JPH10325419A - 回転軸の弾性軸継手 - Google Patents

回転軸の弾性軸継手

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JPH10325419A
JPH10325419A JP15154497A JP15154497A JPH10325419A JP H10325419 A JPH10325419 A JP H10325419A JP 15154497 A JP15154497 A JP 15154497A JP 15154497 A JP15154497 A JP 15154497A JP H10325419 A JPH10325419 A JP H10325419A
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JP
Japan
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stage
spring
disk
shaft
driven
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Application number
JP15154497A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Koga
俊光 古賀
Tadao Tokumitsu
忠男 徳満
Fumio Iwata
文雄 岩田
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NISHI NIPPON RYOJU KOSAN KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
NISHI NIPPON RYOJU KOSAN KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動減衰用スプリング機構の使用可能なばね
定数の範囲を拡大して広範囲な捩り振動の減衰を可能と
するとともに、組立て、分解及びエンジン等の機械への
取付け、取外しが容易な回転軸の弾性軸継手を提供す
る。 【解決手段】 駆動側ディスクと従動側ディスクとによ
り区画形成され、両ディスクの円周方向に沿って複数個
設けられた空所内にスプリング機構を収納して構成され
たスプリング式弾性軸継手を回転軸の軸線方向に複数個
(複数段)並設し、該複数個のスプリング軸継手をタン
デム構造に連結し、一段目の駆動側ディスクは駆動機械
の出力端に着脱自在に連結するとともに、最終段の従動
側ディスクは被駆動機械回転軸の入力端に着脱自在に連
結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶におけるエンジ
ンとプロペラ軸系との軸継手部、エンジンと発電機ある
いはエンジンと往復動型コンプレッサの軸継手部等に使
用される弾性軸継手に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶におけるエンジン〜プロペラ軸駆動
系、エンジンにより発電機や往復動コンプレッサを駆動
する動力伝達系には、エンジンからの励振力による軸系
の捩り振動を抑制するため、軸継手部に振動減衰機能を
有する弾性軸継手が使用されている。
【0003】図4はエンジンによってプロペラを駆動す
る船舶のプロペラ駆動系を示す概略構造図であり、図4
において、100はエンジン、105はプロペラであ
り、同エンジン100の動力は軸継手101、プロペラ
中間軸103及びプロペラ軸104を介してプロペラ1
05に伝達され、これを駆動する。
【0004】前記のような舶用プロペラ駆動系では、エ
ンジン100とプロペラ105との間のプロペラ中間軸
103及びプロペラ軸104の長さを長くしてプロペラ
駆動軸系の固有振動数を低下せしめ、軸系の共振現象の
発生を回避している。また前記のようなプロペラ軸系を
長軸とする手段の他に、軸継手101に弾性軸継手を採
用して捩り振動や衝撃を緩和する手段も従来多く提案さ
れている。
【0005】図5及び図6は、かかる舶用プロペラ駆動
系における軸継手101の特公昭59−43647号に
て提供されている技術を示し、図5は弾性回転軸心に沿
う断面図、図6は図5のZ−Z矢視拡大図である。
【0006】図5において、010はエンジン100の
クランク軸等の駆動機械(エンジン)の出力軸、011
は該出力軸010にキー012を介して固定された駆動
側ディスク、020は図4に示すプロペラ中間軸103
等の入力軸、021は上記入力軸020にキー038を
介して固定された従動側ディスク、014は前記駆動側
ディスク011にボルト015にて固定された補助ディ
スクである。
【0007】図6において、031はコイルスプリング
であり、その一端を駆動側ばね受032に、他端を従動
側ばね受033によって支持されている。前記駆動側ば
ね受032の背面は駆動側ディスク011及び補助ディ
