JPH10324646A - 低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料およびその製造方法 - Google Patents
低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH10324646A JPH10324646A JP14872997A JP14872997A JPH10324646A JP H10324646 A JPH10324646 A JP H10324646A JP 14872997 A JP14872997 A JP 14872997A JP 14872997 A JP14872997 A JP 14872997A JP H10324646 A JPH10324646 A JP H10324646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porous material
- methane
- hydrate
- water
- lower hydrocarbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Abstract
級炭化水素を多量に含むハイドレート状物を含む材料及
びその製造方法を得る。 【解決手段】多孔質材料に対して、水を吸着させた後に
又は水を吸着させると同時に、低級炭化水素を含むガス
を接触させることにより得られた該多孔質材料の細孔内
に低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料及びその
製造方法。
Description
級炭化水素のハイドレート状物を含む材料及びその製造
方法に関し、より詳しくは多孔質材料と水とメタン、エ
タン、プロパンその他の低級炭化水素とからなり、多孔
質材料の細孔内に低級炭化水素のハイドレート状物を含
む材料及びその製造方法に関する。
てメタン、エタン、プロパン、ブタン等の低級炭化水素
やメタンを主成分とする天然ガスに注目が集められてい
る。ところが、それらの低級炭化水素は固体や液体では
なく、ガスであるため、その取り扱いには各種細心の注
意が必要である。ガスは気体の状態のままでは非常に大
きい体積を有し且つ比重が小さい。このため例えばガス
の貯蔵や輸送に際して、その貯蔵効率や輸送効率を上げ
るためにガスの体積を小さくし密度を上げる手法が求め
られている。
おいて水とのクラスレート化合物すなわちメタンハイド
レートを形成することが知られている。しかし、メタン
ハイドレートは、通常の条件においては反応しない水と
メタンとからなるもので、その形成には例えば温度30
3Kで約80MPa以上というような高圧を必要とす
る。またメタンハイドレートはその構造上非常に不安定
な物質であり、その分解を回避するようにして取り扱う
必要があるため、はなはだやっかいである。
タン、エタン、プロパン、ブタン等の低級炭化水素に加
えて、多孔質材料を介在させることにより、該多孔質材
料の細孔内にそれら低級炭化水素を多量に含むハイドレ
ート状物が得られ、しかもこれが、その構造上も安定な
材料であることを見い出した。すなわち、本発明は多孔
質材料と水とメタン、エタン、プロパンその他の低級炭
化水素とからなり、該多孔質材料の細孔内にそれら低級
炭化水素を多量に含むハイドレート状物を含む材料及び
その製造方法を提供することを目的とする。
対して、水を吸着させた後に又は水を吸着させると同時
に、低級炭化水素を含むガスを接触させることにより得
られた該多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイドレ
ート状物を含む材料を提供する。
吸着させた後に、低級炭化水素を含むガスを接触させる
ことを特徴とする該多孔質材料の細孔内に低級炭化水素
のハイドレート状物を含む材料の製造方法を提供する。
を吸着させると同時に、低級炭化水素を含むガスを接触
させることを特徴とする該多孔質材料の細孔内に低級炭
化水素のハイドレート状物を含む材料の製造方法を提供
する。
としては、細孔を有し比表面積の大きい多孔性の材料で
あれば特に限定はなく、ミクロ孔固体、好ましくは細孔
の孔径が数ナノメートル乃至数十ナノメートルというよ
うなミクロ孔を有し、比表面積が100m2/g 以上の
多孔性の材料が使用される。また水に対して反応した
り、溶解してしまうものでない限り(すなわち、実質上
溶解、反応などの悪影響を及ぼさないものである限
り)、その材質、製法、形状如何を問わず使用できる。
さらにその細孔の形状や細孔の径の分布については、均
一であるのがより好ましいが、不均一であってもよい。
る多孔質の材料であれば何れも使用できるが、中でも活
性炭(通常の活性炭のほか、活性炭素繊維、多孔質カー
ボンを含む)及びセラミックスが特に好適に用いられ
る。これら活性炭及びセラミックスは安価でしかも容易
に入手可能であるためこの点でもきわめて有利である。
また、低級炭化水素としてはメタン、エタン、エチレ
