JPH1032348A - 3族窒化物半導体発光素子の製造方法及びその装置 - Google Patents

3族窒化物半導体発光素子の製造方法及びその装置

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JPH1032348A
JPH1032348A JP20299796A JP20299796A JPH1032348A JP H1032348 A JPH1032348 A JP H1032348A JP 20299796 A JP20299796 A JP 20299796A JP 20299796 A JP20299796 A JP 20299796A JP H1032348 A JPH1032348 A JP H1032348A
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JP
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layer
temperature
light emitting
heating
barrier layer
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JP20299796A
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English (en)
Inventor
Norikatsu Koide
典克 小出
Masayoshi Koike
正好 小池
Isamu Akasaki
勇 赤崎
Hiroshi Amano
浩 天野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光層を結晶性の良い単一又は多重の量子井戸
構造とすること。 【解決手段】同一反応室に設けられた、第1温度に加熱
された第1加熱台20aと第2温度に加熱された第2加
熱台20bとの間で成長基板1を移動させ、発光層のバ
リア層を形成する時には、成長基板を第1加熱台に移動
させてバリア層を成長させ、発光層の井戸層を形成する
時には成長基板を第2加熱台に移動させて井戸層を成長
させるようにした。よって、相対的に高い温度へ移行す
るまでの昇温時間と相対的に低い温度へ移行するまでの
降温時間とが必要でなくなるので、相対的に低い温度で
成長させた井戸層が、相対的に高い温度で成長させる必
要があるバリア層の成長温度にさらされる時間が短くて
済むので、井戸層の結晶性が向上する。よって、バンド
構造が急峻に変化する品質の良い量子井戸構造が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光層を単一又は
多重量子井戸構造とした発光素子の製造方法及びその装
置に関する。特に、発光素子の結晶性を向上させて、発
光効率を向上させるための製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、青色発光の得られるInGaN を用いた
半導体発光ダイオードが知られている。この青色発光の
発光ダイオードの輝度を向上させるために、本発明者ら
により、様々な改良が加えられている。そのうちの一つ
に、発光層をInGaN/GaN の量子井戸構造とすることが研
究されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構造の
量子井戸構造を製造する場合には、井戸層のInGaN とバ
リア層のGaN を成長させるのに、流すガスの種類だけを
瞬時に切り替えることで行っている。必要とする成長温
度は、バリア層のGaN の方が井戸層のInGaN よりも高
い。仮に、成長温度を変化させるとすると、バリア層の
GaN を成長させる温度までサセプタと共に昇温し、その
温度でGaN を成長させ、次に、InGaN を成長させる温度
まで降温して井戸層のInGaN を成長させる必要がある。
この時、InGaN の成長温度から昇温して、又、元の温度
に戻るまでの時間が長くかかり(通常、90秒以上)、
既に成長させたInGaN 層がその成長温度よりも高い温度
に長くさられることになり、Inの拡散等が起こり、単結
晶のInGaN が得られず、良好な量子井戸構造が得られな
い。
【0004】このような理由のために、井戸層とバリア
層とで成長温度を変化させずに、GaN の成長温度を、In
GaN の井戸層に悪影響を与えないように、低温のInGaN
の成長温度にしている。このため、バリア層のGaN の結
