JPH10330519A - フォーム材料、その製造方法及び使用、及びそのようなフォーム材料を含む吸収性使い捨て物品 - Google Patents

フォーム材料、その製造方法及び使用、及びそのようなフォーム材料を含む吸収性使い捨て物品

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JPH10330519A
JPH10330519A JP13155298A JP13155298A JPH10330519A JP H10330519 A JPH10330519 A JP H10330519A JP 13155298 A JP13155298 A JP 13155298A JP 13155298 A JP13155298 A JP 13155298A JP H10330519 A JPH10330519 A JP H10330519A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性液体の吸収のためのフォーム材料、かか
るフォーム材料の製造方法及び有益な使用、及びかかる
フォーム材料を含む吸収性使い捨て物品を提供する。 【解決手段】 フォーム材料は親水性であり、ベビーお
むつ、失禁保護帯及び女性用衛生製品の如き吸収性使い
捨て物品に使用することを主に意図されている。しかし
ながら、本発明によるフォーム材料は例えば様々なワイ
ピング材料、包帯材料及び他の同種製品の如き他の吸収
性物品に使用するためにも適している。本発明によるフ
ォーム材料を製造する時に乳化及び親水化を組み合わせ
た薬剤として利用される界面活性剤の化学構造は繰り返
し湿潤された後であってもフォーム材料中のフォーム界
面活性剤の充分な割合を保持することができ、そのいく
らかはフォーム材料を高度にかつ永続的に親水性にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性液体の吸収のた
めのフォーム材料及びそのようなフォーム材料の製造方
法に関する。本発明はさらに前記フォーム材料の有利な
使用を示し、本発明によるフォーム材料を含む吸収性使
い捨て物品を提供する。
【0002】本発明によるフォーム材料は親水性であ
り、ベビーおむつ、失禁保護帯、及び女性用衛生用品な
どの吸収性使い捨て物品における使用を主として意図す
るものである。しかしながら、本発明によるフォーム材
料は、他の吸収性物品、例えば種々のワイピング材料、
包帯材料、及び他の同種製品における使用にも適してい
る。
【0003】
【従来の技術】ベビーおむつ、失禁保護帯、女性用衛生
用品などの吸収性使い捨て物品の開発は、近年より薄い
製品の開発へとかなり向けられている。製品開発がこの
方向に向けられる理由は、例えば薄いおむつほど着用す
るのにより快適であるからであり、また薄いおむつほど
使用者に対してより思いやりがあると認識されるからで
ある。さらに、薄い製品ほど結果として製品を最終使用
者に届かせるために必要な輸送に関する物品あたりの環
境負荷及び流通コストは低い。
【0004】より薄い吸収性物品を漸進的に提供する可
能性は尿又は他の体液のような人間の多量の滲出物を受
け取り、貯えることができるより薄い吸収芯又は吸収構
造を開発する能力に依存する。
【0005】そのために、しばしば超吸収材と呼ばれる
粒子型吸収性ポリマーがこの開発を可能ならしめるため
に特に価値を有してきた。超吸収材の一般的に用いられ
るタイプは比較的架橋度が低いポリアクリレートであ
る。
【0006】ポリアクリレートタイプの超吸収材の吸収
機構は軽度に架橋されたポリマーがポリマー鎖に結合し
た多数のアニオン性カルボキシレート基を含むという事
実に基づく。これらの帯電したカルボキシレート基はポ
リマーが浸透力によって水性液体を吸収することを可能
にする。
【0007】吸収性物品が関係するもう一つの重要な機
構は毛管力に基づく吸収である。毛管性吸収材の例は毛
羽パルプ、ティッシュペーパー又は様々なタイプの不織
布材料などの種々の繊維ベースの材料である。ある場合
には毛管性吸収材は浸透力により作用する上記記載の吸
収材より優れていることがありうる。従って、吸収と分
配の速度は一般に毛管性吸収材の方が超吸収材よりも高
い。吸収性物品の適当な位置に一定の繊維配向、毛細管
サイズ、又は親水性特性を有する毛管性吸収材を配置す
ることにより、吸収された液体をさらに所望の方向に向
けることができる。
【0008】結果として、多くの既知の吸収性物品は良
好な結果を持つ浸透力によって作用する超吸収材を毛管
吸収材と組み合わせる。
【0009】以下にそのような有利な既知の組み合わせ
を、ベビーおむつに使用することを意図する仮想的吸収
体によって例示する。
【0010】仮想的吸収体は装着者に面することを意図
される吸収体の側に比較的大きな毛細管を有する疎水性
の表面材料によって覆われている。この表面層は例えば
尿を急速に下にある材料層に移動させ、その疎水性の性
質のおかげで乾燥したままであり、そのことは快適さに
関係する限りは特に有利である。
【0011】例えばセルロース詰綿の取得層は仮想的吸
収体の表面材料の内部に配置される。取得層の機能は吸
収体に吸収された液体を受け取り、分配し、それによっ
て吸収体の総貯蔵容量のより良い利用を得ることであ
る。
【0012】吸収芯は毛羽パルプ繊維と超吸収材の混合
物からなり、仮想的吸収体の取得層の内側に配置され
る。芯の内側ではパルプ繊維はいわば繊維マトリックス
を形成し、それは芯の中の液体を毛管力により分配させ
るので、超吸収材粒子は浸透力により液体を漸進的に吸
収、貯蔵することができる。
【0013】しかしながら、上記例に記述された「組み
合わせタイプ」の吸収性物品は、比較的高価で製造が複
雑である。なぜなら、それらはいくつもの異なる材料タ
イプを含むからである。他の欠点は吸収芯の一体性の問
題が使用中容易に生じ、かくして芯は漸進的に裂けるか
又は塊となることである。別の困難は吸収性物品が使用
されるまで超吸収材を吸収芯中で所望の方向に分布し保
持することを可能にすることである。
【0014】毛羽パルプと超吸収材の両方を含む組み合
わせ製品について生じうる他の問題はいわゆるゲルブロ
ッキングである。この問題は超吸収材粒子が局所的に液
体を吸収してゲルを形成するため生じる。この結果、毛
細管中で繊維マトリックスを介しての液体輸送が妨げら
