JPH10327562A - タービン発電機及びその集電装置、並びに、タービン発電機の集電装置用ブラシ - Google Patents

タービン発電機及びその集電装置、並びに、タービン発電機の集電装置用ブラシ

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JPH10327562A
JPH10327562A JP13535497A JP13535497A JPH10327562A JP H10327562 A JPH10327562 A JP H10327562A JP 13535497 A JP13535497 A JP 13535497A JP 13535497 A JP13535497 A JP 13535497A JP H10327562 A JPH10327562 A JP H10327562A
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brush
brushes
slip ring
turbine generator
current collector
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JP13535497A
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English (en)
Inventor
Norihiro Oki
規弘 大木
身佳 ▲高▼橋
Miyoshi Takahashi
Haruo Oharagi
春雄 小原木
Junji Sato
淳二 佐藤
Hidenari Otani
英成 大谷
Takahiko Sano
貴彦 佐野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシを交換した直後、複数のブラシ間で生じ
る大きなブラシ不平衡電流を早期に解消できる信頼性の
高いタービン発電機及びその集電装置、並びに、タービ
ン発電機の集電装置用ブラシを提供すること。 【解決手段】回転子の軸延長上に取り付けられたスリッ
プリング1と、スリップリング1の周表面上に摺動接触
して配置された複数のブラシ6と、スリップリング1の
周囲に固定配置されたブスリング3と、ブスリング3に
固定されると共に、複数のブラシ6を前記スリップリン
グ1の周表面上に所定の圧力で押圧しながら保持する複
数の保持器とを有するタービン発電機の集電装置におい
て、上記複数のブラシ3の高さ寸法を140mm乃至16
0mmの範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン発電機及
びその集電装置、並びに、タービン発電機の集電装置用
ブラシに係り、特に、発電機の運転中であっても、ブラ
シの交換ができるタービン発電機及びその集電装置、並
びに、タービン発電機の集電装置用ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】タービン発電機の回転子軸延長上には、
回転子に巻かれた界磁巻線に界磁電流を供給する集電装
置が設けられている。この集電装置は、回転子軸に嵌め
込まれたスリップリングと、このスリップリングの周表
面上に摺動接触して配置された複数のブラシと、この複
数のブラシをスリップリングの周表面上に所定の圧力で
押圧しながら保持する複数の保持器と、この複数の保持
器を固定するブスリングとを備えており、外部から供給
された界磁電流がブスリング,保持器,ブラシ,スリッ
プリングを介して界磁巻線に供給されるよう構成されて
いる。
【0003】ところで、この集電装置においては、スリ
ップリングと摺動接触の関係にあるブラシが、スリップ
リングの回転摩擦によって摩耗してまうことから、ブラ
シの点検,交換が行われる。しかも、このブラシの点
検,交換は、発電機を停止させることなく行われる。
【0004】このようなことから、従来では、特公昭60
−7987号公報に開示のようなブラシ保持器を採用して、
容易、かつ安全にブラシの点検,交換が行えるようにし
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の技術
