JPH10332976A - 光ファイバ心線の接続方法 - Google Patents

光ファイバ心線の接続方法

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JPH10332976A
JPH10332976A JP15602897A JP15602897A JPH10332976A JP H10332976 A JPH10332976 A JP H10332976A JP 15602897 A JP15602897 A JP 15602897A JP 15602897 A JP15602897 A JP 15602897A JP H10332976 A JPH10332976 A JP H10332976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続具内に保持された光ファイバ心線の光フ
ァイバコアを精度よく軸合わせして接続することができ
る。 【解決手段】 相互に接続すべき2つの光ファイバ心線
1A、1Bの光ファイバコア4A、4Bを接続具の2つ
割りの上下の半割り部内の上下の挟持部材16、16’
に保持して突き合わせるが、軸合わせ用のV溝18は、
下方の挟持部材16’のみに設けられ、上方の挟持部材
16は、光ファイバコア4A、4BをV溝18の溝壁1
8aに押し付けるようにV溝18内に食い込む。従っ
て、上下の挟持部材にV溝を設ける場合に比べて光ファ
イバコア4A、4Bの軸合わせを精度よく行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単心又は多心の光
ファイバ心線を接続する方法の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電話局舎内等で使用される光ファイバ心
線は、一般に、その両端に、予め工場で加工され取付け
られたコネクタを有する。これらの光ファイバ心線は、
束ねられてケーブル化して使用されるが、条長の決定に
常に対応することができるように必ず余長が見込まれる
ため、電話局舎内に敷設されると、光ケーブルは余剰と
なる。
【0003】この余剰ケーブル部分は、電話加入者の増
加等でケーブルを増設する際に、障害となるため、余剰
ケーブル部分を切断して除去した上で切除された両側の
光ファイバ心線を現場で相互に迅速に接続することがで
きる方法が種々試みられている。
【0004】このように2つの光ファイバ心線を接続す
る従来技術の1つの方法は、その光ファイバコアを1対
の放電電極間を高電圧で放電して相互に融着接続する方
法である。このようにして融着接続された光ファイバ心
線は、この融着接続部を適宜の補強材で補強し外部から
保護している。しかし、この方法は、高電圧電源を含む
融着接続機を使用するので、特に、現場での接続作業に
は不向きであった。
【0005】従来技術の他の方法は、光ファイバ心線の
光ファイバコアを接続具の上下半割り部の相対する面に
設けられた上下1対のV溝内に挿入してこのV溝の溝壁
に沿って軸合わせし、これらの光ファイバコアの端面間
の僅かの空間に屈折率整合媒体を充填して接続する非融
着接続方法である。
【0006】この非融着接続方法は、2つの接続すべき
光ファイバコアの端面間のギャップを最小限に維持する
必要があるが、光ファイバ心線に張力が加わると、光フ
ァイバコアの端面間のギャップが大きくなる傾向があ
り、光の伝達効率が低下する欠点があった。また、光フ
ァイバコアの光軸のずれをμm単位で管理する必要があ
るが、上下の1対のV溝ではこのような管理が構造的に
不可能であり、接続部の光の伝達効率を向上することが
できなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する1つの課題は、接続具内で保持された光ファイバ心
線の光ファイバコアの光軸のずれをμm単位で容易に管
理することができる光ファイバ心線の接続方法を提供す
