JPH10334418A - 磁気ヘッドおよびその製法ならびに該磁気ヘッドを用いた磁気記録装置 - Google Patents
磁気ヘッドおよびその製法ならびに該磁気ヘッドを用いた磁気記録装置Info
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- JPH10334418A JPH10334418A JP14546197A JP14546197A JPH10334418A JP H10334418 A JPH10334418 A JP H10334418A JP 14546197 A JP14546197 A JP 14546197A JP 14546197 A JP14546197 A JP 14546197A JP H10334418 A JPH10334418 A JP H10334418A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁界検出素子をヘッドの内部に配置し、ノイ
ズが小さく高感度でかつ耐磨耗性にすぐれたヘッドを提
供すること。 【解決手段】 軟磁気特性を有する磁束案内膜と、該磁
束案内膜の上下に非磁性層を介して設けられる磁気シー
ルドと、磁界検出素子とを具備し、前記磁束案内膜およ
び磁気シールドの端部が磁気ヘッドとしての摺動面の一
部をなしており、該磁界検出素子は該摺動面から離れた
位置にある磁界により磁化の方向が変化する強磁性層を
含んでおり、該磁束案内膜が記録信号に対応した磁束を
該磁界検出素子に導く磁気ヘッドであって、(1)該強
磁性層が該磁束案内膜の一部分上に積層されて該強磁性
層の磁化が該磁束案内膜の磁化を磁気的に結合されてお
り、かつ、(2)該磁束案内膜はヘッド高さ方向に対し
て該磁界検出素子よりも高い位置まで連続している磁気
ヘッドを提供する。
ズが小さく高感度でかつ耐磨耗性にすぐれたヘッドを提
供すること。 【解決手段】 軟磁気特性を有する磁束案内膜と、該磁
束案内膜の上下に非磁性層を介して設けられる磁気シー
ルドと、磁界検出素子とを具備し、前記磁束案内膜およ
び磁気シールドの端部が磁気ヘッドとしての摺動面の一
部をなしており、該磁界検出素子は該摺動面から離れた
位置にある磁界により磁化の方向が変化する強磁性層を
含んでおり、該磁束案内膜が記録信号に対応した磁束を
該磁界検出素子に導く磁気ヘッドであって、(1)該強
磁性層が該磁束案内膜の一部分上に積層されて該強磁性
層の磁化が該磁束案内膜の磁化を磁気的に結合されてお
り、かつ、(2)該磁束案内膜はヘッド高さ方向に対し
て該磁界検出素子よりも高い位置まで連続している磁気
ヘッドを提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッドおよびそ
の製法ならびに該磁気ヘッドを用いた磁気記録装置に関
する。さらに詳しくは、高い線記録密度を有し、磁気ヘ
ッドの磨耗が生じうる近接記録または接触記録を行う磁
気ヘッドおよびその製法ならびに該磁気ヘッドを用いた
磁気記録装置に関する。
の製法ならびに該磁気ヘッドを用いた磁気記録装置に関
する。さらに詳しくは、高い線記録密度を有し、磁気ヘ
ッドの磨耗が生じうる近接記録または接触記録を行う磁
気ヘッドおよびその製法ならびに該磁気ヘッドを用いた
磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置を中心に記録
密度の著しい向上がみられ、その一因としてパーマロイ
などの磁気抵抗効果素子を用いた、いわゆるシールド型
MR(magnetoresistive)ヘッドの採用があげられる。
また、たとえば日経エレクトロニクス、No.971
(平成8年9月23日)84〜93頁に記載されている
ように、一般にスピンバルブと言われる巨大磁気抵抗効
果の一方式を用いたいわゆるGMR(giant-magnetores
istive)ヘッドの採用が始まろうとしている。
密度の著しい向上がみられ、その一因としてパーマロイ
などの磁気抵抗効果素子を用いた、いわゆるシールド型
MR(magnetoresistive)ヘッドの採用があげられる。
また、たとえば日経エレクトロニクス、No.971
(平成8年9月23日)84〜93頁に記載されている
ように、一般にスピンバルブと言われる巨大磁気抵抗効
果の一方式を用いたいわゆるGMR(giant-magnetores
istive)ヘッドの採用が始まろうとしている。
【0003】しかしながら、この巨大磁気抵抗効果素子
の端面が磁気記録媒体近接面に露出している構造の一般
的なGMRヘッドは、磁気ヘッドの磨耗を前提としない
浮上方式の記録装置に用いられているものである。一
方、磁気ヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう)が、
磁気記録媒体(以下、単に「媒体」ともいう)との接触
が無視できない構造とされている方式の記録装置におい
ては、ヘッドと媒体との接触摺動が起こる。あるいは浮
上方式であっても浮上距離が媒体の表面粗さと同程度で
あるならば、ヘッドと媒体との接触が一定の頻度で想定
されることとなる。このようにヘッドと媒体との接触が
生じうる構造の記録装置では、磨耗によるGMR素子の
損傷などが起こるので、現在はGMR素子は用いられて
いない。このような記録装置においては、磁界検出素
子、たとえばMR素子またはGMR素子をヘッドの内部
に配置する必要がある。この方法としては、たとえば特
開平8−255312号公報に開示されるような磁束案
内膜すなわちフラックスガイドを用いるのが一般的であ
る。図31に従来のフラックスガイド型MRヘッドをそ
の側面からみた断面説明図を、図32に上面から見た断
面説明図をそれぞれ示す。図31および図32におい
て、1はヘッド摺動面(以下、単に「摺動面」ともい
う)であり、2aおよび2bはフラックスガイドであ
り、3aはMR素子であり、5aおよび5bはフラック
スガイドとMR素子との磁気ギャップであり、7は磁気
記録媒体(媒体)であり、8aおよび8bは電極であ
り、9はトラック幅であり、11は下磁気シールドであ
り、12は上磁気シールドであり、Isはセンス電流で
ある。本明細書の以下の説明において、ヘッドからみて
摺動面側を前といい、摺動面と反対側を後ろという。
の端面が磁気記録媒体近接面に露出している構造の一般
的なGMRヘッドは、磁気ヘッドの磨耗を前提としない
浮上方式の記録装置に用いられているものである。一
方、磁気ヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう)が、
磁気記録媒体(以下、単に「媒体」ともいう)との接触
が無視できない構造とされている方式の記録装置におい
ては、ヘッドと媒体との接触摺動が起こる。あるいは浮
上方式であっても浮上距離が媒体の表面粗さと同程度で
あるならば、ヘッドと媒体との接触が一定の頻度で想定
されることとなる。このようにヘッドと媒体との接触が
生じうる構造の記録装置では、磨耗によるGMR素子の
損傷などが起こるので、現在はGMR素子は用いられて
いない。このような記録装置においては、磁界検出素
子、たとえばMR素子またはGMR素子をヘッドの内部
に配置する必要がある。この方法としては、たとえば特
開平8−255312号公報に開示されるような磁束案
内膜すなわちフラックスガイドを用いるのが一般的であ
る。図31に従来のフラックスガイド型MRヘッドをそ
の側面からみた断面説明図を、図32に上面から見た断
面説明図をそれぞれ示す。図31および図32におい
て、1はヘッド摺動面(以下、単に「摺動面」ともい
う)であり、2aおよび2bはフラックスガイドであ
り、3aはMR素子であり、5aおよび5bはフラック
スガイドとMR素子との磁気ギャップであり、7は磁気
記録媒体(媒体)であり、8aおよび8bは電極であ
り、9はトラック幅であり、11は下磁気シールドであ
り、12は上磁気シールドであり、Isはセンス電流で
ある。本明細書の以下の説明において、ヘッドからみて
摺動面側を前といい、摺動面と反対側を後ろという。
【0004】このヘッドの構成は、下磁気シールド11
と上磁気シールド12とのあいだにMR素子3aが配置
されているとともに、MR素子3aの前後にそれぞれM
R素子3aとは電気的に絶縁されてフラックスガイド2
aおよび2bがある。磁気記録媒体7と対面する磁気ヘ
ッドの先端面、すなわち、摺動面上に前方のフラックス
ガイド(以下、前フラックスガイドという)2aの先端
部が露出しているとともにその後端部が磁気ギャップ5
aを介してMR素子3aの前端部と重なり合っている。
また、同様にMR素子3aの後端部は磁気ギャップ5b
を介して後方のフラックスガイド(以下、後ろフラック
スガイドという)2bの先端部と重なり合っている。ま
た9はトラック幅に相当する。
と上磁気シールド12とのあいだにMR素子3aが配置
されているとともに、MR素子3aの前後にそれぞれM
R素子3aとは電気的に絶縁されてフラックスガイド2
aおよび2bがある。磁気記録媒体7と対面する磁気ヘ
ッドの先端面、すなわち、摺動面上に前方のフラックス
ガイド(以下、前フラックスガイドという)2aの先端
部が露出しているとともにその後端部が磁気ギャップ5
aを介してMR素子3aの前端部と重なり合っている。
また、同様にMR素子3aの後端部は磁気ギャップ5b
を介して後方のフラックスガイド(以下、後ろフラック
スガイドという)2bの先端部と重なり合っている。ま
た9はトラック幅に相当する。
【0005】以下に、このヘッドの動作について説明す
る。磁気記録媒体から発生する信号磁界は、前フラック
スガイド2a、MR素子3a、後ろフラックスガイド2
bの順に通過し、下磁気シールド11および上磁気シー
ルド12あるいは、磁気ヘッド後端の空間(図31に向
かって右方)に流れていく。MR素子3a中を通過する
信号磁束によりMR素子3aの電気抵抗が変化するの
で、MR素子3aのトラック幅方向の両端に設けられる
電極8aおよび8bよりMR素子3aにセンス電流Is
を流すことにより電極8aと電極8bとのあいだの電圧
変化として信号磁界を再生することができる。MR素子
は前方および後方のフラックスガイド2aおよび2bと
は絶縁されているので、センス電流IsはMR素子のみ
に流れる。この基本的な動作はMR素子3がスピンバル
ブなどのGMR素子であっても同様である。
る。磁気記録媒体から発生する信号磁界は、前フラック
スガイド2a、MR素子3a、後ろフラックスガイド2
bの順に通過し、下磁気シールド11および上磁気シー
ルド12あるいは、磁気ヘッド後端の空間(図31に向
かって右方)に流れていく。MR素子3a中を通過する
信号磁束によりMR素子3aの電気抵抗が変化するの
で、MR素子3aのトラック幅方向の両端に設けられる
電極8aおよび8bよりMR素子3aにセンス電流Is
を流すことにより電極8aと電極8bとのあいだの電圧
変化として信号磁界を再生することができる。MR素子
は前方および後方のフラックスガイド2aおよび2bと
は絶縁されているので、センス電流IsはMR素子のみ
に流れる。この基本的な動作はMR素子3がスピンバル
ブなどのGMR素子であっても同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記フラックスガイド
型MR素子を用いたヘッド(以下、フラックスガイド型
MRヘッドという)の問題の一つは、通常のシールド型
MR素子を用いたヘッド(以下、シールド型MRヘッド
という)よりも媒体から発生する信号磁界をセンス電流
の電圧変化として変換する効率がかなり劣ることであ
る。その理由を説明する。
型MR素子を用いたヘッド(以下、フラックスガイド型
MRヘッドという)の問題の一つは、通常のシールド型
MR素子を用いたヘッド(以下、シールド型MRヘッド
という)よりも媒体から発生する信号磁界をセンス電流
の電圧変化として変換する効率がかなり劣ることであ
る。その理由を説明する。
【0007】シールド型MRヘッドにおいては、信号磁
界はMR素子を通過し、下磁気シールド11および上磁
気シールド12あるいは、磁気ヘッド後端の空間に流れ
ていく。すなわち、シールド型MRヘッドのMR素子に
は、媒体から発生する信号磁界が直接入る。
界はMR素子を通過し、下磁気シールド11および上磁
気シールド12あるいは、磁気ヘッド後端の空間に流れ
ていく。すなわち、シールド型MRヘッドのMR素子に
は、媒体から発生する信号磁界が直接入る。
【0008】一方、フラックスガイド型MRヘッドにお
いては、MR素子に、前フラックスガイド2aの磁気抵
抗、前フラックスガイド2aとMR素子3とのあいだの
磁気ギャップ5aの磁気抵抗をそれぞれ通過したのちの
磁束が入るため、MR素子に入る前に大半の信号磁束は
上下の磁気シールドに吸収されてしまう。このように、
フラックスガイド型MRヘッドは、信号磁束が磁気シー
ルドに吸収されるので、信号磁界を変換する効率が低
い。また、フラックスガイド型MRヘッドでは前フラッ
クスガイド2aとMR素子3aとのあいだの磁気ギャッ
プ5aの磁気抵抗が著しく大きい。信号磁界を変換する
効率が低く、磁気ギャップの磁気抵抗が大きいという問
題点はフラックスガイド型MRヘッドの構造に起因して
いる。
いては、MR素子に、前フラックスガイド2aの磁気抵
抗、前フラックスガイド2aとMR素子3とのあいだの
磁気ギャップ5aの磁気抵抗をそれぞれ通過したのちの
磁束が入るため、MR素子に入る前に大半の信号磁束は
上下の磁気シールドに吸収されてしまう。このように、
フラックスガイド型MRヘッドは、信号磁束が磁気シー
ルドに吸収されるので、信号磁界を変換する効率が低
い。また、フラックスガイド型MRヘッドでは前フラッ
クスガイド2aとMR素子3aとのあいだの磁気ギャッ
プ5aの磁気抵抗が著しく大きい。信号磁界を変換する
効率が低く、磁気ギャップの磁気抵抗が大きいという問
題点はフラックスガイド型MRヘッドの構造に起因して
いる。
【0009】また、GMR素子をヘッドの内部に配置す
る手段として、たとえば特開平8−287416号公報
に、フラックスガイドを用いずにGMR素子膜と、GM
R素子膜よりも摺動面側に配置されたMR素子膜の感磁
部を共通とすることにより、フラックスガイドによる出
力低下を防ぐ構造が記載されている。
る手段として、たとえば特開平8−287416号公報
に、フラックスガイドを用いずにGMR素子膜と、GM
R素子膜よりも摺動面側に配置されたMR素子膜の感磁
部を共通とすることにより、フラックスガイドによる出
力低下を防ぐ構造が記載されている。
【0010】さらに、特開平8−287416号公報に
は、高出力がえられるのは、MR高さがヘッドの浮上量
よりも小さい範囲であり、たとえば浮上量が20nmの
ばあいはMR素子膜の幅が10〜20nmの範囲で高出
力がえられることが記載されている。しかしながら、浮
上量が20nmあるいは、接触記録方式においてMR素
子膜の幅が20nm程度であるならば、ヘッドと媒体と
の接触によるヘッド摺動面における磨耗傷の深さが20
nmを超えることが充分ありうるので、GMR素子の摺
動面側の層構造を乱す可能性がある。また、ヘッドの磨
耗に対しても、最大20nm程度しか裕度がない。とく
に磁気記録媒体として、磁性層を塗布したフレキシブル
媒体を用いることができ、フレキシブル媒体は安価な可
換媒体であるが、ヘッドの磨耗はさらに大きくなり、摺
動面側の層構造を乱す可能性があるという問題はより顕
著になる。
は、高出力がえられるのは、MR高さがヘッドの浮上量
よりも小さい範囲であり、たとえば浮上量が20nmの
ばあいはMR素子膜の幅が10〜20nmの範囲で高出
力がえられることが記載されている。しかしながら、浮
上量が20nmあるいは、接触記録方式においてMR素
子膜の幅が20nm程度であるならば、ヘッドと媒体と
の接触によるヘッド摺動面における磨耗傷の深さが20
nmを超えることが充分ありうるので、GMR素子の摺
動面側の層構造を乱す可能性がある。また、ヘッドの磨
耗に対しても、最大20nm程度しか裕度がない。とく
に磁気記録媒体として、磁性層を塗布したフレキシブル
媒体を用いることができ、フレキシブル媒体は安価な可
換媒体であるが、ヘッドの磨耗はさらに大きくなり、摺
動面側の層構造を乱す可能性があるという問題はより顕
著になる。
【0011】また、たとえば特開平7−230610号
公報には従来のフラックスガイド型MRヘッドの一例が
開示されている。図33は従来のフラックスガイド型M
Rヘッドの上面からみた断面説明図である。図33にお
いて、14は下ギャップであり、その他の符号は図31
および図32と共通である。図33に示すように、前フ
ラックスガイド2a、MR素子3a、後ろフラックスガ
イド2bが接して配置され、前フラックスガイド2aの
膜厚、および前フラックスガイドの比抵抗とMR素子3
aの比抵抗の比を所定の範囲に設定するヘッドが記載さ
れている。しかしながら、前フラックスガイド2aの膜
厚は0.02μm、望ましくは0.05μm以上でない
と、高い再生出力をうることができないため、高い線記
録密度に対応できないという問題点がある。
公報には従来のフラックスガイド型MRヘッドの一例が
開示されている。図33は従来のフラックスガイド型M
Rヘッドの上面からみた断面説明図である。図33にお
いて、14は下ギャップであり、その他の符号は図31
および図32と共通である。図33に示すように、前フ
ラックスガイド2a、MR素子3a、後ろフラックスガ
イド2bが接して配置され、前フラックスガイド2aの
膜厚、および前フラックスガイドの比抵抗とMR素子3
aの比抵抗の比を所定の範囲に設定するヘッドが記載さ
れている。しかしながら、前フラックスガイド2aの膜
厚は0.02μm、望ましくは0.05μm以上でない
と、高い再生出力をうることができないため、高い線記
録密度に対応できないという問題点がある。
【0012】また、この構造では前フラックスガイドと
MR素子3aの界面で磁化回転に対するピン止めが発生
しやすい。このピン止めにより、磁化の回転が不連続と
なり再生信号が歪むバルクハウゼンノイズが発生しやす
いという問題点がある。
MR素子3aの界面で磁化回転に対するピン止めが発生
しやすい。このピン止めにより、磁化の回転が不連続と
なり再生信号が歪むバルクハウゼンノイズが発生しやす
いという問題点がある。
【0013】本発明は前述のような問題を解決するため
になされたものであり、本発明の目的は磁界検出素子を
ヘッドの内部に配置し、高感度でかつ耐磨耗性にすぐれ
たヘッドを提供することにある。
になされたものであり、本発明の目的は磁界検出素子を
ヘッドの内部に配置し、高感度でかつ耐磨耗性にすぐれ
たヘッドを提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は磁界検出素子を
ヘッドの内部に配置し、高感度でかつ耐磨耗性にすぐれ
たヘッドを安価に製造する方法を提供することにある。
ヘッドの内部に配置し、高感度でかつ耐磨耗性にすぐれ
たヘッドを安価に製造する方法を提供することにある。
【0015】また、本発明のさらに他の目的は磁界検出
素子をヘッドの内部に配置し、高感度でかつ耐磨耗性に
すぐれたヘッドと磁性層を塗布したフレキシブル媒体と
を用いた記録装置を提供することにある。
素子をヘッドの内部に配置し、高感度でかつ耐磨耗性に
すぐれたヘッドと磁性層を塗布したフレキシブル媒体と
を用いた記録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
わる磁気ヘッドは軟磁気特性を有する磁束案内膜(フラ
ックスガイド)と、該磁束案内膜の上下に非磁性層を介
