JPH10328588A - 多色少量塗装システム - Google Patents

多色少量塗装システム

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JPH10328588A
JPH10328588A JP9158153A JP15815397A JPH10328588A JP H10328588 A JPH10328588 A JP H10328588A JP 9158153 A JP9158153 A JP 9158153A JP 15815397 A JP15815397 A JP 15815397A JP H10328588 A JPH10328588 A JP H10328588A
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coating
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paint cartridge
color
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一正 山内
Toru Takeuchi
徹 竹内
Norimichi Yamaguchi
徳恭 山口
Shigeki Fujiwara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】数多い色種の塗料を少量の単位で貯蔵しかつ所
要の色の塗料を選択的に塗装ロボット1または自動塗装
装置の塗装機6に供給することができ、しかも色交換を
含む塗装作業の効率が高く、設備全体が小型であるとこ
ろの塗装システムを提供する。 【解決手段】多色少量塗装システムにおいて、ストック
装置3において数多い塗料色の塗料を塗料カートリッジ
2の形態で貯蔵するとともに、移載装置4を用いて、所
要の色の塗料カートリッジ2をストック装置3より選択
的に取り出して運搬し、塗装ロボット1または自動塗装
装置に搭載し、その後、塗料給送機構5により、搭載さ
れた塗料カートリッジ2内の塗料を塗装ロボット1等の
塗装機6に供給することができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色少量塗装シス
テム、即ち、種々の色の塗料を貯蔵しかつ所要の色の塗
料を少量の単位で選択的に塗装機に供給することができ
る塗装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば実公平 4-46846号公報、実公平 4
-46847号公報等に参照されるように、従来より、塗装色
の多様化に対応しかつ多色塗装の作業性の向上を図るべ
く、様々な多種少量塗料供給システムが提案され、開発
されている。そして、近年では、自動車ボディ等の塗装
には塗装ロボットがよく利用されることから、最近で
は、数種ないし十数種の色の塗料を選択的に塗装ロボッ
トに供給できるようにするべく考案されたところのいく
つかの多色塗装システムが提案されている。例えば、特
公平 7-34882号公報は、各塗料色の複数の供給路P1〜P3
をそれぞれ塗装ロボット14の作業域内に導き設け、ボト
ル形の貯槽22を各供給路の固定箇所にて連結し、そし
て、塗装時には、前記ロボット14の動作によって該貯槽
は同ロボット14に担持されそしてロボット内の吹付け器
20と連結されて、吹付け塗装をなしうるところの吹付け
塗装器を開示している。また、特開平 4-83549号公報
は、各塗料色の塗装ガン35a 〜35n および塗料中間タン
ク21a 〜21n を塗装ロボット51の近くに、塗料色別に分
けられた塗料循環系とそれぞれ接続・分離可能に配置
し、そして装着ロボット41を使用して、選択的に塗装ガ
ンおよび塗料中間タンクの一方または両方を塗装ロボッ
ト51に装着・離脱し、定流量手段61により塗料を吐出せ
しめることにより、選択的な多色塗装を可能にする多色
塗装装置を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の吹付け
塗装器の発明にあっては、次のような問題がある。各塗
料色の供給路を塗装ロボットの作業域内まで導く必要が
あるため、供給できる塗料色の数が一般に数種の程度に
制限され、多色塗装の多様化を図る上で、一定の限界が
ある。その上、各塗料色の供給路を塗装ロボットの作業
域内まで導くために、全体として大変大掛かりな設備を
必要とする。さらに、塗料色の交換を塗装ロボット自体
で行うため、色交換と塗装とを同時進行でなすことがで
きず、しかも、色交換の度に貯槽22内の洗浄を行う必要
があるため、多色塗装の作業効率が大変悪い。また、上
記の多色塗装装置の発明にあっては、塗装作業の効率の
面で上記吹付け塗装器より改良されているが、なお次の
ような問題がある。塗料色の数を増やして一層の多色化
を図る程、装着ロボットの作業域をより広い範囲に拡大
することが必要とされ、設備の大型化とともに、塗装作
業スペースの著しい広域化を招くという弊害が生じる。
また、各塗料色ごとに塗料循環系を備えるため、塗装設
備は全体として大規模なものになる。さらに、上述のよ
うな従来の多色塗装システムは、1色当り比較的大量の
塗料を塗装ロボットに選択的に供給する場合に適するも
のであった。しかし、最近では、自動車の購入者たる各
個人が希望する夫々の塗料色で各自動車ボディを塗装で
きるようにすることが求められている。この状況より、
自動車ボディの塗装に使用されうる塗料の色は数十種な
いしそれ以上の種類にも及び、塗装の多色化が一層進行
し、これに伴い、白色塗料等の大量使用の塗料を除き、
各色の塗料の使用量が相対的により少ないものとなって
きている。したがって、かように数多い色の塗料をより
少量の単位で選択的に塗装ロボット等の塗装機に供給す
ることができる多色塗装システムの開発が求められてい
た。しかし、これまでに開発された従来の多色塗装シス