晶性が悪く、急峻に変化する単一又は多重量子井戸構造
は得られていない。この結果、発光効率が低く、得られ
る発光素子の発光輝度が低いという問題がある。
【0005】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、発光層を結晶性の良い単
一又は多重の量子井戸構造とすることであり、その結果
として、発光素子の発光効率を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、同一反応室に設けられた、第1温度に加熱された第
1加熱台と第2温度に加熱された第2加熱台との間で成
長基板を移動させ、発光層のバリア層を形成する時に
は、成長基板を第1加熱台に移動させてバリア層を成長
させ、発光層の井戸層を形成する時には成長基板を第2
加熱台に移動させて井戸層を成長させるようにしてい
る。よって、相対的に高い温度へ移行するまでの昇温時
間と相対的に低い温度へ移行するまでの降温時間とが必
要でなくなるので、相対的に低い温度で成長させた井戸
層が、相対的に高い温度で成長させる必要があるバリア
層の成長温度にさらされる時間が短くて済むので、井戸
層の結晶性が向上する。又、バリア層の成長温度は、本
来の良好な結晶を得るのに必要な温度とすることができ
るので、バリア層の結晶性も高くなる。よって、バンド
構造が急峻に変化する品質の良い量子井戸構造が得られ
る。
【0007】又、請求項2の発明によれば、第1加熱台
へのガス流と第2加熱台へのガス流とは独立して制御で
きるために、それぞれのガス流を形成しておき、成長基
板を第1加熱台と第2加熱台との間で移動させること
で、直ちに、バリア層と井戸層とを成長させることがで
きる。よって、井戸層の形成後、第1加熱台において、
直ちに、バリア層の成長温度でバリア層を形成すること
ができるので、井戸層の表面は高温にさらされる瞬間に
バリア層の膜が形成されることになり、井戸層がバリア
層の成長温度の高温から保護されることにもなる。
【0008】又、請求項3の発明によれば、バリア層を
(Inx1Ga1-x1)y1Al1-y1N(0 ≦x1≦1,0 ≦y1≦1)、井戸層
を(Inx2Ga1-x2)y2Al1-y2N(0 ≦x2≦1,0 ≦y2≦1)とし、
バリア層の成長温度が井戸層の成長温度よりも高くする
ことで、高発光効率の青色、緑色の発光素子を得ること
ができる。
【0009】又、請求項4の発明によれば、バリア層は
Alx3Ga1-x3N(0 ≦x3≦1)、井戸層はInx4Ga1-x4N(0 ≦x4
≦1)とすることで、請求項5の発明では、バリア層をGa
N(、井戸層はInx4Ga1-x4N(0 ≦x4≦1)とすることで、同
様に、高発光効率の青色、緑色の発光素子を得ることが
できる。
【0010】請求項7の発明では、同一の反応室におい
て、第1温度に加熱できる第1加熱台と、第2温度に加
熱できる第2加熱台とを設け、成長基板を第1加熱台と
第2加熱台との間で移動可能とする移動手段を設けたの
で、上記のように、温度の急激な変化が可能となり、バ
リア層を直ちに井戸層の上に形成することができる。よ
って、井戸層が高温にさらされる時間が短くなり、高品
質の量子井戸構造を得ることができる。
【0011】又、請求項8の発明では、第1加熱台への
ガス流と第2加熱台へのガス流とは独立して制御できる
ために、請求項2の方法発明と同様な理由により、高品
質の量子井戸構造を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。なお本発明は下記実施例に限定され
るものではない。図1は本願実施例の発光素子100 全体
図を示す。発光素子100 は、サファイア基板1を有して
おり、そのサファイア基板1上に0.05μmのAlN バッフ
ァ層2が形成されている。
【0013】そのバッファ層2の上には、順に、膜厚約
4.0 μm、電子濃度2 ×1018/cm3のシリコン(Si)ドープ
GaN から成る高キャリア濃度n+ 層3、膜厚約0.5 μm
の電子濃度5 ×1017/cm3のシリコン(Si)ドープのGaN か
ら成るn層4、全膜厚約65nmのInGaN/GaN の多重量子井
戸構造から成る発光層5、膜厚約10nm,ホール濃度2
×1017/cm3, マグネシウム(Mg) 濃度 5×1019/cm3ドー
プのAl0.08Ga0.92N から成るp伝導型のクラッド層7
1、膜厚約35nm,ホール濃度 3×1017/cm3のマグネシ
ウム(Mg) 濃度 5×1019/cm3ドープのGaN から成る第1
