JPH10323055A - 電力変換装置 - Google Patents
電力変換装置Info
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- JPH10323055A JPH10323055A JP10118157A JP11815798A JPH10323055A JP H10323055 A JPH10323055 A JP H10323055A JP 10118157 A JP10118157 A JP 10118157A JP 11815798 A JP11815798 A JP 11815798A JP H10323055 A JPH10323055 A JP H10323055A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は3レベルインバータに関し、出力電圧
をゼロから最大まで連続かつスムーズに制御可能な3レ
ベルPWM制御を備えた電力変換装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】ダイポーラ変調,ユニポーラ変調及び過変
調から成る多パルス発生手段と、1パルス発生手段を備
え、多変調領域間の移行を制御する手段を設ける。 【効果】ゼロから最大電圧まで連続かつスムーズに、出
力電圧を安定して供給できる。また、パルスモード移行
時の異音の発生を抑制し、低騒音化が図れる。
をゼロから最大まで連続かつスムーズに制御可能な3レ
ベルPWM制御を備えた電力変換装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】ダイポーラ変調,ユニポーラ変調及び過変
調から成る多パルス発生手段と、1パルス発生手段を備
え、多変調領域間の移行を制御する手段を設ける。 【効果】ゼロから最大電圧まで連続かつスムーズに、出
力電圧を安定して供給できる。また、パルスモード移行
時の異音の発生を抑制し、低騒音化が図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流を交流または交
流を直流に変換する電力変換装置の改良に関し、特に、
電力変換装置の出力電圧の制御に関する。
流を直流に変換する電力変換装置の改良に関し、特に、
電力変換装置の出力電圧の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】3レベルインバータは、直流電源電圧
(架線電圧)を直列接続されたコンデンサで2つの直流
電圧に分圧することにより、高電位,中間電位及び低電
位の3つの電圧レベルを作り、主回路スイッチング素子
のオン・オフ動作により、これら3レベルの電圧をイン
バータ出力端子に選択的に導出するものであり、次のよ
うな特徴を備えている。
(架線電圧)を直列接続されたコンデンサで2つの直流
電圧に分圧することにより、高電位,中間電位及び低電
位の3つの電圧レベルを作り、主回路スイッチング素子
のオン・オフ動作により、これら3レベルの電圧をイン
バータ出力端子に選択的に導出するものであり、次のよ
うな特徴を備えている。
【0003】すなわち、出力電圧パルスのステップ数が
増加することにより、見かけ上のスイッチング周波数が
高められ、歪の少ない出力を得られる。素子に印加され
る電圧が2レベルに比べて約半減するため、比較的低耐
圧のスイッチング素子を使える。素子印加電圧の減少に
伴い、素子まわりの発生損失を低減できる等である。と
ころで、上記3レベルインバータの出力電圧パルスの発
生制御法として、以下のような方式がある。
増加することにより、見かけ上のスイッチング周波数が
高められ、歪の少ない出力を得られる。素子に印加され
る電圧が2レベルに比べて約半減するため、比較的低耐
圧のスイッチング素子を使える。素子印加電圧の減少に
伴い、素子まわりの発生損失を低減できる等である。と
ころで、上記3レベルインバータの出力電圧パルスの発
生制御法として、以下のような方式がある。
【0004】(1)ニュー デベロップメンツ オブ
3 レベル ピーダブリュエム ストラテジーズ「New
Developments of 3−Level PWM Strategies」(EPE’
89Record,1989)の412頁、図1にはダイポー
ラ変調(出力電圧の半周期内にパルスをゼロ電圧を介し
て正負交互に出力することにより出力電圧を表現)と呼
ばれる変調方式,ユニポーラ変調(出力電圧の半周期中
に単一極性のパルスを出力することにより出力電圧を表
現)と呼ばれる変調方式及び上記ダイポーラ変調とユニ
ポーラ変調を1周期中に混在させる変調方式(以下、本
明細書では、部分ダイポーラ変調と称する)が提案され
ている。
3 レベル ピーダブリュエム ストラテジーズ「New
Developments of 3−Level PWM Strategies」(EPE’
89Record,1989)の412頁、図1にはダイポー
ラ変調(出力電圧の半周期内にパルスをゼロ電圧を介し
て正負交互に出力することにより出力電圧を表現)と呼
ばれる変調方式,ユニポーラ変調(出力電圧の半周期中
に単一極性のパルスを出力することにより出力電圧を表
現)と呼ばれる変調方式及び上記ダイポーラ変調とユニ
ポーラ変調を1周期中に混在させる変調方式(以下、本
明細書では、部分ダイポーラ変調と称する)が提案され
ている。
【0005】(2)ピーダブリュエム システム イン
パワー コンバーターズ:アン エクステンション
オブ ザ サブハーモニック メソッド「PWM Systems
in Power Converters:An Extension of the“Subharm
onic”method」(IEEETrasaction on Industrial Elector
onics and Control Instrumentation,Vol.IECI−
28,No.4,November 1981)の316頁、図2
(b)には出力電圧の半周期が複数の単一極性のパルス
で構成され、この中央部分からパルス間のスリットを埋
めるようにパルス数を減少させることにより出力電圧を
表現する変調方式(以下、本明細書では過変調と称す
る)が提案されている。
パワー コンバーターズ:アン エクステンション
オブ ザ サブハーモニック メソッド「PWM Systems
in Power Converters:An Extension of the“Subharm
onic”method」(IEEETrasaction on Industrial Elector
onics and Control Instrumentation,Vol.IECI−
28,No.4,November 1981)の316頁、図2
(b)には出力電圧の半周期が複数の単一極性のパルス
で構成され、この中央部分からパルス間のスリットを埋
めるようにパルス数を減少させることにより出力電圧を
表現する変調方式(以下、本明細書では過変調と称す
る)が提案されている。
【0006】(3)スタディ オブ 2 アンド 3
レベル プリカルキュレイティド モデュレーションズ
「Study of 2 and 3−Level Precalculated Modulati
ons」(EPE’91 Record,1991)の411
頁、図16には、0から100%まで出力電圧をカバー
するための出力電圧パルス発生制御方法が提案されてい
る。
レベル プリカルキュレイティド モデュレーションズ
「Study of 2 and 3−Level Precalculated Modulati
ons」(EPE’91 Record,1991)の411
頁、図16には、0から100%まで出力電圧をカバー
するための出力電圧パルス発生制御方法が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉄道車両の
ような用途に3レベルインバータを用いる場合、広範囲
にわたる速度制御を実現するため、ゼロ電圧から電圧利
用率が100%に達する最大電圧(出力電圧の半周期内
に単一のパルスしか存在しない電圧領域であり、以下、
1パルスと呼ぶ)まで、インバータ出力電圧の基本波を
連続に、かつ、インバータ出力電圧の高調波をスムーズ
に制御できることが要求される。
ような用途に3レベルインバータを用いる場合、広範囲
にわたる速度制御を実現するため、ゼロ電圧から電圧利
用率が100%に達する最大電圧(出力電圧の半周期内
に単一のパルスしか存在しない電圧領域であり、以下、
1パルスと呼ぶ)まで、インバータ出力電圧の基本波を
連続に、かつ、インバータ出力電圧の高調波をスムーズ
に制御できることが要求される。
【0008】ところで、上記従来技術(1)は、ゼロを
含む微小電圧が制御可能なダイポーラ変調,中速領域
(中電圧)をカバーするユニポーラ変調手段、最大電圧
をカバーする1パルスまでを切換えているので、ゼロ電
圧から最大電圧を出力することができ、基本波の連続性
も保ちうるが、ユニポーラ変調と1パルスとの切換え時
に出力電圧の高調波が不連続になり、周波数の急激で大
きな変化による騒音が発生するという問題があった。
含む微小電圧が制御可能なダイポーラ変調,中速領域
(中電圧)をカバーするユニポーラ変調手段、最大電圧
をカバーする1パルスまでを切換えているので、ゼロ電
圧から最大電圧を出力することができ、基本波の連続性
も保ちうるが、ユニポーラ変調と1パルスとの切換え時
に出力電圧の高調波が不連続になり、周波数の急激で大
きな変化による騒音が発生するという問題があった。
【0009】また、上記従来技術(2)に示された技術