テムは、いずれも、この要求を十分に満たすことができ
ないものであった。
【0004】本発明は、かかる背景の下、従来の多色塗
装技術をさらに改良するべくなされたものであって、そ
の課題は、新たな多色少量塗装システム、即ち、数多い
色種の塗料を少量の単位で貯蔵しかつ所要の色の塗料を
選択的に塗装ロボット等の塗装機に供給することがで
き、しかも色交換を含む塗装作業全体の効率が高く、さ
らに設備全体が大変小型であるところの塗装システムを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ストック装置
にて数多い塗料色の塗料を塗料カートリッジの形態で貯
蔵し、そして移載装置を用いて、所要の色の塗料カート
リッジをストック装置より選択的に取り出して運搬し、
塗装ロボット等に搭載し、その後、塗料給送機構によ
り、搭載された塗料カートリッジ内の塗料を塗装ロボッ
ト等の塗装機に供給することができるようにしたもので
ある。
【0006】より明確に述べると、本発明は、種々の色
の塗料を少量の単位で貯蔵するとともに、所要の色の塗
料を選択的に塗装機に供給することができる塗装システ
ムであって、各々特定の塗料色の少量の塗料が充填され
た適当数の塗料カートリッジと、前記適当数の塗料カー
トリッジを保持するエンドレスコンベア機構を備え、そ
して所要の色の塗料カートリッジを取出位置まで回し運
ぶことができるストック装置と、塗料カートリッジを搭
載することができる構造を備えた塗装ロボットまたは自
動塗装装置と、前記所要の色の塗料カートリッジを前記
ストック装置より取り出して運搬し、前記塗装ロボット
または自動塗装装置に搭載する移載装置と、搭載された
塗料カートリッジと結合可能であり、結合時、該塗料カ
ートリッジ内の塗料を押出して前記塗装ロボットまたは
自動塗装装置の塗装機に供給する塗料給送機構とを備え
てなる、多色少量塗装システムに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の多色少量塗装システム
は、種々の色の塗料を少量の単位で貯蔵するとともに、
所要の色の塗料を選択的に塗装機に供給することができ
る塗装システムであり、塗料カートリッジ、ストック装
置、塗装ロボットまたは自動塗装装置、移載装置、およ
び、塗料給送機構より構成される。
【0008】塗料カートリッジは、相対的に少量の塗料
が入れられた二重構造の容器、例えば筒形の塗料袋(合
成樹脂製)を詰め替え可能に例えば略円筒形のカートリ
ッジ本体内に装填してなり、そして、外からの押圧力に
よって、例えば空気をカートリッジ後端側よりカートリ
ッジ内に圧入することによって、カートリッジ内の塗料
袋を押し潰し、塗料をカートリッジの先端側より外部に
押出すことができる構造を備えてなる。塗料カートリッ
ジには、各々特定の塗料色(例えば、自動車の購入者た
る各個人が希望するそれぞれの塗料色(モスグリーン色
等の特別な色)の少量の塗料が充填される。本発明の塗
装システムには、適当な数、通常約20個ないし100
個ぐらいの塗料カートリッジが備えられる。
【0009】ストック装置は、数多くの(例えば20種
ないし100種前後の)塗料色の塗料を塗料カートリッ
ジの形態で貯蔵しかつ塗料カートリッジ内の塗料を攪拌
することを目的とする装置であり、以下に述べるよう
に、所要の色の塗料カートリッジの取り出しと新しい塗
料カートリッジの装入とが可能となっており、さらに、
より好ましくは、ストック装置は、移載装置により運び
戻された使用済みの塗料カートリッジを回収する機構を
備えてなる。ストック装置は、塗料カートリッジを、そ
の装入箇所およびその取出位置を通って回し運ぶように
配備されたエンドレスコンベア機構と、エンドレスコン
ベア機構に組み付けられ、各塗料カートリッジをそれぞ
れ着脱可能に保持する適当数の保持手段と、そして、装
入された塗料カートリッジのアドレス情報に基づいても
しくは光学的に検知された塗料カートリッジの種類情報
に基づいてエンドレスコンベア機構の駆動装置を動作せ
しめて、所要の色の塗料カートリッジを移載装置による
取出位置まで回し運ぶ制御装置とを備えてなる。かかる
構成により、ストック装置は、数多くの塗料色の塗料カ
ートリッジを貯蔵するともに、それらの塗料カートリッ
ジの中から所要の塗料カートリッジを選択的に取出位置
まで回し運ぶことができ、よって、移載装置による取り
出しに供することができる。しかも、ストック装置は、
貯蔵する塗料カートリッジを、その軸方向を中心として
回転しながら、回し運ぶので、回し運びの間において塗
料カートリッジ内の塗料を攪拌し、より均質に混和する
ことができる。エンドレスコンベア機構は、無端のコン
ベア経路を有し、その経路に沿って塗料カートリッジを
回し運ぶことができるコンベア機構であり、例えばエン
ドレスチェーンコンベア機構よりなる。このコンベア機
構は、塗料カートリッジの装入箇所と塗料カートリッジ
の取出位置とを通る循環経路を有する。塗料カートリッ
ジの装入箇所は例えばストック装置の下部に設けられ、
塗料カートリッジの取出位置は例えばストック装置の上
面に設けられる。
【0010】保持手段は、各塗料カートリッジをそれぞ
れ着脱可能に保持する手段であり、上記のエンドレスコ
ンベア機構に組み付けられる。保持手段は、ストック装
置に貯蔵される数多くの(例えば20種ないし100種
前後の)塗料色の塗料カートリッジの数だけ、設けられ
る。保持手段は、ストック装置の非稼働時だけでなく、
エンドレスコンベア機構の運転時においても、即ちその
無端コンベア経路に沿って塗料カートリッジが回し運ば
れている間においても、塗料カートリッジを確実に保持
することができる手段であることが求められ、また同時
に、移載装置の下記のチャック手段による掴持動作によ
り、塗料カートリッジが容易に取り出されうるような構
成のものであることが求められる。さらに、保持手段