れ、それによって吸収体のある部分に液体が集積され、
一方他の部分の吸収容量は幾分使用されないままとな
る。
【0015】上記の問題に照らして、別のタイプの吸収
性材料、すなわち連続気泡を持つポリマーフォームが吸
収性物品に使用されるべきであることが以前から提案さ
れていた。
【0016】このような既知のフォーム材料は特許公報
WO 93/21234で開示されている製造方法を用
いて製造できる。そこで開示されている製造方法は低密
度の多孔性の架橋されたポリマーフォーム材料を提供す
る。
【0017】WO 93/21234によれば、製造方
法はモノマーの「油中水」乳剤重合を含み、それは以下
のものを含む:少なくとも一つのビニルモノマー、二官
能性不飽和架橋モノマー、乳剤の少なくとも90重量%
の水、少なくとも六つの炭素原子の脂肪酸部分を有する
ソルビタンモノエステルを含む第一界面活性剤、第一界
面活性剤とは異なる少なくとも一つの脂肪酸部分を有す
る少なくとも一つの第二ソルビタンエステル、及び重合
触媒。その方法は低密度、高吸収容量及びこの方法の良
好な物理的特性を持つ連続気泡フォームの提供について
クレームされている。
【0018】上記WO 93/21234では重合中の
内部水相はフォームをより水湿潤性にさせるために好ま
しくはとりわけ水溶性電解質を含むことが開示されてい
る。この目的に好適な電解質はアルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩などの無機塩(一価、二価、三価又はそれ
らの混合)、及びハロゲン化物、硫酸塩、炭酸塩、燐酸
塩及びそれらの混合物のような重金属塩であると述べら
れている。電解質はまた塩化ナトリウム、硫酸ナトリウ
ム、塩化カリウム、硫酸カリウム、塩化リチウム、塩化
マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、塩
化アルミニウム及びそれらの混合物を含むことができ
る。一価のアニオンを持つ一価又は二価の金属塩が好ま
しいと述べられている。
【0019】WO 93/21234で開示されている
タイプのフォーム材料は毛管性液体の吸収、輸送及び貯
蔵を提供できるので、例えばおむつの吸収性物品の吸収
芯として使用するのに適当であろう。
【0020】次に、特許公報WO 93/04092は
水性体液の吸収のための吸収性フォーム材料を開示す
る。WO 93/04092で開示されるフォーム材料
は例えばおむつのような吸収性物品の吸収芯として使用
するのに適当であると言われる。
【0021】WO 93/04092によるフォーム材
料は連続気泡を有する親水性でかつ柔軟な構造を含み、
それは好ましくは「油中水」乳剤重合によって調製され
る。そのような乳剤は通常HIPE乳剤(High Interna
l Phase Emulsions)と呼ばれる。
【0022】WO 93/04092によれば、HIP
E乳剤は重合可能な混合物の強度の撹拌によって形成可
能であり、その混合物は比較的少量の重合可能なモノマ
ーを含む油相と、比較的多量の比較的モノマーを含まな
い水相を含む。乳剤中ではこの不連続な「内部」水相は
分散した「液体粒子」の網状構造を形成し、それは溶解
した界面活性剤を有する連続した重合可能な油相に囲ま
れている。重合後、重合時に形成されたフォーム構造に
残存している水性液体はフォームの圧搾及び/又はフォ
ームの乾燥により除去可能である。もし必要ならば、重
合したフォーム材料は例えば親水化処理の様々なタイプ
の後処理に供することができる。
【0023】WO 93/04092では、いくつもの
異なるパラメータが述べられており、それらはフォーム
材料の構造的、機械的及び機能的パラメータの決定に必
須である。
【0024】従って、ポリマーフォームの形成に用いら
れる水相及び油相の相対量はフォーム密度、気泡サイ
ズ、及びフォームを形成する細孔の比表面積に影響を与
えうることが開示されている。WO 93/04092
では水相と油相の間の比は好適には12:1と100:
1の間であり、より好ましくは20:1と70:1の間
であり、最も好ましくは25:1から50:1であるこ
とが開示されている。
【0025】WO 93/04092によれば、乳剤の
連続的油相は固体フォーム構造を形成するポリマーを含
む。モノマーは三つの異なる成分を含むとされる。すな
わち第一モノマー、コモノマー及び架橋剤である。第一
モノマーはガラス状特性を結果として生じるフォーム構
造に付与する傾向のある一つ以上のモノマーを含むとさ
れる。重合後、そのようなモノマー材料は高分子量(>
6000)と約40℃以上のガラス転移温度Tを持つ
ホモポリマーを製造するとされる。好ましい「ガラス
状」モノマーとしては、特に非置換又は置換スチレンが
挙げられている。添加量は通常は油相の3−41重量
%、より好ましくは7−40重量%であるとされる。
【0026】上記のコモノマー成分は一つ又は複数のコ
モノマーを含むことがクレームされており、それらのコ
モノマーは結果として形成されるフォーム構造に「ゴム
状」特性を付与する傾向がある。このタイプのコモノマ
ーは高分子量(>10000)及び約40℃以下のガラ
ス転移温度を持つホモポリマーを提供するモノマーであ
るとされる。このタイプの単官能性「ゴム状」コモノマ
ーは例えばアルキル−アクリレート、アルキル−メタク
リレート、アリル−アクリレート、ブタジエン、置換ブ
タジエン、ビニリデンハロゲン化物及びそれらの組み合
わせを含むとされる。好ましい「ゴム状」コモノマーは
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ブタジエン、イソプレン及びそれらの組み合わせを
含むとされる。ブチルアクリレート及び2−エチルヘキ
シルアクリレートは最も好ましいとされる。単官能性
「ゴム状」コモノマー成分は通常は油相の27−73重
量%、より好ましくは約27−66重量%を構成すると
される。
【0027】(これに関して、ガラス転移温度Tが2
5℃未満であれば室温でゴム状特性を示すことが一般に
知られているということを言及しておく。例えば2−エ
チルヘキシルアクリレートを含むポリマーはT=−7
0℃であるので室温で明らかにゴム状である。)
【0028】WO 93/04092では「ガラス状」
モノマー成分と「ゴム状」成分との間のモル比は一般的
