JPH10322085A - 遮蔽用シートとその製造方法 - Google Patents
遮蔽用シートとその製造方法Info
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- JPH10322085A JPH10322085A JP9352599A JP35259997A JPH10322085A JP H10322085 A JPH10322085 A JP H10322085A JP 9352599 A JP9352599 A JP 9352599A JP 35259997 A JP35259997 A JP 35259997A JP H10322085 A JPH10322085 A JP H10322085A
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- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高く安定した電磁波シールド特性を有し、且つ
十分な柔軟性を保有してケーブル等への巻き付け等が容
易に行える遮蔽用シートを提供する。 【解決手段】柔軟性を有する絶縁層2と、この絶縁層2
内の少なくとも一方の表面に沿って、及び/又は、厚さ
方向の中間位置において、軟磁性体の金属又は合金から
なり平均粒径が100μm以下の粉末4を層状に埋設し
た粉末層3とを有する遮蔽用シート1,1′,1″。ま
た、表裏面に沿った粉末層3,3に対し、絶縁層2の中
間部分5に分布する粉末4が容積率で70%以下とした
遮蔽用シート1aも含む。更に、上記粉末層3の粉末4
が扁平形状を呈し、そのアスペクト比が2以上であると
共に、その長径の方向を上記絶縁層2の平面方向に略沿
って埋設された遮蔽用シート1,1a,1′,1″も含ま
れる。
十分な柔軟性を保有してケーブル等への巻き付け等が容
易に行える遮蔽用シートを提供する。 【解決手段】柔軟性を有する絶縁層2と、この絶縁層2
内の少なくとも一方の表面に沿って、及び/又は、厚さ
方向の中間位置において、軟磁性体の金属又は合金から
なり平均粒径が100μm以下の粉末4を層状に埋設し
た粉末層3とを有する遮蔽用シート1,1′,1″。ま
た、表裏面に沿った粉末層3,3に対し、絶縁層2の中
間部分5に分布する粉末4が容積率で70%以下とした
遮蔽用シート1aも含む。更に、上記粉末層3の粉末4
が扁平形状を呈し、そのアスペクト比が2以上であると
共に、その長径の方向を上記絶縁層2の平面方向に略沿
って埋設された遮蔽用シート1,1a,1′,1″も含ま
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気や電波を遮蔽
するために用いられる遮蔽用シートとその製造方法に関
する。
するために用いられる遮蔽用シートとその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信・情報技術の発達により、幅
広い分野でコンピュータが使用され、且つコンピュータ
同士をデジタル回線で結ぶネットワーク化が進んでき
た。また、製造業ではコンピュータによるFA化に伴い
各種の制御機器、測定機器、センサ等がシステム化され
て数多く用いられている。ところが、上記コンピュータ
や各種機器の周囲に存在する導電ケーブル、モータ、或
いは違法無線等から発生する各種波長の電波は、ノイズ
となってコンピュータの誤動作や、通信の障害等を招く
問題を生じている。また、電源用等の電力ケーブルやモ
ータ等から磁気(交番磁界)が周囲に漏洩するため、各種
機器内の電子回路や制御機器が誤動作を起こし、故障や
停止に至ることも問題視されている。係る電波や磁気
(以下、電磁波と称する)の漏洩を防ぐため、或いは、そ
の影響を阻止するために、種々の遮蔽材が提案されてい
る。
広い分野でコンピュータが使用され、且つコンピュータ
同士をデジタル回線で結ぶネットワーク化が進んでき
た。また、製造業ではコンピュータによるFA化に伴い
各種の制御機器、測定機器、センサ等がシステム化され
て数多く用いられている。ところが、上記コンピュータ
や各種機器の周囲に存在する導電ケーブル、モータ、或
いは違法無線等から発生する各種波長の電波は、ノイズ
となってコンピュータの誤動作や、通信の障害等を招く
問題を生じている。また、電源用等の電力ケーブルやモ
ータ等から磁気(交番磁界)が周囲に漏洩するため、各種
機器内の電子回路や制御機器が誤動作を起こし、故障や
停止に至ることも問題視されている。係る電波や磁気
(以下、電磁波と称する)の漏洩を防ぐため、或いは、そ
の影響を阻止するために、種々の遮蔽材が提案されてい
る。
【0003】例えば、図8(A)に示すように、軟磁性粉
末53を層状に均一分散した電磁波シールド層52を接
着剤54,54を介して樹脂シート56,56間に挟み込
んだ電磁波シールド材50や、或いは、図8(B)に示す
ように、扁平形状にした軟磁性粉末64を樹脂65中に
混練して均一に分散させた電磁波シールド層62の両表
面に樹脂フィルム66を被覆した電磁波シールド材60
が提案されている(特開平8−31237号公報参
照)。係る電磁波シールド材50,60は、柔軟性を有
するのでシート材として、その両側端縁に沿ってファス
ナー等の接合手段を設けて、図示しない電線ケーブルの
周囲に巻装される。これにより、電線ケーブルから漏洩
する電磁波をシールドでき、且つ外部からの電磁波の干
渉を遮断できると共に、現場での装着を可能にしたもの
である(上記公報参照)。
末53を層状に均一分散した電磁波シールド層52を接
着剤54,54を介して樹脂シート56,56間に挟み込
んだ電磁波シールド材50や、或いは、図8(B)に示す
ように、扁平形状にした軟磁性粉末64を樹脂65中に
混練して均一に分散させた電磁波シールド層62の両表
面に樹脂フィルム66を被覆した電磁波シールド材60
が提案されている(特開平8−31237号公報参
照)。係る電磁波シールド材50,60は、柔軟性を有
するのでシート材として、その両側端縁に沿ってファス
ナー等の接合手段を設けて、図示しない電線ケーブルの
周囲に巻装される。これにより、電線ケーブルから漏洩
する電磁波をシールドでき、且つ外部からの電磁波の干
渉を遮断できると共に、現場での装着を可能にしたもの
である(上記公報参照)。
【0004】しかしながら、上記シールド材50は、軟
磁性粉末53自体を層状に均一分散した電磁波シールド
層52を用いるため、一見優れたシールド特性を有する
ように思われるものの重量が大きくなり現場での装着に
不都合である。また、シールド層52の両側は、柔軟な
樹脂シート56と接着剤54のみで積層されているた
め、電線ケーブルの周囲に丸くして巻装する際、上記シ
ールド層52がその内部で崩れて、その厚さが変化し易
くシールド特性が位置によって不均一になり易いという
問題点がある。一方、前記シールド材60は、扁平な軟
磁性粉末64を樹脂65中に混練して均一に分散させた
電磁波シールド層62を用いているため、シールド特性
は均一になり、且つ現場での装着も容易に行える。しか