コンタクト層72、膜厚約5 nm,ホール濃度 6×1017
/cm3のマグネシウム(Mg) 濃度 1×1020/cm3ドープのGa
N から成るp+ の第2コンタクト層73が形成されてい
る。そして、第2コンタクト層73の上面全体にNi/Au
の2重層からなる透明電極9が形成されその透明電極9
の隅の部分にNi/Au の2重層からなるボンディングのた
めのパッド90が形成されている。又、n+ 層3上には
Alから成る電極8が形成されている。
【0014】発光層5は、図2に示すように、GaN から
成る厚さ5nm のバリア層511とIn0.68Ga0.32N から成
る厚さ5nm の井戸層512で構成された7周期で全体の
厚さ65nmの多重量子井戸構造で構成されている。
【0015】上記の構造の素子は、図3に示す構造の気
相成長装置において製造された。次に、この気相成長装
置の構造について、図3、図4を参照して説明する。図
3において、石英管10はその左端でOリング15でシ
ールされてフランジ14に当接し、緩衝材38と固定具
39を用い、ボルト46,47とナット48,49等に
より数箇所にてフランジ14に固定されている。又、石
英管10の右端はOリング40でシールされてフランジ
27に螺子締固定具41,42により固定されている。
【0016】石英管10で囲われた内室11には、反応
ガスを導く導入管であるライナー管12が配設されてい
る。そのライナー管12のガス流入口では、図4に示す
ように2本のライナー管12a、12bに分岐してい
る。そのライナー管12のガス流入口側の一端13はフ
ランジ14に固設された保持プレート17で保持され、
その他端16の底部18は保持脚19で石英管10に保
持されている。そして、ライナー管12は−Z方向に傾
斜している。
【0017】ライナー管12は図4に示すように、上か
ら見て、ガスの流入口に近い側では、2本のライナー管
12a、12bに分岐している。石英管10の長軸(X
軸)に垂直なライナー管12の断面は、図5〜図8に示
すように、X軸方向での位置によって異なり、その平面
形状は図4図に示すように下流側に進行するにつれ拡大
されている。即ち、反応ガスはX軸方向に流れるが、ラ
イナー管12の断面は、ガス流の上流側では図5に示す
ように円形であり、下流側(X軸正方向)に進むに従っ
て、Y軸方向を長軸とし、長軸方向に拡大され、短軸方
向に縮小された楕円形状となり、第1加熱台20aと第
2加熱台20bを載置するやや上流側のA位置では図7
に示すように上下方向(Z軸)方向に薄くY軸方向に長
い偏平楕円形状となっている。このA位置がライナー管
12の絞り部を構成している。その絞り部から吹出され
る反応ガスはサファイア基板1に対して 2〜45度の範囲
で入射している。特に、反応ガスのサファイア基板1に
対する入射角は、成長速度及び均一な流れを考慮して 5
〜10度の範囲が好ましい。
【0018】ライナー管12の下流側には、第1加熱台
20a、第2加熱台20bを載置するX軸に垂直な断面
形状が長方形の試料載置室21が一体的に連設されてい
る。その試料載置室21に第1加熱台20a、第2加熱
台20bが収納される。その第1加熱台20a、第2加
熱台20bはX軸に垂直な断面は長方形であり、その上
面23は水平である。その第1加熱台20a、第2加熱
台20bの上に、サファイア基板1を載置したスライド
テーブル50が配設される。このスライドテーブル50
には連結棒51が接続されており、その連結棒51はシ
ール型の軸受83で摺動自在に支持されて、石英管10
の外部に突出している。この連結棒51を摺動させるこ
とで、スライドテーブル50を第1加熱台20aと第2
加熱台20bとの間で相互に移動させることができる。
【0019】又、ライナー管12aの上流側には、第1
ガス管28aと第2ガス管29bとが開口している。第
1ガス管28aは第2ガス管29aの内部にあり、それ
らの両管28a,29aは同軸状に2重管構造をしてい
る。第1ガス管28aの第2ガス管29aから突出した
部分の周辺部には多数の穴30aが開けられており、又
第2ガス管29aにも多数の穴30aが開けられてい
る。そして、第1ガス管28aにより導入された反応ガ
スはライナー管12a内へ吹出し、その場所で、第2ガ
ス管29aにより導入されたガスと初めて混合される。
ライナー管12bに関しても、同様に第1ガス管28
b、第2ガス管29b、穴30bが形成されている。
【0020】その第1ガス管28aは第1マニホールド
31aに接続され、第2ガス管29aは第2マニホール
ド32aに接続されている。そして、第1マニホールド