に1:25から1.5:1の間、より好ましくは約1:
9から1.5:1であることが開示されている。
【0029】重合を得ることを可能にするため、WO
93/04092で開示されるHIPE乳剤はまた油相
中の多官能性架橋剤の存在を必要とするとされる。よっ
て、架橋剤の選択は完成したフォームの所望の特性を達
成するために極めて重要であるとされる。架橋剤は多数
の多官能性、好ましくは二官能性モノマー、例えばジビ
ニルベンゼン、ジビニルトルエン又はジアリルフタレー
トなどの芳香族ジビニルから選択可能であることが開示
されている。代わりに、ポリオールのジアクリル酸エス
テルなどのジビニルタイプの脂肪族架橋剤は有用である
とされる。しかしながら、最も好ましい架橋剤はジビニ
ルベンゼンであるとされる。適切な添加量は油相の8−
40重量%、より好ましくは10−25重量%であると
される。
【0030】WO 93/04092によれば、上記モ
ノマー、コモノマー及び架橋剤は実質的に水不溶性であ
ること、すなわちそれらは本来油相には溶けるが水相に
は溶けないことが最も重要である。さらに、フォーム調
製中に用いられる原材料が非毒性で化学的に安定である
ことの重要性が強調される。
【0031】WO 93/04092によれば、HIP
E乳剤の油相の他の本質的な成分は乳化剤であり、それ
は安定なHIPE乳剤の形成を可能ならしめる。そのよ
うな乳化剤は油相に溶け、それらが安定な乳剤を形成可
能である限り、ノニオン性、カチオン性又はアニオン性
であるとされる。好ましい乳化剤はソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセロール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン(POE)、脂肪酸及びエステルであるとされ
る。ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエ
ート及びソルビタントリオレエート及びソルビタンモノ
オレエートの組み合わせは特に好ましいものとして言及
される。他の好ましい乳化剤はポリグリセロールエステ
ル及びソルビタンセスキオレエートであるとされる。乳
化剤は通常は油相の約2−33重量%、より好ましくは
4−25重量%を構成するとされる。WO 93/04
092では、油相は上記モノマー及び乳化剤に加えてさ
らに任意の成分を含んでいてもよいことが開示される。
その例は油溶性重合開始剤又はモノマー及び乳化剤を油
相中に溶解させるための溶媒であるとされる。
【0032】WO 93/04092によれば、HIP
E乳剤中の非連続的内部水相は水性溶液であり、それは
一般的に一つ以上の溶解成分を含む。そのような成分は
本質的に水溶性電解質であるとされ、その役割は本来油
溶性であるモノマー及び架橋剤が水相にも溶解する傾向
を最小にすることである。これは結果として形成される
フォーム品質を損なうこともあるポリマー材料が乳剤中
の水相液体粒子によって形成される気泡を満たす危険性
を最小にするために重要である。
【0033】上記電解質は水相にイオン強度を与えるど
んなタイプでもよいとされる。好ましい電解質はアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属の水溶性ハロゲン化物(例
えば塩化物)、硝酸塩及び硫酸塩の如き一価、二価又は
三価無機塩であるとされる。塩化ナトリウム、塩化カル
シウム、硫酸ナトリウム及び硫酸マグネシウムが例とし
て述べられており、塩化カルシウムが最も好ましいとさ
れる。電解質の添加量は一般的には水相の0.2−40
重量%、より好ましくは約0.5−20重量%であると
される。
【0034】WO 93/04092から、重合開始剤
は通常水相に添加されることがさらに明らかである。そ
のような開始剤はフリーラジカルである従来のどんな水
溶性開始剤でもよいとされる。開始剤はナトリウム、ア
ンモニウム及び過硫酸アンモニウム、過酸化カプリルイ
ル、過酸化ベンゾイル、過酸化水素、クメンヒドロペル
オキシド、第三ブチルジペルフタレート、第三ブチルペ
ルベンゾエート、過酢酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム
などの化合物からなるとされる、また従来の酸化還元開
始剤系は上記の過酸化化合物をナトリウムビスルファイ
ト、L−アスコルビン酸又は第一鉄の塩などの還元剤と
組み合わせることによって有用であるとされる。開始剤
は油相中の重合可能なモノマーの総モル数に基づいて約
5モル%まで、より好ましくは0.001−0.5モル
%を構成するとされる。水相への添加に関係しては、こ
れは水相の0.02−0.4重量%、より有利には約
0.1−0.2重量%の含有量を必要とするとされる。
【0035】WO 93/04092の開示によれば、
上記油相及び水相は撹拌中安定な乳剤を形成するために
組み合わせられ、その後乳剤は油相中でモノマーの重合
を生じるのに適当な重合条件に供され、それによって充
実気泡フォーム構造が形成される。
【0036】WO 93/04092から、そこで開示
されるフォーム材料は重合直後に疎水性の性質を持つこ
とは明らかである。意図する使用は親水性の材料を必要
とするため、フォーム材料は重合後材料の表面をより親
水性にするために処理されなければならない。この親水
化処理はフォーム材料を適切な親水化剤で処理すること
によって達成される。
【0037】WO 93/04092によれば、親水化
剤はポリマー表面の水に対する湿潤性を高めることので
きるどんな材料でもよい。そのような既知の薬剤は表面
活性材料、アニオン性、カチオン性又はノニオン性タイ
プの界面活性剤を含むとされる。親水化剤は通常は液体
の形で用いられ、その結果水に溶解して水性親水化溶液
を生じ、それはフォーム材料の表面に適用される。フォ
ーム材料の柔軟性と圧縮性の特性に影響を与えることな
しにフォームの表面を十分に親水性にするために十分な
量の親水化剤がこの方法で吸収可能であるとされる。フ
ォーム構造中に混入される親水化剤の含有量は好適には
フォームの0.1−10重量%の間であるとされる。
【0038】好適な親水化剤は穏やかな非刺激性の界面
活性剤を含むとされ、それは界面活性剤の含有量がフォ
ームの約0.5−5.0重量%、より好ましくは約1−
