JPH10323601A - 液体の定量吐出方法とその装置 - Google Patents

液体の定量吐出方法とその装置

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JPH10323601A
JPH10323601A JP15285197A JP15285197A JPH10323601A JP H10323601 A JPH10323601 A JP H10323601A JP 15285197 A JP15285197 A JP 15285197A JP 15285197 A JP15285197 A JP 15285197A JP H10323601 A JPH10323601 A JP H10323601A
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JP
Japan
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dispenser
liquid
thin tube
fine wire
jig
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JP15285197A
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English (en)
Inventor
Nobumasa Oshima
信正 大島
Hideyuki Abe
英之 阿部
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Ayumi Industry Co Ltd
Ayumi Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Ayumi Industry Co Ltd
Ayumi Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP15285197A priority Critical patent/JPH10323601A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量の粘性液体を定量ずつ一定間隔で連続滴
下することが可能な装置を提供する。 【解決手段】 下方が漏斗状を呈する円筒体1の先端に
細管7を具え、上記漏斗状円筒体内部を液溜め部2と
し、この液溜め部2の上方にバネ部材6にて連結した駆
動シャフト4とピストン5よりなる押出し機構を摺動可
能に設けたディスペンサーAと、このディスペンサーA
の細管7の下方に傾斜状に、かつその下端が液滴受容物
10に近接するように設置した細線状治具Bとからなる
液体の定量吐出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液滴受容物に対
して粘性を有する液体を一定量ずつ滴下注入することの
できる液体の定量吐出方法とその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体の樹脂封止、液晶の注入またはシ
ール形成などのエレクトロニクスの分野をはじめとし
て、樹脂や接着剤の充填、注入などに高精度を要求され
る多くの工業製品の製造分野において、注射器を原型と
したディスペンサーを用いて一定量ずつ滴下注入する方
法や、移動滴下する描画法などが実施されている。この
場合、上記したそれぞれの用途に適合する量の液滴が先
端から吐出されるようにするために、ディスペンサー先
端の細管の太さ、形状、ディスペンサー内部のシリンダ
ー先端嵌合部の形状、シリンダーの移動量の制御方法な
どを選択、組み合わせて実施されている。
【0003】また、使用する粘性液体そのものが高粘度
であったり、粉体材料などを混入した粘性液体にディス
ペンサーを応用する場合、一般には細管を太くしたり、
短くしたり、シリンダーの押出し圧を大きくするなどの
対策が施されている。
【0004】上記のように、細管を太くしたり、短くし
たり、シリンダーの押出し圧を大きくしたりすることで
液滴の放出量が大になると、滴下される液滴の形状が大
きくなりがちであり、その形状のバラツキも大きくな
る。そのため、微量ずつの液滴の滴下を定位置に正確に
行うことが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8は、これまで用い
られているディスペンサーA−1の基本的な構成を示す
断面図である。このディスペンサーA−1は、下方先端