31aにはキャリアガス(H2,N2 )の供給系統Iと、ト
リメチルガリウム(Ga(CH3)3)(以下「TMG 」と記す) の
供給系統Jと、トリメチルアルミニウム(Al(CH3)3)(以
下「TMA 」と記す) の供給系統Kと、シラン(SiH4)の供
給系統Lと、シクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5
H5)2)(以下「CP2Mg 」と記す)の供給系統Mとが接続さ
れている。そして、第2マニホールド32にはNH3 の供
給系統Hとキャリアガスの供給系統Iとが接続されてい
る。
【0021】同様に、第1ガス管28b、第2ガス管2
9bについても、第1マニホールド、第2マホールド
(図示略)に接続されており、第1マニホールドにはキ
ャリアガス(H2,N2 )の供給系統Iと、トリメチルガリ
ウム(Ga(CH3)3)(以下「TMG 」と記す) の供給系統J
と、トリメチルガリウムトリメチルインジウム(In(CH3)
3)(以下「TMI 」と記す) の供給系統とが接続されてい
る。そして、第2マニホールドにはNH3 の供給系統Hと
キャリアガスの供給系統Iとが接続されている。
【0022】又、石英管10の外周部には冷却水を循環
させる冷却管33が形成され、その外周部には高周波電
界を印加するための高周波コイル34が配設されてい
る。この高周波コイル34は、第1加熱台20aと第2
加熱台20bの加熱温度を独立して変化させることがで
きる。又、ライナー管12aはフランジ14を介して外
部管35aと接続されており、その外部管35aからは
キャリアガスが導入されるようになっている。ライナー
管12bについても同様である。又、試料載置室21に
は、側方から導入管36がフランジ14を通過して外部
から伸びており、その導入管36内に試料の温度を測定
する熱電対43とその導線44,45が配設されてお
り、試料温度を外部から測定できるように構成されてい
る。
【0023】このような装置構成により、第1ガス管2
8aで導かれたとTMG と、必要によりTMA と、必要によ
りシラン又はCP2Mg とH2との混合ガスと、第2ガス管2
9aで導かれたNH3 とH2との混合ガスがそれらの管の出
口付近で混合され、その混合反応ガスはライナー管12
aにより試料載置室21の第1加熱台20aへ導かれ、
サファイア基板1とライナー管12aの上部管壁24と
の間で形成された間隙を通過する。この時、サファイア
基板1上の反応ガスの流れは、A位置における絞り部の
作用によりY方向に均一化され、サファイア基板1を覆
う上部管壁24による案内部の作用により、X方向にも
均一化された層流となる。この結果、基板上での場所依
存性の少ない良質な結晶が成長する。これらの系統によ
り、GaN又は、AlxGa1-xN を得ることができ、必要によ
り、Si又はMgが添加された半導体層を得ることができ
る。
【0024】同様に、第1ガス管28bで導かれたとTM
G とTMI とH2との混合ガスと、第2ガス管29bで導か
れたNH3 とH2との混合ガスがそれらの管の出口付近で混
合され、その混合反応ガスはライナー管12bにより試
料載置室21の第2加熱台20bへ導かれ、サファイア
基板1とライナー管12bの上部管壁24との間で形成
された間隙を通過する。この時、サファイア基板1上の
反応ガスの流れは、A位置における絞り部の作用により
Y方向に均一化され、サファイア基板1を覆う上部管壁
24による案内部の作用により、X方向にも均一化され
た層流となる。この結果、基板上での場所依存性の少な
い良質な結晶が成長する。これらの系統により、InxGa
1-xN を得ることができる。
【0025】次に、上記の製造装置を用いて、半導体素
子を製造する方法について説明する。まず、有機洗浄及
び熱処理により洗浄したa面を主面とし、単結晶のサフ
ァイア基板1をM0VPE 装置の反応室21内のスライドテ
ーブル50の上に載置し、スライドテーブル50の位置
をサファイア基板1が第1加熱台20aの上に来るよう
に、連結棒51を移動させて調整した。次に、ライナー
管12aの系統から必要なガスを流した。常圧でH2を流
速2 liter/分で約30分間反応室に流しながら温度1100℃
でサファイア基板1をベーキングした。
【0026】次に、温度を 400℃まで低下させて、H2
20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMA を 1.8×10-5
モル/分で約90秒間供給してAlN のバッファ層2を約0.
