JPH10324599A - 炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents
炭化珪素単結晶の製造方法Info
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- JPH10324599A JPH10324599A JP12987597A JP12987597A JPH10324599A JP H10324599 A JPH10324599 A JP H10324599A JP 12987597 A JP12987597 A JP 12987597A JP 12987597 A JP12987597 A JP 12987597A JP H10324599 A JPH10324599 A JP H10324599A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大面積かつ高品質のα型バルク炭化珪素単結晶
を容易に得ることができる炭化珪素単結晶の製造方法を
提供する。 【解決手段】(111)面方位を基板表面とするシリコ
ウエハの上に表面が(111)面方位である立方晶炭化
珪素単結晶層2を化学的気相エピタキシャル成長法によ
り成長させ、立方晶炭化珪素単結晶層2の上に表面が
(0001)面方位であるα型炭化珪素単結晶層4を化
学的気相エピタキシャル成長法により成長させる。α型
炭化珪素単結晶層4を種結晶として炭化珪素原料を不活
性ガス雰囲気中で加熱昇華させ、炭化珪素原料よりやや
低温になっているα型炭化珪素単結晶層4上に(000
1)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴッ
ト)5を成長させる。
を容易に得ることができる炭化珪素単結晶の製造方法を
提供する。 【解決手段】(111)面方位を基板表面とするシリコ
ウエハの上に表面が(111)面方位である立方晶炭化
珪素単結晶層2を化学的気相エピタキシャル成長法によ
り成長させ、立方晶炭化珪素単結晶層2の上に表面が
(0001)面方位であるα型炭化珪素単結晶層4を化
学的気相エピタキシャル成長法により成長させる。α型
炭化珪素単結晶層4を種結晶として炭化珪素原料を不活
性ガス雰囲気中で加熱昇華させ、炭化珪素原料よりやや
低温になっているα型炭化珪素単結晶層4上に(000
1)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴッ
ト)5を成長させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炭化珪素単結晶
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、炭化珪素単結晶基板は高耐圧電力
用トランジスタ、高耐圧ダイオード等の高耐圧大電力用
半導体装置の半導体基板として開発されている。この炭
化珪素単結晶基板にはα型炭化珪素単結晶が用いられ
る。α型炭化珪素単結晶の製造方法としては、本願出願
人による特開平9−77595号公報に開示されている
ように、シリコンウエハの上に炭化珪素単結晶層を成長
させ、この炭化珪素単結晶層を種結晶として昇華再結晶
法にてその上にα型バルク炭化珪素単結晶を成長するこ
とにより大面積かつ高品質のα型バルク炭化珪素単結晶
を得ることができる。より詳しくは、ジャーナル オブ
クリスタル グロース99(1990)278−28
3[Journal of Crystal Growth 99(1990)
278−283]に記載されているように、立方晶(3
C)炭化珪素単結晶を種結晶として昇華成長するとき
に、3C炭化珪素単結晶から6H炭化珪素単結晶に固相
転移することを利用したものである。
用トランジスタ、高耐圧ダイオード等の高耐圧大電力用
半導体装置の半導体基板として開発されている。この炭
化珪素単結晶基板にはα型炭化珪素単結晶が用いられ
る。α型炭化珪素単結晶の製造方法としては、本願出願
人による特開平9−77595号公報に開示されている
ように、シリコンウエハの上に炭化珪素単結晶層を成長
させ、この炭化珪素単結晶層を種結晶として昇華再結晶
法にてその上にα型バルク炭化珪素単結晶を成長するこ
とにより大面積かつ高品質のα型バルク炭化珪素単結晶
を得ることができる。より詳しくは、ジャーナル オブ
クリスタル グロース99(1990)278−28
3[Journal of Crystal Growth 99(1990)
278−283]に記載されているように、立方晶(3
C)炭化珪素単結晶を種結晶として昇華成長するとき
に、3C炭化珪素単結晶から6H炭化珪素単結晶に固相
転移することを利用したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らの
研究によると、昇華成長時に3C炭化珪素単結晶から6
H炭化珪素単結晶に固相転移するが、このとき、結晶欠
陥を誘発してしまうことが判明した。つまり、成長と転
移は同時に起こり、種結晶が固相転移する際に結晶欠陥
が発生し、この種結晶の欠陥は昇華成長した結晶中にも
引き継がれる。このような理由により高品位のα型バル
ク炭化珪素単結晶を得ることが困難であることが分かっ
た。
研究によると、昇華成長時に3C炭化珪素単結晶から6
H炭化珪素単結晶に固相転移するが、このとき、結晶欠
陥を誘発してしまうことが判明した。つまり、成長と転
移は同時に起こり、種結晶が固相転移する際に結晶欠陥
が発生し、この種結晶の欠陥は昇華成長した結晶中にも
引き継がれる。このような理由により高品位のα型バル
ク炭化珪素単結晶を得ることが困難であることが分かっ
た。
【0004】そこで、この発明の目的は、大面積かつ高
品質のα型バルク炭化珪素単結晶を容易に得ることがで
きる炭化珪素単結晶の製造方法を提供することにある。
品質のα型バルク炭化珪素単結晶を容易に得ることがで
きる炭化珪素単結晶の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、第1工程により、珪素単結晶基板の上に立方晶炭化
珪素単結晶層が成長され、第2工程により、立方晶炭化
珪素単結晶層の上にα型炭化珪素単結晶層が成長され