に細管52を有する円筒体51の下方に粘性液体53が
充填され、この粘性液体53を押出すための円柱体54
が円筒体51の内側に摺動可能に嵌合された構造であ
る。そして、円柱体54をエアー圧、機械圧などで加圧
55することによって、一定距離ずつ円筒体51内を下
降移動させ、下方先端の細管52から液体を押出し吐出
するものである。
【0006】このような構造のディスペンサーA−1を
用いて、例えば2枚のガラス基板からなる液晶セルに粘
性液体、即ち液晶を注入する場合、図9(a)に示すよ
うに、液晶セル61の2枚のガラス基板63、63がそ
れぞれ1.1mm程度の厚さを有する場合は、ディスペ
ンサーA−1の細管52から吐出した液晶53の液滴5
3aは2枚のガラス基板63、63上の注入口に安定よ
く滴下され、注入されるが、ガラス基板63、63の厚
さが0.55〜0.7mmと薄い図9(b)の場合や、
2枚のガラス基板63、63の端面に段差64がある図
9(c)の場合には、注入口に滴下された液滴53aの
一部がガラス基板の一方の側面を伝って流れ落ちてしま
って、定量滴下した液滴が完全に液晶セル61内に注入
されないという欠点があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決
し、目標とする液滴受容物の定位置に一定量ずつ微量の
粘性液体を正確に滴下、注入することを可能とする液体
の定量吐出方法およびその装置を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のうち、請求項
1記載の発明は、先端に細管を具えたディスペンサー内
部に粘性液体を充填し、この粘性液体に接してディスペ
ンサー内部の上方に有する押出し機構にて細管から放出
された液滴を、上記ディスペンサーの細管下方に所要の
間隔を有して傾斜状に、且つその下端が液滴受容物の受
容口近傍に位置するように設けた細線状治具上に落下さ
せ、該治具上を移動させてその下端から上記受容物に滴
下させる液体の定量吐出方法を特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、下方が漏斗状を呈
し、その先端に細管を具えた円筒体の内部下方を粘性液
体液溜め部とし、この液溜め部の上方にバネ部材にて連
結した駆動シャフトとピストンよりなる押出し機構を摺
動可能に設けたディスペンサーと、このディスペンサー
の細管に対して所要の間隙を以て傾斜状に、且つ下端が
液滴受容物の受容口近傍に位置するように設置した細線
状治具とからなる液滴受容物に対する液体の定量吐出装
置を提供するものである。
【0010】請求項3および4記載の発明は、複数の受
容口を有する液滴受容物または少なくとも1つの受容口
を有する複数の液滴受容物に対する液滴の滴下を可能に
するものであって、請求項3は上記請求項2の発明にお
いて、上記ディスペンサー先端の細管を複数に分岐さ
せ、分岐した細管の各々に対応して細線状治具を設け、
その先端から同量ずつ同時に液滴を滴下できるようにし
たことを特徴とするものであり、請求項4は、複数個の
液滴受容物の夫々に対応して設けた細線状治具に対して
少なくとも1個のディスペンサーを使用して上記細線状
治具上に同時にまたは順次に液滴を滴下することを特徴
とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、液滴滴下の精度を
向上させて、1回の滴下量と滴下間隔を定量化するもの
であって、ディスペンサー細管とその下方に傾斜状に設
置される細線状治具との中間位置に、上記ディスペンサ
ー細管から上記細線状治具上に滴下される液滴を検知す
る光センサーからなる検知機構を設け、この検知機構と
上記押出し機構を連動させて液滴の定量かつ定間隔滴下
を行うことを特徴とするものである。
【0012】さらに、請求項6記載の発明は、ディスペ
ンサー内の液溜め部に液体を充填するに際して、液体中
に含まれる気泡を効果的に脱泡する目的をもって、ディ
スペンサーの液溜め部の一方の側壁に粘性液体の脱泡お
よび充填機構を連結したことを特徴とするものである。
【0013】要するに、この発明は、内部に粘性液体が
充填され、この液体を下方の細管から押圧滴下させるた
めの押出し機構を有するディスペンサーと、細管の下方
に傾斜状に設け、その下端が液滴受容物の受容口に接す
るようにした細線状治具とからなる液体の定量吐出装置
であって、ディスペンサーの細管から押出されて吐出し
た雫状の液滴が傾斜状の細線状治具上に落下し、この治
具上を伝って下方に移動し、その下端から液滴受容物の
受容口に正確に滴下することができるものである。