は、塗料カートリッジの装入が容易な構成のものである
ことが求められる。この観点より、より好ましい保持手
段は、塗料カートリッジを受け取り収めうる収納枠と、
収納枠の外側にて、屈曲部を中心に回動自在に支持され
た左右一組の屈曲した保持アームと、塗料カートリッジ
が掴持されるように左右の保持アームを内向きに付勢せ
しめるバネ手段より成り、左右の保持アームの各一腕部
が外向きに押し広げられたとき、その他腕部がそれぞ
れ、収納枠内に装入された塗料カートリッジを押し出す
ことにより、塗料カートリッジは、移載装置によってス
トック装置より取り出し可能となるように構成される。
とりわけ好ましい保持手段は、下記のトグル機構のよう
に構成される。収納枠は、塗料カートリッジを受け取
り、収めることができる枠であり、例えば、塗料カート
リッジが円筒形のカートリッジであるとき、収納枠は、
該塗料カートリッジがその中に収められたとき、その前
端面、後端面および外周面のうち適当な部位と当接して
塗料カートリッジを安定に保持するように複数の枠棒を
設けてなる。保持アームは、収納枠の外側において取り
付けられた、左右一組の屈曲したアームであって、その
屈曲部を中心に回動自在に支持される。バネ手段は、少
なくとも、左右の保持アームを内向きに付勢せしめるバ
ネ手段(例えばコイルバネ)であって、その付勢力によ
って、保持アームが収納枠内に装入された塗料カートリ
ッジを押え込むことにより、該塗料カートリッジは収納
枠内に掴持されるように構成される。特に好ましくは、
保持手段は、保持アームの一腕部がある姿勢(例えば直
立の姿勢)より内側に傾くと、左右の保持アームが内向
きに付勢され、反対に、保持アームの一腕部がある姿勢
より外側に傾くと、左右の保持アームが外向きに付勢さ
れるという機構(所謂、トグル機構)を備えてなる。従
って、より好ましい態様にあっては、左右の保持アーム
がそれぞれ外向きに押し回され、左右の一腕部がある姿
勢より外側に傾いたとき、左右の保持アームは、バネ手
段の外向きの作用力によって外向きに勢いよく回動し、
これにより、左右の保持アームの他腕部が収納枠内に装
入された塗料カートリッジを収納枠内より外へ押し出
す。従って、塗料カートリッジの容易な取り出しが可能
である。また、その後、左右の保持アームはそれぞれ外
向きに押し広げられた状態に保たれる。そして、塗料カ
ートリッジを収納枠内に装入する際、装入された塗料カ
ートリッジが左右の保持アームの他腕部を内向きに押し
回し、そして左右の一腕部がある姿勢より内側に傾いた
とき、左右の保持アームは、バネ手段の内向きの作用力
によって内向きに勢いよく回動し、これにより、左右の
保持アームの一腕部が収納枠内に装入された塗料カート
リッジを押え付け、よって該塗料カートリッジは収納枠
内に強固に掴持される。従って、塗料カートリッジの容
易な装入が可能であり、また、その後において、塗料カ
ートリッジを収納枠内に安定に保持することができる。
したがって、本発明においては、より好ましくは、移載
装置のチャック手段が塗料カートリッジを掴持すると同
時に、例えばチャック手段の押し広げ部材が、例えば保
持アームの一腕部に設けたピンに当接しながら、左右の
一腕部をそれぞれ外向きに押し回すことによって、左右
の保持アームの一腕部がそれぞれ所定の姿勢より外側に
傾いたとき、左右の保持アームの他腕部がそれぞれ収納
枠内に装入された塗料カートリッジを外へ押し出す(例
えば上方へ押し上げる)ことにより、該塗料カートリッ
ジが上記チャック手段によって容易に掴持され運ばれる
ように、即ち、移載装置によって容易に取り出し可能と
なるように構成される。
【0011】ストック装置の制御装置は、エンドレスコ
ンベア機構の駆動装置を動作せしめることにより、所要
の塗料カートリッジを、移載装置により取り出されると
ころの取出位置まで回し運ぶという制御動作をなすもの
であり、その動作は、装入された塗料カートリッジのア
ドレス情報に基づいて、または、センサで検知された塗
料カートリッジの種類情報に基づいて行われる。アドレ
ス情報に基づいて制御動作をなす場合には、制御装置と
して、エンドレスコンベア機構の駆動量に基づいて、装
入された塗料カートリッジの無端コンベ経路内の位置を
計算できる装置を使用し、そして、装入箇所において各
塗料カートリッジを装入する際、その塗料カートリッジ
のアドレスを自動読み取りまたは手入力によって制御装
置に入力することにより、制御装置は、無端のコンベア
経路を循環する塗料カートリッジがいかなるアドレス順
序で配列されているかを算出し、さらに、そのアドレス
情報に基づいて、取り出そうとする塗料カートリッジを
取出位置まで回し運ぶのに必要な量を算出し、そして、
その必要な回し運びの量だけエンドレスコンベア機構を
駆動させることにより、取り出そうとする塗料カートリ
ッジを取出位置まで回し運ぶという制御がなされる。ま
た、種類情報に基づいて制御動作をなす場合には、例え
ば、各塗料色についての識別マークが予め付された塗料
カートリッジを準備し、これをストック装置に装入する
とともに、該識別マークが表わす各塗料色の情報を光学
的に読み取ることができる読み取り手段を、塗料カート
リッジの取出位置またはその近くに配置し、そして、該
センサが、回し運ばれる塗料カートリッジ群の中から、
取り出そうとする塗料カートリッジを識別して検出し、
続いて、その種類情報に基づいて取り出そうとする塗料
カートリッジを取出位置にて停止させるという制御がな
される。また、種類情報に基づく別の制御動作も可能で
ある。例えば、ストック装置内の各々の保持手段につい
てそのアドレスを表わす識別マークを付するとともに、
各塗料色についての識別マーク(例えばバーコードマー
ク)が予め付された塗料カートリッジを準備し、かつこ
れら識別マークが表わすアドレスおよび塗料色の情報を
光学的に読み取ることができる読み取り手段(例えばバ
ーコードリーダ)をストック装置内の所定の位置に配置