ン、プロパン、ブタン等の低級炭化水素又はこれら2種
以上の混合ガスが挙げられ、これらは本発明のハイドレ
ート状物においてゲスト(guest)となる化合物で
ある。また、ハイドレート状物の構成成分である水は、
ハイドレート状物の形成時にホスト(host)となる
物質である。
化水素とを常温、常圧又はこれら温度、圧力に近い穏和
な条件で接触させることにより、多孔質材料と水と低級
炭化水素からなるハイドレート状物が形成される。その
形成においては、短時間で、しかも例えば多孔質材料の
単位体積あたり180倍(標準状態に換算)以上もの体
積に相当する多量の低級炭化水素が取り込まれる。この
ように本発明の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハ
イドレート状物を含む材料の形成においては、別途特殊
な冷却装置等を必要とせず、また特殊な圧力設備も必要
としない。
級炭化水素のハイドレート状物を含む材料は、常圧ない
し10.68気圧(≒1082kPa、ゲージ圧で10
kg/cm2 )という穏和な圧力下とは限らず、例えば
0.2気圧(≒20kPa)というような減圧下におい
ても形成することができる。また10.68気圧を超え
る加圧下でも、圧力に対応してさらに多量の低級炭化水
素を含むハイドレート状物が形成される。
径が小さく、大きい細孔容積と大きい比表面積を有し、
粉末状、粒状、繊維状その他の各種形状のものが容易に
入手可能である。なお、その細孔径分布と比表面積は、
液体窒素温度における窒素吸着量及び吸着等温線測定に
より容易に確認することができる。それらの活性炭材料
は比表面積がきわめて大きく、このためその表面に非常
に多くの分子を吸着することができる。活性炭材料に吸
着させる分子は、吸着量を制御することにより、その殆
んどがその細孔内の表面に露出した状態で反応すると思
われる。
性炭(粉末状、粒状)のほか、上記性質を有する活性炭
素繊維(繊維状)や多孔質カーボン(粉末状、粒状)が
使用され、その一例として多孔質カーボンは例えば比表
面積2280m2 /g、細孔容積1.48mL/g、平
均細孔径1.3nmというようなものが市販されてい
る。これら通常の活性炭、活性炭素繊維及び多孔
質カーボンはその原料、製造法等の由来や外的性状等か
ら別個に扱われる場合もあるが、これらは共に炭素質の
物質で細孔径が小さく、大きい細孔容積と大きい比表面
積を有しており、本発明ではこれらの性質を利用するこ
とから、本明細書においては、通常の活性炭に加え、
活性炭素繊維及び多孔質カーボンを含めて活性炭と
指称している。
ノメートル乃至数十ナノメートルというように十分に小
さいため、その細孔表面に吸着された分子は高圧条件下
にあるような挙動を示すが、この挙動自体は擬高圧効果
と呼ばれる現象である。このように通常は高圧のみで起
こるような相変化や反応などが、細孔を有する多孔質材
料を用いることにより、より低圧、低温という穏和な条
件で起こることがあるが、本発明におけるハイドレート
状物の形成には、その理由は詳細には不明であるが、恐
らくこのような現象も関与しているものと推認される。
に水素結合を介してある構造をとり得る物質である。こ
のホストとなる水は、ある範囲の大きさをもつガス分子
〔ゲスト(guest)分子と呼ばれる〕と共存したと
きに包接化合物を形成することにより、ガス分子同志が
非常に近い位置で結晶化し、安定化する。この現象はホ
ストとなる物質とゲストとなるガス分子とがある圧力、
温度条件において共存すると、ホストとなる物質が水素
結合を介してゲストとなるガス分子とともに或る一定の
立体構造、たとえばホストがゲストを取り囲むようなか
ご状の構造などを構成する現象であり、この包接化合物
は通常低温、高圧の条件で生成する。
材料の高い吸着能力及びその細孔内における上記擬高圧
効果と、低級炭化水素の包接化合物形成という特性とを
組み合わせて利用することにより、そのような高圧を必
要とせずに、例えば減圧、或いは加圧しない条件におい
て、しかも常温で多量の低級炭化水素を迅速に取り込
み、多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイドレート
状物を形成する。
り込み能力は、これまで知られている包接化合物におけ
るゲスト対ホストの分子の数の比を大きく上回ってお
り、上記のような既知の包接化合物形成の原理のみによ
ってこの現象を説明することはできない。本発明におい
ては、多孔質材料と包接化合物との組み合わせによる何
らかの相乗効果、すなわち新規且つ有用な何らかの原理
により有効な優れた低級炭化水素ガスの取り込み作用が
生起しているものと思われる。
化水素のハイドレート状物を含む材料の製造方法の具体
的態様としては、(1)反応容器内に多孔質材料を収容
した後、水を供給して吸着させ、次いで低級炭化水素ガ
スを導入する、(2)反応容器内に水を吸着した多孔質
材料を収容した後、低級炭化水素ガスを導入する、
(3)反応容器内に多孔質材料を収容した後、水と低級
