JPH1033516A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JPH1033516A
JPH1033516A JP8197581A JP19758196A JPH1033516A JP H1033516 A JPH1033516 A JP H1033516A JP 8197581 A JP8197581 A JP 8197581A JP 19758196 A JP19758196 A JP 19758196A JP H1033516 A JPH1033516 A JP H1033516A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、ステレオ透視において観察者
による立体構造の知覚作業を支援することのできるX線
診断装置を提供することである。 【解決手段】本発明は、X線装置21と撮像装置23と
を支持するCアーム19が、スライド回転自在に設けら
れるX線診断装置において、Cアーム19を周期的に揺
動するための揺動機構25を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体のX線透視
像を撮像するX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステレオ透視は、両眼視差を与えて撮像
した右目用の画像(L像)と左目用の画像(R像)とを
左右の目でそれぞれ観察することにより、観察者に立体
構造を知覚させるための技術である。
【0003】ステレオ透視のためのX線管には、通常、
両眼視差に相当する距離隔てて2つの焦点が設けられて
いる。一方の焦点は右目に対応し、他方の焦点は左目に
対応している。2つの焦点から交互にX線束が被検体に
向けて照射される。撮像装置では、このような焦点のス
イッチングに同期して、L像とR像とが交互に撮像され
る。
【0004】ディスプレイには、L像とR像とが交互に
表示され、観察者は、時分割メガネや偏光メガネを介し
てL像とR像とをそれぞれ右目と左目で見ることによ
り、血管等の対象の立体構造(奥行き感)を知覚するこ
とができる。
【0005】しかし、このようなステレオ透視では、対
象の立体構造はあくまで観察者の頭の中で再構成される
システムであるので、立体構造を知覚するためには又は
正確に知覚するには、観察者にとってもある程度の熟練
を必要とされるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ステ
レオ透視において観察者による立体構造の知覚作業を支
援することのできるX線診断装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線装置と撮
像装置とを支持するCアームが、スライド回転自在に設
けられるX線診断装置において、前記Cアームを周期的
に揺動するための手段を備えることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、X線装置と撮像装置とを
支持するCアームが水平軸に関して回転自在に設けられ
るX線診断装置において、前記Cアームを揺動するため
の手段を備えることを特徴とする。 (作用)本発明によれば、Cアームは、スライド回転又
は水平軸回転において揺動、つまり往復回転される。C
アームが往復回転すると、それに応じて被検体に対する
X線装置と撮像装置の向き、すなわち撮像方向が変化す
る。撮像方向が変化すると、それに応じて画像上での例
えば血管の重なり具合が変化するので、観察者は対象の
立体構造を理解しやすい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のX
線診断装置の好ましい実施形態について説明する。図1
に本実施形態によるX線診断装置の主要構造体の側面図
を示している。底部にキャスター11を取り付けられた
架台(スタンド)13の上部には、水平アーム15が取
り付けられる。この水平アーム15の一端には、Cアー
ムホルダ17が水平回転軸に関して回転(水平軸回転)
自在に設けられる。Cアームホルダ17には、半リング
状のCアーム19がその円周方向に沿ってスライド回転
自在に設けられる。
【0010】Cアーム19の一端には、2焦点型のX線
管や絞り装置等を有するX線装置21が支持される。C
アーム19の他端には、イメージインテンシファイアや
光学系やTVカメラ等を有する撮像装置23が支持され
る。X線管の2焦点は両眼視差に応じた距離隔てられ、
一方が右目に対応し、他方が左目に対応している。ステ
レオ透視時には、2焦点から一定の周期で交互にX線が
被検体に照射され、TVカメラでは2焦点の切り替えに
同期して右目用画像(R像)と左目用画像(L像)とが
交互に撮像される。
【0011】ここで、Cアーム19、Cアームホルダ1
7、水平アーム15の3者は、X線管からイメージイン
テンシファイアに向けて照射されるX線束の中心軸、正
確には2焦点からのX線束それぞれの中心軸の中線と水
平回転軸とが、Cアーム19のスライド回転の中心で交
差するという幾何学的な関係のもとで組み立てられてい
る。したがって、Cアーム19が水平回転し、またスラ
イド回転しても、上記幾何学的な中心点は空間的に変位
しないし、常にTVカメラの画像フレームの中心に位置
する。この点を“アイソセンタ”と定義する。
【0012】揺動機構25は、Cアーム19のスライド
回転を揺動する、つまり比較的微小な角度範囲内でCア
ーム19が順方向のスライド回転と逆方向のスライド回
転とを交互に繰り返すという往復回転をするために、C
アームホルダ17の内部に装備される。