では、ゼロ電圧から最大電圧を表現することができない
という問題があった。
では、ゼロ電圧から最大電圧を表現することができない
という問題があった。
【0010】ところで、上記従来技術(1)は、出力電
圧の基本波を連続制御させるため、基本波の位相及び電
圧に対応したパルスデータをメモリに記憶させ、このデ
ータに基づいて各変調に対応したパルス列を出力するも
のであるので制御が複雑である。さらに、上記従来技術
(3)は、ユニポーラ変調において、基本波の半周期に
存在するパルスの数を切換える変調方式であるので、制
御の複雑化を招くという問題がある。
圧の基本波を連続制御させるため、基本波の位相及び電
圧に対応したパルスデータをメモリに記憶させ、このデ
ータに基づいて各変調に対応したパルス列を出力するも
のであるので制御が複雑である。さらに、上記従来技術
(3)は、ユニポーラ変調において、基本波の半周期に
存在するパルスの数を切換える変調方式であるので、制
御の複雑化を招くという問題がある。
【0011】さらに、上記従来技術は、変調方式やパル
ス数を切換えるときに不快な不連続音が発生するという
問題があった。
ス数を切換えるときに不快な不連続音が発生するという
問題があった。
【0012】本発明の目的は、3レベルインバータの出
力電圧をゼロから最大まで制御可能で、インバータ出力
電圧を連続かつスムーズに行える3レベルのパルス発生
制御を実現することにある。
力電圧をゼロから最大まで制御可能で、インバータ出力
電圧を連続かつスムーズに行える3レベルのパルス発生
制御を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数のスイ
ッチング素子を制御して直流より3レベルの電位を有す
る交流相電圧に変換する電力変換器であって、この電力
変換器の出力相電圧の基本波の半周期に正負のパルス列
と該パルス間に零電位を有するパルス列を前記電力変換
器の相に発生させるダイポーラ変調モードのパルス発生
手段を備えた電力変換装置において、前記パルス発生手
段は、マイクロコンピュータの処理により行い、第1の
割込処理で前記電力変換器における正側のスイッチング
素子のパルスの立上げのタイミングと負側のスイッチン
グ素子のパルスの立下げのタイミングを演算し、第2の
割込処理で前記電力変換器における正側のスイッチング
素子のパルスの立下げのタイミングと負側のスイッチン
グ素子のパルスの立上げのタイミングを演算し、これら
第1と第2の演算処理を交互に行わせるようにしたこと
より達成される。
ッチング素子を制御して直流より3レベルの電位を有す
る交流相電圧に変換する電力変換器であって、この電力
変換器の出力相電圧の基本波の半周期に正負のパルス列
と該パルス間に零電位を有するパルス列を前記電力変換
器の相に発生させるダイポーラ変調モードのパルス発生
手段を備えた電力変換装置において、前記パルス発生手
段は、マイクロコンピュータの処理により行い、第1の
割込処理で前記電力変換器における正側のスイッチング
素子のパルスの立上げのタイミングと負側のスイッチン
グ素子のパルスの立下げのタイミングを演算し、第2の
割込処理で前記電力変換器における正側のスイッチング
素子のパルスの立下げのタイミングと負側のスイッチン
グ素子のパルスの立上げのタイミングを演算し、これら
第1と第2の演算処理を交互に行わせるようにしたこと
より達成される。
【0014】上記パルス発生手段によれば、同一の演算
処理の中で正側と負側のスイッチング素子を立上げるパ
ルスパターンのラップがなくなり、特に低速時における
出力電圧を連続的にかつスムース制御できる。
処理の中で正側と負側のスイッチング素子を立上げるパ
ルスパターンのラップがなくなり、特に低速時における
出力電圧を連続的にかつスムース制御できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の概要を表1及び図
1から図3を用いて説明した後、一実施例を図1及び図
4から図13を用いて説明する。
1から図3を用いて説明した後、一実施例を図1及び図
4から図13を用いて説明する。
【0016】3レベルインバータ(NPCインバータと
もいう)は、直流電源電圧(電気車の場合は架線電圧)
を直列接続されたコンデンサで2つの直流電圧に分圧す
ることにより、高電位,中間電位及び低電位の3つの電
圧レベルを作り、主回路スイッチング素子のオン・オフ
動作により、これら3レベルの電圧をインバータ出力端
子に選択的に導出するものである。
もいう)は、直流電源電圧(電気車の場合は架線電圧)
を直列接続されたコンデンサで2つの直流電圧に分圧す
ることにより、高電位,中間電位及び低電位の3つの電
圧レベルを作り、主回路スイッチング素子のオン・オフ
動作により、これら3レベルの電圧をインバータ出力端
子に選択的に導出するものである。
【0017】この主回路構成の一例として、鉄道用電気
車に適用した場合の基本構成(3相の場合)を図1に示
す。
車に適用した場合の基本構成(3相の場合)を図1に示
す。
【0018】図1において、4は直流電圧源である直流
架線(電車線)、50は直流リアクトル、51及び52
は直流電圧源4の電圧から中間電位点O(以下、中性点
と呼ぶ)を作り出すため分割配置したクランプコンデン
サである。7a,7b及び7cは自己消弧可能なスイッ
チング素子より構成され、このスイッチング素子に与え
るゲート信号に応じて高電位点電圧(P点電圧),中性
点電圧(O点電圧)及び低電位点電圧(N点電圧)を選
択的に出力するスイッチングユニットである。この例で
は、スイッチングユニット7aは70から73の自己消
弧可能なスイッチング素子(ここではIGBTとした
が、GTO,トランジスタ等でも良い)、74から77
の還流用整流素子、78及び79の補助整流素子より構
成する。また、負荷は誘導電動機6の場合を示した。ス
イッチングユニット7b及び7cも、7aと同様の構成
である。
架線(電車線)、50は直流リアクトル、51及び52
は直流電圧源4の電圧から中間電位点O(以下、中性点
と呼ぶ)を作り出すため分割配置したクランプコンデン
サである。7a,7b及び7cは自己消弧可能なスイッ
チング素子より構成され、このスイッチング素子に与え
るゲート信号に応じて高電位点電圧(P点電圧),中性
点電圧(O点電圧)及び低電位点電圧(N点電圧)を選
択的に出力するスイッチングユニットである。この例で
は、スイッチングユニット7aは70から73の自己消
弧可能なスイッチング素子(ここではIGBTとした
が、GTO,トランジスタ等でも良い)、74から77
の還流用整流素子、78及び79の補助整流素子より構
成する。また、負荷は誘導電動機6の場合を示した。ス
イッチングユニット7b及び7cも、7aと同様の構成
である。
【0019】ここではまず、U相のスイッチングユニッ
ト7aを例にとり、その基本的な動作を表1を用いて説
明する。
ト7aを例にとり、その基本的な動作を表1を用いて説
明する。
【0020】
【表1】
【0021】なお、以下では、クランプコンデンサ51
および52の電圧vcp,vcnは完全平滑でEd/2に分
圧された直流電圧とし、中性点(0点)は仮想的に接地
されているものとする。また、ことわりのない限り、出
力電圧はインバータ出力相電圧を指すものとする。
および52の電圧vcp,vcnは完全平滑でEd/2に分
圧された直流電圧とし、中性点(0点)は仮想的に接地
されているものとする。また、ことわりのない限り、出
力電圧はインバータ出力相電圧を指すものとする。
【0022】スイッチングユニット7aを構成するスイ
ッチング素子70から73は、表1に示すように3通り
の導通パターンに従いオン・オフ動作する。すなわち、
直流側のP点電位を出力する出力モードPでは、70,
71がオン,72,73がオフで、出力電圧はEd/2
となり、中性点電位を出力する出力モードOでは、7
1,72がオン,70,73がオフで、出力電圧として
ゼロ電位が出力され、N点電位を出力する出力モードN
では、70,71がオフ,72,73がオンで、出力電
圧は−Ed/2となる。
ッチング素子70から73は、表1に示すように3通り
の導通パターンに従いオン・オフ動作する。すなわち、
直流側のP点電位を出力する出力モードPでは、70,
71がオン,72,73がオフで、出力電圧はEd/2
となり、中性点電位を出力する出力モードOでは、7
1,72がオン,70,73がオフで、出力電圧として
ゼロ電位が出力され、N点電位を出力する出力モードN
では、70,71がオフ,72,73がオンで、出力電
圧は−Ed/2となる。
【0023】表1中に各出力モードにおける主回路1相
分(スイッチングユニットとクランプコンデンサ)の等
価回路を示した。スイッチングユニットは、等価的に3
方向の切換えスイッチと見なせる。ここで、素子の導通
状態を1,0の2値で表わすスイッチング関数Sp,S
nを用いると、 出力モードPのとき Sp=1,Sn=0 出力モードOのとき Sp=0,Sn=0 出力モードNのとき Sp=0,Sn=1 と表現できる。このとき、スイッチング関数Sp,Sn
と、スイッチング素子70,71,72,73に与える
ゲート信号Gpu,Gpx,Gnx,Gnu(オフ信号を0,オ
ン信号を1とする)の関係は、次式で表せる。
分(スイッチングユニットとクランプコンデンサ)の等
価回路を示した。スイッチングユニットは、等価的に3
方向の切換えスイッチと見なせる。ここで、素子の導通
状態を1,0の2値で表わすスイッチング関数Sp,S
