JPH10330755A - ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置

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JPH10330755A
JPH10330755A JP9138388A JP13838897A JPH10330755A JP H10330755 A JPH10330755 A JP H10330755A JP 9138388 A JP9138388 A JP 9138388A JP 13838897 A JP13838897 A JP 13838897A JP H10330755 A JPH10330755 A JP H10330755A
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Kiyobumi Takeuchi
清文 竹内
Haruyoshi Takatsu
晴義 高津
Kunihiko Kotani
邦彦 小谷
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RODEITSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温でも駆動可能な温度範囲を有し、駆動電
圧の大きさに対してより速い応答性を有し、またより低
い電圧でも駆動可能なネマチック液晶組成物及びこれを
用いた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 【化1】 (式中、R11、R12:独立してC数2〜7の直鎖状アル
キル基、Y11、Y12:独立してH原子又はF原子)の液
晶成分A等を含有する液晶組成物及びこれを用いた液晶
表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学的表示材
料として有用なネマチック液晶組成物及びこれを用いた
液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子の代表的なものにTN-LCD
(ツイスティッド・ネマチック液晶表示素子)があり、
時計、電卓、電子手帳、ポケットコンピュータ、ワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータなどに使用されて
いる。一方、OA機器の処理情報の増加に伴い、一画面
に表示される情報量が増大しており、シェファー(Sche
ffer)等[SID '85 Digest, 120頁(1985年)]、ある
いは衣川等[SID '86 Digest, 122頁(1986年)]によ
って、STN(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)
−LCDが開発され、ワードプロセッサ、パーソナルコン
ピュータなどの高情報処理用の表示に広く普及しはじめ
ている。
【0003】最近、STN-LCDでの応答特性を改善する目
的でアクティブアドレッシング駆動方式が提案されてい
る。(Proc.12th International Display Research
Conference p.503 1992年)また、携帯用端末表示
(Personal Digital Assistance)ではより広い温度
域で良好な表示特性が要求されている。この様な液晶材
料として、弾性定数比K33/K11が1.5前後、複
屈折率△nが0.11〜0.24の範囲で、誘電異方性
△εの大きさに比較してより小さい粘性が要求されてい
る。特に、駆動電圧が広い温度範囲に対して一定値を保
持することや、あるいは種々の時分割に対応した周波数
範囲で駆動電圧が変動しないことが要求されている。従
って、現在も新しい液晶化合物あるいは液晶組成物の提
案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなTN-LCDや
STN-LCDの電気光学特性を改善する目的で、例えば一般
式(a)〜一般式(c)
【0005】
【化9】
【0006】(式中、Rはアルキル基を表し、Yは水素
原子又はフッ素原子を表す。)のような化合物が使用さ
れている。これらの化合物を用いた液晶材料は、電気光
学特性を改善するが、更により良好な電気光学特性が求
められており、依然として問題が残されたままである。
本発明は、液晶材料の種々の組合せにより、この要求に
応えるものである。
【0007】また、例えば、携帯用表示においてはバッ
テリー内蔵方式が必須となっており、駆動電圧が1.5V
以下、好ましくは1.3V以下、より好ましくは1.2V以
下、特に好ましくは1.1V以下と低いことが要求されて
いる。上記一般式(a)〜一般式(c)の化合物は、こ
の目的に適した特性を有しているものの、他の液晶材料
に対し結晶化あるいは析出しやすい傾向が有り、充分に
駆動電圧を低減させることが困難な場合があったり、達
成しても他の特性に新たな問題を発生させる場合があっ
たりした。本発明は、このような課題にも応えるもので
ある。
【0008】本発明は上記の課題を解決しようとするも