ることにある。
【0008】本発明が解決しようとする他の課題は、光
ファイバ心線を突合わせ接続した後、光ファイバ心線に
張力が加わっても突き合わせ接続部に空隙が発生するの
を有効に防止することができるように処理する光ファイ
バ心線の接続方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題解決手段
は、相互に接続すべき2つの光ファイバ心線を接続具に
保持してその光ファイバコアを相互に突き合わせ、接続
具を光ファイバ心線の接続部の保護外被として光ファイ
バ心線に固定する光ファイバ心線の接続方法において、
接続具は上下に分割された2つの上下半割り部から成
り、上下半割り部は、光ファイバ心線の相互に接続すべ
き光ファイバコアを軸合わせすべきV溝を有する下部挟
持部材とこの下部挟持部材のV溝内の光ファイバコアを
弾性的に押し付ける上部挟持部材とをそれぞれ有し、光
ファイバコアを接続具の下半割り部の下部挟持部材のV
溝内で軸合わせしつつ光ファイバコアを所定の面圧で屈
折率整合媒体を介して突き合わせた後、上部挟持部材を
有する接続具上半割り部を接続具下半割り部に接合して
光ファイバコアをこれらの上下の挟持部材で挟持するこ
とを特徴とする光ファイバ心線の接続方法を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の課題解決手段による光ファイバ心
線の接続方法において、上下の挟持部材は、上下の半割
り部に設けられた挟持部材保持部に保持されているのが
好ましいが、下部挟持部材は、下半割り部に一体に形成
されていてもよい。
【0011】また、上下半割り部は、光ファイバ心線の
被覆を周りから引っ掛け保持する被覆保持部を更に含む
ことができ、このようにすると、上下半割り部を接合す
る際に、光ファイバ心線の被覆を被覆保持部に引っ掛け
保持することができる。
【0012】更に、下部挟持部材のV溝は、光ファイバ
コアがほぼ埋まる深さを有し、上部挟持部材は、V溝内
に食い込んで光ファイバコアをV溝の溝壁に押し付ける
ように可撓性を有するのが好ましい。
【0013】上下半割り部は、噛み合い爪を有する突出
部とこの突出部の噛み合い爪に噛み合う噛み合い爪を有
する凹部とから成る接続具固定手段を更に備えることが
でき、このようにすると、上下半割り部は、接続具固定
手段によって相互に接合し固定されることができる。
【0014】このように、光ファイバコアの軸合わせ手
段が接続具に保持される上下の挟持部材の下方の挟持部
材にのみ設けられたV溝から成っていると、従来技術の
ように、上下に相対して1対のV溝を設ける場合に比べ
て光ファイバコアに対する寸法管理が容易となり、従っ
て下部挟持部材のV溝の軸線方向の寸法精度が良好であ
れば、光ファイバコアの軸合わせを高い精度で行うこと
ができる。従来技術のように、上下のV溝によって光フ
ァイバコアを軸合わせする方法は、上下のV溝の軸線方
向の寸法精度の外に、この上下のV溝によって画定され
る空間の断面寸法を光ファイバコアの外径寸法に合わせ
る径方向の寸法精度も要求されるが、下方の挟持部材に
のみV溝の軸線方向の寸法精度は、容易に得ることがで
きる。
【0015】特に、下部挟持部材のV溝が光ファイバコ
アがほぼ埋まる深さを有し、上部挟持部材がこの下部挟
持部材のV溝内に食い込んで光ファイバコアをV溝の溝
壁に押し付けるように可撓性を有すると、V溝の溝壁に
沿って光ファイバコアの軸合わせを一層容易に行うこと
ができる。
【0016】また、光ファイバコアは、所定の面圧を維
持した状態で突き合わせた後、上下の挟持部材によって
弾性的に挟持されこの挟持部材の摩擦力で保持されるの
で、光ファイバコアを光学的に精度よく接続することが
できる。
【0017】更に、光ファイバ心線の被覆を接続具(ス
プライス)の上下半割り部の被覆保持部によって引っ掛
け保持すると、光ファイバ心線に軸線方向の張力が加わ