3重量%となるのに十分な量でフォーム表面に適用され
る。
【0039】好適な界面活性剤の例として、WO 93
/04092は市販用洗浄剤に用いられているタイプの
アルキルスルフェート及びアルキルエトキシレート化ス
ルフェートを挙げている。そのような界面活性剤の水性
溶液は典型的にはフォーム重合後の残余水材料として、
又はより好ましくはこの残余水相材料の除去のための洗
浄処理の一部としてフォーム構造の洗浄のために用いら
れるとされる。
【0040】他の好ましいタイプの親水化剤はアルカリ
土類金属などの水和可能な、好ましくは吸湿性または潮
解性の水溶性無機塩であるとされる。好ましい塩のタイ
プは塩化カルシウムの如きカルシウム及びマグネシウム
のハロゲン化物であるとされる。このタイプの塩はフォ
ーム材料をそれらの塩の溶液で処理することによって吸
収性フォーム材料中に容易に取り入れられることができ
ると述べられている。
【0041】上記の方法と同様に界面活性剤が関係する
時、親水化処理は重合からの水相残余の除去後に、又は
重合したフォームからの残余水相の除去過程の一部とし
て遂行可能であることが開示されている。好ましい塩含
有量はフォーム材料の約0.1−7重量%であるとされ
る。
【0042】WO 93/04092から親水化処理は
重合後比較的疎水性であるHIPEフォーム材料におい
て必要な程度で行われることが明らかである。
【0043】WO 93/04092では、あるHIP
Eフォーム材料は重合後直ちに十分に親水性でありうる
ので、そのような材料は二次的親水化処理は不要である
ことが開示されている。そのような材料の例としてHI
PEフォームが挙げられており、そこではソルビタン脂
肪酸エステルが油相に乳化剤添加物として使用されてお
り、塩化カルシウムが水相の電解質として用いられてい
る。そのような材料の残余水相中の塩化カルシウムの含
有量は、重合後、乳化剤残余をも含むフォーム材料の内
部表面を重合フォームの除水後もまた適切に親水性にす
るのに十分なほど高いことが要求される。
【0044】上で論じたタイプの親水性フォーム材料又
は類似タイプの材料の製造を開示する特許公報はさらに
多数ある。
【0045】これらの中で特許公報WO 93/004
93は除水時に水性体液の吸収体として働くポリマーフ
ォーム材料への連続重合に適したHIPE乳剤の連続的
製造方法を開示している。その方法はあるタイプのモノ
マー含有油相とあるタイプの電解質含有水相を動的混合
ゾーンに比較的低い水:油比で連続的に添加することに
関する。流速は連続的混合ゾーンに供給される流れの
水:油比を増加させるように堅実に調節される。一方動
的混合ゾーンの内容物は続く重合時に平均気泡サイズが
約5−100マイクロメータのフォームを提供するHI
PE乳剤を形成するのに十分な剪断撹拌に供される。そ
のような安定なHIPE乳剤の形成は動的混合ゾーンの
内容物を静的混合ゾーンへ、及び静的混合ゾーンを通し
て注入することで完成される。
【0046】WO 93/04093では安定なHIP
E乳剤の生成に有用であるとされる多数の異なる乳化剤
が挙げられている。乳化剤は他の条件に依存してノニオ
ン性、カチオン性、アニオン性又は両性であることがク
レームされている。ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグ
リセロール脂肪酸エステル、ポリオキシ−エチレン脂肪
酸エステル及びエステルが特に好ましい乳化剤として開
示されている。
【0047】WO 93/04093ではそこで記述さ
れている方法によって製造されるフォーム材料は一般的
に液体吸収体として適切なフォーム材料にするために二
次処理されるべきであることがさらに開示されている。
二次処理はフォームの気泡から残余水相を除去するため
の洗浄、及び続いてフォームの表面をより親水性にする
ための親水化処理を含んでもよいことが述べられてい
る。そこでは塩化カルシウムが適切な親水化剤として開
示されている。
【0048】WO 93/04113は親水性フォーム
材料の分野の別の特許公報である。この公報は親水化剤
として単純に界面活性剤及び塩で処理することにより疎
水性フォームを親水性にする方法を開示する。開示され
た方法では、界面活性剤を含むフォームは例えば塩化カ
ルシウムの溶液で処理され、その後乾燥され、水和し
た、又は水和可能な塩化カルシウムの均一に分布した残
余は界面活性剤を含む内部フォーム表面に残される。ま
た他の水和可能なカルシウムや塩化マグネシウムなどの
マグネシウム塩は使用可能であると述べられている。結
果として生じる親水性フォームはおむつ、衛生ナプキ
ン、包帯などの吸収性物品に使用するのに適当であると
述べられている。
【0049】論述した分野の他の特許公報はWO 93
/04115である。これはポリウレタンフォーム及び
ポリマー「油中水」乳剤フォームなどの疎水性フォーム
の親水化方法を開示している。それはソルビタンモノラ
ウレートで親水化することで可能であり、それは乾燥後
本質的に均一なソルビタンモノラウレートの残余を内部
フォーム表面に残すと述べられている。結果として生じ
る処理フォームは親水性となり、従っておむつ、衛生ナ
プキン、包帯などを含む吸収性物品に使用するのに好適
であると述べられている。
【0050】さらに特許公報WO 94/13704は
水性体液のための吸収性フォーム材料及びその製造方法
に関する。その特許公報は比較的薄く、折り畳まれた/
非膨張の重合フォーム材料を開示し、それは水性体液と
接触すると膨張し、体液を吸収する。さらにそのような
フォーム材料を安定な方法で得る方法が開示されてお
り、それはHIPE乳剤として通常知られる特殊なタイ
プの「油中水」エマルジョンの重合化による。
【0051】WO 94/13704で開示されるフォ
ーム材料はその特性が親水性であると述べられている。
親水性フォーム表面は親水化剤が重合後フォーム構造中
にとどまるため得られ、又はフォーム材料の表面エネル
ギーを変更する目的の特別な二次処理方法によって得ら
れることが述べられている。
【0052】WO 94/13704で開示されている
フォーム材料中の親水化剤の残余の残りの例は毒性的に
許容可能な、吸湿性水和塩であり、それは好ましくは塩
化カルシウムである。
【0053】WO 94/13704によれば、そのよ
うな親水化剤残余のさらなる例は例えばソルビタンラウ