は、ブラシのメンテナンス性が向上し集電装置の信頼性
も向上した。しかし、ここで、次の新たな事実が判明し
た。
【0006】即ち、複数のブラシ間で電流の不平衡が生
じてしまうことが判明した。スリップリングの周表面上
に摺動接触して配置されるブラシは、発電機の出力によ
ってその個数が異なるが、周方向に数個乃至数十個,軸
方向に数列,規則的に並んで配置されている。しかし、
複数のブラシ各々は、冷却風の流れによって生じるスリ
ップリングの温度差,ブラシ自体の電気抵抗の違い,ブ
ラシをスリップリング周表面上に押え付けるばねの加圧
力のバラツキ等によって、スリップリングとの接触境界
面の状態が一様ではない。このようなことから、複数の
ブラシ間で電流の不平衡が生じてしまう。
【0007】ところが、その後の実験で、電流の不平衡
を生じてしまう要因に、ブラシの電流通電面、即ち、ス
リップリングとの摺動接触面積が大きく関係しているこ
とが判明した。図3はその時の実験結果であって、縦軸
に電流分布率F,横軸にブラシの接触面積Sをとり、ブ
ラシの摺動接触面積と電流分布率の関係を示した特性図
である。尚、この時、ブラシとしては、高さ100mmの
ものを使用した。また、電流分布率Fは、次式によって
表わされる。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、δnは測定電流値の標準偏差δ
n、xはブラシ平均電流である。また、数1において、
Fの値が大きければブラシ不平衡電流が大きいことを示
し、Fの値が30%以下であればブラシ電流が略平衡に
流れていることを示していると見做してよい。
【0010】図面から明らかなように、ブラシの摺動接
触面積が小さい場合、電流分布率Fは大きく、ブラシ不
平衡電流が大きいと判る。また、ブラシの摺動接触面積
が50%以上になった場合、電流分布率Fは30%以下
となり、ブラシ電流が略平衡に流れていると判る。この
ように、本発明者は、ブラシの摺り合わせが不十分、か
つ摺動接触面積の小さいブラシ交換直後にブラシ不平衡
電流が大きくなることを発見したものである。
【0011】しかして、ブラシ不平衡電流が大きいと、
あるブラシには電流が流れなかったり、あるブラシには
定格電流の200%乃至300%の電流が流れたり等、
特定のブラシに過大な電流が集中してしまう。この結
果、ブラシから火花が発生したり、スリップリングの荒
損等のブラシトラブルが生じてしまう。最悪な時には、
ブラシリード線の焼損,断線まで至り、発電機の運転不
能といった事態を招く恐れもある。
【0012】尚、この解決手段として、短時間にブラシ
のスリップリングとの摺動接触面が形成されるように、
ブラシの摺動接触面のサンドペーパによる丹念な仕上
げ、或いは、予めブラシの摺動接触面をスリップリング
の径に合わせ形成させておくことが考えられるが、前者
の手段は、発電機の運転中のブラシ交換には採用できな
い。また、後者の手段は、ブスリングに固定されたブラ
シ保持器が必ずしもスリップリングの径に合わせ形成し
たブラシの摺動接触面をスリップリングに合致させてブ
ラシを保持できるとは限らない。
【0013】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あって、その目的とするところは、ブラシを交換した直
後、複数のブラシ間で生じる大きなブラシ不平衡電流を
早期に解消できる信頼性の高いタービン発電機及びその
集電装置、並びに、タービン発電機の集電装置用ブラシ
を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するター
ビン発電機を得るために本発明は、固定子巻線が巻かれ
た略円筒状の固定子鉄心と、固定子鉄心の内周部に所定
の間隙を介して固定子鉄心と同心円状に配設された回転
子と、回転子に巻かれた回転子巻線とを有すると共に、
回転子の軸延長上に取り付けられたスリップリングと、
スリップリングの周表面上に摺動接触して配置された複
数のブラシと、スリップリングの周囲に固定配置された
ブスリングと、ブスリングに固定されると共に、複数の
ブラシを保持する複数の保持器とを有する集電装置を備
えてなるタービン発電機において、複数のブラシの高さ