る。この第2工程においては昇華再結晶法を用いておら
ず結晶欠陥が誘発することもない。さらに、第3工程に
より、α型炭化珪素単結晶層を種結晶として炭化珪素原
料を不活性ガス雰囲気中で加熱昇華させ、炭化珪素原料
よりやや低温になっている当該α型炭化珪素単結晶層上
にα型炭化珪素単結晶を成長する。この際、α型となっ
ている炭化珪素単結晶を種結晶として用いるので、前述
の固相転移に伴う結晶欠陥の誘発を招くこともない。
ば、第1工程により、珪素単結晶基板の上に立方晶炭化
珪素単結晶層が成長され、第2工程により、立方晶炭化
珪素単結晶層の上にα型炭化珪素単結晶層が成長され
る。この第2工程においては昇華再結晶法を用いておら
ず結晶欠陥が誘発することもない。さらに、第3工程に
より、α型炭化珪素単結晶層を種結晶として炭化珪素原
料を不活性ガス雰囲気中で加熱昇華させ、炭化珪素原料
よりやや低温になっている当該α型炭化珪素単結晶層上
にα型炭化珪素単結晶を成長する。この際、α型となっ
ている炭化珪素単結晶を種結晶として用いるので、前述
の固相転移に伴う結晶欠陥の誘発を招くこともない。
【0006】このようにして、昇華再結晶法を用いて立
方晶炭化珪素単結晶を種結晶としてα型炭化珪素単結晶
を得ようとすると結晶欠陥を誘発してしまうが、本発明
によればα型炭化珪素単結晶を種結晶として昇華再結晶
法にてα型バルク炭化珪素単結晶を得るので結晶欠陥を
抑制することができる。また、第3工程においてはα型
炭化珪素単結晶の膜厚を厚くでき基板として好ましいも
のとなる。
方晶炭化珪素単結晶を種結晶としてα型炭化珪素単結晶
を得ようとすると結晶欠陥を誘発してしまうが、本発明
によればα型炭化珪素単結晶を種結晶として昇華再結晶
法にてα型バルク炭化珪素単結晶を得るので結晶欠陥を
抑制することができる。また、第3工程においてはα型
炭化珪素単結晶の膜厚を厚くでき基板として好ましいも
のとなる。
【0007】さらに、珪素単結晶基板上に形成させた炭
化珪素単結晶層は下地の珪素単結晶基板と同一の口径を
もつこととなる。一方、今日、珪素単結晶基板(シリコ
ンウエハ)は8〜10インチのものまで容易に入手でき
る技術水準にある。よって、8〜10インチの大口径の
α型炭化珪素単結晶が得られる。
化珪素単結晶層は下地の珪素単結晶基板と同一の口径を
もつこととなる。一方、今日、珪素単結晶基板(シリコ
ンウエハ)は8〜10インチのものまで容易に入手でき
る技術水準にある。よって、8〜10インチの大口径の
α型炭化珪素単結晶が得られる。
【0008】その結果、大口径で厚く、かつ高品位のα
型バルク炭化珪素単結晶を容易に得ることができること
となる。また、請求項2に記載のように、第2工程にお
けるα型炭化珪素単結晶層の成長は、立方晶炭化珪素単
結晶がα型炭化珪素単結晶に転移しない温度で行うとよ
い。
型バルク炭化珪素単結晶を容易に得ることができること
となる。また、請求項2に記載のように、第2工程にお
けるα型炭化珪素単結晶層の成長は、立方晶炭化珪素単
結晶がα型炭化珪素単結晶に転移しない温度で行うとよ
い。
【0009】具体的には、請求項3に記載のように、α
型炭化珪素単結晶層の成長温度は、2000℃以下とす
る。また、請求項4に記載のように、第1工程における
立方晶炭化珪素単結晶層の成長と、第2工程におけるα
型炭化珪素単結晶層の成長とは、同一の成長法を用いる
と、同一の方法(装置)を用いることにより製造コスト
の低減を図ることができる。
型炭化珪素単結晶層の成長温度は、2000℃以下とす
る。また、請求項4に記載のように、第1工程における
立方晶炭化珪素単結晶層の成長と、第2工程におけるα
型炭化珪素単結晶層の成長とは、同一の成長法を用いる
と、同一の方法(装置)を用いることにより製造コスト
の低減を図ることができる。
【0010】また、請求項5に記載のように、第1工程
における珪素単結晶基板は(111)面が成長面方位で
あり、立方晶炭化珪素単結晶層は(111)面方位をも
ち、第2工程におけるα型炭化珪素単結晶層は(000
1)面方位をもつものとすると、(111)面方位をも
つ立方晶炭化珪素単結晶層表面の原子配列は(000
1)面方位をもつα型炭化珪素単結晶表面の原子配列と
同じであるため(111)面方位をもつ立方晶炭化珪素
単結晶層の上に欠陥のない(0001)面方位をもつα
型炭化珪素単結晶が成長できる。
における珪素単結晶基板は(111)面が成長面方位で
あり、立方晶炭化珪素単結晶層は(111)面方位をも
ち、第2工程におけるα型炭化珪素単結晶層は(000
1)面方位をもつものとすると、(111)面方位をも
つ立方晶炭化珪素単結晶層表面の原子配列は(000
1)面方位をもつα型炭化珪素単結晶表面の原子配列と
同じであるため(111)面方位をもつ立方晶炭化珪素
単結晶層の上に欠陥のない(0001)面方位をもつα
型炭化珪素単結晶が成長できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。α型バルク炭化珪素単結晶基板の
製造方法を説明する。
面に従って説明する。α型バルク炭化珪素単結晶基板の
製造方法を説明する。
【0012】まず、図1に示すように、立方晶型結晶で
ある珪素単結晶基板としての(111)面方位を基板表
面とする直径4インチのシリコンウエハ1を用意し、そ
の上に表面が(111)面方位である立方晶炭化珪素単
結晶層2を化学的気相エピタキシャル成長法(CVD)
により成長させる。
ある珪素単結晶基板としての(111)面方位を基板表
面とする直径4インチのシリコンウエハ1を用意し、そ
の上に表面が(111)面方位である立方晶炭化珪素単
結晶層2を化学的気相エピタキシャル成長法(CVD)
により成長させる。
【0013】引き続き、図2に示すように、支持プレー
ト(サセプタ)3の上に立方晶炭化珪素単結晶層2を接
合する。そして、図3に示すように、立方晶炭化珪素単
結晶層2の上のシリコンウエハ1を除去する。
ト(サセプタ)3の上に立方晶炭化珪素単結晶層2を接
合する。そして、図3に示すように、立方晶炭化珪素単
結晶層2の上のシリコンウエハ1を除去する。
【0014】さらに、図4に示すように、立方晶炭化珪
素単結晶層2の上に、種結晶となる表面が(0001)