レートなどの油可溶性乳化剤である。
【0054】WO 94/13704では両方のタイプ
の親水化剤はフォーム形成工程の原材料として添加する
こともできるし、又続く処理段階で加えることもできる
ことが開示されている。
【0055】特許公報US 5500451は柔軟で微
孔性の連続気泡ポリマーフォーム材料を提供するために
重合可能であるHIPE乳剤の製造方法を開示する。製
造されたフォーム材料は尿などの水性液体を吸収できる
と述べられている。HIPE乳剤はある種の脂肪族ポリ
グリセロールエーテルを乳化剤として用いることで製造
できることが開示されている。これらはHIPE乳剤の
ための多くの既に使用されている乳化剤より化学的に複
雑でなく、構成においてより変化が少ないと述べられて
いる。さらに、ポリグリセロールエーテルは既使用の乳
化剤より表面活性成分の含有量が高く、望ましくない成
分の含有量が低いと述べられている。ポリグリセロール
エーテルは連続油相中に分散された比較的均一なサイズ
の水滴を乳剤に与えると述べられている。
【0056】US 5500451で開示される乳化剤
として使用される脂肪族ポリグリセロールエーテルはC
10−C24の範囲内の脂肪族基を有する少なくとも約
60%のポリグリセロールエーテル及び少なくとも約4
0%の直鎖状モノ脂肪族ジグリセロールエーテルを含む
脂肪族グリセロールエーテルからなる群より選択される
と述べられている。C12−C18の範囲内の脂肪族基
を有する脂肪族ポリグリセロールエーテルの使用によ
り、親水化効果は完成されたHIPEフォーム中に洗浄
及び除水後にも維持されると述べられている。
【0057】従って、重合後直ちに親水性であるフォー
ム材料は既知であり、種々の界面活性剤又は電解質での
二次処理により親水化されるフォーム材料も同様であ
る。そのようなフォーム材料を使い捨て吸収性物品に使
用することもまた既に提案されている。
【0058】しかし、既知のフォーム材料において認め
られる不都合は、上記の既知タイプのいくつかの親水化
剤は吸収性使い捨て物品の使用と関係して湿潤中にフォ
ーム材料外に溶出する危険性があることである。この結
果、フォーム材料は繰り返される湿潤において親水性が
劣ってくる。そのことは多くの適用において不都合とな
りうる。
【0059】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、湿潤中の界面活性剤の溶出危険性が低く、フ
ォーム材料を吸収性使い捨て物品の吸収芯として使用す
るのに好適にさせる物理的特性を有する親水性の吸収性
フォーム材料を提供することである。
【0060】本発明の第二の目的はそのようなフォーム
材料の製造方法を提供することである。
【0061】本発明のさらなる目的は本発明によるフォ
ーム材料の有利な使用を示すこと、及び本発明によるフ
ォーム材料を吸収芯又は吸収体に含む吸収性使い捨て物
品を提供することである。
【0062】
【課題を解決するための手段】本発明の研究過程で、本
発明者らは驚くことに、今までこの関係においては未知
の界面活性剤が既知の親水性フォーム材料の上記不都合
を排除できること、及び本発明によるフォーム材料はこ
の界面活性剤を乳化及び親水化を組み合わせた薬剤とし
て使用することで製造されること、さらにそのフォーム
材料は吸収性使い捨て物品に用いるのに優れた物理的特
性を提供することを確証した。
【0063】よって、本発明の上記目的は請求の範囲
1,5,8及び10によるノニオン性ブロックコポリマ
ータイプの界面活性剤を含む本発明によるフォーム材料
によって達成され、その本発明によるフォーム材料は吸
収性使い捨て物品に使用される。
【0064】請求の範囲2,6,9及び11によれば、
最も好ましい界面活性剤はポリ(12−ヒドロキシ−ス
テアリン酸)を含む。
【0065】ノニオン性ブロックコポリマーの化学的構
造は本発明による完成されたフォーム材料の内側に十分
な量の乳化剤を保持可能にするので、どんな特殊な親水
化処理も不要な所望の比較的永続する親水特性が得ら
れ、同時に湿潤中に界面活性剤が溶出する危険性が最小
化される。十分な量の界面活性剤はたとえフォーム材料
が重合完了後洗浄に供されたとしてもフォーム材料中に
保持されるので、そのことは残余モノマーなどの望まし
くない成分をフォーム材料から除去する場合に望ましい
だろう。
【0066】本発明によるフォーム材料は従来技術に関
連して前述されたいわゆるHIPE乳剤の調製とその後
の油相重合の基本原理の使用によって製造可能である。
従って、本発明によればノニオン性ブロックコポリマー
タイプの上記界面活性剤はHIPE乳剤のための上記の
既知の乳化剤の代わりに乳化剤として利用できる。本発
明によるフォーム材料を製造する時、ノニオン性ブロッ
クコポリマーは乳化及び親水化を組み合わせた薬剤を構
成するといえる。
【0067】本発明によるフォーム材料を製造する時、
スチレンは「ガラス状」モノマーの原材料として油相中
で好ましく使用されるが、また他の適切なモノマーも利
用可能である。ガラス状モノマーに対して、完成された
フォームに「ゴム状」の特性を与えることができるモノ
マーもまた添加される。このモノマーは好ましくは2−
エチルヘキシルアクリレートであるが、他の多くのモノ
マーが本発明によるフォーム材料で使用されることが考
えられる。
【0068】好ましくはジビニルベンゼン又は他の芳香
族ジビニル化合物である架橋剤もまた油相に添加される
が、他の既知の架橋剤も本発明による親水性フォーム材
料の製造時に利用可能である。
【0069】本発明によるフォーム材料を製造する時、
従来既知のどんなタイプでもよい開始剤及び塩を含む水
相が利用される。水相と上記の油相は上記乳化剤の存在
下で乳化され、そこでは水:油の比は常に1より大であ
る。
【0070】所望ならば、本発明によるフォーム材料は
重合完了後に従来技術による洗浄処理に供することがで
きる。重合及び洗浄処理後、適切な既知の技術に従って
除水及び/又は乾燥が行われる。
【0071】除水、乾燥及び洗浄処理後、本発明による
完成したフォーム材料は水性液体(例えば体液)の吸収
時に良好な吸収及び吸着特性を提供するのに十分親水性
である。
【0072】本発明による重合フォーム材料はフォーム
構造を持ち、それは液体の吸収が開始される時、液体輸
送のために互いに連結される多数の本質的な連続気泡を