のであり、目的に応じた液晶材料を提供することにあ
る。より詳しくは、低温でも駆動可能な温度範囲を有
し、駆動電圧の大きさに対してより速い応答性を有し、
またより低い電圧でも駆動可能なネマチック液晶組成物
を提供することにあり、この液晶組成物を構成材料とし
て用いた、電気光学特性の改善された液晶表示装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、 1.3種〜40種の化合物からなる液晶組成物であっ
て、該液晶組成物が一般式(I-1)及び一般式(I-2)
【0010】
【化10】
【0011】(式中、R11及びR12は各々独立して炭素
原子数2〜7の直鎖状アルキル基を表し、Y11及びY12
は各々独立して水素原子又はフッ素原子を表す。)で表
される化合物からなる液晶成分Aを含有し、一般式(II
-1)及び一般式(II-2)
【0012】
【化11】
【0013】(式中、R21及びR22は各々独立して炭素
原子数2〜7の直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表
し、R25及びR26は各々独立して炭素原子数1〜7の直
鎖状アルキル基、アルコキシ基又は炭素原子数2〜7の
アルケニル基を表し、Y21及びY22は各々独立して水素
原子又は−CH3を表し、Z21は単結合、−COO−又
は−CH2CH2−を表す。)で表される化合物の少なく
とも一方から選ばれる化合物からなる液晶成分B1、及
び/又は、一般式(II-3)及び(II-4)
【0014】
【化12】
【0015】(式中、R23及びR24は各々独立して炭素
原子数2〜7の直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表
し、R27及びR28は各々独立して炭素原子数1〜7の直
鎖状アルキル基、アルコキシ基又は炭素原子数2〜7の
アルケニル基を表し、R28は炭素原子数2〜5のアルケ
ニルオキシ基であることができる。)で表される化合物
の少なくとも一方から選ばれる化合物からなる液晶成分
B2を含有し、前記液晶組成物の総量に対し、前記液晶
成分Aにおいて、前記一般式(I-1)の化合物を2〜3
0重量%、前記一般式(I-2)の化合物を1〜40重量
%を含有し、前記液晶成分B1を多くとも50重量%含
有し、前記液晶成分B2を多くとも50重量%含有し、
且つ前記液晶成分B1及び前記液晶成分B2の総量が4
〜50重量%であることを特徴とするネマチック液晶組
成物。 2.前記液晶成分Aにおいて、前記一般式(I-1)で表
される化合物が、式(I-1-1)〜式(I-1-8)
【0016】
【化13】
【0017】の化合物から選ばれ、前記一般式(I-2)
で表される化合物が、式(I-2-1)〜式(I-2-4)
【0018】
【化14】
【0019】の化合物から選ばれることを特徴とする上
記1記載のネマチック液晶組成物。 3.前記液晶成分B1において、前記一般式(II-1)及
び前記一般式(II-2)で表される化合物が、式(II-1-
1)〜式(II-2-3)
【0020】
【化15】
【0021】の化合物から選ばれることを特徴とする上
記1又は2記載のネマチック液晶組成物。 4.前記液晶成分B2において、前記一般式(II-3)及
び前記一般式(II-4)で表される化合物が、式(II-3-
1)〜式(II-4-2)
【0022】
【化16】
【0023】の化合物から選ばれることを特徴とする上
記1、2又は3記載のネマチック液晶組成物。 5.前記ネマチック液晶組成物に、一般式(III-1)〜
(III-6)
【0024】
【化17】
【0025】(式中、R31〜R37は各々独立して炭素原
子数2〜7の直鎖状アルキル基、アルケニル基又はCs
2s+1-O-Ct2tを表し、s及びtは各々独立して1
〜5の整数を表し、Y31〜Y34は各々独立して水素原子
又はフッ素原子を表し、環A31はシクロヘキサン環又は
ベンゼン環を表し、各化合物におけるシクロヘキサン環
の水素原子(H)は重水素原子(D)で置換されていて
も良い。)の群から選ばれる化合物からなる液晶成分C
を含有することを特徴とする上記1、2、3又は4記載
のネマチック液晶組成物。 6.(i)一般式(III-1)の化合物を1〜40重量%の範囲で
含有すること、及び/又は(ii)一般式(III-2)の化合物
を1〜40重量%の範囲で含有すること、及び/又は(ii
i)一般式(III-3)の化合物を1〜25重量%の範囲で含有
すること、及び/又は(iv)一般式(III-4)の化合物を1
〜30重量%の範囲で含有すること、及び/又は(v)一般
式(III-5)の化合物を1〜20重量%の範囲で含有するこ
と、及び/又は(vi)一般式(III-6)の化合物を1〜20重
量%の範囲で含有すること、及び/又は(vii)前記液晶
成分Cを多くとも50重量%含有することを特徴とする
上記5記載のネマチック液晶組成物。 7.前記液晶組成物の誘電異方性(△ε)が3〜35の
範囲、及び/又はネマチック相−等法性液体相転移温度
(TN−I)が60℃〜120℃の範囲、及び/又はネ
マチック相−結晶相又はスメクチック相転移温度(T→