してそれぞれ設けられる2つの磁気シールドと、該磁束
案内膜の一方の主面に接する所定の位置に設けられる磁
界検出素子とを具備し、該磁束案内膜および該2つの磁
気シールドの端部が同一平面上となるように配設されて
磁気ヘッドとしての摺動面の一部をなしており、前記磁
界検出素子は該摺動面から離れた位置にある外部磁界に
より磁化の方向が変化する強磁性層を含んでおり、前記
磁束案内膜が、外部磁界によって規定される記録信号に
対応した磁束を前記磁界検出素子に導く磁気ヘッドであ
って、(1)該磁界検出素子に含まれる前記強磁性層が
前記磁束案内膜に直接接するように前記所定の位置上に
積層されて前記強磁性層の磁化が該磁束案内膜の磁化と
磁気的に結合されており、かつ、(2)前記磁束案内膜
はヘッド高さ方向に対して前記磁界検出素子よりも高い
位置まで連続している磁気ヘッドである。
わる磁気ヘッドは軟磁気特性を有する磁束案内膜(フラ
ックスガイド)と、該磁束案内膜の上下に非磁性層を介
してそれぞれ設けられる2つの磁気シールドと、該磁束
案内膜の一方の主面に接する所定の位置に設けられる磁
界検出素子とを具備し、該磁束案内膜および該2つの磁
気シールドの端部が同一平面上となるように配設されて
磁気ヘッドとしての摺動面の一部をなしており、前記磁
界検出素子は該摺動面から離れた位置にある外部磁界に
より磁化の方向が変化する強磁性層を含んでおり、前記
磁束案内膜が、外部磁界によって規定される記録信号に
対応した磁束を前記磁界検出素子に導く磁気ヘッドであ
って、(1)該磁界検出素子に含まれる前記強磁性層が
前記磁束案内膜に直接接するように前記所定の位置上に
積層されて前記強磁性層の磁化が該磁束案内膜の磁化と
磁気的に結合されており、かつ、(2)前記磁束案内膜
はヘッド高さ方向に対して前記磁界検出素子よりも高い
位置まで連続している磁気ヘッドである。
【0017】本発明の請求項2にかかわるヘッドにおい
ては、前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であり、該
巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層および第
2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前記磁束案
内膜の一部分上に積層されて該第1の強磁性層の磁化が
該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されており、かつ、
前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨大磁気
効果素子よりも高い位置まで連続していることが、フラ
ックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁束を効率
よくヘッド内部に導入でき、かつフラックスガイドの、
信号磁界に応じた磁化の回転と磁界検出素子の感磁部の
磁化の回転を直接的に結合できるため、高効率のヘッド
をうることができるので好ましい。
ては、前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であり、該
巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層および第
2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前記磁束案
内膜の一部分上に積層されて該第1の強磁性層の磁化が
該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されており、かつ、
前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨大磁気
効果素子よりも高い位置まで連続していることが、フラ
ックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁束を効率
よくヘッド内部に導入でき、かつフラックスガイドの、
信号磁界に応じた磁化の回転と磁界検出素子の感磁部の
磁化の回転を直接的に結合できるため、高効率のヘッド
をうることができるので好ましい。
【0018】本発明の請求項3にかかわるヘッドにおい
ては、前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該摺動面に
近い側の端面との距離が0.1μm以上であり、かつ、
前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も近接してい
る磁気シールドとの距離の30倍を超えないことが、フ
ラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁束を効
率よくヘッド内部に導入できるため、高効率のヘッドを
うることができるので好ましい。
ては、前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該摺動面に
近い側の端面との距離が0.1μm以上であり、かつ、
前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も近接してい
る磁気シールドとの距離の30倍を超えないことが、フ
ラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁束を効
率よくヘッド内部に導入できるため、高効率のヘッドを
うることができるので好ましい。
【0019】本発明の請求項4にかかわるヘッドにおい
ては、前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対側の端面
と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側の端面と
の距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向の両端の
距離の1/2以上10倍以下であることが、フラックス
ガイドの磁界検出素子に交換結合により磁気的に結合し
ている部分まで、効率よく信号磁界に対応した磁束を導
くことができるため、高効率のヘッドをうることができ
るので好ましい。
ては、前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対側の端面
と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側の端面と
の距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向の両端の
距離の1/2以上10倍以下であることが、フラックス
ガイドの磁界検出素子に交換結合により磁気的に結合し
ている部分まで、効率よく信号磁界に対応した磁束を導
くことができるため、高効率のヘッドをうることができ
るので好ましい。
【0020】本発明の請求項5にかかわるヘッドにおい
ては、前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜厚をTfと
し、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM1、膜厚
をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)/(Mf・
Tf)≦0.7であることが、フラックスガイドの磁区
の制御が容易であり、再生感度が高く、ノイズが小さい
ヘッドをうることができるので好ましい。
ては、前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜厚をTfと
し、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM1、膜厚
をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)/(Mf・
Tf)≦0.7であることが、フラックスガイドの磁区
の制御が容易であり、再生感度が高く、ノイズが小さい
ヘッドをうることができるので好ましい。
【0021】本発明の請求項6にかかわるヘッドにおい
ては、前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5nm≦Tf≦
20nmであることが、高効率なヘッドをうることがで
きるので好ましい。
ては、前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5nm≦Tf≦
20nmであることが、高効率なヘッドをうることがで
きるので好ましい。
【0022】本発明の請求項7にかかわる磁気記録装置
は磁気ヘッドと磁気記録媒体とを有し、該磁気ヘッド
が、軟磁気特性を有する磁束案内膜と、該磁束案内膜の
上下に非磁性層を介してそれぞれ設けられる2つの磁気
シールドと、該磁束案内膜の一方の主面に接する所定の
位置に設けられる磁界検出素子とを具備し、該磁束案内
膜および該2つの磁気シールドの端部が同一平面上とな
るように配設されて磁気ヘッドとしての摺動面の一部を
なしており、前記磁界検出素子は該摺動面より離れた位
置にある外部磁界により磁化の方向が変化する強磁性層
を含んでおり、前記磁束案内膜が、該外部磁界によって
規定される記録信号に対応した磁束を前記磁界検出素子
に導き、前記磁気記録媒体がフレキシブル媒体であり、
該磁気記録媒体に含まれる磁性粒子と該磁性粒子を保持
するバインダを含んでなる磁気記録装置であって、
(1)前記磁界検出素子に含まれる前記強磁性層が前記
磁束案内膜に直接接するように前記所定の位置上に積層
されて前記強磁性層の磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気
的に結合されており、かつ、(2)前記磁束案内膜はヘ
ッド高さ方向に対して前記磁界検出素子よりも高い位置
まで連続している磁気記録装置である。
は磁気ヘッドと磁気記録媒体とを有し、該磁気ヘッド
が、軟磁気特性を有する磁束案内膜と、該磁束案内膜の
上下に非磁性層を介してそれぞれ設けられる2つの磁気
シールドと、該磁束案内膜の一方の主面に接する所定の
位置に設けられる磁界検出素子とを具備し、該磁束案内
膜および該2つの磁気シールドの端部が同一平面上とな
るように配設されて磁気ヘッドとしての摺動面の一部を
なしており、前記磁界検出素子は該摺動面より離れた位
置にある外部磁界により磁化の方向が変化する強磁性層
を含んでおり、前記磁束案内膜が、該外部磁界によって
規定される記録信号に対応した磁束を前記磁界検出素子
に導き、前記磁気記録媒体がフレキシブル媒体であり、
該磁気記録媒体に含まれる磁性粒子と該磁性粒子を保持
するバインダを含んでなる磁気記録装置であって、
(1)前記磁界検出素子に含まれる前記強磁性層が前記
磁束案内膜に直接接するように前記所定の位置上に積層
されて前記強磁性層の磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気
的に結合されており、かつ、(2)前記磁束案内膜はヘ
ッド高さ方向に対して前記磁界検出素子よりも高い位置
まで連続している磁気記録装置である。
【0023】本発明の請求項8にかかわる磁気記録装置
においては、前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であ
り、該巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層お
よび第2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前記
磁束案内膜の一部分上に積層されて該第1の強磁性層の
磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されており、
かつ、前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨
大磁気効果素子よりも高い位置まで連続していること
が、磁束案内膜に流入する信号磁界に対応した磁束を効
率よくヘッド内部に導入でき、かつ磁束案内膜の、信号
磁界に応じた磁化の回転と磁界検出素子の感磁部の磁化
の回転を直接的に結合できるため、高効率のヘッドをう
ることができるので好ましい。
においては、前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であ
り、該巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層お
よび第2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前記
磁束案内膜の一部分上に積層されて該第1の強磁性層の
磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されており、
かつ、前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨
大磁気効果素子よりも高い位置まで連続していること
が、磁束案内膜に流入する信号磁界に対応した磁束を効
率よくヘッド内部に導入でき、かつ磁束案内膜の、信号
磁界に応じた磁化の回転と磁界検出素子の感磁部の磁化
の回転を直接的に結合できるため、高効率のヘッドをう
ることができるので好ましい。
【0024】本発明の請求項9にかかわる磁気記録装置
においては、前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該摺
動面に近い側の端面との距離が0.1μm以上であり、
かつ、前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も近接
している磁気シールドとの距離の30倍を超えないこと
が、フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁
束を効率よくヘッド内部に導入できるため、高効率のヘ
ッドをうることができるので好ましい。
においては、前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該摺
動面に近い側の端面との距離が0.1μm以上であり、
かつ、前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も近接
している磁気シールドとの距離の30倍を超えないこと
が、フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁
束を効率よくヘッド内部に導入できるため、高効率のヘ
ッドをうることができるので好ましい。
【0025】本発明の請求項10にかかわる磁気記録装
置においては、前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対側
の端面と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側の
端面との距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向の
両端の距離の1/2以上10倍以下であることが、フラ
ックスガイドの磁界検出素子に交換結合により磁気的に
結合している部分まで、効率よく信号磁界に対応した磁
束を導くことができるため、高効率のヘッドをうること
ができるので好ましい。
置においては、前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対側
の端面と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側の
端面との距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向の
両端の距離の1/2以上10倍以下であることが、フラ
ックスガイドの磁界検出素子に交換結合により磁気的に
結合している部分まで、効率よく信号磁界に対応した磁
束を導くことができるため、高効率のヘッドをうること
ができるので好ましい。
【0026】本発明の請求項11にかかわる磁気記録装
置においては、前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜厚
をTfとし、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM
1、膜厚をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)/
(Mf・Tf)≦0.7であることが、フラックスガイ
ドの磁区の制御が容易であり、再生感度が高く、ノイズ
が小さいヘッドをうることができるので好ましい。
置においては、前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜厚
をTfとし、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM
1、膜厚をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)/
(Mf・Tf)≦0.7であることが、フラックスガイ
ドの磁区の制御が容易であり、再生感度が高く、ノイズ
が小さいヘッドをうることができるので好ましい。
【0027】本発明の請求項12にかかわる磁気記録装
置においては、前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5nm
≦Tf≦20nmであることが、高効率なヘッドをうる
ことができるので好ましい。
置においては、前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5nm
≦Tf≦20nmであることが、高効率なヘッドをうる
ことができるので好ましい。
【0028】本発明の請求項13にかかわる磁気記録装
置においては、前記磁気記録媒体の平均表面粗さが0.
1nm以上10nm以下であることが、安価な磁気記録
装置をうることができるので好ましい。
置においては、前記磁気記録媒体の平均表面粗さが0.
1nm以上10nm以下であることが、安価な磁気記録
装置をうることができるので好ましい。
【0029】本発明の請求項14にかかわる磁気ヘッド
の製法は、(a-1)第1の磁気シールドを形成する工程、
(a-2)第1の絶縁層を形成する工程、(a-3)磁界検出素子
を順次積層する工程、(a-4)磁界検出素子高さを規制す
る工程、(a-5)磁界検出素子高さの規制に用いたレジス
トを残したまま第2の絶縁膜を形成し、そののちにリフ
トオフする工程、(a-6)磁束案内膜を形成する工程、(a-
7)配線材料膜をリフトオフ法で形成する工程、(a-8)磁
束案内膜高さを規制する工程、(a-9)第3の絶縁層を形
成する工程、および、(a-10)第2の磁気シールドを形成
する工程、を含んでいる。
の製法は、(a-1)第1の磁気シールドを形成する工程、
(a-2)第1の絶縁層を形成する工程、(a-3)磁界検出素子
を順次積層する工程、(a-4)磁界検出素子高さを規制す
る工程、(a-5)磁界検出素子高さの規制に用いたレジス
トを残したまま第2の絶縁膜を形成し、そののちにリフ
トオフする工程、(a-6)磁束案内膜を形成する工程、(a-
7)配線材料膜をリフトオフ法で形成する工程、(a-8)磁
束案内膜高さを規制する工程、(a-9)第3の絶縁層を形