05μmの厚さに形成した。次に、サファイア基板1の温
度を1150℃に保持し、H2を20liter/分、NH3 を10 lite
r/分、TMG を 1.7×10-4モル/分、H2ガスにより0.86p
pm に希釈されたシランを20×10-8モル/分で40分導入
し、膜厚約4.0 μm、電子濃度 1×1018/cm3、シリコン
濃度 4×1018/cm3のシリコン(Si)ドープGaN から成る高
キャリア濃度n+ 層3を形成した。
【0027】上記の高キャリア濃度n+ 層3を形成した
後、続いて温度を1100°C に保持し、H2を20 liter/
分、NH3 を10 liter/分、TMG を 1.7×10-4モル/分、
H2ガスにより0.86ppm に希釈されたシランを10×10-9
ル/分で 5分導入し、膜厚約0.5 μm、電子濃度 5×10
17/cm3、シリコン濃度 1×1018/cm3のシリコン(Si)ドー
プGaN から成るn層4を形成した。
【0028】その後、第1加熱台20aの温度を890 ℃
に、第2加熱台20bの温度を700℃に調整した。ライ
ナー管20aからは、N2又はH2を10 liter/分、NH3
20 liter/分、TMG を3.7 ×10-6モル/分で供給し、ラ
イナー管20bから、N2又はH2を10 liter/分、NH3
20 liter/分、TMG を3.7 ×10-6モル/分、TMI を8.8
×10-6モル/分の割合で供給した。
【0029】そして、第1加熱台20aの上に、基板1
を1.5 分間保持することで、膜厚約35 ÅのGaN から成
るバリア層511を形成した。次に、バリア層511の
成長が終了した時点で、直ちに、連結棒51を操作し
て、スライドテーブル51を第2加熱台20bの上に移
動させた。その後、基板1を第2加熱台20bの上で、
1.5 分間保持することで、膜厚約35ÅのIn0.68Ga0.32N
から成る井戸層512を形成した。このような手順の繰
り返しにより、図2に示すように、バリア層511と井
戸層512とを交互に、7層と6層だけ積層して、全厚
45nmの多重量子井戸構造の発光層5を形成した。
【0030】そして、ライナー管20bからのガスの供
給を停止して、基板1を第1加熱台20aの上に位置決
めした状態で、第1加熱台20aの温度を1100℃に保持
し、N2又はH2を20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TM
G を0.5 ×10-4モル/分、TMA を0.47×10-5モル/分、
及び、CP2Mg を2 ×10-7モル/分で2分間導入し、膜厚
約10nmのマグネシウム(Mg)ドープのAl0.08Ga0.92N か
ら成るクラッド層71を形成した。クラッド層71のマ
グネシウム濃度は 5×1019/cm3である。この状態では、
クラッド層71は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁体
である。
【0031】次に、温度を1100℃に保持し、N2又はH2
20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMG を0.5 ×10-4
モル/分、及び、CP2Mg を 2×10-8モル/分で4分間導
入し、膜厚約35nmのマグネシウム(Mg)ドープのGaN か
ら成る第1コンタクト層72を形成した。第1コンタク
ト層72のマグネシウム濃度は 5×1019/cm3である。こ
の状態では、第1コンタクト層72は、まだ、抵抗率10
8 Ωcm以上の絶縁体である。
【0032】次に、温度を1100℃に保持し、N2又はH2
20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMG を0.5 ×10-4
モル/分、及び、CP2Mg を 4×10-8モル/分で1分間導
入し、膜厚約5 nmのマグネシウム(Mg)ドープのGaN か
ら成るp+ の第2コンタクト層73を形成した。第2コ
ンタクト層73のマグネシウム濃度は 1×1020/cm3であ
る。この状態では、第2コンタクト層73は、まだ、抵