nを用いると、 出力モードPのとき Sp=1,Sn=0 出力モードOのとき Sp=0,Sn=0 出力モードNのとき Sp=0,Sn=1 と表現できる。このとき、スイッチング関数Sp,Sn
と、スイッチング素子70,71,72,73に与える
ゲート信号Gpu,Gpx,Gnx,Gnu(オフ信号を0,オ
ン信号を1とする)の関係は、次式で表せる。
【0024】
【数1】
【0025】従って、各相毎に2つのスイッチング関数
Sp,Snを用意することにより、スイッチング素子の
導通状態を決定することができる。このスイッチング関
数Sp,Snは、パルス幅変調(PWM)制御により、
出力電圧euが正弦波状になるように決定される。
Sp,Snを用意することにより、スイッチング素子の
導通状態を決定することができる。このスイッチング関
数Sp,Snは、パルス幅変調(PWM)制御により、
出力電圧euが正弦波状になるように決定される。
【0026】なお、3レベルインバータの主回路の詳細
は、特開昭51−47848 号公報,特開昭56−74088 号公報
などに記載されている。
は、特開昭51−47848 号公報,特開昭56−74088 号公報
などに記載されている。
【0027】ところで、電気車のように限られた電源電
圧で、可変電圧可変周波数(VVVF)領域から定電圧可変
周波数(CVVF)領域に亘る広範囲の速度制御を行う
場合、図2の実線で示すような出力電圧特性が要求され
る。すなわち、低速度領域ではインバータ周波数にほぼ
比例して出力電圧を調整(この領域をVVVF制御領域
と呼ぶ)することにより、電動機内の磁束をほぼ一定に
保ち、所定のトルクを確保し、また、高速度領域ではイ
ンバータの最大出力電圧を維持したまま引き続きインバ
ータ周波数を上昇(この領域をCVVF制御領域と呼
ぶ)させることにより、限られた電圧で電圧利用率を最
大として高速運転を実現するものである。しかしなが
ら、従来から知られているユニポーラ変調方式では、イ
ンバータ周波数が低く、微小な出力電圧の制御が要求さ
れる領域(VVVF制御領域の起点付近)では、スイッ
チング素子の最小オン時間によって定まる最小出力パル
ス幅よりも小さな電圧パルスを実現することができず、
図2の破線で示すように、指令より大きな電圧を出力し
てしまうことになる。
圧で、可変電圧可変周波数(VVVF)領域から定電圧可変
周波数(CVVF)領域に亘る広範囲の速度制御を行う
場合、図2の実線で示すような出力電圧特性が要求され
る。すなわち、低速度領域ではインバータ周波数にほぼ
比例して出力電圧を調整(この領域をVVVF制御領域
と呼ぶ)することにより、電動機内の磁束をほぼ一定に
保ち、所定のトルクを確保し、また、高速度領域ではイ
ンバータの最大出力電圧を維持したまま引き続きインバ
ータ周波数を上昇(この領域をCVVF制御領域と呼
ぶ)させることにより、限られた電圧で電圧利用率を最
大として高速運転を実現するものである。しかしなが
ら、従来から知られているユニポーラ変調方式では、イ
ンバータ周波数が低く、微小な出力電圧の制御が要求さ
れる領域(VVVF制御領域の起点付近)では、スイッ
チング素子の最小オン時間によって定まる最小出力パル
ス幅よりも小さな電圧パルスを実現することができず、
図2の破線で示すように、指令より大きな電圧を出力し
てしまうことになる。
【0028】例えば、インバータ出力電圧の電圧パルス
が全てスイッチング素子の最小オン時間Tonにより定
まる最小パルス幅である場合を考えると、このときの出
力電圧実効値Eは
が全てスイッチング素子の最小オン時間Tonにより定
まる最小パルス幅である場合を考えると、このときの出
力電圧実効値Eは
【0029】
【数2】 E≒2FcTonEmax ここに、Fc:キャリア周波数 …(数2) で与えられ、これよりも小さな電圧は制御できない。こ
こで、Emax は180゜通流の方形波電圧の実効値
であり、
こで、Emax は180゜通流の方形波電圧の実効値
であり、
【0030】
【数3】
【0031】で与えられ、3レベルインバータの最大出
力電圧もほぼこのEmax に一致する。上記(数2)によ
れば、Fc=500kHz,Ton=100μsのとき、
E=0.1Emaxであり、この場合、最大出力電圧Emax
の10%以下の電圧は制御できないことになる。そのた
め、ユニポーラ変調だけでは制御可能な出力電圧の下限
値が制限され、連続的な電圧制御が困難であるという問
題があった。
力電圧もほぼこのEmax に一致する。上記(数2)によ
れば、Fc=500kHz,Ton=100μsのとき、
E=0.1Emaxであり、この場合、最大出力電圧Emax
の10%以下の電圧は制御できないことになる。そのた
め、ユニポーラ変調だけでは制御可能な出力電圧の下限
値が制限され、連続的な電圧制御が困難であるという問
題があった。
【0032】これを解決するためにはダイポーラ変調
(ダイポーラモード)が有効であるが、従来技術では、
このダイポーラ変調からユニポーラ変調(ユニポーラモ
ード)に移行する際に注意が必要であった。
(ダイポーラモード)が有効であるが、従来技術では、
このダイポーラ変調からユニポーラ変調(ユニポーラモ
ード)に移行する際に注意が必要であった。
【0033】一方、ユニポーラ変調で出力し得る最大電
圧Eは、理想的な正弦波変調の限界点(変調率A=1)
で
圧Eは、理想的な正弦波変調の限界点(変調率A=1)
で
【0034】
【数4】 E=(π/4)Emax≒0.785Emax …(数4) であり、スイッチング素子の最小オフ時間Toffを考慮
した場合には、
した場合には、
【0035】
【数5】 E≒(π/4)(1−FcToff)Emax ここに、Fc:キャリア周波数 …(数5) となる。例えば、Fc=500Hz,Toff=200
μsのとき、E=0.707Emax であり、この場合に
は、最大出力電圧Emax の約70%までしかカバーでき
ないことになる。この時、1パルスモードのパルス幅を
調整できないとすると、基本波が不連続となり、また、
1パルスモードのパルス幅が調整可能とすると、パルス
の幅を小さくして連続性を保とうとするため、今度は、
高調波の連続性が失われてしまう。
μsのとき、E=0.707Emax であり、この場合に
は、最大出力電圧Emax の約70%までしかカバーでき
ないことになる。この時、1パルスモードのパルス幅を
調整できないとすると、基本波が不連続となり、また、
1パルスモードのパルス幅が調整可能とすると、パルス
の幅を小さくして連続性を保とうとするため、今度は、
高調波の連続性が失われてしまう。
【0036】この電圧範囲をカバーする変調方式は種々
考えられるが、パルス発生制御の容易さ,ユニポーラ変
調との整合性,出力電圧に含まれる高調波の連続性等の
観点から過変調(過変調モード)が最も効果的であると
いえる。過変調領域では、出力電圧半周期の電圧パルス
列の中央部分(基本波瞬時値のピーク付近)におけるパ
ルス間の狭幅スリットを徐々に埋めることにより、出力
電圧を1パルス付近まで拡大することを可能としてい
る。
考えられるが、パルス発生制御の容易さ,ユニポーラ変
調との整合性,出力電圧に含まれる高調波の連続性等の
観点から過変調(過変調モード)が最も効果的であると
いえる。過変調領域では、出力電圧半周期の電圧パルス
列の中央部分(基本波瞬時値のピーク付近)におけるパ
ルス間の狭幅スリットを徐々に埋めることにより、出力
電圧を1パルス付近まで拡大することを可能としてい
る。
【0037】過変調制御の極限、すなわち、変調率が極
めて大きい領域では、出力電圧の半周期に1つのパルス
しか存在しない、いわゆる1パルスモードに移行し、こ
のときの出力電圧はほぼEmax に達する。しかしなが
ら、このままでは過変調から1パルス、あるいは1パル
スから過変調への移行タイミングは、変調率やキャリア
周波数に依存するため、このタイミングを任意に設定で
きず、この間にヒステリシスを設けると、基本波電圧の
連続性が損なわれる。
めて大きい領域では、出力電圧の半周期に1つのパルス
しか存在しない、いわゆる1パルスモードに移行し、こ
のときの出力電圧はほぼEmax に達する。しかしなが
ら、このままでは過変調から1パルス、あるいは1パル
スから過変調への移行タイミングは、変調率やキャリア
周波数に依存するため、このタイミングを任意に設定で
きず、この間にヒステリシスを設けると、基本波電圧の
連続性が損なわれる。
【0038】そこで、過変調制御から、過変調の延長で
はないパルス幅制御(つまり、変調率を無限大としない
1パルスモードの作りかた)による電圧制御が可能な1
パルス制御に移行させる。これにより、過変調と1パル
ス制御の間で、所定のタイミングでの移行を可能とし、
基本波電圧の連続的な移行が実現される。
はないパルス幅制御(つまり、変調率を無限大としない
1パルスモードの作りかた)による電圧制御が可能な1
パルス制御に移行させる。これにより、過変調と1パル
ス制御の間で、所定のタイミングでの移行を可能とし、
基本波電圧の連続的な移行が実現される。
【0039】これら一連の移行制御を連続的に行うこと
により、要求される出力電圧に対応したパルスモードを
選択しながら、ゼロ電圧から最大電圧まで連続的にしか
も高精度で安定した出力電圧を得る。
により、要求される出力電圧に対応したパルスモードを
選択しながら、ゼロ電圧から最大電圧まで連続的にしか
も高精度で安定した出力電圧を得る。
【0040】すなわち、図2に示すように、誘導電動機
6を図示のようにV/F=一定で制御すると、起動時か
らF1までダイポーラ変調を用い、インバータ周波数が
F1に達した時点でユニポーラ変調領域に移行し、F2
で過変調領域、さらにF3で1パルス領域に順次移行さ