含む。
【0073】本発明によるフォーム材料は吸収性使い捨
て物品に使用するのに有利な特性を持つ。本発明による
吸収性使い捨て物品はこのタイプの製品の製造について
の既知技術を利用して製造可能であるが、本発明による
フォーム材料は従来から使用されてきた一般的な吸収体
を全体として又は部分的に置換するという違いを有す
る。
【0074】本発明によるフォーム材料に加えて、本発
明による吸収性使い捨て物品は既知製品に存在する他の
副構成要素を含む。それは例えば装着者に面することを
意図される側の液体透過性表面材料及び装着者から離れ
て面することを意図される側の液体不透過性表面材料で
ある。
【0075】さらに、本発明による吸収性使い捨て物品
は好ましくは例えばウエストのライニング及び弾力性脚
折り返しの形の弾力性手段を含む。さらに、所望によ
り、本発明による吸収性使い捨て物品は装着者への着脱
を容易にするための付属物配置又は吸収性使い捨て物品
のサイズを装着者のサイズに調節するための手段を含む
ことができる。そのような付属物配置の例としてはホッ
ク、ループストリップ、テープ、ひっかかり(hitc
h)、鉤(crook)などを有する種々の方式がある。
【0076】本発明によるフォーム材料は例えば清掃用
ワイピング布などの、おむつ及び衛生ナプキンの吸収性
使い捨て物品以外の形でも利用できる。
【0077】圧縮、真空包装又は他のコンパクト化方法
により、本発明によるフォーム材料又はこれらが含まれ
る吸収性使い捨て物品は貯蔵及び輸送を容易にするため
に圧縮可能である。本発明によるフォーム材料が例えば
体液の吸収及び貯蔵用の吸収性使い捨て物品に利用され
る時、物品は好ましくは圧縮された形で輸送される。そ
のような使い捨て物品がその輸送パッケージから取り出
され、装着者の皮膚と接触する時、本発明による一体化
されたフォーム材料の気泡はフォーム材料の弾性的な特
性のため、輸送中の本質的に圧縮された状態からそれら
の本質的に開放された状態へと再び膨張する。
【0078】
【実施例】実験室規模で製造されたフォーム材料の取得
時間の測定の結果は添付の図1及び図2から明らかであ
る。図において、本発明によるフォーム材料の試験結果
は従来技術によるフォーム材料の測定結果と比較され
る。用いられた試験方法は以下の例と関係して記述され
る。添付図面において:図1は5ml用量の合成尿を5
回断続的に吸収させ、各用量の間に蒸留水での中間段階
の洗浄及び乾燥を行う時のテスト6及び7(従来技術に
よる)及び8(本発明による)のフォーム材料の取得時
間の測定結果を表す棒グラフであり、図2は5ml用量
の合成尿を6回断続的に吸収させ、各用量の間に蒸留水
での中間段階の洗浄及び乾燥を行う時のテスト6及び7
(従来技術による)及び8及び9(本発明による)のフ
ォーム材料の取得時間の測定結果を表す棒グラフであ
る。
【0079】テスト 1−5 本発明を説明するため、いくつかのフォーム材料が製造
された;従来技術によるもの、本発明の好ましい実施態
様によるもの、及び本発明の三つの有利な実施態様によ
るものである。
【0080】従来技術によるフォーム材料を製造する
時、テスト1の開始点は以下のものから成る油相であっ
た: 4mlのスチレン 4mlのジビニルベンゼン 12mlの2−エチルヘキシルアクリレート 3mlのSPAN80(界面活性剤) 1mlのSPAN85(界面活性剤)
【0081】開始剤及び塩(両方とも従来の上記タイプ
である)を含む600mlの水相が油相に添加され、そ
の後混合物は従来方法の強い撹拌によって安定な乳剤に
変換された。その後、乳剤は加熱されたオーブンで18
時間60℃で重合された。重合完了後、得られたフォー
ムは水溶液で洗浄され、乾燥された。
【0082】その後、ノニオン性ブロックコポリマータ
イプの界面活性剤を用いたいくつかのフォーム材料がテ
スト2−5においてテスト1と同様の方法で製造され
た。実験室でのテストで用いられた界面活性剤はAtlox
の商標名で市販されており、ポリ(12−ヒドロキシ−
ステアリン酸)を含む。テスト2では本発明の好ましい
実施態様に従ってポリ(12−ヒドロキシ−ステアリン
酸)が単独で乳化剤として用いられた。
【0083】本発明の有利な実施態様によるテスト3,
4及び5では、SPAN80及び85の商標を持つ従来
の乳化剤もまた異なる添加量で添加された。SPAN8
0はソルビタンモノオレエートを含み、一方SPAN8
5はソルビタントリオレエートを含む。
【0084】実験室テストで製造されたフォーム材料は
すべて水性液体の吸収が起こる用途で用いることを意図
されるタイプのものであるので、完成されたフォーム材
料はその用途に必須のいくつかの物理的特性に関して評
価された。
【0085】当業者には周知である試験方法が用いら
れ、それらは以下に簡単に記述される。
【0086】− 密度は上述の特許公報WO 93/0
4092で開示されているように重量測定法によって測
定される。その方法では既知の体積を持つフォーム材料
標本の重量が測定され、その後密度が計算され、g/c
の単位で表される。利用される方法は本質的にAS
TM法:No. D3474−86に相当する。
【0087】− 細孔容量は上述のWO 93/040
92中で「利用可能な細孔容量」の表題で開示されてい
る方法で測定される。それは既知の体積を持つ乾燥フォ
ーム標本の重量を測定し、標本をイソプロパノールで飽
和させ、その後過剰の液体を流出させ、フォーム標本の
重量を測定することによる。その後飽和したフォーム中
のイソプロパノールの重量は乾燥フォームの重量単位当
たりで計算され、g/gの単位で表される。従って、
「細孔容量」について与えられた測定数値は実際にはW
O 93/04092で開示される「測定された自由容
量」に相当する。
【0088】− 圧縮耐性はWO 93/04092で
開示される方法で測定され、それは合成尿で飽和させた
フォーム標本への5.1kPaの負荷の適用後、前記フ
ォーム標本に生じた圧縮(厚みの減少%)を測定するこ
とによる。
【0089】− 初期吸収は5×5cmの寸法を持つテ
スト標本で測定される。0.3mlの液滴がテスト標本
の表面に適用され、液滴が吸収されるのに要する時間が
記録され、秒で表される。
【0090】− 取得時間(Acquisition time)はフォ
ーム材料の種々の吸収特性を評価するのに適切であるこ