【0014】そして、この発明は、上記のような液滴の
滴下を、複数の受容口を有する1個の液滴受容物、ある
いは少なくとも1つの受容口を有する複数の液滴受容物
などに対して、同時に、または順次に行うことができる
のである。さらに、ディスペンサーの細管から吐出する
1滴の液滴を検知する検知機構とディスペンサー内の液
体吐出の押出し機構とを連動させることによって、微量
の定量、定間隔滴下の精度向上を可能にするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
を参照して詳細に説明する。図1は、ディスペンサーA
と細線状治具Bからなる構成されるこの発明の液体定量
吐出装置の断面図である。図において、ディスペンサー
Aは、下方が漏斗状を呈する円筒体1の形状を有し、漏
斗状の先端に細管7が細管固定具8によって取り付けら
れている。また、円筒体1内の下方の漏斗状の部分は粘
性液体を収容する液溜め部2である。そして、この液溜
め部2の上方に駆動シャフト4とピストン5よりなる押
出し機構が摺動可能に嵌合されている。
【0016】上記ピストン5は、その下端を円筒体1下
方の漏斗状の形状に合わせて円錐形など、液溜め部2内
の粘性液体3を押出し吐出する際の微量制御が可能な形
状となっている。また、このピストン5は駆動シャフト
4の押出し圧を微妙に調整できるように、駆動シャフト
4とはバネ部材6によって連結されて押出し機構を形成
している。
【0017】駆動シャフト4は、エアシリンダー方式、
カム方式、あるいは加圧不活性ガス方式などの加圧力9
によって作動させる。この駆動シャフト4の作動によっ
て、駆動シャフト4の下方に連結されたピストン5が押
圧されて下降し、液溜め部2に収容されている液晶など
の粘性液体3を細管7の先端から吐出、滴下させるので
ある。
【0018】この時、粘性液体を吐出するディスペンサ
ーA先端に取り付けた細管7の孔径および長さは、使用
する粘性液体3の粘度、比重、必要滴下量、滴下条件な
どを総合的に検討して決定すればよいが、比較的高粘度
の液体の場合には、孔径の太いものが必要とされ、従っ
て滴下する1滴の量も多くなってきて、細管7の先端か
ら雫となって離れる瞬間の状態がバラツキ易く、また液
体の粘度があまり低くても滴下速度が速くなってバラツ
キが大きくなるので、上述した図9(b)、(c)のよ
うな好ましくない状況となり易い。
【0019】このような状況となるのを防止するため
に、この発明では、ディスペンサーAの細管7から吐
出、滴下された液滴を受け止める細線状治具Bを、細管
7のやや下方で下端が液滴受容物10の滴下されるべき
受容口の位置にくるように傾斜状に設けるものである。
この細線状治具Bを設けることによって、細管7から吐
出され、この治具B上に落下した雫状液滴は、この傾斜
状の治具B上を伝って図13a〜3dのように順次移動
し、治具Bの下端から液滴受容物10の受容口に3eの
ように正確に滴下することができるのである。
【0020】上記において、ディスペンサーAの細管7
から液滴を定間隔で定量滴下させ、滴下総量を一定にす
るために、細管7とその下方に設けられる治具Bとの中
間位置に光センサー15が設置されている。この光セン
サー15によって、細管7先端からの雫状の液滴の落下
が検知され、その信号が制御装置(図示せず)に送られ
ると、同様に制御されている駆動シャフト4を上下動す
る加圧機構9が作動して管理された定量の液滴を定間隔
で再現よく滴下させることができる。
【0021】次に、上記した構成のこの発明になる液体
の定量吐出装置を用いた液体の定量吐出方法を、液晶セ
ルへの液晶注入を一実施例として図2の液晶注入装置概
要図に基づいて説明する。図2において、ディスペンサ
ーAは円筒体1の上方側壁に真空ポンプおよび不活性ガ
スのボンベからの配管を繋ぐ接続管19を設けた以外は
図1と同じ構成である。
【0022】図2において、2枚のガラス基板を上面中
央部に液晶注入口22を残すようにしてシール剤で貼り
合わせて液晶注入部23を形成した液晶セル21が基板
カセット24に収納され、テーブル25に載置して、真
空室20内に配置されている。液晶セル21より高い基
板カセット24の一方の上面には、その下端が液晶セル
21の液晶注入口22に位置するようにして約60°の
傾斜状とした細線状治具Bの上端が固定されている。そ
して、この真空室20内には液溜め部2内に液晶Lを入
れたディスペンサーAが、その細管7が傾斜状細線状治
具Bの上方に位置するように配置されている。26は真
空室20を排気する真空ポンプであり、V−1は排気調