せる。
6を図示のようにV/F=一定で制御すると、起動時か
らF1までダイポーラ変調を用い、インバータ周波数が
F1に達した時点でユニポーラ変調領域に移行し、F2
で過変調領域、さらにF3で1パルス領域に順次移行さ
せる。
【0041】以上の考えを、統一した電圧指令に基づい
て実現を可能とした変調波の一例を図3に示す。
て実現を可能とした変調波の一例を図3に示す。
【0042】出力電圧の基本波成分に比例した基本変調
波aは、上位の電流制御手段からのインバータ周波数指
令Fi*と出力電圧指令E*に基づいて、次式より作成
する。
波aは、上位の電流制御手段からのインバータ周波数指
令Fi*と出力電圧指令E*に基づいて、次式より作成
する。
【0043】
【数6】 a=Asinθ ここに、A:変調率,t:時間,θ:位相(=2πFi*t) …(数6) ここで、正弦波変調領域における変調率A(0≦A≦1)
は次式で与えられる。
は次式で与えられる。
【0044】
【数7】
【0045】この基本変調波aは、ダイポーラ変調,ユ
ニポーラ変調とも全く同一であり、過変調では後で説明
するように変調率Aの算出方法が異なる以外は、やはり
同じである。
ニポーラ変調とも全く同一であり、過変調では後で説明
するように変調率Aの算出方法が異なる以外は、やはり
同じである。
【0046】ダイポーラ変調とユニポーラ変調の間を連
続的に移行できるようにするため、ここでは、次式に示
す正負バイアス変調波abp,abnを設ける。
続的に移行できるようにするため、ここでは、次式に示
す正負バイアス変調波abp,abnを設ける。
【0047】
【数8】
【0048】ダイポーラ変調制御では、上記abp,abn
がそのまま正側変調波apと負側変調波anとなる。
がそのまま正側変調波apと負側変調波anとなる。
【0049】
【数9】
【0050】なお、ここではスイッチング関数Sp,S
nの作成を簡便化するため、ap,anとも正となるよ
うに設定している。最終的に、出力電圧のパルス幅は、
ap,anの大きさに比例して設定され、ダイポーラ変
調の場合には、正負パルスをほぼ180゜ずつずらして
制御する。
nの作成を簡便化するため、ap,anとも正となるよ
うに設定している。最終的に、出力電圧のパルス幅は、
ap,anの大きさに比例して設定され、ダイポーラ変
調の場合には、正負パルスをほぼ180゜ずつずらして
制御する。
【0051】ユニポーラ変調では、正負変調波ap,a
nは
nは
【0052】
【数10】
【0053】
【数11】
【0054】で与えられる。
【0055】スイッチング素子の最小オフ時間が無視で
きるほど小さい場合には、ap,anの瞬時値が1以上
のとき最大のパルスを出力する(後述の過変調)。
きるほど小さい場合には、ap,anの瞬時値が1以上
のとき最大のパルスを出力する(後述の過変調)。
【0056】ここで、バイアスBの設定は移行制御にお
いて極めて重要であることがわかる。Bの値によりダイ
ポーラ変調領域とユニポーラ変調領域との移行制御が実
現され、 (a)A/2≦B<0.5のとき ダイポーラ変調 (b)B=0 のとき ユニポーラ変調 となる。
いて極めて重要であることがわかる。Bの値によりダイ
ポーラ変調領域とユニポーラ変調領域との移行制御が実
現され、 (a)A/2≦B<0.5のとき ダイポーラ変調 (b)B=0 のとき ユニポーラ変調 となる。
【0057】一方、過変調制御では、変調率Aを1以上
まで高め、出力電圧の半周期の中央部分のパルス間のス
リット(ゼロ電圧出力期間)を抑制して、出力電圧を向
上させる。
まで高め、出力電圧の半周期の中央部分のパルス間のス
リット(ゼロ電圧出力期間)を抑制して、出力電圧を向
上させる。
【0058】さらに電圧指令を高めた場合には、過変調
モードから1パルスモードに移行する。この動作につい
ては、以下の実施例の中で説明する。
モードから1パルスモードに移行する。この動作につい
ては、以下の実施例の中で説明する。
【0059】このように、ダイポーラ変調,ユニポーラ
変調及び過変調を統一した電圧指令に基づいて実現し、
最大出力となる1パルスまでの連続移行制御が可能とな
る。以下、上記考え方を実現する一実施例の構成を説明
する。
変調及び過変調を統一した電圧指令に基づいて実現し、
最大出力となる1パルスまでの連続移行制御が可能とな
る。以下、上記考え方を実現する一実施例の構成を説明
する。
【0060】図1は、前述のスイッチングユニットを制
御して、3レベルの電位を有する交流電圧を出力するパ
ルス幅変調装置の例である。
御して、3レベルの電位を有する交流電圧を出力するパ
ルス幅変調装置の例である。
【0061】図1において、1は出力電圧関連情報及び
移行制御情報に従ってダイポーラ変調波形、あるいはユ
ニポーラ変調波形、あるいは過変調波形を出力する多パ
ルス発生手段、2は出力電圧関連情報に従って1パルス
波形を出力(1パルスモード)する1パルス発生手段、3
は各PWMモードを連続的に移行させる移行制御手段で
ある。移行制御手段3の出力であるゲート信号は、図示
しないゲートアンプを介して各相のスイッチングユニッ
ト内のスイッチング素子に与えられ、オン・オフ制御さ
れる。これら多パルス発生手段1,1パルス発生手段
2、及び移行制御手段3から構成されるパルス幅変調手
段が本発明の特徴部分である。
移行制御情報に従ってダイポーラ変調波形、あるいはユ
ニポーラ変調波形、あるいは過変調波形を出力する多パ
ルス発生手段、2は出力電圧関連情報に従って1パルス
波形を出力(1パルスモード)する1パルス発生手段、3
は各PWMモードを連続的に移行させる移行制御手段で
ある。移行制御手段3の出力であるゲート信号は、図示
しないゲートアンプを介して各相のスイッチングユニッ
ト内のスイッチング素子に与えられ、オン・オフ制御さ
れる。これら多パルス発生手段1,1パルス発生手段
2、及び移行制御手段3から構成されるパルス幅変調手
段が本発明の特徴部分である。
【0062】なお、この例では、パルス幅変調手段に取
り込まれる出力電圧関連情報は、上位の電流制御手段8
から与えられる。この電流制御手段8は、電流指令から
電流調節手段81によって誘導電動機6のすべり周波数
指令Fs*を作成(電流指令値と実電動機電流との偏差
による)し、誘導電動機6に取り付けられた回転周波数
検出手段61によって検出された誘導電動機の回転周波
数Frと前記Fs*とを加えてインバータ周波数指令F
i*を作成する。
り込まれる出力電圧関連情報は、上位の電流制御手段8
から与えられる。この電流制御手段8は、電流指令から
電流調節手段81によって誘導電動機6のすべり周波数
指令Fs*を作成(電流指令値と実電動機電流との偏差
による)し、誘導電動機6に取り付けられた回転周波数
検出手段61によって検出された誘導電動機の回転周波
数Frと前記Fs*とを加えてインバータ周波数指令F
i*を作成する。
【0063】さらに、このFi*と3レベルインバータ
の直流電圧Ed(PN間電圧で、クランプコンデンサ電
圧の和vcp+vcnに等しい)に基づいて、出力電圧設定
手段82は出力電圧指令E*を作成する。
の直流電圧Ed(PN間電圧で、クランプコンデンサ電
圧の和vcp+vcnに等しい)に基づいて、出力電圧設定
手段82は出力電圧指令E*を作成する。
【0064】この出力電圧設定手段82は、Edが低い
場合(Ed=Ed1)には傾きを大きく、Edが高い場合
(Ed=Ed3)には傾きを小さく設定し、常に出力電圧
が要求通りとなるようにして、図2に示した出力電圧特
性を実現するものである。これら電流制御手段は、出力
電圧の瞬時値を出力するものであっても良い。
場合(Ed=Ed1)には傾きを大きく、Edが高い場合
(Ed=Ed3)には傾きを小さく設定し、常に出力電圧
が要求通りとなるようにして、図2に示した出力電圧特
性を実現するものである。これら電流制御手段は、出力
電圧の瞬時値を出力するものであっても良い。
【0065】上記パルス幅変調手段の構成と動作につい
て、図4から図11を用いて詳細に説明する。
て、図4から図11を用いて詳細に説明する。
【0066】図4にパルス幅変調手段の全体構成例を示
す。ここで、多パルス発生手段1は、基本変調波発生手
段11,バイアス重畳手段12,正負分配手段13,基
準信号発生手段14、及びパルス発生手段15から構成
される。
す。ここで、多パルス発生手段1は、基本変調波発生手
段11,バイアス重畳手段12,正負分配手段13,基
準信号発生手段14、及びパルス発生手段15から構成
される。
【0067】基本変調波発生手段11は、出力電圧関連
情報として受け取ったインバータ周波数指令Fi*を位
相演算手段112によって時間積分することにより位相
θを求め、このθにおける正弦値sinθ を求める。一
方、出力電圧関連情報の1つである電圧指令E*から振
幅設定手段111により基本変調波の振幅A(変調率)
を演算出力し、1/2したのちsinθ と掛け合わせて振
幅が1/2の瞬時の基本変調波a/2を作成して出力す
る。バイアス重畳手段12は、このa/2に移行制御手
段3の多パルス移行制御手段31からのバイアスBを加
算及び減算し、2本の正負バイアス変調波abp及びabn
を作成して出力する。
情報として受け取ったインバータ周波数指令Fi*を位
相演算手段112によって時間積分することにより位相
θを求め、このθにおける正弦値sinθ を求める。一
方、出力電圧関連情報の1つである電圧指令E*から振
幅設定手段111により基本変調波の振幅A(変調率)
を演算出力し、1/2したのちsinθ と掛け合わせて振
幅が1/2の瞬時の基本変調波a/2を作成して出力す
