JPH10333478A - 離型剤供給装置 - Google Patents

離型剤供給装置

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JPH10333478A
JPH10333478A JP14553297A JP14553297A JPH10333478A JP H10333478 A JPH10333478 A JP H10333478A JP 14553297 A JP14553297 A JP 14553297A JP 14553297 A JP14553297 A JP 14553297A JP H10333478 A JPH10333478 A JP H10333478A
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roll
oil
release agent
fixing
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JP14553297A
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Yasuyuki Kobayashi
康之 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な定着画像を得ることが可能であると共
に、記録材への加筆、接着が確実に行うことができる離
型剤の量を定着装置の定着ロール等に確実にロールの軸
方向に亘って均一に供給することができる離型剤供給装
置を提供する。 【解決手段】 記録材上のトナーを記録材に定着させる
定着用部材の表面にその定着用部材と前記トナーとが剥
離しやすくするために離型剤を供給する離型剤供給装置
において、その定着用部材表面への離型剤供給量が2.
5[μl/記録材片面]以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子写真複写機等の定
着装置に用いられる離型剤供給装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記定着用部材を有する定着装置
としては、図8に示すように、定着ロール50と圧力ロ
ール51とを互いに圧接させ、両ロール50、51間に
未定着トナー像52を有する記録材53を通過させるこ
とによって、熱及び圧力によって記録材53上に未定着
トナー像52を定着するものがある。その際、定着ロー
ル50は、その表面が未定着トナー像52と接触するた
め、定着時にトナーが定着ロール50にオフセットする
ことがある。そのため、上記定着ロール50の表面に離
型剤供給装置54によってシリコーンオイル等の離型剤
を塗布し、定着ロール50の表面にトナーがオフセット
するのを防止している。
【0003】上記離型剤供給装置54は、図8に示すよ
うに、オイル55を収容したオイルパン56と、オイル
パン56からオイル55を吸い上げてピックアップロー
ル57に塗布するフェルト60と、ピックアップロール
57に塗布されたオイル55を掻き取る計量ブレード5
8と、さらに計量されたオイル55を定着ロール50に
供給するためのドナーロール59とから構成されてい
る。上記ピックアップロール57及びドナーロール59
は、回転可能に支持されており、ピックアップロール5
7は、ドナーロール59と、又ドナーロール59は、定
着ロール50とそれぞれ所定の圧接力で接触している。
【0004】今、複写機の複写作業に伴って定着ロール
50が回転すると、これに圧接しているドナーロール5
9、さらにはピックアップロール57が矢印方向に回転
する。そして、フェルト60によってオイルパン56内
のオイル55を吸い上げてピックアップロール57に塗
布した後、ピックアップロール57の表面に計量ブレー
ド58により所定の厚さの油膜が形成される。このピッ
クアップロール57の表面に所定の厚さに形成された油
膜は、ドナーロール59と接触することによりドナーロ
ール59の表面に転移し、さらにドナーロール59の表
面から定着ロール50へと供給される。
【0005】この定着ロール50の表面に供給されるオ
イルの量は、少なすぎると、トナーのオフセットが生
じ、又多すぎるとオイルが記録材53に付着してオイル
のにじみが生じたりする。そのため、離型剤供給装置5
4によって供給されるオイル55の量は、所定の範囲内
の適当な量である必要がある。また、定着ロール50に
供給されるオイル55の量が、定着ロール50の長手方
向に亘って不均一であると、定着ロール50の一部にオ
フセットが生じたりするため、離型剤供給装置54によ
るオイル55の供給量は、定着ロール50の長手方向に
亘って均一である必要がある。
【0006】しかし、この場合には、次のような問題点
を有している。すなわち、上記離型剤供給装置54の場
合には、ピックアップロール57の表面に単にブレード
58を当接させて、ピックアップロール57の表面に塗
布されるオイル55の量を一定にするものであるため、
ブレード58先端のエッジ形状等によってオイルの供給
量にばらつきが生じてしまうという問題点があった。特
に、ピックアップロール57やブレード58を交換した
りすると、適当なオイルの塗布量及び長手方向に亘って
均一なオイル量が得られないという問題点があった。
【0007】そこで、この問題点を解決するため、本出
願人は、特開平5−119659号公報に示すような離
型剤供給装置を既に提案している。
【0008】この離型剤供給装置は、図3のピックアッ
プロール57の表面粗さを、10点平均粗さRaが0.
5≦Ra≦5μmとなるように設定するとともに、ドナ
ーロール59の表面粗さを、10点平均粗さRaが0.