っても、光ファイバコアの突き合わせ端面の間に空隙が
発生するのを防止することができ、従って光ファイバ心
線の接続部の光伝送損失の増大を有効に防止することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、本発明に係る光ファイバ心線の接
続方法によって接続されるべき光ファイバ心線1A、1
Bは、図示の形態では多心光ファイバ心線(テープ光フ
ァイバ心線)から成り、これらの光ファイバ心線1A、
1Bの各端部は、図1(A)に示すように、一次被覆
(例えば紫外線硬化樹脂)2A、2B及び二次被覆(例
えばPVC)3A、3Bを段階的に剥離して多心の光フ
ァイバコア4A、4Bを露出し、このように処理された
光ファイバ心線1A、1Bには、後に述べるように、接
続部を保護する熱収縮性の保護チューブ5及び接続具か
ら延出する部分を曲げから保護する曲り保護具6A、6
Bを端部から被せ、これらの保護チューブ5及び曲り保
護具6A、6Bは、光ファイバ心線1A、1Bの接続作
業に支障がないように、端部から離れた方向に長さ方向
に沿って寄せておく(図1(B)参照)。尚、図1
(B)から解るように、保護チューブ5は、両光ファイ
バコア4A、4Bの接続部に跨がって被せられるので、
1つの保護チューブ5のみが一方の光ファイバ心線1A
(又は1Bでもよい)に寄せてある。
【0019】本発明の方法は、図5及び図8に示すよう
に、突き合わせ接続機10上に保持された接続具12内
に、相互に接続すべき2つの多心光ファイバ心線1A、
1Bの相対応する光ファイバコア4A、4Bを挿入し、
これらの光ファイバコア4A、4Bを相互に突き合わせ
接続し、また突き合わせ接続後、接続具12を光ファイ
バ心線1A、1Bの接続部の保護外被としてそのまま利
用するが、その詳細を順次以下に説明する。
【0020】接続具12は、図2乃至図4に示すよう
に、上下に分割された2つの半割り部14、14’から
成り、これらの上下の半割り部14、14’は、多心光
ファイバ心線1A、1Bの相互に接続すべき相対応する
多心光ファイバコア4A、4Bを相互に軸合わせしこれ
らの多心光ファイバコア4A、4Bを挟持する上下の挟
持部材16、16’を保持する挟持部材保持部(図示の
形態では矩形状凹部)20、20’と、多心光ファイバ
心線1A、1Bの一次被覆2A、2Bの露出部分を挿入
して保持する一次被覆保持部22、22’と、多心光フ
ァイバ心線1A、1Bの二次被覆3A、3Bを上下から
引っ掛け保持する二次被覆保持部24、24’とを含ん
でいる。
【0021】図3及び図4に示すように、二次被覆保持
部24、24’は、多心光ファイバ心線1A、1Bの二
次被覆3A、3Bに食い込んでこの二次被覆3A、3B
を上下から引っ掛ける引っ掛け突条24a、24’aを
有する。従って、多心光ファイバ心線1A、1Bに外部
から引っ張り張力が加わっても二次被覆3A、3Bに食
い込んでいる引っ掛け突条24a、24’aによってそ
の内部の光ファイバコア4A、4Bが引っ張られること
がなく、従って光ファイバコア4A、4Bの突き合わせ
部に隙間が発生するのを防止することができる。
【0022】これらの上下の上下半割り部14、14’
は、例えば塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン等の熱可塑
性樹脂から成型される。上方の半割り部14は、図2
(A)には内面を上にして示され、図3(A)には縦断
面で示されており、また下方の半割り部14’は、図2
(B)では内面を上にして示され、図3(B)には縦断
面で示されており、これらの上下の半割り部14、1
4’の後に述べる接続具固定手段の縦断面が図3(C)
に示されている。図2(B)、図3(B)の下半割り部
14’の上面(内面)に図2(A)、図3(A)の上半
割り部14の上面(内面)を接合して組合せられて接続
具12が形成される。
【0023】下部挟持部材16は、図8に詳細に示すよ