し、上記粉末64は樹脂65中の全体に分散しているの
で、シールド特性が低下する。これを防ぐため樹脂65
中に上記粉末64を大量に分散させると、シールド特性
が上がる反面、樹脂シートの柔軟性が損なわれ、且つ、
重量も増えるため現場での装着が行いにくくなるという
問題点がある。
磁性粉末53自体を層状に均一分散した電磁波シールド
層52を用いるため、一見優れたシールド特性を有する
ように思われるものの重量が大きくなり現場での装着に
不都合である。また、シールド層52の両側は、柔軟な
樹脂シート56と接着剤54のみで積層されているた
め、電線ケーブルの周囲に丸くして巻装する際、上記シ
ールド層52がその内部で崩れて、その厚さが変化し易
くシールド特性が位置によって不均一になり易いという
問題点がある。一方、前記シールド材60は、扁平な軟
磁性粉末64を樹脂65中に混練して均一に分散させた
電磁波シールド層62を用いているため、シールド特性
は均一になり、且つ現場での装着も容易に行える。しか
し、上記粉末64は樹脂65中の全体に分散しているの
で、シールド特性が低下する。これを防ぐため樹脂65
中に上記粉末64を大量に分散させると、シールド特性
が上がる反面、樹脂シートの柔軟性が損なわれ、且つ、
重量も増えるため現場での装着が行いにくくなるという
問題点がある。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、上記従来の技術が
抱える問題点を解決して、高く安定した電磁波シールド
特性を有すると共に、シート全体に十分な柔軟性を保有
し、例えば電力ケーブルへの巻装作業等も容易に行える
遮蔽用シートとその製造方法を提供することを目的とす
る。
抱える問題点を解決して、高く安定した電磁波シールド
特性を有すると共に、シート全体に十分な柔軟性を保有
し、例えば電力ケーブルへの巻装作業等も容易に行える
遮蔽用シートとその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、軟磁性体の金
属粉末をゴム等の絶縁層内の表面に沿って、或いは中間
部分に層状に埋設することにより、遮蔽用シートに必要
なシールド特性と柔軟性の双方を得ることに着想して成
されたものである。即ち、本発明の遮蔽用シートは、柔
軟性を有する絶縁層と、この絶縁層内の少なくとも一方
の表面に沿って、及び/又は、厚さ方向の略中間位置に
おいて、軟磁性体の金属又は合金からなり平均粒径が1
00μm以下の粉末を層状に埋設した粉末層とを有す
る、ことを特徴とする。もう一つの遮蔽用シートは、柔
軟性を有する絶縁層と、この絶縁層内の少なくとも一方
の表面に沿って、及び/又は、厚さ方向の略中間位置に
おいて、軟磁性体の金属又は合金からなり平均粒径が1
00μm以下の粉末を層状に埋設した粉末層とを有し、
該粉末層に対しこれ以外の絶縁層内における上記粉末の
分布が容積率で70%以下である、ことを特徴とする。
係る柔軟な絶縁層内の一部分に粉末を層状に埋設させた
構成により、シールド特性と柔軟性の双方をバランス良
く有する遮蔽用シートとすることができる。上記軟磁性
体の金属は、鉄、ニッケル、又はコバルトであり、上記合
金には珪素鋼、パーマロイ合金、センダスト合金、Fe
−Cr−Al系やFe−Cr−Al−Si系の電磁ステ
ンレス鋼、Fe−Co−V系合金、又はCo系乃至Fe
系のアモルファス合金、更にはフェライト系酸化物等が
含まれる。
属粉末をゴム等の絶縁層内の表面に沿って、或いは中間
部分に層状に埋設することにより、遮蔽用シートに必要
なシールド特性と柔軟性の双方を得ることに着想して成
されたものである。即ち、本発明の遮蔽用シートは、柔
軟性を有する絶縁層と、この絶縁層内の少なくとも一方
の表面に沿って、及び/又は、厚さ方向の略中間位置に
おいて、軟磁性体の金属又は合金からなり平均粒径が1
00μm以下の粉末を層状に埋設した粉末層とを有す
る、ことを特徴とする。もう一つの遮蔽用シートは、柔
軟性を有する絶縁層と、この絶縁層内の少なくとも一方
の表面に沿って、及び/又は、厚さ方向の略中間位置に
おいて、軟磁性体の金属又は合金からなり平均粒径が1
00μm以下の粉末を層状に埋設した粉末層とを有し、
該粉末層に対しこれ以外の絶縁層内における上記粉末の
分布が容積率で70%以下である、ことを特徴とする。
係る柔軟な絶縁層内の一部分に粉末を層状に埋設させた
構成により、シールド特性と柔軟性の双方をバランス良
く有する遮蔽用シートとすることができる。上記軟磁性
体の金属は、鉄、ニッケル、又はコバルトであり、上記合
金には珪素鋼、パーマロイ合金、センダスト合金、Fe
−Cr−Al系やFe−Cr−Al−Si系の電磁ステ
ンレス鋼、Fe−Co−V系合金、又はCo系乃至Fe
系のアモルファス合金、更にはフェライト系酸化物等が
含まれる。
【0007】また、前記粉末が扁平形状を呈し、そのア
スペクト比が2以上で、且つその長径の方向を前記絶縁
層の平面方向(厚みと直角の方向)に略沿って埋設された
ものである、遮蔽用シートも含まれる。アスペクト比と
は粉末の長径又は短径と厚さの比である。従って、アス
ペクト比が2以上とは、例えば粉末の平均長径が100
μm以下、平均短径が50μm以下で、且つ厚さが10
μm以下のものである。望ましくはアスペクト比を5以
上とすると、反磁界の影響を抑える上で一層良好とな
る。係る粉末を用いることにより、少ない量の粉末で高
いシールド特性を得ることができる。更に、前記粉末が
容積率で20%以上であるか、又は重量率で40%以上
(例えば80%)を占める遮蔽用シートも含む。
スペクト比が2以上で、且つその長径の方向を前記絶縁
層の平面方向(厚みと直角の方向)に略沿って埋設された
ものである、遮蔽用シートも含まれる。アスペクト比と
は粉末の長径又は短径と厚さの比である。従って、アス
ペクト比が2以上とは、例えば粉末の平均長径が100
μm以下、平均短径が50μm以下で、且つ厚さが10
μm以下のものである。望ましくはアスペクト比を5以
上とすると、反磁界の影響を抑える上で一層良好とな
る。係る粉末を用いることにより、少ない量の粉末で高
いシールド特性を得ることができる。更に、前記粉末が
容積率で20%以上であるか、又は重量率で40%以上
(例えば80%)を占める遮蔽用シートも含む。
【0008】係る構成により、同じ量の粉末を用いても
従来のシートに比べ高いシールド特性を得ることができ
る。但し、容積率で80%超、重量率で98%超になる
と、絶縁層による保持力が低下し始め、且つ柔軟性が低
下するので、容積率で80%以下(例えば60%)、重量
率で98%以下にすることが望ましい。そして、前記絶
縁層が、ゴム又はプラスチックからなる遮蔽用シートも
含む。上記ゴムには、例えばクロロプレンゴムのような
各種の合成ゴムは勿論のこと、天然ゴムも含まれ、プラ
スチックには、柔軟性を有する全ての樹脂が適用可能で
ある。尚、遮蔽用シートの厚さは、数mm、例えば5mm以
下、望ましくは2mm以下、より望ましくは1mm以下にす
ることで、十分な柔軟性が得られる。但し、厚さが0.