面方位であるα型炭化珪素単結晶層4を化学的気相エピ
タキシャル成長法(CVD)により成長させる。
素単結晶層2の上に、種結晶となる表面が(0001)
面方位であるα型炭化珪素単結晶層4を化学的気相エピ
タキシャル成長法(CVD)により成長させる。
【0015】これまでの工程において用いる化学的気相
エピタキシャル成長装置の一例を、図7に示す。図7に
おいて、フランジ11,12の間には二重管13が配置
されている。つまり、二重管13は内側の石英管13a
と外側の石英管13bとからなり、二重管13の両端は
フランジ11,12にて封鎖されている。二重管13の
石英管13aの内部には石英製プレート14が設けら
れ、そのプレート14の上にはサセプタ15が配置され
ている。このサセプタ15は上面が斜状をなし、この斜
状面に被成長物16が載置されるようになっている。ま
た、フランジ11にはガス導入穴17が設けられ、ガス
導入穴17を通して原料ガスとキャリアガスが導入され
るようなっている。フランジ12にはガス排出穴18が
設けられ、ガス排出穴18を通して真空ポンプによる真
空引きが行えるようなっている。
エピタキシャル成長装置の一例を、図7に示す。図7に
おいて、フランジ11,12の間には二重管13が配置
されている。つまり、二重管13は内側の石英管13a
と外側の石英管13bとからなり、二重管13の両端は
フランジ11,12にて封鎖されている。二重管13の
石英管13aの内部には石英製プレート14が設けら
れ、そのプレート14の上にはサセプタ15が配置され
ている。このサセプタ15は上面が斜状をなし、この斜
状面に被成長物16が載置されるようになっている。ま
た、フランジ11にはガス導入穴17が設けられ、ガス
導入穴17を通して原料ガスとキャリアガスが導入され
るようなっている。フランジ12にはガス排出穴18が
設けられ、ガス排出穴18を通して真空ポンプによる真
空引きが行えるようなっている。
【0016】さらに、二重管13の外周部には誘導コイ
ル19が配置され、この誘導コイル19に対し高周波電
源から電力を供給することによりサセプタ15を誘導加
熱できるようになっている。被成長物16はサセプタ1
5からの熱伝導により加熱される。二重管13における
内管13aと外管13bとの間には冷却水が供給され
る。また、フランジ11には温度測定穴20が設けら
れ、この温度測定穴20を通して被成長物16の発する
光を取り出して光放射温度計21にて被成長物16の温
度を測定できるようになっている。
ル19が配置され、この誘導コイル19に対し高周波電
源から電力を供給することによりサセプタ15を誘導加
熱できるようになっている。被成長物16はサセプタ1
5からの熱伝導により加熱される。二重管13における
内管13aと外管13bとの間には冷却水が供給され
る。また、フランジ11には温度測定穴20が設けら
れ、この温度測定穴20を通して被成長物16の発する
光を取り出して光放射温度計21にて被成長物16の温
度を測定できるようになっている。
【0017】この図7のCVD装置10を用いて、シリ
コンウエハ1の上に(111)面立方晶炭化珪素単結晶
層2を成長させるとともに、(111)面立方晶炭化珪
素単結晶層2の上に(0001)面α型炭化珪素単結晶
層4を成長させるが、これを詳しく説明する。
コンウエハ1の上に(111)面立方晶炭化珪素単結晶
層2を成長させるとともに、(111)面立方晶炭化珪
素単結晶層2の上に(0001)面α型炭化珪素単結晶
層4を成長させるが、これを詳しく説明する。
【0018】図7のサセプタ15の上にシリコンウェハ
1をセットする。そして、誘導コイル19に高周波電源
より電力を供給してシリコンウェハ1を誘導加熱する。
温度は温度測定穴20を通して光放射温度計21により
測定する。温度を監視しながら1300℃まで温度を上
昇した後、ガス排出穴18を通して真空引きを行いつ
つ、ガス導入穴17より原料ガスとしてSiH4 ,C3
H8 およびキャリアガスとしてH2 を導入して二重管1
3の内部の圧力を10Torr にする。
1をセットする。そして、誘導コイル19に高周波電源
より電力を供給してシリコンウェハ1を誘導加熱する。
温度は温度測定穴20を通して光放射温度計21により
測定する。温度を監視しながら1300℃まで温度を上
昇した後、ガス排出穴18を通して真空引きを行いつ
つ、ガス導入穴17より原料ガスとしてSiH4 ,C3
H8 およびキャリアガスとしてH2 を導入して二重管1
3の内部の圧力を10Torr にする。
【0019】このようにして珪素の融点1400℃より
も低い1300℃での成長にて図1のシリコンウエハ1
の上に(111)面立方晶炭化珪素単結晶層2が形成さ
れる。なお、(111)面立方晶炭化珪素単結晶層2の
成長温度は1400℃未満であればよい。
も低い1300℃での成長にて図1のシリコンウエハ1
の上に(111)面立方晶炭化珪素単結晶層2が形成さ
れる。なお、(111)面立方晶炭化珪素単結晶層2の
成長温度は1400℃未満であればよい。
【0020】(0001)面α型炭化珪素単結晶層4の
成長の際には、図7のサセプタ15の上に立方晶炭化珪
素単結晶層2を接合し(図2参照)、シリコンウエハ1
を除去した状態から(図3参照)から、誘導コイル19
に高周波電源より電力を供給して立方晶炭化珪素単結晶
層2を誘導加熱する。温度は温度測定穴20を通して光
放射温度計21により測定する。温度を監視しながら1
500℃まで温度を上昇した後、ガス排出穴18を通し
て真空引きを行いつつ、ガス導入穴17より原料ガスと
してSiH4 ,C3 H8 およびキャリアガスとしてH2
を導入して二重管13の内部の圧力を10Torr にす
る。
成長の際には、図7のサセプタ15の上に立方晶炭化珪
素単結晶層2を接合し(図2参照)、シリコンウエハ1
を除去した状態から(図3参照)から、誘導コイル19
に高周波電源より電力を供給して立方晶炭化珪素単結晶
層2を誘導加熱する。温度は温度測定穴20を通して光
放射温度計21により測定する。温度を監視しながら1
500℃まで温度を上昇した後、ガス排出穴18を通し
て真空引きを行いつつ、ガス導入穴17より原料ガスと
してSiH4 ,C3 H8 およびキャリアガスとしてH2