寸法を140mm乃至160mmの範囲に設定した。
【0015】また、複数のブラシは、5乃至80個設け
られている。
【0016】また、複数の保持器は、複数のブラシをス
リップリングの周表面上に所定の圧力で押圧しながら保
持する定圧型薄板巻きばね保持器である。
【0017】上記目的を達成するタービン発電機の集電
装置を得るために本発明は、回転子の軸延長上に取り付
けられたスリップリングと、スリップリングの周表面上
に摺動接触して配置された複数のブラシと、スリップリ
ングの周囲に固定配置されたブスリングと、ブスリング
に固定されると共に、複数のブラシを保持する複数の保
持器とを有するタービン発電機の集電装置において、複
数のブラシの高さ寸法を140mm乃至160mmの範囲に
設定した。
【0018】また、複数のブラシは、5乃至80個設け
られている。
【0019】また、複数の保持器は、複数のブラシをス
リップリングの周表面上に所定の圧力で押圧しながら保
持する定圧型薄板巻きばね保持器である。
【0020】上記目的を達成するタービン発電機の集電
装置用ブラシを得るために本発明は、ブラシの高さ寸法
を140mm乃至160mmの範囲に設定した。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0022】図1は本発明の実施例を示すタービン発電
機端部の縦断面図、図2はタービン発電機端部に設けら
れた集電装置のブラシ保持器を示した斜視図である。
【0023】図面において、11は固定子枠であり、そ
の内側には、けい素鋼板を軸方向に積層し形成された略
円筒状の固定子鉄心15が内設されている。この固定子
鉄心15には、固定子巻線16が巻かれている。
【0024】固定子鉄心15の内周部には、所定の間隙
を介して固定子鉄心15と同心円状に回転子12が配設
されている。回転子12の外周部には、周方向に所定の
間隔を持ち、かつ軸方向に連続なスロットが形成されて
おり、このスロットには、界磁巻線13が収められてい
る。
【0025】このように本実施例のタービン発電機は構
成されており、次に、界磁巻線13に界磁電流(直流電
流)を供給する集電装置14について説明する。
【0026】集電装置14は、回転子12の軸延長上に
設けられており、正極、即ち、界磁電流を界磁巻線13
に供給する集電部と、負極、即ち、界磁電流を界磁巻線
13から回収する集電部とからなっている。
【0027】正極,負極それぞれの集電部は、回転子軸
に嵌め込まれたスリップリング1と、このスリップリン
グ1の周表面上に摺動接触して配置された複数のブラシ
6と、この複数のブラシ6をスリップリング1の周表面
上に所定の圧力で押圧しながら保持する複数のブラシ保
持器2と、この複数のブラシ保持器を固定するブスリン
グ3とを備え、ブスリング,保持器,ブラシ,スリップ
リングが電気的に結合されるよう構成されている。
【0028】また、スリップリング1は、導電体にて形
成されており、図示しない回転子軸の中空孔内に配置さ
れたリード線を介して界磁巻線13と結合されている。
【0029】さらに、ブラシ保持器2は、ボルトにて常
にブスリング3に固定されているブラシ保持機構4と、
ブラシ着脱装置5とから構成されている。ブラシ着脱装
置5は、ブラシ6をスリップリング1の周表面上に所定
の圧力で押圧する定圧型薄板巻きばね7と、作業者がブ
ラシ着脱装置5をブラシ保持機構4から着脱操作するた
め、或いは、ブラシ着脱装置5自体を持ち運ぶためのハ
ンドル8と、ブラシ保持機構4との固定、或いは、離脱
するために取り付けられている固定係止金具を操作する
レバー9と、作業者を感電、或いは、電気的ショックか
ら守る保護絶縁板10とを備え、ブラシ保持機構4から
着脱が可能なように構成されている。
【0030】このように本実施例の集電装置14は構成
されており、次に、この集電装置14に用いられるブラ
シ6について説明する。
【0031】本実施例のブラシ6は、天然黒鉛を使用し
て略直方体に形成されている。略直方体に形成されたブ
ラシ6は、その一端側に、スリップリング1と摺動接触
する摺動接触面を有しており、その寸法を25mm×40
mmとしている。また、略直方体に形成されたブラシ6
