ポリエチレン(CSM)等である。
【0013】本発明で用いるエチレンとプロピレンを含
むモノマーの共重合ゴムとしては、エチレンとプロピレ
ンとの共重合体であるEPMやエチレン・プロピレン・
ジエン類からなる三元共重合体であるEPDM等であ
る。本発明に用いられるEPM及びEPDMのエチレン
/プロピレン比率(重量比)は、特に制限されないが、
通常、30/70〜80/20、好ましくは50/50
〜70/30である。
【0014】また、本発明で用いられるEPDMの原料
となるジエン類としては、ジシクロペンタジエン、エチ
リデンノルボルネン、シクロペンタジエン、1,3−シ
クロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、2,
5−ノルボルナジエンなどの任意の環状ジエンの中から
任意に選択することができるが、ジシクロペンタジエン
やエチリデンノルボルネンは特に好ましい例である。ま
た、このようなジエン類は、EPDM合成時の使用割合
として15重量%以下、好ましくは10重量%以下であ
る。
【0015】これらのEPM及びEPDMのトルエンを
用いたゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーに
よって測定されるスチレン換算重量平均分子量は、2,
000〜1,000,000、好ましくは4,000〜
500,000、特に好ましくは5,000〜300,
000であり、100℃で測定されるムーニー粘度は5
〜200、好ましくは10〜150である。
【0016】本発明で用いるスチレンを有するブロック
三元系ゴムとしては、スチレン・エチレン・ブチレン三
元ブロック共重合体であるSEBM(SEB及びSEB
S)、スチレン・エチレン・プロピレン三元ブロック共
重合体であるSEPM(SEP及びSEPS)等であ
る。
【0017】本発明で用いるスチレンを有するブロック
三元系ゴムのトルエンを用いたゲル・パーミエーション
・クロマトグラフィーによって測定されるスチレン換算
重量平均分子量は、2,000〜1,000,000、
好ましくは4,000〜500,000、特に好ましく
は5,000〜300,000である。当該三元系ゴム
のスチレン含量は、5〜80重量%、好ましくは8〜5
0重量%、より好ましくは10〜30重量%である。ま
た、SEBM及びSEPMのヨウ素価は、通常120以
下、好ましくは50以下、より好ましくは30以下であ
る。
【0018】本発明で用いるフッ素ゴムとしては、テト
ラフルオロエチレンとプロピレンとの共重合体であるF
EPM、すべての側鎖がフルオロ及びパーフルオロアル
キル基又はパーフルオロアルコキシ基であるポリメチレ
ンタイプのフッ素ゴムであるFFKM、フルオロ及びパ
ーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルコキシ基
を側鎖に持つポリメチレンタイプのフッ素ゴムであるF
KMなどが例示される。本発明で用いるフッ素ゴムの1
00℃で測定されるムーニー粘度は、5〜200、フッ
素含量は60重量%〜75重量%であることが好まし
い。
【0019】このほか、本発明で用いることのできるゴ
ムとしては、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体である
EVMが挙げられる。これらのゴムの中でも構成元素と
して塩素を含まないACM、AEM、EPM、EPD
M、SEBM、SEPM、FEPM、FFKM、FKM
が好ましい。
【0020】(ジエン系ゴム)本発明のシール剤は、上
述したMクラスのゴムを単独で使用することができる
が、ジエン系ゴムを併用することによって、更に電池の
シール性能は向上する。本発明で用いられるジエン系モ
ノマーを原料に含有するジエン系ゴムの好ましい例とし
ては、ASTM D 1417−94で指定されたRク
ラスに分類されるゴムが挙げられる。Rクラスのゴムの
具体例としては、ABR、BR、HNBR、NBR、P
BR、BIR、PSBR、SBR、SBS、XSBR、
XNBRなどのようなブタジエンを含有するゴム;BI
IR、CIIR、IIR、IR、NIR、SIR、SI
S、NRなどのようなイソプレンを含有するゴム;C
R、NCR、SCRなどのようなクロロプレンを含有す
るゴム;が例示される。このほか、ピペリレンを含有す
るゴムや1,3−ペンタジエンを含有するゴムなどもゴ
ム原料にジエン系モノマーが使用されており、これらも
本発明で使用可能なジエン系ゴムの一種である。
【0021】本発明のジエン系ゴムは重量平均分子量が
10,000〜1,500,000、好ましくは20,
000〜800,000、より好ましくは50,000
〜700,000のジエン系ゴムを主成分とするもので
ある。本発明のジエン系ゴムは、好ましくはジエン系モ
ノマーの単独重合体または二種以上のジエン系モノマー
の共重合体、あるいはジエン系モノマーと非極性重合性
モノマーとの共重合体であり、BR、BIR、SBR、
SBS、IIR、IR、SIR、SIS、NR等が好ま
しい。
【0022】このようなジエン系ゴムと上述したMクラ
スのゴムとの併用の割合は、Mクラスのゴム1重量部に
対してジエン系ゴム100〜0.01重量部、好ましく
は50〜0.02重量部、より好ましくは20〜0.0
5重量部である。
【0023】2.シール剤組成物 本発明のシール剤組成物は、上述したゴムと沸点が常圧
(760mmHg)で50〜400℃の有機液状物質と