うに、多心光ファイバ心線1A、1Bの相互に接続すべ
き相対応する多心光ファイバコア4A、4Bを相互に軸
合わせするように各心の光ファイバコア4A、4B毎に
独立して並べて設けられた多列V溝18を上面に有する
溝板から成り、また上部挟持部材16’は、この多列V
溝18内の各光ファイバコア4A、4Bに弾性的に係合
して各光ファイバコア4A、4Bを相応する溝壁18a
に押し付ける平板から成っている。
【0024】図8に示すように、下部挟持部材16’の
多列V溝18は、光ファイバコア4A、4Bがほぼ埋ま
る深さを有し、また上部挟持部材16の少なくとも下面
16aは、下部挟持部材16’の多列V溝18内に食い
込んで光ファイバコア4A、4Bを多列V溝18の溝壁
18aに押し付けるように可撓性を有する柔軟性材料か
ら成っているのが好ましい。
【0025】従って、上部挟持部材16は、接続具12
の材料とは異なり、比較的弾力性と圧縮性とに富んだポ
リエチレン、ナイロン、合成ゴム等の材料から作られ
る。一方、下部挟持部材16’は、上部挟持部材16が
押し付けられる際に、多列V溝18が歪むことがないよ
うに圧縮変形が少なく加工性がよい材料、例えばアルミ
ニウム、硬質プラスチックから形成される。このよう
に、上下の挟持部材16、16’を形成すると、上部挟
持部材16’を下部挟持部材16に押し付ける際に、下
部挟持部材16の多列V溝18が歪むことがなく、上部
挟持部材16’が下部挟持部材の多列V溝18内に食い
込んで光ファイバコア4A、4Bを溝壁18aに有効に
押し付けて光ファイバコア4A、4Bを多列V溝18の
溝壁18aに沿って有効に軸合わせすることができる。
【0026】また、上部挟持部材16は、その相対する
側面に垂直方向に延びる複数の突条16aを有し、この
上部挟持部材16は、これらの突条16aと共に、上半
割り部14の挟持部材保持部20に弾性的に係入されて
挟持部材保持部20から抜け出すことがないように保持
される。一方、下部挟持部材16’は、その相対する側
面に垂直方向に延びる複数の突条16’aを有し、この
下部挟持部材16’は、これらの突条16’aを塑性変
形しつつ上半割り部14の挟持部材保持部20に係入さ
れて挟持部材保持部20から抜け出すことがないように
保持される。もちろん、上下の挟持部材16、16’を
確実に挟持部材保持部20、20’に保持することがで
きれば、これらの突条16a、16’aを省略すること
ができる。
【0027】接続具12は、図2乃至図4に示すよう
に、上下の上下半割り部14、14’を相互に噛み合わ
せて固定する接続具固定手段26を有する。図示の形態
では、接続具固定手段26は、相互に接続すべき光ファ
イバ心線1A、1Bがそれぞれ挿入される左右の接続具
部分12A、12B毎に設けられて相互に噛み合う噛み
合い爪28a付き突出部28とこの突出部28が係入し
噛み合い爪28aが噛み合う噛み合い爪30a付き凹部
30とから成り、突出部28は、弾発的に凹部30に噛
み合いながら凹部30に係入して上下半割り部14、1
4’を相互に噛み合い固定する。
【0028】突出部28の噛み合い爪28aと凹部30
の噛み合い爪28aとは、それぞれ2段に設けられ、図
4に示すように、突出部28側の各段の噛み合い爪28
aは、間欠的に横並びで設けられた複数の爪部から成
り、凹部30側の各段の噛み合い爪30aは、長く連続
して設けられた突条型の爪部から成っている。
【0029】図示の例では、上半割り部14の左接続具
部分12Aには突出部28が設けられ、その右接続具部
分12Bには凹部30が設けられ、また下半割り部1
4’の左接続具部分12Aには凹部30が設けられ、そ
の右接続具部分12Bには突出部28が設けられている
(図4参照)。
【0030】従って、これらの上下の上下半割り部1
4、14’が接合される際には、上半割り部14の右側
の突出部28が下半割り部14’の右側の凹部30に弾
発的に噛み合い、また上半割り部14の左側の凹部30