は、その高さ寸法を140mm乃至160mmとしており、
その上部、即ち、摺動接触面の反対側には、ブラシ着脱
装置5と電気的に結合するためのピグテール(ブラシリ
ード線)が設けられている。
【0032】通常、タービン発電機の集電装置に用いら
れるブラシの高さ寸法は100mm前後である。これは、
ブラシの高さが高すぎると、ブラシ保持器に設けられた
加圧ばねによるブラシの加圧位置,加圧方向の変化が大
きくなり、ブラシの摺動が不安定になるという問題があ
るからである。
【0033】しかし、本実施例では、あえてブラシの高
さ寸法を140mm乃至160mmとしている。これは、実
験において、ブラシが不安定な摺動領域でも発電機の運
転に支障を及ぼさず、かつブラシ電流が早期に均等化で
きる最適なブラシの高さ寸法があることを発見したから
である。
【0034】図3はその時の実験結果であって、縦軸に
電流分布率F,横軸にブラシの接触面積Sをとり、ブラ
シの摺動接触面積と電流分布率の関係を示した特性図で
ある。尚、この時、ブラシとしては、高さ100mmのも
のを使用した。また、電流分布率Fは、次式によって表
わされる。
【0035】
【数1】
【0036】ここで、δnは測定電流値の標準偏差δ
n、xはブラシ平均電流である。また、数1において、
Fの値が大きければブラシ不平衡電流が大きいことを示
し、Fの値が30%以下であればブラシ電流が略平衡に
流れていることを示していると見做してよい。
【0037】図面から明らかなように、ブラシの摺動接
触面積が小さい場合、電流分布率Fは大きく、ブラシ不
平衡電流が大きいと判る。また、ブラシの摺動接触面積
が50%以上になった場合、電流分布率Fは30%以下
となり、ブラシ電流が略平衡に流れていると判る。この
ように、本発明者は、ブラシの摺り合わせが不十分、か
つ摺動接触面積の小さいブラシ交換直後にブラシ不平衡
電流が大きくなることを発見したものである。
【0038】そして、本発明者は、これを解決するため
に、さらに実験に実験を重ね、ブラシの高さ寸法を14
0mm乃至160mmとしたものである。
【0039】以下、その実験により得られた結果につい
て図4乃至図6を用いて説明する。尚、この実験におい
ては、スリップリング1の径の長さФ:343mm,ブラ
シ保持器:定圧型薄板巻きばね保持器(カートリッジ
型),ブラシ通電電流:0乃至20A/cm2 ,ブラシの
材質:天然黒鉛質,ブラシの摺動接触面の寸法:25mm
×40mm,ブラシの高さ寸法:80mm〜180mm,ブラ
シの個数:スリップリング1個当り5乃至80個の条件
の下で、ブラシの高さを順次変え、電流分布率Fが安定
するまでの時間について測定した。
【0040】図4はスリップリングの周速(周波数50
Hzの回転数、即ち3000rpm に対するスリップリン
グの回転速度)50m/s一定の基で、ブラシの高さ寸
法に対する運転時間と電流分布率の関係を示した特性
図、図5はスリップリングの周速(周波数60Hzの回
転数、即ち3600rpm に対するスリップリングの回転
速度)65m/s一定の下で、ブラシの高さ寸法に対す
る運転時間と電流分布率の関係を示した特性図である。
【0041】図4から、ブラシ電流が略均等化と見做せ
る電流分布率Fの値、即ち、電流分布率Fが30%以下
となる運転時間は、通常用いられているブラシ、即ち、
高さ寸法が100mmのもので約50時間かかるのに比し
て、ブラシの高さ寸法を140mm,160mmとしたもので
は約25時間前後と、高さ寸法が100mmのブラシの約
1/2の時間でブラシ電流は均等化することが確認でき
た。また、ブラシの高さ寸法が180mmのものでは、ブ
ラシ電流が均等化するまでに50時間以上要しているこ
とが確認できた。
【0042】そして、このような結果となることに、ブ
ラシの振動が大きく係っていることが判った。つまり、
ブラシの高さ寸法と、発電機から伝わる機械振動及びス
リップリングの回転による摩擦変動との間には相関関係
があり、ブラシの高さ寸法が大きくなると、その相関関
係により、発電機から伝わる機械振動及びスリップリン
グの回転による摩擦変動も大きくなり、その分、ブラシ
の摩耗量も増える。言い換えれば、ブラシの高さ寸法を