成する工程、および、(a-10)第2の磁気シールドを形成
する工程、を含んでいる。
【0030】また、本発明の請求項15にかかわる磁気
ヘッドの製法は、(b-1)第1の磁気シールドを形成する
工程、(b-2)第1の絶縁層を形成する工程、(b-3)第1の
磁束案内膜を形成する工程、(b-4)磁界検出素子を順次
積層する工程、(b-5)磁界検出素子高さを規制する工
程、(b-6)磁界検出素子高さの規制に用いたレジストを
残したまま第2磁束案内膜を形成し、そののちにリフト
オフする工程、(b-7)配線材料膜をリフトオフ法で形成
する工程、(b-8)磁束案内膜高さを規制する工程、(b-9)
第2の絶縁層を形成する工程、および、(b-10)第2の磁
気シールドを形成する工程、を含んでいる。
ヘッドの製法は、(b-1)第1の磁気シールドを形成する
工程、(b-2)第1の絶縁層を形成する工程、(b-3)第1の
磁束案内膜を形成する工程、(b-4)磁界検出素子を順次
積層する工程、(b-5)磁界検出素子高さを規制する工
程、(b-6)磁界検出素子高さの規制に用いたレジストを
残したまま第2磁束案内膜を形成し、そののちにリフト
オフする工程、(b-7)配線材料膜をリフトオフ法で形成
する工程、(b-8)磁束案内膜高さを規制する工程、(b-9)
第2の絶縁層を形成する工程、および、(b-10)第2の磁
気シールドを形成する工程、を含んでいる。
【0031】MRやGMRなどを用いる磁界検出素子は
感磁部の磁化の向きの変化、すなわち磁化回転角の変化
により信号が変化するものである。従来のフラックスガ
イド型のヘッドは信号磁界に対応する磁束をフラックス
ガイド内部に導入し、それにより磁界検出素子に磁界を
印加し、その結果として感磁部の磁化の向きを変化させ
ている。このため、信号磁界と磁界検出素子とのあいだ
には、磁束に変換し、磁界に変換し、さらに磁化回転角
に変換するという3段階の変換があり、磁化の変化を検
出するためには非効率である。
感磁部の磁化の向きの変化、すなわち磁化回転角の変化
により信号が変化するものである。従来のフラックスガ
イド型のヘッドは信号磁界に対応する磁束をフラックス
ガイド内部に導入し、それにより磁界検出素子に磁界を
印加し、その結果として感磁部の磁化の向きを変化させ
ている。このため、信号磁界と磁界検出素子とのあいだ
には、磁束に変換し、磁界に変換し、さらに磁化回転角
に変換するという3段階の変換があり、磁化の変化を検
出するためには非効率である。
【0032】本発明によれば、交換結合によりフラック
スガイド内部での磁化回転(以下、単に「フラックスガ
イドの磁化回転」という)を直接的に磁界検出素子の感
磁部内部での磁化回転(以下、単に「感磁部の磁化回転
という」)とするため、信号磁界と磁界検出素子とのあ
いだの変換効率が極めてよく、またフラックスガイドは
磁界検出素子よりもさらにヘッド内部まで連続している
ので、フラックスガイドの摺動面と反対側の端部に現れ
る磁極による反磁界の影響が少なく、媒体から発生した
信号磁界に対応する磁束をフラックスガイド中に高効率
でヘッド内部まで導くことができる。さらに、フラック
スガイドが連続しているため、バルクハウゼンノイズ発
生の起因となる、磁化回転をピン留めする部分が発生し
にくい。
スガイド内部での磁化回転(以下、単に「フラックスガ
イドの磁化回転」という)を直接的に磁界検出素子の感
磁部内部での磁化回転(以下、単に「感磁部の磁化回転
という」)とするため、信号磁界と磁界検出素子とのあ
いだの変換効率が極めてよく、またフラックスガイドは
磁界検出素子よりもさらにヘッド内部まで連続している
ので、フラックスガイドの摺動面と反対側の端部に現れ
る磁極による反磁界の影響が少なく、媒体から発生した
信号磁界に対応する磁束をフラックスガイド中に高効率
でヘッド内部まで導くことができる。さらに、フラック
スガイドが連続しているため、バルクハウゼンノイズ発
生の起因となる、磁化回転をピン留めする部分が発生し
にくい。
【0033】以上のため、ヘッドと媒体とが接触すると
きに発生する摩擦熱により生じる信号の乱れを一般にサ
ーマルアスペリティーというが、このサーマルアスペリ
ティーやヘッド磨耗などに対して裕度をもたせるように
磁界検出素子をヘッドの内部に配置したが、従来のヘッ
ドに比べてなお高い再生感度と安定性とを有しうる。
きに発生する摩擦熱により生じる信号の乱れを一般にサ
ーマルアスペリティーというが、このサーマルアスペリ
ティーやヘッド磨耗などに対して裕度をもたせるように
磁界検出素子をヘッドの内部に配置したが、従来のヘッ
ドに比べてなお高い再生感度と安定性とを有しうる。
【0034】さらに、磁界検出素子の端部とヘッド摺動
面との距離が0.1μm以上あることにより、ヘッドの
耐磨耗特性を向上させることができる。また、前記距離
が、上下いずれかの磁気シールドのうち、もっとも近接
している部分の距離の30倍以下であることにより、媒
体から発生した信号磁界に対応し、フラックスガイドに
引き込まれた磁束が磁界検出素子の端部に到達するまで
に磁気シールドに吸収されることにより減衰するのを小
さくすることができる。
面との距離が0.1μm以上あることにより、ヘッドの
耐磨耗特性を向上させることができる。また、前記距離
が、上下いずれかの磁気シールドのうち、もっとも近接
している部分の距離の30倍以下であることにより、媒
体から発生した信号磁界に対応し、フラックスガイドに
引き込まれた磁束が磁界検出素子の端部に到達するまで
に磁気シールドに吸収されることにより減衰するのを小
さくすることができる。
【0035】さらに、フラックスガイドの磁気ヘッド摺
動面の反対側の端面と、磁界検出素子の磁気ヘッド摺動
面から遠い側の端面との距離が、磁界検出素子のヘッド
高さ方向の両端の距離である磁界検出素子高さの1/2
以上あることにより、磁界検出素子の磁気ヘッド摺動面
から遠い側の端面の位置においてもフラックスガイドを
通過する磁束の減衰を小さくすることができる。
動面の反対側の端面と、磁界検出素子の磁気ヘッド摺動
面から遠い側の端面との距離が、磁界検出素子のヘッド
高さ方向の両端の距離である磁界検出素子高さの1/2
以上あることにより、磁界検出素子の磁気ヘッド摺動面
から遠い側の端面の位置においてもフラックスガイドを
通過する磁束の減衰を小さくすることができる。
【0036】さらに、磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜
厚をTfとし、磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM
1、膜厚をT1とあらわし、磁束案内膜または磁界検出
素子の感磁部が多層膜で構成されていたばあい、Mf・
TfおよびM1・T1は各層の飽和磁化と膜厚との積を
加算した数値であらわすものとしたとき、式(1): R=(M1・T1)/(Mf・Tf) (1) によってえられる比Rの値を、0.2以上かつ0.7以
下としたことにより、磁界検出素子の感磁部の機能を失
わない範囲で磁界検出素子の感磁部の磁気特性がフラッ
クスガイドの磁化回転動作に与える影響を少なくするこ
とができる。
厚をTfとし、磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM
1、膜厚をT1とあらわし、磁束案内膜または磁界検出
素子の感磁部が多層膜で構成されていたばあい、Mf・
TfおよびM1・T1は各層の飽和磁化と膜厚との積を
加算した数値であらわすものとしたとき、式(1): R=(M1・T1)/(Mf・Tf) (1) によってえられる比Rの値を、0.2以上かつ0.7以
下としたことにより、磁界検出素子の感磁部の機能を失
わない範囲で磁界検出素子の感磁部の磁気特性がフラッ
クスガイドの磁化回転動作に与える影響を少なくするこ
とができる。
【0037】さらに、フラックスガイドの膜厚が5nm
以上であることにより、媒体から発生した信号磁界に対
応してフラックスガイド中に引き込まれる磁束を大きく
するとともに、フラックスガイド中で磁界検出素子の感
磁部において交換結合により磁気的に結合された部分の
磁気特性が感磁部の磁気特性の影響を受けにくくするこ
とができる。また、フラックスガイドの膜厚が20nm
以下であることにより、長手方向の感度を向上させ、磁
気シールドとの絶縁を容易にすることができる。
以上であることにより、媒体から発生した信号磁界に対
応してフラックスガイド中に引き込まれる磁束を大きく
するとともに、フラックスガイド中で磁界検出素子の感
磁部において交換結合により磁気的に結合された部分の
磁気特性が感磁部の磁気特性の影響を受けにくくするこ
とができる。また、フラックスガイドの膜厚が20nm
以下であることにより、長手方向の感度を向上させ、磁
気シールドとの絶縁を容易にすることができる。
【0038】また、反強磁性層、第2の強磁性層、非磁
性層、第1の強磁性層膜が順次積層されている磁界検出
素子において、2つの工程すなわち、(a-4)磁界検出素
子高さを規制する工程と、(a-5)磁界検出素子高さの規
制に用いたレジストを残したまま第2の絶縁膜を形成
し、そののちにリフトオフする工程と、をもちいること
により、フラックスガイドがGMR素子に含まれる反強
磁性層、第2の強磁性層などに接触するので磁気特性が
乱れることを防止することができる。また、フラックス
ガイドの成膜面を平坦にすることによりフラックスガイ
ドの磁気特性の安定性をうることができる。
性層、第1の強磁性層膜が順次積層されている磁界検出
素子において、2つの工程すなわち、(a-4)磁界検出素
子高さを規制する工程と、(a-5)磁界検出素子高さの規
制に用いたレジストを残したまま第2の絶縁膜を形成
し、そののちにリフトオフする工程と、をもちいること
により、フラックスガイドがGMR素子に含まれる反強
磁性層、第2の強磁性層などに接触するので磁気特性が
乱れることを防止することができる。また、フラックス
ガイドの成膜面を平坦にすることによりフラックスガイ
ドの磁気特性の安定性をうることができる。
【0039】また、第1の強磁性層、非磁性層、第2の
強磁性層、反強磁性層が順次積層されている磁界検出素
子において、2つの工程すなわち、(b-3)第1のフラッ
クスガイド膜を形成する工程と、(b-4)第1の強磁性
層、非磁性層、第2の強磁性層、反強磁性層を順次積層
する工程とを行い、さらに、(b-5)磁界検出素子高さを
規制する工程と、(b-6)磁界検出素子高さの規制に用い
たレジストを残したまま第2フラックスガイドを形成
し、そののちにリフトオフする工程とを用いることによ
り、磁界検出素子高さを規制する工程をリフトオフ法を
用いずに製造することができるので、磁界検出素子の特
性の安定化がえられる。
強磁性層、反強磁性層が順次積層されている磁界検出素
子において、2つの工程すなわち、(b-3)第1のフラッ
クスガイド膜を形成する工程と、(b-4)第1の強磁性
層、非磁性層、第2の強磁性層、反強磁性層を順次積層
する工程とを行い、さらに、(b-5)磁界検出素子高さを
規制する工程と、(b-6)磁界検出素子高さの規制に用い
たレジストを残したまま第2フラックスガイドを形成
し、そののちにリフトオフする工程とを用いることによ
り、磁界検出素子高さを規制する工程をリフトオフ法を
用いずに製造することができるので、磁界検出素子の特
性の安定化がえられる。
【0040】また、安価ではあるが表面粗さがスパッタ
ハードディスク媒体に比較して劣るフレキシブル媒体に
対しても、本発明にかかわるヘッドは一定量の磨耗を許
容できるので、信頼性の高いヘッドメディアインターフ
ェイスをうる。また、同様にサーマルアスペリティーに
対しても、磁界検出素子を摺動面から充分に離すことが
できるので、ヘッドの摩耗の問題を回避できる。さら
に、フレキシブル媒体の平均表面粗さRaを10nm以
下にすることによって、前述した問題の許容度を増すこ
とができるとともに、接触記録方式や低浮上記録方式の
ばあいの実効的な空隙損失を媒体の表面粗さとほぼ無関
係にすることができる。
ハードディスク媒体に比較して劣るフレキシブル媒体に
対しても、本発明にかかわるヘッドは一定量の磨耗を許
容できるので、信頼性の高いヘッドメディアインターフ
ェイスをうる。また、同様にサーマルアスペリティーに
対しても、磁界検出素子を摺動面から充分に離すことが
できるので、ヘッドの摩耗の問題を回避できる。さら
に、フレキシブル媒体の平均表面粗さRaを10nm以
下にすることによって、前述した問題の許容度を増すこ
とができるとともに、接触記録方式や低浮上記録方式の
ばあいの実効的な空隙損失を媒体の表面粗さとほぼ無関
係にすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態について詳細に説明する。
発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0042】実施の形態1.図1および図2はそれぞれ
本発明の一実施の形態にかかわる磁気ヘッド(ヘッド)
の主要部を側面から見た断面説明図および下部から見た
断面説明図である。図1において1はヘッド摺動面(摺
動面)であり、2は磁束案内膜であるフラックスガイド
であり、たとえば組成Co91.6Zr2.5Nb5.9(at
%)の膜がスパッタ法で成膜され、厚さ約10nmのト
ラック幅方向に一軸異方性を有しており、つぎに述べる
磁界検出素子3よりもヘッド高さ方向(摺動面の法線方
向、以下、単にヘッド高さ方向という)に対して高い位
置まで連続するよう形成されている。また、3は磁界検
出素子であり、11は下磁気シールドであり、12は上
磁気シールドであり、4aは磁気シールド11の上面と
フラックスガイド2の下面との距離に相当する下ギャッ
プ長であり、4bは上磁気シールド11の下面とフラッ
クスガイド2の上面との距離に相当する上ギャップ長で
ある。17は非磁性層であり、20はフラックスガイド
の全長であるフラックスガイド高さであり、21は摺動
面1と、磁界検出素子3の摺動面1に近い側の端面との
距離に相当する引き込み高さであり、22は磁界検出素
子3の幅に相当する磁界検出素子高さであり、23は磁
界検出素子3の摺動面1から遠い側の端面とフラックス
ガイド2の摺動面1と反対側の端面との距離に相当する
流出高さである。図1に示されたヘッドの主要部のう
ち、フラックスガイド、磁界検出素子ならびに上磁気シ
ールドおよび下磁気シールド以外の部分は非磁性層17
である。また、図2において、8aおよび8bは電極で
あり、9は再生トラック幅に相当する。図1および図2
に示されたように、本発明にかかわるヘッドは、フラッ
クスガイドと、フラックスガイドの上下に非磁性層17
を介してそれぞれ設けられる上磁気シールドおよび下磁
気シールドと、フラックスガイドの一方の主面(図1に
おいて符号Sで示される)に接する所定の位置に設けら
れる磁界検出素子とが、非磁性層17に埋め込まれるよ
うにして、かつフラックスガイドの端部ならびに上磁気
シールドおよび下磁気シールドの端部が同一平面上とな
るように配設されてこの平面がヘッドとしての摺動面の
一部をなすようにされている。フラックスガイド2は、
媒体による記録信号に対応した磁束を磁界検出素子に導
くものであり、軟磁気特性を有する材料によって形成さ
れ、材料の例としてCo−Zr−Nbをあげることがで
きる。上下の磁気シールドは軟磁気特性を有する材料が
用いられ、例としてCo−Zr−Nbなどをあげること
ができる。また、これらの構成要素は、たとえばAl2
O3などからなる非磁性層17中に埋め込むようにして
配設されている。
本発明の一実施の形態にかかわる磁気ヘッド(ヘッド)
の主要部を側面から見た断面説明図および下部から見た
断面説明図である。図1において1はヘッド摺動面(摺
動面)であり、2は磁束案内膜であるフラックスガイド
であり、たとえば組成Co91.6Zr2.5Nb5.9(at
%)の膜がスパッタ法で成膜され、厚さ約10nmのト
ラック幅方向に一軸異方性を有しており、つぎに述べる
磁界検出素子3よりもヘッド高さ方向(摺動面の法線方
向、以下、単にヘッド高さ方向という)に対して高い位
置まで連続するよう形成されている。また、3は磁界検
出素子であり、11は下磁気シールドであり、12は上
磁気シールドであり、4aは磁気シールド11の上面と
フラックスガイド2の下面との距離に相当する下ギャッ
プ長であり、4bは上磁気シールド11の下面とフラッ
クスガイド2の上面との距離に相当する上ギャップ長で
ある。17は非磁性層であり、20はフラックスガイド
の全長であるフラックスガイド高さであり、21は摺動
面1と、磁界検出素子3の摺動面1に近い側の端面との
距離に相当する引き込み高さであり、22は磁界検出素
子3の幅に相当する磁界検出素子高さであり、23は磁
界検出素子3の摺動面1から遠い側の端面とフラックス
ガイド2の摺動面1と反対側の端面との距離に相当する
流出高さである。図1に示されたヘッドの主要部のう
ち、フラックスガイド、磁界検出素子ならびに上磁気シ
ールドおよび下磁気シールド以外の部分は非磁性層17
である。また、図2において、8aおよび8bは電極で
あり、9は再生トラック幅に相当する。図1および図2
に示されたように、本発明にかかわるヘッドは、フラッ
クスガイドと、フラックスガイドの上下に非磁性層17
を介してそれぞれ設けられる上磁気シールドおよび下磁
気シールドと、フラックスガイドの一方の主面(図1に
おいて符号Sで示される)に接する所定の位置に設けら
れる磁界検出素子とが、非磁性層17に埋め込まれるよ
うにして、かつフラックスガイドの端部ならびに上磁気
シールドおよび下磁気シールドの端部が同一平面上とな
るように配設されてこの平面がヘッドとしての摺動面の
一部をなすようにされている。フラックスガイド2は、
媒体による記録信号に対応した磁束を磁界検出素子に導
くものであり、軟磁気特性を有する材料によって形成さ
れ、材料の例としてCo−Zr−Nbをあげることがで
きる。上下の磁気シールドは軟磁気特性を有する材料が
用いられ、例としてCo−Zr−Nbなどをあげること
ができる。また、これらの構成要素は、たとえばAl2
O3などからなる非磁性層17中に埋め込むようにして
配設されている。
【0043】磁界検出素子の一例として図3にスピンバ
ルブ構造のGMR素子の断面拡大説明図を示す。図3に
おいて、31は31aおよび31bの2層からなる第1
の強磁性層であり、第1の強磁性層は磁界検出素子の感
磁部に相当しており、たとえば31aは厚さ4nmのパ
ーマロイ膜、31bは厚さ1nmのCo膜が、フラック
スガイド2の所定の一部分上すなわち図1の符号Sで表
される主面上でかつ、たとえば引き込み高さ21が0.
3μm、磁界検出素子高さ22が0.5μm、流出高さ
23が0.3μmになる位置に積層されている。32は
第1の強磁性層と第2の強磁性層との交換結合を切り離
すための非磁性層よりなるスペーサであり、たとえば厚
さ2.3nmのCu膜である。33は33aおよび33
bの2層からなる第2の強磁性層であり、たとえば33
aは厚さ4nmのパーマロイ膜であり、33bは厚さ1
nmのCo膜である。また、34はたとえば厚さ50n
mのNiOよりなる反強磁性層である。
ルブ構造のGMR素子の断面拡大説明図を示す。図3に
おいて、31は31aおよび31bの2層からなる第1
の強磁性層であり、第1の強磁性層は磁界検出素子の感
磁部に相当しており、たとえば31aは厚さ4nmのパ
ーマロイ膜、31bは厚さ1nmのCo膜が、フラック
スガイド2の所定の一部分上すなわち図1の符号Sで表
される主面上でかつ、たとえば引き込み高さ21が0.