2≦Ra≦3μmとなるように構成することによって、
定着装置の定着ロール等に確実にロールの軸方向に亘っ
て均一な離型剤の供給量を得ることができ、良好な定着
画像を得ることができるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の離型剤
供給装置の場合には、均一な離型剤の量を供給すること
ができるが、更なる研究の結果新たな問題点が明らかと
なった。すなわち、上記の離型剤供給装置では、定着ロ
ールに供給する離型剤の量を15〜40μl/記録材片
面となるように規定するものだが、この範囲の離型剤を
供給して定着された記録材に対しては、ボールペンや鉛
筆による加筆、またメンディングテープや接着/剥離が
可能なメモ用紙の接着がしにくい場合があるという問題
が明らかとなった。
【0010】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、良好な定着画像を得ることが可能であると共
に、記録材への加筆、接着が確実に行えるように、定着
装置の定着ロール等に確実にロールの軸方向に亘って均
一な離型剤の供給量を得ることができる離型剤供給装置
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】すなわち、この発明は、上記課題を解決す
るために、記録材上のトナーを記録材に定着させる定着
用部材の表面にその定着用部材と前記トナーとが剥離し
やすくするために離型剤を供給する離型剤供給装置にお
いて、その定着用部材表面への離型剤供給量が2.5
[μl/記録材片面]以下に設定するように構成されて
いる。
【0012】本発明者は、電子写真複写機等から出力さ
れる記録材に加筆、接着が確実に行え、かつ、トナーと
定着用部材との剥離性を損なわない範囲の離型剤の量に
ついて、様々な試験を行った結果、上記の条件を満足す
ればよいことを明らかにした。
【0013】また、この発明は、表面が互いに接触して
回転する少なくとも第一及び第二のロールを備え、第一
のロールに離型剤を供給するとともに、この第一のロー
ルに供給される離型剤を第二のロールを介して定着部材
の表面に供給する離型剤供給装置において、第一のロー
ルの表面には表面層を設け、その表面粗さをRa≦0.
23μmとなるように設定し、第二のロールの少なくと
も表面を弾性体で構成することで、その定着用部材表面
への離型剤供給量が2.5[μl/記録材片面]以下に
設定するものでもある。
【0014】この発明において、本発明者は定着ロール
等への離型剤の供給を上記の量でしかも均一に行なうに
は、どのような条件を満たせば良いか、様々な試験を行
なった結果上記の条件を満足すれば良いことを明らかに
した。
【0015】上記第一及び第二のロールとしては、例え
ばピックアップロールとドナーロールとの2つのロール
からなるものが用いられるが、必ずしもこれに限定され
るものではなく、3つ以上のロールを組合せたものでも
良い。また、上記ドナーロールは、定着ロールの表面に
接触するように配置されるが、これに限定されるもので
はなく、圧力ロールに接触するようにしても勿論良い。
【0016】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0017】図1はこの発明に係る離型剤供給装置の一
実施例を適用した定着装置を示すものである。図におい
て、1は定着装置であり、この定着装置1は、加熱ロー
ル11と、張架ロール15a、bによって張られた無端
ベルト12を介してこの定着ロール11に圧接する圧力
ロール13と圧力パット14とから成っている。
【0018】この加熱ロール11の芯部分は、外径46
mm、内径40mmのアルミニウム円筒である。この芯
部分の表面には、厚さ2mm、硬度45°のシリコンゴ
ムが被覆され、さらにその表面に厚さ2μmのバイトン
ゴム(デュポン社製、商品名)がコーティングされてい
る。また、無端ベルト12は、厚さ75μm、幅300
mm、周長188mmのポリイミドフィルムに厚さ17
0μmのシリコンゴムがコーティングされている。この
無端ベルト12は、ステンレスで形成された直径23m
mの加圧ロールとそれぞれ直径18mm、17mmの張
架ロール15a、bとによって49.8Nの張力で巻回
されている。また、加圧ロール13は35.3Nの力で
無端ベルト12を介して定着ロール11に押し当てられ
ている。
【0019】上記加熱ロール11及び圧力ロール13
は、その内部に収容されたヒータ8、9によって所定の
温度に加熱され、両ロール11、13間に未定着トナー
像6が形成された記録材5を通過させることによって、
記録材5上に未定着トナー像6を、熱及び圧力によって
定着するようになっている。なお、本発明にかかる離型
剤供給装置が適用される定着装置はこのような加圧側の
構成を無端ベルトによって構成したものに限定されるも