1mm未満になると前記粉末の保持が不安定になり始める
ので、少なくとも0.1mm以上、望ましくは0.5mm以
上の厚さにすることが望ましい。
従来のシートに比べ高いシールド特性を得ることができ
る。但し、容積率で80%超、重量率で98%超になる
と、絶縁層による保持力が低下し始め、且つ柔軟性が低
下するので、容積率で80%以下(例えば60%)、重量
率で98%以下にすることが望ましい。そして、前記絶
縁層が、ゴム又はプラスチックからなる遮蔽用シートも
含む。上記ゴムには、例えばクロロプレンゴムのような
各種の合成ゴムは勿論のこと、天然ゴムも含まれ、プラ
スチックには、柔軟性を有する全ての樹脂が適用可能で
ある。尚、遮蔽用シートの厚さは、数mm、例えば5mm以
下、望ましくは2mm以下、より望ましくは1mm以下にす
ることで、十分な柔軟性が得られる。但し、厚さが0.
1mm未満になると前記粉末の保持が不安定になり始める
ので、少なくとも0.1mm以上、望ましくは0.5mm以
上の厚さにすることが望ましい。
【0009】また、本発明の遮蔽用シートの製造方法
は、ゴム等の柔軟性を有する絶縁材の表面又は内部に軟
磁性体の金属又は合金からなり平均粒径が100μm以
下の粉末を添加する工程と、この粉末を添加された絶縁
材をシート状に成形し、絶縁層内の少なくとも一方の表
面に沿って、及び/又は、厚さ方向の中間位置におい
て、上記粉末を層状に埋設する成形工程とからなること
を特徴とする。上記成形は、任意の方法を使用できる
が、前記絶縁材を一対の互いに近接するロール間を通す
ロール成形か、又は扁平な型内を押圧して通す押出成形
を用いることが、均一なシールド特性と効率的な生産性
を得る上から望ましい。
は、ゴム等の柔軟性を有する絶縁材の表面又は内部に軟
磁性体の金属又は合金からなり平均粒径が100μm以
下の粉末を添加する工程と、この粉末を添加された絶縁
材をシート状に成形し、絶縁層内の少なくとも一方の表
面に沿って、及び/又は、厚さ方向の中間位置におい
て、上記粉末を層状に埋設する成形工程とからなること
を特徴とする。上記成形は、任意の方法を使用できる
が、前記絶縁材を一対の互いに近接するロール間を通す
ロール成形か、又は扁平な型内を押圧して通す押出成形
を用いることが、均一なシールド特性と効率的な生産性
を得る上から望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1は、本発明の遮蔽用シート
を模式的に示す部分断面図で、同図(A)の遮蔽用シート
1は、シート状のクロロプレンゴムからなる絶縁層2
と、この絶縁層2内の両側の表面に沿って、扁平形状に
した軟磁性体の金属粉末(フレーク粉)4を、その長径の
方向を絶縁層2の平面方向に沿って層状に埋設した粉末
層3,3とを有するものである。このシート1の全体の
厚さを1mmとすると、金属粉末4の粉末層3の厚さは、
約0.2mm程である。上記金属粉末4は、例えばPCパ
ーマロイ−1(80wt%Ni−Fe)合金を、アトマイズ法によ
り平均粒径100μm以下の粉末とし、更にこの粉末を
所謂アトライタと称されるボールミル中に投入し、押し
潰し処理を施す。その結果、平均長径が100μm以
下、平均短径が50μm以下、且つ平均厚さが10μm
以下、即ちアスペクト比が2以上、具体的には5以上と
なる扁平形状の粉末4を得る。係る遮蔽用シート1は、
その両表面に沿って金属粉末4を層状に埋設して粉末層
3とし、且つ内部はクロロプレンゴムの絶縁層2が占め
る断面構造を有するので、同じ量の金属粉末を用いた場
合、従来のシートの断面全体に均一に金属粉末を分散さ
せたシートに比べ、各金属粉末4を粉末層3として層状
に密に構成できる。従って、電磁波に対するシールド特
性が向上すると共に、遮蔽用シート1の柔軟性も確保す
ることができる。
を図面と共に説明する。図1は、本発明の遮蔽用シート
を模式的に示す部分断面図で、同図(A)の遮蔽用シート
1は、シート状のクロロプレンゴムからなる絶縁層2
と、この絶縁層2内の両側の表面に沿って、扁平形状に
した軟磁性体の金属粉末(フレーク粉)4を、その長径の
方向を絶縁層2の平面方向に沿って層状に埋設した粉末
層3,3とを有するものである。このシート1の全体の
厚さを1mmとすると、金属粉末4の粉末層3の厚さは、
約0.2mm程である。上記金属粉末4は、例えばPCパ
ーマロイ−1(80wt%Ni−Fe)合金を、アトマイズ法によ
り平均粒径100μm以下の粉末とし、更にこの粉末を
所謂アトライタと称されるボールミル中に投入し、押し
潰し処理を施す。その結果、平均長径が100μm以
下、平均短径が50μm以下、且つ平均厚さが10μm
以下、即ちアスペクト比が2以上、具体的には5以上と
なる扁平形状の粉末4を得る。係る遮蔽用シート1は、
その両表面に沿って金属粉末4を層状に埋設して粉末層
3とし、且つ内部はクロロプレンゴムの絶縁層2が占め
る断面構造を有するので、同じ量の金属粉末を用いた場
合、従来のシートの断面全体に均一に金属粉末を分散さ
せたシートに比べ、各金属粉末4を粉末層3として層状
に密に構成できる。従って、電磁波に対するシールド特
性が向上すると共に、遮蔽用シート1の柔軟性も確保す
ることができる。
【0011】図1(B)の遮蔽用シート1aは、シート状
の絶縁層2と、この絶縁層2内の両側の表面に沿って、
扁平形状にした軟磁性体の金属粉末4を、その長径の方
向を絶縁層2の平面方向に沿って層状に埋設した粉末層
3,3を有すると共に、この粉末層3,3に挟まれた絶
縁層2における厚さ方向の中間部分5にも金属粉末4を
容積率で70%以下ランダムに埋設することを許容した
ものである。即ち、前記遮蔽用シート1のように、実際
の製造工程では絶縁層2内の表面側と中間部分とで金属
粉末4の分布を明確に分離することが困難な場合もあ
る。特に、遮蔽用シートの厚さが薄くなるに連れて、図
1(B)に示すような粉末4の分布形態を生じ易くなる。
係る表面近傍の粉末層3の粉末4に対し中間部分5の粉
末4が容積率で70%以下とした分布形態を有する遮蔽