3μm、磁界検出素子高さ22が0.5μm、流出高さ
23が0.3μmになる位置に積層されている。32は
第1の強磁性層と第2の強磁性層との交換結合を切り離
すための非磁性層よりなるスペーサであり、たとえば厚
さ2.3nmのCu膜である。33は33aおよび33
bの2層からなる第2の強磁性層であり、たとえば33
aは厚さ4nmのパーマロイ膜であり、33bは厚さ1
nmのCo膜である。また、34はたとえば厚さ50n
mのNiOよりなる反強磁性層である。
【0044】磁界検出素子としては、GMR素子のほか
にはMR素子やトンネルMR素子(以下、TMR素子と
いう)を用いることができる。TMR素子は、第1の強
磁性層と第2の強磁性層の相対的な磁化の向きの差によ
り、第1の強磁性層と第2の強磁性層とのあいだに流れ
るトンネル電流が変化する効果を利用するものである。
MR素子を用いるばあいには、磁界検出素子としては第
1の強磁性層すなわち磁界検出素子の感磁部のみでよ
い。また、磁界検出素子の感磁部の磁化の向きを、磁化
容易軸方向であるトラック幅方向からヘッド高さ方向に
45度程度傾けるためのバイアス磁界(以下、横バイア
ス磁界という)を必要とする。その磁界印加方法として
はたとえば、磁界検出素子の上に絶縁層を介して電流線
を配置し、その電流線に流れる電流により発生する磁界
を用いることができる。TMR素子を用いるばあいに
は、スペーサはアルミニウムの自然酸化膜のような、ピ
ンホールや歪みのない極薄の絶縁膜である。また電極8
a、8bをそれぞれ第1の強磁性層と第2の強磁性層あ
るいはその逆に接続する。いずれのばあいも、感磁部で
ある強磁性層はフラックスガイドの所定の一部分上に積
層されて強磁性層の磁化がフラックスガイドの磁化と磁
気的に結合されており、かつ、フラックスガイドはヘッ
ド高さ方向に対して磁界検出素子高さよりも高い位置ま
で連続している構成は同じである。前記強磁性層は磁界
検出素子の感磁部とされるため、Ni79−Fe21などの
軟磁気特性を有する材料が用いられる。また磁界検出素
子がGMRのばあい、スペーサーは第1の強磁性層と第
2の強磁性層の交換結合を切り離すために非磁性であ
り、第1の強磁性層および第2の強磁性層との界面で電
子の散乱の小さい材料が適しており、例として銅をあげ
ることができる。第2の強磁性層は反強磁性層によって
磁化の向きが固定されるものであり、例として第1の強
磁性体と同じくNi−Feがあげられる。さらに、反強
磁性層は、交換結合磁界が大きく、交換結合磁界がなく
なる温度であるブロッキング温度が高く、実用的な耐食
性を有する材料が用いられ、例としてIr−Mnなどを
あげることができる。
にはMR素子やトンネルMR素子(以下、TMR素子と
いう)を用いることができる。TMR素子は、第1の強
磁性層と第2の強磁性層の相対的な磁化の向きの差によ
り、第1の強磁性層と第2の強磁性層とのあいだに流れ
るトンネル電流が変化する効果を利用するものである。
MR素子を用いるばあいには、磁界検出素子としては第
1の強磁性層すなわち磁界検出素子の感磁部のみでよ
い。また、磁界検出素子の感磁部の磁化の向きを、磁化
容易軸方向であるトラック幅方向からヘッド高さ方向に
45度程度傾けるためのバイアス磁界(以下、横バイア
ス磁界という)を必要とする。その磁界印加方法として
はたとえば、磁界検出素子の上に絶縁層を介して電流線
を配置し、その電流線に流れる電流により発生する磁界
を用いることができる。TMR素子を用いるばあいに
は、スペーサはアルミニウムの自然酸化膜のような、ピ
ンホールや歪みのない極薄の絶縁膜である。また電極8
a、8bをそれぞれ第1の強磁性層と第2の強磁性層あ
るいはその逆に接続する。いずれのばあいも、感磁部で
ある強磁性層はフラックスガイドの所定の一部分上に積
層されて強磁性層の磁化がフラックスガイドの磁化と磁
気的に結合されており、かつ、フラックスガイドはヘッ
ド高さ方向に対して磁界検出素子高さよりも高い位置ま
で連続している構成は同じである。前記強磁性層は磁界
検出素子の感磁部とされるため、Ni79−Fe21などの
軟磁気特性を有する材料が用いられる。また磁界検出素
子がGMRのばあい、スペーサーは第1の強磁性層と第
2の強磁性層の交換結合を切り離すために非磁性であ
り、第1の強磁性層および第2の強磁性層との界面で電
子の散乱の小さい材料が適しており、例として銅をあげ
ることができる。第2の強磁性層は反強磁性層によって
磁化の向きが固定されるものであり、例として第1の強
磁性体と同じくNi−Feがあげられる。さらに、反強
磁性層は、交換結合磁界が大きく、交換結合磁界がなく
なる温度であるブロッキング温度が高く、実用的な耐食
性を有する材料が用いられ、例としてIr−Mnなどを
あげることができる。
【0045】つぎに本実施の形態にかかわる磁気ヘッド
の動作について説明する。図4に本発明の一実施の形態
であるヘッドと、媒体7の磁化遷移領域41がヘッドの
フラックスガイド2の直下に来たばあいの側面から見た
断面説明図を示す。また、磁化遷移領域41が長手方向
に順次相対的に移動したばあいの側面から見た断面図を
図5および図6に示す。図4、図5および図6におい
て、7は磁気記録媒体(媒体)であり、41は磁化遷移
領域であり、42は磁束の流れ(以下、単に「磁束」と
もいう)であり、その他の符号は図1と共通である。ま
た、磁束の流れを示すためにフラックスガイドなどはハ
ッチングを省略して示した。ここで、媒体の磁化方向
は、磁化遷移領域41をはさんでN極とN極とが対向す
るように設定されており、したがって磁束42も磁化遷
移領域をはさんで矢印が対向するように図示されてい
る。図4に示したように、磁束42は媒体7からフラッ
クスガイド2に流入して、大部分はフラックスガイド2
の摺動面1から遠い側の端面近くまで達し、下磁気シー
ルド11、および上磁気シールド12に抜け、一部はフ
ラックスガイド2の途中から下磁気シールド11、およ
び上磁気シールド12に抜ける。ただし磁束42は矢印
の方向と長さで磁束の流れる方向と数の大きさを概念的
に示している。フラックスガイド2の各部分は流れる磁
束に応じて一定の磁化回転が行われている。磁界検出素
子3として用いたGMR素子の感磁部に相当する第1の
強磁性層31の磁化はフラックスガイド2の磁化と交換
結合により結合させているので、感磁部である第1の強
磁性層31ではフラックスガイド2の磁化回転と同程度
の磁化回転が起こる。詳しくは後述するが、式(1): R=(M1・T1)/(Mf・Tf) (1) によってえられる比Rを0.6程度にしたのでフラック
スガイドの磁化回転に対する第1の強磁性層31の磁化
の影響は小さく、これはフラックスガイド2のみを考慮
したばあいと同程度となる。第1の強磁性層31の磁化
回転角すなわちフラックスガイドの磁化回転角と反強磁
性層34に固定された第2の強磁性層33のお互いの磁
化の相対角度に相当した抵抗の変化がえられる。この抵
抗変化を利用して、たとえば図2において、一定値のセ
ンス電流を電極8aから電極8bへ流すことにより磁界
検出素子3の抵抗変化に対応して電極8aと8bとのあ
いだの電圧変化として信号をうることができる。
の動作について説明する。図4に本発明の一実施の形態
であるヘッドと、媒体7の磁化遷移領域41がヘッドの
フラックスガイド2の直下に来たばあいの側面から見た
断面説明図を示す。また、磁化遷移領域41が長手方向
に順次相対的に移動したばあいの側面から見た断面図を
図5および図6に示す。図4、図5および図6におい
て、7は磁気記録媒体(媒体)であり、41は磁化遷移
領域であり、42は磁束の流れ(以下、単に「磁束」と
もいう)であり、その他の符号は図1と共通である。ま
た、磁束の流れを示すためにフラックスガイドなどはハ
ッチングを省略して示した。ここで、媒体の磁化方向
は、磁化遷移領域41をはさんでN極とN極とが対向す
るように設定されており、したがって磁束42も磁化遷
移領域をはさんで矢印が対向するように図示されてい
る。図4に示したように、磁束42は媒体7からフラッ
クスガイド2に流入して、大部分はフラックスガイド2
の摺動面1から遠い側の端面近くまで達し、下磁気シー
ルド11、および上磁気シールド12に抜け、一部はフ
ラックスガイド2の途中から下磁気シールド11、およ
び上磁気シールド12に抜ける。ただし磁束42は矢印
の方向と長さで磁束の流れる方向と数の大きさを概念的
に示している。フラックスガイド2の各部分は流れる磁
束に応じて一定の磁化回転が行われている。磁界検出素
子3として用いたGMR素子の感磁部に相当する第1の
強磁性層31の磁化はフラックスガイド2の磁化と交換
結合により結合させているので、感磁部である第1の強
磁性層31ではフラックスガイド2の磁化回転と同程度
の磁化回転が起こる。詳しくは後述するが、式(1): R=(M1・T1)/(Mf・Tf) (1) によってえられる比Rを0.6程度にしたのでフラック
スガイドの磁化回転に対する第1の強磁性層31の磁化
の影響は小さく、これはフラックスガイド2のみを考慮
したばあいと同程度となる。第1の強磁性層31の磁化
回転角すなわちフラックスガイドの磁化回転角と反強磁
性層34に固定された第2の強磁性層33のお互いの磁
化の相対角度に相当した抵抗の変化がえられる。この抵
抗変化を利用して、たとえば図2において、一定値のセ
ンス電流を電極8aから電極8bへ流すことにより磁界
検出素子3の抵抗変化に対応して電極8aと8bとのあ
いだの電圧変化として信号をうることができる。
【0046】つぎに、図5に示したように、磁化遷移領
域41が長手方向に順次相対的に移動したばあいは、磁
化遷移領域41近傍からでた磁束はフラックスガイド2
に流入するよりも、一方の磁気シールド(ここでは上磁
気シールド12)に直接流入するようになるため、磁界
検出素子3における第1の強磁性層31の磁化回転角は
小さくなる。すなわち、下ギャップ長4a、上ギャップ
長4bが狭いほど磁気ヘッドの長手方向の空間分解能は
向上する。一方、いったんフラックスガイドに流入した
磁束が磁界検出素子3まで届かず、磁気シールドに抜け
出す割合は、下ギャップ長4a、上ギャップ長4bが狭
いほど大きくなる。
域41が長手方向に順次相対的に移動したばあいは、磁
化遷移領域41近傍からでた磁束はフラックスガイド2
に流入するよりも、一方の磁気シールド(ここでは上磁
気シールド12)に直接流入するようになるため、磁界
検出素子3における第1の強磁性層31の磁化回転角は
小さくなる。すなわち、下ギャップ長4a、上ギャップ
長4bが狭いほど磁気ヘッドの長手方向の空間分解能は
向上する。一方、いったんフラックスガイドに流入した
磁束が磁界検出素子3まで届かず、磁気シールドに抜け
出す割合は、下ギャップ長4a、上ギャップ長4bが狭
いほど大きくなる。
【0047】つぎに本発明の実施の形態1.をより詳細
に説明する。図7は、保磁力340kA/m、残留磁化
0.42T、媒体厚0.2μmの媒体を用いたばあいの
フラックスガイド内の磁束密度の分布を示すグラフであ
る。横軸は(摺動面からの距離)/(ギャップ長)を示
しており、縦軸はギャップ長を示している。また、図7
の(b)は、図7の(a)のうち、(摺動面からの距
離)/(ギャップ長)の0から10までと、磁束密度
(T)の0.8から1までとの範囲を拡大して示してい
る。図7においてフラックスガイド高さおよび摺動面か
らの距離は、いずれもギャップ長で規格化して、フラッ
クスガイド内の磁束密度が示されている。すなわち、フ
ラックスガイド高さをギャップ長で除した値Qをパラメ
ータとし、値Qが10、20、30、40または100
となるようにフラックスガイド高さを設定したそれぞれ
のヘッドにおいて、同様にギャップ長で規格化した、摺
動面からの距離を変化させたときフラックスガイド内の
磁束密度がどのように変化するかが示されている。ただ
し、ヘッドと媒体との配置関係は図4に示した配置と同
様であり、フラックスガイド2の飽和磁束密度は1T、
フラックスガイドの膜厚は10nmである。前述のよう
に摺動面からの距離をギャップ長で除して規格化したの
は、後述する図15に示すように、フラックスガイド内
の磁束密度を一定とすると摺動面からの距離とギャップ
長とは比例の関係にあるためである。図7に示されるよ
うに、フラックスガイド中の磁束密度は、規格化した摺
動面からの距離1〜4で最大である。そのため、磁界検
出素子3の配置は、規格化した引き込み高さ21を1、
規格化した磁界検出素子高さ22を3以下にするともっ
とも磁束密度が高くなり、したがって再生感度が高くな
ることがわかる。しかしながら、試作したヘッドの実施
の形態では製造精度の都合や要求される信頼性を考慮し
て、上ギャップ長および下ギャップ長をいずれも0.1
μmとし、引き込み高さ21は0.3μm、磁界検出素
子高さ22は0.5μm程度とした。引き込み高さは摺
動面と、磁界検出素子の、摺動面に近い側の端面との距
離をあらわしているが、引き込み高さは0.1μm以上
で、かつ、磁界検出素子と最も近接している磁気シール
ドとの距離の30倍を超えない範囲で定める。
に説明する。図7は、保磁力340kA/m、残留磁化
0.42T、媒体厚0.2μmの媒体を用いたばあいの
フラックスガイド内の磁束密度の分布を示すグラフであ
る。横軸は(摺動面からの距離)/(ギャップ長)を示
しており、縦軸はギャップ長を示している。また、図7
の(b)は、図7の(a)のうち、(摺動面からの距
離)/(ギャップ長)の0から10までと、磁束密度
(T)の0.8から1までとの範囲を拡大して示してい
る。図7においてフラックスガイド高さおよび摺動面か
らの距離は、いずれもギャップ長で規格化して、フラッ
クスガイド内の磁束密度が示されている。すなわち、フ
ラックスガイド高さをギャップ長で除した値Qをパラメ
ータとし、値Qが10、20、30、40または100
となるようにフラックスガイド高さを設定したそれぞれ
のヘッドにおいて、同様にギャップ長で規格化した、摺
動面からの距離を変化させたときフラックスガイド内の
磁束密度がどのように変化するかが示されている。ただ
し、ヘッドと媒体との配置関係は図4に示した配置と同
様であり、フラックスガイド2の飽和磁束密度は1T、
フラックスガイドの膜厚は10nmである。前述のよう
に摺動面からの距離をギャップ長で除して規格化したの
は、後述する図15に示すように、フラックスガイド内
の磁束密度を一定とすると摺動面からの距離とギャップ
長とは比例の関係にあるためである。図7に示されるよ
うに、フラックスガイド中の磁束密度は、規格化した摺
動面からの距離1〜4で最大である。そのため、磁界検
出素子3の配置は、規格化した引き込み高さ21を1、
規格化した磁界検出素子高さ22を3以下にするともっ
とも磁束密度が高くなり、したがって再生感度が高くな
ることがわかる。しかしながら、試作したヘッドの実施
の形態では製造精度の都合や要求される信頼性を考慮し
て、上ギャップ長および下ギャップ長をいずれも0.1
μmとし、引き込み高さ21は0.3μm、磁界検出素
子高さ22は0.5μm程度とした。引き込み高さは摺
動面と、磁界検出素子の、摺動面に近い側の端面との距
離をあらわしているが、引き込み高さは0.1μm以上
で、かつ、磁界検出素子と最も近接している磁気シール
ドとの距離の30倍を超えない範囲で定める。
【0048】ここで、0.1μmと限定する理由は、耐
摩耗性の観点以外にも、ヘッドが媒体表面の凹凸中の突
起と接触するときに発生する摩擦熱から生じるフラッシ
ュ温度の電磁変換特性に与える影響(以下、サーマルア
スペリティという)が事実上無視できるからである。本
実施の形態において試作する磁気ヘッドでは、引き込み
高さが0.05μmでは、サーマルアスペリティによる
再生出力の変動が20〜50%程度発生するのに対し、
引き込み高さが0.1μmでは10%以下となってい
る。また、前記30倍を超えないと限定する理由は、図
7から明らかなように、フラックスガイド高さによら
ず、30倍以上ではフラックスガイド中を磁束がほぼ通
過しないためである。また、規格化したフラックスガイ
ド高さが30のものと、40〜100のものを比較する
と、規格化した摺動面からの距離が30以下において、
同程度の磁束密度分布である。本発明にかかわるヘッド
では、電極8aと8bとのあいだを流れるセンス電流は
フラックスガイドにも分流し、全体としての磁気抵抗変
化率を低下させるので、この観点からはフラックスガイ
ド高さ20は小さい方が望ましい。このため、試作ヘッ
ドのもとでは、フラックスガイド高さ20は3μmが最
適である。
摩耗性の観点以外にも、ヘッドが媒体表面の凹凸中の突
起と接触するときに発生する摩擦熱から生じるフラッシ
ュ温度の電磁変換特性に与える影響(以下、サーマルア
スペリティという)が事実上無視できるからである。本
実施の形態において試作する磁気ヘッドでは、引き込み
高さが0.05μmでは、サーマルアスペリティによる
再生出力の変動が20〜50%程度発生するのに対し、
引き込み高さが0.1μmでは10%以下となってい
る。また、前記30倍を超えないと限定する理由は、図
7から明らかなように、フラックスガイド高さによら
ず、30倍以上ではフラックスガイド中を磁束がほぼ通
過しないためである。また、規格化したフラックスガイ
ド高さが30のものと、40〜100のものを比較する
と、規格化した摺動面からの距離が30以下において、
同程度の磁束密度分布である。本発明にかかわるヘッド
では、電極8aと8bとのあいだを流れるセンス電流は
フラックスガイドにも分流し、全体としての磁気抵抗変
化率を低下させるので、この観点からはフラックスガイ
ド高さ20は小さい方が望ましい。このため、試作ヘッ
ドのもとでは、フラックスガイド高さ20は3μmが最
適である。
【0049】実施の形態2.つぎに本発明のヘッドの製
法を、試作したヘッドの一例をもとに以下に図を用いて
説明する。図8、9、10、11、12、13および1
4は、本実施の形態にかかわるヘッドの製造工程を示す
説明図であり、これらの図において、3bはGMR素子
であり、13は基板であり、14は下ギャップであり、
15は絶縁膜であり、61はレジスト(フォトレジス
ト)であり、その他の符号は、図1〜図7までに示した
符号と同一である。なお、以下の図は上面図とその下お
よびその右にそれぞれ、摺動面からみた断面説明図、側
面から見た断面説明図を同時に示している。
法を、試作したヘッドの一例をもとに以下に図を用いて
説明する。図8、9、10、11、12、13および1
4は、本実施の形態にかかわるヘッドの製造工程を示す
説明図であり、これらの図において、3bはGMR素子
であり、13は基板であり、14は下ギャップであり、
15は絶縁膜であり、61はレジスト(フォトレジス
ト)であり、その他の符号は、図1〜図7までに示した
符号と同一である。なお、以下の図は上面図とその下お
よびその右にそれぞれ、摺動面からみた断面説明図、側
面から見た断面説明図を同時に示している。
【0050】まず、基板13として絶縁膜に被われたア
ルミナ・チタン・カーバイド基板(以下、アルチック基
板という)に第1の磁気シールドである下磁気シールド
11となるCo−Zr−Nb膜を1μm、スパッタリン
グ法により成膜し、所定の形状に写真製版技術を用いて
エッチングを行い(工程(a-1))、そののち、下ギャッ
プ14となるアルミナ絶縁膜を0.1μm成膜し(工程
(a-2))、磁界検出素子としてGMR素子3bをスパッ
タリング法で成膜したところを図8に示す。GMR素子
3bを形成するため反強磁性層としてNiOを50n
m、第2の強磁性層33としてパーマロイを3nmおよ
びCoを1nm、非磁性層としてCuを2.3nm、2
層からなる第1の強磁性層としてCoを0.5nmおよ
びパーマロイを4nmを順次積層して形成した(工程(a
-3))。またGMR素子3bの上下には保護膜および下
地膜(図示せず)を設けた。つぎに、図9に示すごとく
磁界検出素子高さ22を形成するためにレジスト61を
形成した(工程(a-4))。つぎに、図10に示すごと
く、余剰のGMR素子3bのエッチングを行い、磁界検
出素子高さ22を形成した。つぎに、図11に示すごと
く、たとえばアルミナからなる絶縁膜15を磁界検出素
子の厚さに相当する52nm程度成膜して磁界検出素子
高さを規制した(工程(a-5))。
ルミナ・チタン・カーバイド基板(以下、アルチック基
板という)に第1の磁気シールドである下磁気シールド
11となるCo−Zr−Nb膜を1μm、スパッタリン
グ法により成膜し、所定の形状に写真製版技術を用いて
エッチングを行い(工程(a-1))、そののち、下ギャッ
プ14となるアルミナ絶縁膜を0.1μm成膜し(工程
(a-2))、磁界検出素子としてGMR素子3bをスパッ
タリング法で成膜したところを図8に示す。GMR素子
3bを形成するため反強磁性層としてNiOを50n
m、第2の強磁性層33としてパーマロイを3nmおよ
びCoを1nm、非磁性層としてCuを2.3nm、2
層からなる第1の強磁性層としてCoを0.5nmおよ
びパーマロイを4nmを順次積層して形成した(工程(a
-3))。またGMR素子3bの上下には保護膜および下
地膜(図示せず)を設けた。つぎに、図9に示すごとく
磁界検出素子高さ22を形成するためにレジスト61を
形成した(工程(a-4))。つぎに、図10に示すごと
く、余剰のGMR素子3bのエッチングを行い、磁界検