を導入して二重管13の内部の圧力を10Torr にす
る。
【0021】このようにして珪素の融点1400℃より
も高い1500℃での成長にて図4の立方晶炭化珪素単
結晶層2の上にα型炭化珪素単結晶層4が形成される。
このとき、CVD法により成長したα型炭化珪素単結晶
層4は欠陥が少なく高品位である。ここでのα型炭化珪
素単結晶層4の成長温度は1500℃以上であればよ
い。
も高い1500℃での成長にて図4の立方晶炭化珪素単
結晶層2の上にα型炭化珪素単結晶層4が形成される。
このとき、CVD法により成長したα型炭化珪素単結晶
層4は欠陥が少なく高品位である。ここでのα型炭化珪
素単結晶層4の成長温度は1500℃以上であればよ
い。
【0022】なお、CVD法にて気相成長を続ける二段
階CVD法により(111)面立方晶炭化珪素単結晶層
2の上にα型炭化珪素単結晶層4を形成することについ
ては、特開昭61−243000号公報においても述べ
られており、基本的に同様にα型炭化珪素単結晶層4を
形成することができる。
階CVD法により(111)面立方晶炭化珪素単結晶層
2の上にα型炭化珪素単結晶層4を形成することについ
ては、特開昭61−243000号公報においても述べ
られており、基本的に同様にα型炭化珪素単結晶層4を
形成することができる。
【0023】次に、図4に示すように立方晶炭化珪素単
結晶層2の上にα型炭化珪素単結晶層4を成長させた後
において、図5に示すように、α型炭化珪素単結晶層4
を種結晶として昇華再結晶法によりα型バルク炭化珪素
単結晶としての(0001)面α型炭化珪素単結晶イン
ゴット5を成長させる。
結晶層2の上にα型炭化珪素単結晶層4を成長させた後
において、図5に示すように、α型炭化珪素単結晶層4
を種結晶として昇華再結晶法によりα型バルク炭化珪素
単結晶としての(0001)面α型炭化珪素単結晶イン
ゴット5を成長させる。
【0024】この昇華再結晶法によりインゴット5を形
成するための装置の一例を、図8に示す。図8におい
て、真空容器(チャンバー)31内には基台32が設け
られ、この基台32の上には断熱材33に覆われた黒鉛
製ルツボ34が載置されている。黒鉛製ルツボ34は、
上面が開口するルツボ本体34aと、ルツボ本体34a
の開口部を塞ぐ蓋材34bとからなる。蓋材34bは、
種結晶である(0001)面α型炭化珪素単結晶層4を
支持する台座となる。尚、蓋材34bは、α型炭化珪素
単結晶層4を成長させる際に立方晶炭化珪素単結晶層2
を接合する支持プレート3であってもよいし、別体であ
ってもよい。又、黒鉛製ルツボ34の内側には黒鉛製支
持板35が固定され、黒鉛製支持板35はその中央部が
珪素36の載置部となるとともにその周辺部に穴35a
が形成されている。この黒鉛製支持板35はルツボ本体
34aの底部に炭化珪素原料粉末37を入れた時におい
て炭化珪素原料粉末37の上側に位置するように設置さ
れている。
成するための装置の一例を、図8に示す。図8におい
て、真空容器(チャンバー)31内には基台32が設け
られ、この基台32の上には断熱材33に覆われた黒鉛
製ルツボ34が載置されている。黒鉛製ルツボ34は、
上面が開口するルツボ本体34aと、ルツボ本体34a
の開口部を塞ぐ蓋材34bとからなる。蓋材34bは、
種結晶である(0001)面α型炭化珪素単結晶層4を
支持する台座となる。尚、蓋材34bは、α型炭化珪素
単結晶層4を成長させる際に立方晶炭化珪素単結晶層2
を接合する支持プレート3であってもよいし、別体であ
ってもよい。又、黒鉛製ルツボ34の内側には黒鉛製支
持板35が固定され、黒鉛製支持板35はその中央部が
珪素36の載置部となるとともにその周辺部に穴35a
が形成されている。この黒鉛製支持板35はルツボ本体
34aの底部に炭化珪素原料粉末37を入れた時におい
て炭化珪素原料粉末37の上側に位置するように設置さ
れている。
【0025】又、断熱材33は、黒鉛製ルツボ34の底
面および側面を覆う本体部33aと、黒鉛製ルツボ34
の上部を覆う蓋部33bとからなる。真空容器31には
排気管38を介して真空ポンプ39が接続されている。
又、排気管38には排気弁40が設けられている。そし
て、真空ポンプ39により真空容器31内を排気できる
ようになっている。さらに、真空容器31には不活性ガ
ス導入管41が設けられ、この不活性ガス導入管41を
通して不活性ガスであるアルゴンガスを真空容器31に
導入できるようになっている。
面および側面を覆う本体部33aと、黒鉛製ルツボ34
の上部を覆う蓋部33bとからなる。真空容器31には
排気管38を介して真空ポンプ39が接続されている。
又、排気管38には排気弁40が設けられている。そし
て、真空ポンプ39により真空容器31内を排気できる
ようになっている。さらに、真空容器31には不活性ガ
ス導入管41が設けられ、この不活性ガス導入管41を
通して不活性ガスであるアルゴンガスを真空容器31に
導入できるようになっている。
【0026】真空容器31内における断熱材33の外周
側には誘導コイル42が配置され、この誘導コイル42
に対し高周波電源から電力を供給することにより黒鉛製
ルツボ34を誘導加熱できるようになっている。
側には誘導コイル42が配置され、この誘導コイル42
に対し高周波電源から電力を供給することにより黒鉛製
ルツボ34を誘導加熱できるようになっている。
【0027】ルツボ蓋材34bと断熱材蓋部33bとの
間には黒鉛製の抵抗加熱ヒータ43が配置され、電極4
4を介して電源ケーブル、電源( 図示せず) と接続され
ている。抵抗加熱ヒータ43に対し電源から電力を供給
することによりルツボ蓋材34bに固定された種結晶で
ある(0001)面α型炭化珪素単結晶層4の温度を調
節できるようになっている。
間には黒鉛製の抵抗加熱ヒータ43が配置され、電極4
4を介して電源ケーブル、電源( 図示せず) と接続され
ている。抵抗加熱ヒータ43に対し電源から電力を供給
することによりルツボ蓋材34bに固定された種結晶で
ある(0001)面α型炭化珪素単結晶層4の温度を調
節できるようになっている。
【0028】真空容器31の内部における断熱材33の
底面部には温度測定穴45が設けられ、この温度測定穴
45を通して黒鉛製ルツボ34の底部の光を取り出して