る。バイアス重畳手段12は、このa/2に移行制御手
段3の多パルス移行制御手段31からのバイアスBを加
算及び減算し、2本の正負バイアス変調波abp及びabn
を作成して出力する。
【0068】ここで、ダイポーラ変調とユニポーラ変調
との間の連続的移行はバイアスBの設定による。図5
に、このバイアスBを設定することにより行うダイポー
ラ/ユニポーラ移行制御手段311の構成例を示す。ダ
イポーラ/ユニポーラ移行制御手段311は、出力電圧
指令E*を311aで4/π倍することにより変調率A
を求め、バイアス発生手段311bでこの変調率Aに応
じたバイアスBを決定する。すなわち、変調率Aが小さ
く微小な出力電圧が要求されるところではB=Bo(た
だし、Bo≧A/2)に設定し、A=A1に達したとこ
ろでB=0とする。A=A1のときの出力電圧が式(数
2)に示される電圧よりも大きくなるようにA1をあら
かじめ決めておけば、ゼロを含む微小電圧からの電圧制
御が可能となる。
との間の連続的移行はバイアスBの設定による。図5
に、このバイアスBを設定することにより行うダイポー
ラ/ユニポーラ移行制御手段311の構成例を示す。ダ
イポーラ/ユニポーラ移行制御手段311は、出力電圧
指令E*を311aで4/π倍することにより変調率A
を求め、バイアス発生手段311bでこの変調率Aに応
じたバイアスBを決定する。すなわち、変調率Aが小さ
く微小な出力電圧が要求されるところではB=Bo(た
だし、Bo≧A/2)に設定し、A=A1に達したとこ
ろでB=0とする。A=A1のときの出力電圧が式(数
2)に示される電圧よりも大きくなるようにA1をあら
かじめ決めておけば、ゼロを含む微小電圧からの電圧制
御が可能となる。
【0069】さらに、上記正負バイアス変調波abp,a
bnを、正負分配手段13によって、abp,abnのうち正
の部分はapに、abp,abnのうち負の部分はanに分
配・合成することにより、ダイポーラ変調からユニポー
ラ変調にかけての出力電圧基本波成分の連続性を維持し
た正負変調波ap,anが作成される。
bnを、正負分配手段13によって、abp,abnのうち正
の部分はapに、abp,abnのうち負の部分はanに分
配・合成することにより、ダイポーラ変調からユニポー
ラ変調にかけての出力電圧基本波成分の連続性を維持し
た正負変調波ap,anが作成される。
【0070】この正負変調波ap,anに基づいて、パ
ルス発生手段15は、パルス発生周期が2Toのスイッ
チング関数Sp,Snを生成する。基準信号発生手段1
4が、スイッチング周波数指令Fsw*に従い、パルス発
生周期Toを定める。ここで、Fsw*とToの関係は次
式で表せる。
ルス発生手段15は、パルス発生周期が2Toのスイッ
チング関数Sp,Snを生成する。基準信号発生手段1
4が、スイッチング周波数指令Fsw*に従い、パルス発
生周期Toを定める。ここで、Fsw*とToの関係は次
式で表せる。
【0071】
【数12】 To=1/(2Fsw*) …(数12) パルス発生手段15のパルス発生動作を図6を用いて説
明する。
明する。
【0072】図6において、パルスタイミング設定手段
151は、ap,an,aoff ,To(an,aoff に
ついては後述する)に基づいて、Spの立上がりタイミ
ングTpup、及びSnの立下がりタイミングTndnを次式
より求める(処理1)。
151は、ap,an,aoff ,To(an,aoff に
ついては後述する)に基づいて、Spの立上がりタイミ
ングTpup、及びSnの立下がりタイミングTndnを次式
より求める(処理1)。
【0073】
【数13】
【0074】
【数14】
【0075】次の周期では、Spの立下がりのタイミン
グTpdn 及びSnの立上がりのタイミングTnup を処理
1と同様に求める(処理2)。
グTpdn 及びSnの立上がりのタイミングTnup を処理
1と同様に求める(処理2)。
【0076】
【数15】
【0077】
【数16】
【0078】上記の処理1と処理2を交互に行うことに
より、スイッチング関数Sp,Snが作成される。
より、スイッチング関数Sp,Snが作成される。
【0079】ここで、aon,aoff は、スイッチング素
子の最小オン時間Ton及び最小オフ時間Toffから定ま
る値であり、
子の最小オン時間Ton及び最小オフ時間Toffから定ま
る値であり、
【0080】
【数17】
【0081】で与えられる。すなわち、図7(Spの
例)に示すように、オンパルス幅Twon、及びオフパル
ス幅Twoffは
例)に示すように、オンパルス幅Twon、及びオフパル
ス幅Twoffは
【0082】
【数18】
【0083】となり、図8の破線で示す特性を持つ。こ
こで、オンパルス幅Twon がスイッチング素子によって
定められた最小オン時間Ton以下とならないように、ま
た、オフパルス幅Twoffがスイッチング素子によって定
められた最小オフ時間Toff 以下とならないように、図
8の実線で示す特性とする。これを実現するため、図6
のパルスタイミング設定手段151の機能を付加した。
これによって発生する出力電圧基本波成分の不連続は極
めて小さいため、無視しても差し支えない。
こで、オンパルス幅Twon がスイッチング素子によって
定められた最小オン時間Ton以下とならないように、ま
た、オフパルス幅Twoffがスイッチング素子によって定
められた最小オフ時間Toff 以下とならないように、図
8の実線で示す特性とする。これを実現するため、図6
のパルスタイミング設定手段151の機能を付加した。
これによって発生する出力電圧基本波成分の不連続は極
めて小さいため、無視しても差し支えない。
【0084】なお、aoff は出力電圧基本波成分の不連
続が無視できる範囲内においては可変可能であり、ユニ
ポーラ変調から過変調への移行タイミングとして、ユニ
ポーラ/過変調移行制御手段312から与えている。も
し、aoff を一定に設定した場合には、パルス発生をよ
り簡略化できる。
続が無視できる範囲内においては可変可能であり、ユニ
ポーラ変調から過変調への移行タイミングとして、ユニ
ポーラ/過変調移行制御手段312から与えている。も
し、aoff を一定に設定した場合には、パルス発生をよ
り簡略化できる。
【0085】すなわち、パルスタイミング設定手段15
1が自動的にユニポーラから過変調に移行させるのでa
off を出力するユニポーラ/過変調移行制御手段312
を設ける必要がない。
1が自動的にユニポーラから過変調に移行させるのでa
off を出力するユニポーラ/過変調移行制御手段312
を設ける必要がない。
【0086】スイッチング関数発生手段152は、周期
Toの基準信号を発生し、これに同期して上記Tpup,
TndnまたはTpdn,Tnupを基に、Sp,Snをセット
する。過変調時のスイッチング関数の一例を図9に示
す。apの瞬時値Apがaoffを越えるとスイッチン
グ関数Spのパルス間のスリット(図9(c)のハッチ
ング部分)を埋める。この埋められたスリット幅はスイ
ッチング素子の最小オフ時間Toff よりも小さく、
1〜2個程度ずつ徐々になくなるため、出力電圧の基本
波にはほとんど影響を与えない。
Toの基準信号を発生し、これに同期して上記Tpup,
TndnまたはTpdn,Tnupを基に、Sp,Snをセット
する。過変調時のスイッチング関数の一例を図9に示
す。apの瞬時値Apがaoffを越えるとスイッチン
グ関数Spのパルス間のスリット(図9(c)のハッチ
ング部分)を埋める。この埋められたスリット幅はスイ
ッチング素子の最小オフ時間Toff よりも小さく、
1〜2個程度ずつ徐々になくなるため、出力電圧の基本
波にはほとんど影響を与えない。
【0087】パルスタイミング設定手段151をソフト
ウェアで実現する場合のフローチャートを図10に示
す。
ウェアで実現する場合のフローチャートを図10に示
す。
【0088】ところで、過変調制御では、出力電圧半周
期の中央部分のパルス間のスリットを埋めることにより
最大電圧状態を維持し、変調波のゼロクロス近傍のみで
PWM制御を行っている。そのため、この領域では変調率
Aと実際に出力される出力電圧が非線形となり、変調率
Aを直線的に増加させても、出力電圧はこれに追従して
直線的に増加しない。
期の中央部分のパルス間のスリットを埋めることにより
最大電圧状態を維持し、変調波のゼロクロス近傍のみで
PWM制御を行っている。そのため、この領域では変調率
Aと実際に出力される出力電圧が非線形となり、変調率
Aを直線的に増加させても、出力電圧はこれに追従して
直線的に増加しない。
【0089】そこで、変調率Aの設定を非線形化するこ
とにより、過変調時の出力電圧の線形化を図る。すなわ
ち、PWM制御部分でのスイッチング周波数が十分に高
いものとすれば、出力電圧の基本波実効値Eと変調率A
の関係は次式で表せる。
とにより、過変調時の出力電圧の線形化を図る。すなわ
ち、PWM制御部分でのスイッチング周波数が十分に高
いものとすれば、出力電圧の基本波実効値Eと変調率A
の関係は次式で表せる。
【0090】
【数19】
【0091】従って、上式の関係からあらかじめE*と
Aの関係を算出しておき、図11に示す振幅設定手段1
11を構成することにより、出力電圧をE*に対して直
線的に調整できる。その結果、特に1パルスに近い高電
圧域での電圧制御性を向上できる。
Aの関係を算出しておき、図11に示す振幅設定手段1
11を構成することにより、出力電圧をE*に対して直
線的に調整できる。その結果、特に1パルスに近い高電
圧域での電圧制御性を向上できる。
