JPH10326408A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JPH10326408A
JPH10326408A JP9157452A JP15745297A JPH10326408A JP H10326408 A JPH10326408 A JP H10326408A JP 9157452 A JP9157452 A JP 9157452A JP 15745297 A JP15745297 A JP 15745297A JP H10326408 A JPH10326408 A JP H10326408A
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lubricant
liquid
carbon atoms
carbon
bond
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JP9157452A
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English (en)
Inventor
Hideo Daimon
英夫 大門
Takahiro Furuya
隆博 古谷
Osamu Ishizaki
修 石崎
Takeshi Maro
毅 麿
Kazunori Adachi
和慶 安達
Yukie Fujimoto
由紀枝 藤本
Tatsuo Araki
立夫 荒木
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温〜高温の広い温度範囲にわたって安定し
た潤滑性を有し、製造コストが安価な潤滑膜及び該潤滑
膜を有する薄膜型磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 少なくともカーボンを含む保護膜を設け
た薄膜型磁気記録媒体において、その保護膜上に汎用性
溶媒に可溶で分子末端に少なくともアミノ基[-NH2]或い
はN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]を有するアルキルア
ミン系潤滑剤と、汎用性溶媒に可溶であり常温で液体で
ある潤滑剤から成る2成分の潤滑剤を設ける事によりコ
ストダウンを図ると同時に広い温度範囲で潤滑性を高め
る事が可能である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は広い温度範囲にわた
って優れた耐久性を示す薄膜型磁気記録媒体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ用の外部記憶装置としてハ
ードディスクが一般に広く使用されている。最近のハー
ドディスクはその記憶容量がますます増大し、ギガレベ
ルのものも実用化されている。
【0003】従来のハードディスクはガラス又はNiP
/Alなどの硬質非磁性基体に磁性層を設けたタイプの
ものであった。しかし、ガラスやNiP/Alなどの硬
質非磁性基体は比較的高価であり、ディスクコストの約
4割がこの硬質非磁性基体で占められてきた。
【0004】また、ノート型などの携帯用パソコンの普
及につれて、従来の硬質非磁性基体を用いたハードディ
スクでは、パソコン本体内に収容しきれないとか、収容
できたとしても記憶容量が低すぎて実用にならないなど
の問題点が指摘されている。このため、ノート型パソコ
ンの価格競争の点からも、内蔵型ハードディスクの記憶
容量の増大とコスト低減が強く求められている。
【0005】このような要求を満たすために、最近、従
来の硬質非磁性基体の代わりに、プラスチック製非磁性
基体(例えば、アモルファスポリオレフィン,APO)
に使用が試みられている。プラスチック製非磁性基体を
使用するとディスクコストを大幅に低下させることがで
きるばかりか、記憶容量も飛躍的に増大させることがで
きる。例えば、3.5インチサイズで両面記憶にする
と、約3〜5ギガ程度の記憶容量を達成することができ
る。
【0006】プラスチック製非磁性基体を用いた記録媒
体において、CoCrPt,CoCrTa,CoCrP
tTa,CoCrNiPt,CoCrPt−SiOx
CoCrPt−SiCxなどのCoを主成分とした面内薄
膜型磁気記録媒体材料は高記録密度記録特性に優れ、今
後のハードディスク用媒体として極めて重要な材料であ
る。
【0007】近年の薄膜型磁気記録媒体ではさらなる高
記録密度を実現するために記録再生時のヘッド浮上高さ
は50nm前後に設計されており、媒体と磁気ヘッドス
ライダ間のトライボロジ的役割は極めて重要となってい
る。
【0008】面内薄膜型磁気記録媒体では磁気記録を担
う磁性層が金属薄膜であるため耐久性が劣っている。従
ってヘッド浮上高さ50nm前後で充分にその信頼性を
高める保護潤滑膜の設計は磁性材料の研究開発と同様以
上に重要な課題である。さらに現在多量に使用されてい
る携帯用ノート型パソコンでは使用温湿度環境が従来の
固定型デスクトップパソコンに比べて広くなっている。
従って今後のハードディスクには広範な温湿度範囲で安
定した耐久性を有する新たな保護潤滑膜の設計が必要と
なってきている。
【0009】従来のCo系磁性層の上面には膜厚が50
〜800Å、好ましくは100〜400Åの範囲内のカ
ーボン保護膜が設けられていた。カーボン保護膜は例え
ば、スパッタカーボン、プラズマCVDカーボン、ダイヤ
モンドライクカーボン、水素含有カーボン、窒素含有カ
ーボン又はシリコン含有カーボン等から形成されてい
る。カーボン保護膜はCo系磁性層を保護すると共に、
磁気ヘッドの摺動性を高める効果がある。しかし、カー
ボン保護膜だけでは実用耐久性に劣ることが知られてい
る。このため、カーボン保護膜の上面に液体潤滑剤を塗
布してカーボン保護膜の耐久性を改善することが試みら
れている。
【0010】これまでカーボン保護膜を有する薄膜型磁
気記録媒体の耐久性を改善するために検討された液体潤
滑剤としてはモンテカチーニ社製のFomblin-Z-AM2001
(両末端:ピペロニル基)、同-DOL(両末端:水酸
基)、同-DEAL(両末端官能基:エステル基)、同-DIAC
(両末端:カルボキシル基)、或いはダイキン工業製の
Demnum-SA(片末端:水酸基)、同-SH(片末端:カルボ
キシル基)、同-SP、同-SY、或いはデュポン社製のKryt
ox等のパーフルオロポリエーテル系潤滑剤や脂肪族炭化
水素系、フッ素置換アルキル系、燐酸エステル系潤滑剤
等が知られている。
【0011】潤滑剤の重要な役割は保護膜表面に強固に
吸着して磁気ヘッドスライダが保護膜と直接接触するの
を防止する事、さらに媒体上を摺動する磁気ヘッドスラ
イダの接線力を著しく低減させる事である。これらの役
割を実現する為には先ず潤滑剤分子がカーボン保護膜表
面に化学吸着する事が必要であり、さらに潤滑剤分子そ
のものが潤滑膜として接線力を充分に低減できる構造を
有している必要がある。
【0012】保護膜として用いられているカーボン膜表
面にはアルコール、カルボニル基、エーテル、エステル
及びカルボキシル基等の官能基が僅かに存在している事
が知られている。従って吸着に関してはパーフルオロポ
リエーテル系潤滑剤分子は上記した分子端部の官能基が
カーボン保護膜表面に存在する官能基と相互作用してそ
の表面に吸着する事が可能である。その吸着状態につい
ては殆ど知られていないのが現状であるが、恐らく水素
結合を介した弱い吸着であり、その吸着力は物理吸着と
化学吸着との中間的な大きさであると思われる。従っ
て、パーフルオロポリエーテル系潤滑剤はカーボン保護
膜表面上に吸着はできるが、その吸着は強固な化学吸着
ではない。
【0013】またパーフルオロポリエーテル系潤滑剤に
は溶媒として極めて高価なパーフルオロアルキルが必要
であり媒体コストを上昇させる大きな要因になってい
る。
【0014】さらにパーフルオロポリエーテル系潤滑剤
は常温で液体である。そのため高記録密度記録達成のた
めますます平滑化が進んでいる媒体表面上にその平均表
面粗さ以上の厚さのパーフルオロポリエーテル系液体潤
滑剤が存在するとコンタクト/スタート/ストップ時に
ヘッド/媒体界面でスティクション(貼付き)を起こす
問題がある。
【0015】しかし潤滑剤分子としては分子中に多くの
フッ素原子を有しているため表面エネルギーを大きく低
下させ、磁気ヘッドの摺同時にその接線力を減少させる
作用がある。
【0016】前述したようにパーフルオロポリエーテル
系潤滑剤は使用時の希釈溶媒に極めて高価な溶媒が必要
であるため製造コストを上昇させる一因になっている。
またカーボン保護膜表面への吸着力は前述した様に大き
いものではない。
【0017】一方、パーフルオロポリエーテル系潤滑剤
に対し、安価な汎用性溶媒が使用できる脂肪族炭化水素
系、フッ素置換アルキル系、燐酸エステル系潤滑剤等は
コストダウンに対して大きな魅力がある。潤滑剤に望ま
れる性質は先に述べた様に保護膜表面に強固に吸着して
磁気ヘッドスライダが保護膜表面と直接接触するのを防
止する事、さらに媒体上を摺動する磁気ヘッドスライダ
の接線力を著しく減少させる事である。これらの非パー
フルオロポリエーテル系潤滑剤では分子端部の官能基の
選択余地が広く、例えば脂肪族アミン(末端官能基:ア
ミノ基)はカーボン保護膜表面に存在するカルボキシル
基との酸塩基反応によってカーボン保護膜表面に強固に
化学吸着する事ができる(パーフルオロポリエーテル系
液体潤滑剤の分子端部にアミノ基を導入する事は極めて
困難であり、かつその精製ができない)。脂肪族アミン
はそのアルキル鎖をほぼカーボン保護膜表面に対して垂
直配向させて化学吸着している。従って例えばステアリ
ルアミンは単分子膜に近い状態でカーボン保護膜表面に
存在しており、垂直配向した炭化水素鎖上を摺動する磁
気ヘッドスライダの接線力を著しく減少させる事でき
る。
【0018】しかし良く知られている様に炭化水素系潤
滑剤分子はその融点近傍で潤滑作用を失う問題がある。
これは炭化水素鎖の横方向の凝集力が境界潤滑膜として
極めて重要な事を示している。温度が上昇して融点近傍
で融解が起こると炭化水素鎖膜の破断が生じ、磁気ヘッ
ドスライダが潤滑膜を貫いて保護膜と直接接触を生じて
ヘッドクラッシュが生じる。
【0019】ハードディスクドライブユニットでは稼動
時に温度が50℃前後に高まる。従って炭化水素系潤滑
剤は融点未満の温度(常温付近)では境界潤滑特性を発
揮し、さらに安価な溶媒が使用できるメリットが有る
が、高温で安定した潤滑性を有する潤滑膜の設計に際し
て問題がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高温でも安定した潤滑性を有する潤滑膜及び該潤滑
膜を有する薄膜型磁気記録媒体を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した様にパーフルオ
ロポリエーテル系潤滑剤は磁気ヘッド摺動時の接線力を
低下させる事ができるものの、カーボン保護膜上に強固
に吸着する事ができず、溶媒に高価なパーフルオロアル
キルが必要なためコストの上昇を招く問題がある。一
方、安価な汎用性溶媒が使用できる脂肪族炭化水素系潤
滑剤等はコストダウンに対して大きな魅力があり保護膜
表面にも強固に化学吸着する事ができるが、高温で安定
した潤滑性を有する潤滑膜の設計に際して問題がある。
【0022】我々は上記の問題に対し、少なくともカー
ボンを含む保護膜を設けた薄膜型磁気記録媒体におい
て、その保護膜上に汎用性溶媒に可溶で分子末端に少な
くともアミノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N
(CH3)2]を有するアルキルアミン系潤滑剤と、汎用性溶
媒に可溶であり常温で液体である潤滑剤から成る2成分
の潤滑剤を設ける事をによりコストダウンを図ると同時
に広い温度範囲で潤滑性を高める事が可能である事を見
い出した。
【0023】
【発明の実施の形態】分子末端に少なくともアミノ基[-
NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]を有するア
ルキルアミン系潤滑剤はカーボン系保護膜上に存在する
カルボキシル基との酸塩基反応により強固に保護膜表面
に化学結合する事ができるため良好な境界潤滑膜として
働く(下式参照)。 R-NH2(アルキルアミン系潤滑剤分子) + HOOC-R'(カ
ーボン表面カルボキシル基)→R-N+H3O-OC-R'(塩形
成、R:アルキル鎖、R':カーボン保護膜)
【0024】図1(A)は常温状態におけるこの化学結
合を示す模式図である。プラスチック製非磁性基体1の
上面にCo系磁性層3が成膜され、この磁性層上にカー
ボン保護膜5が設けられている。カーボン保護膜表面に
はカルボキシル基−COOHが存在する。ここにアルキ
ルアミン系固体潤滑剤7が塗布されると、カーボン系保
護膜表面のカルボキシル基−COOHとアルキルアミン
系潤滑剤のアミノ基−NH2との間で塩が形成され、ア
ルキルアミン系潤滑剤7はカーボン系保護膜5の表面に
強固に化学結合される。本発明では、この固体アルキル
アミン系潤滑剤7の上に更に常温で液体の潤滑剤9が塗
布されている。常温雰囲気では、アルキルアミン系潤滑
剤7はファンデルワールス力により横方向の相互作用が
強いためにアルキルアミン分子が直立した状態を維持で
きる。従ってアルキルアミン系潤滑剤7の炭化水素鎖は
その融点まで良好な境界潤滑膜として機能し、磁気ヘッ
ド11がカーボン系保護膜5の表面に直接接触するのを
防止する事ができる。
【0025】一方、図1(B)に示されるように、融点
以上ではそのアミノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ
基[-N(CH3)2]自身はカーボン保護膜表面に存在するカル
ボキシル基と化学吸着しているが、アルキルアミン系固
体潤滑剤7のアルキルアミン炭化水素鎖の横方向の相互
作用が減少して膜破断が生じ境界潤滑膜としての特性を
失う。
【0026】しかし、本発明で使用する潤滑膜は、固体
のアルキルアミン系潤滑剤7と共に、常温で液体である
潤滑剤9を併用した2成分潤滑膜である。従って、固体
のアルキルアミン系潤滑剤7がその融点以上で境界潤滑
膜としての性質を失った際に同時に存在する液体潤滑剤
9が境界流体潤滑膜として作用し、広い温度範囲で安定
した潤滑特性を発揮させる事ができる。本発明におけ
る、“常温”という用語は、“室温”、“周囲温度”又
は“環境温度”などの用語と同様な意味で使用され、一
般的に、−20℃〜+60℃の範囲内の温度を示す。
【0027】液体潤滑剤9単体では境界潤滑膜としての
作用は乏しい(常温で液体であると言う事は潤滑剤分子
自身の立体障害が大きく分子間の相互作用が小さい事を
意味する。従って、液体潤滑剤自体は、常温付近で炭化
水素系潤滑剤のような疑似的単分子膜をカーボン保護膜
表面上で形成する事はできない)。しかし、先に述べた
様にアルキルアミン系潤滑剤の末端に存在するアミノ基
[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]自身は融
点以上の温度に於いてもカーボン保護膜表面に存在する
カルボキシル基と化学吸着している。従って融点以上の
高温ではアルキルアミン系潤滑剤の末端に存在するアミ
ノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]がア
ンカー吸着点となる。そして破断した炭化水素鎖上に高
温で磁気ヘッドの摺動時の接線力を低下させる性質を持
つ液体潤滑剤が存在するため広い温度範囲で優れた潤滑
作用を発揮する事ができる。
【0028】本発明によるアルキルアミン系潤滑剤は分
子末端に少なくともアミノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチル
アミノ基[-N(CH3)2]を有するアルキルアミン系潤滑剤
で、その炭素数は10以上で常温で固体である事が望ま
しい。炭素数が10未満では炭素鎖間の横方向の相互作
用が弱く、従って常温からその融点まで安定した境界潤
滑膜として作用する事ができない。炭素数の上限は特に
限定されないが炭素数が36を越えると横方向の相互作