が下半割り部14の左側の突出部28に弾発的に噛み合
って上下の上下半割り部14、14’が相互に固定され
る。この際、図9に示すように、突出部28の噛み合い
爪28aが凹部30の噛み合い爪30aに噛み合ってこ
れらが相互にロックされる。
【0031】突き合わせ接続機10は、図5乃至図7に
示すように、基台32と、この基台32上に設けられ接
続具12の左右の接続具部分12A、12Bをそれぞれ
保持する左右の接続具ホルダ34A、34Bとを備えて
いる。基台32上には、左右の接続具ホルダ34A、3
4Bに対応してそれぞれその外側に左右の接続具部分1
2A、12Bに保持されるべき光ファイバ心線1A、1
Bを固定するファイバ固定具36A、36Bを有する。
ファイバ固定具36A、36Bは、図5に示すように、
蝶番38等によって開閉自在に支持された1対のクラン
プ部材40、42から成っているが、これらのファイバ
固定具36A、36Bは、他の任意の形態とすることが
できる。
【0032】図示の形態では、一方のファイバ固定具3
6Aは、図5に示すように、このファイバ固定具36A
によって固定して保持された光ファイバ心線1Aを他方
のファイバ固定具36Bによって固定し保持された光フ
ァイバ心線1Bに向けて予圧を付与する予圧付与手段4
4を備えている。この予圧付与手段44は、図5(B)
に示すように、ファイバ固定具36Aの下部クランプ部
材42から基台32内に延びるばね支持片42aと基台
32の反対側の側壁32bとの間に掛け渡されたばね4
6と、ばね支持片42aに固定され基台32の側壁32
aを貫通して外部に導出されたノブ48とから成ってい
る。
【0033】光ファイバ心線1Aは、ノブ48を図5
(B)の左側に引いた状態でファイバ固定具36Aに固
定して保持されるが、その後ノブ48を解放すると、ば
ね46によって光ファイバ心線1Aを固定しているファ
イバ固定具36Aが図5(B)の右側に向けてばね付勢
されるので、光ファイバ心線1Aの光ファイバコア4A
は、他方のファイバ固定具16Bに固定して保持された
光ファイバ心線1Bの光ファイバコア4Bに所定の面圧
で突き合わせられる。
【0034】このように、ノブ48を引いた状態で光フ
ァイバ心線1Aをファイバ固定具36Aに固定するの
で、図5に示すように、ノブ48をこの引いた状態にロ
ックすることができる適宜のロック手段50を設けるの
が好ましい。このロック手段50は、例えば、ノブ杆4
8aに設けられたストッパ52とこのストッパ52が係
入するように基台32の側壁32aに設けられた係入溝
54とすることができ、ノブ48を引いた状態ではスト
ッパ52は、側壁32aの外部に導出するので、ノブ杆
48aを角度変位してストッパ52を側壁32aに係止
してノブ48をロックすることができる。従って、この
場合には、ノブ杆48aは、ばね支持片42aに回転自
在に取付けられなければならない。
【0035】次に、本発明の方法を図示の形態の装置を
用いて実施する場合の動作を図5乃至図11を参照して
詳細に説明する。既に図1を参照して詳細に説明したよ
うに、光ファイバ心線1A、1Bの各端部の一次被覆2
A、2B及び二次被覆3A、3Bを段階的に剥離して光
ファイバコア4A、4Bを露出し、このように処理され
た光ファイバ心線1A、1Bに接続部保護用の熱収縮性
の保護チューブ5及び光ファイバ心線1A、1Bの曲り
を保護する曲り保護具6A、6Bを端部から被せ、これ
らの保護チューブ5及び曲り保護具6A、6Bは、光フ
ァイバ心線1A、1Bの接続端部から離れた方向に長さ
方向に沿って寄せておく(図1(B)参照)。
【0036】次に、図6に示すように、突き合わせ接続
機1の基台32上の左右の接続具ホルダ34A、34B
にそれぞれ接続具12の下半割り部14’の左右の接続
具部分12A、12Bを保持し、この下半割り部14’
の挟持部材保持部20’に下部挟持部材16’を保持
し、この下部挟持部材16’の多列V溝18の各溝部分
に多心光ファイバ心線1A、1Bの光ファイバコア4