とが判明している簡単なテスト方法である。テスト方法
は用途に応じて様々な方法に修正可能である。取得時間
の基本方法によれば、直径23mmのテスト円筒が限定
された面積を持つフォーム標本の上部に置かれる。次に
フォーム材料は測定において吸収性液体として用いられ
る合成尿を吸収しない平面表面に置かれる。所望量の液
体が徐々に円筒に注入されるので、約20mmの一定高
さの液体柱は所望量の液体が円筒に注入されフォーム材
料によって吸収されるまで保持される。液体柱が材料標
本によって吸収されるのに要する時間が記録される。い
くらか時間をおいた後、付加的な液体用量を円筒に添加
することにより、繰り返しの湿潤におけるフォーム材料
の性質に関する価値ある情報を得ることができる。例え
ば親水化処理の永続性を評価するのに適切な代わりの測
定方法は材料標本で測定を繰り返すこと、及び材料標本
を取得時間の各測定の間に蒸留水での洗浄及び乾燥に供
することである。取得時間は秒又は分で表される。
【0091】− 3×60mlの取得時間は10×28
cmの面積のフォーム材料標本で測定され、60ml用
量の合成尿がテスト円筒に各用量の間に10分間の間隔
をおいて3回添加された。分での取得時間は各用量につ
いて記録された。
【0092】− 5×5mlの取得時間は5×5cmの
面積のフォーム材料標本で測定された。5ml用量の合
成尿がテスト円筒に5回添加された。テスト標本は各添
加用量の間に蒸留水での洗浄及び乾燥に供された。秒で
の取得時間は各用量について記録された。
【0093】− 6×5mlの取得時間は5×5mlの
取得時間と対応する方法で測定されたが、5用量の合成
尿の代わりに6用量の合成尿が用いられたことが異な
る。
【0094】− 再湿潤もまたフォーム材料の吸収特
性、主に液体を吸収体構造中に保持する能力についての
価値ある情報を提供する。この方法では、すでに取得時
間の測定に関係して液体を吸収している対応するフォー
ム材料のテスト標本が用いられる。重量の測定後ろ紙は
湿った(取得時間の測定後の)テスト標本の上に置か
れ、その後2.5kPaの負荷を与えるおもりがろ紙の
上に置かれる。15秒後、おもりはろ紙と同様に除去さ
れ、ろ紙はテスト標本から剥がされ、ろ紙に吸収された
液体量を記録するために重量を測定される。再湿潤はg
の単位で表される。
【0095】− 鉛直吸上は上記のWO 93/040
92で開示されている方法で測定され、それは液体(こ
の場合は合成尿である)をフォーム材料のストリップの
5cmの高さまで吸収するのに要する時間を記録するこ
とによる。結果は秒で表される。
【0096】− 沈没時間はフォーム材料の円形のテス
ト標本(直径2.9cm)が合成尿を入れた容器で液面
の下に沈むまでに要する時間を秒で記録することにより
測定される。
【0097】もし何も述べられていなければ、合成尿が
種々のフォーム材料の吸収特性を評価する際の吸収液体
として用いられたものとする。フォーム材料をテストす
る際に用いられた合成尿は様々な塩を含む塩溶液であ
り、ヒトの尿の化学的構造に似せることを意図するもの
であった。原則として、同様の試験結果は当業者にとっ
ては周知のどんなタイプの合成尿を用いても得ることが
できるだろう。テスト1から5のフォーム材料をテスト
して得られた試験結果は以下の表1及び2から明らかで
ある。
【0098】
【表1】
【0099】表1から明らかなように、乳化剤としてノ
ニオン性ブロックコポリマー(商標Atlox)のみを用い
ることで製造されたテスト2のフォーム材料はテスト1
の従来のフォーム材料が示すレベルとほぼ同等の特性を
獲得した。テスト2のフォーム材料は本発明の好ましい
実施態様によるものである。
【0100】表1からさらに乳化剤として従来の界面活
性剤(SPAN80及び85)とノニオン性ブロックコ
ポリマーの混合物を用いることで製造されたテスト3−
5のフォーム材料もまた興味深い特性を獲得したことが
明らかである。これらのフォーム材料は本発明の有利な
実施態様の例である。
【0101】以下の表2から、3×60mlの取得時間
として測定される繰り返しの液体吸収能力は少なくとも
本発明によるフォーム材料(テスト2)については従来
技術によるフォーム材料(テスト1)と等しいことが明
らかである。
【0102】
【表2】
【0103】表2はさらに本発明による材料(テスト
2)の再湿潤は1回目及び2回目の再湿潤では従来技術
によるフォーム材料(テスト1)にほぼ匹敵するが、3
回目の再湿潤は明らかに本発明によるフォーム材料の方
が低いことを示す。
【0104】表2はまた、本発明によるフォーム材料
(テスト2)は従来技術によるフォーム材料(テスト
1)と比べて沈没時間は匹敵するが鉛直吸上はより速い
ことを示す。
【0105】テスト 6−9 これらのテストでは従来技術によるフォーム材料がテス
ト1と対応する方法でテスト6及び7において製造され
た。一方、本発明の好ましい実施態様によるフォーム材
料がテスト2のフォーム材料と対応する方法でテスト8
及び9において製造された。
【0106】その製造されたフォーム材料は取得時間に
関して評価され、そこでフォーム材料は各液体添加及び
取得時間の測定の間に蒸留水で洗浄され、熱風ドライヤ
ーで乾燥された。最初の測定シリーズ1では、テスト
6,7及び8のフォーム材料標本の取得時間は5mlの
合成尿の5回の回分式添加(5×5ml)で記録され
た。第2の測定シリーズ2では、テスト6,7,8及び
9のフォーム材料の取得時間は5mlの合成尿の6回の
回分式添加(6×5ml)で記録された。テスト6−9
のフォーム材料で得られた試験結果は以下の表3から明
らかである。
【0107】
【表3】
【0108】フォーム材料標本が各取得時間の測定の間
に蒸留水で洗浄及び熱風乾燥に供される場合も本発明に
よるフォーム材料はそれらの親水性の特性をかなりの範
囲で維持することは結果より明らかである。
【0109】上述したように、本発明によるフォーム材
料が繰り返される湿潤及び乾燥においてさえもその親水
性の特性を従来技術によるフォーム材料よりも良好な方
法で維持する理由は、本発明による乳化及び親水化を組
み合わせた薬剤として用いられるフォーム界面活性剤の
化学的構造である。
【0110】界面活性剤の化学的構造はフォーム材料中
の十分な割合の乳化剤を繰り返しの湿潤後も保持するこ