光放射温度計にてルツボ本体34aの温度を測定できる
ようになっている。又、断熱材33の蓋部33bには温
度測定穴46が設けられ、この温度測定穴46を通して
抵抗加熱ヒータ43の光を取り出して光放射温度計にて
抵抗加熱ヒータ43の温度を測定できるようになってい
る。
底面部には温度測定穴45が設けられ、この温度測定穴
45を通して黒鉛製ルツボ34の底部の光を取り出して
光放射温度計にてルツボ本体34aの温度を測定できる
ようになっている。又、断熱材33の蓋部33bには温
度測定穴46が設けられ、この温度測定穴46を通して
抵抗加熱ヒータ43の光を取り出して光放射温度計にて
抵抗加熱ヒータ43の温度を測定できるようになってい
る。
【0029】この図8の結晶成長装置30を用いて、
(0001)面α型炭化珪素単結晶層4の上に(000
1)面α型炭化珪素単結晶インゴット5を成長させる
が、これを詳しく説明する。
(0001)面α型炭化珪素単結晶層4の上に(000
1)面α型炭化珪素単結晶インゴット5を成長させる
が、これを詳しく説明する。
【0030】図8における黒鉛製ルツボの蓋材34bを
結晶成長装置30から取り外し、図4に示すように、黒
鉛製ルツボの蓋材34bに(0001)面α型炭化珪素
単結晶層4を形成し、再び図8に示すように黒鉛製ルツ
ボの蓋材34bを結晶成長装置30に装着する。このよ
うにして、(0001)面α型炭化珪素単結晶層4が黒
鉛製ルツボの蓋材34bの下面に配置される。
結晶成長装置30から取り外し、図4に示すように、黒
鉛製ルツボの蓋材34bに(0001)面α型炭化珪素
単結晶層4を形成し、再び図8に示すように黒鉛製ルツ
ボの蓋材34bを結晶成長装置30に装着する。このよ
うにして、(0001)面α型炭化珪素単結晶層4が黒
鉛製ルツボの蓋材34bの下面に配置される。
【0031】一方、図8における黒鉛製ルツボ34には
炭化珪素原料粉末37が100g充填されている。炭化
珪素原料粉末37は、研磨材として市販されている平均
粒径500μmのものを予め真空中で1800〜200
0℃で熱処理して使用している。又、黒鉛製支持板35
の上には珪素36を載せる。珪素36としてシリコンウ
エハを整形したものを用いた。このシリコンウエハの代
わりに珪素粉末を用いてもよい。
炭化珪素原料粉末37が100g充填されている。炭化
珪素原料粉末37は、研磨材として市販されている平均
粒径500μmのものを予め真空中で1800〜200
0℃で熱処理して使用している。又、黒鉛製支持板35
の上には珪素36を載せる。珪素36としてシリコンウ
エハを整形したものを用いた。このシリコンウエハの代
わりに珪素粉末を用いてもよい。
【0032】この状態から、排気管38と排気弁40と
を通して真空ポンプ39により真空容器31内を排気す
る。このときの真空度は10-3〜10-4Torr とする。
さらに、誘導コイル42に高周波電源より電力を供給し
て黒鉛製ルツボ34を誘導加熱する。温度は温度測定穴
45を通して黒鉛製ルツボ34の底を光放射温度計によ
り測定する。温度を監視しながら1200℃まで温度を
上昇した後、不活性ガス導入管41よりアルゴンガスを
導入して真空容器31内の圧力を500Torr にする。
その後、誘導コイル42に電力を供給して再び温度を上
昇させて黒鉛製ルツボ34の温度を2330℃にして炭
化珪素原料粉末37の昇華温度にする。このときの(0
001)面α型炭化珪素単結晶層4の温度は、温度測定
穴46を通して抵抗加熱ヒータ43を光放射温度計によ
り監視しながらルツボ本体34aの温度すなわち炭化珪
素原料粉末37の温度より120℃だけ低くなるように
供給電力を調整して2210℃とする。そして、炭化珪
素原料粉末37と(0001)面α型炭化珪素単結晶層
4の温度が安定した後、真空ポンプ39により真空容器
31を減圧する。減圧とともに炭化珪素原料粉末37か
ら昇華が始まり結晶成長が開始される。この際、1Tor
r まで減圧して成長圧力とする。又、結晶成長中はアル
ゴンガスを10リットル/min流し、排気弁40の開
度を調節しながら真空ポンプ39により圧力を制御す
る。
を通して真空ポンプ39により真空容器31内を排気す
る。このときの真空度は10-3〜10-4Torr とする。
さらに、誘導コイル42に高周波電源より電力を供給し
て黒鉛製ルツボ34を誘導加熱する。温度は温度測定穴
45を通して黒鉛製ルツボ34の底を光放射温度計によ
り測定する。温度を監視しながら1200℃まで温度を
上昇した後、不活性ガス導入管41よりアルゴンガスを
導入して真空容器31内の圧力を500Torr にする。
その後、誘導コイル42に電力を供給して再び温度を上
昇させて黒鉛製ルツボ34の温度を2330℃にして炭
化珪素原料粉末37の昇華温度にする。このときの(0
001)面α型炭化珪素単結晶層4の温度は、温度測定
穴46を通して抵抗加熱ヒータ43を光放射温度計によ
り監視しながらルツボ本体34aの温度すなわち炭化珪
素原料粉末37の温度より120℃だけ低くなるように
供給電力を調整して2210℃とする。そして、炭化珪
素原料粉末37と(0001)面α型炭化珪素単結晶層
4の温度が安定した後、真空ポンプ39により真空容器
31を減圧する。減圧とともに炭化珪素原料粉末37か
ら昇華が始まり結晶成長が開始される。この際、1Tor
r まで減圧して成長圧力とする。又、結晶成長中はアル
ゴンガスを10リットル/min流し、排気弁40の開
度を調節しながら真空ポンプ39により圧力を制御す
る。
【0033】炭化珪素原料粉末37から昇華したガスは
種結晶であるα型炭化珪素単結晶層4との温度差を駆動
力として(0001)面α型炭化珪素単結晶層4まで到
達して、結晶成長が進行する。5時間の成長の後、アル
ゴンガスを真空容器31に導入するとともに誘導コイル
42および抵抗加熱ヒータ43への電力供給を停止し、
温度を下げて成長終了とする。
種結晶であるα型炭化珪素単結晶層4との温度差を駆動
力として(0001)面α型炭化珪素単結晶層4まで到
達して、結晶成長が進行する。5時間の成長の後、アル
ゴンガスを真空容器31に導入するとともに誘導コイル
42および抵抗加熱ヒータ43への電力供給を停止し、
温度を下げて成長終了とする。