炭化水素ガスを同時に導入する、(4)、(1)〜
(3)を併用した手法等により行うことができる。
噴霧や含浸等によって供給、吸着させてもよいが、好ま
しくは水蒸気として供給され導入される。なおこの場
合、上記(3)の態様では水蒸気と低級炭化水素ガスを
同時に導入することになるが、この場合には、例えば低
級炭化水素ガスの流速、温度等を調整し、或いはそれら
の導管の内径に工夫を加えること等により、水蒸気の凝
縮などによる不都合が起こらないよう配慮する必要があ
り、そのような配慮をすることで供給される。
ン、エチレン、プロパン等の単一のガスとは限らす、天
然ガスその他、二種以上の低級炭化水素ガスの混合ガス
を含む意味である。それらの何れの態様においてもハイ
ドレート状物を減圧下でも、常圧下でも製造することが
できるため、その反応容器として特に高圧容器を必要と
しない。その際、勿論高圧容器を用いても差し支えな
い。また本発明の製造方法によれば、例えば10.68
気圧(≒1082kPa、ゲージ圧で10kg/c
m2) を超える圧力でも同様にハイドレート状物を製造
できるが、この場合にはそれに耐え得る高圧容器が使用
される。
メタンと水との組成比は1対5.75であり、水の含有
量が圧倒的に多い。これに対して、本発明の多孔質材料
の細孔内にメタンのハイドレート状物を含む材料におけ
るメタンと水との組成比は約0.5〜1.5:1(CH
4/H2O≒1/2〜3/2)であり、メタンの含有量が
非常に多い。この点は他の低級炭化水素についても同様
である。
状ないしは雪状であり、不安定な物質である。これに対
して、本発明の多孔質材料の細孔内にメタンのハイドレ
ート状物を含む材料は、多孔質材料の性状を実質上その
まま保持し、その細孔中にメタンと水がハイドレート状
に取り込まれた形となっており、安定な材料である。そ
してこの点は他の低級炭化水素についても同様である。
化水素のハイドレート状物を含む材料は、水の量に比べ
てメタン等の低級炭化水素ガスの含有量が非常に多いた
め、それ自体として例えば固形燃料として有用である。
また、本発明の材料は小容量の多孔質材料中に多量のメ
タン、エタン、プロパン等の低級炭化水素ガスを取り込
んでいるため、ガスの圧縮や液化をすることなく、コン
パクトでしかも多量の低級炭化水素ガスの貯蔵用や輸送
用としても使用し得るなど各種有用な用途に供すること
ができる。
説明するが、本発明がこれら実施例により限定されない
ことは勿論である。まず実施例で使用した多孔質材料の
細孔内に低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料の
製造装置の概略を説明し、次いでこの装置を用いた具体
的な製造例を記載している。
を示した図である。図1中、1は低級炭化水素ガス用の
高圧ボンベ、2、4、6、8及び10は弁、3はレギュ
レータ、5はガス導管、7は水蒸気を発生させる機構、
9は圧力計である。また、11は耐圧容器、12は天
秤、13は天秤12の傾きを検出する機構及びその傾き
を電磁的な力により水平に保つ機構であり、14は低級
炭化水素ガスを吸着しハイドレート状物を形成する多孔
質材料、15は参照用重り(ガスを吸着しない)であ
る。また16は真空ポンプである。
空ポンプ16により耐圧容器11及び導管5内を真空引
きした後、多孔質材料14に水を吸着させる。水の吸着
は次の手順で行う。まず水蒸気発生機構7から供給され
る水蒸気を、弁6を開とすることによりガス導管5を介
して耐圧容器11へ供給し、耐圧容器11内に飽和水蒸
気雰囲気を形成して多孔質材料14に水を十分に吸着さ
せる。
ることにより所定の水蒸気雰囲気を形成し過剰の吸着水
の脱着を行う。この後、弁4及び8を閉にして導管5内
を十分減圧し、導管5内の水分を完全に除去しておく。
次いで、こうして準備された多孔質材料14にハイドレ
ート状物形成用の低級炭化水素ガスを接触させる。高圧
ボンベ1中の低級炭化水素ガスをレギュレータ3によっ
て制御しつつ系内に導入することにより耐圧容器11内
に所定圧のガス雰囲気Sを形成する。
によるハイドレート状物の形成量の計測は、天秤12の
多孔質材料14側が、水及び低級炭化水素ガスにより重
量が増加することにより下がろうとするのを電磁的な力
により水平に保ち、それに要する電気量から吸着水量及
び吸着低級炭化水素ガス量を計算するという手法によ
り、それぞれ精密に行った。また、雰囲気温度の保持に
ついては、以上の装置本体を恒温槽に収納することによ
り実施した。図1中、その恒温槽の記載は省略してい
る。
質材料14として、比表面積1765m2 /g、平均細
孔径が1.13nm(ナノメートル)、細孔容積0.9
71cc/g、真比重2.13g/cc、見かけ比重
0.694g/ccであるピッチ系の活性炭素繊維(A
ctive Carbon Fiber)0.0320
g(0.0461cc)をセットした。引続き真空ポン
プ16により耐圧容器11及び導管5内を383K、1
mPa、2時間真空引きした後、水0.0083gを吸