節バルブ、27はピラニ真空計、28は圧力計である。
また、V−2、V−3は排気した真空室20を大気圧に
戻す際に用いる不活性ガスの導入、排出を調節するバル
ブである。
【0023】ディスペンサーAの接続管19にはディス
ペンサーA内を排気するため、およびディスペンサーA
内に窒素ガスのような不活性ガスを導入するための真空
ポンプ29や不図示の不活性ガスボンベとの配管30が
接続されている。そして、V−4は排気バルブ、V−5
は不活性ガス導入バルブ、V−6は不活性ガスの導入流
量調節バルブである。また、15はディスペンサーAの
細管7から吐出する液晶の一滴の滴下を検知する光セン
サーである。
【0024】次に、図2による液晶注入の具体的な一例
を説明すると、まずバルブV−1を開いて真空ポンプ2
6により真空室20内および液晶セル21内を減圧す
る。同時にディスペンサーA内もバルブV−4を開いて
真空ポンプ29にて減圧排気を行う。その後、バルブV
−1、V−4を閉じ、V−5、V−6を開いてディスペ
ンサーA内に1.5〜2.0kg/cm2 圧程度の不活
性ガスを導入する。同時にバルブV−2を開いて真空室
20内を大気圧に戻す。ディスペンサーA内では導入さ
れた加圧ガスによって駆動シャフト4とともにピストン
5が下降するため、液晶Lが押圧されて、その一滴が雫
状の液滴となって細管7から吐出し、傾斜状の細線状治
具B上に落下する。落下した液滴は治具B上を伝って下
方へ移動し、治具Bの下端から液晶セル21の注入口2
2に滴下される。
【0025】このようにして細管7から治具B上に向か
って液晶の一滴が吐出されると、この吐出を光センサー
15が検知し、その信号が制御装置に送られる。これに
よって自動的にバルブV−5が閉、V−4が開となって
ディスペンサーA内の不活性ガスが真空ポンプ29によ
り吸引される。この結果、下降していた駆動シャフト4
およびピストン5が元の位置まで復帰する。この復帰の
信号が制御装置に送られると、バルブV−4が閉、V−
5が開となって不活性ガス導入による液晶の吐出が行わ
れる。このような操作が自動的に繰り返されて液晶セル
21内への所定量の液晶注入が行われるのである。
【0026】上記のような液晶セルへのディスペンサー
による液晶注入において、液晶セルの注入口の幅が広い
場合に、従来のような単なるディスペンサーからの滴下
では吐出した液晶の雫状の液滴が注入口全域に充分拡が
らないことから、気泡が内部に混入してしまって不良に
なるという問題があった。
【0027】しかしながら、この発明の場合には図3に
示すように、細線状治具Bの下端を液晶セル21の幅の
広い注入口22aに適合する長さの平坦な線状部B−1
を形成する形状とすることによって、ディスペンサーA
の細管7から吐出した液滴をこの平坦な線状部B−1に
よって幅の広い注入口22a全域に拡げることができて
気泡の内部混入を防ぐことができるので、製品の歩留り
を向上させることが可能である。
【0028】この発明において上記細線状治具Bとして
は、100〜200μm程度の金属線、プラスチック
線、糸状繊維またはこれらの複合体などを用いることが
でき、粘性液体の組成、粘度、比重などに起因する表面
張力、濡れ性と一滴の重量のバランスで雫状が保持さ
れ、この治具Bの上を伝ってその先端から液滴として順
次滴下できる条件を選択、組み合わせればよい。一般に
治具の径が太すぎると、濡れ性が大きくなって雫状が保
持されず、またあまり細すぎると、線上で雫状とならず
に落下してしまうことがあるので治具の材質、太さ、長
さ、形状、表面状態、設置の際の傾斜角度などを使用す
る粘性液体の物性をも勘案して最適条件を選ぶことが好
ましい。
【0029】例えば、粘度が20〜25cpsの液晶材
料を内径0.13μmの針状細管を先端に有するディス
ペンサーで一滴が2.5mg程度の大きさとして滴下す
る時は、線径が150〜200μm、長さ30〜50m
mのSUS細線を60°の角度で細線状治具として設置
し、その上面に定量、定間隔滴下したところ、図9
(b)、(c)のような不良が生じることなく安定な液
晶の注入を行うことができた。
【0030】この発明の粘性液体定量吐出装置によるな
らば、複数個の液晶セルに対して1つのディスペンサー
Aにて効率よく滴下、注入を行うことが可能である。例
えば、基板カセット24に所定の間隔で収納されている
図4に示すような4個の液晶セル21の場合、ディスペ
ンサーAの先端に取り付ける細管を4個の液晶セル21
の注入口に対応する分岐細管7aを用い、この分岐細管
7aの各分岐口7bの下方に所定角度の傾斜状に夫々細