【0034】その結果、図5に示すように、種結晶であ
る(0001)面α型炭化珪素単結晶層4上に(000
1)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴッ
ト)5が形成される。(0001)面α型炭化珪素単結
晶(炭化珪素単結晶インゴット)5はその厚さが約2m
m、直径が4インチである。このようにして、大口径の
炭化珪素単結晶インゴットが得られる。つまり、黒鉛製
ルツボ34内において炭化珪素原料粉末37を不活性ガ
ス界囲気中で加熱昇華させ、炭化珪素原料粉末37より
やや低温になっている(0001)面α型炭化珪素単結
晶層4の表面側に炭化珪素単結晶を成長させる昇華再結
晶法にて(0001)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素
単結晶インゴット)5が得られる。
る(0001)面α型炭化珪素単結晶層4上に(000
1)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴッ
ト)5が形成される。(0001)面α型炭化珪素単結
晶(炭化珪素単結晶インゴット)5はその厚さが約2m
m、直径が4インチである。このようにして、大口径の
炭化珪素単結晶インゴットが得られる。つまり、黒鉛製
ルツボ34内において炭化珪素原料粉末37を不活性ガ
ス界囲気中で加熱昇華させ、炭化珪素原料粉末37より
やや低温になっている(0001)面α型炭化珪素単結
晶層4の表面側に炭化珪素単結晶を成長させる昇華再結
晶法にて(0001)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素
単結晶インゴット)5が得られる。
【0035】このとき2330℃の成長にてα型炭化珪
素単結晶層4の上にα型炭化珪素単結晶インゴット5が
形成されるが、α型炭化珪素単結晶層4からの成長であ
るので固相転移はなく、その結果、結晶欠陥も発生しな
い。なお、昇華再結晶法による炭化珪素単結晶の成長温
度は2000℃以上であればよい。
素単結晶層4の上にα型炭化珪素単結晶インゴット5が
形成されるが、α型炭化珪素単結晶層4からの成長であ
るので固相転移はなく、その結果、結晶欠陥も発生しな
い。なお、昇華再結晶法による炭化珪素単結晶の成長温
度は2000℃以上であればよい。
【0036】また、成長時に、固体状の珪素36から珪
素が気化し、真空容器(チャンバー)31内における珪
素の分圧が上昇し、初期成長において(0001)面α
型炭化珪素単結晶層4から珪素成分が抜けて(000
1)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴッ
ト)5の表面が炭化されるのが防止される。
素が気化し、真空容器(チャンバー)31内における珪
素の分圧が上昇し、初期成長において(0001)面α
型炭化珪素単結晶層4から珪素成分が抜けて(000
1)面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴッ
ト)5の表面が炭化されるのが防止される。
【0037】さらに、図6に示すように、(0001)
面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴット)5
を黒鉛製ルツボの蓋材34bから取り外し、得られた結
晶をスライス、研磨して半導体基板となる。この基板を
X線回折およびラマン分光により結晶面方位、結晶構造
(多形)を判定した結果、6H型の(0001)面方位
をもつものであることが確認された。
面α型炭化珪素単結晶(炭化珪素単結晶インゴット)5
を黒鉛製ルツボの蓋材34bから取り外し、得られた結
晶をスライス、研磨して半導体基板となる。この基板を
X線回折およびラマン分光により結晶面方位、結晶構造
(多形)を判定した結果、6H型の(0001)面方位
をもつものであることが確認された。
【0038】この基板を用いて、大電力用の縦型MOS
FET、pnダイオード、ショットキーダイオード等の
半導体装置が作製される。このように本実施の形態は、
下記の特徴を有する。 (イ)シリコンウエハ1の上に立方晶炭化珪素単結晶層
2を成長させ(第1工程)、立方晶炭化珪素単結晶層2
の上にα型炭化珪素単結晶層4を成長させ(第2工
程)、α型炭化珪素単結晶層4を種結晶として炭化珪素
原料37を不活性ガス雰囲気中で加熱昇華させ、炭化珪
素原料37よりやや低温になっているα型炭化珪素単結
晶層4上にα型炭化珪素単結晶インゴット5を成長させ
た(第3工程)。第2工程においては昇華再結晶法を用
いておらず結晶欠陥が誘発することがない。さらに、第
3工程において、α型となっている炭化珪素単結晶を種
結晶として用いるので、固相転移に伴う結晶欠陥の誘発
を招くこともない。このようにして、昇華再結晶法を用
いて立方晶炭化珪素単結晶を種結晶としてα型炭化珪素
単結晶を得ようとすると結晶欠陥を誘発してしまうが、
本実施形態によればα型炭化珪素単結晶を種結晶として
昇華再結晶法にてα型バルク炭化珪素単結晶を得るので
結晶欠陥を抑制することができる。また、第3工程にお
いてはα型炭化珪素単結晶の膜厚を厚くでき基板として
好ましいものとなる。
FET、pnダイオード、ショットキーダイオード等の
半導体装置が作製される。このように本実施の形態は、
下記の特徴を有する。 (イ)シリコンウエハ1の上に立方晶炭化珪素単結晶層
2を成長させ(第1工程)、立方晶炭化珪素単結晶層2
の上にα型炭化珪素単結晶層4を成長させ(第2工
程)、α型炭化珪素単結晶層4を種結晶として炭化珪素
原料37を不活性ガス雰囲気中で加熱昇華させ、炭化珪
素原料37よりやや低温になっているα型炭化珪素単結
晶層4上にα型炭化珪素単結晶インゴット5を成長させ
た(第3工程)。第2工程においては昇華再結晶法を用
いておらず結晶欠陥が誘発することがない。さらに、第
3工程において、α型となっている炭化珪素単結晶を種
結晶として用いるので、固相転移に伴う結晶欠陥の誘発
を招くこともない。このようにして、昇華再結晶法を用
いて立方晶炭化珪素単結晶を種結晶としてα型炭化珪素
単結晶を得ようとすると結晶欠陥を誘発してしまうが、