し、そして、装入された各塗料カートリッジについて読
み取られたアドレスおよび塗料色の情報に基づいて、取
り出そうとする塗料カートリッジを取出位置まで回し運
びそしてその位置にて停止させるという制御動作も可能
である。
【0012】本発明の多色少量塗装システムは、塗装ロ
ボット、自動塗装装置またはそれら双方を備えてなる。
塗装ロボットおよび自動塗装装置は、その構成について
特に限定されないが、塗料カートリッジを例えば塗装ロ
ボットの頭部(第1アームの先端部または第2アームの
後端部)において搭載することができ、かつ、これと同
時に塗料カートリッジを塗装ロボットまたは自動塗装装
置の塗装機(例えばベル型静電塗装機)とも接続される
ようにする構造を有するものが利用される。塗装ロボッ
トおよび自動塗装装置は、塗装機の他に、通常、塗料色
替装置(CCV)および流量調節手段(ギアポンプ)な
どを備え、さらに、シンナーおよびエアの供給源とも接
続され、これらの圧入により塗料流路を洗浄しうる機構
をも備えてなる。そして、塗装ロボットおよび自動塗装
装置は、下記の塗料給送機構とも連係して諸動作をなす
構成となっている。
【0013】移載装置は、所要の色の塗料カートリッジ
をストック装置より取り出して運搬し、塗装ロボットま
たは自動塗装装置に搭載する装置であり、そして、塗装
後に使用済みの塗料カートリッジを塗装ロボットまたは
自動塗装装置より取り出してストック装置に回収する機
能を併せて有するものがより好ましい。移載装置には、
移載の動作に関して自由度がより高く、塗料カートリッ
ジを運搬する軌跡が自在に変更されうるところの移載ロ
ボットと、移載の動作に関して自由度がより低く、塗料
カートリッジを運搬する軌跡が予め定まっているところ
の自動移載装置との双方が含まれる。移載装置は、例え
ば、装置本体の他、移動体、2つのチャック手段、駆動
装置および制御装置より成り、塗料カートリッジを吊持
しながらストック装置と塗装ロボットまたは自動塗装装
置との間で往復運搬し、そして、塗料カートリッジをス
トック装置より取り出して塗装ロボット等に搭載すると
ともに、使用済みの塗料カートリッジを塗装ロボット等
より取り出してストック装置に回収することができるも
のが利用されうる。移載装置、特にその本体は、塗料カ
ートリッジのストック装置および塗装ロボットまたは自
動塗装装置の近くに、例えばそれらの上方または側方
に、配置される。移動体は、装置本体に対して、ストッ
ク装置と塗装ロボットまたは自動塗装装置とにわたっ
て、往復移動自在に、例えば装置本体に敷設された案内
レールに沿って往復摺動自在に、支持された治具あるい
は構造体などである。2つのチャック手段は、上記の移
動体に一緒に取り付けられ、そして、各々のチャック手
段は、チャック対を開閉する機構と、移動体がストック
装置側に位置するとき、該チャック対をストック装置内
の塗料カートリッジに接近させそしてそれより離隔し、
また移動体が塗装ロボットまたは自動塗装装置の側に位
置するとき、該チャック対を搭載された塗料カートリッ
ジに接近させそしてそれより離隔する機構とを備え、こ
れらの動作により、各々、塗料カートリッジを掴持およ
び解放することができるものである。塗料カートリッジ
への接近・離隔をなす機構は、例えば、移載装置がスト
ック装置および塗装ロボット等の上方に配置される場合
には、チャック対を、ストック装置内の塗料カートリッ
ジに向けて、および塗装ロボット等に搭載された塗料カ
ートリッジに向けて、上下動させる機構よりなる。駆動
装置は、上記の移動体の往復運動と2つのチャック手段
の動作とを行なう駆動手段であって、必ずしも一体の装
置である必要はない。例えば、移動体を往復運動させる
コンベア機構(好ましくは防爆ACサーボモータ)と、
チャック対を上下動させるシリンダ装置と、チャック対
を開閉させるシリンダ装置との組合せよりなる。従っ
て、以上の構成より、2つのチャック手段で以てそれぞ
れ、塗料カートリッジを掴持しながら、それを移動体の
往復動によりストック装置と塗装ロボットまたは自動塗
装装置との間で運搬し、その後、必要なときに、それを
解放するという動作をなすことができる。
【0014】また、移載装置の制御装置は、移載装置の
動作全体を制御する装置であり、より好ましくは、移動
体がストック装置側に位置するときには、使用済みの塗
料カートリッジを運搬してきた一方のチャック手段が、
ストック装置内の回収口(塗料カートリッジを回収する
ための投入口)に接近し、続いて、その使用済み塗料カ
ートリッジを解放してストック装置の回収口に投入する
とともに、他方のチャック手段が、ストック装置内の取
出位置に接近し、続いて、その取出位置に予め運ばれて
いる次に塗装しようとする塗料色の、即ち所要の塗料色
の塗料カートリッジを掴持してストック装置より取り出
し、また、移動体が塗装ロボットまたは自動塗装装置の
側に位置するときには、一方のチャック手段が、塗装ロ
ボットまたは自動塗装装置の搭載部(塗料カートリッジ
を搭載する箇所)に接近し、既にそこに搭載されそして
塗装に利用された使用済みの塗料カートリッジを掴持し
て塗装ロボットまたは自動塗装装置より取り出し、これ
に続いて、所要の塗料色の塗料カートリッジを運搬して
きた他方のチャック手段が、塗装ロボットまたは自動塗
装装置の搭載部に接近し、その所要の塗料カートリッジ
を解放して塗装ロボットまたは自動塗装装置に搭載する
という一連の動作を制御する。この場合、以上の一連の
動作で以て、塗装しようとする塗料色の塗料カートリッ
ジのストック装置から塗装ロボットまたは自動塗装装置
への搭載と、使用済みの塗料カートリッジの塗装ロボッ
トまたは自動塗装装置からストック装置への回収とを、
同時に為すことができる。
【0015】最後に、塗料給送機構は、塗装ロボットま
たは自動塗装装置において塗料カートリッジの搭載部か
ら塗装機に通じるまでの塗料流路を備え、そして、例え