着させた(細孔充填率φ=27%)。以下該活性炭素繊
維を適宜ACFと指称する。
(≒20.265kPa)のメタンガスを導入した。ま
た、比較のため、水を吸着させない点を除き、同じ条件
でメタンガスを導入した場合についても実施した。図2
はこのときのACF1g当りに吸着したメタン重量の経
時変化を示したものである。図2中、ACFに水を予め
吸着させてからメタンを吸着させた場合の重量変化は○
(白丸)印でプロットし、またACFに直接メタンを吸
着させた場含を●(黒丸)印でプロットしている。
着させ、次いでメタンガスを導入した場合は、ACFは
メタン導入時以降急速にメタンを吸蔵し始め、0.2時
間(h)経過後のメタン吸着量はACF1g当り15ミ
リモルを超え、0.5時間経過時には17ミリモル前後
にも至り、以降この吸着量を維持している。この時点で
の導入メタンガスの圧力が0.2気圧(温度:303
K)である点を考慮すると、本発明におけるメタンの吸
着速度及びその吸着量は従来技術に比べ卓越していると
云える。
性炭素繊維)の性状を目視で観察したところ、その外観
はACFそのものの性状を保持していたが、メタン吸着
量に対応して重く高密度となっていることが認められ
た。これに対して、ACFに対して水を吸着させること
なくメタンガスを導入した場合は、メタンを僅かに吸着
するだけで、上記と同じ雰囲気で時間が経過してもその
吸着量には何の変化も現われておらず、またACFの性
状を目視で観察したところ吸着操作前と同様であった。
吸着メタンの量を比較したものである。表1のとおり、
例えば0.2時間経過後の時点で、同じACFにメタン
を直接吸着させた場合のメタン吸着量は僅かに0.18
ミリモルであったのに対し、水を予め共存させた場合に
は12.08ミリモルとなり、その比は67倍であっ
た。また0.9時間経過した時点では、ACFへの直接
吸着の場合は同じく0.18ミリモルであったのに対
し、水を共存させた場合のメタン吸着量は16.46ミ
リモルとなり、その比は91倍であった。
準として、水を共存させた場合におけるメタン吸着量を
0℃、1気圧の標準状態に換算すると183ccとな
る。この結果によれば、僅かに0.2気圧の圧力におい
て、標準状態換算でACFの単位体積当たり、正に18
3倍もの体積のメタンが取り込まれことを示している。
なお、その後(0.9時間経過後)吸着量は僅かに減少
はするが、最終的には11.77ミリモルで平衡に達
し、以降変化はなかった。
CF0.0320g(0.0461cc)に対して、ま
ず水0.0083gを吸着させた(細孔充填率φ=27
%)。次いで温度303Kにおいて、それぞれ0kPa
(0気圧)から2000kPa(≒19.7気圧)まで
のメタンガスを導入し、これら各圧力において平衡に達
した後の吸着量を測定した。図3はこれらの結果であ
る。図3中、ACFに水を予め吸着させてからメタンを
吸着させた場合の重量変化は○(白丸)印でプロット
し、またACFに直接メタンを吸着させた場合を●(黒
丸)印でプロットしている。
合にはメタン圧力152kPa(≒1.5気圧)以降、
その吸蔵量は圧力上昇とともに漸次増加して行き、メタ
ン圧力2000kPa(≒19.7気圧)ではACF1
g当り21ミリモルものメタンを吸着している。
せた場合には、メタン吸着量は圧力上昇とともに僅かず
つ増加するだけであり、2000kPa(≒19.7気
圧)の段階ですら僅かに5ミリモル程度であるに過ぎな
い。またACFに水を共存させた場合には僅か101k
Pa(≒1気圧)程度のメタン圧力でACF1g当り1
2ミリモルものメタンを吸着するが、これは水を共存さ
せずに、ACFに直接メタンを接着させた場合の200
0kPa(≒19.7気圧)における吸着量(約5ミリ
モル)の2倍以上もの吸着量に相当している。
た後にメタンを吸着させた場合について、ACF1cc
を基準にして各圧力下で吸着されたメタン量を標準状態
における体積に換算すると、それぞれ、71kPa(≒
0.7気圧)で191cc、152kPa(≒1.5気
圧)で203cc、507kPa(≒5.0気圧)で2
71cc、1013kPa(≒10気圧)で290c
c、2000kPa(≒19.7気圧)で326ccと
なる。このように減圧下や常圧ないし507kPa(≒
5.0気圧)というような低圧下における優れた吸着作
用に加え、1013kPa(≒10気圧、或いは200
0kPa(≒19.7気圧)ないしそれ以上というよう
な加圧下においてもさらに有効な吸着効果が得られるこ
とを示している。
ACF0.0320g(0.0461cc)に対し、水
0.0087gを吸着させた(細孔充填率φ=28
%)。次いで温度303Kにおいて、それぞれ0kPa
(0気圧)から30kPa(≒0.3気圧)までのメタ
ンガスを導入し、これら各圧力において平衡に達した後
の吸着量を測定した。図4はこれら減圧下における結果
である(低圧メタン吸着等温線)。図4中、ACFに水
を予め吸着させてからメタンを吸着させた場合の重量変
化は○(白丸)印でプロットし、またACFに直接メタ