出素子高さ22を形成した。つぎに、図11に示すごと
く、たとえばアルミナからなる絶縁膜15を磁界検出素
子の厚さに相当する52nm程度成膜して磁界検出素子
高さを規制した(工程(a-5))。
【0051】つぎに図12に示すごとくリフトオフ法に
よりレジスト61を除去し、逆スパッタ法などでGMR
素子3bの感磁部である第1の強磁性層と交換結合する
ように表面を清浄にしたのち、フラックスガイド2とし
てCo−Zr−Nbを10nm成膜した(工程(a-
6))。つぎに、図13に示すごとくトラック幅に相当す
る幅のレジスト62を形成し、電極8aおよび8b用に
Cuの膜を厚さ150nm成膜したのち、リフトオフ法
でレジストを除去した(工程(a-7))。つぎに、図14
に示すごとく流出高さ23に対応するフラックスガイド
の後端を決めるために、レジスト形成、エッチング、レ
ジスト除去を行った(工程(a-8))。ここでは、流出高
さが0.3μmとなるようにした。そののちは、上ギャ
ップ16(図示せず)の形成(工程(a-9))、第2の磁
気シールド膜である上磁気シールド12(図示せず)の
形成(工程(a-10))、記録ヘッドの形成、保護膜の形
成、電極引き出し部の形成など(いずれも図示せず)を
行い、引き込み高さ21を決めるスライダー加工を行っ
て、試作ヘッドをえた。ここでは引き込み高さ21は
0.3μmとした。
よりレジスト61を除去し、逆スパッタ法などでGMR
素子3bの感磁部である第1の強磁性層と交換結合する
ように表面を清浄にしたのち、フラックスガイド2とし
てCo−Zr−Nbを10nm成膜した(工程(a-
6))。つぎに、図13に示すごとくトラック幅に相当す
る幅のレジスト62を形成し、電極8aおよび8b用に
Cuの膜を厚さ150nm成膜したのち、リフトオフ法
でレジストを除去した(工程(a-7))。つぎに、図14
に示すごとく流出高さ23に対応するフラックスガイド
の後端を決めるために、レジスト形成、エッチング、レ
ジスト除去を行った(工程(a-8))。ここでは、流出高
さが0.3μmとなるようにした。そののちは、上ギャ
ップ16(図示せず)の形成(工程(a-9))、第2の磁
気シールド膜である上磁気シールド12(図示せず)の
形成(工程(a-10))、記録ヘッドの形成、保護膜の形
成、電極引き出し部の形成など(いずれも図示せず)を
行い、引き込み高さ21を決めるスライダー加工を行っ
て、試作ヘッドをえた。ここでは引き込み高さ21は
0.3μmとした。
【0052】また、アニールに関してはたとえば工程(a
-1)後、下磁気シールド膜の軟磁気特性の向上を図るた
めに、トラック幅方向に直流磁界10,000A/m程
度を印加して350度で行うアニールや、工程(a-8)
後、第2の強磁性層の磁化容易軸をヘッド高さ方向にし
第1の強磁性層およびフラックスガイドの磁化容易軸を
トラック幅方向にするために、アニール炉中で250℃
に昇温しヘッド高さ方向に直流磁界80,000A/m
程度を印加して1時間程度保持したのち、170℃にし
トラック幅ヘッド高さ方向に直流磁界10,000A/
m程度を印加して1時間程度保持するアニールを適宜行
った。磁化の方向については、フラックスガイド2およ
び第1の強磁性層31の磁化容易方向はほぼトラック幅
方向であり、第2の強磁性層33の磁化容易方向はほぼ
フラックスガイド高さ方向に設定した、また、磁気シー
ルドに関しても磁化容易方向はほぼトラック幅方向とし
た。
-1)後、下磁気シールド膜の軟磁気特性の向上を図るた
めに、トラック幅方向に直流磁界10,000A/m程
度を印加して350度で行うアニールや、工程(a-8)
後、第2の強磁性層の磁化容易軸をヘッド高さ方向にし
第1の強磁性層およびフラックスガイドの磁化容易軸を
トラック幅方向にするために、アニール炉中で250℃
に昇温しヘッド高さ方向に直流磁界80,000A/m
程度を印加して1時間程度保持したのち、170℃にし
トラック幅ヘッド高さ方向に直流磁界10,000A/
m程度を印加して1時間程度保持するアニールを適宜行
った。磁化の方向については、フラックスガイド2およ
び第1の強磁性層31の磁化容易方向はほぼトラック幅
方向であり、第2の強磁性層33の磁化容易方向はほぼ
フラックスガイド高さ方向に設定した、また、磁気シー
ルドに関しても磁化容易方向はほぼトラック幅方向とし
た。
【0053】この試作したヘッドと、保磁力340kA
/m、残留磁化0.42T、媒体厚0.2μm、表面の
平均粗さRaが8nmのメタル塗布のフレキシブル媒体
とを用いて記録再生特性を測定したところ、サーマルア
スペリティーやバルクハウゼンノイズのない安定した出
力波形がえられた。
/m、残留磁化0.42T、媒体厚0.2μm、表面の
平均粗さRaが8nmのメタル塗布のフレキシブル媒体
とを用いて記録再生特性を測定したところ、サーマルア
スペリティーやバルクハウゼンノイズのない安定した出
力波形がえられた。
【0054】実施の形態3.つぎに上ギャップ14およ
び下ギャップ16と引き込み高さ21の関係について説
明する。図15は磁気シールドとフラックスガイドとの
あいだの距離すなわち上ギャップ14および下ギャップ
16に対してフラックスガイド内部の磁束密度が0.2
Tおよび0.05Tになる摺動面からの距離の関係を示
したグラフである。図中、「片側磁気シールド」は磁気
シールドが上下いずれか一方のみにあるばあいを示し、
「両側磁気シールド」は上下の磁気シールドがフラック
スガイドに対して同一の距離にあるばあいをいう。ま
た、フラックスガイド高さ20は10μm、その厚さは
10nmとした。同図より、磁気シールドとフラックス
ガイドとのあいだの距離と、磁束が到達する距離はほぼ
比例することがわかる。また、磁気シールドを片側だけ
にしても、両側に等距離に存在するばあいと顕著な違い
はないことがわかる。また、抵抗変化率の20%以上を
使えるのは、摺動面からの距離が磁気シールドとフラッ
クスガイドとのあいだの距離の20倍程度までであり、
抵抗変化率の5%以上を使えるのは30倍程度までであ
るから、引き込み高さは磁気シールドとフラックスガイ
ドとのあいだの距離の30倍以下、望ましくは20倍以
下とする必要がある。なお、この関係はフラックスガイ
ドの膜厚が5nmから20nmまでの範囲では、ほとん
ど変化しない。また、フラックスガイドの透磁率は10
0程度以上あれば、これらの関係が成立する。
び下ギャップ16と引き込み高さ21の関係について説
明する。図15は磁気シールドとフラックスガイドとの
あいだの距離すなわち上ギャップ14および下ギャップ
16に対してフラックスガイド内部の磁束密度が0.2
Tおよび0.05Tになる摺動面からの距離の関係を示
したグラフである。図中、「片側磁気シールド」は磁気
シールドが上下いずれか一方のみにあるばあいを示し、
「両側磁気シールド」は上下の磁気シールドがフラック
スガイドに対して同一の距離にあるばあいをいう。ま
た、フラックスガイド高さ20は10μm、その厚さは
10nmとした。同図より、磁気シールドとフラックス
ガイドとのあいだの距離と、磁束が到達する距離はほぼ
比例することがわかる。また、磁気シールドを片側だけ
にしても、両側に等距離に存在するばあいと顕著な違い
はないことがわかる。また、抵抗変化率の20%以上を
使えるのは、摺動面からの距離が磁気シールドとフラッ
クスガイドとのあいだの距離の20倍程度までであり、
抵抗変化率の5%以上を使えるのは30倍程度までであ
るから、引き込み高さは磁気シールドとフラックスガイ
ドとのあいだの距離の30倍以下、望ましくは20倍以
下とする必要がある。なお、この関係はフラックスガイ
ドの膜厚が5nmから20nmまでの範囲では、ほとん
ど変化しない。また、フラックスガイドの透磁率は10
0程度以上あれば、これらの関係が成立する。
【0055】また、図16は、本実施の形態にかかわる
磁気ヘッドの側面から見た断面説明図である。図に示し
た符号は図1に示した符号と共通である。図16に示す
ように上ギャップおよび下ギャップの両方もしくは片方
を摺動面上では狭くし、ヘッド内部では広くすると、高
い線記録密度をうるとともに、フラックスガイド2の中
の磁束が到達する距離が伸びるので電磁変換特性上は望
ましい。
磁気ヘッドの側面から見た断面説明図である。図に示し
た符号は図1に示した符号と共通である。図16に示す
ように上ギャップおよび下ギャップの両方もしくは片方
を摺動面上では狭くし、ヘッド内部では広くすると、高
い線記録密度をうるとともに、フラックスガイド2の中
の磁束が到達する距離が伸びるので電磁変換特性上は望
ましい。
【0056】実施の形態4.つぎにフラックスガイドの
流出高さ23について説明する。図17は、引き込み高
さ21が0.3μmで、フレキシブル媒体を用いて記録
再生特性を測定したばあいの、流出高さ23と再生出力
の関係を示したグラフである。横軸は磁界検出素子高さ
(GMR高さ)に対する流出高さの比を示しており、縦
軸は流出高さがないばあいの再生出力に対する再生出力
の比(相対再生出力)を示している。この図17に示し
た結果によれば、磁界検出素子高さに対する流出高さの
比が0.5までは急激に再生出力が向上し、それ以上で
はあまり変化しないことがわかる。このことより、流出
高さは磁界検出素子高さの2分の1以上あることが望ま
しいことがわかる。逆に流出高さは磁界検出素子高さの
10倍を超えると、センス電流のうちフラックスガイド
の流出高さを構成する部分に分流する電流が磁界検出素
子に流れる電流より大きくなり、ヘッド全体でみたとき
の磁気抵抗変化率が著しく低下するので、10倍までの
範囲と限定する。なお、同図は引き込み高さ21が0.
3μmのばあいを示しているが、引き込み高さが異なっ
た値でも同様の依存性を示し、また、異なった媒体、異
なったフラックスガイド膜厚、異なったフラックスガイ
ド透磁率、上下で異なったギャップ長でも同様の依存性
を示す。
流出高さ23について説明する。図17は、引き込み高
さ21が0.3μmで、フレキシブル媒体を用いて記録
再生特性を測定したばあいの、流出高さ23と再生出力
の関係を示したグラフである。横軸は磁界検出素子高さ
(GMR高さ)に対する流出高さの比を示しており、縦
軸は流出高さがないばあいの再生出力に対する再生出力
の比(相対再生出力)を示している。この図17に示し
た結果によれば、磁界検出素子高さに対する流出高さの
比が0.5までは急激に再生出力が向上し、それ以上で
はあまり変化しないことがわかる。このことより、流出
高さは磁界検出素子高さの2分の1以上あることが望ま
しいことがわかる。逆に流出高さは磁界検出素子高さの
10倍を超えると、センス電流のうちフラックスガイド
の流出高さを構成する部分に分流する電流が磁界検出素
子に流れる電流より大きくなり、ヘッド全体でみたとき
の磁気抵抗変化率が著しく低下するので、10倍までの
範囲と限定する。なお、同図は引き込み高さ21が0.
3μmのばあいを示しているが、引き込み高さが異なっ
た値でも同様の依存性を示し、また、異なった媒体、異
なったフラックスガイド膜厚、異なったフラックスガイ
ド透磁率、上下で異なったギャップ長でも同様の依存性
を示す。
【0057】実施の形態5.つぎにフラックスガイドと
感磁部とについて説明する。本発明のヘッドでは、フラ
ックスガイドの磁化と磁界検出素子の感磁部の磁化は交
換結合により結合されているので、磁界検出素子の感磁
部直下のフラックスガイドの磁化回転に必要なトルク
は、磁界検出素子の感磁部が直下にない部分のフラック
スガイドの磁化回転に必要なトルクより大きくなる。す
なわち磁界に対する磁化回転の感度は低下する。ただ
し、この感度低下自体は実用上あまり問題ではなく、む
しろ、感磁部の磁気特性がフラックスガイドの磁気特性
に影響を与えるので、フラックスガイドの一軸異方性お
よび磁化回転の安定性が損なわれることの方が重要な問
題である。この問題点に対しては、感磁部の磁化と膜厚
は小さければ小さいほどよい。しかしながら、感磁部が
小さくなると、磁気抵抗変化率も小さくなる。
感磁部とについて説明する。本発明のヘッドでは、フラ
ックスガイドの磁化と磁界検出素子の感磁部の磁化は交
換結合により結合されているので、磁界検出素子の感磁
部直下のフラックスガイドの磁化回転に必要なトルク
は、磁界検出素子の感磁部が直下にない部分のフラック
スガイドの磁化回転に必要なトルクより大きくなる。す
なわち磁界に対する磁化回転の感度は低下する。ただ
し、この感度低下自体は実用上あまり問題ではなく、む
しろ、感磁部の磁気特性がフラックスガイドの磁気特性
に影響を与えるので、フラックスガイドの一軸異方性お
よび磁化回転の安定性が損なわれることの方が重要な問
題である。この問題点に対しては、感磁部の磁化と膜厚
は小さければ小さいほどよい。しかしながら、感磁部が
小さくなると、磁気抵抗変化率も小さくなる。
【0058】スパッタ法で成膜した飽和磁化1.1Tの
Co−Zr−Nb膜を直流磁界中で170℃でアニール
することによって、異方性磁界が15エルステッド、磁
化困難軸方向の保磁力が0.1エルステッド以下の一軸
異方性膜がえられたので、これをフラックスガイド2に
採用することにより、引き込み高さ21が0.3μm、
磁界検出素子高さ22が0.5μm、流出高さ23が
0.3μmのヘッドを試作した。結果を表1に示す。た
だし、磁界検出素子3の構成は、感磁部以外は実施の形
態2.と同様である。(M1・T1)/(Mf・Tf)
の値が、0.2以上0.7以下で良好なヘッド特性をえ
た。
Co−Zr−Nb膜を直流磁界中で170℃でアニール
することによって、異方性磁界が15エルステッド、磁
化困難軸方向の保磁力が0.1エルステッド以下の一軸
異方性膜がえられたので、これをフラックスガイド2に
採用することにより、引き込み高さ21が0.3μm、
磁界検出素子高さ22が0.5μm、流出高さ23が
0.3μmのヘッドを試作した。結果を表1に示す。た
だし、磁界検出素子3の構成は、感磁部以外は実施の形
態2.と同様である。(M1・T1)/(Mf・Tf)
の値が、0.2以上0.7以下で良好なヘッド特性をえ
た。
【0059】
【表1】
【0060】実施の形態6.つぎにフラックスガイド膜
厚について説明する。図18は、記録ビット長0.17
μmにおけるフラックスガイドの膜厚とヘッドの再生出
力との関係を示したグラフである。ただし、ヘッド構成
は引き込み高さ21が0.3μm、磁界検出素子高さ2
2が0.5μm、流出高さ23が0.3μm、シールド
間距離210nm、磁界検出素子3は反強磁性層34と
してNiOを50nm、第2の強磁性層33としてパー
マロイを3nmおよびCoを1nm、非磁性層32とし
てCuを2.3nm、第1の強磁性層31としてCoを
0.5nmおよびパーマロイを4nm順次積層して形成
したものであり、そのシート抵抗値は9Ω程度であり、
フラックスガイドは組成Co91.6Zr2.5Nb5.9(at
%)の膜で構成されている。なお、薄膜の抵抗値Rは、
以下の式 R=(抵抗率)×(長さ)/(断面) で表わされ、また断面は、以下の式 (断面)=(幅)×(厚さ) で表されるので、薄膜の形状が正方形(長さと幅が等し
い)であるとすると、(幅)=(長さ)であるから、結
局RはR=(抵抗率)/(厚さ)となる。このRで表わ
される抵抗値を、いわゆるシート抵抗値という。
厚について説明する。図18は、記録ビット長0.17
μmにおけるフラックスガイドの膜厚とヘッドの再生出
力との関係を示したグラフである。ただし、ヘッド構成
は引き込み高さ21が0.3μm、磁界検出素子高さ2
2が0.5μm、流出高さ23が0.3μm、シールド
間距離210nm、磁界検出素子3は反強磁性層34と
してNiOを50nm、第2の強磁性層33としてパー
マロイを3nmおよびCoを1nm、非磁性層32とし
てCuを2.3nm、第1の強磁性層31としてCoを
0.5nmおよびパーマロイを4nm順次積層して形成
したものであり、そのシート抵抗値は9Ω程度であり、
フラックスガイドは組成Co91.6Zr2.5Nb5.9(at
%)の膜で構成されている。なお、薄膜の抵抗値Rは、
以下の式 R=(抵抗率)×(長さ)/(断面) で表わされ、また断面は、以下の式 (断面)=(幅)×(厚さ) で表されるので、薄膜の形状が正方形(長さと幅が等し
い)であるとすると、(幅)=(長さ)であるから、結
局RはR=(抵抗率)/(厚さ)となる。このRで表わ
される抵抗値を、いわゆるシート抵抗値という。
【0061】図18に示したフラックスガイドの膜厚
と、ヘッドの再生出力との関係より、フラックスガイド
の膜厚が20nmを超えると、急激に再生出力は低下す
る。この理由は、長手方向の分解能の低下だけでなく、
フラックスガイド2に分流するセンス電流が増加する効
果、およびフラックスガイド2に入った磁束の中で、磁
界検出素子3を通過する前に、下磁気シールド11、お
よび上磁気シールド12に流れる磁束が多くなる効果の
ためである。また、フラックスガイドの膜厚が5nm未
満になると、再生出力が低下するだけでなく、フラック
スガイド2の体積と第1の強磁性層31の体積の比率の
関係で、フラックスガイド2の磁気特性に第1の強磁性
層31の磁気特性の影響が現れ始めるため、バルクハウ
ゼンジャンプが現れるなど、再生出力が不安定になる。
したがって、フラックスガイド2の膜厚Tfの好ましい
範囲は0.5nm≦Tf≦20nmである。
と、ヘッドの再生出力との関係より、フラックスガイド
の膜厚が20nmを超えると、急激に再生出力は低下す
る。この理由は、長手方向の分解能の低下だけでなく、
フラックスガイド2に分流するセンス電流が増加する効
果、およびフラックスガイド2に入った磁束の中で、磁
界検出素子3を通過する前に、下磁気シールド11、お
よび上磁気シールド12に流れる磁束が多くなる効果の
ためである。また、フラックスガイドの膜厚が5nm未
満になると、再生出力が低下するだけでなく、フラック
スガイド2の体積と第1の強磁性層31の体積の比率の
関係で、フラックスガイド2の磁気特性に第1の強磁性
層31の磁気特性の影響が現れ始めるため、バルクハウ
ゼンジャンプが現れるなど、再生出力が不安定になる。
したがって、フラックスガイド2の膜厚Tfの好ましい
範囲は0.5nm≦Tf≦20nmである。
【0062】本実施の形態は、特定のヘッドの寸法、特
定の材質について述べたが、引き込み高さ、磁界検出素
子高さ、流出高さなどは、請求項3、4、5に記載した
条件を満たす範囲であればよい。本実施の形態のばあ
い、磁界検出素子の材質は、NiO/Ni−Fe/Co
/Cu/Co/Ni−Feという、この順に6層に積層
された積層膜となっているが、各々色々な組み合わせが
考えられる。たとえば、IrMn/Co−Fe/Cu/
Co−Fe/Co−Zr−Nbという、5層の積層膜な
どがある。また、フラックスガイドの材質もたとえばパ
ーマロイやCo系アモルファス(いずれも軟磁性膜)が
考えられる。
定の材質について述べたが、引き込み高さ、磁界検出素
子高さ、流出高さなどは、請求項3、4、5に記載した
条件を満たす範囲であればよい。本実施の形態のばあ
い、磁界検出素子の材質は、NiO/Ni−Fe/Co
/Cu/Co/Ni−Feという、この順に6層に積層
された積層膜となっているが、各々色々な組み合わせが
考えられる。たとえば、IrMn/Co−Fe/Cu/
Co−Fe/Co−Zr−Nbという、5層の積層膜な
どがある。また、フラックスガイドの材質もたとえばパ
ーマロイやCo系アモルファス(いずれも軟磁性膜)が
考えられる。
【0063】実施の形態7.つぎに本発明にかかわる磁
気ヘッドの製法の他の実施の形態について説明する。実
施の形態2において、NiOを50nm、第2の強磁性
層33としてパーマロイを3nmおよびCoを1nm、
非磁性層32としてCuを2.3nm、第1の強磁性層
31としてCoを0.5nmおよびパーマロイを4nm
を順次積層したものについて既にのべた。この構成の磁
気抵抗変化率は7%程度である。また、シート抵抗値は
9Ω程度である。このGMR素子3bとCo−Zr−N
bによるフラックスガイドとの組み合わせにより、良好
なヘッド特性をえたことについても既に述べた。しかし
ながら、反強磁性層34をNiOで構成したばあい、ヘ
ッド形成時に250度を超える高いプロセス温度を用い
ると、酸素の拡散などの原因により特性劣化が生じるば
あいがあることがわかった。そこで、反強磁性層34に
Mn系のものを用いるばあいについても検討した。
気ヘッドの製法の他の実施の形態について説明する。実
施の形態2において、NiOを50nm、第2の強磁性
層33としてパーマロイを3nmおよびCoを1nm、
非磁性層32としてCuを2.3nm、第1の強磁性層
31としてCoを0.5nmおよびパーマロイを4nm
を順次積層したものについて既にのべた。この構成の磁
気抵抗変化率は7%程度である。また、シート抵抗値は
9Ω程度である。このGMR素子3bとCo−Zr−N
bによるフラックスガイドとの組み合わせにより、良好
なヘッド特性をえたことについても既に述べた。しかし
ながら、反強磁性層34をNiOで構成したばあい、ヘ
ッド形成時に250度を超える高いプロセス温度を用い
ると、酸素の拡散などの原因により特性劣化が生じるば
あいがあることがわかった。そこで、反強磁性層34に
Mn系のものを用いるばあいについても検討した。
【0064】本発明のヘッドの製法の他の実施の形態