N)が0℃〜−100℃の範囲であることを特徴とする
上記1、2、3、4、5又は6記載のネマチック液晶組
成物。 8.前記液晶組成物のしきい値電圧が0.7V〜1.5
Vの範囲であることを特徴とする上記1、2、3、4、
5、6又は7記載のネマチック液晶組成物。 9.上記1、2、3、4、5、6、7又は8記載のネマ
チック液晶組成物を用いたツイスティッド・ネマチック
又はスーパー・ツイスティッド・ネマチック液晶表示装
置。を上記課題の解決手段として見いだした。
【0026】本発明の液晶組成物は、液晶成分Aとし
て、一般式(I-1)及び一般式(I-2)で表される化合物
を必須成分として含有する。この一般式(I-1)及び一
般式(I-2)で表される化合物は、誘電異方性(Δε)
が非常に大きいという特徴を有する。このため、本発明
の液晶組成物は広い範囲で誘電異方性(Δε)を調整す
ることが可能となり、低電圧で駆動できるという特徴を
有している。誘電異方性(Δε)が非常に大きい化合物
は、同時に粘度も大きいという欠点を有している。しか
しながら、本発明の液晶組成物は、液晶成分Aとして、
一般式(I-1)の化合物を2〜30重量%、一般式(I-
2)の化合物を1〜40重量%含有し、液晶成分B1と
して、一般式(II-1)及び一般式(II-2)の化合物の少
なくとも一方から選ばれる化合物を、多くとも50重量
%含有し、液晶成分B2として、一般式(II-3)及び一
般式(II-4)の化合物の少なくとも一方から選ばれる化
合物を、多くとも50重量%含有するが、液晶成分B1
及びB2を総量で4〜50重量%含有させることで、誘
電異方性の大きさに対してより小さい粘度を有すること
を見いだした。
【0027】更に、一般式(I-1)及び一般式(I-2)で
表される化合物を併用して用いることから、ネマチック
相−結晶相又はスメクチック相転移温度を低下させて、
液晶組成物の誘電異方性(△ε)が3〜35の範囲で容
易に得ることができ、液晶組成物のしきい値電圧が0.7
V〜1.5Vと比較的低い範囲で得ることができる。しき
い値電圧が0.7V〜1.3Vと特に低い場合の例は少なく、
相容性、ネマチック温度範囲、粘性に少なからず問題を
有していたが、本発明の液晶組成物はこれらの問題を改
善し、0.7V〜1.1Vの範囲を得るのに特に好ましいもの
であった。このような結果を得るには、液晶成分Aの含
有量を3〜40重量%の範囲にすることで得られるが、
より低いしきい値電圧の場合、10〜40重量%が好ま
しく、25〜40重量%がより好ましい。
【0028】一般式(I-1)において、R11は炭素原子
数2〜5の直鎖状アルキル基であることが好ましく、一
般式(I-2)において、R12は炭素原子数2〜5の直鎖
状アルキル基であることが好ましい。また、Y11及びY
12は共にフッ素原子であることが好ましい。
【0029】上記効果を得るためには、具体的には、一
般式(I-1)の化合物としては、式(I-1-1)〜式(I-1-
8)で表される化合物が好ましく、一般式(I-2)の化合
物としては、式(I-2-1)〜式(I-2-4)で表される化合
物が好ましい。
【0030】本発明のネマチック液晶組成物は、液晶成
分B1及び/又は液晶成分B2を含有することが必須で
ある。この場合、液晶成分B1のみでもよく、液晶成分
B2のみでもよく、両者を併用してもよい。また、液晶
成分B1は、一般式(II-1)の化合物から構成されても
よく、一般式(II-2)の化合物から構成されてもよく、
両者から構成されてもよい。同様に、液晶成分B2は、
一般式(II-3)の化合物から構成されてもよく、一般式
(II-4)の化合物から構成されてもよく、両者から構成
されてもよい。一般式(II-1)〜(II-4)で表される化
合物としては、例えばより具体的には、一般式(II-1-
1)〜(II-4-2)で表される化合物が好ましい。
【0031】液晶組成物に対して、液晶成分B1は多く
とも50重量%含有するが、用いる場合4〜30重量%
含有することがより好ましい。液晶成分B2は多くとも
50重量%含有するが、用いる場合4〜30重量%含有
することがより好ましい。液晶成分B1及びB2の含有
量の総量は4〜50重量%であるが、4〜40重量%含
有することが好ましく、5〜35重量%含有することが
より好ましい。
【0032】液晶成分B1及びB2は、必須成分である
液晶成分A、即ち、一般式(I-1)及び一般式(I-2)の
化合物と良く混合する特徴を有し、低温でのネマチック
相を改善させるのに有用である。また、粘度を低減させ
ることができ、比抵抗や電圧保持率が比較的高いという
特徴を具備させることができる。更に、これらの特徴を
有したまま、本発明の液晶組成物の複屈折率Δnを用途
に応じて容易に最適化することができ、液晶表示装置の
色むらの低減、視角特性の向上、コントラスト比の増加
を容易に達成することができ、液晶層が3〜8μmの液
晶表示素子の作製を可能とすることができる。
【0033】更に、一般式(III-1)〜(III-6)の群か
ら選ばれる化合物からなる液晶成分Cを含有することが
好ましい。これらの化合物は、必須成分である液晶成分
A及び液晶成分B1及び/又は液晶成分B2の液晶組成