用が飽和する。常温で固体である事は、室温付近の熱エ
ネルギーに於いてもアルキル鎖間の相互作用が強く膜破
断をしない事を示し、本発明によるアルキルアミン系潤
滑剤に求められる重要な必要条件である。
【0029】本発明によるアルキルアミン系潤滑剤は下
式、 CaH2a+1NH2 又はCaH2a+1N(CH3)2 (式中、aは10以上の整数である)の飽和アルキルア
ミンである事を特徴とする。アルキル鎖が二重或いは三
重結合を含んだ不飽和アルキルではその不飽和結合の立
体障害によってアルキル鎖間の横方向の相互作用が著し
く低下して常温付近で液体化するため、境界潤滑剤とし
て作用する事ができない。
【0030】本発明によるアルキルアミン系潤滑剤は下
式、 F(CF2)b(CH2)cNH2 又はF(CF2)b(CH2)cN(CH3)2 (式中、bとcはb≧1、c≧1であり、かつb+c≧
10を満足する整数である)で示した様に、部分フッ素
化飽和アルキルアミンであっても良い。部分フッ素化し
たアルキル鎖間の横方向の相互作用はフッ素の無いアル
キル鎖間の相互作用に比べて若干低下する。しかし、分
子内にフッ素原子を有しているために表面エネルギーを
大きく下げ、磁気ヘッドが摺動する際の接線力をフッ素
の無いアルキルアミンに比べて低下させる事ができる。
上式に於いてb+c、即ち全炭素数は10以上で常温で
固体である事が望ましい。炭素数が10未満では炭素鎖
間の横方向の相互作用が弱く、従って常温からその融点
まで安定した境界潤滑膜として作用する事ができない。
炭素数の上限は特に限定されないが炭素数が36を越える
と横方向の相互作用が飽和する。常温で固体である事
は、室温付近の熱エネルギーに於いてもアルキル鎖間の
相互作用が強く膜破断をしない事を示し、本発明による
アルキルアミン系潤滑剤に求められる重要な必要条件で
ある。フッ素を含みさらに分子端部にフッ素鎖を有する
事からbは1以上でなければならない。アミノ基の結合
した炭素は電子吸引作用を小さくしてアミノ基の孤立電
子対がカルボキシル基のプロトンを受け入れしやすくす
るため-CF2-鎖よりも-CH2-鎖である事が好ましいため、
cは1以上である事が好ましい。
【0031】本発明による磁気記録媒体で使用される固
体/液体2成分系潤滑層において、常温で液体である潤
滑剤にはパーフルオロポリエーテルの片末端或いは両末
端にエーテル結合或いはアミド結合或いはエステル結合
を介して炭素数4以上の飽和もしくは不飽和炭化水素
鎖、炭素数4以上の飽和もしくは不飽和含酸素炭化水素
鎖、炭素数4以上の分岐状炭化水素を結合させた変性パ
ーフルオロポリエーテルを使用する事ができる。
【0032】パーフルオロポリエーテルの片末端或いは
両末端にエーテル結合或いはアミド結合或いはエステル
結合を介して炭素数4以上の飽和もしくは不飽和炭化水
素鎖、炭素数4以上の飽和もしくは不飽和含酸素炭化水
素鎖、炭素数4以上の分岐状炭化水素鎖を結合させてい
るのは、これらの炭化水素によりパーフルオロポリエー
テル系潤滑剤がエタノール、プロパノール、イソプロピ
ルアルコール等のアルコール類或いはアセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類或いはヘキサン、ペンタン、ヘプタン
等の飽和アルキル類等の安価な汎用性溶媒に可溶となる
ため、潤滑剤溶液製造時のコストを大幅に低減する効果
がある。
【0033】また特に、炭素数4以上の不飽和炭化水素
鎖、飽和含酸素炭化水素鎖及び分岐状炭化水素鎖でパー
フルオロポリエーテル系潤滑剤の両末端或いは片末端を
変性した場合にはそれらの立体障害により潤滑剤分子間
の相互作用が弱められ、常温付近の潤滑剤全体の粘性が
さらに低下する。従って、磁気ヘッド摺動時のスティク
ション(貼付き)を緩和させ、摩擦係数を低下させる作
用がある。
【0034】常温付近で変性パーフルオロポリエーテル
系液体潤滑剤の粘度が低下する事は、高温時はその熱エ
ネルギーによって変性パーフルオロポリエーテル系液体
潤滑剤の粘度がいっそう低下する事を示すものである。
従って高温時には膜が破断し潤滑作用を失ったアルキル
アミン上に、高温で粘度が低下し磁気ヘッドの摺動時の
接線力を低下させる性質を持つ変性パーフルオロポリエ
ーテル系液体潤滑剤が存在するため、常温から高温の広
い温度範囲(10〜60℃)で優れた潤滑作用を発揮す
る事ができる。
【0035】本発明で使用される変性パーフルオロポリ
エーテル系潤滑剤の粘度自体は本発明の必須要件ではな
いが、一般的に、低温時において10〜100cstの
範囲内であり、高温時において5〜50cstの範囲内
であることが好ましい。低温時における変性パーフルオ
ロポリエーテル系潤滑剤の粘度が100cst超である
場合、流体潤滑時の剪断力が増加し磁気ディスクドライ
ブ内のモータートルクを上昇させるなどの不都合が生じ
る。
【0036】先に既に述べたが、アルキルアミン潤滑剤
は高温状態で膜破断する。しかし、アルキルアミン系潤
滑剤の末端に存在するアミノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチ
ルアミノ基[-N(CH3)2]とカーボン保護膜表面のカルボキ
シル基[-COOH]との酸塩基反応による化学結合は破壊さ
れない。この化学結合がアンカー点となり、その上に存
在する低粘度な液体潤滑剤との協働作用により高温に於
いても良好な境界潤滑性を実現させる事ができる。
【0037】融点以上の温度状態でもこの化学結合が破
壊されていない証拠を、ステアリルアミンを用いて説明
する。ステアリルアミンの融点は56℃であり室温では
カーボン保護膜表面上で極めて優れた境界潤滑性を示
す。温度が56℃よりも上昇するとステアリルアミンは
境界潤滑作用を失うが、再び温度を室温に戻すと良好な
境界潤滑性を回復する事を確認した。この実験事実は融
点以上の温度に於いても、ステアリルアミン末端のアミ
ノ基とカーボン保護膜表面のカルボキシル基との酸塩基
反応による化学結合は破壊されておらず、単にステアリ
ルアミン中のアルキル鎖間の横方向の相互作用が、その
融点以上の温度の熱エネルギーにより弱められ、潤滑膜
が破断している事を示している。もし融点以上の温度で
酸塩基反応による化学結合が切断されていれば温度を下
げステアリルアミンが凝固した際に、再びそのアミノ基
をカーボン保護膜表面に垂直方向に配向させ疑似的な単
分子膜として再配向する事はできない。従って温度を融
点から室温付近に戻してもステアリルアミンは境界潤滑
膜として作用する事はできないはずである。従ってアル
キルアミンの融点以上の温度でも膜破断したアルキルア
ミン上に低粘度な液体潤滑剤が存在しているため、高温
に於いても良好な潤滑性が発揮されるのである。
【0038】上記の変性パーフルオロポリエーテル液体
潤滑剤に於いて、変性パーフルオロポリエーテルの主鎖
には、-(CF2CF2CF2O)d-或いは-(CF2O)e-(CF2CF2O)f-若
しくは-(C(CF3)FCF2O)g-で構成されている化合物を使用
する事ができる。パーフルオロポリエーテルの主鎖の
数、即ちd、g及びe+fはそれぞれ10以上の整数で
ある事が好ましい。10未満であると分子量が2000
未満となり高温で潤滑剤分子が蒸発し、液体として安定
的に存在する事ができない。
【0039】本発明による磁気記録媒体に於いて、常温
で液体である潤滑剤として、(1) 炭素数10以上の不
飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数6以上の
部分フッ素化飽和アルキルをエーテル結合或いはエステ
ル結合或いはアミド結合で連結した化合物、(2) 炭素
数10以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端に炭素
数10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエス
テル結合或いはアミド結合で連結した化合物、(3) 炭
素数10以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端もし
くは片末端に炭素数10以上の分岐状炭化水素をエーテ
ル結合或いはエステル結合或いはアミド結合で連結した
化合物、(4) 炭素数10以上の飽和炭化水素の片末端
もしくは両末端に炭素数10以上の不飽和炭化水素をエ
ーテル結合或いはエステル結合或いはアミド結合で連結
した化合物、(5) 炭素数10以上の不飽和炭化水素の
両末端もしくは片末端に炭素数10以上の不飽和炭化水
素をエーテル結合或いはエステル結合或いはアミド結合
で連結した化合物、(6) 炭素数10以上の不飽和炭化
水素の両末端に炭素数10以上の飽和炭化水素をエーテ
ル結合或いはエステル結合或いはアミド結合で連結した
化合物、(7) 炭素数10以上の飽和炭化水素の両末端
或いは片末端に炭素数4以上の分岐状炭化水素をエーテ
ル結合或いはエステル結合或いはアミド結合で連結した
化合物、(8) 炭素数10以上の不飽和炭化水素の両末
端或いは片末端に炭素数4以上の分岐状炭化水素をエー
テル結合或いはエステル結合或いはアミド結合で連結し
た化合物、又は(9) 炭素数10以上の部分フッ素化飽
和アルキルの両末端或いは片末端に総炭素数4以上のポ
リエーテルをエーテル結合或いはエステル結合或いはア
ミド結合で連結した化合物、などを用いる事ができる。
【0040】これらの化合物は基本的に分子内に二重結
合又は三重結合あるいは分岐状炭化水素あるいはエーテ
ル結合を少なくとも1個以上有しているため分子間の相
互作用がその立体障害によって弱められているために常
温付近の温度で液体として存在する事ができる。また二
つの同種或いは異種の分子をエステル結合、エーテル結
合或いはアミド結合で連結させているため分子量が大き
くなり高温に於いても蒸発する事を抑制している。また
特に一方の分子内にフッ素が含まれている場合はフッ素
原子により表面エネルギーを低下させる事ができ、流体
潤滑剤としての特性を向上させる事ができる。
【0041】炭素数6以上の部分フッ素化飽和アルキル
は下式、 -(CH2)p(CF2)qF (式中、p及びqは1以上の整数であり、p+q≧6を
満たす)で示されるものである事が好ましい。また、炭
素数10以上の部分フッ素化飽和アルキルは下式、 -(CH2)p(CF2)q(CH2)p- (式中、p及びqは1以上の整数であり、2p+q≧10
を満たす)で示されるものである事が好ましい。フッ素
を含みさらに分子端部にフッ素鎖を有する事からqは1
以上でなければならない。上式の部分フッ素化アルキル
に於いてエステル結合、エーテル結合或いはアミド結合
に結合した炭素はそのエステル結合、エーテル結合或い
はアミド結合力に悪影響に及ぼさない事が必要である。
従って電子吸引作用を減少させる為-CF2-鎖よりも-CH2-
鎖である事が好ましい。このことからpは1以上である
事が好ましい。エステル結合、エーテル結合或いはアミ
ド結合により連結された上記部分フッ素化アルキルの炭
素数、すなわちp+qは6以上の整数である事が好まし
い。6未満では分子量が小さく高温で安定に存在する事
ができず、また潤滑作用を充分に発揮する事ができな
い。
【0042】本発明による磁気記録媒体に於いて、常温
で液体である潤滑剤としては、ジメチルポリシロキサン
[-(Si(CH3)2O)h-]或いはジメチルポリシロキサン中の
メチル基の水素を部分的にフッ素もしくは部分フッ素化
アルキルで置換したフッ素化ジメチルポリシロキサン
[-(Si(CF3)2O)h-, -(Si(CF3)(CH3)O)h-, -(Si(C2H4C6F
13)2O)h-]又は次式、CH3(Si(CH3)20)n-Si(NH2)3,F(CF
2)nCH2-Si(NH2)3又はF(CF2)nCH2CH2-Si(NH2)3(式中、
nは6以上の整数である)で示される、末端にアミノ基
を有する変性ジメチルポリシロキサンも用いる事ができ
る。前記式中に於いてhは高温(例えば、56℃超の温
度)で蒸発しないため6以上である事が好ましい。
【0043】本発明による磁気記録媒体に於いて、常温
で液体である潤滑剤として、下式、 [FC6H4O]m-(P3N3)-[OC6H4CF3]6-m (式中、mは0〜6の整数である)で示される化合物、
又は、 (CF3)2CF(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
8を満足する整数である)で示される化合物、又は、 F(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
8を満足する整数である)で示される化合物を用いるこ
ともできる。
【0044】式、[FC6H4O]m-(P3N3)-[OC6H4CF3]6-m で示される化合物は、3個の窒素と3個の燐原子からな
る6員環に合計6個の部分フッ素化ベンゼン、或いはフ
ッ素化アルキルベンゼンが結合した常温で液体である潤
滑剤である。6個のベンゼン環を有しているため、汎用
性溶剤に溶解することができる。また、3個の窒素と3
個の燐原子からなる6員環、或いは、その6員環に結合
したベンゼン環によりカーボン系保護膜上に吸着するこ
ともでき、潤滑性を高める作用がある。更に、ベンゼン
環に結合したフッ素あるいはフッ素化アルキルは表面エ
ネルギーを低下させ、摩擦力を減少させる効果を有す
る。分子式中のmは3個の窒素と3個の燐原子からなる
6員環は6個の結合手を有するため、0〜6の範囲内の
何れの整数であってもよい。
【0045】本発明による磁気記録媒体に於いて、常温
で液体である潤滑剤として、(CF3)2CF(CF2)jCH2CHOCORC
H2OCOR、又は、 F(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (前記各式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR
123で示され、R1,R2,R3はそれぞれC
s2s+1,Ct2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及
びuはそれぞれs≧1,t≧1及びu≧1であり、か
つ、s+t+u≧8を満足する整数である)で示される
化合物を使用することができる。この分子は、部分フッ
素化アルキル部分と分岐状飽和炭化水素部分とからなる
ジエステルであり、分岐状飽和炭化水素の高い立体障害
により常温で液体化する。この分子は部分フッ素化アル
キル部分を有しており、表面エネルギーを低下させて流
体潤滑剤としての特性を向上させることができる。部分
フッ素化アルキル鎖中のjは2〜16の範囲内の整数で
あることが好ましい。jが2未満では表面エネルギーを
低下させる効果が不十分であり、また、分子量が低すぎ
るので潤滑剤が揮発しやすくなる。一方、jが16より
も大きいと、汎用性溶剤に溶解することが困難となり、
コスト低減の観点から好ましくない。また、−CR12
3(式中、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
2t+1及びCu2u+1である)で示される分岐状飽和炭化
水素基において、s,t及びuはそれぞれs≧1,t≧
1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧8を満足する
整数であることが好ましい。s≧1,t≧1及びu≧1
であれば、分岐状飽和炭化水素基の立体障害が増大し
て、常温で液体化すると同時に、エステル結合をその立
体障害で保護することが可能となり、分子の化学的安定
性が高まる。
【0046】本発明の磁気記録媒体においては、磁性層
を保護するため高抵抗のカーボン保護膜を使用してい
る。このカーボン保護膜は例えば、スパッタカーボン、
プラズマCVDカーボン、ダイヤモンドライクカーボ
ン、水素含有カーボン、窒素含有カーボン又はシリコン
含有カーボン等のカーボン系保護膜である。このカーボ
ン保護膜表面に上記したアルキルアミン系潤滑剤を強固
に吸着させるため、カーボン保護膜表面上のカルボキシ
ル基数を高める必要がある。このためは上記アルキルア
ミン系潤滑剤をスピンコート或いはディップコート法に
よりカーボン保護膜表面に塗布する前にカーボン系保護
膜表面を、少なくとも酸素が存在する雰囲気で184.