抗率108 Ωcm以上の絶縁体である。
【0033】次に、電子線照射装置を用いて、第2コン
タクト層73,第1コンタクト層72及びクラッド層7
1に一様に電子線を照射した。電子線の照射条件は、加
速電圧約10KV、資料電流1μA、ビームの移動速度0.2m
m/sec 、ビーム径60μmφ、真空度5.0 ×10-5Torrであ
る。この電子線の照射により、第2コンタクト層73,
第1コンタクト層72及びクラッド層71は、それぞ
れ、ホール濃度 6×1017/cm3,3×1017/cm3,2×1017/c
m3、抵抗率 2Ωcm, 1 Ωcm,0.7Ωcmのp伝導型半導体と
なった。このようにして多層構造のウエハが得られた。
【0034】次に、第2コンタクト層73の上に、金属
マスク層11を形成し、その上にフォトレジスト12を
塗布した。そして、フォトリソグラフにより、第2コン
タクト層73上において、高キャリア濃度n+ 層3に対
する電極形成部位のフォトレジスト12を除去した。次
に、フォトレジスト12によって覆われていない金属マ
スク層11を酸性エッチング液で除去した。
【0035】次に、金属マスク層11によって覆われて
いない部位の第2コンタクト層73、第1コンタクト層
72、クラッド層71、発光層5、n層4を、真空度0.
04Torr、高周波電力0.44W/cm2 、BCl3ガスを10 ml/分の
割合で供給しドライエッチングした後、Arでドライエッ
チングした。この工程で、高キャリア濃度n+ 層3に対
する電極取出しのための孔Aが形成された。その後、金
属マスク層11を除去した。
【0036】次に、一様にNi/Au の2層を蒸着し、フォ
トレジストの塗布、フォトリソグラフィー工程、エッチ
ング工程を経て、第2コンタクト層73の上に透明電極
9を形成した。そして、その透明電極9の一部にNi/Au
の2層を蒸着してパッド90を形成した。一方、n+
3に対しては、アルミニウムを蒸着して電極8を形成し
た。その後、上記のごとく処理されたウエハは、各素子
毎に切断され、図1に示す構造の発光ダイオードを得
た。
【0037】このようにして得られた発光素子は、駆動
電流20mA、駆動電圧3.0 Vでピーク波長500nm 、発光強
度2000mCd であった。
【0038】上記の実施例では、発光層5は、バリア層
を7層、井戸層を6層にした量子井戸構造にしたが、こ
の層数は任意である。又、単一量子井戸構造でも多重量
子井戸構造でも良い。又、上記実施例では、バリア層に
GaN 、井戸層にInGaN を用いたが、バリア層には井戸層
よりも成長温度が高く且つ禁制帯域幅の広い、(Inx1Ga
1-x1)y1Al1-y1N(0 ≦x1≦1,0 ≦y1≦1)とし、井戸層を
バリア層よりも成長温度が低く且つ禁制帯域幅の狭い、
(Inx2Ga1-x2)y2Al1-y2N(0 ≦x2≦1,0 ≦y2≦1)で構成し
ても良い。さらに、バリア層をAlx3Ga1-x3N(0 ≦x3≦
1)、井戸層をInx4Ga1-x4N(0 ≦x4≦1)としても良い。
又、バリア層と井戸層との厚さは、量子井戸効果が発生
する厚さであれば任意である。
【0039】上記全ての実施例ではダブルヘテロ接合構
造を用いたが、シングルヘテロ接合構造であっても良
い。さらに、p層を形成するのに熱処理を用いたが、電
子線照射によってp型化しても良い。発光ダイオードの
例を示したが、レーザダイオードであっても同様に構成
可能である。又、上記全ての実施例では、ライナー管2
0aとライナー管20bから同時にガスを流した状態
で、第1加熱台20aと第2加熱台20bの上に基板1
を切換移動させて、直ちに、それぞれの成分の結晶層を
成長させているが、移動後、例えば、20〜30秒待っ
て、基板1が各加熱台20a、20bの温度に完全に等
しくなってから、それぞれの対応するライナー管20
a、20bから原料ガスを供給するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法及び装置で製造された発光素子の構
造を示した断面図。
【図2】同発光素子の発光層の詳細な構成を示した断面
図。
【図3】同実施例にかかる製造装置を示した構成図。