ンを吸着させた場合を●(黒丸)印でプロットしてい
る。
せた後に、メタンガスを導入した場合には、メタンは圧
力がきわめて低圧であっても、導入時以降急速に取り込
まれた。これを101kPa(≒1気圧)の場合につい
てみると、12ミリモル前後の吸着量を示している。ま
たACFに直接メタンを吸着させた場合には152kP
a(≒1.5気圧)でACF1g当り1ミリモル程度で
あるのに対して、ACFに対して水を吸着させた後にメ
タンガスを導入した場合には、同じ152kPa(≒
1.5気圧)で13ミリモルものメタンを吸着してい
る。
吸着メタンの量を比較したものである。表2のとおり例
えば20kPa(≒0.2気圧)で吸着平衡に達したメ
タンの量を比較した場合、水が共存する場合では、その
吸着量11.77ミリモルであるのに対して、ACFに
直接吸着させた場合には僅かに0.18ミリモルであ
り、その比は65倍であった。また152kPa(≒
1.5気圧)で吸着平衡に達したメタンの量を比較した
場合、水が共存する場合には13.08ミリモルである
のに対して、ACFに直接吸着させた場合では0.88
ミリモルに過ぎず、その比は15倍であった。
は図1に示すような装置を用いることができるが、図5
はその製造装置の態様例を示す図である。17は低級炭
化水素ガス導管であり、例えばメタン等のガス貯槽に連
なっている。18は水蒸気を発生させる機構、19は反
応容器である。容器19中には多孔質材料20が充填さ
れ、網目体や多孔板で保持されている。ハイドレート状
物の形成操作時には、例えば弁21を閉、弁22、23
を開とし、水蒸気発生機構18により水蒸気を発生させ
て導管24、25を経て容器19に導入させる。次いで
弁21を開とし低級炭化水素ガスを容器19に導入させ
る。なお、水蒸気は導管25とは別個の導管により容器
19へ導入させるようにしてもよい。また水蒸気の発生
は減圧のほか、加熱によってもよく、両者を併用しても
よい。
ガスは多孔質材料中に急速に吸着され水のホスト作用に
よりハイドレート状物が形成される。上記操作例では多
孔質材料に予め水蒸気を導入した後に低級炭化水素ガス
を導入しているが、低級炭化水素ガスを水蒸気と同時に
導入するようにしてもよことは勿論である。この場合に
は、例えば低級炭化水素ガスの流速、温度等を調整し、
或いは導管(図5で云えば25)の内径に工夫を加える
こと等により、水蒸気の凝縮などによる不都合が起こら
ないよう配慮する必要がある。
炭化水素のハイドレート状物を含む材料は、例えば多孔
質材料の単位体積あたり180倍(標準状態に換算)以
上というような多量の低級炭化水素が取り込むことがで
きる。また安価に入手可能な多孔質材料と水を用いて大
量の低級炭化水素を取り込むことができるため、それ自
体例えば固形燃料として有用であり、また、小容量で多
量の低級炭化水素を貯蔵し、輸送するのに利用できるな
ど各種有用な用途に供することができる。
炭化水素のハイドレート状物を含む材料は、穏和な圧力
及び温度条件で、しかも短時間に製造することができ、
その際特殊な圧力容器や特殊な冷却装置等を必要としな
い。また、多孔質材料の細孔内でのハイドレート状物形
成量を自由に制御することができるだけでなく、150
0kPaとか、2000kPaないしそれ以上というよ
うな加圧下においてもさらに多量のハイドレート状物を
形成することができる。
図。
について、水を共存させた場合と直接メタンに接触させ
た場合とで比較した図(温度303K、圧力0.2気
圧)。
う変化を、水を共存させた場合と直接メタンに接触させ
た場合とで比較した図(温度303K、0〜2000k
Pa)。
う変化を、水を共存させた場合と直接メタンに接触させ
た場合とで比較した図(温度303K、0〜40kP
a)。
図。
Claims (15)
- 【請求項1】多孔質材料に対して、水を吸着させた後に
又は水を吸着させると同時に、低級炭化水素を含むガス
を接触させることにより得られた該多孔質材料の細孔内
に低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料。 - 【請求項2】低級炭化水素を含むガスが1種又は2種以
上の低級炭化水素を含むガスであることを特徴とする請
求項1記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイ
ドレート状物を含む材料。 - 【請求項3】低級炭化水素を含むガスがメタンであるこ
とを特徴とする請求項1記載の多孔質材料の細孔内に低
級炭化水素のハイドレート状物を含む材料。 - 【請求項4】ハイドレート状物におけるメタンと水との
組成比が0.5〜1.5:1であることを特徴とする請
求項3記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイ
ドレート状物を含む材料。 - 【請求項5】メタンの含有量が多孔質材料の見かけ単位
体積あたり180倍以上であることを特徴とする請求項
3記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイドレ
ート状物を含む材料。 - 【請求項6】多孔質材料が活性炭又はセラミックである
ことを特徴とする請求項1記載の多孔質材料の細孔内に
低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料。 - 【請求項7】活性炭が活性炭素繊維又は多孔質カーボン
である請求項6記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水
素のハイドレート状物を含む材料。 - 【請求項8】多孔質材料が、その比表面積が100m2
/g 以上の多孔質材料であることを特徴とする請求項
1記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイドレ
ート状物を含む材料。 - 【請求項9】多孔質材料に対して、水を吸着させた後に
又は水を吸着させると同時に、低級炭化水素を含むガス
を接触させることを特徴とする該多孔質材料の細孔内に
低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料の製造方
法。 - 【請求項10】低級炭化水素を含むガスが1種又は2種
以上の低級炭化水素を含むガスであることを特徴とする
請求項9記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハ
イドレート状物を含む材料の製造方法。 - 【請求項11】低級炭化水素を含むガスがメタンである
ことを特徴とする請求項9記載の多孔質材料の細孔内に
低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料の製造方
法。 - 【請求項12】メタンの含有量が多孔質材料の見かけ単
位体積当り180倍以上であることを特徴とする請求項
11記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイド
レート状物を含む材料の製造方法。 - 【請求項13】ハイドレート状物のメタンと水との組成
比が0.5〜1.5:1であることを特徴とする請求項
11記載の多孔質材料の細孔内に低級炭化水素のハイド
レート状物を含む材料の製造方法。 - 【請求項14】多孔質材料が活性炭又はセラミックであ
ることを特徴とする請求項9記載の多孔質材料の細孔内
に低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料の製造方
法。 - 【請求項15】活性炭が活性炭素繊維又は多孔質カーボ
ンである請求項14記載の多孔質材料の細孔内に低級炭
化水素のハイドレート状物を含む材料の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14872997A JP4112042B2 (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料およびその製造方法 |
| KR1019970047119A KR19980086378A (ko) | 1997-05-22 | 1997-09-12 | 저급탄화수소의 함수화합물을 포함하는 재료 및 그의 제조방법 |
| CA002231696A CA2231696A1 (en) | 1997-04-25 | 1998-03-10 | Material comprising a hydrate-like product of gases, method of preparing same, and utilization thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14872997A JP4112042B2 (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10324646A true JPH10324646A (ja) | 1998-12-08 |
| JP4112042B2 JP4112042B2 (ja) | 2008-07-02 |
Family
ID=15459310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14872997A Expired - Fee Related JP4112042B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-05-22 | 低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4112042B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-22 JP JP14872997A patent/JP4112042B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4112042B2 (ja) | 2008-07-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6309446B1 (en) | Activated carbon for adsorptive storage of gaseous compound | |