ばエアシリンダ装置の動作によって、該搭載部に搭載さ
れた塗料カートリッジと結合することができ(つまり、
該塗料カートリッジを塗料流路と接続させることがで
き)、そして結合時、例えば加圧エアを該塗料カートリ
ッジ内に注入し、内部の塗料袋を押し潰すことにより、
塗料カートリッジ内の塗料を外部に押出し、そして、上
記塗料流路を経て塗装機に供給することができるもので
ある。以上述べたように、本発明の多色少量塗装システ
ムは、ストック装置にて数多い塗料色の塗料を塗料カー
トリッジの形態で(つまり少量の単位で)それぞれ貯蔵
し、そして、移載装置を用いて、所要の色の塗料カート
リッジをストック装置より選択的に取り出して運搬し、
続いてこれを塗装ロボットまたは自動塗装装置に搭載
し、その後、塗料給送機構により、搭載された塗料カー
トリッジ内の塗料を外へ押出して塗装ロボットまたは自
動塗装装置の塗装機に供給することができるものであ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。この実施例は、非制限的な例であって、本発明がこ
れに限定されないことは、言うまでもない。
【0017】本実施例の多色少量塗装システムは、図1
に示すように、塗装ブース内(図示せず)において塗装
ロボット1と、その側方に配置された塗料カートリッジ
2・・のストック装置3と、このストック装置3の上方
に配備された移載装置4と、そして、塗装ロボット1の
頭部、即ち第2アームの後端部に設けられた塗料給送機
構5よりなる。この塗装システムは、図2に示す水平に
搬送されるワーク(自動車ボディ)Aの塗装をなすため
に、種々の色の塗料を少量の単位で(つまり塗料カート
リッジ2の形態で)ストック装置3に貯蔵するととも
に、移載装置4が塗装しようとする塗料色の塗料カート
リッジ2をストック装置3より取り出して塗装ロボット
1に搭載することにより、所要の色の塗料を選択的に塗
装ロボット1の塗装機6に供給することができる塗装シ
ステムである。なお、図2中、fはワークAの搬送方向
を示し、cは塗装ロボット1の旋回中心を示す。
【0018】塗料カートリッジ2は、円筒形の金属また
はプラスチック容器であって、図11に示すように、そ
の内部に、筒状の可撓性の塗料袋(合成樹脂チューブ)
7を装填し、かつ、その先端側に、塗料袋7と連通する
結合部8を備え、さらに、その後端側に、エア流入口部
9を設けてなる。本塗装システムにおいては、適当な
数、例えば、各々塗料色が異なる約20個ないし約10
0個の塗料カートリッジ2・・が準備される。つまり、
塗料カートリッジ2の塗料袋7には、各々特定の塗料色
の少量の塗料、例えばワーク1台の塗装においてその色
について必要とされる量の塗料が充填されている。
【0019】ストック装置3は、適当数の塗料カートリ
ッジ2・・を保持するエンドレスコンベア機構を備え、
そして所要の色の塗料カートリッジを取出位置まで回し
運ぶことができる装置である(図中、枠線sはその設置
場所を表わす。)。より詳しく述べると、ストック装置
3は、図3、図4に示すようなエンドレスチェーンコン
ベア機構10およびこれに組み付けられた約30個の保
持手段11・・を備え、さらにコンベア機構10の運転
を制御する制御装置(図示せず)を備えてなり、約30
種の塗料色の塗料カートリッジ2・・を貯蔵するととも
に、それらの中より所要の塗料カートリッジ2が移載装
置4によって選択的に取り出されうる構成となってい
る。さらに、図3に示すようにストック装置3は、使用
済みの塗料カートリッジ2を回収する回収機構12をも
エンドレスチェーンコンベア機構10に併設してなる。
エンドレスチェーンコンベア機構10は、左右一対のエ
ンドレスチェーン13、13(各チェーン13はそれぞ
れ5個のスプロケット14・・に巻き掛けられている)
を一定の間隔を開けて並設し、そして、一つのスプロケ
ット軸15を防爆インバータモータ16および減速機1
7とカップリング18を介して接続してなり、これら駆
動機構19の運転によって、左右のエンドレスチェーン
13、13間に保持された塗料カートリッジ2を回し運
ぶことができる。ストック装置3の上部には、取出位置
(塗料カートリッジ2を取り出す箇所)20が設けら
れ、また、その下部には、塗料カートリッジ2の装入箇
所(新しい塗料カートリッジ2が外部より追加される箇
所)21が設けられており、上記のエンドレスチェーン
コンベア機構10は、塗料カートリッジ2の取出位置2
0および装入箇所21を通る無端のコンベア経路を有す
るものとなっている。
【0020】保持手段11は、各塗料カートリッジ2を
それぞれ着脱可能に保持する手段であり、ストック装置
3に貯蔵される約30種の塗料カートリッジ2・・の数
だけ設けられる。この保持手段11は、図5および図6
に示すように、塗料カートリッジ2を受け取り収めうる
収納枠22と、左右一組の屈曲した保持アーム23、2
3と、該保持アーム23、23に付設されたコイルバネ
24、24よりなる。収納枠22は、塗料カートリッジ
2を囲いうるようにいくつかの直立した枠棒25・・を
枠ベース26に配設してなり、塗料カートリッジ2をそ
の中に収めたとき、枠棒25が塗料カートリッジ2の前
端面、後端面および外周面と隙間なく当接することによ
り、塗料カートリッジ2を安定に保持することができ
る。また、左右の保持アーム23、23はそれぞれ、略
直角に屈曲したアームであって、収納枠22の外側に
て、その屈曲部27を中心に回動自在にそしてそれぞれ
の内角側が対向するように支持されている。保持アーム
23の上腕部28の先端には、押え部材29が取り付け
られ、一方、その下腕部30の先端には、押出し部材3
1が取り付けられている。コイルバネ24、24はそれ
ぞれ、保持アーム23の上腕部28と収納枠22の枠ベ
ース26との間に介装され、これにより上腕部28が直
立の姿勢より内側に傾くと、左右の保持アーム23、2
3はそれぞれ内向きに付勢され、反対に、上腕部28が