A、4Bを挿入する。
【0037】この場合、光ファイバ心線1Bの光ファイ
バコア4Bはその先端が多列V溝18の長手方向のほぼ
中間に位置するように多列V溝18に挿入し、光ファイ
バ心線1Aの光ファイバコア4Aはその先端が若干のギ
ャップを維持して光ファイバコア4Bの先端に対向する
ように多列V溝18に挿入する。多列V溝18の各溝の
壁面が長手方向に変位することなく精度よく形成されて
いると、この多列V溝18に沿って光ファイバ心線1
A、1Bの光ファイバコア4A、4Bは軸合わせされ
る。
【0038】その後、光ファイバ心線1A、1Bをファ
イバ固定具36A、36Bによってそれぞれ固定され、
光ファイバ心線1Bは、ファイバ固定具36Bに固定し
てその先端は当初の位置に保持されるが、光ファイバ心
線1Aは、予圧付与手段44のノブ48を図5(B)の
左側に引っ張ってロック手段50によってこの状態にロ
ックした状態でファイバ固定具36Aに固定し、その
後、ノブ48を解放すると、ばね46によってファイバ
固定具36Aは図5(B)の右方向に変位し、このファ
イバ固定具36Aによって固定して保持されている光フ
ァイバ心線1Aの光ファイバコア4Aは、所定の面圧で
光ファイバ心線1Bの光ファイバコア4Bに突き合わせ
られる。
【0039】光ファイバコア4A、4B間に張力が加わ
って微量の隙間を発生しても接続損失を損なわないよう
に、予め一方又は双方の光ファイバコア4A、4Bの端
面にペースト状の屈折率整合媒体を塗布しておく。
【0040】このようにして、光ファイバコア4A、4
Bは、予圧付与手段44のばね46によって所定の圧力
を保ちながら屈折率整合媒体を介して突き合わせられた
後、図8(A)に示すように、挟持部材保持部20に上
部挟持部材16を保持した上半割り部14を下半割り部
14’に接合するが、この際、図8(B)に示すよう
に、上半割り部14内の上部挟持部材16を下部挟持部
材16’に押し付けて多列V溝18内の光ファイバコア
4A、4Bをそれぞれ溝壁18aに押し付ける。従っ
て、これらの光ファイバコア4A、4Bは、多列V溝1
8の溝壁18aに沿って相互に軸合わせされる。
【0041】その後、光ファイバ心線1A、1Bを接続
具12と共に、突き合わせ接続機10から取り外し、最
後に、図9及び図10に示すように、予めそれぞれの光
ファイバ心線1A、1Bに寄せておいた曲り保護具6
A、6Bを接続具12の外端に戻して弾発的に噛み合い
により掛け止めし、更に一方の光ファイバ心線1Aに寄
せておいた熱収縮性の保護チューブ5を接続具12の全
長に跨がって被せ、図示しないホットガン等で熱収縮性
の保護チューブ5を熱収縮して接続具12に密着し、光
ファイバ心線1A、1Bの接続部を形成する。
【0042】図1乃至図10の実施の形態では、上下の
挟持部材16、16’は、接続具12の上下の半割り部
14、14’とは別体でこれらの上下の半割り部14、
14’の挟持部材保持部20、20’にそれぞれ保持さ
れているが、下半割り部14’が光ファイバコア4Aを
押し付けてもこの光ファイバコア4Aを傷つけることが
ないような材料で形成されていれば、下部挟持部材1
6’は下半割り部14’とは一体に形成されていてもよ
い。しかし、上部挟持部材16は、図8(B)に示すよ
うに、弾性と圧縮性とを有する材料から作らなければな
らないので、上半割り部14と一体に形成することはで
きないが、上半割り部14の挟持部材保持部20に保持
することなく、上半割り部14に接着その他の手段で固
定して保持してもよい。尚、下部挟持部材16’が下半
割り部14’と別体である場合も、同様にしてこの下部
挟持部材16’を下半割り部14’に接着その他の手段
で固定して保持してもよい。
【0043】尚、上記実施の形態では、多心光ファイバ
心線1A、1Bに本発明を適用したが、単心光ファイバ
心線にも本発明を適用することができることはもちろん
である。この場合には、下部挟持部材16’のV溝18