とを可能ならしめ、それは本発明によるフォーム材料を
高度にかつ永続的に親水性にする。
【0111】実施態様で開示されている種々の原材料の
容量及び他のテスト条件は本発明を実行可能にさせる条
件の考えられる例としてみなされるべきであること、及
び本発明によるフォーム材料の工業的生産は一般的条件
への適応を要することは理解されるべきである。しか
し、そのような適応は当業者にとっては十分に実行可能
である。
【0112】本発明は上記例、表又は添付した図面によ
って開示されるものに限定されるとみなされるべきでは
なく、その範囲は特許請求の範囲によって限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】5ml用量の合成尿を5回断続的に吸収させ、
各用量の間に蒸留水での中間段階の洗浄及び乾燥を行う
時のテスト6及び7(従来技術による)及び8(本発明
による)のフォーム材料の取得時間の測定結果を表す棒
グラフである。
【図2】5ml用量の合成尿を6回断続的に吸収させ、
各用量の間に蒸留水での中間段階の洗浄及び乾燥を行う
時のテスト6及び7(従来技術による)及び8及び9
(本発明による)のフォーム材料の取得時間の測定結果
を表す棒グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/04 C08L 71/00 Z 71/00 101/12 // C08L 101/12 A61F 13/18 305 (72)発明者 アネット・ブシュカ スエーデン国エス−416 79 ゲーテボー ク、トレリンゲン 32シー (72)発明者 エヴァ・ストロンボム スエーデン国エス−431 51 ミョルンダ ル、グンダス、ガタ 67

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性的に成形可能であるポリマーフォー
    ム構造を含む水性液体の吸収のためのフォーム材料であ
    って、前記フォーム構造が前記フォーム構造の多数の内
    表面によって形成された多数の気泡を含み、前記気泡が
    本質的に開放され、液体の吸収が開始されると互いに本
    質的に連結されるフォーム材料において、内表面に連結
    されたフォーム構造がノニオン性ブロックコポリマーの
    界面活性剤を含むこと、及び前記内表面が本質的に親水
    性であることを特徴とするフォーム材料。
  2. 【請求項2】 界面活性剤がポリ(12−ヒドロキシ−
    ステアリン酸)を含むことを特徴とする請求項1記載の
    フォーム材料。
  3. 【請求項3】 ガラス状ポリマー成分とゴム状ポリマー
    成分を含む請求項1又は2記載のフォーム材料におい
    て、ガラス状ポリマー成分がスチレンを含むこと、及び
    ゴム状ポリマー成分が2−エチルヘキシルアクリレート
    を含むことを特徴とするフォーム材料。
  4. 【請求項4】 フォーム材料が架橋剤を含み、それが有
    利にはジビニル化合物であり、好ましくはジビニルベン
    ゼンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記
    載のフォーム材料。
  5. 【請求項5】 安定性乳剤を形成するために乳化剤を使
    用して油相及び水相を乳化することを含む、水性液体の
    吸収のためのフォーム材料の製造方法であって、前記油
    相の体積が前記水相の体積より小さく、前記油相がガラ
    ス状特性を有する第1重合性モノマー、ゴム状特性を有
    する第2重合性モノマー、及び架橋剤を含み、一方前記
    水相が開始剤及び電解質を含み、その後安定性乳剤の本
    質的に連続的な油相中の前記モノマーが弾性的に成形可
    能でありかつ多数の内表面を有する多数の気孔を含むポ
    リマーフォーム構造を形成するために重合されるフォー
    ム材料の製造方法において、乳化中に添加される乳化剤
    がノニオン性ブロックコポリマーの界面活性剤を含むこ
    と、及びフォーム材料が重合後に除水され、それによっ
    て前記界面活性剤によって親水性にされた前記内表面を
    与えることを特徴とするフォーム材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 界面活性剤がポリ(12−ヒドロキシ−
    ステアリン酸)を含むことを特徴とする請求項5記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 フォーム材料が重合完了後に洗浄処理に
    供されることを特徴とする請求項5又は6記載の方法。
  8. 【請求項8】 水性液体、好ましくは体液を吸収するた
    めの、本質的に親水性の内表面に連結してノニオン性ブ
    ロックコポリマーの界面活性剤を含むフォーム材料の使
    用。
  9. 【請求項9】 界面活性剤がポリ(12−ヒドロキシ−
    ステアリン酸)を含むことを特徴とする請求項8記載の
    使用。
  10. 【請求項10】 吸収芯、表面材料及び弾性手段を含む
    吸収性使い捨て物品において、吸収芯がポリマーフォー
    ム構造を有するフォーム材料を含み、それがその内表面
    に連結してノニオン性ブロックコポリマーの界面活性剤
    を含むこと、及び前記内表面が本質的に親水性であるこ
    とを特徴とする吸収性使い捨て物品。
  11. 【請求項11】 界面活性剤がポリ(12−ヒドロキシ
    −ステアリン酸)を含むことを特徴とする請求項10記
    載の吸収性使い捨て物品。
  12. 【請求項12】 装着者に輸送パッケージで運搬され
    る、請求項10又は11記載の吸収性使い捨て物品にお
    いて、前記フォーム材料のポリマーフォーム構造の内側
    の気泡は吸収性物品が前記輸送パッケージ内にあるとき
    本質的に圧縮された状態にあること、及び前記気泡は吸
    収性使い捨て物品が装着者の皮膚と接触しているとき本
    質的に拡張した状態にあること、及び前記気泡は本質的
    に開放され、水性液体の吸収が開始されるとき互いに連
    結していることを特徴とする吸収性使い捨て物品。
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