直立の姿勢より外側に傾くと、左右の保持アーム23、
23はそれぞれ外向きに付勢されるという機構(所謂、
トグル機構)が備えられている(図5参照)。従って、
左右のコイルバネ24、24の内向きの作用力によっ
て、保持アーム23、23の上腕先端の押え部材29、
29がそれぞれ収納枠22内に装入された塗料カートリ
ッジ2を押圧することにより、該塗料カートリッジ2は
強固に掴持されるようになっている。また、保持アーム
23の上腕部28は、左右それぞれ、図5、図6に示す
ように細長いピン51を水平に植設してなる。一方、下
記に述べる移載装置4のチャック手段32bは、図5、
図6に示すようにそのベース部46の左右両端に、押し
広げ部材33、33をそれぞれ付設してなる。しかし
て、保持手段11が塗料カートリッジ2の取出位置20
に停止するとき、その位置の直上方に到来したチャック
手段32bが下降し、これとともに、押し広げ部材3
3、33が左右のピン51、51に当接しながら、左右
の保持アーム23、23の上腕部28、28をそれぞれ
外向きに押し回し、そして左右の上腕部28、28が直
立姿勢より外側に傾いたとき、左右の保持アーム23、
23は、左右のコイルバネ24、24の外向きの作用力
によって、外向きに勢いよく回動し、よって、その下腕
先端の押出し部材31、31がそれぞれ、収納枠22内
に装入された塗料カートリッジ2を上方へ押し上げる。
かかる構成により、チャック手段32bは、取出位置2
0において塗料カートリッジ2を容易に掴持して運び去
ることができ、つまり、移載装置4による塗料カートリ
ッジ2の容易な取り出しが可能となっている。塗料カー
トリッジ2の取り出し後において、保持手段11は、左
右の保持アーム23、23がそれぞれ外向きに押し広げ
られた状態に保たれる。しかして、この保持手段11が
塗料カートリッジ2の装入箇所21にまで回し運ばれ、
そして作業者が新たな塗料カートリッジ2を装入する
際、装入された塗料カートリッジ2が左右の保持アーム
23、23の押出し部材31、31を下方へ押し、左右
の下腕部30、30を内向きに押し回し、そして、左右
の上腕部28、28が直立姿勢より内側に傾いたとき、
左右の保持アーム23、23は内向きに勢いよく回動
し、よって、その上腕先端の左右の押え部材29、29
がそれぞれ、装入された塗料カートリッジ2を上方より
押え付け、収納枠22に保持する。かかる構成により、
塗料カートリッジ2の容易な装入が可能となっている。
【0021】塗料カートリッジ2の制御装置は、エンド
レスチェーンコンベア機構10の駆動機構を適当量動作
せしめることにより、所要の塗料カートリッジ2を取出
位置20まで回し運ぶという制御を、塗料カートリッジ
2のアドレス情報に基づいて行なう装置である。すなわ
ち、この制御装置は、エンドレスチェーンコンベア機構
10の駆動量(チェーンコンベア13の進行量)に基づ
いて、装入された塗料カートリッジ2の無端コンベア経
路内の位置を計算できる装置であり、各塗料カートリッ
ジ2の装入の際に自動読み取りまたは手入力により入力
されたアドレス情報に基づいて、無端コンベア経路を循
環する塗料カートリッジ2・・が原位置を基にいかなる
アドレス順序で配列されているかを算出し、そして、こ
れに基づいて、取り出そうとする塗料色の塗料カートリ
ッジ2を取出位置20まで回し運ぶのに必要な駆動量を
算出し、そして、その必要な回し運びの量だけエンドレ
スチェーンコンベア機構10を駆動させることにより、
取り出そうとする塗料色の塗料カートリッジ2を取出位
置20まで回し運ぶという制御を行なう。また、制御装
置は、上記の構成に代えて、光学的な読み取り手段(バ
ーコードリーダ)を塗料カートリッジ2の回し運び経路
の側方に備え、これで以て、各保持手段11に付された
アドレスマークおよび各塗料カートリッジ2に付された
塗料色についてマーク(バーコードマーク)を光学的に
読み取り、読み取られたアドレスおよび塗料色の情報に
基づいて、次に塗装しようとする塗料色の塗料カートリ
ッジ2を取出位置20にまで回し運ぶという制御を為す
ものでもよい。なお、図中、34は、取出位置20にお
いて回し運ばれた塗料カートリッジ2の停止を検知する
停止確認センサ(近接スイッチ)であり、また35は、
取出位置20の近上方より、取出位置20に到来する塗
料カートリッジ2の塗料色種等の塗装データを光学的に
読み取るセンサである。而して、ストック装置3は、約
30種の数多い色の塗料をその中に貯蔵することができ
るとともに、塗装すべき塗料色をストック装置3の制御
装置に指定すると、その制御に従って、まず、エンドレ
スチェーンコンベア機構10がその運転を開始し、その
塗料色の塗料カートリッジ2を取出位置20まで回し運
ぶことができるものとなっている。なお、ストック装置
3は、貯蔵する塗料カートリッジ2をその軸方向を中心
として回転しながら回し運ぶので、塗料カートリッジ2
内の塗料を攪拌し、より均質に混和することができる。
【0022】また、回収機構12は、図3に示すよう
に、塗料カートリッジ2の回収口36より下方に、略U
字形の受けバー37・・を左右交互に斜め下がりの姿勢
で配置して、塗料カートリッジ2がジグザグに滑り落ち
る通路38を上下に形成し、さらにこの通路38に続い
て、水平に延びる通路39をストック装置3側面の取出
し口40とともに形成してなり、従って、使用済みの塗
料カートリッジ2は、回収口36より投入されたとき、
これらの通路38、39を通って、最終的に取出し口4
0より回収されるようになっている。
【0023】また、移載装置4は、塗料カートリッジ2
の塗装ロボット1への搭載および塗装ロボット1からの
回収を同時に為すための装置であって、図7ないし図9
に示されるように、装置本体41の他、移動体42、2
つのチャック手段32a、32b、駆動装置49および
制御装置(図示せず)よりなる。装置本体41は、案内