を含有するものであり、この組成物を金属容器や絶縁ガ
スケットに塗布乾燥し、絶縁ガスケットと金属容器との
密閉性を高めるシールとなる。ここで用いられる有機液
状物質は、常温(25℃)常圧で液体のものである炭素
数5〜15の有機液状物質が好ましい。本発明で使用可
能な有機液状物質の具体例としては、例えば炭化水素化
合物、含窒素系有機化合物、含酸素系有機化合物、含塩
素系有機化合物、含硫黄系有機化合物などであり、具体
的には、(1)炭化水素化合物としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系化合物;n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサン、ノナン、デカン、デカリン、ドデカ
ン、ガソリン、工業用ガソリンなどの飽和炭化水素系有
機化合物;が挙げられ、(2)含窒素系有機化合物とし
ては、ニトロエタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロ
プロパン、アセトニトリル、トリエチルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、ピリジン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、ホルホリン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドンなどの含窒素有機化合
物が挙げられる。(3)含酸素系有機化合物としては、
メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブ
チルアルコール、第二ブチルアルコール、アミルアルコ
ール、イソアミルアルコール、メチルイソブチルカルビ
ノール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、フルフリルアルコール、テト
ラヒドロフルフリルアルコール、エチレングリコール、
へキシレングリコール、グリセリンなどのヒドロキシル
基を有する化合物;プロピルエーテル、イソプロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、イソブチルエーテル、n−ア
ミルエーテル、イソアミルエーテル、メチルブチルエー
テル、メチルイソブチルエーテル、メチルn−アミルエ
ーテル、メチルイソアミルエーテル、エチルプロピルエ
ーテル、エチルイソプロピルエーテル、エチルブチルエ
ーテル、エチルイソブチルエーテル、エチルn−アミル
エーテル、エチルイソアミルエーテルなどの脂肪族飽和
系エーテル類;アリルエーテル、エチルアリルエーテル
などの脂肪族不飽和系エーテル類;アニソール、フェネ
トール、フェニルエーテル、ベンジルエーテルなどの芳
香族エーテル類;テトラヒドロフラン、テトラヒドロピ
ラン、ジオキサンなどの環状エーテル類;エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルなどのエチレングリコール類;
ギ酸、酢酸、無水酢酸、酪酸などの有機酸類;ギ酸ブチ
ル、ギ酸アミル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢
酸ブチル、酢酸第二ブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミ
ル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸シクロヘキシル、酢
酸ブチルシクロヘキシル、プロピオン酸エチル、プロピ
オン酸ブチル、プロピオン酸アミル、酪酸ブチル、炭酸
ジエチル、シュウ酸ジエチル、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、乳酸ブチル、リン酸トリエチルなどの有機酸エステ
ル類;エチルケトン、プロピルケトン、ブチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、
メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、アセチ
ルアセトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノ
ン、シクロペンタノン、メチルシクロヘキサノン、シク
ロヘプタノンなどのケトン類;1,4−ジオキサン、イ
ソホロン、フルフラールなどのその他の含酸素有機化合
物が挙げられる。(4)含塩素系有機化合物としては、
テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、パークロロ
エチレン、ジクロロプロパン、塩化アミル、ジクロロペ
ンタン、クロルベンゼンなどの炭化水素の塩素置換体が
挙げられる。(5)含硫黄系有機化合物としては、チオ
フェン、スルホラン、ジメチルスルホキシドなどが挙げ
られる。更に好ましくは炭素数6〜12の炭化水素溶液
・含窒素系有機溶媒・含酸素系有機溶媒などであり、特
にベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系
溶媒やn−ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサン、エチルシクロヘキサンなどの飽和炭化水素系溶
媒が好ましい例である。