スク014の支持面041に、従動側ばね受033の背
面は従動側ディスク021の支持面042にそれぞれ当
接されている。そして、前記コイルスプリング031、
駆動側ばね受032、従動側ばね受033より構成され
るスプリング機構は駆動側ディスク011、従動側ディ
スク021及び補助ディスク014の外周に沿って等間
隔を隔てて区画形成された複数の空所040内に収容さ
れている。
【0008】かかる従来の弾性軸継手を装備した舶用プ
ロペラ駆動系の作動時において、エンジン100からの
回転力(動力)は軸継手101にて捩り振動、衝撃等が
減衰された後、プロペラ中間軸103及びプロペラ軸1
04を経てプロペラ105に伝達され、これを駆動す
る。
【0009】ここでエンジン100からの励振力によっ
て捩り振動が発生し、この捩り振動によりエンジン10
0の出力軸010に直結された駆動側ディスク011が
図6のY矢印方向に変位すると、コイルスプリング03
1が撓むことにより、かかる振動による変位を吸収す
る。これにより、エンジン100に直結される駆動側か
らの振動及び衝撃は上記コイルスプリング031を備え
た弾性軸継手にて緩和される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、舶用プ
ロペラ駆動系にあってはエンジン100とプロペラ10
5とを連結するプロペラ軸系(プロペラ中間軸103、
プロペラ軸104)の軸長は、エンジン励振力との共振
を回避するように固有振動数を下げるため、極めて長く
構成される傾向にある。前記のようなプロペラ軸系の長
軸化は、船舶の積載量の減少を招くことから、かかる問
題点に対処するため、図5及び図6に示されるような弾
性軸継手を採用することにより、長軸化を抑制して軸系
の捩り振動を低減する手段が提案されている。
【0011】しかしながら、かかる従来技術の弾性軸継
手にあっては、コイルスプリング031の撓み量に強度
的な制約を受けることから使用ばね定数の範囲に制約が
あり、殊に低ばね定数化が困難で、このため広範囲な捩
り振動に対応して充分な振動抑制効果を得るのは困難で
ある。更に、かかる従来の弾性軸継手を取り付ける場
合、出力軸010に駆動側ディスク011をキー012
を介して取り付け、また入力軸020に従動側ディスク
021をキー038を介して、固定してから軸継手の制
振部材を取り付ける必要があるため、組立のための工数
が増加し、コストが嵩むという問題点がある。
【0012】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、振
動減衰用スプリング機構の使用可能なばね定数の範囲を
拡大して広範囲な捩り振動の減衰を可能とするととも
に、組立て、分解及びエンジン等の機械への取付け、取
外しが容易な回転軸の弾性軸継手を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる技術的課
題を解決するため、駆動側ディスクと従動側ディスクと
により区画形成され、両ディスクの円周方向に沿って複
数個設けられた空所内に、前記駆動側ディスクと従動側
ディスクの円周方向、相対変位により伸縮するスプリン
グと該スプリングの両端を支持するばね受とを有するス
プリング機構を収納して構成されたスプリング式弾性軸
継手を回転軸の軸線方向に複数個(複数段)並設し、各
段の従動側ディスクと次段の駆動側ディスクとを着脱自
在に連結してタンデム構造の連結態様となし、一段目の
駆動側ディスクはエンジン等の駆動機械の出力端に着脱
自在に連結するとともに、最終段の従動側ディスクはプ
ロペラ軸、発電機の回転軸等の被駆動機械回転軸の入力
端に着脱自在に連結したことを特徴とする回転軸の弾性
軸継手を提案する。
【0014】かかる発明によれば、エンジン等の駆動機
械からの捩り振動を伴う回転力は一段目のスプリング機
構にて捩り振動が減衰せしめられた後、タンデム構造に
て連結された二段目以降のスプリング機構によってさら
に減衰され、被駆動機械に伝達される。
【0015】かかる動力伝達過程において、本発明にお
いてはスプリング機構を組み込んだ駆動側ディスク及び
従動側ディスクからなるスプリング式弾性継手を複数個
(複数段)タンデム構造に連結して構成されているの
で、各段のスプリングの強度の制約を拡大することがで
き、低ばね定数のスプリング特性が得られ、これにより
捩り振動の共振点を充分に使用域外へ移し、これを回避
することができる。したがって、スプリングの組合せを
広範囲に選定することができ、広範囲な捩り振動を減衰
することが可能となる。また、各段のスプリング機構の
ばね受が軸受の機能をも備えているので、簡素なタンデ
ム構造で以って上記のような低ばね定数化をなすことが
できる。
【0016】さらに、タンデム構造のスプリング式弾性
軸継手を単体毎に任意の場所で組立てて、エンジン等の
駆動機械の軸及び発電機の軸、プロペラ軸等の被駆動軸
に組み付けることができるので、組立てや取付けが簡単