線状治具Bを設置すればよい。この場合、各分岐口7b
の内径、長さなどを微調整して各分岐口からの滴下量が
同一になるようにすれば、全ての細線状治具Bの下端か
ら同時に定量の滴下を行うことができる。なお、図4に
おいては、細線状治具Bは基板カセット24の外側に設
けた支持体31にて所定の角度に調節可能に支承されて
いる。
【0031】さらに、効率的に複数個の液晶セルに滴下
する手段として、各液晶セルの注入口に下端が接するよ
うに細線状治具を設置し、その上端部にディスペンサー
で順次に定量ずつ滴下することも有効である。即ち、図
5に示すように2枚のガラス基板の端面に段差のある液
晶セル21aが多数個基板カセット24に等間隔で並列
配置され、夫々の液晶セル21aの段差状注入口に図4
と同様にして細線状治具Bを設置した場合、ディスペン
サーAを各細線状治具Bの上端部に順次矢印の方向に移
動させればよい。あるいはディスペンサーAは固定した
まま基板カセット24が載置されているテーブル25を
移動させて、各細線状治具Bの傾斜状の上面が順次ディ
スペンサーAの細管下方に位置するようにして滴下注入
すればよい。
【0032】図6は、この発明の装置のさらに他の実施
態様を示している。即ち、従来のディスペンサーによる
描画方式のパターン形成は、微量の正確な定位置への滴
下が困難であったため、直線性が得られにくく、線幅が
1mm程度の比較的幅広のものにしか実用化されていな
い。ところが、図6のように所定角度に傾斜状にした細
線状治具Bの上方にバネ11を取り付けたうえ、これを
ディスペンサーAの側壁に固定して移動すれば、ディス
ペンサーAによる描画の際に、特に凹凸を有する面にお
いてもバネ11による弾力性の付加などによって走行性
を向上でき、ディスペンサーAに入れた液晶用カラーフ
ィルター用の赤、緑、青の各色顔料分散塗料13を1μ
m程度の厚さの樹脂ブラックマトリックス12の間に1
00μm程度の幅で効率的に描画を形成し、各色のスト
ライブ状パターンを得ることができる。
【0033】上記したように、この発明は再現性よく定
量の液滴滴下を可能とするものであるが、このためには
ディスペンサー内に充填する粘性液体中に気泡が混入し
ないようにすることが肝要である。このような気泡だけ
でなく、異物や不純物の混入を避けるために、この発明
では、図7に示すようにディスペンサーAの液溜め部2
の位置の円筒体1の側壁にパイプ16を介して別の粘性
液体充填槽14を設置し、この充填槽内に入れた粘性液
体3を真空ポンプ17で脱泡したのち、バルブV−8を
開いて粘性液体3をディスペンサーA内の液溜め部2に
送入することが好ましい。
【0034】この発明は上記したように、ディスペンサ
ーと細線状治具とからなる装置であるが、ディスペンサ
ーとしては、図1に示す構造のものに限定されず、例え
ば本出願人が先に提案した図10に示すような、下方が
漏斗状の円筒体内に駆動シャフト71とピストン72を
連結した駆動部70を有し、ピストン72の直上の駆動
シャフト71周囲にベローズ(蛇腹)73を取り付け、
円筒体内の下方の漏斗状部分に粘性液体74が充填され
ていて、上方の接続管75から円筒体内に導入した加圧
不活性ガスの圧力によって押し下げられる駆動部70の
ピストン72の押圧で液体74が先端の細管76から吐
出するような構造のディスペンサーA−2など公知の各
種ディスペンサーを用い得ることは勿論である。また、
図示省略したが、液晶セルの上下に注入口を設け、上方
の注入口からはこの発明の定量吐出装置を適用し、下方
の注入口からは従来公知の接触法により、上下から同時
に液晶注入を行うことも可能であり、これによって短時
間で注入作業を行うことができるとともに注入作業中に
おける液晶の変質、異物や気泡の混入による特性の低下
などの事態を防ぐことができる。
【0035】上記したように、この発明は、ディスペン
サーの従来の構造を改良して、第1に、粘性液体の微量
吐出を可能にし、その精度を向上させるために細管の形
状、押出し機構を改善し、第2にディスペンサー先端に
取り付けた細管からの液体の滴下状態を光センサーで検
知し、その信号により押出し機構を作動させることで一
定間隔で正確に液滴の滴下を行えるようにし、第3には
液滴滴下の位置精度を向上させるために、ディスペンサ
ー先端の細管の下方に細線状治具を傾斜状に配置し、そ
の上端部に滴下した液滴が雫状を保持したまま治具上を
伝って移動し、その下端から目標位置に正確に滴下する
ことを可能にしたものである。さらに、この装置により
生産性を向上させて実用化可能とするために、多数の液