を、試作したヘッドの一例をもとに以下に図を用いて説
明する。図19、20、21、22および23は、実施
の形態7にかかわる磁気ヘッドの製造工程を示す説明図
である。図19〜23に示した符号は、図1〜18に示
した符号と共通である。なお、以下の図は上面図とその
下およびその右にそれぞれ、摺動面からみた断面説明
図、側面から見た断面説明図を同時に示している。
を、試作したヘッドの一例をもとに以下に図を用いて説
明する。図19、20、21、22および23は、実施
の形態7にかかわる磁気ヘッドの製造工程を示す説明図
である。図19〜23に示した符号は、図1〜18に示
した符号と共通である。なお、以下の図は上面図とその
下およびその右にそれぞれ、摺動面からみた断面説明
図、側面から見た断面説明図を同時に示している。
【0065】まず、基板13として、絶縁膜に被われた
Al−Ti−C基板上に第1の磁気シールド膜である下
磁気シールド11となるCo−Zr−Nbを1μm、ス
パッタリング法により成膜し、所定の形状に写真製版技
術を用いてエッチングを行い(工程(b-1))、そのの
ち、下ギャップ14となるアルミナ絶縁膜を0.1μm
成膜し(工程(b-2))、第1のフラックスガイド2cと
してCo−Zr−Nbを10nmを成膜(工程(b-
3))、磁界検出素子としてGMR素子3bを形成するた
め第1の強磁性層31としてパーマロイを4nmおよび
Coを0.5nm、非磁性層としてCuを2.3nm、
第2の強磁性層としてCoを1nmおよびパーマロイを
3nm、反強磁性層としてIr−Mnを10nmを順次
積層した(工程(b-4))ところを図19に示す。またG
MR素子3bの上下には保護膜と下地膜も設けた(図示
せず)。つぎに、図20に示すごとく磁界検出素子高さ
22を形成するためにレジスト63を形成して磁界検出
素子高さを規制した(工程(b-5))。
Al−Ti−C基板上に第1の磁気シールド膜である下
磁気シールド11となるCo−Zr−Nbを1μm、ス
パッタリング法により成膜し、所定の形状に写真製版技
術を用いてエッチングを行い(工程(b-1))、そのの
ち、下ギャップ14となるアルミナ絶縁膜を0.1μm
成膜し(工程(b-2))、第1のフラックスガイド2cと
してCo−Zr−Nbを10nmを成膜(工程(b-
3))、磁界検出素子としてGMR素子3bを形成するた
め第1の強磁性層31としてパーマロイを4nmおよび
Coを0.5nm、非磁性層としてCuを2.3nm、
第2の強磁性層としてCoを1nmおよびパーマロイを
3nm、反強磁性層としてIr−Mnを10nmを順次
積層した(工程(b-4))ところを図19に示す。またG
MR素子3bの上下には保護膜と下地膜も設けた(図示
せず)。つぎに、図20に示すごとく磁界検出素子高さ
22を形成するためにレジスト63を形成して磁界検出
素子高さを規制した(工程(b-5))。
【0066】つぎに、図21に示すごとく、余剰の第1
のフラックスガイド2cとGMR素子3bのエッチング
を行い、磁界検出素子高さ22を形成した。つぎに、図
22に示すごとく、レジスト63を除去せず、第1のフ
ラックスガイド2aと交換結合により磁気的に結合する
ように第2のフラックスガイド2dを成膜した。このと
き、フラックスガイド2cと2dとは、ほぼ同一の組成
および膜厚であることがフラックスガイド内の磁化回転
運動におけるピン止め点をつくらないという観点から必
要であり、このばあいは連続した膜として機能する。
のフラックスガイド2cとGMR素子3bのエッチング
を行い、磁界検出素子高さ22を形成した。つぎに、図
22に示すごとく、レジスト63を除去せず、第1のフ
ラックスガイド2aと交換結合により磁気的に結合する
ように第2のフラックスガイド2dを成膜した。このと
き、フラックスガイド2cと2dとは、ほぼ同一の組成
および膜厚であることがフラックスガイド内の磁化回転
運動におけるピン止め点をつくらないという観点から必
要であり、このばあいは連続した膜として機能する。
【0067】つぎに図23に示すごとくリフトオフ法に
よりレジスト63を除去した(工程(b-6))。以下は実
施の形態2の図13以下と同様に、配線膜をリフトオフ
法で形成する工程(工程(b-7))、フラックスガイド高
さを規制する工程(工程(b-8))、第2の絶縁層を形成
する工程(工程(b-9))、第2の磁気シールドである上
磁気シールドを形成する工程(工程(b-10))を行なって
ヘッドを作製する。
よりレジスト63を除去した(工程(b-6))。以下は実
施の形態2の図13以下と同様に、配線膜をリフトオフ
法で形成する工程(工程(b-7))、フラックスガイド高
さを規制する工程(工程(b-8))、第2の絶縁層を形成
する工程(工程(b-9))、第2の磁気シールドである上
磁気シールドを形成する工程(工程(b-10))を行なって
ヘッドを作製する。
【0068】また、アニールに関してはたとえば工程(b
-1)後、下磁気シールド膜の軟磁気特性の向上を図るた
めに、トラック幅方向に直流磁界10,000A/m程
度を印加して350℃で行うアニールや、工程(b-8)
後、第2の強磁性層の磁化容易軸をヘッド高さ方向にし
第1の強磁性層およびフラックスガイドの磁化容易軸を
トラック幅方向にするために、アニール炉中で250℃
に昇温しヘッド高さ方向に直流磁界80,000A/m
程度を印加して1時間程度保持したのち、170℃にし
トラック幅ヘッド高さ方向に直流磁界10,000A/
m程度を印加して1時間程度保持するアニールを適宜行
う。
-1)後、下磁気シールド膜の軟磁気特性の向上を図るた
めに、トラック幅方向に直流磁界10,000A/m程
度を印加して350℃で行うアニールや、工程(b-8)
後、第2の強磁性層の磁化容易軸をヘッド高さ方向にし
第1の強磁性層およびフラックスガイドの磁化容易軸を
トラック幅方向にするために、アニール炉中で250℃
に昇温しヘッド高さ方向に直流磁界80,000A/m
程度を印加して1時間程度保持したのち、170℃にし
トラック幅ヘッド高さ方向に直流磁界10,000A/
m程度を印加して1時間程度保持するアニールを適宜行
う。
【0069】この試作したヘッドと、保磁力340kA
/m、残留磁化0.42T、媒体厚0.2μm、平均表
面粗さRa8nmのメタル塗布のフレキシブル媒体を用
いて記録再生特性を測定したところ、サーマルアスペリ
ティーやバルクハウゼンノイズのない安定した出力波形
がえられた。
/m、残留磁化0.42T、媒体厚0.2μm、平均表
面粗さRa8nmのメタル塗布のフレキシブル媒体を用
いて記録再生特性を測定したところ、サーマルアスペリ
ティーやバルクハウゼンノイズのない安定した出力波形
がえられた。
【0070】実施の形態8.なお、実施の形態7におい
て、フラックスガイドはトラック幅方向に広がっている
が、図24に示すように、フラックスガイドの幅を概ね
トラック幅9に一致させ、クロストーク特性を向上させ
てもよい。図24は、本実施の形態8にかかわる磁気ヘ
ッドの下部からみた断面説明図である。図24に示した
符号は、本明細書の他の図と共通である。このばあい、
電極8aおよび8bもGMR素子3と同様に摺動面から
後退させた位置に設けると、摺動面に露出する材料の数
が減るので耐摩耗性の観点からヘッドの信頼性が高ま
る。また、図24では、電極8aおよび8bがフラック
スガイドに接触しているが、電極8aおよび8bの間隔
をトラック幅9より大きくすることにより、磁界検出素
子3のみに接触させると、センス電流の中で磁界検出素
子3に流れない無効な電流を減らすことができる。な
お、フラックスガイドに図25に示すような中間に非磁
性の中間層51を挟んだ軟磁性層の2層52aおよび5
2bを積層した構造を採用すると、膜端面での静磁界エ
ネルギーが下がるので、磁区構造が安定する。図25
は、本実施の形態8にかかわる磁気ヘッドの摺動面から
みた断面説明図である。このばあい、2層の全厚がフラ
ックスガイドとしての厚さとなる。
て、フラックスガイドはトラック幅方向に広がっている
が、図24に示すように、フラックスガイドの幅を概ね
トラック幅9に一致させ、クロストーク特性を向上させ
てもよい。図24は、本実施の形態8にかかわる磁気ヘ
ッドの下部からみた断面説明図である。図24に示した
符号は、本明細書の他の図と共通である。このばあい、
電極8aおよび8bもGMR素子3と同様に摺動面から
後退させた位置に設けると、摺動面に露出する材料の数
が減るので耐摩耗性の観点からヘッドの信頼性が高ま
る。また、図24では、電極8aおよび8bがフラック
スガイドに接触しているが、電極8aおよび8bの間隔
をトラック幅9より大きくすることにより、磁界検出素
子3のみに接触させると、センス電流の中で磁界検出素
子3に流れない無効な電流を減らすことができる。な
お、フラックスガイドに図25に示すような中間に非磁
性の中間層51を挟んだ軟磁性層の2層52aおよび5
2bを積層した構造を採用すると、膜端面での静磁界エ
ネルギーが下がるので、磁区構造が安定する。図25
は、本実施の形態8にかかわる磁気ヘッドの摺動面から
みた断面説明図である。このばあい、2層の全厚がフラ
ックスガイドとしての厚さとなる。
【0071】実施の形態9.また、図26に示すよう
に、フラックスガイド安定層55として、電極8aおよ
び8bの下にFe−Mn、Ni−Mn、Pb−Mn、C
r−Mnなどの反強磁性層あるいはCo−Cr−Pt、
Co−Cr−Taなど、外部磁界によって磁化の向きが
容易に変化しないハード磁性材からなるハード磁性層5
5aおよび55bを設け、フラックスガイドの磁区の安
定を図ってもよい。また、実施の形態8との組み合わせ
であってもよい。
に、フラックスガイド安定層55として、電極8aおよ
び8bの下にFe−Mn、Ni−Mn、Pb−Mn、C
r−Mnなどの反強磁性層あるいはCo−Cr−Pt、
Co−Cr−Taなど、外部磁界によって磁化の向きが
容易に変化しないハード磁性材からなるハード磁性層5
5aおよび55bを設け、フラックスガイドの磁区の安
定を図ってもよい。また、実施の形態8との組み合わせ
であってもよい。
【0072】実施の形態10.実施の形態7でえた磁気
ヘッドを用いて、表面粗さの異なるメタル塗布のフレキ
シブル媒体に対して記録再生実験を行った。表面粗さ
は、媒体の両面を各々5回、接触式表面粗さ計により測
定距離5mmで測定した値の平均値を用いて評価し、こ
こでは測定値とRa(中心線平均粗さ)によって表わし
ている。図27は媒体の表面粗さと、摺動痕深さおよび
再生出力が孤立波の半分になる波長λ50との関係を示
す。実験条件はヘッドと媒体との相対速度5m/s、ヘ
ッドサスペンションの荷重は5gf程度とした。この図
より、平均表面粗さRaが10nm以下においては、ほ
ぼ一定のλ50となること、最大摺動痕深さが5nm程度
になることがわかる。最大摺動痕深さが10nm程度で
あると、数万時間の使用でもヘッド磨耗は100nm程
度に収まる。高密度記録を実現し、かつ信頼性を確保す
るには媒体の平均表面粗さRaは10nm以下であるこ
とがよい。また、この条件はヘッド表面にダイヤモンド
ライクカーボンなどの保護膜を形成すると、媒体の平均
表面粗さRaが10nm以下では、より長寿命となる
が、媒体の平均表面粗さRaが10nmより大きいと直
ちに剥離が起きるため効果がないばかりか、媒体を傷つ
けるばあいがある。また、逆に媒体の平均表面粗さRa
が0.1nm以上でないとヘッドと媒体の吸着が非常に
発生しやすくなり、何らかの要因で媒体の回転数の変
動、もしくは停止などの障害が起きたばあい、ヘッドと
媒体が離れず、サスペンションが変形するなど致命的な
損傷が発生するばあいがある。以上によって、媒体の平
均表面粗さRaの好ましい範囲は0.1nm以上10n
m以下である。
ヘッドを用いて、表面粗さの異なるメタル塗布のフレキ
シブル媒体に対して記録再生実験を行った。表面粗さ
は、媒体の両面を各々5回、接触式表面粗さ計により測
定距離5mmで測定した値の平均値を用いて評価し、こ
こでは測定値とRa(中心線平均粗さ)によって表わし
ている。図27は媒体の表面粗さと、摺動痕深さおよび
再生出力が孤立波の半分になる波長λ50との関係を示
す。実験条件はヘッドと媒体との相対速度5m/s、ヘ
ッドサスペンションの荷重は5gf程度とした。この図
より、平均表面粗さRaが10nm以下においては、ほ
ぼ一定のλ50となること、最大摺動痕深さが5nm程度
になることがわかる。最大摺動痕深さが10nm程度で
あると、数万時間の使用でもヘッド磨耗は100nm程
度に収まる。高密度記録を実現し、かつ信頼性を確保す
るには媒体の平均表面粗さRaは10nm以下であるこ
とがよい。また、この条件はヘッド表面にダイヤモンド
ライクカーボンなどの保護膜を形成すると、媒体の平均
表面粗さRaが10nm以下では、より長寿命となる
が、媒体の平均表面粗さRaが10nmより大きいと直
ちに剥離が起きるため効果がないばかりか、媒体を傷つ
けるばあいがある。また、逆に媒体の平均表面粗さRa
が0.1nm以上でないとヘッドと媒体の吸着が非常に
発生しやすくなり、何らかの要因で媒体の回転数の変
動、もしくは停止などの障害が起きたばあい、ヘッドと
媒体が離れず、サスペンションが変形するなど致命的な
損傷が発生するばあいがある。以上によって、媒体の平
均表面粗さRaの好ましい範囲は0.1nm以上10n
m以下である。
【0073】また、相対速度、サスペンションの荷重に
ついては異なる値を用いても、ほぼ同様の依存性を示
す。ただし、ヘッドと媒体とのあいだを100nm以上
にかなり大きくとると、平均表面粗さRaが10nm以
上でもヘッド磨耗は小さくなる。ただし、このばあいス
ペーシングが大きいので、線記録密度が大きくならな
い。また、完全に接触状態にすると、同一の媒体の平均
表面粗さRaでは、最大摺動痕深さが2〜5倍となりヘ
ッドの磨耗深さも同様である。
ついては異なる値を用いても、ほぼ同様の依存性を示
す。ただし、ヘッドと媒体とのあいだを100nm以上
にかなり大きくとると、平均表面粗さRaが10nm以
上でもヘッド磨耗は小さくなる。ただし、このばあいス
ペーシングが大きいので、線記録密度が大きくならな
い。また、完全に接触状態にすると、同一の媒体の平均
表面粗さRaでは、最大摺動痕深さが2〜5倍となりヘ
ッドの磨耗深さも同様である。
【0074】実施の形態11.なお、以上の実施の形態
において、磁気ヘッドは再生に関わる部分のみについて
示しているが、上磁気シールド12上に記録ヘッドを設
けるのが通常である。図28は、本実施の形態にかかわ
る磁気ヘッドの側面からみた断面説明図であり、図29
および図30は、本実施の形態にかかわるそれぞれさら
に他の磁気ヘッドの側面からみた断面説明図である。図
28、図29および図30において、71は記録ヘッド
の下コアであり、72は上コアであり、73は記録ヘッ
ドの磁気ギャップであり、74は再生ヘッドと記録ヘッ
ドとを分離する非磁性の分離層であり、75は記録ヘッ
ドのコイルであり、その他の符号は図1と共通である。
記録ヘッドは、図28に示すように、上磁気シールド1
2が記録ヘッドの下コアを兼ねるマージ型ヘッドであっ
てもよいし、図29に示すように、記録ヘッドと再生ヘ
ッドの磁気的な干渉を避けるために上磁気シールド12
上に非磁性層74を介して記録ヘッド用の上コア72お
よび下コア71を形成してもよい。また、図30に示す
ように、記録ヘッドが再生ヘッドの下にあり、プロセス
上で先に形成するものであってもよい。このばあい、磁
界検出素子の耐熱性を考慮することなく記録ヘッドのプ
ロセスを組むことができる。記録ヘッドに関しては、い
かなる材質、形状であってもよいが、上下コアともCo
系アモルファスで形成すると、周辺のアルミナなどでな
る非磁性層とのあいだに偏磨耗段差がほとんど生じない
ので、実効スペーシングの増加による記録特性の低下が
なく、良好な結果をえた。
において、磁気ヘッドは再生に関わる部分のみについて
示しているが、上磁気シールド12上に記録ヘッドを設
けるのが通常である。図28は、本実施の形態にかかわ
る磁気ヘッドの側面からみた断面説明図であり、図29
および図30は、本実施の形態にかかわるそれぞれさら
に他の磁気ヘッドの側面からみた断面説明図である。図
28、図29および図30において、71は記録ヘッド
の下コアであり、72は上コアであり、73は記録ヘッ
ドの磁気ギャップであり、74は再生ヘッドと記録ヘッ
ドとを分離する非磁性の分離層であり、75は記録ヘッ
ドのコイルであり、その他の符号は図1と共通である。
記録ヘッドは、図28に示すように、上磁気シールド1
2が記録ヘッドの下コアを兼ねるマージ型ヘッドであっ
てもよいし、図29に示すように、記録ヘッドと再生ヘ
ッドの磁気的な干渉を避けるために上磁気シールド12
上に非磁性層74を介して記録ヘッド用の上コア72お
よび下コア71を形成してもよい。また、図30に示す
ように、記録ヘッドが再生ヘッドの下にあり、プロセス
上で先に形成するものであってもよい。このばあい、磁
界検出素子の耐熱性を考慮することなく記録ヘッドのプ
ロセスを組むことができる。記録ヘッドに関しては、い
かなる材質、形状であってもよいが、上下コアともCo
系アモルファスで形成すると、周辺のアルミナなどでな
る非磁性層とのあいだに偏磨耗段差がほとんど生じない
ので、実効スペーシングの増加による記録特性の低下が
なく、良好な結果をえた。
【0075】実施の形態12.また、以上の実施の形態
において、特定の材質、特定の寸法、たとえばフラック
スガイドとGMR素子の上下関係などの特定の形状につ
いてのみ示しているものもあるが、フラックスガイドは
Co−Zr−Ni−MoなどCo系アモルファスであ
り、膜厚も5〜20nmの範囲であればよく、またそれ
以外のNi−Fe−Rhなどの結晶質の軟磁性材料や膜
厚であっても、それぞれ実施の形態5、6以外において
は制限されるものではない。また、以上の実施の形態で
はGMR素子3bとしては、その仕事関数が非磁性層3
2のCuの仕事関数に近く、仕事関数の違いで界面散乱
が起きるのを低減し、また拡散が起きにくくできるた
め、Cuの前後をCoとしているが、Fe−Co系やF
e−Ni系、Co−Ni系など他の強磁性体であっても
よい。また、第2の強磁性層33はCo単層であっても
よく、また異なる強磁性体であってもよい。また、反強
磁性層に関しては、Fe−Mn、Ni−Mn、Pb−M
n、Cr−MnなどMn系や、α−酸化鉄などであって
もよく、また第2の強磁性層の磁化が信号により回転す
ることがなければ、反強磁性層を用いなくてもよい。
において、特定の材質、特定の寸法、たとえばフラック
スガイドとGMR素子の上下関係などの特定の形状につ
いてのみ示しているものもあるが、フラックスガイドは
Co−Zr−Ni−MoなどCo系アモルファスであ
り、膜厚も5〜20nmの範囲であればよく、またそれ
以外のNi−Fe−Rhなどの結晶質の軟磁性材料や膜
厚であっても、それぞれ実施の形態5、6以外において
は制限されるものではない。また、以上の実施の形態で
はGMR素子3bとしては、その仕事関数が非磁性層3
2のCuの仕事関数に近く、仕事関数の違いで界面散乱
が起きるのを低減し、また拡散が起きにくくできるた
め、Cuの前後をCoとしているが、Fe−Co系やF
e−Ni系、Co−Ni系など他の強磁性体であっても
よい。また、第2の強磁性層33はCo単層であっても
よく、また異なる強磁性体であってもよい。また、反強
磁性層に関しては、Fe−Mn、Ni−Mn、Pb−M
n、Cr−MnなどMn系や、α−酸化鉄などであって
もよく、また第2の強磁性層の磁化が信号により回転す
ることがなければ、反強磁性層を用いなくてもよい。
【0076】また、磁気シールドや基板、絶縁膜など所
定の特性がえられれば、材料に制限はない。たとえば、
下磁気シールド11に関しては、高温プロセスを用いる
ことができるため、センダストやFe−Ta−N、Fe
−Zr−N、Fe−Nなど磁気特性をえるために高温の
アニールが必要なものについても、適用が容易である。
また、磁気シールド11または12では各種のメッキ膜
を用いてもよい。また、絶縁膜に関しては、二酸化珪素
や窒化珪素などを用いてもよい。また、基板に関して
は、磁気ヘッドを形成するときに、成膜された磁性膜や
絶縁膜の膜応力で基板が反らないようにヤング率が大き
いものが好ましく、その材料の例としてはチタン酸カル
シウム、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム、フォル
ステライトなどであってもよく、またセラミック以外で
も、単結晶シリコンなどの単結晶基板他の材料であって
もよい。
定の特性がえられれば、材料に制限はない。たとえば、
下磁気シールド11に関しては、高温プロセスを用いる
ことができるため、センダストやFe−Ta−N、Fe
−Zr−N、Fe−Nなど磁気特性をえるために高温の
アニールが必要なものについても、適用が容易である。
また、磁気シールド11または12では各種のメッキ膜
を用いてもよい。また、絶縁膜に関しては、二酸化珪素
や窒化珪素などを用いてもよい。また、基板に関して
は、磁気ヘッドを形成するときに、成膜された磁性膜や
絶縁膜の膜応力で基板が反らないようにヤング率が大き
いものが好ましく、その材料の例としてはチタン酸カル