用シート1aとしても、前記遮蔽用シート1と同様のシ
ールド特性を得ることができる。
の絶縁層2と、この絶縁層2内の両側の表面に沿って、
扁平形状にした軟磁性体の金属粉末4を、その長径の方
向を絶縁層2の平面方向に沿って層状に埋設した粉末層
3,3を有すると共に、この粉末層3,3に挟まれた絶
縁層2における厚さ方向の中間部分5にも金属粉末4を
容積率で70%以下ランダムに埋設することを許容した
ものである。即ち、前記遮蔽用シート1のように、実際
の製造工程では絶縁層2内の表面側と中間部分とで金属
粉末4の分布を明確に分離することが困難な場合もあ
る。特に、遮蔽用シートの厚さが薄くなるに連れて、図
1(B)に示すような粉末4の分布形態を生じ易くなる。
係る表面近傍の粉末層3の粉末4に対し中間部分5の粉
末4が容積率で70%以下とした分布形態を有する遮蔽
用シート1aとしても、前記遮蔽用シート1と同様のシ
ールド特性を得ることができる。
【0012】また、図1(C)に示す遮蔽用シート1′
は、クロロプレンゴムの絶縁層2と、その一方の表面側
にのみ上記金属粉末4を、その長径の方向を絶縁層2の
平面方向に沿って、層状に埋設した粉末層3を有するも
のである。因みに、このシート1′の場合、全体の厚さ
が1mmとすると、粉末層3の厚さは約0.2mm程である。
該遮蔽用シート1′は、遮蔽すべき空間側に金属粉末4
の粉末層3を配設することでシールド効果を確実に得る
ことができる。例えば、電力ケーブルから電磁波の漏洩
を防ぐ場合は、粉末層3を内側にして巻き付け、逆に通
信ケーブルを外部の電磁波から守る場合は、粉末層3を
外側にして巻き付ける。しかも、前記遮蔽用シート1,
1aに比べて絶縁層2のみの厚さが厚くなるため、遮蔽
用シート1′自体の柔軟性も高められ、軽量化されると
共に、金属粉末4の使用量も低減することができる。
尚、上記粉末層3以外の絶縁層2内にも、容積率で70
%以下の粉末4の分布が許容され得る。
は、クロロプレンゴムの絶縁層2と、その一方の表面側
にのみ上記金属粉末4を、その長径の方向を絶縁層2の
平面方向に沿って、層状に埋設した粉末層3を有するも
のである。因みに、このシート1′の場合、全体の厚さ
が1mmとすると、粉末層3の厚さは約0.2mm程である。
該遮蔽用シート1′は、遮蔽すべき空間側に金属粉末4
の粉末層3を配設することでシールド効果を確実に得る
ことができる。例えば、電力ケーブルから電磁波の漏洩
を防ぐ場合は、粉末層3を内側にして巻き付け、逆に通
信ケーブルを外部の電磁波から守る場合は、粉末層3を
外側にして巻き付ける。しかも、前記遮蔽用シート1,
1aに比べて絶縁層2のみの厚さが厚くなるため、遮蔽
用シート1′自体の柔軟性も高められ、軽量化されると
共に、金属粉末4の使用量も低減することができる。
尚、上記粉末層3以外の絶縁層2内にも、容積率で70
%以下の粉末4の分布が許容され得る。
【0013】更に、図1(D)に示す遮蔽用シート1″
は、クロロプレンゴムの絶縁層2と、その厚さ方向のほ
ぼ中間位置において、前記金属粉末4をその長径の方向
を絶縁層2の平面方向に沿って層状に埋設した層状の粉
末層3とを有するものである。係る遮蔽用シート1″
は、前記遮蔽用シート1′に比べ表裏の区別がないと共
に、シールド効果を確実に得ることができる。しかも、
十分な柔軟性を有するので、ケーブルへの巻き付けも行
い易く、且つ、前記金属粉末4が露出しないのでその剥
離もなく安定したシールド効果を得ることができる。上
記粉末層3以外の絶縁層2内にも、容積率で70%以下
の粉末4の分布が許容される。尚、上記遮蔽用シート
1、1a、1′及び1″の各断面形態を適宜組合せて、金
属粉末4の粉末層3を、絶縁層2の厚さ方向のほぼ中間
位置と、少なくとも一方の表面側に沿って埋設した複数
の粉末層3を有する遮蔽用シート(図示せず)を構成する
こともできる。
は、クロロプレンゴムの絶縁層2と、その厚さ方向のほ
ぼ中間位置において、前記金属粉末4をその長径の方向
を絶縁層2の平面方向に沿って層状に埋設した層状の粉
末層3とを有するものである。係る遮蔽用シート1″
は、前記遮蔽用シート1′に比べ表裏の区別がないと共
に、シールド効果を確実に得ることができる。しかも、
十分な柔軟性を有するので、ケーブルへの巻き付けも行
い易く、且つ、前記金属粉末4が露出しないのでその剥
離もなく安定したシールド効果を得ることができる。上
記粉末層3以外の絶縁層2内にも、容積率で70%以下
の粉末4の分布が許容される。尚、上記遮蔽用シート
1、1a、1′及び1″の各断面形態を適宜組合せて、金
属粉末4の粉末層3を、絶縁層2の厚さ方向のほぼ中間
位置と、少なくとも一方の表面側に沿って埋設した複数
の粉末層3を有する遮蔽用シート(図示せず)を構成する
こともできる。
【0014】図2は前記遮蔽用シート1′の製造方法を
工程順に説明するもので、同図(A)は互いに周面が近接
して対向する一対の平らなロール10間に、クロロプレ
ンゴムの絶縁材2を垂直に挿入すると共に、この挿入さ
れる絶縁材2の左側の表面に前記金属粉末4を例えばエ
ア圧等により噴射して添加する。表面に粉末4を添加さ
れた絶縁材2は、図2(B)に示すように、上記ロール1
0間を少しずつ通過すると、薄く延ばされ、且つ各金属
粉末4は通過方向にその長径の方向を揃える。ロール1
0間を通過すると粉末4が添加されない表面は接着性を
有しているので、一方(右)のロール10の周面上に薄く
積層状に順次巻き付けられ、積層コイル体8となる。更
に、図2(C)に示すように、係る積層コイル体8をロー
ル10から巻き返すと、同図(D)に示すように、絶縁層
2内の一方(下)の表面に沿って、金属粉末4を層状に埋
設した粉末層3を有する遮蔽用シート1′を得ることが
できる。
工程順に説明するもので、同図(A)は互いに周面が近接
して対向する一対の平らなロール10間に、クロロプレ
ンゴムの絶縁材2を垂直に挿入すると共に、この挿入さ
れる絶縁材2の左側の表面に前記金属粉末4を例えばエ
ア圧等により噴射して添加する。表面に粉末4を添加さ
れた絶縁材2は、図2(B)に示すように、上記ロール1