高くすれば、ブラシの摺動接触面がスリップリングにな
じみやすくなる。また、ブラシの高さ寸法をあまり高く
しすぎると、今度は、ブラシの振動は許容値を超えブラ
シの摺動接触面がスリップリングに対して安定して当ら
なくなり、その分、ブラシの摩耗量も減ってしまう。
【0043】従って、スリップリングの周速50m/s
の場合、ブラシの高さ寸法を160mmにすれば、ブラシ
の摺動接触面がスリップリングに対してなじみやすく、
その分、ブラシの摩耗量が増え、最も早くブラシ電流を
均等化できる。
【0044】一方、図5においては、図4の場合より発
電機の回転速度が増え、その分、ブラシの摩耗量も増え
るので、ブラシ電流が均等化する時間も早くなる。従っ
て、ブラシの高さ寸法を100mmとしたものでは、電流
分布率Fが30%以下になるのに要する時間が、図4の
場合と比べて約70%短縮されるものの、依然として、
ブラシの高さ寸法を140mm,160mmとしたものより
は、ブラシ電流を早期に均等化することはできないこと
が確認できた。また、ブラシの高さ寸法が160mmを超え
170mmになると、ブラシ振動が急増し、ブラシ電流が
均等化するまでには、図4の場合より長時間要してしま
うことが確認できた。
【0045】従って、スリップリングの周速65m/s
の場合、ブラシの高さ寸法を140mmにすれば、ブラシ
の摺動接触面がスリップリングに対してなじみやすく、
その分、ブラシの摩耗量が増え、最も早くブラシ電流を
均等化できる。
【0046】以上のように、スリップリングの周速50
m/sの場合、65m/sの場合それぞれに、最も早く
ブラシ電流を均等化できる最適なブラシの高さ寸法があ
ることが判ったが、次に、図4,図5から得られた特性
をまとめて見た。図6はそれをまとめた図面である。
【0047】図6はブラシの高さ寸法に対する運転時間
を示した特性図であって、図4,図5の結果から電流分
布率Fが20%以下になる運転時間をプロットしまとめ
たものである。図6より、スリップリングの周速50m
/s(周波数50Hz)においては、ブラシの高さ寸法
を160mmとしたとき、スリップリングの周速65m/
s(周波数60Hz)においては、ブラシの高さ寸法を
140mmとしたとき、電流分布率が最も早く小さくな
る。即ち、ブラシ電流が早期に均等化される。
【0048】そして、タービン発電機が、50Hz,6
0Hzのいずれかの周波数で運転されることから、ブラ
シの高さ寸法を、140mm乃至160mmの範囲に設定し
ておくことが良い。
【0049】以上、本実施例によれば、タービン発電機
の回転子軸延長上に設けられた集電装置14に用いられ
るブラシ6として、高さ寸法を140mm乃至160mmの
範囲に設定したブラシを用いたので、ブラシ6の摺動接
触面がスリップリング1に対してなじみやすく、その
分、ブラシ6の摩耗量が増え、複数のブラシ間で生じる
大きなブラシ不平衡電流を早期に均等化でき、過電流に
よるブラシからの火花発生,スリップリングの荒損,ブ
ラシリード線の焼損,断線,ブラシリード線の焼損によ
る発電機の運転停止を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】以上本発明によれば、タービン発電機の
端部、即ち、回転子軸延長上に設けられた集電装置に用
いられるブラシの高さ寸法を140mm乃至160mmの範
囲に設定したので、ブラシの摺動接触面がスリップリン
グに対してなじみやすく、その分、ブラシの摩耗量が増
え、複数のブラシ間で生じる大きなブラシ不平衡電流を
早期に均等化でき、過電流によるブラシからの火花発
生,スリップリングの荒損,ブラシリード線の焼損,断
線,ブラシリード線の焼損による発電機の運転停止を防
止することができる。
【0051】従って、ブラシを交換した直後、複数のブ
ラシ間で生じる大きなブラシ不平衡電流を早期に解消で
きる信頼性の高いタービン発電機及びその集電装置、並
びに、タービン発電機の集電装置用ブラシを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるタービン発電機の端部
の縦断面図。
【図2】タービン発電機端部に設けられた集電装置のブ
ラシ保持器を示す斜視図。