滴受容物に同時に滴下できる分岐細管の構成としたもの
である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、駆動シャフトとピ
ストンを連結した押出し機構を有して加圧により液体を
吐出するディスペンサーと、その下方に傾斜状に設けた
細線状治具とよりなるこの発明の液体の定量吐出装置を
用いることにより、従来のディスペンサーのみでは困難
であった高精度で微量の液滴を定位置に一定間隔で連続
的に滴下することが可能となるのである。従って、この
装置は液晶を始めとする各種粘性液体材料を用いた滴
下、注入、描画などの広い分野に応用することができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液体の定量吐出装置を示す断面図で
ある。
【図2】この発明の液体の定量吐出装置を用いた液晶セ
ルへの液晶注入の一実施例を示す説明図である。
【図3】複数の液晶セルに対する細線状治具の配置状態
を示す説明図である。
【図4】ディスペンサー先端を分岐状として複数個の液
晶セルに対する滴下を示す説明図である。
【図5】段差のある複数個の液晶セルに対する滴下を示
す説明図である。
【図6】この発明の液体の定量吐出装置を用いた描画の
一例を示す説明図である。
【図7】粘性液体の脱泡装置を連結したディスペンサー
を示す説明図である。
【図8】従来のディスペンサーを示す概略断面図であ
る。
【図9】従来のディスペンサーによる液晶セルへの液晶
注入の状態を示す説明図である。
【図10】他のディスペンサーの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
A ディスペンサー B 細線状治具 L 液晶 2 液溜め部 3 粘性液体 4 駆動シャフト 5 ピストン 6 バネ部材 7 細管 11 バネ 15 光センサー 21 液晶セル 22 注入口 24 基板カセット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に細管を具えたディスペンサー内部
    に粘性液体を充填し、この粘性液体に接してディスペン
    サー内部の上方に有する押出し機構にて細管から放出さ
    れた液滴を、上記ディスペンサーの細管下方に所要の間
    隔を有して傾斜状に、且つその下端が液滴受容物の受容
    口近傍に位置するように設けた細線状治具上に落下さ
    せ、該治具上を移動させてその下端から上記受容物に滴
    下させることを特徴とする液体の定量吐出方法。
  2. 【請求項2】 下方が漏斗状を呈し、その先端に細管を
    具えた円筒体の内部下方を粘性液体液溜め部とし、この
    液溜め部の上方にバネ部材にて連結した駆動シャフトと
    ピストンよりなる押出し機構を摺動可能に設けたディス
    ペンサーと、このディスペンサーの細管に対して所要の
    間隙を以て傾斜状に、且つ下端が液滴受容物の受容口近
    傍に位置するように設置した細線状治具とからなること
    を特徴とする液滴受容物に対する液体の定量吐出装置。
  3. 【請求項3】 上記ディスペンサー先端の細管を複数に
    分岐させ、分岐した細管の各々に対応して細線状治具を
    設けるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の液
    体の定量吐出装置。
  4. 【請求項4】 複数個の液滴受容物の夫々に対応して設
    けた細線状治具に対して少なくとも1個のディスペンサ
    ーを使用して上記細線状治具上に同時にまたは順次に液
    滴を滴下することを特徴とする請求項2または3に記載
    の液体の定量吐出装置。
  5. 【請求項5】 ディスペンサー細管とその下方に傾斜状
    に設置される細線状治具との中間位置に、上記ディスペ
    ンサー細管から上記細線状治具上に滴下される液滴を検
    知する光センサーからなる検知機構を設け、この検知機
    構と上記押出し機構を連動させて液滴の定量かつ定間隔
    滴下を行うことを特徴とする請求項2から4の何れかに
    記載の液体の定量吐出装置。
  6. 【請求項6】 ディスペンサーの粘性液体液溜め部の一
    方の側壁に粘性液体の脱泡および充填機構を連結したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の液体の定量吐出装置。
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