シウム、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム、フォル
ステライトなどであってもよく、またセラミック以外で
も、単結晶シリコンなどの単結晶基板他の材料であって
もよい。
【0077】さらに、用いた媒体の磁気特性や媒体厚は
他の値のものでもよく、磁性層はメタル塗布以外にも、
酸化鉄、コバルト−酸化鉄、バリウム−フェライトなど
他の材質であってもよい。
他の値のものでもよく、磁性層はメタル塗布以外にも、
酸化鉄、コバルト−酸化鉄、バリウム−フェライトなど
他の材質であってもよい。
【0078】また、以上の実施の形態においては、磁界
検出素子はスピンバルブ構造のGMR素子であったが、
たとえば感磁部がパーマロイで構成されるMR素子であ
ってもよい。MR素子のばあい、横バイアスが必要であ
るが、横バイアスの印加方法は、たとえば近接部に軟磁
性膜を配置するSALバイアス、シャントバイアス、別
途バイアス線を設ける電流バイアスなどいずれであって
もよい。また感磁部がフラックスガイドと交換結合によ
り磁気的に結合できる磁界検出素子であれば、たとえば
極薄の絶縁膜を介して2つの強磁性膜があり、その2つ
の強磁性膜の各々の磁化の方向の相対角度によりトンネ
ル電流量が変化するため、抵抗変化率を20%以上にす
ることができるTMR素子などのいずれの磁界検出素子
であってもよい。
検出素子はスピンバルブ構造のGMR素子であったが、
たとえば感磁部がパーマロイで構成されるMR素子であ
ってもよい。MR素子のばあい、横バイアスが必要であ
るが、横バイアスの印加方法は、たとえば近接部に軟磁
性膜を配置するSALバイアス、シャントバイアス、別
途バイアス線を設ける電流バイアスなどいずれであって
もよい。また感磁部がフラックスガイドと交換結合によ
り磁気的に結合できる磁界検出素子であれば、たとえば
極薄の絶縁膜を介して2つの強磁性膜があり、その2つ
の強磁性膜の各々の磁化の方向の相対角度によりトンネ
ル電流量が変化するため、抵抗変化率を20%以上にす
ることができるTMR素子などのいずれの磁界検出素子
であってもよい。
【0079】このようにして作製した媒体と、実施の形
態1から11にかかわるヘッドとを用いて磁気記録装置
を作製することができる。磁気記録装置としては、ディ
スク装置、テープ装置などで磁気記録装置ごとに構成が
異なるが、ディスク装置のばあい、本発明のもののほか
に従来と同様に機構系としては、媒体を回転させるため
に、スピンドルモーターおよびその軸受け、媒体を固定
するクランプなどを用い、ヘッドの位置決め、固定を行
うために、アクチュエータ、アーム、サスペンションな
どを用い、また電気系としては、機構系の制御回路、記
録信号を変調し記録電流を発生させ、またヘッドからの
信号を増幅、復調する電磁変換系回路、たとえばコンピ
ューターと信号をやりとりするための入出力回路、それ
らに電気を供給する電源回路などを用い、さらにケー
ス、ばあいによっては、ケース内を空冷するためのファ
ンなどを用いて、組立、実装することによって作製す
る。テープ装置のばあいは、前述した構成とほぼ同様で
あるが、機構系が異なり、テープ送り系やヘッド回転系
などで構成され、また電気系としてもロータリートラン
スなどを有している。
態1から11にかかわるヘッドとを用いて磁気記録装置
を作製することができる。磁気記録装置としては、ディ
スク装置、テープ装置などで磁気記録装置ごとに構成が
異なるが、ディスク装置のばあい、本発明のもののほか
に従来と同様に機構系としては、媒体を回転させるため
に、スピンドルモーターおよびその軸受け、媒体を固定
するクランプなどを用い、ヘッドの位置決め、固定を行
うために、アクチュエータ、アーム、サスペンションな
どを用い、また電気系としては、機構系の制御回路、記
録信号を変調し記録電流を発生させ、またヘッドからの
信号を増幅、復調する電磁変換系回路、たとえばコンピ
ューターと信号をやりとりするための入出力回路、それ
らに電気を供給する電源回路などを用い、さらにケー
ス、ばあいによっては、ケース内を空冷するためのファ
ンなどを用いて、組立、実装することによって作製す
る。テープ装置のばあいは、前述した構成とほぼ同様で
あるが、機構系が異なり、テープ送り系やヘッド回転系
などで構成され、また電気系としてもロータリートラン
スなどを有している。
【0080】本実施の形態にかかわる磁気記録装置にお
いては、磁気シールドを有し、フラックスガイドがヘッ
ド高さ方向に磁界検出素子よりも高い位置まで連続し、
磁界検出素子の感磁部がフラックスガイドに交換結合で
磁気的に結合したヘッド構成により、さらに望ましく
は、フラックスガイドの引き込み高さが0.1μm以
上、磁界検出素子と磁気シールドのあいだの距離の30
倍以下というヘッドの構成により、媒体としてその平均
表面粗さRaが0.1nm以上10nm以下のものを好
適に使用することができ、耐摩耗性が良好で信頼性が高
いので長寿命となるという効果を奏する。
いては、磁気シールドを有し、フラックスガイドがヘッ
ド高さ方向に磁界検出素子よりも高い位置まで連続し、
磁界検出素子の感磁部がフラックスガイドに交換結合で
磁気的に結合したヘッド構成により、さらに望ましく
は、フラックスガイドの引き込み高さが0.1μm以
上、磁界検出素子と磁気シールドのあいだの距離の30
倍以下というヘッドの構成により、媒体としてその平均
表面粗さRaが0.1nm以上10nm以下のものを好
適に使用することができ、耐摩耗性が良好で信頼性が高
いので長寿命となるという効果を奏する。
【0081】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に示すような効果を奏する。
いるので、以下に示すような効果を奏する。
【0082】本発明の請求項1にかかわる磁気ヘッドに
おいては、(1)前記強磁性層が前記磁束案内膜の一部
分上に積層されて前記強磁性層の磁化が該磁束案内膜の
磁化を磁気的に結合されており、かつ、(2)前記磁束
案内膜はヘッド高さ方向に対して前記磁界検出素子より
も高い位置まで連続しているのでフラックスガイドに流
入する信号磁界に対応した磁束を効率よくヘッド内部に
導入でき、かつフラックスガイドの、信号磁界に応じた
磁化の回転と磁界検出素子の感磁部の磁化の回転を直接
的に結合できるため、高感度で高効率かつ、耐摩耗性に
すぐれたヘッドをうることができる効果を奏する。
おいては、(1)前記強磁性層が前記磁束案内膜の一部
分上に積層されて前記強磁性層の磁化が該磁束案内膜の
磁化を磁気的に結合されており、かつ、(2)前記磁束
案内膜はヘッド高さ方向に対して前記磁界検出素子より
も高い位置まで連続しているのでフラックスガイドに流
入する信号磁界に対応した磁束を効率よくヘッド内部に
導入でき、かつフラックスガイドの、信号磁界に応じた
磁化の回転と磁界検出素子の感磁部の磁化の回転を直接
的に結合できるため、高感度で高効率かつ、耐摩耗性に
すぐれたヘッドをうることができる効果を奏する。
【0083】本発明の請求項2にかかわるヘッドは、前
記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であり、該巨大磁気
効果素子が第1の強磁性層、非磁性層および第2の強磁
性層からなり、該第1の強磁性層が前記磁束案内膜の一
部分上に積層されて該第1の強磁性層の磁化が該磁束案
内膜の磁化と磁気的に結合されており、かつ、前記磁束
案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨大磁気効果素子
よりも高い位置まで連続しているので、感磁部に相当す
る強磁性体層にフラックスガイドを直接的に結合できる
ため、高出力のヘッドをうることができる効果を奏す
る。また、磁界検出素子をTMR素子としたばあいで
も、磁界検出素子やフラックスガイドについて、同じ特
徴や効果がえられるとともにGMR素子よりも大きな抵
抗率がえられるのでさらに高出力のヘッドがえられる。
記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であり、該巨大磁気
効果素子が第1の強磁性層、非磁性層および第2の強磁
性層からなり、該第1の強磁性層が前記磁束案内膜の一
部分上に積層されて該第1の強磁性層の磁化が該磁束案
内膜の磁化と磁気的に結合されており、かつ、前記磁束
案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨大磁気効果素子
よりも高い位置まで連続しているので、感磁部に相当す
る強磁性体層にフラックスガイドを直接的に結合できる
ため、高出力のヘッドをうることができる効果を奏す
る。また、磁界検出素子をTMR素子としたばあいで
も、磁界検出素子やフラックスガイドについて、同じ特
徴や効果がえられるとともにGMR素子よりも大きな抵
抗率がえられるのでさらに高出力のヘッドがえられる。
【0084】本発明の請求項3にかかわるヘッドは、磁
界検出素子の端部とヘッド摺動面の距離が0.1μm以
上あることにより、耐磨耗特性に優れたヘッドがえられ
るとともに、該距離が上下の磁気シールドのもっとも近
接している部分との距離の30倍を超えないことによ
り、フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁
束を効率よくヘッド内部に導入できるため、高効率で高
感度のヘッドをうることができる効果を奏する。
界検出素子の端部とヘッド摺動面の距離が0.1μm以
上あることにより、耐磨耗特性に優れたヘッドがえられ
るとともに、該距離が上下の磁気シールドのもっとも近
接している部分との距離の30倍を超えないことによ
り、フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁
束を効率よくヘッド内部に導入できるため、高効率で高
感度のヘッドをうることができる効果を奏する。
【0085】本発明の請求項4にかかわるヘッドは、フ
ラックスガイドの磁気ヘッド摺動面の反対側の端面と磁
界検出素子の磁気ヘッド摺動面から遠い側の端面との距
離が、磁界検出素子のヘッド高さ方向の両端の距離であ
る磁界検出素子高さの1/2以上10倍以下であること
により、フラックスガイドの磁界検出素子に交換結合に
より磁気的に結合している部分まで、効率よく信号磁界
に対応した磁束を導くことができるため、高効率で高感
度のヘッドをうることができる効果を奏する。
ラックスガイドの磁気ヘッド摺動面の反対側の端面と磁
界検出素子の磁気ヘッド摺動面から遠い側の端面との距
離が、磁界検出素子のヘッド高さ方向の両端の距離であ
る磁界検出素子高さの1/2以上10倍以下であること
により、フラックスガイドの磁界検出素子に交換結合に
より磁気的に結合している部分まで、効率よく信号磁界
に対応した磁束を導くことができるため、高効率で高感
度のヘッドをうることができる効果を奏する。
【0086】本発明の請求項5にかかわるヘッドは、
(M1・T1)/(Mf・Tf)が、0.2以上かつ
0.7以下にしたことにより、フラックスガイドの磁区
の制御が容易であり、再生感度が高く、ノイズが小さい
ヘッドをうることができる効果を奏する。
(M1・T1)/(Mf・Tf)が、0.2以上かつ
0.7以下にしたことにより、フラックスガイドの磁区
の制御が容易であり、再生感度が高く、ノイズが小さい
ヘッドをうることができる効果を奏する。
【0087】本発明の請求項6にかかわるヘッドは、フ
ラックスガイドの膜厚が0.5nm以上であることによ
り、フラックスガイドの磁気抵抗を減少させるとともに
軟磁気特性の安定化ができ、フラックスガイドの膜厚が
20nm以下であることにより、フラックスガイドのシ
ート抵抗を増大させることができるので、フラックスガ
イドに分流するセンス電流を減少させ、高効率で高感度
のヘッドをうることができる効果を奏する。
ラックスガイドの膜厚が0.5nm以上であることによ
り、フラックスガイドの磁気抵抗を減少させるとともに
軟磁気特性の安定化ができ、フラックスガイドの膜厚が
20nm以下であることにより、フラックスガイドのシ
ート抵抗を増大させることができるので、フラックスガ
イドに分流するセンス電流を減少させ、高効率で高感度
のヘッドをうることができる効果を奏する。
【0088】また、本発明の請求項7にかかわる磁気記
録装置においては、磁気記録媒体がフレキシブル媒体で
あり、前記磁気記録媒体の磁性層は磁性粒子とそれを保
持するバインダーを具備しており、前記磁気記録媒体の
平均面粗さが0.1nm以上10nm以下である磁気記
録媒体と、軟磁気特性を有したフラックスガイドと前記
フラックスガイドの上下に非磁性層を介してそれぞれ上
磁気シールドおよび下磁気シールドを具備し、前記フラ
ックスガイド、上磁気シールドおよび下磁気シールドの
端部が磁気ヘッドの摺動面の一部を成し、前記フラック
スガイド膜が記録信号に対応した磁束をヘッド摺動面よ
り離れた位置にある磁界検出素子に導く磁気ヘッドにお
いて、磁界検出素子の感磁部が前記フラックスガイドの
一部分に積層され交換結合により磁気的に結合し、かつ
前記フラックスガイドはヘッド摺動面の法線方向と一致
するヘッド高さ方向に対し、磁界検出素子より高い位置
まで連続させたヘッドを用いることにより、ヘッドと媒
体との接触、摺動による機械的、熱的損傷を防ぎ、また
高感度ヘッドと媒体との磁気的空隙が小さくできるの
で、高い記録密度密度を有する磁気記録装置をえ、かつ
製造の容易な磁性層を塗布したフレキシブル媒体を用い
ているので、安価な磁気記録装置をうることができる。
録装置においては、磁気記録媒体がフレキシブル媒体で
あり、前記磁気記録媒体の磁性層は磁性粒子とそれを保
持するバインダーを具備しており、前記磁気記録媒体の
平均面粗さが0.1nm以上10nm以下である磁気記
録媒体と、軟磁気特性を有したフラックスガイドと前記
フラックスガイドの上下に非磁性層を介してそれぞれ上
磁気シールドおよび下磁気シールドを具備し、前記フラ
ックスガイド、上磁気シールドおよび下磁気シールドの
端部が磁気ヘッドの摺動面の一部を成し、前記フラック
スガイド膜が記録信号に対応した磁束をヘッド摺動面よ
り離れた位置にある磁界検出素子に導く磁気ヘッドにお
いて、磁界検出素子の感磁部が前記フラックスガイドの
一部分に積層され交換結合により磁気的に結合し、かつ
前記フラックスガイドはヘッド摺動面の法線方向と一致
するヘッド高さ方向に対し、磁界検出素子より高い位置
まで連続させたヘッドを用いることにより、ヘッドと媒
体との接触、摺動による機械的、熱的損傷を防ぎ、また
高感度ヘッドと媒体との磁気的空隙が小さくできるの
で、高い記録密度密度を有する磁気記録装置をえ、かつ
製造の容易な磁性層を塗布したフレキシブル媒体を用い
ているので、安価な磁気記録装置をうることができる。
【0089】本発明の請求項8にかかわる磁気記録装置
においては、前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であ
り、該巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層お
よび第2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前記
磁束案内膜の一部分上に積層されて該第1の強磁性層の
磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されており、
かつ、前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨
大磁気効果素子よりも高い位置まで連続しているので、
フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁束を
効率よくヘッド内部に導入でき、かつフラックスガイド
の、信号磁界に応じた磁化の回転と磁界検出素子の感磁
部の磁化の回転を直接的に結合できるため、高効率のヘ
ッドをうることができフラックスガイドに流入する信号
磁界に対応した磁束を効率よくヘッド内部に導入できる
ため、安価な磁気記録装置において高効率のヘッドをう
ることができる効果を奏する。
においては、前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子であ
り、該巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層お
よび第2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前記
磁束案内膜の一部分上に積層されて該第1の強磁性層の
磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されており、
かつ、前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前記巨
大磁気効果素子よりも高い位置まで連続しているので、
フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁束を
効率よくヘッド内部に導入でき、かつフラックスガイド
の、信号磁界に応じた磁化の回転と磁界検出素子の感磁
部の磁化の回転を直接的に結合できるため、高効率のヘ
ッドをうることができフラックスガイドに流入する信号
磁界に対応した磁束を効率よくヘッド内部に導入できる
ため、安価な磁気記録装置において高効率のヘッドをう
ることができる効果を奏する。
【0090】本発明の請求項9にかかわる磁気記録装置
においては、前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該摺
動面に近い側の端面との距離が0.1μm以上であり、
かつ、前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も近接
している磁気シールドとの距離の30倍を超えないの
で、フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁
束を効率よくヘッド内部に導入できるため、安価な磁気
記録装置において高効率のヘッドをうることができる効
果を奏する。
においては、前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該摺
動面に近い側の端面との距離が0.1μm以上であり、
かつ、前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も近接
している磁気シールドとの距離の30倍を超えないの
で、フラックスガイドに流入する信号磁界に対応した磁
束を効率よくヘッド内部に導入できるため、安価な磁気
記録装置において高効率のヘッドをうることができる効
果を奏する。
【0091】本発明の請求項10にかかわる磁気記録装
置においては、前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対側
の端面と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側の
端面との距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向の
両端の距離の1/2以上10倍以下であるので、安価な
磁気記録装置において高効率のヘッドをうることができ
る効果を奏する。
置においては、前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対側
の端面と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側の
端面との距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向の
両端の距離の1/2以上10倍以下であるので、安価な
磁気記録装置において高効率のヘッドをうることができ
る効果を奏する。
【0092】本発明の請求項11にかかわる磁気記録装
置においては、前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜厚
をTfとし、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM
1、膜厚をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)/
(Mf・Tf)≦0.7であるので、フラックスガイド
の磁区の制御が容易であり、安価な磁気記録装置におい
て再生感度が高く、ノイズが小さいヘッドをうることが
できる効果を奏する。
置においては、前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜厚
をTfとし、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM
1、膜厚をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)/
(Mf・Tf)≦0.7であるので、フラックスガイド
の磁区の制御が容易であり、安価な磁気記録装置におい
て再生感度が高く、ノイズが小さいヘッドをうることが
できる効果を奏する。
【0093】本発明の請求項12にかかわる磁気記録装