が単列であることを除いて接続具12及び上下の挟持部
材16、16’の構造及び接続方法は多心光ファイバ心
線の場合と実質的に同じである。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、光ファ
イバコアの軸合わせ手段が接続具に保持される上下の挟
持部材の下方の挟持部材にのみ設けられたV溝から成っ
ているので、従来技術のように、上下の相対して1対の
V溝を設ける場合に比べて光ファイバコアに対する寸法
管理が容易となり、従って下部挟持部材のV溝の溝壁に
沿って光ファイバコアの軸合わせを高い精度で行うこと
ができる。
【0045】特に、下部挟持部材のV溝が光ファイバコ
アがほぼ埋まる深さを有し、上部挟持部材がこの下部挟
持部材のV溝内に食い込んで光ファイバコアをV溝の溝
壁に押し付けるように可撓性を有すると、光ファイバコ
アの軸合わせを一層精度よく容易に行うことができる。
【0046】また、光ファイバコアは、所定の面圧を維
持した状態で突き合わせた後、上下の挟持部材の間で上
部挟持部材の弾性を利用して挟持されこの挟持部材の摩
擦力で保持されるので、光ファイバコアを光学的に精度
よく接続することができる。
【0047】更に、光ファイバ心線の被覆を接続具(ス
プライス)の上下半割り部の被覆保持部によって引っ掛
け保持すると、光ファイバ心線に軸線方向の張力が加わ
っても、光ファイバコアの突き合わせ端面の間に空隙が
発生するのを防止することができ、従って光ファイバ心
線の接続部の光伝送損失の増大を有効に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続方法によって接続されるべき多心
の光ファイバ心線の処理状態を示し、同図(A)は一次
被覆及び二次被覆を段剥ぎした状態の側面図、同図
(B)は同図(A)の光ファイバ心線に曲り保護具及び
保護チューブを被せて寄せた状態の側面図である。
【図2】本発明の方法に用いられる2分割型接続具を分
解し展開した状態を示し、同図(A)はその上半割り部
の下面図、同図(B)はその下半割り部の上面図であ
る。
【図3】図2の接続具の分解状態を断面で示し、同図
(A)はその縦断面図、同図(B)の同図(A)のB−
B線断面図である。
【図4】図2及び図3の2分割型接続具の分解状態の斜
視図である。
【図5】本発明の方法に用いられる突き合わせ接続機を
示し、同図(A)はその斜視図、同図(B)は予圧付与
手段を有するファイバ固定具を有する部分の部分断面図
である。
【図6】突き合わせ接続機に保持された接続具の下半割
り部に光ファイバ心線を保持した状態の側面図である。
【図7】図6の状態から接続具の上半割り部を接合した
状態の側面図である。
【図8】接続具内の上下の挟持部材に光ファイバコアを
挟持する状態を順次示し、同図(A)は上部挟持部材が
光ファイバコアに食い込む前の状態の拡大横断面図、同
図(B)は上部挟持部材が光ファイバコアを下部挟持部
材に完全に押し付けた状態の拡大横断面図である。
【図9】本発明の方法によって接続されて接続具と共に
形成された光ファイバ心線の接続部の一部を横断面で示
す端面図である。
【図10】図9の光ファイバ心線の接続部の上半割り部
を取り除いた状態の一部を断面で示す平面図である。
【符号の説明】
1A 光ファイバ心線 1B 光ファイバ心線 2A 一次被覆(例えば紫外線硬化樹脂) 2B 一次被覆(例えば紫外線硬化樹脂) 3A 二次被覆(例えばPVC等) 3B 二次被覆(例えばPVC等) 4A 光ファイバコア 4B 光ファイバコア 5 熱収縮性の保護チューブ 6A 曲り保護具 6B 曲り保護具 10 接続機 12 接続具 12A 左の接続具部分 12B 右の接続具部分 14 上部半割り部 14’下部半割り部 16 上部挟持部材 16a 突条 16’ 下部挟持部材 16’a 突条 18 多列V溝 18a 溝壁 20 挟持部材保持部 20’ 挟持部材保持部 22 一次被覆保持部 22’ 