【0013】なお、揺動機構25と同様の機構が、Cア
ーム19の水平軸回転を揺動する、つまり比較的微小な
角度範囲内でCアーム19が順方向の水平軸回転と逆方
向の水平軸回転とを交互に繰り返すという往復回転をす
るために、水平アーム15の内部に装備されるが、この
構造及び作用は揺動機構25と実質的に同一であるの
で、以下の揺動機構25の構造及び作用の説明において
“スライド回転”を「水平軸回転」、“Cアームホルダ
17”を「水平アーム15」、“Cアーム19の外周
(面)”を「Cアーム19の水平回転軸の周囲(面)」
にそれぞれ読み替えて理解されたい。
【0014】図2に揺動機構25の詳細な側面図を示
し、図3に図2のA−A断面図を示している。円柱状の
スライダ27は、軸回転が係止された状態(軸回転がで
きない(禁止された)状態)で、Cアーム19の外周面
に接近し、またCアーム19の外周面から離間すること
ができるように、Cアームホルダ17に設けられたスラ
イドレール35にスライド自在に設けられる。スライダ
27のCアーム19の外周面に対する接近/離間の動き
は、オペレータがCアームホルダ17の外部からレバー
32の操作により実現される。
【0015】スライダ27にはベアリング29を介して
円筒状の摩擦ローラ33が挿入される。摩擦ローラ33
とスライダ27とは渦巻スプリング31により連結さ
れ、摩擦ローラ33の軸回転は渦巻スプリング31のス
プリング強度に応じた緩やかな制約を受けている。
【0016】スライダ27がCアーム19の外周面に十
分接近されたとき、摩擦ローラ33はCアーム19の外
周面に押付けられ、スライダ27がCアーム19の外周
面から十分離間されたとき、摩擦ローラ33はCアーム
19の外周面から離れる。摩擦ローラ33がCアーム1
9の外周面に強く押付けられたとき、摩擦ローラ33と
Cアーム19の外周面との間の摩擦力は、摩擦ローラ3
3とCアーム19との一方の回転力が他方に損失少なく
伝達されるのに十分な強さを有している。
【0017】摩擦ローラ33がCアーム19の外周面か
ら離間されたとき、Cアーム19は全くフリーな状態で
スライド回転することができ、また任意の位置で停止す
ることができる。
【0018】一方、摩擦ローラ33がCアーム19の外
周面に強く押付けられたとき、Cアーム19のスライド
回転は、渦巻スプリング31の制約を受ける。なお、こ
の状態で且つ渦巻スプリング31が平衡状態にある状態
を揺動の初期状態と定義し、この初期状態のときのCア
ーム19の角度を0°として取り扱うものとする。
【0019】この初期状態から、Cアーム19が例えば
オペレータにより任意の比較的微小角度θ°だけ順方向
に強制的にスライド回転されると、摩擦ローラ33も順
方向に軸回転され、渦巻スプリング31には順向きのプ
レッシャーがかかる。
【0020】そして、オペレータが手を放したとき、渦
巻スプリング31が平衡状態に戻ろうとする逆向きの復
元力は、摩擦ローラ33を逆方向に軸回転し、さらにC
アーム19を逆方向にスライド回転する。
【0021】Cアーム19がその慣性力により0°の位
置を通り越したとき、渦巻スプリング31には逆向きの
プレッシャーがかかる。慣性力と渦巻スプリング31の
復元力とが平衡になったとき、Cアーム19の逆方向の
スライド回転は停止する。
【0022】そして、渦巻スプリング31が平衡状態に
戻ろうとする順方向の復元力は、摩擦ローラ33を順方
向に軸回転し、さらにCアーム19を順方向にスライド
回転する。
【0023】このようなCアーム19の往復回転運動、
つまり揺動運動は、上記初期状態に戻るまで減衰的に継
続される。Cアーム19が揺動運動を行っている間、X
線装置21から撮像装置23に向かう撮像方向は、被検
体に対して逐次周期的に変化する。撮像方向が変化する
と、それに応じて画像上での例えば血管の重なり具合が
変化するので、観察者は対象の立体構造を理解しやす
い。
【0024】ところで図4(a),(b)に示すように
関心領域がアイソセンタに一致している場合、Cアーム
19が揺動しても、ディスプレイ51の画面上での関心
領域の位置は固定的であるが、図4(c),(d)に示
すように関心領域がアイソセンタに一致していない場
合、Cアーム19が揺動すると、ディスプレイ51の画
面上での関心領域の位置は変動し、ステレオ透視が非常
に困難になってしまう。そこで本実施形態では次のよう
な画像シフト処理によりこの問題を解決する。
【0025】図5に本実施形態によるX線診断装置の画
像シフトに関わる主要部に関するブロック図を示してい
る。X線から被検体に照射され、各々のパスに応じた減
衰率を反映しているX線信号は、X線管の2つの焦点の
スイッチングに同期して特定のフレームレートで周期的
にTVカメラ39により撮像される。2つの焦点のうち
右目用焦点からのばく射に同期して撮像されたL像デー
タは前段スイッチ41、L像用フレームメモリ43、後
段スイッチ47を順に介してディジタルスキャンコンバ
ータ(D・S・C)49に供給される。2つの焦点のう
ち左右目用焦点からのばく射に同期して撮像されたR像
データは前段スイッチ41、R像用フレームメモリ4
5、後段スイッチ47を順に介してディジタルスキャン
コンバータ49に供給される。
【0026】ディジタルスキャンコンバータ49は、必
要に応じて補間処理を行い、ディスプレイ51のフレー
ムレートに同期してL像データとR像データとを交互に
ディスプレイ51に供給する。
【0027】角度センサ53は、揺動しているCアーム
19の初期状態からの角度θ(t) を検出するために、例
えば一定角度回転する毎にパルスを発生するロータリエ
ンコーダがCアーム19に対して設けられる。シフトコ
ントローラ55は、Cアーム19が揺動運動を行ってい