であり、組立て、取付け工数が低減される。また前記発
明に加えて、前記各空所内にシリコンオイル等の粘性流
体を封入してなることも本発明に含まれる。
【0017】かかる発明によれば、シリコンオイル等の
粘性流体の粘性摩擦による振動の減衰作用により、捩り
振動のさらなる低減が可能となり、特にエンジン発停時
での過渡的な共振応答の抑制に大きな効果を有する。さ
らに好ましくは、前記各空所内に前記スプリングを2個
並列に設ける。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この
発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明
例にすぎない。
【0019】本発明は図4における軸継手101の改良
に係るものであり、図1は図4に示す船舶のプロペラ軸
駆動系の軸継手の軸心線に沿う断面図、図2は図1のB
−B矢視一部断面図、図3はスプリング機構の拡大図で
ある。
【0020】図1及び図2において、10はエンジンの
クランク軸等の出力軸、30はプロペラ中間軸103
(図4参照)の入力軸、11は前記出力軸10にボルト
12により締結されたフライホール。13は一段目駆動
側ディスク、14は一段目補助ディスクである。上記一
段目駆動ディスク13及び補助ディスク14は、円周方
向に沿って等間隔に配置された複数個の締付ボルト16
により前記フライホール11に着脱自在に締結されてい
る。21は一段目従動側ディスクであり、該ディスク2
1は円周方向等間隔に配置されたボルト15により前記
一段目駆動側ディスク13と一段目補助ディスク14と
の間に挟持されている。
【0021】23は二段目駆動側ディスク、24は二段
目補助ディスクであり、該二段目駆動ディスク23及び
二段目補助ディスク24は円周方向に沿って、等間隔に
配置された複数の締付ボルト25により組立てられた
後、複数の締付ボルト26により、その内周端部を前記
一段目従動側ディスク21に着脱自在に締結される。3
1は二段目従動側ディスクであり、内周方向等間隔に配
置されたボルト27により連結軸32に着脱自在に締結
されている。前記連結軸32の後端フランジ部はスペー
サ33を介し、円周方向等間隔に配置されたボルト34
及び位置決め用のリーマボルト39により前記プロペラ
中間軸103の入力軸30に着脱自在に締結されてい
る。
【0022】図1乃至図3において200は一段目スプ
リング機構、201は二段目スプリング機構であり、該
一段目、二段目スプリング機構200、201は、図2
に示すように、夫々が一、二段目駆動側ディスク13、
23、一、二段目補助ディスク14、24及び一、二段
目従動側ディスク21、31の外周側に円周方向等間隔
に複数個区画形成された断面長円形の空所60、65に
収納されている。前記一段目、二段目スプリング機構2
00及び201は、図1に示すように前記空所60及び
65内に各2列設けられている。
【0023】前記一段目、二段目スプリング機構の詳細
を示す図3において、前記一段目スプリング機構200
は、一段目コイルスプリング41a、41b、該コイル
スプリング41a、41bの両端を支持する一段目駆動
側ばね受42及び一段目従動側ばね受43により構成さ
れる。又前記二段目スプリング機構201は、二段目コ
イルスプリング51a、51b、二段目駆動側ばね受5
2及び二段目従動側ばね受53により構成される。
【0024】前記一段目スプリング機構200の一段目
コイルスプリング41aと41b、並びに二段目スプリ
ング機構201の二段目コイルスプリング51aと51
bとは、前記のように(図1参照)並列に配置されてい
る。また、前記一段目コイルスプリング41aと41b
の一端は一段目駆動側ばね受42に支持され、他端は一
段目従動側ばね受43に支持されている。そして、前記
二段目コイルスプリング51aと51bの一端は二段目
駆動側ばね受52に支持され、他端は二段目従動側ばね
受53に支持されている。
【0025】また、前記一段目駆動側ばね受42の円弧
状背面42aは、一段目駆動側ディスク13及び一段目
補助ディスク14に設けられた一段目円弧状支持面45
に当接し、一段目従動側ばね受43の円弧状背面43a
は一段目従動側ディスク21に形成された円弧状支持面
46に当接している。
【0026】また、前記二段目駆動側ばね受52の円弧
状背面52aは二段目駆動側ディスク23及び二段目補
助ディスク24に設けられた二段目円弧状支持面55に
当接し、二段目従動側ばね受53の円弧状背面53aは
二段目従動側ディスク31に設けられた円弧状支持面5
6に当接している。
【0027】前記一段目及び二段目スプリング機構20
0及び201が収納された空所60及び65にはシリコ
ンオイル70が充填されている。該シリコンオイル70
は、一、二段目駆動側ディスク13、23及び一、二段
目補助ディスク14、24と、一、二段目従動側ディス
ク21、31との隙間61及び66にも導かれており、
それぞれディスクの振動による相対振幅により、該隙間