9nmの波長を含む紫外光で照射処理するか、又は少な
くとも酸素が存在する雰囲気中でプラズマ処理する事が
有効である。
【0047】少なくとも酸素が存在する雰囲気でカーボ
ン保護膜表面を上記の方法で処理すると以下の反応によ
り先ずオゾンが発生する。次に、このオゾンが下式に従
って活性酸素を生じる。 3O2+hν → 2O3 ; 2O3+hν’ →
2O2+2O この活性酸素(O)によりカーボン保護膜表面でカーボ
ンの酸化反応が進み酸素雰囲気中に含まれる水の分解で
発生した水素と共に下式、 C+H+O → C−OH (アルコール) C−OH+O → CO(H)(アルデヒド) CO(H)+O → COOH(カルボキシル
基) の順序に従いカーボン保護膜表面にカルボキシル基が生
成される。
【0048】上式で生成したカルボキシル基は本発明に
よるアルキル系アミン中のアミノ基と下式に従い酸塩基
反応に塩を形成して強固に化学結合する事ができる。 R-NH2(アルキルアミン系潤滑剤分子) + HOOC-C(カー
ボン表面カルボキシル基)→R-N+H3O-OC-C(塩形成、但
し式中のRはアルキル鎖であり、Cはカーボン保護膜で
ある)
【0049】上記した様にカーボン保護膜表面を紫外線
或いは酸素プラズマで表面処理する事によりカーボン保
護膜表面に多数のカルボキシル基を生成させる事ができ
るが、その表面濃度はカーボン保護膜表面上の酸素と炭
素の組成比(O/C)を用いて0.1以上である事が望
ましい。
【0050】この組成比は本発明による磁気記録媒体上
に物理的に存在する潤滑剤層をアセトンで30秒間超音
波洗浄した後、カーボン保護膜表面の酸素と炭素の組成
比(O/C)をX線光電子分光分析(XPS)を用い検出角
度45度で測定し、その組成比(O/C)が0.1以上
である事を意味する。組成比が0.1未満ではカーボン
保護膜表面上のカルボキシル基濃度が充分でない為(す
なわち、カーボン保護膜表面の酸化が充分でない為)、
本発明によるアルキルアミン系潤滑剤を充分に化学結合
をさせる事ができない(すなわち、カーボン保護膜表面
でアルキルアミン系潤滑剤分子の疑似的単分子膜を形成
させる事ができない)。
【0051】波長184.9nmの紫外光で処理する場
合、酸素濃度は100ppm以上の範囲内であることが
好ましい。0.1以上のO/C比を得るのに必要な照射
時間は特に限定されないが、一般的に、10秒〜5分間
の範囲内であることが好ましい。波長184.9nmの
紫外光は低圧水銀ランプにより得ることができる。その
他の紫外光発生源も使用できる。低圧水銀ランプは波長
184.9nmと波長253.7nmの紫外光を同時に
発生する。オゾンの生成は波長184.9nmの紫外光
により行われ、活性酸素の生成は波長253.7nmの
紫外光により行われる。紫外光発生源の出力は特に限定
されないが、例えば、45W以上の低圧水銀ランプを使
用することが好ましい。
【0052】プラズマ処理する場合、常用の平行平板型
プラズマCVD装置などを用いて実施できる。プラズマ
CVD装置のチャンバ内圧力は特に限定されないが、一
般的に、0.1mTorr〜10mTorrの範囲内であること
が好ましい。プラズマCVD装置の上部電極に13.5
6MHzの高周波電源又は商用交流を印加してプラズマ
を発生させる。チャンバ内に導入される酸素分圧は特に
限定されない。一般的に、1mTorr−5mTorrの範囲内
であることが好ましい。0.1以上のO/C比を得るの
に必要な処理時間はプラズマCVD装置の出力など様々
な要因に応じて変化するが、最適な処理時間は実験を繰
り返すことにより容易に決定することができる。
【0053】本発明による磁気記録媒体で使用される固
体/液体2成分系潤滑層における、アルキルアミン系固
体潤滑剤及び変性パーフルオロポリエーテル液体潤滑剤
の各々は汎用性溶媒であるエタノール、プロパノール、
イソプロピルアルコール等のアルコール類或いはアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類或いはヘキサン、ペンタ
ン、ヘプタン等の飽和アルキル類に可溶である。従って
潤滑剤塗布時に使用する溶媒が従来のパーフルオロアル
キル系潤滑剤に比べて1/10以下になり、本発明の媒
体の製造コストを大幅に低減させる事ができる。例え
ば、パーフルオロポリエーテル系潤滑剤の溶媒であるF
C77は¥15,000/リットルであるが、汎用性溶
媒であるメチルイソブチルケトンは¥1,000/リッ
トルである。
【0054】本発明によるアルキルアミン系固体潤滑剤
と、常温で液体である潤滑剤の2成分系から成る潤滑剤
層をスプレーコート或いはディップコート或いはスピン
コート法でカーボン保護膜表面に塗布する際、各々の潤
滑剤の濃度を0.005wt%〜0.50wt%の範囲内に
調整する事が望ましい。0.005wt%未満では充分な
境界潤滑特性が得られない。一方、0.50wt%を越え
ると常温で液体である潤滑剤の場合、磁気ヘッドへの貼
付き(スティクション)を生じることがある。
【0055】アルキルアミン系固体潤滑剤の場合、所望
のアルキルアミン化合物を一旦、適当な汎用溶媒に溶解
させて溶液とし、この溶液をカーボン保護膜表面に塗布
し、その後乾燥させることにより固体潤滑剤層を形成さ
せる。その後、この固体潤滑剤層の表面に常温で液体で
ある潤滑剤溶液を塗布することにより本発明の固体/液
体2成分系潤滑層を形成することができる。また、上記
2種類の潤滑剤を同一溶媒に一緒に溶解し、単一の潤滑
剤溶液として塗布しても良い。
【0056】アルキルアミン系固体潤滑剤の塗布量は特
に限定されないが、一般的に、1.0mg/m2〜5.
4mg/m2の範囲内であることが好ましい。この範囲
内の塗布量によれば、カーボン保護膜上に14Å〜75
Åの範囲内の膜厚を有するアルキルアミン系固体潤滑剤
層を形成させることができる。アルキルアミン系固体潤
滑剤の塗布量が少なすぎると、カーボン保護膜上のカル
ボキシル基との結合量が不足し、充分な境界潤滑特性が
得られない。従って、基本的には、カーボン保護膜上に
存在するカルボキシル基の量よりも過剰量のアルキルア
ミン系固体潤滑剤を使用すべきである。
【0057】同様に、常温で液体である潤滑剤の塗布量
も特に限定されない。一般的に、1mg/m2〜10m
g/m2の範囲内であることが好ましい。常温で液体で
ある潤滑剤の塗布量が少なすぎると、高温時における摺
動特性の改善効果が得られない恐れがあるので好ましく
ない。
【0058】本発明による、アルキルアミン系固体潤滑
剤と常温で液体である潤滑剤からなる固体/液体2成分
系潤滑層の全体的膜厚は特に限定されないが、一般的
に、15Å〜100Åの範囲内であることが好ましい。
膜厚が15Å未満では常温時及び高温時の何れにおいて
も、充分な境界潤滑特性が得られない。一方、膜厚が1
00Å超になると特に液体潤滑剤成分が厚くなると貼り
付き現象が起きるなどの不都合が生じる。
【0059】本発明による磁気記録媒体は、非磁性基体
にガラスやNiPをメッキしたAl合金を用いた従来の
ハードディスクは勿論、非磁性基体にPET,PEN,
アラミドなどを用い、これらの基体上にCoなどの磁性
金属を酸素雰囲気中で斜め蒸着したCo−CoO蒸着テ
ープ、さらには非磁性基体にポリカーボネイト、アモル
ファスポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリエー
テルスルフォン或いはフェーノール樹脂等の高分子プラ
スチックを用い、これらの高分子プラスチック上に案内
溝とピット、もしくは案内溝又はピットの何れかが形成
されているハードディスクにも適用できる。
【0060】また本発明による磁気記録媒体に於いて非
磁性基体にポリカーボネイト、アモルファスポリオレフ
ィン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン或
いはフェーノール樹脂等の高分子プラスチックを使用
し、これらの高分子プラスチック上に案内溝とピット、
もしくは案内溝又はピットの一方が形成されたハードデ
ィスクでは非磁性基体表面の機械強度を高めて媒体の耐
久性を高め、また基体からの水や酸素の侵入を防止して
媒体の耐食性を高めるために上記プラスチック基体上に
酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化タ
ンタル、酸化ジルコニウム等の酸化物、或いは窒化シリ
コン、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物、或いは炭化
珪素、炭化チタン、炭化タングステン、炭化タンタル等
の炭化物からなるバッファ層或いはシリコン、炭素、ホ
ウ素チタン等の単体バッファ層を設けても良い。これら
の無機バッファ層は当業者に公知の方法(例えば、スパ
ッタリング,反応性スパッタリング,プラズマCVD,
イオンビーム蒸着))により形成することができる。
【0061】これらの酸化物、窒化物、炭化物は非晶質
で緻密であり高硬度であるため基体に非磁性プラスチッ
ク基体を使用したハードディスクの耐久性と耐食性を高
める作用がある。またこれらの酸化物、窒化物、炭化物
バッファ層の厚さは25Å〜5000Åの範囲にする事
が好ましい。バッファ層の厚さが25Å未満では非磁性
プラスチック基体を充分に被覆する事ができず、また5
000Åを越えるとバッファ層の応力が増大し非磁性プ
ラスチック基体のそりとうねりが大きくなる。
【0062】また本発明による磁気記録媒体に於いて非
磁性基体にポリカーボネイト、アモルファスポリオレフ
ィン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン或
いはフェーノール樹脂等の高分子プラスチックを使用
し、これらの高分子プラスチック上に案内溝とピット、
もしくは案内溝又はピットの何れかが形成されたハード
ディスクでは、磁性層にCo系磁性体を使用する場合、
磁性層の下部にクロム又はクロム合金層を設けることが
好ましい。磁性層の下部にクロム又はクロム合金(例え
ば、クロム、クロム・チタン、クロム・モリブデン、ク
ロム・バナジウム、クロム・アルミ、クロム・ジルコニ
ウム)下地層を設けるのは、Co系磁性層のC軸を面内
に配向させ、高記録密度を実現するためである。クロム
合金下地層は当業者に公知の方法(例えば、スパッタリ
ング)により非磁性基体上に形成することができる。ク
ロム合金下地層の膜厚自体は本発明の必須要件ではない
が、一般的に、10Å〜2000Åの範囲内であること
が好ましい。クロム合金下地層の膜厚が10Å未満の場
合、Co系磁性層のC軸を面内配向させることができな
くなる。一方、クロム合金下地層の膜厚が2000Å超
の場合、膜応力の増大によるクラック発生などの不都合
が生じる。
【0063】クロム合金下地層及び/又は前記酸化物、
窒化物、炭化物バッファ層とプラスティック基板との密
着性を高めるため、クロム合金下地層及び/又は前記酸
化物、窒化物、炭化物バッファ層をプラスチック基板上
に形成する前にプラスチック基板表面を、最終的に、少
なくとも酸素が存在する雰囲気で184.9nmの波長
を含む紫外光で照射処理するか、又は少なくとも酸素が
存在する雰囲気中でプラズマ処理する事が有効である。
この処理により、基板表面の自然酸化物、油脂類などの
不純物を分解除去すると同時にプラスチック基板表面に
酸素及び水素をふくむ官能基が形成され濡れ性が高まっ
て下地層と基板との密着性が向上される。
【0064】本発明の磁気記録媒体における薄膜磁性層
を構成する強磁性金属は特に限定されないが、一般的
に、Coを50at%よりも多く含むCo系磁性体であ
ることが好ましい。このようなCo系磁性体は当業者に
周知であり、これ以上説明する必要はないであろう。ま
た、磁性層の蒸着方法も特に限定されない。真空蒸着、
スパッタリングなど常用のベーパデポジション法ならば
原則的に全て使用することができる。このようなCo系
磁性層の膜厚も特に限定されない。本発明の磁気記録媒
体では一般的に、100Å〜500Åの範囲内の膜厚の
Co系磁性層を使用することが好ましい。膜厚が100
Å未満では十分な再生出力が得られないなどの不都合が
あり、一方、膜厚が500Å超では媒体ノイズが増大す
るなどの不都合がある。
【0065】本発明で使用されるカーボン保護膜の膜厚
は特に限定されないが、一般的に、100Å〜500Å
の範囲内であることが好ましい。カーボン保護膜の膜厚
が100Å未満の場合、十分な磁性層保護効果が得られ
ない可能性がある。一方、カーボン保護膜の膜厚が50
0Å超の場合、スペーシングロスが大きくなるなどの不
都合が生じる。本発明で使用されるカーボン保護膜の形
成方法自体は当業者に周知または公知であり、特に説明
を要しないであろう。
【0066】図2はバッファ層及びクロム合金下地層を
有する薄膜型磁気記録媒体の模式的断面図である。非磁
性基体1の上面にバッファ層13が設けられ、このバッ
ファ層の上面にクロム合金下地層15が設けられてい
る。クロム合金下地層15の上面には、図1(A)と同
様な磁性層3、カーボン保護膜5、アルキルアミン系固
体潤滑剤7及び液体潤滑剤9が設けられている。
【0067】図3は、非磁性基体1の両面にバッファ層
13、クロム合金下地層15、磁性層3、カーボン保護
膜5、アルキルアミン系固体潤滑剤7及び液体潤滑剤9
がそれぞれ設けらた薄膜型磁気記録媒体の模式的断面図
である。
【0068】本発明による磁気記録媒体では磁気ヘッド
摺動時の摩擦摩耗をさらに低減させるため、使用する磁
気ディスクドライブシステムに於いて、ドライブ内で記
録再生を行う磁気ヘッドスライダ上に保護膜として高抵
抗のスパッタカーボン、プラズマCVDカーボン、ダイ
ヤモンドライクカーボン、水素含有カーボン、窒素含有
カーボン又はシリコン含有カーボン等のカーボン系保護
膜が設けられている事が好ましい。このカーボン系保護
膜の形成方法は当業者に周知なので特に説明しない。磁
気ヘッドの摺動面に設けられるカーボン保護膜の膜厚は
特に限定されないが一般的に、50Å〜300Åの範囲
内であることが好ましい。カーボン保護膜の膜厚が50
Å未満の場合は十分にスライダー表面を被覆する事がで
きないなどの不都合が生じる。一方、カーボン保護膜の
膜厚が300Å超の場合はスペーシングロスが増大する
などの不都合が生じる。
【0069】この磁気ヘッド摺動面のカーボン保護膜を
磁気記録媒体の時と同様に、酸素存在下で184.9n
mの波長の紫外線を照射するか又は酸素存在下でプラズ
マ処理し、カーボン保護膜表面に少なくとも−COOH
基を生成させる。その後、このカルボキシル基含有カー
ボン保護膜表面に、磁気記録媒体において使用されたも
のと同一か若しくは異なるアルキルアミン系固体潤滑剤
を塗布する。この状態で図1(A)に示されるような本
発明の薄膜型磁気記録媒体に使用すると、磁気記録媒体
における液体潤滑剤が界面となる。従って摺動は炭化水
素と炭化水素間で行われる事になり摺動中の摩擦摩耗を
著しく抑制する事ができ、磁気ヘッドの走行性が更に一
層改善される。所望により、磁気ヘッドのアルキルアミ
ン系固体潤滑剤の表面に液体潤滑剤を塗布することもで
きる。図4は磁気ヘッド11の摺動面にカーボン保護膜
5が設けられ、このカーボン保護膜5にアルキルアミン
系固体潤滑剤7が塗布されたドライブシステムの模式的
構成図である。
【0070】非磁性基体としてアモルファスポリオレフ
ィン、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルスルフォン或いはフェノール樹脂を射出成型した
ものを使用すると、従来のAl/Ni−P基板やガラス
基板に比べて、基板にかかるコストを大幅に削減できる
メリットがある。従来のAl/Ni−P基板やガラス基
板では、CSS(Contact Start and Stop)時の摩擦力を
低減させるため、基板上にメカニカルテクスチャあるい
はレーザテクスチャを設けている。上記のプラスチック
基板を使用する場合は、基板にメカニカルテクスチャ或
いはレーザテクスチャを設けることは出来ない。しか
し、射出成型時に使用するスタンパ或いは金型の内周部
に深さ15〜40nm、見かけの面積割合0.1〜5.