0間を少しずつ通過すると、薄く延ばされ、且つ各金属
粉末4は通過方向にその長径の方向を揃える。ロール1
0間を通過すると粉末4が添加されない表面は接着性を
有しているので、一方(右)のロール10の周面上に薄く
積層状に順次巻き付けられ、積層コイル体8となる。更
に、図2(C)に示すように、係る積層コイル体8をロー
ル10から巻き返すと、同図(D)に示すように、絶縁層
2内の一方(下)の表面に沿って、金属粉末4を層状に埋
設した粉末層3を有する遮蔽用シート1′を得ることが
できる。
【0015】図3は、前記遮蔽用シート1の製造方法の
概略工程を示し、同図(A)は前記と同様の一対の平ロー
ル10間に、合成ゴムの絶縁材2を垂直に挿入すると共
に、この挿入される絶縁材2の両側の表面に金属粉末4
を噴射等により添加する状態を示す。粉末4を表面に添
加された絶縁材2は、ロール10間を通過すると薄く延
ばされ、且つ各表面の金属粉末4は通過方向にその長径
の方向を揃えられる。その結果、図3(B)に示すよう
に、絶縁層2内の両方の表面に沿って金属粉末4を層状
に埋設した粉末層3,3を有する遮蔽用シート1を得る
ことができる。
概略工程を示し、同図(A)は前記と同様の一対の平ロー
ル10間に、合成ゴムの絶縁材2を垂直に挿入すると共
に、この挿入される絶縁材2の両側の表面に金属粉末4
を噴射等により添加する状態を示す。粉末4を表面に添
加された絶縁材2は、ロール10間を通過すると薄く延
ばされ、且つ各表面の金属粉末4は通過方向にその長径
の方向を揃えられる。その結果、図3(B)に示すよう
に、絶縁層2内の両方の表面に沿って金属粉末4を層状
に埋設した粉末層3,3を有する遮蔽用シート1を得る
ことができる。
【0016】図4は遮蔽用シート1の他の製造方法に関
し、同図(A)に示すように、予め塊状の合成ゴムの絶縁
材2の表面全体に、前記金属粉末4を略均一に添加す
る。次に、図4(B)に示すように、この粉末4を表面に
添加された絶縁材2をプレス等で上下方向に押圧して薄
く延ばす成形を行う。その後で薄く成形をされた絶縁材
2の中央部分を所定の面積で切り出すことにより、図4
(C)に示すように、絶縁層2内の両方の表面に沿って金
属粉末4を層状に埋設した粉末層3,3を有する遮蔽用
シート1を得ることができる。尚、上記粉末4が表面に
添加された絶縁材2を、図示しない扁平な開口部を有す
る成形型のキャビティ内に押圧し後方から圧力を加えて
押し出す押出成形によっても遮蔽用シート1を製造する
ことができる。
し、同図(A)に示すように、予め塊状の合成ゴムの絶縁
材2の表面全体に、前記金属粉末4を略均一に添加す
る。次に、図4(B)に示すように、この粉末4を表面に
添加された絶縁材2をプレス等で上下方向に押圧して薄
く延ばす成形を行う。その後で薄く成形をされた絶縁材
2の中央部分を所定の面積で切り出すことにより、図4
(C)に示すように、絶縁層2内の両方の表面に沿って金
属粉末4を層状に埋設した粉末層3,3を有する遮蔽用
シート1を得ることができる。尚、上記粉末4が表面に
添加された絶縁材2を、図示しない扁平な開口部を有す
る成形型のキャビティ内に押圧し後方から圧力を加えて
押し出す押出成形によっても遮蔽用シート1を製造する
ことができる。
【0017】また、上述した各遮蔽用シート1を予めそ
の絶縁層2を厚肉に製造し、このシート1を平面方向に
沿って二等分することによっても、前記遮蔽用シート
1′を得ることができる。更に、前記遮蔽用シート1″
を得るには、例えば互いに近接する2つの絶縁材2,2
の間に金属粉末4を挟み込むように上方から連続して添
加すると共に、これらを前記一対のロール10間を押圧
しつつ順次通過させるか、或いは上記押出成形によって
も製造することができる。尚、前記平ロール10の何れ
か一方を、その周面に細かな連続した凹凸条又は凹み群
を刻設したロールに替えることで、シート1,1a,
1′,1″の表面に滑り止め用の突条や突起群を形成す
ることができ、例えばコンピュータ室の床面上に敷設す
る場合に有効である。
の絶縁層2を厚肉に製造し、このシート1を平面方向に
沿って二等分することによっても、前記遮蔽用シート
1′を得ることができる。更に、前記遮蔽用シート1″
を得るには、例えば互いに近接する2つの絶縁材2,2
の間に金属粉末4を挟み込むように上方から連続して添
加すると共に、これらを前記一対のロール10間を押圧
しつつ順次通過させるか、或いは上記押出成形によって
も製造することができる。尚、前記平ロール10の何れ
か一方を、その周面に細かな連続した凹凸条又は凹み群
を刻設したロールに替えることで、シート1,1a,
1′,1″の表面に滑り止め用の突条や突起群を形成す
ることができ、例えばコンピュータ室の床面上に敷設す
る場合に有効である。
【0018】次に、本発明の遮蔽用シート1等のシール
ド特性を、比較例と共に説明する。まず、図5(A)に示
すように、厚さ1mmの絶縁層2内の両表面に沿って、粉
末4全体が容積率で60%埋設された粉末層3,3を有
する遮蔽用シート1(発明例1)を用意した。上記金属粉
末4は、PCパーマロイ−1合金からなり平均長径が1
00μm以下、平均短径が10μm以下で、且つ平均厚
さが約1μm以下、即ちアスペクト比が10以上でその
長径の方向が略平面方向に沿っている。また、別に製造
した上記遮蔽用シート1を更に圧延して、図5(B)に示
すように、厚さ0.5mmとした遮蔽用シート1a(発明
例2)も用意した。該シート1aは上下の表面近傍に金
属粉末4の粉末層3,3を有し、これらに挟まれた中間部
分5には金属粉末4が上記粉末層3に対し容積率で約3
0%分布していた。比較例として、図5(C)に示すよう
に、厚さ1mmの絶縁層2内に、上記と同じPCパーマロ
イ−1合金の扁平形状の粉末4を容積率で60%になる
ように全体的に略均一に埋設した遮蔽用シート20(比
較例1)と、図5(D)に示すように、厚さ1mmの絶縁層
2内に、同じPCパーマロイ合金の平均長径が100μ
m以下の粒状の粉末6を容積率で60%になるように全