たとしても、L像とR像の中の関心部位がディスプレイ
51の画面上の特定の位置、例えば画面中心で動かない
ように、図6、図7(a),(b)、図8に示すよう
に、角度センサ53により検出された角度θ(t)に基づ
いて、L像とR像のディスプレイ51の画面上でのシフ
ト量S(t) を S(t) =α×a(t) =α×L× sinθ(t) ただし、αは実空間での距離と表示画面上での距離との
換算係数 a(t) は関心領域からX線束中心軸までの垂直距離 Lはアイソセンタから関心領域までの距離 により計算し、このシフト量S(t) にしたがってディジ
タルスキャンコンバータ49へのL像データとR像デー
タの書き込み又はディジタルスキャンコンバータ49か
らL像データとR像データの読み出しを制御する。
【0028】なお、アイソセンタから関心領域までの距
離Lは、例えばCアーム19をスライド回転しながら最
大距離として求めるようにしてもよいし、その他任意の
方法を採用することができる。
【0029】したがって、関心領域がアイソセンタに一
致していない場合であっても、Cアーム19が揺動して
もディスプレイ51の画面上での関心領域の位置は変動
しないので、関心領域の位置が画面上で変動することに
よりステレオ透視が困難になるという問題を解決でき
る。
【0030】本発明は、上述した実施形態に限定される
ことなく、種々変形して実施可能である。本発明は、ス
テレオ透視に限定されるものではなく、通常の透視(モ
ノラル透視)で実施してもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は、X線装置と撮像装置とを支持
するCアームが、スライド回転自在に設けられるX線診
断装置において、前記Cアームを周期的に揺動するため
の手段を備えることを特徴とする。
【0032】また、本発明は、X線装置と撮像装置とを
支持するCアームが水平軸に関して回転自在に設けられ
るX線診断装置において、前記Cアームを揺動するため
の手段を備えることを特徴とする。
【0033】本発明によれば、Cアームは、スライド回
転又は水平軸回転において揺動、つまり往復回転され
る。Cアームが往復回転すると、それに応じて被検体に
対するX線装置と撮像装置の向き、すなわち撮像方向が
変化する。撮像方向が変化すると、それに応じて画像上
での例えば血管の重なり具合が変化するので、観察者は
対象の立体構造を理解しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態によるX線診断装置の主要構造体の
側面図。
【図2】図1の揺動機構の詳細図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】Cアームが揺動するときの問題説明図。
【図5】本実施形態によるX線診断装置の画像シフトに
関わる主要部のブロック図。
【図6】画像シフトで扱われるパラメータの説明図。
【図7】Cアームの揺動運動の変位に対する画像シフト
量の変化を示す図
【図8】ディスプレイの表示画面上での画像シフトの説
明図。
【符号の説明】
11…キャスター、 13…架台(スタンド)、 15…水平アーム、 17…Cアームホルダ、 19…Cアーム、 21…X線装置、 23…撮像装置、 25…揺動機構。 27…スライダ、 29…ベアリング、 31…渦巻スプリング、 33…摩擦ローラ、 35…スライドレール、 37…レバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 侭田 和広 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線装置と撮像装置とを支持するCアー
    ムが、スライド回転自在に設けられるX線診断装置にお
    いて、前記Cアームを周期的に揺動するための手段を備
    えることを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動手段は、前記Cアームの外周面
    に接触される摩擦ローラと、前記摩擦ローラを往復回転
    駆動するための渦巻スプリングとを有することを特徴と
    する請求項1記載のX線診断装置。
  3. 【請求項3】 前記Cアームが揺動運動している間、前
    記撮像装置により撮像された画像を前記画像内の関心領
    域が表示画面の中の一定位置に表示されるように、前記
    Cアームの揺動変位に応じて前記表示画面に対する前記
    画像の表示位置をシフトすることを特徴とする請求項1
    記載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】 X線装置と撮像装置とを支持するCアー
    ムが水平軸に関して回転自在に設けられるX線診断装置
    において、前記Cアームを揺動するための手段を備える
    ことを特徴とするX線診断装置。
  5. 【請求項5】 前記揺動手段は、前記Cアームの外周面
    に接触される摩擦ローラと、前記摩擦ローラを往復回転
    駆動するための渦巻スプリングとを有することを特徴と
    する請求項4記載のX線診断装置。
  6. 【請求項6】 前記Cアームが揺動運動している間、前
    記撮像装置により撮像された画像を前記画像内の関心領
    域が表示画面の中の一定位置に表示されるように、前記
    Cアームの揺動変位に応じて前記表示画面に対する前記
    画像の表示位置をシフトすることを特徴とする請求項4
    記載のX線診断装置。
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