0%のドット状テクスチャゾーンを設けてプラスチック
基板を射出成型することにより、プラスチック基板内周
部に高さ15〜40nm、見かけの面積割合0.1〜
5.0%のドット状テクスチャゾーンを設けることがで
きる。このドット状テクスチャの導入により、磁気ヘッ
ドスライダとの接触面積を減少させ、CSS(Contact S
tart and Stop)時の摩擦力を低減させることが可能とな
る。テクスチャゾーン内のドットは、高さ15〜40n
m、見かけの面積割合0.1〜5.0%であることが好
ましい。ドット高さが15nm未満では媒体底部と磁気
ヘッドスライダの接触を避けるのに十分でなく、また、
ドット高さが40nmを超えると、磁気ヘッドが浮上中
にドットに接触し、クラッシュの原因となる。ドットの
見かけの面積割合が0.1%未満ではドットにかかる圧
力が増大してドットの磨耗が激しくなり、一方、ドット
の見かけの面積割合が5.0%を超えると、CSS時の
摩擦力を低減させる効果が減少する。
【0071】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0072】実施例1 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 C14H29NH2
【0073】実施例2 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 C16H33NH2
【0074】実施例3 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 C18H37NH2
【0075】実施例4 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 C24H49N(CH3)2
【0076】実施例5 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 C33H67NH2
【0077】実施例6 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 FC12F24CH2CH2NH2
【0078】実施例7 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 FC12F24CH2NH2
【0079】実施例8 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 FC16F32CH2CH2NH2
【0080】実施例9 アルキルアミン系潤滑剤には以下の化合物を使用した。 FC16F32CH2NH2
【0081】実施例10 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 CH3(CH2)11O(CH2)3NHCO-CF2-(OC2F4)10-(OCF2)10-CF2-C
ONH(CH2)3O(CH2)11CH3
【0082】実施例11 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOCH2-CF2-(OC2F4)10-(OCF2)10-
CF2-CH2OCOC7H14(CH2CH=CH)2C4H9
【0083】実施例12 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14CH2OCH2-CF2-(OC2F4)10-(OCF2)10
-CF2-CH2OCH2C7H14(CH2CH=CH)2C4H9
【0084】実施例13 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C17H35COOCH2-CF2-(OC2F4)10-(OCF2)10-CF2-CH2OCOC17H
35
【0085】実施例14 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C17H35CH2OCH2-CF2-(OC2F4)10-(OCF2)10-CF2-CH2OCH217
H35
【0086】実施例15 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 [(CH3)2CH(CH3)CH]2C(CH3)-COOCH2-CF2-(OC2F4)10-(OCF
2)10-CF2-CH2OCO-C(CH3)[C(CH3)HCH(CH3)2]2
【0087】実施例16 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9O-(C2H4O)4-CH2-CF2-(OC2F4)10-(OCF2)10-CF2-CH2-
(OC2H4)4-OC4H9
【0088】実施例17 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9O-(C2H4O)6-CH2-CF2-(OC2F4)10-(OCF2)10-CF2-CH2-
(OC2H4)6-OC4H9
【0089】実施例18 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOCH2-CF2-CF2-(OC3F6)15F
【0090】実施例19 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 CH3(CH2)11-O-(CH2)3NHCOCH2-CF2-CF2-(OC3F6)15F
【0091】実施例20 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C17H35COOCH2-CF2-CF2-(OC3F6)15F
【0092】実施例21 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 [(CH3)2CH(CH3)CH]2C(CH3)-COOCH2-CF2-CF2-(OC3F6)15F
【0093】実施例22 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9O-(C2H4O)4-CH2-CF2-CF2-(OC3F6)15F
【0094】実施例23 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9O-(C2H4O)6-CH2-CF2-CF2-(OC3F6)15F
【0095】実施例24 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C6F13CH2OCOC3H6(CH2CH=CH)2C7H14COOCH2C6F13
【0096】実施例25 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOCH2CH2C6F13
【0097】実施例26 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C6F13CH2-O-C4H8(CH2CH=CH)2C7H14CH2-O-CH2C6F13
【0098】実施例27 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14CH2-O-CH2C6F13
【0099】実施例28 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOCH2C6F12CH2OCOC7H14(CH2CH=C
H)2C4H9
【0100】実施例29 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 [(CH3)2CH(CH3)CH]2C(CH3)-COOCH2C6F12CH2OCO-C(CH3)
[C(CH3)HCH(CH3)2]2
【0101】実施例30 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 [(CH3)2CH(CH3)CH]2C(CH3)-COOCH2C6F13
【0102】実施例31 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOC4H9(CH2CH=CH)2C7H14OCOCH2C
7H14(CH2CH=CH)2C4H9
【0103】実施例32 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOC7H14(CH2CH=CH)2C4H9
【0104】実施例33 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOC8H16OCOC7H14(CH2CH=CH)2C4H
9
【0105】実施例34 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9(CH2CH=CH)2C7H14COOC17H35
【0106】実施例35 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C17H35COOC4H8(CH2CH=CH)2C7H14OCOC17H35
【0107】実施例36 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 [(CH3)2CH(CH3)CH]2C(CH3)-COOC8H18OCO-C(CH3)[C(CH3)
HCH(CH3)2]2
【0108】実施例37 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 [(CH3)2CH(CH3)CH]2C(CH3)-COOC4H8(CH2CH=CH)2C7H14OC
O-C(CH3)[C(CH3)HCH(CH3)2]2
【0109】実施例38 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9O-(C2H4O)6-CH2C6F12CH2-(OC2H4)6-OC4H9
【0110】実施例39 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 C4H9O-(C2H4O)6-CH2C8F17
【0111】実施例40 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 CH3(Si(CF3)(CH3)O)10-Si(CF3)2(CH3)
【0112】実施例41 常温で液体である潤滑剤には以下の化合物を用いた。 CH3(Si(CH3)2O)10-Si(NH2)3
【0113】実施例42 実施例1〜41の化合物は常温でイソプロピルアルコー
ル(IPA)、メチルイソブチルケトン(MIBK)及びノルマル
ヘプタンに1.0wt%の濃度で可溶である事を確認し
た。
【0114】実施例43 NiPメッキされた3.5インチAl合金基板を研磨
し、テクスチャ処理して中心線表面粗さRaが4nmで
ある基板を得た。この基板上にDCマグネトロンスパッ
タリングによりArガス雰囲気中で50nmのCr下地
層、30nmのCoCrPt磁性層、20nmのカーボン保護
膜を順次成膜した。
【0115】実施例44 2.5インチガラス基板をフッ酸中で化学エッチングし
てケミカルテクスチャ処理を行い、中心線表面粗さRa
が4nmであるガラス基板を得た。この基板上にDCマ
グネトロンスパッタリングによりArガス雰囲気中で5
0nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20n
mのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0116】実施例45 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プラ
ズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリング
によりArガス雰囲気中で50nmのCr下地層、30
nmのCoCrPt磁性層、20nmのカーボン保護膜を順次
成膜した。
【0117】実施例46 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プ
ラズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリン
グによりArガス雰囲気中で50nmのSiバッファー
層、50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、
20nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0118】実施例47 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プ
ラズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリン
グによりArガス雰囲気中で50nmのBバッファー
層、50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、
20nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0119】実施例48 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プ
ラズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリン
グによりAr+N2ガス雰囲気中で50nmのSiNx
ッファー層を形成し、次にAr雰囲気中で50nmのC
r下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20nmのカーボ
ン保護膜を順次成膜した。
【0120】実施例49 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プ
ラズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリン
グによりAr+N2ガス雰囲気中で50nmのTiNxバッ
ファー層を形成し、次にAr雰囲気中で50nmのCr
下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20nmのカーボン
保護膜を順次成膜した。
【0121】実施例50 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プ
ラズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリン
グによりAr+O2ガス雰囲気中で50nmのSiOx
ッファー層を形成し、次にAr雰囲気中で50nmのC
r下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20nmのカーボ
ン保護膜を順次成膜した。
【0122】実施例51 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プ
ラズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリン
グによりAr+N2ガス雰囲気中で50nmのBNxバッ
ファー層を形成し、次にAr雰囲気中で50nmのCr
下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20nmのカーボン
保護膜を順次成膜した。
【0123】実施例52 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を酸
素圧力5mTorrの雰囲気中で200WのRFで1分間プ
ラズマ処理した。この後DCマグネトロンスパッタリン
グによりAr+CH4ガス雰囲気中で50nmのSiCx
バッファー層を形成し、次にAr雰囲気中で50nmの
Cr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20nmのカー
ボン保護膜を順次成膜した。
【0124】実施例53 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりArガス雰囲気中で50nmのCr下地層、30n
mのCoCrPt磁性層、20nmのカーボン保護膜を順次成
膜した。
【0125】実施例54 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりArガス雰囲気中で50nmのSiバッファー層、
50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20
nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0126】実施例55 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりArガス雰囲気中で50nmのBバッファー層、5
0nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20n
mのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0127】実施例56 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりAr+N2ガス雰囲気中で50nmのSiNxバッフ
ァー層、50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性
層、20nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0128】実施例57 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりAr+N2ガス雰囲気中で50nmのTiNxバッフ
ァー層、50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性
層、20nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0129】実施例58 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりAr+N2ガス雰囲気中で50nmのBNXバッファ
ー層、50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性
層、20nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0130】実施例59 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりAr+O2ガス雰囲気中で50nmのSiOxバッフ
ァー層、50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性
層、20nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0131】実施例60 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。APO基板表面を大
気中で184.9nmの波長を有する紫外線で5分間照
射処理した。この後DCマグネトロンスパッタリングに
よりAr+CH4ガス雰囲気中で50nmのSiCxバッ
ファー層、50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁
性層、20nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0132】実施例61 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。この射出形成時、溝
付きスタンパを用いてAPO基板にはデータトラックと
サーボトラックのプリピットがAPO基板表面に形成さ
れている。APO基板表面を大気中で184.9nmの
波長を有する紫外線で5分間照射処理した。この後DC
マグネトロンスパッタリングによりArガス雰囲気中で
50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20
nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0133】実施例62 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。この射出形成時、溝
付きスタンパを用いてAPO基板にはデータトラックと
サーボトラックのプリピットがAPO基板表面に形成さ
れている。APO基板表面を酸素圧力5mTorrの雰囲気中
で200WのRFで1分間プラズマ処理した。この後D
CマグネトロンスパッタリングによりArガス雰囲気中
で50nmのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、2
0nmのカーボン保護膜を順次成膜した。
【0134】比較例1 3.5インチサイズのアモルファスポリオレフィン(AP
O)基板を射出成形により形成した。その後DCマグネト
ロンスパッタリングによりArガス雰囲気中で、50n
mのCr下地層、30nmのCoCrPt磁性層、20nmの
カーボン保護膜を順次成膜した。
【0135】実施例43〜62及び比較例1の試料表面
を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。その結果、実施
例43〜62の媒体表面にひび割れは観察できなかっ
た。一方、比較例1では長さ1.5μm、幅0.05μ
m程度のミミズ状のひび割れが多数媒体表面で観察され
た。
【0136】酸素プラズマ或いは紫外線照射処理する前
のAPO基板表面をX線光電子分光分析(XPS)で調べる
とAPO表面には酸素が殆ど存在しておらず、APOの
表面は−CH2−鎖のみで覆われている事が判った。一
方、酸素プラズマ或いは紫外線でAPO表面を処理した
後の表面をXPSで分析すると12.7〜27.5at%
の酸素が検出された。従ってAPO表面を酸素プラズマ
或いは紫外線(波長184.9nm)で処理するとAP
O表面に酸素を含んだ多くの官能基が生成し、金属、酸
化物、窒化物、ホウ化物、ケイ化物、炭化物等の無機物
との親和性と濡れ性が高まり、その結果それらの無機物
との接着力が増加して媒体表面にひび割れが発生する事
を抑制したものと考えられる。
【0137】実施例1〜9のアルキルアミン系潤滑剤と
実施例10〜41の常温で液体である潤滑剤をメチルイ
ソブチルケトン(MIBK)を溶媒に用い、下記の表1に示さ
れる組み合わせで潤滑剤溶液を調製した。 表1 実施例No. アルキルアミン系潤滑剤 濃度(wt.%) 液体潤滑剤 濃度(wt.%) 63 実施例3 0.05 実施例10 0.03 64 実施例3 0.05 実施例15 0.03 65 実施例3 0.05 実施例17 0.03 66 実施例8 0.05 実施例10 0.03 67 実施例8 0.05 実施例15 0.03 68 実施例8 0.05 実施例17 0.03 69 実施例4 0.05 実施例10 0.03 70 実施例4 0.05 実施例15 0.03 71 実施例4 0.05 実施例17 0.03 72 実施例3 0.05 実施例18 0.03 73 実施例3 0.05 実施例21 0.03 74 実施例3 0.05 実施例23 0.03 75 実施例8 0.05 実施例18 0.03 76 実施例8 0.05 実施例21 0.03 77 実施例8 0.05 実施例23 0.03 78 実施例4 0.05 実施例18 0.03 79 実施例4 0.05 実施例21 0.03 80 実施例4 0.05 実施例23 0.03 81 実施例3 0.05 実施例24 0.03 82 実施例3 0.05 実施例25 0.03 83 実施例3 0.05 実施例28 0.03 84 実施例3 0.05 実施例29 0.03 85 実施例8 0.05 実施例24 0.03 86 実施例8 0.05 実施例25 0.03 87 実施例8 0.05 実施例28 0.03 88 実施例8 0.05 実施例29 0.03 89 実施例4 0.05 実施例24 0.03 90 実施例4 0.05 実施例25 0.03 91 実施例4 0.05 実施例28 0.03 92 実施例4 0.05 実施例30 0.03 93 実施例3 0.05 実施例29 0.03 94 実施例3 0.05 実施例36 0.03 95 実施例3 0.05 実施例38 0.03 96 実施例3 0.05 実施例40 0.03 97 実施例8 0.05 実施例32 0.03 98 実施例4 0.05 実施例32 0.03 99 実施例3 0.05 実施例32 0.03
【0138】比較例 実施例1〜9のアルキルアミン系潤滑剤単独或いは実施
例10〜35の常温で液体である潤滑剤単独をメチルイ
ソブチルケトン(MIBK)を溶媒に用い、下記の表2に示さ
れるの潤滑剤溶液を調製した。 表2 比較例No. アルキルアミン系潤滑剤 濃度(wt.%) 液体潤滑剤 濃度(wt.%) 2 実施例3 0.05 無し -- 3 実施例8 0.05 無し -- 4 実施例4 0.05 無し -- 5 無し -- 実施例10 0.03 6 無し -- 実施例15 0.03 7 無し -- 実施例17 0.03 8 無し -- 実施例18 0.03 9 無し -- 実施例21 0.03 10 無し -- 実施例23 0.03 11 無し -- 実施例24 0.03 12 無し -- 実施例25 0.03 13 無し -- 実施例28 0.03 14 無し -- 実施例30 0.03 15 無し -- 実施例32 0.03
【0139】実施例100 実施例43〜62のカーボン保護膜表面を大気中で18
4.9nmの波長を有する紫外線で5分間照射処理し
た。その後、実施例63〜99の潤滑剤溶液を紫外線照
射処理したカーボン保護膜表面上にスピンコートした。
スピンコートは基板回転数1000rpm,液圧4kg
f/cm2で3秒間コートし、その後過剰の潤滑剤溶液
を基板回転数3000rpmで振り切った。
【0140】比較例16 実施例43〜62のカーボン保護膜表面に紫外線照射処
理する事無く実施例63〜99の潤滑剤溶液をカーボン
保護膜表面上にスピンコートした。スピンコートは基板
回転数1000rpm,液圧4kgf/cm2で3秒間
コートし、その後過剰の潤滑剤溶液を基板回転数300
0rpmで振り切った。
【0141】比較例17 実施例43〜62のカーボン保護膜表面を大気中で18
4.9nmの波長を有する紫外線で5分間照射処理し
た。その後、比較例2〜15の潤滑剤溶液を紫外線照射
処理したカーボン保護膜表面上にスピンコートした。ス
ピンコートは基板回転数1000rpm,液圧4kgf
/cm2で3秒間コートし、その後過剰の潤滑剤溶液を
基板回転数3000rpmで振り切った。
【0142】実施例101 実施例100及び比較例17のカーボン保護膜表面上の
余剰潤滑剤層をアセトンで30秒間超音波洗浄した後、
カーボン保護膜表面の酸素と炭素の組成比(O/C)を
X線光電子分光分析(XPS)を用い検出角度45度で測定
した。その結果、その組成比(O/C)は実施例93及
び比較例17のカーボン保護膜表面に於いて0.1以上
である事が確認された。
【0143】比較例18 比較例16のカーボン保護膜表面上の余剰潤滑剤層をア
セトンで30秒間超音波洗浄した後、カーボン保護膜表
面の酸素と炭素の組成比(O/C)をX線光電子分光分
析(XPS)を用い検出角度45度で測定した。その結果、
その組成比(O/C)は保護膜表面に於いて全て0.1
未満である事が確認された。
【0144】実施例102 実施例100及び比較例16〜17の試料をTiC・A
23コンポジットスライダを有する薄膜ヘッドを用い
てCSSテストを行った。CSSテスト条件は30℃,
80%RHの条件下で荷重3gfに於いて1秒間でヘッ
ド/媒体間相対速度を7.54m/sに加速し、1秒間
相対速度7.54m/sで保持し、1秒間で減速停止
し、1秒間保持するCSS1サイクル4秒間のテストで
ある。
【0145】実施例103 実施例100及び比較例16〜17の試料をTiC・A
23コンポジットスライダを有する薄膜ヘッドを用い
てCSSテストを行った。CSSテスト条件は55℃,
20%RHの条件下で荷重3gfに於いて1秒間でヘッ
ド/媒体間相対速度を7.54m/sに加速し、1秒間
相対速度7.54m/sで保持し、1秒間で減速停止
し、1秒間保持するCSS1サイクル4秒間のテストで
ある。
【0146】実施例104 実施例102(30℃,80%RH)のCSSテストに
於けるディスク回転初期のスティクションの最大値とC
SS耐久性を下記の表3に示す。 表3 30℃,80%RHでのCSS特性 試料 スティクションの最大値(gf) CSS耐久性(Cycles) 実施例100 0.5〜1.5 >20,000 比較例16 1.5〜2.0 10,000〜15,000 比較例2 0.5〜1.5 >20,000 比較例3 0.5〜1.5 >20,000 比較例4 0.5〜1.5 >20,000 比較例5〜15 1.5〜2.0 3,000〜8,000
【0147】アルキルアミン系潤滑剤と常温で液体の潤
滑剤の2成分混合系潤滑剤であってもカーボン保護膜表
面を紫外線を照射しなかったり、カーボン保護膜表面を
紫外線照射処理してもアルキルアミン系潤滑剤が無く、
常温で液体である潤滑剤のみではスティクションが大き
く、CSS耐久性が実施例100の試料に比べて劣って
いる事が判る。またカーボン保護膜表面を紫外線照射処
理し、その上にアルキルアミン系潤滑剤のみを塗布した
試料に於いては30℃,80%RHの環境下では実施例
100の試料と同等なCSS特性を示す。
【0148】実施例105 実施例103(55℃,20%RH)のCSSテストに
於けるディスク回転初期のスティクションの最大値とC
SS耐久性を下記の表4に示す。 表4 55℃,20%RHでのCSS特性 試料 スティクションの最大値(gf) CSS耐久性(Cycles) 実施例100 0.3〜1.0 >20,000 比較例16 1.0〜1.5 15,000〜20,000 比較例2 2.0〜3.5 2,000 比較例3 2.0〜3.5 2,000 比較例4 2.0〜3.5 2,000 比較例5〜15 0.5〜1.5 5,000〜13,000
【0149】実施例100の試料では環境が高温の55
℃になってもスティクションは減少し、かつCSS耐久
性は30℃の場合と同等である。55℃でスティクショ
ンが減少するのは常温で液体の潤滑剤の粘度が高温時に
低下するためであると考えられる。高温時には常温で液
体の潤滑剤を有する比較例16、比較例5〜15の試料
に於いてもスティクションの減少とCSS耐久性の改善
が見られる。一方、30℃で良好なCSS特性を示した
アルキルアミン系固体潤滑剤のみを有する比較例2〜4
は高温の55℃でスティクションが増大し、CSS耐久
性も低下している。これは従来技術で詳細に述べたよう
にアルキルアミン系潤滑剤がそれらの融点近傍で境界潤
滑性を消失するためである。
【0150】本発明によるカーボン保護膜表面を紫外線
で照射処理しその表面にアルキルアミン系固体潤滑剤と
常温で液体の潤滑剤の2成分系潤滑剤を有する試料では
30℃,80%RHから55℃,20%RHの広い温湿
度範囲に於いて良好なCSS特性を示す事が判る。
【0151】実施例106 TiC・Al23コンポジットスライダ表面にプラズマ
CVD法によりダイヤモンドライクカーボン保護膜を1
0nm成膜した。
【0152】実施例107 TiC・Al23コンポジットスライダ表面にプラズマ
CVD法によりダイヤモンドライクカーボン保護膜を1
0nm成膜した。次にこのDLC保護膜表面を184.