体的に均一に埋設した遮蔽用シート30(比較例2)を用
意した。
ド特性を、比較例と共に説明する。まず、図5(A)に示
すように、厚さ1mmの絶縁層2内の両表面に沿って、粉
末4全体が容積率で60%埋設された粉末層3,3を有
する遮蔽用シート1(発明例1)を用意した。上記金属粉
末4は、PCパーマロイ−1合金からなり平均長径が1
00μm以下、平均短径が10μm以下で、且つ平均厚
さが約1μm以下、即ちアスペクト比が10以上でその
長径の方向が略平面方向に沿っている。また、別に製造
した上記遮蔽用シート1を更に圧延して、図5(B)に示
すように、厚さ0.5mmとした遮蔽用シート1a(発明
例2)も用意した。該シート1aは上下の表面近傍に金
属粉末4の粉末層3,3を有し、これらに挟まれた中間部
分5には金属粉末4が上記粉末層3に対し容積率で約3
0%分布していた。比較例として、図5(C)に示すよう
に、厚さ1mmの絶縁層2内に、上記と同じPCパーマロ
イ−1合金の扁平形状の粉末4を容積率で60%になる
ように全体的に略均一に埋設した遮蔽用シート20(比
較例1)と、図5(D)に示すように、厚さ1mmの絶縁層
2内に、同じPCパーマロイ合金の平均長径が100μ
m以下の粒状の粉末6を容積率で60%になるように全
体的に均一に埋設した遮蔽用シート30(比較例2)を用
意した。
【0019】これらを巻いてそれぞれ円筒形(直径50mm
×高さ150mm)にし、互いに対向する一対のヘルムホルツ
コイルの間に直交状に挿入し、両コイルに50Hzの交流
電流を流して1ガウスの交番磁界を印加した。そして、
円筒形の各シート1,1a,20,30の中に、ガウスメ
ータを挿入して、磁界の減衰率を測定した。その測定結
果を図6のグラフにして示した。図6から、発明例1,
2の遮蔽用シート1,1aでは、65%の磁界をシール
ドできたのに対し、比較例1では50%、比較例2では
30%しか外部からの磁界をシールドできたに留まっ
た。これは、本発明のシート1,1aでは、両表面に沿
った粉末層3の密度が高く磁界を遮蔽し易いのに対し、
比較例1のシート20では同じ粉末4を絶縁層2の断面
全体に分散させたため、透過する磁界が増えたものと思
われる。更に、比較例2のシート30は、アトマイズさ
れたままのほぼ粒状の粉末6を絶縁層2の断面全体に分
散させたため、反磁界の影響も受け易くなり、透過する
磁界が更に増えたものと思われる。尚、上記は磁界のみ
を測定したが、電波(界)についてもほぼ同様の結果が得
られることを付言する。
×高さ150mm)にし、互いに対向する一対のヘルムホルツ
コイルの間に直交状に挿入し、両コイルに50Hzの交流
電流を流して1ガウスの交番磁界を印加した。そして、
円筒形の各シート1,1a,20,30の中に、ガウスメ
ータを挿入して、磁界の減衰率を測定した。その測定結
果を図6のグラフにして示した。図6から、発明例1,
2の遮蔽用シート1,1aでは、65%の磁界をシール
ドできたのに対し、比較例1では50%、比較例2では
30%しか外部からの磁界をシールドできたに留まっ
た。これは、本発明のシート1,1aでは、両表面に沿
った粉末層3の密度が高く磁界を遮蔽し易いのに対し、
比較例1のシート20では同じ粉末4を絶縁層2の断面
全体に分散させたため、透過する磁界が増えたものと思
われる。更に、比較例2のシート30は、アトマイズさ
れたままのほぼ粒状の粉末6を絶縁層2の断面全体に分
散させたため、反磁界の影響も受け易くなり、透過する
磁界が更に増えたものと思われる。尚、上記は磁界のみ
を測定したが、電波(界)についてもほぼ同様の結果が得
られることを付言する。
【0020】図7は、本発明の遮蔽用シート1の使用例
を示し、同図(A)は表面に遮蔽用シート1を巻き付けた
通信用ケーブル40を示す。この場合、一対の導線42
は絶縁材41に被覆された所謂ツイストペアであり、絶
縁材41の表面に予め接着剤を塗布しておき、遮蔽用シ
ート1の幅方向の両端縁が互いに重なり合うように、螺
旋状に巻き付けることにより、ケーブル40の表面を確
実に被覆できる。上記ケーブル40は、その導線42を
流れる電流に起因して周囲に電磁波を漏洩したり、或い
は外部からの電磁波の影響により電流が乱されたりする
が、遮蔽用シート1を巻き付けることにより、これら電
磁波を確実に遮蔽することができる。しかも、遮蔽用シ
ート1,1a,1′,1″は、十分な柔軟性を有し、且つ
比較的少ない金属粉末4を粉末層3として埋設したこと
で軽量化でき、各種のケーブル40の敷設された現場に
おいて容易に巻き付け作業を行うことができる。
を示し、同図(A)は表面に遮蔽用シート1を巻き付けた
通信用ケーブル40を示す。この場合、一対の導線42
は絶縁材41に被覆された所謂ツイストペアであり、絶
縁材41の表面に予め接着剤を塗布しておき、遮蔽用シ
ート1の幅方向の両端縁が互いに重なり合うように、螺
旋状に巻き付けることにより、ケーブル40の表面を確
実に被覆できる。上記ケーブル40は、その導線42を
流れる電流に起因して周囲に電磁波を漏洩したり、或い
は外部からの電磁波の影響により電流が乱されたりする
が、遮蔽用シート1を巻き付けることにより、これら電
磁波を確実に遮蔽することができる。しかも、遮蔽用シ
ート1,1a,1′,1″は、十分な柔軟性を有し、且つ
比較的少ない金属粉末4を粉末層3として埋設したこと
で軽量化でき、各種のケーブル40の敷設された現場に
おいて容易に巻き付け作業を行うことができる。
【0021】また、図7(B)は表面に遮蔽用シート1を
螺旋状に巻き付けた三相ツイストケーブル44である。
即ち、このケーブル44は3本の平行な導線45の周囲
を絶縁材43で被覆し、その表面に螺旋状に遮蔽用シー
ト1を巻き付けている。更に、図7(C)は扁平に巻装し
た遮蔽用シート1を表面に巻き付けた導電ケーブル46
である。即ち、このケーブル46は3本の絶縁材48が
被覆された導線49を相互に間隔47を置いて一列に並
列させ、且つそれらの周囲に螺旋状に遮蔽用シート1を
巻き付けて被覆したものである。
螺旋状に巻き付けた三相ツイストケーブル44である。