物と良く混合する特徴を有し、特に駆動電圧の目的に応
じた調製やその温度依存性の改善あるいは応答性の改善
に有用である。また、ネマチック相−等法性液体相転移
温度(TN−I)が60℃〜120℃の範囲であること
や、ネマチック相−結晶相又はスメクチック相転移温度
(T→N)が0℃〜−100℃の範囲であることに有用
である。このような効果は、一般式(III-1)〜(III-
6)で表される化合物のR31〜R36が、炭素原子数2〜
5の直鎖状アルキル基、あるいはビニル又はブテニルの
アルケニル基の化合物を用いることで得られ、特に好ま
しい。また、本発明の液晶組成物に対して、 (i)一般式(III-1)の化合物を1〜40重量%、好ましく
は10〜30重量%の範囲で含有すること (ii)一般式(III-2)の化合物を1〜40重量%、好ましく
は5〜25重量%の範囲で含有すること (iii)一般式(III-3)の化合物を1〜25重量%の範囲で含
有すること (iv)一般式(III-4)の化合物を1〜30重量%の範囲で含
有すること (v)一般式(III-5)の化合物を1〜20重量%の範囲で含有
すること (vi)一般式(III-6)の化合物を1〜20重量%の範囲で含
有すること (vii)液晶成分Cを多くとも50重量%、好ましくは5
〜30重量%の範囲で含有する含有すること の少なくとも1又はそれ以上の条件を満たすことが好ま
しい。
【0034】更に、(vi)一般式(III-6)の化合物
を1〜15重量%含有することが好ましい。特に、一般
式(III-1)、(III-2)、(III-6)の化合物は上述の
効果に優れており、併用することがより好ましく、1〜
20重量%と少量の添加でも効果を得ることができる。
【0035】本発明の液晶組成物は、上記一般式(I-
1)〜(III-6)で表される化合物以外にも、液晶組成物
の特性を改善するために、液晶化合物として認識される
通常のネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリ
ック液晶などを含有していてもよい。しかしながら、こ
れらの化合物を多量に用いることはネマチック液晶組成
物の特性が低減することになるので、添加量は得られる
ネマチック液晶組成物の要求特性に応じて制限されるも
のである。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、以下の実施例及び比較例の組成物における
「%」は『重量%』を意味する。
【0037】組成物の化学的安定性は、液晶組成物2g
をアンプル管に入れ、真空脱気後窒素置換の処理をして
封入し、150℃、1時間の加熱促進テストを行い、こ
の液晶組成物の比抵抗を測定した。実施例中、測定した
特性は以下の通りである。
【0038】 TN−I:ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃) T→N :固体相又はスメクチック相−ネマチック相転移温度(℃) Vth :STN-LCDを構成した時のしきい値電圧(V) Δε :誘電異方性 Δn :複屈折率 η :20℃での粘度(c.p.) (実施例1) ネマチック液晶組成物No.1
【0039】
【化18】
【0040】を調製し、この組成物の諸特性を測定し
た。結果は以下の通りであった。 TN−I : 90.6 ℃ T→N : −41.0 ℃ Vth : 1.02 V Δε : 23.9 Δn : 0.141 η : 46.1 c.p. テスト前の比抵抗 : 4.0×1011 Ω・cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 9.1×1010 Ω・cm このネマチック液晶組成物は加熱促進テスト後の比抵抗
が高いことから、熱に安定であることが理解できる。ま
たこの組成物を構成材料とするツイスティッド・ネマチ
ック及びスーパー・ツイスティッド・ネマチック液晶表
示装置を作製したところ、フリッカの発生しない優れた
ものであることが確認できた。
【0041】さらにこのネマチック液晶組成物にカイラ
ル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混合液
晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に「サン
エバー610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして
配向膜を形成し、ツイスト角240度のSTN-LCD表示用セル
を作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶
表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結果、し
きい値電圧が低く、高時分割特性に優れ、表示画面のち
らつきやクロストーク現象が改善され、速い応答性を有
し、視差の小さな視角特性という特段の効果を有するST
N-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
【0042】なお、カイラル物質はカイラル物質の添加