置においては、前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5nm
≦Tf≦20nmであるので、フラックスガイドの磁気
抵抗を減少させるとともに軟磁気特性の安定化ができ、
フラックスガイドの膜厚が20nm以下であることによ
り、フラックスガイドのシート抵抗を増大させることが
できるので、フラックスガイドに分流するセンス電流を
減少させ、安価な磁気記録装置において高効率なヘッド
をうることができる効果を奏する。
置においては、前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5nm
≦Tf≦20nmであるので、フラックスガイドの磁気
抵抗を減少させるとともに軟磁気特性の安定化ができ、
フラックスガイドの膜厚が20nm以下であることによ
り、フラックスガイドのシート抵抗を増大させることが
できるので、フラックスガイドに分流するセンス電流を
減少させ、安価な磁気記録装置において高効率なヘッド
をうることができる効果を奏する。
【0094】本発明の請求項13にかかわる磁気記録装
置においては、磁気記録媒体の平均表面粗さが0.1n
m以上10nm以下であるので、安価な磁気記録装置を
うることができるという効果を奏する。
置においては、磁気記録媒体の平均表面粗さが0.1n
m以上10nm以下であるので、安価な磁気記録装置を
うることができるという効果を奏する。
【0095】また、本発明の請求項14にかかわる磁気
ヘッドの製法は、磁界検出素子高さを規制する工程、磁
界検出素子高さの規制に用いたレジストを残したまま第
2の絶縁膜を形成し、そののちにリフトオフする工程を
施したのちに、フラックスガイドを形成する工程、配線
材料膜をリフトオフ法で形成する工程、フラックスガイ
ド高さを規制する工程を行うことにより、磁界検出素子
の感磁部が前記フラックスガイドの一部分に積層され交
換結合により磁気的に結合し、かつ前記フラックスガイ
ドはヘッド摺動面の法線方向と一致するヘッド高さ方向
に対し、磁界検出素子より高い位置まで磁気的に連続し
たヘッドを容易に製造することができる。
ヘッドの製法は、磁界検出素子高さを規制する工程、磁
界検出素子高さの規制に用いたレジストを残したまま第
2の絶縁膜を形成し、そののちにリフトオフする工程を
施したのちに、フラックスガイドを形成する工程、配線
材料膜をリフトオフ法で形成する工程、フラックスガイ
ド高さを規制する工程を行うことにより、磁界検出素子
の感磁部が前記フラックスガイドの一部分に積層され交
換結合により磁気的に結合し、かつ前記フラックスガイ
ドはヘッド摺動面の法線方向と一致するヘッド高さ方向
に対し、磁界検出素子より高い位置まで磁気的に連続し
たヘッドを容易に製造することができる。
【0096】また、本発明の請求項15にかかわる磁気
ヘッドの製法は、第1のフラックスガイドを形成する工
程、磁界検出素子を積層する工程を行い、磁界検出素子
高さを規制する工程、磁界検出素子高さの規制に用いた
レジストを残したまま第2のフラックスガイドを形成
し、そののちにリフトオフする工程、配線材料膜をリフ
トオフ法で形成する工程、磁束案内膜高さを規制する工
程を行うことにより、磁界検出素子の感磁部が前記フラ
ックスガイドの一部分に積層され交換結合により磁気的
に結合され、かつ前記第1および第2のフラックスガイ
ドはヘッド摺動面の法線方向と一致するヘッド高さ方向
に対し、磁界検出素子より高い位置まで連続したヘッド
を容易に製造することができる。
ヘッドの製法は、第1のフラックスガイドを形成する工
程、磁界検出素子を積層する工程を行い、磁界検出素子
高さを規制する工程、磁界検出素子高さの規制に用いた
レジストを残したまま第2のフラックスガイドを形成
し、そののちにリフトオフする工程、配線材料膜をリフ
トオフ法で形成する工程、磁束案内膜高さを規制する工
程を行うことにより、磁界検出素子の感磁部が前記フラ
ックスガイドの一部分に積層され交換結合により磁気的
に結合され、かつ前記第1および第2のフラックスガイ
ドはヘッド摺動面の法線方向と一致するヘッド高さ方向
に対し、磁界検出素子より高い位置まで連続したヘッド
を容易に製造することができる。
【図1】 本発明の実施の形態1にかかわる磁気ヘッド
の側面から見た断面説明図である。
の側面から見た断面説明図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかわる磁気ヘッド
の下部から見た断面説明図である。
の下部から見た断面説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態1にかかわるスピンバル
ブ構造のGMR素子の断面説明図である。
ブ構造のGMR素子の断面説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1にかかわる磁気ヘッド
と媒体の磁束の流れである。
と媒体の磁束の流れである。
【図5】 本発明の実施の形態1にかかわる磁気ヘッド
と媒体の磁束の流れである。
と媒体の磁束の流れである。
【図6】 本発明の実施の形態1にかかわる磁気ヘッド
と媒体の磁束の流れである。
と媒体の磁束の流れである。
【図7】 本発明の実施の形態1にかかわるフラックス
ガイド中の磁束密度分布である。
ガイド中の磁束密度分布である。
【図8】 本発明の実施の形態2にかかわる製造工程を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態2にかかわる製造工程を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態2にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図11】 本発明の実施の形態2にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態2にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図13】 本発明の実施の形態2にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図14】 本発明の実施の形態2にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図15】 本発明の実施の形態3にかかわるフラック
スガイド中の磁束密度がある値の時の上下のギャップ長
と摺動面からの距離の関係を示す図である。
スガイド中の磁束密度がある値の時の上下のギャップ長
と摺動面からの距離の関係を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態3にかかわる磁気ヘッ
ドの側面から見た断面説明図である。
ドの側面から見た断面説明図である。
【図17】 本発明の実施の形態4にかかわるフラック
スガイドの流出高さと再生出力の関係を示す図である。
スガイドの流出高さと再生出力の関係を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態6にかかわるフラック
スガイドの膜厚と再生出力の関係を示す図である。
スガイドの膜厚と再生出力の関係を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態7にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図20】 本発明の実施の形態7にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図21】 本発明の実施の形態7にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図22】 本発明の実施の形態7にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図23】 本発明の実施の形態7にかかわる製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図24】 本発明の実施の形態8を示す磁気ヘッドの
下部から見た断面説明図である。
下部から見た断面説明図である。
【図25】 本発明の実施の形態9を示す磁気ヘッドの
摺動面から見た断面説明図である。
摺動面から見た断面説明図である。
【図26】 本発明の実施の形態9にかかわるフラック
スガイドの断面説明図である。
スガイドの断面説明図である。
【図27】 本発明の実施の形態10にかかわる媒体の
面粗さと摺動痕深さおよび再生出力が孤立波の半分にな
る波長λ50の関係を示す図である。
面粗さと摺動痕深さおよび再生出力が孤立波の半分にな
る波長λ50の関係を示す図である。
【図28】 本発明の実施の形態11を示す磁気ヘッド
の側面から見た断面説明図である。
の側面から見た断面説明図である。
【図29】 本発明の実施の形態11を示す磁気ヘッド
の側面から見た断面説明図である。
の側面から見た断面説明図である。
【図30】 本発明の実施の形態11を示す磁気ヘッド
の側面から見た断面説明図である。
の側面から見た断面説明図である。
【図31】 従来のフラックスガイド型MRヘッドの側
面からみた断面説明図である。
面からみた断面説明図である。
【図32】 従来のフラックスガイド型MRヘッドの上
面からみた断面説明図である。
面からみた断面説明図である。
【図33】 従来のフラックスガイド型MRヘッドの上
面からみた断面説明図である。
面からみた断面説明図である。
1 ヘッド摺動面、2,2a,2b,2c,2d フラ
ックスガイド、3 磁界検出素子、3a MR素子、3
b GMR素子、4a,4b フラックスガイドと磁気
シールドとの距離、5a,5b フラックスガイドとM
R素子3との磁気ギャップ、7 磁気記録媒体、8a,
8b 電極、9 トラック幅、11 下磁気シールド、
12 上磁気シールド、13 基板、14 下ギャッ
プ、16 上ギャップ、17 非磁性層、20 フラッ
クスガイド高さ、21 引き込み高さ、22 磁界検出
素子高さ、23 流出高さ、31,31a,31b 第
1の強磁性層、32 スペーサ、33,33a,33b
第2の強磁性層、34 反強磁性層、41 磁化遷移
領域、42 磁束の流れ、S 主面。
ックスガイド、3 磁界検出素子、3a MR素子、3
b GMR素子、4a,4b フラックスガイドと磁気
シールドとの距離、5a,5b フラックスガイドとM
R素子3との磁気ギャップ、7 磁気記録媒体、8a,
8b 電極、9 トラック幅、11 下磁気シールド、
12 上磁気シールド、13 基板、14 下ギャッ
プ、16 上ギャップ、17 非磁性層、20 フラッ
クスガイド高さ、21 引き込み高さ、22 磁界検出
素子高さ、23 流出高さ、31,31a,31b 第
1の強磁性層、32 スペーサ、33,33a,33b
第2の強磁性層、34 反強磁性層、41 磁化遷移
領域、42 磁束の流れ、S 主面。
Claims (15)
- 【請求項1】 軟磁気特性を有する磁束案内膜と、該磁
束案内膜の上下に非磁性層を介してそれぞれ設けられる
2つの磁気シールドと、該磁束案内膜の一方の主面に接
する所定の位置に設けられる磁界検出素子とを具備し、
該磁束案内膜および該2つの磁気シールドの端部が同一
平面上となるように配設されて磁気ヘッドとしての摺動
面の一部をなしており、前記磁界検出素子は該摺動面か
ら離れた位置にある外部磁界により磁化の方向が変化す
る強磁性層を含んでおり、前記磁束案内膜が、該外部磁
界によって規定される記録信号に対応した磁束を前記磁
界検出素子に導く磁気ヘッドであって、(1)該磁界検
出素子に含まれる前記強磁性層が前記磁束案内膜に直接
接するように前記所定の位置上に積層されて前記強磁性
層の磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されてお
り、かつ、(2)前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対
して前記磁界検出素子よりも高い位置まで連続している
磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子で
あり、該巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層
および第2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前
記磁束案内膜に直接接するように前記所定の位置上に積
層されて該第1の強磁性層の磁化が該磁束案内膜の磁化
と磁気的に結合されており、かつ、前記磁束案内膜はヘ
ッド高さ方向に対して前記巨大磁気効果素子よりも高い
位置まで連続している請求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項3】 前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該
摺動面に近い側の端面との距離が0.1μm以上であ
り、かつ、前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も
近接している磁気シールドとの距離の30倍を超えない
請求項1または2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項4】 前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対側
の端面と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側の
端面との距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向の
両端の距離の1/2以上10倍以下である請求項1また
は2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項5】 前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜厚
をTfとし、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化をM
1、膜厚をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)/
(Mf・Tf)≦0.7である請求項1または2記載の
磁気ヘッド。 - 【請求項6】 前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5nm
≦Tf≦20nmである請求項1または2記載の磁気ヘ
ッド。 - 【請求項7】 磁気ヘッドと磁気記録媒体とを有してな
り、該磁気ヘッドが、軟磁気特性を有する磁束案内膜
と、該磁束案内膜の上下に非磁性層を介してそれぞれ設
けられる2つの磁気シールドと、該磁束案内膜の一方の
主面に接する所定の位置に設けられる磁界検出素子とを
具備し、該磁束案内膜および該2つの磁気シールドの端
部が同一平面上となるように配設されて磁気ヘッドとし
ての摺動面の一部をなしており、前記磁界検出素子は該
摺動面より離れた位置にある外部磁界により磁化の方向
が変化する強磁性層を含んでおり、前記磁束案内膜が、
該外部磁界によって規定される記録信号に対応した磁束
を前記磁界検出素子に導き、前記磁気記録媒体がフレキ
シブル媒体であり、該磁気記録媒体に含まれる磁性粒子
と該磁性粒子を保持するバインダを含んでなる磁気記録
装置であって、(1)前記磁界検出素子に含まれる前記
強磁性層が前記磁束案内膜に直接接するように前記所定
の位置上に積層されて前記強磁性層の磁化が該磁束案内
膜の磁化と磁気的に結合されており、かつ、(2)前記
磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前記磁界検出素子
よりも高い位置まで連続している磁気記録装置。 - 【請求項8】 前記磁界検出素子が巨大磁気効果素子で
あり、該巨大磁気効果素子が第1の強磁性層、非磁性層
および第2の強磁性層からなり、該第1の強磁性層が前
記磁束案内膜の一部分上に積層されて該第1の強磁性層
の磁化が該磁束案内膜の磁化と磁気的に結合されてお
り、かつ、前記磁束案内膜はヘッド高さ方向に対して前
記巨大磁気効果素子よりも高い位置まで連続している請
求項7記載の磁気記録装置。 - 【請求項9】 前記摺動面と、前記磁界検出素子の、該
摺動面に近い側の端面との距離が0.1μm以上であ
り、かつ、前記磁界検出素子と、該磁界検出素子に最も
近接している磁気シールドとの距離の30倍を超えない
請求項7または8記載の磁気記録装置。 - 【請求項10】 前記磁束案内膜の前記摺動面とは反対
側の端面と、前記磁界検出素子の前記摺動面から遠い側
の端面との距離が、前記磁界検出素子のヘッド高さ方向
の両端の距離の1/2以上10倍以下である請求項7ま
たは8記載の磁気記録装置。 - 【請求項11】 前記磁束案内膜の飽和磁化をMf、膜
厚をTfとし、前記磁界検出素子の感磁部の飽和磁化を
M1、膜厚をT1としたとき、0.2≦(M1・T1)
/(Mf・Tf)≦0.7である請求項7または8記載
の磁気記録装置。 - 【請求項12】 前記磁束案内膜の膜厚Tfが0.5n
m≦Tf≦20nmである請求項7または8記載の磁気
記録装置。 - 【請求項13】 前記磁気記録媒体の平均表面粗さが
0.1nm以上10nm以下である請求項7または8記
載の磁気記録装置。 - 【請求項14】 (a-1)第1の磁気シールド膜を形成す
る工程、(a-2)第1の絶縁層を形成する工程、(a-3)磁界
検出素子を順次積層する工程、(a-4)磁界検出素子高さ
を規制する工程、(a-5)磁界検出素子高さの規制に用い
たレジストを残したまま第2の絶縁膜を形成し、そのの
ちにリフトオフする工程、(a-6)磁束案内膜を形成する
工程、(a-7)配線材料膜をリフトオフ法で形成する工
程、(a-8)磁束案内膜高さを規制する工程、(a-9)第3の
絶縁層を形成する工程、および、(a-10)第2の磁気シー
ルド膜を形成する工程、を含む磁気ヘッドの製法。 - 【請求項15】 (b-1)第1の磁気シールド膜を形成す
る工程、(b-2)第1の絶縁層を形成する工程、(b-3)第1
の磁束案内膜を形成する工程、(b-4)磁界検出素子を順
次積層する工程、(b-5)磁界検出素子高さを規制する工
程、(b-6)磁界検出素子高さの規制に用いたレジストを
残したまま第2磁束案内膜を形成し、そののちにリフト
オフする工程、(b-7)配線材料膜をリフトオフ法で形成
する工程、(b-8)磁束案内膜高さを規制する工程、(b-9)
第2の絶縁層を形成する工程、および、(b-10)第2の磁
気シールド膜を形成する工程、を含むことを特徴とする
磁気ヘッドの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14546197A JPH10334418A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 磁気ヘッドおよびその製法ならびに該磁気ヘッドを用いた磁気記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14546197A JPH10334418A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 磁気ヘッドおよびその製法ならびに該磁気ヘッドを用いた磁気記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10334418A true JPH10334418A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15385781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14546197A Pending JPH10334418A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 磁気ヘッドおよびその製法ならびに該磁気ヘッドを用いた磁気記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10334418A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-06-03 JP JP14546197A patent/JPH10334418A/ja active Pending
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| US8514526B2 (en) * | 2009-10-14 | 2013-08-20 | HGST Netherlands B.V. | Magnetoresistive magnetic head having a non-magnetic part on a medium facing surface side of the sensor |
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