【図4】同実施例の製造装置の平面図。
【図5】同実施例の製造装置に使用されているライナー
管の断面図。
【図6】同実施例の製造装置に使用されているライナー
管の断面図。
【図7】同実施例の製造装置に使用されているライナー
管の断面図。
【図8】同実施例の製造装置に使用されているライナー
管の断面図。
【符号の説明】
100…発光ダイオード 1…サファイア基板 2…バッファ層 3…高キャリア濃度n+ 層 4…n層 5…発光層 511…バリア層 512…井戸層 71…クラッド層 72…第1コンタクト層 73…第2コンタクト層 9…透明電極 90,8…電極パッド
フロントページの続き (72)発明者 小出 典克 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小池 正好 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 赤崎 勇 愛知県名古屋市西区浄心1丁目1番38− 805 (72)発明者 天野 浩 愛知県名古屋市名東区山の手2丁目104 宝マンション山の手508号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光層に3族窒素化物半導体の単一又は
    多重量子井戸構造を用いた発光素子の製造方法におい
    て、 第1温度に加熱された第1加熱台と第2温度に加熱され
    た第2加熱台とが、同一の反応室に形成され、前記第1
    加熱台と前記第2加熱台との間で前記成長基板を移動可
    能とした成長装置を用いて、 前記発光層のバリア層を形成する時には、前記成長基板
    を前記第1加熱台に移動させて、前記バリア層を成長さ
    せ、前記発光層の井戸層を形成する時には、前記成長基
    板を前記第2加熱台に移動させて、前記井戸層を成長さ
    せることを特徴とする3族窒化物半導体発光素子の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第1加熱台と前記第2加熱台へ流す
    反応ガスを独立して制御させることを特徴とする請求項
    1に記載の3族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記バリア層は(Inx1Ga1-x1)y1Al1-y1N
    (0 ≦x1≦1,0 ≦y1≦1)、前記井戸層は(Inx2Ga1-x2)y2A
    l1-y2N(0 ≦x2≦1,0 ≦y2≦1)であり、前記バリア層の
    成長温度が前記井戸層の成長温度よりも高いことを特徴
    とする請求項1に記載の3族窒化物半導体発光素子の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記バリア層はAlx3Ga1-x3N(0 ≦x3≦
    1)、前記井戸層はInx4Ga1-x4N(0 ≦x4≦1)であることを
    特徴とする請求項1に記載の3族窒化物半導体発光素子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記バリア層はGaN 、前記井戸層はInx4
    Ga1-x4N(0 ≦x4≦1)であることを特徴とする請求項1に
    記載の3族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 発光層に3族窒素化物半導体の単一又は
    多重量子井戸構造を用いた発光素子の製造装置におい
    て、 同一の反応室において、第1温度に加熱できる第1加熱
    台と、第2温度に加熱できる第2加熱台とを設け、 成長基板を前記第1加熱台と前記第2加熱台との間で移
    動可能とする移動手段を設けたことを特徴とする製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1加熱台と前記第2加熱台へ流す
    反応ガスを独立して制御させることを特徴とする請求項
    6に記載の3族窒化物半導体発光素子の製造装置。
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