【0092】さらに電圧指令を高めた場合には、移行制
御手段3の切換えスイッチ32の働きにより、過変調モ
ードから1パルスモードに移行する。切換えスイッチ3
2は、多パルス移行制御手段31の出力の1つであるS
PMが SPM=0のとき 多パルス側 SPM=1のとき 1パルス側 に切換えられる。図12に、1パルス/多パルス切換え
制御手段313の一例を示す。この例では、電圧指令E
*がE1Pを越えたとき多パルスモードから1パルスモー
ドへ移行させ、E*がEMPより小さくなったとき1パル
スモードから多パルスモードへ移行させるようにヒステ
リシスを設けている。これにより、不用意なPWMモー
ドの移行を抑制し、過渡変動の少ない安定した出力電圧
が得られるようにしている。
御手段3の切換えスイッチ32の働きにより、過変調モ
ードから1パルスモードに移行する。切換えスイッチ3
2は、多パルス移行制御手段31の出力の1つであるS
PMが SPM=0のとき 多パルス側 SPM=1のとき 1パルス側 に切換えられる。図12に、1パルス/多パルス切換え
制御手段313の一例を示す。この例では、電圧指令E
*がE1Pを越えたとき多パルスモードから1パルスモー
ドへ移行させ、E*がEMPより小さくなったとき1パル
スモードから多パルスモードへ移行させるようにヒステ
リシスを設けている。これにより、不用意なPWMモー
ドの移行を抑制し、過渡変動の少ない安定した出力電圧
が得られるようにしている。
【0093】1パルス発生手段2は、位相演算手段2
1、及びパルス発生手段22から構成される。位相演算
手段21の動作は111と全く同じでよく、21を省略
して111の出力を利用してもよい。
1、及びパルス発生手段22から構成される。位相演算
手段21の動作は111と全く同じでよく、21を省略
して111の出力を利用してもよい。
【0094】パルス発生手段22の構成例を図11に示
す。3レベルPWMでは2レベルPWMと異なり、1パ
ルス制御時にパルス幅の制御により出力電圧の調整が行
える。そこで、電圧指令E*から、パルスの立ち上がり
のタイミング位相α、及び立ち下がりのタイミング位相
βを
す。3レベルPWMでは2レベルPWMと異なり、1パ
ルス制御時にパルス幅の制御により出力電圧の調整が行
える。そこで、電圧指令E*から、パルスの立ち上がり
のタイミング位相α、及び立ち下がりのタイミング位相
βを
【0095】
【数20】
【0096】で求める。このα,βを位相θを基準にし
てセットし、Sp,Snを作成,出力することにより、
1パルス波形を実現する。
てセットし、Sp,Snを作成,出力することにより、
1パルス波形を実現する。
【0097】このように、ダイポーラ変調,ユニポーラ
変調及び過変調を統一した電圧指令に基づいて実現し、
最大出力となる1パルスまでの連続移行制御が可能とな
る。本実施例では、出力電圧をゼロ電圧から最大電圧ま
で連続的かつスムーズに調整することが可能となり、さ
らに、高精度で安定した出力電圧を提供できる効果があ
る。
変調及び過変調を統一した電圧指令に基づいて実現し、
最大出力となる1パルスまでの連続移行制御が可能とな
る。本実施例では、出力電圧をゼロ電圧から最大電圧ま
で連続的かつスムーズに調整することが可能となり、さ
らに、高精度で安定した出力電圧を提供できる効果があ
る。
【0098】ところで、図4に示した第1の実施例で
は、上記多パルス発生手段の出力パルス列をインバータ
周波数と非同期で発生させ、1パルス発生手段の出力パ
ルスをインバータ周波数と同期させて制御している。
は、上記多パルス発生手段の出力パルス列をインバータ
周波数と非同期で発生させ、1パルス発生手段の出力パ
ルスをインバータ周波数と同期させて制御している。
【0099】この理由は、多パルス領域において同期式
を採用している前述した従来技術では、第1に位相の管
理のための制御が複雑、第2に何らかの制御の要請から
出力電圧指令を正弦波から歪ませる必要がある場合(図
1において、インバータ周波数Fi*や出力電圧指令E
*が電気車制御上の要請により調整されている場合等)
出力電圧指令を忠実に再現できないという問題がある。
を採用している前述した従来技術では、第1に位相の管
理のための制御が複雑、第2に何らかの制御の要請から
出力電圧指令を正弦波から歪ませる必要がある場合(図
1において、インバータ周波数Fi*や出力電圧指令E
*が電気車制御上の要請により調整されている場合等)
出力電圧指令を忠実に再現できないという問題がある。
【0100】つまり、第1の問題は、同期式は、インバ
ータ周波数の整数倍のパルスを出力させるため、各パル
スモード毎に位相と発生パルスの関係を有するテーブル
を備え、パルスモードとインバータ周波数から得られる
位相とからパルス発生位相を読み出して出力するように
している。この位相の管理に要する計算量やパルスモー
ドごとのメモリは膨大なものとなり、制御の複雑化を招
いてしまう。
ータ周波数の整数倍のパルスを出力させるため、各パル
スモード毎に位相と発生パルスの関係を有するテーブル
を備え、パルスモードとインバータ周波数から得られる
位相とからパルス発生位相を読み出して出力するように
している。この位相の管理に要する計算量やパルスモー
ドごとのメモリは膨大なものとなり、制御の複雑化を招
いてしまう。
【0101】また、第2の問題は、従来技術に示された
同期式は、90°分のパルスデータをもっているが、デ
ータは出力電圧が正弦波になるよう作成されているの
で、出力電圧を指令通りに正確に表現しえないという問
題がある。
同期式は、90°分のパルスデータをもっているが、デ
ータは出力電圧が正弦波になるよう作成されているの
で、出力電圧を指令通りに正確に表現しえないという問
題がある。
【0102】そこで、本実施例では、多パルスモードに
おけるパルスの発生をインバータ周波数とは非同期にす
ることによりこれらの解決を図った。
おけるパルスの発生をインバータ周波数とは非同期にす
ることによりこれらの解決を図った。
【0103】すなわち、第1の問題に対しては、パルス
の発生のためにインバータ周波数に拘束されずに独立し
てパルスを発生させることができる。つまり、図4にお
いて、スイッチング周波数指令Fsw*をインバータ周波
数指令Fi*とは独立に設定することができる(図4、
基準発生14はインバータ周波数に独立している)。こ
のため、パルス発生のための複雑な制御手続きを要しな
く、制御を簡略化することができる。
の発生のためにインバータ周波数に拘束されずに独立し
てパルスを発生させることができる。つまり、図4にお
いて、スイッチング周波数指令Fsw*をインバータ周波
数指令Fi*とは独立に設定することができる(図4、
基準発生14はインバータ周波数に独立している)。こ
のため、パルス発生のための複雑な制御手続きを要しな
く、制御を簡略化することができる。
【0104】また、第2の問題に対しては、非同期式で
あると、位相毎にデータを持つ必要がなくなり、瞬時の
電圧指令に相当するパルスを出力することができるよう
になったので、歪正弦波であっても忠実に表現すること
ができる。また、上記したように位相演算等に関する制
御が簡略した分、逐次電圧指令に相当したパルスを出力
するための演算を行うことができるようになり、演算周
期を短くすることができるのでさらに、忠実度を増すこ
とができる。
あると、位相毎にデータを持つ必要がなくなり、瞬時の
電圧指令に相当するパルスを出力することができるよう
になったので、歪正弦波であっても忠実に表現すること
ができる。また、上記したように位相演算等に関する制
御が簡略した分、逐次電圧指令に相当したパルスを出力
するための演算を行うことができるようになり、演算周
期を短くすることができるのでさらに、忠実度を増すこ
とができる。
【0105】また、非同期式にすると、スイッチング周
波数がインバータ周波数に依存しないため、スイッチン
グ周波数の変化を最小限にすることができ、同期式にみ
られるパルスモード切換え前後における、音質の変化
(異音,不快音)を最小限にすることができるという効
果もある。
波数がインバータ周波数に依存しないため、スイッチン
グ周波数の変化を最小限にすることができ、同期式にみ
られるパルスモード切換え前後における、音質の変化
(異音,不快音)を最小限にすることができるという効
果もある。
【0106】また、上記実施例は3レベルインバータを
例にとって説明したが、2レベルインバータや3レベル
以上の多レベルインバータにおいても同様である。
例にとって説明したが、2レベルインバータや3レベル
以上の多レベルインバータにおいても同様である。
【0107】ところで、比較的低い周波数でスイッチン
グを行うGTOサイリスタのようなスイッチング素子の
場合は、出力電圧高調波の内、スイッチング周波数に依
存して発生する側帯波成分とインバータ周波数の基本波
成分との干渉が発生することがある。これを避けるた
め、多パルス発生手段のPWMモードの内、ダイポーラ
変調モードとユニポーラ変調モードをインバータ周波数
に対して非同期とし、過変調モード,1パルスモードを
同期とする(図14)。
グを行うGTOサイリスタのようなスイッチング素子の
場合は、出力電圧高調波の内、スイッチング周波数に依
存して発生する側帯波成分とインバータ周波数の基本波
成分との干渉が発生することがある。これを避けるた
め、多パルス発生手段のPWMモードの内、ダイポーラ
変調モードとユニポーラ変調モードをインバータ周波数
に対して非同期とし、過変調モード,1パルスモードを
同期とする(図14)。
【0108】このような構成とすることにより、過変調