本実施形態によればα型炭化珪素単結晶を種結晶として
昇華再結晶法にてα型バルク炭化珪素単結晶を得るので
結晶欠陥を抑制することができる。また、第3工程にお
いてはα型炭化珪素単結晶の膜厚を厚くでき基板として
好ましいものとなる。
【0039】さらに、シリコンウエハ1上に形成させた
立方晶炭化珪素単結晶層2およびα型炭化珪素単結晶層
4、α型炭化珪素単結晶インゴット5は、下地のシリコ
ンウエハ1と同一の口径をもつこととなる。一方、今
日、シリコンウエハ1は8〜10インチのものまで容易
に入手できる技術水準にある。よって、8〜10インチ
の大口径のα型炭化珪素単結晶インゴット5が得られ
る。
立方晶炭化珪素単結晶層2およびα型炭化珪素単結晶層
4、α型炭化珪素単結晶インゴット5は、下地のシリコ
ンウエハ1と同一の口径をもつこととなる。一方、今
日、シリコンウエハ1は8〜10インチのものまで容易
に入手できる技術水準にある。よって、8〜10インチ
の大口径のα型炭化珪素単結晶インゴット5が得られ
る。
【0040】その結果、大口径で厚く、かつ高品位のα
型バルク炭化珪素単結晶を容易に得ることができること
となる。また、(111)面方位をもつ立方晶炭化珪素
単結晶層2表面の原子配列は(0001)面方位をもつ
α型炭化珪素単結晶表面の原子配列と同じであるため
(111)面方位をもつ立方晶炭化珪素単結晶層2の上
に欠陥のない(0001)面方位をもつα型炭化珪素単
結晶4が成長できる。つまり、(0001)面α型(6
H型)炭化珪素単結晶4を種結晶として用いたので、結
晶欠陥のない(0001)面α型(6H型)炭化珪素単
結晶5が成長できる。
型バルク炭化珪素単結晶を容易に得ることができること
となる。また、(111)面方位をもつ立方晶炭化珪素
単結晶層2表面の原子配列は(0001)面方位をもつ
α型炭化珪素単結晶表面の原子配列と同じであるため
(111)面方位をもつ立方晶炭化珪素単結晶層2の上
に欠陥のない(0001)面方位をもつα型炭化珪素単
結晶4が成長できる。つまり、(0001)面α型(6
H型)炭化珪素単結晶4を種結晶として用いたので、結
晶欠陥のない(0001)面α型(6H型)炭化珪素単
結晶5が成長できる。
【0041】その結果、大口径で厚く、かつ高品位の
(0001)面方位をもつα型(6H型)炭化珪素単結
晶を、効率よく、低コストで大量に製造することができ
ることとなる。 (ロ)第2工程におけるα型炭化珪素単結晶層4の成長
は、立方晶炭化珪素単結晶がα型炭化珪素単結晶に転移
しない温度、即ち、2000℃以下で行ったので結晶性
に優れている。 (ハ)第1工程における立方晶炭化珪素単結晶層2の成
長と、第2工程におけるα型炭化珪素単結晶層4の成長
とは、共に化学的気相成長法を用いているので、同一の
方法(装置)を用いることにより製造コストの低減を図
ることができる。
(0001)面方位をもつα型(6H型)炭化珪素単結
晶を、効率よく、低コストで大量に製造することができ
ることとなる。 (ロ)第2工程におけるα型炭化珪素単結晶層4の成長
は、立方晶炭化珪素単結晶がα型炭化珪素単結晶に転移
しない温度、即ち、2000℃以下で行ったので結晶性
に優れている。 (ハ)第1工程における立方晶炭化珪素単結晶層2の成
長と、第2工程におけるα型炭化珪素単結晶層4の成長
とは、共に化学的気相成長法を用いているので、同一の
方法(装置)を用いることにより製造コストの低減を図
ることができる。
【0042】また、α型炭化珪素単結晶層4を成長させ
る際の立方晶炭化珪素単結晶層2を接合する支持プレー
ト3を、α型炭化珪素単結晶インゴット5を成長させる
際のα型炭化珪素単結晶層4を支持する黒鉛製ルツボ3
4の蓋材34bとすることにより、α型炭化珪素単結晶
層4を支持プレート3から蓋材34bへ貼り替える工程
を省くことができる。また、α型炭化珪素単結晶層4は
非常に薄く取り扱いが困難なため支持プレート3から蓋
材34bへの貼り替えをなくすことは製造上有利であ
る。
る際の立方晶炭化珪素単結晶層2を接合する支持プレー
ト3を、α型炭化珪素単結晶インゴット5を成長させる
際のα型炭化珪素単結晶層4を支持する黒鉛製ルツボ3
4の蓋材34bとすることにより、α型炭化珪素単結晶
層4を支持プレート3から蓋材34bへ貼り替える工程
を省くことができる。また、α型炭化珪素単結晶層4は
非常に薄く取り扱いが困難なため支持プレート3から蓋
材34bへの貼り替えをなくすことは製造上有利であ
る。
【0043】以下に、他の形態を説明する。昇華再結晶
の際に、上記実施形態では炭化珪素原料粉末37の温度
を2330℃としたが、2300〜2350℃の範囲と
するとよい。2300℃より低い温度であると原料から
の昇華量が少なく成長速度が小さくなり、生産性が悪く
なる。2350℃より高い温度であると原料からの昇華
量が多く成長速度が大きくなり、多結晶化する。また、
炭化珪素原料温度を2300〜2350℃とし、種結晶
である(0001)面方位をもつα型炭化珪素単結晶層
4の温度を2000〜2300℃とすることにより、α
型炭化珪素単結晶成長に適した成長条件となる。
の際に、上記実施形態では炭化珪素原料粉末37の温度
を2330℃としたが、2300〜2350℃の範囲と
するとよい。2300℃より低い温度であると原料から
の昇華量が少なく成長速度が小さくなり、生産性が悪く
なる。2350℃より高い温度であると原料からの昇華
量が多く成長速度が大きくなり、多結晶化する。また、
炭化珪素原料温度を2300〜2350℃とし、種結晶
である(0001)面方位をもつα型炭化珪素単結晶層
4の温度を2000〜2300℃とすることにより、α
型炭化珪素単結晶成長に適した成長条件となる。
【0044】また、昇華再結晶の際の成長圧力は1Tor
r としたが、0.1〜100Torrでもよい。0.1To
rr より低いと原料からの昇華量が多く成長速度が大き
くなり、多結晶化する。100Torr より高いと原料か
らの昇華量が少なく成長速度が小さくなり、生産性が悪
くなる。つまり、不活性ガスの圧力を0.1〜100T
orr とすることにより、α型炭化珪素単結晶成長に適し
た成長条件となる。
r としたが、0.1〜100Torrでもよい。0.1To
rr より低いと原料からの昇華量が多く成長速度が大き