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.50とな
るように添加した。 (比較例) 比較液晶組成物d
【0043】
【化19】
【0044】を混合し、この組成物の諸特性を測定し
た。結果は以下の通りであった。 TN−I : 92.3 ℃ T→N : − 0.0 ℃ Vth : 1.20 V Δε : 20.1 Δn : 0.143 η : 45.8 c.p. 次に、比較液晶組成物e
【0045】
【化20】
【0046】を混合した。この組成物の諸特性は、T→
Nが36℃であり、測定ができなかった。これらの結果
から明らかなように、本発明に関わる一般式(1-1)及
び一般式(1-2)の液晶化合物を併用することで、特に
低温でのネマチック相の改善が示された。また、比較液
晶組成物dに比べて、駆動電圧がより低減されているこ
とが確認された。
【0047】また、実施例1のネマチック液晶組成物と
比較液晶組成物dのしきい値電圧の温度依存性を測定し
た。印加電圧の周波数は64、500、1000Hzの
各々で測定した。結果を第1図〜第3図に示す。
【0048】図の結果より、本発明のネマチック液晶組
成物のしきい値電圧は、より広い周波数で、温度変化が
小さいことが示された。このことは、液晶表示がより安
定して視認されることを示す。 (実施例2) ネマチック液晶組成物No.2
【0049】
【化21】
【0050】
【化22】
【0051】を調製し、この組成物の諸特性を測定し
た。結果は以下の通りであった。 TN−I : 94.7 ℃ T→N : −41.0 ℃ Vth : 0.90 V Δε : 22.1 Δn : 0.141 η : 64.5 c.p. テスト前の比抵抗 : 5.8×1011 Ω・cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 1.0×1011 Ω・cm このネマチック液晶組成物は加熱促進テスト後の比抵抗
が高いことから、熱に安定であることが理解できる。ま
たこの組成物を構成材料とするツイスティッド・ネマチ
ック及びスーパー・ツイスティッド・ネマチック液晶表
示装置を作製したところ、フリッカの発生しない優れた
ものであることが確認できた。
【0052】また、ここで作製したTN-LCDを用いて電気
光学特性の−10℃〜60℃での温度依存性を測定した
ところ、1.4mV/℃と優れた表示特性を示す液晶表
示装置が得られた。 (実施例3) ネマチック液晶組成物No.3
【0053】
【化23】
【0054】を調製し、この組成物の諸特性を測定し
た。結果は以下の通りであった。 TN−I : 86.2 ℃ T→N : −30.0 ℃ Vth : 1.10 V Δε : 22.5 Δn : 0.183 η : 49.0 c.p. テスト前の比抵抗 : 7.7×1011 Ω・cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 3.2×1011 Ω・cm このネマチック液晶組成物は加熱促進テスト後の比抵抗
が高いことから、熱に安定であることが理解できる。ま
たこの組成物を構成材料とするツイスティッド・ネマチ
ック液晶表示装置を作製したところ、フリッカの発生し
ない優れたものであることが確認できた。
【0055】さらにこのネマチック液晶組成物にカイラ
ル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混合液
晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に「サン
エバー610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして
配向膜を形成し、ツイスト角240度のSTN-LCD表示用セル
を作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶
表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結果、し
きい値電圧が低く、高時分割特性に優れ、表示画面のち
らつきやクロストーク現象が改善され、速い応答性を有
し、視差の小さな視角特性という特段の効果を有するST
N-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
【0056】なお、カイラル物質はカイラル物質の添加
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.50とな
るように添加した。 (実施例4) ネマチック液晶組成物No.4
【0057】
【化24】
【0058】
【化25】
【0059】を調製し、この組成物の諸特性を測定し
た。結果は以下の通りであった。 TN−I : 91.9 ℃ T→N : −48.0 ℃ Vth : 1.00 V Δε : 23.4 Δn : 0.139 η : 42.4 c.p. また、ここで作製したTN-LCDを用いて電気光学特性の−
10℃〜60℃での温度依存性を測定したところ、1.