9nmの波長を発生する低圧水銀ランプを用い大気中で
5分間紫外線照射処理した。カーボン保護膜表面の酸素
と炭素の組成比(O/C)をX線光電子分光分析(XPS)
を用い検出角度45度で測定した。その結果、その組成
比(O/C)はカーボン保護膜表面に於いて0.1以上
である事が確認された。
【0153】実施例108 TiC・Al23コンポジットスライダ表面にプラズマ
CVD法によりダイヤモンドライクカーボン保護膜を1
0nm成膜した。次にこのDLC保護膜表面を184.
9nmの波長を発生する低圧水銀ランプを用い大気中で
5分間紫外線照射処理した。この後、DLC保護膜上に
ステアリルアミン(濃度:0.05wt%、溶媒:メチル
イソブチルケトン)をスプレーコートした。カーボン保
護膜表面上の余剰潤滑剤層をアセトンで30秒間超音波
洗浄した後、カーボン保護膜表面の酸素と炭素の組成比
(O/C)をX線光電子分光分析(XPS)を用い検出角度
45度で測定した。その結果、その組成比(O/C)は
保護膜表面に於いて全て0.1以上である事が確認され
た。
【0154】実施例109 実施例100で得られた媒体を実施例106〜108の
磁気ヘッドスライダ及びDLC保護膜の無いTiC・A
23コンポジットスライダを用いてCSSテストを行
った。CSSテスト条件は55℃,20%RHの条件下
で、ヘッド垂直荷重3.5g、測定半径19mmにおい
て、3秒間でディスク回転数5400rpm、相対速度
12.4m/sに加速し、10秒間浮上させ、6秒間で
減速停止させ、11秒間休止することからなる1サイク
ル30秒間の試験条件で行った。
【0155】実施例110 表5にスティクションの最大値とCSS耐久性をまとめ
て示す。表から分かるように、磁気ヘッドスライダ上に
DLC保護膜を設けること、更にそのDLC保護膜表面
を波長184.9nmの紫外線で照射処理すること、更
にその後DLC保護膜表面にアルキルアミン系潤滑剤を
塗布することによりDLC保護膜の無い磁気ヘッドスラ
イダに比較して特にスティクションが低下している事が
分かる。これは磁気ヘッドスライダ上にもカーボン系保
護膜であるDLCを設けたため、摺動初期あるいは摺動
中にアルキルアミン系潤滑剤が磁気ヘッドスライダ表面
のDLCに化学吸着し、図4に示したように液体潤滑剤
を介して炭化水素鎖同士の摩擦となったためと考えられ
る。 表5 55℃,20%RHでのCSS特性 ──────────────────────────────────── 媒 体 磁気ヘット゛スライタ゛ スティクションの最大値(gf) CSS耐久性(サイクル) 実施例100 TiC・Al2O3 0.3〜1.0 >20,000 実施例100 実施例106 0.2〜0.8 >20,000 実施例100 実施例107 0.2〜0.6 >20,000 実施例100 実施例108 0.1〜0.4 >20,000 ────────────────────────────────────
【0156】実施例111 厚さ6.3μmのPETフィルムの表面にCoを酸素雰
囲気中で0.15μmの膜厚で斜め蒸着し、その後、C
24:60ml/min,H2:120ml/minに
成膜用ガスを制御し、13.56MHz,1kWのRF
電源を用いプラズマ重合法により磁性層上にDLC(ダ
イヤモンドライクカーボン)保護膜を20nm成膜し
た。作製した媒体を8mm幅に裁断し磁気テープを得
た。この磁気テープのカーボン保護膜表面を大気中で1
84.9nmの波長を有する紫外線で5分間照射処理し
た。その後、実施例3のアミン(濃度0.05wt%)と
実施例10の液体潤滑剤(濃度0.03wt%)とをメチ
ルイソブチルケトンを溶媒に用いて潤滑剤溶液を調製
し、この潤滑剤溶液を前記磁気テープに塗布した。
【0157】実施例112 厚さ3.8μmのアラミドフィルムの表面にCoを酸素
雰囲気中で0.15μmの膜厚で斜め蒸着し、その後、
24:60ml/min,H2:120ml/min
に成膜用ガスを制御し、13.56MHz,1kWのR
F電源を用いプラズマ重合法により磁性層上にDLC
(ダイヤモンドライクカーボン)保護膜を20nm成膜
した。作製した媒体を8mm幅に裁断し磁気テープを得
た。この磁気テープのカーボン保護膜表面を大気中で1
84.9nmの波長を有する紫外線で5分間照射処理し
た。その後、実施例3のアミン(濃度0.05wt%)と
実施例10の液体潤滑剤(濃度0.03wt%)とをメチ
ルイソブチルケトンを溶媒に用いて潤滑剤溶液を調製
し、この潤滑剤溶液を前記磁気テープに塗布した。
【0158】実施例113 厚さ6.0μmのPENフィルムの表面にCoを酸素雰
囲気中で0.15μmの膜厚で斜め蒸着し、その後、C
24:60ml/min,H2:120ml/minに
成膜用ガスを制御し、13.56MHz,1kWのRF
電源を用いプラズマ重合法により磁性層上にDLC(ダ
イヤモンドライクカーボン)保護膜を20nm成膜し
た。作製した媒体を8mm幅に裁断し磁気テープを得
た。この磁気テープのカーボン保護膜表面を大気中で1
84.9nmの波長を有する紫外線で5分間照射処理し
た。その後、実施例3のアミン(濃度0.05wt%)と
実施例10の液体潤滑剤(濃度0.03wt%)とをメチ
ルイソブチルケトンを溶媒に用いて潤滑剤溶液を調製
し、この潤滑剤溶液を前記磁気テープに塗布した。
【0159】比較例19 厚さ6.3μmのPETフィルムの表面にCoを酸素雰
囲気中で0.15μmの膜厚で斜め蒸着し、その後、C
24:60ml/min,H2:120ml/minに
成膜用ガスを制御し、13.56MHz,1kWのRF
電源を用いプラズマ重合法により磁性層上にDLC(ダ
イヤモンドライクカーボン)保護膜を20nm成膜し
た。作製した媒体を8mm幅に裁断し磁気テープを得
た。この磁気テープのカーボン保護膜表面を大気中で1
84.9nmの波長を有する紫外線で5分間照射処理し
た。その後、実施例3のアミン(濃度0.05wt%)を
メチルイソブチルケトンを溶媒に用いて潤滑剤溶液を調
製し、この潤滑剤溶液を前記磁気テープに塗布した。
【0160】実施例114 実施例111〜実施例113及び比較例19の試料を8
mmVTRを用いてスチル試験を行った。この際、シリ
ンダのモータ負荷電流と再生出力をモニターし、再生出
力が初期値の半分になる時間をスチル寿命とした。スチ
ル試験は55℃、20%RHの条件下でテープ張力1
2.5g/cm、ヘッド・テープ間相対速度11.3m
/秒の条件で行った。シリンダ負荷電流値及びスチル寿
命測定結果を表6に示す。 表6 55℃,20%RHでのスチル試験測定結果 試料 シリンダ負荷電流値(mA) スチル寿命(hr) 実施例111 25 >150 実施例112 24 >150 実施例113 25 >150 比較例19 63 0.5
【0161】実施例115 常温で液体である潤滑剤は以下の化合物を使用した。 [FC6H4O]2-(P3N3)-[OC6H4CF3]4
【0162】実施例116 常温で液体である潤滑剤は以下の化合物を使用した。 [FC6H4O]3-(P3N3)-[OC6H4CF3]3
【0163】実施例117 常温で液体である潤滑剤は以下の化合物を使用した。 [FC6H4O]4-(P3N3)-[OC6H4CF3]2
【0164】実施例118 常温で液体である潤滑剤は以下の化合物を使用した。 (CF3)2CF(CF2)4CH2C(H)(OCOC(CH3)2(C6H13))CH2OCOC(CH
3)2(C6H13)
【0165】実施例119 常温で液体である潤滑剤は以下の化合物を使用した。 (CF3)2CF(CF2)6CH2C(H)(OCOC(CH3)2(C6H13))CH2OCOC(CH
3)2(C6H13)
【0166】実施例120 常温で液体である潤滑剤は以下の化合物を使用した。 F(CF2)6CH2C(H)(OCOC(CH3)2(C6H13))CH2OCOC(CH3)2(C6H
13)
【0167】実施例121 常温で液体である潤滑剤は以下の化合物を使用した。 F(CF2)8CH2C(H)(OCOC(CH3)2(C6H13))CH2OCOC(CH3)2(C6H
13)
【0168】実施例122 実施例115〜121の化合物は常温でイソプロピルア
ルコール、メチルイソブチルケトン及びノルマルヘプタ
ンに1.0wt%の濃度で可溶性であることが確認され
た。
【0169】実施例123 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのTiバッファ層、50nmのCrTi下地層、
15nmのCoCrPt磁性層、15nmの窒素含有カ
ーボン保護膜を順次成膜した。
【0170】実施例124 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのSiバッファ層、50nmのCrTi下地層、
15nmのCoCrPt磁性層、15nmの窒素含有カ
ーボン保護膜を順次成膜した。
【0171】実施例125 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのSiNxバッファ層、50nmのCrTi下地
層、15nmのCoCrPt磁性層、15nmの窒素含
有カーボン保護膜を順次成膜した。
【0172】実施例126 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのTiNxバッファ層、50nmのCrTi下地
層、15nmのCoCrPt磁性層、15nmの窒素含
有カーボン保護膜を順次成膜した。
【0173】実施例127 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのSiと50nmのTiからなるバッファ層、5
0nmのCrTi下地層、15nmのCoCrPt磁性
層、15nmの窒素含有カーボン保護膜を順次成膜し
た。
【0174】実施例128 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのSiNxと50nmのTiからなるバッファ
層、50nmのCrTi下地層、15nmのCoCrP
t磁性層、15nmの窒素含有カーボン保護膜を順次成
膜した。
【0175】実施例129 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのNiPxバッファ層、50nmのCrTi下地
層、15nmのCoCrPt磁性層、15nmの窒素含
有カーボン保護膜を順次成膜した。
【0176】実施例130 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのNiPxと50nmのTiからなるバッファ
層、50nmのCrTi下地層、15nmのCoCrP
t磁性層、15nmの窒素含有カーボン保護膜を順次成
膜した。
【0177】実施例131 半径16.76mm〜20.73mmに、高さ30n
m、見かけ上の面積割合0.5%のドット状テクスチャ
ゾーンを有する3.5インチサイズのアモルファスポリ
オレフィン(APO)基板を射出成型により成形した。
このAPO基板上にDCマグネトロンスパッタにより5
0nmのMoと50nmのTiからなるバッファ層、5
0nmのCrTi下地層、15nmのCoCrPt磁性
層、15nmの窒素含有カーボン保護膜を順次成膜し
た。
【0178】実施例132〜実施例140 実施例123〜実施例131におけるAPO基板の代わ
りに、射出成型により成形したポリカーボネート基板を
使用したこと以外は、実施例123〜実施例131に述
べた条件と同一の条件で試料を作製した。
【0179】実施例141〜実施例149 実施例123〜実施例131における窒素含有カーボン
保護膜の代わりに、水素含有カーボン保護膜を使用した
こと以外は、実施例123〜実施例131に述べた条件
と同一の条件で試料を作製した。
【0180】実施例3のアルキルアミン潤滑剤と実施例
115〜121の液体潤滑剤をメチルイソブチルケトン
を溶媒に用い、下記の表7に示される組み合わせで潤滑
剤溶液を調製した。 表7 実施例No. アルキルアミン系潤滑剤 濃度(wt.%) 液体潤滑剤 濃度(wt.%) 150 実施例3 0.05 実施例115 0.05 151 実施例3 0.05 実施例116 0.05 152 実施例3 0.05 実施例117 0.05 153 実施例3 0.05 実施例118 0.05 154 実施例3 0.05 実施例119 0.05 155 実施例3 0.05 実施例120 0.05 156 実施例3 0.05 実施例121 0.05
【0181】比較例20〜27 実施例3のアルキルアミン系潤滑剤単独、或いは実施例
115〜実施例121の常温で液体である潤滑剤単独
を、メチルイソブチルケトン溶媒を用いて、下記の表8
に示される潤滑剤溶液を調製した。 表8 比較例No. アルキルアミン系潤滑剤 濃度(wt.%) 液体潤滑剤 濃度(wt.%) 20 実施例3 0.05 ---- -- 21 --- -- 実施例115 0.05 22 --- -- 実施例116 0.05 23 --- -- 実施例117 0.05 24 --- -- 実施例118 0.05 25 --- -- 実施例119 0.05 26 --- -- 実施例120 0.05 27 --- -- 実施例121 0.05
【0182】実施例157 実施例123〜実施例149のカーボン系保護膜表面を
大気中で波長184.9nmの紫外線を発生する低圧水
銀ランプで5分間照射処理した。その後、実施例150
〜実施例156の潤滑剤溶液を紫外線照射処理したカー
ボン系保護膜表面にスピンコートした。スピンコート条
件は吐出半径22.5mm、液圧4kg/cm2、基板
回転数1000rpmで3秒間吐出し、その後、過剰の
潤滑剤溶液を基板回転数3000rpmで3秒間振り切
った。
【0183】比較例28 実施例123〜実施例149のカーボン系保護膜表面を
紫外線照射することなく、実施例150〜実施例156
の潤滑剤溶液をカーボン系保護膜表面にスピンコートし
た。スピンコート条件は吐出半径22.5mm、液圧4
kg/cm2、基板回転数1000rpmで3秒間吐出
し、その後、過剰の潤滑剤溶液を基板回転数3000r
pmで3秒間振り切った。
【0184】比較例29 実施例123〜実施例149のカーボン系保護膜表面を
大気中で波長184.9nmの紫外線を発生する低圧水
銀ランプで5分間照射処理した。その後、比較例20〜
27の潤滑剤溶液を紫外線照射処理したカーボン系保護
膜表面にスピンコートした。スピンコート条件は吐出半
径22.5mm、液圧4kg/cm2、基板回転数10
00rpmで3秒間吐出し、その後、過剰の潤滑剤溶液
を基板回転数3000rpmで3秒間振り切った。
【0185】実施例158 実施例157及び比較例29のカーボン系保護膜表面の
余剰潤滑剤をアセトンで30秒間超音波洗浄した後、カ
ーボン系保護膜表面の酸素と炭素の組成比(O/C)を
X線光電子分光分析(XPS)を用い、検出角45度で
測定した。その結果、その組成比(O/C)は実施例1
57及び比較例29のカーボン系保護膜表面において、
0.1以上であることが確認された。
【0186】比較例30 比較例28のカーボン系保護膜表面の余剰潤滑剤をアセ
トンで30秒間超音波洗浄した後、カーボン系保護膜表
面の酸素と炭素の組成比(O/C)をX線光電子分光分
析(XPS)を用い、検出角45度で測定した。その結
果、その組成比(O/C)は0.1未満であることが確
認された。
【0187】実施例159 実施例123〜実施例149のカーボン系保護膜表面を
酸素圧力3mTorrの雰囲気中で13.56MHzの
高周波電源を用いて10秒間酸素プラズマ処理した。そ
の後、実施例150〜実施例156の潤滑剤溶液を酸素
プラズマ処理したカーボン系保護膜表面にスピンコート
した。スピンコート条件は吐出半径22.5mm、液圧
4kg/cm2、基板回転数1000rpmで3秒間吐
出し、その後、過剰の潤滑剤溶液を基板回転数3000
rpmで3秒間振り切った。
【0188】実施例160 実施例159のカーボン系保護膜表面の余剰潤滑剤をア
セトンで30秒間超音波洗浄した後、カーボン系保護膜
表面の酸素と炭素の組成比(O/C)をX線光電子分光
分析(XPS)を用い、検出角45度で測定した。その
結果、その組成比(O/C)は0.1以上であることが
確認された。
【0189】実施例161 実施例157、比較例28〜29及び実施例159の試
料を、TiC・Al23コンポジットスライダを有する
薄膜ヘッドを用いてCSS(Contact Start and Stop)試
験を行った。CSS試験は、30℃、80%RHの環境
下、ヘッド垂直荷重3.5g、測定半径19mmにおい
て、3秒間でディスク回転数5400rpm、相対速度
12.4m/sに加速し、10秒間浮上させ、6秒間で
減速停止させ、11秒間休止することからなる1サイク
ル30秒間の試験条件で行った。なお、実施例123〜
149に用いたプラスチック基板は、半径16.76m
m〜20.73mmの範囲に、高さ30nm、見かけ上
の面積割合0.5%のドット状テクスチャゾーンを有し
ていた。
【0190】実施例162 実施例157、比較例28〜29及び実施例159の試
料を、TiC・Al23コンポジットスライダを有する
薄膜ヘッドを用いてCSS(Contact Start and Stop)試
験を行った。CSS試験は、55℃、20%RHの環境
下、ヘッド垂直荷重3.5g、測定半径19mmにおい
て、3秒間でディスク回転数5400rpm、相対速度
12.4m/sに加速し、10秒間浮上させ、6秒間で
減速停止させ、11秒間休止することからなる1サイク
ル30秒間の試験条件で行った。なお、実施例121〜
147に用いたプラスチック基板は、半径16.76m
m〜20.73mmの範囲に、高さ30nm、見かけ上
の面積割合0.5%のドット状テクスチャゾーンを有し
ていた。
【0191】実施例163 実施例161(30℃、80%RH)のCSS試験にお
けるディスク回転初期のスティクションの最大値とCS
S耐久性の結果を下記の表9に要約して示す。 表9 30℃,80%RHでのCSS特性 試 料 スティクションの最大値(gf) CSS耐久性(Cycles) 実施例157 0.9〜1.5 >20000 比較例28 1.5〜2.0 10000〜15000 比較例29(潤滑剤:比較例20) 1.5 >20000 比較例29(潤滑剤:比較例21) 2.0 10000 比較例29(潤滑剤:比較例22) 2.0 10000 比較例29(潤滑剤:比較例23) 2.0 10000 比較例29(潤滑剤:比較例24) 3.5 2000 比較例29(潤滑剤:比較例25) 3.5 2000 比較例29(潤滑剤:比較例26) 3.5 2000 比較例29(潤滑剤:比較例27) 3.5 2000 実施例159 0.9〜1.5 >20000
【0192】前記の表9に示された結果から、アルキル
アミン系潤滑剤と常温で液体の2成分混合系潤滑剤であ
っても、カーボン系保護膜表面を紫外線照射処理或いは
酸素プラズマ処理しなかったり、カーボン系保護膜表面
を紫外線処理してもアルキルアミン系潤滑剤が無く、常
温で液体である潤滑剤のみではスティクション が大き
く、CSS耐久性が実施例157及び159に比べて劣
っていることが分かる。また、カーボン系保護膜表面を
紫外線処理し、その上にアルキルアミン系潤滑剤のみを
塗布した試料の場合、30℃、80%RHの環境下で
は、実施例157及び159と同等なCSS特性を示
す。
【0193】実施例164 実施例162(55℃、20%RH)のCSS試験にお
けるディスク回転初期のスティクションの最大値とCS
S耐久性の結果を下記の表10に要約して示す。 表10 55℃,20%RHでのCSS特性 試 料 スティクションの最大値(gf) CSS耐久性(Cycles) 実施例157 0.5〜1.2 >20000 比較例28 1.0〜1.5 5000〜10000 比較例29(潤滑剤:比較例20) 3.5 7000 比較例29(潤滑剤:比較例21) 1.5 5000 比較例29(潤滑剤:比較例22) 1.5 5000 比較例29(潤滑剤:比較例23) 1.5 5000 比較例29(潤滑剤:比較例24) 2.0 200 比較例29(潤滑剤:比較例25) 2.0 200 比較例29(潤滑剤:比較例26) 2.0 2000 比較例29(潤滑剤:比較例27) 2.0 2000 実施例159 0.5〜1.2 >20000
【0194】表10に示された結果から明らかなよう
に、実施例157及び実施例159の試料では、試験環
境が高温の55℃になっても、スティクションは減少
し、かつ、CSS耐久性は30℃の場合と同等である。
55℃でスティクションが減少する原因は、常温で液体
である潤滑剤の粘度が高温時に低下するためであると考
えられる。一方、30℃で良好なCSS特性を示したア
ルキルアミン潤滑剤のみを有する比較例29(潤滑剤:
比較例20)は高温の55℃でスティクションが増大
し、CSS耐久性も低下している。これは従来技術で詳
細に述べたように、アルキルアミン潤滑剤がそれらの融
点近傍で境界潤滑性を喪失するためである。
【0195】従って、本発明によるカーボン系保護膜
を、酸素を含む環境下で紫外線照射処理又はプラズマ処