レール43を水平に、塗装ロボット1上方とストック装
置3上方とにわたって敷設するところの構造体である。
移動体42は、装置本体41の案内レール43に往復摺
動自在に支持された部品であって、コンベア機構44、
即ち防爆ACサーボモータ48の運転によって案内レー
ル43に沿って水平に滑り往復移動することができる。
また、移動体42は、左右2つのチャック手段32a、
32bを一緒に所定の間隔で平行に吊持してなる。各チ
ャック手段32a、32bは、揺動自在な2つのチャッ
ク対45a、45bをベース部46に取り付け、そして
シリンダ装置の運転によって開閉動作をするように備
え、これとともに、該ベース部46をシリンダ装置47
の運転によって上下動可能に備えてなる。したがって、
各チャック手段32a、32bは、ベース部46の昇降
動作によってチャック対45a、45bを、下方に位置
する塗料カートリッジ2に接近させあるいはそれより離
隔させることができ、また、これに伴うチャック対45
a、45bの開閉動作によって塗料カートリッジ2を掴
持および解放することができる。以上のように、移載装
置4は、2つのチャック手段32a、32bによりそれ
ぞれ、塗料カートリッジ2を掴持・解放し、そして塗料
カートリッジ2を吊持しながら、移動体42の往復動に
より塗装ロボット1とストック装置3との間で往復運搬
することができる。
【0024】制御装置は、移載装置4の動作全体を制御
する装置であり、移動体42がストック装置3側に位置
するとき、使用済みの塗料カートリッジ2を運搬してき
たチャック手段32aが、下降してストック装置3の回
収口36に接近し、続いて、その使用済み塗料カートリ
ッジ2を解放して回収口36内に投入し、その後上昇
し、これとともに、チャック手段32bが、下降してス
トック装置3の取出位置20に接近し、続いて、塗装し
ようとする塗料色の所要の塗料カートリッジ2を掴持し
てストック装置3より取り出し、その後上昇し、また、
移動体42が塗装ロボット1側に位置するとき、チャッ
ク手段32aが、下降して塗装ロボット1の搭載用スペ
ース部50に接近し、既にそこに搭載されている使用済
みの塗料カートリッジ2を掴持して塗装ロボット1より
取り出し、その後上昇し、これに続いて、所要の塗料カ
ートリッジ2を運搬してきたチャック手段32bが、子
下降して塗装ロボット1の搭載用スペース部50に接近
し、その所要の塗料カートリッジ2を解放して塗装ロボ
ット1に搭載し、その後上昇するという一連の動作を制
御する。なお、本例においては、各チャック手段32
a、32bはそれぞれ、ベース部46の左右両端に押し
広げ部材33、33を備えており、図5および図6に示
すように、チャック対45a、45bが保持手段11に
よって保持された塗料カートリッジ2に接近するとき、
左右の押し広げ部材33、33はそれぞれ、左右の上腕
部28、28のピン51に当接しながら、保持アーム2
3、23(押え部材29、29)を外向きに押し回し、
そして、左右の上腕部28、28が直立の姿勢より外側
に傾いたとき、左右の保持アーム23、23の上腕部2
8、28は勢いよく回動し、その下腕部30先端の押出
し部材31、31がそれぞれ、収納枠22内に装入され
た塗料カートリッジ2を上方へ押し上げ、従って、チャ
ック対45a、45bによる塗料カートリッジ2の掴持
が容易になされうるようになっている。なお、図中、6
2は、塗料カートリッジ2が掴持されているかどうかを
検知するセンサである。
【0025】塗装ロボット1は、図10および図2に示
すように、コンベア機構52によりワークAの搬送方向
fに往復移動することができ、また、塗装機6を旋回、
変向する機構を備えており、これらの運動動作により、
ワークAに対する自動塗装を為しうる構成となってい
る。さらに、塗装ロボット1は、図10に示すように、
その頭部(第2アームの後端部)53の上面に、塗料カ
ートリッジ2を搭載することができる構造のスペース部
50を有し、そのスペース部50には、さらに塗料給送
機構5が備えられている。塗料給送機構5は、塗料カー
トリッジ2が搭載されたとき、その塗料カートリッジ2
と結合し、そして、結合状態において、塗料カートリッ
ジ2内の塗料を押出して塗装ロボット1の塗装機6に供
給することができるものである。その構成を図11およ
び図12の概略図に基づいてさらに説明すると、図11
は、塗装ロボット1のスペース部50を示し、図12
は、スペース部50から塗装機6までの塗料流路を示
す。搭載された塗料カートリッジ2の先端側には、エア
シリンダ装置54の動作によって結合管55がカートリ
ッジ2の長手方向(図中、矢印p方向)に変位可能に備
えられ、また、塗料カートリッジ2の後端側には、エア
シリンダ装置56の動作によってエア流入管57がカー
トリッジ2の長手方向(図中、矢印q方向)に変位可能
に備えられている。結合管55は塗料流路Bと接続され
ており、一方、エア流入管57は加圧エア源(図示せ
ず)と接続されている。従って、塗料カートリッジ2が
スペース部50に搭載されたとき、結合管55が塗料カ
ートリッジ2の結合部8と連結することにより、塗料カ
ートリッジ2内の塗料袋7が塗料流路Bと連通し、ま
た、エア流入管57が塗料カートリッジ2のエア流入口
部9と結合することにより、加圧エアが塗料カートリッ
ジ2の内部に流入しうるようになっている。結合管55
(塗料流路B)は、塗料色替え(CCV)装置58、流
量調節用ギアポンプ59を経由して、ベル型静電塗装機
6と接続されている。従って、上記の結合動作により、
塗料カートリッジ2内の塗料袋7が塗料流路Bと連通し
た時点で、加圧エアを塗料カートリッジ2の内部に流入
せしめると、そのエア圧力によって塗料カートリッジ2
内の塗料袋7が圧縮され、塗料袋7内の塗料が外へ押出
され、結合管55、色替え(CCV)装置58、ギアポ
ンプ59を通って塗装ロボット1の塗装機6に給送さ
れ、最終的にワークAの塗装に利用される。なお、上記