即ち、このケーブル44は3本の平行な導線45の周囲
を絶縁材43で被覆し、その表面に螺旋状に遮蔽用シー
ト1を巻き付けている。更に、図7(C)は扁平に巻装し
た遮蔽用シート1を表面に巻き付けた導電ケーブル46
である。即ち、このケーブル46は3本の絶縁材48が
被覆された導線49を相互に間隔47を置いて一列に並
列させ、且つそれらの周囲に螺旋状に遮蔽用シート1を
巻き付けて被覆したものである。
【0022】尚、遮蔽用シート1,1a,1′,1″は、
ケーブル40等に巻き付けるだけでなく、遮蔽すべき室
内空間等に応じて、適宜接着剤を介して壁面や天井面に
貼り付けたり、或いは床面上に敷設することもでき、各
種の測定機器、精密機器、或いはコンピュータルームや
シールドルーム等の室内に用いることができる。これら
の場合、遮蔽用シート1等の柔軟性により、室内の凹凸
部分に対しても容易に倣わせることもでき、施工する上
からも有利である。また、これらの他に、電子レンジ等
のマグネトロンを有する機器、テレビ、ビデオ、オーデ
ィオ機器、パソコン、或いは携帯電話等、電磁波を発生
させたり、磁気記録媒体等の記録部分を有する機器の内
部や周囲にもシート1,1a,1′,1″を適宜裁断し、
貼り付けることによって用いることができる。
ケーブル40等に巻き付けるだけでなく、遮蔽すべき室
内空間等に応じて、適宜接着剤を介して壁面や天井面に
貼り付けたり、或いは床面上に敷設することもでき、各
種の測定機器、精密機器、或いはコンピュータルームや
シールドルーム等の室内に用いることができる。これら
の場合、遮蔽用シート1等の柔軟性により、室内の凹凸
部分に対しても容易に倣わせることもでき、施工する上
からも有利である。また、これらの他に、電子レンジ等
のマグネトロンを有する機器、テレビ、ビデオ、オーデ
ィオ機器、パソコン、或いは携帯電話等、電磁波を発生
させたり、磁気記録媒体等の記録部分を有する機器の内
部や周囲にもシート1,1a,1′,1″を適宜裁断し、
貼り付けることによって用いることができる。
【0023】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、金属粉末は、前記の
他、PCパーマロイ-2合金(78%Ni−Fe)、PBパーマロ
イ合金(45%Ni−Fe)、PDパーマロイ合金(36%Ni−F
e)、12%Mn-9.6%Cu−6%Fe−Niのパーマロイ合金や、イ
ンバー合金(Fe−36%Ni)、Fe−42%Ni、Fe−52%Ni等の
Fe−Ni系合金、コバール(Fe−29%Ni−17%Co)、Fe−10
〜18%Crの所謂電磁ステンレス鋼、Fe−3〜10%Cr−3〜
10%Si、Fe−9〜22%Ni−16〜26%Cr、Fe−Cr−Al系合
金、Fe−Cr−Al−Si系合金等、遮蔽すべき電磁波に応じ
て種々の材質を選択することができる。尚、粉末は粒状
の形状で用いることもできる。
限定されるものではない。例えば、金属粉末は、前記の
他、PCパーマロイ-2合金(78%Ni−Fe)、PBパーマロ
イ合金(45%Ni−Fe)、PDパーマロイ合金(36%Ni−F
e)、12%Mn-9.6%Cu−6%Fe−Niのパーマロイ合金や、イ
ンバー合金(Fe−36%Ni)、Fe−42%Ni、Fe−52%Ni等の
Fe−Ni系合金、コバール(Fe−29%Ni−17%Co)、Fe−10
〜18%Crの所謂電磁ステンレス鋼、Fe−3〜10%Cr−3〜
10%Si、Fe−9〜22%Ni−16〜26%Cr、Fe−Cr−Al系合
金、Fe−Cr−Al−Si系合金等、遮蔽すべき電磁波に応じ
て種々の材質を選択することができる。尚、粉末は粒状
の形状で用いることもできる。
【0024】また、絶縁層(材)も、前記クロロプレンゴ
ムの他、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、エ
チレンプロピレンゴム、ブタジエンアクリロニトリゴ
ム、イソブチレンイソプレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム等の合成ゴムや、フェノール系、エポキシ系、各種
ポリエステル、アクリル系、ポリ酢酸ビニール、ポリス
チレン、ポリウレタン、ポリアミド(例えばナイロン1
2や同6)等の柔軟性を有する各種のプラスチックを採
用することができる。
ムの他、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、エ
チレンプロピレンゴム、ブタジエンアクリロニトリゴ
ム、イソブチレンイソプレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム等の合成ゴムや、フェノール系、エポキシ系、各種
ポリエステル、アクリル系、ポリ酢酸ビニール、ポリス
チレン、ポリウレタン、ポリアミド(例えばナイロン1
2や同6)等の柔軟性を有する各種のプラスチックを採
用することができる。
【0025】更に、遮蔽用シートは、遮蔽する対象や条
件に応じて、1枚のみを巻き付けたり、貼り付けたりす
る以外に、薄いシートを同じ位置にて複数回巻き付ける
等することもできる。例えば、精密測定装置に近接する
電力ケーブルの周囲には複数回巻き付け、それ以外の位
置では1回巻きにする等、使用環境に応じて自在に使用
することができる。尚、絶縁層に合成ゴムを用いた場
合、屋外のケーブル等の周囲に巻き付け等しても、耐候
性に優れているので、長期間に渉って使用しても劣化が
少なく安定したシールド特性を得ることができる。
件に応じて、1枚のみを巻き付けたり、貼り付けたりす
る以外に、薄いシートを同じ位置にて複数回巻き付ける
等することもできる。例えば、精密測定装置に近接する
電力ケーブルの周囲には複数回巻き付け、それ以外の位
置では1回巻きにする等、使用環境に応じて自在に使用
することができる。尚、絶縁層に合成ゴムを用いた場
合、屋外のケーブル等の周囲に巻き付け等しても、耐候
性に優れているので、長期間に渉って使用しても劣化が