理し、その表面にアルキルアミン系潤滑剤と常温で液体
である潤滑剤からなる2成分系潤滑剤を有する試料で
は、30℃、80%RHから55℃、20%RHの広い
温湿度範囲において良好なCSS特性を示すことが理解
できる。
【0196】
【発明の効果】本発明によるカーボン保護膜表面を紫外
線で照射処理しその表面にアルキルアミン系固体潤滑剤
と常温で液体の潤滑剤の2成分系潤滑剤塗布した試料で
は30℃,80%RHから55℃,20%RHの広い温
湿度範囲に於いて良好なCSS特性を示す。また2成分
系潤滑剤の各々が安価な汎用性溶媒に可溶である事か
ら、従来のパーフルオロポリエーテル系潤滑剤の場合の
ように高価なパーフルオロアルキル系の溶媒を使用する
必要がなく媒体製造のコストを大きく低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の使用状態を示す模式的
断面図であり、(A)は30℃,80%RH程度の状態
における使用状態を示す模式的断面図であり、(B)は
55℃,20%RH程度の状態における使用状態を示す
模式的断面図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の別の実施例を示す模式
的断面図である。
【図3】本発明の磁気記録媒体の他の実施例を示す模式
的断面図である。
【図4】本発明の磁気記録媒体と本発明の磁気ヘッドと
を組合わせた使用状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 非磁性基体 3 磁性層 5 カーボン系保護膜 7 アルキルアミン系固体潤滑剤 9 変性パーフルオロポリエーテル系液体潤滑剤 11 磁気ヘッド 13 無機バッファ層 15 クロム合金下地層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/84 G11B 5/84 B // C01B 31/02 101 C01B 31/02 101Z C10N 40:18 (72)発明者 麿 毅 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 安達 和慶 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 藤本 由紀枝 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 荒木 立夫 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (138)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に、非磁性無機バッファー
    層を介すか介さないかして、また、非磁性クロム合金下
    地層を介すか介さないかして、コバルト系磁性層を設け
    この上に少なくともカーボンを含むカーボン系保護膜を
    設けた薄膜磁気記録媒体に於いて、 前記カーボン系保護膜は、その表面に少なくともカルボ
    キシル基を有し、該表面の酸素と炭素の組成比(O/C
    比)が0.1以上であり、 前記カーボン系保護膜上に、分子末端に少なくともアミ
    ノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]を有
    するアルキルアミン系潤滑剤と常温で液体である潤滑剤
    から成る2成分の潤滑剤を潤滑層として有しており、 前記カーボン系保護膜表面のカルボキシル基と前記アル
    キルアミン系固体潤滑剤のアミノ基とが化学結合により
    結合されていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 非磁性基体がPET,PEN及びアラミ
    ドからなる群から選択され、コバルト系性層がCo−C
    oO磁性層である請求項1の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 非磁性基体がポリカーボネイト、アモル
    ファスポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリエー
    テルスルフォン、フェノール樹脂から選ばれる高分子プ
    ラスチックであり、この高分子プラスチック上に案内溝
    とピット、もしくは、案内溝又はピットの何れかが形成
    されている請求項1の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 非磁性基体がポリカーボネイト、アモル
    ファスポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリエー
    テルスルフォン、フェノール樹脂を射出成型したもので
    あり、その基板内周部に高さ15〜40nm、見かけの
    面積割合0.1〜5.0%のドット状テクスチャーゾー
    ンが形成されていることを特徴とする請求項1の磁気記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 前記アルキルアミン系潤滑剤が常温で固
    体である事を特徴とする請求項1の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記アルキルアミン系潤滑剤の炭素数が
    10以上である事を特徴とする請求項1又は5の磁気記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 CaH2a+1NH2 又はCaH2a+1N(CH3)2 (式中、aは10以上の整数である)で示される飽和ア
    ルキルアミンである事を特徴とする請求項1、5又は6
    の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 F(CF2)b(CH2)cNH2 又はF(CF2)b(CH2)cN(CH3)2 (式中、b及びcはb≧1、c≧1であり、かつb+c
    ≧10を満足する整数である)で示される部分フッ素化
    飽和アルキルアミンである事を特徴とする請求項1、5
    又は6の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオロ
    ポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或い
    はアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以上
    の飽和もしくは不飽和炭化水素鎖を結合させた変性パー
    フルオロポリエーテルから成る事を特徴とする請求項1
    の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の飽和もしくは不飽和含酸素炭化水素鎖を結合させた
    変性パーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする
    請求項1の磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の分岐状炭化水素を結合させた変性パーフルオロポリ
    エーテルから成る事を特徴とする請求項1の磁気記録媒
    体。
  12. 【請求項12】 常温で液体である変性パーフルオロポ
    リエーテルの主鎖が-(CF2CF2CF2O)d-,-(CF2O)e-(CF2CF
    2O)f-又は-(C(CF3)FCF2O)g-(式中、d及びgは10以
    上の整数であり、e及びfは1以上であり、かつe+f
    ≧10を満足する整数である)で構成されている事を特
    徴とする請求項9、10又は11の磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数
    6以上の部分フッ素化飽和アルキルをエーテル結合或い
    はエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物であ
    る事を特徴とする請求項1の磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端に炭素数10
    以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル結
    合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴と
    する請求項1の磁気記録媒体。
  15. 【請求項15】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端もしくは片末
    端に炭素数10以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或
    いはエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物で
    ある事を特徴とする請求項1の磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項1の磁気記録媒体。
  17. 【請求項17】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端もしくは片末端に炭素数
    10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステ
    ル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特
    徴とする請求項1の磁気記録媒体。
  18. 【請求項18】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端に炭素数10以上の飽和
    炭化水素をエーテル結合或いはエステル結合或いはアミ
    ド結合で連結した化合物である事を特徴とする請求項1
    の磁気記録媒体。
  19. 【請求項19】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数4以
    上の分岐状炭化水素をエーテル結合或いはエステル結合
    或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴とす
    る請求項1の磁気記録媒体。
  20. 【請求項20】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数4
    以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或いはエステル結
    合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴と
    する請求項1の磁気記録媒体。
  21. 【請求項21】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端或いは片末端
    に総炭素数4以上のポリエーテルをエーテル結合或いは
    エステル結合或いはアミド結合で連結した化合物である
    事を特徴とする請求項1の磁気記録媒体。
  22. 【請求項22】 常温で液体である潤滑剤がジメチルポ
    リシロキサン[-(Si(CH3)2O)h-(式中、hは6以上の整
    数である)]である事を特徴とする請求項1の磁気記録
    媒体。
  23. 【請求項23】 常温で液体である潤滑剤がジメチルポ
    リシロキサン中のメチル基の水素を部分的にフッ素もし
    くは部分フッ素化アルキルで置換したフッ素化ジメチル
    ポリシロキサン[-(Si(CF3)2O)h-,-(Si(CF3)(CH3)O)h-
    又は -(Si(C2H4C6F13)2O)h-(式中、hは6以上の整数
    である)]である事を特徴とする請求項1の磁気記録媒
    体。
  24. 【請求項24】 常温で液体である潤滑剤が下式、 CH3(Si(CH3)20)n-Si(NH2)3,F(CF2)nCH2-Si(NH2)3又は F(CF2)nCH2CH2-Si(NH2)3 (式中、nは6以上の整数である)で示される、末端に
    アミノ基を有する変性ジメチルポリシロキサンである事
    を特徴とする請求項1の磁気記録媒体。
  25. 【請求項25】 常温で液体である潤滑剤が下式、 [FC6H4O]m-(P3N3)-[OC6H4CF3]6-m (式中、mは0〜6の整数である)で示される請求項1
    の磁気記録媒体。
  26. 【請求項26】 常温で液体である潤滑剤が下式、 (CF3)2CF(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項1の磁気記
    録媒体。
  27. 【請求項27】 常温で液体である潤滑剤が下式、 F(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項1の磁気記
    録媒体。
  28. 【請求項28】 アルキルアミン系潤滑剤及び常温で液
    体である潤滑剤の何れもが、汎用性溶媒であるエタノー
    ル、プロパノール、イソプロピルアルコール等のアルコ
    ール類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
    ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或いは
    ヘキサン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類に可
    溶性である事を特徴とする請求項1又は5〜27の何れ
    かの磁気記録媒体。
  29. 【請求項29】 非磁性基体上に、非磁性無機バッファ
    ー層を介すか介さないかして、また、非磁性クロム合金
    下地層を介すか介さないかして、コバルト系磁性層を設
    け、この上に少なくともカーボンを含むカーボン系保護
    膜を設けることからなる薄膜磁気記録媒体の製造方法に
    於いて、 前記カーボン系保護膜表面を、少なくとも酸素の存在す
    る雰囲気下で、184.9nmの波長を含む紫外光で照
    射処理するか、又は少なくとも酸素の存在する雰囲気中
    でプラズマ処理することにより、該表面の酸素と炭素の
    組成比(O/C比)が0.1以上となるように該表面に
    少なくともカルボキシル基を生成させ、前記カーボン系
    保護膜上に、分子末端に少なくともアミノ基[-NH2]或い
    はN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]を有するアルキルア
    ミン系潤滑剤と常温で液体である潤滑剤から成る2成分
    の潤滑剤を塗布し、前記カーボン系保護膜表面のカルボ
    キシル基と前記アルキルアミン系固体潤滑剤のアミノ基
    とを化学結合させることにより潤滑層を形成することを
    特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  30. 【請求項30】 非磁性基体がPET,PEN及びアラ
    ミドからなる群から選択され、コバルト系性層がCo−
    CoO磁性層である請求項29の方法。
  31. 【請求項31】 非磁性基体がポリカーボネイト、アモ
    ルファスポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリエ
    ーテルスルフォン、フェノール樹脂から選ばれる高分子
    プラスチックであり、この高分子プラスチック上に案内
    溝とピット、もしくは、案内溝又はピットの何れかが形
    成されている請求項29の方法。
  32. 【請求項32】 非磁性基体がポリカーボネイト、アモ
    ルファスポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリエ
    ーテルスルフォン、フェノール樹脂を射出成型したもの
    であり、その基板内周部に高さ15〜40nm、見かけ
    の面積割合0.1〜5.0%のドット状テクスチャーゾ
    ーンが形成されていることを特徴とする請求項29の方
    法。
  33. 【請求項33】 前記アルキルアミン系潤滑剤をエタノ
    ール、プロパノール、イソプロピルアルコール等のアル
    コール類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチル
    イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或い
    はヘキサン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類か
    ら選択される少なくとも1種類の汎用溶剤に溶解させて
    0.005wt%〜0.50wt%の範囲内の濃度の潤滑剤
    溶液を調製し、前記常温で液体の潤滑剤をエタノール、
    プロパノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
    類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
    チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或いはヘキ
    サン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類から選択
    される少なくとも1種類の汎用溶剤に溶解させて0.0
    05wt%〜0.50wt%の範囲内の濃度の潤滑剤溶液を
    調製し、これらの潤滑剤溶液をスピンコート法、ディッ
    プコート法又はスプレーコート法によりカーボン保護膜
    表面上に塗布するか、又は、前記アルキルアミン系潤滑
    剤及び前記常温で液体の潤滑剤を一緒に、エタノール、
    プロパノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
    類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
    チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或いはヘキ
    サン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類から選択
    される少なくとも1種類の汎用溶剤に溶解させて0.0
    05wt%〜0.50wt%の範囲内の濃度の潤滑剤溶液を
    調製し、この潤滑剤溶液をスピンコート法、ディップコ
    ート法又はスプレーコート法によりカーボン保護膜表面
    上に塗布する事を特徴とする請求項29の方法。
  34. 【請求項34】 前記アルキルアミン系潤滑剤が常温で
    固体である事を特徴とする請求項29又は33の方法。
  35. 【請求項35】 前記アルキルアミン系潤滑剤の炭素数
    が10以上である事を特徴とする請求項29、33又は
    34の方法。
  36. 【請求項36】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 CaH2a+1NH2 又はCaH2a+1N(CH3)2 (式中、aは10以上の整数である)で示される飽和ア
    ルキルアミンである事を特徴とする請求項29、34ま
    たは31の何れかの方法。
  37. 【請求項37】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 F(CF2)b(CH2)cNH2 又はF(CF2)b(CH2)cN(CH3)2 (式中、b及びcはb≧1、c≧1であり、かつb+c
    ≧10を満足する整数である)で示される部分フッ素化
    飽和アルキルアミンである事を特徴とする請求項29、
    34または31の何れかの方法。
  38. 【請求項38】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の飽和もしくは不飽和炭化水素鎖を結合させた変性パ
    ーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする請求項
    29の方法。
  39. 【請求項39】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の飽和もしくは不飽和含酸素炭化水素鎖を結合させた
    変性パーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする
    請求項29の方法。
  40. 【請求項40】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の分岐状炭化水素を結合させた変性パーフルオロポリ