時においてもより安定した電圧を供給可能となる。
時においてもより安定した電圧を供給可能となる。
【0109】図15に多パルス移行制御の他の実施例を
示す。図15には多パルス移行制御手段31のみを示し
た。これは、4種のPWMモードをインバータ周波数指
令Fi*と電圧指令E*の両方に依存して移行させるも
のである。すなわち、Fi*<F1かつE*<E1のとき
ダイポーラ変調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2の
ときユニポーラ変調、E2≦E*<E3のとき過変調、
E*≧E3のとき1パルスとする。これにより、例えば
回生起動時や再力行時のように、周波数が高い高速域で
出力電圧をソフトスタートする場合においても、ダイポ
ーラ変調→ユニポーラ変調→過変調→1パルスという移
行条件が満足され、安定した電圧立ち上げが可能とな
る。また、低周波領域で常にダイポーラ変調制御となる
ため、ユニポーラ変調の場合のような特定スイッチング
素子への電流集中を回避できる。
示す。図15には多パルス移行制御手段31のみを示し
た。これは、4種のPWMモードをインバータ周波数指
令Fi*と電圧指令E*の両方に依存して移行させるも
のである。すなわち、Fi*<F1かつE*<E1のとき
ダイポーラ変調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2の
ときユニポーラ変調、E2≦E*<E3のとき過変調、
E*≧E3のとき1パルスとする。これにより、例えば
回生起動時や再力行時のように、周波数が高い高速域で
出力電圧をソフトスタートする場合においても、ダイポ
ーラ変調→ユニポーラ変調→過変調→1パルスという移
行条件が満足され、安定した電圧立ち上げが可能とな
る。また、低周波領域で常にダイポーラ変調制御となる
ため、ユニポーラ変調の場合のような特定スイッチング
素子への電流集中を回避できる。
【0110】次に第2の実施例について説明する。
【0111】第1の実施例を拡張して、図16に示すよ
うに、ダイポーラ変調とユニポーラ変調の間に、両変調
波形が混在する部分ダイポーラ変調を導入すれば、さら
に、出力電圧とスイッチング周波数のスムーズさを増す
ことができる。
うに、ダイポーラ変調とユニポーラ変調の間に、両変調
波形が混在する部分ダイポーラ変調を導入すれば、さら
に、出力電圧とスイッチング周波数のスムーズさを増す
ことができる。
【0112】出力電圧指令波形の一例を図17に示す。
図17において、(ロ)以外は図3と全く同じである。
以下、この部分ダイポーラについて説明する。
図17において、(ロ)以外は図3と全く同じである。
以下、この部分ダイポーラについて説明する。
【0113】バイアス重畳と正負分配の効果により、バ
イアスBがダイポーラ変調でもユニポーラ変調でもない
範囲(0<B<A/2)に設定されたとしても、基本変
調波の要求通りの電圧を過不足なく再現することが可能
である。この場合、出力電圧のピーク付近はユニポーラ
変調で、すそ野はダイポーラ変調である部分ダイポーラ
変調となる。このときの正側変調波ap及び負側変調波
anは
イアスBがダイポーラ変調でもユニポーラ変調でもない
範囲(0<B<A/2)に設定されたとしても、基本変
調波の要求通りの電圧を過不足なく再現することが可能
である。この場合、出力電圧のピーク付近はユニポーラ
変調で、すそ野はダイポーラ変調である部分ダイポーラ
変調となる。このときの正側変調波ap及び負側変調波
anは
【0114】
【数21】
【0115】
【数22】
【0116】となる。(ap−an)が常に基本変調波
aに一致し、出力電圧基本波の瞬時値の連続性も維持さ
れることがわかる。
aに一致し、出力電圧基本波の瞬時値の連続性も維持さ
れることがわかる。
【0117】上記性質を利用して、変調率Aの増加に従
ってバイアスBを徐々に減少させれば、ダイポーラ変調
からユニポーラ変調まで部分ダイポーラ変調を介して連
続的に移行できる。当然ながら、その逆も可能である。
ってバイアスBを徐々に減少させれば、ダイポーラ変調
からユニポーラ変調まで部分ダイポーラ変調を介して連
続的に移行できる。当然ながら、その逆も可能である。
【0118】ダイポーラ/ユニポーラ移行制御手段の一
例を図18に示す。図18の実線で示したようにバイア
スBを設定すれば、0≦A≦A1の領域ではダイポーラ
変調、A1<A<A2の領域では部分ダイポーラ変調、
A≧A2の領域ではユニポーラ変調となる。この場合、
ダイポーラ変調とユニポーラ変調の切換え時に電動機か
らの異音が生じないため、装置の低騒音化に有効であ
る。
例を図18に示す。図18の実線で示したようにバイア
スBを設定すれば、0≦A≦A1の領域ではダイポーラ
変調、A1<A<A2の領域では部分ダイポーラ変調、
A≧A2の領域ではユニポーラ変調となる。この場合、
ダイポーラ変調とユニポーラ変調の切換え時に電動機か
らの異音が生じないため、装置の低騒音化に有効であ
る。
【0119】図18を応用すると、図19に示すように
領域毎にPWMモードを管理できる。図19は、多パル
ス移行制御手段31のみを示した。これは、5種のPW
Mモードをインバータ周波数指令Fi*と電圧指令E*
の両方に依存して移行させるものである。すなわち、F
i*<FoかつE*<Eoのときダイポーラ変調、Fo
≦Fi*<F1かつEo≦E*<E1のとき部分ダイポ
ーラ変調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2のときユ
ニポーラ変調、E2≦E*<E3のとき過変調、E*≧
E3のとき1パルスとする。これにより、例えば回生起
動時や再力行時のように、周波数が高い高速域で出力電
圧をソフトスタートする場合においても、ダイポーラ変
調→部分ダイポーラ変調→ユニポーラ変調→過変調→1
パルスという移行条件が満足され、安定した電圧立ち上
げが可能となる。また、空転再粘着時においても回生起
動時と同様の効果が挙げられる。さらに、いかなる運転
状態においても、パルスモード切換え時の電動機からの
異音の発生を最小限に止められる効果がある。
領域毎にPWMモードを管理できる。図19は、多パル
ス移行制御手段31のみを示した。これは、5種のPW
Mモードをインバータ周波数指令Fi*と電圧指令E*
の両方に依存して移行させるものである。すなわち、F
i*<FoかつE*<Eoのときダイポーラ変調、Fo
≦Fi*<F1かつEo≦E*<E1のとき部分ダイポ
ーラ変調、Fi*≧F1かつE1≦E*<E2のときユ
ニポーラ変調、E2≦E*<E3のとき過変調、E*≧
E3のとき1パルスとする。これにより、例えば回生起
動時や再力行時のように、周波数が高い高速域で出力電
圧をソフトスタートする場合においても、ダイポーラ変
調→部分ダイポーラ変調→ユニポーラ変調→過変調→1
パルスという移行条件が満足され、安定した電圧立ち上
げが可能となる。また、空転再粘着時においても回生起
動時と同様の効果が挙げられる。さらに、いかなる運転
状態においても、パルスモード切換え時の電動機からの
異音の発生を最小限に止められる効果がある。
【0120】ところで、鉄道車両用電気車制御装置に用
いられるインバータでは、インバータ周波数Fi*の可
変範囲は0〜300Hz程度である。出力電圧が最大と
なるインバータ周波数Fcvは、インバータ周波数可変上
限の1/5〜1/3で、Fcvの上限は約100Hz程度
である。非同期でパルスを発生する際に、スイッチング
周波数周りに発生する高調波と、インバータ周波数の基
本波との干渉による出力電流の変動を避けるには、Fcv
の10倍程度のスイッチング周波数、つまり1kHz以
上のスイッチング周波数が必要となる。
いられるインバータでは、インバータ周波数Fi*の可
変範囲は0〜300Hz程度である。出力電圧が最大と
なるインバータ周波数Fcvは、インバータ周波数可変上
限の1/5〜1/3で、Fcvの上限は約100Hz程度
である。非同期でパルスを発生する際に、スイッチング
周波数周りに発生する高調波と、インバータ周波数の基
本波との干渉による出力電流の変動を避けるには、Fcv
の10倍程度のスイッチング周波数、つまり1kHz以
上のスイッチング周波数が必要となる。
【0121】さらに、騒音(前述の異音等)低減には、
スイッチング周波数の変動を最小限に押さえることが効
果的であり、過変調の導入により、多パルス領域でのス
イッチング周波数の変動を1〜2Fi以内にすることが
できる。
スイッチング周波数の変動を最小限に押さえることが効
果的であり、過変調の導入により、多パルス領域でのス
イッチング周波数の変動を1〜2Fi以内にすることが
できる。
【0122】当然ながら、マイクロプロセッサ等を用い
れば、上記パルス幅変調手段の一部または全てをプログ
ラム化して、ソフトウェア的に実現することも可能であ
る。図21に、図4のパルス幅変調手段におけるパルス
の立ち上げ,立ち下げタイミングの演算までをソフトウ
ェアで実現するためのフローチャートの一例を示す。以
上は全て誘導電動機負荷の場合を例にとって説明した
が、これに限らず他の交流電動機においても同様の効果
が期待できる。また、以上は全てインバータを対象とし
た説明であったが、これらのインバータの出力端子をリ
アクタンス要素を介して交流電源と接続し、交流を直流
に変換する自励式コンバータとして動作させることも可
能である。この場合も、インバータの場合と同様の効果
が期待できる。
れば、上記パルス幅変調手段の一部または全てをプログ
ラム化して、ソフトウェア的に実現することも可能であ
る。図21に、図4のパルス幅変調手段におけるパルス