のでなく、表面に弾性層を有する部材、例えば図8に示
した従来例のように加熱ロールと加圧ロールによって定
着を行うものであってもよい。
【0020】上記定着ロール2の近傍には、その表面に
シリコーンオイル等の離型剤を塗布する離型剤供給装置
2が設けられている。
【0021】この離型剤供給装置2は、表面が互いに接
触して回転するピックアップロール(第一のロール)及
びドナーロール(第二のロール)とを備え、ピックアッ
プロールに離型剤を供給するとともに、このピックアッ
プロールに供給される離型剤をドナーロールを介して加
熱ロール11の表面に供給するものであり、ピックアッ
プロール21の表面には表面層211を設け、その表面
粗さをRa≦0.23μmとなるように設定し、ドナー
ロール22の少なくとも表面を弾性体で構成したもので
ある。また、ピックアップロール21に塗布したオイル
を均一に適正量に制御するためにメタリングブレード2
3をピックアップロールと平行に所定の圧力で圧着して
いる。さらに、離型剤であるオイルを供給するために、
ピックアップロール21等と平行にオイル供給パイプ2
4が設けられ、そのオイルを受け止めるためにピックア
ップロールに接して設けられるフェルト25、余剰なオ
イルを溜めておくためにピックアップロール21、メタ
リングブレード23等の下方に設けられるオイルパン2
6から成る。
【0022】さらに詳しくは、この離型剤供給装置2
は、表面が互いに接触して回転するピックアップロール
21とドナーロール22とを備え、ピックアップロール
21は、ステンレス製の円筒の表面に表面層211とし
て硬質クロムメッキ加工を施し、直径19.5mmの円
筒としたものであり、その表面粗さRaは0.06μm
(≦0.23)とである。また、ドナーロール22はス
テンレス製の円筒に弾性体層として硬度51度のシリコ
ンゴム層(表面粗さRa=1.5μm)を設け、直径2
0mmの円筒としたものである。また、このドナーロー
ル22は、ピックアップロール21の表面にも接する共
に、定着装置1の加熱ロール11にも接している。
【0023】さらに、ピックアップロール21に塗布し
たオイルを均一に適正量に制御するためのメタリングブ
レード23は、シリコーンゴムによって形成されてお
り、所定の圧接力でピックアップール21に圧接するよ
うにピックアップロールの長手方向全長にわたって配設
されている。また、オイル供給パイプ24から供給され
るオイルをしみ込ませるフェルト25の材質はノーメッ
クスフェルト(千代田インテグラ製、商品名)である。
なお、オイル供給パイプ、フェルト25、メタリングブ
レード23の下方には余剰なオイルを受けるためのオイ
ルパン26が設けられている。
【0024】上記ピックアップロール21及びドナーロ
ール22は、回転自在に配設されている。
【0025】そして、上記定着ロール2を回転駆動させ
ることにより、加熱ロール2の表面に接触するドナーロ
ール22、さらにはピックアップロール21を回転させ
る。すると、フェルト25にしみ込んでいるオイルはピ
ックアップロール21の表面に塗布される。このピック
アップロール21の表面に付着したオイル13は、メタ
リングブレード23によって一定量に計量され、所定の
厚さを有する膜状になる。余分なオイルは、オイルパン
26内に戻される。このピックアップロール21の表面
に形成されたオイルの膜は、ピックアップロール21に
接触するドナーロール22の表面に転移し、このドナー
ロール22に転移したオイル膜は、ドナーロール22に
接触する加熱ロール2の表面に塗布供給される。
【0026】このような離型剤供給装置2において、定
着ロール(加熱ロール)2に供給されるオイルの供給量
とその均一性は、主にピックアップロール21の表面粗
さによってほぼ決定される。すなわち、ピックアップロ
ール21の表面粗さが所定の範囲にないと、加熱ロール
2の表面に供給されるオイルの量が多すぎたり少なすぎ
たり、不均一なものとなる。また、定着ロールの表面に
供給されるオイルの量が多いと、定着後の記録材に加
筆、テープの接着がしにくくなってしまう。
【0027】そこで、本発明者らは、まず、定着後の記
録材の加筆性、テープの接着性に問題の生じないオイル
の供給量を確かめるための実験を行い、次に、そのオイ
ルの供給量を安定して得るため、ピックアップロール2
1の表面粗さを種々変化させたものを試作し、オイルの
供給性の試験を行なった。その結果、本発明者らは、定
着後の記録材への加筆性、テープの接着性に問題が生じ
ないオイルの供給量を確認し、その供給量(2.5μm
/片面記録材)及び均一性を満足するピックアップロー
ル21の表面粗さを特定することに成功した。
【0028】次に上記実験の内容について説明する。
【0029】実験1(接着性実験) 本発明者は、テープの接着性に問題が生じないようなオ
イルの供給量を確かめる実験を行った。図2は、その際