1mV/℃と優れた表示特性を示す液晶表示装置が得ら
れた。 (実施例5) ネマチック液晶組成物No.5
【0060】
【化26】
【0061】を調製し、この組成物の諸特性を測定し
た。結果は以下の通りであった。 TN−I : 98.6 ℃ T→N : −40.0 ℃ Vth : 2.10 V Δε : 7.4 Δn : 0.145 η : 18.3 c.p. また、ここで作製したTN-LCDを用いて電気光学特性の−
10℃〜60℃での温度依存性を測定したところ、1.
9mV/℃と優れた表示特性を示す液晶表示装置が得ら
れた。
【0062】
【発明の効果】本発明のネマチック液晶組成物は、必須
成分として、一般式(I-1)及び一般式(I-2)の化合物
からなる液晶成分A、及び一般式(II-1)及び一般式
(II-2)の少なくとも一方から選ばれる化合物からなる
液晶成分B1、及び/又は一般式(II-3)及び一般式
(II-4)の少なくとも一方から選ばれる化合物からなる
液晶成分B2を含有することを特徴とし、これにより目
的に応じた液晶材料を提供することができる。
【0063】より詳しくは、低温でも駆動可能な温度範
囲を有し、より低い駆動電圧を有し、温度や時分割数に
対して改善されたしきい値特性を有していた。従って、
本発明の液晶組成物を用いることにより、表示画面のち
らつき、クロストーク現象の改善された液晶表示装置を
得ることができる。特に情報量の多いTN-LCD、STN-LCD
形液晶表示装置において良好な駆動特性及び表示特性が
得られる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】印加電圧の周波数が64Hzにおける、実施例
1のネマチック液晶組成物と比較液晶組成物dのしきい
値電圧の温度依存性を示す図。
【図2】印加電圧の周波数が500Hzにおける、実施
例1のネマチック液晶組成物と比較液晶組成物dのしき
い値電圧の温度依存性を示す図。
【図3】印加電圧の周波数が1000Hzにおける、実
施例1のネマチック液晶組成物と比較液晶組成物dのし
きい値電圧の温度依存性を示す図。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3種〜40種の化合物からなる液晶組成
    物であって、該液晶組成物が、一般式(I-1)及び一般
    式(I-2) 【化1】 (式中、R11及びR12は各々独立して炭素原子数2〜7
    の直鎖状アルキル基を表し、Y11及びY12は各々独立し
    て水素原子又はフッ素原子を表す。)で表される化合物
    からなる液晶成分Aを含有し、一般式(II-1)及び一般
    式(II-2) 【化2】 (式中、R21及びR22は各々独立して炭素原子数2〜7
    の直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表し、R25及び
    26は各々独立して炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル
    基、アルコキシ基又は炭素原子数2〜7のアルケニル基
    を表し、Y21及びY22は各々独立して水素原子又は−C
    3を表し、Z21は単結合、−COO−又は−CH2CH
    2−を表す。)で表される化合物の少なくとも一方から
    選ばれる化合物からなる液晶成分B1、及び/又は、一
    般式(II-3)及び(II-4) 【化3】 (式中、R23及びR24は各々独立して炭素原子数2〜7
    の直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表し、R27及び
    28は各々独立して炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル
    基、アルコキシ基又は炭素原子数2〜7のアルケニル基
    を表し、R28は炭素原子数2〜5のアルケニルオキシ基
    であることができる。)で表される化合物の少なくとも
    一方から選ばれる化合物からなる液晶成分B2を含有
    し、前記液晶組成物の総量に対し、前記液晶成分Aにお
    いて、前記一般式(I-1)の化合物を2〜30重量%、