一次被覆保持部 24 二次被覆保持部 24’ 二次被覆保持部 24a 引っ掛け突条 24’a 引っ掛け突条 26 接続具固定手段 28 突出部 28a 噛み合い爪28a 30 凹部 30a 噛み合い爪 32 基台 32a 側壁 32b 側壁 34A 左側の接続具ホルダ 34B 右側の接続具ホルダ 36A ファイバ固定具 36B ファイバ固定具 38 蝶番 40 クランプ部材 42 クランプ部材 42a ばね支持片 44 予圧付与手段 46 ばね 48 ノブ 48a ノブ杆 50 ロック手段 52 ストッパ 54 係入溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に接続すべき2つの光ファイバ心線
    を接続具に保持してその光ファイバコアを相互に突き合
    わせ、前記接続具を前記光ファイバ心線の接続部の保護
    外被として前記光ファイバ心線に固定する光ファイバ心
    線の接続方法において、前記接続具は上下に分割された
    2つの上下の半割り部から成り、前記上下の半割り部
    は、前記光ファイバ心線の相互に接続すべき光ファイバ
    コアを軸合わせすべきV溝を有する下部挟持部材と前記
    下部挟持部材の前記V溝内の光ファイバコアを弾性的に
    押し付ける上部挟持部材とをそれぞれ有し、前記光ファ
    イバコアを前記接続具下半割り部の下部挟持部材の前記
    V溝内で軸合わせしつつ前記光ファイバコアを所定の面
    圧で屈折率整合媒体を介して突き合わせた後、前記上部
    挟持部材を有する前記接続具上半割り部を前記接続具下
    半割り部に接合して前記光ファイバコアを前記上下の挟
    持部材で挟持することを特徴とする光ファイバ心線の接
    続方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバ心線の接続
    方法であって、前記上下の挟持部材は、前記上下の半割
    り部に設けられた挟持部材保持部に保持されていること
    を特徴とする光ファイバ心線の接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光ファイバ心線の接続
    方法であって、前記下部挟持部材は、前記下半割り部に
    一体に形成されていることを特徴とする光ファイバ心線
    の接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光ファイバ心線の接続
    方法であって、前記上下半割り部は、前記光ファイバ心
    線の被覆を引っ掛け保持する被覆保持部を更に含み、前
    記上下半割り部を接合する際に、前記光ファイバ心線の
    被覆を前記被覆保持部に引っ掛け保持することを特徴と
    する光ファイバ心線の接続方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の光ファイバ心線
    の接続方法であって、前記下部挟持部材のV溝は、前記
    光ファイバコアがほぼ埋まる深さを有し、前記上部挟持
    部材は、前記V溝内に食い込んで前記光ファイバコアを
    前記V溝の溝壁に押し付けるように可撓性を有すること
    を特徴とする光ファイバ心線の接続方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載の光フ
    ァイバ心線の接続方法であって、前記上下半割り部は、
    噛み合い爪を有する突出部と前記突出部の噛み合い爪に
    噛み合う噛み合い爪を有する凹部とから成る接続具固定
    手段を更に備え、前記上下半割り部は、前記接続具固定
    手段によって相互に接合し固定されることを特徴とする
    光ファイバ心線の接続方法。
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