【0024】本発明のシール剤組成物中のゴム(Mクラ
スのゴムとジエン系ゴムとの合計)の割合は、有機液状
物質に対して、1重量%〜50重量%、好ましくは2重
量%〜40重量%、より好ましくは5重量%〜30重量
%である。ゴムの濃度が高過ぎると組成物の粘度が高く
なり、塗布性が低下する傾向にある。逆にゴム濃度が少
なすぎると有機液状物質が多すぎシール性形成に劣る傾
向が出る。なお、本発明のシール剤組成物は上述のゴム
が有機液状物質に溶解していても、分散していてもよ
い。
【0025】更に本発明のシール剤組成物には、必要に
応じて着色剤などの添加剤を添加することも可能であ
る。添加可能な着色剤としては、電解液と反応せず、ま
た電解液に溶解しないものであるのが望ましく、各種の
有機系・無機系の含量がが挙げられる。中でもカーボン
ブラック、特にファーネスブラック、チャンネルブラッ
ク等の粒子系0.1μm以下のカーボンブラックが好ま
しい。このような着色剤を添加する場合、組成物中で十
分均一に溶解又は分散させる必要があり、造粒されてい
るものや凝集構造を持ったものを用いる場合は、ボール
ミル、サンドミルや超音波などで分散させるのが良い。
このような着色剤などの添加剤の添加量は、必要に応
じ、任意の量を添加することができるが、ゴムに対して
通常0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.01
重量%〜5重量%、より好ましくは0.02重量%〜3
重量%である。添加剤の添加量が20重量%を超えると
シール剤の柔軟性が小さくなり、ひび割れの原因となる
ことがある。さらに本発明のシール剤組成物には、絶縁
ガスケットの性能を劣化させず、電解液と反応及び溶解
しない老化防止剤、紫外線吸収剤等、通常のゴムに使用
される添加剤を添加することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、大容量化が可能な電池
にも使用できるシール剤が得られ、このシール剤を用い
れば安全性の極めて高い有機電解液二次電池が得られ
る。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1)表1記載のゴムを表1記載の溶剤に表1記
載の濃度で混合したシール剤組成物をそれぞれ用いて、
ポリプロピレン製の円形絶縁ガスケット表面に定量ディ
スペンサーを使用して乾燥後のシール剤層厚が15μm
となるように塗布、乾燥を行い、シール剤層を形成し
た。これとは別に、繊維状グラファイトであるMCFを
バインダーとともに水を溶剤として混練し、ペーストと
したものを銅箔へ塗布し、乾燥・プレスを行うことによ
り負極を作成した。また正極はLiCoO2をバインダ
ーとともに混練ペースト化したものを、アルミ箔へ塗布
し、乾燥・プレスを行って作成した。これらをポリエチ
レン製の多孔質セパレータとともに、捲回して電極群を
構成した。次いで、前記電極群を内径16mm、高さ5
0mm(17500型)のニッケルメッキを施した鉄缶
へ挿入し、開口部近傍に封口部固定のため、ビードを形
成した。このビード部の絶縁ガスケットと接触する部分
へ、前記シール剤を定量ディスペンサーを使用して乾燥
後のシール剤層厚が15ミクロンとなるように塗布、乾
燥を行い、シール剤層を形成した。
【0028】
【表1】
【0029】その後、真空乾燥機に投入し、電極に吸着
している水分を完全に乾燥させ、エチレンカーボネート
とメチルエチルカーボネートの混合溶媒へLiPF6
1モル溶解させたものを電解液として注入後、封口して
電池とした。電池構成図を図1に示す。これらの電池を
電解液注液、封口後、2日間静置し、電池電圧が4.2
Vになるまでは1Cの低電流で、4.2Vに達してから
は4.2Vの低電圧で合計5時間充電することにより初
充電を行った。この4.2Vに充電されている電池10
個を95℃の恒温槽で48時間加熱し、加熱前後の重量
変化を求めた。また、同じく4.2Vに充電されている
電池10個を1.9mの高さから任意の方向に10回落
下させて、落下前後の重量変化を求めた。その結果、い
ずれの電池にも恒温槽放置試験、落下試験共に有意な臭
気や重量変化は観察されず、本発明のシール剤が十分に
電池内容物を密閉していることを確認した。また、これ
らの電池を室温で10日間保存後、電解液中の水分量を
カールフィッシャー法により測定したところ、いずれの
電池も30ppm以下であり、電池が密閉されているこ
とを確認した。
【0030】(実施例2)表2記載のシール剤組成物を
それぞれ用いて、実施例1と同様の方法により円筒形の
絶縁ガスケット表面にシール剤を形成した。この層の厚
さは17μmであった。
【0031】
【表2】
【0032】このシール剤層の塗布された絶縁ガスケッ
トを用いて実施例1と同様の試験を行った結果、10個
の電池はいずれも有意な臭気や重量変化が検知されず、
本発明のシール剤が十分に電池内容物を密閉しているこ
とを確認した。また、これらの電池を室温で10日間保
存後、電解液中の水分量をカールフィッシャー法により
測定したところ、いずれの電池も30ppm以下であ
り、電池が密閉されていることを確認した。なお、本願
実施例においては、負極活物質として繊維状グラファイ
トであるMCFを、正極活物質としてLiCoO2を、
また電解液としてエチレンカーボネートとメチルエチル
カーボネートとの混合溶媒へLiPF6を1M溶解させ
たものを使用したが、それ以外にも、以下のような物が
使用可能である。負極活物質としては、リチウムを吸