の結合管55は、その取付け治具60上を横方向(図
中、矢印r方向)に移動することもでき、塗料カートリ
ッジ2の側方に備えられた洗浄用シンナー・エアバルブ
ユニット61と結合することにより、その内部および塗
料流路Bの洗浄が可能となっている。
【0026】以上述べたように、本実施例の塗装システ
ムは、数多くの塗料色の塗料を少量の単位で(塗料カー
トリッジ2の形態で)ストック装置3に貯蔵するととも
に、それら塗料群の中から、移載装置4が特定の塗料色
の塗料カートリッジ2をストック装置3より取り出して
塗装ロボット1に搭載することにより、所要の塗料色の
塗料を選択的に塗装ロボット1の塗装機6に供給し、ワ
ークAの多色少量塗装に供することができるものであ
る。その上、本例の塗装システムは、各塗料色ごとの塗
料供給路(循環系)を塗装ロボット1の作業域内まで導
くという構成でなく、よって、設備が大掛かりなものと
はならない。さらに、本例の塗装システムは、塗料色の
交換(移載装置4による塗料カートリッジ2の往復)を
塗装ロボット1による塗装と同時に進行させることがで
き、よって、多色塗装の作業効率が大変高いものにな
る。また、本例の塗装システムは、塗料カートリッジ2
の貯蔵の間、それを回転しながら回し運ぶので、塗料カ
ートリッジ2内の塗料を攪拌し、より均質に混和するこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多色少量
塗装システムは、数多い塗料色の塗料をそれぞれ少量の
単位で貯蔵するとともに、それら塗料色の群の中から所
要の塗料色の塗料を選択的に塗装ロボットまたは自動塗
装装置の塗装機に供給して、塗装を為すことができると
いう効果が得られる。その上、本発明の塗装システム
は、塗装ロボットまたは自動塗装装置において塗装が行
われている間に、次に塗装すべき塗料色の塗料を塗装カ
ートリッジの形態でストック装置より塗装ロボットまた
は自動塗装装置に運搬し、搭載前の態勢まで準備してお
くことができる。したがって、本発明によれば、色交換
を含む塗装作業全体の効率が大変高いものになるという
効果が得られる。さらに、本発明の塗装システムは、相
対的に小型なストック装置と移載装置を備えるだけで済
み、設置スペースの面において有利である。したがっ
て、本発明によれば、塗装の設備全体の小型化に寄与で
きるという効果も得られる。また、本発明の塗装システ
ムは、ストック装置にて塗料カートリッジ内の塗料が効
率よく攪拌され、従って、より均質に混和された塗料を
塗装機に供給し、塗装に使用することができ、また、数
多い塗料色の塗料をそれぞれ長期間安定して貯蔵するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の多色少量塗装システムを示す
全体図である。
【図2】図1に示す多色少量塗装システムを上方より見
た図である。
【図3】実施例の多色少量塗装システムに使用されるス
トック装置の内部を概略的に示す正面図である。
【図4】図3に示すストック装置を側方より見た側面図
である。
【図5】図3に示すストック装置に備えられる保持手段
および移載装置のチャック手段の下部を示す図である。
【図6】塗料カートリッジの保持(左半図)およびその
取り出し(右半図)の様子を示す図である。
【図7】実施例の多色少量塗装システムに使用される移
載装置の全体を示す正面図である。
【図8】図7に示す移載装置の移動体とチャック手段を
拡大して示す正面図である。
【図9】図7に示す移載装置のチャック手段を拡大して
示す側面図である。
【図10】実施例の多色少量塗装システムに使用される
塗装ロボットの全体を示す正面図である。
【図11】図10に示す塗装ロボットの頭部における塗
料カートリッジ搭載部の構成を示す概略図である。
【図12】塗料カートリッジ搭載部から塗装機までの塗
料流路を示す図である。
【符号の説明】
1 塗装ロボット 2 塗料カートリッジ 3 ストック装置 4 移載装置 5 塗料給送機構 6 塗装機 7 塗料袋 10 エンドレスコンベア機構 11 保持手段 20 取出位置 32a,32b チャック手段 42 移動体 50 搭載用スペース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 徹 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 山口 徳恭 愛知県豊田市柿本町1丁目9番地 トリニ ティ工業株式会社内 (72)発明者 藤原 茂樹 愛知県豊田市柿本町1丁目9番地 トリニ ティ工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の色の塗料を少量の単位で貯蔵すると
    ともに、所要の色の塗料を選択的に塗装機に供給するこ
    とができる塗装システムであって、 各々特定の塗料色の少量の塗料が充填された適当数の塗
    料カートリッジと、 前記適当数の塗料カートリッジを保持するエンドレスコ
    ンベア機構を備え、そして所要の色の塗料カートリッジ
    を取出位置まで回し運ぶことができるストック装置と、 塗料カートリッジを搭載することができる構造を備えた
    塗装ロボットまたは自動塗装装置と、 前記所要の色の塗料カートリッジを前記ストック装置よ
    り取り出して運搬し、前記塗装ロボットまたは自動塗装
    装置に搭載する移載装置と、 搭載された塗料カートリッジと結合可能であり、結合
    時、該塗料カートリッジ内の塗料を押出して前記塗装ロ
    ボットまたは自動塗装装置の塗装機に供給する塗料給送
    機構とを備えてなる、多色少量塗装システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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