61及び66の側面及び円周面において減衰作用を生起
するようになっている。
【0028】36、37、38は前記一段目の空所60
及び隙間61内のシリコンオイルを密封、シールするた
めのO−リング、87は該O−リング37及び38を一
段目補助ディスク14の側面に係止するためのカバー、
85は該カバー87の締付用ボルトである。また、4
6、47、48は前記二段目の空所65及び隙間66内
のシリコンオイルを密封、シールするためのO−リン
グ、97は該O−リング47及び48を二段目補助ディ
スク24の側面に係止するためのカバー、86は該カバ
ー97の締付用ボルトである。
【0029】35a、35bは前記一段目の空所60及
び隙間61内のシリコンオイルの円周方向への漏れを阻
止するためのサイドシール、45a、45bは前記二段
目の空所65及び隙間66内のシリコンオイルの円周方
向への漏れを阻止するためのサイドシールである。ま
た、前記カバー87及び97は図1に示すように一段目
及び二段目の空所60及び65を塞いでおり、これを取
り外すことによって前記空所60及び65内のシリコン
オイル70を注入あるいは排出することができる。
【0030】かかる構成を備えた弾性軸継手の使用時に
おいて、エンジン100からの駆動トルク並びに捩り振
動トルクにより一段目スプリング機構200の一段目駆
動側ディスク13が例えば図3のX矢印方向に変位した
際において、一段目駆動側ばね受42が前記ディスクの
支持面45を介して、押し進められて従動側ばね受43
に接近し、これに伴って一段目コイルスプリング41
a、41bが圧縮される。前記振動はかかる一段目スプ
リング機構200の一段目コイルスプリング41a、4
1bにより減衰されるとともに、空所60及び隙間61
内に封入されたシリコンオイル70の粘性摩擦によりさ
らに減衰される。
【0031】一段目スプリング機構200及びシリコン
オイル70による前記のような振動減衰作用により、振
幅が減衰された捩り振動トルクは一段目従動ディスク2
1から二段目駆動側ディスク23に伝達される。そし
て、該振動トルク二段目駆動側ディスク23から二段目
スプリング機構201、並びに空所65及び隙間66内
のシリコンオイル70によって前記一段目における際と
同様な減衰作用がなされ、連結軸32を経てプロペラ中
間軸の入力軸30へと伝達される。
【0032】かかる一段目、二段目の2段に亘るコイル
スプリング41a、41b、51a、51b及びシリコ
ンオイル70の共働による振動減衰作用により、エンジ
ン100からの捩り振動は充分に減衰せしめられてプロ
ペラ軸系へと伝達される。
【0033】以上のように構成されたタンデム構造の弾
性軸継手を組立てる際には、工場等の任意の場所にて先
ず、一段目駆動ディスク13と一段目補助ディスク14
との間にサイドシール35a、35bが組入れられた一
段目従動側ディスク21とO−リング36とを挿入し、
この状態で一段目駆動ディスク13と一段目補助ディス
ク14とをボルト15により締め付ける。かかる一段目
駆動側ディスク13と、一段目従動側ディスク21を組
立て後、断面長円形の空所60に一段目スプリング機構
200を収納し、次いでシリコンオイル70を注入す
る。該シリコンオイル70の注入後は密封用のカバー8
7を、O−リング37、38を嵌着した状態で一段目補
助ディスク14にボルト85にて締着する。これによ
り、一段目スプリング式弾性継手の組立てが完了する。
【0034】次に二段目駆動ディスク23を上記一段目
スプリング式弾性継手にボルト26にて締結した後サイ
ドシール45a、45bが組入れられた二段目従動側デ
ィスク31を二段目駆動側ディスク23と二段目補助デ
ィスク24との間にはさみ込んで取り付ける。さらに二
段目の断面長円形の空所65に二段目スプリング機構2
01を収納後、シリコンオイル70を注入する。シリコ
ンオイル70の注入後は、密封用カバー97を、O−リ
ング47、48を嵌着した状態で2段目補助ディスク2
4にボルト86にて締着する。次いで連結軸32を二段
目従動側ディスク31に、ボルト27にて取り付け、タ
ンデム構造のスプリング式弾性軸継手の組立を完了す
る。
【0035】かかるタンデム構造スプリング式弾性軸継
手をエンジン100側に取付ける際には、所定の間隔を
隔てて同軸に据え付けられたエンジンの出力端10に締
結されたフライホイール11に一段目駆動側ディスク1
3及び一段目補助ディスク14をボルト16によって締
結着し、プロペラ中間軸103の入力軸30にスペーサ
33を挟み、ボルト34及び位置決め用のリーマボルト
39を弛めて、スペーサ33抜くことにより、エンジン
100及びプロペラ中間軸103を、軸方向に移動する
ことなく、上記弾性軸継手を取り外す。
【0036】以上のように、本発明の実施形態に係る弾
性軸継手は、スプリング機構200、201を収容して
いる空所60、65内、並びに駆動側ディスク13、2
3及び補助ディスク14、24と、従動側ディスク2
1、31との隙間にシリコンオイル70を封入したスプ
リング式弾性継手を一段目、二段目の二連あるいはそれ
以上設けたタンデム構造とすることにより、スプリング
41a、41b、51a、51bの強度の制約を拡大す
ることができ、低ばね定数の特性が得られる。これによ
り、軸系の捩り振動共振点を充分に使用域外へと回避す
ることが可能となる。
【0037】また、前記スプリング機構200、201
を収容している空所60、65内にシリコンオイル70
を封入することにより、該シリコンオイルの粘性摩擦に
よる減衰をなすことができ、エンジン発停時での共振点
の通過応答を抑制できる。また前記一段目及び二段目の
スプリング機構200、201は、駆動側ばね受42、
52及び受動側ばね受43、53を軸受兼用構造として
いるので、簡素なタンデム構造で以って低ばね定数化を
図ることができる。
【0038】さらにかかるタンデム構造のスプリング式
弾性軸継手を任意の場所で予め組立てておき、エンジン
100等の駆動機械の出力軸10にボルト12にて締結
するとともに、その二段目従動側ディスク31をプロペ
ラ中間軸103等の被駆動側の回転軸の入力軸30にボ
ルト34、39にて締結することが可能であるので、組
立て及びエンジン(駆動機械)への取付けが容易にでき
る。
【0039】
【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、スプリン
グ機構を組み込んだ駆動側ディスク及び従動側ディスク
及び従動側ディスクからなるスプリング式弾性軸継手を
複数個(複数段)タンデムに連結して構成されているの
で、各段のスプリングの強度の制約を拡大することがで
き、低ばね定数のスプリング特性が得られ、これにより
捩り振動の共振点を充分に使用域外へ移し、これを回避
することができる。したがってスプリングの組合せを広
範囲に選定することができ、広範囲な捩り振動の減衰が
可能となる。
【0040】またタンデム構造のスプリング式弾性軸継
手を単体毎に任意の場所で組立て、駆動機械及び被駆動
機械に取付け可能であるので、組立て、取付けが簡単で
その工数が低減され低コストの弾性軸継手が得られる。
さらに、請求項2のように構成すれば、シリコンオイル
等の粘性流体の粘性摩擦による振動の減衰作用により、
捩り振動のさらなる低減が可能となり、特にエンジン発
停時での過渡的な共振応答の抑制に大きな効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る弾性軸継手の縦断面図
である。
【図2】図1のB−B矢視一部断面図である。
【図3】上記実施形態におけるスプリング機構の拡大構
造図である。
【図4】船舶用のプロペラ軸系を示す側面図である。
【図5】従来の弾性軸継手の縦断面図である。
【図6】図5のZ−Z矢視図である。
【符号の説明】
10 出力軸 11 フライホール 13 一段目駆動側ディスク 14 一段目補助ディスク 21 一段目従動側ディスク 23 二段目駆動側ディスク 24 二段目補助ディスク 30 入力軸 31 二段目従動側ディスク 32 連結軸 41a、41b 一段目コイルスプリング 51a、51b 二段目コイルスプリング 42 一段目駆動側ばね受 52 二段目駆動側ばね受 43 一段目従動側ばね受 53 二段目従動側ばね受 60 空所(一段目) 65 空所(二段目) 100 エンジン 101 軸継手(弾性軸継手) 103 プロペラ中間軸 200 一段目スプリング機構 201 二段目スプリング機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 文雄 長崎市飽の浦町5番3号 西日本菱重興産 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側ディスクと従動側ディスクとによ
    り区画形成され、両ディスクの円周方向に沿って複数個
    設けられた空所内に、前記駆動側ディスクと従動側ディ
    スクの円周方向相対変位により伸縮するスプリングと該
    スプリングの両端を支持するばね受とを有するスプリン
    グ機構を収納して構成されたスプリング式弾性軸継手を
    回転の軸線方向に複数個(複数段)並設し、 各段の従動側ディスクと次段の駆動側ディスクとを着脱
    自在に連結してタンデム構造の連結様態となし、一段目
    の駆動側ディスクはエンジン等の駆動機械の出力端に着
    脱自在に連結するとともに、最終段の従動側ディスクは
    プロペラ軸、発電機の回転軸等の被駆動機械回転軸の入
    力端に着脱自在に連結したことを特徴とする回転軸の弾
    性軸継手。
  2. 【請求項2】 前記各空所内にシリコンオイル等の粘性
    流体を封入してなる請求項1記載の回転軸の弾性軸継
    手。
  3. 【請求項3】 前記各空所内に、前記スプリング機構の
    2個並列に設けた請求項1記載の回転軸の弾性軸継手。
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