    エーテルから成る事を特徴とする請求項29の方法。
  41. 【請求項41】 常温で液体である変性パーフルオロポ
    リエーテルの主鎖が-(CF2CF2CF2O)d-,-(CF2O)e-(CF2CF
    2O)f-又は-(C(CF3)FCF2O)g-(式中、d及びgは10以
    上の整数であり、e及びfは1以上であり、かつe+f
    ≧10を満足する整数である)で構成されている事を特
    徴とする請求項38〜40の何れかの方法。
  42. 【請求項42】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数
    6以上の部分フッ素化飽和アルキルをエーテル結合或い
    はエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物であ
    る事を特徴とする請求項29の方法。
  43. 【請求項43】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端に炭素数10
    以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル結
    合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴と
    する請求項29の方法。
  44. 【請求項44】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端もしくは片末
    端に炭素数10以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或
    いはエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物で
    ある事を特徴とする請求項29の方法。
  45. 【請求項45】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項29の方法。
  46. 【請求項46】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端もしくは片末端に炭素数
    10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステ
    ル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特
    徴とする請求項29の方法。
  47. 【請求項47】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端に炭素数10以上の飽和
    炭化水素をエーテル結合或いはエステル結合或いはアミ
    ド結合で連結した化合物である事を特徴とする請求項2
    9の方法。
  48. 【請求項48】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項29の方法。
  49. 【請求項49】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数4
    以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或いはエステル結
    合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴と
    する請求項29の方法。
  50. 【請求項50】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端或いは片末端
    に総炭素数4以上のポリエーテルをエーテル結合或いは
    エステル結合或いはアミド結合で連結した化合物である
    事を特徴とする請求項29の方法。
  51. 【請求項51】 常温で液体である潤滑剤がジメチルポ
    リシロキサン[-(Si(CH3)2O)h-(式中、hは6以上の整
    数である)]である事を特徴とする請求項29の方法。
  52. 【請求項52】 常温で液体である潤滑剤がジメチルポ
    リシロキサン中のメチル基の水素を部分的にフッ素もし
    くは部分フッ素化アルキルで置換したフッ素化ジメチル
    ポリシロキサン[-(Si(CF3)2O)h-,-(Si(CF3)(CH3)O)h-
    又は -(Si(C2H4C6F13)2O)h-(式中、hは6以上の整数
    である)]である事を特徴とする請求項29の方法。
  53. 【請求項53】 常温で液体である潤滑剤が下式、 CH3(Si(CH3)20)n-Si(NH2)3,F(CF2)nCH2-Si(NH2)3又は F(CF2)nCH2CH2-Si(NH2)3 (式中、nは6以上の整数である)で示される、末端に
    アミノ基を有する変性ジメチルポリシロキサンである事
    を特徴とする請求項29の方法。
  54. 【請求項54】 常温で液体である潤滑剤が下式、 [FC6H4O]m-(P3N3)-[OC6H4CF3]6-m (式中、mは0〜6の整数である)で示される請求項2
    9の方法。
  55. 【請求項55】 常温で液体である潤滑剤が下式、 (CF3)2CF(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項29の方
    法。
  56. 【請求項56】 常温で液体である潤滑剤が下式、 F(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項29の方
    法。
  57. 【請求項57】 磁気記録媒体の読出/書込用磁気ヘッ
    ドにおいて、 該磁気ヘッドの摺動面には、スパッタカーボン、プラズ
    マCVDカーボン、ダイヤモンドライクカーボン、水素含
    有カーボン、窒素含有カーボン又はシリコン含有カーボ
    ンからなるカーボン系保護膜が設けられており、 前記カーボン系保護膜は、その表面に少なくともカルボ
    キシル基を有し、該表面の酸素と炭素の組成比(O/C
    比)が0.1以上であり、 前記カーボン系保護膜上に少なくとも、分子末端に少な
    くともアミノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N
    (CH3)2]を有するアルキルアミン系潤滑剤から成る潤滑
    層を有しており、 前記カーボン系保護膜表面のカルボキシル基と前記アル
    キルアミン系固体潤滑剤のアミノ基とが化学結合により
    結合されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  58. 【請求項58】 前記アルキルアミン系潤滑剤が常温で
    固体である事を特徴とする請求項57の磁気ヘッド。
  59. 【請求項59】 前記アルキルアミン系潤滑剤の炭素数
    が10以上である事を特徴とする請求項57又は58の
    磁気ヘッド。
  60. 【請求項60】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 CaH2a+1NH2 又はCaH2a+1N(CH3)2 (式中、aは10以上の整数である)で示される飽和ア
    ルキルアミンである事を特徴とする請求項57〜59の
    何れかの磁気ヘッド。
  61. 【請求項61】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 F(CF2)b(CH2)cNH2 又はF(CF2)b(CH2)cN(CH3)2 (式中、b及びcはb≧1、c≧1であり、かつb+c
    ≧10を満足する整数である)で示される部分フッ素化
    飽和アルキルアミンである事を特徴とする請求項57〜
    59の何れかの磁気ヘッド。
  62. 【請求項62】 前記潤滑層はアルキルアミン系潤滑剤
    の他に、常温で液体の潤滑剤を更に有する2成分系潤滑
    剤からなることを特徴とする請求項57の磁気ヘッド。
  63. 【請求項63】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の飽和もしくは不飽和炭化水素鎖を結合させた変性パ
    ーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする請求項
    62の磁気ヘッド。
  64. 【請求項64】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の飽和もしくは不飽和含酸素炭化水素鎖を結合させた
    変性パーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする
    請求項62の磁気ヘッド。
  65. 【請求項65】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の分岐状炭化水素を結合させた変性パーフルオロポリ
    エーテルから成る事を特徴とする請求項62の磁気ヘッ
    ド。
  66. 【請求項66】 常温で液体である変性パーフルオロポ
    リエーテルの主鎖が-(CF2CF2CF2O)d-,-(CF2O)e-(CF2CF
    2O)f-又は-(C(CF3)FCF2O)g-(式中、d及びgは10以
    上の整数であり、e及びfは1以上であり、かつe+f
    ≧10を満足する整数である)で構成されている事を特
    徴とする請求項63〜65の何れかの磁気ヘッド。
  67. 【請求項67】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数
    6以上の部分フッ素化飽和アルキルをエーテル結合或い
    はエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物であ
    る事を特徴とする請求項62の磁気ヘッド。
  68. 【請求項68】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端に炭素数10
    以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル結
    合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴と
    する請求項62の磁気ヘッド。
  69. 【請求項69】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端もしくは片末
    端に炭素数10以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或
    いはエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物で
    ある事を特徴とする請求項62の磁気ヘッド。
  70. 【請求項70】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項62の磁気ヘッド。
  71. 【請求項71】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端もしくは片末端に炭素数
    10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステ
    ル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特
    徴とする請求項62の磁気ヘッド。
  72. 【請求項72】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端に炭素数10以上の飽和
    炭化水素をエーテル結合或いはエステル結合或いはアミ
    ド結合で連結した化合物である事を特徴とする請求項6
    2の磁気ヘッド。
  73. 【請求項73】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項62の磁気ヘッド。
  74. 【請求項74】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数4
    以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或いはエステル結
    合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴と
    する請求項62の磁気ヘッド。
  75. 【請求項75】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端或いは片末端
    に総炭素数4以上のポリエーテルをエーテル結合或いは
    エステル結合或いはアミド結合で連結した化合物である
    事を特徴とする請求項62の磁気ヘッド。
  76. 【請求項76】 常温で液体である潤滑剤がジメチルポ
    リシロキサン[-(Si(CH3)2O)h-(式中、hは6以上の整
    数である)]である事を特徴とする請求項62の磁気ヘ
    ッド。
  77. 【請求項77】 常温で液体である潤滑剤がジメチルポ
    リシロキサン中のメチル基の水素を部分的にフッ素もし
    くは部分フッ素化アルキルで置換したフッ素化ジメチル
    ポリシロキサン[-(Si(CF3)2O)h-,-(Si(CF3)(CH3)O)h-
    又は -(Si(C2H4C6F13)2O)h-(式中、hは6以上の整数
    である)]である事を特徴とする請求項62の磁気ヘッ
    ド。
  78. 【請求項78】 常温で液体である潤滑剤が下式、 CH3(Si(CH3)20)n-Si(NH2)3,F(CF2)nCH2-Si(NH2)3又は F(CF2)nCH2CH2-Si(NH2)3 (式中、nは6以上の整数である)で示される、末端に
    アミノ基を有する変性ジメチルポリシロキサンである事
    を特徴とする請求項62の磁気ヘッド。
  79. 【請求項79】 常温で液体である潤滑剤が下式、 [FC6H4O]m-(P3N3)-[OC6H4CF3]6-m (式中、mは0〜6の整数である)で示される請求項6
    2の磁気ヘッド。
  80. 【請求項80】 常温で液体である潤滑剤が下式、 (CF3)2CF(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項62の磁気
    ヘッド。
  81. 【請求項81】 常温で液体である潤滑剤が下式、 F(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項62の磁気
    ヘッド。
  82. 【請求項82】 アルキルアミン系潤滑剤及び常温で液
    体である潤滑剤の何れもが、汎用性溶媒であるエタノー
    ル、プロパノール、イソプロピルアルコール等のアルコ
    ール類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
    ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或いは
    ヘキサン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類に可
    溶性である事を特徴とする請求項62〜78の何れかの
    磁気ヘッド。
  83. 【請求項83】 磁気記録媒体の読出/書込用磁気ヘッ
    ドの製造方法において、 該磁気ヘッドの摺動面に、スパッタカーボン、プラズマ
    CVDカーボン、ダイヤモンドライクカーボン、水素含有
    カーボン、窒素含有カーボン又はシリコン含有カーボン
    からなるカーボン系保護膜を設け、 前記カーボン系保護膜表面を、少なくとも酸素の存在す
    る雰囲気下で、184.9nmの波長を含む紫外光で照
    射処理するか、又は少なくとも酸素の存在する雰囲気中
    でプラズマ処理することにより、該表面の酸素と炭素の
    組成比(O/C比)が0.1以上となるように該表面に
    少なくともカルボキシル基を生成させ、前記カーボン系
    保護膜上に少なくとも、分子末端に少なくともアミノ基
    [-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]を有する
    アルキルアミン系潤滑剤を塗布し、前記カーボン系保護
    膜表面のカルボキシル基と前記アルキルアミン系固体潤
    滑剤のアミノ基とを化学結合させることにより潤滑層を
    形成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  84. 【請求項84】 前記アルキルアミン系潤滑剤をエタノ
    ール、プロパノール、イソプロピルアルコール等のアル
    コール類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチル
    イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或い
    はヘキサン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類か
    ら選択される少なくとも1種類の汎用溶剤に溶解させて
    0.005wt%〜0.50wt%の範囲内の濃度の潤滑剤
    溶液を調製し、この潤滑剤溶液をスピンコート法、ディ
    ップコート法又はスプレーコート法によりカーボン保護
    膜表面上に塗布する事を特徴とする請求項83の方法。
  85. 【請求項85】 前記アルキルアミン系潤滑剤が常温で
    固体である事を特徴とする請求項83又は84の方法。
  86. 【請求項86】 前記アルキルアミン系潤滑剤の炭素数
    が10以上である事を特徴とする請求項83〜85の何
    れかの方法。
  87. 【請求項87】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 CaH2a+1NH2 又はCaH2a+1N(CH3)2 (式中、aは10以上の整数である)で示される飽和ア
    ルキルアミンである事を特徴とする請求項83〜86の
    何れかの方法。
  88. 【請求項88】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下式、 F(CF2)b(CH2)cNH2 又はF(CF2)b(CH2)cN(CH3)2 (式中、b及びcはb≧1、c≧1であり、かつb+c
    ≧10を満足する整数である)で示される部分フッ素化
    飽和アルキルアミンである事を特徴とする請求項83〜
    85の何れかの方法。
  89. 【請求項89】 アルキルアミン系潤滑剤の他に、常温
    で液体の潤滑剤を更に有する2成分系潤滑剤を塗布する
    ことにより潤滑層を形成することを特徴とする請求項8
    3の方法。
  90. 【請求項90】 前記アルキルアミン系潤滑剤をエタノ
    ール、プロパノール、イソプロピルアルコール等のアル
    コール類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチル
    イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或い
    はヘキサン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類か
    ら選択される少なくとも1種類の汎用溶剤に溶解させて
    0.005wt%〜0.50wt%の範囲内の濃度の潤滑剤
    溶液を調製し、前記常温で液体の潤滑剤をエタノール、
    プロパノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
    類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
    チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或いはヘキ
    サン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類から選択
    される少なくとも1種類の汎用溶剤に溶解させて0.0
    05wt%〜0.50wt%の範囲内の濃度の潤滑剤溶液を
    調製し、これらの潤滑剤溶液をスピンコート法、ディッ
    プコート法又はスプレーコート法によりカーボン保護膜
    表面上に塗布するか、又は、前記アルキルアミン系潤滑
    剤及び前記常温で液体の潤滑剤を一緒に、エタノール、
    プロパノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