蔵、放出可能な物であればよく、熱分解炭素類、コーク
ス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コーク
ス等)、グラファイト類(天然グラファイト、人造グラ
ファイト、繊維状グラファイト、球状グラファイト
等)、ガラス状炭素類物、金属リチウム、リチウム合
金、金属間化合物、LixMyNz(但し、Liはリチ
ウム元素を表し、Mは金属、好ましくはホウ素及び遷移
金属、より好ましくはMn、Fe、Co、Sn、Al、
Ti、W、Si、Cu、V、Cr及びNiから選択され
た少なくとも一種を表し、Nは窒素元素を表す。また、
x、y及びzは、それぞれ7.0≧x≧1.0、10≧
y≧0、5≧z≧0.5の範囲の数字である)で表され
るリチウムニトリド金属化合物、SnBxPyOz(但
し0.1<x<1.0、0.1<y<1.0、2<z<
4)などの金属酸化物、あるいはポリアセチレン、ポリ
ピロール等のポリマーも使用可能である。正極活物質と
しては、LixMO2(但し、Mは1種以上の遷移金
属、好ましくはCoまたはNiの少なくとも一種を表
し、1.10>x>0.05である)、または、Lix
2O4(但し、Mは1種以上の遷移金属、好ましくは
Mnを表し、1.10>x>0.05である)を含んだ
活物質が挙げられ、より具体的にはLiCoO2以外
に、LiNiO2、LixNiyCo(1−y)O2(た
だし、1.10>x>0.05、1>y>0)、LiM
24で表される複合酸化物が挙げられる。
【0033】これらの複合酸化物は例えば、リチウム、
コバルト、ニッケルの炭酸塩を出発原料として、これら
炭酸塩を組成に応じて混合し、酸素存在雰囲気下で60
0〜1000℃で焼成することにより得られる。また、
出発原料は炭酸塩に限定されず、水酸化物、酸化物から
も同様に合成可能である。電解液としては、プロピレン
カーボネート、エチレンカーボネート、メチルエチルカ
ーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン等の単
独、もしくは混合溶媒をベースとして、LiClO4
LiAsF6、LiPF6、LiBF4等を適宜混合した
ものが使用可能である。
【0034】(比較例1)シール剤組成物として、針入
れ深度18〜35のブローンアスファルト100重量部
とトルエン350重量部とを混合した組成物を用い、実
施例1と同様の厚さにシール剤層を形成し、実施例1と
同様の試験を行った。その結果、高温保存を行った電池
のうち4本、落下試験を行った電池のうち3本から電解
液由来の臭気が発生していることが確認されると共に、
それぞれ22〜48mgの重量減少が認められた。ま
た、これらの電池を室温で10日間保存後、電解液中の
水分量をカールフィッシャー法により測定したところ、
120〜310ppmの水分の存在が確認され、電池の
密閉性が低下していることが判った。
【0035】(比較例2)シール剤組成物として、針入
れ深度18〜35のブローンアスファルト50重量部、
EPM(商品名「三井EPT0045」;三井石油化学
社製)10重量部とトルエン350重量部とを混合した
組成物を用い、実施例1と同様の厚さにシール剤層を形
成し、実施例1と同様の試験を行った。その結果、高温
保存を行った電池のうち2本、落下試験を行った電池の
うち3本から電解液由来の臭気が発生していることが確
認されると共に、それぞれ15〜35mgの重量減少が
認められた。また、これらの電池を室温で10日間保存
後、電解液中の水分量をカールフィッシャー法により測
定したところ、83〜245ppmの水分の存在が確認
され、電池の密閉性が低下していることが判った。
【0036】以上の実施例及び比較例の結果から、従来
のシール剤と比較して本発明のシール剤は優れた密閉性
を示すことが判った。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】有機電解液電池の一部を添加した電池構成図を
示す。
【符号の説明】
1:負極 2:セパレータ 3:正極 4:缶 5:封口体 6:安全弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 10/40 H01M 10/40 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリメチレンタイプの飽和主鎖を持つゴ
    ムを主成分とする有機電解液電池用シール剤。
  2. 【請求項2】 更にジエン系ゴムとを含有する請求項1
    記載の有機電解液電池用シール剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のシール剤と沸点が
    常圧で50〜400℃の有機液状物質とを含有するシー
    ル剤組成物。
  4. 【請求項4】 発電要素を収納した金属容器の開口部に
    装着された絶縁ガスケットと金属容器との間、及び/又
    は絶縁ガスケットと封口体との間に請求項1又は2記載
    のシール剤層が設けられている有機電解液電池。
  5. 【請求項5】 有機電解液電池が炭素質物質、リチウム
    ニトリド金属化合物、または金属酸化物のいずれかの活
    物質を含有する正極及び負極よりなるリチウムイオン二
    次電池である請求項4記載の電池。
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