| JP3963951B2 (ja) | 気体を貯蔵するための方法および容器 | |
| US5993766A (en) | Gas source and dispensing system | |
| JP2987686B2 (ja) | ガスの貯蔵方法 | |
| US8231712B2 (en) | Carbon-based sorbent for gas storage, and method for preparation thereof | |
| CN101438015A (zh) | 存储和冷藏氢的方法 | |
| JP2011529036A (ja) | ガス貯蔵のための包接化合物 | |
| Mahboub et al. | Improving methane storage on wet activated carbons at various amounts of water | |
| EP1759760A2 (en) | Adsorbent for the adsorption and storage of natural gas and use thereof | |
| JP7029418B2 (ja) | メタン吸蔵用球状フェノール樹脂活性炭、及びその製造方法、並びに該活性炭を用いたメタン吸蔵材、及び該活性炭を用いたメタン吸蔵方法 | |
| US6035550A (en) | Method and apparatus for treating bog in a low temperature liquid storage tank | |
| JPH10324646A (ja) | 低級炭化水素のハイドレート状物を含む材料およびその製造方法 | |
| JPH10324647A (ja) | 高密度メタンハイドレートおよびその製造方法 | |
| JP3809894B2 (ja) | ガスの貯蔵方法 | |
| JP3647602B2 (ja) | ガス燃料吸蔵固形燃料及びその製造方法 | |
| JP3710594B2 (ja) | 自動車用燃料ガスタンク及び自動車用燃料ガススタンド | |
| RU2616140C1 (ru) | Способ хранения природного газа при помощи адсорбции в промышленных газовых баллонах | |
| KR19980086378A (ko) | 저급탄화수소의 함수화합물을 포함하는 재료 및 그의 제조방법 | |
| EP1237643A4 (en) | STORAGE OF GASES USING FULER-BASED SORBENTS | |
| JP3522493B2 (ja) | 可搬式兼取替式燃料ガスタンク | |
| JP2001056098A (ja) | 天然ガスの吸着貯蔵方法およびこれに使用する吸着材 | |
| TW202339837A (zh) | 用於儲存分子二硼烷的系統及方法 | |
| JPH10299999A (ja) | 都市ガス供給量の調整方法及びそのための都市ガスタンク | |
| Lamoonkit | Methane and carbon dioxide adsorption on al-based and Zr-BASED Mofs: effects of amino-functionalization | |
| Vasiliev Jr et al. | New activated-carbon materials for systems of storing natural gas in an absorbed state |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050401 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20050906 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051104 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070508 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070703 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080408 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080409 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |