JPH10326272A - 高分子溶融粘弾性推算装置及びプログラム記録媒体 - Google Patents
高分子溶融粘弾性推算装置及びプログラム記録媒体Info
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- JPH10326272A JPH10326272A JP13367497A JP13367497A JPH10326272A JP H10326272 A JPH10326272 A JP H10326272A JP 13367497 A JP13367497 A JP 13367497A JP 13367497 A JP13367497 A JP 13367497A JP H10326272 A JPH10326272 A JP H10326272A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分子量分布度が極狭い高分子のブレンド系の
溶融粘弾性を推算する装置、及びその機能を実現するた
めのプログラム記録媒体を提供する。 【解決手段】 以下の(a) 〜 (d)を含む高分子材料ブレ
ンド系の溶融粘弾性の推算装置及び当該機能を実現させ
るためのプログラム記録媒体。 (a)高分子材料ブレンド
系の各成分iのMzi とMwi 、又はMwi とM
ni 、繰り返し単位の構造、及びブレンド比率を入
力する入力装置。 (b)Mw、Mn、分散度Mw/Mn、
及びMz/Mwを推算する第1の演算装置。 (c)H
(τ)を推算し、Gn(t)、G’(ω)、G”
(ω)、η(dγ/dt)又はN(dγ/dt)を推算
する第2の演算装置。 (d)記憶装置及び表示装置。
溶融粘弾性を推算する装置、及びその機能を実現するた
めのプログラム記録媒体を提供する。 【解決手段】 以下の(a) 〜 (d)を含む高分子材料ブレ
ンド系の溶融粘弾性の推算装置及び当該機能を実現させ
るためのプログラム記録媒体。 (a)高分子材料ブレンド
系の各成分iのMzi とMwi 、又はMwi とM
ni 、繰り返し単位の構造、及びブレンド比率を入
力する入力装置。 (b)Mw、Mn、分散度Mw/Mn、
及びMz/Mwを推算する第1の演算装置。 (c)H
(τ)を推算し、Gn(t)、G’(ω)、G”
(ω)、η(dγ/dt)又はN(dγ/dt)を推算
する第2の演算装置。 (d)記憶装置及び表示装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分子量の異なる分
子量分布度が極狭い高分子材料ブレンド系について、各
ブレンド成分分子量、ブレンド比、及び化学構造に基づ
いて、溶融粘弾性的性質を推算する装置及びその機能を
実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に関するものである。
子量分布度が極狭い高分子材料ブレンド系について、各
ブレンド成分分子量、ブレンド比、及び化学構造に基づ
いて、溶融粘弾性的性質を推算する装置及びその機能を
実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分子量分布の狭い単分散高分子のブレン
ド系の粘弾性については、例えば、J.Colloid Sci., 1
4, 49 (1959)、J. Chem. Soc., Faraday Trans. II, 7
4, 1802(1978、Adv. Polym. Sci., 47, 67 (1982) 、Po
lymer Engineering Science, 36, 852 (1996) 、Am. Ch
em. Soc. Polym. Prepr., 28, 185 (1987)、Maclomolec
ules, 23, 4687 (1990) などに、多くのブレンド則が開
示されている。しかし、これらには、例えば数式1に示
されるような同定不可能な中間項を含んでいるものが多
く、溶融粘弾性の推算に適用することが容易ではない。
ド系の粘弾性については、例えば、J.Colloid Sci., 1
4, 49 (1959)、J. Chem. Soc., Faraday Trans. II, 7
4, 1802(1978、Adv. Polym. Sci., 47, 67 (1982) 、Po
lymer Engineering Science, 36, 852 (1996) 、Am. Ch
em. Soc. Polym. Prepr., 28, 185 (1987)、Maclomolec
ules, 23, 4687 (1990) などに、多くのブレンド則が開
示されている。しかし、これらには、例えば数式1に示
されるような同定不可能な中間項を含んでいるものが多
く、溶融粘弾性の推算に適用することが容易ではない。
【0003】
【数1】
【0004】ここで、G* はブレンド系の粘弾性関数、
Gi * はブレンド各成分の粘弾性関数、λi は各成分の
緩和時間のファクター、φは低分子成分の体積分率、G
12 *は粘弾性関数の中間項、λ12は中間項の緩和時間の
シフトファクターである。本発明者らは、多分散溶融高
分子の緩和スペクトルに注目し、ゼロ剪断粘度と分子量
分布から緩和スペクトルの形状を予測し、それに基づい
て多分散溶融高分子の粘弾性的性質を推測する方法を報
告している(日本レオロジー学会誌,21,149 (1993)、
特開平6-266693号公報)。しかし、この方法は多分散系
高分子溶融物に対しての適用を想定したものであり、分
子量分布の狭い高分子のブレンド系への適用には問題が
あった。
Gi * はブレンド各成分の粘弾性関数、λi は各成分の
緩和時間のファクター、φは低分子成分の体積分率、G
12 *は粘弾性関数の中間項、λ12は中間項の緩和時間の
シフトファクターである。本発明者らは、多分散溶融高
分子の緩和スペクトルに注目し、ゼロ剪断粘度と分子量
分布から緩和スペクトルの形状を予測し、それに基づい
て多分散溶融高分子の粘弾性的性質を推測する方法を報
告している(日本レオロジー学会誌,21,149 (1993)、
特開平6-266693号公報)。しかし、この方法は多分散系
高分子溶融物に対しての適用を想定したものであり、分
子量分布の狭い高分子のブレンド系への適用には問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異なった分
子量の分子量分布の狭い高分子のブレンド系の溶融粘弾
性を、各成分高分子の平均分子量、ブレンド比、及び繰
り返し単位に基づいて、溶融粘弾性の推算する装置、及
びその機能を実現するためのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的
とする。
子量の分子量分布の狭い高分子のブレンド系の溶融粘弾
性を、各成分高分子の平均分子量、ブレンド比、及び繰
り返し単位に基づいて、溶融粘弾性の推算する装置、及
びその機能を実現するためのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成要
素(a) 〜 (f)を含む、分子量分布が極狭い高分子量成分
と低分子量成分からなる高分子材料ブレンド系の溶融粘
弾性の推算装置に関する。 (a)溶融粘弾性を推算しようとする高分子材料ブレンド
系のブレンド成分iのZ平均分子量Mzi と重量平均
分子量Mwi 、または重量平均分子量Mwi と数平均分
子量Mni 、繰り返し単位の構造、及び、ブレンド
比率を入力する入力装置。 (b)上記の入力装置に入力されたブレンド成分iのMz
i 、Mwi 、Mni 、及び繰り返し単位の構造から、ブ
レンド成分iの緩和スペクトルHi (τ)を推算する第
1の演算装置。 (c)上記の第1の演算装置で推算された各ブレンド成分
の緩和スペクトルHi (τ)と入力装置に入力されたブ
レンド比に基づいて、溶融粘弾性を推算しようとする高
分子材料ブレンド系の緩和スペクトルH(τ)を推算す
る第2の演算装置。 (d)第2の演算装置で推算された高分子材料ブレンド系
の緩和スペクトルH(τ)から緩和強度の時間分布Gn
(t)、貯蔵弾性率の周波数依存性G’(ω)、損失弾
性率の周波数依存性G”(ω)、剪断粘度の剪断速度依
存性η(dγ/dt)、又は法線応力の剪断速度依存性
N(dγ/dt)を推算する第3の演算装置。 (e)上記のGn(t)、G’(ω)、G”(ω)η(d
γ/dt)、又はN(dγ/dt)を記憶する記憶装置
及び表示する表示部。
素(a) 〜 (f)を含む、分子量分布が極狭い高分子量成分
と低分子量成分からなる高分子材料ブレンド系の溶融粘
弾性の推算装置に関する。 (a)溶融粘弾性を推算しようとする高分子材料ブレンド
系のブレンド成分iのZ平均分子量Mzi と重量平均
分子量Mwi 、または重量平均分子量Mwi と数平均分
子量Mni 、繰り返し単位の構造、及び、ブレンド
比率を入力する入力装置。 (b)上記の入力装置に入力されたブレンド成分iのMz
i 、Mwi 、Mni 、及び繰り返し単位の構造から、ブ
レンド成分iの緩和スペクトルHi (τ)を推算する第
1の演算装置。 (c)上記の第1の演算装置で推算された各ブレンド成分
の緩和スペクトルHi (τ)と入力装置に入力されたブ
レンド比に基づいて、溶融粘弾性を推算しようとする高
分子材料ブレンド系の緩和スペクトルH(τ)を推算す
る第2の演算装置。 (d)第2の演算装置で推算された高分子材料ブレンド系
の緩和スペクトルH(τ)から緩和強度の時間分布Gn
(t)、貯蔵弾性率の周波数依存性G’(ω)、損失弾
性率の周波数依存性G”(ω)、剪断粘度の剪断速度依
存性η(dγ/dt)、又は法線応力の剪断速度依存性
N(dγ/dt)を推算する第3の演算装置。 (e)上記のGn(t)、G’(ω)、G”(ω)η(d
γ/dt)、又はN(dγ/dt)を記憶する記憶装置
及び表示する表示部。
【0007】また、本発明は、上記の(a) 〜(e) の機能
を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に関する。
を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に関する。
【0008】本発明は、異なった分子量の分子量分布の
狭い高分子の緩和スペクトルについて、低分子量成分の
最長緩和時間から高分子量成分の緩和スペクトルに至る
過度領域の緩和スペクトルの形状がブレンド比によって
一意的に与えられることを見出し、異なった分子量の分
子量分布の狭い高分子のブレンド系の溶融粘弾性を、各
成分高分子のZ平均分子量と重量平均分子量、または重
量平均分子量と数平均分子量、繰り返し単位の構造、及
び、ブレンド比率に基づいて、推算する装置及び機能を
実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供するものである。
狭い高分子の緩和スペクトルについて、低分子量成分の
最長緩和時間から高分子量成分の緩和スペクトルに至る
過度領域の緩和スペクトルの形状がブレンド比によって
一意的に与えられることを見出し、異なった分子量の分
子量分布の狭い高分子のブレンド系の溶融粘弾性を、各
成分高分子のZ平均分子量と重量平均分子量、または重
量平均分子量と数平均分子量、繰り返し単位の構造、及
び、ブレンド比率に基づいて、推算する装置及び機能を
実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様の例を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明の推算装置の構成の一
例を示すブロック図である。入力装置01、第1の演算
装置11、第2の演算装置12、第3の演算装置13、
記憶装置20、表示装置30及び読み出し手段40から
なる推算装置の例である。
づいて説明する。図1は、本発明の推算装置の構成の一
例を示すブロック図である。入力装置01、第1の演算
装置11、第2の演算装置12、第3の演算装置13、
記憶装置20、表示装置30及び読み出し手段40から
なる推算装置の例である。
【0010】図2は本発明の推算装置を用いて、異なっ
た分子量の分子量分布の狭い高分子のブレンド系の溶融
粘弾性を推算する手順の一例を示すフローチャートであ
る。
た分子量の分子量分布の狭い高分子のブレンド系の溶融
粘弾性を推算する手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【0011】入力装置01としてはキーボードの他、ラ
イトペンやイメージリーダなどの図形入力装置やパンチ
カードリーダなどを用いることができる。またこれらの
装置を二種類以上併用することができる。
イトペンやイメージリーダなどの図形入力装置やパンチ
カードリーダなどを用いることができる。またこれらの
装置を二種類以上併用することができる。
【0012】演算装置11〜13としては、CPUとし
ていわゆるパーソナルコンピュータを用いることができ
る。また、必要に応じて、ミニコンピュータやスーパー
コンピュータなども用いることができる。
ていわゆるパーソナルコンピュータを用いることができ
る。また、必要に応じて、ミニコンピュータやスーパー
コンピュータなども用いることができる。
【0013】記憶装置20としては、フロッピーディス
ク、ハードディスク、テープなどを用いることができ
る。
ク、ハードディスク、テープなどを用いることができ
る。
【0014】表示装置30としては、ブラウン管、液晶
ディスプレ、各種プリンタ、プロッタなどが好適に用い
られる。これらを併用してもよい。
ディスプレ、各種プリンタ、プロッタなどが好適に用い
られる。これらを併用してもよい。
【0015】以下に、本発明の計算装置または記録媒体
の各構成部分の働きについて詳細に説明する。
の各構成部分の働きについて詳細に説明する。
【0016】入力装置は、異なった分子量の分子量分布
の狭い高分子のブレンド系の溶融粘弾性を推算しようと
する高分子の繰り返し単位の構造についての情報、各ブ
レンド成分高分子iについてZ平均分子量Mzi と重量
平均分子量Mwi 、または重量平均分子量Mwi と数平
均分子量Mni 、及び、ブレンド比率を入力するもので
ある。繰り返し単位については、図形情報として入力し
てもよく、各々の繰り返し単位を構成しうるメチレン
基、メチル基、置換メチレン基、アルキル基、フェニレ
ン基、フェニル基、あるいは、アミド結合やエステル結
合などの原子団の各々に番号を付しておき、この番号の
組み合わせによって入力してもよい。また、Z平均分子
量Mzi と重量平均分子量Mwi 、または重量平均分子
量Mwi と数平均分子量Mni 、及び、ブレンド比率
は、数字で直接入力してもよいし、あるいはファイルの
形式で読みとらせてもよい。
の狭い高分子のブレンド系の溶融粘弾性を推算しようと
する高分子の繰り返し単位の構造についての情報、各ブ
レンド成分高分子iについてZ平均分子量Mzi と重量
平均分子量Mwi 、または重量平均分子量Mwi と数平
均分子量Mni 、及び、ブレンド比率を入力するもので
ある。繰り返し単位については、図形情報として入力し
てもよく、各々の繰り返し単位を構成しうるメチレン
基、メチル基、置換メチレン基、アルキル基、フェニレ
ン基、フェニル基、あるいは、アミド結合やエステル結
合などの原子団の各々に番号を付しておき、この番号の
組み合わせによって入力してもよい。また、Z平均分子
量Mzi と重量平均分子量Mwi 、または重量平均分子
量Mwi と数平均分子量Mni 、及び、ブレンド比率
は、数字で直接入力してもよいし、あるいはファイルの
形式で読みとらせてもよい。
【0017】第1の演算装置11においては、上記の入
力された各種分子量、及び繰り返し単位の化学構造か
ら、特開平6-266693号公報に記載の「多分散系高分子の
粘弾性計算装置」を用いて、各ブレンド成分高分子の緩
和スペクトルHi (τ)を推算する。
力された各種分子量、及び繰り返し単位の化学構造か
ら、特開平6-266693号公報に記載の「多分散系高分子の
粘弾性計算装置」を用いて、各ブレンド成分高分子の緩
和スペクトルHi (τ)を推算する。
【0018】第2の演算装置12においては、分子量の
異なる多分散高分子材料ブレンド系の緩和スペクトルを
4領域に分割して各領域での緩和スペクトル(第1領域
H1(τ)、第2領域H2 (τ)、第3領域H
3 (τ)、最終領域Hlast(τ))を推算し、ブレンド
系全体の緩和スペクトルH(τ)を推算する。
異なる多分散高分子材料ブレンド系の緩和スペクトルを
4領域に分割して各領域での緩和スペクトル(第1領域
H1(τ)、第2領域H2 (τ)、第3領域H
3 (τ)、最終領域Hlast(τ))を推算し、ブレンド
系全体の緩和スペクトルH(τ)を推算する。
【0019】第3の演算装置13においては、演算装置
12から得られた緩和スペクトルH(τ)から、特開平
6-266693号公報に記載の「多分散系高分子の粘弾性計算
装置」を用いて、緩和強度の時間分布Gn(t)、貯蔵
弾性率の周波数依存性G’(ω)、損失弾性率の周波数
依存性G”(ω)、剪断粘度の剪断速度依存性η(dγ
/dt)、又は法線応力の剪断速度依存性N(dγ/d
t)を推算する。
12から得られた緩和スペクトルH(τ)から、特開平
6-266693号公報に記載の「多分散系高分子の粘弾性計算
装置」を用いて、緩和強度の時間分布Gn(t)、貯蔵
弾性率の周波数依存性G’(ω)、損失弾性率の周波数
依存性G”(ω)、剪断粘度の剪断速度依存性η(dγ
/dt)、又は法線応力の剪断速度依存性N(dγ/d
t)を推算する。
【0020】図3に、緩和時間の対数τの対数logτ
を横軸に、緩和スペクトルの対数logH(τ)を縦軸
にとったグラフを示した。
を横軸に、緩和スペクトルの対数logH(τ)を縦軸
にとったグラフを示した。
【0021】図3に示されている第1領域の緩和スペク
トルH1 (τ)は、特開平6-266693号公報に記載されて
いるように、傾き−1/2の直線である。
トルH1 (τ)は、特開平6-266693号公報に記載されて
いるように、傾き−1/2の直線である。
【0022】図3に示されている第2領域の緩和スペク
トルH2 (τ)は、ブレンド比、高分子量成分の緩和ス
ペクトル、及び低分子量成分の緩和スペクトルから、数
式2により求められる。
トルH2 (τ)は、ブレンド比、高分子量成分の緩和ス
ペクトル、及び低分子量成分の緩和スペクトルから、数
式2により求められる。
【数2】 式中、Hlow (τ)は低分子量成分の緩和スペクトル、
Hhigh(τ)は高分子量成分の緩和スペクトル、φは低
分子量成分の体積分率である。
Hhigh(τ)は高分子量成分の緩和スペクトル、φは低
分子量成分の体積分率である。
【0023】図3に示されている第3領域の緩和スペク
トルH3 (τ)は、傾きθで規定される。θは、数式3
で求められる。
トルH3 (τ)は、傾きθで規定される。θは、数式3
で求められる。
【数3】
【0024】図3に示されている最終領域の緩和スペク
トルHlast(τ)は、数式4により求められる。
トルHlast(τ)は、数式4により求められる。
【数4】 式中、λ2 は緩和時間のシフトファクターであり、数式
5で与えられる。
5で与えられる。
【数5】 ここで、αは1〜1.5の定数である。
【0025】
【実施例】Macromolecules, 17, 2316 (1984) による、
分子量分布が極狭い2種のポリスチレン(PS1及びP
S2)を種々の濃度ブレンドした系の溶融粘弾性の推算
に、本発明の推算装置およびプログラムの適用を試み
た。PS1及びPS2を、4:6、8:2、9:1、及
び9.5:0.5の体積分率比でブレンドしたものの
G’(ω)とG”(ω)の実測値と推算値との比較を、
図4〜5に示した。図中記号において、○はG’(ω)
とG”(ω)の実測値、実線はそれぞれの本発明の装置
による推測値である。図から明らかなように、実測値と
推算値はよく一致した。なお、本実施例においては、第
1の記憶装置および第1〜第2の演算装置として、32
ビットのマイクロコンピュータを用いたが、この結果を
得るのに2分しか必要としなかった。
分子量分布が極狭い2種のポリスチレン(PS1及びP
S2)を種々の濃度ブレンドした系の溶融粘弾性の推算
に、本発明の推算装置およびプログラムの適用を試み
た。PS1及びPS2を、4:6、8:2、9:1、及
び9.5:0.5の体積分率比でブレンドしたものの
G’(ω)とG”(ω)の実測値と推算値との比較を、
図4〜5に示した。図中記号において、○はG’(ω)
とG”(ω)の実測値、実線はそれぞれの本発明の装置
による推測値である。図から明らかなように、実測値と
推算値はよく一致した。なお、本実施例においては、第
1の記憶装置および第1〜第2の演算装置として、32
ビットのマイクロコンピュータを用いたが、この結果を
得るのに2分しか必要としなかった。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】高分子材料ブレンド系の緩和スペクトル
H(τ)、緩和強度の時間分布Gn(t)、貯蔵弾性率
の周波数依存性G’(ω)、損失弾性率の周波数依存性
G”(ω)、剪断粘度の剪断速度依存性η(dγ/d
t)、及び法線応力の剪断速度依存性N(dγ/dt)
を高々5分程度で高い精度で推算できので、新規なポリ
マーアロイ開発や金型の自動設計のための時間が大幅に
短縮できる。
H(τ)、緩和強度の時間分布Gn(t)、貯蔵弾性率
の周波数依存性G’(ω)、損失弾性率の周波数依存性
G”(ω)、剪断粘度の剪断速度依存性η(dγ/d
t)、及び法線応力の剪断速度依存性N(dγ/dt)
を高々5分程度で高い精度で推算できので、新規なポリ
マーアロイ開発や金型の自動設計のための時間が大幅に
短縮できる。
【図1】 本発明の計算装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】 本発明の高分子材料ブレンド系の溶融粘弾性
を推算する手順の一例をしめすブロック図である。
を推算する手順の一例をしめすブロック図である。
【図3】 分子量分布が極狭い高分子材料のブレンド系
の緩和スペクトルの形状を示したグラフである。
の緩和スペクトルの形状を示したグラフである。
【図4】 実施例におけるG’(ω)の実測値と推算値
との比較を示したものである。
との比較を示したものである。
【図5】 実施例におけるG”(ω)の実測値と推算値
との比較を示したものである。
との比較を示したものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 以下の構成要素(a) 〜 (f)を含む、分子
量分布が極狭い高分子量成分と低分子量成分からなる高
分子材料ブレンド系の溶融粘弾性の推算装置。 (a)溶融粘弾性を推算しようとする高分子材料ブレンド
系のブレンド成分iのZ平均分子量Mzi と重量平均
分子量Mwi 、または重量平均分子量Mwi と数平均分
子量Mni 、繰り返し単位の構造、及び、ブレンド
比率を入力する入力装置。 (b)上記の入力装置に入力されたブレンド成分iのMz
i 、Mwi 、Mni 、及び繰り返し単位の構造から、ブ
レンド成分iの緩和スペクトルHi (τ)を推算する第
1の演算装置。 (c)上記の第1の演算装置で推算された各ブレンド成分
の緩和スペクトルHi (τ)と入力装置に入力されたブ
レンド比に基づいて、溶融粘弾性を推算しようとする高
分子材料ブレンド系の緩和スペクトルH(τ)を推算す
る第2の演算装置。 (d)第2の演算装置で推算された高分子材料ブレンド系
の緩和スペクトルH(τ)から緩和強度の時間分布Gn
(t)、貯蔵弾性率の周波数依存性G’(ω)、損失弾
性率の周波数依存性G”(ω)、剪断粘度の剪断速度依
存性η(dγ/dt)、又は法線応力の剪断速度依存性
N(dγ/dt)を推算する第3の演算装置。 (e)上記のGn(t)、G’(ω)、G”(ω)η(d
γ/dt)、又はN(dγ/dt)を記憶する記憶装置
及び表示する表示部。 - 【請求項2】 請求項1に記載の(a) 〜(e) の機能を実
現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13367497A JPH10326272A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 高分子溶融粘弾性推算装置及びプログラム記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13367497A JPH10326272A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 高分子溶融粘弾性推算装置及びプログラム記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10326272A true JPH10326272A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15110252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13367497A Pending JPH10326272A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 高分子溶融粘弾性推算装置及びプログラム記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10326272A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017171416A1 (ko) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 주식회사 엘지화학 | 고분자 구조의 정량 분석방법 및 분석장치 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13367497A patent/JPH10326272A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017171416A1 (ko) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 주식회사 엘지화학 | 고분자 구조의 정량 분석방법 및 분석장치 |
| KR20170112184A (ko) * | 2016-03-31 | 2017-10-12 | 주식회사 엘지화학 | 고분자 구조의 정량 분석방법 및 분석장치 |
| US11169066B2 (en) | 2016-03-31 | 2021-11-09 | Lg Chem, Ltd. | Method for quantitative analysis of polymer structure and analyzer |
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