    前記一般式(I-2)の化合物を1〜40重量%を含有
    し、前記液晶成分B1を多くとも50重量%含有し、前
    記液晶成分B2を多くとも50重量%含有し、且つ前記
    液晶成分B1及び前記液晶成分B2の総量が4〜50重
    量%であることを特徴とするネマチック液晶組成物。
  2. 【請求項2】 前記液晶成分Aにおいて、前記一般式
    (I-1)で表される化合物が、式(I-1-1)〜式(I-1-
    8) 【化4】 の化合物から選ばれ、前記一般式(I-2)で表される化
    合物が、式(I-2-1)〜式(I-2-4) 【化5】 の化合物から選ばれることを特徴とする請求項1記載の
    ネマチック液晶組成物。
  3. 【請求項3】 前記液晶成分B1において、前記一般式
    (II-1)及び前記一般式(II-2)で表される化合物が、
    式(II-1-1)〜式(II-2-3) 【化6】 の化合物から選ばれることを特徴とする請求項1又は2
    記載のネマチック液晶組成物。
  4. 【請求項4】 前記液晶成分B2において、前記一般式
    (II-3)及び前記一般式(II-4)で表される化合物が、
    式(II-3-1)〜式(II-4-2) 【化7】 の化合物から選ばれることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載のネマチック液晶組成物。
  5. 【請求項5】 前記ネマチック液晶組成物に、一般式
    (III-1)〜(III-6) 【化8】 (式中、R31〜R37は各々独立して炭素原子数2〜7の
    直鎖状アルキル基、アルケニル基又はCs2s+1-O-Ct
    2tを表し、s及びtは各々独立して1〜5の整数を表
    し、Y31〜Y34は各々独立して水素原子又はフッ素原子
    を表し、環A31はシクロヘキサン環又はベンゼン環を表
    し、各化合物におけるシクロヘキサン環の水素原子
    (H)は重水素原子(D)で置換されていても良い。)
    の群から選ばれる化合物からなる液晶成分Cを含有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のネマチ
    ック液晶組成物。
  6. 【請求項6】 (i)一般式(III-1)の化合物を1〜40重
    量%の範囲で含有すること、及び/又は(ii)一般式(III
    -2)の化合物を1〜40重量%の範囲で含有すること、及
    び/又は(iii)一般式(III-3)の化合物を1〜25重量%の
    範囲で含有すること、及び/又は(iv)一般式(III-4)の
    化合物を1〜30重量%の範囲で含有すること、及び/又
    は(v)一般式(III-5)の化合物を1〜20重量%の範囲で含
    有すること、及び/又は(vi)一般式(III-6)の化合物を
    1〜20重量%の範囲で含有すること、及び/又は(vii)
    前記液晶成分Cを多くとも50重量%含有することを特
    徴とする請求項5記載のネマチック液晶組成物。
  7. 【請求項7】 前記液晶組成物の誘電異方性(△ε)が
    3〜35の範囲、及び/又はネマチック相−等法性液体
    相転移温度(TN−I)が60℃〜120℃の範囲、及
    び/又はネマチック相−結晶相又はスメクチック相転移
    温度(T→N)が0℃〜−100℃の範囲であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のネマ
    チック液晶組成物。
  8. 【請求項8】 前記液晶組成物のしきい値電圧が0.7
    V〜1.5Vの範囲であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載のネマチック液晶組成
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7又は
    8記載のネマチック液晶組成物を用いたツイスティッド
    ・ネマチック又はスーパー・ツイスティッド・ネマチッ
    ク液晶表示装置。
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