の試料を示すものである。被接着用紙は定着済のA4の
コピー用紙を用い、その半分に画像を形成しており、も
う半分には画像を形成していない。このように、白地部
分と画像部分を分けたのは、画像部分の方では画像を形
成するトナーがよりオイルを吸い、白地部分に比べてオ
イル供給量が多くなるためである。図2(a)は、その
被接着用紙に100mm四方の正方形用紙を10mmの
幅でスティック状糊によって接着させたものである。図
2(b)は、その被接着部材に100mm四方の正方形
用紙を9mmの幅で18mmの幅のセロテープ(商品
名、ニチバン社製)によって接着させたものである。図
2(c)は、38mm×50mm、接着部分の幅が16
mmであるポスト・イット(商品名、3M社製)を接着
させたものである。
【0030】なお、スティック状糊、セロテープの場合
には被接着用紙の画像部分に正方形用紙を接着させてい
ないのは、これらの接着手段では画像に影響を与えずに
剥離することができず、一般的に画像部分の上にスティ
ック状糊、セロテープで接着を行うことは少ないためで
ある。一方、ポスト・イットの場合には、接着剥離を繰
り返しても画像に影響を与えないので、画像部分にも接
着させ接着性評価の実験を行った。
【0031】これら三種類の試料をそれぞれ20枚作成
し、図3に示すように、正方形用紙又はポスト・イット
の接着部分の方向に、被接着用紙と約45°の角度で外
力を加え、それらが剥離されるのに必要な力を被接着用
紙に供給するオイル量を20、2、4、6[μl/片面
記録材]と種々変化させて計測した。なお、その計測に
はバネ計り又はプッシュプルケージを用い、正方形用紙
又はポスト・イットの図3に示すような位置に設けたシ
ールで補強したパンチ穴にバネ計り等を繋ぎ、外力を加
えて測定を行った。
【0032】図4は、その測定の結果を示すものであ
り、被接着用紙に供給するオイル量とその際の正方形用
紙又はポスト・イットの剥離に必要な力を示している。
また、通常の使用条件において接着部分が剥がれないた
めに必要な力、すなわち接着許容下限値は40[gf]
であることが他の実験から明らかになっている。したが
って、この接着許容下限値を上回る接着性を得るための
オイル供給量は、図4のグラフから2.5[μl/片面
記録材]であることが明らかとなった。
【0033】実験2(加筆性実験) 本発明者は、この程度のオイル量を記録材に供給した場
合に、十分な加筆性が得られるか否かという観点から、
次のような実験を行った。すなわち、A3のコピー用紙
を白地部分、薄い画像部分、濃い画像部分に分かれるよ
うに画像形成を行い、それぞれの部分に水性ボールペ
ン、油性ボールペンによって文字を記入し、それが読め
るか否かについて、オイル供給量を0、2、5、10
[μl/片側コピー用紙]と変化させて実験した。ま
た、その評価方法は、複数の被験者がコピー用紙に記載
された文字が読み取ることができるか否かについて、水
性ボールペン、油性ボールペンのそれぞれについて50
ポイント満点で評価し、複数の被験者の評価の平均を採
った。
【0034】図5は、その結果を示すものである。この
実験の結果から、水性ボールペン、油性ボールペン共
に、10[μl/片面記録材]以下程度のオイル供給量
であれば、満足できる加筆性を得られることが明らかと
なった。
【0035】実験3(ピックアップロール表面粗さ実
験) 本発明者は、さらに、2.5[μl/片面記録材]以下
のオイルの供給量を満足する離型剤供給装置を実現する
ために、ピックアップロール21の表面粗さを種々変化
させた離型剤供給装置を試作し、オイルの供給性を実験
した。ピックアップロール21の表面粗さを軸方向及び
周方向に沿って測定した場合、10点平均粗さRaで、
0.03、0.06、0.23、0.45μmのものを
種々作成し、そのようなピックアップロール21によっ
てオイルを供給した場合のオイル供給量を測定した。な
お、このピックアップロール21の表面はアルコールで
清浄化した。
【0036】図6は、この実験の結果を示すものであ
る。ピックアップロールの表面粗さとコピー用紙へのオ
イル供給量とは正相関の関係となり、所定の接着性を保
つために必要なオイル供給量2.5[μl/片面記録
材]以下を満足するピックアップロール21の表面粗さ
は0.23μm以下であることが明らかとなった。
【0037】また、図7は、良好な定着性を維持するた
めに必要となるオイル供給量、すなわち、オイル供給量
の下限値を確認する実験の結果を示したものである。加
熱ロール11の表面温度を120、130、140、1
50、160℃と変化させると共に、オイル供給量を
2.5、2.0、1.5、1.1[μl/A4片面コピ
ー用紙]と変化させて剥離性を確認したものである。な
お、この実験では、剥離に不利な条件である薄紙(坪量
56〜57gsm)のコピー用紙を使用し、定着画像は