少なく安定したシールド特性を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上において説明した本発明の遮蔽用シ
ートによれば、十分な柔軟性を有しつつ、高い電磁波シ
ールド特性を得ることができると共に、ケーブルの周囲
等各種の部位に容易に巻き付けたり、敷設し、或いは貼
り付けることができる。また、本発明の製造方法によれ
ば、上記遮蔽用シートを所望の面積や厚さにおいて容易
且つ確実に製造することができる。
ートによれば、十分な柔軟性を有しつつ、高い電磁波シ
ールド特性を得ることができると共に、ケーブルの周囲
等各種の部位に容易に巻き付けたり、敷設し、或いは貼
り付けることができる。また、本発明の製造方法によれ
ば、上記遮蔽用シートを所望の面積や厚さにおいて容易
且つ確実に製造することができる。
【図1】(A)乃至(D)は本発明の遮蔽用シートの各形態
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図2】(A)乃至(C)は本発明の遮蔽用シートの製造工
程を示す概略図、(D)は(C)中の一点鎖線で示すD部分
の拡大断面図である。
程を示す概略図、(D)は(C)中の一点鎖線で示すD部分
の拡大断面図である。
【図3】(A)は本発明の遮蔽用シートの異なる製造工程
を示す概略図、(B)は(A)中の一点鎖線で示すB部分の
拡大断面図である。
を示す概略図、(B)は(A)中の一点鎖線で示すB部分の
拡大断面図である。
【図4】(A)と(B)は本発明の遮蔽用シートの他の製造
工程を示す概略図、(C)は(B)中の一点鎖線で示すC部
分の拡大断面図である。
工程を示す概略図、(C)は(B)中の一点鎖線で示すC部
分の拡大断面図である。
【図5】(A)と(B)は本発明の遮蔽用シートの部分断面
図、(C)と(D)は比較例の各遮蔽用シートの部分断面図
である。
図、(C)と(D)は比較例の各遮蔽用シートの部分断面図
である。
【図6】本発明と比較例の各遮蔽用シートの磁界の減衰
率を示すグラフである。
率を示すグラフである。
【図7】(A)乃至(C)は共に本発明の遮蔽用シートを巻
き付けたケーブルを示す概略図である。
き付けたケーブルを示す概略図である。
【図8】(A)及び(B)共に従来の遮蔽用シートの部分断
面図である。
面図である。
1,1a,1′,1″……遮蔽用シート 2…………………………絶縁層、絶縁材 3…………………………粉末層 4…………………………金属粉末(粉末) 5…………………………中間部分(粉末層3以外の絶縁
層2) 10………………………ロール
層2) 10………………………ロール
Claims (7)
- 【請求項1】柔軟性を有する絶縁層と、この絶縁層内の
少なくとも一方の表面に沿って、及び/又は、厚さ方向
の略中間位置において、軟磁性体の金属又は合金からな
り且つ平均粒径が100μm以下の粉末を層状に埋設し
た粉末層とを有する、ことを特徴とする遮蔽用シート。 - 【請求項2】柔軟性を有する絶縁層と、この絶縁層内の
少なくとも一方の表面に沿って、及び/又は、厚さ方向
の略中間位置において、軟磁性体の金属又は合金からな
り且つ平均粒径が100μm以下の粉末を層状に埋設し
た粉末層とを有し、該粉末層に対しこれ以外の絶縁層内
における上記粉末の分布が容積率で70%以下である、 ことを特徴とする遮蔽用シート。 - 【請求項3】前記粉末が扁平形状を呈し、そのアスペク
ト比が2以上であり、且つその長径の方向を前記絶縁層
の平面方向に略沿って埋設されたものである、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遮蔽用シー
ト。 - 【請求項4】前記粉末が容積率で20%以上であるか、
又は重量率で40%以上を占める、ことを特徴とする請
求項1乃至3の何れかに記載の遮蔽用シート。 - 【請求項5】前記絶縁層が、ゴム又はプラスチックから
なる、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遮蔽
用シート。 - 【請求項6】ゴム等の柔軟性を有する絶縁材の表面又は
内部に軟磁性体の金属又は合金からなり平均粒径が10
0μm以下の粉末を添加する工程と、この粉末を添加さ
れた絶縁材をシート状に成形し、絶縁層内の少なくとも
一方の表面に沿って、及び/又は、厚さ方向の中間位置
において、上記粉末を層状に埋設する成形工程とからな
る、ことを特徴とする遮蔽用シートの製造方法。 - 【請求項7】前記成形が、前記絶縁材を一対の互いに近
接するロール間を通すロール成形であるか、又は扁平な
型内を押圧して通す押出成形である、 ことを特徴とする請求項6に記載の遮蔽用シートの製造
方法。
Priority Applications (5)
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| EP98301813A EP0865234B1 (en) | 1997-03-14 | 1998-03-11 | Electromagnetic shielding and wave absorption sheet and the production of the same |
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| JP9-60394 | 1997-03-14 | ||
| JP9352599A JPH10322085A (ja) | 1997-03-14 | 1997-12-22 | 遮蔽用シートとその製造方法 |
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| JPH10322085A true JPH10322085A (ja) | 1998-12-04 |
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| JP (1) | JPH10322085A (ja) |
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