    類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
    チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或いはヘキ
    サン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類から選択
    される少なくとも1種類の汎用溶剤に溶解させて0.0
    05wt%〜0.50wt%の範囲内の濃度の潤滑剤溶液を
    調製し、この潤滑剤溶液をスピンコート法、ディップコ
    ート法又はスプレーコート法によりカーボン保護膜表面
    上に塗布する事を特徴とする請求項89の方法。
  91. 【請求項91】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の飽和もしくは不飽和炭化水素鎖を結合させた変性パ
    ーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする請求項
    89の方法。
  92. 【請求項92】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の飽和もしくは不飽和含酸素炭化水素鎖を結合させた
    変性パーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする
    請求項89の方法。
  93. 【請求項93】 常温で液体である潤滑剤がパーフルオ
    ロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合或
    いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4以
    上の分岐状炭化水素を結合させた変性パーフルオロポリ
    エーテルから成る事を特徴とする請求項89の方法。
  94. 【請求項94】 常温で液体である変性パーフルオロポ
    リエーテルの主鎖が-(CF2CF2CF2O)d-,-(CF2O)e-(CF2CF
    2O)f-又は-(C(CF3)FCF2O)g-(式中、d及びgは10以
    上の整数であり、e及びfは1以上であり、かつe+f
    ≧10を満足する整数である)で構成されている事を特
    徴とする請求項91〜93の何れかの方法。
  95. 【請求項95】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数
    6以上の部分フッ素化飽和アルキルをエーテル結合或い
    はエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物であ
    る事を特徴とする請求項89の方法。
  96. 【請求項96】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端に炭素数10
    以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル結
    合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴と
    する請求項89の方法。
  97. 【請求項97】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端もしくは片末
    端に炭素数10以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或
    いはエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物で
    ある事を特徴とする請求項89の方法。
  98. 【請求項98】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項89の方法。
  99. 【請求項99】 常温で液体である潤滑剤が炭素数10
    以上の不飽和炭化水素の両末端もしくは片末端に炭素数
    10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステ
    ル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特
    徴とする請求項89の方法。
  100. 【請求項100】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の両末端に炭素数10以上の飽
    和炭化水素をエーテル結合或いはエステル結合或いはア
    ミド結合で連結した化合物である事を特徴とする請求項
    89の方法。
  101. 【請求項101】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数
    10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステ
    ル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特
    徴とする請求項89の方法。
  102. 【請求項102】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数
    4以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項89の方法。
  103. 【請求項103】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端或いは片末
    端に総炭素数4以上のポリエーテルをエーテル結合或い
    はエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物であ
    る事を特徴とする請求項89の方法。
  104. 【請求項104】 常温で液体である潤滑剤がジメチル
    ポリシロキサン[-(Si(CH3)2O)h-(式中、hは6以上の
    整数である)]である事を特徴とする請求項89の方
    法。
  105. 【請求項105】 常温で液体である潤滑剤がジメチル
    ポリシロキサン中のメチル基の水素を部分的にフッ素も
    しくは部分フッ素化アルキルで置換したフッ素化ジメチ
    ルポリシロキサン[-(Si(CF3)2O)h-,-(Si(CF3)(CH3)O)
    h-又は -(Si(C2H4C6F13)2O)h-(式中、hは6以上の整
    数である)]である事を特徴とする請求項89の方法。
  106. 【請求項106】 常温で液体である潤滑剤が下式、 CH3(Si(CH3)20)n-Si(NH2)3,F(CF2)nCH2-Si(NH2)3又は F(CF2)nCH2CH2-Si(NH2)3 (式中、nは6以上の整数である)で示される、末端に
    アミノ基を有する変性ジメチルポリシロキサンである事
    を特徴とする請求項89の方法。
  107. 【請求項107】 常温で液体である潤滑剤が下式、 [FC6H4O]m-(P3N3)-[OC6H4CF3]6-m (式中、mは0〜6の整数である)で示される請求項8
    9の方法。
  108. 【請求項108】 常温で液体である潤滑剤が下式、 (CF3)2CF(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である請求項89の方法。
  109. 【請求項109】 常温で液体である潤滑剤が下式、 F(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項89の方
    法。
  110. 【請求項110】 少なくとも、磁気記録媒体と磁気ヘ
    ッドを有する磁気記憶装置において、 前記磁気記録媒体は、非磁性基体上に、非磁性無機バッ
    ファー層を介すか介さないかして、また、非磁性クロム
    合金下地層を介すか介さないかして、コバルト系磁性層
    を有し、この上にスパッタカーボン、プラズマCVDカー
    ボン、ダイヤモンドライクカーボン、水素含有カーボ
    ン、窒素含有カーボン又はシリコン含有カーボンからな
    るカーボン系保護膜を有し、 前記カーボン系保護膜は、その表面に少なくともカルボ
    キシル基を有し、該表面の酸素と炭素の組成比(O/C
    比)が0.1以上であり、 前記カーボン系保護膜上に、分子末端に少なくともアミ
    ノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N(CH3)2]を有
    するアルキルアミン系潤滑剤と常温で液体である潤滑剤
    から成る2成分の潤滑剤を潤滑層として有しており、 前記カーボン系保護膜表面のカルボキシル基と前記アル
    キルアミン系固体潤滑剤のアミノ基とが化学結合により
    結合されており、 前記磁気ヘッドは、その摺動面に、スパッタカーボン、
    プラズマCVDカーボン、ダイヤモンドライクカーボン、
    水素含有カーボン、窒素含有カーボン又はシリコン含有
    カーボンからなるカーボン系保護膜を有し、 前記カーボン系保護膜は、その表面に少なくともカルボ
    キシル基を有し、該表面の酸素と炭素の組成比(O/C
    比)が0.1以上であり、 前記カーボン系保護膜上に少なくとも、分子末端に少な
    くともアミノ基[-NH2]或いはN,N-ジメチルアミノ基[-N
    (CH3)2]を有するアルキルアミン系潤滑剤から成る潤滑
    層を有しており、 前記カーボン系保護膜表面のカルボキシル基と前記アル
    キルアミン系固体潤滑剤のアミノ基とが化学結合により
    結合されていることを特徴とする磁気記憶装置。
  111. 【請求項111】 非磁性基体がポリカーボネイト、ア
    モルファスポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリ
    エーテルスルフォン、フェノール樹脂から選ばれる高分
    子プラスチックであり、この高分子プラスチック上に案
    内溝とピット、もしくは、案内溝又はピットの何れかが
    形成されていることを特徴とする請求項96の装置。
  112. 【請求項112】 非磁性基体がポリカーボネイト、ア
    モルファスポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリ
    エーテルスルフォン、フェノール樹脂を射出成型したも
    のであり、その基板内周部に高さ15〜40nm、見か
    けの面積割合0.1〜5.0%のドット状テクスチャー
    ゾーンが形成されていることを特徴とする請求項110
    の装置。
  113. 【請求項113】 非磁性基体がPET、PEN及びア
    ラミドからなる群から選択され、Co系磁性層がCo−
    CoO磁性層であることを特徴とする請求項110の装
    置。
  114. 【請求項114】 前記カーボン系保護膜上の潤滑層は
    アルキルアミン系潤滑剤の他に、常温で液体の潤滑剤を
    更に有する2成分系潤滑剤からなることを特徴とする請
    求項110の装置。
  115. 【請求項115】 前記アルキルアミン系潤滑剤が常温
    で固体である事を特徴とする請求項110の装置。
  116. 【請求項116】 前記アルキルアミン系潤滑剤の炭素
    数が10以上である事を特徴とする請求項110又は1
    15の装置。
  117. 【請求項117】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下
    式、 CaH2a+1NH2 又はCaH2a+1N(CH3)2 (式中、aは10以上の整数である)で示される飽和ア
    ルキルアミンである事を特徴とする請求項110、11
    5又は116の装置。
  118. 【請求項118】 前記アルキルアミン系潤滑剤が下
    式、 F(CF2)b(CH2)cNH2 又はF(CF2)b(CH2)cN(CH3)2 (式中、b及びcはb≧1、c≧1であり、かつb+c
    ≧10を満足する整数である)で示される部分フッ素化
    飽和アルキルアミンである事を特徴とする請求項11
    0、115又は116の装置。
  119. 【請求項119】 常温で液体である潤滑剤がパーフル
    オロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合
    或いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4
    以上の飽和もしくは不飽和炭化水素鎖を結合させた変性
    パーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とする請求
    項110又は114の装置。
  120. 【請求項120】 常温で液体である潤滑剤がパーフル
    オロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合
    或いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4
    以上の飽和もしくは不飽和含酸素炭化水素鎖を結合させ
    た変性パーフルオロポリエーテルから成る事を特徴とす
    る請求項110又は114の装置。
  121. 【請求項121】 常温で液体である潤滑剤がパーフル
    オロポリエーテルの片末端或いは両末端にエーテル結合
    或いはアミド結合或いはエステル結合を介して炭素数4
    以上の分岐状炭化水素を結合させた変性パーフルオロポ
    リエーテルから成る事を特徴とする請求項110又は1
    14の装置。
  122. 【請求項122】 常温で液体である変性パーフルオロ
    ポリエーテルの主鎖が-(CF2CF2CF2O)d-,-(CF2O)e-(CF2
    CF2O)f-又は-(C(CF3)FCF2O)g-(式中、d及びgは10
    以上の整数であり、e及びfは1以上であり、かつe+
    f≧10を満足する整数である)で構成されている事を
    特徴とする請求項119、120又は121の装置。
  123. 【請求項123】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素
    数6以上の部分フッ素化飽和アルキルをエーテル結合或
    いはエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物で
    ある事を特徴とする請求項110又は114の装置。
  124. 【請求項124】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端に炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項110又は114の装置。
  125. 【請求項125】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端もしくは片
    末端に炭素数10以上の分岐状炭化水素をエーテル結合
    或いはエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物
    である事を特徴とする請求項110又は114の装置。
  126. 【請求項126】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の飽和炭化水素の片末端もしくは両末端に炭素数
    10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステ
    ル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特
    徴とする請求項110又は114の装置。
  127. 【請求項127】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の両末端もしくは片末端に炭素
    数10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエス
    テル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を
    特徴とする請求項110又は114の装置。
  128. 【請求項128】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の両末端に炭素数10以上の飽
    和炭化水素をエーテル結合或いはエステル結合或いはア
    ミド結合で連結した化合物である事を特徴とする請求項
    110又は114の装置。
  129. 【請求項129】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数
    10以上の不飽和炭化水素をエーテル結合或いはエステ
    ル結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特
    徴とする請求項110又は114の装置。
  130. 【請求項130】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の不飽和炭化水素の両末端或いは片末端に炭素数
    4以上の分岐状炭化水素をエーテル結合或いはエステル
    結合或いはアミド結合で連結した化合物である事を特徴
    とする請求項110又は114の装置。
  131. 【請求項131】 常温で液体である潤滑剤が炭素数1
    0以上の部分フッ素化飽和アルキルの両末端或いは片末
    端に総炭素数4以上のポリエーテルをエーテル結合或い
    はエステル結合或いはアミド結合で連結した化合物であ
    る事を特徴とする請求項110又は114の装置。
  132. 【請求項132】 常温で液体である潤滑剤がジメチル
    ポリシロキサン[-(Si(CH3)2O)h-(式中、hは6以上の
    整数である)]である事を特徴とする請求項110又は
    114の装置。
  133. 【請求項133】 常温で液体である潤滑剤がジメチル
    ポリシロキサン中のメチル基の水素を部分的にフッ素も
    しくは部分フッ素化アルキルで置換したフッ素化ジメチ
    ルポリシロキサン[-(Si(CF3)2O)h-,-(Si(CF3)(CH3)O)
    h-又は -(Si(C2H4C6F13)2O)h-(式中、hは6以上の整
    数である)]である事を特徴とする請求項110又は1
    14の装置。
  134. 【請求項134】 常温で液体である潤滑剤が下式、 CH3(Si(CH3)20)n-Si(NH2)3,F(CF2)nCH2-Si(NH2)3又は F(CF2)nCH2CH2-Si(NH2)3 (式中、nは6以上の整数である)で示される、末端に
    アミノ基を有する変性ジメチルポリシロキサンである事
    を特徴とする請求項110又は114の装置。
  135. 【請求項135】 常温で液体である潤滑剤が下式、 [FC6H4O]m-(P3N3)-[OC6H4CF3]6-m (式中、mは0〜6の整数である)で示される請求項1
    10又は114の装置。
  136. 【請求項136】 常温で液体である潤滑剤が下式、 (CF3)2CF(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項110又は
    114の装置。
  137. 【請求項137】 常温で液体である潤滑剤が下式、 F(CF2)jCH2CHOCORCH2OCOR (式中、jは2〜16の整数であり、Rは−CR12
    3で示され、R1,R2,R3はそれぞれCs2s+1,Ct
    2t+1及びCu2u+1で示され、s,t及びuはそれぞれ
    s≧1,t≧1及びu≧1であり、かつ、s+t+u≧
    8を満足する整数である)で示される請求項110又は
    114の装置。
  138. 【請求項138】 アルキルアミン系潤滑剤及び常温で
    液体である潤滑剤の何れもが、汎用性溶媒であるエタノ
    ール、プロパノール、イソプロピルアルコール等のアル
    コール類或いはアセトン、メチルエチルケトン、メチル
    イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類或い
    はヘキサン、ペンタン、ヘプタン等の飽和アルキル類に
    可溶性である事を特徴とする請求項110又は114〜
    137の何れかの装置。
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