イエロー、シアン、マゼンタの三色のトナーを重ね合わ
せTMA1.5としたものを使用した。図7中の「○」
は支障なくコピー用紙の剥離が行われたことを示し、
「×」はコピー用紙が加熱ロール等に巻きついたり、画
像に欠陥が生じたことを示している。この実験の結果、
オイル供給量の下限は1.0[μl/片面記録材]程度
であると判断した。なお、図6のグラフからピックアッ
プロールの表面粗さを滑らかに形成してもこの下限値を
下回ることはないことも明らかである。
【0038】また、ピックアップロールの表面は金属層
を設けても、PFA(テトラフルオロエチレンパーフル
オロアルキルビニル共重合体)層を設けても同様の結果
が得られた。ドナーロール22の表面は、弾性体であれ
ばその表面粗さを規定しなくても、所定量のオイルを加
熱ロール11に供給することができることも分かった。
フェルト25への離型剤の含侵方法は実施例のようにオ
イル供給パイプから供給されるものでもよいし、図8に
示した従来例のようにオイルパン26に貯めたオイルを
毛細管現象によって吸い上げるものであってもよい。
【0039】なお、これらの実験において、上記加熱ロ
ール11の表面温度、圧力ロール13の表面温度はとも
に150℃に設定した。また、両ロール11、13の表
面速度は、264mm/secとした。上記ピックアッ
プロール21をドナーロール22に、圧接力24.5N
で圧接させ、又ドナーロール22を加熱ロール11に、
圧接力24.5Nで圧接させた。また、オイルはシリコ
ーンオイルを用い、その粘度は300cstであった。
【0040】これらの結果から明らかなように、ピック
アップロール21の表面粗さを、10点平均粗さRaが
Ra≦0.23μmとなるように設定することによっ
て、オイルの供給量を望ましい2.5μl/片面記録材
以下の範囲内で一定に保持することができることがわか
った。また、オイルが塗布された加熱ロール11の表面
を観察したところ、オイルは加熱ロール11の長手方向
に沿って均一に塗布されていた。
【0041】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、良好な定着画像を得ることが可能であると共
に、記録材への加筆、接着が確実に行うとができる離型
剤量を定着装置の定着ロール等に確実にロールの軸方向
に亘って均一に供給することができる離型剤供給装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る離型剤供給装置を適用
した定着装置を示す構成図である。
【図2】 図2は接着性実験に用いた試料を示すもので
ある。
【図3】 図3は接着性実験での測定方法を図示したも
のである。
【図4】 図4は接着性実験で明らかとなったオイル供
給量の上限を示すグラフである。
【図5】 図5は加筆性実験の結果を示すグラフであ
る。
【図6】 図6はピックアップロールの表面粗さの上限
を確認する実験の結果を示すグラフである。
【図7】 図7はオイル供給量の下限を確認する実験の
結果を示す表である。
【図8】 図8は従来の離型剤供給装置を適用した定着
装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1…定着装置、2…離型剤供給装置、21…ピックアッ
プロール、211…表面層、22…ドナーロール、24
…オイル供給パイプ、25…フェルト、26…オイルパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上のトナーを記録材に定着させる
    定着用部材の表面にその定着用部材と前記トナーとが剥
    離しやすくするために離型剤を供給する離型剤供給装置
    において、 その定着用部材表面への離型剤供給量Sが1.0[μl
    /記録材片面]≦S≦2.5[μl/記録材片面]であ
    ることを特徴とする離型剤供給装置。
  2. 【請求項2】 表面が互いに接触して回転する少なくと
    も第一及び第二のロールを備え、第一のロールに離型剤
    を供給するとともに、この第一のロールに供給される離
    型剤を第二のロールを介して定着部材の表面に供給する
    離型剤供給装置において、 第一のロールの表面には表面層を設け、その表面粗さを
    Ra≦0.23μmとなるように設定し、 第二のロールの少なくとも表面を弾性体で構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の離型剤供給装置。
JP14553297A 1997-06-03 1997-06-03 離型剤供給装置 Pending JPH10333478A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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