【図3】ブラシの摺動接触面積と電流分布率の関係を示
した特性図。
【図4】スリップリングの周速50m/sの場合におけ
るブラシの高さ寸法に対する運転時間と電流分布率の関
係を示した特性図。
【図5】スリップリングの周速65m/sの場合におけ
るブラシの高さ寸法に対する運転時間と電流分布率の関
係を示した特性図。
【図6】ブラシの高さ寸法に対する運転時間を示した特
性図。
【符号の説明】
1…スリップリング、2…ブラシ保持器、3…ブスリン
グ、4…ブラシ保持機構、5…ブラシ着脱装置、6…ブ
ラシ、7…定圧型薄板巻きばね、8…ハンドル、9…操
作用レバー、10…保護絶縁板、11…固定子枠、12
…回転子、13…界磁巻線、14…集電装置、15…固
定子鉄心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 淳二 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 大谷 英成 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 佐野 貴彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子巻線が巻かれた略円筒状の固定子鉄
    心と、該固定子鉄心の内周部に所定の間隙を介して前記
    固定子鉄心と同心円状に配設された回転子と、該回転子
    に巻かれた回転子巻線とを有すると共に、前記回転子の
    軸延長上に取り付けられたスリップリングと、該スリッ
    プリングの周表面上に摺動接触して配置された複数のブ
    ラシと、前記スリップリングの周囲に固定配置されたブ
    スリングと、該ブスリングに固定されると共に、前記複
    数のブラシを保持する複数の保持器とを有する集電装置
    を備えてなるタービン発電機において、 前記複数のブラシの高さ寸法を140mm乃至160mmの
    範囲に設定したことを特徴とするタービン発電機。
  2. 【請求項2】前記複数のブラシは、5乃至80個設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のタービン発電
    機。
  3. 【請求項3】前記複数の保持器は、前記複数のブラシを
    前記スリップリングの周表面上に所定の圧力で押圧しな
    がら保持する定圧型薄板巻きばね保持器であることを特
    徴とする請求項1記載のタービン発電機。
  4. 【請求項4】タービン発電機の回転子に巻かれた回転子
    巻線に電力を供給する集電装置であって、前記回転子の
    軸延長上に取り付けられたスリップリングと、該スリッ
    プリングの周表面上に摺動接触して配置された複数のブ
    ラシと、前記スリップリングの周囲に固定配置されたブ
    スリングと、該ブスリングに固定されると共に、前記複
    数のブラシを保持する複数の保持器とを有するタービン
    発電機の集電装置において、 前記複数のブラシの高さ寸法を140mm乃至160mmの
    範囲に設定したことを特徴とするタービン発電機の集電
    装置。
  5. 【請求項5】前記複数のブラシは、5乃至80個設けら
    れていることを特徴とする請求項4記載のタービン発電
    機の集電装置。
  6. 【請求項6】前記複数の保持器は、前記複数のブラシを
    前記スリップリングの周表面上に所定の圧力で押圧しな
    がら保持する定圧型薄板巻きばね保持器であることを特
    徴とする請求項4記載のタービン発電機の集電装置。
  7. 【請求項7】タービン発電機の集電装置用ブラシにおい
    て、 前記ブラシの高さ寸法を140mm乃至160mmの範囲に
    設定したことを特徴とするタービン発電機の集電装置用
    ブラシ。
JP13535497A 1997-05-26 1997-05-26 タービン発電機及びその集電装置、並びに、タービン発電機の集電装置用ブラシ Pending JPH10327562A (ja)

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