の立ち上げ,立ち下げタイミングの演算までをソフトウ
ェアで実現するためのフローチャートの一例を示す。以
上は全て誘導電動機負荷の場合を例にとって説明した
が、これに限らず他の交流電動機においても同様の効果
が期待できる。また、以上は全てインバータを対象とし
た説明であったが、これらのインバータの出力端子をリ
アクタンス要素を介して交流電源と接続し、交流を直流
に変換する自励式コンバータとして動作させることも可
能である。この場合も、インバータの場合と同様の効果
が期待できる。
【0123】なお、以上は3レベルインバータの場合に
ついて述べたが、本発明の考え方は3レベル以上の多レ
ベルインバータにおいても対応可能である。
ついて述べたが、本発明の考え方は3レベル以上の多レ
ベルインバータにおいても対応可能である。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ出力電圧
を、ゼロ電圧から最大電圧まで連続的かつスムーズに調
整することが可能となる。また、パルス発生制御系を簡
略化するという効果がある。
を、ゼロ電圧から最大電圧まで連続的かつスムーズに調
整することが可能となる。また、パルス発生制御系を簡
略化するという効果がある。
【0125】さらに、電気車に適用すると低騒音な電気
車を提供することができる。
車を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】出力電圧特性とPWMモードの関係を説明する
図。
図。
【図3】多パルス領域でのPWMモード連続移行のため
の変調波の説明図。
の変調波の説明図。
【図4】図1の構成の詳細説明図。
【図5】ダイポーラ/ユニポーラ移行制御手段の一例を
示す図。
示す図。
【図6】多パルス発生手段におけるパルス発生手段の一
例を示す図。
例を示す図。
【図7】オン・オフパルス幅の関係を示す波形図。
【図8】オン・オフパルス幅の特性を示す図。
【図9】過変調波形の一例を示す図。
【図10】ソフトウェアによるパルスタイミング設定手
段のフローチャートを示す図。
段のフローチャートを示す図。
【図11】振幅設定手段の一構成例を示す図。
【図12】多パルス/1パルス切換制御手段の一例を示
す図。
す図。
【図13】1パルス発生手段の一例を示す図。
【図14】他の実施例の一構成例を示す図。
【図15】移行制御手段の一例を示す図。
【図16】他のPWMモードを含む場合の出力電圧特性
とPWMモードの関係図。
とPWMモードの関係図。
【図17】他のPWMモードの変調波を説明する図。
【図18】他のPWMモードを実現する移行制御手段の
構成図。
構成図。
【図19】移行制御手段の一例を示す図。
【図20】インバータ周波数とスイッチング周波数の関
係を説明する図。
係を説明する図。
【図21】ソフトウェアによるパルス幅変調手段のフロ
ーチャートを示す図。
ーチャートを示す図。
1…多パルス発生手段、2…1パルス発生手段、3…移
行制御手段、4…直流架線、6…誘導電動機、7a,7
b,7c…スイッチングユニット、8…電流制御手段、
11…基本変調波発生手段、12…バイアス重畳手段、
13…正負分配手段、14…基準信号発生手段、15…
パルス発生手段、21…位相演算手段、22…パルス発
生手段、31…多パルス移行制御手段、32…切換えス
イッチ、50…直流リアクトル、51,52…クランプ
コンデンサ、61…回転周波数検出手段。
行制御手段、4…直流架線、6…誘導電動機、7a,7
b,7c…スイッチングユニット、8…電流制御手段、
11…基本変調波発生手段、12…バイアス重畳手段、
13…正負分配手段、14…基準信号発生手段、15…
パルス発生手段、21…位相演算手段、22…パルス発
生手段、31…多パルス移行制御手段、32…切換えス
イッチ、50…直流リアクトル、51,52…クランプ
コンデンサ、61…回転周波数検出手段。
フロントページの続き (72)発明者 照沼 睦弘 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 鈴木 優人 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 筒井 義雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 豊田 瑛一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内
Claims (1)
- 【請求項1】複数のスイッチング素子を制御して直流よ
り3レベルの電位を有する交流相電圧に変換する電力変
換器であって、この電力変換器の出力相電圧の基本波の
半周期に正負のパルス列と該パルス間に零電位を有する
パルス列を前記電力変換器の相に発生させるダイポーラ
変調モードのパルス発生手段を備えた電力変換装置にお
いて、 前記パルス発生手段は、マイクロコンピュータの処理に
より行い、第1の割込処理で前記電力変換器における正
側のスイッチング素子のパルスの立上げのタイミングと
負側のスイッチング素子のパルスの立下げのタイミング
を演算し、第2の割込処理で前記電力変換器における正
側のスイッチング素子のパルスの立下げのタイミングと
負側のスイッチング素子のパルスの立上げのタイミング
を演算し、これら第1と第2の演算処理を交互に行わせ
るようにしたことを特徴とする電力変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10118157A JPH10323055A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10118157A JPH10323055A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 電力変換装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4143947A Division JP2814837B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 電力変換装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10323055A true JPH10323055A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=14729520
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10118157A Pending JPH10323055A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10323055A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2789241A1 (fr) * | 1999-02-03 | 2000-08-04 | Daimler Chrysler Ag | Dispositif pour realiser une detente de branchement d'onduleurs a 3 niveaux |
| US7122991B2 (en) | 2004-07-07 | 2006-10-17 | Nissan Motor Co., Ltd. | Power conversion and vehicle |
| US8258735B2 (en) | 2008-12-15 | 2012-09-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Power converting apparatus for motor driving |
| JP2021108527A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 株式会社日立製作所 | 永久磁石同期機制御装置及びその方法 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10118157A patent/JPH10323055A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2789241A1 (fr) * | 1999-02-03 | 2000-08-04 | Daimler Chrysler Ag | Dispositif pour realiser une detente de branchement d'onduleurs a 3 niveaux |
| US7122991B2 (en) | 2004-07-07 | 2006-10-17 | Nissan Motor Co., Ltd. | Power conversion and vehicle |
| US8258735B2 (en) | 2008-12-15 | 2012-09-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Power converting apparatus for motor driving |
| JP2021108527A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 株式会社日立製作所 | 永久磁石同期機制御装置及びその方法 |
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