くなり、多結晶化する。100Torr より高いと原料か
らの昇華量が少なく成長速度が小さくなり、生産性が悪
くなる。つまり、不活性ガスの圧力を0.1〜100T
orr とすることにより、α型炭化珪素単結晶成長に適し
た成長条件となる。
【0045】上述した実施の形態では6H型の炭化珪素
単結晶を成長させたが、他のα型結晶である4H型など
の結晶も成長条件の変更により同様に成長できる。上述
した例では、第1工程として化学的気相成長法を用いて
シリコンウエハ1上に(111)面立方晶炭化珪素単結
晶層2を形成し、第2工程として同じく化学的気相成長
法を用いて立方晶炭化珪素単結晶層2の上にα型炭化珪
素単結晶層4を形成したが、他にも、液相エピタキシャ
ル法や分子線エピタキシャル法や真空蒸着法やスパッタ
リング法を用いてもよい。例えば、第1工程には化学的
気相成長法を用い、第2工程には液相エピタキシャル法
を用いる。ここで、第1,2工程とも同一の方法(装
置)を用いることにより製造コストの低減を図ることが
できる。
単結晶を成長させたが、他のα型結晶である4H型など
の結晶も成長条件の変更により同様に成長できる。上述
した例では、第1工程として化学的気相成長法を用いて
シリコンウエハ1上に(111)面立方晶炭化珪素単結
晶層2を形成し、第2工程として同じく化学的気相成長
法を用いて立方晶炭化珪素単結晶層2の上にα型炭化珪
素単結晶層4を形成したが、他にも、液相エピタキシャ
ル法や分子線エピタキシャル法や真空蒸着法やスパッタ
リング法を用いてもよい。例えば、第1工程には化学的
気相成長法を用い、第2工程には液相エピタキシャル法
を用いる。ここで、第1,2工程とも同一の方法(装
置)を用いることにより製造コストの低減を図ることが
できる。
【0046】炭化珪素材料は、その形態として粉末以外
にも焼結体でもよい。ルツボの材料は、黒鉛製のものの
他にも、モリブデンやタングステンやタンタル等の高融
点金属製のものでもよい。
にも焼結体でもよい。ルツボの材料は、黒鉛製のものの
他にも、モリブデンやタングステンやタンタル等の高融
点金属製のものでもよい。
【図1】α型バルク炭化珪素単結晶基板の製造工程を説
明するための断面図。
明するための断面図。
【図2】同じく製造工程を説明するための断面図。
【図3】同じく製造工程を説明するための断面図。
【図4】同じく製造工程を説明するための断面図。
【図5】同じく製造工程を説明するための断面図。
【図6】同じく製造工程を説明するための断面図。
【図7】CVD装置の断面図。
【図8】昇華再結晶成長装置の断面図。
1…珪素単結晶基板としてのシリコンウエハ、2…立方
晶炭化珪素単結晶層、4…α型炭化珪素単結晶層、5…
α型炭化珪素単結晶インゴット5、37…炭化珪素原料
粉末
晶炭化珪素単結晶層、4…α型炭化珪素単結晶層、5…
α型炭化珪素単結晶インゴット5、37…炭化珪素原料
粉末
Claims (5)
- 【請求項1】 珪素単結晶基板の上に立方晶炭化珪素単
結晶層を成長させる第1工程と、 前記立方晶炭化珪素単結晶層の上にα型炭化珪素単結晶
層を成長させる第2工程と、 前記α型炭化珪素単結晶層を種結晶として炭化珪素原料
を不活性ガス雰囲気中で加熱昇華させ、炭化珪素原料よ
りやや低温になっている当該α型炭化珪素単結晶層上に
α型炭化珪素単結晶を成長させる第3工程とを備えたこ
とを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2工程におけるα型炭化珪素単結
晶層の成長は、立方晶炭化珪素単結晶がα型炭化珪素単
結晶に転移しない温度で行うようにした請求項1に記載
の炭化珪素単結晶の製造方法。 - 【請求項3】 前記第2工程におけるα型炭化珪素単結
晶層の成長は、2000℃以下の温度で行うようにした
請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1工程における立方晶炭化珪素単
結晶層の成長と、前記第2工程におけるα型炭化珪素単
結晶層の成長とは、同一の成長法を用いた請求項1に記
載の炭化珪素単結晶の製造方法。 - 【請求項5】 前記第1工程における珪素単結晶基板は
(111)面が成長面方位であり、立方晶炭化珪素単結
晶層は(111)面方位をもち、前記第2工程における
α型炭化珪素単結晶層は(0001)面方位をもつ請求
項1に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP12987597A JPH10324599A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
| US09/049,979 US6110279A (en) | 1996-03-29 | 1998-03-30 | Method of producing single-crystal silicon carbide |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12987597A JPH10324599A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10324599A true JPH10324599A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15020479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12987597A Pending JPH10324599A (ja) | 1996-03-29 | 1997-05-20 | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10324599A (ja) |
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1997
- 1997-05-20 JP JP12987597A patent/JPH10324599A/ja active Pending
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